◎生田委員長 ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。 16日に続きまして、報告事項の議題4まで終わっておりますので、議題5、北東アジア地域国際交流・協力第11回地方政府サミット実務代表者会議について、山本交流推進課長の説明を求めます。
●山本交流推進課長 それでは、常任委員会資料の文化観光局資料の1ページをお願いいたします。 北東アジア地域国際交流・協力第11回地方政府サミット実務代表者会議について御報告申し上げます。 この北東アジア地方政府サミットにつきましては、1995年、平成6年から鳥取県が交流しております各国、各道、省、地方の首長が一堂に会して意見交換を行うものでございますが、本年度は、その下で囲っております枠の中に書いておりますように、8月31日から9月3日の間に開催される予定でございます。このサミットに先立ちまして、サミット本会議に向けて議題やそれから開催時期等の協議等、事前の詰めを行うために部長級の実務代表者会議というのを開催しておりますが、本年度6月26日から29日の間、中国吉林省長春市において開催される予定でございます。6月定例県議会中ではございますが、局長とともに私が出席させていただきたいと考えております。委員の皆様の御理解を賜りたいと思います。なお、曜日の都合がちょうどようございまして、行き帰りとも米子-ソウル定期便を利用する予定にしております。
◎生田委員長 続いて、議題6、JRによる月別重点宣伝地域の指定について及び議題7、「広島・山陰」台湾旅行エージェント視察ツアー等の実施について、木村観光課長の説明を求めます。
●木村観光課長 引き続きまして、同じ資料の2ページ、3ページをごらんいただきたいと思います。観光課から2点、報告がございます。 JRによる月別重点宣伝地域の指定についてというのが2ページの方でございます。これはJRグループが毎月一定の地域を指定しまして、その地域を集中的に宣伝するということが昭和49年から行われていまして、鳥取県でもぜひとも重点宣伝地域に指定をしてほしいということで要望を出しておりまして、特にことしは三徳山1300年祭や4・5月期に行いました山陰デスティネーションキャンペーンなど、山陰についてのある種の集中的な露出を行ったところでございますので、ぜひそれをフォローアップする意味でもやってほしいということで交渉を進めていたところ、この7月期に指定を受けることができました。この指定を受けましたのは平成14年以来ということでございますが、効果としては以下の2の(1)から(3)の事業をJRの経費負担において行われるということです。県が特別にこの宣伝のために新しく支出するものは、広告料等は一切ございません。 全国の主要1,460駅に5連ポスター、5枚でワンセットになりますようなポスター、B1、5枚分のスペースを無料で提供していただくことになります。大体主要1,400駅のイメージは、東京であれば山手線ですとか中央線ですとかそういう主要な駅ほぼ全部、みどりの窓口がある駅というふうに位置づけていただければと思います。県内であれは鳥取、米子、倉吉などをイメージしております。この5連ポスターはこの6月は四国4県が行っております。委員におかれましても、今であれば米子駅の高架橋のところに「四国からの手紙」ということで四国4県のポスターを張っておりますが、あのような形でのポスター掲示が全国の駅で行われるというふうに御理解いただければと思います。なお、このポスターにつきましては、鳥取の新しいイメージづくりのポスターとなるものですので、先日の常任委員会でも報告がありました企画部のイメージ創出室の予算を活用させていただきまして、新規のポスターを現在作成中でございます。 また、JR時刻表に2ページのグラビア掲載、テレビ番組「遠くへ行きたい」の全国放送などがこの宣伝地域の指定に伴いましてJR側の経費負担で行われることとなっております。総額の媒体使用料というか広告経費は大体3億円ぐらいの規模になったということで、よかったということで、夏休み前のこの重点宣伝地域の指定を活用して、夏に向けてもさらに観光PRに努力してまいりたいと考えております。 引き続きまして、3ページでございます。「広島・山陰」台湾旅行エージェント視察ツアー等の実施についてということでございます。台湾の飛行機会社の関係は今回、中華航空との提携によります新しい旅行商品、山陰への観光誘客、台湾人観光客の誘客、誘致を図りたいと思っております。既に委員の皆様にはよく御存じでありますように、台湾の飛行機会社、国際便をチャーター、定期で動かします飛行機会社が3つございまして、1つがエバー航空、もう1つがマンダリン航空、そしてもう1つがマンダリン航空の親会社になりますチャイナエアライン、中華航空の3つでございます。エバー航空につきましては既に香川県との連携によりますプログラムチャーター便を運航しておりますし、マンダリン航空につきましては、前回の常任委員会でお話しさせていただきましたが、新しいチャーター便の実現に向けて努力をしているところでございまして、あと1つ残っておりましたチャイナエアライン、中華航空につきましてもこういう形で新しい動きをさせていただく、いわゆる全包囲外交みたいな感じで台湾の旅行客誘客を図ろうとしております。 このきっかけとなりましたのは、広島と山陰地域の提携による招致事業でございまして、今回の場合はチャーター便というよりも今、広島と台北の間で毎日運航されています定期便がございます。これを活用した山陰への誘客でございます。広島単体では非常に魅力が乏しいというふうに台湾から広島が指摘を受けておりまして、ぜひ山陰地区の温泉や味覚、自然などをテーマに広島との連携による深みのある誘客を図りたいということで、今回こういう3県連携で誘客をやりたいということでございますし、もう1つは、後で申し上げますように集客目標を設定いたしまして、何人この1年間連れてこようという目標を設定して商品の企画から販売、そして宣伝に至るまで一体的に実施させていただくことにしております。台湾は大体旅行会社が各飛行機会社ごとに系列を組んでいるのですが、既にこの中華航空系の旅行会社及び新聞記者の方を既にお招きしておりまして、6月14日に大山ロイヤルホテルの方で商談会を開催しております。また現在、中天電視という台湾の大きなテレビ局のクルーの方をお呼びいたしまして旅行番組の招致による取材を行っているところでございます。 また、この台湾におきます広島、山陰の連携のこの企画は、日本観光協会台湾事務所の今年度の日本の中の重点宣伝地区ということで大規模な広告宣伝を展開しておりまして、特に台湾で今、広く旅行商品の売れ方として注目されていますインターネット、台湾では最大の検索サイトであります台湾ヤフーの方に広島、山陰の旅行ツアーのバナーを設定いたしまして、広くPRしたり台北市内にバスの車体広告、全面広告の広島、山陰の広告をしたバスを64台走らせるなど、かなり大規模な宣伝を6・7月に行いまして、秋の紅葉シーズン、冬の雪やカニの時期をターゲットに旅行客を呼ぼうと考えております。そして、この18社と日本観光協会、そして広島、山陰、3県が連携しまして、本年の間に1,000名のお客さんを最低呼ぼうということの招客目標を設定し、6月20日には、大々的なマスコミへのPRを台北の方で行いたいと思っております。
◎生田委員長 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ないようでございますが、次に進んでもよろしゅうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) それでは、議題8、男女共同参画推進企業認定事業に係る説明・意見交換会の状況について、横井管理課長の説明を求めます。
