会議の概要
午前9時59分 開会
◎広谷委員長
おはようございます。
ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、今回の常任委員会は、最初に農林水産部、最後に商工労働部、企業局、労働委員会の順に入れかえて行いたいと思います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、内田委員と浜田妙子委員にお願いいたします。
続いて、7月20日付で職員の異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いいたします。
●岸田農林水産部長
それでは、私のほうから、新任職員の紹介をさせていただきます。
お手元の農林水産部幹部名簿をごらんください。一番下に示しておりますが、7月20日付で食のみやこ推進課長に就任いたしました塗師木でございます。
●塗師木市場開拓局食のみやこ推進課長
7月20日付で食のみやこ推進課長を拝命いたしました塗師木と申します。
私、前職は総務省の地域政策課というところで地方創生の仕事を担当しておりました。ですので、そういった経験も生かしながら、鳥取県のこの豊かな食の魅力を世界に発信できるように頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◎広谷委員長
それでは、報告事項に入ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いいたします。
なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
それでは、報告1、鳥取県農業青年サミット2016inちゅうぶ(第55回鳥取県農村青年夏のつどい)の開催について、加藤経営支援課長の説明を求めます。
●加藤経営支援課長
1ページをごらんいただきたいと思います。鳥取県農業青年サミット2016inちゅうぶの開催についてでございますが、鳥取県農村青年夏のつどいとしまして、毎年開催しておりまして、ことしで55回目を迎えることになります。この会は、農業に携わる若い農業者が一堂に会して知識と技術を深めたり、仲間づくりをしていただくという場になっております。今回の会の開催テーマは、1番に書いてありますが、「あなたが描く10年後の姿~目指す将来の農業経営像~」といたしまして、ことしは北栄町を中心に、8月23日、24日の2日間開催することとしております。
5番の日程をごらんいただきたいと思います。初日の8月23日は、白ネギ生産の安定化やスイカの土壌改良などの内容のプロジェクト発表を行ったり、自分の今の経営の現状と目指す将来目標などについての意見発表を行うこととしております。それから、2日目の8月24日は、湯梨浜町、北栄町の新規就農者や農業青年の圃場を視察しまして、その後、意見交換を行うこととしております。
なお、参考のところの2つ目にありますが、昨年はこの同時期、8月に西部地区において開催しておりまして、青年、新規就農者、あるいは関係団体含めまして、74名が参加しております。今年度も同程度の参加を見込んでおるところでございます。
◎広谷委員長
続きまして、報告2、第7回中海会議の開催結果について、俵農地・水保全課長の説明を求めます。
●俵農地・水保全課長
2ページをお願いいたします。第7回中海会議の開催結果について報告いたします。
中海会議は、中海の水に関する諸問題を協議、検討する場として平成22年4月に設置されたもので、鳥取、島根両県知事を初め、米子市、境港市など中海沿岸の4市長、それから、この問題に関係する国の機関の代表者をメンバーとして構成されています。中海会議には、その下に中海の堤防や護岸の関係、水質など4つの部会、ワーキンググループがありまして、それぞれ関係機関が連携を図りながら、協議、検討を進めているところでございます。
それでは、8月8日に開催された第7回の会議の概要について報告いたします。
まず最初に、中海の堤防、護岸等の整備についてでございます。
堤防や護岸の整備に当たっては、今の堤防の高さや背後地の地盤の高さなどから優先順位をつけまして、短期で整備するもの、それから短中期で整備するもの、中期で整備するものに分けておられます。このうち短期整備箇所につきましては、既に全箇所を着工済みでして、平成29年度の堤防完成を目指して、今、整備が進められております。また、この短期箇所の中には、既に完成した施設もありますので、今年度から短中期整備箇所についても一部前倒しで整備を進めていくことになっております。
これに対して委員の方から、米子港の整備に当たっては、関係者の間の情報共有や連携を強化すること、それから、境水道の護岸整備について調整、検討を進めること、さらには、堤防とあわせて整備される樋門が非常に操作が難しいことから、操作に関する研修会等の開催や、内水排除ができるように排水ポンプ車による支援をお願いしたいといった要請がございました。これに対して国土交通省からは、前向きに対応していく旨の回答がありました。
続きまして、中海の水質及び流動についてでございます。
事務局から、昨年度はCOD、それから、全窒素、全リン、いずれの項目も全体的に良好な結果だったと。その要因としましては、下水道整備等による流入負荷の削減に加えて、昨年は夏場の平均気温が例年より低かったことが幸いして、良好な結果が得られたのではないかという報告がございました。
また、昨年度、両県、それから国交省で中海環境モニタリング検討ワーキンググループを設置しまして、水質汚濁と関連する要素の関係性について分析が行われました。その結果、生活排水対策については、例えば平成14年に米子市の内浜下水処理場の高度処理が完成したわけですけれども、その前後で水質を見てみると、明らかに改善傾向が見られたことから、一定の関連性が結論づけられた項目もありましたが、干拓中止に伴う地形改変、これは中浦水門の撤去や本庄工区の森山堤の一部開削、それから、西部承水路堤の撤去でございますが、これについては、水質との間で明確な因果関係が見られなかったという報告がございました。
これに対して委員の方から、干拓中止に伴う地形改変に伴う水質への影響については、引き続き評価、検証をお願いしたいという要望がありましたので、引き続きデータをとりながら、原因究明に取り組むこととなっております。
また、水質浄化策の検討のアプローチとして、今はモニタリングをして、それから要素の原因分析をして、対策検討という流れで行っておりますが、これでは時間がかかることから、逆に水質浄化に効果があると言われています浅場造成や覆砂等を試験的に実施して、水質の変化を検証するようなアプローチはどうだろうかといった意見がございました。今後、特に覆砂について関係者が連携を図りながら、検討することとなっております。
3番目として、中海沿岸農地の排水不良についてでございます。
このワーキンググループでは、排水不良農地を優良農地に変えるためにはどうすればよいのかといった視点で検討を進めておりまして、現在、米子市の崎津地内にモデル圃場を設置して、公共残土を活用して畑の地盤を50センチほど上げて、白ネギの生育ぐあい等を調査しております。モデル圃場としましては全体で3.3ヘクタールほどありまして、これまで0.8ヘクタールほど完成しております。そこでは白ネギの生育が良好でして、排水不良対策に一定の効果を上げていると考えています。事務局からは、今年度、崎津モデル圃場に150立米の公共残土を搬入したことが報告されましたけれども、まだまだ多くの公共残土を必要とすることから、関係機関が公共残土に関する情報の共有化を図って、ストックヤード方式による公共残土受け入れをさらに促進していくこととなっております。
4点目、中海の利活用についてです。
これについても、事務局から利活用のアイデアがいろいろ報告がございました。例えば中海のスポーツ利用という観点から、地元住民から海外の来訪者まで楽しめる中海周遊サイクリングの取り組み推進とか、中海オープンウオータースイムなどマリンスポーツの取り組みの推進、中海の資源の活用という観点から、現在、海草を使った肥料の製造販売に取り組むベンチャー企業も創業されたことから、今後も中海の藻の活用についてさらに取り組みを進めていくということが話し合われております。
◎広谷委員長
続きまして、報告3、農林水産部試験研究課題にかかる外部評価委員会の開催結果について、及び報告4、第3回鳥取県農作業安全標語コンクールにおける受賞標語の決定について、熊谷とっとり農業戦略課研究・普及推進室長の説明を求めます。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
それでは、御説明申し上げます。
最初に、4ページをごらんください。研究課題の外部評価の結果についてでございます。
例年、この時期に開催いたしまして、この時期に御報告させていただいておりますけれども、手前勝手な研究課題の設定にならないように、広く皆様の御意見を伺って研究を実施していこうということで、平成20年度から今の仕組みで取り組んできているものでございます。
課題設定の全体の流れについては、5ページにフロー図がございまして、何段階かで要望を酌み取りつつ、研究の関係機関が連携を図りながら設定しているということがごらんいただけるのではないかと思います。
このたび御報告いたしますのは、4ページの1、評価方法の(3)番、外部評価というのが評価の最終段階になりますので、この結果について御報告を申し上げます。
ここには、学識経験者の方ですとか、消費者、生産者の代表が御出席になって評価をいただくことにしております。委員は全部で11名の方がおいでになりますが、あいにく当日になって急遽の欠席の方とかがございまして、6名の方で御評価いただきました。
その結果は、2、評価結果の(2)番、表一覧のとおりになります。この時期に評価いただくのは、これから新たに研究課題に取り組もうとする事前評価、また、これまでも取り組んできた中で、さらに項目を追加したいとか、期間を延長して、より高い成果を求めたいというものに関して中間評価をいただくということでございます。事前評価14課題、中間評価3課題、全部で17課題を評価いただきましたが、これは事務局も心配するぐらいほとんどが二重丸のよい評価をいただいております。一重丸の評価は1点のみで、畜産試験場の課題の評価でございましたけれども、これについては、少し研究の倫理性というところに触れるような御意見がございまして、一重丸の評価につながっていると思います。詳しくは6ページ、7ページ、8ページに研究の課題の概要ですとか、評価の点数ですとか、委員の皆様から頂戴した主な意見を示させていただいております。8ページをごらんいただきますと、ちょうど中ほどに林業試験場の課題でドローンを使った実証試験というものがございます。事前4と書いてある課題なのですが、これがこのたびの最高評点をいただいた課題でございました。これについてのみ御紹介申し上げると、ドローンを使って森林現況の解析試験だとか、架線集材用リードロープを架設できるようにしたいということで、試験に取り組みたいという説明であったのですけれども、非常にリスク回避にもつながって、経済性の点でもよいし、人が一々現地に行かなくても確認できる成果が期待できるのではないかという御意見をいただいて、かなり高い評価をいただいたものでございます。それ以外の課題につきましては、一つ一つは御説明いたしませんけれども、また追ってごらんいただければと思います。
