平成28年度議事録

平成28年11月28日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長、山口県土整備部長、
城平危機管理局長、井上警察本部長外各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   宇畑調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

 1 開  会   午前10時00分

 2 休  憩   午前10時46分

 3 再  開   午前10時50分

 4 休  憩   午後0時33分

 5 再  開   午後1時12分

 6 閉  会 午後2時51分

 7 司  会   福田委員長

 8 会議録署名委員  浜崎委員  長谷川委員

 9 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 おはようございます。ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入れかえを行うこととし、最初に警察本部、次に危機管理局及び県土整備部、最後に地域振興部及び観光交流局の順に議事を進めてまいります。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と長谷川委員にお願いいたします。
 それでは、警察本部に係る付議案の予備調査を行います。既に政務調査会で説明を受けたものもございますので、執行部の説明は要領よく簡潔に行っていただきたいと思います。
 質疑につきましては、説明終了後に行っていただきます。
 初めに、井上警察本部長より総括説明を求めます。

●井上警察本部長
 おはようございます。それでは、本議会で警察本部から御審議をお願いしております議案4件と報告2件について御説明いたします。着席して説明させていただきます。
 各件名につきましては、議案説明資料の表紙の裏面をごらんください。平成28年11月定例会議案説明資料の目次でございます。予算関係としまして、議案第2号、予算関係以外としまして議案第11号、第12号、第18号、それから報告第1号、第2号でございます。
 詳細につきましては関係課長に説明させますので、御審議いただきますようよろしくお願いします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長より順次説明を求めます。

●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
 会計課の岡山でございます。座って説明させていただきます。
 議案第2号、平成28年度鳥取県一般会計補正予算について御説明いたします。
 議案説明資料の2ページをお願いします。証拠物件保管庫の整備に要する警察財産管理費として134万9,000円をお願いしております。
 事業の概要につきましては、犯罪捜査に係る証拠物件の保管について、将来的に一括保管可能な施設を整備するまでの間、暫定的に既存施設の改修により保管施設を整備するものであります。
 現状と必要性でございます。証拠物件の取り扱いは、刑事訴訟法等の改正等により保管点数が増加の一途をたどっており、保管場所が狭隘化しております。全国的には証拠物件の不適切な保管に起因した不適正な事案等が発生しており、適正に証拠物件を保管できる環境の整備が求められているところであります。証拠物件保管点数の増加の要因等につきましては、資料の3に記載のとおり、公訴時効の廃止延長に伴う証拠物件の永年または長期保管や全件押収等により保管点数が増大しているものであります。
 次に、資料5ページの債務負担行為に関する調書をお願いします。来年度の平成29年4月から委託業務を開始するため、平成28年度中に入札、契約を行う必要がある業務について、債務負担行為7件の設定をお願いするものであります。
 1件目は、運転免許証更新時における報酬を委託するため、平成29年度から30年度までの2年間の支出予定額として7,225万4,000円をお願いしております。
 2件目は、運転免許証の停止処分等を受けた方に対して行う行政処分者講習を委託するため、同じく平成29年度から30年度までの2年間の支出予定額として4,579万2,000円をお願いしております。
 3件目の警察学校等給食業務委託は、警察学校と機動隊の入寮生等に対して食事の提供を行う業務を委託するもので、同じく平成29年度から30年度までの2年間の支出予定額として
5,227万5,000円をお願いしております。
 4件目は、警察本部庁舎等の清掃業務を委託するため、同じく平成29年度から30年度までの2年間の支出予定額として2,728万円をお願いしております。
 5件目は、鳥取県運転免許センターの庁舎清掃業務を委託するため、平成29年度の1年間の支出予定額として372万6,000円をお願いしております。
 6件目は、交通総合センター等の庁舎清掃業務を委託するため、平成29年度の1年間の支出予定額として317万7,000円をお願いしております。
 7件目は、財務捜査力の強化を図るため、警察官を対象とした簿記検定の取得や財務に関する知識・技能の習得に向けた教養業務を委託するため、平成29年度の1年間の支出予定額として125万円をお願いしております。
 次に、資料14ページをお願いいたします。議案第18号の損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてであります。提出理由は、法律上、県の義務に属する施設の管理業務に係る損害賠償について和解し、及び損害賠償の額を定めることについて、本議会の議決を求めるものであります。
 概要でございます。和解の相手方は、八頭郡八頭町の個人の方で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は損害賠償金5万3,676円を和解の相手方に支払うものとすることであります。
 事件の概要につきましては、平成28年8月5日、午後2時27分ごろ、八頭郡八頭町郡家地内の郡家警察署敷地内において、郡家警察署所属の職員が肩かけ式草刈り機を使用して除草作業中、草刈り機によりはね上げられた飛び石が一般国道29号を走行中の和解の相手方所有の普通乗用自動車に衝突し、同車両の左後部窓ガラスが破損したものであります。
 作業事故の防止につきましては、平素からの注意喚起と作業機器の取り扱いの習熟に努めているところでありますが、今後とも一層作業事故防止対策の徹底に努めてまいります。まことに申しわけありませんでした。
 次に、資料15ページをお願いします。報告第1号は、平成27年度鳥取県継続費精算報告書であります。平成26年度からの継続事業でありました八橋警察署庁舎及び東部運転免許センター庁舎の移転整備、設計事業費の精算が終了したものであります。表の中ほどに記載しておりますが、支出済み額は、八橋警察署6,102万円、東部運転免許センター3,479万8,788円となっております。また、年割り額と支出額の差につきましては、八橋警察署734万5,000円、東部運転免許センター558万212円となっておりますが、これは設計業務の請負差額であります。
 以上、御説明申し上げました。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、中林警務部警務課長の説明を求めます。

●中林警務部総括参事官警務課長事務取扱
 それでは、議案第11号、警察署の名称、位置及び管轄区域に関する条例及び鳥取県警察署協議会条例の一部改正について御説明申し上げます。警察本部資料の6ページ、7ページをお願いいたします。
 まず、6ページの1の提出理由につきましては、八橋警察署の移転に伴いまして警察署の名称を変更することから、関連する条例について所要の改正を行うものであります。
 概要につきましては、警察署の名称、位置及び管轄区域に関する条例において、鳥取県八橋警察署の名称を鳥取県琴浦大山警察署に改める。また、鳥取県警察署協議会条例において、鳥取県八橋警察署協議会の名称を鳥取県琴浦大山警察署協議会に改める等の改正を行うものであります。
 なお、施行期日は、警察署の開所日を決定した後、規則で定めることとしております。
 以上、御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、灘部交通部運転免許課長の説明を求めます。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 議案第12号、鳥取県警察手数料条例の一部改正について御説明させていただきます。資料の8ページから13ページをごらんください。
 準中型免許の新設、高齢運転者対策として、新たに臨時認知機能検査、臨時高齢者講習を導入する旨の改正道路交通法が平成29年3月12日に施行されることに伴いまして、運転免許試験、講習等の運転免許に関する手数料の標準を定める改正道路交通法施行令が同日付で施行されることから、自動車運転試験手数料等を定める鳥取県警察手数料条例の一部を改正するものであります。
 1の提出理由につきましては、(1)は、道路交通法の一部が改正され、自動車の種類に準中型自動車が設けられたこと及び高齢者に対する講習が見直されたことに伴い、これらの運転免許に関する事務について、新たに手数料を徴収するものであります。(2)は、道路交通法施行令の一部が改正され、手数料の標準となる額が変更されたことに鑑み、運転免許に関する事務に係る手数料の額を見直すものであります。
 2の概要につきまして、(1)のアは、準中型免許に関する事務において、(ア)から(エ)に記載のとおり、運転免許試験等に係る手数料を、また、イの臨時高齢者講習に係る手数料を新たに設けるものでございます。(2)の運転免許に関する事務に係る手数料について、アは、大型自動車運転免許及び中型自動車免許に関する事務に係る手数料を、(ア)から(オ)に記載のとおり、また、イは高齢者講習に係る手数料を、70歳以上75歳未満の方及び75歳以上の方の年齢に応じた額にそれぞれ改めるものであります。その他、所要の規定の整備を行うこととしており、本条例の施行日は、平成29年3月12日とするものであります。
 以上、御説明申し上げました。よろしくお願いします。

◎福田委員長
 続きまして、柳清警備部警備第二課長の説明を求めます。

●柳清警備部参事官警備第二課長事務取扱
 それでは、警察本部資料16、17ページをお願いいたします。警備第二課から拡声機による暴走音の規制に関する条例の一部改正について御報告を申し上げます。
 最初に、提出理由でございます。1に記載してございます。
 続きまして、2、概要についてでございます。ガスの小売業への参入の全面自由化に伴い、事業類型が見直され、ガス事業法第2条のガス事業についての定義が改正されました。これによりまして項ずれしたことで、定義を引用している拡声機による暴走音の規制に関する条例第3条を改正するものであります。
 なお、今回の改正によりまして、業務における実質的な変更はございません。
 施行期日は、平成29年4月1日でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 最後に、植木警務部監察課長の説明を求めます。

