平成27年度議事録

平成28年3月17日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

 説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長、長谷川県土整備部長、
城平危機管理局長、山岸警察本部長外各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   田中調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前10時03分

 3 再  開   午前10時05分

 4 休  憩   午前11時54分

 5 再  開   午後1時00分

 6 閉  会 午後2時15分

 7 司  会   福田委員長

 8 会議録署名委員  前田委員  横山委員

 9 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 ただいまより地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と横山委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の11議案であります。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。質疑はないですね。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきたいと思います。
 討論がないようでございますので、採決に入りたいと思います。
 採決につきましては、一括して採決するのがよろしいかお諮りいたします。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。
 陳情地域振興28年1号、旅客自動車運送事業に係る安全体制の整備について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見がある方は挙手をお願いいたします。

○野坂副委員長
 この陳情の内容ですけれども、内容的には全くそのとおりだと思うのですけれども、今、まさに国で検討委員会をつくって、陳情の願意であるところの規制強化とか、あるいは更新時のチェックの厳格化とか、法改正も含めて検討に入っております。したがいまして、陳情の趣旨、要望項目であるところは、今まさに取り組みが始まっているということですので、それらも含めて趣旨採択でいかがかと思います。どうでしょうか。

◎福田委員長
 ほかいかがですか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ご意見は趣旨採択のみであります。
 意見が出尽くしましたので、これより採決に入りたいと思います。
 それでは、先ほど副委員長が提案されました趣旨採択に賛成の方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
 賛成全員でございます。
 よって、陳情地域振興28年1号につきましては、趣旨採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 本日は相当な分量がありますので、執行部の入れかえを行いたいと思います。
 まず初めに、警察本部及び県土整備部について行いますので、それ以外の部局の方は御退席をお願いいたします。
 暫時休憩いたします。
(執行部退席)

午前10時03分 休憩
午前10時05分 再開

◎福田委員長
 再開いたします。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 まず、警察本部から、報告1、「平成27年政策評価報告書」及び「平成28年推進・評価計画書」の策定について、松岡警務部警務課長の説明を求めます。

●松岡警務部総括参事官警務課長事務取扱
 県公安委員会の審議を経ました平成27年政策評価報告書及び平成28年推進・評価計画書を策定しましたので、座って御説明させていただきます。
 警察本部資料の1ページをごらんください。政策評価は、平成17年から毎年実施しており、県民の視点に立った効果的な警察活動を推進し、その結果を公表して県民の方々の理解と協力を得ることを目的としております。
 なお、1月の常任委員会において、平成28年鳥取県警察運営指針及び重点目標について御説明させていただきましたが、政策評価についてはこの重点目標の各項目に沿って評価するという形で実施しております。
 それでは、(1)の平成27年政策評価報告書の概要について御説明いたします。
 1つ目の丸の、総合的な犯罪抑止対策につきましては、昨年の刑法犯認知件数が3,388件となり、平成16年以降12年連続して減少しております。また、この件数は、昭和21年以降初めて3,000件台となったものであり、防犯ボランティアとの合同パトロールや防犯カメラの設置拡充に向けた働きかけなどの犯罪の起きにくい社会づくりに向けた各種取り組みの成果があらわれたものと考えております。
 2つ目の丸の、重要犯罪などの検挙と組織犯罪対策の推進につきましては、殺人事件、持凶器強盗事件や連続コンビニ強盗事件を早期に検挙するなど、重要犯罪などに重点を置く検挙活動の効果があらわれていると考えております。
 3つ目の丸の、交通死亡事故抑止に資する総合対策の推進につきましては、昨年の人身交通事故件数が1,053件、負傷者数が1,250人と、いずれも平成17年以降11年連続で減少しておりますが、死者数については38人と前年と比べて4人増加しております。特に死者数に占める高齢者の割合や高齢者が加害者となる死亡事故の割合が高い状況にありますので、PDCAを回す視点で、高齢者の被害事故、加害事故の両面での対策を推進していく必要があると考えております。
 4つ目の丸の、テロの未然防止と緊急事態対策の推進につきましては、我が国に対するテロの脅威が現実のものとなっている中、鳥取県警察国際テロ対策強化要綱を策定し、国際テロの未然防止に向けた各種施策を推進するとともに、高度化、巧妙化するサイバー攻撃に対処するため、大学教授に対するサイバーセキュリティー対策アドバイザーの委嘱など、官民一体となった対策に取り組んでおります。
 5つ目の丸の、警察活動基盤の充実強化につきましては、平成17年4月1日に警察署などの再編を実施し10年が経過したことから検証を行い、その結果も踏まえて報告書を作成しております。
 警察署などの再編は、警察署、交番、駐在所の数の見直しを行うとともに、自動車警ら隊を新設、本部地域課の中にありました通信指令室を通信指令課として体制強化するなどの組織再編を実施したものです。
 再編以降の各治安指標などの推移について検証を実施しましたところ、例えば地域警察官の活動時間、これは交番、駐在所における警察官1人当たりの1カ月平均活動時間でございますが、この状況につきましては、再編前年の平成16年と昨年を比較しますと、留置管理業務などの地域警察活動以外の勤務に従事する転用勤務、これは資料にありますグラフの中に青色の線で示したものです、これが減少し、県民のニーズに直接応える警らや巡回連絡などの活動時間、これは赤色の線でございますが、や、同じく緑色の線でございますが、事件・事故・各種相談への対応などの特別勤務、それらが増加しております。刑法犯認知件数、人身交通事故件数や負傷者数の減少なども含め、各治安指標に一定の成果が見られるなど、再編の目的はおおむね達成できたものと考えております。
 また、平成27年の取り組みといたしまして、県警察では、働き方改革、女性活躍推進、ワーク・ライフ・バランスの推進の三位一体の取り組み推進を図るとともに、犯罪被害者のニーズに応じた被害者支援の推進などに努めてまいりました。一方で、全国を上回る勢いで進展する高齢化、交通アクセスインフラ整備などの社会環境の変遷、警察官の若年化などに加え、伊勢志摩サミットやオリンピック・パラリンピック東京大会などの開催も見据え、ハード、ソフト両面からの警察力の基盤整備が重要であると考えております。
 次に、(2)の平成28年推進・評価計画書の概要につきましては、資料の7ページでございますが、ここに県民を守る力の充実強化を図るべく、本年の達成目標、評価方法などを定めております。
 資料の1ページにまたお戻りいただきたいと思いますが、なお、県民の方への公表につきましては、資料1ページの3のとおり、鳥取県警察のホームページに掲載するほか、各警察施設の窓口に備えつけることとしており、県民の方々の意見をいただきながら今後の施策の立案と実施に反映し、効果的な警察活動の推進に努めていく所存でありますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、報告2、平成28年春の全国交通安全運動の実施について、黒川交通部交通企画課長の説明を求めます。

●黒川交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 交通企画課です。警察本部資料の8ページをお願いいたします。平成28年春の全国交通安全運動の実施について御報告いたします。座らせていただきます。
 この運動は、広く県民に交通安全思想の普及、浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することによりまして、交通事故防止の徹底を図ることを目的に実施するものでございます。
 運動期間でございますが、来月4月6日から4月15日までの10日間でございます。日にちを定めて行う運動といたしまして、4月10日を全国一斉で交通事故死ゼロを目指す日にしております。また、4月15日は、交通安全にみんなで参加する日と思いやり運転推進日としております。
 運動の重点でございますが、4点でございまして、1点目は高齢者と子供の交通事故防止、2点目が自転車の安全利用の推進、特に自転車安全利用五則の周知徹底、3点目がチャイルドシートの使用と全ての座席のシートベルトの着用の徹底、そして4点目で飲酒運転の根絶でございます。
 期間中のパレード等でございますが、交通安全街頭広報では、交通安全パレードや出発式を各関係機関、団体と実施することとしておりまして、春の安全運動の周知に努めることとしております。鳥取署では、恒例となっておりますとりぎん文化会館から鳥取駅までのパレードが予定されておりますし、境港署では、水木しげるロードでの妖怪の着ぐるみをまとったパレードを行うこととしております。八橋署でも、同様のパレードを行うようにしております。また、パレードのほか、米子警察署では、交通安全推進式ということで安全運動の呼びかけを行います。
 街頭での交通安全の広報活動といたしましては、それぞれ各警察署の管内の幹線道路などで関係機関、団体と合同で、通行するドライバーに対しまして交通安全啓発物品などを配布して安全運転を呼びかけます。郡家警察署では、国道29号で隼ライダーなども参加して広報しますし、倉吉署管内では、倉吉市や湯梨浜町などのそれぞれの自治体のマスコットキャラクターなども参加しまして広報することとしております。また、智頭署、浜村署管内でも同様の安全運転広報を行うこととしております。
 高齢者宅への訪問に関しましては、今月1日に黒坂警察署の管内で、山陰ヤクルト販売ひのセンターと高齢者交通事故防止に関する覚書を締結したことを受けまして、合同で高齢者宅の訪問を行い、交通安全を呼びかけることとしております。
 チャイルドシートの関係でございますけれども、鳥取県ではここ2年間で着用率はかなり向上しておりますが、保育園や幼稚園で保護者に対して正しいチャイルドシートの使用を呼びかけます。また、シートベルトの着用に関しましては、幹線道路で広報検問等を行い、全ての座席のシートベルト着用を呼びかけます。
 自転車指導につきましては、自転車の利用者に対して街頭指導を強化することとしておりまして、交通ルールの遵守とマナーの向上について呼びかけることとしております。
 飲酒運転の根絶の関係でございますが、飲食店あるいは酒類の販売店などを訪問しまして、ハンドルキーパー運動を推進して飲酒運転の根絶を呼びかけることとしております。特に鳥取、米子などで飲食店等の呼びかけを強化することとしております。
 資料の11ページの次に安全運動の要綱を添付しておりますので、またごらんいただきたいと思います。ことしになりまして、1月に死亡事故が相次いで発生しまして、死亡事故多発警報が発令されましたが、最近ようやく鎮静化したという状況でございます。春の安全運動を通じまして交通死亡事故の抑止につなげてまいりたいと考えておりますので、御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、報告3、運転免許自主返納者に対する特典に関する覚書の締結について、灘部交通部運転免許課長の説明を求めます。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 運転免許課でございます。資料の9、10、11ページをごらんいただきたいと思います。運転免許自主返納者に対する特典に関する覚書の締結についてということでございます。座って説明させていただきます。
 資料の11ページのとおり、従前から自主返納の拡充に取り組んでいるところですが、このたび鳥取市商店街振興組合連合会と鳥取警察署の間で締結式を行いました。
 概要・目的でございます。運転免許自主返納者に対する生活の利便性を向上させるため、運転免許を返納しやすい環境を整備して高齢者の交通事故防止を図るため、このたび鳥取市商店街振興組合連合会と鳥取警察署の間で運転免許の自主返納者が特典参加店舗を利用した際に、市内の循環バスであります「くる梨」利用券を交付するなどの覚書を締結いたしました。
 締結日時・場所でございますが、これは去る2月25日木曜日の午前10時から鳥取警察署で、鳥取市商店街振興組合連合会の渡辺理事長と鳥取警察署長の間で締結をいたしております。
 特典の内容でございます。鳥取市商店街振興組合連合会のうちの特典参加店舗の利用客に対して、共通特典として市内循環バスの「くる梨」の利用券を交付することが1つでございますし、参加店舗独自の特典といたしまして、料金等の割引を行うということで、10ページに主な割引、料金割引、サービス等の内容を記載しております。
 参考事項といたしまして、鳥取市商店街振興組合連合会は、商店街振興組合法に基づきまして設立されたものでございまして、鳥取県内では最大規模となる連合会であります。その中の鳥取市の8つの商店街振興組合と賛助会員でありますむかし花まち商人会というのがございますが、この中で賛同いただきました店舗が1月末現在で71店舗ございます。卒業ドライバーを応援するということで、そこにB4判ぐらいの大きさでございますポスターを載せておりますし、ステッカーを店先に張り出しまして3月1日から運用開始しております。
 11ページの主な県内の支援施策を載せておりますが、2月24日の常任委員会でも澤委員のほうから御質問がありました。自主返納者の生の声はどうかということで、生の声をちょっととってみましたところ、智頭急行「優ユウきっぷ」100円券33枚がで3,000円のところ1,500円で交付しておりますが、これが現在までのところ22冊発行されているような状況でございますし、返納の際に、このサービスを受けるつもりでありがたいと。いろいろなサービスがあり、もっと広がれば助かるなという声がほとんどだったというふうに聞いております。若桜鉄道では手集計でございますが、昨年4月1日からことし2月29日までの間、33人の方が利用券を取得されているということでございまして、これで若桜鉄道に乗ろうと思うと。このような施策があり、ありがたいし、免許を返納しやすいというふうな声もあったようでございます。また気高町のカイちゃんスタンプ等でございますが、返納してもこのような買い物で特典があるとはとてもいいことだということで、今回のポイント1,000円をもらったので使う場所はこれから考えていくのだというふうな声があったようでございます。
 また、自主返納に対する広報のあり方ということでも御質問がございました。部内検討をいたしましたところ、県政だよりの掲載依頼をしております。県警のフェイスブックにつきましては既に掲載をしておりますし、自主返納の支援策が出るたびに各署でミニ広報誌等を作成して交付しておりますが、実際にこれもリニューアルしていきたいと考えております。
 また、共通ステッカーの支援はどうかということでございましたので、その点についても検討しているところでございます。

◎福田委員長
 次に、県土整備部に移ります。
 報告4、入札・契約審議会の開催結果について、報告5、建設労働者の確保・育成の取り組み状況について及び報告6、技能労働者の賃金水準等詳細調査実施結果について、中原県土総務課参事の説明を求めます。