続きまして、9ページをごらんいただければと思います。9ページは、農作業安全標語コンクールの受賞標語の決定について御報告させていただいているものでございます。
農作業安全の推進については、担い手育成を進める一方で、大事な担い手の方を失うことは大きな損失になるものですから、少しでも事故を防止したいと、特に死亡事故を防止したいということで取り組んできているものでございます。10ページに参考としてつけさせていただいておりますけれども、今の推進の母体は、県と農業団体と、市町村でお金を負担いたしまして協議会を設立いたしております。平成25年5月に発足したのですけれども、ここを中心にして、県段階、地域段階で安全推進、啓発活動をしているのが状況でございます。こういう活動をしているということをより広く県民の皆さんにも御承知いただいて、事故の中には車が農作業機に衝突をするということも起きる場合がございますので、このあたりも一般県民の皆様にも注意いただかないといけないということもございまして、一昨年からこの理解を広めるための標語コンクールを始めているところでございます。
このたびは3回目ということで、受賞標語については、ちょうど中ほどにありますけれども、最優秀1点、優秀賞4点を決定いたしております。名前を伏せて審査するのですが、このたびは偶然にも学生の方、高校生であったり、小学生であったり、大学生の方から御応募いただいた標語がいずれも入賞いたしておりまして、最優秀賞のみ御紹介いたしますと、「事故防止 きちんとしてこそ プロ農家」ということで、倉吉の高校3年生の陶山智美様からいただいた標語が受賞されたということになっております。
今後は、この標語を生かして、9月から10月にかけて農作業安全の推進月間がございますし、1年間の啓発活動にさまざまな場面で活用させていただきたいと考えているところでございます。
◎広谷委員長
続きまして、報告5、主要農産物の生産販売状況について、永原生産振興課長の説明を求めます。
●永原農業振興戦略監生産振興課長
11ページをごらんください。8月12日現在での主要農産物の生産状況を報告いたします。
まず、スイカでございますが、285ヘクタールで栽培されておりまして、ことしは非常に好天に恵まれて、ハウス、トンネルともに順調に生育いたしました。一部強風や低温の影響で着果不良等が見られましたけれども、全体としましては大きな影響はなく、高品質なスイカに仕上がりました。その結果、販売状況は非常によろしゅうございまして、下の表を見ていただきますと、単価は前年比114%ということで、8月に入ってトータルで10アール当たり106万円の販売額になるということで、ここには27億9,800万円と出ておりますが、8月に入っての数字を入れますと、きょうの新聞に出ておりましたけれども、28億円を超えたという状況でございます。
次に、白ネギでございます。白ネギにつきましても、栽培状況が春ネギ75ヘクタール、夏ネギ83ヘクタール、秋冬ネギにつきましては集計中ですが、前年が245ヘクタールということでございます。生育状況につきましては、春ネギがベト病等で4月末の出荷は減少しましたが、夏ネギ、秋冬とも昨年のような軟腐病の発生が見えなくて、順調に生育しております。販売状況は単価が前年を非常に上回っておりまして、下の表を見ていただきますと、前年比108%という状況で非常に好成績でございます。
初夏どりブロッコリーでございます。栽培面積164ヘクタール、前年比103%と伸びておりまして、これも昨年の27年産のブロッコリーが全体で18億円と過去最高だったこともありまして、非常に好調に進んでおります。生育状況も定植、生育とも順調に進んでおりますけれども、4月16日、17日、5月4日等の強風で一部軸折れとか花蕾のすれ等が散見されましたが、これも販売状況は非常に好調でして、前倒し出荷されたことによって、一時飽和状態になったこともありましたが、国産需要が高いことで、非常に高単価を維持しまして、3年連続の過去最高を更新するという状況でございます。単価は前年比103%になっていますが、昨年が3年続けて高単価ということで、非常にこれも好調な成績でございます。
次に、ハウス二十世紀梨でございます。栽培面積21.2ヘクタールと前年比95%で、若干減っておりますが、気象状況に恵まれておりますので、大玉で高糖度の果実に仕上がっております。7月27日に開催されました査定会では、果重は過去最高、糖度は過去10年間で最高という状況で、初販が8月2日からですが、販売状況も単価が前年比102%という状況で非常に好調に進んでおります。
参考でございますが、二十世紀梨は、きょう査定会が開催されまして、初販日が決定されます。きょうの11時ごろに公表される予定でございます。8月23日ごろを想定しているということでございます。
なつひめ、新甘泉でございますが、全県的な糖度基準を設けており、なつひめ11.5度、新甘泉13度ということで、センサーを使って品質の統一を図っておりますが、なつひめにつきましても販売解禁日を8月17日に決定しておりますし、新甘泉につきましては8月22日に決定しております。
◎広谷委員長
続きまして、報告6、鳥取県林業災害防止連絡協議会の設立について、大北林政企画課長の説明を求めます。
●大北森林・林業振興局林政企画課長
資料の12ページをお願いします。林業災害の防止に向けまして、林業団体、国、県関係部局によります協議会が8月8日に設立されました。会長は林災防の前田鳥取県支部長、副会長は県森連の前田会長、及び鳥取労働局労働基準部長の河野部長です。構成員は記載のとおりでございます。
協議会の目的でございますが、林業は災害発生の危険度が非常に高い業種でございます。各機関の横連携を一層深めて、林業災害の防止に向けた取り組みを行うこととしております。
2番の設立協議会での意見といたしましては、事業体のトップの危機意識を現場とどう共有しているか。また、ゼロ災害に向けた施策検討や5月補正予算で認めていただきました安全に特化した林業研修への期待、さらには衛星電話や緊急通報カードの活用などの取り組みを進める必要があるなど、とても活発な議論をいただいたところでございます。
今後としましては、鳥取県林業安全大会の開催や、万一重大事故があった際には、林業災害事故検討会を開催しまして、関係機関で連携しながら、ゼロ災害に向けた取り組みを行うこととしております。
◎広谷委員長
続いて、報告7、今年度の林業創生オーストリア林業技術導入の取り組みについて、及び報告8、平成28年度全国林業経営推奨行事における農林水産大臣賞等の受賞について、並びに報告9、第6回若手林業ビジネスサミット2016in鳥取の開催について、田村林政企画課参事の説明を求めます。
●田村森林・林業振興局林政企画課参事(林業普及担当)
13ページをごらんください。まず最初に、今年度の林業創生オーストリア林業技術導入事業の取り組みについて御報告いたします。
本県では26年度からオーストリアの安全で生産性の高い林業を学ぶ取り組みを行っております。本年度の取り組みについて2点御報告いたします。
まず1点目でございますが、オーストリアへの林業技術研修生の派遣です。本年度、日本財団の鳥取県人材育成プログラムを利用させていただきまして、オーストリアに若手の林業者を派遣することとしております。日程ですけれども、8月31日から9月12日の間で、内容としましては、クラーゲンフルト林業・木材産業展示会と、9月4日から9日まで、オシアッハ森林研修所での林業研修の受講となっております。
若干研修箇所を御紹介いたします。クラーゲンフルト林業・木材産業展示会でございますが、2年に1度開催される国際的な展示会でございまして、林業機械のほか、木質バイオマス、製材機械、林業装備、あるいは道具類等のメーカー等が多数出展しております。
オシアッハ森林研修所ですけれども、オーストリアの農林環境水資源管理省、日本で言うと農林水産省だと理解しております。そこはフォレスターであるとか、森林マイスター、作業員等になるための研修機関でございます。派遣者がようやく決まりまして、本日午後、中部総合事務所で事前の研修会の開催を予定しております。本日の研修会は日本財団の鳥取事務所長、それから、オーストリア大使館上席商務官、過年度の派遣者との意見交換等を予定しております。
参加者でございますが、公募6名、県職員1名、トータル計7名を派遣することとしております。組合職員さんなり、組合の現場班長さん、自伐林家の方1名という内容になっております。
2番目でございますが、オーストリアからの講師招聘ということで、オーストリアのピヒル森林研修所から架線系の機械の得意な方を招聘しまして、研修会を開催することとしております。
ピヒル森林研修所の簡単な説明でございますが、森林所有者が加入する農林会議所に所属する研修所で、基本的に現場での実地訓練が充実している研修所でございます。招聘するのは2名の方を予定しております。所長のマルティン・クロンドルファーさん、それから、タワーヤーダ講師のマルティン・ホルン氏でございます。
研修会は10月5日と6日を予定しております。オーストリア製の林業機械を導入した八頭中央森林組合と鳥取県中部森林組合の架線作業班を対象に現場指導を行いたいと思います。これについては、一般公開で行いたいと思っております。
あわせまして、翌10月7日にはオーストリア林業シンポジウムを開催したいと考えております。場所は福祉人材研修センターを予定しております。今回の派遣研修の成果だとか、研修所所長、オーストリアの上席商務官の講演をいただくように予定しております。
14ページをごらんください。今年度の全国林業経営推奨行事で、農林水産大臣賞と林野庁長官賞、2名の方の受賞が決まりましたので、御報告いたします。
農林水産大臣賞ということで八頭中央森林組合、それから、林野庁長官賞ということで田村清さんが受賞されております。受賞理由につきましては、そこに記載しておりますけれども、八頭中央森林組合さんについては、森林施業集約化を行うプランナーの育成ですとか、計画的な施業実施、そのための経営計画の作成ですとか高性能林業機械の導入、あるいはその人材育成、それと、コスト削減のための取り組みというようなところが高く評価されたものです。田村清さんですけれども、伯耆町にお住まいのシイタケ生産者さんでございまして、技術的な部分にあわせまして、シイタケの消費拡大だとか、後継者の養成に向けた長年の取り組みが評価されたものでございます。全国で農林水産大臣賞8件、林野庁長官賞16件、大日本山林会会長賞4件の中の2名ということになっております。
若干、全国林業経営推奨行事について御説明させていただきます。
昭和37年から、農林水産祭の参加行事ということで開催されております。主催者である大日本山林会でございますが、明治15年に設立された団体でございまして、非常に長い歴史を持っている団体でございます。平成26年10月10日からは、秋篠宮文仁親王殿下を総裁に仰いでおります。
表彰式ですが、11月8日、東京の赤坂の三会堂ビルで、例年ですと、総裁であります秋篠宮親王殿下の御臨席のもとに開催されております。