●横井管理課長 企画土木常任委員会資料、県土整備部の1ページをお開きいただきたいと思います。男女共同参画推進企業認定事業に係る説明・意見交換会をこのたび開催をいたしました。この点につきましては先月の常任委員会で認定企業に対する加点がまずありというような説明をいたしました。大変申しわけございませんでした。おわびをいたします。このたび議会の附帯意見を受けまして、業界末端企業まで集まっていただきまして、1に書いておりますように、このたび4会場において説明と意見交換を行いまして、これにつきましては男女共同参画推進課とともに開催をしたところでございます。残る鳥取地区におきましては7月の3日に末端企業までお集まりいただいて説明をし、意見交換をする予定としております。 その4会場で出ました主な意見を3のところに6つほど列記しております。典型的な御意見といたしましては、女性の登用というのが必須条件であると誤認をしていたというような意見や、それから自分の企業には女性従業員がいないとか、それから育児休業の対象となるような従業員がいないので認定を受けたくても受けられないのだというような、そのような誤解があったというような意見がございまして、その辺のきめ細かい説明を行うことによって払拭ができたのかなというふうに思っております。 それから、6つ目に、意見のところに書いておりますけれども、こういう新しいことをするときには上から押しつけるのではなくて現場の意見をよく聞いてほしいというような意見も出されまして、謙虚に反省をしておるところでございますが、一番多く出された意見は、認定を受けるに当たってきめ細かな指導をしてほしいというような意見が多く出されたところでございます。 いずれにいたしましても、この認定事業並びに認定企業に対する加点制度につきまして、制度を否定するというような意見はなかったところでございます。鳥取地区、東部支部管内がこれからということでございますけれども、東部地区においても異論がなければ19年度、20年度格付において認定企業への加点というのを実施する方向で検討したいというふうに思っておりますが、7月3日に予定しております東部地区の説明もきめ細かく行い、意見交換も十分に行いたいというふうに考えておるところでございます。 引き続きまして、指導等をきめ細かくやってほしいという意見が多く出ましたので、男女共同参画推進課と連携をいたしまして個別相談等きめ細かな対応を今後とも続けたいと考えておるところでございます。
◎生田委員長 続いて、議題9、国史跡上淀廃寺跡のき損事故について、山田治山砂防課長の説明を求めます。
●山田治山砂防課長 治山砂防課でございます。 同じ資料の2ページ、3ページを見ていただきたいと思います。上淀廃寺跡の毀損事故について御報告します。 米子市の淀江町福岡におきまして、砂防事業及び市の公園事業におきまして、残土搬出の際に寺院整地層の一部を掘削しました。面積は5平米、深さ7センチ程度でございまして、3ページの写真を見ていただきたいと思いますが、左側に砂防河川が流れておりまして、右側に残土を置いたものでございまして、この仮置き残土を17年の11月から本年の6月にかけて持ち出ししようとした際に赤線の点線の部分、上を見ていただきますと白いテープで囲っておりますが、この部分を削り取ってしまったということで、非常に残念なことをしてしまいました。 それで、毀損後の対応ということで、5月25日に米子市教育委員会を通じて文化庁に毀損届を提出しました。さらに6月6日に文化庁とも協議いたしまして、遺構の保護について掘削、削り取った部分の覆土をすることでおおむね了解を得ておりまして、6月末に現状変更許可申請を提出したいというぐあいに考えております。ただし国の文化審議会を経て判断が出るということになっております。 この反省を踏まえまして、再発防止でございますけれども、既に6月5日、7日につきましては教育委員会の方で文化財担当職員を教育し、研修をやっております。さらに我々、県土整備部、建設業者、さらに関係者につきましては6月8日に、特に事案のあった西部を皮切りに研修会を開催しております。今後につきましても、県下全域で研修会を開催して啓発に努めたいと思っております。
◎生田委員長 続いて、議題10、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、長本道路建設課長の説明を求めます。
●長本道路建設課長 引き続きまして、4ページをお願いいたします。変更契約1件の報告でございます。 一般道路178号(東浜居組道路)道路改良工事(高架橋上部工1工区)でございます。これは橋梁の上部工工事でございまして、兵庫県境との県境トンネルに建設する上部工工事でございます。本工事発注後に兵庫県の方とトンネルの警報表示の関係の会議を持ちまして計画を固めております。その計画に基づきましてトンネル警報表示板等の電線化、これを壁構造の中に入れるという工事を追加いたしております。それらに係る経費が変更契約額381万4,650円増嵩いたしております。またこの工事にあわせまして工期も1カ月延期したということでございます。
◎生田委員長 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はありませんか。
○石村委員 男女共同参画ですけれども、何とか加点制度を実施したいということで、これまでの主な意見を見ると、最初決定されたものより認定について大分トーンダウンしているわけです。今までの基準だと、これとこれが入っていれば認定しますなんていうような基準でなかったですからね。トーンアップしていたのでしょう。何点入れれば認定できるかというようなことから考えると、どれとどれとを組み合わせれば認定されるかということは全くわからない。そのあたりのところを何かしたいからだんだんだんだんトーンダウンされる、そのあたりの背景というのはどうなのですかね。私たちに説明したことと全く違うではないですか。
○小玉委員 関連で、実は男女共同参画の加点のときにこれについては本委員会が附帯意見をつけたと思っています。建設業者の経営の新たな負担となることが想定されることから、安易に加点の対象とし、認定取得を半ば強制するような方法でなく、建設業界の意見を聞き取るなど、より慎重に対応すべきであるということで附帯意見をつけましたけれども、それを無視するかのように早急に実施されたわけです。このことの附帯意見をどういうふうに思っておられるのか、議会の附帯意見を我々からいえば全く無視したという格好だと言わざるを得ないわけだ。それに対して、こういうことをやってこのようなことでこういうふうにやらせていただきましたと、その辺のちょっと説明をしてもらわないと私は納得できないわけです。それをちょっとしてください。