●中原県土総務課参事(建設業・入札制度担当)
 県土総務課でございます。県土整備部資料の1ページをお願いします。入札・契約審議会の開催結果について御報告申し上げます。
 工事等に係る入札・契約等の透明性、公平性を確保し、適正な執行を図るため、当審議会を設置しているところでございますが、今年度は3回開催をしました。
 開催概要は、表のとおりでございますが、この表の中の右の欄の入札制度につきましては、本会議、あるいはこの常任委員会で御提案のありました予定価格の事後公表の拡大や最低制限価格の引き上げについて諮り、御承認をいただいております。
 2の第3回審議会の概要でございます。先月の常任委員会で御報告しました入札制度の見直し、具体的には(1)、(2)の最低制限価格と失格基準の引き上げでございます。先ほど申し上げたとおり御承認いただきましたので、予定どおり28年度工事から適用することにしております。なお、失格基準につきましては、予定価格を事後公表とすることから、算定式につきましては公表するということとしております。
 続きまして、2ページをお願いします。建設労働者の確保・育成の取り組み状況について御報告申し上げます。
 建設労働者の不足が懸念され、担い手の確保、育成が課題となっております。これまでも入札制度の見直しや社会保険等への加入徹底、下請契約の適正化などに取り組んでいるところでございますが、昨年度から建設業が行う担い手確保・育成の取り組み支援を推進しているところでございます。
 各事業の今年度の取り組み状況について説明をいたします。
 1の高校生のインターンシップでございますが、建設関係企業のインターンシップの受け入れ経費について支援するものでございまして、21社で各高校の2年生、36名の生徒がインターンシップ研修に参加されました。参考までに、この春卒業する生徒、2年生の26年夏から秋にインターンシップを体験した生徒につきましては、建設分野の企業にこの春採用される見込みの生徒は37名ということで、有効に機能していると考えております。
 2番目の建設業で働く女性の就労環境整備事業でございます。女性労働者の環境整備に要する費用を支援するものでございます。今年度は、問い合わせはあったものの活用までには至っておりませんでした。28年度に向けては、現場のニーズを踏まえながら事業内容を見直すことにしております。
 続きまして、3の鳥取県建設業魅力発信事業でございます。建設業の魅力発信や人材確保の取り組みに対して経費を支援するものでございます。具体的には、2ページの下から3ページの上のような取り組みについて支援を行いました。
 続きまして、4の新規入職者トレーナー事業でございます。建設業への従事体験を希望する者の訓練等に要する経費を支援するものでございます。7人が訓練を受けまして、現時点で4人が正規雇用されているという状況でございます。
 5の建設労働者スキルアップ事業でございます。これは1級と2級土木施工管理技士の取得を目的とした民間研修の受講料を支援するものでございます。この事業を使って1級につきましては24名、2級につきましては41名が研修を受講されました。
 6番目の建設労働者等スキルアップ研修フォロー事業でございます。これは、5の研修とは別に県が研修を実施する際の受講生の業務をフォローするための人件費を支援するということで、この事業で18名の方が研修に参加されたということでございます。
 28年度につきましても、引き続き担い手確保・育成の取り組み支援を推進していくということを考えております。
 続きまして、4ページをお願いします。技能労働者の賃金水準等詳細調査実施結果について御報告申し上げます。
 適正な下請契約や賃金水準確保に向けて助言、指導するため、26年度から調査を実施しております。今年度は、5つの専門工事から70工事について分析をし、このうち県設計額と比較して低い水準の下請業者28社について立入調査を実施しました。
 調査結果でございますけれども、70工事については下請契約額が県の設計額を上回るもの、下回るもの、それぞれがおおむね半数ずつという結果でございました。また、立ち入りした下請28社の技能労働者の賃金水準につきましては、設計労務単価と同程度のものもありますが、大きく下回っているものも見られるという状況でございました。
 今後の取り組みでございますが、適正な下請契約について、元請、下請に助言、指導していくとともに、労務単価や労務費が明示された内訳書の活用を周知して引き続き徹底していくということとしております。

◎福田委員長
 続きまして、報告7、鳥取県国土強靱化地域計画(案)について及び報告8、インフラ長寿命化計画(行動計画)(案)について、福政技術企画課長の説明を求めます。

●福政技術企画課長
 技術企画課でございます。5ページをお願いいたします。鳥取県国土強靱化地域計画の最終案がまとまりましたので御報告をさせていただきます。
 当計画の策定に当たりましては、議場、あるいは当委員会におきまして、さまざまな御意見をいただきました。まことにありがとうございました。去る2月1日に第3回の委員会を開催いたしまして、当計画はおおむね了承されたところでございます。
 これまで議会、委員会等でご意見をいただきました。例えば議会からは、適切な避難行動ができるような確実な情報伝達、あるいは関東、東北の豪雨を教訓とした河川堤防の対策、あるいは地籍調査等々の御意見をいただいておるところでございます。一方、策定委員会におきましては、企業のBCPの策定、あるいは医療分野におけるソフト、ハードの不足面をカバーできるような方向性、このような御意見もいただきました。これらの御意見を反映させていただき、計画に盛り込ませていただいたものでございます。
 別添で地域計画の最終案概要版というものを皆さんにお配りさせていただいております。これが、いただきました御意見を盛り込ませていただいた最終版でございます。この3月に成案とし、今後28年度、市町村との連携、あるいは連絡調整の場等を持ちまして、さらに実効あるものとして推進してまいりたいと考えておるところでございます。
 続きまして、6ページをお願いいたします。インフラ長寿命化計画(行動計画)(案)について御説明をさせていただきます。
 鳥取県の公共施設等総合管理計画にあわせて策定を進めておりましたインフラ長寿命化計画の行動計画案が取りまとまりましたので、その内容を御報告させていただきます。
 計画の概要は、基本的には土木インフラの計画的かつ適切な維持管理を実施いたしまして、長寿命化を図ることによって維持管理費や修繕費、それから更新等の費用の縮減や平準化を図ってまいりたいということが基本的な目的でございます。
 計画の位置づけは、公共施設総合管理計画の土木インフラ部門として策定を進めてまいったものでございます。
 これにつきましても、別紙を添付させていただいております。恐れ入りますが、別紙をごらんいただけますでしょうか。
 2ページをお開きいただけますでしょうか。鳥取県インフラ長寿命化計画(行動計画)の横判でございます。2ページでございます。今、土木インフラに必要とされている戦略的な長寿命化対策というものがございます。中ほど、土木インフラを取り巻くさまざまな課題がございます。老朽化の進行、あるいは財政的な制約、担い手の不足、耐震性の確保、このようなさまざまな課題があるところでございます。
 4ページから今の課題に対するさまざまな内容を記載させていただいております。4ページが土木インフラの老朽化、それから5ページが財政面での制約、6ページが担い手、7ページが耐震性の確保等々について記載させていただいております。
 8ページをごらんいただけますでしょうか。こちらにこの公共施設等総合管理計画、中ほどにございますが、これは国土強靱化地域計画ともタイアップして指針としてつくってまいりたいと考えております。今回策定いたしましたインフラ長寿命化計画は、この公共施設等総合管理計画のその下に書いてございます土木インフラの長寿命化行動計画でございます。
 9ページに対象となる施設を書かせていただいております。対象となる施設といたしまして、道路施設、河川管理施設、海岸施設等々、港湾施設等、土木インフラと称されるものを記載させていただいております。
 10ページをごらんいただけますでしょうか。こちらが基本的な方針でございます。インフラの維持管理の適正化というところで3本の柱を立てさせていただいております。メンテナンスサイクルの構築、財政負担の縮減及び平準化と適正な財源の確保、それから適切な維持管理体制の整備ということを柱といたしまして、7つの具体的な施策を掲げさせていただいております。この7つが、11ページからございますが、点検・診断等の実施、あるいは耐震化機能の強化等でございます。
 12ページをごらんいただけますでしょうか。これが少し核となる部分ですが、維持管理コストの縮減・平準化というものでございます。維持管理に当たって、基本的にこういう考えで進めているというものでございます。下に3つの表がございますが、予防保全、時間計画保全、それから事後保全とございます。今まで私ども進めてまいりましたのは、この事後保全と称されるものでございますが、これから進めたいという核となるのは、この予防保全というものでございます。簡単に申し上げますと、壊れてから修繕しようかというものを、点検とか診断をしてまいりまして早目早目に対処していく。こうすることによって、今まで50年であった施設が100年もたせることができる。費用も少なくて済むと。こういう考え方によるものでございます。
 あと、13ページ以降、具体的な施策等を記載させていただいております。
 最終の17ページでございますが、こちらに各施設ごとの点検・行動計画、何年に1度点検をしてまいるというような内容について計画をまとめたものを一覧表として記載させていただいております。
 本書にお戻りいただけますでしょうか。今後、当計画に基づきまして計画的な維持管理を進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告9、第146回鳥取県都市計画審議会の諮問予定議案について、六條技術企画課都市計画室長の説明を求めます。

●六條技術企画課都市計画室長
 技術企画課でございます。県土整備部資料の7ページをお願いします。3月23日に開催予定の第146回鳥取県都市計画審議会の諮問予定議案がまとまりましたので御報告申し上げます。
 今回は、鳥取県東部地域の都市計画マスタープランの見直しを諮問いたします。資料の下側に地図を載せていますが、鳥取市、岩美郡、八頭郡から成る鳥取県東部地域には9つの都市計画区域が指定されています。このうち鳥取市内の鳥取、福部、気高、鹿野、青谷の5つの都市計画区域と、鳥取市、八頭町の一部から成ります八頭中央都市計画区域の計6つの都市計画区域マスタープランの見直しを諮問することとしています。
 これら6つの都市計画区域マスタープランは、平成16年に現行マスタープランが策定されていますが、その後人口減少、少子高齢化の進行等社会情勢が大きく変化し、中心市街地の空洞化や農村集落の機能低下等、さまざまな問題が生じていることから、住民の皆様の意見を丁寧にお聞きし、また平成26年度から鳥取市で進められています鳥取市都市計画マスタープランの見直し及び立地適正化計画の策定と十分に調整を図りながら見直しに取り組んでいるものでございます。
 現時点の状況ですが、都市計画基礎調査、住民アンケート、地域住民の皆様との意見交換、市町の担当課との意見交換を終えた段階でございます。
 今後、この3月23日と5月中旬の2回に分けまして県都市計画審議会で御審議いただき、必要な修正を加えた案でパブリックコメント、公聴会といった住民の皆様から御意見をいただく手続に向かいたいと考えていますが、県議会の常任委員会にもその概要につきまして夏ごろに報告させていただき、御意見をいただければと考えております。
 資料の中ほどに参考としまして当審議会の概要を記載していますが、3号委員の県議会議員として当常任委員会の福田委員長に委員に就任していただいておりまして、今回御出席いただく予定と聞いておるところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告10、山陰近畿自動車道南北線に係る鳥取商工会議所の知事要望について、報告11、米子・境港地域と道路のあり方検討会(仮称)の開催について及び報告12、高速道路・暫定2車線区間への付加車線設置の考え方について、山内道路企画課長の説明を求めます。

●山内道路企画課長
 道路企画課でございます。資料の8ページをお願いいたします。2月県議会でも浜崎委員の代表質問で早期整備の必要性について御質問いただきましたいわゆる山陰近畿自動車道の南北線についてでございますけれども、9ページの下側の山陰近畿自動車道県内図という図面の中ほどに赤丸で示している区間、12キロメートル、これを通称南北線と言っているところでございます。この道路の早期整備につきまして、このたび3月24日木曜日でございますけれども、鳥取商工会議所の藤縄会頭が知事に面会いたしまして、その道路の必要性、さらには提言等要望を行うこととなりましたので御報告するものでございます。
 南北線につきましては、議会の皆様の御協力を得ながら、沿線3府県と連携を図りながら要望活動等、さらに決起大会の開催など、いろいろな取り組みをさせていただいておるところでございます。今年度から国土交通省による計画段階評価に着手しているところでございます。市街地を通る路線であるということを踏まえまして、国土交通省でも現在、解決すべき課題の把握とか原因分析の作業を行っているところでございます。市街地を通過するということでございまして、ルート的には非常に厳しいものがあるというふうに思いますけれども、それゆえ地域の盛り上がりがこの路線の早期整備に欠かせないというふうに考えているところでございます。そうした中、こういった会議所の要望といったものは非常にありがたく思っているところでございます。
 県といたしましても、このような動きを歓迎するとともに、県議会の皆様の御協力を得ながら、国や鳥取市、さらには地元経済界等を初めとしまして関係機関の協力を得ながら、計画段階評価が円滑に進むよう、シンポジウムの開催等積極的な取り組みを図ってまいりたいというふうに思っております。
 続きまして、10ページをお願いいたします。米子・境港地域と道路のあり方検討会の開催についてでございます。
 米子・境港を結ぶ道路につきましては、平成24年から勉強会を立ち上げまして、地域の課題について整理してきたところでございます。ルートについて、いろいろな思いの中、議論を深めてまいったところでございます。この件につきましても、福田常任委員長を初めといたしまして委員の皆様方の両市への働きかけ、さらには国土交通省中国地方整備局への要望等を行っていただきまして一歩前進が見えたところでございまして、感謝申し上げる次第でございます。
 このたび、知事も本会議で答弁しているように、勉強会のメンバーを格上げいたしまして、具体的には検討会の中に当県県土整備部の部長、さらには国交省の倉吉河川国道事務所長、西部総合事務所長をメンバーとして加えまして、最新データによる道路の必要性やストック効果の整理等について検討を進めていく予定としているところでございます。そして、新たに米子・境港地域と道路のあり方検討会を立ち上げまして、この道路に対する議論を促進していきたいと思っております。
 開催時期は3月下旬、具体的には3月23日としております。また、組織の中に下部組織として3つのワーキングを同時に立ち上げたいと思っております。それぞれのテーマに沿った議論も推進していくことにしております。
 今後とも議会の協力をいただきながら、国と県、さらには関係市村と連携して議論を推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 続きまして、11ページでございます。3月10日に開催されました国土交通省の社会資本整備審議会、いわゆる社整審というものでございますが、この審議会の道路分科会第13回事業評価部会におきまして、1の経緯のところに書かせていただいていますが、有料道路の暫定2車線の整備の進め方、具体的にはインターチェンジ間より短い区間におきまして、交通状況等を把握して付加車線の設置、追加を行って、この付加車線が連続する場合は4車線化を行うといったスキームが昨年12月25日に提案されました。その提案について、具体的にどういうスキームでやるかということが今回3月の部会で審議されたところでございます。
 鳥取県におきましては、有料道路であります米子道が該当するわけでございますが、米子道の4車線化につきましては、先般、当常任委員会の発議によりまして議員連盟を立ち上げていただきました。それにつきましてもこの場をおかりして感謝申し上げたいと思います。
 2番の現在の全国の有料道路の状況でございますけれども、有料道路のうち3割に当たる
2,538キロが暫定2車線で整備されております。そのうち付加車線があるインターチェンジが
35%、158カ所でございます。さらに延長的には17%に当たる440キロ余りが暫定2車線で整備されているということでございます。言いかえれば、下に米印で書いておりますが、2,094キロは対面通行というところでございます。
 先ほど若干触れましたが、具体的な内容は、3番の四角で囲ったフローを見ていただきたいのですが、従前は高速道路の暫定2車線の区間は交通量の確認や渋滞状況、事故の状況、そういったものを確認しながら4車線化というのを考えてきたわけですけれども、このたびのスキームは、提案でいきますと、インターチェンジより短い区間でそういった交通状況の確認、今までの交通量に加えて速度低下、これは25%低下が大体のめどとなっておりますが、そういったもの。さらには事故発生状況、インターチェンジの分合流部での事故とか反対車線への飛び出しによる事故、そういった状況。さらには、今後検討だというふうに書いておりますけれども、積雪等防災の観点を追加しながら、暫定2車線の設置箇所を決めていくというふうにされているところでございます。
 今後のスケジュールでございますけれども、今後は先ほど申し上げた積雪等の防災の観点、こういったものについては今後審議会でさらに検討を深めていくということでございますし、現在有料道路のみのスキームでございますけれども、今後は新直轄への適用についても検討されるというところでございます。
 さらに、そういった箇所を全国的に数カ所試行で選定することになっております。その選定がこの春から始まるというところでございます。県といたしましては、国土交通省の試行箇所選定の情報収集を行って、米子道はどうなるかということを踏まえて、今後岡山県と連携しながら、さらなる利用促進やタイミングを捉えた要望活動を展開して、米子道がいち早く対策必要箇所に選定されるように取り組んでいきたいと思っております。