参考としまして、過去の本県の受賞状況を記載しておりますけれども、27年、26年、25年とそれぞれ大臣賞なり林野庁長官賞を受賞しております。
15ページをごらんください。第6回若手林業ビジネスサミット2016in鳥取の開催でございます。9月17日から19日の3日間、智頭町におきまして、とっとり緑の仲間の集いを開催しておりました主要メンバーが本ビジネスサミットを開催します。このビジネスサミットでございますが、有志による実行委員会形式で、高知県で始まりまして、本年、6回目を数えるということでございます。このとっとり緑の仲間の集いですけれども、平成25年、全国植樹祭の関連行事である、全国林業後継者大会を契機としまして、県内の若手が集まっていろいろなイベントを行ってきたものでございます。
このサミットの目的でございますが、林業に興味や関心のある若い男女が、開催地の林業の実像を見たり、後継者の方の声を聞いたりすることで、新たな気づきや関心を深めるということで、仲間づくりというところに非常に軸足があるのかなと思っております。
主催者は、以下掲げておりますけれども、代表者である大下林業有限会社の社長さんに加えまして、自伐林家ですとか、森林組合の技能職員、Iターンの方、大学生等の12名の方が事務局を担っていらっしゃいます。一応30代までということで、林業関係者に限らず、幅広い異業種の方ですとか学生の方が参加されております。
主な内容としましては、原木市場ですとか、製材所、あるいは石谷家住宅等の視察、フロントランナーの発表等が予定されているところでございます。
けさほど、応募状況はいかがですかと主催者の方に聞いたのですけれども、まだもう少し余裕があるということですので、若い方限定ということではございますが、もし御興味のある方があれば、御紹介いただければ幸いかと思います。
◎広谷委員長
続きまして、報告10、株式会社鳥取林養魚場との琴浦町進出協定の締結について、平野水産課長の説明を求めます。
●平野水産振興局水産課長
資料16ページをお願いします。福島県に本社を置きます林養魚場が新たに鳥取に鳥取林養魚場を設置されまして、琴浦町の赤碕港において最先端技術である陸上循環ろ過養殖システムを用いたギンザケ養殖場を新設することとなり、これを支援する鳥取県、琴浦町との間で8月2日に協定を締結いたしましたので、その概要を報告します。
この進出する林養魚場なのですけれども、福島県と愛知県で養殖場を展開されております。内水面養殖の分野におきましては中堅企業でして、歴史も昭和10年設立ということで非常に古く、ニジマスを中心とした養殖をされております。ニジマスは我が国トップの生産量を誇っている会社でございます。
この会社ですけれども、進出の経緯ですが、東日本大震災を契機として、リスク分散の観点から生産拠点の分散化を検討されておりまして、ギンザケ養殖、あるいは陸上養殖を推進している本県もその候補となったと。それで、地下水等の湧水量、あるいは、水質がよかった赤碕港が場所として選ばれたというところでございます。
進出計画の概要ですけれども、赤碕港の新港地区に約7,000平米の面積で、土地は事業用定期借地権設定契約で貸し付ける予定としております。そこで陸上循環ろ過養殖システムということでやっていきますけれども、これがどういうシステムかといいますと、魚から出るふんですとか、残る餌、あるいは二酸化炭素、そういったものをコンピューター制御で自動的に制御したり、何かあったときのバックアップ体制ということで、監視システムですとか、非常通報、非常電源といったものを備えているということで、その特徴としては、非常に高密度での飼育が可能となっているというものでございます。
事業費は約10億円で、スケジュールとしては、この9月ぐらいから建築を始めまして、11月にはふ化棟完成、来年3月には養殖場も完成するということになっております。つくるのはギンザケなのですけれども、生産規模としては600トン、そのうち稚魚の255トンは境港にあります弓ケ浜水産に提供いたしまして、345トンを成魚まで育てることにしております。この成魚については、独自に販売もいたしまして、地域の特産品化も目指しているということでございます。
当初は4~5人体制でスタートしますけれども、5年以内に10人以上を雇用するということで、県、それから琴浦町が企業立地に伴う支援を行うこととしておりまして、県では10分の2の約2億円、それから、新規で就業される方の研修等に係る経費も支援する予定としております。また、琴浦町では約6,000万円の支援を予定されているということでございます。
17ページから、その協定書を参考までにつけております。
◎広谷委員長
続きまして、報告11、平成28年度「食のみやこ鳥取県」特産品コンクール審査結果について、塗師木食のみやこ推進課長の説明を求めます。
●塗師木市場開拓局食のみやこ推進課長
資料の23ページをごらんいただければと思います。このたび、平成28年度「食のみやこ鳥取県」特産品コンクールを開催いたしましたので、その審査結果について御報告申し上げます。
このコンクールですけれども、鳥取県産の農林水産物を原料とした、あるいはその特徴を生かした加工食品の中からすぐれた商品を表彰することによって新しい商品の販路開拓につなげていくことを目的に、平成20年度から開催しているものでございます。対象は3年以内に開発、改良された販売商品で、予備審査を通過しました23の商品の中から審査委員の方々に品質、パッケージですとか市場性を審査いただいて、このたび受賞商品を選定いたしました。
最優秀賞に選ばれましたのは、株式会社ホテルハーベストイン米子の梨花という梨のチーズケーキでございます。これは、二十世紀梨を砂糖で煮まして、コンポートにし、それをレアチーズケーキで包み込んだものでございます。梨のジューシー感を生かしながら、周りのチーズケーキですとか、ほかの食材とも調和しておりまして、見た目の面からも非常に完成度が高い商品という評価を受けております。梨を氷温技術で貯蔵することによって、鮮度を保ったまま、通年販売することが可能であるという点も評価されております。
優秀賞は、大山ハム株式会社の大山山麓産豚肉使用ハム・ベーコン詰め合わせと、有限会社宝月堂さんのMOCHI cube、これは大山乳業の生クリームを使用した生クリーム大福でございます。
そして、優良賞としましては4点ございますが、赤碕町漁業協同組合の日本海味くらべ 浜勢です。これは魚を酒かすで漬けたものでございます。24ページに詳しい写真等がございますが、優良賞もう1点は、ありのみ倶楽部の鳥取二十世紀梨ゼリー、これは梨を丸ごと1個加工してゼリーにしたものでございます。このほかに、株式会社グラン・クリュ食工房の黒らっきょうチーズケーキと有限会社長田茶店の大山抹茶ろ~るも優良賞として選ばれたものでございます。
このたび最優秀賞を受賞いたしましたホテルハーベストイン米子の梨花につきましては、全国食品コンクール、優良ふるさと食品中央コンクールへ県の推薦食品として応募することといたします。また、このほか受賞食品につきましては、BSSラジオですとか、県や商工団体が主催する商談会、あるいは各種フェア等で積極的にPRして、県としても取り組んでまいりたいと思います。
◎広谷委員長
続いて、報告12、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、俵農地・水保全課長の説明を求めます。
●俵農地・水保全課長
それでは、25ページをお願いいたします。このたび大口堰地区として2件、工事を発注しましたので報告いたします。
まず最初に、大口堰の全体概要についてお話しさせてもらいます。
この堰は、鳥取市の円通寺にあります頭首工でして、長さが451メートル、受益面積が326ヘクタールと、県内でも大きいほうの頭首工となります。今回、整備を2つ考えておりまして、まず1点目は、土砂吐けゲートの改修です。これは、現在、堰板構造となっておりまして、操作するためには千代川の中に入って堰板を上げ下げしないといけないということで、非常に危険なことから、このたび転倒ゲートに改修するものです。
もう1点は、堰本体の下流部、ここには河床が洗掘されないように護床ブロックが設置されているのですが、長年の洪水等により流出とか破損していますので、ここを再整備していくということで、これから3カ年程度かけて工事を行っていく予定となっております。
それでは、今回、発注しました工事について説明いたします。
まず、工事名は大口堰地区水利施設保全合理化事業で、大口堰下部工工事でございます。大谷組さんと1億4,900万円余で契約しております。工事内容としましては、土砂吐けゲートの基礎地盤が非常に軟弱なことから、今回はくい基礎工の設置ということで、くいを12本打つようにしております。工期につきましては、5月議会で、債務負担行為等をとらせていただきましたので、来年の5月30日を完成の期日としております。
続きまして、2点目ですが、大口堰地区河川工作物応急対策事業、頭首工改修工事でございます。中央建設株式会社さんと1億1,300万円余で契約を行っております。内容につきましては、魚道改修と、それから、今回は魚道周りの護床ブロックの設置で、これも完成工期を来年の5月30日としております。
◎広谷委員長
説明が終わりました。
今までの説明につきまして、質疑等はありませんでしょうか。
○市谷委員
2ページ、3ページの中海会議のことです。管轄は生活環境部だと思うのですけれども、3ページの上のほうに堤防開削との関係が、関係性を明らかにするのは困難であるが、引き続きデータをとりながら原因究明に取り組みたいと書いてあるのですが、やはり開削してみないと、なかなかその関係性を明らかにすることが難しいので、こういうふうに書いてあるのかなと思いますけれども、引き続きデータをとりながらというのは、新しいデータのとり方を何か検討されるのか、従来どおりのデータの収集にとどまるのか、その辺がわかれば、教えていただけたらと思います。
●俵農地・水保全課長
そのあたりは詳しいことはわかりませんので、また生活環境部から回答させるようにしたいと思います。
○市谷委員
次に、(4)の中海の利活用についてなのですけれども、ここには水産振興というものが位置づけられないのだろうかと思うのですけれども、その辺はどうでしょうか。
●俵農地・水保全課長
とりあえず今の時点では、この利活用のところでは、水産振興については、例えば水産資源の活用、回復ということで、サルボウガイの復活とか、アサリのかご養殖とか、そういうことを検討しておられます。
●小畑水産振興局長
中海の水産振興につきましては、この中海会議の位置づけは別といたしましても、島根県と共同いたしまして、鳥取県でも、先ほど言いましたサルボウ、アカガイでありますとか、ハゼ、こういったものの調査とか、あるいはふやすための試験とかを継続して行っておりますので、そういった意味で、水産振興には取り組んでおります。
○市谷委員
この中海会議の位置づけにそういうものが入っていないから、ここには出てこないのだと思うのですけれども、昔を知っている方たちは、この中海干拓淡水化事業によって、堤防で仕切られ水が非常に汚れて、そのことで漁業が衰退したという思いを持っていらっしゃいます。もとに戻すのがエチケットだということから考えると、公共事業の部分だけではなくて、ここの議題にないということなのかもしれませんけれども、水産振興の部分についても積極的にこういう中海会議の場所で提案といいますか、多分お金の出どころの話にもなるのだと思うのですけれども、農林水産省も入っているわけですから、本来位置づけをきちんとすべきではないかと思うのですが、どうでしょうか。
