平成27年度議事録

平成27年10月7日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者(8名) 委員長
副委員長
委員

福間 裕隆
中島 規夫
山口 享
安田 優子
藤縄 喜和
銀杏 泰利
興治 英夫
錦織 陽子
藤井 一博 

欠席者(なし)
 
 

説明のため出席した者
 松田福祉保健部長、中山生活環境部長、ほか各次長、課長、関係職員 

職務のため出席した事務局職員
 村中課長補佐、中倉係長、成相主事

1 開会  午前10時00分

3 閉会  午後12時08分

3 司会  福間委員長

4  会議録署名委員 山口委員、銀杏委員

5  付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福間委員長
 それでは、皆さん、おはようございます。
 ただいまから福祉生活病院常任委員会を開催をいたします。
 本日の日程はお手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、山口委員と銀杏委員にお願いをいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○錦織委員
 それでは、議案第1号、一般会計補正予算についてです。
 今回は、地域医療介護総合確保基金を活用した医療機器の整備や周産期医療の充実、また医療従事者確保など必要な事業が盛り込まれていますが、病床の機能分化・連携推進基盤などについては、病床からの追い出しに拍車がかからないのか見ておく必要があると思います。
 次に、マイナンバーについてです。日本の住民票を持つ一人一人に政府が12桁の番号をつけて管理する共通番号、マイナンバー法が5日、施行されました。通知カードが世帯ごとに順次発送されます。世論調査で約8割の国民が不安と答え、1,000万世帯規模で通知が届かない事態も予想されるなど、不安と混乱が広がる中での見切り発車は許せません。国民には大きなメリットはなく、国は、税、保険料の徴収強化や給付抑制に活用します。番号を扱う自治体や、特に中小企業、零細企業のマイナンバー対策も完了していません。個人情報の漏えいや成り済まし被害が劇的に拡大するおそれがあります。既に南関東で70代の女性が数百万円以上だまし取られた被害が出たことや、不審な電話に関する相談も相次いでいるということです。こういう問題だらけのマイナンバー制度に対応するため、今回、福祉保健部関連で、システム間の連携テストやシステム改修を行うための予算が計上されていますが、これらは認めることができません。
 小規模保育予算ですが、園庭がない、窓がなくてもビルの一室でもよいなどと、ゼロ歳から2歳ならこんな施設でいいのか。天気のいい日に窓をあけて園庭で遊ばせることの当たり前の乳幼児の成長を育む施設環境が阻害をされている実態を見て、私は愕然としました。もともと小規模保育は待機児童対策でできた制度ですが、都会地ならいざ知らず、鳥取県内で次々民間で新規開設されることには問題があるということを指摘しておきたいと思います。
 次に、環境管理事業センター支援事業です。このたびの補正3,900万円は、産廃処分場建設計画をより安全性を高めるためだとして、構造変更など別案の作成の経費を貸し付けるための予算です。3月に環境プラントから事業主体を環境管理事業センターに変更しましたが、この事業計画について、コンサルタント、CECが実施した事業計画や環境アセスを別の新たなコンサルタントに検証委託したところ、8月に1次報告が出ました。その報告は、埋め立て地盤が良好なものとして設計してある、水処理設備の計画流入、水質根拠の情報不足、遮水シートの敷設の安全性などに言及し、別な設計を要求しています。つまり、言葉は控え目ですが、当たり前のことがやられていなかった設計瑕疵、調査瑕疵に当たるものです。
 そして、地下排水の管理区分が不明確という指摘ですが、これを明確にするためには、一般廃棄物の埋め立てを掘り返して新たに管を敷くか、ほかの方法をとらなければなりません。貸付金といっても、償還は収入が発生してから10年後、要求すれば県は金を出すという安易なことでは困ります。
 このほか、予定地は西部広域管理行政組合が現在第2処分場の2期計画を実施中ですが、この3期計画の予定地にもなっていること、開発協定書違反のおそれや水源が集中していること、委託費など施設設計以外にも数々の問題がある淀江町予定地での建設計画は中止すべきであり、別案をつくる必要もありません。
 これらによって、以上、議案第1号に反対します。

◎福間委員長
 ほかにはございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、議論が出尽くしたようでありますので、これより採決に入ります。
 採決については、討論のあった付託議案とそれ以外の付託議案に分けて採決することとしてよろしいか、お諮りをいたします。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 まず、議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 続いて、議案第3号及び第6号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、議案第3号及び第6号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の請願1件、陳情4件の審査を行います。
 まず、請願生活環境27年23号、淀江産業廃棄物管理型最終処分場計画の事業計画とアセス購入費のための6月補正予算の執行停止及び「構造見直し」のための9月補正予算案の否決について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○安田委員
 結論から言いますと、不採択にすべきものと思います。
 その理由を申し上げます。鳥取県環境管理事業センターが施設の設置運営主体となったのは地元住民などの意見によるものであり、このたびの9月補正予算は、その期待に応えるべく環境プラント工業が作成した事業計画を専門コンサルタントに委託して、検証した結果を踏まえて、より一層安全、安心な事業計画とするために必要な資金であること。また、専門コンサルタントの検証結果は、環境プラント工業が作成した計画の信頼性や安全性を否定したものではなく、その買い取り費用に係る貸し付け予算の執行は問題ないと考えられることからでございます。

◎福間委員長
 ほかに御意見。

○錦織委員
 私のほうは、まず、願意の聞き取りがこの件についてなかったことが非常に残念だと思います。私は1号議案でも指摘をいたしましたが、6月議会で、環境プラントがコンサルタント、CECを元請3社に実施させた基本計画や生活環境影響調査は、元請によるチェックもされずに、重大な間違いがあることを地元の専門家らは繰り返し指摘し、最初の検証すること、それから見直すことを求めてきました。鳥取県庁の優秀な土木技師らが、それらを検証すれば、私は、最初の段階で少なくともずさんの調査、設計だったということがわかったというふうに思います。しかし、県とセンターは、安全だ、大丈夫だと計画の遂行を優先し、真剣にとり合わなかった結果、今回違うコンサルタントに検証を委託したところ、瑕疵があることがわかり、再検討を委託することにしています。もうもとに戻れない、ここが最後だ、何が何でも淀江に建設しなければならないということを命題にここまで来てしまった県の責任は重大だと思います。
 もともと平成20年に環境プラントがCECと委託契約を4,940万円で結んで、地下水調査や区割り擁壁のない基本設計をしているのですが、その際、契約書もなく口頭で1,000万円を超える増額変更をしていたり、その成果物を引き継ぐこともなく、県やセンターが確認をすることもなく、平成24年に補助対象となった。今度は区画擁壁ありの基本設計の作成等に、ほぼ同じ調査内容なのに、ほぼ同額の4,990万円を新たにかけるなど、一般的な取引からいえば考えられないような取引がされています。疑義があります。
 専門家である陳情者は、情報開示を求めた資料などをもとに詳細、克明に膨大な時間を割いて、この委託事業の内容がずさんで瑕疵のある中身であることを突きとめています。本来なら、環境プラントにコンサルタント業務委託契約不履行で知事は支払いの返還と一般契約約款による損害賠償を求めるべきものです。ですから、6月議会でプラントから5,140万円で瑕疵のある成果物の買い取りの執行を決めましたが、この執行を停止し、新たな3,900万円の調査設計費用に県費を出すことに中止を求める請願者の訴えは当然であり、私は採択を強く求めます。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 それでは、採択、不採択という声がありましたので、まず、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、請願生活環境27年23号については、不採択と決定いたしました。
 続いて、陳情生活環境27年19号、ガソリン価格の適正な表示等について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○中島副委員長
 結論から言えば、不採択です。
 理由を申し上げます。ガソリン価格表示については、全国石油商業組合連合会がガソリンスタンドにおける価格表示の適正化ガイドラインを作成しており、資源エネルギー庁も、ガソリン販売事業者及び関係団体に対し総額表示に対する協力要請を行っていること、また、ガソリン価格表示に対する相談があった場合、必要に応じて県から当該事業者に指導を行っていることから、これを理由として不採択でございます。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○銀杏委員
 統一的なガイドラインを定めることは必要と認めるものではないけれども、適切な価格表記を行うよう指導することについては理解できることから、趣旨採択。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○興治委員
 結論は、銀杏委員と同じで趣旨採択です。
 理由についてですけれども、先ほど一番最初に話がありました業界団体が主導しているわけですけれども、組合加入率が7割で、残り3割については業界団体における主導の枠の外にあるということ、かつ、景品表示法に基づいて、県が特に必要があると認めるときは基準を定めることができるということがあります。ただ、その一方で、もう既に県が価格の適正な表示について指導等を行っておりますので、この陳情の趣旨は十分に理解ができますけれども、県の指導等による改善の様子をもう少し見守ればよいと考えますので、趣旨採択。

○錦織委員
 中国5県では、ガソリン表示の統一的なガイドラインはないそうですけれども、陳情者は、ガイドライン策定にはよらなくても消費者にわかりやすい適切な価格表記を指導してほしいというふうに求めておられます。それで、先ほど全国石油商業連合会のほうでも指導しているということなのですけれども、団体加入率が7割であること、それから、現状では税抜き表示になっていたり、会員価格かそうでないのかわからないような表記のガソリンスタンドは現に存在しているということから、私は、この陳情は採択すべきと考えます。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 それでは、採択、趣旨採択、不採択という声がありましたので、まず、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情生活環境27年19号については、不採択と決定いたしました。
 続いて、陳情福祉保健27年21号、指定介護施設の事業に係る県条例等について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○中島副委員長
 結論から申し上げます。不採択です。
 理由を申し上げます。介護保険制度は全国一律の制度であり、指定事業者に対する勧告等の行政指導、指定取り消し等の行政処分、6年ごとの指定更新制度が介護保険法で定められております。改善勧告、改善命令、事業所名の公表などの手続を行う場合、不適正事象の確認及び把握には一定程度の期間を要することはやむを得ず、さらに指定取り消しの処分についてはサービス利用者への影響も多大であり、慎重に行う必要があることから、不採択といたします。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございますか。

