会議の概要
午前9時59分 開会
◎福田委員長
ただいまから、地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従いまして議事を進めさせていただきます。
なお、今回の常任委員会は執行部の入れかえを行うこととし、最初に警察本部及び県土整備部、次に危機管理局、最後に地域振興部及び観光交流局の順に議事を進めてまいります。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、前田委員と森委員にお願いいたします。
それでは、警察本部、県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
既に政務調査会で説明を受けたものがありますので、執行部の説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いします。
質疑につきましては、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきたいと思います。
なお、県土整備部の平成28年度公共事業実施地区の概要につきましては、議案説明資料41
ページ以降でありますので、特に説明を要しないこととします。
まず、警察本部から説明を求めます。
初めに、井上警察本部長に総括説明を求めます。
●井上警察本部長
改めまして、8月22日付で本県本部長を拝命いたしました井上でございます。今後よろしくお願いいたしたいと思います。
それでは、本議会で……。
◎福田委員長
どうぞ、座って説明してください。
●井上警察本部長
では、座って説明させていただきます。
本議会で警察本部から御審議をお願いしております平成28年度鳥取県一般会計補正予算等の議案2件と報告3件がございます。これについて御説明いたします。
議案説明資料の表紙裏面の平成28年9月定例会議案説明資料目次をお願いいたします。予算関係では議案第1号、平成28年度鳥取県一般会計補正予算、予算関係以外では議案第8号、鳥取県警察本部の内部組織に関する条例の一部改正について、報告第1号、平成27年度鳥取県一般会計継続費繰越計算書について、報告第2号、平成27年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書について、報告第10号、議会の委任による専決処分の報告についてであります。
最初に、1ページをお開きください。議案第1号の平成28年度鳥取県一般会計補正予算につきましては、議案説明資料総括表のとおり、録音・録画装置の整備及び暴力団対立抗争対応に要する経費といたしまして1,822万円の増額補正をお願いしており、補正後の予算総額は174億1,633万6,000円であります。
次に、資料6ページをお開きください。議案第8号は、鳥取県警察本部の内部組織に関する条例の一部改正についてであります。国外犯罪被害弔慰金等の支給に関する法律が制定されました。国外犯罪の被害者等に対し弔慰金または見舞金を支給する制度が設けられたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
次に、資料8ページをお願いします。報告第1号は、平成27年度鳥取県一般会計継続費繰越計算書であります。この継続費繰り越しにつきましては、平成27、28年度の2カ年の継続事業である八橋警察署及び東部運転免許センター庁舎移転整備事業費として合計9,766万円余の繰越額が確定したというものでございます。
次に、資料9ページをお開きください。報告第2号は、平成27年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書であります。この明許費につきましては、警察財産管理費及び東部運転免許センター庁舎移転整備事業費として合計3,945万6,000円の繰越額が確定したというものでございます。
次に、資料10ページをお開きください。報告第10号は、議会の委任による専決処分の報告についてであります。公務中の職員の交通事故についての損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、それぞれ知事の専決処分がなされたことからこれを御報告するものでございます。
以上、警察本部の提出議案等について御説明申し上げました。詳細につきましては、関係課長に説明させますので、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
◎福田委員長
続いて、関係課長から順次説明を求めます。
岡山警務部会計課長、お願いします。
●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
会計課長の岡山です。よろしくお願いいたします。それでは、座って御説明いたします。
議案第1号、平成28年度鳥取県一般会計補正予算について御説明いたします。お手元の資料1ページをごらんください。録音・録画装置の整備及び暴力団対立抗争対応に要する経費として捜査活動運営費1,822万円をお願いしております。
次に、資料の2ページをごらんください。捜査活動運営費として補正額は先ほど申し上げました1,822万円であり、その上に括弧書きしていますが、債務負担行為額としまして1,781万
8,000円をお願いしております。
1の事業概要でございます。(1)は録音・録画装置整備事業であります。取り調べの録音・録画制度に対応できる捜査環境の整備を図るため、設置型の録音・録画装置を追加整備するものであります。(2)は暴力団対策法施行経費であります。暴力団対立抗争対応のため捜査支援カメラ及び画像鮮明化処理システムを整備し、事件発生時における早期検挙等を図るものであります。
2の主な事業内容です。(1)は録音・録画装置整備事業であります。本年5月、裁判員裁判対象事件における取り調べの録音・録画制度の導入を定めた刑事訴訟法等の一部を改正する法律が成立しました。これにより対象事件において逮捕・勾留されている被疑者を取り調べる場合には、取り調べの全過程の録音・録画が義務づけられることとなりました。全過程の録音・録画制度の施行が3年以内と迫っていますので、施行までに着実かつ計画的に録音・録画装置の整備を進めるものであります。
(2)は暴力団対策法施行経費であります。平成27年、国内最大の暴力団組織山口組が六代目山口組と神戸山口組に分裂。本年3月には警察庁が抗争状態にあると認定しました。本年5月、隣県の岡山市内において拳銃を使用した神戸山口組傘下組織の組長殺害事件が発生しました。本県におきましても、抗争事件へと発展する危険性が極めて高い状況にあり、県民の安全・安心な生活に対する大きな脅威となっております。そういったことから、暴力団の関係拠点等に集中的に高感度のカメラを配置することで被疑者の犯行のその前後の足取り等を捉え、早期検挙につなげるものであります。また、抗争事件が発生すれば民間に設置されているカメラの精査を行う必要がありますが、設置機器によっては画質の悪いものがあります。これを鮮明化し、捜査へ活用することで被疑者の早期検挙を実現し、対立抗争の早期収束を図ることによって、県民の安全・安心な生活を確保するものであります。
3は補正額です。録音・録画装置は10式で1,663万2,000円、画像鮮明化処理システムは10式で158万8,000円をお願いしております。
4の債務負担行為額につきましては、捜査支援カメラ10式の平成29年度から5年間のリース料などとして1,781万8,000円をお願いしております。
続きまして、資料の5ページをごらんください。債務負担行為等に関する調書であります。先ほど御説明いたしました捜査支援カメラの賃借料などとして、平成29年度から平成33年度までの5年分としまして1,781万8,000円の支出予定額を記載しております。
続きまして、資料の8ページをごらんください。報告第1号は、平成27年度鳥取県一般会計継続費繰越計算書であります。この継続費繰り越しにつきましては、平成28年2月定例県議会で御報告いたしました平成27年、28年度の2カ年の継続事業である八橋警察署及び東部運転免許センター庁舎移転整備事業費として合計9,766万4,320円の繰越額が確定したというものであります。
次に、資料9ページをお願いします。報告第2号は、平成27年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書であります。この明許費につきましては、平成27年11月定例県議会で御報告いたしました警察財産管理費及び平成28年2月定例県議会で御報告いたしました東部運転免許センター庁舎移転整備事業費として合計3,945万6,000円の繰越額が確定したというものであります。
◎福田委員長
続きまして、中林警務部警務課長、お願いします。
●中林警務部総括参事官警務課長事務取扱
警務課でございます。議案第8号、鳥取県警察本部の内部組織に関する条例の一部改正について御説明をいたします。
警察本部議案説明資料の6ページ及び7ページをお願いいたします。本改正の提出理由につきましては、本年6月に国外犯罪被害弔慰金等の支給に関する法律が制定され、国外犯罪の被害者またはその遺族に対して弔慰金または見舞金を支給する制度が設けられたことに伴い、所要の改正を行うものでございます。
概要につきましては、警察本部警務部の所掌事務に国外犯罪被害弔慰金等に関することを加える等の改正を行うものでございます。なお、本条例の施行期日は、法の施行日にあわせ平成28年11月30日とするものでございます。
◎福田委員長
続きまして、植木警務部監察課長の説明を求めます。
●植木警務部監察課長
監察課長の植木です。座って説明させていただきます。
警察本部議案説明資料の10ページ、11ページをお願いいたします。報告第10号は、議会の委任による専決処分の報告についてであります。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、専決処分がなされた2件を報告するものであります。
1件目、資料10ページの説明をさせていただきます。本年7月14日に専決処分がなされたものです。和解の相手方は米子市内の個人の方で、和解の要旨は県側の過失割合を10割とし、県は米子市の個人の方に人身損害に対する損害賠償金2万9,050円を支払うものです。また、物的損害については損害が軽微で、相手方が損害賠償権を行使されないことから、損害賠償金は支払われないものであります。事故の概要は、平成28年4月6日午前7時ごろ、米子市上新印地内において、米子警察署所属の職員が公務である警ら用務のため軽特種自動車を道路左側に停車させ、降車しようとドアをあけた際、右後方の安全確認が不十分であったため、後方から進行してこられた和解の相手方の自転車に接触し、相手方の自転車が損壊するとともに、相手方が転倒し、負傷されたものであります。
続きまして、2件目、資料11ページを説明させていただきます。本年7月27日に専決処分がなされたものです。和解の相手方は大山町内の個人の方で、和解の要旨は県側の過失割合を9割とし、損害賠償金16万6,601円を支払うものです。事故の概要は、平成28年4月23日午後5時35分ごろ、大山町平木地内において、八橋警察署所属の職員が公務である警ら用務のため普通特種自動車を運転中、信号のない交差点を直進する際、左方道路から進行してこられた和解の相手方の小型乗用自動車と衝突し、双方の車両が損壊したものであります。
以上、2件について御報告させていただきます。相手方及び県民の皆様に多大な御迷惑をおかけし、また県有車両に損害を与えましたことを深くおわび申し上げます。まことに申しわけございませんでした。
◎福田委員長
それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○森委員
余りこんな話はしたくないのですが、今回カメラの補正予算なのですけれども、ことしの7月に大分県警で選挙について、犯罪が行われるかどうかということも全くないにもかかわらず、一般のところを隠しカメラで撮っていたという案件があったのです。当然鳥取県警はこんなことはないと思うのですけれども、今回新たにこうやってカメラを入れるのですけれども、カメラを設置するための基準とかというものについて、ちょっと説明をお願いします。
◎福田委員長
これはどなたがお答えになりますか。
●岡本刑事部総括参事官刑事企画課長事務取扱
刑事企画課の岡本と申します。大分県警がつけておりましたカメラの件につきましては、詳細の報告がまだ来ておりませんので、県警の立場として今お答えする立場にありませんけれども、鳥取県警が今現在つけておりますいわゆる捜査目的の捜査用カメラは高裁判例であるとか最高裁判例の具体的な設置する嫌疑について相当高度な嫌疑性があるだとか、つけることによって得られる特定犯罪の犯人を検挙できる、もしくはその証拠を収集する、もしくはデジタルカメラによって得られる録画が公共の福祉の立場から考えて、警察目的が達成できるものであるというような厳格な条件のもとに設置をさせております。先日、鳥取県警でも県下に対しまして指示文書を出しまして、事件主管課長を経由して刑事課課長の組織協議を行い、設置をしてもいいか、悪いか、設置に難があるかどうかというようなことを協議した上で、必要性、緊急性、相当性を協議した上で設置するようにしておるところでございます。
○森委員
例えば個人の家に入るときには裁判所の令状が必要で強制捜査ということだと思うのですけれども、そうでなくて外ですから、令状ということはないのかもしれませんが、今のお話を聞くと警察の側で全て判断して、それは外に出していないけれども、警察の基準のもとに全部やるのですよという、そういう話なのですけれども、今の基準というのは外に出せるのですか。こういったものですよということで私たちにももらえるのですかね。また、そこのところに市民のコントロールみたいなことは入るのかどうか。そこのところをちょっと教えてください。
●岡本刑事部総括参事官刑事企画課長事務取扱
設置につきましては、議員御指摘のとおり、令状に基づいてやるものではございません。任意捜査の限界内において判断をさせていただいております。また、県下に発出しております文書につきましては、情報公開対象文書たり得るものになっておりますので、目に触れていただくことはできると思います。
○森委員
私は民進党ですけれども、大分県の事案は、民進党系の議員のところで捜査をやるのだということでやられたようなのですけれども、例えば選挙で選挙事務所の前をこうやって撮るというようなことが、鳥取県警で考えられるのかどうか。今回の補正予算は暴力団の対策でということでの予算でその機器が整備をされるわけです。全て暴力団に使うということでやられるという建前ですけれども、機器としては警察にあるわけですから、現実問題としてそのカメラがあるときに、例えば参議院選挙、国政選挙などでそういう形のものがされることがあるのかどうか。我々も毎回選挙をやるわけですけれども、実はこういうことがされていたのですよなどということが出てくれば、本当にびっくりなわけですよね。だからどういうものについて隠しカメラで撮るのだといったことは、我々ははっきりと知りたいのですよね。今の説明では情報公開には堪えうるという話でしたけれども、では、その基準は資料としてはもらえるということですか。それもあわせてちょっとお願いします。
●岡本刑事部総括参事官刑事企画課長事務取扱
補正予算で要求しております捜査用の支援カメラにつきましては、現時点で暴力団対立抗争事件のカメラ以外で使うことは想定しておりません。
設置につきましてもう少し詳しく申し上げますと、捜査用カメラを設置する場合は、同一犯人と認められる犯罪がある一定の特定地域で連続発生している場合に犯人を特定する場合、それから犯人がその犯行を行ったという行為を証拠として立証する場合等、それと設置場所の相当性、いわゆる公共機関につけるにしても、民間のところにつけるにしても、そこが相当性、それなりに納得していただける場所であるのかどうなのか、それから設置で得られた情報を分析して犯人を特定するわけですけれども、得られる情報と公共の福祉との関係で、いわゆるほかの人の肖像権を侵害するようなものがないような状況の中で相当性を考えながら設置するという、任意捜査の限界論の中で行っております。データベースにしておりますのは、今までありましたそういう肖像権の侵害と言われて、高裁であったりだとか最高裁で争われたもので裁判官が判示したものを基準といたしまして、厳格に運用を行うようにしております。それからその文書につきましては、お出しすることはできると思いますので、よろしくお願いします。
○森委員
しつこいですけれども、最後にします。先ほども言いましたけれども、大分県警の事案は本当にびっくりでした。こういったことは鳥取県では起こらないのだと信じておりますので、本部長、ちょっとこの件についてのコメントをいただいて終わりにします。
●井上警察本部長
他県で起きたことなので、とやかく言う立場ではないのですが、ただ一般的に捜査というのはやっぱり合法・合理・妥当に行う必要がございます。今回の観点では民有地に勝手に入り込んだというところで恐らく住居侵入といいますか、建造物侵入、それとあと今度は公正な選挙を行う上で極めて遺憾な行為だろうと思っております。先ほど刑事企画課長が申しましたとおり、カメラの運用につきましては、やはり個人のプライバシー等々がございますので、それは社会の公共の福祉、それと基本的人権の保障、その他のバランスをとりながら適正にやりたいというふうに思っていますし、先ほどの刑事企画課長のとおり、何ていうのですかね、それが県民の安全・安心を確保する一番だろうと思いますので、本県ではそういうことはさせませんし、当然しっかり管理、運用に努めていきたいと思います。
◎福田委員長
ほかはないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
では次に……。
○野坂副委員長
済みません。11ページなのですけれども、交差点内の事故ということですけれども、交差点内というのは双方注意義務があるのだろうと思うのです。この場合、県側の過失が9割ということなのですけれども、これはどういった状況だったのでしょうか。
●植木警務部監察課長
警察側が道路幅が3.6メートルという道路から主要幹線道路であります7メートルの道路に入る際、7メートルの道路の左側から相手側車両が来られました。それをこちらから出る際に右側のほうの確認を主にしていたもので、左側から来られる車両に気づくのがぶつかってからという状況になってしまったので、過失的にはこちらのほうがかなり悪くなりますが、相手側もこちらの車が出てくるというのがわかったということで1割の過失をとられたというような状況でございます。
◎福田委員長
よろしいか。
次に、県土整備部から説明を求めます。
初めに、山口県土整備部長に総括説明を求めます。
●山口県土整備部長
それでは、本定例会にお願いしております平成28年度の9月補正予算等関係の議案について御説明申し上げます。
1ページめくっていただきまして、目次がございます。今回、議案として提案させていただいておりますのは、議案第1号といたしまして、平成28年度鳥取県一般会計補正予算、それから予算関係以外といたしまして、議案第9号並びに第11号でございますけれども、工事請負契約の締結に係るもの、また財産の取得に係るものでございます。このうち財産の取得に係るものとしましては、鳥取港のジブクレーンの更新に係るものでございます。それからその他、報告といたしまして3件、第1号、第2号、第10号でございます。2件につきましては、繰越計算書に係るものでございます。また、第10号につきましては、議会の委任による専決処分の報告でございまして、1件については条例の改正に係るもの、それから残りの3件につきましては損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定に係るものでございます。
1ページをごらんください。平成28年度の補正予算の説明の概要でございます。今回、補正として合計額115億4,400万円余をお願いしたいと考えてございます。その内訳はその下の欄にございます。一般事業といたしまして9億900万円余でございます。これにつきましては、鳥取砂丘コナン空港交流創出事業といたしまして、鳥取空港の国内線ターミナルビルと国際会館の一体化整備に係るものがメーンでございます。
その他公共事業につきましては、国経済補正対策に係るものを中心といたしまして、合わせまして公共事業計といたしまして106億3,500万円余をお願いするものでございます。このうち道路関係、一般公共事業につきましては、岩美道路でありますとか北条湯原道路、こういった大事な地方公共道路の促進に係るもの、また水防警報河川と19河川において大規模洪水における想定氾濫区域の調査、これは今6河川でやっておりますけれども、残りの河川についても今年度あわせて前倒し調査をさせていただくといったものなどについてでございます。
以上、一般会計予算115億4,400万円余でございますけれども、これらの予算をもちまして県民の安全・安心並びに一層の利便活用に努めてまいりたいと考えております。詳細につきましては、担当課長から御説明させていただきたいと思います。どうぞ御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎福田委員長
続きまして、関係課長から順次説明を求めます。
宮本次長兼県土総務課長の説明を求めます。
●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
それでは、一気に14ページに飛んでいただきますようにお願いします。14ページは横長の表でございまして、公共事業の総括表でございます。補正額は今回106億円規模の増額補正をお願いしております。平成24年度以来の100億円超えの増額補正でございます。
次は29ページをお願いいたします。29ページは繰越明許費の総括表でございます。今回繰り越し要求をさせていただいておるのは12億円余りでございます。その内訳は上の28ページのとおりでございまして、12億円のうち9億円が鳥取砂丘コナン空港のビルの増床であります。これについては今年度中に間に合わないことが確実でございますので、全額繰り越しをお願いしております。残りの3億円余りは当初予算ものでございます。繰り越し理由につきましては、30ページに1件ずつ記載しておりますので、後ほどごらんいただければと思います。
なお、今回、経済対策補正106億円規模と申し上げました。これについては同様に、今年度末までに全額終了することは困難ではございますが、まだ9月でございますので、繰り越し箇所がはっきりしてから次回以降の議会で改めて繰越明許をお願いすることとしております。その折にはよろしく御審議のほどお願い申し上げます。
続きまして、33ページをお願いいたします。33ページは継続費の逓次繰り越しの報告でございます。案件は八頭庁舎の耐震補強でございまして、これは平成27年度から28年度までの2カ年の耐震補強ということで継続費をいただいているものです。27年度はいわゆる北側の壁面をやりまして、28年度は南側の壁面をやります。竣工予定は平成28年10月末ですので、もうじき完成をいたします。順調に進んでおります。
1枚めくっていただきまして、34ページと35ページのあたりですが、こちらは繰越明許費のほうの計算書でございます。この様式の中にはございませんが、27年度から28年度への繰越明許として議決をいただいたのがおおむね159億円ほどございます。その159億円の中で、35ページの翌年度繰越額の合計欄のとおり、126億円が実際には繰り越しになりましたという御報告でございます。
次は40ページに飛んでいただきますようにお願いします。こちらは損害賠償の額の決定の報告でございます。平成28年7月15日、熊本県益城町にて、これはなぜ熊本県かといいますと、4月に発生しました熊本地震の災害復旧のために当時から今現在も、そしてこれからも当分続きますけれども、鳥取県の土木技師を派遣しております。その職員がレンタカーを借りていろいろ移動しておるのですけれども、非常に現地の路面状況が悪く、陥没した部分にはまってしまってレンタカーの車両が破損したものであります。損害額は2万円でございました。
◎福田委員長
続きまして、山内道路企画課長、お願いします。
●山内道路企画課長
資料の2ページをお願いいたします。道路企画課でございます。
9月補正でお願いする案件でございます。道路橋りょう維持費といたしまして、日本電信電話等受託事業でございます。平成24年から実施しております伯耆橋の歩道橋を今設置中でございまして、ことし上部工を製作、架設するところでございます。それに添架されている電線類を管理者から受託を受けまして添架移転する受け入れ予算を387万6,000円お願いするものでございます。
次に、一般公共事業でございます。国の経済対策の要件に合致する案件につきまして、中ほどの表に示してございますが、防災、安全交付金として交通安全、災害防除、舗装補修等の補修、それからバリアフリー、観光案内標識の外国語表記、こういったものを今回補正でお願いするものでございます。特に2つ目の災害防除10億4,100万円をお願いしておりますけれども、落石対策という形で、先般5月の島根県の落石事故を受けまして前倒しで要求させていただきたいと思っております。合計で17億3,600万円余をお願いするものでございます。
続きまして、単県公共事業でございます。道路維持修繕費として5,365万円をお願いするものでございます。これは先ほど申しました島根県で落石事故が起きましたが、その対策として応急対策を実施しております。それを当初予算の維持修繕費で賄っておりました。その足らず米として5,365万円をお願いするものでございます。
次に、3ページをお願いいたします。直轄事業に対する県負担予算でございます。これも経済対策に伴い国が直轄事業として行う鳥取西道路と鳥取自動車道の付加車線に対して補正をお願いしております。事業費にいたしまして40億円を予算化されているということを踏まえて、県の負担金として8億1,666万円余をお願いするものでございます。
道路企画課合計といたしまして補正額26億1,000万円余をお願いするものでございます。御審議よろしくお願いいたします。
続きまして、39ページをお願いいたします。報告10号でございます。議会の委任による専決処分の報告でございます。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、8月23日に知事の専決を受けておりますので、御報告申し上げるものでございます。事故は、平成28年4月30日午後7時55分ごろ、場所は倉吉市の円谷町、これは円谷トンネルを若干東側に行ったところで発生いたしております。和解の相手方が国道179号を走っていたところ、のり面から小石が落ちていたということでございます。それに乗り上げたということで、同車両のタイヤがパンクし、破損したものでございます。和解の要旨といたしまして、県側の過失を4割とし、甲に損害賠償金6,368円を支払うものでございます。これは4月に発生した事案でございますけれども、5月の島根県落石事故を受けまして、県といたしましては点検をし、さらには必要な対策を順次とっているところでございますけれども、引き続きパトロール等、順次やっていきたいと思っております。申しわけございませんでした。
◎福田委員長
続きまして、河田道路建設課長、お願いします。