●横井管理課長 認定事業そのものにつきましては男女共同参画推進課の方の認定になるわけでございますけれども、このように末端の企業までどのようにしたら認定が受けられるかという説明がなしに、まず認定企業に対する19年度、20年度の格付加点を行いますよというのが先行した嫌いがありました。それで、小玉委員がおっしゃいますように附帯意見が出まして、このたびその辺の払拭をするために認定を受けるに当たってのどのような点をクリアすれば認定が受けられるのか、それが建設業者にとってどのような負担になるのかというところを重点に、社長さんや役員さんなりの出席が多かったのですけれども、その辺の払拭ができたというふうに思います。意見交換で出されていたのは、結局女性を云々とかいうような意識が非常に強うございまして、だから自分のところは認定を受けたくても受けられないのだというような誤った認識でありますとか、その辺のところがございまして、認定の基準自体は変わってはないのですけれども、その辺の末端までの説明が行き届いていなかったと。 これまではチラシ1枚でもって配っていたわけですけれども、このたびの説明会というのは認定に当たっての審査基準なりをお示しをして、それでその審査基準全部クリアしなくてもいいのだよと、建設業者の中小企業にあっては認定項目の約半分をクリアすれば認定になると、それからその認定を受けるに当たっては就業規則等の改正が必要になるわけですけれども、その点についての建設業者さんの負担というのも、非常に負担にはなるのですけれども、経営を脅かすような負担にはならないというようなことや、それからこれまでの説明が、まず加点ありきということで進んでおりましたけれども、結局そうではなくて、その気になれば企業の大小にかかわらず認定が受けられるというようなことや、むしろ意見交換の中で出ていた意見は、審査基準にあるような項目は実は就業規則には書いてないのだけれども、小さい企業だったら従業員と社長の間で当然そういうことはやっているのだよというような意見もありまして、その辺を就業規則にきちっと書いていただいたら十分クリアできるというようなことで……。
○石村委員 おっしゃることはわかるのですけれども、私たちに認定基準を説明したものと今あなたがおっしゃっていることが食い違っているのではないですかと、おおむね半分なんていつ言ったのですか。半分クリアすれば通るとか、これはできなくても就業規則に書けばいいとか、いつそんな説明があったですか。今、認定基準を持ってきますけれども、どこに書いてありますか、そんなもの。そのことを言っているのです。だから、私たちが附帯意見をつけた段階から、これは困ったと思って、何も自分たちがぐんとトーンを下げてさせたのではないですかということを言っているのです。
●横井管理課長 その点については、当初から基準自体は変わっていないのですけれども。その辺のところを、それでは……。
○石村委員 基準はあるけれども、半分とか、どこに書いてあります。ないのでしょう。ないのですけれどもなんて、そんなばかなことはないです。
●松田男女共同参画推進課長 認定自体は当課の方で担当させていただいております。当初からの御説明は、まずもって委員さん方への御説明、あるいは企業の方々へのきめ細かい御説明をさせていただいていなかったことをおわび申し上げます。実は16年2月に立ち上げましたときから認定要綱自体は全く変えておりません。(発言する者あり)それで、11月に格付加点を取り組んでいただいたときに、委員の方々に御説明をさせていただいていないということも申しわけなかったことですし、事業所の方々にもチラシだけで大まかな御説明しかしていない、あるいは役員さんに大まかな御説明しかしていなくて従業員の方にはしていなかったということが大きな……。
○石村委員 私が言うのは、要綱は変わってないのだけれども、これとこれとをクリアすれば認定しますよということが要綱の中で明確にされていないのではないですかということなのですよ。
●松田男女共同参画推進課長 実はうちの方の手元には認定要綱がありますけれども、得点制にしておりまして、チェック式にしております。それで、この項目にチェックがしてあれば1点、この項目にチェックがしてあれば2点というふうに、これはまだ公開はしておりませんけれども。
○石村委員 していないのですね。
●松田男女共同参画推進課長 はい。先々は公開をさせていただこうと思っておりまして、全体では37点、加点の項目なり点数を設定しております。
○石村委員 37点はそれでいいのですけれども、今回、では企業の方に説明されたときに、こんな審査をして37点中、何点とらなければ認定できません、あなたたちはこれに対して意見がありますかという聞き方をされたのですか。
●松田男女共同参画推進課長 37点中、中小企業さんでしたら5割、大企業さんでしたら7割というふうな大まかな御説明はさせていただきました。ただ、項目によりまして、これとこれをとれば必ずという項目は実はありません。例えば女性管理職が必ずいればこれが10点とか、そういうふうなことはしておりませんで、むしろ、これは業者の方々にもちょっと言ったのですけれども、項目の中には女性管理職登用でありますとか採用時点での女性の登用に配慮できる女性審査員というふうな項目を設けておりますけれども、そこには加点はしませんのでというふうなことをこの場で御説明をしたところでございます。
○石村委員 だから、私たちにはそういうことは一つも説明してないでしょう。
●松田男女共同参画推進課長 そうです。(石村委員「だから附帯意見をつけたのです」と呼ぶ)そのことは大変申しわけなかったと思っております。
○小玉委員 附帯意見をつけた後にどういう格好で執行部は事業者等に当たられて、どういう格好でこの意見に対して対応をなされたかということがポイントなのだと思っております。だからそれをきちっと説明してくれたらいいわけだ。その条件がどうだとかそんなことは、それによってこの附帯意見がついたためにそういうふうに変わってきたということがあればいいことだし、だからその辺をきちっと説明してもらいたいわけだ。
●横井管理課長 附帯意見への対応ということでございますけれども、先月の常任委員会の段階では附帯意見を体現すべく末端までの企業への説明を怠っておりまして、それで前回の常任委員会のような御意見になったところでございまして、このたび建設業協会の体制も整いましたので、各支部ごとに、役員さんではなしに、我々としても役員さんだけに御説明をしていても末端までどうも説明の内容が行っていないなというのがありましたので、その附帯意見を受けまして、このたび6月の12、13日、強行軍でありましたけれども、末端の企業さんに各支部ごとに集まっていただきまして、附帯意見に基づいてきめ細かな説明をしたというところでございます。
○小玉委員 課長、それはわかりました。それで、これは11月の段階、この問題は去年だったね。それで加点制度の採用はいつから実施しているのか。
●横井管理課長 この加点は19年度、20年度の県の入札参加資格の格付に加点するようにしておりますので、スケジュール的には来年の3月までに認定になった企業には19年度、20年度の加点ができるというスケジュールになってございます。
○小玉委員 そういうことで、附帯意見を通してこの意見交換会等をやられたということで、その中で状況判断等を把握したいということでやっておられるということで、私は理解します。