○銀杏委員
 制度の適切な運用はなされていると考えますが、いま一歩よく実態調査と研究をする必要があるので、研究留保。

○錦織委員
 県内の介護施設で指定基準の遵守等が守られず改善勧告に至ったケースがあるため、陳情は、県条例等に罰則の導入や、6年と決まっている更新期限の短縮化、また更新の拒絶等の検討と、国に対して指定取り消しの要件の緩和を求めています。ほとんどの施設は監査の指摘に対して応じていることから、条例を変える必要性もないこと、また、罰則や更新期限の変更、それから指定の取り消しは介護保険法によって決められており、条例での規制や変更は困難です。悪質なケースは改善命令や指定の取り消しなど現実に県が対応していることから、不採択といたします。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 研究留保という声がありましたので、まず、研究留保とするか否かの採決を行います。
 なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて他の意見について採決を行うこととなりますが、この採決には、当初に研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明していただくことになりますので、御承知おきください。
 なお、挙手されない方は、研究留保とすることに反対であるとみなします。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。したがいまして、研究留保と意見された委員につきましては、もう一度態度を表明していただきます。
 現在出ている意見は、不採択だけでありますが、ほかに御意見がありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないですね。それでは、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、陳情福祉保健27年21号については、不採択と決定いたしました。
 続いて、陳情福祉保健27年22号、原子力防災における安定ヨウ素剤の事前配布及び国への意見書の提出について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○中島副委員長
 結論から申し上げます。不採択です。
 理由を申し上げます。現在、国の原子力災害対策指針に基づき、30キロ圏内においては、住民の徒歩圏内にある公民館等の一時集結所、小・中・高の学校や福祉施設、避難退域時検査会場に安定ヨウ素剤を備蓄しており、確実に保管、管理でき、迅速に配布、服用できる体制をとっていること、また、乳幼児用シロップ剤の開発を企業に働きかけるよう、直接、または全国知事会、中国地方知事会を通じて毎年国に要望を行っていることから、不採択といたします。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○銀杏委員
 この案件につきましては、地元自治体の意向に配慮する必要があると考えます。当該自治体にも同様の陳情が出ておりますが、境港市議会では趣旨採択、米子市議会では継続審査と判断が分かれております。よって、もう少し動向を注視する必要があるために、研究留保。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○興治委員
 結論から言えば、採択です。
 理由ですけれども、福島県での原発事故後の甲状腺異常に係る検査結果について、先行検査の結果でありますけれども、30万人が受診をし、112人が甲状腺がんの悪性ないし悪性疑いと判定が出ておるようであります。推定される有病数に比べて数十倍の大台で多いという評価結果が出ておりまして、これは過剰発生か過剰診断か、いずれかであるということにはなっておりますけれども、甲状腺がんの発症を防ぐことを第一に考える必要があると考えます。
 県の現在の計画では、一時集結所や、あるいは保育所、学校等に事前配布をしておくということでありますけれども、島根県の場合は、UPZ、30キロまでの範囲内の希望者に安定ヨウ素剤の配布をするということになっておるようでありまして、鳥取県におきましても同様の措置をとることも必要ではないかと思います。また、各家庭に配布をすることによって、何年かで更新をするということになると思いますけれども、その都度、教育、啓発をすることによって住民の意識も高めていただくということも必要ではないかと思います。
 また、ドイツやベルギーでは、使用期限が10年間になっている薬も使われているようでありまして、こういった薬への導入ということも将来的には考え得るのではないかというふうに考え、採択ということでございます。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○錦織委員
 私も採択を主張したいと思います。
 重大な原発事故が発生した場合、将来の甲状腺がんの発症を防ぐために安定ヨウ素剤を服用することが有効だということは御承知のとおりです。さらに、被曝による影響による甲状腺がんの発症は、年齢が低いほどより大きいということもわかっており、迅速な対応が必要ですが、鳥取県は島根県から30キロ圏内ということで、公共施設などには備蓄はするものの、住民への事前配布がありません。全国の自治体によっては、50キロでも緊急時に対応できないということから独自に事前配布を決めているところもあります。適切なタイミングで速やかに服用しなければ効果は極めて減少すると原子力規制庁も指摘していることから、事前配布をすること、また、乳幼児用のシロップ剤の開発は急ぐべきであるということから、陳情の採択を求めます。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。
 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 研究留保という声がありましたので、まず、研究留保とするか否かの採決を行います。
 なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めてその他の意見について採決を行うこととなりますが、この採決には、当初に研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明していただくこととなりますので、御承知おきください。
 なお、挙手されない方は、研究留保とすることに反対であるとみなします。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。したがいまして、研究留保と意見された委員につきましては、もう一度態度を表明していただきます。
 現在、採択と不採択という意見が出ていますが、ほかに御意見がありますでしょうか。ありませんですね。
 まず、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 それでは、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情福祉保健27年22号については、不採択と決定いたしました。
 続いて、陳情生活環境27年24号、「若者ふるさと定着奨学金」(仮称)の創設について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○錦織委員
 県内の若者が県内の理美容学校に進学する際の奨学金制度の新設をこの陳情は求めるものですが、そもそも若い方たちの学びに注目し県内就職を求めるのなら、県内の学校に限定せず、県外の理美容学校に進学しても、卒業後県内に就職すれば奨学金を免除する制度を検討すべきであります。少子化による学校経営の観点から奨学金制度の創設を求められているのでもあればこの趣旨は違ってくると思いますし、そのためには、経営の厳しい私学に対する県の助成金をふやすなどの対応が必要であると思います。また、陳情の概要の後半に、自動車学校や予備校などからも強い要望があるということですが、奨学金制度の対象とするには疑問があります。よって、不採択を主張します。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○中島副委員長
 結論から申し上げます。趣旨採択であります。
 理由を申し上げます。県内の理美容業界の状況としては、従事している理容師と美容師の合計人数はここ数年増加傾向であり、個別の事業所では人材不足が生じているところもあるようですが、業界全体として深刻な人材不足が生じているとまでは言えないこと。しかしながら、県内の理美容学校の卒業生の地元就職率は高いにもかかわらず、理美容学校へ進学する県内高等学校卒業者の約3分の2が県外の学校へ進学し、県内の学校の定員充足率は下がっており、若者の県外流出を抑止する取り組みが必要と考えることから、趣旨採択といたします。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございませんか。

○銀杏委員
 県で全国に先駆けて鳥取県未来人材育成奨学金支援助成金制度を設け、実施されております。この制度は、助成に係る費用の10分の1の寄附が業界団体からあれば当該職種に対して助成を実施するということであります。でありますと、毎年1人当たり1万円以下の寄附があればその対象になるということでございますので、ぜひともこの制度を利用されたいという意味で、不採択を主張します。

◎福間委員長
 ほかに御意見はございますか。
 それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
 それでは、趣旨採択、不採択という声がありましたので、まず、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、陳情生活環境27年24号については、趣旨採択と決定いたしました。
 それでは次に、報告事項に移ります。
 質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告1、ワークコーポとっとり(障がい者の共同作業場)の開設について、小林障がい福祉課長の説明を求めます。

●小林障がい福祉課長
 福祉保健部の資料の1ページをお願いいたします。障がい者の共同作業場でありますワークコーポとっとりを10月1日に開設いたしましたので、概要を報告させていただきます。
 まず、1番のところでございます。場所につきましては鳥取市の商栄町でございます。ここにある空き工場を改修いたしまして、大量の受注案件に対処できるように、複数の事業所の利用者に集まっていただきまして共同で作業していただくものでございます。あわせまして、官公需、国とか県とか市町村からの受注を促進するということで、担当をこのワークコーポの中に置きまして、コンタクトセンターと銘打っていますけれども、そこで受注を促進していくというものでございます。この運営につきましては、(2)のところでございますが、NPO法人である鳥取県障害者就労事業振興センターのほうに委託しております。
 2番の、このワークコーポとっとりの作業内容と参加事業所の状況でございます。開設当時でございますけれども、10の企業、これは県外の企業も含んでおります。10の企業から作業を受託しておりまして、13の障害福祉サービス事業所の方々に参加していただいています。今後も受託案件の拡大に努めまして、順次、参加事業所の拡大を図っていきたいというふうに考えております。
 2ページをお願いいたします。10月1日にこのワークコーポとっとりの開所式を行いました。藤縄副議長の出席もいただきまして、利用者の方々も来ていただきまして開所式を行ったものでございます。
 4番でございますが、このワークコーポとっとりの面積は515平米でございまして、食品関係を作業するところと、それからその他の作業所、それから、できたものを置いておくストックヤードといったものも完備しているところでございます。

◎福間委員長
 報告2、「第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の開催について及び報告3、音声文字変換システムの導入について、鈴木障がい福祉課社会参加推進室長の説明を求めます。