◎福田委員長
 最後に、報告13、鳥取砂丘コナン空港増設駐車場等の供用開始について、報告14、鳥取港分譲地の分譲等の状況について及び報告15、境港流通プラットホーム第2回国内物流分科会の開催結果について、森田空港港湾課長の説明を求めます。

●森田空港港湾課長
 空港港湾課でございます。資料の12ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港増設駐車場等の供用開始について御報告いたします。
 鳥取空港では、東京便の5便化ですとか愛称化、コナン装飾の効果等によりまして、駐車場の不足が顕在化してきたところでございます。このため、新たに駐車場の整備を進めておりまして、3月11日に供用を開始したところでございます。これによりまして、145台分の駐車場が整備され、合計667台の駐車場が確保されたところでございます。
 また、国内線ターミナルビルに到着対応のエレベーターを整備中でございまして、これは3月28日に供用開始をする予定でございます。これによりまして、国内線のターミナルビルの到着口の階段の左側ですね。ここから乗りまして1階にエレベーターでおりていくという動線が確保されます。1階の到着の手荷物荷さばき所の前にスムーズに移動できるようになるというところでございます。
 次に、13ページをお願いいたします。鳥取港分譲地の分譲状況について御報告いたします。
 三洋製紙株式会社が、バイオマスボイラーを稼働することにしておりまして、これに伴って平成28年の秋ごろに燃料のPKS、ヤシ殻でございますが、鳥取港で輸入を開始する予定としております。その保管場所として、千代地区の分譲地に約8,700平方メートルの事業用の定期借地を契約することになりました。
 このことによる鳥取港の分譲地の分譲状況でございますが、定期借地、短期借地も含めてでございますけれども、千代地区につきましては98.4%、西浜地区につきましては63.5%の利用がなされているという状況でございます。鳥取港全体では89.8%となっております。
 今後も港湾利用が進むように有効活用に努めてまいりたいと考えております。
 続きまして、14ページをお願いいたします。境港流通プラットホーム第2回国内物流分科会について御報告いたします。
 この2月議会本会議において、澤委員から第1回物流分科会等について質問をいただいておりますが、第2回国内物流分科会を3月11日に開催したところでございます。この第2回の物流分科会では、国土交通省が行っております物流基礎調査の結果概要、それから内航トライアル輸送(SEA&RAIL)の実施報告、それから今後の取り組みにつきまして報告し、意見をいただいております。
 この会議では、新メンバーとしまして、服島運輸株式会社様、日ノ丸西濃運輸株式会社様というような新たな地元の物流企業の方にも参加をしていただいたところでございます。
 物流基礎調査結果の概要につきましては、国土交通省がアンケート調査を行っておりまして、中間報告でございますが、海上輸送ニーズの把握等について国土交通省のほうから説明がなされたところでございます。潜在貨物量につきましては、現在作業中ということでございました。航路に対する荷主、船社の意見といたしまして、多様な輸送ニーズに対応するためには、新たな航路としてRORO船の就航が望ましいという意見でありますとか、週に2~3便の輸送頻度、既存航路との競合を避ける必要があるというような意見があったとの報告がございました。
 今後の取り組みといたしまして、平成28年度は、北海道航路及び九州航路、九州航路につきましてはSEA&RAILを想定しておりますが、の試験輸送を行いまして、平成32年の定期航路就航に向け、航路の運航形態、寄航港の適地を検討するとともに、国土交通省が行いました物流基礎調査を補完する調査等を行って貨物の掘り起こしを行うことを報告しております。
 分科会での主な意見といたしましては、やはり国土交通省が調査をしていないエリアの補完的な調査が必要であろうということですとか、国内RORO船とDBSをつないだ場合の物流調査が必要ではないかということ。それからこれは敦賀から苫小牧、苫小牧から舞鶴というような既存航路がございますけれども、この航路との競合を避け、共存を目指すべきだというような御意見をいただいております。
 いただきました御意見については、今後試験輸送の取り組みで反映させていきたいと考えております。

◎福田委員長
 報告16、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、県土整備部資料の15ページのとおりでありますので説明は省略をいたします。
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はございませんでしょうか。

○前田委員
 まず、4ページ。これらに直接関係ないのですけれども、交通整理人の問題点というのを以前から指摘しておるわけですよね。要は法定福利費が入らないのだな。直工費に入っていない。何か動きがあったということですから、ちょっと報告をお願いします。

●福政技術企画課長
 技術企画課でございます。今まで交通誘導警備員につきましては、諸経費の中の共通仮設費というところに計上されていました。これが、端的に申しますと、最終的に契約額としては少な目の金額になっていたという実態がございます。これについて、3月14日に国土交通省の発表がございまして、直接工事費に計上するように変更されました。これによりまして、契約額が約10%ぐらい上がってくることになります。これがいわゆるほかの工種と同じようにやはり適正な価格ということに改定されたということになりました。鳥取県も早急にそれに対応してまいりたいと考えております。

○前田委員
 よかったと思うのですけれども、交通整理人は労働環境が非常に劣悪ですよ。この入ったということを業界に周知徹底をしないと、幾ら制度が変わっても、皆さん方の労働環境の実態はよくならないと思う。どうされますか。

●福政技術企画課長
 貴重な御意見いただきました。ありがとうございます。まず、交通誘導警備業界もですし、建設業協会にもこの辺のアピールをし、進めてまいりたいと思います。適正な価格となりますように取り組んでまいります。

○前田委員
 だから、もういいですけれども、福利厚生費をきちっと計上しなさいよと。要は、労務費のほうにはその作業員の労務費が入っておるし、会社のほうにも諸経費に入っていますよ、だから労働環境を改善しましょうということを再度念押ししてもらいたいと思います。
 ですから、これは4月1日からもう適用ですね。

●福政技術企画課長
 はい。

○前田委員
 なら、早急に各建設業協会にその周知徹底をお願いしたいと思います。
 では次に、5ページでございます。強靱化計画。
 この別紙を見たのですけれども、これは念仏ですな。具体論はないわけだ。というのは、気になるのがこの冊子の14ページですよ。私はインフラで一番気になるのは橋梁なのですよ。私がちょうど県庁に入ったころが昭和42年です。高度成長期で、どんどん橋をつくった。橋梁をかけた。メタルの橋なのですよ。それも簡易H形というやつ。要は、簡易な橋をかけた。それはもうとにかく道路の整備を急がなければいけない。要は、自動車の普及率がどんどん上がったとき。それからちょうど50年たっていますよ。私は橋梁が怖いな。トンネルはそうでもないと思っておるのですよ。トンネルはきちんと構造計算をしていますから。橋梁は簡易な橋をつくったという記憶が一番ありますから。これをどうされます。急がなければいけないですよ。これは50年たっていますから、ちょうど耐用年数ですよ。どうですか。

●福政技術企画課長
 今、主要な路線、防災幹線道路等についてそういう点検を進めて、既に平成20年に計画を立てまして進めておる部分もございます。一方で、今委員のおっしゃいました、そのほかについてもそういう橋梁があるのではないかという御指摘だろうと考えております。これについては、引き続きこのインフラ長寿命のほうになってまいると思いますけれども、計画の詳細な策定、個別計画でございますけれども、ちょっとこのインフラのほうをごらんいただけませんでしょうか。これの14……(「14」と呼ぶ者あり)14ページ。(「14ページな」と呼ぶ者あり)そういうものも含めまして、ここに各施設がございますが、例えば道路施設の橋梁、2,060橋について計画策定を今進めておる部分もございます。個別な詳細につきましては、今の御意見も踏まえて点検してまいりたいと思います。

○前田委員
 点検はいいのだけれども、要は、床版の厚みが、合成でできておるのですから、薄いのですよ。気になるのはここですよ。床版の一部を桁の構造計算に入れていますから、だから薄いのですよ。床版が壊れるのですよ。ここらあたり早急に計画を立てて直さないと、橋そのものが壊れますよ。山内課長、どうですか。

●山内道路企画課長
 橋梁に関するインフラ長寿命化計画、これにつきましては、この常任委員会にも御報告させていただきましたけれども、2メーター以上の橋梁が2,060橋ございます。そういったものの点検、診断をやりまして、もう計画は立てております。
 優先順位のつけ方でございますけれども、例えば橋長は15メーター以上とか、幹線道路にある橋梁とか、そういったものの橋梁につきまして、限られた予算でございますけれども、優先順位をつけながら修繕を図っていこうと決めております。委員の御心配ありがとうございます。そういったことを考えながら我々もやっていきたいと思っております。よろしくお願いします。

○前田委員
 わかりました。
 次に、15ページ。その国と市町村との連携で、特に市町村ですよ。鳥取市、倉吉市、米子市、境港市は土木の技術者がおりますから、僕は心配していない。町村ですよ。県内の町村で土木技術職員がいない町が数えられるぐらいたくさんありますよ。市町村のインフラの整備というのは、放っておくと本当に大変なことになると思うのですよ。県として市町村に対してどう対応されますか。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 もとより国土強靱化というものは、法律に基づいてつくることができる規定ではありますが、県だけがつくればそれで終わりというものではなくて、これからこの県のものをモデルとして皆さんもつくってくださいということを各種会合で市にも町村にも言おうと思っています。
 委員の御指摘のとおり、市にはそこそこ技術者がいますけれども、町村には技術者が、役場によってはゼロとか、そういったところも多うございまして、この3月末か4月ぐらいには町村会、あるいはその業界のほうと協定を結ぶ方向でまさに今考えておるところでございます。

○前田委員
 要は、協定して、県が受託してやると。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 言葉足らずでございましたが、当方で全て受託するということではなくて、技術的なところのノウハウを提供しながらあくまで市町村主体でつくっていただきます。業界さんや県からも技術的なノウハウを提供しながら町村のほうでつくっていただくということでございます。

○前田委員
 ちょっとずれておるのだ。私はこういう計画はどうでもいいと思っておるのですよ。実態は、手を出してやらないと、町村の土木技術者のいないところはできませんよ。建築技師だってそうなのですよ。町村には建築技師がいないのですよ。実態はどうなのですか。建築工事でも全部建築事務所に丸投げでしょう。監督ができないのだから。建築技師がいないのだから。同じことなのですよ。土木技師もいないのだから。私はね、そういう技術支援をしたって施工管理のできる人がいないではないですか。
 何が言いたいかというと、受託をしてやれと、こう言いたいのですよ。いっときならかなわないのだけれども計画的に。宮本次長、どうですか。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 受託というのは、委員も御承知のとおり、今までのフレームでいきますと、受託料をいただいて、こちらのほうで道路と橋梁、あるいは河川といった何かの工事とあわせて施工していくという、その必然性を見つけてやっていくという狭いところではありますが、いただくものはいただくとして、こちらのマンパワーも考えながらも、もう少し5局と町村との垣根を低くして、もっと局のほうに相談もいただいて、技術的な支援も行いながら町村が具体的に動ける方向をこれから模索したいと思います。

○前田委員
 何か冷たいな。もうちょっと一足踏み込まないといけない。町村でしょう。何ぼ幾ら対等だといったって技術面は脆弱なのだから。職員がいないのだから。もうちょっと二足も三足も入り込んで、きちんとしなさいよ。だって、県道から町道に道路はつながっていますよ。県道を走ったって町道が危なければ、これは道路として県道も機能を果たしませんよ。宮本次長、どうですか。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 ですので、おっしゃるとおり、面的な整備、面的な維持管理というものを考えていかなければならないと思っています。そこで、今まで全くなかったところなのですけれども、今回初めて県と町村会、それから業界との間で協力してやりましょうという約束事をこれから結ぼうというものでありますので、今までよりも踏み込んで技術協力などできることはやりたいと考えております。

○前田委員
 県はそれで飯を食っていないのだから、受託料も安くして、どんどん町村を支援しなければいけないと思う。言っておきます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

●山内道路企画課長
 ちょっと補足をさせていただきます。市町村の技術支援という話があって、受託というお話もございます。道路では今、メンテナンス会議というのがございまして、国、県、市町村、さらにはうちではセンターを含めて、技術の提案とか情報提供もさせていただいておりますし、橋梁点検等に当たっては国が持っている点検車の提供もできるように、メンテナンス会議でそういった議論を踏まえて、そういった必要なところ、こういうものが必要ですよと、こういう技術はどうでしょうかといったようなときには、会議の中で議論して技術の提供等もやっております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

●長谷川県土整備部長
 今、メンテナンス会議の中で、鳥取県建設技術センターという話も出ましたので、前田委員の意見を踏まえて、その受託という観点から、県としてどういうものができるか、あるいは鳥取県建設技術センターはスタッフも充実しておりますので、これがどれくらいのその対応ができるかということも含めて考えてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 ありがとうございます。

○前田委員
 皆さん、まだ言ってもいいでしょうかな。
 7ページ。六條室長、何だ、これはよくわからないわ。7ページね、中心市街地の空洞化、農村集落の機能低下、問題があると。住民の意見も丁寧に聞く、これは当たり前の話だ。一体全体何もしようとしておるのだ。要は、何が言いたいかというと、都市計画区域は狭めるのですか。市街化区域を狭くするのですか。そこらあたり、何を目的にしておるか言ってもらわないと、これはさっぱりわからないわ。マスタープランといってもみんな素人だよ。あなたはわかっても、私にはわからないのですよ。

●六條技術企画課都市計画室長
 方向としては、実際に市街化区域として区分してある都市というのは鳥取都市計画区域だけでございますが、こちらで区域区分されていますその市街化区域につきましては、基本的な方向としては現況を維持で拡大はしないと。さらに今、鳥取市のほうで検討されていますが、立地適正化計画という計画がありまして、これについては、向こうがかなり長い期間をかけて、居住する地域ですとか、商業、福祉、医療といった都市機能、こういったものを拠点を定めてそちらへ誘導をかけていって、まちとしてはちいさなまち、コンパクトなまち、こういったものを目指していこうという方向で考えているところでございます。

○前田委員
 何だ、またよくわからないわ。だけれども、おかしいよ。人口流出が続くのでしょう。空洞化でしょう。コンパクトシティーで市街化区域を狭めたらどうですか。調整区域だって見直ししなければいけないと思うのだけれども。要は、郊外部にどんどんまちをつくったのでしょう。だから、もうこれは人口減少でどうしようもないから、広がり切っておるわけだから、もう都市整備がついていかない。都市施設が。維持管理も。だからコンパクトシティーと言っているのでしょう。もう一回市街地にと。だったら調整区域を拡大する方向で見直さなければいけないのではないですか。

●六條技術企画課都市計画室長
 一応、現在の市街化区域に設定しているところに住民の皆さんは住んでおられるというところで、住民の皆様の意見も聞きながらこういったものの作業をしているところでございますので、それを線引きでもって市街化区域から調整区域に変更というのもなかなか理解が得られないというようなところはございますが、いろいろ状況の変化とか、例えば立地適正化計画が機能して拠点のほうに住むところが固まってくるような状態になって、縁辺部とか逆線引きといいますか、その調整区域変更ということも今後検討していくことがあるかというふうに思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 では最後、8ページ。商工会議所が知事要望をされるのですよね。これは事業主体は国なのですよね。これは知事に要望してもだめではないですか。