●植木警務部監察課長
 監察課の植木です。座って報告させていただきます。
 資料の18ページ、19ページをお願いいたします。報告第2号は、議会の委任による専決処分の報告についてであります。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償額の額の決定について、本年11月10日に専決処分が出された2件について報告するものであります。
 資料18ページの説明をいたします。和解の相手方は、倉吉市内の個人の方で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は倉吉市の個人の方に物件損害賠償金16万2,000円を払うものでございます。
 事故の概要は、平成28年8月28日日曜日午後7時5分ごろ、倉吉市山根地内において、倉吉警察署所属の職員が、公務である捜査用務のため普通乗用自動車を運転中、対向車とすれ違いが難しいと判断し、自車を少し後退させようとした際、後方の安全確認が不十分であったため、後方に追従して停車中の和解の相手方所有の軽乗用自動車に衝突し、双方の車両が損壊したものであります。
 続きまして、資料19ページの説明をさせていただきます。和解の相手方は、倉吉市内の個人の方で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は、倉吉市内の個人の方に物件損害賠償金12万4,794円を支払うものです。
 事故の概要は、平成28年9月6日午前8時40分ごろ、米子市末広町地内において、米子警察署所属の職員が、公務である交通用務のためパトカーである普通特殊自動車を運転中、パトカーの前方で立ち往生された和解の相手方の小型乗用自動車の進路を確保するため、パトカーを後退させようとした際、運転操作を誤って前進させてしまい、和解の相手方所有の小型乗用自動車に衝突し、双方の車両が破損したものであります。
 以上について報告させていただきます。
 相手方に多大な迷惑をおかけしましたし、また、県有車両に損害を与えたことを深くおわび申し上げます。職員の交通事故防止に向けて、さらなる指導教養を徹底し、交通事故防止に努めてまいりたいと思います。まことに申しわけありませんでした。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)なしですか。
 では、森委員から。

○森委員
 2ページの証拠物件の保管庫ですけれども、非常に大事なことで、証拠物件を保管していただきたいと思うところなのですけれども、保管期間は物によってどういうふうになっているのでしょうか。私も全然わからなくて、例えば、証拠物件を全部検察に送って、今度は検察がそれを持っているのか、あるいは、ずっと警察が持っているのか。物によっての保管期間、それと現在どれぐらいのものがそれぞれの警察署にあるのかというようなこともお教え願えたらありがたいです。

●岡本刑事部総括参事官刑事企画課長事務取扱
 刑事企画課の岡本と申します。2点についてお尋ねがありますので、座ってお答えします。
 まず、現在の証拠物件の保管点数は日々変動いたしておりますけれども、1万数千点、1万4,000点程度ございます。ただ、これは画一的に同じ形の大きさではございませんので、1センチ四角ぐらいのものから、例えば自動車、トラックという巨大物までございます。
 ただ、各警察署及び執行隊の一部で、証拠品管理システムによりまして、簿冊を備えていわゆるその証拠物件を押収した日から3カ月以内のものにつきましては短期保管と申しまして、その期間は捜査の必要上、鑑定であったり、その物件を関係者に見せて聴取をするというようなことがあります。しょっちゅう出納がある状態の中で保管する短期保管庫と、それ以上たった物、出納の用が少なくなったり事件捜査の進展がないと保管しないというような物、長期保管庫といいまして、場所を別にしまして保管させていただいております。その中で、このたびその証拠物件保管庫を設けたいとお願いしているのは、長期物件保管庫のほうでございます。これにつきましては、やはりこれも日々変動しておりまして、9月末現在ぐらいで試算しましたところ、10トントラックにミカン箱ぐらいで入れますと、約2台分ぐらいの量がございます。その物を保管させていただきたいということです。
 証拠物件の保管区分ですけれども、事件として捜査を遂げて送致する段階におきまして、検察庁に送致することになっております。それまでに所有者、管理者に返還して、警察が持っていない物以外の物件がある場合には、検察庁に全て送致することになっておりますけれども、これも検察庁に全て送った場合に、保管できる場所がありませんので、捜査の進展ぐあいによって、最終的にその証拠物件を公判廷まで出すもの、持っていって裁判官や裁判員に見てもらうもの以外のものは、起訴後もしくは起訴前の段階において、検察官と協議した上で、所有者であったり保管者であったり、帰属するところに返還していくというシステムになっておりますので、事件によって変動はあるということでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○森委員
 わかりました。ありがとうございました。
 そうすると、物によっては、本人に返してしまう物、あるいは相手方のもとに返してしまうものがあるということですね。それは全部記録が残っていて、いつどこに返したということがはっきりとわかっていると、そういうことですね。それは後でまた御返答ください。
 それとあと1つ、8ページの手数料の問題です。臨時高齢者講習なのですけれども、新しく入ってよかったなと思っているのですが、高齢者がちょっと自分の運転が危なくなってきたなというときに、気軽に講習を受けて、自分が本当にそのまま運転していてもいいのかどうかということを判断する、頼りにできるところだと思うのです。ここで2,400円または5,650円ということになっているのですけれども、これは、いわゆる国が示した道路交通法施行令の中にこういった金額があって、そのとおりだということなのですか。いわゆる受けやすくするとかしないとか、そういったことについての考え方というのは、ここには盛り込まれているのかどうかということを教えてください。

●岡本刑事部総括参事官刑事企画課長事務取扱
 返還物件につきましては、全て写真もしくはそういう関係書類、鑑定書が裁判官のところに書類として出したときに証拠能力のある書類として記録されておりますので、全てその経過も明らかになっておる書類が残っております。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 臨時高齢者講習といいますのは、まず最初、更新のときに講習を受けます。認知機能検査を受けます。それが第3とか2とかがあります。今現在、改正法では、1分類になった方は、即臨時的検査を受けなければいけない、医者の診断を受けなければならないという講習になっております。この臨時高齢者講習というのは、臨時高齢者講習の3の方が2になったとか、2の方が1になったとか、認知機能が下がった方が受ける講習を臨時高齢者講習という手続でございまして、手数料については、全国一律で変わりません。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 8ページなのですけれども、手数料に関してでありますが、改めて準中型自動車の定義を示していただきたいと思います。排気量をもってなのか、そのほかのいろんな条件みたいなものがあるのか。
 2点目に、今回70歳以上の方については、高齢者講習に係る手数料を引き下げるということになっておりまして、これは、意味合いとしては、70歳以上の方も手数料を低くしてどんどん来ていただきやすくするのか、あるいは、現実がなかなか受けてもらえないだろうと、だから手数料をちょっと下げておくのだという、意味合いとしてはどういう意味合いでしょうか。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 まず、中型自動車について御説明いたします。中型自動車でございますが、これは、現在の規定の普通自動車と中型の間に、改正法で準中型自動車を設けるということで、免許の種類として準中型、車の種類としても準中型自動車を設けるという制度でございます。現在の規定では、普通免許の方が最大積載量3トンから車両総重量で言えば5トンまでの方が普通免許で運転できます。準中型につきましては、最大積載量6.5トン、車両総重量11トンまでというのが中型自動車が受けられるということになります。3月12日に新しい道路交通法が施行になるということで、この普通自動車と中型自動車の間に準中型というものを設けるということでございます。準中型がこの間に入りますので、最大積載量で言えば2トンから4.5トン、車両総重量であれば3.5トンから7.5トンと、ちょうど普通自動車と中型自動車、普通免許と中型免許の間に準中型自動車と準中型免許という区分になります。
 次の手数料の関係でございますが、70歳から74歳の方は、2時間半の講習が2時間の講習ということに時間数が変更になります。それによって手数料が安くなったという理解をしていただければいいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい。
 では、1点目の準中型の規定というのは、積載量ということですよね。そのものの排気量とかではなくて、積載量と。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 そうです、積載量と車両総重量と。

○長谷川委員
 排気量ですか、総重量。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 排気量は関係ございません。

○長谷川委員
 関係はないのですか。積載量と総重……。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 車両の総重量と何トンまで積めるかという、最大積載量と車両の総重量と。

○長谷川委員
 手数料については、講習時間が細分化されたことによって、単価といいますか、これを引き下げることになっているということですか。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 そのとおりでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○野坂副委員長
 確認ですけれども、5ページ、委託の債務負担行為ですけれども、これは大いに結構なことだと思うのですが、これらの委託業務において、予定価格と最低制限価格というのは設定されていますか。

●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
 予定価格等は設定しております。

○野坂副委員長
 予定価格、最低制限価格は設定されておりますか。全ての業務において、同様の清掃委託業務ですけれども、委託業務に関して、予定価格、最低制限価格が設定されておりますか。

●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
 最低制限を設定する必要があるものについては、設定しております。予定価格については、全て設定をしております。

○野坂副委員長
 最低制限の必要があるものというのは、そこをもうちょっと詳しく説明していただけますか。同じ清掃委託業務でも必要があるもの、ないものというのがあるのですか。

●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
 手元に資料がございませんので、ちょっと確認してから答弁させてください。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○野坂副委員長
 はい。