●鈴木障がい福祉課社会参加推進室長
 障がい福祉課でございます。3ページをごらんいただけますでしょうか。「第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の開催について御報告を申し上げます。
 去る9月22日に、米子市公会堂におきまして本大会を開催いたしました。全国から集まりました20チームの高校生の皆様方が、手話を使ったダンス、歌唱、演劇、また、ことしは落語といった表現もございました。そういうパフォーマンスを披露していただきました。来場者数、今回、佳子内親王殿下の御臨席を仰いだこともございまして、非常に関心の高い大会となりました。1,550名の方々に御来場いただきました。公会堂の中でおさまり切れずに、公会堂の近くの例えばふれあいの里ですとか公会堂の前、そういったところにモニターを設置いたしまして、サテライト会場等を設置して対応したものでございます。
 審査結果でございますが、優勝いたしましたのは奈良県立ろう学校でございました。ジョン・レノンの「イマジン」という曲をバックに、聴覚を失い、絶望に陥り、そこから手話と出会って未来へと向かっていくという聾の表現を体いっぱいに表現していただきまして、会場から非常に多くの感動を誘いました。準優勝以降は以下のとおりでございますが、鳥取聾学校が、鳥取県内から3校出ておりました学校で最も上位の成績をおさめましたので、日本財団賞という賞を受賞しております。
 4ページをごらんいただけますでしょうか。3番でございます。先ほども申し上げましたが、佳子内親王殿下に御臨席を賜りました。佳子内親王殿下には、大会当日もでございますが、大会前日の交流会においても、各出場チームの代表者と御歓談いただいたところでございます。佳子内親王殿下と生徒との交流が、非常に温かい様子でメディアに多く取り上げられております。
 あと、今回の大会の効果といたしまして、ニュースはもちろんなのですけれども、各情報番組等でも非常に繰り返し繰り返し大会の様子が放送されました。このことで、手話が言葉であるということ、あと手話パフォーマンスというこういうジャンル、そういったものが今回非常に多くの方々に全国発信ができたのではないかなと考えております。
 次回の開催でございますけれども、また今後、関係機関で集まりました実行委員会等において検討していく所存でございます。大会前日の交流会及び大会当日も、県会議員の皆様に御参加いただきましたことを、この場をかりて感謝申し上げたいと思います。
 引き続きまして、5ページをごらんいただけますでしょうか。音声文字変換システムの導入でございます。
 手話パフォーマンス甲子園が始まる1週間前の9月16日から、県庁、駅、バスターミナル等の窓口に遠隔手話サービスというサービスをこれまで設けておりますが、それに加えまして、こういうしゃべっている言葉を文字に同時変換していくシステム、音声文字変換システムというものを各窓口に導入いたしました。聴覚障がいのある方がコミュニケーションを行うときには、手話を使える方は手話を活用して行われるのですけれども、それ以外の方は、例えば筆談であったりとか、そういう方法でコミュニケーションをとられようとされます。そのスピードを上げるため、窓口職員が話す言葉を同時進行で文字に表示すると。この真ん中の表示がこのシステムの画面なのですけれども、話をした内容がこのようにタブレットの画面に出るというシステムを導入したものでございます。特に、手話を使わない難聴者ですとか中途で失聴された方、そういった方々には非常に有益なシステムであると考えております。
 これにつきましては、実は東京都の北区の議会で聴覚障がいのある方が議員になられたということで、こういった取り組みを鳥取県内では窓口等でできないだろうかということで導入をさせていただいた経緯もございます。設置場所は、先ほど申し上げましたが、JRの窓口、バスターミナルの窓口、あと県庁では県庁の総合受付などに設置させていただいております。
 3番でございますが、9月16日に、知事及び鳥取県聴覚障害者協会、鳥取聾学校の生徒さんも交えてお披露目を行ったところでございます。また、手話パフォーマンス甲子園の総合受付やJRの米子駅でも音声文字変換システムを設置させていただきまして、これは全国初の取り組みではございましたが、それを手話パフォーマンス甲子園においでいただいた方々にいち早く体感していただいたということでございます。
 また、一つ御報告ですけれども、このシステムの導入に先立ちまして、JRの職員の方々には非常に熱心に、このシステムの勉強でありますとか手話の勉強、そういったことに取り組んでいただきました。そういったもてなしについても、手話パフォーマンス甲子園では一歩進んだのかなと実感しております。

◎福間委員長
 続いて、報告4、指定居宅介護支援事業者の指定取消処分等について、小澤長寿社会課長の説明を求めます。

●小澤長寿社会課長
 それでは、資料の6ページでございます。指定居宅介護支援事業者の指定取消処分等について御報告をさせていただきます。
 鳥取市内の居宅介護支援事業者、これは介護の利用者さんのサービスの計画をつくるなどをしていただくケアマネジメントを行う事業者ということでございますけれども、こちらの有限会社ケア・サービス博愛に対しまして、介護保険法の規定に基づきまして指定居宅介護支援事業者の指定取り消し処分を行いました。あわせて当該事業者の介護支援専門員の登録の消除処分を行いましたので、状況などの御説明をさせていただきたいと思います。
 まず、居宅介護支援事業者の指定取り消しについてでございます。事業者はケア・サービス博愛という有限会社でございまして、事業所はケア・サービス博愛ケアプランセンター千代水、それからケア・サービス博愛ケアプランセンターの2つということでございます。この事業者に対しまして指定取り消し処分の決定を9月15日に行いまして、利用者の方への他事業者への移行期間なども考慮いたしまして、指定取り消しそのものは10月15日に行われる予定でございます。
 指定取り消しの理由でございますが、この事業者において、居宅サービス計画を作成していないにもかかわらず不正に介護報酬を請求してこれを受領している場合があったということ、それから、この計画が作成されている場合であっても、本来は利用者の方に対して居宅訪問であるとか、あるいは面接、サービス担当者会議の開催などを行っていない場合には介護報酬額を減算して請求をするということをしなければいけないのですけれども、このことを知っていながら、利用者の居宅訪問などをしていないにもかかわらず減算せずに不正に介護報酬を請求して受領していたということで、これはちょっと悪質な事例ということで、勧告なども行うことなく指定取り消し処分としているところでございます。
 これらの不正に請求されて支払われた介護報酬につきましては、各保険者である市町村が、今後、不正請求額を精査して返還を求めるということになるところでございます。
 続きまして、介護支援専門員、これはケアマネジャーでございますけれども、こちらの資格登録の消除につきましても御説明させていただきます。
 ケア・サービス博愛の代表者でありますケアマネジャーである田光信明氏につきまして、今申し上げたように事業者としての指定取り消しを受けることとなりまして、これについて、介護支援専門員の義務違反、それから信用失墜行為の禁止違反に当たるということでございますので、ケアマネジャーの資格につきましても消除することといたしまして、9月15日付で処分を行ったところでございます。

◎福間委員長
 次に、報告5、指定居宅サービス事業者及び介護予防サービス事業者の指定取消処分について、田嶋東部福祉保健事務所副所長の説明を求めます。

●田嶋東部福祉保健事務所副所長
 東部福祉保健事務所です。資料7ページをお願いいたします。介護保険法に基づきまして2事業所の指定取り消し処分を行いましたので、御報告させていただきます。
 1つ目は、株式会社アール&エスが運営しております、みんなのライフケアという事業所です。訪問介護及び介護予防訪問介護を行っておりまして、指定取り消しは10月5日に決定しております。1カ月間の利用者の方の移行期間を設けまして、指定取り消しが発生しますのは11月5日ということになっております。
 指定取り消しの理由といたしましては、当該事業者が同居家族にサービスを提供できないことを知りながらサービス提供を行い、介護給付費を不正に請求し、受領しておりました。また監査時に、同居をしていない職員が同居家族にサービス提供していたように見せかけるために、偽造いたしました訪問介護記録票や給与明細書を提出し、虚偽の報告、答弁を行っておりました。不正請求額は460万円余になっております。
 2つ目は、あしかわ合同会社が運営いたします面影デイサービスという通所介護及び介護予防通所介護を行う事業所です。こちらも指定取り消し処分の決定日は10月5日で、1カ月間の猶予を持たせまして11月5日が取り消し年月日となっております。
 こちらの指定取り消し理由は、指定申請時に勤務予定のない職員の名前を使った勤務表を提出し、人員基準を満たすように見せかけまして、不正の手段による指定を受けたということです。そのほかに、管理者の配置がない期間ですとか、生活相談員、介護職員等の基準を満たさない日が多数あったこと、また、人員欠如にありながら介護給付費の減額請求を行わなかった、あるいは虚偽の答弁を行ったということが取り消し理由であります。
 不正請求額は240万円余になっております。今後、保険者であります鳥取市で不正請求額を精査し、返還を求めることとなります。

◎福間委員長
 続いて、報告6、第3回鳥取県救急医療体制高度化検討委員会の概要について、中川医療政策課長の説明を求めます。

●中川医療政策課長
 そうしますと、資料の8ページをお願いいたします。第3回鳥取県救急医療体制高度化検討委員会についてでございます。
 第3回委員会を10月1日に開催いたしましたので、概要を報告いたします。検討委員会の概要でございますが、まず、検討委員会報告書といたしまして、第1回、第2回の検討委員会の議論を踏まえて検討委員会報告書(案)について報告いたしまして、おおむね了承をいただいたところでございます。また、追記すべき事項について意見をいただいております。今後、いただいた意見を踏まえまして修正を加え、検討委員会の会長でございます魚谷医師会長に御確認をいただき、最終の報告書とすることと考えております。
 報告いたしました今回の取りまとめの概要でございますけれども、詳しくは10ページ以降に資料をつけておりますけれども、御説明は、9ページの検討報告書の概要で簡単に説明させていただきたいと思います。
 議論の経過といたしまして、第1回から第3回まで議論を重ねまして、まず、ドクターヘリの導入の必要性につきましては、単独のドクターヘリが導入されれば年間350件から400件程度の需要が見込まれ、救命効果も期待できるということで、ドクターヘリの単独での導入は必要である。
 2つ目に、ドクターカーの運行範囲の拡大につきましては、県東部、中部でも運行されることが望ましいが、現状では医療体制が十分ではなく運行が困難であることから、当面、代替となる方策等で救急医療の充実を図ると。なお、ドクターヘリ導入後も県西部でのドクターカーの継続運行が望ましいということでございます。
 3つ目に、ドクターヘリの導入に当たっての課題等についてでございますけれども、基地病院につきましては鳥大附属病院が適当であること、また格納庫につきましては、基地病院に近くて運用がしやすい場所を第一に検討すべきであること、また経費負担につきましては、発生するランニングコストについて国庫補助事業の活用や出動要請県等の負担もあるが、一定額の県の負担もあるということで、ドクターヘリの必要性を考慮しながら県議会での議論を続けていく必要があるということでございます。また、基地病院における医療体制につきましては、鳥取大学附属病院において、今後、救急医療体制の強化、充実が必要であるという御意見でございました。
 その他、検討事項といたしまして、ドクターヘリと民間医療用ヘリとの比較を行いまして、この場合、国庫補助を活用したドクターヘリの実施が望ましいであること、また、ドクターヘリのパイロットの不足等につきましても、現在は不足している状況とは言えないけれども、なるべく早い時期に運航委託をすることが望ましい、また、場外離発着場につきましても、救急現場にできるだけ近い場所に確保されるよう増設をすることが望ましいという報告書でございます。
 この報告書につきまして主な意見をいただいているのが、8ページの2番、主な意見等についてでございます。
 報告書案につきましてはおおむね了承いただいたところでございますけれども、まず、場外離発着場につきまして、現在、防災ヘリ等が鳥大病院に患者を搬送する場合、屋上ヘリポートに駐機しているドクターヘリは一旦退避する必要が発生するということがございますので、そういった場合に一々格納庫等に帰る必要が生じないよう、病院近くの場外離発着場の整備が必要であるという御意見がございました。これにつきましては、現在、病院近隣での場外離発着であります米子港での離着陸場を利用することを検討するということで御了解いただいたところでございます。
 2つ目に、民間医療用ヘリコプターについて御意見がございました。民間医療用ヘリコプターについては、ドクターヘリと異なり365日の対応ができないことが最大のデメリットであるということ、また、航空業界が定めたガイドラインによる制限も受けないということがあり、安全性が問題であるということ、そのあたりの違いをもう少し明確に記述すべきであるということでございまして、報告書への追記を行うことといたしております。
 また、3つ目に、格納庫の候補地といたしまして、鳥取大学周辺には米子市の湊山公園があり、こういったところも候補地として活用できないかという御意見がございました。候補地につきましては、米子市や関係者にも情報提供をいただき、可能性がある場所を今検討しているところでございますが、限られた時間の中で速やかに実現する場所を検討していきたいと考えておるところでございます。
 また、ドクターカーにつきましては、県立中央病院から、30年に新病院が完成するので、またその後いろいろ検討してまいりたいという御意見もいただいたところでございます。
 主な意見はこういったところでございます。