●山内道路企画課長
 地域の声という意味で、知事も協力していくという中で、知事にも。これは知事だけの要望を書いておりますけれども、知事の前に国交省にも要望されますし、市にも要望されるというところでございます。要望というか、提言を含め、商工会議所の政策委員会の中で議論された内容について提言、あるいは早期整備について要望されるということでございます。

○前田委員
 最後。8ページのこの四角の中でA、B、Cとある。A案、B案、C案。そんなに案がつくれるのかな。南インターと9号とをどう結ぶのですか。家がだあっと張りついている。考えられるのは、今の国道29号の2階建てかなと思ったりするのだけれども、あともう一つは、西インターから引っ張り出すか。頭で想像しても、そんなに案はつくれないと思うのですけれども、A、B、C、3案あるのですか。

●山内道路企画課長
 この下のスキームは一般的なものを書いているものでございまして、現実的にどうなるかということはわかりません。ただし、対案というのは必要なので、少なくとも2案は出てくるというふうに考えております。先ほど説明の中で申し上げたように、市街地を通るルートでございますので、なかなか厳しい面があると思いますけれども、やはり対案というのが必要でございますので、何案かは出てくるというふうに思っております。

○前田委員
 では最後。商工会議所のこの提言、要望は、具体的なルートはなしに、とにかく急ぐからつないでくれという話か。

●山内道路企画課長
 経済的な面から見て道路の必要性を訴えられると。さらに政策委員会の中で提言、こういったことということを考える、プラスこういったこともどうかというようなことも、まちづくりの観点で多分提言されるのではないかなというふうに思っております。

○前田委員
 何だかひっかかるな。まちづくりということは、道路があってまちづくりでしょうが。まちづくりの提言してもこれは関係ない。

●山内道路企画課長
 物理的なまちづくりではなくて、鳥取市全体図を見てですね、こういった提言があるのだろうなと。具体的な内容は私もわかりません。(「知っておるのだろう」と呼ぶ者あり)いやいや、24日に恐らく会頭から知事に報告があると思いますけれども、そういった意味で何らかの提言があるのではないかというふうに思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 長時間ありがとうございました。

◎福田委員長
 出尽くした感じですね。

○野坂副委員長
 警察本部にちょっとお尋ねしたいのですけれども、3ページ。今の暴力団の分裂問題なのですけれども、西部は特に組事務所がありまして、その辺の抗争の現状ですよね。それと、どのような対応を考えていかれるのか。この点についてちょっと教えていただけませんか。

●大倉刑事部参事官兼生活安全部参事官兼警備部参事官組織犯罪対策課長事務取扱
 組織犯罪対策課で説明させていただきます。県内の暴力団の情勢でございますけれども、暴力団は8団体、構成員は160人を把握しております。指定暴力団6代目の山口組の分裂によりまして、そのうちの2団体が神戸山口組の傘下に離脱したと見ております。
 鳥取県警の対応の状況でございますけれども、3月7日に6代目山口組、そして神戸山口組対立抗争集中取締本部を設置いたしました。県民の安全確保を第一といたしまして、対立抗争事件の未然防止のために体制を強化いたしまして、暴力団の取り締まり、そして警戒、情報収集を徹底しているところでございます。

○野坂副委員長
 米子はね、直系の組事務所があるのですよ。そういうことでいけば、事件が発生する確率があるのであれば、かなり高いのかなと思うわけです。
 対策本部を設置ということなのですけれども、具体的には、話せる範囲内で、どういうふうに今まで以上に増強されているのですか。例えば人員であるとか。

●大倉刑事部参事官兼生活安全部参事官兼警備部参事官組織犯罪対策課長事務取扱
 全国では既に拳銃を使用した凶悪事件も発生している状況がございます。この状況も踏まえまして、万が一にも鳥取県内で対立抗争で一般市民が巻き込まれることがないように、警戒措置を県下徹底しております。特に多くの市民の皆様が行き交う繁華街や学校、そして通学路の周辺におきまして安全確保に万全を期しているところでございます。そしてまた、市民の皆様への適切な情報提供もお願いしているところでございます。

○野坂副委員長
 よろしくお願いします。これについては以上ですけれども、あと、県土整備部にちょっと何点かお尋ねしたいと思います。
 まず、1ページの入札に関して、あるいは米子-境港間の道路のあり方勉強会のランクアップ等々、この委員会の調査、あるいは委員会での議論に対して迅速に対応していただきまして、着実に成果が上がっているなと、こんなふうに思っております。皆さんの御努力に敬意を表するものであります。今後が重要になってくると思いますので、どうぞよろしく。
 長谷川部長さん、いよいよ引退されますけれども、今後もひとつ頑張っていただいて、よろしくお願いしたいと思います。
 それで聞きたいのは、先ほど来、前田委員のほうから長寿命化、あるいは国土強靱化に関連していろいろ質問が出ているのですけれども、私も本会議でもちょっと質問をさせていただきました。大変な問題、静かなる有事という表現をさせていただいたのですけれども、本当にインフラで自治体が崩壊していくのではないかと、こういう危機感を持っておりまして、そのような観点から幾つか質問をさせていただきたいのですけれども、長寿命化の肝というのは、やはり今までの事後の対応から予防的な対応にシフト、軸足を変えていくということだろうと思うのです。
 その場合に、やっぱり初期において投資コストというのもかかっていくのだろうと思います。それは具体的に言えば、データベース化のようなものが予防修繕の前提となってくるので、そうなってくると、そのデータベース化の取り組みというのが優先的にも必要でしょうし、費用的にも前倒し的に必要になってくるのだろうと思うのですけれども、この点についての取り組みはどうでしょうか。市町村については、これは県以上にこのあたりはおくれているのだろうと思うのですけれども、これらも含めて取り組みはどのようなものでしょうか。

●福政技術企画課長
 インフラ長寿命に係るデータベース化についてのお尋ねでございます。
 インフラ長寿命化行動計画、まさにこの27年度に策定をしてさらに進めていこうかというところでございまして、県もできている部門とできていない部門がございます。例えば道路とかについては、平成20年来、橋梁等について先行してやってきて、データベース化が図れているという部門もあります。あるいは視点を変えると、ちょっとまだこれからこのデータベース化も進めていかないといけない部門もございます。これらについては、まず県としては鋭意進めてまいりたいと考えております。
 一方、では市町村のほうとはどういう連携をしていくのだというところでございますが、これについては、ぜひこれから市町村の御意見等をいただきながら、どういう連携、あるいはお手伝いができていくのかと、これはさらに取り組んでまいりたいなというふうに思っております。

○野坂副委員長
 それらもひっくるめて公共施設の総合管理計画というのが28年度に策定なのですよね。これは全自治体に義務化されています。この国土強靱化、インフラ長寿命が前提になるのかわかりませんけれども、これらの計画というのは密接に関連していく、三位一体みたいなものだろうと思うのです。
 データベース化といっていますけれども、単に電子データでストックしているだけで、データベースになっていないのですよ。そうなってくると、例えば予防修繕というのはなかなか難しいですよ。例えば道路ストックにしたって、橋梁はちょっと先行をされているということでしょうけれども、でもそれは市町村などでいけば、橋梁などというのはライフラインが入っているような形で、何かあれば即生活がとまってしまう。非常に大変な問題をはらんでいるのだろうと思うのです。そういうような現状を踏まえて、今国土強靱化を策定されたわけですよね。
 先ほどメンテナンス会議というものをつくられて、いろいろ県市町村の垣根を取っ払って意見交換する場をつくるということなのでしょうけれども、県はもちろんですけれども、これからの全県のインフラについてどのように適正に管理していくのか。総量を抑制しつつ、どのように持続性を持たせていくのかというのは、これは単独の問題ではないのだろうなと思うのです。だから、前提となる計画が全部出そろってきたわけですから、その次のステップの議論を始めていく場というのが必要だろうと思うのですけれども、この点について取り組みはいかがなのでしょうか。

●福政技術企画課長
 私ども今まで、県の計画に着眼しておったわけでございますけれども、今の副委員長の御意見は、まさしく取り組んでいくべき課題だろうと思っています。ちょっと何ができるか、これから考えてまいりたいと思いますが、今の御意見を賜って、取り組んでまいりたいと思います。

●山口県土整備部理事監(国土強靱化担当)兼次長
 委員御指摘のとおり、まず国土強靱化につきましては、もう既に市町村には説明しておりますし、一部、首長さんにも直接説明させていただいております。
 その中で県が進めていくのは、市町村につくってくださいというのではなくて、当然、この意味合いを理解していただく必要が1点、それに応じて、委員御指摘のとおり、自分たちの施設をメンテナンスしなきゃいけないのだという、その意識をまず持っていただくこともやらなきゃいけないと考えております。
 そのためには、県も市町村と連携した協議会的なもの、それと同時に、例えば西部とか中部、東部、やはり道路もそうですし、水道も広域連携しておりますので、そういった単位における協議会的なもの、そういった中で、委員御指摘の点も含めて御理解いただきつつ、次の具体的なインフラのメンテナンスを、ではどうやって進めようかとか、そういうような方向にも意見を深めていきながら検討していきたいと、このように考えてございます。

○野坂副委員長
 先ほど技術者の問題などもありましたよね。同じようにお金かかるのは電算などもそうだろうと思うのですよ。これは共通して活用できるところというのは物すごい多いでしょうし、県内の市町村がばらばらばらばらやっていたって、これは全く意味をなさないと思うのですね。だから、何ができて、どこが分担していくのか、こういったようなものをもうこの時期にぜひしっかりと議論をお願いしたいと思います。

○澤委員
 では、県土整備部資料の14ページのプラットホームについて、ちょっと伺いたい。本会議でも質問しましたけれども、ちょっと各論といいますか、もう少し現場のサイドの話をここではちょっとお聞きしたい。
 まず最初に、今回、新メンバーということで県内の中小が入ってきた。本会議でも言いましたけれども、現場として、これからこういう地元の企業が入ったということについてどういう効果を期待し、協議会の中でどう活用し、意見を尊重といいますか、導くことが可能かということです。

●森田空港港湾課長
 このたび地元の陸運業者さんに入っていただきました。やはり貨物の確保ということを期待しております。直接荷主さんと接触されるのは、この陸運業者さんでございまして、その実情をよく御存じということ、それから複合一貫輸送と言いまして、RORO船は陸上を走ってきた車がそのまま船に乗って、着いたらそのままおりていって、荷受けのほうまで走っていくという輸送でございますので、船だけではなくて陸上部分が非常に大事になりますので、その辺の問題点も指摘なりアドバイスしていただけるのも陸運業者さんということでございますので、そのあたりを期待しますとともに、効果があらわれてくるのではないかなというふうに思っております。

○澤委員
 わかりました。そういう意味では、私も期待しておりますので、今後推移を見守りたいなと思っています。
 ちょっとこれは説明といいますか、お聞きしたいのですけれども、今後の取り組みの中で、先ほど国土交通省の基礎調査を補完する調査と言われましたけれども、具体的にどういうことを補完する必要があるのかということと、それからもう一つ、分科会の意見の中で既存の航路、敦賀~苫小牧と競合しないとありますけれども、具体的にここのところの現状と、どういう意味で競合しないようにするべきかというのをお聞かせ願いたいのですが。

●森田空港港湾課長
 1点、競合ということにつきましては、やはり既存の航路がございまして、そこで貨物を運んでおるわけでございます。そこと競合するということは貨物の取り合いになる部分がございます。ですから、そうなるとやはり両方にとってデメリット……。

○澤委員
 ごめんなさい。ちょっと私の言い方が悪かった。いわゆるここにあるRORO船ということを言っておるので、普通の貨物とRORO船とが競合しないと、そういう意味なのですかということ。

●森田空港港湾課長
 私の理解がおかしければ言っていただきたいのですが、日本海側の航路につきましては、この複合一貫輸送しかございません。ですので、敦賀から北海道に行っていますのもRORO船でございますし、それから舞鶴、敦賀から北海道に行っておりますのは、これはフェリーでございますけれども、言ってみれば複合一貫輸送の一種でございますので、やはり貨物としては競合する部分が出てくるということがございます。そのあたりは共存という意味では、例えば今の舞鶴とか敦賀に来ているものを境港に足を伸ばしてもらうということで考えますと、既存の航路は既存の航路で貨物があって成り立っているわけでございますので、その足を伸ばす分の貨物を確保することによって航路全体が成り立つということも考えられるわけでございます。それを逆に足を伸ばさずに同じような航路をやると、その新しい航路自体が航路全体を賄うだけの貨物を確保しないといけないというようなこともございますので、そのあたりを共存できるようにというような御意見だと思います。
 国土交通省がやっております物流基礎調査の補完的な調査ということでございますけれども、今の調査エリアが例えば九州でいうと福岡県のみの調査になっております。この九州への物流といいますと、北九州を中心として鉄道なりで九州一円に運んでいくものになりますので、福岡県のみではちょっと足らないという部分がございますので、そういう意味での補完する調査が必要ということでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。ほかはございませんか。

○野坂副委員長
 ちょっと関連して、14ページ、SEA&RAILのトライアル輸送なのですけれども、この間、新聞でコストが割高になるという報道があったのですよ。積みかえの経費だと思うのですけれども、これをちょっと説明してもらえませんか。

●森田空港港湾課長
 12月にやりましたSEA&RAILの試験輸送におきましては、一般の貨物船を使用しております。これは本来でありましたらRORO船を使ってトライアル輸送をやるべきでございましたけれども、とりあえずSEA&RAILということで、コンテナを運べるかどうかのトライアルをやっていこうということで、RORO船とコンテナ船の違いは、先ほども言いましたけれども、港に運んできた貨物がそのまま車ごと船に乗れるものと、それから、運んできた貨物をクレーンで船に乗せなきゃいけないものということで、12月にやりました形ではまだ複合一貫輸送になっておりません。
 今後は、RORO船を使った試験輸送に切りかえていこうというふうに考えておるところでございます。そういうことで、コストを下げて実際の輸送に切りかわっていくような形でやっていきたいなというふうに思っております。

○野坂副委員長
 何か、素人的に考えてもトライアルなど大層にしなくてもわかったようなものだと思うのですけれども。例えば、RORO船だったら要はトラックごとぼんと入るから積みかえなどというものがないということでしょう。貨物船だったら、積みかえるということでいけば、そこの経費が余分にかかると。
 国内の短距離の輸送なので、そういった積みかえ経費みたいなのが入ってきたらトラック輸送と比較した場合の有利性というのは余り感じられないというのはトライアルまでやらなくたってわかりそうなものなのですけれども、それは、要するにどういったところを調査したかったのですか。

●森田空港港湾課長
 この12月の試験輸送は、第1ステップとして、まず貨物がきちっとといいますか、一定の貨物が確保できるということの確認と、それからそれが少量でありましてもきちっとレールに乗ってJRで運べたり、それから小口荷主さんにきちっと届けられるということを確認するためにやらせていただきました。
 次の段階では、RORO船を使った試験輸送に進んでまいりたいというふうに思っております。