◎福田委員長
 次に、請願・陳情の予備調査を行います。今回の予備調査は、継続分の陳情2件についてであります。現状と県の取り組み状況は、お手元に配付しております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状の取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思いますが、いかがでしょうか、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情、警察28年10号、16歳未満の年少者のゲームセンターへの保護者同伴立ち入り規制の緩和について及び陳情、警察28年23号、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例における現行の16歳未満の年少者に係るゲームセンターへの立ち入り制限の維持について、担当課長から説明を求めます。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 座って説明させていただきます。
 それでは、請願・陳情参考資料1ページ及び2ページをごらんいただきたいと思います。それぞれの陳情は、16歳未満の年少者のゲームセンターへの立ち入りに関することでございますので、あわせて取り組み状況等を御説明させていただきます。
 まず初めに、現状でございます。風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例、これは本年6月23日に施行され、ゲームセンター等営業への年少者の客としての立ち入りにつきましては、ゲームセンター等営業の実態等を踏まえ、教育委員会、教育関係者、保護者等から幅広く意見を聴取した上で、そのあり方について検討するといたしました。
 次に、取り組み状況について御説明いたします。ゲームセンター等営業所への小・中学生の立ち入りにつきましては、県下の各小・中学校において個別の生徒指導が行われていることから、本年5月から8月の間、県下の小・中学校191校を対象に、市町村の教育委員会事務局と連携し、その個別の指導状況の調査を実施いたしました。その結果につきましては、資料の参考のとおりでございました。
 この調査結果を踏まえまして、9月から10月にかけ、小学校長会、中学校長会、PTA協議会、小・中学校の設置者であります市町村教育委員会に対し意見聴取を行った結果、全ての御意見がゲームセンターへの保護者同伴立ち入り規制の緩和については反対意見であり、現状の条例で定められたゲームセンター営業者は、午後6時から16歳未満の者を営業所に客として立ち入らせてはならないとの規定の維持を求める意見でございました。この結果を踏まえまして、今月、県教育委員会に意見聴取を行った結果、子供たちの実情を踏まえた生徒指導を行っている学校現場の実態やPTA、学校、市町村教育委員会の意見を踏まえた対応をお願いしたい旨の意見でございました。
 今後の取り組みでございますが、今後は、連携を図っております知事部局青少年・家庭課が所管されております鳥取県青少年問題協議会において、保護者同伴規定について検討を行っていただくほか、あす鳥取市内において、ゲームセンター営業者が開催される地域懇談会における意見など、議論を深めていただくこととしております。
 なお、青少年問題協議会でございますが、本年8月に委員の任期切れに伴う新たな委員の任命を経て協議会を開催されるとお聞きしておりましたが、10月の中部地震によって委員の任命等の手続に時間を要し、協議会の開催についてはいまだ日程が決定しておらず、いましばらく時間を要すると伺っております。

◎福田委員長
 それでは、ただいまの説明について、質疑はありますか。なしでよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員の方で、陳情者からの願意の聞き取りあるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思いますが、御意見のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 必要がないということですので、今回につきましては聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 報告1、年末及び年始における特別警戒取締りの実施について、青木生活安全部生活安全企画課長の説明を求めます。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 座って説明させていただきます。
 警察本部資料の1ページをお願いいたします。年末及び年始における特別警戒の実施について報告いたします。
 年末年始における各種事件・事故や雑踏事故の発生を抑止し、県民生活の安全と平穏を確保することを目的に、本年12月1日から来年1月4日までの間、特別警戒取り締まりを実施いたします。
 実施期間は3期に分け、第1期は12月1日から12月15日までとし、犯罪被害防止や交通事故防止等の広報啓発活動などを行います。第2期は12月16日から12月31日までとし、金融機関、コンビニエンスストア、深夜営業のスーパーマーケットなどの立ち寄り警戒及びパトロールなど、街頭活動を強化いたします。第3期は年明けの1月1日から1月4日までとし、初詣で等に伴う雑踏事故防止活動を行います。
 続きまして、期間中に実施する県下一斉活動について説明いたします。第1期広報啓発期間中の12月12日が防犯の日、最終日である12月15日が年金支給日であることから、盗難被害防止や振り込め詐欺を初めとする特殊詐欺被害の未然防止を図るため、スーパーや金融機関、
ATM設置場所等において、被害対象者となりやすい高齢者の方を中心に広報啓発活動を行います。また、第2期重点警戒期間の初日である12月16日には、警察本部と各警察署において出動式を行います。
 期間中の県下各警察署の主な取り組みといたしまして、繁華街、飲食店街における警戒取り締まり活動や金融機関、コンビニエンスストア等の立ち寄り警戒、重点警らを行います。また、飲酒運転や交差点関連違反等の悪質交通違反に対する指導取り締まりや高齢者に重点を置いた交通安全指導等を推進します。このほか防犯ボランティア団体などとの合同パトロールや自転車の鍵かけ広報、特殊詐欺などの各種犯罪被害防止広報活動を行うこととしております。

◎福田委員長
 続きまして、報告2、鳥取県中部地震に伴う警察措置について、柳清警備部警備第二課長の説明を求めます。

●柳清警備部参事官警備第二課長事務取扱
 警察本部資料2ページをお願いいたします。警備第二課から鳥取県中部地震発生に伴う警察措置について御報告を申し上げます。
 1の地震の概要につきましては、資料記載のとおりでございます。
 2の警備、指揮体制でございます。先月21日金曜日ですが、14時7分に鳥取県中部を震源とする震度6弱の地震が発生いたしました。揺れが大きかったため、10数分後に県警察といたしましては4段階中最高のレベルである、警察本部長を長とする非常災害警備本部を立ち上げ、組織全体として被害実態の把握などに従事いたしました。
 同時に、3にも記載しておりますが、近県の岡山県警察など、警察法第60条の規定に基づいて、即時に広域緊急援助隊の応援派遣を受けました。結果的には、不幸中の幸いでしょうか、倒壊家屋による死者はなく、一時不明でありました方につきましても翌日には発見されたということで、警備体制を順次縮小してまいりました。
 続きまして、4の警備状況についてでございます。主な活動は、4の(1)から(4)のとおりでございますが、特に(4)女性警察官で編成するおしどり隊によります避難所の巡回訪問、あるいは各種相談、防犯活動、こういう活動を行いましたが、被災者の方から激励の言葉が多かったということを聞いております。
 最後に、震災に便乗いたしました各種犯罪の被害防止について、県警でもホームページや避難所の警戒、防犯指導において広報を実施しております。震災に伴うリフォームの業者関連相談も数件受理をいたしておりますが、引き続いて犯罪防止の広報を強化してまいります。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なしですね。
 次に、その他であります。警察本部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

○澤委員
 1つだけ。ちょっと先ほどの地震に対する対応ということで、確認とお願いということなのですが、ずっと見ていますと、本当に警察は初動体制をよくやっていらっしゃると感謝しております。
 もう一つは、県外からたくさんのボランティアが入ってこられて、本当にシート張りですとかやっていらっしゃると。それは本当にありがたいことなのですけれども、その方たちが、交通事情がよくわからないということで違反になったわけです。それは仕方がないことで、仕方ないというのは、取り締まりされたということで当然のことだと思うのですけれども、次の日からもめげずに元気いっぱいにまたボランティアをやっていただいた。
 私が言いたいのは、そういう方たちが来ていらっしゃるのですけれども、例えばボランティアセンターなどに、例えば地震の影響で管内の交通規制とか、この辺は一方通行ですとか、そういう説明もきちっとやっていただきたいなと思っております。来た方は本当に善意で来ていらっしゃってそういうことになってしまったのですけれども、やはり対応、指導する警察としても、その辺のところについてはきちっと対応していただきたいと思っているのですけれども、ちょっと御意見をお願いします。

●柳清警備部参事官警備第二課長事務取扱
 地震の関係で、交通規制等々で、ボランティアの方がということでございました。我々県警のほうも県と情報共有しておりまして、会議にも出ています。その辺のところで交通規制は重要なことでございますので、情報共有ということを図ってはきておるのですが、ちょっと配慮が足らない部分もあったのではないかということでございますので、今後検討していきたいと思います。

○澤委員
 では、最後に。それでお願いしたいと思います。
 特に、上灘のセンターに行ったのですけれども、そこがやはり中心になっておるわけですよ。そういうところにまず警察官が行って、そういう話をしていただいているとありがたかったなと思うのですけれども、ちょっとそういう意味を込めて申し上げたので、最後によろしくお願いします。

●柳清警備部参事官警備第二課長事務取扱
 上灘の避難所ということでございます。ここにも倉吉署の警察官等を派遣して、警戒と相談、そういうものにも従事しております。ただ、交通規制までということであれば、先ほども申しましたけれども、ちょっと配慮が足りない部分があったのかなと思いますので、今後は検討してまいりたいと思います。

◎福田委員長
 いいですか。

○長谷川委員
 一つ、関連しまして、5番にあります震災に便乗した各種犯罪防止の周知ということです。必要なことだとは思いますけれども、一方では、県外から実際応援で来ていただいている業者さんもたくさんあって、県外の業者さんが全て便乗型ととられても、ちょっとこれはお気の毒な面もあります。どういう注意といいますか、実態みたいなものがあって、こういう場合は気をつけてくださいよという言い方が必要だと思いますけれども、どんな点を留意されて行われているでしょうか。

●柳清警備部参事官警備第二課長事務取扱
 実態は、例示ですけれども、例えば、県外から来られたリフォーム業者と名乗られるということで、家の中はどうですかとか、修理には時間がかかりますから、すぐ修理しますよと、ほかはいっぱいでしょうからねと、うちはすぐ行けますよと、そういうような実態があったようです。生活安全部と連携しながらその辺のところも取り組みをやっております。ですから、その辺の、例えば震災に伴うリフォームの関連被害、そういうものもすぐ確認しまして、相談もすぐ警察相談で入ってきました。その辺のところも対処して、すぐ地域安全の速報とか交番・駐在所速報、その辺のところで、こういう相談があれば、何でもいいですから警察のほうまで連絡してくださいよということで、電話番号等も表示してお知らせをしております。
ホームページにも記載しております。

○長谷川委員
 よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 ないですか。

●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
 済みません、会計課でございますが、先ほどの債務負担行為、5ページをお願いいたします。委託業務で最低制限価格を設けるものと設けないものがあるのかということでございました。この表の中で清掃委託業務は3つございますが、この3つの清掃委託業務につきましては、最低制限価格を設けます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○野坂副委員長
 ちなみに、委託業務で設けないというのは何があるのでしょう。