◎福間委員長
 次に、報告7、第2回温泉ライダーin三朝温泉の開催について、太田環境立県推進課長の説明を求めます。

●太田環境立県推進課長
 それでは、資料がかわりまして生活環境部の委員会資料をお願いいたします。1ページでございます。温泉ライダーin三朝温泉の開催についてでございます。
 モーダルシフトの推進のため、子供から大人まで楽しめる自転車イベント、温泉ライダーを開催いたします。内容でございますが、10月31日に、前日イベントといたしまして子ども向け自転車教室を開催いたします。まだ自転車に乗れないお子さんへの乗り方教室でありますとか、ふだん乗っていらっしゃるお子様に対する安全教室であるとか、そういったことを行います。
 あわせまして、11月1日でございます。自転車耐久レース、2.4キロメートルの周回コースを4時間でどれぐらい回れるのかというような自転車耐久レースを開催いたします。この両日におきまして、地元のおもてなし企画として、グルメブース等を出していただくようになってございます。
 参考に、昨年度の実施概要を下につけてございます。来場者は両日合わせて約3,400人ぐらい。エンデューロと呼ばれる耐久レースへの参加者は500名で、そのうち半分は県外の方が来られるということでございまして、観光イベントとしても大きな大会となってございます。チラシを別途配付してございますので、後ほどごらんいただきたいと思います。

◎福間委員長
 報告8、第4回アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウムの開催結果について、遠藤緑豊かな自然課山陰海岸世界ジオパーク推進室長の説明を求めます。

●遠藤緑豊かな自然課山陰海岸世界ジオパーク推進室長(文化観光局共管)
 2ページをごらんください。第4回アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウムを9月15日から20日まで、京丹後市、豊岡市、鳥取市等々、山陰海岸ジオパークエリアで開催いたしましたので、その結果を御報告させていただきます。
 参加者数につきましては、当初予定していた数と同じような数、618名の参加がございました。海外からも、21カ国から366人の参加をいただいたところでございます。主な日程は、ここに書いてあるとおりでございます。
 開催結果でございます。国内外から618人の参加がありまして、ツアーや市民との交流イベント等を通じて、山陰海岸ジオパークの魅力を十分にPRできたと考えております。参加者の方からも、多くの市民と交流できて、山陰海岸の文化、歴史に触れることができて非常によかったというような意見や、山陰海岸ジオパークの観光活用や教育活用の取り組みが参考になった、あるいは、多くの地域の方がこの取り組みに参画しているということで感心したというような御意見を頂戴しております。
 また、最終日の9月19日ですけれども、新規認定審査の発表がありまして、アポイ岳を初めとする9地域が新たに世界ジオパークの認定を受けたところです。また、再認定地域として、室戸ジオパーク等23地域が再認定されたというところです。これによりまして、世界ジオパークは33カ国120地域ということになっております。
 また、基調講演や分科会等で活発な議論が行われて、3ページにつけておりますが、山陰海岸宣言としてまとめられております。ネットワークの活用でありますとか、次世代のかかわりを強化するだとか、ユネスコ世界ジオパークの正式プログラム化への期待でありますとか、こういったことがまとめられているところでございます。また、本県が開催いたしましたジオパーク講座、科学実験教室等にも多くの県民の方の参加をいただいて、ジオパークに関する知識や理解を広めることができたと考えております。
 今後ですけれども、こうした成果を生かしまして、国内外のジオパークとも連携しながら世界のジオパークの模範となるようなジオパークを目指して、今後も取り組みを精力的に行っていきたいと考えております。

◎福間委員長
 次に、報告9、「鳥取県地域安全フォーラム2015」の開催について及び報告10、第47回鳥取県交通安全県民大会の開催について、長谷くらしの安全推進課参事の説明を求めます。

●長谷くらしの安心局くらしの安心推進課参事
 くらしの安心推進課でございます。続きまして、4ページをごらんいただきたいと思います。今月11日から20日まで、全国地域安全運動が実施されますが、その一環といたしまして、今月14日、来週の水曜日でございますが、とりぎん文化会館小ホールにおきまして、鳥取県地域安全フォーラム2015を開催することとなりました。
 開催内容につきましては4番に記載しておりますけれども、今年度は特に特殊詐欺被害が後を絶たないことから、ぜひこの特殊詐欺被害を抑止したいということで、知事、市長会長、町村会長、それから県警本部長の4者連名によります特殊詐欺被害絶無に向けた共同宣言というものを予定しておりますし、あわせまして、小さき花園幼稚園児によります特殊詐欺被害であるとか鍵かけを呼びかけるような防犯メッセージの発表であるとか、あるいは防犯に関します講演、こういったようなものを予定しております。
 続きまして、隣の5ページをお願いしたいと思います。来月、11月10日火曜日でございますが、第47回の鳥取県交通安全県民大会を開催することとなりました。
 4番のところで開催内容を掲げさせていただいておりますが、今年度は特に高齢者の方の交通死亡事故が多いということから、講演であるとか各種展示につきまして、高齢者の交通事故防止ということをぜひ啓発したいということで少し注力しているところでございまして、例えば愛真幼稚園児による交通安全メッセージにつきましては、高齢者の方に交通ルールを守るようなことを呼びかけしたりとか、あるいは講演におきましても高齢者の交通安全を呼びかけるような内容といたしまして、漫才師の林家ライス・カレー子氏におきます「交通安全 ルールとマナーは幸せの素」、こういったような講演を予定しております。あわせまして展示では、シニアカー、これは電動車椅子でございますが、このシニアカーの試乗展示であるとか安全利用についての指導、それから交通安全教育車も会場に参りますので、この教育車を活用した安全運転の適性診断、こういったふうなことも予定しております。
 両催しを通じまして多くの県民の皆様に御来場いただきまして、防犯意識であるとか交通安全意識の高揚を図っていきたいと考えております。委員の皆様にも、御都合がつきましたらぜひ御来場いただきたいと思います。

◎福間委員長
 御苦労さまでした。
 それでは、ただいままでの説明について委員の皆さんの質疑をお受けいたしますが、二手に分けたいと思います。最初に報告1から6まで、いわゆる福祉保健部、これについて質疑をお受けをして、その次に生活環境部の質疑をお受けをしたいと思います。
 では最初に、報告1から報告6まで、福祉保健部の報告事項に対します質疑はございませんか。

○錦織委員
 7ページの指定居宅サービス事業者の指定取り消し処分についてのところなのですけれども、この上のアール&エスのところの(3)で取り消しの理由について、当該事業者は同居家族にサービス提供ができないことを知りながらというところで、この同居家族にサービスができないということは、主語は誰なのか。介護保険法で何か決まっているのか、ちょっとわからないので教えてください。

◎福間委員長
 それ1点ですか。

○錦織委員
 はい。

●田嶋東部福祉保健事務所副所長
 東部福祉保健事務所です。訪問介護員、いわゆるホームヘルパーさんが自分の親にホームヘルパーとして介護に入ってはいけないという趣旨です。同居している子供が親の介護に入るということなのですけれども、もともと家族がそうした介護サービスをするべきではないかという面と、それから同居している子供が親のサービスに仕事として入った場合には、いいかげんなサービスといいますか、身内なので、極端に言いますとしていないのにしているように見せかけることが起こりやすいといったような意味で、全く違う方が、他人といいますか、そういう方が入る分には構わないのですが、同居している子供が入ってはいけないというような意味合いで禁止されております。

○錦織委員
 初めて知ったのですけれども、別居の場合もやはり同様な措置ですか。

●田嶋東部福祉保健事務所副所長
 子供と親が別居していまして、子供が訪問介護員をしていたというような場合には、別居の親のサービスには入れるという規定になっております。

◎福間委員長
 ほかにございませんか。

○山口委員
 私はこの福祉関係の委員会にちょっと長いことおりますけれども、本当にこの指定であるとか取り消しであるとか、訴訟にまで持ち込んでおるような事案が出ているのですけれども、安易に届け出ということもあるか知りませんけれども、本当で今のこの必要な施設がこういう形で取り消しであるとか処分であるとか、それが訴訟にまで持ち込んでいるのですが、抜本的にこの指定のあり方とか許可のあり方とか、これを考えていただかなければ、本当に県民の信頼を失うということ。それから、この施設というのは非常に重要な施設でありながら、県民から批判も受けるのではなかろうかと、こう思っておりますので、抜本的なこの指定のあり方とか、こういうことを考えていただかなければ、必要な事業であって要求も多いということですけれども、社会から、県民から信頼を失うことになるので、これを抜本的にやはり何か、委員長、決議ということはないけれども、委員会の意見として対応してもらう必要があるのではないかと思いますけれども。きょうは……。

◎福間委員長
 ちょっと御意見があって……。

○山口委員
 聞いてから。

◎福間委員長
 聞くということでね。

○山口委員
 聞いて、まず。

◎福間委員長
 関連で。

○藤縄委員
 こう続くと、まさに県民の信頼を失うということになると思いますので、これは何か体質があるのかなとも思ったりするわけですよ。県行政としてこれからどう、こういったことが起きないようにされていくのか、ちょっとまさに抜本的に。

