会議の概要
午前9時59分 開会
◎内田(隆)委員長
それでは、ただいまから総務教育常任委員会の開会をいたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、付議案の審査及び請願・陳情の審査終了後に行う報告事項については、最初に元気づくり総本部、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会、次に教育委員会と2つに分けて入れかえ制で進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
会議録署名委員は、松田委員と福浜委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
これから付議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
それでは、質疑がありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)なしでいいですか。
質疑が出尽くした、ないようですので、付議案に対する討論を行っていただきます。
討論はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論がないようですので、これより採決に入ります。
採決については、一括して採決するのがよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、一括して採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
それでは、続きまして、請願・陳情の審査を行います。
今回、継続分の陳情1件と新規分の陳情2件の審査を行います。
初めに、継続分の陳情1件の審査を行います。
陳情教育27年12号、「県立高等学校の数の維持と学級定員の引き下げを求めることについて」の審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○木村委員
陳情の案件ですけれども、現在、執行部のほうで進めていらっしゃるので、前回と同じように、私としては「趣旨採択」でいけたらと思いますが。
○西川副委員長
そういうお考えもあるかもしれませんが、まだ具体的に状況がはっきり見えない部分や、それから、今後の状況判断を今の時点で全てできるかどうかというのもありますので、私はもう少し検討課題として、また状況をもう少し把握したいという部分もありますので、できれば「研究留保」したいと、できれば。私の考えです。
◎内田(隆)委員長
ほかに意見はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
確認をいたします。御意見は「研究留保」と「趣旨採択」です。「研究留保」という声がありましたので、まず、「研究留保」とするか否かを採決を行います。
なお、採決の結果、「研究留保」が少数である場合、改めて「採択」、「趣旨採択」、「不採択」の採決を行うこととなりますが、この採決には当初に「研究留保」という意見を出された方ももう一度態度を表明していただきますので、御承知ください。
なお、挙手されない方は「研究留保」とすることに反対であるとみなします。
それでは、「研究留保」とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
「研究留保」が多数であります。したがいまして、陳情教育27年12号については、「研究留保」と決定いたします。
次に、新規分、陳情2件の審査を行います。
初めに、陳情総務27年29号、「マイナンバーの慎重かつ厳正な取り扱いについて」の審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○濵辺委員
この件に関しましては、国民の信頼が得られる不安、安全対策とか制度の安全性や信頼性を国民に丁寧に説明するように国に対して要望している現状があり、それから現状、ガイドラインに沿って進められていることから、「不採択」でお願いします。
◎内田(隆)委員長
ほかに御意見はありますか。
確認いたします。御意見は「不採択」のみであります。
それでは、「不採択」とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、陳情総務27年29号につきましては、「不採択」と決定いたしました。
次に、陳情議会27年28号、「地方自治法第99条の改正を求める意見書の提出について」の審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○西川副委員長
内容等を検討した結果、いろいろな問題があるようには思いますけれども、私はまだ半年なのですけれども、以前の経過をお聞きしたところ、このような趣旨の討論、意見もあったようにお聞きしておりますので、「趣旨採択」が妥当かと思います。
○伊藤委員
私も「趣旨採択」を主張したいと思います。これまで県議会としても意見書を国に送っていますし、議会としてもそういう動きをしておりますので、趣旨は理解できるということで「趣旨採択」を提案したいと思います。
◎内田(隆)委員長
確認いたします。ほかに意見はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
確認いたします。御意見は「趣旨採択」のみであります。
それでは、「趣旨採択」とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、陳情議会27年28号については、「趣旨採択」と決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
まず初めに、元気づくり総本部、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会について行いますので、教育委員会の方は御退席ください。
(執行部退席)
再開いたします。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
なお、質疑について、説明終了後、一括して行っていただきます。
報告1、関西の協定大学との連携事業の状況について、伊藤総務部参事監の説明を求めます。
●伊藤総務部参事監
それでは、総務部の資料の1ページをお願いいたします。県内出身学生へのUターン就職支援を目的としておりまして、協定を結んでおります各大学との連携事業について御報告を申し上げます。
立命館大学とのとっとりの集いでございます。12月3日にいばらきキャンパスで行っております。いばらきキャンパスは経営学部、それから政策科学部等がございます。参加学生は10名でございまして、3年生8名、内定学生2名ということでございます。助言者として、鳥取銀行さん、県の人事委員会、県警察、4名の方を助言者としてお迎えしております。
まず、助言者からそれぞれの業務内容等を説明していただいた後に、参加学生とそれから内定学生合わせまして皆さんで質疑の後、意見交換を行ったところでございます。あわせて、このときにふるさと定住機構さん、それから、県のほうからメールマガジン等への登録の呼びかけも行っております。
参加した学生にアンケートをとっておりますけれども、その状況から、感想でございますが、詳しくは知らなかった仕事の内容を知るいい機会になったと。あるいは、今回の集いで、地元へ帰って就職する意欲が湧いてきたというようなことが寄せられております。
続きまして、12月7日に神戸学院大学ポートアイランドキャンパス、これは法学部等がございます。こちらのほうで、とっとり就職カフェということで開催しております。1年生がここは6名参加でありましたし、3年生5名、それから4年生、内定学生ですけれども、3名、14名の学生が参加しております。助言者として山陰合同銀行の神戸支店の方、3名に来ていただいております。
まず、内定学生から今までの就職活動の経験、あるいは準備、心構え等をアドバイスをいただいた後に、助言者からも業務内容等のプレゼンを行って、その後、グループに分かれて意見交換を行っております。
はぐっていただきまして、参加学生の皆さんからの感想でございます。1年生も多かったということでございますので、将来、就職のことを考えるいいきっかけになったということでありました。また、鳥取のために働ければという感想も寄せられたところでございます。
2のほうに記載しております、現在、8大学との協定を結んでおりますけれども、それぞれ現在進行形のものと既にやったものとございますが、学内の就職相談会等へ参加しております。
2の(2)のほうになります。協定は結んでおりませんけれども、関西圏で県内の出身学生が多いというところ、近畿大学でありますとか関西学院大学、そういったところの学内の就職相談会等にも積極的に参加しているところでございます。引き続き、県内就職の推進に向けて取り組んでまいりたいというふうに思っております。
◎内田(隆)委員長
報告2、名古屋における情報発信等について、門脇名古屋代表部長の説明を求めます。
●門脇名古屋代表部長
それでは、続きまして、3ページをお願いをいたします。名古屋におけます情報発信等について御報告させていただきます。
まず初め、1番目、観光PRの状況でございますが、先日、12月3日発行の中日ショッパーさんという中日新聞社発行のフリーペーパー、配布物69万部でございますけれども、この中で「冬の鳥取でカニざんまい」というテーマで、例えば松葉ガニの水揚げの風景、境港でありますとか、鳥取県のウエルカニキャンペーンでありますとか、皆生温泉を紹介する記事の掲載をいたしました。この中では、米印で書いておりますけれども、松葉ガニのプレゼントキャンペーンも実施をしまして、多くの応募があったという反応もお伺いをしているところでございます。
続きまして、2番、その他の取り組みでございますが、2点、前回の常任委員会でも報告させていただきました。概要だけ簡単に御報告させていただきたいと思いますが、「食のみやこ鳥取県」のPRとしまして、中日ビルの中で物産販売をしました。その状況としましては、新商品というものを多く出しました。そしてまた、実際の鳥取県内の事業者さんが販売をしに、数日間ですけれども、来られたこと、こういったことから、売り上げとしましては過去最高の売り上げを記録しましたし、実際に現場で見ておりましても、多くのお客様に来ていただいていた、そんな状況でございました。
また、2番目、公立鳥取環境大学東海地区企業懇談会というものを12月11日に開催をいたしました。大学側からも、副学長さん、副理事長さん以下、大学の関係者がいらっしゃいまして、中京圏の企業約30社から参加をいただきました。大学側からの紹介でありますとか、学生さん、こちらのほうは、大学生観光まちづくりコンテストに応募されて2位を受賞されたメンバーでしたけれども、こういった方々のプレゼント、こういった内容を行いまして、結果としましては、交流会等も通じまして、引き続き、特に中京圏の企業さんからの学生の採用につなげていくために、いろんな大学での説明会等にも参加をしていきたいと、こういったお話もいただいたところでございます。
現状、名古屋の取り組み状況は以上でございます。
●谷長税務課長
税務課から追加で報告をさせていただきます。
お手元に配付させていただきました別紙の資料をごらんいただきたいと思います。損害賠償請求訴訟の提起についてという1枚物でございます。
昨日、12月4日付の訴状が届いたところであります。今回の事案は、中部県税事務所長が行った繰上徴収について不満があるということで提訴されたものでございます。
繰上徴収とは何かと申しますと、納税者等に何らかの緊急事態が発生しまして、本来の納期限が到来するのを待っていたのでは、財産の散逸等によりまして、地方税を全額徴収することができないと認められる場合に限って、法定の納期限を繰り上げて納税者の期限の利益を一方的に喪失させる緊急措置のことであります。この場合、督促をしなくても差押などの処分を行うこともできます。地方税法第13条の2に根拠規定がございまして、資料の真ん中あたりに記載しております。今回の事案では、産業廃棄物処分場税の特別徴収義務者の財産につきまして、担保権の実行としての競売が開始されたことに伴いまして繰上徴収をしたというものでございます。