●河田道路建設課長
道路建設課です。資料の4ページをお願いいたします。道路改良費の一般公共事業のうち道整備交付金事業につきまして、岩美2期地区で国の経済対策に伴う補正といたしまして2,000万円余の補正をお願いするものでございます。
次に、道路橋りょう新設改良費でございます。一般公共事業のうちの国経済対策に伴う補正を行うもので、地域高規格道路整備事業といたしましては岩美道路、倉吉関金道路、それから倉吉道路及び江府道路の事業促進を、また交付金事業につきましても社会資本整備交付金、総合交付金及び防災・安全交付金で25カ所の国道改築、県道改良を行い、事業促進を図るものでございます。合わせまして32億5,000万円余の補正をお願いするものでございます。
次に、単県公共事業の単県道路調査費でございます。昨年度2回の落石が発生した大滝白水線についてのり面の現地調査を行った結果、中間にあります未改良区間1.3キロののり面について斜面の状況が崩壊斜面と同様な状況が確認できた、連続しているということから、この区間について抜本的な対策工法を検討するというものでございます。1,000万円の補正をお願いするものでございます。
5ページをお願いいたします。街路事業の一般公共事業でございます。国の経済対策に伴う補正で、街路の葭津和田町線の事業促進を図るために1億円余の補正をお願いするものでございます。
道路建設課といたしまして33億8,000万円余の補正をお願いし、補正後125億7,000万円余とするものでございます。
次に、31ページをお願いいたします。国道482号(つく米バイパス)わかさ氷ノ山トンネル工事の工事請負契約の締結について、議会の議決をお願いするものでございます。若桜町茗荷谷から舂米区間の現道の隘路区間、幅員が狭くて急カーブ、急勾配が続く区間でございますが、この隘路区間の解消を図るために、延長1,244mのトンネルを新設するものでございます。契約の相手方は、鴻池・青木あすなろ・栗山特定建設工事共同企業体、それから契約金額につきましては27億800万円余、それから工事完成期限につきましては、平成31年3月15日とするものでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎福田委員長
続きまして、酒本河川課長、お願いします。
●酒本河川課長
資料の6ページをごらんください。まず、河川総務費の主要事業についてでございます。これは政調・政審でも説明しておりますので、簡潔に説明いたします。昨年の関東・東北豪雨の大規模水害における堤防決壊による家屋の倒壊や流出、そして避難勧告等のおくれを踏まえまして、昨年度から大規模洪水浸水想定等を行っているところでございますけれども、水害に対する警戒避難情報のあり方検討会などで市町村からの要望とか、このたびの岩手県・北海道豪雨災害等も踏まえまして、市町村の防災体制の早期見直しの一助となるように、当初は平成27年度から31年度までで行う予定であったものを、国の経済対策補正予算も活用しまして平成28年度に前倒しして行うものでございます。
主な事業内容といたしましては、単県公共事業を未実施地区での浸水想定について3,150万円、国の経済対策を活用しまして1億9,100万円余りをお願いするものでございまして、具体的には大規模洪水の浸水想定区域とか河岸侵食や越水による家屋倒壊等氾濫想定区域を設定するものでございます。対象は19河川ございますが、そのうち昨年度から5河川は実施中でございます。残る14河川につきまして単県公共で4河川、国の経済対策で10河川を前倒しで実施するものでございます。また、あわせまして、19河川以外の河川につきましても、代表河川において浸水した場合の影響範囲、避難するような範囲、これを簡易想定するようなことをモデル的に行うことを、前回の常任委員会で報告しましたあり方検討会の中で検討していきたいと思っております。その後、残りの河川に展開することを考えております。
続きまして、7ページをごらんください。河川総務費でございます。河川の維持管理費
1,800万円でございます。これにつきましては、住民要望等を受けて治水上、管理上、支障のある箇所について緊急的に対応するものでございます。
次に、河川改良費でございます。改良費の中で防災・安全交付金(河川改修)でございますが、これにつきましては、塩見川、由良川、加茂川などの河川改修に係る経費でございまして、12億500万円でございます。それと堰堤改良費でございますが、これは佐治川ダム等の施設の更新等に係る経費でございまして、2億6,100万円余りをお願いするものでございます。
次に、海岸保全費でございます。海岸保全費につきましては、岩美海岸等の侵食対策に対する経費でございまして、4億円余りと補助事務費をお願いするものでございます。
直轄河川海岸事業費負担金についてでございますが、これにつきましては、河川改修とか河川環境の関係で事業費ベースでは3億8,000万円、負担金でいきますと8,200万円余りでございます。
以上、河川課合計といたしまして22億9,300万円余りをお願いするものでございます。御審議をお願いいたします。
◎福田委員長
続きまして、的場治山砂防課長、説明をお願いします。
●的場治山砂防課長
治山砂防課でございます。資料の8ページをお願いいたします。初めに、治山費でございます。国の経済対策補正に対応するものでございまして、国の補正要件に合致したものといたしまして、一般公共事業の通常補助として5億1,300万円余の増額補正をお願いするものでございます。
続きまして、中段でございますけれども、単県公共事業でございます。これにつきましては、当初予算計上後の前線などの降雨により対応が必要となったものでございまして、合計で
1,600万円の増額補正をお願いするものでございます。
下段でございます。河川総務費、単県公共事業の砂防維持修繕費でございます。これも先ほどと同じく当初予算後の前線などの降雨により対応が必要となった箇所に対応するものでございまして、3,000万円余の増額補正をお願いするものでございます。
続きまして、資料の9ページをお願いいたします。砂防費でございます。これは砂防関係事業の国の経済対策補正の採択要件に合致するものに対応するものでございまして、一般公共事業の防災・安全交付金の中の通常・火山砂防事業、急傾斜崩壊対策事業など、27カ所に対しまして合計で15億2,200万円余の増額補正をお願いするものでございます。
中ほどでございます。単県公共の急傾斜地崩壊対策事業でございます。これは6月に実施いたしました危険箇所点検時に新たに確認されました崩壊に対するものを早急に対応するために必要な1,500万円の増額補正をお願いするものでございます。
下段になりますが、直轄河川海岸事業費負担金でございます。これは直轄負担金で国の経済対策に対応するものでございます。直轄の事業計画の決定に対する負担金でございまして、
3,900万円余の増額補正をお願いするものでございます。
以上、治山砂防課合計といたしまして21億3,600万円余の増額補正をお願いするものでございます。
続きまして、資料の36ページをお願いします。これは議会の委任による専決処分でございまして、7月30日に知事の専決処分を受けたものの報告でございます。
内容につきましては、採石法及び砂利採取法におきまして事業者の登録拒否等の要件等に暴力団員等を追加する旨、一部改正が行われたことによりまして、鳥取県手数料徴収条例の一部改正を行ったものでございます。以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎福田委員長
続きまして、森田空港港湾課長の説明を求めます。
●森田空港港湾課長
資料の10ページをお願いいたします。境港管理組合負担金、国の経済対策に対応する直轄事業の負担金でございます。60万円をお願いするものでございます。これは、中野地区の国際物流ターミナル及び竹内地区貨客船ターミナル整備に係る直轄事業の負担金でございます。主な事業内容といたしましては、先日完成式を行った中野地区の国際物流ターミナルにつきまして大型クルーズ船の寄港を可能とする係船柱を整備するものでございます。続きまして、境港ふ頭再編改良事業、竹内南の貨客船ターミナルでございますが、これの早期完成に向けて地盤改良など、工事の促進を図るものでございます。事業費といたしましては、直轄事業で7億円を予定しているところでございます。
続きまして、11ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港交流創出整備事業でございます。補正額といたしましては9億円をお願いするものでございます。この事業につきましては、地方創生拠点整備交付金の充当を予定しているものでございます。事業の目的は、今後の航空需要に対応可能な空港機能の強化、それから鳥取砂丘コナン空港の空の駅としての複合拠点化を推進するため、核となる事業として鳥取砂丘コナン空港国内線ターミナルと国際会館の一体的な活用を可能とする施設整備を行うということでございます。事業の内容は、委託費といたしまして、基本設計、実施設計等で7,700万円、工事費といたしまして8億2,300万円、事業費として9億円をお願いするものでございます。
中段に一体化のイメージということで、これまでの意見交換の結果等を踏まえ、施設の配置の案を基本構想で検討しておりまして、それをつけております。少し図のほうを説明いたしますと、上段が2階部分、下段が1階部分でございまして、左側が鳥取空港ビル株式会社が所有しております国内線ターミナル、右側が国際会館でございます。今、その間が空き地になっておりますけれども、ここをつなぎまして一体化を図るという計画でございます。この一体化によりまして空港の機能強化に係る施設でありますとか、空港の拠点機能の強化を図る施設を配置するように考えておるものでございます。今後、お願いしております予算が認められましたら、速やかに基本設計、実施設計を行っていくこととしております。
12ページをお願いいたします。ここでは参考といたしまして鳥取砂丘コナン空港空の駅関連事業ということで、今回、一体化とともに他部局で要求している関連事業を一覧表としてつけております。平成28年の実施中の事業に加えまして、下のほうに表にしておりますけれども、食のみやこ推進課、それから交通政策課、観光戦略課のほうでそれぞれ各事業を要求している状況でございます。
13ページをお願いいたします。一般会計の補正予算で国の補正予算に対応するものでございます。漁港建設費といたしましては、1億2,100万円余をお願いしております。内容としましては、漁港施設機能の保全計画の策定でありますとか、漁港のしゅんせつ費等をお願いさせていただいております。
港湾建設費でございます。8,700万円をお願いさせていただいております。これも国の経済対策といたしまして鳥取港、田後港の施設の補修についての予算をお願いしているものでございます。
境港管理組合費といたしまして、これも国の経済対策予算といたしまして400万円余を同じく補修費等で要求させていただいております。
空港港湾課合計11億1,300万円余をお願いするものでございます。
続きまして、32ページをお願いいたします。議案第11号といたしまして、財産の取得(クローラクレーン)についてでございます。本議会の議決を求めるものでございます。概要といたしましては、鳥取港の荷役用のクローラクレーン200トンづりを購入するものでございます。契約の相手方といたしまして株式会社原商鳥取支店、取得予定価格といたしまして1億5,600万円余でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
続きまして、38ページをお願いいたします。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものでございます。事故の概要といたしましては、平成28年6月1日、事故の発生場所は鳥取市賀露町、鳥取港の西浜の港内でございます。和解の相手が鳥取港の岸壁を普通貨物自動車で走行中、側溝にかかっておりましたふた、グレーチングでございますけれども、これに乗り上げたところ、そのふたがはね上がりまして同車が破損したものでございます。県の過失割合10割としまして損害賠償金31万1,000円余をお支払いするものでございます。この件につきましては、鳥取県内の港湾漁港の中の点検を行いまして、必要な箇所を補修したところでございます。今後、入念な点検を行っていくこととしております。申しわけございませんでした。
◎福田委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等はありませんでしょうか。
○澤委員
空港港湾課のクローラクレーンの取得。現状と内容をもう少し詳しく聞かせてください。
●森田空港港湾課長
クローラクレーンでございますけれども、現在、鳥取港では荷役用の機械といたしましてジブクレーンを配備して使用しておるところでございます。このジブクレーンが20年近くたっておりまして、更新の時期になっております。その代替機をいろいろ検討しました。まずジブクレーンは非常に特殊な機械でありますので、購入費が非常に高いということがございます。それと境港の現状を調査いたしましたら、ジブクレーンもございますけれども、昭和北では1万トン岸壁がありまして、こちらではクローラクレーンで荷役をしているという実態がございます。ということで、クローラクレーンといいますと非常に汎用性のあるクレーンでもございますし、オペレーターも資格免許を持っておられる方が非常に多数いるということもございまして、経済性とか使用の面でクローラクレーンを選定したというところでございます。規格につきましては、鳥取港の1万トンの船が入れる岸壁に配備することでありますので、その船に対応して今取り扱おうとしている貨物が取り扱える規格、作業半径、つり荷重を考慮しまして
200トン型のクローラークレーンを購入することにしたものでございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
○横山委員
まず……。
◎福田委員長
マイクをお願いします。
○横山委員
職員の事故が多いので、事故対策をしてほしいなという要望です。
9ページの加勢蛇川ほか2カ所、ここをもうちょっと詳しく教えていただけませんか。もう一つは、例えば加勢蛇川の源流の辺は大山滝というのです。大山滝がとんでもない山崩れになっている。今もなっていると思うのです。そのことについて対策はどうなっているか聞きたいなというふうに思います。
●的場治山砂防課長
加勢蛇川でございますけれども、これにつきましては、現在やっている箇所の増額の工事でございまして、ここにつきましては、堰堤を入れているところの対応で補正対応の条件によっているものをやっているところでございます。
それともう一つ、その上流側等につきましては、また林野とかの関係もございまして、その部分と調整しながら進めていかないといけないなと感じているところでございます。
○横山委員
いやいや、たった1億円で。1億円で直せないわと思ったから、加勢蛇川そのものが。
●的場治山砂防課長
済みません。ここにつきましても、堰堤を入れる箇所をやっておりまして、そこに対応する金額がそれ相当というところで、今回のものも年度内に発注なり執行という話がありますので、その条件で合う額を計上させていただいております。
○横山委員
はいはい、よろしくお願いします。
◎福田委員長
よろしいですか。
○澤委員
ちょっと確認したいのですけれども、4ページの大滝白水線のことです。ここはたしか人家が下にあって、これはもう崩れてきたら大変なことだということで、監視カメラみたいなものがあるということをちょっとお聞きしているのです。根本的な方法を検討するということなのですけれども、どういったようなことを考えられているのかということを。これは住民のことがありますので、ちょっとここで言える範囲でお願いしたいと思います。
●河田道路建設課長
今の大滝白水線のことでございますけれども、落石があった箇所、そういうところにつきましては、今回の国補正の災害防除という形で対策工事をしていくということで、今回この単県調査費で上げさせていただいたのは、その中間にあります、まだ未改良、道路が狭くなっているところについて落石があった場合には逃げ場がないというようなこともございますので、そこの区間について抜本的な対策をどうしたらいいのかというところの検討をしたいというものでございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
○澤委員
わかりました。
◎福田委員長
ほかはございませんでしょうか。ないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですか。
それでは、請願・陳情の予備調査に入らせていただきたいというふうに思います。
今回の予備調査は、新規分の陳情2件、継続分の陳情1件についてであります。
現状と県の取り組み状況はお手元に配付をしております請願・陳情参考資料のとおりであります。
初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思いますが、皆さん、いかがでございましょう。よろしいですか。
それでは、陳情警察28年10号、16歳未満の年少者のゲームセンターへの保護者同伴立入規制の緩和について及び陳情警察28年23号、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例における現行の16歳未満の年少者に係るゲームセンターへの立ち入り制限の維持について、担当課長から説明を求めたいと思います。
●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
生活安全企画課の青木です。よろしくお願いいたします。座って説明させていただきます。
それでは、請願・陳情参考資料の3ページ及び4ページをごらんいただきたいと思います。まず、陳情の新規分でございますが、警察28年23号、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例における現行の16歳未満の年少者に係るゲームセンターへの立ち入り制限の維持及び陳情警察28年10号、16歳未満の年少者のゲームセンターの保護者同伴立入規制の緩和についてであります。それぞれの陳情は16歳未満の年少者のゲームセンターへの立ち入りに関することでございますので、あわせて取り組み状況等を御説明させていただきます。
まず、現状等でございますが、施行条例は昨年6月に公布された風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律を受け、昨年12月、県議会において条例の一部改正案が可決され、法律の施行日と同じく、ことし6月23日に施行されております。改正された法律では、ゲームセンター等営業への18歳未満の者の客としての立ち入らせにつきましては、都道府県の条例により地域の事情に応じて保護者の同伴を求めることができるなどの制限を定めることができると改正されました。条例におけるこの法律の改正部分につきましては、ゲームセンター等の営業の実態を踏まえ、本年中には教育委員会、教育関係者、保護者等から幅広く意見を聴取した上でそのあり方について検討することといたしました。
次に、取り組み状況でございます。まず、学校における指導実態の調査等を教育委員会と連携いたしまして実施しております。ゲームセンター等営業所への小・中学生の立ち入りにつきましては、県下の各小・中学校において個別の生徒指導が行われております。そのため各小・中学校における生徒指導の現状を個別に調査することとし、本年5月から8月の間、県下の小・中学校191校を対象に市町村の教育委員会と連携し、実施したところでございます。その結果、速報値ではございますが、現在、県下の小・中学校におきましては、ゲームセンターの立ち入りを全面禁止として指導されている学校が約8割、保護者同伴であればゲームセンターへの立ち入りを認める学校が約2割となっております。この調査結果を踏まえまして、今月、小学校長会、中学校長会、PTA協議会から意見聴取を行った結果、ゲームセンターへの保護者同伴立ち入り規制の緩和については反対意見であり、陳情の内容にございますように、現状の条例で定められたゲームセンター営業者は午後6時から16歳未満の者を営業所に客として立ち入らせてはならないとの規定の維持を求める意見でございました。
今後の取り組みといたしましては、先ほど説明いたしました生徒指導実態調査結果を踏まえ、現在、小・中学校の設置者でございます市町村教育委員会に対し、意見聴取を実施中のところであります。また、知事部局、青少年家庭課と連携を図っておりますが、同課が所管されております鳥取県青少年問題協議会において、保護者同伴規定について検討を行っていただくほか、ゲームセンター営業者が主催される地域懇談会において検討していただくなど、議論を深めていただくこととしております。
今後も条例による適正な規制により、善良な風俗と正常な風俗環境の保持及び少年の健全な育成に障がいを及ぼす行為の防止が実現されるよう、引き続き関係機関と連携して県民の意見を把握し、条例の整備及び適正な適用に努めてまいりたいと思います。
◎福田委員長
それでは、ただいまの説明について質疑はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですね。
それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですか。
それでは、今回は聞き取り及び現地調査は行わないということでいいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
次に、陳情警察28年21号、河北小学校付近の道路における交通安全の確保について、担当課長から説明を求めます。
●樋口交通部交通規制課長
交通規制課長の樋口でございます。座って説明をさせていただきます。よろしくお願いします。
そういたしますと、請願・陳情参考資料の1ページ目をごらんいただきたいと思います。陳情警察28年21号、河北小学校付近の道路における交通安全の確保についての御説明をさせていただきます。2ページ目に図面をつけさせていただいております。この陳情に係ります現状を図面を見ながら説明をさせていただきたいと思います。
この当該申し出の場所と申しますのが、倉吉市の天神橋方向から河北小学校方向へ南北に延びます倉吉の市道と東西、図面の左右に延びます県道との交差点となっております。南北の市道は川を挟んだ東側の道路が南方、河北小学校への一方通行でございまして、西側、左側、川の左側の道路が北側に進みます天神橋方向への一方通行となっておりまして、付近は飲食店や大型スーパーなどの商業施設が建ち並んでおります。この交差点の一時停止の交通規制につきましては、平成14年に南側に進行する市道に一時停止規制を実施しております。
次に、取り組み状況について申し上げます。この交差点は、先ほども御説明させていただきましたとおり、県道と市道の交差点でありまして、今後、一時停止標識を、現在ついております通常の反射式からLED式による自発光式への変更や、横断歩道の白色のペイントがございますが、この表示を通常ものから夜間自動車のライトに反射するガラスビーズをより多く含んだ高輝度、よく光るものに変更するなど、運転者の方に対しまして規制の視認性を高めることへの安全対策を検討してまいりたいと思います。また、停止線を越えて横断歩道までとまらずに進行する車が多いとのことでありますので、停止線で一時停止する旨の注意喚起を促す看板、さらには運転者の方に対しまして一時停止線手前できちんととまることなどのマナーアップに向けた取り組みを検討させていただきたいと思います。
今後、いずれにしましても、道路管理者であります県、それから倉吉市さんと連携をしながら、協議をしながら交通安全対策を進めていきたいと考えております。
◎福田委員長
それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見をお伺いします。(「なし」と呼ぶ者あり)これもなしですね。
それでは、今回につきましては、行わないということにさせていただきたいと思います。
次に、報告事項に移らせていただきます。
質疑等につきましては、説明終了後に一括して行っていただきたいと思います。
まず、警察本部から、報告1、新警察署(現八橋警察署)の名称案について、中林警務部警務課長の説明を求めます。
●中林警務部総括参事官警務課長事務取扱
警察本部の資料の1ページをお願いいたします。新警察署、現の八橋警察署でございますが、これの名称案について御報告をいたします。
八橋警察署につきましては、琴浦町八橋地内から同町赤碕地内に移転し、平成29年3月の竣工予定で建設中のところであります。新しい警察署の名称につきましては、決定経緯を明らかにするため、有識者による名称検討会において検討を行っていたところでございますが、このたび検討会から琴浦大山警察署を名称案とする意見書の提出を受けたものでございます。
これまでの検討の経緯でございますが、本年4月に検討会を立ち上げ、検討会のメンバーにつきましては、経済界、学界等から見識高く、バランス感覚のすぐれた有識者を県東部・中部・西部各方面から選出することとし、東部地区につきましては鳥取銀行社外取締役の山脇彰子氏、中部からは倉吉商工会議所会頭の倉都祥行氏、西部からは米子商工会議所会頭の坂口清太郎氏に御検討を依頼いたしました。
意見書の提出までには3回の検討会を実施しております。第1回目は5月11日に八橋警察署で開催いたしまして、警察本部から八橋警察署の沿革、他県の警察署の名称、警察法施行令で定める警察署の名称要件等について御説明をし、名称検討のプロセスについて御検討をいただき、検討会で複数の名称案を示した上でパブリックコメントの実施を検討していく方針を決定いたしました。
(3)です。第2回目の検討会でございますが、6月2日、米子警察署で開催し、委員から提案があった名称案について検討を行い、琴浦、赤碕、琴浦大山、大山琴浦の4案についてパブリックコメントを実施して広く県民の意見を募集する方針となりました。また、パブリックコメントの周知徹底を図り、最終的にはパブリックコメントの意見を参考として名称検討会として1つの名称案を決定していくこととなりました。
パブリックコメントでございますが、6月7日から27日までの21日間実施いたしました。パブリックコメントの実施に当たっては、県民の皆様へのお知らせとして、鳥取県及び鳥取県警察のホームページに掲載するとともに、各市町村、各警察署窓口等に対する意見応募用紙の配付を行いました。特に八橋警察署管内におきましては、管内にお住まいの方へ広くお知らせするため、駐在所速報、ケーブルテレビ、防災無線等も活用した広報を行いました。その結果、応募意見総数が136件、新名称については、資料に記載しておりますが、琴浦大山警察署を妥当する意見が55件と最も多い結果となりました。応募状況を市町村別で見ますと、新警察署が管轄する琴浦町、大山町の2町で79件と全体の応募数の58%を占め、両町における関心の高さがうかがわれたところでございます。