◎福間委員長
 では、今のお二方の委員の発言を踏まえてもらって、総括的に。

●松田福祉保健部長
 事業者の方々の不正な取り扱いというものにつきましては、本当に遺憾であると思っております。指定のあり方につきましては、現在法律にのっとった形での指定ということでありますので、これにつきましては粛々と法律にのっとったかかわりをしたいと思っておりますけれども、事業者につきましてはおおむね2年から3年に1回ずつ指導監査に入っております。それ以外にも、今、内部、外部を問わず、相談の窓口でありますとかそういうものを徹底しているために、さまざまな御意見、御相談を担当が受け取っているのは事実でございます。指導監査に入りましても、事実というものがなかなか見えない場合もあります。虚偽の報告書なり書類が作成してあります場合には、それをその場で違法を解明するにはなかなか難しいところがございますけれども、県民の皆様方からの御意見を頂戴をしながら、真摯にその御意見と向き合いながら改めて事業者に監査に参り、それで判明したというものが多うございます。
 このように続きましたことは非常に遺憾でございますけれども、監査体制も充実はしておりますので、今後とも事業者への研修あるいは指導の機会もふやし、徹底しますとともに、県民の皆様からの御意見、それから監査体制をより一層充実をいたしまして、適切な介護保険法による事業の運営につきましては指導してまいりたいと考えているところでございます。

○山口委員
 部長、よくわかるのですけれども、監査の回数がということもありましたけれども、まず指定のときの、これは審査とかそういったことではなしに、これは市が絡んでいると思いますけれども、どういう手続で対応しておられるのですか。この指定のあり方とか、そういう抜本的に、本当に能力があるとか、その事業を開始する目的があっているのですけれども、実行できるかどうかという判断を、許可制でないと思いますけれども、こういうものは、やはり一つの指定のあり方とか、こういうものからやっていかなければ信頼を失います。要望がどんどんどんどんふえていく中で、やはり信頼を失ったらどうもなりませんので、どこに責任があるかといえば個人に責任があると、こういう形では済まされない問題でもあると思います。その前に、指定取り消しというのは県がやるのでしょう。

●松田福祉保健部長
 指定の段階では、その不正なり、事業者がどういうふうな状況で運営をしていくかということは少し承知しにくいと思っています。適切な必要書類を添付をして申請をしてこられるわけですので、その段階で、どういうふうなことかと、順当な正確な運用ができるかということは少しはかりがたいとは思います。今のように新規参入事業者の方も多い中にあって、勉強をされて事業に参入してこられる方もありますし、そのような、その段階での整理というものは少し、今のところは法律にのっとって行わせていただいているというのが今の現状で、それを厳粛に厳格に行っていきたいと思っています。その後の指導監査なり、それから日々の研修なりというふうなことで徹底をしてまいりたいと考えております。

○山口委員
 今2件ほど上がっておりますけれども、これはそういうことが通報があってから県かどこかが監査して発覚したものであるか、どうなのでしょうか。

●松田福祉保健部長
 これは、詳しいことは田嶋から。

●田嶋東部福祉保健事務所副所長
 6ページ、7ページの3件につきまして、これはいずれも通報がきっかけです。

◎福間委員長
 通報ですね。

●田嶋東部福祉保健事務所副所長
 はい。

○藤縄委員
 部長のお話を聞いていると、法に基づいてやっておられる、そして指導監査もやっていると。だけれども通報で出てくる。ということになると、法に基づいてやっていること、県は指導監査もやっている、やることはやっていますという話に受けとめるのですけれども、果たしてそれだけでいいのだろうかという話なのです。これからどうするという考えがちょっと伝わってこないので、何かこれは通報によるではどうかなとも思うし、まず、県の立場でこれをなくすということを考えられないものかということを模索してほしいのですよ。

●松田福祉保健部長
 確かにそういう手だてというものは必要だと思います。各事業者の方々で正確に事業を実施していらっしゃる方への不信感も及びかねないというふうなこともありますので、県全体の介護事業者の方に対しての県民の方々からの信頼にも及ぶことだろうと思いますので、今のところは着実に今までの体制をと思っておりますけれども、何かしら方策を考えて今後の対応をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

○錦織委員
 今のことに関連してなのですけれども、私は、今、山口委員や藤縄委員が指摘されたその気持ちはわかりますけれども、大体、介護保険制度というそのものが、福祉法人とかそういうことではなくて、この分野、保育の分野でもそうですけれども、株式会社とかそういうところにまで営業ができるように、事業ができるようにしたわけですよ。だから書類審査で決められたものが出れば拒否できない、認可しなくてはいけないということになるし、それから、今職員をどんどん減らしていますけれども、通報があって初めてわかったのかという、それももっと早くわかる手だてがなかったのかとは思いますけれども、実際にこの間聞いてみたら、法人で3年に1度、それから通常の事業所で5~6年に1回の監査、実情としてはこれしか入れないのです。それで5~6年に1回だったら何ができるのかなと、漏れるところは当然多くできると思うのです。そうしたら、やはり職員をふやすしかないのです、と思います。あとは事業者のモラル。研修を重ねる、そういうことを指導していくということになるのですけれども、やはりそこのところをなしにやれやれと言われても、私はちょっと担当部局としても困るのではないかなと、もっと人員配置なども含めて総合的な私は対応をすべきだと思いますけれども、今の人員でやれると思われますか。私はもっと充実させるべきだと思うのですけれども、その点についてどうでしょうか。

●松田福祉保健部長
 人員につきましては、どれだけで充足かということは、多ければ多いほどと、各部局ともどの事業でも言うと思います。同じように考えて同じ答えを持っておりますけれども、ただ、限られた人員の中で実施をしなければいけないことは実施をしていかなければいけないということですので、どういうふうな手法があるか、それから、モラルの問題をより一層事業者の方々にもわかっていただく研修をさせていただく機会をふやすなどということで、こういうふうな取り消し処分につきまして公にし、公表し、こういうふうな点に厳格な県の姿勢を見せながら、事業者の方々への啓発も行っていきたいと思っております。体制のことにつきましては、どの事業も同じでございます。

○錦織委員
 なかなかふやせとは言いにくいと思うのですけれども、だけれども、確かに事業者はどんどんふえているので、やはりそれに見合った体制をとるのも一つの手だてだと私は指摘をしておきたいと思います。

◎福間委員長
 よろしいですね。

○興治委員
 今の人員の増員が必要ではないかという話になったけれども、実態は、我々にとってみれば事細かいところまではわからないです。その辺は、現場を直接担当している各福祉保健局とかそのあたりがどう感じているのかをやはり明らかにして、必要な対応をとるということが必要だと思うのです。確かに事業者がふえていて、先ほど陳情、請願の審査もしましたけれども、その中でも行政処分するまでの期間が余りにもかかり過ぎているのではないかと。それが適切な行政処分を行うために必要とされる期間であるのか、それとも人員がもう少しふえていればその期間を短縮して適切な行政処分をより短期間でできるのか、そのあたりがどうなのかを聞きたいと。
 それと、要するに他の部署でも人員が必要だというのと、そのとおりだという部長のお話なのだけれども、それと同レベルの問題なのか。それとも、ここはやはりもっとより違って、特段に人員をふやさなくてはいけないということなのか。そこの見きわめも必要なのではないかと思うのですよ。そのあたりのことはどうなのかなと、もう少し聞きたいということです。
 それと、要するにこういう不適切な事業者をなくすために法的に整備がされてきて、実地指導をやったり、それから改善勧告、改善命令をしたりして、取り消しをしたりという行政指導、行政処分の一連の流れができていると思うのですよ。だからこれが今正常に機能して、こういう不適正な事業者が指摘をされて取り消しになったり改善命令が出たりということになって、それが抑止効果になって、そういう不適切な事業者をなくしていくということにもなるのだろうと思うのです。部長が、あらかじめこういう事案が起こらないための手だてが要るのだとさっき言われたのだけれども、どんなことがこれ以外に考え得るのでしょうか。考え得るならそれはそれでいいと思うのですよ。こういうものが起こらないようにするためにこういう一連の処分の流れがあって、それが今機能しているわけでもあると思うのですよね。それ以外にまだ必要だということがあるのであれば、どんなものなのでしょうか。

●松田福祉保健部長
 まず1つ目は、体制が整っていればもう少し長期にわたらないのではないかというふうな御意見でございましたけれども、今のある体制の中で最短で結果を出す形にしておりますので、これがどれだけの体制になれば何日縮小になったかというはちょっと想定ができなくて、今精いっぱいのところで最短で、事業者側からの報告とかそういうふうな期間をとりながらやっておりましたので、大きく短くなることはないとは思います。今最短でやっているところですので、体制の整備と、長期間にわたる調査の期間との関係といいますのは、大きく変わらないのではないかなと思います。その体制の整備かげんにはよりますが。
 他の人員の過不足との見きわめはちょっと難しいですね、ほかの事業とどう比べるかというふうなことについては。各福祉保健局、それから東部の福祉保健事務所からも意見はいただいておりまして、十分な体制というものはどの箇所も必要だというふうな意見はいただいているところであります。
 抑止効果となっているかということにつきましては、それはそのとおりだと思いまして、研修会の中でも、こういう事例がありこういう処分を下したということは盛り込みながら事業者の方々への研修を行っているというものも確かですし、こういうふうなことをきっかけに、倫理意識を十分に持っていただくように働きかけてはおります。
 今やっている以外にということでございますけれども、研修の機会をふやすでありますとか、少しちょっとそれは現場サイドでどういうふうなことがという意見を聴取して具体的な案を策定してみたいと思います。今のところ、より充実するということで、新たな発想というものを今持ち合わせておりません。

○興治委員
 最も現場と接しているところからの意見をよくよく聞いてもらって、必要な対策をとってもらいたいと思います。それで、例えば人員がもう少しいればもう少し迅速にできるということであれば、ふやすというのも一つの手だてだと思うのですよ。それによってこういう案件が次々明らかになって処分が出ていくということになれば、それは非常に大きな手だてになると思うのですよね、抑止効果になると思うのですよ。だからそれが課題かもしれませんよ。だから研修をやるのももちろん重要なのだけれども、だからそういった点をよくよく現場の状況を聴取して判断をしていただきたいと思います。