原告は中部地区の法人であります。
請求の趣旨は、鳥取県が行った繰上徴収によって失われた期限の利益相当額8,102円、それと慰謝料の9万円、合わせて9万8,102円とこれに対する年5分による金員を支払えというものでございます。
請求の理由としましては、このたびの競売手続は法人の財産状況の悪化に伴うものではなくて、平成20年に開始された民事再生手続を受けた不採算事業の整理の一環としての不動産の競売であって、そのことは、繰上徴収に当たって県が十分な調査をすれば認識し得るものであった。このため、今回の繰上徴収は違法なものであったという理由でございます。
今後の対応としましては、本県の繰上徴収は適正な執行であったと考えておりますので、請求の棄却を求めて争っていきたいと考えております。
◎内田(隆)委員長
ほかにありますか。
これから報告事項に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いします。
それでは、今までの説明について質疑はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かありますか。
○伊藤委員
財政課長でも総務部長でもいいけれども、今、新年度の予算編成、ヒアリングの最中だと思うのだけれども、来年度は大体消費税増額という形の中で、かなり一般的には予算がふえると思うのだけれども、どの程度キャパがふえるのか。例えば50億円とか60億円とか100億円とか、オーダー的にはどういうふうな状況、収入だけ見た部分でちょっと概略を教えてほしいなと思って。
●岩﨑財政課長
今ですね、まだ来年度の予算の状況がわからない状況でして、税金は、消費税はふえる可能性はあるのですけれども、地方交付税がどうなるかがまだわからない状況ですので、全体として歳入が伸びるかどうかがまだわからない状況です。なので、歳出規模についても、それに伴ってちょっと変動するので、まだ何とも申し上げることができない状況であります。
◎内田(隆)委員長
それでは、よろしいですか。
ほかに。
○上村委員
名古屋本部にお尋ねします。環境大学、実際に鳥取県にUターンするような生徒さんというのはどのくらいいるのですかね。鳥取県のUターン。何人ぐらいおいでか、わかりますか。
●門脇名古屋代表部長
今、現状、中京圏出身で環境大学に来ていらっしゃる方というのは大体90名ちょっとぐらいいらっしゃいます。実は公立化されて、今年が初めての卒業生が出る年ということになっておりますので、どれぐらい帰られて、どれぐらい残るかというのはちょっと今、大学のほうでも内定状況等をまとめていらっしゃるというのが今の状況ですので、そういったものがまとまってくるというのはもうちょっと時間がかかるかなというのは今の現状になっています。
◎内田(隆)委員長
ほかにありますか。
○木村委員
関西本部のほうでこの集いをされているのだけれども、助言者のところが金融機関、あるいは行政関係がメーンになっているのですけれども、民間からの参加とか、そういうことは意外となかったということですか。
●伊藤総務部参事監
今回の事業援護者は文化系のところだったということでありまして、キャリアセンターの方ですね、大学のキャリアセンターの方とも御相談したところ、やはり経済学部の方が多かったということで、金融機関がいいだろうということであちらのほうからリクエストがあって、金融機関の方を助言者にしたところであります。
○木村委員
もう1件、いいですか。
◎内田(隆)委員長
はい。
○木村委員
名古屋本部のほうで、ショッパーには出したと。大体毎年この時期はカニとか、大体定番のものが決まっていると思うのですけれども、そういう業界のほうから新しいオファーというか、何か鳥取県さん、目新しいものはないですかとかというオーダーというのはないですか。余りない。
●門脇名古屋代表部長
なかなか営業ベースでいきますと、いろんな方々、こういう媒体を使ったらどうかというのはもちろんあります。あわせて、例えば、そういった中で実際にマスコミの方と話をしていく中で、例えば砂の美術館、今、こういうテーマなんで、ぜひそういうところを取り上げてみたいですとか、やはり時期にももちろんよりますし、夏の時期ですと、そういうお話にもなる。また冬の時期ですと、今ですと、やっぱりカニですよねというお話ですとか、そういった時期と場所も含めて、いろんなお話をしている中で、こちらから提案をしていくというほうが多いというのは今の現状だとは思っています。
○木村委員
鳥取県の場合は松葉ガニがメインで、松葉ガニがこけると、例えば賀露などでも1年の経営に大きく影響が出るという現状がありますね。観光の現場にあっても、カニ以外の商品を大きくしていくというところも、要するに、カニが終わったらなかなか売り物がないという現状があったと思うのです。今も同じだろうと思うのですね。せっかく鳥取和牛などが結構評価が高いとしたときに、やはりそういうものも安定的に年間通して提供できる食材として育てていく必要というのはやはりあると思うのですね。これは多分名古屋とか関西、また全ての市場に対してだと思うのですけれども、そういう年間通して安定的に提供できるものも少しずつ表に出していくということは非常に大事かなと思うので、ぜひそのあたりもぜひ心がけていただきたいと思います。
●門脇名古屋代表部長
わかりました。心がけてやっていきたいと思います。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。
○稲田委員
今の損害賠償請求の話ですけれどもね。地方税法の13条の2の1項は、これは確かに理解ができるわけですよ。要するに強制換価手続をとる、強制競売をやれば、被担保債権が分割するおそれがあるわけですから、だから、当然繰り上げでやろうというところはわかるのですが、ちょっとこの文面だけからは私もちょっとよくわからないけれども、財産状況の悪化を推認させるということは、あるいはあるかもしれないのだよね。これでこの訴訟をやって、税法上の問題としては確かにこっちに正当性があるように思うのだけれども、一番のやっぱりポイントとなる部分は、相手方がこの財産状況の悪化を推認するものであるのだというこのところを持ち出すと、非常に厄介な問題になるのだけれども、その辺はどういうぐあいに考えておるわけ。
●谷長税務課長
資料の一番下に……。
○稲田委員
そこだけでは、わからないのだよね。
●谷長税務課長
参考のところをごらんいただきたいのですが、この繰上徴収を行った日付が10月15日でございます。この日に中部県税事務所長が繰上徴収を決定しまして、この法人の本社事務所に訪問をしまして納期限の変更通知を手交しております。そのときにこの法人が納得して、ここに午前中に全額自主納付と書いておりますが、納得されて……。
○稲田委員
一回納得したわけか。
●谷長税務課長
いや、かなり激高されまして、すぐに事務員さんに金融機関に出向いて納付をしろという指示をなさいました。その後にいろいろと財産状況は悪くないという説明をるるされたのですけれども、後日、このような訴訟を提起されたという状況がございます。
○稲田委員
これは個人情報の問題もあるので、この報告書の中に書けないものというのはあると思うのだよな、相手方の状況がね。ですけれども、もうちょっと書いてもらうと、せっかくその報告事項としてこういう文面をつくるわけだから、これでは普通の人はわからないと思うよ、これ。読んで、わかるだろうか。これでわかる人がおったら、相当なものだと思うよ。法的な知識を持った人でないとわからないと思う。だから、個人の情報もあることだから、そこのところの書きっぷりが難しいかもしれないけれども、もう少しもうちょっと書いてやると、ああ、なるほどな。ならば、無理からんことだろうというような、その訴訟を提起するについて、向こうが提起して、こっちが応訴したわけだよね。だから、それを無理からんことだなというように思えるわけですよ。これだけではちょっと理解が、何でだろうと思う。でも、応訴だということであれば、それはそれで、先方がいきり立ってやっていることだから、それに対する対応は当然しなければならんことだから。だけれども、もうちょっと書いてほしいなという気持ちがします。
●谷長税務課長
はい。
○上村委員
関連して、いいでしょうか。
この業者、今、営業はもうしていないのですかね。
●谷長税務課長
いや、これまでどおり、通常の活動をされております。
○上村委員
やっていて、過払いみたいな格好になっていて、税金も。それで……。
●谷長税務課長
いや、過払いでは。
○上村委員
いやいや、正当な払いですけれどもね。ただし、負担が大きかったので、訴訟になったと。
●谷長税務課長
結果的には納税資力に影響を与える競売ではなかったということだと思います。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
済みません、よろしいですか、いいですか。私もそう思う。よくわからない、稲田委員が言われるように、これはよくわからないのですけれども、原告の主張というか、もう提起者の主張は、あくまでもこれは民事再生法に基づいた手続で、民事再生の手続段階において、その手続は粛々としていると。自分たちは民事再生のために営業をちゃんとしとるに当たって、競売にかかったという事実行為が民事再生上の手続なのにもかかわらず、財産の状況が悪化して、さらに悪くなっているからということを県が認定して、回収できないというふうに思ったから、そういうことをしたということに腹を立てられて、こういう問題の提起をされたわけですよね。事実、資力には問題がなかったのですか。
●谷長税務課長
結果としては、資力には影響を与える競売ではなかったということだと思いますが、一般的に例えば不動産競売の開始決定があれば、県税としましては繰上徴収を行うというのが通例になっております。それは、租税債権の確保を図るために、直ちに動くというのが通例です。そういう通例がございまして、当日、法人に出向きまして、そのあたりの事情もよく聞く準備はしていたのですけれども、いきなり激高されて、いきなり納付されたという事情がございますので、そのあたりは御配慮いただければと思います。
◎内田(隆)委員長
前例に従って粛々と事務を進めたのだが、そこに相手の認識が違っていて、こういうことになったと。それに対してやったこと、行為に対しては県としては正当性、これまでどおり、もう今後も同じように手続を続けていくつもりであるから、応訴をしたという理解でいいのですか。
●谷長税務課長
そうですね、今後もこういう事例が、かなりまれだと思っていまして……(発言する者あり)ただ、今後も同様の事例があれば、繰上徴収をするということになるかと思います。
◎内田(隆)委員長
ですね、はい。よろしいですか。
○西川副委員長
確認なのですけれどもね。普通、これ民間でいうと、取りつけというやつだと思うのです。それで、私は法律的には、今言われるように、いいのでしょうけれども、例えばこれが公になって影響を及ぼすということが一番会社としては不利益をこうむるわけです。そこらへの影響は何かあるのですか。
●谷長税務課長
繰上徴収自体は影響を与えるものではないというふうに考えています。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。
それでは、元気づくり総本部、総務部、会計管理者、監査委員、人事委員会、県議会の皆様は退席されて結構です。お疲れさまでした。
入れかえを行います。
(執行部入れかわり)
再開します。
引き続き、教育委員会について行います。
執行部の皆様におかれましては、簡潔な説明をマイクに向かってお願いいたします。
なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
報告3、平成31年度から平成37年度までの高等学校のあり方に関する基本方針(案)について、御舩参事監兼高等学校課長の説明を求めます。
●御舩参事監兼高等学校課長
高等学校課、御舩でございます。
平成31年度から平成37年度までの高等学校のあり方に関する基本方針(案)について御報告申し上げます。