(5)の第3回名称検討会でございます。第3回目は県警から名称検討委員に対してパブリックコメントの結果報告を行った後、名称検討会が名称案の最終検討を行った結果、委員からは、琴浦町からは琴浦あるいは琴浦大山、大山町は琴浦大山あるいは大山琴浦、赤碕、それ以外の周辺地域では琴浦大山とする意見が多かった。地域住民や周辺住民の意見を尊重すると琴浦大山が適当と考えるなどの意見をいただきました。その後、パブリックコメントの結果、意見が最も多くあった事実を尊重する。琴浦町、大山町を管轄する警察署である。新警察署の所在地は琴浦町であり、大山町も管轄していることを理由といたしまして、琴浦大山警察署を名称案とする意見書が提出されました。
(6)地元自治体への説明でございます。本年8月8日、琴浦町役場、大山町役場を訪問いたしまして、各役場におきまして山下琴浦町長、森田大山町長等に対しましてパブリックコメントの実施結果、名称検討会による検討結果について説明を行いましたが、特に反対する御意見はございませんでした。一定の御理解をいただいたものと考えているところでございます。
今後のスケジュールとしては、琴浦大山警察署を名称案としまして11月定例会において条例案を付議し、議案の可決を経て、警察署の名称を決定する予定としております。
◎福田委員長
続きまして、報告2、平成28年秋の全国交通安全運動の実施について、長田交通部交通企画課長の説明を求めます。
●長田交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
交通企画課でございます。それでは、平成28年秋の全国交通安全運動の実施について御報告いたします。警察資料の2ページをごらんください。
実施期間は9月21日から9月30日の10日間でございます。運動重点は、資料に記載のとおり4点でございます。子供と高齢者の交通事故防止、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止、後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、それと飲酒運転の根絶の4点でございます。日にちを定めて実施する運動として、9月30日に交通事故死ゼロを目指す日、交通マナーアップ強化日としてしております。
4番目の主な行事でございます。資料には代表例を記載しております。鳥取警察署では初日に交通安全パレードを実施いたします。他署においても同様のパレードを実施いたします。米子警察署では9月22日に米子市公会堂において安全意識の向上を図るため、命と安全をテーマに命と安全を守ろうフェスタを開催いたします。倉吉警察署では9月24日に倉吉市立西中学校においてスタントマンによる自転車安全教室を開催いたします。また、各警察署で高齢者訪問2万人作戦として、関係機関と協力しながら訪問活動を実施いたします。飲酒運転根絶広報についても各署で行う予定でございます。そのほかにも智頭警察署では隣接の岡山、兵庫と3県での合同検問、浜村警察署では交通安全高齢者グラウンドゴルフ大会などを実施する予定としております。
これから年末にかけて日が短くなり、例年交通死亡事故が多発する傾向にございますので、この安全運動を通じて県民に交通安全を広く訴えていきたいと考えております。
◎福田委員長
次に、県土整備部からの報告事項に移ります。
報告3、米子自動車道「蒜山IC~米子IC」の付加車線設置検証区間の決定について、山内道路企画課長の説明を求めます。
●山内道路企画課長
道路企画課でございます。県土整備部資料の1ページをお願いいたします。米子自動車道「蒜山IC~米子IC」の付加車線設置検証区間の決定について御報告いたします。
米子自動車道につきましては、6月7日に岡山自動車道とともに暫定2車線区間の付加車線設置検証路線に選定されておりました。当常任委員会でも御報告申し上げましたが、その後、常任委員会あるいは議会の後押しもございまして、このたび、8月31日に岡山県と鳥取県の合同部会が開催されまして、そこで具体的な検証区間が報告され、決定されたものでございます。
検証路線の選定基準でございますけれども、2の(1)に記載させていただいておりますが、速度低下と事故発生リスクの2点によって検証されておりまして、速度低下におきましては、近傍の4車線区間に比べて25%以上の速度低下が見られる箇所、また事故発生リスクにつきましては、インターチェンジ等の分合流部での事故や反対車線への飛び出しによる事故等が確認される箇所、こういったものが選定の基準となっております。
このような基準のもと選定された箇所が江府インターチェンジの南側3.4キロでございます。次のページに位置図をつけております。現在、この3.4キロの間にはトンネルが2本と橋梁が2本ございます。構造物の多い区間でございますけれども著しい速度低下が見られるということと、江府インターチェンジの分合流部におきまして速度低下と事故発生が多いということが今回の選定理由の決め手となっております。
1ページに戻っていただきたいと思います。2番の(3)に選定理由ということで、先ほど申し上げましたけれども、岡山米子線を1路線として考え、暫定2車線がある区間が賀陽インターから米子インターまでの間でございます。この区間でインターチェンジ間ごとに交通量、速度低下率、死傷事故率、こういったものをシミュレーションされております。太四角で囲わせていただいておりますけれども、この路線の中で1番から3位までを占める区間で設置箇所が選定されたというところでございます。蒜山、江府インターにつきましては、交通量について3番目、速度低下について3番目、それと死傷率については2番目という形で、どの項目についても非常に速度低下、事故発生のリスクが大きいということで選定されております。
設置の効果でございますけれども、この付加車線設置によりまして4車線化が図られ、20%程度の速度回復が図られるという予測をされているというところでございます。
今後の予定でございます。既に4車線分の用地は取得済みでございます。今後、現地測量、さらには詳細設計を実施されて、地元説明を経て工事着手に至るというところでございます。工事着手時期につきましては、説明はございませんでしたけれども、5年をめどに完成させたいという御発言がございました。
このたびは約3キロ、1区間のみということでございます。今後、情報収集に努めながら次の新たな検証区間が早期に決定されて、全線4車線化になるように、我々執行部としても取り組んでまいりたいと思っていますので、御協力をよろしくお願いいたします。
◎福田委員長
次に、報告4、鳥取市鹿野町岡木地区で発生した土砂流出への対応状況について及び報告5、NHK地上デジタル放送による「土砂災害危険度情報」の提供について、的場治山砂防課長の説明を求めます。
●的場治山砂防課長
治山砂防課でございます。県土整備部資料の3ページをお願いいたします。初めに、申しわけございません、文字の訂正をお願いいたします。表題に鳥取市鹿野町岡木と書いておりますけれども、岡井地区ということで、地区名は岡井、井戸の「井」でございまして、住所の字が岡木ということでございまして、ちょっと混同しておりました。申しわけございませんでした。
状況等につきましては、資料の4ページをごらんいただけますでしょうか。4ページの写真でございますけれども、土砂流出の発生日時といたしましては、9月13日の夜中に発生したというところでございます。雨量のほうは右上のほうにつけておりますけれども、最大の時間雨量として19ミリ、連続雨量として100ミリというような、物すごくたくさんの雨量というわけではございませんでした。
写真の1と2でございますけれども、これが1は市道のほうから山のほうを向いた写真でございます。2のほうは反対に山のほうから市道を向いた写真でございます。山のほうの状況、図面の中、写真の6でございますけれども、6の部分で幅が約10メートル、長さがのり長として約20メートルの部分の山が写真のように崩壊いたしておりまして、5のところの写真にございますけれども、そこに至る部分につきましては、市道、写真番号の1のあたりに市道があるのですけれども、そこから写真番号の5のあたりに向けまして山道がついておりまして、6のところから崩落した土砂が5のところの山道にとどまっておる状況です。その他のものの一部が市道のほうまで出てきたというような状況でございます。
被害状況といたしましては、人身、家屋被害等は出ておりません。ただ、避難状況ということで鳥取市が13日の現地調査を踏まえまして、11時10分に避難勧告を発令されていまして、地区の3世帯12名の方が近所の岡井公民館に避難中というところでございます。
対応状況でございます。昨日時点でございますけれども、写真の1、2にあります里道にたまっておりました土砂撤去につきましては、その隣の対応後の写真でございますけれども、土砂撤去は完了いたしております。今後の降雨等に対応するためにその里道、山道でございますけれども、その両サイドに小さい土のう、写真では白く写っておると思いますけれども、その設置が完了したところでございます。今後の応急対応がまだございますけれども、写真の5、斜面中腹にまだ土砂等が残っておりますので、その抜本的対策をとる前の応急対策といたしまして、大型土のうを人家裏の部分に設置する予定にしております。それにあわせまして、里道に堆積しています5の崩落土砂も撤去するように、本日から作業にかかっております。
避難者への対応につきましては、13日に鳥取市のほうが土砂流出の状況であったりとか応急対応の状況につきまして地元の説明会を開催いたしております。県といたしましては、昨日、14日でございますけれども、鳥大の藤村名誉教授と県の職員、市の職員で合同の現地調査を行いまして、その応急対応の方針など斜面判定を行いまして確定いたしております。その結果につきましては、避難されています3世帯の住民の方々にあわせて説明いたしまして、今後の雨量への対応とか土砂災害危険度情報、さらには避難勧告を解除された後、恒久対策までの対応状況や確認方法などを説明させていただきました。
今後の恒久対応でございますけれども、県のほうといたしましては、現在、国交省と災害緊急対策事業の採択の可否につきまして相談をしているところでございます。
避難勧告への対応につきましては、土砂撤去、大型土のう設置等、それと現在、台風16号が鳥取県に接近しておりますので、その状況を勘案しながら市のほうが勧告の判断解除等を行うと伺っております。
続きまして、資料の5ページをごらんいただけますでしょうか。これは先ほどもございましたけれども、土砂災害の危険度の情報発信でございまして、鳥取県では平成20年2月から気象台と共同いたしまして気象情報の発表ということで、注意報、警報、さらにその上の土砂災害警戒情報というものを発表しているところでございます。これは土砂災害の発生の危険性が高まった場合に市町村などが避難勧告の判断基準として目安となるものということで発表しておるものでございます。
このもととなる情報につきましては、インターネットであったりとか携帯電話で危険度ということで情報を発信いたしておりますが、このたびNHKと協力いたしまして、資料では15日配信予定と書いておりますけれども、本日から情報を配信開始をいたしました。この情報発信につきましては、広島県に続きまして全国2番目の情報発信でございます。
具体的な操作方法につきましては、中ほどに配信イメージを載せておりますけれども、右上のほうで通常のNHK放送がございまして、左の画面のほうで色分けをいたしまして、鳥取県内を5キロメッシュで区切っておりますけれども、5キロメッシュの中の危険度の状況を色で発信するというものでございます。黄色は注意報のレベル、赤色は警報レベル、さらにその上の紫、濃い紫につきましては土砂災害発生の危険性がすごく高まっているというような状況で、エリアと色とで分けるものでございます。
最初に申し上げました気象台と協力して発表する土砂災害警戒情報は市町村単位で発表されますので、市町村の例えば鳥取市ですと鳥取北部となる広いエリアが発表対象ということになりますので、細分化することで住民の皆様の自主避難などの一助となることを期待いたしております。
長くなりましたけれども、具体的な操作方法につきましては、6ページのほうで資料をつけております。まず、NHKの総合テレビをつけていただきまして、dボタンを押し、さらには防災情報・生活情報を選んで危険度情報を見ていただくというようにしております。詳細につきましては、資料の6ページを後でごらんいただけますでしょうか。
◎福田委員長
続きまして、報告6、中野地区国際物流ターミナル供用開始について及び報告7、境港市の水族館実現可能性(FS)調査結果について、森田空港港湾課長の説明を求めます。
●森田空港港湾課長
県土整備部資料の7ページをお願いいたします。中野地区国際物流ターミナルの供用開始について御報告いたします。
平成24年度から中野地区で整備を進めておりました国際物流ターミナル、これが9月11日に供用開始いたしました。事業の概要でございますけれども、岸壁としましてはマイナス12メートルの岸壁240メートル、それから泊地のしゅんせつ、臨港道路、埠頭用地の造成ということでございます。期間といたしましては、平成24年度から平成28年度。総事業費が直轄事業が60億円、管理組合の事業が25億円、合わせて85億円というものでございます。
この事業の完成によりまして、現在、昭和南1号岸壁では大型原木船と木材チップ船が錯綜し、それによって入港する船が待たなければならないというような状況がございました。それから埠頭が狭いということで入れた原木をさらに入れるために入っているものを横に移動させた上でまた原木を入れないといけないというような横持ちが発生しておりました。さらには、この昭和南岸壁はリサイクル貨物というものも扱う岸壁でありますけれども、そういうものもなかなか扱えなかったというような状況がございましたけれども、この中野岸壁の完成によりまして、そういうことの効率化が実現されることになったということでございます。
続きまして、8ページをお願いいたします。境港市の水族館実現可能性(FS)調査の結果について御報告させていただきます。
平成26年度に策定されました「みなとを核とした官民連携による賑わいづくり」計画におきまして、交流にぎわい施設の一例として示されておりました身の丈に合った境港らしい水族館構想について、県と境港市で費用を負担し、建設位置でありますとか規模を想定しまして、収支シミュレーションを行う実現可能性(FS)調査というものを実施しておりました。
なお、このFS調査の実施に当たりましては、水族館の経営をしておられる方ですとか、海洋生物の専門家でありますとか、観光の専門家でありますとか、そういう方に集まっていただくアドバイザー会議という場で調査の内容に対する専門的な御意見をいただきながら進めたところでございます。
調査の概要でございますが、まず、設定した条件ということで、規模を設定しております。これは700平方メートルから2,000平方メートルの間で設定しております。それから建設位置でございますが、3カ所ほど設定しておりまして、夢みなとタワーの多目的ホール、それから竹内南の岸壁に旅客ターミナルをつくりますけれども、その旅客ターミナルの横に別棟で建てる案、それから夢みなと公園の中に建設する案、3つの候補地を検討対象としております。それから入館者数と料金についても設定をしておりまして、これにつきましては、近隣の施設や同規模の水族館の利用状況を調査し、標準的なものを設定しているというところでございます。
そういう設定条件のもとに収支シミュレーションを行っておりまして、結果といたしましては、単年度で黒字となるパターンが18通りございました。この単年度で黒字となるパターンといいますのが、いわゆるランニングコストが入場料で賄えるものを対象としております。ですので、建設コストまで賄えるというわけではございません。こういうものが18通りあったということでございます。その代表的なパターンを下の表で3つ掲げておりますけれども、代表的なものをここで示しております。
まず、最初の表を見ていただきますと、初期投資額、これはいわゆる建設コストに相当するものでございますが、初期投資額が標準で運営費を標準で設定してシミュレーションを行った場合、これにつきましては、700平米の規模とそれから2,000平米の規模で単年度収支が黒字になるという結果でございます。ただ、上の四角書きの括弧の中にも書いておりますが、700平方メートル、これは夢みなとタワー内を想定したものでありますけれども、夢みなとタワーという構造物が既存の構造物で床荷重につきまして通常の水族館の荷重に対応しているものではないということで、余り大きな水槽は設置できないという制限がございますし、それ以上の拡張も見込めないということがございます。それから2,000平米につきましては、初期投資額が約20億円かかるということでございまして、規模が大きくなるために初期投資に対するリスクが大きいということでございます。
2つ目の表を見ていただきますと、この表につきましては、初期投資額が標準の初期投資でございますが、運営費を低減することによって単年度黒字化が実現できるというものでございます。1,000平米、1,500平米についても単年度黒字が可能であるという結果でございます。これにつきましては、運営費を標準コストとしても入場者数をふやすことで黒字化は可能であるということでございますが、後ほど御紹介いたしますが、アドバイザー会議の御意見を受けての検討でございます。
次に、アドバイザー会議の意見ということで御紹介いたします。まず、規模とコストについてでございますけれども、小さくつくり水族館の利益で徐々に拡張していく、進化する水族館というようなコンセプト、発想でやられてはどうかということを、このアドバイザー会議のリスク管理の低減ということで御意見をいただいております。それから身の丈の規模としては
900平米から1,000平米程度ではないだろうかと。規模は小さくてもやり方によっては集客は可能であり、黒字化も可能であるというような御意見をいただいております。それからまちづくり・にぎわいという観点でも御意見をいただいておりまして、境港では現在、大きなプロジェクトが同時に行われていると。水木しげるロードのリニューアルでありますとか、境港高度衛生化の事業でありますとか、そういう大きな事業が動いていると。このエリアを総合的にプロデュースしていくことが大事ではないかと。水族館単体で考えていくということではなく、そういう事業を連携させてまちづくりという観点で検討していくことが重要ではないかという提言もいただいております。
このような内容につきましては、県としては今この場で県議会に御報告させていただいておりますし、境港市も常任委員会で御報告されるというふうに伺っております。内容については同様の内容で御報告されるということでございます。
今後についてでございますが、境港市のまちづくりにおける水族館整備のいかんについて、FS調査結果を受けて出される境港市の判断を尊重しつつ、仮に整備をする方針となれば県として応分のサポートを検討していくという方向で考えております。
◎福田委員長
報告8、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、県土整備部資料9ページ以降のとおりでありまして、説明は省略したいと思います。
それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○長谷川委員
警察本部の新庁舎の名称につきまして、非常に斬新的なものであると受けとめています。ややもすればここも八橋署、あるいは日野郡のほうでは黒坂署ということにあらわれるように、割と警察署の署名が地番といいますか、属地をあらわすということにちょっととらわれていたのが、今回は所在地も琴浦町という大きな範囲になりましたし、ましてや加えて大山という名前がついたことが所管範囲もあらわしますし、それから大山がついたことによりまして、これまで八橋署が持っていた大山登山、冬山の避難のときなどに出動する基地になっていたというようなことからしても、総称といいますか、広い範囲を、また業務内容も含めてあらわすということで、本当にいい原案がまとまったと思います。
ちなみに、こうした場合などは公安委員会へは、どういう相談といいますか、経過報告とか、どういう関係でここまで進んでいるものでしょうか。
●中林警務部総括参事官警務課長事務取扱
長谷川委員からのお尋ねでございます。本日の常任委員会で御報告させていただいたわけですけれども、その経緯につきましては、それぞれの検討委員会を開催した後に県の公安委員会には御報告をさせていただいておりますし、その都度意見をいただきながら事務を進めてきたところでございます。
ちなみに、警察署の名称要件につきましては、警察法の施行令で一定のルールが定められておりまして、管轄区域内の主要な1の市区町村の名称を冠することというのが基本でございます。しかしながら、管轄区域内に2以上の重要な市区町村があって、そのいずれか一方の名称によりがたい場合は他の名称を冠することができるとなっております。
新八橋警察署の移転につきましては、過去、大山町から誘致の陳情がなされた経緯もございまして、この名称検討に当たっては、よりオープンな形での議論をしていきたいということでこのような方針をとったようなことでございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
ほかはございませんか。
○前田委員
今の署名なのですけれども、本部長に聞きたいのですけれども、県外では大山というのは「おおやま」と読まないですか。いや、県民は知っているのです。「だいせん」という。大きな山と、「おおやま」と読みはしないだろうかなと思うのだけれども、いかがですか。
●井上警察本部長
私は広島出身でして大山は小さいころからよく知っておりまして、ただ、私の知る範囲では大山は「だいせん」で、「おおやま」というのは余りちょっと私も仄聞しないのですが。
○前田委員
だから、何が言いたいかといったら、いいのですけれども、県外への発信のとき、ローマ字か何かを振っておかないと「おおやま」と読みはしないだろうかなと思って、ちょっと危惧なのですけれども。
●井上警察本部長
わかりました。御意見を付して。
○前田委員
県土整備部、ちょっと2~3。1点にしようかな。1ページですけれども、付加車線。岡山県が3カ所、約9キロですね、鳥取県が3.4キロで1カ所、これは同時進行なのですか。
●山内道路企画課長
8月31日の会議では、両方5年でやりたいという……(「4カ所」と呼ぶ者あり)はい。やりたいと言っておられましたので、3カ所は同時進行だと思っています。岡山はですね。だから、鳥取と合わせて4カ所。(「4カ所、同時進行ですか」と呼ぶ者あり)はい、というふうに。(「どんどんやってくれるのなら、では、もう行かなくてもいいのですね」と呼ぶ者あり)鳥取は1カ所でございますので、まだまだ進める箇所がございますので、ぜひ御協力をいただければと思います。
○前田委員
我々は、江府-溝口も危ないと思っていたのですよね。これを見ると、非常に可能性が薄くなったなと思ってちょっと危惧しておるのですけれども、どうですか。
●山内道路企画課長
資料的にはこうなっておりますけれども、江府-溝口間、下り坂から上り坂にさしかかるところをサグといいますけれども、ここにはサグがあって非常に速度低下があるということでございます。NEXCOもここの間についてはサグがあるというのも実際理解しているし、速度低下があるというのも理解している。そこは繁忙期にそういうのが見られると。今回検証しているのが、1年間を通じての速度低下ということを検証されておりまして、1年間通じてやると低下率というのが非常に薄まってくる箇所だということで、今回は選定から外れているということですね。
もう一つ、トラック協会などから言われています三平山、県境部分ですね、この区間についても県としては早急にお願いしたいということも話させていただいておるのですけれども、ここについては速度低下については25%の低下が非常に見られるということも理解されているのですけれども、ここは何せ長大トンネルがあるということと、そういった速度低下が起きるサグがないということで、今回の選定からは外させていただいたということが中国地方整備局から御説明がありました。
したがって、この2区間については、道路管理者であるNEXCO、事業認可をする国交省にもそういった危惧があるという認識は持っておられるということですけれども、岡山-米子を1路線と考えたときにこの項目の1番から3番のところを選定されているというのが今回の選定理由だという説明がございましたので、引き続き御協力を得ながら我々としても次の箇所について頑張っていきたいというふうに思います。
○前田委員
わかりました。一つは三平山の長大トンネル、それから江府-溝口間の付加車線、これは引き続き私たちも一生懸命頑張って整備していくものだと思っています。この議会明けに
NEXCOにも行かないといけないなと思っていますので、しっかり陳情項目にこの2カ所を入れないといけませんね。
8ページですが、初期投資額の3つの表のところで、身の丈として900平米から1,000平米がいいよと言いながら、一番標準的である初期投資が標準で運営費が標準のところに検討がないのですよね。700平米と2,000平米しかない。この中間がないのですよ。僕は下のほうはイレギュラーだと思っていますので、この一番オーソドックスなところでなぜ中間値がないのですかね。
●森田空港港湾課長
初期投資が標準で運営費も標準ということでシミュレーションを行いましたところ、1,000平米、1,500平米については単年度黒字にならなかったということでございます。それでこの一番最初の表から落ちているということでございます。
○前田委員
単年度黒字というのは本当にできますか。まずはPRして集客してからだんだん黒字になるものだと思うのだけれども、開業後に殺到して、黒字になるというのはちょっと厳しい設定だと思うのだけれども。
●森田空港港湾課長
ちょっと御説明が不足している部分がございます。まず、入場者数の設定でございますが、これは開場してから大体5年から6年たったときの設定でございます。これまでのデータでいきますと、5年から6年たつと大体開場したときの6割ぐらいの入場者数で落ちつくということが調査の中でわかっておりますので、その5年から6年後の入場者数で年間入場者数を設定しております。それでシミュレーションをやった結果をここに載せているということでございます。
○前田委員
この3ケースでね、えいやでこれは決めていくのですかね。これはこれぐらいのケースで判断できるのかな。
●森田空港港湾課長
今回のFS調査は、あくまでも標準的なものでやっております。中には運営費を低減することに対するアドバイザーからの提言を取り入れたものもやっておりますけれども、今後判断していくためには、さらに詳細なデータをそろえていくことも必要になってくるというふうには考えております。
○前田委員
わかりました。だから、これは本当の議論の取っかかりで、これをとにかく絞っていってまたFS調査をするわけ。
●森田空港港湾課長
そこのところは、今後についてというところでも書いておりますけれども、境港市さんとの話になってこようかと思っております。
○前田委員
ちょっと仮にがついておるのでいいのだけれども、これは県が参画するということになるともっと慎重な調査が要ると思います。
●森田空港港湾課長
十分に留意して当たりたいと思います。よろしくお願いします。
◎福田委員長
よろしいでしょうか。
それでは、その他でございますが、委員の皆様で何かありますか。
○森委員