○杉根委員 議会で報告があったときには大きい業者のみがのめるもので、対象が非常に少ないではないか。中小の小さい企業というのはなかなかそういう条件としては難しい、公平性を欠くと、だからやめろと、これが方針だった。しかしいろいろあって附帯意見をつけたけれども、私が気に食わないのは、議会制民主主義というのは一定の議会の意向や意見が出てきたらちゃんと停止をして時間をかける。今、我々が追及したらすぐ業者を集めてやった。業者といったって建設業者個々に通知を出した。協会に入会していない業者はたくさんいるのだよ。そういうことなら建設業のみならずあらゆる業者に……。私はそういう意味合いで、我が鳥取県は我々の議会の動向というものをつっぱねている。最後は知事は議会でやってくださいと僕らに投げる。皆さん、我々の言葉は無視するわけですか。そういう経過というのが大事だと思う。鳥取県には議会制民主主義はないということですか。補助機関の皆さん方がそれをちゃんとわきまえてやってもらわないと、我々は何のためにここに座っているか。直接は行政かもわからない。行政は行政で客観的に議会で議論して決めたものが通らないということはどういうことか。私は承知できない、今のような答弁だったら。あなたは管理課長にかわってきたばかりだからそうなのかもわからないけれども、どういうことだ。あの附帯意見というものの中身は、いろいろ議論して、議論の果てにこれは一応一つの集約としてやったもので、その過程は違う。だから 19年、20年云々言うけれども、そこまでで全部できるわけか。結局できる人だけ残すというわけか。市場主義が支配しているわけだ。だからどこかの大臣が言っていた。公共事業が悪だというのはおかしいと。そのくらいの反省が出ているわけだから、そういう点をどういうふうに考えますか。
●横井管理課長 これまで附帯意見の実現をするためにということで、私どもの反省点といたしましては、関係業界としては鳥取県建設業協会、それから企業連、それから専門工事業というような各業界の役員さんとの意見交換というのを実は主にしておりまして、そこで業界の意見が吸い上げられるというような判断があったと思います。それで議会の附帯意見につきましても役員さんと意見交換をすることが附帯意見を実現するというようなことを思っておりまして、強くおしかりをいただきまして、それでこれではいけないということで改めて主に男女共同参画に対する加点の疑問等が役員さんの中からも出ていた建設業協会を中心にして、協会加盟の末端の企業全部に声をかけていただきまして、大体参加率とすれば加盟の半数から6割……。
○杉根委員 そんなことは聞いていない。
●横井管理課長 というようなことで、このたび初めて末端の企業さんまで集まって意見を聞いたというところでございます。
○杉根委員 それなら、この附帯意見を生かすために我々の常任委員長と話しをしたことがあるか。
●横井管理課長 ございません。
○杉根委員 議会は勝手にしろと。うちはうちだということか。
●横井管理課長 そういうことでは決してない。
○杉根委員 これだけの大きな問題を、議会で議決しているのだ。方向がわかれば、担当の常任委員会に連絡して、緊急に常任委員会でも招集するとかあるのだ。それが議会の活動なのだ。これが何人認定を受けたら優遇措置がとれるなんて、推移としては、どれくらい業者は見ているのか。
●横井管理課長 現在、非常に建設業協会も男女共同参画の関心というのが高まってまいりまして、今年度に入りましてから既に認定申請や問い合わせというのが男女共同参画推進課の方には相当数来ておるというふうに聞いているところでございます。
○杉根委員 えさを目の前にしていてやれやれというわけだ。それが民主主義の手法なのですか。結果としてこういうことがあったというのは考えないといけないというのはわかる。それなら県の職員採用は半分以上しろ。自らの襟を正して県職員の採用は6割は採りますと。自らの職場は投げておいて、業者痛めをする。そういう官僚主導で男女共同参画するのは大間違いだ。何を考えているのか。
○稲田副委員長 総じて話を聞いていますと、やはり私は大変説明不足という感が否めない。もう少し経緯、そういったことをもうちょっと詳しくつぶさに説明をしていただきたいなというのが偽らざる気持ちです。 それから、もう1点は、ここで業者の方が何点か意見を出しておられるわけですが、一番最後ですが、やはり新制度を創設するには上からの押しつけではなくて現場の意見を聞いてほしいということを言っておられるわけでして、それから上はここの執行部のいいようなことがずっと書いてあるわけです。たまたまいいのが出てきたかもしれないのだけれども、いいことしか書いてない。この一番最後の点ですが、これは我々がここで問題にしたことは、こういう制度をつくることが本当にその業者の方のプラスになるのかマイナスになるのかということを一番の本質として議論してきたはずなのですね。そこをこの説明会の中で、管理課長が出て説明をされたのでしょう。男女共同参画推進課も説明をされたわけですが、それについて、この制度が持ついい面と悪い面、そういうようなことも説明になったのでしょうか。少なくとも皆さん方が制度ありきというところでスタートしているわけですから、そういうようなことについて余りおっしゃらないかもしれないけれども、そういう点、その場で意見は出なかったのですか。皆さん方はそういう説明をされたのでしょうか。
●横井管理課長 その辺の加点のことも経緯を説明をいたしまして、それで全く申しわけなかったと、結局役員さんと意見交換をして、それで皆さんの意見が吸い上げられていると思っておりましたということは率直に申し上げて、それでこの制度自体に対しては割と御理解をいただいたというふうに思いました。一番最後に書いております現場の意見を聞いてというのは、日野の管内で1社がおっしゃいました。それで謙虚に反省をして、今後このようなことにつきましては、役員さんだけでなしにやはり末端の企業さんまでの意見を聞いてみないと本当のところはわからないなというのを意を強くしたわけでございます。ただ、この地区によっては説明を聞いた結果、結局余り企業にとって負担にならないからみんなで申請をしようというような意見も2つほどの会場で出ておりました。
○稲田副委員長 どちらかというと、極端な表現かもしれないけれども、この制度はもろ刃の剣的な感じもあるのですよね。要するに加点をされた業者はいいかもしれない。だけれども、加点をされないいわゆる零細な業者においてはもう一方の刃で切られることになるわけです。そういうような話はでなかったのか。
●横井管理課長 そういう御意見もございました。小さい会社にとっては負担になるというような御意見もございまして、実はそういうことではないのですよと、会社の大小にかかわらず就業規則等をきちっとだれでもみんなが働きやすい職場になるように、そういう就業規則を定めたら、こういうふうな認定は大きいところ小さいところにかからず受けられるのですよというのは細かく説明をさせていただきまして、その辺の不安感というのは払拭はできたのではないのかなというふうに思っておるところなのですが。
○稲田副委員長 皆さんがそういうことがあり得るかどうかわからないけれども、男女共同のこの認定をどの業者もやられたら、このみんな同じ加点になって同列に並ぶわけでしょう。この制度の意味はどうなるの、将来、極端な話。
●横井管理課長 全業者が認定になって、全業者が加点になれば……(「大変おめでたいということになる」と呼ぶ者あり)そのときは加点の意味がなくなりますので、ぜひそうなってほしいなというふうに思っております。
●田所県土整備部長 いろいろ御意見をいただきまして、附帯意見をいただいたときはまだ横井課長でなかったのですけれども、その後いろいろやってもらいましたが、まず建設業協会に説明してアリバイづくりをその後やったというふうにちょっと思えるかもしれませんけれども、4月以降これまで、企業連との会合だとかいろいろなところで話はしてきたのです。前回の常任委員会のときに我々がちゃんと一から話をしておけばこんな話にならなかったと思います。それだけ要は附帯意見の内容を踏まえてやっていると、その状況をよく前回の常任委員会で冷静に御議論いただければよかったのかなと思うのですけれども、どうもやはり我々どうしてもそのときうまく説明できなかったところがあると思います。それで、まだ説明会が残っていますので、いろいろ問題があるようであれば、終わった段階で、もう一度御審議をいただきたいと思っております。それとやはりいわゆる主な建設業、大きいといいますか、県内の就業者数においても影響の大きい業界ですから、大きい改正点等については実施状況だとか方針だとか、なるべくこの委員会でも報告なりしていきたいと思っております。