●岡山警務部参事官会計課長事務取扱
 こちらにございます表の中では、講習委託、あるいは行政処分等の講習委託、それから教養業務委託、これらについては最低制限価格は設けません。

○野坂副委員長
 わかりました。

◎福田委員長
 意見も尽きたようでございますので、警察本部につきましては、以上で終了いたします。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩します。再開は10時50分とさせていただきます。

午前10時46分 休憩
午前10時50分 再開

◎福田委員長
 再開いたします。
 それでは、引き続き危機管理局及び県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 質疑については、部局ごとの説明終了後に行っていただきます。
 まず、危機管理局から説明を求めます。
 初めに、城平危機管理局長の総括説明を求めます。

●城平危機管理局長
 それでは、危機管理局の議案説明資料をごらんいただけますでしょうか。
 おはぐりいただきまして、1ページ目をお願いいたします。危機管理局のほうは、2件の事業に対しまして1億5,800万円余の増額補正をお願いするものでございます。
 1つ目が危機対策・情報課の防災系システムネットワーク分離事業でございますが、これは、セキュリティー対策のために全庁的に対応を行っておりますマイナンバーを利用するシステムなどとそれ以外のシステムを分離するというものの一環として実施するものでございます。
 原子力防災対策事業でございますけれども、これは、国の10分の10の交付金の二次配分によりまして、移動式ホールボディーカウンタ車などの整備ができるということになりましたので、増額をお願いするものでございます。あわせまして、この原子力の防災対策事業につきましては繰り越しもお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 詳細につきましては関係の担当課長などから説明をさせますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●山下危機対策・情報課長
 そうしましたら、議案説明資料2ページをお願いします。防災系システムネットワーク分離事業ということで、1,470万円余をお願いするものです。
 事業の目的、概要なのですけれども、先ほど局長からも話がありましたけれども、マイナンバー、個人番号を利用した情報連携が来年の7月から実施されます。あわせて近年、個人情報の流出、これは日本年金機構の例ということのようですけれども、個人情報が流出するという事案が発生したということで、これに対して、平成27年12月に総務省から情報の機密性の確保について通知がありました。
 これを受けて、県では情報政策課が県庁全体を仕切っているのですけれども、情報の機密性確保、個人情報の流出防止等の対策として、1つとしてマイナンバーを利用するシステム、2つ目として財務会計など、県機関内部のみで利用するシステム、3つ目としてインターネットの閲覧やメールなどの県機関以外と接続して利用するシステムという3つのネットワークに分離、分割するという方向性が出されたところです。その方向性に基づいて、危機対策・情報課で防災システムの改修を行わせていただくものです。
 内容としましては、表に示しております5つのシステムを改修させていただこうとするものです。鳥取県災害情報システム、これは、まさに中部地震でも活用させていただいたのですけれども、市町村からの情報収集等に活用させていただいているシステム。あと鳥取県防災映像配信システム、これはヘリテレ映像とか災害対策本部の状況を市町村に配信するシステム。J-ALERT、これは緊急地震速報とかミサイル発射情報について、国から情報をいただくシステム。震度ネットワークシステム県が震度計を設置しており、その震度情報を気象台に提供するシステム。あとWeb会議システムということで、これは新型インフルエンザへの対応として、非接触会議を行うためのシステムとして導入しているものです。この5つのシステムについて、先ほどの分割するという観点でこのたび改修をさせていただこうとするものです。

◎福田委員長
 続きまして、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
 それでは、同じ資料で3ページをお願いいたします。原子力防災対策事業として1億4,300万円余をお願いするものでございます。
 1つ目といたしましては、移動式ホールボディーカウンタ車の更新です。原子力災害時に外部被曝あるいは内部被曝をはかる機械でございますが、平成12年度に整備してから16年以上が経過しており、故障等により修理等が発生していることから、平成29年度以降の早期の整備を要望しておりましたところ、今年度、追加の整備が認められたものでございます。
 モニタリング車の更新といたしまして、これにつきましては県で2台保有しております。1台については当初の予算で更新を認めていただいているところでございますが、残りの1台につきましても国に早期の整備をお願いしていましたところ、これも認めていただいたところです。これにつきましても平成12年度から整備して、16年が経過しているものでございます。
 そして、3つ目には環境放射線モニタリングシステムの改修ということで、先ほど危機対策・情報課からございましたように、新たな自治体情報セキュリティー対策の抜本的強化に基づきまして、環境放射線モニタリングシステムを切り離す改修ということで、この3つをお願いするものでございます。
 続きまして、6ページをお願いいたします。先ほど御説明させていただきました移動式の
ホールボディーカウンタ車及びモニタリング車の更新につきまして、翌年度繰越額として、
1億9,000万円余をお願いいたすものでございます。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、県土整備部からの説明を求めます。
 初めに、山口県土整備部長の総括説明を求めます。