●小畑水産振興局長
済みません、私が勉強不足で、この中海会議の中の水産振興について、よく理解していないところがあるのですが、位置づける位置づけないは別として、先ほど申しましたように、島根県とは連携して、そういったことに取り組んでおりますし、必要があれば、この中海会議の場でもそういった研究であるとか、成果であるとか、改善策、こういったものは提言させていただきたいと思っております。
○市谷委員
ぜひ提言していただきたいと思うのです。私も詳しくはよくわからないのですけれども、中海の問題で、国のほうに交渉に行きますと、大抵責任のなすりつけ合いみたいになるのです。つまり、みずからの責任を認めてしまうと、お金を出して後始末をしなくてはいけなくなるということがついてくるからだと思うのですけれども、もとに戻すということからいくと、今、提案していただけるということだったのですけれども、しっかり漁業の振興についてもしていただきたいと思います。
◎広谷委員長
ほか。
○浜田(妙)委員
それに関連してなのですけれども、中海会議、あるいは農水省の関連で言いますと、数値化されるものの項目の中に生物調査を入れてほしいということを当初申し上げました。動植物の変化ですね。具体的にはサルボウ、アユが泳げる中海にしようという運動だとか、それから、アカガイを食べる運動だとか、民間の方がなさっていらっしゃるので、そうしたものを対象に。それだけではなくて、昔、中海で生きていたものがどのくらい回復していくのかという調査をしていくということを言いました。その項目を入れるという約束があったはずです。ここは農林水産の部署ですが、生活環境との連動をきちんとして、どちらでも同じような把握をしていて、報告ができるようにすべきではないかなと思います。潜って調査ができる方がいらしたはずです。その方は、アサリがすごく湧いて、それをもう稚貝がなくなってしまっているところなどにも送ったりもして販売しておられるので、そうした動きなどもあわせてこちらの部局でもきちんと把握して、どういう動きがあるのかということを報告できるようにしておいていただけたらなと思いますので、よろしくどうぞお願いいたします。
あわせて、いいでしょうか。
◎広谷委員長
では、いまのは要望ということで。
○浜田(妙)委員
はい。多分調査しておられると思いますので、せっかく関係部署にもなってきますので、よろしくお願いしたいと思います。
4ページの試験場ですが、試験場が6カ所ありますが、それぞれ今、この時点だからこそ試験をしなきゃならない、依頼された分、現場に起きている問題だけではなくて、先手を打って調べなきゃならないことはきっとあると思います。温暖化の問題ですとか、それから自然災害の問題ですとか、いろいろあると思いますが、それぞれの今の課題とミッション、現時点だからやらねばならない試験的なことが多分上がっているのではないかと思いますが、もし上がっていたら、それを教えていただきたいということ。
それと、12ページの林業災害ですが、意見の中に事業体のトップがどれだけ危機意識を持っているかによって違うのだとはっきりと指摘されているのですが、現状のトップの意識というのはどういうレベルで、何が問題だと認識しておられるのか。そこを教えていただきたいと思います。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
最初に御質問いただきました研究課題についてでございますが、5ページにございますようなフロー図で課題の設定をしてまいります。先ほど御説明しました林業試験場のドローンとかについては、まさに施策提言型というか、行政サイドからの提言で、非常に評価が高かったものなわけですけれども、お尋ねのあったそれぞれの試験場のミッションについては、あいにく今、手元にございませんが、工程表とかで、県ではオープンになっていると思います。そこに各試験場ごとにミッションが上がっていると思うのですが、やはりもうかる農業であったり、林業であったり、水産、そこにかかわる担い手の育成だったり、経営支援につながるような課題ということが恐らく最初に来ていたのではないかと思います。必要であれば、また個別にでも準備いたしますが、工程表についてはごらんいただける形にはなっていると思いますので、そちらででも御確認をいただければと思います。
●大北森林・林業振興局林政企画課長
トップがどれだけ危機意識を持っているかということでございますが、いわゆる事業体のトップは、安全に対しての意識というものは朝礼でありますとか、夕礼、終礼等で現場に示し、そのトップの考え方を踏襲して、現場の班長以下、班員がどれだけ共通の認識を持つかと。そこをまず徹底していきたいと思っております。
○浜田(妙)委員
指導力のなさですか。意識はあるのだけれども、指導力がないのか。もともと意識がないのか。そこら辺の判断はどうなのですか。
●大北森林・林業振興局林政企画課長
例えばオーストリア林業を今、学んでいるのですが、オーストリアでは1990年代に20年間で1.5倍も生産量をふやしたのです。だけれども、林業労働災害は半分になったということで、我が県でもこれを学んでいこうということでございます。鳥取県の場合はいわゆるOJT研修といいまして、先生の背中を見ながら、それに習っていくのですが、いわゆる間違った教え方を学んでしまうと危ないのですよね。ですから、今年度から班長クラス、班長候補クラスの人に対して、安全な作業の仕方を徹底したいと。いわゆる教え方の教え方といいますか、その辺を学んで次の世代につなげていきたいと考えておりまして、その点につきましては、5月補正予算で施設整備と研修を認めていただいて、ありがたいと思っています。
○浜田(妙)委員
確認させてください。教え方の教え方とは、指導者を、現場での専門家を投入するということかと思いますが、その投入しなければならないということをトップは意識していて、そこにお金を投入するということができていないということですか。
●大北森林・林業振興局林政企画課長
そもそも班長クラスの人間が自己流に陥っているということが問題でありまして、狙ったところに木が倒せないということも、狙ったところに倒せるというように反復練習とかを徹底してしていきたいと思っています。
◎広谷委員長
よろしいですか。
○浜田(妙)委員
はい。
○内田(博)委員
7ページ、8ページなのですが、まず、中小家畜試験場。大山ルビー、デュロックは大変難しいと思うのですが、要するに脂の部分ですよね。ある程度は伸びるときと太るときとあるでしょう。そのときをうまく調整すれば、私の経験上から等級は上がるのではないかなという気がするのだけれども、そういうことを徹底していけばいいのではないかなという気が一つしています。デュロックの場合は、もともとが脂肪がつきやすい品種だから、なかなか難しいとは思うのです。そのあたりはどう考えておられるのか。
それともう一つ、産子数が少ない。あの系統はほとんどそうなるだろうと思うので、これはなかなか難しいのではないかなと思う。系統的に選別するということもあるでしょうが、今、試験場はどのぐらいのものを持っているのか。雄、雌一緒だと思うのだけれども、系統的にどのぐらい持って今の研究をしているのか。そのあたりを教えてください。
それと、ドローンでのリードロープ。今の段階でどれぐらい引っ張れるの。200メートルぐらいかね、そのあたりを教えてください。
◎広谷委員長
誰が答弁しますか。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
最初に御質問いただいた畜産の関係なのですけれども、あいにくきょう、畜産課もおりませんし、評価のほうの事務局は担当しておりますけれども、私も残念ながら専門の分野ではございません。今のお話は、御提案といいますか、伺っておいて、また必要であれば、その数値とかも御回答したいと思います。あいにく手元にその数字を持ち合わせておりませんので、それで御承知いただければと思います。
◎広谷委員長
よろしいですか。
○内田(博)委員
プロがいないとわからない話だし。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
申しわけないです。
●山根農林水産部農業振興戦略監(試験場統括本部長兼務)
私も委員ほど豚の知識がないのですけれども、大山ルビーを改良して育種していく中で、この背脂肪の厚さというのは度外視して、いわゆる肉質とか、そういうところを目指してきたというのが試験場の目的なのです。おっしゃるように、そういう意味でのリスクといいますか、デメリットが出てきた部分を何とかしたいということで、育種の面からこれを試験してみたいというのが狙っている部分でございます。委員のおっしゃった飼い方ですね、飼料の給与の仕方とか、試験場にもそういうことの情報も入れまして、試験研究の手法というのですか、その辺を参考にさせていただけたらなと思っております。
○内田(博)委員
結局そこなのですよ。産子数は少ない。それから、脂肪が厚いとなると、除肉率がぐうんと下がっちゃうから、そうすると、費用的にいうと、利が薄くなるのは見えているわけなのですよね。確かに肉質はいいのですよ。デュロックは赤肉で、おいしいのはおいしいとわかっているのですけれども、ランドなどと比べると、どうしてもそこで差をつけられてしまうのではないかなと思うのですよ。肉質は、赤だからいいのはわかっているのだけれども、市場でどういうぐあいに販売の仕方をするかというところをもうちょっと見てあげないと、利益が出ないのではないかなと思っていますので、しっかり見てあげてください。
◎広谷委員長
よろしくお願いします。
○内田(博)委員
市場開拓のほうがやらなきゃならないかもしれない。
◎広谷委員長
では、ドローンの件。
●田村森林・林業振興局林政企画課参事(林業普及担当)
先ほどのドローンのリードロープの件でございますが、ビニールひもといいましょうか、よく農作業で使うバインダーのひものようなものがございますね。ああいったものから順番にリードロープに持っていき、次に作業柵、ワイヤー、最後が一番重たい主柵というように順番に張りかえていくのですけれども、ドローン自体は電波の届く限り、飛ぶのは飛びます。ただし、距離が延びますと、見えなくなってしまうのです。飛ばし始める地点とつける着地点との間が、100メーター、200メーター行きますと、ドローンが目視できなくなりまして、非常に操作が困難になるということで、そのあたりを円滑にするようなシステムを開発したいと聞いております。各県の先進事例も若干はございますけれども、やはり距離が延びますと、そのあたりが大変だということでございます。
○内田(博)委員
それは大体わかるのですけれどもね、ドローンの性格上、性能上。問題は、荷重が幾らぐらいかけられるかということなのですよね。小さなロープを引っ張るにしても、ロープが長くなればなるほど荷重自体が重くなるわけですから、どのぐらいな荷重で、何メーターぐらい引っ張れるのか。試験だから、頑張ってやってみてください。そのあたりは一番難しいと思うよ。
◎広谷委員長