境港管理組合の旅客船ターミナルの件なのですけれども、境港管理組合の負担金については規約があって、その地が鳥取県なのか島根県なのかという属地主義によってそこが負担をすると、こういうことになっています。この間は貨物の国際ターミナルができた、物流ターミナルができた。これは鳥取県がその分を負担しています。それはそれでいいと思うのですけれども、旅客船ターミナルです。現在いろんなクルーズ船がどんどん来てうれしいことになっていまして、今後もふえるということで旅客船ターミナルをつくるのはいいのですけれども、現状として来たお客さんがどういうふうに流れていくかというところを見ていくと、やっぱりかなり島根側に直接流れている面がある。これはいたし方のないことだとは思うのですけれども、そういったことを鑑みれば、これまでの規約、属地主義ということでそれぞれの県が属地で負担をしていくといったことは、旅客船ターミナルでは別に考えたほうがいいのではないか。この部分については、やはり新たに島根県と考える必要があるのではないかなと思うのです。このままでいけば、高いお金をかけて、あるいは借金をして鳥取県側に一生懸命つくるわけですけれども、できてみたらばたくさんのバスが連ねてお客さんをどんどんどんどんおろして、行っている先はみんな島根県ではないかみたいな話になってしまえば、またこれはその後からではこんな話はできないのではないかなと思うのです。私は必ずそれをやれということでもないのですけれども、少なくとも島根県と話をして、やはりこれはちょっとこれまでと物が違いますねという話し合いは持つべきだと思うのですけれども、部長いかがでしょうか。
●山口県土整備部長
森委員の御指摘のとおり、現在は属地主義ということで施設整備の負担金を担当しております。これまでは調査、観光関係もそうですけれども、それも今までは鳥取が3に対して島根が1だったのですが、委員御指摘のとおり、最近の観光の状況を踏まえて、こちらについては話をして今1対1という形になってきております。
この施設については、これから島根県側とももちろん観光に対する効果の話というのは話をしていかないといけないと思っておりますけれども、島根県側としてもかなりそのあたりについてはやはり効果があるのだという話は認識されているということは、境港管理組合でも副管理者のほうも御発言されているというのは御存じかと思います。
したがいまして、そういった部分についてはまた全体の効果としてしっかりと島根県と話し合いをしていきたいと思っております。しかしながら、一方では鳥取県側の観光地、こちらのほうにちゃんと来ていただくよう、これもしっかりとやっていって、そのようなことを含めて取り組んでまいって、全体の中でそういう方向性がいいのかどうか、またしっかり関係者も相談していただくと同時に、境港管理組合ともまた御相談させていきたいというふうに思っております。
○森委員
規約として両方の議会がそれを議決しているわけですから、当然そのことに基づいてやっているわけで、もし例えばそうやって島根県とこういう話をする上において例えば何らかの委員会の決議が要るとか後ろ盾で議会の側からこんなことを言われていて、どうしても島根県と話をしないといけないようになりましたというようなことが要るのか要らないのか、何もなしにただ、島根県さん、実は規約はこうだけれども、そのことについて若干話がしたいけれどもなどということが話をする上においても何らか議会の側からこういったことをどんどん言われているといったことがあったほうがいいのかどうか、その辺のこともちょっと意見があればお願いします。
●山口県土整備部長
境港管理組合の議会のほうももちろんございますので、当然のことながら、多分県議会のみならずという全体の意見が必要になろうかと思います。したがいまして、このあたりにつきましては過去の状況をもうちょっと踏まえて、どういう形を踏まえてやっていくのかも含めて少し勉強させていただきたいと思っております。
○森委員
実は私はこの話を境港管理組合の議会で発言したことがあって、答えなくていいからと言っているのに知事は隣に島根県の副知事がいるのでね、規約ではこうなっていますとわざわざ答えてしまってそこでとまってしまったのです。それで今こうやって発言しているのでね、答えなくていいというふうに言って、中でちょっと相談してくれみたいなことを言ったのにそうやって答えてしまったのでとりあえずあそこではとまってしまっているので、鳥取県側としてどう考えるのかということをやはりちょっと考えていただきたい。境港管理組合の中は現行規約の上でしか話がやはりいかないので、そこのところの問題はやはりちょっと県側に持って戻らないとだめなのかなということでここで話をしているということをちょっと言っておきます。
◎福田委員長
いいですね。
そのほかございませんか。
○前田委員
1点、全然関係ない話で。けさ、地元の方が私の事務所に来られたのだけれども、狐川の水質の話です。本会議場で公明党の濵辺議員が1回やったのだけれども、私もそれ以来、気にはなっているのだけれども、地元として非常に水質が悪いのですよね。狐川はどこだと、皆さんはわからないのでちょっと概略を説明しますと、旧袋川というのが市内にありますね。それで、秋里という下水の処理場がありますね。その下流に狐川というのが合流しているのです。旧袋川があって、狐川というのがあって、この旧袋川のちょっと上に鳥取市の千代川左岸側の下水処理場がありつながっておると。それで、下水の処理場から下水道の処理水が旧袋川に出てくるのですけれども、何せ水流がほとんどない、水の流れが。もう停滞しておる。私の見方としては、下水道法上の水質基準は満足しておるのだけれども、下水道の処理水が環境に与える負荷が非常に大きい。要はリンが多いと見ているのですよ。あそこは潮の影響を受けますから、満潮になると汚いというか、汚れた水が狐川をさかのぼって、それであそこの城北の公民館のあたりの水質が非常に悪い。こういう色をしていますからね。ですから、これは何とかしなければいけないと思うのですけれども、抜本的なことはずっと私が言っておるのは、下水の処理水の高度化処理、要はリンを除去しないと、この環境に与える負荷が物すごい大きいと思う。これを何とかしてくださいと、こう言っている。
2つ目は、ほっとくわけになりませんので、何とか水質改善をしなければいけないのだけれども、その辺、河川課長どうですか。
●酒本河川課長
狐川の水質浄化対策についてでございます。実は4月の常任委員会のときに、国、県、市の行政機関と、地元の皆さんも含めた検討会を立ち上げるというふうなお話をしまして、5月13日に検討会を立ち上げたところでございます。昨年度の調査結果とか、夏場の水質の悪い8月下旬に水質調査を行ったところでございまして、その結果を含めて、水質悪化の影響度合いを整理した上で対策について検討することとしております。
ただ、あわせて県としてもできるもの、試験的に実施できるものは検討していきたいと考えておりまして、それで実は昨日も国、県、市の行政関係者が集まりまして試験施行のお話をしました。前田委員がおっしゃいますように、まず1点としては袋川と狐川の合流点よりも少し上流にある秋里処理場の処理水の関係、これに対する対応というのは不可欠ですというふうなことをお話しまして、市に対しても影響を再認識した上で対策を検討していただきたいというふうなことを申し入れたところでございます。
また、試験施行についてでございますけれども、今考えていますのは、そうはいっても何らかの対策は必要だというふうなことで、上流の山白川から分流して都市下水路になって水量は少ないのですけれども、今、その水は0.05トンなのですけれども0.2トンと少しでもふやすことができないかというふうなことを試験的に実施すると。それと下流の狐川水門ですね、この操作の運用によって何とか応急的、緊急的でも対応できないかということで、その辺の試験運用について協議をしておりまして、その結果も踏まえて地元の皆さんにお話しした上で試験施行等を進めたいと思っております。
また、前田委員がおっしゃいましたリン対策については、地元の城北地区のほうから二酸化鉄イオンでの水質浄化というふうな御提案も市のほうに出ているということでございますので、それについても何らかの形で狐川への効果とか影響について試験的に行って検証するようなことも検討してみたいと思っております。
○前田委員
今の試験施行の話だけれども、米子の旧加茂川で非常に効果があったという今の鉄と炭の団子のものをね、実験したら水中のリンの固化率が90%はできたということを言っておったのだけれども、90%も水中にあるリンが固定化できたというのは、非常にこれは効果的だと思うのだけれども、どうですか。
●酒本河川課長
実は私のほうも昨日、室内試験の結果というのをいただきまして、室内試験ではリンの削減効果があるというふうなお話でございましたが、狐川本川での効果とか、影響、逆の影響もあるかもわかりませんので、その辺を再整理した上で試験的に行って効果検証するかどうかということも検討したいというふうに思っております。
○前田委員
もうこれでやめますけれども、においもするし、とにかく都市部で、もうちょっと薄い色だけれども水質が悪いわ。何とかしなければいけないと思うのですよ。ほっといたらいけないと思いますので引き続き早急に結論を出してください。
●酒本河川課長
継続して行うようにしておりまして、袋川の管理者であります国と、それと鳥大のほうも連携して水質悪化についてシミュレーションを行うということですから、その結果も踏まえて効果的な対策というのを検討していきたいというふうに思っております。
●山内道路企画課長
済みません、お手元に1枚ペーパーをお配りしていると思いますけれども、山陰近畿自動車道のシンポジウムの開催についてというペーパーをごらんいただければと思います。
山陰近畿自動車道につきましては、120キロあるわけですけれども整備率が非常に低いということで、毎年県議会のお力添えをいただきながら3府県で東京大会等を開きながら整備を進めているところでございますけれども、ことしは東京大会にあわせまして鳥取県内の一層の地域の盛り上がりを醸成して早期事業を進めていきたいということで、シンポジウムを開催したいと考えております。
内容につきましては、そこに書いてあるように10月16日、これは日曜日でございますけれども、午後1時から県民ふれあい会館の大ホールで開催したいと思います。京都大学の小林潔司先生の基調講演をいただいた後、パネルディスカッションを開催したいと思います。鳥取市長、あるいは経済界からは西垣さん、観光の立場から農協観光の塚田さん、それから岩美町に移住定住されている橋本悦さん、この方々をお迎えしてパネルディスカッションをしたいと思いますので、委員の皆様もぜひ御出席いただければと思います。
○前田委員
ちょっと一言。このシンポジウムね、なぜ鳥取でするの。これは兵庫県でしてもらわないといけない。おくれているほうでしてもらわないといけない。うちのほうはどんどんいっているのに何で。このシンポジウムは京都府とか兵庫県でやってもらわないといけない。
●山内道路企画課長
京都とか兵庫も実は実際やっていますけれども、今回は福部インターから鳥取山陰道までの南北線について、ことしの6月に調査に入ったということで、本来は南北線に特化してシンポジウムを開催したいというふうに思っておりますけれども、余りにもぎらぎらし過ぎますので、山陰近畿自動車道の鳥取の地域づくりといった形でシンポジウムを開催させていただきたいというふうに考えておりますので、御理解いただければと思います。
○前田委員
いや、御理解できない。この文書を見て、山陰近畿自動車道で誰が縦線のことをイメージするのか。これはわかりませんよ。括弧でももうちょっと縦線、要は山陰道と山陰近畿を結ぶこの道路だよというのがイメージが湧かないと、これではあちらの兵庫や京都のほうを思ってしまいますよ。
●山内道路企画課長
御意見ありがとうございます。それも含めまして、いろいろと関係者と相談しながら題名を決めておりますので、ぜひ御理解いただきたいと思います。済みません。
◎福田委員長
いいですか。(「理解できない」と呼ぶ者あり)はい、わかりました。
意見も尽きたようでございますので、警察本部、県土整備部につきましては以上で終えたいと思います。
それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩をいたします。午後1時から再開させていただきます。
午後0時19分 休憩
午後1時00分 再開
◎福田委員長
再開いたします。
それでは、引き続き危機管理局に係る付議案の予備調査を行いたいと思います。
質疑につきましては、説明終了後に行っていただきます。
まず初めに、城平危機管理局長の総括説明を求めます。
●城平危機管理局長
それでは、危機管理局の議案説明資料をごらんいただけますでしょうか。開いていただきまして、左側に目次がございます。今回お願いしますものは予算の関係と予算関係以外の議案、そして報告事項でございます。
予算の関係でございますが、右側の総括表をごらんいただければと思います。補正額1,400万円余の増額をお願いするものでございます。原子力防災対策事業の関係は環境放射線モニタリングシステムを性能を向上させた上で更新するための設計を実施するための経費をお願いするものでございます。
そして、新規事業としておりますが、消防防災課のヘリコプターの臨時離着陸場、こちらは日南町に臨時離着陸場つきの防災基地が整備されましたので、助成するものでございます。
そして、消防防災ヘリコプターの運営費の関係は、エンジンの燃料のノズルを交換するための経費をお願いする、この3件でございます。
左側の目次をもう一度見ていただけますでしょうか。予算関係以外の議案の1つ目、議案第12号でございますが、これにつきましては、5月の常任委員会に報告をさせていただきました消防防災ヘリコプターが着陸するときに近くにありました車に損害を与えたということで、このたびそれについての和解と損害賠償額の決定についてお願いするものでございます。
そして、報告は繰越明許費の計算書でございます。
それぞれ関係課長から説明させますので、御審議のほどよろしくお願いをいたします。
◎福田委員長
続いて、関係課長から順次説明を求めます。
●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
では、2ページをお願いいたします。原子力防災対策事業として、国の交付金900万円余をお願いするものでございます。中身は、環境放射線モニタリングの更新に向けたシステムの設計でございます。放射線モニタリングシステムと申しますのは、鳥取県と岡山県と人形峠環境技術センター、島根県、それから島根原子力発電所の所有するモニタリングのデータを県のほうで集約して蓄積、閲覧、解析してホームページに載せるものでございます。さらにこれらのデータを国にも送信するというシステムでございます。このシステムにつきましては、平成13年、JCOの臨界事故がございまして、それ以降、人形峠用として導入してきたものでございますが、福島事故が起きましてたびたび改修を重ねてきたというところと、このたび更新時期を迎えるということで、堅牢性と効率性と向上させてシステム設計を実施するというものでございます。
主な事業内容でございますが、大きく3点。ハードウエアとしましては中央監視局を多重化、分散配置して堅牢性を向上させる、2点目、ソフトウエアとして、この中央監視装置を動かしているソフトウエア、これを効率よく動くものに更新していくことでデータの解析の効率性を向上させる、3点目にネットワークとして、モニタリング情報の送信先についても多重化を行いまして、全てが中央監視局に来なくても、どこかが壊れても全てのデータの伝送経路を多重化すると、こういうものを設計するというものでございます。よろしくお願いいたします。
次に、9ページをお願いいたします。上から2つ目、原子力防災対策事業でございます。これにつきましては繰り越しということで、昨年度の経済対策の交付金で実施いたしました。状況でございますが、放射線防護対策をこれまで実施してきた10施設、済生会病院、それから光洋の里、弓浜ゆうとぴあの3カ所につきまして放射線防護対策を実施しておりまして、7日間、職員、それから避難されている方々が必要な食料、それから職員の防護服等を整備するもので、9月には整備が完了する見込みでございます。
●森本消防防災課長
資料の3ページをお願いいたします。ヘリコプター臨時離着陸場整備促進事業ということで300万円をお願いいたします。これは、この後説明いたしますが、ことしの5月4日にヘリコプターが南部町で着陸しようとした際に周辺の自動車を傷つけるという事故が発生しております。そういったこともございまして、県としましては整備されたヘリポートをたくさんつくっていく必要があると考えておりまして、そういった目的で市町村がヘリポートを整備した場合に、その一部の費用を助成するということにしてございます。
ことし4月に日南町で日南町防災基地が完成しておりまして、こちらの経費に充てる費用としまして300万円を日南町に対して補助するものでございます。
補助金額でございますけれども、日南町防災基地は、参考の(1)にございますように総事業費が約6,000万円余りでございました。こちらのほうは起債をしていただいておりまして、緊急防災・減災事業債を充てていただいておりますので、交付税措置が7割ございます。残り3割につきまして市町村が負担されるわけでございますけれども、それを基本的には県と市町村で折半ということでございますが、今回の場合は上限額が300万円というのが基準でございますので、上限いっぱいの補助ということになってございます。
続きまして、4ページをお願いいたします。消防防災ヘリコプター運営費216万円の増額をお願いするものでございます。
消防防災ヘリコプターの運用をしておりますけれども、エンジンのフェールノズルというものを600時間ごとに点検交換する必要がございます。600時間の飛行というのは今の見込みですと来年の春ぐらいになる予定でございますが、そのときに別途点検交換をしますと1週間程度ヘリコプターが運用できなくなりますので、ことしの冬、11月から12月にかけて予定しております耐空検査にあわせて交換をさせていただきたいということで、今回増額補正をさせていただくものでございます。
続きまして、8ページをお願いいたします。その他の議案でございます。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてでございます。
ことし5月4日に南部町で起こしましたヘリコプターによる自動車を傷つけた事故につきまして、自動車の所有者は14人ございますけれども、こちらの方々と話し合いを進め、損害賠償をするということで合意いたしましたので、損害賠償の額の決定と和解をすることについて議決をいただくものでございます。
和解の相手は14名なのですけれども、そのうち3名の方は傷も軽微で修理も必要ないということを言っていただきましたので、3名の方につきましては賠償金を支払わないということで和解いたします。そのほかの11名の方につきましては、修理代及び修理の間にかかる代車の借り上げ費用につきまして賠償金を支払うということで合意しております。
総額は約600万円弱になりますけれども、財源としまして航空保険に入ってございますので、そちらで全額賄うことになってございます。
次に、9ページをお願いいたします。3段目の消防学校費の繰り越しでございます。これは、消防学校に非常用の発電装置を新たに整備するものが年度内に完了ができなくなったので今年度に繰り越したものでございますが、既に先月に完成して引き渡しを終わっております。
●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
同じページ、9ページをごらんください。繰越計算書でございます。一番上です。地震被害想定見直し事業です。現在の被害想定が平成16年のものですので、最新のものにしようということで平成26年度から取り組んでおりますけれども、津波断層モデルの最新の知見が本年度出るということで、本年度に繰り越しをさせていただいております。本年度中に取りまとめを行いたいというふうに考えております。
◎福田委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑等はありませんでしょうか。
ないようです。
次に、報告事項に移ります。
なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
報告9、「鳥取県と徳島県との危機事象発生時相互応援協定」の改定について、報告10、第1回鳥取県避難所運営指針検討会の開催結果について及び報告11、第1回鳥取県災害時物流体制確保対策検討会の開催結果について、安田副局長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
では、資料の1ページをごらんください。まず最初に、徳島県との協定の関係です。両県は平成16年に遠隔地の相互応援協定を締結しております。4月の熊本地震を踏まえまして、このたび協定内容を拡充したということでございます。9月12日に締結をしております。
2の(1)をごらんください。熊本地震の教訓でございます。応援受援体制、例えば業務の標準化、あるいは2つ目、被災者の避難環境、要配慮者支援とか車中泊対策、また3つ目、支援物資、住民提供がおくれた、4つ目としまして行政の業務継続、人材の不足というふうな教訓がございました。
そこで、(2)ですが、協定を拡充するということでございます。1つ目、県を挙げた相互応援体制ということで、被害地域全体を県だけでなくて県を挙げて応援することの重要性を再確認しまして、取り組みを強化いたします。2つ目としまして災害対応業務、例えば災害対策本部運営、また災害時物流対策の標準化に関する共同研究、あるいは情報システムの相互利用などを行います。めくっていただきまして3つ目ですけれども、マンパワー支援をプッシュ支援、災害本部の運営、あるいは物資受け入れ拠点運営支援等に拡充をいたします。物流支援としまして、物資集積拠点の設置、運営の支援、そして広域支援としまして一般避難所、福祉避難所の提供、そういったことに拡充をしたということでございます。
2つ目の案件は、6ページをごらんください。避難所運営指針検討会の開催でございます。やはり熊本地震を踏まえまして、地域のコミュニティが避難所を開設、運営し、良好な避難生活を実現する、そういう避難所運営指針を作成することを目的としております。
4番をごらんください。第1回は、指針の主な検討課題、そこに記載しております住民主体の避難所運営、車中避難への対応、要配慮者へ配慮した生活環境の確保、被災者への情報伝達について意見交換を行いました。
主な意見は囲みに書いておりますけれども、在宅避難者、車中避難者のニーズを把握する方法を検討すること、既に避難所の合い鍵を地元住民が持ち、開錠する地域があることを考慮すること、避難所となる建物の危険度を利用開始時点で住民が判定できるチェックリストの導入も検討すること、誰でも利用可能な共用スペースの導入を検討することなど、多くの意見を頂戴いたしました。
今後ですけれども、11月ごろに指針を取りまとめ、1月以降に指針の普及や検証、訓練等を行いたいと考えております。
7ページをごらんください。第1回鳥取県災害時物流体制確保対策検討会の開催結果でございます。
1に目的を記載しております。本県において行政機関、物流事業者等が協働して迅速かつ的確に救援物資を被災者へ提供する体制を構築しようということでございます。
2の(2)をごらんください。このたびの第1回は、検討すべき課題、論点及び対応の方向性や視点を明らかにすることを狙っておりまして、表をごらんください。災害の規模に応じて体制を速やかに立ち上げる仕組みづくりが必要というような課題につきましては、初動対応をパターン化しておく、あるいは体制の自動起動。また、2つ目の物資の特性に合わせた方法を想定しておくということに対しましては、毎日の食事についてはできるだけ速やかに協定事業者からの調達に切りかえる。4番目ですけれども、物資集積所の候補地を選定しておくという課題につきましては、県内外の民間・公有施設から地域別に複数の候補地を選定し、活用パターンを定めておく、一極集中による弊害を回避するため複数の施設を使用する。めくっていただきまして、熊本地震の対応を参考にすると。そして、5番目ですけれども、各機関の役割分担を設定する必要があるという課題に対しまして、配送の実務とかコーディネート、これは物流事業者に任せると。7番目ですけれども、物資のニーズ、処理状況の把握と情報共有を図る体制が必要であるということにつきましては、多くの県等で活用が予定されるような様式を活用しようと。8つ目ですけれども、物資集積所のマンパワーの確保という課題につきましては、県職員などを動員する体制を整備するというような課題と対応方針案を提示して、意見をいただきました。
主な意見、イのところです。3番目になりますけれども、物資の集積場所はフォークリフト、大型車両が使用可能な物流拠点施設でなければスムーズに運営できないと思われると。4番目ですけれども、備蓄物資の保管場所などの情報を平時のうちから関係者が共有することが必要である。9ページに移りますけれども、7番目に県外からの物資支援を円滑に受け入れるためには、県境付近に物流拠点を設けることが効果的ではないだろうかと。9番目ですけれども、物流事業者も被災するので、県内の輸送力をあらかじめ把握しておく、またエリアごとに事業者を割り振る、代替手段を設けておくことが必要である、そういうような御意見をいただきました。
今後ですけれども、引き続き検討会、あるいは有識者の指導によりまして、本年度内にオペレーションマニュアルを取りまとめたいと考えております。
◎福田委員長
続きまして、報告12、北朝鮮による核実験事案に係る県の対応状況等について、島瀨危機対策・情報課危機管理専門官の説明を求めます。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
それでは、説明させていただきます。
核実験の状況でありますけれども、9月9日9時30分、これは9・9・9ということになります。過去最大の大きさ、また核弾頭の小型化が進んだのではないかという報道もございました。
本県への影響でありますけれども、まず、安否確認は速やかに実施をさせていただきました。特に問題はございませんでした。放射能の状況ですけれども、現在のところ、県内及び全国とも異常はありません。
拉致問題への影響ですけれども、加藤拉致問題担当大臣は、行動対行動、対話と圧力という基本原則のもと、対話を通じて拉致被害者が一日も早く帰国できるよう方策を追求していく等のコメントを出しております。
県の対応及び市町村への依頼事項等でありますが、今回は9時51分、時事通信社の速報を各地に配信しました。10時10分には放射線のモニタリングの強化を開始することができました。また、県民にはあんしんトリピーメール、トリッター、とりネット等により情報提供をしますし、15時10分には北朝鮮による核実験等に係る危機管理委員会を開催し、情報共有を図ったところでございます。
市町村へも万が一のための依頼等を実施しております。
知事コメントにつきましても、速やかに発出させていただきました。
弾道ミサイル発射時の対応もしていますけれども、このときに核実験の対応等も情報共有しておりまして、今回も非常にスムーズに迅速に対応できたなと思っています。引き続き緊張感を持って情報収集、そして迅速な対応に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。
◎福田委員長