平成26年の鳥取県教育審議会の答申に基づきまして、平成31年度から平成37年度までの本県県立高等学校の教育における基本的な考え方、あるいは施策展開の方向性を示しました基本方針の策定作業を現在進めております。別冊にしました今後の県立高等学校のあり方に関する基本方針、これを案として、今後、パブリックコメントを実施をしていきたいと。県民の皆さんからの御意見等をいただきながら、今後の取り組みに反映させていくということでございます。この基本方針は今年度中に策定をするというふうな計画でおります。
基本方針(案)の概要でございますけれども、3ページから概要案としてまとめさせていただいておりますので、これをもとにして御報告申し上げたいと思います。
大きく第2章に分かれておりまして、1つは、時代や社会の変化に柔軟に対応できる教育の推進ということで、これからの時代や社会の変化に応じた教育をどのように推進していくかということと、それから、今後も見込まれます生徒減少に対応した、その中でも魅力と活力にあふれる高等学校をどうやってつくっていくかということの方策、方向性でございます。
第1章は、これからの時代に求められる教育の推進ということで、柱としましては、21世紀型能力を育むための主体的な学習、アクティブラーニングを取り入れた授業への展開、それから、グローバル社会で活躍できる人材の育成の方策、それから、ICTを活用した教育の推進といったものが柱になっております。そして、共生社会の形成に向けた教育ということで特別支援教育の充実の方策、それから、本県の地域や産業を支える人材を育成するための方策としまして、キャリア教育の充実であると。あるいは、地域と連携をした教育を進めるというふうなことの方策を盛り込んでおります。そして、生徒減少期に対応して、生徒減少の中でも魅力と活力にあふれる高等学校をどうつくっていくかということに関しましては、生徒がデザインする、生徒の多様性に対応した学習の仕方が可能となるような単位制高校をつくっていくとかといった教育課程を考えていくこと。それから、地域と学校とが連携をして地域の教育資源を教育活動の中で最大限に生かすような取り組みを進めるというふうなこと。それから、これからの減少期にあっての普通学科、あるいは専門学科、あるいは総合学科のあり方、そして、定時制課程、通信制課程のあり方ということについて方策を示しております。
そして、では、そういった教育を進めるための学校の規模と配置につきましてですけれども、配置のもとになります標準的な学校の規模につきましては、従来どおり1学年当たり4学級から8学級程度を標準的な学校の規模として、各学校の規模につきましては、この4から8という学級規模をもとに、将来見込まれる各学校への入学者数とか、あるいは地域の産業や人口の状況等を考慮して総合的に勘案をしながら決定をしていくということにしております。
生徒数の減少への対応としましては、このたび、ちょっと資料は戻りますけれども、1ページに、参考1としまして本県の中学校卒業者数のグラフを載せておりますけれども、今回、平成31年から37年の間には367名の減ということが見込まれておりまして、ほぼ1クラス40人としますと、大体10クラス規模の減ということになりますので、生徒数の減少に関しましては、原則として学級減で対応していきたいというふうに考えます。県全体の学科の配置状況等もございますので、特に専門高校等は各地域に1学校に1学科というふうなこともございます。複数校を対象とした再編、あるいは学級定員減等による教育の質の向上についても検討はしていきます。現在、1学年当たり3学級以下の小規模校、先ほど標準的な学校の規模を4学級から8学級としておりましたけれども、3学級以下の小規模校、現在、6校ございますけれども、これにつきましては、先ほど言いましたように、全体としては学級減で対応していきますけれども、一定の基準により分校化や再編成についても検討していきます。今後、入学する生徒が、志願する生徒が減ってきた場合には、教育の質を高めるためにも、こういった基準を設けるようにというふうな答申がございましたので、一定の基準を設けて分校化や再編についても検討はいたします。
なお、地域と連携した人材育成などの小規模校ならではの特色ある取り組みを推進している学校につきましては、その存続に最大限の努力を払います。そして、特色ある取り組みを推進している小規模校につきましては、教育の質の維持、向上に向けた必要な措置、例えば少人数授業の実施であるかと外部人材の活用、遠隔授業の導入など、必要な措置を講じていきたいと思っております。
私立高校との連携、協力、そして、チーム学校というふうな形で教員とは異なる専門性や経験を有する人材の積極的な活用といったものも視野に入れて、いわゆる生徒減少期に魅力と活力ある学校づくりを推進していきたいというふうなことを示しております。
◎内田(隆)委員長
続きまして、報告4、米子城址の史跡整備について、木本文化財課長の説明を求めます。
●木本文化財課長
文化財課でございます。
資料、続きまして、8ページをお願いいたします。米子城跡の史跡整備についてでございます。
米子城につきましては、米子市が史跡整備の計画を持っておられるところでございますが、現在、史跡指定を受けております土地の隣接地でございます湊山球場は米子城の三の丸に当たるところでございます。また、ここの土地は鳥取大学病院の隣接地でもございますので、その土地の利活用につきまして、史跡公園としての活用と、それから鳥取大学での利用という2つの利用方法をめぐりまして、今、米子市のほうで議論になっているところでございます。
現在の状況につきまして、県が承知をしております範囲で御報告をさせていただきたいと思います。
1の現況でございます。米子城跡は現在でも郭や石垣などの遺構が良好に残っているとともに、文献や絵図なども豊富に残っておりまして、戦国末期から近世初期の築城技術を知る上で重要な城跡として、平成18年に国の史跡として指定をされております。
2番の整備主体である米子市が行う今後の史跡整備事業でございますが、米子城整備の基本目標といたしまして、3つの基本目標を掲げておられます。1つ目が、近世初頭の城の特徴でございます平山に建つ城として城跡を保存整備をすること。2つ目といたしまして、歴史公園として市民に憩いを提供する空間の創出をすること。3つ目といたしまして、すぐれた眺望等を生かしまして、米子市を代表する景観スポットとして魅力を向上させるという3つでございます。城跡の保存整備とあわせまして、市民の利用や魅力向上を目指しますまちづくり事業としての整備事業の実施を目指しておられるところでございます。
整備の対象範囲でございますが、本丸を初めとする主要郭で構成される内堀に囲まれた範囲のうち、市街化が著しい箇所を除外した範囲ということで、資料の9ページに地図を載せておりますけれども、本丸、斜線をかけておりますところが既に史跡に指定をされているところでございまして、本丸、二の丸、内膳丸、それから、斜線ではなくて、少し網かけをしている部分がございます。三の丸、出山、深浦郭ということで、こちらの網をかけておりますところが今後追加指定をしたいということで、指定地と一体として米子城を形成しているので、追加指定の価値があると評価をされている部分でございます。ですので、三の丸、湊山球場は現在は指定をされていない部分ということになりますが、ここの部分も含めて整備を検討をしておられるところでございます。
3の整備事業の概要でございます。歴史公園として整備ということで、追加指定でありますとか遺構の調査、石垣整備等の史跡の保存整備と、それから解説板などのサイン施設、園路、便益施設などの公園機能の整備の2つに分けて計画をされているところでございます。
4番目でございます。整備事業期間につきましては、おおむね8年ということを想定をしておられまして、これを第1期整備、第2期整備と分けていらっしゃいます。第1期整備といたしましては、9ページに分けた内容を上げておりますけれども、保存活用計画の策定、史跡の追加指定などを経まして、基本計画の策定、メイン園路の整備等をおおむね5年程度ということで計画をしております。第2期整備といたしましては、周辺域となる深浦郭や出山の整備などを3年間をかけてということで、合わせて8年を整備期間としておられます。
現在、実施している事業と今後の予定につきましては、本年度、平成27年度におきましては、保存活用整備計画の策定に向けまして、地形測量図の作成でありますとか、内容確認調査のための発掘調査、それから文献等の調査を実施をしているところでございます。平成28年度、来年度におきましては、第1期整備の中にも位置づけられております保存活用計画の策定を行いたいという意向でございます。その上で、適切な時期に米子市から国に対しまして国史跡の追加指定の意見具申をしたいというお考えでございます。
その他ということで上げておりますが、最初に申し上げましたように、湊山球場につきましては、史跡公園の整備だけではなく、鳥取大学での利用ということも議論に上がっております。鳥取大学のほうからは、湊山球場につきまして、鳥取大学が大学敷地が手狭ということの現状を踏まえまして、書いておりますような3点につきまして、9月に要望が米子市に対して提出をされているところでございます。1つは、教育利用をできるグラウンドの確保ということで、こちらにつきましては、市民との共用の利用でもよいということでございます。2つ目が、医大病院の外来駐車場の確保でございます。そして3つ目が、将来の医大病院の再開発のための敷地の確保と、この3点でございます。この要望に関しましては、米子市と鳥取大学とで協議機関を11月に設置をされまして、現在、検討を進めておられるところでございます。
米子市長さんは市議会でもこの件、議論になっておりまして、市長さんのほうは史跡公園化の方針をずっと説明をしてきておられます。ただ、まずは米子城の価値につきまして、市民の理解をしっかり得るということが必要ということで、年を越しまして1月23日には、米子城、その価値と魅力に迫るというタイトルで文化庁の主任調査官や専門家などを招いたシンポジウムを開かれるなど、啓発事業を進めていかれることとしておられます。
○稲田委員
この地図のこの番号がついているが。1-1だ、1-2だ、ここは湊山球場、4が出山、この番号は何だろ、これ。
●木本文化財課長
済みません、ちょっと米子市さんが説明資料に使われたものをそのまま利用しておりまして、一部民地が入っておりまして……。
○稲田委員
だから、その番号は何かと聞いている。
●木本文化財課長
なので、米子市さんが、済みません、それぞれの面積を示されて表につけられておりますのを、そのまま……。
○稲田委員
米子市ではないわ。何でそういう資料が、この番号がこの地図についているかと聞いている。
●木本文化財課長
申しわけございません。必要のない番号でございます。
○稲田委員
消しなさい、それ。
●木本文化財課長
はい、済みません。訂正いたします。番号は説明には関係ございません。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか、委員。(「はい」と呼ぶ者あり)
報告5、平成27年度鳥取県体力・運動能力調査及び全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について、損害賠償請求の提起について及び一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、吉田体育保健課長の説明を求めます。
●吉田体育保健課長
体育保健課です。
体育保健課、3件報告をさせていただきます。
まず1件目、平成27年度鳥取県体力・運動能力調査及び全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について報告をさせていただきます。
資料は10ページでございます。スポーツ庁から、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果が公表されました。その結果について鳥取県の調査結果を交えて、概要を報告します。
なお、鳥取県体力・運動能力調査は県内小学校1年生から高校3年生の12年間を悉皆調査としておりますが、国の調査は小学校5年生と中学校2年生の抽出調査になっているため、県と国の記録の比較は小学校5年生と中学校2年生の2学年の比較になります。
報告は、資料をもとに行わさせていただきます。