●山口県土整備部理事監(国土強靱化担当)兼次長
 まずそのSEA&RAILをやる一つの背景でございますけれども、今現在トラック業界におかれても、長距離運行についての規制がかかってきておりますし、ドライバーの高齢化ということで、ドライバーの確保と、それから1回に運べる距離が短くなるという問題が出てきております。
 したがいまして、今後どうしても長距離で運べる量が減るということなので、例えばこういう船に乗せかえて、ある程度、拠点から拠点まではほかのもので運ぶ、そして拠点港からその地域においてトラックで運ぶとか、こういうふうな形態に業界としてもだんだんと変わっていかざるを得ないのではないかと、そういうふうな背景のもとにこれを行わせていただいております。したがいまして、まずそういった観点のもとで本当にコスト的なものがどうなるか、委員御指摘のとおり、今回は高くなるのはわかっておりますけれども、荷がどれだけあるのかというものを調べさせていただいたのが1個ございます。
 2つ目といたしましては、やはり船で送るということで、どうしても車と違って、どれだけのどんな荷物が、どんな衝撃を受けるのかまだわからんところがありますので、そういったことについても検証する必要があるのだろうと、こういうことで、今回は荷物を運ぶだけではなくて、衝撃度がどうだったのだろうかとか、そういったことも確認させていただくというふうなことも行っております。
 3点目は、港に着いて、今回時間がかかっておりますけれども、そのかかるといった中でもどのぐらいの時間で本当に積みかえができたのか、それはRORO船だったらこんなものではなかろうかという、そういう想定もできると、こういうことを検証させていただくということでやらせていただいたものでございます。

○長谷川委員
 11ページの暫定2車線の問題でちょっとお聞きしたいところでありまして、私は本当にこれを見て力強くさらに進めていく必要があると思いまして発言をするものであります。
 当該県議会はもちろんでありますし、最近は基礎自治体といいましょうか、関係する自治体からも期成同盟会が結成され、それも岡山県と一緒になっての取り組みは本当にかつてない前進が見られていると感じます。それだけに状況としても有料道路のみならず、新直轄方式で建設をした道路についても、付加車線設置の中に組み込んでいくということが確認をされているようでありますし、今後のスケジュールにあります3番のところ、私は、「タイミングを捉えた要望活動を展開し」というところを「機を逸さず、波状的に要望活動を展開し、米子道が対策必要箇所に選定されるよう取り組む」という結語にしたいと考えるところでありまして、そのあたりは我々委員会としての態度表明でもありますし、執行部としての決意をもう一度お伺いしたいと思います。

●長谷川県土整備部長
 高速道路の暫定2車線の4車線化、長谷川委員から機を逸さず波状的にということであります。
 県議会でも議連を立ち上げたということですし、民間、経済界も一緒になって、あるいは米子市が中心の期成同盟会も昨年大きな期成会をやりました。官民が一緒になって、まさに機を逸さず波状的に取り組んでまいりたいと思いますので、委員会の皆様もよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい。

◎福田委員長
 では、その他に移らせてもらってもよろしいでしょうか。

○森委員
 ちょっと参考までに聞いておきたいのですけれども、米子市で贈収賄事件が起こって、この間、その会社を指名停止しました。その指名停止をするタイミングなのですけれども、検察が立件した段階なのか、それとも逮捕した段階でやるのかというところだと思うのですけれども。
 例えば、私は公務員のことしかわからないけれども、公務員の場合は、逮捕されて起訴された段階で休職処分になるのかな。それまでははっきりしないとこういう処分にならないのですけれども、起訴された段階で休職処分になって、その後結果がどうなるかというところで、その後、具体的な処分とかって始まるのですが、それまではないはずなのですよね。これ、逮捕された段階で指名停止というのは、どういったことでこういうことになっているのかな。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 これは参加資格名簿というものがもともとあって、それに対しての停止の要件を定めた要綱というものが既にあります。それは、とりネットなどでも公表しておりまして、全ての業者さんが見れる状態、そういう条件ですよということで納得いただいているものが既にあります。
 その中に書いてあることとして、「逮捕され、または控訴を提起されたとき」、「または」ですので、「逮捕された」というところに当たるので、今回15日付で措置をしたものであります。

○森委員
 要綱は要綱でいいのですけれども、要するに例えばこれが起訴されなかったという場合がありますよね。逮捕されて不起訴になったという場合には、これ、指名停止で物すごい損害が多分出るとは思うのですけれども、指名停止ということを出したという、その公表をしたということについて、そこで指名停止で受注しなかったとかということ以前に打撃はあると思うのですけれども、そういったこと、もし不起訴になった場合は訴訟を受けると、こういうことになっているわけですか。損害賠償の訴訟をしてくださいと、そういった立場ですかね。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 積極的に損害賠償請求の訴訟を起こしてくださいというようなことではないです。が、何らかの損害が発生して、それはどのような経済的不利益がこの因果関係をもって説明できるのかというのは、その訴訟を提起する側のほうが立証していただかなくてはなりませんが、果たして逮捕されたからなのか、それとも指名停止をかけられたからなのか、そのあたりもあろうかと思いますし、当方としてはあらかじめこの停止要綱というものをお示ししておりますので、これを根拠に、提起されれば受けるという立場にあります。

○森委員
 警察がある根拠を持って逮捕するということですから、警察の側は当然なのですけれども、ただ、その全体像として一般的にいろんなものを見るときに、逮捕されたということですぐに対処するのと、起訴を受けてやるというところはやっぱり違うと思うのですよね。だから、要綱があるからこうやっているのですと、それはいいけれども、その要綱をつくったこと自体が、本来はどの時点でやるべきかという、何でその逮捕された時点でやることになっているのかということが私は知りたいということで質問しているので、本来はそういうことではないですかと質問しているので、そこの何で逮捕の時点でやることになっているのかということをちょっと説明してください。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 この要綱の設定の趣旨というのは、今ごろの警察さんの逮捕をされるというのは、起訴に持ち込めるというところがある程度見込めるといいますか、かなり見込めるところで逮捕されるであろうというところも見込んでいます。それから、起訴されて、あるいは有罪になってというところまで見込めるものであれば、逮捕されることがある程度見込めるものですので、その逮捕されて全く手をこまねいて何もしないということで、そのまま入札をされて新たなものを落札されるとか、あるいは有罪になってしまったがゆえに、今度は建設業法のほうで営業停止をかけるとか、そういったことも見込める中で、全く手をこまねいているわけはいきませんので、逮捕の時点で、ある程度の必然性が見込める時点でこのように措置をさせていただいているというものです。

○森委員
 起訴された場合は、ほぼ99%ぐらい有罪というパターンになっていますけれども、やっぱり起訴するかしないかというのは検察官がそこで判断するわけですよね。それが起訴できるものかどうかというところの判断がやっぱり一つのところではないかと思うのですよ。
 要するに、そうでないかと思ってやっているということ自体が私はおかしいのではないかなと思うので、これは私はおかしいと思っている、ぜひ検討していただきたいということを言って終わります。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。
 では、最後に私、1回、ちょっと1つだけお願いなのですけれども、この間の常任委員会で灘部課長から非常に詳しいお話をいただいたのですけれども、免許センターに看護師を配置されて非常にうまくいっているという報告がこの間あったのですよね。この間、参議院の公明党の山本香苗議員さんですか、澤委員から伝わったのかどうか知らないのですけれども、鳥取県警の取り組みが高く評価をされたということで、鳥取県警をモデルに全国にこれを波及すべきだみたいなことを山本香苗議員が言われたという話なのですけれども、県警本部長、どうですか。平井知事に続けて大変大きな……。

●林交通部長
 では、私のほうから。
 先ほどのお話については、私も国から参考情報をいただいて、録画でインターネット上でやりとりが見えるので、それをチェックをしております。
 山本香苗議員と河野国家公安委員長とのやりとりですけれども、質問は認知症運転者による事故の削減といったようなテーマであります。まず、そういう認知症運転者の事態を把握しているのですか、それから昨年6月に道交法の改正がなされましたけれども、それを使ってどの程度削減できると見込んでいるのですかというようなことがあった上で、熊本県警の取り組みを例に挙げられて、看護師を2人免許センターに配置して非常にいい対応をしている。特に専門的知識がある人が相談対応をするので、認知症の早期発見等に役に立っているというようなことで、当該の関係者、それからそういう方々の家族からの相談もふえているし、喜ばれているというようなことがあって、そういった取り組みを全国的に横展開されないのですかというようなことがあったわけです。それに対して河野国家公安委員長が、それはぜひ全国的に展開していきたいというような趣旨で答弁をされたということで承知をしております。
 鳥取県警も比較的進んだほうでやっておりますので、ぜひそういう取り組みを生かして事故防止に努めていきたいと思っております。

◎福田委員長
 私も鳥取県の国会議員の先生方の秘書さんから聞いたのですけれども、非常に名誉なことだなと思いましたので、さらに発展をさせていっていただきたいと思います。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩したいと思います。では、再開は1時からということで。

午前11時54分 休憩
午後1時00分 再開

◎福田委員長
 再開します。
 引き続いて危機管理局、地域振興部及び観光交流局について行います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
 まず危機管理局から、報告17、株式会社ローソンと鳥取県の合同防災訓練について、安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長に説明を求めます。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 では、1ページをごらんください。ローソンとの合同訓練について御報告を申し上げます。
 去る3月11日東日本大震災の発生から5年を迎えました。この日にローソンと合同の防災訓練を行っております。平成19年に物資の調達に関する協定を締結しておりまして、この円滑な運用を図ることを目的にしております。
 4番の訓練の内容をごらんください。1つ目が、情報伝達訓練、物資搬送訓練でございまして、県からの要請に基づきましてローソンの専用配送センターが物資を調達し、西部総合事務所に配送するという実働も行っております。
 もう一つが、緊急通行車両の確認の訓練でございまして、災害応急対策に必要な緊急通行を確保するために、申請、証明書、そして標章の交付訓練を行いました。
 訓練の結果、輸送車両の運転手と荷物の受け取りの施設が直接に連絡をとる必要があるということがわかりましたので、今後、そういったことができるように改善していきたいと考えております。

◎福田委員長
 続いて、地域振興部から、報告18、鳥取砂丘コナン空港愛称化1周年記念・5便化継続記念イベントの開催については、この後、観光交流局から説明がありますので省略をいたします。
 報告19、2019年レーザーヨット世界選手権大会の開催内定について、報告20、チーム鳥取!発掘・育成事業の取組状況について及び報告21、鳥取県スポーツ顕彰の授与について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、地域振興部の2ページをお願いいたします。2019年にレーザーヨットの世界選手権大会を境港市に誘致するということで取り組んでまいりましたが、このほど本県で開催することが内定したという通知がありました。
 この大会は、2019年の7月、8月に3週間にわたって世界各国から280人の選手が集まって行われるものです。また、2020年の東京オリンピックの出場枠をかけた予選会でもあります。この大会を誘致することで、国内外に境港市をアピールすることができますし、また、宿泊や観光等による地元の活性化を期待しております。
 今後ですけれども、今月、大会申請書を提出いたします。4月中旬ごろに国際レーザー協会に承認されたら、正式に決定するという運びになります。まずは、正式決定に向けてしっかりと対応してまいりたいと思っております。
 3ページをお願いします。東京オリンピックに向けて鳥取育ちのトップアスリートの候補生を育成するチーム鳥取!発掘・育成事業についてであります。
 第1期生についてですけれども、1期生はことし1年間、体力トレーニングや競技体験などをやってきたわけであります。体力データ的にも、また、当事者の感想としても一定の評価を得ているところであります。来年度からはジュニアアスリートとして、今度は1つの競技に絞って専門的な指導を受けることになります。右の表のとおり、33人のうち18人がジュニアアスリートとして取り組みを続けていきます。自転車とかボートといったあたりが人気になっております。
 第2期生ですけれども、このたび小学校4年生、5年生を対象にして体力テストなどを行い、37名を選抜しました。内訳は右下の表のとおりであります。この4月から、ことし1期生がやったようなトレーニングとか競技体験をしていく予定であります。また、1期生、2期生の認定式を来る27日に予定をしております。このときはボートの高島選手に激励をしていただきたいと思っております。
 続きまして、4ページをお願いします。昨年10月に台湾で開催されましたアジア太平洋ろう者競技大会において、3位以内に入賞した選手に対し、鳥取県スポーツ顕彰を授与いたします。
 受章者は、下の表に掲げる4名の選手です。この4人はいずれも県の強化指定選手となっておりまして、これからも引き続き支援をしていきたいと思っております。
 なお、この表の上の陸上競技の3名については、4月に本県で行われる日本パラ陸上大会に出場する予定であります。

◎福田委員長
 報告22、ジャマイカ・ウェストモアランド県との姉妹都市提携及び関連イベントについては、この後、観光交流局から説明がありますので省略をいたします。
 最後に、観光交流局から、報告23、タイ国際旅行フェア及びシンガポールトラベルレボリューションにおける観光PRについて、報告24、台湾からのチャーター便について及び報告25、アシアナ航空米子ソウル便就航15周年プレイベント及び今後の記念事業について、市村観光戦略課観光誘客室長の説明を求めます。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 それでは、観光交流局資料の1ページをごらんください。タイ国際旅行フェア及びシンガポールトラベルレボリューションにおける観光PRを実施してきましたので、御報告いたします。
 まず、タイですけれども、2月17日から21日、タイのバンコクで開催されました。これはタイ国内における最大の旅行博でございます。こちらに鳥取県として昨年に引き続いて参加をしたところであります。
 ことしは少し工夫を凝らしまして、着ぐるみを登場させたり、それからタイで一番有名な日本人という芸能人がおられまして、佐野ひろさんといいますけれども、この方を投入して鳥取県のPRを行ってきました。昨年に続いての2度目の出展で、単県での出展でございましたけれども、非常に来場者からの質問がより具体的なものになってきており、本県への誘客の大きな手応えを感じたところでございます。
 続きまして、シンガボールトラベルレボリューション、こちらは同じく2月だったのですけれども、26日から28日までシンガポールで開催されました。
 こちらは鳥取県としては初めてブースを出展してPRを行ったところです。鳥取県の説明をしたときには、食べ物であったり、美しい景観であったりというものに非常に関心を寄せていただきました。それで、この出展を契機に、シンガポールにおける訪日旅行の最大大手旅行社がありますが、こちらから6月の鳥取県送客に向けての旅行商品の話が具体的に進むこととなりました。
 続きまして、2ページをごらんください。台湾からのチャーター便について実施いたしましたので、御報告いたします。
 2月26日と29日に米子鬼太郎空港と台湾の台北を結んだ台北チャーターを実施いたしました。台湾側からは145名、日本側からは75名の相互チャーターとなっております。主催旅行社は、台湾側が表にありますとおり5社、日本側が農協観光鳥取支店ということでございます。航空会社はチャイナエアライン、就航区間は桃園空港と米子鬼太郎空港ということになっております。
 これは、来られた方からは非常に県内で楽しむことができたということで、高い満足度をいただいたようでございます。それから3月になりましたら、今度は台湾の台中市との相互チャーターを実施いたしました。3月11日、14日、台中と鳥取砂丘コナン空港を結ぶ相互チャーターでございます。台湾側からは64名、日本側からは47名行きました。航空会社はマンダリン航空で、就航区間は台中空港と鳥取砂丘コナン空港でございます。また、台湾から来られたお客様のうち、鳥取マラソンに参加された方もありました。
 歓迎の対応としましては、鳥取砂丘コナン空港のほうは、前回に続きまして「空の駅女子会」と連携をいたしましておもてなしのお出迎えをしたところです。なお、本チャーター便で訪台したメンバーの中に鳥取県日台親善協会様もいらっしゃいまして、こちらが台中市長等の表敬訪問を行われたところです。また、県としましては、台北市及び台中市で観光発信説明会でありますとか、商談会でありますとかを実施したところでございます。
 続きまして、3ページをごらんください。アシアナ航空米子-ソウル便就航15周年プレイベントについて御報告いたします。
 先日、2月28日に15周年プレイベントということで、韓国のノンバーバル舞台講演「ファンタスティック」を誘致しまして、米子公会堂で講演を実施いたしました。700名を超える方に御来場いただいたところでございます。
 この「ファンタスティック」の講演にあわせてアシアナ山陰ファンクラブの新規加入のPRを行い、当日80名の方に入会をしていただきました。これで現在5,500名の皆様にアシアナファンクラブの会員になっていただいているところでございます。
 今後の15周年の記念関連事業といたしましては、4月3日に米子鬼太郎空港にて記念セレモニーを実施する予定です。なお、前日の4月2日の夜には、関係者によるレセプションを開催する予定です。
 あわせまして、15周年を記念いたしましてアウトバウンドの取り組みでありますとか、インバウンドの取り組み、15周年にちなんだような取り組みを今後展開していく予定としております。