報告13、島根原子力発電所低レベル放射性廃棄物のモルタル充塡に用いる添加水量計の校正記録の不適切な取扱い事案について、報告14、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況等について(第28報)、報告15、平成28年度原子力防災訓練に係る船舶を活用した住民避難訓練の実施について及び報告16、人形峠環境技術センター・総合管理棟のウオーターバス(湯せん器)で発生した火災について、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長の説明を求めます。
●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
それでは、12ページをごらんください。島根原子力発電所の低レベル放射性廃棄物のモルタル充塡に用いる添加水量計の校正記録の不適切な取り扱い事案について、8月3日に開催された原子力規制委員会において、1・四半期の保安検査が報告され、監視状況が公表、再発防止対策に係る有効性が確認されたということがありましたので、本県におきましても安全協定に基づいて第5回目の現地確認を行ったところであります。これらにつきましては、昨年6月30日にこの事案が発生し、原子力規制委員会では保安規定違反(監視)と判定され、年4回行われる保安検査において改善措置の状況が監視されることになっております。本県につきましても適宜現地確認を行っているところでございます。
その状況でございますが、8月26日に県と米子市、境港市と合同で実施いたしました。中国電力からは関係の課長等にも約50人ほど出席いただきまして、関係書類の提示、それから再発防止対策の状況について、記録及び聞き取りにより内容を確認したものでございます。
確認内容につきましては、まず不適切に製作されたドラム缶、このときは1,100本ございましたが、これは現在、適正に保管されているという状況でございました。それから、再発防止対策の状況については、昨年度、中国電力が第三者を入れて作成した報告書の中で再発防止対策アクションプランというのをつくっておりましたが、その中の大きく3つ、業務管理の仕組みの改善、それから業務運営の改善、意識面の取り組みの改善について実施状況を確認し、着実に取り組まれていることを確認しました。さらに、自主的な対策として、機器の校正の記録原本等の保管というのもきちんとやられていて、それらも各部署に水平展開されていることも確認しました。
ただ、機器をいつ点検するとかということをパソコンなどで管理するEAMの改良がまだ終わっておりませんので、国でも引き続き検査をしていくということでしたので、本県におきましても適宜現地確認をしていきたいと思います。
次に、13ページをお願いします。第28回目の報告になりますが、新規制基準の審査状況でございます。
これにつきましては、平成25年12月25日に行われ、今回78回目ということになります。7月4日には2号機に係る特定重大事故等対象施設及び所内常設直流電源設備(3系統目)ということで、テロ対策施設につきましても初めて審査会合が行われましたので、その2点を御報告させていただきます。
まず、1点目は新規制基準適合性審査会合の状況でございます。有効性評価ということで、これは福島事故を受けてシビアアクシデント対策を審査しておりまして、今回はそれが有効に行われるかという審査の一つでございまして、炉心損傷後の安定停止状態の評価等の回答が行われ、それについて審査が行われました。
2つ目は、特定重大事故対象施設はテロ対策施設でございますが、その審査も初めて行われました。2番目の下のほうに星印で書いておりますが、この審査につきましては、テロ対策施設ということで、審査の透明性を確保するとともにセキュリティーの観点にも配慮して公開の審査会合で基本的な考え方を確認し、非公開の審査会合で具体的な施設の使用や配置場所等について審査を行って、議事概要及び必要な処理を施した資料を公開するということで、今回は基本的な考え方を確認するということで審査が行われました。中国電力からはこれらテロ対策施設の設計方針及び施設概要等について説明し、規制委員会からは、資料が余りにも非公開の内容が多いので、もう少し公開できるような内容にするようにということと、それから、さらにもう一個フィルタベントをつけることになるのですが、それらの取り扱いについてコメントがあったところでございます。
なお、これ以降につきましては、審査については議事概要と必要な処理を施した資料が規制委員会のほうでホームページに公開されていくことになります。
次に、17ページをお願いいたします。これは船舶を活用した住民避難訓練ということで、今回8月28日に海上自衛隊と海上保安庁と中国電力の協力を得まして、島根原子力発電所の事故を想定した船舶による住民避難訓練を実施しました。さらに、県が設置運営する県営広域避難所の訓練もあわせて行いました。
地域防災計画で基本はバス、乗用車の避難を中心とすることにしておりますが、可能な場合は船舶も使用するということで、船舶は補完的手段として位置づけております。これは弓浜半島に大きな港があるという特性からでございます。それで船舶も利用しようということでございます。
今回の訓練は、住民の乗船、下船、それから港湾使用に係る関係機関との一連の流れを確認、検証、あるいは能力の向上を図るという目的で行いました。日程は8月28日で、実際に境港から鳥取港まで避難したという状況でございます。
ただ、今回の住民避難訓練の内容でございますが、少し天候不良がございました。当初、住民の方30名ほどに参加してもらう予定でしたけれども、波が高いということで、健康状態等も影響し、市と県の職員だけで実際の避難をやりました。
海上保安庁につきましては、境港の昭和北から竹内岸壁、それから、海上自衛隊につきましては竹内岸壁から鳥取港まで実際に航海したところでございます。鳥取港におきまして、避難してきた住民の方、今回は県職員と市職員と海上自衛隊の隊員の方に代行していただきましたが、その人たちに汚染物質が付着していないかという避難退域時検査を実施しました。それから、県立図書館で県が運営する避難所の開設訓練もしたというところでございます。
訓練の成果といたしましては、一度に大量の住民を目的地に輸送できる船舶避難の有用性を確認できました。ただし、非常に準備を周到にしたところでございますが、当日は波が0.5メートル以上、約1.5メートルから2メートルありまして、非常に船の揺れが大きく、避難者の健康に影響を与えることが判明しました。職員も非常に酔ってしまったというところでございました。それから、関係機関との連携も確認できて、次にめくっていただきまして18ページですが、船舶の運用ということで、船舶の使用が可能な場合はきちんと運用方法を決めておかないと住民の方の避難の妨げになるということで、例えば船舶ごとの標準的な乗船者数、航行の目安となる気象の把握、船舶避難対象者の検討、それから要支援者の乗船の可否等についてあらかじめ検討しておくことが必要だと。今後はさらに大きな船等での訓練も検討したいと考えております。
初めての船舶の避難退域時検査を鳥取港の屋外で実施しました。それと、いわゆる防護服を着てやったのですが、夏ということで非常に暑かったと。熱中症になるぐらい高温になったということでしたので、これらの対策も必要だと。それから、県営広域避難所の開設訓練を図書館で実施しましたが、段ボールで横の方との仕切りをつくるとともに、段ボールベッドをつくって、初めてその有効性等も検証しました。
次に、19ページをお願いいたします。人形峠環境技術センター総合管理棟のウオーターバスで発生した火災ということで、8月30日に人形峠の環境技術センターのほうから総合管理棟2階の排水管理室にあるウオーターバスの電源プラグ等で溶融跡を発見した、いわゆる火災があったという連絡がありました。県では、情報連絡室を設置するとともに、現地に職員を派遣したところでございます。
この総合管理棟というのは、放射線の非管理区域でございます。それから、ウオーターバスというのは、人形峠のセンターは施設内の排水を河川に流す場合に常にその水質検査を行っておりますが、その排水の水質検査を行う場合に排水試料を温めるための機械でございます。後ほど写真を見ていただきます。これについては、津山圏域消防組合が到着しまして火災と判断いたしました。これによる人体への影響、環境への影響はございませんでした。
県では情報連絡室を設置し、直ちに職員2名を派遣して現場の状況や人体に影響のないことを確認しました。その際、現地への申し入れも行いました。大きくは3点で、県庁できちんと報告をしてください、それから原因の究明、再発防止対策を徹底してくださいと。翌日、人形峠環境技術センターの方が県庁に来られて報告を受け、県からも申し入れを行ったところでございます。
これにつきましては、放射性物質による環境への影響はなかったとはいえ、平成26年11月に続く火災事案であり、わずか2年足らずの間に再発したことは安全・安心を第一義とする原子力施設としては大変遺憾であると、それから原因の究明と再発防止対策の迅速・確実な実施、それから対応状況について県民を含め広く説明すること、それから他の機器等の安全点検も速やかに行っていただくこと、それからセンター内において安全・安心を第一義とした業務の推進を再度徹底することということを申し入れました。
27年7月には配電盤で焦げ跡が見つかった、それから26年11月には、これも報告しました事項ですが、車両の充電器で煙が出たという事案がございました。ということで、毎年起こっている状況でございます。
20ページをごらんください。上にある実験室のようなところが総合管理棟の排水管理室でございます。そこにウオーターバスと書いてある機械、これは今回は平成28年製ですが、このプラグの部分ということで、コンセントにブレーカーをつけましてコンセントに差し込んでいるのですが、当日、ブレーカーを見たら、焦げ跡と真ん中のほうに書いてございますが、このような黒い焦げ跡が見つかった。それから、左の下でございますが、コンセントの黒い部分が少し溶けていたということがありました。これを消防に通報し、消防では火災だということで、我々も火災ということでそのような対応をしたというところでございます。
◎福田委員長
次に、報告17、平成28年度鳥取県自主防災組織等知事表彰について、報告18、「イザ!カエルキャラバン!inとっとり」の開催について及び報告19、「鳥取県西部地震16年フォーラム」の開催について、森本消防防災課長の説明を求めます。
●森本消防防災課長
資料の21ページをお願いいたします。平成28年度の鳥取県自主防災組織等知事表彰を行いましたので、御報告をさせていただきます。
受賞者でございますが、団体が遷喬地区自主防災会連絡協議会、旗ヶ崎二区自治会防災会、河岡自治会防災会、陸上地区自主防災会、東田後区防災会、小田自主防災組織の6団体でございます。22ページに行っていただきまして、個人の方が本田卓巳さんと横山ひとみさんのお二方でございます。
表彰式は9月10日に行いました鳥取防災フェスタ2016のオープニングに引き続いて行い、
バード・ハットのステージ上で知事から表彰状を渡していただきました。野坂副委員長さんには御参列いただきまして、ありがとうございました。
この自主防災組織の知事表彰でございますけれども、共助の中心となる自主防災組織の充実強化を図るという目的で平成17年度から実施しておりまして、ことしが12回目ということになります。
続きまして、23ページをお願いいたします。「イザ!カエルキャラバン!inとっとり」を来る9月25日の午後1時から4時、鳥取市布勢の鳥取県民体育館で行います。イザ!カエルキャラバン!といいますのは、子どもの小さい子育て中の御世帯の方はなかなか防災訓練等に参加するのが難しいということがございます。そういった方を対象として、子供も参加して楽しく防災についてわかっていただけるプログラムということで、NPOプラス・アーツというところが開発したものでございます。本県では昨年に引き続きまして、ことしが2回目の開催になります。
主に5歳から9歳までのお子さん、それとその家族を対象にしております。
内容としましては、おもちゃの交換、かえっこバザールと名づけておりますが、それから防災体験プログラム、これを体験していただきますとポイントがもらえて、それによっておもちゃがもらえるという、少しお遊びも兼ねたようなイベントでございます。
続きまして、25ページをお願いいたします。ことしは鳥取県西部地震が発生してから10月6日で16年目ということになるわけでございますが、10月2日の午後1時15分から4時30分の間に西部地震16年フォーラムを日野町の山村開発センターで開催させていただきます。ことしのテーマは「地域について、5人と多数の語り手たち~地域の防災力・福祉力を高めるために、私たちは今、何ができるか?~」というテーマでございます。考え方としましては、ことしの熊本地震とか最近頻発しています災害でもわかっていますが、地域、共助というものが非常に大切、有効、重要だということは実証されてきているわけでございますけれども、実際に特に中山間地を中心とした地域では過疎化や高齢化が進んできて、その共助を担うというのに住民の方々が不安を感じていらっしゃる。そういった中でどういったことを取り組みをしていけばいいか、どういうようなことを考えていけばいいかということを話し合おうということでございます。
語り手の阿部由紀様、髙間さとみさん、井岡仁志さん、松浦誠二さん、吉田圭吾さんの5人に一応話題提供していただきますが、会場にお集まりいただきました自主防災組織ですとか地域の住民の方々も交えながら、みんなで一緒に語り合いたいと考えております。委員の皆様方は、もし御都合がおつきになるようでありましたら、当日会場のほうにお越しいただけたらと思っております。
◎福田委員長
それでは、ただいままでの説明について、質疑はありませんでしょうか。
○前田委員
10ページ。素人みたいなことを聞くのですけれども、坑道で爆発させるのでしょう。坑道から爆風が出てくるわけですか。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
ちょっと確実なことは確認できていませんけれども、基本的にはふたをしてやるものというふうに認識をしています。
○前田委員
爆風は出てこない。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
出てこないと認識しております。
○前田委員
出てきていたら、これはモニタリングですぐわかりますね。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
はい。
○前田委員
ということは、出てこないということはふたをしておったから。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
という認識をしています。
○前田委員
でも、すごいエネルギーだけれども、ふたは飛ばないのですかね。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
それぐらいやはり土の重さというのは大きいというふうに思います。
○前田委員
そうですか。またするという報道があるのだけれども、坑道というものは潰れないのか。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
潰れているところと潰れていないところ、今は全く使っていない坑道もありますし、使っている坑道も縦穴を掘ってさらに横穴を掘って使っていますので、今まで使っていない坑道を準備しているのではないかという報道になっています。
○前田委員
でも、すごいエネルギーだから、1回使ったらもうぐしゃぐしゃになりはしないですかね。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
そうです。だから、横のところは多分……(「もうぐちゃぐちゃでしょう」と呼ぶ者あり)はい。メーンが潰れればまた別の坑道を使うのではないかというふうに推察をされます。
○前田委員
そうですか。簡単に明瞭に説明してもらってよくわかりました。モニタリングをしておれば、漏れたか漏れないかはすぐわかると、こういうことですかね。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
はい、そういうことになると思います。
○前田委員
わかりました。
◎福田委員長
よろしいですか。
○森委員
もしそこでやったものが空気中に出てきたときに、例えば地震波でP波を検出して、あったなということがわかった後、どれぐらいの時間差で検出できるのでしょうか。例えば北朝鮮でやったものが空間を飛んで鳥取県にくるには、どれぐらいの時間差があるのですか。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
ちょっと正確な日数はわかりませんけれども、偏西風に乗ってくると思われますので、大体ちょっと……。
●城平危機管理局長
過去4回なされた実験の際には、人工核種が確認されておりません。ですから、いずれも漏れていないという状況になっています。そのような中で、実は今回はちょっと余り出ておりませんけれども、前回の第4回目のときにはおよそ2日目か3日目ぐらいで届くのではないかと言われておりました。それは公式に出ておりませんので、一般的な偏西風だとかそのときの気象状況によってそれぐらいの期間で来る可能性があるということが言われていました。ただ、実際には観測をされませんでしたし、前回も自衛隊が上空での核種のサンプリングをやっていましたけれども、それでも出ておりません。今回はどれぐらいで届くとかということ自体が何も情報が出ませんでした。そういう意味では、今までの実験でかなりきちんと外に出ないようにされていて、可能性が低くなっているのかなと思いながら対応させていただきました。ただ、全国で調査をやっていますので、今後も生活環境部と一緒になってきちんと対応していきたいと思います。
◎福田委員長
よろしいですか。
○前田委員
それで、不思議に思うのは、あのあたりは人がほとんど住んでいないのですか。万が一漏れたら被曝するでしょう。
●島瀨危機対策・情報課危機管理専門官
これも報道情報ですけれども、周辺の住民には影響があるのではないかというようなことが言われています。(発言する者あり)はい。
○野坂副委員長
県の対応ということでモニタリングであるとか市町村に情報の提供ということが書いてあるのですけれども、この間ずっと繰り返しされていますよね。今後も続けていくというのがかなり濃厚ではないかというふうに言われていますけれども、ここの対応というのは、それらを踏まえて別に何か検討すべき課題というのはあるのですか。県がとれる対応として何かあるのでしょうか。
●城平危機管理局長
県の対応状況でも報告させていただきましたけれども、実は今回の第一報というのは、報道機関の方からの速報によって把握をしたということがございました。私どものほうは、これはミサイルについてもですけれども、さまざまな兆候があるような情報、それが確度の高い情報であれば、報道機関からの情報であっても、きちんとそれを使って県民の皆さんにお伝えすることによって安全・安心が確保できるのならそうやってやっていこうということを実は平成24年に決めております。そのような情報がありましたらあらかじめお知らせするということもしていきたいというふうに思いますが、今はなかなかそういうような確度の高い情報までがとれておりませんので、そういう意味では核実験については今と同じような対応になっていくのかなと。これについてはさまざまなところからの情報が国際的な取り組みによって情報の兆候がつかめれば、それをもとにした対応を考えていきたいと思っております。
○野坂副委員長
国との情報共有などということで連絡体制とか、そういったことは今の状況を踏まえて特に何か協議されるようなことというのはないのですか。
●城平危機管理局長
現在、核実験ですとか、それからミサイルについてもですけれども、地方公共団体のこういうことについて、総務省の国民保護室というところが窓口になっております。そこから今回も政府としての情報などがきちんと流れてきておりますし、それから、これについては内閣府に危機管理センターも設置されて、そこからの情報も入ってくるようになっております。あわせて、生活環境部にはモニタリングについての指示が国から来ております。それから、ミサイルの場合には海上保安部のほうから航行警報というのが流されて、漁協無線局を通じて情報を流すというような仕組みになっております。そういう意味では、政府のほうも各省庁挙げての体制をとられて、その中でこちらも情報を得て、その情報を関係のところに流していくというやり方をしております。
○野坂副委員長
そうなのでしょうけれども、報道機関の情報のほうが早かったということでしょう。要するに後づけで公式な情報提供というのはあるのでしょうけれども、どういうのでしょうか、そういう発生時ですよね、今まで以上に緊密な連絡体制、情報提供の体制であるとか、そういう情報を共有する部分ですよね。特に鳥取県というのは日本海側なわけでしょう。何かあった場合には非常にいろんな影響も大きいということを考えれば、その辺の協議というのもどうなのか。なかなか国が相手ですし、核実験という非常に深刻なケースなのですけれども、情報共有のあり方ですよね、このあたりはどうなのでしょうか。
●城平危機管理局長
今回核実験の場合には報道機関からの情報が最初でしたけれども、気象庁のほうが地震波を分析された情報というのは、発表されたときにこちらのほうにも情報がきちんと流れてきております。そういう意味では、多分きちんと分析をされた結果として流されるのに、そこに何らかの時間がかかっているのが現実なのかなと思います。そういう意味では報道機関の情報を端緒にしておりますけれども、それがどういうふうに分析をされているかというようなことについては、きちんと国で説明をされているという状況になっているかと思います。
一方でミサイルのほうの場合には、今はJ-ALERTという仕組みがありまして、鳥取県に影響があるようなときには国のほうが県にも市町村にも直接情報を流して、市町村のほうではそれを受けて市町村の防災行政無線で自動的に放送を流すという仕組みで、できるだけ迅速に情報を流すという仕組みができております。これは2月に沖縄を飛び越えてフィリピンの向こう側に行ったミサイルの事案がありましたけれども、あのときには北朝鮮のほうも海上にこのあたりに落ちる可能性があるということで航行警報を出され、それによってJ-ALERTという仕組みも使って沖縄県の皆様には情報がミサイルが到達するより先に伝わったというふうになっております。それと同じような監視体制をしかれて情報がJ-ALERTで流れてくる、それによってまずは速報がなされるというふうに考えております。
◎福田委員長
よろしいですか。
○前田委員
何かミサイルのときはJ-ALERTでばっといくのだね。それで弾道ミサイルの防御システムがある。だけれども、考えてみれば、核実験の場合、坑道が塞がれて出てこなかったのいうのは幸せなのだけれども、万が一、空中の調査に行って漏れておるよというのでは遅いではないですか。県民に外に出るなとか、そういう対応はしなくてもいいのですか。万が一漏れた場合にどうなのですか。
●城平危機管理局長
御指摘のようなところは、やはり県民の皆様は不安に思われるところかと思います。そういうこともあって、自衛隊が飛行機を使って空中でサンプリング、結局上空の近いほうでサンプリングをしたものを早く分析をして、その情報をもとにして伝えてくるというような仕組みを取り入れられました。これは最初のころの核実験ではありませんでしたので、そういうようなところは国のほうも見直しを行って、できるだけ早く情報をお伝えするというような体制になっているかと思います。私どものほうはそこでも現時点では何も出ておりませんし、そういう意味での現時点の坑道からの漏れはないというような情報を県民の皆さんに安心情報としてお届けすることも大事なのかなというふうに思って対応しているところです。
◎福田委員長
それでは、その他でございますが、危機管理局に関して、執行部、委員の方で何かありませんでしょうか。ないですか。
それでは、意見がないようでございますので、危機管理局につきましては以上で終わりたいと思います。
それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。午後2時より地域振興部、観光交流局を再開したいと思います。
午後1時51分 休憩
午後1時59分 再開
◎福田委員長
再開します。
それでは、引き続き地域振興部及び観光交流局に係る付議案の予備調査を行いたいと思います。
質疑につきましては、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
まず、地域振興部からの説明を求めます。
岡崎地域振興部長に総括説明を求めます。
●岡﨑地域振興部長
では、地域振興部の議案説明資料をお願いします。
1ページめくっていただきまして、議案第1号、予算関係です。交通政策課の航空便の利用促進事業を初めとして3課5事業の補正をお願いしております。計として4億8,000万円余りということで、国庫支出金は地方創生推進交付金を充当するものであります。起債は建設事業に係るものであります。具体的には、この一覧をごらんください。
横のページですが、予算関係以外です。議案として平成27年10月末に米子市と交換していました鳥取県営東山水泳場の指定管理者の指定でありまして、平成29年4月から34年の3月、5年間の指定を行おうとするものであります。
報告事項は2件ありますが、下の第11号は、公立大学法人鳥取環境大学の業務の実績に関する評価が出てまいりましたので、地方独立行政法人法の規定に基づきまして議会に報告するものであります。
以上、詳細につきましては各担当課長から説明をしますので、よろしくお願いします。
◎福田委員長
続いて、関係課長から説明を求めます。
●寺口交通政策課長
そういたしますと、資料の2ページをお願いいたします。県内空港航空便利用促進事業ということで、こちらのほうは既に政調・政審で説明させていただいているものですけれども、国の地方創生推進交付金を活用いたしまして340万円の補正予算をお願いするものでございます。
その内容といたしましては、表の中の2番ということで主な事業を2つ掲げさせていただいております。まず、1つ目につきましては国内航空便の利用促進事業ということで、鳥取空港と鳥取港の連携を図りながら鳥取-羽田便の5便化継続を確実なものにしていきたいということで、利用者が毎年落ち込んでいきます1月、2月、冬の時期のてこ入れをしたいというものでございます。この期間に県産品をプレゼントするようなキャンペーンを打ちまして利用者の確保につなげたいというものでございます。
続いて、2点目の事業でございます。海外からの個人旅行者向け空港レンタカー助成ということで、これは既に当初予算で空港レンタカー向けの経費はいただいているところでございますけれども、このたび海外旅行者の提案等も受けまして、外国からの個人旅行者、グループ旅行の方々が7人乗り以上のミニバン等を借りられる場合の差額相当5,000円を補助するよう拡大したいというものでございます。
なお、3ページに鳥取砂丘コナン空港「空の駅」の関連事業ということで、ハード、ソフト含めました県内各課の全体の事業の取り組みにつきまして表に策定しておりますので、こちらのほうも参考に御確認いただければと思います。