まず最初に、概要になりますが、体力合計点は全て県の学年で全国平均を上回りました。
17ページ、別紙5をお願いいたします。全国との比較で、鳥取県が全国にまさっているものに丸をしております。体力合計点で丸が4つ並んでいるのが確認できると思います。区分4の反復横跳び、5のシャトルラン、7の立ち幅跳びは前年度の県比較、それから今年度の全国比較全てにまさっております。よって、4、5、7では丸が4つ並んでいるのが確認できると思います。1の握力についても丸が4つ並んでおりますが、中2男子では昨年度の県記録よりも劣っており、4、5、7のグループには入れませんでした。しかし、この握力につきましては、全国の結果では小5、中2全てで過去最低であったことから、県はよく健闘しているものと捉えております。これまで県内の児童生徒が弱いと言われておりました長座体前屈、50メートル走、ボール投げについては、50メートル走、ボール投げが丸2つと三角2つでありましたが、長座体前屈になっては全て黒三角が4つ並んでしまいました。これも悪いというところで見えるかもしれませんが、しかし、この弱い種目についても明るい兆しも見えました。
14ページの別紙3をお願いいたします。先ほど申し上げましたように、県では小1から高校3年までの12年間、男女の調査も行っております。このグラフは前年度の記録より今年度の記録がよくなった学年の数を示しております。男子では、長座体前屈、50メートル走の9学年を筆頭に、反復横跳び、ボール投げが12学年中、6学年上昇しております。女子では、長座体前屈の11学年が上昇したのを筆頭に、反復横跳び、50メートル走の7学年、ボール投げの6学年と鳥取県がこれまで苦手としていた3種目の全てが県記録比較では上昇傾向にあることが見えます。これらの結果が県内記録を底上げして、合計点では全国平均よりまさったと考えております。
調査は体力のみではなく、児童生徒の運動習慣等についても調査をしております。15ページから16ページ、別紙4、県の調査をお願いいたします。この調査では、1日どれだけ運動を行うかで、その成績がどう違うのか。体力テストの成績がどう違うのかの結果を示しておりますが、運動に取り組む時間が長ければ、成績もよいというようなことが出ております。
18ページ、別紙6をお願いいたします。これは、県内児童生徒の体育の時間以外の1週間の総運動時間分布をあらわしております。中学校2年生女子の1週間に60分未満の生徒が2割おり、運動時間数が少ない生徒は体力も低いという結果分析から、この2割の生徒をいかに運動させることができるかが今後の課題と考えております。
19ページ、別紙7をお願いいたします。下段の質問30番です。小学校5年生の男女に聞きました。小学校入学前は運動遊びが好きですか、嫌いですかというところでございます。男女とも、やや嫌い、嫌いが国に比べ、高いことから、幼稚園、保育園、小学校の子どもたちの運動の取り組みについて、今後、市町村や市町村教委と連携して、運動好きな幼児をふやすことが課題であり、今後の取り組みだと考えております。
現在、これらのデータは鳥取県子どもの体力向上支援委員会においてさらに詳しく分析中であり、今後はその分析結果をまとめ、後日、報告をさせていただきたいと考えております。
また、分析結果をもとに、今後の取り組みに反映させていただきたいと考えております。
続きまして、2件目、損害賠償請求訴訟の提起について報告をさせていただきます。
平成27年11月10日付で下記のとおり訴訟が提起されましたので、その内容等について次のとおり報告をします。
原告は県内高等学校生徒と、それから原告生徒の父及び母です。被告は県立高等学校の教諭と鳥取県、これは代表は鳥取県知事です。
請求の趣旨ですが、被告らは原告らに対してそれぞれ99万円、及びこれに対する2015年3月15日から支払い済みまで年5分の割合による金員を支払う。訴訟費用は被告らの負担とするです。
訴訟の原因につきましては、県立高等学校の教諭が平成26年度第7回鳥取県ライフル射撃大会において記録改ざんという不正を行ったというものです。記録改ざんの内容は、高校生女子の部に出場した原告生徒が1位、372点、A教諭が勤務する県立高等学校の生徒が2位、369点であったが、日本海新聞に載った結果は1位がBの生徒、それから2位が原告生徒と報道されました。これは、大会終了後にA教諭がB生徒の大会記録用紙にバツを書いて抹消し、大会終了後にB生徒が練習した結果を記載した得点用紙を得点係に提出するという改ざん行為を行ったためである。原告生徒は日本海新聞の記事で第2位と報道されたことにショックを受け、また、原告生徒の父母は原告生徒がショックを受けた姿を見て、ひどく心を痛め、精神的苦痛を受けた。鳥取県については、鳥取県みずからが雇用する被告がその事業の執行について原告らに損害を加えたのであり、使用者責任を負うというものでございます。
今後の方針ですが、原告の主張する請求の理由は不当であるから、争うものというものでございます。
なお、今後、請求の原因については追って主張することとしておりますけれども、以前に関係者から聞き取り調査を行ったところでは、意図的に記録を改ざんしたものではなく、事後処理の単純ミス等によって誤って大会終了後の記録が提出されたものと聞いております。また、新聞記事にも後日、訂正記事が掲載されていることを報告をいたします。
3つ目になります。予算増額についてであります。
資料は22ページをお願いいたします。県立八頭高等学校のホッケー場の工事費について、6人制ライン等の追加工事があり、885万円余の増額変更がありましたので、御報告を申し上げます。
◎内田(隆)委員長
それでは、委員の皆様、これから報告事項に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
それでは、今までの説明に質疑等はありませんか。
○伊藤委員
21ページの問題なのですが、これは結局、マスコミへの報道を間違えたものを提供したというわけだ、報道結果を。
●吉田体育保健課長
そうでございます。
○伊藤委員
要するに、単純なミスであったというわけだ。
●吉田体育保健課長
そうです。
○伊藤委員
それなら、実際、優勝したのも最初のとおりなのだ。
●吉田体育保健課長
そうです、その大会ではそうでした。
○伊藤委員
わかりました。
●吉田体育保健課長
後ほど、訂正の新聞記事も出たということでございます。
○伊藤委員
これは、ライフルというのは普通のライフル、ビームか。
●吉田体育保健課長
そうです。
○伊藤委員
ビームですね。
●吉田体育保健課長
はい。
○稲田委員
その21ページですけれどもね。さっきのこの地方税法上の、皆さんは直接関係がないのだけれども、損害賠償請求訴訟についても同じようなことが言えるのだけれども、請求の原因というものはかなり書かれているのだよね。こっちにも、その前の分にも、税務課の分も請求の原因というものがかなり詳しく書かれているわけですよ。こっちにももう請求の原因というのがかなり、それでもまあまあ詳しく書かれておるわけですが、応訴方針のところだよね。こっちの税務課のほうでは対応方針になっているし、こっちは応訴方針というのになっているのだけれども、これが請求の理由が不当であるから、不当であるから、当たり前の話なのだよね、こういう書き方は。不当であるから、応訴するのだよ、不当でなかったら、応訴などしないのだから。でしょ。だから、その不当な理由を少し書かないといけないよ、ここに。何かという理由が書いていないと、我々、こんな紙切れもらったって、これはわからないよ。
個人のことだから、十分に書き切れない部分はあるということは私も重々承知はしていますよ。だけれども、こういう書き方はおかしい。だから、教育長、今後ね、幹部会でもよく話してほしいのは、こういう応訴方針に、いや、請求の理由が不当だから争うのだという、こういう書き方はやめたほうがいい。やめないとね、我々、この書面を見ただけで、わからないよ。不当だから、当然応訴するのだから、何で応訴するのかという、そこのところだけは具体的には書けないかもしれないけれども、ある程度抽象化したものをそこのところに書いていかないと、これはもうこの文章はだめですよ、こんな文章を書いていたって。
だから、税務課も同じなのだよね。原告の主張は不当であり云々かんぬん、まだこれには本件の繰上徴収処分は適正であることからみたいな理由を少しちょろちょろっと書いているのだけれどもね。こういう書き方は我々には理解ができない。だから、詳しく書いたほうがいいと思います。
内容的にはね、先ほど課長が言ったけれども、誤りだ、訂正記事を書いたということなのだけれども、それでもなお、相手方がいわゆる改ざん行為というものをかなり重要に受けとって、訴訟になっているわけですよね。一体何なのだろうというその理由を考えなくてはいけないよ。ただ、いや、もう断りました、誤り記事を出しました、だから、何でそれを訴訟するのですかねみたいな、そんな言い方はおかしいで。何で相手が訴訟したのだろうということを考えないと。そうしないと、こっちの方針も決まらないでしょうに。法的、技術的なことは弁護士がやるのだから、対応するのだから。だけれども、その根本的なことは少なくとも教育委員会なのだからね。教育委員会としてやっぱりちゃんと、ただ断りました、訂正記事を書きました。だから、改ざんというものはそんなに重い意味を持ちませんですよみたいな話ではだめだと思うね。どうですか。
●吉田体育保健課長
委員が言われますようなことは確かだと思います。今後また協議して、対応させていただきたいというふうに思います。
●山本教育長
応訴方針のところの記載については、今後よく検討して、そのあたりは応訴の理由がわかるような形で直したいと思いますが、今回、論点になろうかと思いますのが、高校の教諭に対して、そういう非常に精神的な苦痛を受けたということで訴訟を起こされるというところはあろうかと思いますが、県とのかかわりの中で、確かに高校の教員ではあるのですけれども、実際のその場面というのは、高校の教員としていわゆる学校教育の守備範囲の中で行われているものではなくて、競技団体が主催するライフル射撃大会にいわば競技団体の役員としてその成績を処理をしているわけですね。そこの部分というのは、県としてそこの部分についても使用者責任を負うということはおかしいのではないかという考え方でございます。
○稲田委員
それでわかったよ。だから、そこを書かないと、要するに、この一番最後の(2)、請求の原因の(2)のところの使用者責任の問題ですよね。だから、そこのところを書かないと、使用者責任というものを理由として、原因として、では、その訴訟の理由として訴訟をやるのだということであれば、それでその不当な理由、請求の理由は不当だということはわかりますよ。それなら、理解ができると思います。はい、いいですよ。
○伊藤委員
訴訟理由の中に、要するに改ざん行為、これが非常に細かく書いてあるのだな、結構。誰かが見て、これは誰かが事実を報告しているような感じでなっているのだけれども、実際はこういう事実はなかったわけだろうけれども、ないということで、結果はそうなのだけれども、こういう訴訟が出てくること自体、本来、ちょっとおかしいかなとは思うのだけれどもな、そこは。それらについてはどういう、何でこういうふうな、こうした部分が出てくるのは何かの不満があって出るわけだ。例えばいわゆる競技団体の役員に対しての不満から来とるのかな。まことしやかに、要するに得点係、要するに改ざんしたものを、練習のやつを出したとかね。何か余りにもより具体的になっているから、何か意味があるのかなと思って、ちょっと心配するのですけれども。
◎内田(隆)委員長
あくまで、それが単純なミスだということですよね。
●吉田体育保健課長