では、そういうことでやってみてください。ほかに。
○斉木委員
1つだけ教えてください。11ページで、スイカ、白ネギ、ブロッコリー、ハウス二十世紀、それぞれ農産物の生産販売状況、栽培面積等が維持されたり、ふえたり減ったりしております。この数字はわかるのだけれども、それぞれの農家数はわかりますか。27年度、28年度で同じ農家でずっとやっているのか。今、御案内のとおり、農家数が年々減ってきていることと、減った分は集約化して大規模化してきているということなのですけれども、この農家数というのは一緒な状況で来ているのかな。
●永原農業振興戦略監生産振興課長
面積だけ載せておりまして、農家数は、今、手元に持っておりませんが、スイカにつきましては、農家の規模が大きくなっていっています。白ネギにつきましては、農家が減っていますし、それからブロッコリーにつきましては、今、非常に好調なので、新しい方がどんどんふえております。それから、ハウス二十世紀に関しましては、間違いなく農家数は減ってきております。そういう傾向があります。
また、数字につきましては、調べましてお伝えします。
○斉木委員
また教えて。
●永原農業振興戦略監生産振興課長
はい。
○斉木委員
個々の個人農家でしていたのが、例えば地域で、集落で取り組んでいくとか、あるいは、白ネギなどは企業がこれから取り組んでいくところもありますし、鳥取県農業は、やはり集約化、大規模化しつつあるものなのかな。
●永原農業振興戦略監生産振興課長
ブロッコリー、白ネギ等は、西部を中心に大規模化が進んでおります。スイカにつきましては、特に前進化を中心に、ハウスが入ってきまして、作型が拡大して、中部を中心に個人の規模が拡大しております。ですから、小口の方が減って、大口の方がふえているという傾向があると思っております。
○斉木委員
それは高齢化で担い手不足ということなのか、現在の国の政策的に大規模化を目指してきて、コスト削減を図っていくということの結果なのか。どういう流れなのかな。
●永原農業振興戦略監生産振興課長
高齢化は確実にあると思いますが、最近の園芸の方向としまして、特に初夏どりブロッコリーだとか、スイカにつきましては非常に元気が出ております。スイカ等につきましては、低コストハウスの希望もまだまだ上がってきておりますので、全体的には活気があると考えております。初夏どりブロッコリーも3年連続で最高を記録していますので、非常に元気がいいと。特に新規就農の方が取り組んでおられますし、大規模で法人にされる方もありますし、東部では白ネギとかアスパラとかが、法人の中に、水稲作を中心にやってこられた方にどんどん園芸品目が入ってきております。そういうことで、複合型の経営に向かっておると認識しております。
◎広谷委員長
では、ほかに。
○浜田(妙)委員
教えていただきたいのですが、試験場の評価ですね。委員が11名いるけれども、欠席が5名あったということでしたが、私の聞き間違いでしょうか。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
そのとおり御説明いたしました。
○浜田(妙)委員
11名のうち5名って大きいですよね、割合としては。それでいいのでしょうか。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
これは先ほどの御説明でも申し上げましたように、日程調整は十分して取りかかるわけですけれども、農業者の方も委員になっておられて、収穫の予定を優先したいとかということで、急遽欠席される方が相次いだ場合、こういうことが起こることはございます。当日になっての御連絡の場合は、やむを得ないところがあるのですけれども、一応委員会としては過半を超えた場合には成立するということで開いておりますので、11名のうちの6名ということで、このたびは開かせていただいたということでございます。
○浜田(妙)委員
緊急の場合は仕方がないでしょうが、その5名が全員出席したら、評価が変わってくる可能性は大きいですよね。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
変わらないとは申し上げられませんけれども、全体の傾向としては、これまでの数値等から見ても、そんなに相反されるような意見を上げられる方はないのではないかと思います。結果は多少、二重丸が丸になったりとか、逆になるということはあるかもしれませんけれども、大きくは影響しないのではないかと、これまでの経験上はそう思っておりますけれども。
○浜田(妙)委員
私にはトラウマがあって、法人の問題もタッチしてきたわけですけれども。やったことだけにするというようなことがまま過去にいっぱい起きてきていて、それで、評価の審議をしたと。それは形だけになってしまっては困ると思っているのですね。そうすると、評価委員になった皆さん方がどれだけ自覚していただいているのか。この評価というのはすごく大事だと思っているのですね。税金も使っていますよね、もちろん。ここを締めてかからないと、間違ってくると私は思っています。だから、欠席者に対してかなり厳しい目で、いろいろな事情はあると思いますが、どれぐらいの意識を持ってこの評価委員になっていただいているのかということは最初の段階できちっと押さえておくべきだと思いますので、これは厳しく申し上げておきたいなと思います。余りにもひどい。11名のうち5名なんていうことはあってはならないことだと私は思いますので、そこのところを執行部の側も意識しておいてほしいなと思いますので、よろしくどうぞお願いします。
それと、もう1点、よろしいでしょうか。17ページ、協定書を見させていただきました。次々に新規参入をしてくることに対して資本金以上の支援をしていくということで、億のお金があちこちで動いています。そして税金です。新規のものはリスクを伴う。だから、このリスク回避のために、最初の段階でどのレベルで評価して、そして、とはいっても、生ものですから、必ずいろんなことが起きてきて、リスクを背負わなきゃならない。それをどのくらいの割合で読んでおられて、それが起きそうになったときに、どういう支援と補助、指導とが用意されているのかですね。行政がどういう意識でおられるのか教えてください。この協定書の中にはそれは一切触れてありませんので、約束事として、もし仮にだめになったときの対策をどう考えておられるのか。そこまで読んだ上で税金は使うべきだと思っていますので、そこの辺の意識はどうなのか教えてください。
●熊谷農業振興戦略監とっとり農業戦略課研究・普及推進室長
先ほどのお話の点は十分に認識しているつもりなので、日程調整も早くから十分やってきてはおります。そういうことは認識としてございますので、改めてそういう意識で臨みたいと思いますので、要望を承りました。
●平野水産振興局水産課長
今の浜田委員の質問に対するお答えですけれども、一般的な意味でのリスクということについてはよくわからないですが、本件に関してのリスクということに関しましては、さまざまな観点から、こういう場合はどうだろうかという検討はしてきております。具体的には、今回、湛水井戸海水を使って陸上養殖を行うということで、まず、その井戸から出る水がどうなのかということで試験を行って、その結果についても十分検討しております。あるいは、今回、新たに港に養殖場をつくるということで、そこの住民の方々とのトラブルですとか工事に関すること、そういったものについてうまくいくだろうかということで地元の方々への説明会といったものも開催してきております。また、先ほど説明しましたとおり、最先端技術ということですけれども、果たしてこれがどのようなものなのかということで農林水産部でも何度か視察もして、現地の方々から説明も聞いて、こういうシステムなのだということを十分検討した上で向かおうとしているということです。そうはいっても、言われたとおり、生き物相手で、本当に100%の保証というのはないのですけれども、相手の方々とも、もしうまくいかなったとき、きちんと対応してもらえますねということも確認しながら、ここまでやってきたということで、できるだけそういった万が一ということがないように引き続き努力していきたいと思っているところです。
○浜田(妙)委員
初期の段階でどれだけ寄り添って、ともに歩けるかということが行政には求められるのだと思いますので、気を抜かないで頑張っていただきたい、成功しますように。投資効果が倍にも3倍にもなるようにお願いしたいと思います。
◎広谷委員長
ほかに。
○浜田(一)委員
先ほどの件に関して、追加してお聞きしたいのですけれども、当然これは陸上養殖ということで、今までの実績というものはあると思うのですね。そのリスクというものをなくすために、そういった今までの実績、今おっしゃったように、水質というものもあると思うのですけれども、管理の方法とか、いろいろなことについて、今までの実績というものを生かすことができると思うのです。この新たに起こされることに、今まで蓄積された実績をどう生かしていかれるのかという取り組みについて教えていただきたいと思うのです。
●平野水産振興局水産課長
今回、導入される陸上循環ろ過養殖システムというシステム全体については、日本よりもヨーロッパで、先駆けて行われてきたものでして、そういったものをこの林養魚場さんが導入されていると。今現在、愛知県の渥美というところにこれから赤碕でつくろうとしているのと同じようなシステムを使った養殖場があるということで、そちらにも視察に行きまして、どういうシステムなのかということで詳しく話を聞いているところでございます。そのシステム自体ははっきり言って、今、我が県の栽培漁業センター等が行っている技術とは別次元のものですから、視察しているこちらはそこで勉強する以外には、それは具体的にどうなのかというところまでは詳しくわかりませんので、勉強させてもらっているという状況です。
○浜田(一)委員
県としてもこれだけの融資をされるということなので、そういった取り組みについて、現場に足を運んで、取り組み状況を確認するということは大事ではないかなと思うのですけれども、それについてどういう考えなのか、教えてください。
●平野水産振興局水産課長
浜田委員が言われるとおり、現場に足を運んで、まず、勉強していくことが一番大事だと思っております。将来的には、単に鳥取林養魚場さんがここで独自に生産されるだけではなくて、県の栽培漁業センターとも連携して、共同した研究といったものもできないかということも内々には相談しておりまして、そういった観点でも現場については十分把握していきたいと思っています。
○浜田(一)委員
ありがとうございます。先般も弓ヶ浜に行かせてもらって、年間2,000トンを目指すといって言っておられたのですかね。いずれにしても、そういった種不足になるぐらい好調だったという実績が少しずつできてきて、将来の展望も見えてきたかなと個人的には思っています。また、こういった取り組みがそれにプラスになっていけば、一つの大きな産業となるのかなと期待しておりますので、ぜひよろしくお願いします。
◎広谷委員長
ほかにありますか。
●大北森林・林業振興局林政企画課長
浜田委員さんに言い忘れたのですが、トップと現場のギャップについては、今年度、中小企業診断士さんとか大学教授などの外部人材に、現場とか事務所の関係で安全診断みたいな分析も行ってもらうようにしておりますので、そういったところも見ながら、本当に相通じる体制であるのかどうかということも検証していきたいと思っております。