●山口県土整備部長
 それでは、県土整備部の総括説明をさせていただきます。県土整備部は、今回お願いしている事案は3件ございますので、専決分、条例分、補正分と順次御説明させていただきます。
 まずは、専決分について、1ページをごらんになっていただければと思います。専決分でございますけれども、先月21日に発生いたしました中部地震対策の補正として6億3,800万円をお願いするものでございます。内訳はその下に書いてございますように、一般事業が1,000万円、これは、土砂災害危険箇所の緊急点検に当てる費用でございます。それ以外の公共事業につきましては、全てこの災害対応に当てる費用でございます。合わせまして6億3,800万円をお願いするものでございます。
 続きまして、条例に関する資料1ページをごらんになっていただければと思います。こちらにつきましては、職員の給与に関する条例等の一部改正についてでございまして、人事委員会からの報告に基づきまして、(2)のオにございます土地収用法等に基づく鑑定人及び参考人の旅費及び手当に関する条例につきまして、人事委員会報告に鑑みて所要の改正を行うものでございます。
 3点目でございますけれども、11月補正の1ページをお願いいたします。こちらは、補正額といたしまして2億9,900万円余をお願いするものでございます。内容といたしまして、一般事業が5,100万円余、これは、環境省のほうからの二次補正でつきました海外漂着ごみ等処理事業、それから、先ほどから危機管理のほうでも説明があった庁内LANの分離に関するものなどでございます。公共事業につきまして、一般公共事業については、国の二次経済対策の中で、9月に補正でお認めになっていただきましたもののさらに増額をお願いするものなどでございます。合わせまして、一般会計総額といたしまして、2億9,900万円余をお願いするものもございまして、補正後の総合計といたしましては630億5,800万円余をお願いするものでございます。
 詳細につきましては担当課長から御説明申し上げますので、御審議のほどどうぞよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長等から順次説明を求めます。
 なお、県土整備部の議案説明資料は3冊に分かれておりますが、各課長は専決処分、先議案件、補正予算の順に御説明をお願いいたします。
 また、公共事業実施地区の概要については議案説明資料に掲載のとおりであり、説明は不要といたします。
 まず最初に、宮本県土整備部次長兼県土総務課長、お願いします。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 それでは、県土整備部の冊子のうち、10月25日専決分という表紙のものをお願いいたします。
 このことにつきましては、10月25日に県トータルで28億円余りの知事専決をさせていただきました。鳥取県中部地震対応ということでさせていただいたものであります。
 1ページをごらんいただければと思いますが、先ほど部長からもお話ししましたとおり、その28億円のうち、県土整備部で構成している部分が6億3,800万円というわけであります。これにつきましては、地震が10月21日の14時過ぎにあったわけでありまして、それから2日ほど、10月23日の日暮れぐらいまでかけまして、ざっと公共土木施設を見て回りました。その結果、応急対応が必要なもの、それから本復旧が必要なもの、それから、もうちょっと調べることが必要なもの、そういったものがいろいろ出てきました。そういったものを当初計上の災害復旧事業費にプラスして、これくらい補正で膨らませておけば年度末まで大丈夫であろうという見込みのもとに、枠予算的に設定をさせていただいたという趣旨であります。
 では、2ページをごらんいただければと思います。最初の1,000万円につきましては、土砂災害危険箇所の点検業務。これは、それから7日ぐらいかけまして、結果としては1,000カ所以上を見たわけでありますが、直営部隊も出たわけですけれども、外部委託も必要な経費というところで見込んだものでありまして、枠として1,000万円を見込みました。それから、その次の4億円ないし3,000万円という金額は、原則国庫補助に向かっていくわけですけれども、道路ですとか河川ですとか港湾ですとか、ここで拾えるものは全てこの中で見ておけるのではないか。もともと23億円ありますので、4億円をいただいておけば何とかなるのではないかという見込みを立てたものであります。また3,000万円につきましては、その国庫補助から漏れる小さなものでありますとか、そこに至るまでの調査費用、そういったものに必要だということで、3,000万円あればということで組ませていただきました。
 右のページへ行っていただきまして、道路維持修繕費の1億5,000万円ですが、道路の仮復旧、クラックとか段差とかあちこち出ておりましたので、その解消に必要な応急仮工事、これにおおむね5,000万円を見込みまして、それからのり面の上のほうまで見ておいたほうがいいと思えるものを200カ所以上を見込みましたので、こちらについては1億円程度を見込みました。合わせて1億5,000万円の設定をいたしました。
 めくっていただきまして、4ページをお願いします。河川維持修繕費の500万円につきましては、佐治川ダムの管理道ののり面が崩れて落石があった部分がございましたので、その落石除去と、それからダムの緊急点検をかけたいということで、500万円の枠を設定いたしました。
 右のページへ行っていただきまして、治山物と砂防物につきまして、10カ所以上措置が必要であろうというものがありましたので、国庫補助採択に向けた測量ですとか、所有者がどなただろうかというような用地基礎調査を行うための経費として4,300万円を見込んだものであります。
 この冊子については以上であります。よろしく御承認のほどお願いいたします。
 次に、条例の一部改正の冊子をお願いいたします。こちらも部長からお話ししましたとおり、職員の給与に関する条例の一部改正に関連いたしまして、一番最後のページをごらんいただければと思いますが、当方が関係がございますのは12条のところです。土地収用法に基づく鑑定人及び参考人の旅費及び手当に関する条例という今までの条例がありまして、こちらが同じ金額の設定になっておりますので、同様に100円アップということを設定しようとするものであります。
 施行期日は、29年4月1日からであります。
 一番厚い冊子に行っていただきまして、補正予算等関係という本体のほうの冊子をお願いいたします。
 1ページをごらんいただければと思いますが、今回の公共事業補正予算は2億4,800万円余りでございます。
 恐れ入ります。いきなりですが、10ページに飛んでいただきますようにお願いします。10ページは公共事業の総括表でございまして、公共事業の補正額、このたびは2億4,800万円余りでございます。一般公共事業Aの欄に記載のとおり、2億4,600万円、これが国庫支出金絡みのものでございまして、いずれも9月の国経済対策の追加認証があったものでございます。中身については、後ほど各課から御説明をいたします。
 また、一般単県公共事業のBの欄、190万円余りというものが、わずかですが発生しておりまして、こちらは、防災情報システムに関しまして、いずれも庁内と庁外のネットワークを分離する。先ほどの危機管理局の説明と同じでございますが、その案件がございます。
 次は、24ページをお願いします。24ページは、21ページから引き続く繰越明許の総括表でございます。表頭中ほどの今回繰越要求額のところの一番下の額、県土整備部計のところをごらんいただければと思います。123億9,800万円余りという、一見大きな数字が出ておりますが、これは、前回の9月補正で106億円の大型の経済対策補正をさせていただきました。その9月補正の段階では、まだ年度の中途、真ん中あたりであったということで、繰り越し案件がどれとどれになるのかというところがもう少しわからなかった。見きわめるために、11月補正以降で繰越明許の設定をさせていただくこととしておりました。今回11月定例会がありますし、また個々の繰り越し案件もわかってまいりましたので、このたび設定をさせていただくものであります。
 9月補正に係る大型経済対策分といたしましては、端数はついておりますけれども、123億円のうち100億円が経済対策の繰り越し分でございます。残り23億円のうち10億円余りが今回の鳥取県中部地震の災害復旧の繰り越し分となります。さらに残る13億円分が、通常分の繰り越しとなります。この時期の13億円程度は、例年と大体同じぐらいでございます。繰り越し理由につきましては、1件1件25ページ以降に記載しておりますので、ごらんいただければと思います。
 次は、34ページをお願いします。34ページ以降は、債務負担行為のお願いでございます。電算システムですとか、建物の機械警備委託でありますとか、ビルディングの清掃でありますとか、そういったもののほかに、34ページの後半以降は、これからお話をいたしますゼロ県債の設定に係るものなどでございます。
 37ページをお願いいたします。こちらは港湾の特別会計でございまして、補正額の欄は空欄になっておりますが、1枚めくっていただきまして、38ページのとおり、これは債務負担行為を設定しようとするものでございまして、港湾事務所庁舎の警備委託で、3年契約をしようというものでございます。
 それでは、9ページに戻っていただきますようにお願いします。9ページは、いわゆるゼロ県債の設定でございます。今年度契約をしておいて、今年度の支払い額はゼロだけれども、来年度に全額をお支払いするというものでありまして、早期の着工、契約、支払いに資するものであります。昨年度の11月議会におきましても、ゼロ県債を設定させていただきました。昨年度の考え方は、例年4月と5月の工事手持ち量が少ないということに鑑みまして、4月と5月の工事手持ち量をふやすんだという目的のもとに設定をいたしました。むしろ5月末には終わってしまうものという小さなものばかりをかき集めましたし、それから国費が入るものは許されないのではないかというおそれがありましたので、単県物ばかりで維持管理物ばかりを集めたということがありました。それで、昨年度は9億6,900万円ですので、おおむね10億円の設定をさせていただきました。このことにつきましては、業界の方々からも評判がよかったものでありますし、また、この常任委員会からももう少し金額を大きくすべきだというお話もありましたので、今回は雪が降り始めるころまでに終わるようなもので、国費が入るような新設改良物も入れてもよいということで設定をいたしました。
 9月補正で106億円の設定をいたしまして、その100億円はほとんど全部繰り越すということになりますが、それでも国の経済対策補正は新設や改良物が多いということでありまして、言ってみれば、土木一般で言うとAクラスが対象になるものが多いであろうということで、今回Bクラス以下にも恩恵が行くようにということで設定をさせていただいたこと。それから、5管内ありますので、地区的なもので余り差が出ないようにということも勘案をいたしまして、トータルで24億円余りの設定をさせていただいたものでございます。
 それでは、各課の説明に入りますので、2ページに戻っていただきますようにお願いします。県土総務課分です。電子入札システム保守運営事業。こちらは、先ほど来、出ております庁内LANの内界と外界を分けるということで、当方、電子入札システムを持っておりますので、これに伴って金額が発生するものでございます。
 次の八頭庁舎の給水設備改修事業は、受水槽が限界に来ておるという話がありますので、実施設計をやってみようというものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、山内道路企画課長の説明を求めます。

●山内道路企画課長
 引き続き3ページをお願いいたします。道路企画課でございます。
 このたびの国の経済対策におきまして、境港の水木しげるロードの改良を市道と一緒に県土部分もやろうとしております。そのコンセプトは「妖怪たちのナイトミュージアム」ということで、道路照明等をリニューアルしていきたいということでございます。それに伴う予算として、今年度は当初予算、二次補正で設計をやっております。それらの一部の工事を発注したいということで5,200万円の補正をお願いするものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、河田道路建設課長の説明を求めます。

●河田道路建設課長
 資料の4ページをお願いいたします。道路建設課です。道路橋りょう新設改良費の一般公共事業でございます。そのうちの地域高規格道路整備事業につきまして、国の経済対策に伴い
1億9,000万円の増額補正を行って、国道313号、倉吉関金道路の事業進捗を図るものでございます。道路建設課といたしまして、補正後合計127億6,000万円余とするものでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、酒本河川課長の説明を求めます。

●酒本河川課長
 河川課関係は5ページでございます。河川総務費のうち海岸漂着ごみ等処理事業ということで、これは国の経済対策に伴う補正で、前倒し実施するものでございまして、3,800万円余を要求しております。それと、河川維持修繕費のうち、先ほどから話が出ておりますが、全庁的な庁内LANネットワークの分離に伴う鳥取県防災情報システムの改修に伴う経費ということで150万円余りを要求しております。河川課合計3,900万円余りの補正をお願いするものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、的場治山砂防課長、お願いします。

●的場治山砂防課長
 続きまして、資料の6ページをお願いいたします。治山砂防課でございます。河川総務費の単県公共事業でございます。先ほどからございますように、全庁的なネットワーク分離の方針に基づきまして、土砂災害警戒情報システムの管理運営費として38万1,000円の補正をお願いするものでございます。
 続きまして、中ほど砂防費でございます。レッド区域内の住宅建てかえ等の補助事業でございまして、当初予定しておりました件数を上回る申請、相談等がございまして、これに対応するために100万円の増額をお願いするものでございます。
 下段でございます、一般公共事業の防災安全交付金でございます。これにつきましては、国の経済対策に対する補正でございます。通常砂防事業費といたしまして105万円、情報基盤整備事業といたしまして、システムの機能拡張ということで339万2,000円の増額補正をお願いするものでございまして、一般公共合計で444万円余の補正をお願いするものでございます。
 以上、治山砂防課合計といたしまして582万円余の増額補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 最後に、森田空港港湾課長、お願いします。

●森田空港港湾課長
 空港港湾課でございます。7ページをお願いいたします。鳥取港振興対策事業といたしまして、債務負担行為で165万円をお願いするものでございます。この事業につきましては、隠岐汽船が運航します超高速船のレインボーをチャーターいたしまして、鳥取-隠岐間の航路の活用に向けた試験運航を行うものでございます。今年度まで2回実施しておりまして、これまでは県の事業として実施してきていた事業でございますが、来年度は鳥取港振興会の事業として行おうとするものでございます。事業費330万円について、鳥取県が165万円、鳥取市が165万円の負担となるものでございます。4月に本年度の運航を行っておりますが、関西方面からの集客、それから境港から鳥取港へのDBSクルーズフェリーの利用者の集客等が好調でございまして、一定の需要があるということが確認できたところでございます。
 3回目となります来年につきましては、やはり隠岐汽船の運航状況から、通年の運航というのは現時点では無理がございますので、春の期間限定の定期運航を目指しまして、全区間で旅行商品が造成されるような旅行会社への働きかけなどを行いまして、乗船率の向上を図ってまいりたいと思っております。特に鳥取市それから隠岐と連携いたしまして、次回は鳥取への誘客にも取り組もうというふうに考えておるところでございます。
 続きまして、8ページをお願いいたします。海岸漂着ごみ等処理事業でございます。これは漁港の海岸区域についてのものでございます。国の経済対策に伴うものでございまして、590万円余の補正をお願いするものでございます。その下の港湾につきましても、同様に340万円余の補正をお願いするものでございます。
 以上、空港港湾課関係合わせまして930万円余の補正をお願いするものでございます。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。