○山口委員
 福祉保健部長、これは全国的にこういう傾向にあるのかどうかと、それから監査なのですけれども、ちょっと大きな法人で訴訟になったり、それから長い間この監査が行き届かなくて初めて発覚したというかなり大きな施設があったでしょう、これは訴訟にまで持ち込んでいるのか。鳥取県ばかりではなしに、本当に全国的にこういう問題はあると。そういうことはほかの県において、鳥取県ばかりがこういう、多いか少ないかは別にして、そういうことなら、これは全国的にやはり私どもは行政上の問題として対応しなくてはなりませんし、このあたりをちょっと調査してもらって、監査のあり方であるとか審査のあり方であるとか届け出、こういうものにちょっとメスを入れるような形のものというのを鳥取県がつくっていくと、こういうことが必要でないかと、こう思いますけれども。

◎福間委員長
 この関連でほかに御意見はありますか、大体出尽くしたと判断させてもらっていいですか。
 皆さんから御意見をお伺いをしていて私なりに今感じたのは、今、山口委員からもお話がありましたけれども、全国情勢を一遍把握をしてもらったり、現場の声をもう一遍皆さんときちっと受けとめていただいたり、いわゆる、例えば引き続いて来月も3件ほど出てきましたよというようにはならないと思うのですよね。だから今後の対応というのはどういうような格好で一応やろうというような思いを、ひとつプロジェクトをつくっていかれるか何かしながら、緊急事態と捉まえていただいてまとめていただいて、次回の常任委員会で決意を表明をしていただくと。こういう事態がこう再々起こってくるというのは、やはり県民の皆さんの不信感を買ってしまうおそれがありますから。
 ということで、次回の常任委員会までの宿題ということ、大変御無礼な言い方になりますが、御検討いただくということで、委員さん、どうでしょうか。

○山口委員
 委員長報告の中にきちんと報告しないと、こういう問題が次から次と発生しているということで委員長報告の中に入れられたらどうでしょうか。

◎福間委員長
 それはちょっと、それならそういう格好で検討するということでよろしいですか。

○山口委員
 それは委員長に任せるので。それから今言われたことと。

◎福間委員長
 それでは、今申し上げた内容については部長で受けとめていただいて。

●松田福祉保健部長
 わかりました。

◎福間委員長
 ということで、では、この問題についてはこれで一応まとめとしたいと思います。
 ほかに福祉保健部関係で質疑はございませんか。

○銀杏委員
 2点ほど。5ページの音声文字変換システムです。大変いいものだと見させてもらいましたが、手話の普及は引き続き進めなければいけませんが、ちょっとこのシステムについて、契約がどうなっておるのかとか、価格はどうなのかとか、今後限られた場所で、9カ所ということなのですけれども、もっと広げることはどうなのかということをお伺いします。
 もう1点、ドクターヘリに関してなのですが、検討会の報告書の中で、15ページにありますけれども、検討委員会意見ということで、県の東部、中部でのドクターカーの運行について書いてあります。現状では医療体制が確保できていないということが書いてあって、当面、代替となる方策等で救急医療体制の充実を図るというふうなことが書いてございますけれども、具体的に何かお考えとか、また具体的な意見等はなかったのでしょうか、教えてください。

◎福間委員長
 その2点ですね。

○銀杏委員
 はい。

●鈴木障がい福祉課社会参加推進室長
 障がい福祉課でございます。音声文字変換システムの件でお尋ねをいただきました。
 音声文字変換システムでのランニングコストでございますが、実は音声文字変換システムは、回線でこの音声を一旦飛ばしてそれをまた文字で返すと、常に通信環境を行いながらやっております。専用のサーバーを設けておる関係で、そのサーバーの使用料等が毎月発生しております。1年間で約80万円程度のサーバー使用料ですとか、この音声文字変換システムを鳥取県庁が使うというための経費がかかっております。
 あと、議員がおっしゃられましたように、引き続いて手話の普及にも努めてまいりたいと考えております。

●中川医療政策課長
 検討会の中で、この具体的な方法について細かくは議論はされませんでしたけれども、現在想定しているところといたしましては、例えば赤碕診療所が琴浦町それから中部消防等で協定を締結しておりまして、心肺停止等、そういった緊急事態が発生した場合には診療所の先生を救急車に乗せて現場に向かうといったような取り組みもございますので、そういったことも検討の一つと考えておるところでございます。

○銀杏委員
 最初の音声文字変換システムということなのですが、年間80万円のサーバー使用料というのは、端末をふやしていっても同じように料金は変わらないと考えていいのですか。端末使用料だけ考えれば、端末使用料、貸し出しになっているかな、ちょっとわからないのですけれども、もう少し教えてもらえますか。

●鈴木障がい福祉課社会参加推進室長
 お答えいたします。この音声文字変換システムの先ほど申し上げた年間80万円という予算については、端末の数がふえていってもこのサーバー使用料は全く変わりません。ただ、設置する際に、いわゆるiPadというタブレット端末を用いております。これは遠隔手話通訳サービスにも用いているものでございますが、この端末自体をふやすということについては、通常の携帯電話を契約するのと同じように、その端末設置とコストは別途かかってはまいります。ただ、システム自体の使用については、端末数がふえましても変動するものではございません。

○銀杏委員
 効果をよく見て、ぜひともふやしていっていただきたいなと思います。
 ドクターカーについて、ドクターヘリの関連で報告書に書いてあります。赤碕での診療所の先生等にお願いをして、必要な場合に先生に乗っかってもらって現場まで行くのだというふうなことなのですが、例えば中部はそういう格好で場合によっては1カ所できるということなのですが、ほかには東部ではどうなのでしょうか。

●中川医療政策課長
 今申しましたのは、東部であっても中部であってもこういった取り組みを活用できないかということでの検討をしていきたいと考えておりまして、中部だけに限らず、こういった取り組みが関係者の方々と協力しながらできないかなと、今後検討していく必要があると考えるところでございます。

◎福間委員長
 いいですか。

○銀杏委員
 わかりました。

◎福間委員長
 さっきの銀杏委員の音声文字変換システムは、要望ということでよろしいですか。

○銀杏委員
 要望です。

◎福間委員長
 では、ほかに福祉保健部関係はございませんか。

○興治委員
 今のドクターヘリの件なのですけれども、本会議でも議論があったところですが、ヘリの格納庫の設置候補地について、8ページの(3)のところには、一番大きな問題は格納庫の設置であるということが書かれていて、米子市の湊山公園を活用できないのか、米子市と協議されたかという委員の意見があり、そのことについて、限られた時間の中で速やかに実現できる場所であることも必要な要件であるという回答をしてあるのですけれども、先日新聞を見ると、鳥大病院から、湊山公園について、病院敷地として提供いただきたいという要望がなされたということが書いてあったのですけれども、その中で、この格納庫の設置もここにお願いしたいというような中身になっていたのでしょうか。それと、米子市の対応状況を把握しておられたら、そのことについて御報告をお願いしたいと思います。

●中川医療政策課長
 米子市が御要望されているということは新聞では聞いておりますが、中に学生さんのグラウンドでありますとか拡張計画というのがございまして、特に格納庫の設置ということについて御要望はされていたかどうかは聞いておりません。(発言する者あり)済みません、湊山球場。

○興治委員
 湊山球場ですね、ごめんなさい。

●中川医療政策課長
 湊山球場、失礼いたしました。

○興治委員
 要望の中には入っていない。

●中川医療政策課長
 と考えております。

○興治委員
 把握できていないということですか。
 では、局長、局長。

●藤井健康医療局長
 先ほど湊山公園の活用について鳥取大学からというお話がございましたが、鳥取大学から米子市に要望、今具体的に名前として出されているのは、湊山球場を拡張の一つとして御要望が上がっているとはお聞きしております。その中に、格納庫等々については特に具体的に上がっていないとお聞きをしております。

○興治委員
 そうですか、わかりました。

◎福間委員長
 いいですか。

○興治委員
 いいです。

◎福間委員長
 それでは、福祉保健部関連はこれで打ち切ってよろしいですか。
 それでは次に、生活環境部関係、報告7から10までについて、皆さんの質疑をお受けいたしたいと思います。ございませんか。

○藤縄委員
 第4回のAPGN、18日の交流会、19日のシンポジウム、フェアウェルに参加させていただきました。感想をちょっと言わせていただきたいと思っております。
 交流会は、僕は過去の交流会を知らないけれども、伺った話では、専門家同士の交流会が多かったと、専門家ばかりであったと。しかし、今回は市民と触れ合う交流会で、専門家の方々、学者の方々、世界ジオパークの方々と鳥取市民とが触れ合う機会で非常によかったと思いました。そういう声も多かった。それが1点。
 シンポジウムは、マレーシア、中国、あと糸魚川市の米田市長、日本ジオパークの会長も来ておられて、これも非常に中身のあるシンポジウムであったと思っております。もちろん平井知事も例の英語を挟まれて、特にフェアウェルパーティーでは通訳が何もすることのないような英語の挨拶で、若干かみがちだったかもしれないけれども、非常に盛り上がって、多くの方が環境大学に集まったと思っております。
 それで、要望というか、これからが問題であって、ネットワーキングをしっかりとやっていただきたい。特に近隣、島根隠岐のジオパーク等を初めとする日本のジオパークをまずはネットワーキングをやっていただいて、それから世界に、同時並行が理想ではあるけれども、まずは近隣からやっていただいて山陰海岸ジオパークを発信することが重要だろうと思っておりますので、これは強い要望として言っておきたいと思います。