◎福田委員長
 報告26、ジャマイカ・ウェストモアランド県との姉妹都市提携及び関連イベントについて、小谷交流推進課長の説明を求めます。

●小谷交流推進課長
 交流推進課でございます。ジャマイカ・ウェストモアランド県との姉妹都市提携及び関連イベントについて説明いたします。
 4ページをごらんください。まず、大変申しわけないのですけれども、1行目に3月23日から29日までの日程でとありますけれども、3月24日からということで訂正をお願いしたいと存じます。
 23日からジャマイカ・ウェストモアランド県の議長でもあり、また首長でもいらっしゃいますバーテル・モーア氏が来県をされます。御夫妻、それからその他3名ということで、5名の団でいらっしゃいます。これに合わせまして3月24日に知事公邸で姉妹都市提携の協定をする予定としております。出席者はモーア氏以外にもジャマイカ大使館からアリコック特命全権大使にもおいでいただいて、協定を結ぶという格好にしております。
 なお、モーア議長滞在中、県内をいろいろ視察をしていただくのですけれども、26日に岩美道路の開通式に参加いただいたり、それから27日は花回廊で記念植樹をしていただいたり、また、28日には境港総合技術高校にも訪問をしていただくといった予定にさせていただいております。
 あわせまして2番目でございますけれども、関連イベントといたしまして、鳥取キャンプ
2015記念展示の開幕式にもアイコック大使、モーア氏、両方に参加をいただくようにしておりまして、これはコカ・コーラウエストスポーツパークの陸上競技場の中にジャマイカ陸上チームの世界陸上事前キャンプの様子を常設展示するということにしておりまして、ここで除幕式を予定させていただいております。
 2番目ですけれども、その後に陸上競技場の中でジャマイカ大使カップのスプリント大会を開催する予定にしております。これは県内の小学生を対象とした100メートル競争でございまして、男子の優勝者、それと女子の優勝者それぞれにジャマイカ大使杯、それからウェストモアランド県議長杯をお渡しするという予定にしております。

◎福田委員長
 続きまして、報告27、鳥取砂丘コナン空港愛称化1周年記念・5便化継続記念イベントの開催について及び報告28、海外向け「名探偵コナン鳥取ミステリーツアー」の実施について、江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 5ページをお願いします。鳥取砂丘コナン空港で実施するイベントについてですけれども、コナン空港は、昨年の3月1日に愛称化してリニューアルオープンしました。また、羽田発着枠の政策コンテストの評価結果が昨年末発表されましたが、羽田5便化が2年間継続するということで、そういうことを記念いたしまして、このコナン空港に親しんでもらう、コナン空港をもっともっと活用してもらう、そういう意味を込めまして、いろんな人にかかわってもらう手づくりイベントを実施したいと考えております。
 期日は3月26日午前10時から4時です。主な内容としまして、これまでコナン空港でのイベントはコナンに特化したイベントをやってきましたが、今回、鳥取砂丘ということも意識しながら、SILTというサンドアートのパフォーマンスグループがありますが、そういったもののステージイベントですとか、あるいは、きょうからコナン空港の切手が発売になっていますけれども、それの郵便局の出張販売で展望デッキに設置するオリジナルポストへ投函するような、そういう仕掛けですとか、それから砂粘土の色つけ体験のワークショップとか、そういう1日を家族で楽しんでいただけるようなイベントにしたいと思っております。
 鳥取駅南口、それからかろいちからのシャトルバスを運行することにしております。
 続きまして、6ページですが、海外向け「名探偵コナン鳥取ミステリーツアー」の実施ということで、これは予算の中で何度か御説明させていただきましたけれども、いよいよ4月1日からこのミステリーツアーがスタートいたします。
 対象国は、韓国、香港、台湾、タイということで、4地域を対象としてやります。この仕組みですけれども、この4地域でまず日本に来る前に名探偵コナン鳥取レールパスの引きかえ証を購入していただいて、日本に来て、そしてこれは鳥取県内だけではなく、関西空港駅ですとか、大阪、新大阪、京都、そういったJR西日本の主要駅で鳥取レールパスとコナンミステリーツアーのツアーキット、それに引きかえていただいて鳥取に来て謎解きをしてもらうというものであります。
 鳥取のミステリーツアーの売りというのは、何といいましてもコナンのふるさとでの開催ということでありますが、そのほかにこの7ページにあります名探偵コナン鳥取レールパスというものを、このツアーに合わせてJRにつくってもらったということであります。2種類のパスがありまして、1つは関西鳥取パスという5日間有効で関西から鳥取県内のJR乗り放題、それにプラスアルファとして県内の路線バス乗り放題、それから主要4つの観光施設の入場券、それにミステリーツアーがセットになっていると。これは関西空港インを想定したパスです。
 もう一つは、鳥取パスという3日間有効の鳥取県内で同じようなさっきサービスが受けられるパスでありまして、これ、米子空港インを想定したパスということで、鳥取県内で使えるパスというのも初めてですし、それから、関西と鳥取がリーズナブルになったパス、一つになっているパスというのも初めてで、このツアーによりまして鳥取へのインバウンドというものがより便利になると考えております。
 現在、取り扱っていただける対象国の旅行会社に働きかけを行っておりますけれども、今後も引き続きプロモーションを行って、多くの方に参加していただきたいと考えております。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○横山委員
 地域振興部のチーム鳥取!発掘・育成事業ですか、わざわざそういうぐあいに発掘できたわけだから、大切に育ててやってほしいなというのが1つ。10人ちょっとぐらいですから、途中で挫折させないように。それから1期、2期とあるわけだから、ことしはまた、今度は2期目になるのだな。(「ことしは3期目」と呼ぶ者あり)ああ、3期目。1期、2期、3期で、それは上手にやっぱり育ててやってほしいと思います。これがやっぱり鳥取県が将来的に国体で大活躍するようになると思っているので、よろしくお願いします。
 その次は観光交流局の台湾からのチャーター便についてですが、皆様知っているようにことしWTCがあるな。それから、ワールドマスターズもあるわけです。そうすると、WTCやワールドマスターズでグラウンド・ゴルフや未来ウオークというのももちろん推進してほしいわけですが、いろいろなところで台湾は親日的だから、特に三朝町は石岡区それから、北栄町は大肚区と友好提携を結んでおるわけです。
 そういう面で言うと、ここから先が大切。例えば何回か台湾に行っているのです。そのときにジャイアントという自転車、テニス、それからゴルフ、そういう協会の人たちに会ったことがあるのだな。もちろんマラソン大会もやっているのですが、ダウンヒルなど本当にいろいろなことで交流が進みかけているのです。進みかけているが、私は横着して行かなくなったものだから、途中やめになっている。その途中やめをしないで、もうちょっとやっぱりそれを形にするというか、もうちょっとで形になるのです。あと一押しすればなると思うので、そのことが国際交流を大切にするということになるわけだし、だから物見遊山とは言いませんが、台湾に行ったときには、そういうことで日本人より日本人らしい台湾人という。彼らたちは、いつでもびしっと並んで乗るのです。日本人だったら、ちょいちょい割り込む者もいる。ところが中国に行くと、もう幾らでも割り込む。とんでもない国だなと思いながら見ているのですが。時間が長くなるから……。

●小西スポーツ課長
 チーム鳥取ですけれども、子供たちを大切に育ててほしいということですので、1期生は、18名がこれから1つの各競技に絞って専門指導を受けます。この場合、各競技団体にお願いして、そのジュニアアスリート一人一人に、同じ人にはなると思いますが、そのための指導者をつけて、きめ細かく指導をしていくということになりますので、おっしゃいますように大切に育てていきたいと。
 また、挫折をさせないようにということでありまして、そのとおりだと思います。厳しくやる必要もあると思いますが、途中で挫折しないように、なかなか難しいと思いますが、何とか頑張って、検討委員会ということで月1回ぐらい各競技団体と話し合いの機会を持っていますので、よく話をしていきたいというふうに思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 ちょっと教えていただきたくて、観光交流局の……(「澤委員、ごめんなさい」と呼ぶ者あり)ああ、あった。ごめんなさい。
 はい、どうぞ。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 それでは、台湾のスポーツ団体との仕掛けの御質問をいただきましたので、今現在やっていることについて御報告させていただきます。
 委員おっしゃいますように、サイクリングであるとかWTCであるとか具体のものがございます。サイクリングにつきましては、平成24年にジャイアントに接触して依頼、ずっとコネクションはつなげております。以降、何度かはジャイアントからこちらに送客をしていただいておりますが、なかなか継続的に大きな流れにはなっていないというのも現実でして、どうしてもやっぱり今ジャイアントのもっと太いパイプがしまなみにございますので、そちらとも連携しながら、せっかく築いたジャイアントのコネクションというのは引き続きつなげていきたいと思っています。大体、目標としましては、年に最低1度から2度のツアーは催行していただきたいと思って、向こうのジャイアント旅行社のほうと交渉はずっと続けております。
 WTCについてですが、こちらは中部の事務局と連携をしながら、幾つか具体の旅行会社がございますので、そちらにアプローチをしたり、それから実際に我々が台湾に行って商談会をしますときに、そういうウオーキング関連のそういうものに集まっている団体さんであるとか、旅行会社であるとかというところとは切れ目なく情報交換をするように今しているところですので、ぜひWTCのときにも実現に向けて取り組んでまいりたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 ワールドマスターズの話もしたのだけれども、グラウンドゴルフの話を1回してあるので、例えば、観光交流局の皆さんと一緒に連携できますか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 お声をかけていただければ一緒に連携してまいりたいと思います。

○横山委員
 石岡区や大肚区が交流の姉妹提携都市をやっているのですけれども、そことは交流はどういうぐあいになっていますか。

●小谷交流推進課長
 三朝町と北栄町の案件でございますけれども、三朝町長も先月台中に行っていただきましたし、北栄町も大肚から青少年を受け入れてといった交流を現在も続けております。そこは、我々としてもサポートをしていきたいと思っております。引き続き友好関係を続けていっていただきたいと思っておりますし、支援をしていきたいと思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 台中市の陸上競技協会ですが、もちろん今度鳥取陸協の会長に浜崎先生になっていただくので、だから、応援はしますけれども、ひょっとしたら切れてしまう可能性があるので、20人から来られたものが1人になったとか2人になったとかということになっているので、これは何としてもてこ入れをしてほしいなと思います。国際交流課の来てくれた人たちの宿泊費や旅費、そういうものに補助があるので、そういうことも話をして、やっぱり上手に、例えばWTCだとか、関西ワールドマスターズだとか、そういうものに来ていただけるように。1回道がつくと結構来ていただけるのではないかと思いますが、その方法が聞きたいのですが、どうでしょうか。

●小谷交流推進課長
 WTC等も含めまして、台湾だけではないのですけれども、友好交流地域からもたくさん参加をいただくように中部のWTC室とも連携をして進めてまいります。

○横山委員
 韓国はもちろんですよ。今、一緒にやっているのか。韓国からもWTCにいっぱい来てくれている。台湾のほうが可能性がある。

●小谷交流推進課長
 はい、頑張ります。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 はい。

○澤委員
 1ページ目、ちょっと教えてほしいのですけれども、タイのセンターであった国際旅行フェアですか。先ほど鳥取県の説明はあったのですけれども、単独で今回出られたということの説明で、非常に頑張らないといけないなということなのですが、日本の中で単独で出てきたところはどういう感じなのか、そういう状況も教えてほしいですし、それから、日本海側で競合しているようなところがもしあれば、それとの比較といったらおかしいのですけれども、どのような観点で鳥取県は攻めていこうかというようなことをちょっと教えてください。
 それともう一つ、スマイルサポーターと言われましたね。これはあるということなのですけれども、今の人数とか、どういうような横の連携とか。せっかく言葉使われたので、ちょっとここのところの説明を今後のことも含めてお願いしたいと。
 それと、下のほうにシンガポールのことが出ています。初めてということなので非常に期待をしているのですけれども、その説明の中で松葉ガニのとか、イワガキ等の水産物、砂丘等の説明があったと、実際にこの松葉ガニとかイワガキを持っていって試食とかなんとか、そういうことはされたのでしょうかね。もしそういうこともあれば、どういう反応があったのかと、今後の展開も含めてちょっと教えていただけたらと思います。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 まず、タイの御質問について御報告いたします。
 私の説明が少し誤解を招くような言い方をしましたので、訂正も含めて回答させていただきたいのですが、「単県で出展した」ではなくて、「単県でも出展した」というところで、実は鳥取県は3つのくくりといいますか、まずこの出展している形態が関西広域連合というところでもブースを出しております。ですので、鳥取県は関西広域連合の一員でもありますので、そちらでも鳥取県のPRを行い、それから中国5県で構成しております中国推進協というのがございますが、こちらでもブース出展をしておりますので、こちらにも鳥取県も参画をしている。なおかつ、それに加えて鳥取県、今回は単独でも出ているというところで、単独でもという言い方は、少しスペースを広げてというところで、鳥取県の露出度を上げるためにスペースを広げたブース展開をしたというところでございまして、発信量は今回はかなり分厚く行ったいうところです。
 このタイのTITFというのは、タイ国内で最大の旅行博覧会なのですけれども、物すごく大きな広さの中でやっておりまして、タイの国民の皆さんに世界中のデスティネーション、行き先、方面をPRしている旅行博なのですが、その中でも一番大きなエリアを占めているのが日本です。といいますのも、訪日旅行ブームというのがタイの中でも起きており、なおかつ訪日旅行、日本が一番リピーター率が高いということで、タイの市場の中では非常に日本というものが大きく関心を寄せられているというのがまず1つございます。
 その日本のブースの広いエリアを占める中で、実は、47都道府県どこが出ていてどこが出ていないかという詳細なリサーチは持っていないのですけれども、ちょっと私も行ってばっと全部のブースを見てきて、出ていない県を探すほうが難しいのかなというぐらい。単県で出ているところは余りありませんが、組んで出ているところ、または企業が軸になって出ているところ、いろんな出方がございますので、単県で出ているところは少ないですけれども、ただ単市で、1つの市で出しているというところももちろんございます。ですので、47都道府県、どこが出ていてどこが出ていないか、日本海側でどうかというのは非常に難しいのですけれども、おおよそ出ているかなという感じの印象は持っております。その中で、今回は鳥取県ネタがたくさんございまして、先ほど江原官房長からも説明がありましたけれども、このコナンミステリーツアーというのは一つ新しい年の大きな売りのコンテンツでございますので、こちらも含めてPRを行ってきたものでございます。
 シンガポールの御質問をいただきました。
 松葉ガニ、イワガキ等々でございますが、残念ながらこちらは写真であったり映像であったりというところです。ただ、ほかの市場では観光物産という形で、リアルな物産を持ち込んでというやり方もあるのですけれども、今回、このシンガポールで行いましたトラベルレボリューションというのは初参加でございましたので、まだ我々も十分に情報、やり方、ノウハウ等も持っておりませんでしたので、今回は初参戦という形でPRを行ってきたというものでございます。