その他、21ページをお開きいただけますでしょうか。繰越明許費の繰越計算書ということで、報告案件でございます。表の中の事業名の上から2つ目、3つ目の2事業が交通政策課がやっている事業でございます。いずれも28年2月議会で補正予算をいただいたものでしたけれども、これを全額一般財源ということで今年度に繰り越して現在実施をさせていただいているものでございます。
●國米教育・学術振興課長
続きまして、4ページをお願いいたします。予算でございまして、新規事業、臨時事業ですけれども、準中型自動車免許教習体制整備補助金でございます。
事業の目的でございますが、平成29年3月施行予定の改正道路交通法によって、新しい免許区分として準中型自動車免許の区分が設けられます。下の参考をごらんいただきたいのですが、改正前の免許区分ですと、普通自動車免許で5トン未満、18歳以上の受験資格で5トン未満の車が運転できます。ところが、最近コンビニの配送車などで5トン超えの車がふえてまいりました。現行免許ですと5トンを超えますと20歳以上の者しか運転ができないということがございまして、18歳、高校卒業者への対応等々を鑑みまして免許制度の改正が行われ、3.5トン以上7.5トン未満の免許区分、18歳以上の受験資格の免許が設けられました。
主な事業内容でございますが、指定自動車教習所、自動車学校に対して、教習車の整備、それから教習コースの改修に要する経費の6分の1を補助することとしております。全体で666万2,000円の補正をお願いしております。
続きまして、5ページをお願いいたします。私立学校施設整備費補助金でございます。
主な事業内容は、このたびは鳥取敬愛高校と鳥取城北高校の校舎の耐震改築について補助を行うということでお願いをしているものでございます。いずれも工期は30年3月末までを目標にしておりまして、全体事業費などは真ん中の表に書いてあるところに掲げているものでございます。
その下の利子補給でございますが、これは別の事業で、鳥取城北高校の野球場新設工事、それから倉吉北高校のトイレ改修事業に伴いまして、それぞれの学校が借り入れた金融機関の借り入れの利子の1%について補助を行うものでございます。
ずっとめくっていただきまして、22ページをお願いいたします。報告事項でございます。公立大学法人公立鳥取環境大学の業務の実績に関する評価について御報告するものでございます。
地方独立行政法人法に基づきまして、毎年度外部評価委員に大学評価を行っていただいております。23ページの右下のほうに書いてあります5名の評価委員に評価をいただいておりますが、全体で140項目の評価項目につきまして5段階評価を行い、それを大きく5項目にまとめて、これもやはり5段階でSからDランクまで評点をつけ、最後に全体で、これも5段階でSからDまででの評価を行っているものでございます。
評価の内容は23ページに掲げております。5項目の区分につきまして、上から4つの区分につきましてはA評価、その下、業務運営に関する事項についてはB評価でございます。評価の主なポイントで申し上げますと、まず1つ目のポイントでございますが、受験倍率が6.2倍ということで、昨年度の5.6倍以上の倍率になったこと、それから、4つ目のぽつで1億円を超える経常利益を得ることができたこと、こういったことによりまして、四角の表の上から3つ目の安定的な経営確保・財務内容に関してはA評価をしております。それから、評価のポイントで2つ目のぽつ、3つ目のぽつでございますが、TOEIC600点以上の取得者が大きくふえたこと、それから実験研究棟の整備が進んだこと等々によりまして、大学の教育等の質の向上に関する事項についてもA評価にしております。そういった評価のポイントでかなり高い評価を得られる実績がありましたので、全体としてもA評価という評価をいただいているところでございます。
●小西スポーツ課長
それでは、6ページをお願いいたします。湖山艇庫整備事業です。これはボート競技の施設なのですけれども、湖山池の艇庫にトレーニング場、あるいは更衣室などの増築を行うものであります。このたび設計ができましたので、工事費をお願いするものであります。あわせて、トレーニングなどに必要な備品費についてもこのたび盛り込んでおります。
なお、工期は5月までかかりますため、29年度までの継続事業としております。今回補正額が1億300万円余り、全体事業費が1億2,500万円余りとなっております。
続きまして、7ページをお願いします。体育施設改修費で、米子産業体育館の中央監視装置の更新であります。
中央監視装置というのは空調とか電力とかガスなどの使用状況を監視をして一元的に管理、制御する装置でありますけれども、実は昨年故障しており、現在は中古の代替機を借りて対応しておりますが、いよいよふぐあいが起きてきましたので、このたび更新をお願いしようとするものです。1,322万円をお願いしております。
続きまして、12ページをお願いします。これは継続費の調書ですが、先ほどの湖山艇庫の工事費について、工事費1億1,754万4,000円のうち、年割り額として28年度を約8割の9,511万
9,000円、残りを29年度という計画で設定をしております。
続きまして、16ページをお願いします。県営東山水泳場の指定管理者を平成29年度から5年間、県水泳連盟と県体育協会の共同企業体に指定しようとするものでありますが、これにつきましては政調・政審で説明しておりますので、詳細については省略させていただきます。
最後に、21ページをお願いします。繰越計算書ですけれども、下から3番目の体育施設改修費です。776万7,000円ですが、これは鳥取産業体育館の給水設備改修工事であります。繰り越しをして5月に完成をしております。それから、湖山艇庫の整備事業費はトレーニング場の増築に係る設計費でありまして、この9月に完成をしております。一番下のグラウンド・ゴルフの聖地化ですけれども、これは2月の補正で経済対策で計上していただいたもので、今事業中でございます。
●森山中部総合事務所地域振興局副局長
13ページをお開きいただけますでしょうか。繰越明許費の追加分についてです。
現在、中部総合事務所では、防災対策機能強化整備事業ということで庁舎の浸水対策としてエネルギー棟の新設工事を行っているところであります。あわせまして電話交換機の交換工事を行っておりますが、今回、詳細設計の結果、電話工事につきましては単年度で終わる予定でしたが、年度内完了が困難になったため繰り越しをお願いするものです。2,283万円余の繰り越しということでお願いするところです。よろしくお願いします。
●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
それでは、21ページをお開きください。繰越計算書でございます。
一番上にございますアーティストリゾート・地域モデル創成事業費でございます。4,929万
3,000円に対しまして繰越額2,205万円でございます。これは、鳥の劇場の耐震化工事を行う鳥取市に対する補助金でございます。工事は6月に完成しております。
◎福田委員長
次に、観光交流局から説明を求めます。
初めに、吉村観光交流局長に総括説明を求めます。
●吉村観光交流局長
では、9月補正の議案説明資料、観光交流局分をお願いいたします。
おめくりいただきまして1ページでございますが、補正をお願いする額は総計2億4,000万円余になっております。その下、事業名を記載させていただいておりますが、主にインバウンドに関する環境整備、PR等に関するもの、それから大山1300年祭に関するもの、それから水木しげる先生の生誕祭に関するものになっております。
詳細は観光交流局及び西部総合事務所から御説明をさせていただきますので、よろしく御審議のほどをお願いいたします。
◎福田委員長
続きまして、関係課長から順次説明を求めます。
●岩下観光戦略課長
それでは、同資料2ページをごらんください。外国人観光客受入推進事業でございます。お隣の3ページ、大変似た名前の事業ですけれども、2ページは受け入れ事業でございます。3ページは誘致事業でございます。受け入れ事業に関しまして、補正前は2,281万9,000円ですけれども、こちらは主に外国人観光客の受け入れのための案内看板の整備、ホームページ、パンフレットなどの多言語化、それからWi-Fi環境整備、決済環境整備など、それから消費税免税店、それから両替のサービスなど、外国人の受け入れに必要な整備に関する費用でございます。非常に予算の消化が進んでおりまして、補正で1,940万5,000円をお願いをするものです。
同資料の17ページをごらんいただけますでしょうか。繰越明許費繰越計算書でございます。一番上の行から5個目まで説明をさせていただきます。
まず、外国人観光客受入おもてなし向上推進事業ということで、地域限定特例通訳案内士、山陰限定通訳案内士ですけれども、こちらを平成27年度から28年度にかけて育成いたしまして、28年度分の事業実施に係る繰り越しを251万9,000円行いました。
2行目、スポーツツーリズム「誘客戦略」推進事業でございますけれども、これはサイクリングルートなどの注意喚起看板などを整備する事業で、皆生工区の完成が28年度にずれ込んだことに合わせて繰り越しを行ったものでございます。
3行目、山陰DMOの設立運営事業費でございますけれども、こちらも平成27年度から28年度にかけて設立、準備等を行いました。4月22日に設立済み、6月22日には国の広域観光周遊ルートに認められたところでございます。
4行目、外国人個人旅行者(FIT)対応鳥取モデル創造事業ということでございますけれども、こちらはエクスペディアというような外国人が利用する宿泊予約サイトを使ったPR、通訳案内士がテレビ電話によって通訳を行うようなシステム、それから鳥取市の1,000円タクシーのような仕組みのタクシーを中部などへ波及させるような事業、こちらを年度当初から活発に行うために繰り越しを行わせていただいているものでございます。
最後、国際リゾート鳥取加速化環境整備事業でございますけれども、これも宿泊施設の洋室化でありますとか宿泊施設の看板の多言語化などを切れ目なく早期に行うために繰り越しをさせていただいたものでございます。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
国際観光誘客室でございます。3ページにお戻りいただけますでしょうか。外国人観光客誘致推進事業でございます。補正前は9,364万7,000円に対して補正額6,920万円でございます。
この事業の内容でございますけれども、外国人観光客を誘致するに当たり、関西地域等と比較して山陰エリアのバス代等が高いということがございまして、海外の旅行会社等からそういった問題について提案されております。これまでも行っておりましたバス代助成について、執行が順調に進んでおりますので、今後下半期相当分ということでお願いするものでございます。
貸し切りバス代、韓国市場で2,400万円、あと主に香港になりますが1,120万円、600万円と書いてありますところは海外の旅行会社の方が旅行商品を造成する際の広告費に対して一定額を補助しております。加えまして、その下の欄の外国人観光客誘致対策補助金でございますが、これにつきましては、国際定期便利用促進協議会という団体が県内宿泊に対する送客奨励金ということで1人当たり1,000円の奨励金を出しているところでございますが、それに対する助成でございます。韓国、香港、それぞれ今後のエアソウル、香港航空等に対する送客に対して支援を行う予定にしております。
めくっていただきまして、4ページでございます。国際航空便就航促進事業でございます。これは、国際チャーター便の誘致に関する航空会社への支援等でございます。補正前1,275万円に対して補正額1,574万7,000円でございます。これにつきましては、下の主な事業内容のところに書いてありますが、着陸料への支援ですとか空港ビル使用料の支援、そういったものを行ってきております。今後発生するもの等も鑑みまして、所要の額を補正要求させていただくこととしております。
また、PR関係の経費といたしましてグリーンツーリズムジェット委託事業というものを設けております。これも今後誘客して発生していくであろうものに対して補正予算を組ませていただきたいと考えているところでございます。
続きまして、5ページ目でございます。空の新たなステージに向けた戦略事業でございます。こちらは政調・政審でも御説明を申し上げましたが、上海チャーター便、香港便、エアソウルの就航、そういったものに絡みまして誘客及び受け入れ体制整備に関する経費を予算要求をさせていただいているところでございます。
あと私のほうからは、繰り越しについての説明をさせていただきます。17ページをごらんいただけますでしょうか。一番下でございます。海外新規重点市場メディアプロモーション事業でございます。これにつきましては、平成27年度2月補正でお認めいただいた予算についてでございますが、これを切れ目なく本年度も事業執行するということで繰り越しをお願いするものでございます。
あと、めくっていただいて18ページでございますけれども、外国人観光客誘致推進事業費でございます。こちらは2,300万円ということで、これも同様に本年度に事業執行をするために繰り越したものでございます。
●広瀬西部総合事務所地域振興局長
西部総合事務所でございます。6ページをごらんいただけますでしょうか。私からは、
1300年祭、あるいは大山圏域の魅力アップの環境整備ということについて御説明を申し上げます。いずれもさきの政調・政審で御説明をさせていただいたところであります。
まず6ページ、大山開山1300年祭の加速化事業ということでございまして、いわゆるソフト事業としてお願いするものでございます。8月1日、1300年祭の準備のための準備委員会を開催いたしました。その結果についてはこの常任委員会でも報告させていただいたところでございますが、その中で方向性として日本遺産の活用であるとか、あるいはそれに関連した大山古道の活用、食であるとか水であるとか、そういったものを活用するということの方向性の合意がなされたところでございます。それに沿いまして、真ん中あたりに書いておりますけれども、今回3つの事業をお願いするものでございます。
1つは、既存の郷土料理であるとか、あるいは市町村の一押しの食材等を生かして大山名物といったようなものをしっかりと売り込んでいこうといった事業をお願いするものでございます。もう一つ、真ん中にありますのは、大山道、古道を復活するような、あるいはしっかりと全国に発信していくように、アウトドア雑誌とも提携をしまして、その過程を発信していくような事業を仕組みたいと考えております。また、最後、機運加速化ということでございます。まだまだ盛り上がりが足りないというお声も聞くところではございますが、文化であるとか歴史であるとか、あるいは若手の経済の方々の団体が大山の資源をしっかり生かしていこうというような活動に対して支援をしていこうという事業をやろうとするものでございます。
7ページをお願いいたします。こちらは、いわゆるハード整備としてお願いするものでございます。御案内のとおり、大山隠岐国立公園は環境省から国立公園満喫プロジェクトの全国8カ所のうちの1つに選定されたところでございます。これから5年の計画で国立公園内のハード整備がされていくというところでございますが、それとあわせて一体的な面的整備、老朽化しているものであるとか、より魅力を高める、そういったハード整備を行っていきたいというものであります。この事業の実施に当たっては地方創生拠点整備交付金を充当しようというものでございます。
また、8ページをごらんいただけますでしょうか。今申し上げた満喫プロジェクトと西部総合事務所で今回お願いしている予算について、一応面的整理したものをつけております。基本的には、満喫プロジェクトのほうは国立公園内の既存施設の修繕等が対象になりますし、今回西部総合でお願いをしようとしているものは公園外であるとか、あるいは公園内に新設するもので対応するというふうに考えて、このように整理したところでございます。満喫のほうでは、登山道であるとか頂上の避難小屋であるとかこういったものを、来年度は基本的には設計、あるいは小修繕ということになろうかと思いますが、加えて博労座の駐車場等を整備すると。西部総合事務所のほうでは、公園外のものであるとか、あるいは大山自然歴史館のリニューアルというものもございます。それにあわせて、もしかしたら委員の皆様も御案内かもしれませんが、歴史館の前に電線が空中を通っているものですから非常に景観が見苦しいといいますか、損なっているということもありますので、そういったところを今回整備したいということを考えているところでございます。
7ページにお戻りください。簡単に申し上げますと、先ほど申し上げたものの中で大山ビューポイント整備ということで、満喫プロジェクトのほうでは公園内でございますので、寂静山のビューポイント施設を整備すると。西部総合事務所のほうでは美保湾の展望駐車場に単に展望だけではなくて休憩的機能、あるいはデザイン的な機能というものも意識したものとして、そういうビューポイントを整備したいと考えておるものでございます。また、参道景観向上については、先ほど申し上げた電線地中化に向けた設計というものを今回お願いしたいと考えておりますし、さらに、古道活用トレイルルートということで、準備委員会でも日本遺産の三徳山との連携ということを一つのキーポイントとして議論をされたところでございまして、三徳山と大山との日本遺産のロングトレイルとしての連携といいますか、活用が進むような、そういう環境整備、具体的にはそういう文化とか歴史というものをそこをトレイルでウオーキングすることによって学ぶようなこともできると、そういったことをもくろんで整備をしようとするものでございます。また、最後、観光案内標識というのは、県道にはなりますが、既存の道路の案内標識の裏面にこの先にどういった観光地があるとか距離がどうだとか、フリーで来られたようなお客さんでもそこに行きたいという動機づけになるような、そんな看板を整備したいというふうに考えるものでございます。
9ページをお願いいたします。これは債務負担行為として29年から38年の10年間、参道にぎわい活性化支援事業ということでお願いするものでございます。
これは大山町が大山町の参道の振興会の企業さん等と連携し、ちょっと報道でもあったかもしれませんが、大山寺の参道の空き店舗等を活用して、山の駅的な休憩スペースであるとか、あるいは誰もが使えるトイレであるとか、そういったにぎわいのスペースを整備していこうと、先ほどの地方創生拠点整備交付金を活用して考えているものでございますが、その事業に対して大山町が起債で借り入れする額の実質負担額の半分を県として支援、補助をしようというものでございます。先ほど申し上げたとおり、そこは休憩スペースであったり、そもそも国立公園としての大山寺地区のにぎわいを促進するものと考えるものですから、こういった支援を行っていきたいというものでございます。
あと、18ページをお願いできますでしょうか。18ページの「大山1300年祭」推進事業費ということで、これは28年2月の臨時議会、経済対策ということで認めていただいたものについて、今年度に執行するよう繰り越したものでございます。
1点抜かしておりましたが、15ページでございます。先ほど御説明いたしましたハード整備についてでございますが、国の交付決定がずれ込むということもございますので、これについては来年度に繰り越しをするようにお願いをしたいというふうに考えております。
●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
10ページをお願いします。水木しげる生誕祭開催事業ということで新たに400万円余をお願いするものです。これは、昨年亡くなられた水木先生の誕生日に当たる3月8日近辺に改めて水木先生を顕彰するイベントをやろうというものです。ことし3月8日に水木しげる先生をしのぶ会を開催いたしましたが、その場での毎年誕生日にこういう顕彰のイベントをやってほしいという多くの声に応えて、県と市で一緒になって実施するものです。
15ページをお願いします。繰越明許費の追加分ということでまんが王国発ソフトパワー事業で63万7,000円を翌年度に繰り越しをお願いしておりますが、これは今年度、水木先生の追悼展をやろうとしております。今計画しておりますのが年明け2月18日から県立博物館でやることにしておりますけれども、より多くのお客様に参加いただけるように会期を4月2日の日曜日までやりたいということで、年度をまたぐものですから翌年度に係る経費を繰り越しをお願いしまして、年度をまたいで事業を行うというものでございます。
最後に18ページですけれども、繰越明許費繰越計算書で、上から2番目のまんが王国とっとり妖怪パワー発信事業費とまんが王国・鳥取にコナンかい事業費、これはいずれも2月補正予算で認めていただいたものを全額今年度に繰り越して現在事業を行っているものでございます。
◎福田委員長
それでは、地域振興部及び観光交流局のただいままでの説明について、質疑はございませんでしょうか。
○野坂副委員長
今の10ページなのですが、水木しげる先生をしのぶ会の日程なのですけれども、来年は誕生日ではなくて3月4日というのは、これはどういう理由でですか。
●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
3月8日が平日になりますので、できるだけ県外も含めて多くの方に参加していただけるよう、週末のほうがいいかなということでそういう予定をしております。
◎福田委員長
よろしいですか。
○野坂副委員長
ことしも平日ではなかったですか。
●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
ことしは平日でした。ことしは亡くなられて最初の会でしたので、平日であってもかなりの方が参加されるであろうということで先生の誕生日そのものにやらせていただきましたけれども、だんだん年を経るごとにやはり休みのほうが参加しやすいだろうと今のような考え方にしております。
◎福田委員長
いいですか。
○前田委員
6ページ、大山ですよ。これは何だかいつも予算が出ている。何だかわけがわからないようになってしまった。委員長、これは今までの予算を一括したものをつくってもらえないでしょうか。それと進捗状況。予算は出てくるのだけれども、予算を引き続きフォローアップしていないのです。進捗状況と課題。説明はいい。資料要求。
◎福田委員長
わかりました。では、また資料のほうをお願いできますか。
○前田委員
わからない。
◎福田委員長
はい。よろしいですか。
○横山委員
観光交流局だけれども、1300年のこれはやはり利用しないといけない。一つはダウンヒルのジャイアントが知らない間に島根県にとられていた。大体本当はうちのほうがすごく仲がいいのに、今から5~6年ぐらい前か、もうちょっと前かな、そういう話をしているのに、あっという間にジャイアントが松江に入っている。そういうことがあったりするので、余り負けないように頑張ってほしいなと思います。
ジャイアントのいわゆるサイクリングだな、ダウンヒルのサイクリング、それからもう一つはテニス、ゴルフ。テニス、ゴルフも非常に可能性があるので、本当にどういうアプローチをするかによって変わるのですよ。僕はそういうぐあいに思っている。アプローチの仕方だな。
もう一つは健康マラソン。健康マラソンやマスターズの選手の皆さんを招聘するという方法を考えてほしい。それは、本当は浜崎委員にお願いをしているわけだけれども、どうしてもそういう人たち、そういうできるものに話をしないというと話にならない。だから、そういうぐあいに考えてほしいな。
ウオーキング、トレイル。今度WTCがあるのだけれども、東アジアの辺ではトレイルも随分盛ん。今、韓国では非常にやはり盛んです。もちろん台湾も非常に盛んなので、これをしっかり開発してもらうとインバウンドはかなりたくさんできるなと思います。
なかなかいろいろなことを言ったのだけれども、一つ一つとってみると、一つずつやはり上手にアプローチしてもらうと可能だと僕は思っているのです。だから、できないものだというふうに思っていると大体できない。できるものだというのだ。できると思って進むとうまいこといくのですよ。だから、できないというようなことを考えるのではなくて、絶対やるのだという気持ちでインバウンドを推進してほしいなと思います。
◎福田委員長
答弁要りますか。どなたか。
○横山委員
やりますというようなことを言えるか。
●吉村観光交流局長
まとめて。まず、ジャイアントの出店については、引き続き県としても接点といいますか、パイプは当然持ち続けるようにしたいと思っておりますので、それはまた引き続き取り組みたいと思っております。
もうすぐWTCがございます。WTCはいい機会でございまして、もともと韓国が中心だったものが今回数多くの国の方が御参加されるようですので、これは一つの起爆剤になるのではないかと思いますので、また中部総合事務所にWTCの主体のところがございますが、観光局も一緒になって今後取り組みたいと思います。
◎福田委員長
いいですか。
○横山委員
なかなか大変なのだけれども、必ずやるのだという気持ちで進んでいただくとインバウンドは大体成功するのではないかと思います。だから、東南アジアもそうだし、中国や韓国や、そういうのではとりあえず歩くのでさえやってくるわけだから、ただ単に歩くだけでしかない、それでもたくさんの人たちが来るので、いわゆるやはり何というのかな、上手に招聘するというか、そういうことが大切かなというふうに思います。頼みます。
○澤委員
環境大学の評価のことで現状を聞かせていただきたい。総合評価といいますかね、非常に上がってきているということは評価できると。特にこの中で触れられているのは英語村についてちょっと伺っておきたいと思うのです。
これはいろいろな大学の中で生徒さんが英語村に出向くというような、単位としても課せられているということがあって非常に成果が上がってきているとは思うのですけれども、その辺の今の現状と、それからもう一つお聞きしたいのが、やはりこれは大学の大きなポイントになると開設当時からちょっと思っていまして、県外からも今は視察に来るようなというような話を聞いているのです。特にその中で力を入れているのが、いわゆる大学の生徒さんだけではなくて、例えば周りの地域の人、特に小・中学校とかそういうところからも来ていただいて、英語村をたくさん利用して楽しんでもらうということで私も認識しておるのですけれども、その辺の今の現状。例えばそれに付随して出張の英語村とかまちなか英語村が出ていますけれども、この現状などもちょっと教えていただけたらと思うのですが。
●國米教育・学術振興課長
英語村についてでございます。まず、出張英語村でございますが、例えば岩美町の小学校に行って、1つのクラスの中で英語だけでやるというイベントをたしかやっておりました。それから、まちなか英語村は若桜街道にまちなかキャンパスがございまして、あそこである程度定期的に英語村を開設している。そういったことで英語村の参加人数ですか、去年より大分ふえていたはずでございます。
英語村はもともと大学の中だけでやっていたのですけれども、人気があるということで西部に出かけていってやりましたり、それから小学校とかに出かけていってやる、それからまちなかキャンパスでやるということで、大学の中以外のところにも広げて一般の方に参加をいただくというような形で展開をしてきているところでございます。全体の人数が何人になったかというのはちょっと今は持ち合わせておりませんが、そういった形で広がってきております。