◎福間委員長
 部長、一言いいですか。

●中山生活環境部長
 強い要望をいただきましたので、決意を述べさせていただきたいと思います。
 9月18日、19日と2日間、鳥取会場が18日、19日でございまして、ほかは20日、その前のところはやっておったところでございます。藤縄委員からも指摘がありましたように、非常に多くの外国の専門家の方、また、本当の直の専門家ではなくて、例えば台湾の方ですとか、あるいは韓国とか中国の方も多く参加いただきました。若干御紹介させていただきますと、ハプニングがございまして、知事がシンポジウムの前に若干早く参りましたら、台湾の方が歓迎の踊りをしたいと申されまして、知事も何かその輪に加わらさせられまして拙い踊りをちょっと披露したような場面もございました。
 そんな形で、本当に何か今までのジオパークは、私も行ったことはございませんが、済州ですとかそういったところを見ていますと、専門家の間で専門家同士の議論をするということがやはり中心になっていたように思っております。今回、皆様方の御指摘も受けながら、より市民が、ジオパークあるいはジオパークのよさを体感するという形でのしつらえを努力したつもりでございます。
 委員御指摘のように、山陰海岸宣言の中でも、これからのネットワークが非常に大事だというお話がございました。このジオパークは都度都度、宿題といいますか、テストがあるものでして、次のテストが再来年を控えております。これからの我々のこのジオパークを磨き上げる課題は、やはり近く、特に隠岐ですとか、あるいは関西広域の中では南紀白浜もございます。それから今回、残念ながら落選いたしましたけれども、静岡も恐らくは来年以降、世界のジオパークの中に名を連ねてこようかと思いますので、そういったようなところときちんと連携をとりながら、また手を携えながらブラッシュアップをしていくとともに、また海のジオパークということで、今回はマレーシアの方もシンポジウムに参加していただきましたので、それぞれ、私も山陰海岸ジオパークの特徴といいますか、持ち味をきちんと生かしながら、そういったような連携のもとに、よりいろんな施設整備等もこれからも考えていかなければならないと思いますので、いろいろな形でブラッシュアップといいますか、グレードアップを、ユネスコの認定等をにらみながら図ってまいりたいと考えております。

○山口委員
 今さらなのですけれども、実はNHKの宣伝ですけれども、この3日か4日先か、日曜日の7時半から、山陰海岸の中で何かやるのでしたな。(「ダーウィンが来た」と呼ぶ者あり)「ダーウィンが来た!」というのを。ああいう中で、山陰ジオパークだったりとかエリアの中でとか何かちょっと入れてもらったら良いと思いますが……。

●中山生活環境部長
 非常にありがたい御指摘をいただきました。今度の日曜日に、「ダーウィンが来た!」の自然を中心としたテレビでありますけれども、そこでタツノオトシゴを中心でやります。このハートのマークでよく今最近しておりますけれども、実はこれは浦富海岸で撮影したものでございます。なかなかちょっと我々もPRが、やはりNHKのPRに合わせなくてはいけないものですから、これからちょっと頑張っていこうかと思っております。山陰海岸は非常に美しい自然のところもありますので、ぜひごらんいただくのと、我々も山口委員御指摘のように、またNHKとタイアップしながら宣伝をいたします。
 山陰海岸学習館では、いわゆる3D映像ということで非常にいい映像とかもつくっておりますので、またそれらの活用ですとか、よりまたそれのグレードアップとか、いろんなことをちょっと考えて、山陰海岸ジオパークをちょっと盛り上げていきたいと思っておりますので、ぜひとも御協力をよろしくお願いいたします。

◎福間委員長
 よろしいですね。

○山口委員
 番組の視聴率が非常に高いではないか。

●中山生活環境部長
 そうですね。

○山口委員
 ということだ。

◎福間委員長
 では、ほかにはないですね。
 それでは、質疑はこれで打ち切らせていただきまして、次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。本委員会所管に係る社会福祉施設及び衛生環境施設の整備、病院事業その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 なお、先ほど山口委員から御指摘がありましたように、山口委員の意見も参考に委員長報告の中に織り込むよう検討したいと思いますが、内容については委員長に一任してもらってよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございました。
 次に、その他ですが、執行部、委員で何かありませんか。

●中村水・大気環境課長
 それでは、生活環境部の資料の最後に、中海ラムサール関係のイベントのチラシを3枚つけております。ことしの11月8日で、中海、宍道湖がラムサールの条約登録湿地となりまして10年を迎えることから、中海の環境保全活動やワイズユースを次世代につなぐため連続的にイベントを開催することとしております。
 1枚目が、10月10日でありますが、まず中海バイク&ランとということで、中海沿いのコースで実施することとしております。続きまして、ラムサールシンポジウムであります。テーマを「次世代へつなぐ豊かなめぐみ」ということで決定しておりまして、中海の保全活動団体や利活用をしている団体の発表、さらに、新しく作成しますテーマソングの発表など盛りだくさんの内容となっております。委員の皆様も、ぜひ御来場いただけたらと思っております。
 また、11月23日には、松江市で、くにびきメッセでありますが、島根県が主体となってラムサールフェアというものも開催することとしております。
 3枚目であります。3枚目は、11月15日に、中海の水鳥公園で水鳥等を観察しながら散策する彦名・水鳥ふれあい中海ウォーキング大会というのを開催することとしております。

◎福間委員長
 これだけですね。
 委員の皆さんはございませんですね。

○錦織委員
 藤井局長にお尋ねしたいのですけれども、ちょっと病院の正式名は忘れたのですけれども、三朝のラジウムを活用してというので、温泉病院というか、リハビリ病院の医師を岡山大学が引き揚げるということで、いろいろ検討会なども開かれて、その結果として何か医師をもう引き揚げてしまうと、閉鎖するということが新聞に出ていたと思うのですけれども、それの報告ってされましたかねと思って。この顛末はどうするかということが、この委員会であったかなと思ったりして、もしされていたらごめんなさいですけれども、まだだったらちょっと聞かせてもらいたいです。

●藤井健康医療局長
 今御指摘の医療機関については、岡山大学の三朝医療センターということでよろしいでしょうか。

○錦織委員
 そうです。

●藤井健康医療局長
 岡山大学が、このあり方については検討会を開催されまして、その検討会の内容、あるいは最終的な方向性等については、いつかはちょっと覚えていませんけれども、委員会でも御報告をさせていただいたと思っております。
 御指摘のありましたように、三朝医療センターでの医療提供は廃止をして、隣接しております中部医師会立の三朝温泉病院というのがございますが、そこに病院からの寄附講座という形でございますけれども、大学からの医師をそこで2名確保して、現在の医療提供体制をそこで継続性を持つというふうな、医療提供についてはそういう大きな方向性が確認されたところでございます。そういう内容について、この委員会でもたしか御報告させていただいたと思っております。

○錦織委員
 済みません、寄附講座というところでちょっと思い出しました。済みません、わかりました。
 もう1点ですけれども、いいでしょうか。産業廃棄物処分場の問題なのですけれども、私はこの間の質問のときに、最後に第2処分場の3期計画もあるではないかというを質問をしたときに、西部広域に聞いたらそういう計画はないということでしたという答弁だったと思うのですけれども、では県の見解はどうなのかと。それで、結局いろんな資料をこの間も資料提供したのですけれども、そのときに、3期計画の入った平面図だとか、そういうものに公印が押してあるのですよね。県の公印ではないのですけれども、公印をそもそも押すということはどういうことなのかということについて、ちょっと生活環境部長の見解をお尋ねしたいと思うのですけれども。

●中山生活環境部長
 公印の件は、これは県の公印は全く押されておりませんので、それについて、用地の関係とかの全般の話をさせていただきます。
 3期計画のところで、確かに以前にはその3期計画とか、あるいは環境プラントがその3期計画で一般処分場に埋め立てる場合の土地利用についてとか、御協議されたという話は聞いてはおります。ただ、これは米子市議会でも御答弁がありましたけれども、これは米子市さんも西部広域に御確認いただいたのだろうと思いますけれども、今のところ3期計画の予定というのは、西部広域としてはないという話を聞いておりますので、文書的な扱いですとか、あるいは協定書の部分については米子市さんなりそちらで御判断いただくことかと思いますので、私どもとしては産業廃棄物処分場なりを建設する場合には、やはりその土地利用について今後きちんとしておくべきだろうとは思っております。
 これも米子市議会の中で角副市長が御答弁をされましたけれども、協定なり、それから協議等は今後必要であろうということはおっしゃっておられます。ただ、今はその段階ではない、産業廃棄物について環境管理事業センターがまだ事業計画を検討しておるところなので、今はその時期ではないとおっしゃっておられますので、我々はこの産業廃棄物処分場の設置等の取り組みに当たりましては、まずは安心で安全な事業計画、これを今の点検結果とかを踏まえながらきちんと環境管理事業センターにつくっていただく、それが、まず協議なり、これからのこの問題に対するまず一つのステップかと思っております。

○錦織委員
 西部広域に聞かれたらそういう計画はないということなので、西部広域の長は米子市長なのですよね。だから非常にここのところが、誰も何も言わないでわかっているのに口をつむいでしまっているという構図が見え隠れするのですけれども、やはり県は、結局そういうことをきちんきちんと、そういう問題があるということを、計画ができてからではなくて、やはりこれはきちんと進めていくという、底地の問題というのは安全性ももちろんですけれども、一番大事なことだと思いますので、ちょっとそこのところについてもう一回答弁していただきたいと思いますが。
 それと、大体通常あれは鳥取県が公印を押したわけではないのですけれども、公印を生活環境部長などが押されるときには確認して押されますよね、事実確認を。だから公印というものはどういう重みがあるものなのかということについて、ちょっと披瀝をしていただきたいと思います。

●中山生活環境部長
 底地の件につきましては、6月議会でも森議員からの御指摘もありました。当然、事業をしていく上では、底地をどうしていくのか。当然あそこの土地は米子市の所有もございます。県の所有もございます。それから環境プラントを始めとした民間の所有もございますので、長い事業期間がかかるものでありますので、より安定的に底地を確保していく、底地を使っていくという形を事業計画と同時に設定をしていく、それが大事かと思っております。ただ、底地を使うからには、どんな事業計画、安全でない事業計画のために底地を貸す方はございません。当然安全、安心で地元の方々が信頼できる、そういったような事業計画を定めていく、それがセットということだと思っておりますので、事業計画を安全な形で仕上げていって、それをセンターには求めていきたいと思っています。
 公印の関係でございます。当然公印をついた部分については、その時点で御協議されたものの何かしらの確認ですとか、そういったものがあろうかと思っております。それから、当然私もその協議の場にもおりませんし、私もその公印を押したものでもございませんので、その協定の効力なり、また協定が何を確認されたかということはその都度都度あろうかと思います。ただ、公印を押したから未来永劫その効力が全く変わらないということはないかと思います。事情変更によって変更がある場合には、その公印を押されたものでも、しかるべき手続を踏んでそのものを変更していく、そのためにはいろんな形の協議をしていく、そういったような形でもありますので、公印をつかれた以上は、そこの時点での何らかのものを公の立場の方々が確認をし合われた、そういうことではないかと思っています。