○石村委員 だから、どのような方法で説明されたか知りませんけれども、この認定基準を読む限り、この認定基準で説明されたのですか。
●松田男女共同参画推進課長 そうです。
○石村委員 これを読む限り、そんなに簡単に大して負担にならないというような意見が出るわけがないと思うのです。女性の能力を生かす取り組み、募集、採用職域拡大、管理職登用、勤務時間の短縮、育休、子供の看護休暇制度、介護関係、これが小さい業者にも対応できる。しかもここを読むと、就業規則に書けばいいと。就業規則に書くのは1項目なのでしょう。就業規則に書けばできるなんていうのはここの中のどのチェック項目のどの部分が入るのですか。私はそのあたりが全くわからないのですよ。これでやったら相当な負担なのです。これをどんな説明の仕方をされたのか。
●松田男女共同参画推進課長 すべてを就業規則に網羅していただくということではなくて、例えば育児・介護休業法の中では育児休業がとれる、あるいは介護休業がとれるというふうなものは、従業員の方の申し出があれば法律で事業主の方は与えなければいけないというふうな法律がありますので、それをまず就業規則に明記いただいて、実際にとられるかどうかということにつきましてはその後の話になると思っております。ですので、要綱にございますものを全部網羅してくださいというふうなことではなくて、今現在、就業規則を設置していらっしゃるところであれば、今現在の就業規則がそのどの項目でクリアできているかということをまず見直していただきたいということで、それで今の管理体制でありますとか社の体制全体をもう一度チェックしていただいて、まず申請書を出してみてください。そうしますと、うちの方で見させていただき、不備なものがあれば御指導させていただきますというふうなことでの説明をさせていただきました。説明不足だったところが本当に多くて、出して認定委員会にかけてばっさり切られるというふうな認識でいらっしゃったものですから、そこのところのまず説明からさせていただいたところです。
○石村委員 わかりました。では、この認定基準の解説をください。これこれこうであれば認定できますというものを明確にしていただかないと、何かこう言われたらトーンダウンしてこうでも結構ですと、やるかやらないか知らないけれども、就業規則に書いてあればいいですと、そんな……。
●上場企画部長 課長もお答えを申し上げましたように、そもそもの認定基準につきまして事細かく報告がしてなかったということで誤解があろうかと思います。1回目の何社か認定をしたときに、こういう企業を認定しましたというのは御説明をしまして、その中に本当に小さな従業員が少ない米子の方の会社のことを報告をしておりますので、恣意的に基準を下げたり上げたりしているわけではございません。ぜひ次回にきちんとしたもので、よろしければ説明をさせていただきたいものだなと思います。
○杉根委員 公共事業が少なくなって、どんどんどんどん倒産している、自殺する、そういう状況の中で、何か水におぼれてわらでもつかむような気持ちで加点をして点数を上げて受注ができるようにしたいという、この心理を逆なでしている。結果的にそういうふうになっている。だから実態はあなた方が予想するほどの状況でない。私が関係したのでも3人自殺したが、全部そうなのだ。会社とか今の状況というのを中に入って見たことがあるか。私は、知事が現場主義と言うが、そういう極めてヒューマンな姿というのがない。今、上場部長さんが言ったから、許してやろうと思うけれども情けない、本当に。
◎生田委員長 それでは、次に進みます。 議題11、鳥取砂丘景観改善のための樹木の伐採状況について、関連がありますので、議題12、鳥取砂丘ボランティア除草の実施計画について及び議題13、平成18年度鳥取砂丘新発見イベントについて、堀田東部総合事務所県民局鳥取砂丘室長の説明を求めます。
●堀田東部総合事務所県民局鳥取砂丘室長 東部総合事務所の資料1ページをお開きいただきたいと思います。鳥取砂丘景観改善のための樹木の伐採状況について御報告申し上げます。 まず、この取り組みの経緯でございますが、17年9月の定例県議会におきまして砂丘の景観改善についての御意見をいただきました。その後、鳥取砂丘の景観保全調査研究会で現地調査、協議検討を重ねてまいりまして、2月16日には鳥取砂丘景観保全協議会で景観改善の方法等について合意がなされまして、第1回目が3月21日に始まりまして、4月16日、6月3日と計画しておりまして、実は16日には17日の予定ということで御報告申し上げようと思っておりましたが、既に先日、土曜日、第4回を実施させていただきました。 伐採計画につきましては、この地図の着色部分、黄色い下線あるいは赤の実線の区域を予定しておりましたが、青い枠で囲ったところは既に実施した区域で、その残りの区域について17日に実施させていただきました。伐採の状況につきましては1回から4回、ここに詳細を掲げております。先日の17日につきましては、造園協会さん等からもこういった動きがあり、参加したいというようなことで、各方面からのボランティア参加がありました。予定では30名でしたが、現場では40名ということで参加をいただいております。 その景観改善の状況でございますが、2ページをお開きください。左側が伐採前の写真でございます。右側が伐採後の状況ということでございます。一つお断り申し上げたいのは、1番上の左の写真、これにつきましては、春先でしたので、まだニセアカシア等の葉っぱが出ていない状況です。下の2番目、3番目につきましては伐採当日の写真、それから伐採後の当日の写真ということで掲載させていただいております。また景観保全調査研究会、あるいは保全協議会につきましての詳細は参考の方で掲げさせていただいております。 続きまして、3ページをお開きください。鳥取砂丘のボランティア除草の実施計画について御報告申し上げます。鳥取砂丘のボランティア除草につきましては、平成16年、17年と2カ年継続してまいりまして、平成18年度も引き続き取り組んでいく計画でございます。このたびのボランティア除草につきましては、今までは8月の16日から8月いっぱいという夏休みの後半、2週間強を集中的にやっておりましたが、先般の協議会等でも意見がございまして、もうちょっと長期間開催したら参加される方も参加しやすいではないかということで、ことしは7月21日から9月3日の日曜日、このうちの金、土、日と週末の3日間を集中的にやると、そのうち盆にかかる11日、12日、13日は中止ということで、延べ18日間、朝方のまだ涼しい時間帯に実施しようという計画でしております。除草区域は図示のとおりでございます。除草対象、これは雑草を主体にやりますが、景観改善のために必要な区域については砂丘植物を一部除草する区域もございます。ボランティアの募集につきましては、6月下旬から7月20日まで募集をかけたいと思いますし、また昨年等もそうでしたが、締め切り後のニュース等のマスコミさんの報道等を見てどんどん申し込みがありましたので、随時受け付けということも対応しようと思っております。広報につきましては、ここに掲げたような方法で参加者、あるいは県民の方に周知を図りたいと思っております。 6番目に、昨年の実施状況ということで、16日間、延べ904人、個人参加あるいは企業、団体の参加がこういった状況でございました。 続きまして、4ページをお開きいただきたいと思います。