そこにありますように、単純にミスということでございます。この原告の生徒さんは、初めて試合に出られたのだそうです。それで、協会の方が指導されていたということで、既に試合が始まっていたそうですけれども、そこの中で入らせてあげたいという形で、試合に入られてというところでやられたところ、結果はこの原告の生徒さんがいわゆるトップ点であったというところでございます。それで、2番になった生徒さんですけれども、この生徒さん、途中、試合中にとめられて、撃っているときに、今、入られるから、ちょっと休憩してという形で試合中にとめられてしまったということで、気持ちとしてはそこで何か自分の精神状態がちょっとゆらゆらとしてしまったとかということがあったのだそうです。それで、成績がそうだったということですけれども、結果的には、だから、自分の試合が終わったのですけれども、自分でまだ納得できないのでというところで監督に言ったところ、では、この試合には君はもうだめだよ、この記録はもうだめだよというところでバツをされたということなのだそうです、その試合の記録はですね。ところが、わかりましたということで練習された後で、試合が終わった後に練習されたところが、その得点が出たというところで、それが、当然それは大会の結果ではないのですけれども、たまたまそれがすっと流れていってしまって、記録集計係は、それはその大会の結果だろうということで見てしまって、報告を集計してしまったというところです。
◎内田(隆)委員長
ごめんなさい、主語、主語、主語、誰が誰でというのが全くわからないから、主語をきちんと言わないと、誤解を与えますよ。もう一回お願いします、誰がということ。
●吉田体育保健課長
申しわけございません、はい。
最初、この原告の生徒さんが初めて試合に臨まれたのですけれども、その際に、試合の途中に入られたというところでございます。それで、原告の生徒さんは1位の得点を出されたのですが、2位になったBさんは試合後、途中、試合がとまったこともあって、この成績はちょっと自分で納得できないので、もう一回練習をさせてくださいということでその先生に言われたのだそうです。それで、その高校の先生は、では、練習しなさいと。ただし……。
◎内田(隆)委員長
被告が。
●吉田体育保健課長
被告ですね。被告の高校の先生が、では、練習していいよということだそうですけれども、その中で、ただし、この大会の成績はもう認めないよということになったということです。
◎内田(隆)委員長
誰。
●吉田体育保健課長
この高校生、Bさんですね。Bさんのこの大会の記録は、もう、認めないよということでバツをつけられたということです、その集計用紙にですね。
○伊藤委員
結局、一般的にいうと、Bの生徒のほうが告訴したいぐらいだよな。競技中、競技を中断させられて、いわゆる第三者が入って競技をやって、その後に改めて競技するなんて、まさに集中が問われている競技なのに、競技団体、いいかげんな運営だと思うな。逆に言うと、競技を中断させられたBのほうがかえって被害者みたいな感じだな、結果的には。
●吉田体育保健課長
今、そこのあたりもまた関係してくると思いますので、私どもは。
○伊藤委員
どっちにしたって、競技団体への指導はしないといかんわな、競技運営指導は。
◎内田(隆)委員長
大会にバツを書いた主体というのは誰ですか。(発言する者あり)
○濵辺委員
済みません、ちょっと何かあれなのですけれども、自分も以前は陸上競技で高校時代にやっていまして、この事例に当てはめていうと、例えば大会で100メーターを走りました。でも、大会で走った100メーターの記録は納得がいかないから、もう一度、要は走らせてもらって、大会よりもいい記録が出たと。それが何かしら間違って、そのいい記録のほうが採用されたという話になるのですよね。これは、全く大会の機能というか、役員の人というかね、すごく、もう全然おかしく感じるのです。それで、自分はちょっとこの、いろいろあるのでしょうけれども、一番要は心を砕くところは、この高校生が毎日どれだけ練習をして、その大会に出場して、結果を出すために出場するのですよね、記録を目標に。だから、個人的にはもうあってはいけない。今まで練習した積み重ねの成果を、みんな目標を持ってその大会に出てきて、本当にこういう種目ですから、やっぱり集中とかいろいろ気持ち的なこともありますし、だから、途中で中断されて気分が乗らなくてということもあるでしょうけれども、やっぱりその努力に対してしっかりと報われるだけの環境をこれはしっかり整えていかなくてはいけないと思うのです。片や運動で頑張れ、頑張れと、記録を出せ、出せと支援しているのに、こういう小さなことで頑張っているそういう選手の希望をなくしてしまうといいますかね、ちょっと大げさかもわかりませんけれども、すごくこれは大きなことで捉えていただきたいと思います。
●吉田体育保健課長
聞き取りの結果によりますと、後で撃った記録というのは、それは当然認めないというところであったのです。ですから、大会の記録として撃ったのはもうバツだよということで、それでもう終わりだよということだったのです。今、濵辺委員が言われましたように、試合が終わった後に、もう一回例えば走って、いい記録が出たから、それを認めるって、そういうものではなかったということで、後で練習で記録が出たのだけれども、それはもう全くないよというところで練習させてくださいということで、許可をもらって撃たれたのがその記録だったと。その記録がなぜか知らないけれども、ミスによって流れてきたものですから、記録係は、ああ、これが正式な記録、公式記録なのかなというところで報道等に流したということで、順位が変わってしまったというところで聞いています。
○濵辺委員
いや、だから、そこに問題があるということを言っているのです。流れ的にはそうなんでしょうけれども、その一つのことで頑張ってきた選手のやっぱり希望がなくなるのですよね。親御さんはそういうところを感じて、こういうふうな形であらわされるのではないかなと思いました。
○西川副委員長
ちょっとお聞きしたいのは、教育委員会は管理責任がどこまであるかというのが私はわからないのです、今いう競技団体とのね。そこら辺は、教育長、どう……。
●山本教育長
基本的には、競技団体がやられる競技と教員とは直接は関係ないと思います。ただ、競技によっては、部活動の顧問が競技団体の役員を兼ねているという場合もあって、その辺はこの訴訟の中でもかなりの論点になってこようかと思いますが、私どもとしては、今回の件については公立学校の教員としてではなく、競技団体の役員として行った行為に対する案件だという、そういった整理で臨むという形になろうかと思います。
○西川副委員長
私もそう思うのですよ。例えば学校サイドとか教育長の命令とか要望で出たのと、個人的な自分の所属で出たのとは、公務とは違いますよね。そこら辺が明確にされないと、線引きが難しくなるので、ちょっとそこをお聞きしたかったので、そこはよろしく厳しくやってください。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。
○福浜委員
自分も西川委員の質問と同じだったのですけれども、今後、協会に対する指導ではないのですけれども、もう全く無関係でかかわっていかれるのか。さっきのようなこと、今回のことに関して、再発防止については何か協会側に県教委として何か申されたのか。これは県教委は全然管理外だから、もう協会だけの問題として動いていらっしゃるのかというところの確認をさせてください。
●山本教育長
現実としては、競技団体に対して何かアクションを起こしてはいません。ただ、先ほど濵辺委員からも御指摘のあった、この運営そのものに若干課題があるということは感じておるところでございまして、そうしたあたり、少し意見交換というか、話をしてみる必要はあるのではないかと思っておりますが、この訴訟との関係もありますので、少し時間をいただきながら、そのあたりは対応していきたいと思いますが、このライフルの射撃大会、書いてありますとおり、26年度の第7回ということで、これが年1回の大会ではなくて、記録会みたいな格好でもう継続的に行われているという特殊性もあったのではないかなというふうに感じておりますが、そうした今、御意見も踏まえた対応というのは考えてまいりたいと思っております。
○福浜委員
逆にですね、これ被告として県立高等学校教諭、鳥取県というふうに、県教委は被告には上がっていないのですけれども、逆にこのB生徒というか、原告生徒の気持ちになって考えると、やっぱりあってはならなかったことですよね。となれば、原告生徒を保護する立場という言い方が適切かどうかわかりませんが、県教育委員会としては、やはりこの生徒が傷ついたことは間違いないわけですから、協会に対して何か物申すべきなのではないかというふうに私は思うのですが、いかがですか。
●山本教育長
それは、県教育委員会が所管する学校の生徒だからということですか。
○福浜委員
そうです、そうです、そうです。
●山本教育長
それですと、それは当たらない生徒だという理解でおります。
○木村委員
この競技会というのは、例えば何々主催であるとか、あるいは共催とかという形でよく我々も後援依頼などをいろいろなところにしたりしていたのですけれども、この大会に関しては、そういうような主催、共催というところにはそういう立ち位置はない競技会ということですか。
●吉田体育保健課長
ライフル射撃協会の主催ということであります。
○木村委員
では、全く関係がないということですね。
○稲田委員
このいわゆる請求原因の中に、先方からは結局、これを改ざん行為というぐあいに、こういうふうに書かれているわけですね。改ざん行為というのとうっかりミスというのは明らかに違うわけで、そういうやっぱり改ざんをする作為意思があったのだろうか。
●吉田体育保健課長
報告をいただいておるのは、協会の方も原告の御自宅までいろいろ説明に行かれたりとかということはされているということで、これは運営上のミスであるということは説明をされたのですけれども、あくまでもこれであろうということで向こうが言われているというところでございます。
◎内田(隆)委員長
趣旨が違いますわ、今の質問に対する答えとかみ合っていないようです。
○稲田委員
もう一回言おうか。そこは大きな論点なのですね。あとは多分法廷でやられるのでしょうから、我々がとやかく言うことではないかもしれないが、改ざんがあったか、なかったか。改ざんというのは非常に積極的、作為的な意思を必要とするのですよね。うっかりミスというのは不作為義務違反なのだよね、過失だから、うっかりしましたよという。そこのところを、いわゆる原告のほうはこれを改ざん行為と言っているわけです。だから、そこには非常に作為義務があったり、積極的な意思の働きがあったと見ているわけですね。だけれども、今までのずっと課長の話を聞くと、いや、後で謝りに行ったらば、訂正記事を出したら、いや、原告のところに後でまた出かけっていって説明したらばというようなことではなくて、本当にこのA教諭だよね、A教諭にはそういう意思があったのか、なかったのか。ああ、いや、僕はやっぱりミスでうっかりそこをバッテンした、バツしたのですといって言ってるのかどうかね。そこのところをもっと明確にちょっと話してみないか。
●吉田体育保健課長
済みません、この県立高校の先生にも聞き取りましたところ、先ほどありましたように、全く改ざんする気持ちはなかったということで、本当のうっかりミスであるということで聞いております。
○木村委員
ちょっと不思議に思うのは、さっき、連続して、いえばもう一度練習をさせたということになりますよね、大会が終わって、一応公式のものは終わって、すぐ連続して練習をさせた。だから、そういうペーパーが2枚、いえば重なるようなタイミングになってしまったということですよね。通常であれば、全ての例えばそういう作業も終わって、その後で練習させるというのが何となく普通なような気がするのです。わざわざ続けて試しというか、そういう作業をさせたことが自分にとってはちょっと不自然、ちょっとおかしいって僕は思ってしまうのです。通常であれば、ちゃんとそういう正式なものが一旦終わって、その後に、では、あなた、もう一遍練習していいよという形で別個に設けるような気がするのです、微妙な部分をやっぱり防止するためにはね。なぜそういうような配慮がされなかったのだろうなというのが正直言ってちょっと気になります、はい、それは現場に行っていないから、わからないかもしれませんけれども。
●吉田体育保健課長
今、御指摘のように、私も何か、大会の運営についてですから、私もおりませんでしたので、どういう内容だったのかわかりませんけれども、今の御指摘いただければ、私もそうかなというところは感じるところでございます。
○伊藤委員