○長谷川委員
 今回の中部地震による道路被害は、24日、翌々日の新聞発表では34カ所となっておったと思います。本当に精力的に調査をしていただいておるところでありますが、やはり小さい箇所を含めると、数としてはもう少しふえているのではないかなと思います。特徴的なものとして、地域高規格の国道313号が最も大きなうねりといいましょうか、亀裂が入ったようなことでありましたけれども、これも昼夜をたがわぬ突貫工事で、2日間で再開いただくと、通行禁止だったものを解除いただく。そしてまた、その後もう少し時間をかけて、丁寧な本格的な修繕を図っていただいたというのが私の受けとめ方でありまして、橋梁も含めまして日常の点検活動あるいは耐震対応が進んでいたことが本当に軽微な被害に終わったのではないかと思っておりますけれども、総括してどのような感想をお持ちでしょうか。

●山口県土整備部長
 今、委員御指摘のとおり、これまで我々も日ごろから調査点検を行っておりますが、今回もすぐ対応ができたのではないかと思っております。
 今回の地震の特徴といたしましては、実は、瞬間の加速度は熊本地震より大きい1494ガルという加速度がございましたが、その後、それがすっと引いてしまって、いわゆる短い揺れであった、短周期と言われるものでございました。これが長周期になりますと、長い時間、揺すられるということで、もっと大きな地盤被害が出たのではないかと想定されますが、そういったことがなかったというのが1点、要因であったかと思っております。
 もう1点でございますが、断層の種類というと、いわゆる横ずれ断層でありました。縦ですと、やはり地盤ががっとずれるのもありますけれども、そういったことを含めて、今回総じて大きな地盤災害につながらなかった。こういった点が、今、議員御指摘の点で、最大震度6弱ではありましたけれども、その程度で終わったというものが1点あったところでございます。
 これまで県といたしまして、耐震の補強とか耐震橋りょうなどもそうですが、委員会の御指導もいただきながら精力的に進めてまいりました。予防保全という観点での修繕も、ある程度、少しずつ進めさせていただいておりました。こういった関係もございまして、トータル的に軽微なもので終わったものではないかと思っております。しかしながら、結果的には、130カ所以上の被害が出たということで、現在その公共施設災害の復旧事業を12月12日から一時査定を受けるという形で今、準備を進めてございますけれども、早期にこの復旧をさせていただきたいと思っておるところでございます。
 これらの中で大きなポイントは2点あるかと思っております。1点は、先ほど委員が御指摘の国道313号ですけれども、これにつきまして、査定を待たずにいわゆる本復旧に入らせていただく。これは、国土交通省の事前協議の結果、そういうことにさせていただきまして、早期の本復旧にかからせていただくというものでございます。
 2点目は、災害査定につきましては、現状300万円までが写真判定で、それ以上はいわゆる現場に出ての査定を受けることになるのですけれども、今回の災害の実情、そして雪が降るということも鑑みまして、国でも机上査定を300万円から1,500万円まで拡大していただきました。これによりまして、効率のよい査定が受けられるのではないかと考えているところでございます。
 また、県といたしましては、県の施設のみならず、市町の施設につきましても、現在早期復旧に向けてどのような状況で準備できているのかということを、巡回をしながら相談指導、支援をさせていただいたところでございます。これらを含めまして、一日も早い査定の後の着手、そして一日も早い復旧に向けて取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 ありがとうございます。本当に早期に迅速で復旧活動、敬意を表するところであります。
 同時に、今回、民間建設業協会等との災害防止協定というものに基づいて、かなりの協力を得られているのではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

●山口県土整備部長
 早期の点検そして緊急復旧につきましては、災害協定に基づきまして、本当に早い段階で現場の対応をいただきました。議員御指摘のとおり、協定とは申せ、本当に心から感謝申し上げるものでございます。
 また一方では、今回の災害の特徴は、やはり個人の住宅の被害がかなり多かったというものでございまして、1万戸以上が一部損壊ということになってございます。特に瓦屋根の問題がございました。これらの点につきましては、やはり屋根のブルーシートの提供についてもかなり御協力いただきました。また、やはり屋根の上に上って張るということから、やはりこれは普通の方では危険であるということで、建設業界にも御相談、要請申し上げまして、屋根の上に上っていただいてブルーシートを張っていただくと、こういったことについても御尽力いただきました。これにつきましても、そういうことがあったからこそ現地における地域の皆様方の生活の早期安定にもつながったものというふうに考えておるところでございます。
 今後とも建設業協会など関連業界との意見交換を密にしつつ、また、今回の対応の検証をしつつ、今後に向けて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。

○長谷川委員
 ありがとうございました。

◎福田委員長
 いかがですか。

○横山委員
 素早い対応をありがとうございました。大変すごいなと、えらい馬力でもう復旧やいろいろと点検していただいて、大変感謝しておりますとみんなが言っております。今後ともよろしくお願いします。

◎福田委員長
 ほかにございませんか。

○前田委員
 地震について教えてください。予算ばかりだけれども、地震の震源とか西田さんの見解とか、京大のあの先生、(「西村先生」と呼ぶ者あり)そう、あの人の見解とかちょっと並べて、この地震がどうなるのか、次回の常任委員会で説明してください。

●長谷川委員
 危機管理局も関連しますね。

○前田委員
 だから、危機管理局に。

◎福田委員長
 危機管理局に。

○前田委員
 いや、震源はプロットしてもらったのだけれども、地震がどうなるかということを新聞報道だけではなしに、この場を通して県議に危機管理局長が説明しないといけませんよ。僕は予算だけではないと思いますよ。

●城平危機管理局長
 今お話がありましたように、地震がこれからどうなっていくかということは、県民の皆様も非常に関心のあるところですし、特に被害を受けられた皆様は不安に思われているところがあろうかと思います。こちらのほうでも資料を取りそろえさせていただいて、次回、説明をさせていただくようにいたします。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 はい。

○野坂副委員長
 2ページですけれども、八頭庁舎の給水設備改修事業の設計に入られるということなのですけれども、これはどういう方式で考えておられるのかというのと、次が5ページ、海岸の漂着ごみなのですけれども、財源を見ると県が約3分の1ぐらいでということで、この漂着ごみというのは、対岸からの漂着なども随分あるのだろうと思うのですよ。この辺の国県の負担の考え方とかそういったもの。一方、河川から流れる分もあるのでしょうし、そうなってくると、それぞれの管理者みたいなものもあるのでしょうから、この点の負担についてちょっと教えてください。この2点。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 まず、八頭庁舎ですけれども、金額からいって、恐らく公募型指名競争入札になるのではないかと思っています。

○野坂副委員長
 いえいえ、入札ではなくて、どういう改修をされるのかという、改修の中身。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 これから見てもらって、どういう工事が適切なのかというところをこの設計をやっていこうというものです。

○野坂副委員長
 給水というのは、屋上にタンクが……。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 いや、地べたに置いてあるほうです。

○野坂副委員長
 地べたに置いて、受水槽があって、屋上に給水のタンクなどがあったりするのではないですか。
 何が言いたいかというと、屋上の給水タンクというのはいろんな問題があって、最近は加圧でやっていく方向にかえていかれているのでしょうけれども、以前には、屋上タンクはそのまま更新すると言われたところもあったので、その辺の確認なのです。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 言葉足らずでしたけれども、屋上に上がっているものではなくて、北側だったと思いますけれども、庁舎の北側に地べたに置いてある、一旦そこで上水を受けておくものです。そこが見た目からいっても耐用年数からいってももうとっくに過ぎてしまっているので、これではいけないということで、これからどうしようかというのを設計してもらうという意味です。

◎福田委員長
 よろしいですか。ほかはございませんか。(「河川」と呼ぶ者あり)

●酒本河川課長
 河川課でございます。海岸漂着ごみ処理事業についての国庫補助等の考え方について御質問をいただきました。
 それで、野坂委員がおっしゃいますとおり、海岸ごみというのは、対岸からも流れてくるものもありますし、そして、川から流れてくるものもあります。それについてもこの事業の中で調査等も行っているところでございますけれども、そういう状況の中で、一応補助率が、発生抑制等に対するものについては10分の9から10分の7というふうなことで、一般的な公共事業等の補助率に対しても高くなっているという状況でございまして、それは、やはりごみが対岸から来るようなことも考えて補助率が高くなっているものだと思っております。

◎福田委員長
 いいですか。

○野坂副委員長
 はい。

◎福田委員長
 では、私から済みません。7ページの鳥取港振興対策事業なのですが、次から鳥取市も主体的に予算化されてかかわられるということで、非常にいいことだなと思うのですが、私は、これを4年前ぐらいに一般質問させていただいたときに、島根県に行ってきたのです。交通政策課長さんや地域振興部長さんとか、あと隠岐汽船の社長、運航責任者の部長にも会っていろいろ話をしたのですけれども、鳥取自動車道を活用して鳥取港からアクセスするということになると、時間的にもコスト的にも非常に安くて行けるということで、非常に向こうも関心を持っておられました。特に隠岐汽船の社長さんが言われておりましたのが、出雲とか鬼太郎ロードとか松江の観光客と隠岐が全くリンクしていないのだそうです。要は釣り客とかそういうのが主体で、やはり境港から行かれるよりも、むしろ鳥取港から乗ってもらったほうが、関西のお客さんからすると非常に便利だということで、非常に前向きでございました。
 島根県の地域振興部長さんもその話をしましたところ、うちもそこが課題で、ただし、やはり客の質が違うので、要は松江とか出雲のお客さんとリンクしないというのは、そういうところが本当にあって、山陰海岸ジオパークと隠岐は、砂丘などともっと連携すべきだということを随分言っておられましたよ。そこで2泊3日とか、お互いがメリットがあるようなことにつなげていく必要があるということを当時言われていたのですけれども、今後は、やはりこれに島根県にも入っていただくことが私は必要だと思うのです。だって、やはり送り込む先の島根に経済効果があるわけですので、ぜひともそのあたりを来年はまた話し合っていただければと思いますが、いかがでしょうか。