○澤委員
大体流れの中で聞いていたようなことを言われたのですけれども、それでね、要は英語村の本来の目的は楽しむということがポイントだと思っています。以前教育委員会の高校生とかね、それから小・中学校などにそういうサマーの時期を利用して英語村に来てもらって楽しんで帰っていったと、こういうようなことで私もちょっと見るだけで参加したことあるのですけれども。それ以後何回か続いたようなのですけれども、やはりこういうものは大学が地域にどんどん開けていくという意味ではもっともっと取り組むことも必要ではないかなと私も思っておりまして、そこのところをやはり教育委員会などともね、もう少しいろいろとやりとりもしていただいて広げていただけるような取り組みもやっていただけたらなと思うのですけれども、その辺のところはどうでしょうか。
●國米教育・学術振興課長
今年度から英語教員も増員するようにしておりまして、幾らでもそういった部分に絡んでいけると思いますので、教育委員会のほうにもお話をしてみまして、高校生の絡み方とか、中学生がどうかというのはありますけれども、ちょっと話をしてみたいと思います。
◎福田委員長
よろしいですか。
○森委員
観光交流局の3ページです。確認なのですけれども、貸し切りバスへの助成が出ているのですけれども、どういった趣旨のことだったのでしょうか。たしか事故があって、それで規制が強化されてバス代が上がっているということがあって、それで中国地方は何か大体が高いとかなんとかということでの助成をしている、そういうことだったですかね、ちょっと確認をしたいのですけれども。
●岩下観光戦略課長
バス料金の時間当たりの下限値が特に周辺の関西とか九州などに比べても高い、関東に比べたらもっと高いのですけれども、東北の次に高いということでバス旅行が非常につくりにくいという状況になっているという旅行会社からの訴えかけなどがあったということでございます。
済みません、下限値が高いです。間違えました。料金が高いということです。
○森委員
今回補正になっているわけですけれども、これがどんどん出て、それで客が来ている実績がどんどん上がっているという、そういうことですかね。ちょっと具体的に数字的なことを教えていただけたらありがたいのですけれども。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
今回の補正に関するものでございますけれども、韓国のエアソウルと香港の香港便に関して補正をさせていただいておりまして、おおむねこの予算で、香港からでありますと6,000名の来県に対応できると考えておりますし、韓国であれば6,500名の来県に対応できると考えております。
では、ずっとふえ続ければ補正し続けるのかということでございますけれども、そこにつきましては、例えばある程度予算がつきそうな段階で、旅行会社に対して一旦今年度はストップかけますとか、そういうような話を持ちかけていくことも考えているところでございます。
○森委員
もう一つ確認ですけれども、少なくともこれは県内のバス業者を使っているものについて出しているのですよね。だから、例えば中国地方のバス代が高いけれども、岡山のバス会社を使っている業者に出しているということはないですね。これは鳥取県のバス事業者ということで理解していいですか。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
原則としては県内のバス会社を使うというふうにしております。ただ、例えば鳥取県内のバスの台数が少なかったり、例えばシーズンで県内でバスの台数が調達できないという場合も想定されます。そういった場合にはやむを得ないということで、県外のバスでもオーケーということにはしております。
◎福田委員長
よろしいですか。
○野坂副委員長
ちょっともう一つ釈然としないのでもう一回お伺いしたい。水木しげる先生の生誕祭、これは3月8日という日にちに意義、意味があるのだろうと思うのですよね。毎年繰り返していくということでいけば、例えば日にちを3月8日と決めることによって意識づけとか刷り込みが図られていくだろうし、そもそもその日に意味があるわけですから。周辺の土曜日、日曜日が集まりやすいというようなことでやっていくと、逆にその辺の価値が薄れていくのではないかという懸念も持つのですよね。一般の人が集まるということでいけばね、例えば、人を集めるパレードとか、やはりそういったようなものを分散して開催するとか、プレイベント、イベントの一つとして位置づけてやっていくとか、やりようもあるのだろうと思うのです。生誕祭というものをやっていくのであれば、私も行ったのですけれども、要するに全国からかなりコアなファンが集まってこられているのですよ。そういう人たちにとって、むしろ3月8日の周辺の週末というのが何か意味を持つのかなと疑問を感じたりもするのです。続けていくということであれば、日にちが今からどうかというのはありますけれども、もう一回考えていただいて、この日ではだめだということではないのですけれども、生誕祭というものに意味づけ、意義を求めるのであればそこももう一回検討されてもいいのではないかなと思うのですけれども、いかがですか。
●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
毎年やるということにしていくときに、そこでやらなければならない必然性というものを構築していく必要がありますねという話はいろんなところからいただいております。それが一つは3月8日という先生の誕生日にやるというのもそれだと思うのです。そこはまたもう少しいろんな方の意見を聞きながらやっていきますが、実は御家族の意向として、できるだけ週末で本当のコアなファンだけではなくていろんな方にも参加していただけるような場面でやっていただきたいなということもありまして、それを例えば3月8日の先生の誕生日の直前の土曜日というようなこと、これが定着していけばそれも一つの必然性というものになってくるのかなと思って考えています。
いずれにせよ、委員のおっしゃったことも踏まえて再度検討したいと思いますが、御家族の意向もあるということです。
◎福田委員長
それでは、請願・陳情の予備調査に入らせていただきたいと思います。
今回の予備調査は、新規分の陳情3件についてであります。現状と県の取り組み状況は、お手元に配付をしております請願・陳情参考資料のとおりであります。
初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、陳情、地域振興28年16号、参議院議員選挙における鳥取県及び島根県選挙区の合区解消を求める意見書の提出について、衣笠地域振興課長の説明を求めます。
●衣笠地域振興課長
参議院議員選挙における鳥取県及び島根県選挙区の合区解消を求める意見書の提出について、現状と県の取り組み状況を御説明申し上げます。
まず現状でございますが、参議院選挙制度の改革についてです。参議院の選挙区選挙につきましては、選挙区間の1票の格差を是正するということで、27年7月に公職選挙法が改正されております。その中で、定数の是正と2つの県を区域とする選挙区、合区ですが、これが設置されておりまして、鳥取県と島根県、徳島県と高知県という2つの合区ができております。
次に、合区解消に向けた動きでございます。全国知事会の委員会の中に憲法と地方自治研究会が設置されておりまして、平成28年3月に合区の問題点や解消する方策について中間報告がまとめられております。最終報告は平成28年10月に取りまとめられる予定でございます。
次に、参議院選挙後に開催された全国知事会では、参議院選挙における合区の解消に関する決議が採択されております。中国四国9県知事や経済界の代表が集いました中国四国サミットにおきましては、参議院選挙における合区の解消について決議が採択されております。さらに、県内の首長さん、議長の連名による合区の見直しに関する要望書を県選出国会議員に提出するとともに、衆参両院議長にも提出いたしております。
県の取り組み状況でございますが、合区による投票率の低下や選挙区において自県を代表する議員が出せないなどの合区を起因とした弊害が顕在化しておりますので、さまざまな機会を通じて合区の早期解消を図っていきたいと考えております。
◎福田委員長
それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないですね。それでは、聞き取り及び現地調査は行わないことといたしたいと思います。
次に、陳情、地域振興28年18号、私学助成に関する意見書の提出について、國米教育・学術振興課長の説明を求めます。
●國米教育・学術振興課長
同じ資料の2ページをお願いいたします。私学助成に関する意見書の提出についての現状と県の取り組み状況でございます。
まず、国は経常費、いわゆる運営費、それから施設整備費、それから授業料に対する就学支援金について私学助成を行っております。県はこれらに対して、国の助成基準以上の助成を行ってきているところでございます。そういうこともございまして、従前より国に対して私学助成の充実についての要望を行っており、本年も7月26日に行ったところでございます。
まず、国の補助制度の概要でございますが、まず経常費助成につきましては、県が私立高校に対して助成を行い、その一部に対して国庫がはまるという形になっております。国庫補助金の算出方法は、県が行った1人当たりの補助金の額に予算が足りないものですから圧縮率を掛けまして、それに生徒数を掛けるということで国の補助金の額が決まっております。金額でいきますと、28年度は県が16億円余の補助を行っているものに対して、国は2億4,900万円の補助になっております。それから、施設整備につきましては、国が平成26年度から28年度末まで期間を限定して耐震改修を進めるということで、IS値に応じて補助率を下げて補助を行っております。県はそれに対してプラスの補助を行いまして、基本的に学校負担が3分の1になるような形での補助制度としております。県内の学校の耐震化率、私立の高等学校におきましては71.7%で、全国に比べて10ポイント低いところでございます。
めくっていただきまして、4ページでございます。(3)の就学支援金につきましては、所得基準に応じて、全国一律に国が10分の10で一定の補助を行っております。これに加えまして、本県では私立中学校に通う生徒に対しても就学支援金を支給しているということでございます。県の取り組みでございますが、今まで国に要望してきたことによって、2次補正において国庫補助金の増額が図られたことと、それから29年度の概算要求におきまして私立中学校へ通う児童への授業料軽減の予算措置が盛り込まれたところでございます。
◎福田委員長
それでは、ただいまの説明に対して、皆さん御意見はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
なしですか。それでは、必要なしということでございますので、こちらにつきましても聞き取り及び現地調査は行わないということにさせていただきたいと思います。
次に、陳情、地域振興28年25号、南スーダンに派遣されている自衛隊に「駆けつけ警護」と「宿営地共同防護」の任務を付与しないよう求める意見書の提出について、衣笠地域振興課長から説明をお願いします。
●衣笠地域振興課長
同じ資料の5ページをごらんください。現状と県の取り組み状況でございますが、法の改正状況ということでまとめてあります。第189回国会において安全保障関連法が成立いたしまして、国際平和維持活動に対する協力に関する法律の一部が改正されております。この改正法では、いわゆる駆けつけ警護や宿営地の共同防護ができるようになっておりまして、その事態に応じた合理的な必要とされる限度で拳銃または小銃の使用はできることになっております。
派遣への準備状況でございますが、8月24日の防衛大臣の記者会見によりますと、今、駆けつけ警護、宿営地の共同防護等の準備を進めているということでございました。
県の取り組み状況でございますが、外交、防衛に関する事項は国の専権事項でございますので、県としては国の動向を見守っていきたいというふうに考えております。
◎福田委員長
それでは、ただいまの説明について、質疑はありませんでしょうか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
願意の聞き取りはいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
なしですね。それでは、今回につきましては聞き取りは行わないということにさせていただきたいと思います。
次に、報告事項に移りたいと思います。
質疑は説明終了後に行っていただきます。
まず、地域振興部から報告20、第6回鳥取市の中核市移行に関する県・市協議会について及び報告21、航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機(KC-46A)の配備に係る協議の申入れについて、衣笠地域振興課長の説明を求めます。
●衣笠地域振興課長
地域振興部資料の1ページをごらんください。第6回鳥取市の中核市移行に関する県・市協議会につきまして御報告申し上げます。
鳥取市の中核市への移行を円滑に進めるために、県、市の権限移譲や協力体制について協議会を設置しておりますが、その第6回の協議会を開催いたしましたので、その概要を報告いたします。
開催は8月30日午前10時からで、出席者は県は野川統轄監ほか関係部局長、市は羽場副市長ほか関係部局長でございます。オブザーバーといたしまして、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町の副町長さんにも出席していただいております。
議事及び協議概要でございますが、中核市の移行の調整状況でございます。国のヒアリングの事前協議に向けて、県としてこれまでに協議、調整した事項をヒアリング項目に沿って確認したということでございます。
次に、法令改正等による精査で、県から市に移譲する事務項目が増加することを報告いたしております。これは保健所長の権限事項を整理いたしましたところ、経由の事務ですとか政令に規定する事務について漏れがあった、あるいは法改正により新たに中核市権能となったものが追加されておる、あるいは国の精査による追加があったということで増加をしております。
次に、東部4町における住民説明会の開催でございます。県が市に委託する東部4町に係る保健所関連事務や市の事務執行体制につきまして、10月に国への事前協議と並行いたしまして、市、町と連携して住民の方や関係団体への説明会を開催する予定にしております。県が委託者として主催者になって行うものでございます。新たに市が設置運営する保健所の運営、サービスがどうなるかについてを県が説明する予定にしております。説明会における個別の要請の対応として、関係者がそれぞれ説明が必要ということでありましたら、それについても別途説明するというような予定にしておるところでございます。
また、各町の広報紙にも、9月号から11月号にかけて集中的に広報を実施してお知らせしておるところでございます。
この協議会で出ました主な意見でございますが、住民サービスを低下させないことが重要だと、そのことについて担保できるようにお願いしたいということでございます。この点に留意して今後進めていきたいと考えております。また、住民に周知する中で、サービスは変わらなくても窓口は変わるということはございますので、そこについて遺漏がないよう周知するようにということがございました。これについても留意して進めていきたいと考えております。
2ページをお願いします。今後のスケジュールでございます。国のヒアリングでございますが、平成28年10月からヒアリングに向けた事前協議が開始されまして、来年1月に総務省、厚生労働省のヒアリングが実施されます。これは中核市移行、保健所設置の事務処理体制が適切かどうかということについて国が確認するというものでございます。
次に、中核市の指定に係る手続でございますが、来年3月に市長が市議会に中核市の指定の申し出の議案を提出いたします。その後、県知事に同意の申し入れをしてきますので、県議会に中核市の指定に係る申し出の同意の議案を平成29年5月議会に提案する予定としております。県議会の皆さんにおかれましては、その議案を審議していただきまして、議決をしていただくこととなります。その後は総務大臣への中核市の指定の申し出等が行われまして、政令が成立していくというような流れになっております。
当日の協議会の資料が3ページ以降に添付しておりますので、ごらんいただきますよう、よろしくお願いいたします。
続きまして、18ページをごらんください。航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機(KC-46A)の配備に係る協議の申し入れでございます。平成32年度以降、航空自衛隊美保基地に空中給油・輸送機を配備することについて、中国四国防衛局から文書で申し入れがありましたので、その概要を報告いたします。
9月8日午前8時40分から9時まで、地域振興部長室に中国四国防衛局企画部長の宮川様が来られまして協議の申し入れがございました。地域振興部長が対応しております。
申し入れ内容でございますが、平成25年12月に閣議決定された防衛大綱に基づきまして、防衛省において平成32年度以降、新たな空中給油・輸送機としてKC-46Aを航空自衛隊美保基地に配備する予定であるということで協議の申し入れがされたものでございます。
中国四国防衛局からの文書は別紙1のとおりでございます。
申し入れを受けた県の対応でございますが、県としては国に対して、住民の生活環境にかかわる重要な事柄でありますので、関係市、県議会などと協議しながら、安全性や静ひつ度などについて十分な検証をしていき、協議内容を踏まえて計画内容を精査、検討するということで、国においてはその旨を理解していただくということと、次の事項を適切に対処していただくということについて、口頭で申し入れを行っております。
内容といたしましては、住民への説明会の開催、デモフライトなどの実施による騒音などの周辺環境への影響の測定の実施、適切な騒音対策や安全・安心対策の着実な実施、周辺対策事業への適切な支援というような内容でございます。
今後の予定でございますが、協議事項は多岐にわたります。協議内容について精査、検討をするため、国からの資料をもとにどのような人員が配備されるのか、また、飛行機の性能などにつきまして確認する事項の整理を行いまして、国に対して確認するという予定にしております。協議事項の申し入れを受けての意見照会でございますが、協議の申し入れを受け、協議事項について地元境港市、米子市への文書での意見照会を行う予定としております。
◎福田委員長
続きまして、報告22、米子香港国際定期便の就航について、寺口交通政策課長の説明を求めます。
●寺口交通政策課長
申しわけございません、資料は別冊になっておりまして、右肩に別冊1と表記してございます地域振興部、観光交流局共通の資料をお願いしたいと思います。
1ページをお開きください。米子香港国際定期便の就航について御報告させていただきます。
昨日、9月14日に米子鬼太郎空港と香港国際空港とを結ぶ国際定期便が15年ぶりに実現いたしました。これに伴いまして、以下1から記載させていただいておりますように、一連の就航記念行事等も実施させていただいたところでございます。
議会からも、斉木議長を初め、この常任委員会からも野坂副委員長様、それから森委員様にも御出席いただきまして、ありがとうございました。
内容でございますが、セレモニー関係につきましては1番から2ページの5番までに掲げさせていただいております関係行事等を実施しております。まず1番、2番の関係でございます。香港から到着されたお客様、それから初めて米子から出発されるお客様、こういった方々に対しまして、知事、それから県内のいろいろな女性団体の方々、鬼太郎の着ぐるみ等々で歓迎をさせていただきました。その歓迎が終わった後、2階の催事スペースで就航セレモニーということで、香港航空の関係者、香港EGLツアーズの関係者の方々、その他国内、あるいは香港地内の政府関係等の方々にも御出席いただきまして、就航記念の式典をさせていただきました。その後、引き続きまして鳥取県と香港航空との相互交流協定の調印式をさせていただきました。その協定書につきましては、資料3ページにつけさせていただいておりますので、こちらも後ほどあわせて御確認いただければと思います。
資料の2ページをお願いいたします。この空港内での一連の式典終了後、会場を全日空ホテルのほうに移しまして、就航記念レセプションもあわせて開催させていただいております。
6番につきましてですが、その他といたしまして、今後の主な利用促進の取り組みということで、インバウンド対策、アウトバウンド対策ということで、これからの取り組み予定を掲げさせていただいております。まずインバウンド対策につきましては、香港島を走る路面電車にラッピング広告を掲載したりとか、香港の写真家による星空や砂丘等、県内の観光地等の撮影、こういったイベントを行っていきたいというふうに考えておりますし、アウトバウンド対策につきましては、これから地元旅行社を通じまして日本の方々が香港、あるいはその周辺に行っていただくような旅行商品をたくさんつくっていただくような働きかけをますます強化していきたいというふうに考えておりますし、一番下のぽつのところでございますけれども、この路線を今後安定・継続的に続けていくためには、やはり両地域間の交流の促進ということもこれから強力に手がけていかないといけないというふうに考えておりますので、こういった取り組みも拡充していきたいと考えております。
最後に搭乗者の関係でございますが、申しわけありません、資料は1ページにもう一度返っていただきまして、一番冒頭の枠の香港航空国際定期便の運航計画というところの3つ目の丸のところに、昨日の搭乗者の状況を掲げさせていただいております。香港から米子にやってこられた方の人数が138人ということで、利用率は約80%でございました。ただ、米子から香港に出かけていく方は72人ということで、昨日だけの利用率では42%ということで、今後ますます地元から香港に行っていただく方々への働きかけ、あるいは旅行商品の造成にも力を入れていかないといけないと考えておるところですが、今現在、全体の状況を航空会社に確認しているところでは、初便の米子発の便は確かにこういう形で少し低かったのですけれども、その次の便以降は70%前後を既に確保しているという状況でございまして、9月、10月ともに全体の平均としては既に72%程度の搭乗率を確保しているというところでございます。
◎福田委員長
報告23、私立高等学校に係る学則(収容定員)変更認可について、國米教育・学術振興課長の説明を求めます。
●國米教育・学術振興課長
もとの厚い資料にお戻りください。その23ページでございます。私立高等学校に係る収容定員の変更認可について御報告をいたします。
8月22日に私立学校審議会が開催をされまして、知事が諮問しました収容定員の変更について審議を行い、その結果、人数については後で御説明をしますが、承認をするということで決しております。
人数ですが、枠の表、真ん中をごらんください。4つの学校についてそれぞれ増減しております。鳥取敬愛高校、倉吉北高校、米子北高校につきましては、収容定員を一番右の増減に書いてある人数を減らす、それから鳥取城北高校につきましては82人の増を行うということで、全体で88人の減を行うということでございます。エリア分けで申し上げますと、東部で42人の増、中・西部ではそれぞれ80人、50人の減でございます。鳥取城北高校につきましては、近年、県外生徒の増などに伴いまして収容定員を超える状態が2年続いております。それに対して増ということでございます。
承認するという審議会の答申を受けまして、9月1日付で知事名で変更の認可を行ったところでございます。
◎福田委員長
続きまして、報告24、ジャマイカ&日本陸上チーム応援親善パブリックビューイングとジャマイカフェスティバルの開催結果について、報告25、第71回国民体育大会2016希望郷いわて国体への鳥取県選手団の派遣について及び報告26、リオパラリンピックの本県出身選手の競技結果について、小西スポーツ課長の説明を求めます。
●小西スポーツ課長
それでは、24ページをお願いします。本県はジャマイカのホストタウンになっておりまして、さきのリオデジャネイロオリンピックにおきまして、8月20日に陸上男女400メートルリレーでジャマイカと日本の応援を鳥取駅前で行いました。ちょうどジャマイカのウェストモアランドの視察団も来県しておりまして、合流して一緒に観戦いたしました。約200人の来場者が見守る中でジャマイカの男子チームが見事に優勝し、日本チームも2位に入りまして、会場は大いに盛り上がりました。それから、リレーの終了後は、同じ場所ですけれども、ジャマイカフェスティバルとして県民の方にジャマイカの音楽とか食など、ジャマイカ文化に触れていただきました。
ということで、今後も鳥取はホストタウンとして、例えばマラソン交流などジャマイカと交流する取り組みを続けていくように計画しておるところです。
続きまして、26ページをお願いします。10月1日から第71回国民体育大会が岩手県で開催されます。11日までの11日間であります。ことしの派遣者数ですけれども、31競技387名ということで、昨年と比べまして13人多くなっております。水泳競技は会期前実施ということで、既に競技を終えております。競泳と飛び込み合わせて7つの入賞がありました。競技得点では28点を上げる好成績を上げております。
9月20日に選手団の結団式を行う予定にしております。水泳競技の勢いを本国体選手団の活躍につなげていただければと思います。
続きまして、別冊2をお願いいたします。1ページです。リオデジャネイロパラリンピックに出場しております本県の野田昭和選手の状況についてであります。
競技結果ですけれども、まず9月12日に400メートルレースの予選がありました。予選では野田選手は全体の10番目となりまして、残念ながら決勝進出はなりませんでした。それで、昨晩、今度は1,500メートルの予選が行われる予定でしたが、実は欠場者が出まして、ちょうど
10人になりましたので予選は行わないということになり、10人全員が決勝に進むことになりました。それで、1,500メートルの決勝は、今晩22時24分から行われる予定であります。関係者で応援をされる予定になっております。決勝は10名で競うわけですけれども、ぜひ入賞目指して力を出し切ってほしいと思います。
◎福田委員長
続きまして、観光交流局ですね。報告27、上海・吉祥航空の夏季連続チャーター便の運航結果について、鈴木観光戦略課国際観光誘客室長の説明を求めます。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
観光戦略課でございます。観光交流局の資料をお手元に御用意いただけますでしょうか。1ページでございます。
この夏、7月、8月に、上海・吉祥航空のチャーター便が8往復連続で就航いたしました。全てインバウンドチャーターでございまして、多くの上海のお客様に鳥取県へお越しいただけました。1の(6)のところでございますが、最終搭乗率68.1%、1,721名のお客様に鳥取県に訪問していただきました。