○浜田(妙)委員
トップというか、管理者のサポーターを、アドバイザーをそばにくっつけるという意味ですか。
●大北森林・林業振興局林政企画課長
いや、トップと現場が本当に同じような安全意識を持っているかどうか、そういう体制になっているかという診断をお願いしているところでございます。
◎広谷委員長
よろしいですか。
ほかにありますか。
ほかにないようですので、次に、その他ですけれども、農林水産部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。
意見がないようですので、以上で農林水産部につきましては終わりたいと思います。
しばらく休憩いたします。
午前11時20分 休憩
午前11時30分 再開
◎広谷委員長
それでは、再開いたします。
報告事項に入ります。商工労働部、企業局、労働委員会の報告事項に入ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いいたします。
なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
それでは、報告13、「とっとり産業技術フェア2016」の開催について、及び報告14、第6回北東アジア産業技術フォーラムの開催について、木村産業振興課長の説明を求めます。
●木村産業振興課長
資料の1ページをお願いします。とっとり産業技術フェア2016の開催についてです。
このフェアは、県民の皆さんに鳥取県のすぐれた産業技術への興味や関心を高めていただき、県内企業の魅力を広く知っていただくことを目的に開催するものです。今話題のドローンを初め、さまざまな先端技術に見て触れて楽しんでいただく体験型イベントとしております。
開催日は今月末の8月28日日曜日です。場所は米子コンベンションセンターです。来場者は、3,000名程度来ていただけるものと考えております。
内容は、43企業、団体が60ブースで技術や製品の展示、実演を行います。特にドローンの実演飛行や操縦体験、人の感情を認識するロボットとの交流とか介護用ロボットスーツの試着など、ロボット関係の体験ができるようにしています。それと、県内ものづくり企業の各種製品や独自技術の展示、実演とか、食品企業の食品の試食、販売なども行います。さらに出展企業の製品を実際に使っていただこうということで、その製品が抽せんで当たるスタンプラリーなども予定しております。具体的な出展企業と内容は表に書いてあるとおりで、チラシも添付しておりますので、後でごらんいただきたいと思います。
では、続きまして、2ページをお願いします。第6回北東アジア産業技術フォーラムの開催についてです。
このフォーラムは、鳥取県、中国吉林省、韓国江原道が産業技術分野での交流を行い、3地域の産業発展に寄与していこうという目的で開催しているものです。平成20年に江原道で開催して以来、各地域持ち回りで行っており、来月、第6回のフォーラムを鳥取県で開催することになりましたので、報告します。
1番のフォーラムの概要ですけれども、開催日は9月5日月曜日です。会場は米子コンベンションセンターの国際会議室で、参加者は吉林省6名と江原道12名を含む100名を予定しています。
内容としましては、各地域の産業、技術動向と施策等を紹介することと、各地域の研究発表がありまして、テーマは新素材と各地域の特色ある分野です。吉林省は高分子材料乳酸ポリマーという生分解性プラスチックの発表など4本の研究テーマの発表があり、江原道はアトピー治療剤技術など3本の研究発表があります。鳥取県からは、マリンナノファイバーで、鳥取大学の伊福先生の発表、資源リサイクル吸着材で産業技術センターの田中研究員の発表、医療、福祉機器の開発で、鳥取大学の古賀先生とテムザック技研の檜山社長の発表があります。
このフォーラムの経緯につきましては、2番に書いてあるとおりで、平成18年の北東アジア地方政府サミットで先端科学技術交流が必要という合意に基づいて、各地域の部局長レベルで結んだ産業技術協力協定に基づいて行われるものです。開催実績は、(2)番で、このように5回まで行っております。
◎広谷委員長
続きまして、報告15、とっとりとプロジェクト2016の開始について、谷本企業支援課長の説明を求めます。
●谷本企業支援課長
では、資料の3ページをお願いいたします。企業支援課でございます。
とっとりとプロジェクト2016の開始について御報告させていただきます。
社内の知恵に加えまして、全国の生活者が持つ多様なアイデアを取り入れて、生活者、企業、地域がわくわくするような新商品の開発をしてみたいという県内の中小企業をアイデア創出の面からバックアップする取り組み、とっとりとプロジェクトを平成26年から鳥取県はしておりまして、今年度も開始いたします。専用サイトを8月8日、先週の月曜日から立ち上げまして、アイデア募集を開始したところでございます。
3番目に、今年度、参加いただく企業をお示ししておりますけれども、気高電機さん、MY HONEYさん、日本海観光開発さん、染創さんの4社に今年度、御参加いただくということで、8月8日からアイデア募集しておりまして、今現在ですと、約370件ぐらいのアイデアが全国から集まっておるようでございます。このアイデアをもとにしまして、各企業で皆さんがわくわくするような新商品を開発していただくという取り組みでございます。委員の皆様も「とっとりと」でパソコンなどで検索していただくと、サイトが出てきますので、これぞというようなアイデアを提案していただけたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。
◎広谷委員長
続いて、報告16、鳥取県とロシア沿海地方との友好交流25周年記念事業について、吉川通商物流戦略監の説明を求めます。
●吉川通商物流戦略監
4ページをお願いいたします。ことしが鳥取県と沿海地方の友好交流に関する覚書を結んで25周年になることから、このたびウラジオストク市において、経済、文化、スポーツなどさまざまな交流事業を実施しました。経済関係を中心に御説明いたします。
まず、ミクルシェフスキー知事と平井知事の会談でございます。8月5日に行われました。これにつきましては、環日本海定期貨客船航路の利用促進、あるいはその貨客船を利用した物流ルートの確立について協力していくことなど、今後、交流をますます発展していこうということで合意文書に署名いたしました。内容につきましては、5ページと6ページに添付しております。
この交流事業の実施時期にあわせまして、第2回の鳥取県産品レストランフェアを開催しました。このたびはウラジオストク市、ナホトカ市、ウスリースク市内のレストラン22店舗に広がりまして、県内の6社8品目の県産食材を利用したメニューをこのレストランで一斉に提供しました。主な品目はブリとかだしとか干しシイタケとか、そういうものを使ったメニューでございます。今回新たに同フェアに加わった11店舗につきましては、平井知事から食のみやこ鳥取県推進サポーターの認定証の授与も行いました。
また、同行しました県内のシェフさんから、現地のシェフを対象にした料理教室も行いまして、鳥取県食材を活用したメニューの指導、勉強会も2カ所で開催しました。
また、廃棄物処理に関する経済ミッションということで、沿海地方と鳥取県の官民が意見交換を実施いたしました。この背景には、ロシアの連邦法で、連邦の構成主体、都道府県に当たるところ、例えば沿海地方が廃棄物処理計画をことしの秋までにつくりなさいと、そして、リサイクルができるものは適切にリサイクルしなさいという法律がこのたびできました。そして、そのリサイクルをする企業はあらかじめ許可をとらなければならないというものでございまして、このあたりで鳥取県と沿海地方の中で行政的にも、あるいは民間産業レベルでも連携の方向性があるのではないかという認識のもとに意見交換を行いました。
先方からは、鳥取県の例えば下水処理汚泥のリサイクルのことなどに対して強い関心が示されましたし、沿海地方側も、蛍光管の収集処理方法について新しいやり方を導入しているということで、先方からもいろいろな提案もあったところでございます。
レストランフェア、あるいはこの廃棄物のこれからの交流の方向性につきましては、今回、ウラジオストクで25周年の事業をやりましたが、秋にはロシアから鳥取県に招いて、25周年の鳥取県での事業というのを今、計画しておりますので、それらのタイミングに合わせて販路拡大や、廃棄物処理の理解を深めて、産業分野への民間の交流につなげていく取り組みを継続してまいりたいと思っております。
◎広谷委員長
続きまして、報告17、インテリジェントICTセミナーの開催について、福田労働政策課高度技能開発室長の説明を求めます。
●福田雇用人材局労働政策課高度技能開発室長
資料7ページをお願いいたします。インテリジェントICTセミナーの開催について御説明申し上げます。
情報通信ネットワークや人工知能といったICT分野の急速な進展により、今後、生活、仕事、価値観など、我々人間社会に大きな変化が生じると考えられます。このことを踏まえまして、インテリジェントICTがもたらす経済、社会への影響を展望し、製造業、ICTを初めとする県内企業にとっての課題と、その解決に向けたヒントを探るためのセミナーを開催いたします。
なお、インテリジェントICTという言葉につきましては、注意書きしておりますが、総務省情報通信政策研究所のインテリジェント化が加速するICTの未来像に関する研究会において使用している用語でございまして、コンピューターや通信に関するさまざまな技術の進展によってもたらされる変化をICTのインテリジェント化と称し、また、そのような能力を発揮する技術やシステムの総体をインテリジェントICTと称しているものでございます。
開催概要につきまして御説明いたします。
名称につきましては、「インテリジェントICTセミナー~AI(人工知能)・IoT等を活用した未来ビジネス~」と題しまして、平成28年9月7日午後1時半から5時に開催いたします。場所はホテルニューオータニ鳥取でございます。対象者としては、成長3分野の製造業、ICT分野の企業を中心といたしまして、全100名程度を想定しております。
主な内容につきましては、来賓としまして、県が厚生労働省から受託して進めています地域創生人材育成事業を所管し、現在進めております職業能力開発総合大学校の機能移転を所管する厚生労働省の職業能力開発局の宮野局長をお招きし、御挨拶いただく予定にしております。その後、基調講演として、東京大学大学院情報学環・学術情報学府の須藤教授に基調講演をいただきます。この須藤教授におかれましては、総務省情報通信政策研究所、AIネットワーク化検討会議、旧名称がICTインテリジェント化影響評価検討会議というのですが、そちらの座長を務めておられる方でございます。その基調講演の後、IoTへの対応の現状、先進的取り組みの紹介ということで、職業能力開発総合大学校の圓川校長、インテル株式会社の執行役員、土岐様、川崎重工業株式会社航行宇宙カンパニーの理事、酒井様からそれぞれ御講演をいただくことにしております。最後に、鳥取県の取り組みの紹介として、岡村商工労働部長から施策説明等をする予定にしております。