●森田空港港湾課長
 今、委員長がおっしゃられたとおりでございまして、次回の第3回目、来年の取り組みにつきましては、まずは鳥取県、鳥取市で折半という形でやることにしております。その次のステップとして、隠岐でありますとか島根県さんのほうの御理解も得て、一緒にできたらなということで調整をしてまいりたいというふうに思っております。

◎福田委員長
 よろしくお願いします。
 よろしいでしょうか。
 次に、請願・陳情の予備調査を行います。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。現状と県の取り組み状況はお手元に配付をしております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 なお、今回の陳情は、その内容が2以上の委員会の所管にまたがることから、鳥取県議会会議規則の規定によりまして、2以上の陳情が提出されたものとみなし、それぞれの委員会に付託されますので御承知ください。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情、危機管理28年29号、鳥取県中部地震を受けた防災体制の強化(物資・避難所関係)について、担当課長から説明を求めます。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 お手元の資料の1ページをごらんください。
 まず1つ目が、ブルーシートの関係でございます。金曜日現在で住家の被害認定調査の申請は1万4,000件余りに上っておりまして、現地へブルーシートを送った数は約4万4,000枚でございます。地震が発生した日から翌日にかけまして、合計で2万1,000枚を現地に送り、その後も断続的に9,000枚とか6,000枚とかというような供給を続けてきたところでございます。県内の市町村、県で備蓄しているブルーシートはもちろんですけれども、それだけでは足りませんので、事業者の方から調達する、あるいは県外のメーカーから調達する、あるいは県外の公共団体から応援をいただくというようなあらゆる手を使いまして、スピード優先で供給を行ってきたところでございます。
 専決処分におきまして、今後ブルーシートを買い増し、備蓄しておくというふうなことを予定しております。ブルーシートを張ること、展張の関係ですけれども、先ほどもお話がありましたけれども、やはり技術あるいは経験が必要だということで、建設関係の事業者の方の応援をいただきまして、発災の翌日から20日間近くに及んで集中的にブルーシート張りを行ったというところでございますし、自衛隊や消防団の支援もいただいております。また、それでは足らないということで、県外のボランティアの方も募集をしたということでございます。
 2つ目が、避難所へのパーテーションの設置でございますけれども、従来から県、市町村とともに多様な人に配慮した避難所運営に取り組んでおりまして、熊本地震を踏まえた5月補正予算におきましても、これを進める事業を行うことにしていたところでございます。このパーテーションに使う段ボールですけれども、これは、県内の事業者の方、メーカーの方と応援協定を結んでおりまして、約2,200枚の段ボールを緊急に調達しまして、県や市町村で協力して避難所を巡回する中でこのパーテーションの設置も促進したというところでございます。
 2ページに移ります。避難所での備蓄、病者へのサポート、食べ物でございますけれども、毛布につきましては約3,300枚を現地に送っておりますし、ストーブにつきましても、すぐに対応できるように、多目に現地に送っております。
 避難者の健康管理でございますけれども、医師を含めた医療救護班を避難所に派遣しまして、保健師が毎日巡回するといったこと、そして、避難所の閉鎖まで健康相談を継続しております。また、栄養に関することでございますけれども、倉吉市におかれましては管理栄養士が避難所を巡回し、管理栄養士による相談体制を整えたと、これは倉吉市以外もですけれども、というようなところでございます。
 それから最後の段落ですけれども、食料の供給でございます。地震の発生が14時過ぎということでございますので、一番ピークで多かった3,000人の避難者の方に弁当を提供するというのはなかなか難しいということがありまして、おにぎりとかパン、アルファ化米、あるいは離乳食、そういったものを提供しております。その後はなるべくふだんの食事に近いものということで、弁当あるいは温かいスープとか汁物、そういったものを提供してきたというところでございます。