一般的に言うと、大会運営のまずさだろうけれども、B生徒が競技中に競技を中断して、要するにほかの生徒の競技をさせるということ自体が通常考えられない競技運営だわな。そこが、その出発点が結果的にはまずかったと思うのだわ。だから、B生徒もそういうことであったから、もう一度ちょっと練習したいなという気持ちが起こったかもしれない。もしそれがなかったら、その結果どおりで、すっと大会はできたと思う。そこの競技運営のまずさが、初めて今日大会に出てきた生徒を配慮したのかどうか知らないけれども、そこのところかやっぱり一番最初の大きなつまずきであったかなと。競技団体の運営のまずさかなとは思いますよね。やっぱりそれは競技団体の責任で、きちんとこれからはこういうことのないようにさせないといけない。
○稲田委員
あのね、結局、ほら、皆さん、そういう言い方をしてはよくないよ。そういう言い方をしてはよくないけれども、いわゆるこの不法行為による損害賠償請求訴訟は、なかんずくいわゆる精神的損害賠償なのだよね。俗に言う慰謝料ですよ。慰謝料の請求事件で、その金額もそう多くないのに、これだけやっぱり皆さんの意見が出るというのは何かというと、そこのところにやっぱり改ざん行為、改ざんというものが何かにおうような、何か意図、何か他意があったのではないかと思わせるような、そういう行為を感じるわけですよ、この教員から、A教員か。だから、みんなが何だかこれはちょっと釈然としないねと思うので、多分普通はこういう損害賠償請求訴訟についてはすっと通り過ぎていくのだけれども、どこかひっかかってしまうのだよね、この文言を読んでみると。ということは、誰が話を聞いても、うん、何かちょっとすっきりこないなと。その事柄は非常に小さな事柄だと思うのですよね。大会運営のまずさもあったかもしれないし、この教諭の問題もあったかもしれない。あるいは、使用者責任の問題で、どこまでのこれに本当に使用者責任が問えるのかという問題だってあると思うのですよね。あると思うけれども、何かそこのところがひっかかるものがあるから、みんながこうやって発言すると思うのだね。教育長、総括的にどう思うの、それ。
●山本教育長
トータルとして私の理解しているところは、やはりそういう改ざん行為ということではなくて、大会の運営上のまずさはあったかもしれませんが、単純ミスによるものだったというふうに理解をしておるところでございますが、ただ、ショックを受けた生徒、このA生徒もそうでしょうし、B生徒もそうだと思いますが、そこについてはいろいろと配慮する部分もあるのかなということで、ある意味、この原告の方の主張も、子どもの状況を見て心を痛められたということも一方では理解できない行為ではないなとは思いますが、ただ、実際にそれが慰謝料を請求されて、それが認められるものであるかというところになると、私どもの鳥取県としては、そこは私どもが慰謝料を払う、そうしたことではないという主張をしていくということになろうかというふうに思っております。
○西川副委員長
確認なのですけれどもね、教育長。私が聞いていて、請求の原因の1、2があるのですけれども、1も請け負っているのですか、教育委員会は。私、多分これでいくと、雇用する被告という、鳥取県は、そこでひっかかっているのでしょう。先ほど言った競技の内容や新聞に載った内容の違いが県教委の責任でという問題で捉えているわけではないのですよね。そうすると、単純な考えなのですけれども、質問されたときに、担当者は答えますよね。答えることは勉強はいいのだけれども、では、これを延々とやることが本来、ここでやる内容ですかということを私は思って、先ほども言ったのですよ。だから、教育委員会はどこまで自分たちの責任として見ているのかというね。では、認めないのですよということを今回、争うわけでしょう。そうすると、1も2も話をされるとね、では、いつまで、何か自分らも検討しているんかなと私は思うのですけれども、そこら辺ははっきりしといたほうが私はいいと思いますけれどもね。
◎内田(隆)委員長
という意見……。
○松田委員
いろいろ西川副委員長が言われることもそうだと思うのですけれども、一個大事なのが、どの時点で謝りに行かれたか。抗議を受けてから謝りに行ったのか、新聞に出てしまって、あっ、これは違うわということで訂正をされたのかというところで大きく違ってくるのではないかなと思うのですが、その辺はどうなのでしょう。
●吉田体育保健課長
新聞の記事が出て、いわゆる間違った記事といいますかね、その記事が出た段階で、これはおかしいではないのかなということで抗議があったというところで。
○松田委員
断りに行かれたのですよね、協会が。抗議を受けてから行ったのか、新聞記事を見て、これはおかしいなと思って行ったのかで、作為があったか、ないかというところが出てくるのではないかと思うのですよ、疑いを持つかどうかというのが。
●吉田体育保健課長
済みません、ちょっとその辺の時系列についてもう一度整理して、報告させてください。申しわけございません。
○松田委員
またお願いします。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。
○稲田委員
この種の話、さっきも同じことを言ったのだよ、税務課に。こういう訴訟提起の文章がやっぱり不完全だよ。もうちょっとやっぱりそこのところを詳しく、個人情報であるということがあるから、だから、それは我々も承知しているわけだから。だから、そこはせめて前後の関係がわかるようにやらないといけない。それから、西川副委員長がさっき言っていたことも一つの見識なのだけれども、ですけれども、これは最終的に訴訟になって敗訴をしたときには、県教委が、要するに鳥取県が使用者責任でも問われれば、賠償責任を負わなければならない。それから、A教諭も、これは個人的に多分、どういう形になるのかわからないけれども、個人的に賠償の責任を負うのか負わないのか。その辺の問題もあるわけで、だから、法的な責任を今、我々は論をしておるのではなくて、行政上、一体どうなのだということ、教育行政上、どうなのだということを今、我々は議論しているわけです、法的な責任は訴訟でやったらいいのだから、法廷でやったらいいのだから。だから、そこで何かひっかかるものがあるのだよ、みんな。もう一回きちんとそこのところを文章か何かにして、もう一回出しなさいよ。ささいな、ささいというと当事者に対して失礼だから、あれだけれども、大きな問題ではないかもしれないけれども、教育行政上の問題としては問題があると思うよ、これは幾つか、その大会のありようにしても。それから、教員が役員をしたりしている。その指導の問題、使用者責任の問題。そして、そういう形で不法行為の損害賠償請求に至った、そういう問題ということがあると思います。どうですか。
●山本教育長
稲田委員の御指摘を踏まえまして、少し論点を整理しながら、裁判の論点と、それから教育行政上の課題の部分の論点と整理して、また御報告をさせていただきたいと思います。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。大会運営上とか、うっかりとか、ちょっと粗過ぎますわ、答弁が。うっかりとか、なぜかわからないけれども、単純なミスで。いや、それを検証されていないのでしょう、聞き取りの中で。松田委員のタイムスケジュール、いわゆる時系列的なことも多分答弁ができないと思うのですよね。そうすると、やっぱりもうちょっときちんと対応をしているのかどうかというところもわからないので、改めて報告をいただけますかね。よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
ほかの件で、ありますでしょうか。
○上村委員
17ページか、運動能力の全国比較が出てるんですけど、2と3とか、50メーター競走とかというのがずっと載っているのですが、これはどういう分析をされていますか。柔軟性がかなりあるということは書いてあるわけですけれども、一番下の四角。外で遊ばなくなったとか、その辺のもう少し、これはどうしたらいいかをもうちょっと深掘りしていかないといけないと思うんですが、どうでしょうか。これからされる、これで終わり。
●吉田体育保健課長
いや、今現在、分析中でもありますし、鳥取県の子どもは、休み時間に外というよりは体育館で遊んでいる傾向が強いというところも見えておりまして、これは雨の関係もあるのかなとも思ったりとか、いろいろ考えるところもあるのですけれども、そういうこともあって、なるべく外で遊ぶような形で、方向で何とかないかなということで考えておりますのが、例えば体育専科という体育の専門を小学校に置いておるところが今、ございますけれども、それが入ったときに、一緒に遊んでくれる先生がいらっしゃると、どうしても体育館よりも外に出たりとかという傾向もあるということもありまして、その体育専科の入っている学校は非常にスポーツテストの結果の伸び率もいいということも出ておりますので、そういうようなことを図りながら、外に出て遊ぶような方法。それから、外で遊ぶと楽しいよなというあたりで、例えば遊びの王様ランキングというのをやっておりまして、外で遊ぶような競技に参加してもらうように呼びかけるとかというあたりについても考えているところでございます。
○上村委員
共稼ぎが多いとか、移住定住も多いわけですけれども、共稼ぎが多いとか、そんなことは余り関係がないのか。家の中に年寄りがいないとか、見てもらえる人がいないのでということ、どういう分析をすればいいの。これはちょっとまた分析してほしいような気がしますね。家庭環境に入ることですから、プライバシーという問題になるかもしれませんけれども、いかがでしょうか。
●吉田体育保健課長
今、委員のおっしゃったことについても、また検討の材料にさせていただきたいと思います。
◎内田(隆)委員長
ほかに。
○濵辺委員
済みません、ちょっと基本的なことでお聞きしたいのですけれども、今回、この県立高等学校のあり方に関する基本案として、これは学校に対していろいろと書かれているのですけれども、教える先生側、今、小学校、中学校あたりでもかなり、この間も暴力の件でいろいろありましたけれども、教える先生の魅力のある先生づくりというか、人材づくりといいますか、そういう観点でのこういうあり方というのは考えられないのですか。
●御舩参事監兼高等学校課長
今回のこの基本方針につきましては、今後の県立高校のあり方ということにしておりまして、もちろん常に教員の資質向上といいますか、そういったことには取り組んでいく必要があるということで、今回のこれに関しましては、そういうことはちょっとやや入っていないとは思うのですけれども、引き続き質を上げていく。例えばアクティブラーニングであるとか、21世紀に求められる能力を育成するための授業は変わっていかなければならないとか、書いてございまして、現在もそういった授業ができるように研修に取り組んでおりますので、そこはもちろん引き続き教員の資質向上には取り組んでいくということは必要だと思っております。
○濵辺委員
済みません、では、今回のこのことに関しては、その部分では、要は、今までの取り組んでいることを継続していくということで、特別にそこには取り組まない、提案しないという話なのですかね。
●御舩参事監兼高等学校課長
第1章、第2章と2章立てにしておりまして、1章につきましては、これから求められる教育というふうなことを書いておりますが、これにつきましては、31年度からということではなくて、もう現在からできるものに関しましては進めていくということにしておりまして、そこは最初に申し上げておりませんでしたけれども、できるものは今から取り組んでいくと。実際にこれからの時代、確かな学力の育成でありますとか、21世紀型能力の育成につきましても、もうこれは既に取り組んでおりまして、その中で授業改革を進めていくであるとか、ICTの活用能力を高めるであるとか、そういったことには取り組んでおるところでございます。
○福浜委員
13ページですが、細かいところで申しわけないのですが、注釈の米印の11の中にもう1個11というのが入っているのですけれども、これは12の間違いではないですか、欄外。
●御舩参事監兼高等学校課長
大変申しわけございません。ありがとうございました。13ページの(11)の中にあります大学への飛び入学制度、(11)としておりました。これは御指摘のとおり、(12)の間違いでございました。ありがとうございます。
○福浜委員
これは今後の28年3月に向けてのスケジュールなのですけれども、パブリックコメントをとられて、その後についてどういう形になっていくのかというのを教えていただきたいと思います。