参考に、資料の一番最後にセミナーの募集チラシを添付しておりますので、また後ほど御確認ください。
◎広谷委員長
続きまして、報告18、企業版ふるさと納税の対象事業の決定(平成28年度第1回)について、井上商工労働部参事の説明を求めます。
●井上商工労働部参事(人材確保戦略担当)
企業版ふるさと納税の対象事業の決定、平成28年度第1回分について御報告させていただきます。
企業が地方自治体等への寄附をする場合に、その企業の税負担が軽減されるという企業版ふるさと納税の制度がことし4月に創設されたことに伴いまして、今、県の事業でしております未来人材育成奨学金返還支援事業を同制度の対象となるよう国へ地域再生計画の申請を行っていたところでございます。その国の第1回の認定が示されまして、8月2日にこちらの事業につきましても認定いただいたところでございます。これは、県と産業界が協力して基金を設置し、県内に就職する大学生等の奨学金の返還について、その一部を助成するものでございます。企業版ふるさと納税に認められたこの事業につきまして、以下、括弧の中にあります4社から寄附の内諾というものを得ているところでございます。
その下になります、参考1と2でございますけれども、今回の8月2日の認定状況に関連してですが、県内の市町村につきましても、江府町で1事業、遊休農地を生かした6次産業化推進事業も認定されております。それから、全国の認定状況ということで、県の事業として10事業、市町村が92事業、合わせて全国トータルで102事業が認定されております。鳥取県と同じような奨学金の返還支援というものにつきましても、他の都道府県で、3件が認定されております。
今後の取り組みについてでございますけれども、引き続きこちらの優遇制度をPRしながら、企業様に寄附の依頼を行っていきたいと考えております。
補足になりますけれども、9ページに企業版ふるさと納税について、その概要を示しておりますので、簡単に説明させていただきます。
平成28年4月に創設されましたけれども、地方創生事業へ寄附をした企業の税負担の軽減効果が従来の2倍となる、寄附額の3割から6割になるというようなインセンティブの制度が新設されたところでございます。○がついているものから簡単に説明しますと、対象事業につきましては、地方総合戦略に位置づけられて、地域再生法に基づく地域再生計画の国の認定を受けた事業であることですとか、企業の本社が所在する自治体以外への寄附であること、それから、寄附額が10万円以上であるというものが対象となります。それから、その下にわかりやすくイメージという形で税制措置のイメージを書いておりますけれども、例えば寄附額が100万円とした場合に、今まで、損金算入というものが現行制度としても約3割部分がございました。このたび企業版ふるさと納税という制度ができたことによりまして、その右隣に網かけしておりますけれども、法人事業税、それから法人住民税、法人税の税額控除という部分で3割分が追加でインセンティブとなる制度が設けられたというものでございます。
◎広谷委員長
続いて、報告19、横瀬川発電所の運転開始について、及び報告20、平成28年度第1・四半期各事業実績について、竹内経営企画課長の説明を求めます。
●竹内企業局経営企画課長
企業局の資料の1ページをお願いいたします。再生可能エネルギーの導入拡大に向けて鋭意建設を進めていました小水力発電所の横瀬川発電所がほぼ完成の見込みが立ちまして、来月2日から運転を開始することとなりましたので、御報告させていただくものでございます。
水力発電所の場所が八頭郡智頭町、最大出力は198キロワット、年間目標発電量は1,469メガワットアワーを予定しております。年間売電収入でございますけれども、FIT制度によりまして、34円の単価で売却、年間約5,000万円を見込んでいるところでございます。
2番に現況写真の状況を載せておりますので、ごらんいただければと思います。
今後の取り組みでございますけれども、新規発電所としまして小水力発電所を1カ所、それから、既存発電所の大規模改修、リニューアルでございますけれども、舂米発電所でリニューアルを鋭意進めているところでございます。この2つの発電所の整備等によりまして、今後とも再生可能エネルギーの導入拡大に向けて努力してまいりたいと考えているところでございます。
稼働中の発電所の予定の総発電量でございますが、下の表に書いてあるとおりになる予定でございます。箇所数で20カ所、最大出力4万7,000キロワットアワー強を見込んでいるところでございます。
続きまして、2ページ目をお願いいたします。今年度、第1・四半期の各事業の実績がまとまりましたので、報告させていただきます。
まず、電気事業でございます。販売電力量でございますが、水力発電所は雪が解ける水を利用して、かなりの発電を行うのですが、冬の積雪量が少なかったということがございまして、これができなかったという状況でございました。結果としまして、目標に対しまして76.3%と、やや少ない状況となっているところでございます。一方、風力、それから太陽光発電所につきましては、それぞれ風況、あるいは天候に恵まれまして、それぞれ目標の119%、111.5%という発電を行うことができました。
続きまして、(2)の電力収入でございます。こちらは、水力が二部料金制で、若干発電量が少なくなっておりますが、それに比例せず、収入は入る契約としておりますので、約93%の収入を確保することができました。風力、太陽光はそれぞれ発電量に比例した目標額、実績になってございます。結果としまして96.9%ということで、水力発電所の減を太陽光等で若干カバーできたのかなと考えているところでございます。
続きまして、工業用水道事業でございます。(1)の日野川工業用水道事業につきましては、昨年度と特に変更はございませんでした。
(2)の鳥取地区工業用水道事業でございます。契約水量のところでございますが、前年度、5,800立米に対しまして、今年度、4,600立米ということで、1,200立米の減となっているところでございます。この内訳につきましては、ジャパンディスプレイさんが水の再利用等を進められまして、経費を削減されたということで、1,300トンの減量になってございます。一方、小規模ではありますが、2社が50立米の増量をしていただきました。こちらが100立米の増ということで、合計で1,200立米の減という状況になったものでございます。
続きまして、埋め立て事業でございます。新規売却、長期貸し付けの状況は既にこの委員会でも報告させていただいているとおり、それぞれ売却が1件、貸し付けが1件という状況で、面積、料金につきましては表記載のとおりでございます。
続きまして、(2)の収入の状況でございます。特に変更、新たな変動はございませんが、一括即納売却のところ、7,400万円余の金額になってございます。本来であれば、上の(1)の表の売却の1億1,700万円余のお金が入るところではございますが、差額が約4,300万円ございます。若干これの説明をさせていただきますと、昭和団地におきまして、以前、平成26年度に売却した土地がございました。その土地からコンクリート殻等の異物が発見されました。そういう異物があることを前提にした単価で売却しておりませんので、若干土地利用に制限がかかるということで、改めて異物がある前提の土地の鑑定評価をとりまして、それに基づく変更契約をしたところでございます。その変更契約に伴う代金の返納が4,300万円ほどございました。その関係で、ここの数字が合っていないということになってございます。
◎広谷委員長
続いて、報告21、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、小川工務課長の説明を求めます。
●小川企業局工務課長
企業局資料の3ページをお願いいたします。一定額以上の工事または製造の請負契約の報告についてでございます。
新規分が2件ございまして、1件目は、工事名、日野川第一発電所導水路修繕工事、契約の相手方は中村建設有限会社、契約金額は1億1,458万8,000円でございます。日野川第一発電所は昭和43年から運転を開始し、48年を経過する発電所でございまして、導水路の傷みがかなり進んでおります。このため、計画的な修繕を進めておりまして、本契約では約140メートルを施工するものでございます。
次に、2件目は、工事名、舂米発電所リニューアル事業のうち水車発電機更新工事、契約の相手方が富士電機株式会社中国支社、契約金額は12億8,120万4,000円でございます。舂米発電所は横瀬川のところでも少し御案内ございましたが、昭和35年から運転を開始し、55年を経過する発電所でございまして、根本的な大規模改修が必要となっております。このため、再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用したリニューアル事業を進めておりまして、本契約では、このうちの水車発電機の製作及び据えつけ等を行うものでございます。
◎広谷委員長
説明が終わりました。
質疑を受けたいと思います。
質疑のある方は。
○市谷委員
最初に商工労働部の8ページの企業版ふるさと納税のことですが、今回、4つの会社が寄附をしてくれたということですけれども、それぞれの寄附額と、どこかの自治体が税金が控除されて、入らなくなっていると思うので、それぞれこの4つの会社で税控除されてしまった自治体がどこなのか教えてください。
●井上商工労働部参事(人材確保戦略担当)
寄附の金額についてですけれども、今現在ではまだ、詳細は固まっておりません。寄附するという内諾で、今、この4社からはいただいておりまして、実際、この寄附を受領することにつきましては、ある程度事業が固まって、事業費がこのぐらいになるということが見込まれた段階でなければ寄附を受けられない仕組みになっているものですから、もう少し、3~4カ月たったころに受けることになるのではないかと見込んでおります。
○市谷委員
では、またわかったころに教えていただけたらと思います。
続けて、企業局ですけれども、2ページの28年度第1・四半期の実績で、工業用水道事業で、鳥取地区の工業用水道で、去年の同時期と比べて、ジャパンディスプレイがマイナス1,300トンということですが、何か徐々に減らしてきていると見ているので、ジャパンディスプレイの全体の契約量がもともと幾らだったのが、この28年度第1・四半期時点でトータルで幾ら減ったのか、それを教えてください。
●竹内企業局経営企画課長
現在の契約量というか、変更前の契約量ということでよろしいでしょうか。
○市谷委員
もともとの。
●竹内企業局経営企画課長
当初といいますか、三洋電機さんのころになりますけれども、最初が5,600トンから始まりまして、最高が平成15年の9,600トンです。それから順次使用が減ってまいりまして、平成26年に3,900トン、これが今回、28年4月に1,300トン減りまして、2,600トンに減少になったという経緯でございます。
○市谷委員