○錦織委員
 公印を押したものは、しかるべき、その変更のための手続は必要だということは確認をさせていただきました。

◎福間委員長
 いいですか。
 それでは、ここで、もう既に質疑は打ち切らせていただきます。
 それでは、以上で終了をしたいと思います。
 執行部の皆さん、大変御苦労さまでございました。
 委員の皆さんには、御相談がありますのでこの場にお残りをいただいて、執行部の皆さんは御退席をいただいて結構でございます。ありがとうございました。
(執行部退席)
 委員の皆さんでお残りいただきましたのは、まずは県内調査についてでありまして、調査先については既に御案内のとおりでありますけれども、当日の交通費の負担等について事務局から説明をいたしますので、よろしくお願いをいたします。

●村中調査課課長補佐
 10月23日に予定しております県内調査の行程を配布させていただいております。県内調査の扱いになっておりますので、精算旅費ということになって概算で出ないものですから、集合場所までの交通については、皆さん今、集合場所は鳥取駅か県庁ということになっていますけれども、そこまでの交通手段等について、済みませんが各自で御手配いただいて、後で旅費で支給させていただくという形で対応をお願いしたいと思いますというところです。

◎福間委員長
 わかりますか。

○銀杏委員
 わかりました。

○錦織委員
 自分で行って買ってもらってということで。

○安田委員
 領収書をとっておくの。

●村中調査課課長補佐
 いえ、旅費規程で計算したものが出ると思います。

◎福間委員長
 だから集合場所まで各人でひとつ切符は手配をして、何らかの手段で来てくださいということです。領収書は、要は米子、鳥取まで列車で来られたという整理をするということでいいですか。帰られる場合も、米子駅から鳥取駅まで、おきに乗って帰られる分については、全部これも自己整理をしていただくということでよろしいですか。そのものの整理については出張旅費として事後精算をさせていただくということで。では、よろしくお願いします。
 第2回県外調査についてであります。
 これについてちょっと、1月27日水曜日から29日、27日、28日、29日と3日間予定をしております県外調査の調査先について、御希望がありましたら21日までに事務局まで御連絡をお願いしたいということであります。
 次に、ハンセン病国立療養所訪問についてであります。
 今年度につきましては、10月15日木曜日に福祉保健部主催で開催される療養所の方々との交流会に、私、福間が参加することとしていますので、御承知おきをいただきたいと思います。
 次に、これは皆さんに聞かないといけない。

○錦織委員
 ことしは福間委員長だけですか。

◎福間委員長
 誰もおられないのだ、行ってください。

○錦織委員
 いや、いつも行っているのだけれども、来年行きます。

◎福間委員長
 そうですか。
 次に、今お配りしました鳥取県生協連合会役員との懇談会についてであります。
 9月下旬に鳥取県生協連合会の松軒会長理事が議長を訪問されて、別紙のとおり県議会議員と懇談会を開催したいと依頼がございました。開催の趣旨は、生協が実施している各種活動を紹介し、御意見を伺いたいというものでありますが、皆さんの御意見を承りたいと思うところでございます。いかがでしょうか。

○山口委員
 こういう案も、何年前かもあったのです。それでその結果は、自由参加みたいな形だった。

●村中調査課課長補佐
 24年度にどうも1回。

○山口委員
 だから自由参加みたいになったのです。だから、これは委員会として対応してくださいというか……。

◎福間委員長
 議長からは、委員会で対応できないかと皆さんにちょっと相談してみてもらえませんかということでボールを投げられて。

○山口委員
 委員会に。

◎福間委員長
 ええ、ええ。

○山口委員
 だけれども、何年か前にですが、議長が音頭を取って一回ちょっとやりかけたことがあったのですが、結局自由参加みたいな形になったです。

◎福間委員長
 それは議会全体に諮られてですか。

○山口委員
 うん、諮られてということがありました。ちょっとそのあたりをもう一回確認をされて、そのときの経過がありますので。

◎福間委員長
 ただ、どうかな、だったらここの委員会で、委員会が面談するということなのか、あるいは山口委員がおっしゃるように委員会で受けとめるとして、委員会の都合のつく人でやるということもあるでしょうし。

○山口委員
 それで、委員長、いいのだけれども、議長から委員長になったわけでしょう。

◎福間委員長
 ええ。

○山口委員
 それが、懇談会の内容が福祉と消費者行政ということがあって、うちの範疇だと、こういう形で議長が投げかけたのかどうかということです。そのあたりにちょっといろいろ複雑なことがあって。

○錦織委員
 複雑ですか。

○山口委員
 うん、本当に複雑だったよ。それで、出る者は出ないと、そういうだったから、もうちょっとそこらはそれで、一つの委員会活動としてやるかどうかと、そういうことならそれで結構です。そのあたりだと思いますので。覚えていないか。

○藤縄委員
 特段記憶にないですけれども、気持ちは斟酌できます。どこで対応するのか。議会なのか、例えばですよ、会派なのか。平成24年当時はそういう対応だったかと。

○山口委員
 ありましてね。

○興治委員
 考慮すべきことがあるということですけれども、私はそういうことが全くわからないもので。地域福祉だとか消費者行政に係るような意見交換だろうと思うので、常任委員会として対応すればいいと思うのですよ。常任委員会の中で、もちろん欠席する人はおるでしょうけれども、意見交換したらいいのではないかなと思いましたけれども。

○山口委員
 だから委員会の事業として、事業という考え方で対応をするかと、これは委員会ということになりますと公的なことになるでしょう、ということですよ。委員会、そういうことがあって一回やめたのです。県議会の中で自由参加みたいな形でやったので。

○興治委員
 そのときは誰が呼びかけて自由参加だと。

○山口委員
 議長だと思います。それで弁当食べたのです。だけれども、弁当はちっとも要らないのだ。そういうことだから、ちょっと経過を。

○錦織委員
 私は、前にそんなのあったかなとちょっと記憶が余りないので、でも平成24年はもう議員として出ていたとは思うのですけれども。福祉のあれではなかったかもしれないし、斉木議長が福祉に投げかけられたということなので、ここでどうしましょうかという話だと思うのですよ。私は、興治委員が言われたように福祉などがあるので、されたらどうかなと……。

○山口委員
 わかっていますよ、言われることはわかっているけれども、常任委員会の性質としてこれについてやるかやらないかと、こういうことです。

○藤縄委員
 例えば緊急の課題があるとか、これはもちろん陳情や請願ではないですけれども、そういった中でのことではないわけでしょう。

◎福間委員長
 懇談会ですからね。

○錦織委員
 2時間程度ではなくて、それは1時間で一つテーマを絞ってというこちらからの返し方もあると思うのですよ。

○藤縄委員
 その以前の話をしているのだ。その以前の話をしているのであって、今県政にこういう、ここに書いてあることが常任委員会として勉強しないといけないとか協議しないといけないことというのなら、それはわかるのですよ。だけれども、これはこの団体が申し込まれたことでしょう。それを議会として公に受け入れる。例えば、これはほかの団体だっていっぱいやりたい団体はあるかもしれない。これにみんな対応しなくてはいけないようになる。


◎福間委員長
 こういう妥協案はどうですか。福祉常任委員会が定例的に受けるということに、とりあえず今回、福祉常任委員会の希望者で対応するというのは。

○山口委員
 だから委員会としてと、こういう施策やるか。

●村中調査課課長補佐
 これは24年度は一応福祉常任委員会としてやられて、途中で帰られた方もおられますけれども、24年度はそういう対応で、25年度は常任委員会の皆さんで相談された結果、断られています。

○山口委員
 委員会としてはね。

●村中調査課課長補佐
 26年はなかったと思います。

○興治委員
 その24年度は、山口委員は出られたのですか。

○山口委員
 いや、出てすぐ帰った。弁当が出ていたが…。

○興治委員
 その懇談の中身はどうだったのですか。

○山口委員
 中身は聞かずに。

○興治委員
 聞かずに、懇談、いやいや、そんな意見交換の場に……。

◎福間委員長
 意見交換は、仮にするとしてもそんなものはないほうがいいのだけれども。

○錦織委員
 余りよくないね。そういうものは受けないほうがいいね、そういうのは。

○山口委員
 まあ検討してみてください。

◎福間委員長
 いやいや、どんなぐあいに検討する。

○興治委員
 福間委員長、その24年度にやった中身をもうちょっと精査してみて、やったほうがいいかどうか判断の材料にしたらどうですか。

○山口委員
 何でもやらないといけなくなるよ、やはりそういう団体からいろいろ申し出もあるのだから。

◎福間委員長
 場合によれば、さっき申し上げたように福祉に、そうはいってもうちの委員会に振られたわけです、うちの委員会で結論出さないといけません。

○藤縄委員
 イメージとしては、やられるとすれば、お世話をするぐらいのことで、委員会としての対応までは、何かイメージとしてはそんなイメージなのかなという気はしますけれども。

○山口委員
 なるほどね。

○藤縄委員
 イメージとしてはね。

◎福間委員長
 だから、例えば福間が世話役をして、希望者の方を何人か募ったという格好のでき上がりというのはあり得ますね、それは括弧書きで、たまたま私が今福祉の委員長を仰せつかっているから、世話役として福祉のメンバーの希望者でお会いをすると、みたいなことというのは、大体そこら辺だったらあり得るかな。

○山口委員
 組織的ではなくてね。

◎福間委員長
 組織的ではなしに。

○山口委員
 よし、任せる。

◎福間委員長
 いや、任せる……。

○錦織委員
 だから対象はこの常任委員会のメンバーということですか。ほかに声、何か……。

◎福間委員長
 ほかにうちからまた呼びかけるというと、それだったら議長にしてもらわないといけない話になる。

○興治委員
 だから対象はここでいいではないか。ここで出ようと思う人で。

◎福間委員長
 では、そこら辺は御了解いただくということでよろしいですか。
 それでは、あとは。
 以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会をいたします。よろしいですか。ありがとうございました。

午後0時08分 閉会 
 
 
 

 

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