平成18年度鳥取砂丘新発見伝イベントについて御報告申し上げます。 18年度の鳥取砂丘新発見伝事業につきましては、昨年9月、債務負担で予算を御承認いただいた後、種々手続を進めてまいりましたが、第1次募集を昨年の11月24日から12月に行いまして、結果的に2月10日、8件ほどあったうちの4件が採択となっております。その後、第2次募集といたしまして、ことしの2月7日から3月30日まで募集しまして、8件応募がありまして、5月20日に4件のイベントの採用を決定いたしました。そのイベントの概要につきましては5ページの一覧表に掲げているものでございます。ただし上から2番目のぐるっと砂丘を海からカヌーでツーリングというイベントにつきましては、やはり初めての取り組みでカヌーで海に出かけるということがありましたので、事前に安全確認が必要ではないかということで、条件つきの採択ということになってございます。この安全確認につきましては、去る6月11日、理事さん、我々事務局等で現地で実際のイベントの試行をやってみました。その場合、各参加された方からの意見等をいただいて、現在、各理事さんにその結果を御報告申し上げて、きょう現在、過半数の理事さんから実施してもよかろうという御返事をいただいております。条件つき採択ということでしたが、きょう現在、ほぼ実施できるという状況にございます。ここの一覧表のイベントにつきましては、継続で取り組んでいるもの、新規で取り組むものがございますが、詳細については資料をごらんいただきたいと思います。
◎生田委員長 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はありませんか。
○石村委員 発見伝のイベントですけれども、何で経費を書かれないのですか。費用対効果が見たいので……。
●堀田東部総合事務所県民局鳥取砂丘室長 済みません。別に隠したわけでも何でもないのですが、ちょっとばたばたして書き漏らしておりました。御質問いただくと思いまして、今説明の中で一緒に説明してもよかったのですが、若干上がっておりまして、漏らしておりました。 では、参考に御報告さしあげたいと思います。まず、第2回鳥取大砂丘全日本サンドボード選手権大会兼体験試乗会につきましては、予算約325万円ということでございます。(「上から言えばいい」と呼ぶ者あり)上から325万円、2番目が183万3,000円、75万9,000円、52万2,000円、65万4,000円、195万9,000円、782万円、最後が270万8,000円、合計1,950万5,000円ということでございます。このうち新発見伝の事業費といたしましては県市から負担金をいただくわけですが、この中には民間の方といいますか、参加料とか寄附とか、そういうものも含まれておりまして、1,950万5,000円が丸々県市の税金で賄われるというものではございません。そういった精算につきましては、これからイベント実施に向けてさらに詳細なチェックあるいは参加料等の収入見込み、決算、そういったものに変動が出てこようと思いますが、概算1,950万円の事業ということで進めたいと思います。
○石村委員 さっき言った事業費というのは、県市の負担分というのはどうなんですか。逆に言うとカヌーでツーリングは税金部分は幾らですか。
●堀田東部総合事務所県民局鳥取砂丘室長 税金部分がちょっと今、詳細が……。後でその資料は……。
◎生田委員長 後できちっとして出してください。
○石黒委員 樹木の伐採や除草をして砂丘の景観を改善しようというのは多としますけれども、ちょっとお尋ねしたいのは、海岸の著しい侵食によってかなり砂丘が目減りしたということがあって、国の事業か県の事業かで海岸の保全のための工事をやっていますね。それでどれぐらい侵食されてどの程度復元しているのかということ、一番肝心なことだと思います。見た目をよくするのも大事だけれども、肝心な砂丘が侵食されてしまっている状況をどういうふうに食いとめたのか、どういうふうに復元したのかということをちょっと聞きたいと思います。
●堀田東部総合事務所県民局鳥取砂丘室長 今、石黒委員から御指摘のありました海岸浸食に絡む砂丘の保全ということにつきましては、実は従前は確かに砂丘の草原化とか景観ということが主体となっておりました。ただ、県土整備部の方で鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドラインをまとめられまして、鳥取県の砂浜海岸の保全ということの取り組みを始められました。そういう中で砂丘を、代表的な鳥取県の砂浜海岸ということで、特にいろいろなソフト事業を含めて取り組んでいただいております。そういう中で我々も陸上部の鳥取砂丘だけではなく海岸と一体となった砂丘の保全を考える必要があるということで、実は過去も5年に1度の航空測量によって砂丘の地形全体がどういうふうになっているかということも押さえてきていますが、ことしも5年ぶりの航空測量を実施する年になってございますので、そういったデータと、それから河川課さんの方で取り組んでおられるそういったものも含めて、どういう因果関係、あるいはどういう状況になっているのかということを押さえて、その中で具体的に対策がとれるようなものは今後検討していきたいと思います。そういう中で、大学の先生で構成していただいている調査研究会に本年度から海岸工学が御専門の鳥取大学の松原先生にも委員になっていただきまして、そういった見地からも海岸、砂丘の保全をいろいろと議論していこうということで進んでおります。
●山浦空港港湾課長 従来から観念的にはわかっていたのですが、先ほども堀田室長からありましたように、17年度に鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドラインが決まりまして、ちょっと手元に資料がないのですが、鳥取港の河口にたまった砂を計算上では年間2万立米、3万立米、砂丘の前に持っていけば、20年から30年たてば汀線、波打ち際の線がかなり前に出るという計算結果が出ております。今、鳥取港の航路のためのしゅんせつを鳥取砂丘前に置くように計算しております。それによりますと計算上、シミュレーション上ですけれども、30年から40年で波打ち際がかなり前に出るという計算が出ておりますので、これは順次検証していきたいと思っておりますし、数値化ができましたので、それにのっとってやっていきたいと思っているところでございます。
○石黒委員 そうやっていろいろと復元のためにいろんな分析等を積んで、あるいは県市が一丸となってやっているのはわかっています、視察したこともあるし。だけど、こんなにたくさん盛りだくさんに砂丘の景観保全のために頑張っているのだったら、そっちの方も非常に我々としては興味のあることだし、関心事である。だから常に現状はどうなのか、復元の工事がどんなふうに効果をあらわしてきたのかということも教えてくれないと。僕たちは何年も前からこのことに関心を持って現場も視察したし、僕も賀露の出身ですから、大昔から、30年も40年も前から冬になると打ち寄せられて、浅くなって底びき船が入れなくなる。それで、しゅんせつしてもらう。そんなことは何十年、何百年前からわかっている。だから千代川の河口をああいうふうに形状を変えたものを漁港、港湾としていい港にしようと改修したわけです。