前にも言ったので、これが何か変わるとも思っていないのですけれども、もともとこの鳥取地区の工業用水というのが、三洋電機の利用を見込んで、殿ダムもできて、規模が拡大されていて、このジャパンディスプレイは三洋電機を引き継いだ形になっているので、私は本来であれば、ジャパンディスプレイの社会的な責任の果たし方として、契約水量をどんどん減らしていくことはいかがなものかなと思っています。ただし、そういう前提にはなっていないので、これは言うだけで終わるとは思っているのですけれども、よろしくない状態だなと思っています。
それで、今後のことですけれども、ジャパンディスプレイはこのように本当に非常に大きく減らしていて、全部なくすことを考えているのではないかと思うのです、もう自分のところで何とかできるということになれば。その辺というのは何か聞いておられないでしょうか。あるいは、全部なくすということがもしあったとすれば、それはどうなのと思うのですけれども、その辺の考えも教えてください。
●竹内企業局経営企画課長
水の使用につきましては、今回、いろいろこれまでの経緯なり、経費の節減というのが企業にとって大きな使命というようなことを伺っております。その固定経費を削減するに当たって、工業用水道事業も固定経費の一環になりますので、水のリサイクル等をして、できるだけ使わないように考えられた結果が今回、申し出いただいた約2,600トンの契約だと思います。これをすぐすぐ減らすという話はお聞きしておりませんで、何とかこのぐらいの生産規模を維持していただければなと私どもとしては考えているところでございます。
◎広谷委員長
よろしいですか。
ほかに。
○浜田(妙)委員
各企業が自助努力で企業努力をされて、王子もそうなのですけれども、井戸を掘って自分のところで調達するというようなこともあって、最初の約束と、買うはずの水を買わなくなっちゃったときのペナルティーみたいなもののルールができないのだろうかということが当時話題になったわけですね。県の投資額がどのくらいで回収できるのかという問題とあわせて、その見通しですね。企業局さんが本当に大変な努力をされて、小口でもいいから、どんどんどんどん営業活動をして、片方でふやして、片方で大口でどんとやめられちゃうということについて。かといって、いろいろな災害時に備えて、この存在価値はすごく大きいということで、それをなくしてしまうわけにはいかないという話もトータルで考え合わせたときに、なかなか難しい問題だなと思うのですが、そこのペナルティーですね。最初の契約の内容が変わっていく。いろいろな基準があると思いますね。もうそれはいたし方ないという理由。それから、いや、これはひどいだろうという、内容によってペナルティーを科してもいいのではないかなという感じがしているのですけれども、そこの辺の考え方はどうなっているのか、教えていただきたいなと思います。
●竹内企業局経営企画課長
なかなか難しい問題かと思います。他県さんでは、撤退時にちゃんとその分の経費を補償する意味合いで負担金を取られている県もございます。ただし、鳥取県では、過去、そういうことをしたことがございませんで、今の段階で新たな負担金をいただくことはなかなか難しいのかなとは思っております。ただし一方で、これから新規のお話が出てきた場合は、工業用水の持続可能な経営ということも私どもは認識して、努力していかないといけない点がございますので、仮に今後大きな投資が必要だというような案件があれば、その負担金については検討していかないといけないのかなと考えているところでございます。
○浜田(妙)委員
わかったような、わかっていないような、そんな感じで聞かせていただきましたけれども、どこかでけじめをつける、方向転換をするときが必要かなと思っているのですが、検討するということですが、具体的な計画が何かありますか。
●竹内企業局経営企画課長
具体的な計画というのはまだ描いたものはございません。ただし一方で、どこまでお話ししていいのかわかりませんけれども、確度のかなり低いものですが、バイオマス等のお話がちょこちょこございます。そうなりますと、新規で工業用水道の整備をして、管を新たに引く。そうすると、当然ながら、新たな設備投資が必要になってきます。では、これを何年程度で回収するのが適当なのか。例えば20年計画で回収することを予定していたところが、10年でやめられてしまったというようなことがあれば、企業局として損失がございますので、その辺をカバーするだけの負担金は取らないといけないのかなといったことを、私ども担当者レベルではありますが、イメージして考えているところでございます。なかなかそれ以上のことが申し上げられなくて申しわけございません。
○浜田(妙)委員
初期の段階でどこまで網をかけていくのかということだと思いますけれども、余りかけ過ぎると、今度は出てきてもらえないという問題もあるでしょうから、そこのところのバランスの問題で、手が打てるところ。でも、もう検討に入って、きちっとやらなきゃいけないのではないかなと。具体的に、マイナスをこうむってしまっていることがあって、それがまた生まれてきたということなので、いつでも仕方がなかったのだと投げやりになってしまうのではなくて、きちっとどこかでけじめをつけてほしいなと私は意見を申し上げておきたいと思います。
◎広谷委員長
ほかに。
○内田(博)委員
日野川第一の導水路、今回、140メートルということで、地区もわかるのだけれども、例の地震とは全く関係なしでいけている。導水路修理はあとどのぐらい残っているか。
それともう一つは、舂米は発電機だけリニューアルで、あとはいいの。そのあたり。
●小川企業局工務課長
初めに、日野川第一発電所の導水路の件ですけれども、地震の件とは直接は関係なく、全体的な劣化が進んでおりまして、今回は小原川に近いほうを実施します。優先順位をつけてやっておりますので、残りがあと約1キロメートルございます。まだ、今後6年か7年ぐらいかかるのではないかなと思っているところでございます。
舂米発電所の件ですが、今回は水車発電機、これが製作にかなり時間がかかるということで、まず、一番最初に発注したものでございます。この後で、今年度内をめどに、水圧管路ですとか続きます工事を発注していきたいと考えているところでございます。
○内田(博)委員
では、導水管はダム側はほぼ終わったわけか。あそこのところに終了のプラントを立てたよね。あれはいつも外しているのではないかなと。プラントはずっとあそこに置いてしているのか。
●小川企業局工務課長
ダム側が全部終わったというわけではないのですけれども、25年からダムに近いほうから3年間、作業してまいりましたので、ダムの直近の部分についてはほぼ終了しております。それが終わったということで、今度は小原川に近いほうへ移って、今度はそちらの側から順次、中のほうへ進めていこうと計画しております。
○内田(博)委員
もう1点。例の発電機ですが、どちらにしてもフランシスを入れると思うのですが、今、ブームで、発注しても、かなりおくれるのではないの。どうなのかな。
●小川企業局工務課長
今回、受注しました富士電機さんですけれども、現在の舂米発電所の水車発電機も製造した会社でございまして、これについては受注したいと非常に意欲的におっしゃっておりましたので、なかなか忙しいという話も聞いてはおりますけれども、予定の工期で完成していただけるものと考えております。
○内田(博)委員
発電量は、大体どのぐらいアップになると思う。
●小川企業局工務課長
現状、7,900トンでございますが、8,000トンについてはいけるかなという話は出ております。ただし、中国電力の系統の問題がございまして、改修当初に8,000トンで出せるのかということについては、まだ定まっていないということが実情でございます。
◎広谷委員長
ほかにありますか。
ほかにないようですので、その他に入ります。
その他ですが、商工労働部、企業局、労働委員会に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。
意見がないようですので、以上で商工労働部、企業局、労働委員会につきましては終わりたいと思います。
委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りいただきたいと思います。
執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。御苦労さまでした。
(執行部退席)
よろしいでしょうか。
残っていただきましたのは、前回の常任委員会のときにも触れましたけれども、出前議会の実施についてであります。県内調査ということになりますけれども、調査先につきましては、前回の委員会のときに、大江ノ郷自然牧場において6次産業化の取り組みを調査してはどうかという御意見がありました。その後、意見を募集しましたところ、市谷委員からも同じように大江ノ郷自然牧場という話とあわせて、八頭中央森林組合において施業面積拡大や人材育成の取り組みを調査してはどうかという意見がございました。皆さんの御意見を再度伺いたいと思いますけれども、いかがでしょうか、調査先の意見は。(「1日で済むなら」と呼ぶ者あり)
ええ、1日で済むので。それから、日程なのですけれども、今、皆さんに日程の表を配らせていただきましたけれども、第1希望として、11月7日から11日金曜日までのいずれか1日間か、第2希望として、11月15日の火曜日から17日までの木曜日のうちの1日間の2つの案でと思っておりますけれども、(「第1がだめ」と呼ぶ者あり)第1がだめ。副委員長は第1がだめということですけれども……(発言する者あり)。
○斉木委員
僕は行かないけれども、議員の方で全国議員研究大会がある。
◎広谷委員長
東京の。それが15日。(「15日、もうそれは決定している」と呼ぶ者あり)
では、相手方のこともありますので、調整しないといけませんし、出前議会ということで、一般県民の方にも案内しなければなりませんので、16日、17日のうちのいずれか1日ということでさせていただきたいと思います。(「了解です」と呼ぶ者あり)
○内田(博)委員
あと、この間、委員長が言ったように、1回、船で出ましょうよ。(「どこに」と呼ぶ者あり)
韓国。例えば、あの水域、何かな、あの水域。(「排他的経済水域」と呼ぶ者あり)あそこに1回行ったのですけれども、韓国が違法操業というか、いっぱい網を沈めているのですよ。実際にそれで見に行くのもいいのではないかなと。(発言する者あり)
○島谷委員
11月でも大分荒れるよ。
○内田(博)委員
来年の春あたり、委員会構成がこのままで、……(発言する者あり)構成が変わるまでに。(発言する者あり)いや、前回行ったときも、マスコミを連れていってくれと言ったけれども断ったのですよ。問題は、例の若鳥丸があいているか、あいていないかだ。
◎広谷委員長
それは検討させてください。
それで、先ほどの出前議会の件ですけれども、出前議会の内容につきましては、相手方のこともあるし、公開ということもありますので、私のほうに一任で検討させていただいてよろしいですかね。そのあたり、相談させていただきたいと思いますので。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
では、そのようにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さまでした。
午後0時18分 閉会
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