○澤委員
 済みません。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 スマイルサポーター。

○澤委員
 うん、そうそう、そうそう。

●小谷交流推進課長
 タイのスマイルサポーターにつきまして、済みません、ちょっと明確な数字を持っていないのですけれども、26年度、27年度、大体10名程度受け入れておりますので、そういう意味では、スマイルサポーターとして、今タイにいてくださるサポーターとしては20名弱ということになろうかと思っております。

○澤委員
 そこのところをもう少し、今人数とかしか聞いていないのですけれども、もうちょっと具体的な活動とか、今後どういう展開をしていくのかというのも、何かこれ名前が出ているので、ポイントになるのではないかなと思ってね。お聞かせ願いたいと思います。

●小谷交流推進課長
 もともとタイに拠点を置いたこともありまして、鳥取のファンをつくっていこうということ、それから現地において鳥取県をPRすることについてお手伝いをしていただく方を養成していく、そういったことを目的として、タイの大学生で日本語を学んでいらっしゃる方を大学と協力して選抜をさせていただいて、その方々を鳥取県に招いて、いろいろ鳥取県内を見ていただいてファンになっていただいて、また戻っていただいて、例えば今回のフェアでありますとか、そういったイベントの際に鳥取県のブースでお手伝いをしていただいて、例えば鳥取県のPR、実際に自分が見て、見た感想をまた自分の声でタイ語で伝えていただく、そういった活動に利用させていただいております。

○澤委員
 ありがとうございました。

◎福田委員長
 済みません、私からちょっとタイの国際旅行フェアについて関連質問させていただきたいのですが、私も何かNHKの全国版のニュースで鬼太郎とかコナンが出ていて非常に評価するものなのですが、前にも申し上げたかもしれないのですけれども、昨年、野坂副委員長と私とでタイを訪問させていただいたときに、向こうの政府の観光局の方から鳥取県のパンフレットに対して御指導があったのです。鳥取砂丘の表紙のものだったのですが、要は東京で配っているものをタイ語に変えて、あそこに持って来られているような印象を持たれていて、やっぱり向こうでマーケティングすると、日本の訪日目的というのは雪とかスキー場というのが非常に大きな魅力だということで、特に鳥取県というのは過疎地のスキー場を抱えていますので、ゴールデンルートの最後の大阪あたりから2~3時間の圏内で着けるわけで、もっとそういったところをPRしていただきたいなというふうに思っておりますし、また、さっき市村室長の話の中では、やっぱり鳥取県の印象というのが美しい景観とか、食という話だったのですけれども、ほとんどの都道府県が参加をされている中で言うと、おいしい食とかやっぱり景観の美しさというのは、多分ほかにもたくさんあるのだろうなと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 御質問をいただきました。私たちの取り組みも含めて回答させていただきます。
 まず、パンフレットなのですけれども、こちらのほうは昨年、前回出たときにいろいろ行き届かない点、足りていないなという点がありましたので、今回はつくり直して、タイの現地の旅行代理店とタイの観光客目線というところを重要視して、その方たちに実際に鳥取県に来ていただいて、もちろんタイ語でございますが、タイ観光客目線という形でつくり直したもので、そちらを持っていって、パンフレット等々、ツールをつくりかえて持ち込んでPRをしてきました。
 鳥取県の雪も含めての冬シーズンも含めての売りというところでございますが、委員おっしゃるとおりで、私たちもその差別化が非常に一番難しいところだと思っております。が、ただ、紅葉もどこにもある、日本全国どこでも紅葉は見られますし、日本全国どこでも朝日も夕日も見られますしという中で、アクセスも含めて、それからルートも含めて24時間の過ごし方も含めてというところで、どれだけ具体的にその方たちに説明をしてイメージをしていただけるか、その中でプラス鳥取県だけの要素がどれだけ入ってくるかというところも含めながらの、そのようなアプローチを結構時間はかかりますけれども、今、展開しております。
 その中で、やっぱりタイの方たちに1つはずせない要素といいますのが、どちらかというとタイは国全体が日本に比べるとかなり若い年齢層の方々が動いておられるので、そういう方から言うと、非常にわかりやすいコンテンツということで、コナンであったり、鬼太郎であったりというものは1つありますし、それからやはり海が見える砂丘というのも、これもタイの方からすると1つ非常に大きな関心を寄せられているところ。それから、また同じではないかと言われそうですけれども、それでもやはりカニであるというところもあって、その辺のところで地道にPRを続けているところでございます。

◎福田委員長
 いかがですか。もういいですか。
 それでは、ないということで、次に閉会中の調査事項について……(「ちょっと、その他の」と呼ぶ者あり)その他は後です。
 閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、観光振興、防災体制並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はありませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきたいと思います。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、正副委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきたいと思います。(「調査活動は」「委員長報告でしょう」と呼ぶ者あり)委員長報告でございます。(「委員長報告か」と呼ぶ者あり)委員長報告です。はい、そうです。
 次に、その他でございますが、危機管理局、地域振興部及び観光交流局に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

●城平危機管理局長
 危機管理局の城平です。皆様におわびをしないといけない事案が昨日発生をいたしましたので、手を挙げさせていただきました。
 詳細については、担当の課長から説明をさせていただきますけれども、昨日、消防防災ヘリコプターの訓練中に隊員が人さし指を骨折するという事故が起こりました。厳しい訓練の最中でのけがということですけれども、隊員の安全を守る立場におります者として、皆様におわびしたいと思います。申しわけございませんでした。
 消防防災ヘリコプターは、平成10年から運航開始をして、18年間無事故で参りました。このたびの事案については、こういう事案が起こったということを教訓にして原因究明をして、再発防止対策を行って、より一層の安全を図っていきたいというふうに思いますし、県民の皆様の安全を確保するために、より一層取り組んでいきたいと思います。このたびは申しわけございませんでした。

○長谷川委員
 その他の、さき方の報告事項に関連してなのですけれども、つい先日、1週間内外で鳥取砂丘から出雲大社にバスが走るようになったというニュースを聞いておりまして、観光交流局なり交通政策課にお答えいただきたいのですけれども、ぜひ成功していただきたい。しかも山陰DMOということで、これから両県にまたがる観光旅行の商品づくりなども進む中で非常に有効な手だてとなると思います。ぜひ県も当面、1年間を見越して、それから乗客利用人員を10人を最低ラインとして運行するということではありますけれども、全く民間バス会社だけに任せておきますと、なかなかそれも厳しいものになろうかと思いますので、ぜひ本県にとっても、こちらから向こうに行く、また向こうからこちらにおいでいただく有力な手段となりますので、ぜひかかわりというものをいろんな形で、側面を含めて支援をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。(「倉吉に寄るのか」と呼ぶ者あり)
 そういう内容をもうちょっと含めて、概要も含めて教えていただければと思います。

◎福田委員長
 これはどなたですか。

●寺口交通政策課長
 実は今回のあのバス運行に関しましては、これはまさに民間の事業者の方が中心になられて組み立てられたことで、正直なところを言いますと、県もそこまでの情報をいただけなかったということもございます。ただ、実際これから運行されますので、これからの運行状況等も確認し、事業者とも連携もとりながら、今後の展開についてはまた相談させていただきながら進めていきたいと思っております。

◎福田委員長
 要望ということでね。

○長谷川委員
 どういう走らせ方ですか。

●寺口交通政策課長
 ちょっとそのあたりも我々としては……。

◎福田委員長
 では、後ほど。
 済みません、私がちょっと飛ばしてしまいまして。丸山消防防災課長さんの説明をお願いいたします。

●丸山消防防災課長
 済みません、きのうの急な事故だったものですから、その他の報告になって申しわけございませんでした。
 そうしますと、別紙での報告事項を申し上げたいと思います。鳥取県の消防防災ヘリコプターでの救助訓練中の航空隊員の負傷事故について御報告申し上げます。
 昨日、県の防災ヘリコプターでの救助訓練中に航空隊員が負傷事故を起こしたものでございます。これについては、大変申しわけございませんでした。
 まず事故の概要でございますが、きのうの午後2時20分ごろ、三朝町中津の訓練場です。これは消防防災ヘリコプターの臨着場に当たるところでございますが、航空隊員が救助のホイスト中の操作中にホイストフックダンパーとフックの格納部分に右手人さし指を挟んで、指先を骨折したものでございます。
 原因は、2番でございますが、要救助者を収容する役割のオペレーターの隊員が、今回は要救助者と隊員2名で救助を想定した訓練をしているとこでございますが、安全確保のために収容直前まで可能な限りホイストのワイヤーをヘリに当たらないように調整しないといけないのですけれども、それが終わった後、実際に救助者を収容する直前にホイストフックダンパーの部分を持っていたところ、フック部分が手に届くということもありまして、その間に指を挟んだものでございます。
 写真ですが、左が航空センターで訓練をしている最中なのですけれども、こういう状態のときに右の写真の矢印にありますけれども、ここに右手部分が入ってしまって骨折したものでございます。
 3番目の航空法との関係でございますが、航空機によって人が死傷した場合は国土交通大臣に報告義務がございますが、今回は指先の骨折ということで該当はしないと、それから重大インシデントということで事故が発生するおそれも認められないという状態にも該当しないということでございました。
 今後の事故防止の対応策ということでありますが、きのう検証会を開催しまして、ホイスト操作とかマニュアルについて検証いたしました。具体的には、新規隊員になりましたので、改めて特に救助装備等を使用した全体の活動時の検証、また、ホイスト部分についての検証を行っております。また、実際に隊員が命綱をつけているのですけれども、これについて、改めて長さを見直すとかという検証をいたしております。
 いずれにしましても、やはり訓練中はもとより、県民の安全安心のための実際の活動の中で、今後事故につながらないように改めて事故防止対策に万全を期したいと思います。

◎福田委員長
 そのほかございませんか。

○前田委員
 これはダンパー、要は、ばねだね。この絵を見ると、これは常に挟まれるで。ダンパーをプラスチックなどで覆ってしまわないと、これはいつでも手が入るよ。
 この4番目の、各隊員の身体的な特徴等も踏まえ収容時の活動隊員全員の動線の検証及び確認を行う。わからないな、要はダンパーをプラスチックで覆ってしまえば、これは入らない。これをなぜしないのか。これは絶対入るよ。

●丸山消防防災課長
 これにつきましては、多分、航空法の規制とか、何かあるのかなとは思ったりするのですけれども。

○前田委員
 いやいや、カバーでこれを覆わない限り、必ず手は入る。

●丸山消防防災課長
 改めて、もう一度安全対策について検討をいたしたいと思います。

○前田委員
 何かこの日本語がわけわからない。身体的な特徴を踏まえて、収容時の活動隊員の動線の検証、何が、動線というのはこれが精いっぱいだ。人を助けるときは、これぐらいの半身になってつかまないといけない。検証したって、このようなもので何が直るのか。これはだめだ。この表現が悪いわ。

◎福田委員長
 では、表現をちょっと直してもらって、また説明を。

○前田委員
 いやいや、だめだこれは。対策になっていないですよ。
 それと、これはつり上げ者の命綱と何の関係がある。ダンパーと、それは別の話だ。以上、指摘をしますよ。

●丸山消防防災課長
 改めて安全対策について、航空センターと一緒に検討してまいります。

○森委員
 3点ほどお願いしたい。1つは、交通政策課の境線のことなのですけれども、米子空港に行くのに、あそこに駅をつくってもらっていいのですけれども、非常に路盤がすごいことになっていて、乗っているとこんなことになるような状況に実はなって、確かにあそこはもうからない路線かもしれないけれども、やっぱりせっかく鬼太郎列車を走らせたりいろんなことをやっているので、ぜひ、路盤の整備をJRに申し入れしていただきたいということが1点です。
 あと、2点、3点目なのですけれども、危機管理局にお願いしたいのですが、この間の新聞にSPEEDIの利用について一応認めるということが出た後に、また規制委員会が
SPEEDIは使ったって意味がないみたいなことをコメントしたりしているのです。この
SPEEDIの利用については知事会からも申し入れをしてもらって、ぜひ地方で使えるようにしてほしいということをやっていると思うのですが、鳥取県として、このSPEEDIをどういうふうに利用していくのか、それから、結果的に5キロから30キロ圏内のUPZは国が避難の判断をするということになっているけれども、今のままでいくと被曝を待って、被曝をさせておいて、その後逃げろということを判断することになるのだけれども、そうではなくて、このSPEEDIを使って鳥取県は逃げていくとか逃げていかないとか、どういうふうに使っていくとか、そういうのはどのように考えているのかということが1点。
 2点目ですけれども、この間いろいろ調べていたら放射性物質の拡散のシミュレーションの動画でいろんなやつが出ていて、それで結果的に今、飯舘村に最終的にその放射性物質がたくさん落ちたという赤いところが残っているのですけれども、それは放射性物質が出始めてから最後になるまでに風向きがぐるぐるぐるぐる変わっていって、最終的に一番たくさん出たときに、あの方向に風が吹いたのかな。それも陸地の部分だけが残っていて、海にはどれだけ出たかというのが実はわかっていなくて、ただ、どうもシミュレーションではそれが出ているみたいなのですね。
 これまではその放射性物質がどれだけ出るかというのがわからないということで、なかなかシミュレーションができなかったのだけれども、福島原発では時系列でどれだけ出たということがもうわかっていると思うのですね。そうすると、それを島根原発に当てはめて、それで今のアメダスのデータがありますよね、1年間の5分ごとの風向き、風速のデータがあると思うので、それに当てはめて多分シミュレーションができると思うのですよね。だから、それをもとに鳥取県でも島根原発に当てはめて、どういう形で、1年間を回してみたらどうなるみたいなことをぜひやる必要があるのではないかなと思うのですよ。国は5キロから30キロ圏ということでUPZを決めてしまったけれども、それ以上に福島原発の事故が島根で起こったらどういうふうになったのだということはやっぱり検証しておく必要があると思うので、ぜひそのシミュレーションをやってほしいと思うのですが、いかがでしょうか。