●田所県土整備部長 実はついこの間の環境デーのイベントの日に賀露小学校と浜坂小学校、中ノ郷小学校、3つの小学校で海からいろいろ調査をしました。そういうふうにやはり次の世代の子供たちに長い目で砂丘がどうなっていくのかというのを見てもらうということを始めたところです。今、砂丘室とうちの方から話がありましたが、よく連携をとって、うちの河川課、港湾課、砂丘室、連携をとってやっていきたいと思います。我々はやはり、土砂を運んで、それがどれだけ効果があるのか、そういったことをちゃんと技術的に把握をして、それをまた子供たちに提供していくというふうなことを息長くやっていくようにしたいと思います。
○石黒委員 サンドリサイクルをして30年くらいするともとに戻るなんて言っているけれども、頼むからそんなことを子供に説明するようなこと言わないでくださいよ。鳥取県西部の弓浜部が侵食されて困っているでしょう。あれはヨットハーバーの方に砂が滞留するというので、あれを今度はダンプカーで運んでサンドリサイクルした。一度東風が吹いたら一発で持っていかれてしまって、何をしているかわけがわからない、金を捨てているのかと思った。結局は、離岸堤をつくるとか、あるいは傾斜をつけた護岸をつくるとか、結局はサンドリサイクルなんて意味をなさなかったと僕は思っている。それをしなかったら弓浜は確かに中海までつながってしまうかもしれないという危機感はあった。そういう面ではやはりサンドリサイクルした意味はあるけれども、復元するなんていう説明をするとちょっと違うと思う。自然の力はそんな2万立米を運んだって、そんなものはわけなくさらわれてしまうということだけ、ちょっとそんなことで説明に納得するなんて思ってはだめだ。もうちょっと専門的に。詳しいのだから、こっちは。大事な日本一の砂丘を持っている。これが、景観をよくするのもいいけれども、目減りしてしまったら何の意味もなくなるのだぞと、だったらどうしたらいいかということを常に我々にも教えてくださいということです。
○石村委員 ちょっと例の発見伝ですけれども、資料は後で見せてください。ちなみにサンドボード、5月21日の体験試乗会、参加は何名でしょうか。
●堀田東部総合事務所県民局鳥取砂丘室長 定員を一応100名にしておりましたが、99名か100名、ほぼ満員でした。
◎生田委員長 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) それでは、委員の方、あるいは執行部の方で何かその他のことでありませんか。
●森安地域自立戦略課長 前回の常任委員会で説明をいたしました鳥取自立塾のパンフレット、応募のチラシですけれども、後からごらんいただいて、ぜび御出席をいただければありがたいと思います。お忙しい日程だと思いますけれども、ぜひお願いします。
◎生田委員長 では、その他のところで。
○稲田副委員長 ちょっと私の方からお話をさせていただきたいというように思います。去る6月12日、この企画土木常任委員会の県内調査の折、倉吉市内で昼食が終わりましてバスの停留地点に帰る途中に川幅が3メートル、深さが2メートル、そこには10センチぐらいの水が流れておりまして、両岸をコンクリートで固められた桜川という川ですが、その川のたもとで母親に連れられた3歳ないし4歳ごろとおぼしき女の子が火がついたように泣いておったということです。傍らの母親は大変当惑をしておりました。みんなで見ますと、その川底に女の子の帽子が落ちて浮いておったというようなことであります。これを見ました我が県議会事務局の山口博君がとっさにみずからの危険をも顧みず、側面を伝って川の中におりていって、川底に片足をつきながらこの帽子を取り上げて子供に渡してやった。子供の喜びと母親の感謝はもちろんでありますが、昨今の子供に対する虐待行為等、不幸な事件が続いておる中で、このささやかではありますけれども大変勇気ある行動というのは県民の真の公僕たれ、県職員の鏡である、他職員の模範となるものであるというように思われます。初夏の日差しの中で、皆さん同じようにお感じになったと思いますが、私もひとときの涼風を浴びたような非常にさわやかな気持ちでありました。したがって、ここに山口君の果敢な行動を当委員会に発表して賛辞を送りたいというように思います。(拍手)(発言する者あり) それでは、知事表彰に値をするかどうかは別として、そういう申請を当委員会でしたいと思いますが、委員長、いかがでございましょうか。
◎生田委員長 皆さんにお諮りしますが、いかが。(発言する者あり)
○杉根委員 あれは県管理の河川でして、前々から言っているのですが、床板をかけない。かなわないから橋があるわけです。それも使用料を取っていたわけです。前田部長のときにこれが無料になったわけです。せめても床板、上流の方はかけてあるわけです。ちょうどにぎわう里見八犬伝を含めたコースなのです。これは県管理です。床板をかける緊急性があると思って。非常に危ないのです。これをお願いしたいと思います。 入札のことだけれども、ちょっと聞いてみたい。入札の問題で今の県の入札は調査基準価格というのが大体3分の2から10分の8.5、いわゆる80%は低落札になるわけでしょう。そうしたらそれは調査に入る。実際は適正な入札の幅というのが10%しかない。85%から95%。95%以上だったら談合だ。80%に下がってくると、今度はいわゆる低価格ということで調査が入るでしょう。調査に入ると、物すごい調査が始まる。ところが1,000万円で受けている小さい連中も調査が入り、何十億円も抱えている連中も調査が入る。ところが大体日数といったらほとんど同じなのです。よく調査ができる。何十億円の請負業者と20~30万円のところと同じ。こんな不公平があるか。 もう一つは、これがもしそういう状況が出てくるとこの調査を受けたペナルティーとして何が始まるかというと、技術者の増員、保証金の引き上げ、10分の1から10分の3のときはいわゆる監督体制強化、こういうことが課せられていくわけだ。そういうことが結果としては言える。予定価格というのが出てくる。それは公表されますと、技術者はいなくても掛け算で入札できるということになる。だけど最低の場合は調査が入るから仕様書とか調査するだろうけれども、そんなことは大体わかるわけだ。正当な入札の状況というのはなかなか難しい。10%でやるわけだ、大体は。こういう実績を見て僕が思ったのは、物すごく偏っている。これは本会議でやらなければならないと思ってみたりして、きょうはやめるけれども、そうすると予定価格は85%から95%、10%の幅の入札の問題と、もう一つは予定価格は公表されているということが逆に言うと弊害なのです。ところが国土交通省なんかはそういうふうにしていない、農林水産省だって。県がこういうふうにしてきたのはどういう指導でなっているか知らないけれども、私は入札制度というのをもう一遍考えてみないといけないだろうと思う。 長くなってはいけないから、ちょっと感想だけ一応聞いておきたいと思う。
◎生田委員長 今の入札問題についてどなたか。
●横井管理課長 いわゆる低入札の状況、16年度、鎮静化を見ておったのですけれども、また17年度になってからふえてきたということで、それで低入防止ということでそういう種々の強化策、強化策の中で業者側に負担になるような対策というのをあえてとっておるわけです。基準価格を割った業者につきましては積算等を出させまして、それを結局積算がきちんとなされておるかというところの検証をするわけでございまして、それが工事費が大きいから長いことかかる、小さいから短くて済むというような、その部分もありますけれども、そう一概に言えないというようなところがありまして、単価から歩掛かりから全部積算をし直しますので、その辺の検証に時間がかかっているというような面はあると思います。 それから、予定価格を事前公表とすることがいいのか悪いのかというところにつきましては、予定価格を公表していない時代というのは、そのことによって設計額なり、それから予定価格を何とか手に入れようというような動きなんかもありまして、その辺で予定価格を公表することになっていたのですけれども、全国的も議論としては予定価格を公表することの弊害というのが議論をされておりまして、まだ予定価格の公表がいいのか悪いのかという全国的な方向性みたいなのは見えていないのですけれども、鳥取県としては今のところ、予定価格の公表のデメリットよりもメリットの方が競争性なり透明性なりを図る上ではいいのかなというように思うのですけれども、いずれにしても検討事項ではあるというふうに思っています。