重ねて申し上げると、特に小規模校では、やっぱり学校がいかに地域との連携という部分を重要視されている部分もあります。それから、普通科高校についても、地域課題とのタイアップみたいなところでかなりアクティブラーニングとの連動も含めて検討されているような趣旨は見えるのですが、これを組むに当たって、地元との連携強化って非常に重要になってくるのではないかなと思うのですよね。例えば智頭農林がある智頭町とか、青谷高校がある旧青谷町とか、岩美高校がある岩美町さんとか、やっぱり特色ある学校づくりのためには、地元の産業界、あるいは、特には産業界だと思うのですが、そことのタイアップで、例えば産業界からの聞き取りとか、一緒にちょっとこれについて話し合ってもらうような機会とか、どんな高校をつくっていくのだというところのこのそもそも基本方針を固めるにおいての地元との、地元産業界との連携というのですかね、そのあたりはどういうふうなスタンスで考えていらっしゃるのでしょうか。
●御舩参事監兼高等学校課長
スケジュールの御質問でございました。
パブリックコメントをとりまして、それを参考にしながら、こちらのほうでまた原案を練り直すんでございますけれども、それの過程で、関係機関に関しても、パブリックコメントというところがございますので、そこに書いていただければとは思うのですけれども、関係機関においてもまた御意見をもらうということにも引き続きしていくとは思います。それで、この答申をいただく際に、実は産業界の方々からも入っていただいて、それから、御意見もいただいておりまして、それをこの基本方針の中でも生かさせていただいております。そして、これは大きな基本方針でございますので、今後、各学校の地域との取り組みに関しましては、専門高校におきましては、各学校が地域の産業界の方に来ていただいて、それで、これからの産業人材育成といったことにはどういうことをしていったらいいかという御意見をいただいて、そういったものを反映させていくようなカリキュラムにしていくというふうな取り組みを続けてきておりまして、今度は具体の各学校の地域との取り組みでありますと、そういった委員会も経て、地域との連携も進めておりますので、それに関しては進めていくということになろうかと思います。
○木村委員
今の福浜委員の内容と一緒なのですけれども、やっぱりここには高校教育はいかにあるべきかということが述べてありますね。この前、福井に行ってきたときに、福井の教育フォーラムに参加してきたときに、やはり小学校に入る前の幼児教育の違いが若干一つの学校の中でもちょっと受け入れる側としてかなりレベルの差があったりしますねというようなことも担任の先生がおっしゃっているのですね。高校のあるべき姿というのはここで述べられているけれども、その前提となる中学校、あるいはもう少し下がっていく、保幼、小・中・高までの一つの子どもたちの関心を自分の職業、あるいはこれから人生に対する関心を引き出すための一つのラインというのをやっぱりしっかり引いてやる必要があるのだろうと思うんですね。だから、高校は確かにこうなのだけれども、その前提となる中学校の学校教育の中で、やっぱり一つ工夫が要るのではないかなと思います。急に高校でこういうような選択肢がぽんと出てくる。それは新しくていいかもしれないけれども、その前に自分の特性って何だろうって考える機会をやはりちゃんと中学の学校教育の中で考えさせる機会というものもやっぱりちゃんと提供ができるという前提もつくっていくことが必要ではないかなと思うので、意見として述べておきます。
○西川副委員長
先ほど福浜委員の意見にちょっと補足させていただきたいのは、私は地元に高校がありまして、地方創生の絡みと考えていただきたい面もありましてね。例えば林業関係でいうと、県は31年までに38万立米、実際には40万立米ぐらいの規模になるのでしょう。そうするとね、今から考えたら、20万立米ふやそうと思ったら、400人の雇用が必要になって、人材が要るわけです。そういうこともかみ合わせながら、学校のありようとか、生徒の将来展望とかいうものも考えていただいて、地元との協議を、そこら辺は十分とっていただく場所を設定していただけたらと思いますので、ぜひとも考えていただきたいと思います。
●御舩参事監兼高等学校課長
地域と連携をした教育というところで、特に智頭農林高校さんは非常に進んでおります、それから日野高校さん、それから岩美高校さん。コーディネーターという方を町のほうで雇っていただいて、それで学校に教育支援を提供していただけるようなことをしていただいております。確かにここまで地域が教育にかかわっていただくというのは本当に考えてもいなかったのですけれども、今、そういう時代だと思っております。そこのところをコーディネートしていく、それから、それ以外の例えば鳥取中央育英高校でもこの間、地域を創生していくフォーラムがありましたけれども、普通科高校でもやはり地域との連携、あるいは地域を教材としてやっていくということが必要になってきます。そこで、地域教育のコーディネーターのような役割を教育委員会の中へでも設置をして、こういったことを進めていきたいなというふうに今、考えて、予算要求をしているところでございます。
○福浜委員
まさにこれは基本方針ですので、はみ出たことを申し上げているのは重々わかった上で、西川副委員長にまずつけ足しをさせていただきたいと思うのですが、この前、旧青谷町に行くことがあって、青谷の方に聞いたのですが、なかなか青谷高校が元気がないというふうにお感じになっている方が多くて、デザイン科というか、あそこは総合選択制ですから、デザインの関係をとる子が、では、和紙のほうに行くのかといったら、そうでもないしみたいな、なかなか学校のカラーというのが打ち出せずに、今、すごくもがいていらっしゃるなという。そういう中で、教育コーディネーターであるとか、あるいは、本当に旧青谷町の地場産業とどういうふうに学校が連動していくかというのを、まさに岩美とかほかでは随分積極的にやっていらっしゃるところと比べると、どうしても何か大丈夫かなというように逆に心配になってしようがないのですよ。ですので、本当にどういう形がいいのかわかりませんが、地元の産業界といわゆる俯瞰的な総論ではなくて、具体的な各論として産業の方、現場の方、まちづくりを頑張っていらっしゃる方と高校との連動性というのをもっともっと強めていかないと、基本方針のとおりのものが具現化するのはすごく難しいのだろうなというふうに思いますし、逆にこういうことができることによるのはすごく大きな機運だと思うので、これまでと違った形の青谷高校というものを僕も見たいですし、ぜひそういう方向性で進めていただければと思いますが、いかがでしょうか。
●御舩参事監兼高等学校課長
青谷高校につきましても、今、地域の方々が青谷高校のあり方というところで集まりを重ねていらっしゃいまして、私たちも呼ばれております。総合学科だから、いろんなことが勉強できると。逆に、将来のところが見えないというふうな御意見もいただいたりなどしておりまして、それにつきましては、答申の中にもございますように、系列を明確にしていくとかというふうな取り組みを学校のほうではいたしますけれども、その中で地域のたくさんの支援は確かにございますので、そういったものを教育の中にどう取り入れていって、青谷高校の特色としていくかというふうな議論も起こっておりまして、ぜひそういったものを生かした特色ある、そして魅力のある学校になっていくように、今後もそういった県のほうもコーディネーター的に進めていこうと思っております。
○木村委員
ちょっと今のに関連しますけれども、隠岐の島前高校がコミュニティーデザインという手法で本当に今、定員がもういっぱいの状況まで持ち直していらっしゃる。やっぱり地域の方の取り組みというのはまず必要だと思うし、例えば今、青谷のお話をされたけれども、例えば和紙の方を例えば専門の講師として入れるとすれば、全国公募をして、あっ、この先生のいわば指導を受けたいというぐらいのレベルの人を入れないと、半端にやっても、結果って僕、出ないと思うのですよ。だから、その人の技術を自分のものにしたいという全国レベルの、いわば生徒を呼び込むという前提をやっぱりつくるぐらいの力はちょっと教育の現場に持ち込まなきゃいけないのではないかなと思います。
●御舩参事監兼高等学校課長
おっしゃるとおりでして、全国からでも集まるというふうな、たしか隠岐島前高校などは本当に成功した例だと思いますし、それから、村岡高校も1学級までになったのだけれども、全国公募もありまして、2学級に復活しているというのがございます。本県も来年度、今入試から、県外からでも推薦入試で向かってきてもらえるような制度にいたしました。それは、県外からでも、あそこで学びたいというふうな教育力を持った、特色を持った学校ということをつくっていくという前提で公募を始めているところでございまして、そういったものも制度の中に取り入れて、おっしゃるように、県外から来れるようなつくりも進めていきたいと。来たくなるような学校づくりというものを進めていきたいと思っております。ありがとうございます。
●山本教育長
今まで委員の皆様方からいただきました御意見を踏まえて対応してまいりたいと思います。今回、議会にお示しをするということで、いわばこの基本方針についてはスタートラインにようやく立たせていただいたということだろうと思います。パブリックコメントはもちろん手法としてやりますが、特にこの中山間地の学校、地元との意見交換も大切だろうと思っておりますし、改めて各学校、あるいは地元地域に対して説明をさせていただきたいと思いますし、そこで出ました意見の中で、この基本方針に取り込むべきものがございましたら、この案は出しておりますが、変えることをちゅうちょせずに取り組んでまいりたいというふうに思っております。
それで、スケジュールに若干お話がありましたけれども、そうした御意見を取り入れたものを今度の2月の議会の初めの常任委員会でお示しをし、また、本会議等の議論も含めて、そうした出された御意見も踏まえて、最終の案をつくってまいりたいというふうに考えておりますので、引き続きの御指導をお願いいたします。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。
○松田委員
米子城跡について、本会議でも議論があったと思うのですけれども、3点、確認させてもらいたいのですけれども、本会議答弁で、この史跡について、開発は極力抑制されるべきだというふうな答弁をされたと思いますが、それは間違いないのかということと、あと、国等に対する寄附行為ですね、これの議論があったと思う。ちょっと法律の名前は忘れてしまったのですけれども、そういった議論もあって、それも原則なされるべきではないという見解を示されました。それが2点目。
それと、ちょっと今日、この説明があるということを知らなかったもので、前の審議会のときの資料を持ってきていなかったのですけれども、史跡指定された、追加指定される部分の用地買収がかかってきますよね。これって県は出す分があったのかなというふうな記憶があるのですけれども、その3点、教えてもらえればと思います。
●木本文化財課長
米子城の今後、追加指定をしようとしているところの開発を抑制すべきかどうかということにつきましては、今、指定をされているところだけではなくて、今後、追加指定をしようとするところも含めまして、非常によく遺構が残っているということでございます。文化庁のほうも追加指定をするのがふさわしい土地だというふうに評価をしておりますし、県といたしましても、同様に史跡指定の価値がある場所だというふうに考えておりますので、そういう意味で、この地域が史跡公園以外の整備を進められることは抑制されるべきだろうというふうに考えております。
国からの、国といいますか、独立行政法人からの寄附が抑制されるべきということでございますが、実際に自主的な寄附についてまで制限をされているものではございませんけれども、ですので、米子市さんのほうがいろいろまちづくりのあり方を考えられる中で、どういうふうにお考えになるか、自主的にどのようにお考えになるかということがありますけれども、割り当て的に寄附を求められるということにつきましては、やはり制限されるべきだろうというふうに考えております。