●大嶋原子力安全対策監兼危機管理局副局長
 まず1点目、SPEEDIの関係でございますけれども、3月11日の原子力関係閣僚会議におきまして、事前対策として大気中拡散計算を活用できまして、国は専門的、技術的観点から支援を行うというふうにされておりまして、さらに災害時の避難指示のため自治体は大気中放射性物質の拡散計算を保有することができまして、国は財政的な支援を行うという考え方が示されたところでございます。
 鳥取県といたしましては、避難ルート等の検討や準備につきましては放射性物質の拡散予測する情報が必要だということで国にも要望をしておりまして、今後、国の動向も注視しながら対応を考えていきたいというふうには考えてございます。

◎福田委員長
 森委員、いいですか。(発言する者あり)
 今、ここで。はいはい、どうぞ続けて。

●大嶋原子力安全対策監兼危機管理局副局長
 あと、避難のシミュレーションについては、国のほうでも島根を対象にしたシミュレーションも行っておりまして、その結果におきましては500マイクロシーベルトという速やかに避難をすべき地域につきましては半径5キロ以内にとどまるというような計算結果も示されておるところでございます。
 福島の結果につきましては、国でもいろいろと事後に検証いたしまして取りまとめられておるというところでございますが、一方で福島の事故の教訓を踏まえましてさまざまな対策なども強化されているところでございまして、なかなか一概に福島の状況を提供するというところも難しいという、状況が違うところもございますけれども、国でのシミュレーションなども出ておりますので、それらの結果を踏まえて、UPZの30キロなどを定められているようには考えております。

○森委員
 今のSPEEDIの話だけれども、要するに国はそれを提供すると言っているのだから、それを使ってどうするのかということを聞いている。鳥取県はそれを使ってどうするのかということを聞いている。そのことを答えてください。
 それと、放射性物質拡散シミュレーション、何で聞いているかというと、何でしなければいけないと言っているのかというと、大気の流れは基本的には西から東に流れていくわけですよ。全部西のものは全部東に流れていくわけ。ただ、高さが上に上がったものは全部西から東に行くけれども、低いものは確かに東から西に行く場合もある。ただ、福島の場合は東側が全部海なので、実際にどれだけ海に出たかわからないので、だけれども、どうも今の状況になると、時系列で福島原発からどれだけ出たということはどうもわかっているみたいなので、島根の風況の形に入れたものでシミュレーションすれば、実際に福島では海側に出たものが鳥取県側に来るわけだから、それはどれだけ来たのかということがわかるのではないかということを言っているわけ。それを調べる必要があるのではないかと聞いている。

●大嶋原子力安全対策監兼危機管理局副局長
 SPEEDIにつきましては、国もどういうものを使えということはまだ今のところ考え方を示されておりませんでして、どういうシミュレーションが使えるのかどうかというのもまだつかんでいないという状況でありますので、まずはそういったところもつかんでいきたいというふうには思っております。
 新聞ではSPEEDIを使うということを書いてありますけれども、SPEEDIのシステム自体は来年度なくなってしまいますので、どういったシミュレーションが使えるのかどうかというのも含めて、ちょっと今後把握していきたいというふうには思っております。

◎福田委員長
 では、また把握していただいて、後で森委員に返してください。

○森委員
 ちょっと待って。まだ答弁が残っている。

◎福田委員長
 もう一つ、だから風が西から東にという。

●大嶋原子力安全対策監兼危機管理局副局長
 そうですね、シミュレーションにおきましては、福島の結果もいろいろと出て、調査をされて同じように、どれだけの量が出たのかということと、あとそれを逆にシミュレーションに入れたときに実測してしまうというふうなシミュレーションも検証はさせていただいております。その辺でUPZを定めるときには、そういった規制のほうで各サイトごとにシミュレーションした結果が出ておりますので、そういうものをちょっと参考にしていきたいというふうには思ってございます。

○森委員
 ちょっと待って。
 県民をどうやって守るかという視点で話をしているわけで、国がどう言うかと、国がこう言っているからこうだという話をしているわけでは全然ない。県民を守るためにはどういったことをしなきゃいけないかという話をしているわけだ。
 その意味では、もしSPEEDIが使えるということだったら事前にどうやって県民を逃がしていくのか、そのSPEEDIの問題はどうやって知事が県民を安全にさせていくのか、ということを聞いているわけだ。ただそこには、規制委員会がそれは意味がないみたいなことを言っているけれども、でもそれは地域にそれを知らせると混乱するからみたいなことが新聞には書いてあるけれども本当にそれでいいんですか。被曝させた後に避難させて本当にいいのか、本当は被曝させる前に避難させる必要があるのではないですかということを言っているわけだ。それはどうするのですか、知事はその利用について知事会としてSPEEDIを使わせてくださいと言ってきたのに、それが使える状況になったときにどうするのだということを聞いてる。
 放射性物質のシミュレーション、確かにUPZを決めるときには、そうやって国が勝手に決めたかもしれない。だけれども、本当にそれでいいのか。鳥取県の危機管理局として県民を守るために本当にそれでいいのか。福島原発の被害が東側にはどれだけ出ていたのか本当にわからないから、それは県民に対して、ちゃんとどれだけ出ていました、本当にUPZの30キロで安全ですということを我々は示していかなければいけないのではないの、そのことをやらなければいけないのではないかと聞いている。

◎福田委員長
 城平局長、総括でお願いします。

●城平危機管理局長
 まず第1点目ですけれども、先ほど大嶋対策監が説明させていただきましたが、新聞報道ではSPEEDIが使えると報道されているのですが、実はもう国はSPEEDIを使えない状態にされていまして、鳥取県ではそのもととなるSPEEDIのシステムが使えないので、使えないようになります。これは先ほど、来年度予算がないという状態をお話ししましたけれども、鳥取県もそれはもう交付金の交付対象外になって、SPEEDIについての予算は、実は今回、来年度予算からは落とさせていただいております。
 そのような中で、国は各自治体が独自でシミュレーションをされるのであればそれについて何らかの支援はしますよと言われているのですけれども、その支援がどこまでしていただけるのかとかということがわかりませんし、これも先ほど大嶋対策監が申し上げましたが、実はこのシミュレーションについては、鳥取県は県独自でも要望をやっていますし、知事会でも要望をしていますが、きちんとしたシミュレーションのシステムを国でつくってくださいということを、もしSPEEDIが使えないのなら、それ以外のシミュレーションができるシステムでもつくってくださいということをずっと要望しております。これについては、現時点はできておりません。そのような中ですので、新聞報道ではそのSPEEDIがというような報道がなされておりますが、実際には使えない状態になっているというのが状況です。
 もう一点目についても、先ほどお話ししましたようなことでシミュレーションがまだ確立されたものがございませんので、こちらでそれを単独でできるものというのがないというのが現状ではございます。
 ただ、まずは先ほど30キロというUPZの線を決めるときに、あのときの国のシミュレーションも福島原発の例をもとにして、それと同じようなことが起こったらどういうふうに拡散するのかということをシミュレーションをしたものでございます。ちょっとこれについては、改めて個別に説明をさせていただいて、その上で疑問点とか、この辺をもう少ししないといけないのではないかとかということをさせていただければと思います。

◎福田委員長
 そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、その他はこれで終了させていただきたいと思います。
 委員の皆様には御連絡がありますので、この場にお残りいただきたいと思います。
 それでは、次回の常任委員会は4月21日の木曜日午前10時からの開催の予定でありますので、よろしくお願いします。
 それでは、委員の皆さんには御相談がありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。
(執行部退席)
 それでは、お残りいただきましたのは、まず調査活動報告についてでありますが、本会議におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することになっております。
 本委員会の平成27年度の活動状況について、事前に各委員の皆様に御確認をいただいていることと思いますが、いかがでしょうか。御意見をお願いいたします。

○前田委員
 県警本部が書いてなかったな。

◎福田委員長
 はい。(「要るっていったからね」と呼ぶ者あり)
 ええ、宮崎ね。宮崎の件。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 事務局から一言いいですか。
 何か、ちょっと違和感があり、落としています。

○浜崎委員
 今まで行ったことがないから書いておかないとだめではないか。(発言する者あり)

◎福田委員長
 行ったということでね、お願いします。(発言する者あり)ええ。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 そのかわりに、県警本部の案件を審議したというようなことも出ているのですが、いけませんか。(発言する者あり)

◎福田委員長
 では、宮崎の県警本部の調査を入れるということで。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、その意見を踏まえて修正をいたします。修正内容につきましては御一任をください。よろしくお願いします。(「はい」と呼ぶ者あり)
 次に、来年度の第1回県外調査でありますが、先日の委員会で4月11日から12日の日程で決定したところであります。お手元に日程の案をお配りしておりますので、その内容について事務局の説明をお願いします。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 説明をします。座って説明します。
 ポイントのまず1点が、当初は出雲の河川事務所の本所、出雲に行って説明をというふうに思っていましたが、移動時間が多かったり島根原発へのつながりが悪く、ちょっと先方さんに御提案をいただきました。先方さんの御提案は、松江市に島根県と松江市で運営している大橋川コミュニティーセンターという施設があります。この松江の施設まで大橋川の河川事務所の所長さんが出向いて説明をしてあげると。だから松江で説明をして、大橋川の改修を見学してもらったほうが、出雲に来て、見て説明を聞かれるよりもいいのではないだろうかという御提案をいただいたので、今その御提案を受けて、松江に泊まって、このコミュニティーセンターの会議室で大橋川の所長さんにお話を聞いて、大橋川の改修を見ようと。その後に中電に行こうという日程にしております。
 ですから、当初、出雲市のほうでという行程にしていましたが、出雲市までは行かなくて、松江市近辺というようなことにしています。その移動時間の前段で11日に朝鍋ダムのほうにというお声がありましたのでそれを入れた行程にしております。

◎福田委員長
 きょう決めてしまわなければいけないことなのです。よろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 何か、先ほど前田委員のほうからゴビウスをという話があったのですが。

○前田委員
 ただ、朝鍋ダムは1時間半だということで、とっても時間が余るわ。これ、余ってしまう。、朝鍋というのは、前の会見町だな。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 花回廊の近くですね。

○前田委員
 1時間半もかからないぞ。現場。

◎福田委員長
 ゴビウスは前の平田市なのですか。

○前田委員
 実際に、そこのところの近くだ。

◎福田委員長
 出雲市か、斐川町か。

○前田委員
 いやいや、だからゴビウスには行くことができない。泊まりが松江だから。まあ、言うだけだ。

◎福田委員長
 ああ、そうですか。では……。

○前田委員
 朝鍋はとにかく。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 朝鍋は短くしましょうか。

○前田委員
 1時間半ほど潰れないだろう、すぐだぞ。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 そのままにして、現場対応にしましょうか。

○前田委員
 ああ、まあ、そうしたほうがいいのではないか。すごく余るぞ。いいぞ、でも。

○野坂副委員長委員
 松江に早く着けばいい。

○前田委員
 松江にな。ここに行きますか、そうしますかね。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 松江に早く入るようにしたらいいですか。

○浜崎委員
 松江に早く入るのなら、美術館はどうか。

○長谷川委員
 美術館ね。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 ちょっとそれは調整させてください。(発言する者あり)

◎福田委員長
 あそこでもいい。前田委員、石丸頭取のところへ行きましょうよ、頭取室に。鳥取東高の後輩に。石丸頭取の山陰合同銀行の頭取室に。(発言する者あり)

●田中議会事務局調査課課長補佐
 美術館は調査対象外です。

○長谷川委員
 そんなことはないと思いますよ。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 議員としてはそうですけれども、委員会としては。(発言する者あり)

○長谷川委員
 できますわ。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 それは県政としてはあるかもしれませんけれども、我が委員会としては美術館は付託されていません。そう思われませんか。

○前田委員
 それは、だから早く終わって、行きたい者は個人で行ってもらったら。(発言する者あり)

◎福田委員長
 今、ちょっと浜崎委員と長谷川委員から美術館という話があったので、では早く着いたら個人対応でということでね。

○浜崎委員
 個人で。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 それは、はい、いいと思います。

○前田委員
 個人で行く。

◎福田委員長
 そういうことでよろしいですか。

○前田委員
 結論はどうなる。

◎福田委員長
 では、自由行動ということですね。早く着いたらね。

○前田委員
 朝鍋をとにかく短くして、それで早く着いて、それから三々五々。

◎福田委員長
 はい、三々五々で。(発言する者あり)
 ちょっとごめんなさい、まだあるのですよ。済みません。それでは、調整は一任いただきまして、事務局にお願いしたいと思います。
 また次、智頭急行及び若桜鉄道に対する参考人招致についてでございますが、先日の常任委員会で両者の経営状況等について参考人招致を行うことと決定いたしました。現在の調整状況について、事務局の説明をお願いします。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 説明します。先方さんに内々にお話をしましたのが、常任委員会開催日、21日と22日であれば社長さんの日程がとれるというお話なので、21日は……。

◎福田委員長
 ああ、いいと思います。よろしいですか。では、21日で決定しましょう。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 そこで、先方に御意見を伺う内容は、経営状況と今後の展望というような意見を聞こうとする内容でよろしいでしょうか。

◎福田委員長
 はい、私はいいと思います。

○前田委員
 いやいや、参考人招致はその日の意見交換はできないだろう。だから、皆さんから希望をとらないといけない、聞いてみたいと。それを集約して出すのだ。それで説明してもらう。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 羅列でいい。

◎福田委員長
 では、箇条書きで出してもらうと。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 大きな項目を投げるのではなくて、1個ずつ出して、わかりました。

◎福田委員長
 はいはい、そうしましょう。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 それならいいです。

○前田委員
 だから、皆さんに用紙を配って、質問事項を書いてもらえばいい。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 そのときに先方さんは、社長さんと、それ以外にその説明を求めたい方があれば。どのようにしましょう。

○前田委員
 こっちが指定できないだろう。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 いや、ひとまず社長さんに会えば、よろしいですか。

○前田委員
 いや、それは向こうが判断するものだ。

●田中議会事務局調査課課長補佐
 ええ、まずこちらがひとまず言ってあげないと、相手にも聞かれたのですよ。
 いいのですよね。それ以外にあれば書いてもらって。

◎福田委員長
 では、そういうことで、箇条書きで皆さんから質問の希望をとりたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは、本日危機管理局が所管する災害情報システムの視察を行います。委員の皆様には、この常任委員会が終了いたします時点から、あと5分後にしましょうか、もうすぐか。もう今行きますか。(「行きましょう」と呼ぶ者あり)
 では、下の議会棟の玄関に集合してください。(「はい」と呼ぶ者あり)では、よろしくお願いします。
 以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後2時15分 閉会 
 
 
  
 
 

 

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