○杉根委員 そういうことを前提に置いておいてください。なぜしていないのかということを。それで調査に入ると、手持ち工事の状況、入札者の地理的状況、手持ちの資材の状況、資材の購入先と関係状況、それから手持ちの機械の状況、業務の具体的供給の見通し、経営内容、信用状況、過去2年間の工事成績、これをだっと調べていく。何十億円の業者と1,000万円か2,000万円の業者と同じことをやる。恣意的なものがある。より公平性や透明性をというねらいが、逆に言うとこういうことによっておかしくなる。特定のものだけ得するようになっている。それは、きょうは時間がないから別に日にさせていただきますけれども、一つの課題として問題提起します。
○石黒委員 これは丸っきり質問でも何でもないのですが、委員長並びに委員の皆さんにも御理解をいただきたいと思うのですが、きょうある報道関係の方からこういうことを言われました。この企画土木の常任委員会は非常に議論が活発なものだから、報道関係でもたくさんまだまだ取材したいと思うのだけれども、場所が狭くてちょっとそれが思うに任せないということでありました。そういうことが報道関係からありましたし、それから傍聴者、テーマによっては、うちの委員会だけでなくても例えば人権条例の関係のときなんかは本当に県民の人たちも傍聴したいという希望がありましたけれども、それがなかなか席がなくて傍聴ができなかったということがありますので、決して不要な職員の皆さんがいるとは言いませんけれども、しかし本当に、いて勉強するのもいいけれども、しかし余りにも、発言する方は大概2列ぐらいの方だけで十分、たまには資料が欲しくて何か打ち合わせするにしても、そういうときにはちょっと委員長に言って時間を置いて、ちょっと資料を持ってこいよというようなことでも幾らでも対応できるのですから、余りにもこれほど有能な人たちを拘束しないで、ぜひもう少し整理して傍聴席をもうちょっと置いておいて、必要ならばそういう機会をつくるという、これがまさに議会改革といいますか、こういうことをやはり、何も議長がかわったからやるのではなくて、委員会でもできるし、議長が取りたてて物を言って改革することもある。しかし、このことは我々委員がみずからそうしようと言ったら幾らでもできるわけですから、ぜひそういうことは検討していただきたいし、それをもし何だったらよその常任委員会にも適用するというふうな改革をしていただきたいと、こんなふうに思いますが、何か御意見が、反論のある方は恐れ入りますが……。
○石村委員 異議なし。
○石黒委員 そういうことで。
◎生田委員長 異議がないようでございますが、そのほかありませんか。
○杉根委員 この間赤碕港の調査に入ったときに、あれは結果的には何度傾いたか、実態として。
●山浦空港港湾課長 今ちょっとまとめているところなのですけれども。
○杉根委員 斜めになったまま上に場所を移してしまったわけだ。ほかの方は5センチ、何センチといっても大変な手直しだ。手直ししないでこのままにしている。これは大いに中身を含めて検討しないといけないことだから、測量はいつしたのか。
●田所県土整備部長 当初の測量ですか。当初は平成11年です。工事着手の前にさらにもう1回。
○杉根委員 平成11年に6月、7月か前に測量したのを基礎として設計するわけでしょう。それは県内業者がする。それで恐らく設計業者が施工業者と話ししてこれはもつだろうと、大した害はないと、実害はないということで打ってしまう。昔はそういうことは政治力を使ってやっていた。今はそういうことはない。そういうことの方が不透明なのだ。県を含めて、監査委員を含めて法的に再検証してもらいたいと思っている。そうしないといけないので、我が常任委員会が現地調査をして初めてわかった。 もう一つは仮設費の問題で、直接工事費以外の仮設工事費、工事が始まると現場の小屋、道具小屋とかさまざまな事務所とか、そういう金が見てある。これは工事が完了したら撤去する。 また、費用を見たら工事が済んだらそれを持っていくようになっている。ところが、あるところはずっと何年も崩さない。こんなことがあっていいわけ。それは我々の政務調査費はわんわん言うけれども、こういう調査費はないのか。私はこの間、感じた、その現場に行ってわかった。それで委員会の委員の方々ともこれは問題だということで言ったわけだけれども、これも一つ部長さん、しっかり検証して、皆さんの手に負えないならまた別の機会がありますから、よろしくお願いしたいと思います。
◎生田委員長 港湾課長、今、調査中だったですか。
●山浦空港港湾課長 調査中です。
●田所県土整備部長 説明した中部県土整備局長、松下局長からもよく状況を聞きましたので、そこできちんと整理して、中途半端に説明してもだめですから、そこでちゃんとやります。
◎生田委員長 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) では、ないようでございますので、予備調査はこれで終わりたいと思います。御苦労さまでした。 委員の皆さんはちょっと相談したいことがありますので。 (執行部退席) それでは、委員の皆さんにお諮りいたします。今年度の第2回の県外調査につきまして相談したいと思います。8月1日から4日の4日間と思いますが、皆さんのところで資料をお渡し……。(発言する者あり) それでは、県外については計画表のとおりでございますので、皆さんのまた御意見をいろいろお聞かせいただきたいと思います。8月の1日から4日間です。北海道を視察して、最後、東京に帰りまして要望活動を行いたいと、かように思います。また、県選出の国会議員さんとの意見交換……(発言する者あり)また皆さんの御意見をお聞かせください。 次に、同じく今度は県内調査でございますが、第2回目を行いたいと思います。先般は中西部でありましたが、いろいろと皆さん方にお世話になりましてありがとうございました。今度は9月の定例会以降であればと考えますが、いかがでございましょうか。それとも、あるいは……(「前」と呼ぶ者あり)9月定例会前。それで、日程表は……。
●金涌議会事務局議事調査課主幹 9月定例会後は忙しゅうございますので、9月定例会前ということで、日程の案をお示ししております。今度は東部地区ということで、おおむね日帰りにするのか1泊2日にするのかというところで、ほかの日程と組み合わせてみまして、案を3通りつくっております。日帰りでしたら9月の1日、9月の11日で、1泊2日でしたら8月の21日、22日という格好で案をつくっております。8月の21日、22日は8月21日の常任委員会が恐らく午前中にあって、昼からスタートをして次の日の昼までぐらいを予定に……。(「よし。21日、22日」と呼ぶ者あり) では、8月の21日、22日で。
◎生田委員長 それでは、以上で終わりたいと思います。 皆さんどうもありがとうございました。
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