もう1点、今後、追加指定になる部分の土地についてですが、申しわけございません、私の確認不足かもわかりませんが、民地が入っているということはお伺いをしているのですが、県が持っている土地が入っているという認識はしていないのですが……(発言する者あり)助成ですか。助成のほうは、史跡整備をされる場合には、県からの補助をさせていただきたいと思います。公有地化につきましては、国からの補助を米子市さんが受けられるという形になります。
○松田委員
ちょっと最後のところも確認したかったのですけれども、たしかそうだったなと思って、これは史跡整備したところで、米子市の手出し部分はほとんどないというふうに認識していたので、たしか県の部分もあったなというふうに思うわけでありまして、いずれにしても、これは米子市が判断することではございますが、県としての方針は決めていくというので、私も離れてしまったので、あれですけれども、いずれにしても、今回、いろんなことですったもんだがあって、この間、市議会で湊山公園のほうの土地を検討するみたいな答弁もされたみたいですので、県としてもその辺しっかりと見守っていただければと思いますので、よろしくお願いします。
◎内田(隆)委員長
その他について、何かありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
済みません、ここの私から一言、今後の県立高校のあり方の関係ですが、これは確認なのですけれども、31年まではこの現状の学級数でいくのかどうか。今後の、先ほどちらっと教育長がスケジュール感を話されましたが、2月に本案として諮っていただけるということは、1月明けにパブコメが始まっていくという意味なのかどうか。それから、これをたたき台にして、ホンチャンをつくって、ホンチャンという言い方、つくっていくのでしょうけれども、それのスケジュール感と学級減の方針というのは具体的にどのあたりでどのようにして示されていくつもりなのか。
●御舩参事監兼高等学校課長
30年までにつきましては、既に平成25年から30年までのあり方ということで、その間に8学級減をするということにしておりまして、今、6学級減まではしておりますけれども、あと29年、30年の間に2学級減ということになります。現段階では29年ということはありませんので、30年にあと2学級減というところになります。そこまでが変化していくということになります。
31年の学級減につきましては、30年度前の学級減はそこで終わりますが、今回、新たにこの31年度以降のあり方の中で出てきました学級減につきましては、31年度からまた検討していくということになります。
◎内田(隆)委員長
よろしいですか。
最後に、今ね、この正確な東・中・西の出生率のグラフが書いてありますね。本番の分の21ページ、22ページです。これでいうと、東部の27年度の卒業生が2,182人、一方で、西部は26年度ですと、2,108人に対して西部は2,324人ということですよね。200人くらい差がある。一方で、学級数においては、東部のほうが46学級、西部は41学級ということがあります。ここに対してある種、アンバランス感が出ているのですけれども、これをどこの分野で減らしていくのかというのを議論する場というのはどこなのかと、どういうスケジュール感でやっていかれるのか。それが、その2減がどこでやるかが前提になって、この次の計画に反映されてくるのかというのをお聞きいただけますか。
●御舩参事監兼高等学校課長
御指摘のとおり、この地区別で物を考えていくことも必要ですし、全県的に物を考えていくことも必要だと思います。そして、具体に、例えば東部の生徒数のほうが少ないのに、学校数が多いと。西部と比較するとそうなるというふうなことがございますけれども、一方で、私立高校でありますとか、高専であるとか、そういった要素もございます。そういったことも含めながら、生徒の動向でありますとか、それから、今度は社会減も起こってくるかもしれませんし、そういったところを見据えながら、とにかくこの期間には10学級分の生徒が減っていくことに対応していくということで、スケジュールとしましても、常にその状況を見ながら、平成10年のときの改革のように、いつどこをどうするというふうなことではなくて、状況を見ながら進めていくという形にしております。大きなこの基本方針は出しますけれども、個々に毎年毎年、検討していくということになります。
◎内田(隆)委員長
済みません、最後にしようと思っていましたけれども、一言だけ、ごめんなさい。29年、30年、あと2つ学級減を30年度までにするということですよね。それは必ずするのであれば、いきなりぽっと出てきてもいけないと思うのです。よくよく議論をしながら、何でそこの学級減を目前にして、していくのかというのはどこで議論されるのですか。
●御舩参事監兼高等学校課長
もちろん事務局で練ってはいきますけれども、この常任委員会の中でも御報告申し上げて、しておりますので、今後ともそのようになります。
◎内田(隆)委員長
お願いします。
○西川副委員長
やはり情報を早く出して、この前も私、言いましたが、やっぱり知るということが皆さん、安心感になるので、先ほどの委員長のとおり。
○伊藤委員
今の計画を見てると、子どもたちが減る、減るという中で、少し何ていうかな、守り的なあり方論なのだけれども、逆に言うと、もう鳥取県の高等学校教育で県外から子どもを、例えばスポーツの分野とか、いろんな分野の中でやっぱり全国から注目されて、鳥取県に行って勉強したいねと、高校生が。本当に家族も一緒に移住してでも、勉強したいねという何かもう少し高等学校のやっぱり魅力、それをもっともっとやっぱりつくって、もう少し攻めのある高校教育のあり方というかな、それぐらいのやっぱり教育長、元気が欲しいと思うのだけれどもなあ。
●山本教育長
13ページにそこの、攻めまでの書きぶりにはなっていないかもしれません。今後はそこはまた改めてよく検討したいと思いますが、今回、要は部活動なども学校の魅力づくりの一つのテーマとして掲げながら、それを魅力づくりをしながら、県外からも目標を持った生徒を受け入れる取り組みを推進するという書きぶりで今、取り組みの方向性等は入れさせていただいておりますので、そういう気持ちは県教委のほうもしっかりと持って取り組んでまいりたいと思います。
◎内田(隆)委員長
済みません、ちなみにですね、失礼します。学級減をするのであれば、具体的に1つか2つ、どのタイミングで検討する。例えば2月の学級減、いつ募集時期があってということもあるし、生徒さんのことを考えると、非常に大きい話ですよね。だから、検討のスケジュール感はさっき聞いたのですが、どういう、1年検討して出すのか、半年で結論を出すのか、来年、29年度に減らす、30年度に減らすというのはいつから始めるのかというのをちゃんと答えてください。
●御舩参事監兼高等学校課長
実施をします年度の2年前に、ちょうど2年生の生徒がわかるように、その段階、タイミングで決定をして、広報をいたします。検討に当たりまして、ですから、その1年前、2年前、実はもう既に24年に答申が出ましたときから検討はしておるのですけれども、一つ一つ確認をしながら進めているというところでございます。おっしゃいましたように、ですから、30年には2学級を減らしますので、もう今の28年内には発表いたすことにいたしますので、先ほど御指摘いただきましたように、常任委員会でもんでいただくということにつきましては、来年度に入りましたら、すぐにまた検討させていただくということになろうかと思います。
◎内田(隆)委員長
29年度中はないということですね、3月までは。
●御舩参事監兼高等学校課長
29年度はございません、はい。
◎内田(隆)委員長
だから、28年度に検討をするということでいいですか。
●御舩参事監兼高等学校課長
そういうことでございます。
◎内田(隆)委員長
それでは次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
陳情の「研究のために留保」と決定したもの並びに本委員会所管にかかわる本県の行財政運営、学校教育の諸問題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
なお、委員長報告の作成、内容については委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
次に、その他ですが、執行部、委員の方で、ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見も尽きたようです。
委員の皆様、御連絡いたします。
次回の常任委員会は来年1月21日木曜日午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。
それでは、委員の皆様には御連絡がありますので、この場にお残りください。
執行部の皆様は御退席いただいて結構です。お疲れさまでした。
(執行部退席)
御連絡は、執行部との意見交換会について及び県外調査についてであります。
本日18時から白兎会館で意見交換がありますので、よろしくお願いします。会費につきましては……(発言する者あり)ぜひ御参加をお願いします
県外調査についてございますか。
●黒川議会事務局課長補佐
事務局から説明させていただきますけれども、1月18日ですが、出発をしていただきまして、まだ、あとは調整中なのですが、堺市のほうに地域再生計画、その後、大阪府の教育委員会で文化財等についてお話を聞きたいということで思っております。2日目は関西本部のほうの県の関係で、神戸、大阪、京都のほうに行きます。神戸はいしはら商店の視察、それから、京都は京都タワーと龍谷大学とホテル京阪京都、鳥取県関西本部はいろいろとお世話にはなっております。龍谷大学で包括協定の関係です。大阪府が移住定住サポートセンターですね、そちらのほうに大阪府は伺います。18日、19日、20日です。(「20までか」と呼ぶ者あり)3日目は関西本部のほうにお願いしております。また、実際に印刷して配付させていただきます。
○西川副委員長
先ほどのね、2月の教育委員会、学校のがありましたが。それまで1回、現地とか見たいと思います。
◎内田(隆)委員長
お諮りをいたします。伊藤委員、西川副委員長から提案がありました現地視察、高等学校の現地視察について……(発言する者あり)済みません、西川副委員長、では、現地視察ではなくて、教育委員会との具体的意見交換……。
○西川副委員長
どちらでも構いません、それは。
◎内田(隆)委員長
場を設定させていただきたいと思いますが、よろしいですか。具体的に言うと、どうなりますか。行くのか、もうちょっと突っ込んだ議論をするのかという……(発言する者あり)
○稲田委員
正副に任せる。(発言する者あり)
○福浜委員
基本方針なので、細かい高校のあり方というのはまたその次に来るとは思うのですけれども、でも、西川副委員長がおっしゃったように、この高校は何を目指しているのかという、全部は無理にしても、特に気になるところを聞くというのはいかがですか。
○木村委員
伊藤委員もおっしゃったけれども、攻めなあかんとしたら、では、その高校が持っている特性なり、地域の事情というのは多分あると思うのです。そのあたりをしっかり把握した上で、それをしっかりサポートできるような意見交換ができればいいのではないか。(発言する者あり)そういう地域……(「学校もあるのか、教育委員会の議論だけで終わるのか、短いセンテンス」と呼ぶ者あり)地域の学校……(発言する者あり)
○稲田委員
議論してね、議論せずに、もう正副委員長に投げかけて、学校へ行くのか。教育委員会とのディスカッションだけで終わるのか。
○西川副委員長
一つ提案でいいですか。例えばね、今日の話も、現場の地域の人もありますが。だから、そこに地域の人に出向いてもらって、意見を聞いたら……(発言する者あり)
呼ぶよりは、私は出ていったほうがより効果はある。(発言する者あり)
◎内田(隆)委員長
日程的には、済みません、次の委員会、1月21日までに行くのか。21日が終わって、2月の本会議、いわゆる2月議会の委員会までに行くのか。(「そっちのほうがいいですね、後のほうが」と呼ぶ者あり)わかりました。また調整をさせていただきますので。
それでは、ありがとうございました。
午後0時07分 閉会
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