このチャーター便に関しまして、できるだけ多くの方に乗っていただきたいということで、3番でございますが、上海における知名度アップの取り組みも進めてまいりました。1つは、ブロガー招聘をさせていただいたり、上海での旅行博に出展をしたり、旅行会社を訪問して送客を要請したり、またソーシャル・ネットワーキング・システム、SNSと言われておりますが、中国版のフェイスブック等を活用した観光PR等を行ったところでございます。
今後の対応でございますけれども、上海・吉祥航空からは、鳥取県の知名度がなかなかまだ十分ではないと言っていただいております。上海・吉祥航空と調整をしながら鳥取県の知名度アップに向けた取り組みを進めていくとともに、引き続きインバウンドチャーターを就航していただくように積極的に働きかけを行ってまいりたいと考えております。
◎福田委員長
報告28、米子香港国際定期便の就航につきましては、先ほど地域振興部から説明がありましたので省略をいたします。
報告29、山陰海岸ジオパークトレイルイベントの開催について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。
●岩下観光戦略課長
それでは、資料の2ページをごらんください。山陰海岸ジオパークトレイルイベントの開催について報告させていただきます。
来る12月3日と4日に、ロングトレイルの全国的な大会を鳥取市民会館及びジオパーク地域で行うことになりました。ロングトレイルといいますのは、登山道や自然歩道などで自然に親しみながら長い距離を歩くというようなスポーツツーリズムでございます。その全国大会の機運醸成のためにプレイベントを開催することとしております。
まず、1つ目が山陰海岸ジオパークトレイルを歩こうということで、9月25日と10月30日に鳥取砂丘、それから岩美町周辺で行うことにしております。それから、2つ目が山陰海岸ジオパーク120kmウォークin因幡・但馬2016ということでございまして、こちらは10月8日に居組、それから鳥取砂丘、浦富海岸、岩美町近辺で長い距離を歩くイベントを行うこととしております。
皆様のお手元の資料の最後に3枚の3つのプレイベントの資料をおつけいたしておりますので、参考までにごらんいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
◎福田委員長
報告30、ワールドトレイルズカンファレンス(WTC)鳥取大会について、高務中部総合事務所地域振興局中部振興課ワールドトレイルズカンファレンス室長の説明を求めます。
●高務中部総合事務所地域振興局中部振興課ワールドトレイルズカンファレンス室長
3ページ目をごらんください。あと1カ月後に迫りましたワールドトレイルズカンファレンス鳥取大会の準備状況について御報告させていただきます。
この大会は、世界からウオーキングトレイルの関係者が集まりまして、国際会議、それから一緒にウオーキングを楽しんでいただくイベントでございます。現在、NPO法人未来さん、中部市町、中部観光推進機構、それから鳥取県が中心となって準備を進めております。開催日は10月14日金曜日から17日月曜日まででございます。主会場が倉吉未来中心でございます。
主な日程が下の11番にございますけれども、まず10月15日土曜日にオープニングの記念講演といたしまして、80歳でエベレストに登られました三浦雄一郎さんの記念講演がございます。それから、引き続きまして分科会としましてウオーキングと健康、それから、先ほども観光戦略課の報告にもございましたけれども、日本ロングトレイル協会から講師をお招きいたしまして、ウオーキングと地域の活性化などについて御講演をいただく予定でございます。並行いたしまして10月15日土曜日と16日日曜日に、全部で9コースなのですけれども、中部でウオーキング大会を開催いたします。あわせまして、クライミングの無料体験等を始めまして、鳥取県がアウトドアのスポーツの展示も行う予定でございます。10月17日月曜日には、倉吉、中部以外にも山陰海岸ジオパークや日本遺産の大山をトレイルするツアーも予定いたしております。併催行事といたしまして、B級グルメバトルということで中部観光推進機構さんが未来中心の横のふれあい広場で15屋台、それから、夜につきましては倉吉駅周辺の飲食店34店舗の御協力を得まして、NPO法人未来さんがとりバルというイベントを開催されます。
めくっていただきまして、4ページ目をごらんくださいませ。現在の申し込み状況なのですけれども、南極大陸を除きまして全ての大陸、19カ国から国際会議に御参加を予定しております。今回WTCは6回目でして、過去5回は韓国の済州島で開催されておりましたけれども、南アメリカからの参加は今回が初めてでして、あらゆるいろいろな国から御参加いただける大会となっております。特に有名どころといたしましては、スペインの巡礼路、これは世界遺産なのですけれども、サンティアゴ・デ・コンポステーラという年間に10万人の世界からの観光客が歩く道がございますけれども、そちらからガレシア観光局も御参加いただきまして、トレイルのきれいな映像で御紹介をいただく予定でございます。
ウオーキングにつきましては全部で9コースでございますけれども、ゲストウオーカーとしましてオリンピック出場者の荻原健司さんに一緒に歩いていただける御予定でございます。各コースで手打ちそばやとろろ汁や、いろいろなおもてなしで準備をさせていただいているところです。
ウオーキング大会につきましては2日間で9コースで、現在1,800人を超えるお申し込みをいただいておりますけれども、あと1カ月ございますので、さらに受け入れの準備を整えるとともに、多くの方に参加いただけるようにPRに努めていきたいと思っております。
◎福田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。
○長谷川委員
私立高校における収容定員の変更認可の点でありますが、この意味合いですね、いわゆる募集枠との関係がどうなのか、御説明いただきたいと思います。
●國米教育・学術振興課長
今委員がおっしゃられた募集枠というのは募集定員のことでございます。この10年間ぐらいの間に収容定員と募集定員に乖離が生じている学校がかなり出ています。どちらの方向の乖離かというと、少子化などに伴いまして収容定員よりも募集定員を下げている学校がございました。その学校さんがここでマイナスをされている学校でございます。ここで下げられた学校は、募集定員を収容定員に合わせるということで下げていただいています。
城北高校さんはいろいろな要因がございまして非常に合格者がふえてまいりましたので、収容定員を突き抜けて合格が2年続いているので、それに合わせて収容定員をふやしたということでございます。
○長谷川委員
そうしますと、確認ですけれども、直接募集定員に結びつくものではないけれども、かなりのウエートでそれに近づくという意味があるということですね。
●國米教育・学術振興課長
収容定員と募集定員の乖離が相当ございました。これで両方の差もかなりなくなってきているということでございます。
○長谷川委員
最終的に公立高校、私立高校の募集比率が8対2とかずっと聞いておりますが、このあたりへの変更というか、影響みたいなものは、これによってはどうですか。
●國米教育・学術振興課長
8対2につきましては、県内の卒業生が公立、私立どちらに行きますかという計算でございます。過去の県外からの生徒の受け入れ実績を除いて、この見直し後の定員で割合を出しますと8対2におさまっております。
◎福田委員長
よろしいですか。
○森委員
自衛隊の空中給油機のお話を伺いたいのですけれども、今後の予定というか、例えば県議会に説明の場があるのでしょうか、そういうことはどうなっているかということを聞きたいのと、私は自衛隊が空中給油機を持っていることを知らなかったのだけれども、空中給油機を使わなければいけない日本の防衛というのは、どういうことを考えて空中給油機というのがあるのか。どこか遠くにまで戦闘機を飛ばすということのためにあるものなのかね、どういうことなのかちょっと教えていただきたい。
●衣笠地域振興課長
まずは今後の日程でございます。ここの一番最後に今後の予定と書いておりますが、まず両市の意見を聞くということで、協議文書を出そうと考えております。その後、両市につきましては自衛隊からの住民説明会の開催等をしていただくだとか、こちらの申し入れでも書いてありますように、デモフライトなどを実施してもらいまして騒音の状況を確認する、それと安全・安心対策の実施をしていただくようなことをずっとやっていくと考えております。その際、デモフライトですとかさまざまな確認する場があると思いますので、そのときは議会の皆さんにも御案内をしたいと考えております。
最終的には両市の住民の意見というのが非常に重要でございまして、両市の意見が出てきてまいりましてから県としての意見を協議していただく場は、議員の皆さんに御説明いたしまして、また協議していただくという段取りを考えております。それで、向こうが協議の回答として大体年度内を予定しておりまして、両市の回答の出ぐあいにもよりますが、それまでの間に議会の意見を聞いていくというようなことで今のところ予定をしておるところでございます。
それと、空中給油機がどのように使われるかというような話でございます。そこにつきましては、なかなか私どももはっきりとわかっていない部分がございますので、先ほど説明した中に協議事項についてわからないところは確認するというふうに申し上げておりますが、どのような範囲で使っていくのかとか、どのような機体に給油する予定だとか、その給油された機体はどのように使うのだとかということを聞いていこうかなと考えております。今のところは整備をしているところでございまして、きょういただいた御意見も含めまして、そこの確認をしていきたいというふうに考えているところでございます。
◎福田委員長
では、確認をとられてからまた再度ここで説明があるということでよろしいですね。
森委員、よろしいですか。
○森委員
はい。
◎福田委員長
ほかはないですか。
○浜崎委員
まず、確認からさせてください。別冊の香港定期便の就航についてのところで、2ページのこれは数字の中身の確認なのですが、米子香港国際定期便。参考のところの28年9月13日現在と書いてあるのです、予約率。これはインから来るわけだけれども、イン、アウトの合計の平均か、それともインの話。
●寺口交通政策課長
イン、アウト全体でございます。
○浜崎委員
全体で。ありがとうございます。
関連なのですけれども、今度はペーパーが違うのですけれども、上海夏季連続チャーター便の運航というもので……。済みません、これではなかった。今の話ですが、香港国際定期便の話でね、もう一つつけ加えてお聞きしたいのだけれども、上海ではなくて香港のほう。広域ということで、インで来られてアウトは関空から帰られると。その辺の数字もどこかに出ておりましたよね。今のところは最初に書いてあるように香港-米子が利用率が80%で米子-香港は42%ということですよね。ですから、その辺の詳しいところは課長などはおわかりなのだろうけれども、旅行社としてもそれも売りの一つだと。米子で入ってきている、その辺はどうですか。
●寺口交通政策課長
おっしゃるとおりだと思います。米子空港だけではなくて、大きく周遊できる関西、それから岡山空港、こういったところも同じ香港航空の飛行機が飛んでおりますので、同じ航空会社を使って周遊しながら、同じところを出たり入ったりするものもあれば、離れたところのイン・アウトの関係でつないでいくという、そういういろいろなパターンの旅行商品が組まれていくと思いますし、実際に香港の旅行社もそういった旅行ツアーを組んだりしておるところでございます。
○浜崎委員
そういうことだと思うのですが、そのことの中身がどうのこうのではないのだけれども、以前僕も代表質問でちょっと香港の話をやったときに、岡山も定期便があると。だからライバルということにもなるのだけれども、いわゆる観光客が広域観光ということで、DMOの事務所もスタートしたわけで、そういった背景の中でということを、その時点でもそういうことがあるのだったらプラスに捉えて相乗効果でということを言ったのですが、そこに関空が入ってくるわけです。そうなると今後の中身、香港旅行社が鳥取に入ってもらって、それからこうですみたいなことがあるのでしょうけれども、そういう中身の中で吸い上げられないように。せっかくこれだけの体制をしておってね、いいことだと、相乗効果だと言っているけれども、相乗効果よりも吸い上げられるほうが多くなるようなことだと非常に大変厳しいということになってきます。今予約率が9月は72%、10月は70%、この辺のところについては旅行商品ということでね、ある程度のお客さんのその辺の意思の確認というか、こういうのでいくのだというようなことで設定はされていると思うのだけれども、これからのことを考えたときには、ここのところもしっかりとシミュレーションをよくしながら、せめてやはり鳥取と島根が連携をとってしっかりとやっていく。その中でも鳥取の大山の1300年祭ということもあるわけだけれども、境港にしても港湾の問題で国の協定ももらっていろいろ数字が出ているのです。きょうちらっと森委員も言われていたけれども、管理組合の予算というようなことでいけば鳥取はどうしても持っていかないといけない、だけれども利用はやはり島根のほうが多いではないかみたいなこともあるわけで、そういった背景からするとね、やはりそこのところの本分だけは外さないように絶対していくということをやっておかないと、振り回されて最後になったら何だということにならないように。決してそういうことにはならないとは思いますが、ひとつそのことを申し上げておきます。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
観光戦略課でございます。貴重な御意見ありがとうございます。まさに委員のおっしゃるとおりでございまして、香港航空便につきましてはもちろん米子、大阪、岡山といった連携もとっておるところでございます。例えば米子と岡山県の両県で連携して個人客向けのロードマップをつくったり、そういったことを今進めておるところでございますし、関空イン・関空アウト、関空イン・米子アウト、米子イン・関空アウトにつきましても、これも商品ができておるところでございますが、香港のお客様は、どちらかといえば今は都会というよりはこういう田舎ですとか食のおいしいところにいらっしゃる傾向がございます。我々はそういった大阪にはない鳥取の魅力というものを山陰インバウンド機構等とも連携をしながら打ち出していきたいと思っております。
ちなみに、今回の便の中では米子イン・アウトのお客様も含まれておりまして、他空港の連携だけではなくて、じっくりと山陰を周遊していただく、滞在していただく、そういったプランも働きかけをしてまいる所存でございます。貴重な御意見ありがとうございました。
◎福田委員長
よろしいですか。
○浜崎委員
ぜひよろしくお願いしたいと思います。
いいですか。
◎福田委員長
どうぞ。
○浜崎委員
この間、スポーツ課が頑張っておられました。知事も副知事も来ておられましたが、私も出させていただきました。本当に鳥取県民の皆さんは、天下のジャマイカと日本とがまさか。皆さんもそうでしょう。アメリカがこけちゃってと言ったらおかしいですけれども、アメリカがバトンを落としたわけでもない、実力で日本が銀メダルになったということについて、来られた県民の方が何を言われたかというとね、済みません、前段のことを言いますけれども、大丸の横のあそこですよ。どう言うかな。パブリックビューイングです、そうです、ありがとうございます。浜崎さん、これは鳥取県民がかけ橋になったような気がしますね、こういうことをおっしゃった方があるのですよ。関係者として涙が出るくらい。多分ここの常任委員会の委員長、副委員長初め、皆さんも行っておられたらそう思っておられたと思う。ジャマイカは何遍も鳥取に来て、世界陸上のキャンプで鳥取がよかった。あとは2020年のキャンプですということなのですが、それに対して鳥取県民のおもてなし、このホスピタリティーがすごかった、選手のプラスになったということを関係者が言っておられるというのは御案内のとおりであります。そういった背景の中でこの1位、2位のワンツーフィニッシュを見たときに、県民の方からそういう話がありました。
ちょっと残念だったのは、やはり全体の人数がといいますかね、これだけの物すごい大感激するような感動巨編のこういったものはスポーツだからこそ味わえるのでしょうけれども、ましてや鳥取県、我々としても関係があるのだということで皆さんが見ておられたという割には、事前にスポーツ課を初め県の関係者が声はかけられたのだと思うのですが、なかなか周知徹底がもう一つできていないで、非常に人が少なかった。ましてやジャマイカのいろんな催しもあったのですよね。それで、ジャマイカの大使館からも駐日大使館員も来られたし、ジャマイカの本国からも来られたということも資料に書いてあるのだけれども、その割には鳥取県民のという、そういった感動巨編のワンツーフィニッシュということからすると、これをもっと皆さんに周知して、たくさんの方に来ていただいて、そのことがまたジャマイカと鳥取県との振興、まちづくり、人づくりにもつながっていくでしょうし、そういった部分をちょっと今後の展開の中での期待という意味で申し上げておこうと思います。
やはり市長さんとか市の関係者、県と市が一緒になってジャマイカのキャンプ誘致ということで今まで世界陸上もやってきたわけで、そういった流れからするとこれは県でいいのではないかとかこれは市でいいのではないかではなくて、やはりジャマイカのキャンプ誘致は国の陸上と県の陸上とのつき合いということになっているわけですから、ここはやはり県も市も一緒になってというふうな感じもいたしましたが、スポーツ課長さん、どうでございましょうか。
●小西スポーツ課長
ありがとうございます。これがあったのはたしか土曜日の10時から11時ぐらいだったのですけれども、夏休みで土曜日なので、そこそこお客さんはいらっしゃるのではないかなと思っていました。それで一応チラシをつくって小学校とか中学校とか関係のところにも、陸上関係者とか配って、SNSなども利用して周知を図ったところですが、会場には男子の最後の400メートルリレーのときは結構たくさん、だあっと集まっていたように思います、そのときは。初めの女子のときは少なかったですけれども。やはり後で思うと、オリンピックは家でゆっくり見たいなという方が多かったのかなということもありました。(笑声)ただ、ジャマイカをこれから鳥取が応援するというのは家でも応援してもらってもいいし、だんだんと市民の中には広がってきているというふうに見ています。すごい勝ってよかったなとか、日本も2位になってよかったなとかという話をいろいろなところで私も聞きましたので。
おっしゃいますようにこれからどんどんもっと周知をして、こういう場面で県民の方に参加をしていただくように周知の努力していきたいと思いますし、それから、今回、市のほうも担当のほうにも来てはいただいたのですが、市長さんを初め、市のトップの方々にも積極的に一緒に2020年のキャンプでおもてなしするのだということで一緒になってやっていきたいなというふうに思います。
◎福田委員長
よろしいですか。
○浜崎委員
ありがとうございます。課長を初め皆さん、部長もスポーツ振興監も頑張っておられたと思います。国際交流の関係者もおられたと思うのだけれども。今言われたように、確かに暑いし夏休みだしというのはあったかもしれないけれども、小西課長が県の担当課長としてそうやって言われるという部分はよくわかるのだけれども、逆にね、やはり県民目線で考えたときのそういった部分も、イベントの中ではやはり考え方としてニュアンスとして、そういったプレゼンテーションという中には県民の立場で考えた、今あなたがおっしゃったような、そういったニュアンスというものもまた今後のしっかりと経験生かして入れ込んでいただきたいと、そのように思います。
◎福田委員長
最後に、私、一言いいですか。鈴木室長か、もしくは岩下課長にお答えいただきたいのですけれども、きのう就航がスタートした香港便なのですけれども、きのうなどのお客様というのは、基本的にどこに泊まられたのですか。お客様の大半が。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
団体ツアーしかちょっと把握はしておりませんが、大山近辺のホテルに宿泊されたというふうに伺っております。
◎福田委員長
これから関空イン・米子アウトとか米子イン・関空アウトなのですけれども、例えば関空から入ってきたときというのは、米子で出るときには大体鳥取県内だったらどこで泊まるのか。また、向こうから来たときで関西でアウトのときは、鳥取県内だったらどのあたりに泊まられることになっているのですか。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
例えば昨日、関連行事にも御参加いただきましたEGLツアーズの場合でありますと、一つは三朝のあたりに泊まられたり、あるいは大山のあたりに泊まられるということが多いようですが、お客様の数等によって鳥取のほうにも泊まられたりということはあるようでございますし、境港の駅前に新しいホテルができまして、ああいったところもツアーに盛り込まれるということを伺っております。
◎福田委員長
山陰インバウンド機構が立ち上がって半年ぐらいたつのですけれども、例えば香港とかあのあたりのマーケティングですよね、お客様がどういったところにお泊まりになられたいのか、それが山陰の中に大体どういったところがあるのかというようなことは、もうある程度出てきているのでしょうか。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
傾向としては、今お越しいただいているお客様の多くは、団体の場合でありますと、例えば御夫婦ですとかお友達同士、もしくは家族、ちょっと夏休みを外れているのできのうのツアーでは家族は少なかったのですけれども、そういった方々が多いという状況でございます。また、鳥取にいらっしゃる方々のニーズについては、今回の補正予算でも要求させていただいておりますが、ニーズ調査をしっかりと行って、的確なPRができるようにマーケティングもしっかりとやってまいりたいと考えておりますし、今現在は、例えばJNTOですとか、そういったところのデータ、もしくは旅行会社からの聞き取りした内容等を踏まえながらプロモーションを考えているところでございます。
◎福田委員長
米子に一応入ってきた場合というのは、鳥取県に泊まらずに例えば岡山とか兵庫とか、あの辺に泊まるという可能性もあるわけですか。1泊は必ず大体鳥取県か島根県に泊まるというような感じなのか。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
基本、1泊はしておられるという状況でございます。さきに御説明したいろいろな支援制度がございましたが、そういったものは宿泊を必須条件にしておりますので、最低限1泊以上は泊まっておられます。
◎福田委員長
ありがとうございます。
ほかに。ないようであれば……。
○長谷川委員
スポーツが地域に元気を与えたり地域を盛り上げたりする役割をさまざまなケースから感じているところです。そういう意味で、ガイナーレですね、最近、ちょっと低迷して、何か県民の皆さんの意識からもちょっと離れてきたような感じなので、このあたりをどう捉えて、また支援の体制をどのように考えておられるのか、お伺いをしたいと思います。
◎福田委員長
では、いいですか、その他に移って。
○長谷川委員
その他のほう、残しておられますか。失礼しました。(発言する者あり)
◎福田委員長
では、よろしいですか。先ほどまでの報告についてはよろしいですね。
では、ここでその他に移ります。
●新地域振興部スポーツ振興監
6年ほど前、3年間商工労働部でJ2昇格にかかわっておりますので私のほうから。社長と話をしたりして感じるのは、やはり6年前のガイナーレのチームと今のチームというのは違うなという感覚というのはあると思います。あのころはJFLで、選手を見ると一部Jから落ちてきた選手がとにかくはい上がって何とかしようと、ガイナーレをやはりJに上げようというような意識があったと思っています。私も中に入り込んでスタッフとか監督とか選手といろいろ話をしていましたけれども、そういう感じがあったと思います。
今はほとんどがJから落ちてきた選手で、チームに対する愛着というのですかね、ああいうのが落ちているかなという感じを持っています。(「会社がですか」と呼ぶ者あり)いえ、違います、選手です。会社は経営者がかわっていませんのでその辺は前のままです。ただ、チームの選手等と会社、例えば会社はチームの選手をそこまでコントロールできるかというと、やはり違うなというような感じがありまして、その辺がチームの士気あたりに関係しているかなというのが私の気持ちです。
要は細かなことを言いますと、公園遊びとかできるだけ外に出ていって、なるべく県民とのつながりを持つというのは今はどうもスタッフとかがやっていて、選手は余りないようですし、やはりとにかく知名度を上げるというのが6年前の時代に必要なことでしたので、とにかくいろんなところに出ていってとやっていましたけれども、その辺もなくなってきて、やはりきちんとJで勝っていくためには当時とは違うチームをつくらなければならないのかなというような感じがしております。それは地域に密着ということを外すというのではないのですけれども。ですからめぐり合わせというか、歯車が狂って今みたいになっていると思うのですけれども、ちょっとそこのところをもう一回見詰め直してチームをつくっていかないと、なかなか上に上がれない、定着できないということになるのではないかなと。これはほとんど私見ですけれども、私はそう思っています。
○長谷川委員
本当に期待、要望を込めまして、特に戦力、成績はJ3ということがあらわしているわけですけれども、でもこの間、米子に競技場をつくられたり、それからまたガイナーレを応援しようという企業もスポンサーということで協力をされている動きもあるわけですから、やはりそういう方たちの願いに応える意味で結果を出していただいて、そういうことにやはりつながるためにも応援の力というのは必要だと思うのですね。広島カープではないのですけれども、やはり応援の力というのは大きいと思うので、精いっぱい、さまざまな面で、さき方消防局のほうも住民との触れ合いの機会にガイナーレを登場いただいているようなことも頭に置いておられますのでね、またぜひ県をあげて、さまざまな形で支援をいただきたいと思います。
●新地域振興部スポーツ振興監
6年前とは違う県としての役割ができているのかなと実は感じておりまして、それが何なのか、何が効果があるのかというのを今、手探りしている状況でして、今シーズンはこんな状況ですが、また1月、2月から新シーズンが始まりますので、それに向けてSC鳥取とも話をして、言われるように進めていけたらなと思っております。
◎福田委員長
よろしいでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようでございますので、地域振興部及び観光交流局につきましては以上で終わります。
それでは、以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会をいたします。お疲れさまでした。
午後3時51分 閉会
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