◎福田委員長
 それでは、ただいまの説明について、質疑等はありませんでしょうか。
 それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取りあるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)必要なしということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、今回につきましては、聞き取り及び現地調査は行わないことといたしたいと思います。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等については、説明終了後に一括して行っていただきます。かなり数が多いですので、説明は簡潔にお願いいたします。
 危機管理局から報告3、平成28年鳥取県中部地震に係る被害と応急対策等について、安田副局長兼危機管理政策課長の説明を求めます。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 資料の1ページをごらんください。1番、先ほどお話がありましたけれども、マグニチュードは6.6ということで、熊本地震の前震が6.5でございますので、少し上回る程度の規模でございました。
 2番の被害の概況でございます。24日12時現在が基本でございますけれども、幸い死者はございませんで、23名の重軽傷者、住家被害は、ここでは1万2,000余りでございます。農業は梨の落下とか、道路等を初めとする公共施設、文化財などの被害も発生いたしまして、避難所は、ピーク時は51カ所でしたが、今現在は1カ所、25日現在ですと7世帯12人の方になっております。
 先ほども申し上げました住家の被害認定調査ですが、1万3,000余りの調査が終わっておりまして、罹災証明書の発行は3,700余りという状況でございます。そして、記載しておりませんけれども、今週は、湯梨浜町や北栄町のほうでの二次調査のための応援、県外の職員、県内の職員含めた応援体制をとって対応するという予定でございます。
 応急対策の概要ですが、県内の市町村を初めとして、多くの機関、県民の皆さん、県外の公共団体の皆さん、事業者の皆さんから多大な御支援をいただきまして対策を講じてきたところでございます。災対本部は自動設置でございまして、1時間後に会議を開催し、また、県のヘリコプターは、西部地震の教訓を踏まえて自動出動で調査を行っております。それから自衛隊の災害派遣、災救法の適用、そしてボランティアセンターを翌日には立ち上げていただいたということで、住宅の再建支援や風評被害などの各種の応急対策を講じてまいりました。
 4番の物資関係ですが、先ほども説明いたしましたが、食事等の供給を行っておりますし、ブルーシートも提供をしております。
 めくっていただきまして、人的支援でございますが、やはり西部地震の教訓を踏まえて、県の災害時緊急支援チームあるいはリエゾンといった職員を送っておりますし、熊本地震の教訓を踏まえまして、県や市町村の職員が不足する被災地のマンパワーの応援、支援ということで送り出しております。そのほかスクールカウンセラーなどの支援も行いましたし、先ほど申し上げたとおりに被害認定調査を行っております。
 今後は、6番の(2)でございますが、21日に復興本部を立ち上げまして、震災前にも増して地域が元気になる地域づくりを推進していこうというところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告4、鳥取県原子力安全顧問の委嘱について、報告5、島根原子力発電所1号機の廃止措置計画に関する審査の状況について(第3報)、報告6、島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況等について(第30報)、報告7、平成28年度鳥取県原子力防災訓練(島根原子力発電所対応)の実施結果について、報告8、平成28年度鳥取県原子力防災訓練(人形峠環境技術センター対応)の実施結果について、報告9、人形峠環境技術センターにおける中部地震に係る警戒事態発生について及び報告10、人形峠環境技術センター・総合管理棟のウォーターバス(湯せん器)で発生した火災について、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
 それでは、危機管理局資料3ページから御説明させていただきます。
 まず、鳥取県原子力安全顧問の委嘱についてということで、これは、原子力災害対策等について、技術的観点から幅広く指導、助言を得るということで設置しております。このたび任期が来ましたことから、10月17日付で2名増となる13名の専門家に顧問を委嘱いたしました。今回は、島根原子力発電所の新規制基準適合性審査の状況等を踏まえて、原子炉工学分野の強化ということで2名の増、それから、放射性廃棄物の顧問の先生の交代ということで、新任3名ということになっております。
 委嘱の期間は、平成30年10月16日まででございます。さらに顧問の中立・公正性及び透明性を適切に確保するため、顧問の要件を設けておりまして、資格基準あるいは情報公開事項等についても調べさせていただきました。
 2番に新任顧問の略歴等を載せております。北田先生が大阪大学教授、佐々木先生が京都大学教授、望月先生が大阪大学教授でございます。
 めくっていただきまして、4ページでございますが、北田先生と望月先生が原子力工学の分野ということで、その分野の強化、それから佐々木先生が放射性廃棄物ということで、前任の先生の後任ということで、前任の先生が体調不良ということで、今回佐々木先生に交代いたしました。
 なお、前任の森山先生は、11月17日に御逝去されたというところでございます。
 5ページに、それぞれの自己申告の状況でございますが、欠格要件はそれぞれ非該当でございます。それから情報公開事項として、北田先生と佐々木先生、望月先生につきましては、それぞれ関連する企業へ学生が就職しております。
 6ページをお願いいたします。島根原子力発電所1号機の廃止措置計画の審査の状況の3回目の御報告でございます。この審査につきましては、原子力規制庁で審査面談という形で進められておりまして、その後、議事の概要及び審査条件が報告されております。前回報告させていただきまして、それ以降、6回審査面談がございました。それぞれにつきましては、中国電力が申請している廃止措置計画に対する説明でございましたが、9回目のところで検査未了設備ということで、廃止措置を出す前に申請しておりました使用前検査、それから溶接安全管理審査ということにつきましては、今回の廃止措置で機能を維持すべき設備でないということで、審査を取り下げるということがございました。それぞれ書いてあるとおり原子力規制庁からのコメントがございました。
 続きまして、8ページをお願いいたします。島根原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査の状況で、第30回目の御報告でございます。今回は80回目と81回目ということで、80回目で地震・津波ということでの審査がございました。これにつきましては、これまで宍道断層の東の端については原子力規制委員会のほうで結論が出たということになっておりましたが、本年7月に国の地震調査研究推進本部が長期評価を報告、公表いたしまして、それに基づいて、規制委員会のほうで宍道断層の東の端についてはもう一度審査をやり直すということで進められることになりました。
 81回目につきましては、地震・津波で耐震設計の論点ということで、地震が機器あるいは配管等に与える影響、それから地盤の液状化について、今後どのように審査を進めていこうかということで、中国電力と原子力規制委員会でやりとりがございました。規制委員会からは、地盤の液状化、それから津波による防波堤の破損・漂流の評価については、先に審査されているプラントでの議論を踏まえて説明してほしいというコメントがございました。2番に書いております特定重大事故等対処施設、いわゆるテロ対策施設でございますが、これについては、今回も審査はございませんでした。
 12ページをお願いいたします。本年度の島根原子力防災訓練の実施結果ということで報告させていただきます。本年度は島根県との共同訓練で、11月14日と19日の2日間にわたって、合計で41機関、県内約1,000名、このうち住民134名の参加を得て実施いたしました。島根県との共同訓練はことしで6回目でございます。
 まず1つ目で、対策本部の対応訓練については11月14日に実施しまして、10機関150名ということでありました。訓練の成果でございますが、情報伝達の初動対応の手順を確認することができました。それから鳥取県中部地震の対応がございましたので、今回の初動対応訓練につきましては、委員にも見ていただいた部屋でございますが、第2庁舎の2階にある緊急事態対処センターで訓練を実施したというところでございます。その他、衛生環境研究所に新たに整備されました原子力環境センターでもモニタリングの訓練等を実施しました。
 11月19日には、実動訓練として住民避難訓練を実施いたしました。この日は39機関、約850名、住民340名ということで訓練いたしました。訓練の成果といたしましては、初めて訓練で米子と境港の地域に緊急速報メールを流しました。それから、UPZ内の弓ケ浜半島のパチンコ屋さんにある大型屋外ビジョン、いわゆる大きなテレビですけれども、そこも使って住民のに広報伝達させていただきました。それから、ゲート型モニターといいまして、車が通れば放射性物質が付着しているというのがわかる機械でございますが、それを立てて、車の検査を迅速にしたと。さらに車両を洗いまして、その水が飛散しないように、大型車両用の除染資機材というのも今回活用しました。それから鳥取県立中央病院に整備いたしましたホールボディーカウンタも使用いたしました。避難退域時検査会場につきましては、住民の方に円滑な情報を提供するということで、Wi-Fi設備を開設いたしました。
 なお、今回の住民のスクリーニングの会場につきましては、江府町の全面的な御協力を得まして、江府町立総合体育館で実施したところでございます。
 なお、そのほかに障がい者施設、これは光洋の里、それから医療機関としまして元町病院、山陰労災病院の避難計画についても訓練を通して検証したところでございます。
 14ページをごらんください。そのときの模様について写真を載せております。ごらんのとおりでございます。
 15ページをお願いいたします。今度は岡山県との共同訓練ということで、平成28年度の鳥取県原子力防災訓練、人形峠環境技術センターの対応の結果でございます。11月9日に実施いたしました。鳥取県中部地震への対応ということもございまして、今回は鳥取県の原子力安全対策課の職員と衛生環境研究所の職員を中心に訓練を実施いたしまして、初動対応マニュアルに基づく初動対応手順の確認及びチェックリストを活用した活動ということで訓練を実施するとともに、オフサイトセンターと原子力防災ネットワークをテレビ会議で結びまして、情報の共有等を図ったところでございます。訓練の内容につきましては、人形峠環境技術センターにおいて火災が発生し、保管している六フッ化ウランが漏えいしたという想定で実施しました。今回の訓練の課題としては、実動訓練が少し少なかったのですが、ホールボディーカウンタを使用した訓練等につきましては、今後計画していきたいと考えております。
 16ページをお願いします。人形峠環境技術センターにおける中部地震に係る警戒事態の発生ということで、10月21日に鳥取県中部地震が発生したわけでございますが、鳥取県内でも最大震度6弱が観測されました。この事象につきましては、国、原子力規制委員会の定めている原子力災害対策指針では警戒事態に該当するということで、本県におきましても、この地震対応とあわせまして、次に説明いたします人形峠環境技術センターへの対応も同時に行っていったところでございます。
 警戒事態認定の基準というところでございますが、原子力施設と立地道府県におきまして、震度6弱以上の地震が発生した場合に警戒事態になります。鳥取県につきましては岡山県と同等の扱いということでございまして、警戒事態ということで今回対応いたしました。事態が進展すると、施設敷地緊急事態、全面緊急事態ということになっていくところでございます。
 2番で、政府の主な対応でございますが、当日14時7分に原子力規制委員会と内閣府で原子力事故合同警戒本部が設置されました。14時10分に総理の指示が出ました。指示の内容は、早急に被害状況を把握するということを含めて3点出ました。それから、14時43分に政府で緊急参集チームが参集され、以下4点が確認されました。16時12分に人形峠環境技術センターの異常なしが確認され、この政府の合同警戒本部は解除されたというところでございます。
 17ページ上段でございますが、上齋原オフサイトセンターにおきましても、国の現地合同警戒本部が設置されました。同じく16時12分に解除されました。
 本県の対応でございますが、14時7分に鳥取県災害対策本部を設置いたしました。それから鳥取県モニタリング本部を設置して、モニタリングの強化、それから警戒事態発生についてホームページで掲載するとともに、14時22分には人形峠環境技術センターからの報告、合計2報を受信しました。14時39分には、国からの警戒事態の認定及び要請文の受信ということで、合計5報を受信しました。14時47分には、国の緊急時モニタリングセンターが開設されました。開設ということで、本県からも要員の派遣要請がございましたので、衛生環境研究所から1名派遣しました。それから、16時9分には人形峠から、点検の結果、使用施設及び加工施設ともに安全に係る異常はなかったという報告を受けました。
 人形峠の状況でございますが、14時7分に商用電源を確保されていますが、地震の発生に伴いまして、一部の電気系統の遮断器が作動いたしまして、非常用発電機が起動したと、それで商用電源から非常用電源に切りかわった状況でございます。14時8分には、非常用発電機の1号機も稼働しました。15時には商用電源が復旧しまして、15時6分に非常用発電機は停止したというところでございまして、15時40分に施設点検が終了して、安全に係るような異常はございませんでした。加工施設については、異常はございませんでした。
 あと5番、モニタリング情報等につきましては、全て異常ございませんでした。
 その他といたしまして、岡山県におきましても災害対策本部を設置いたしまして、同様の対応を行ったところでございます。今後、人形峠環境技術センターにおきましては、本県も参加しまして、今回の対応を検証して、必要な改善を図ってまいりたいと考えております。
 18ページをお願いいたします。これは、9月19日に御報告させていただいたものの原因調査結果と再発防止対策でございます。人形峠環境技術センターでの火災の発生の件でございます。火災といいましても、プラグが溶融したという事案でございました。
 原因調査の結果につきましては、右に写真がございますが、コンセント、漏電遮断器、変換プラグ、ウオーターバスの電源プラグということで、この変換プラグが溶融したというものでございます。直接原因といたしましては、プラグのほうを何回も抜き差しをしておりまして、プラグがきちんとはまらなくなって不完全になりまして接触抵抗が増大し、異常発熱して溶融に至ったというふうに推察されたものでございます。それから、間接原因といたしましては、漏電対策として、このような漏電遮断器をつけるようになっておりましたが、現場では漏電遮断器は2極のものしかなく、やむを得ずアースつきのプラグを使用して接続したというところでございます。ウオーターバスの設置台にはアースつきコンセントが設置されておりましたので、本来は直接コンセントに差して使用すればよいものでございますが、必要以上に接点を設けたことで火災発生の一因になったと。それから、この漏電遮断器は約25年使用しており、変換プラグはいつのものか特定できなかったということでございました。
 再発防止対策といたしまして、古い漏電遮断器やテーブルタップ等の処分ということで、20年以上使用しているものについては、もう使用をやめると。前回26年11月のバッテリー充電中の火災事案におきましては、電気製品については、20年以上のものはもう使用しないということになっております。それから適正な使用と確認、定期的な点検の実施ということで、再発防止策が立てられたところでございます。人形峠環境技術センターにつきましては、引き続き厳しく安全対策を求めていきたいと考えております。

◎福田委員長
 次に、県土整備部の報告事項に移ります。
 報告11、10月21日の鳥取県中部地震の対応状況等について、福政技術企画課長の説明を求めます。

●福政技術企画課長
 技術企画課でございます。それでは、10月21日に発生いたしました鳥取県中部を震源といたします地震に対する対応状況について御説明をさせていただきます。
 県土整備部資料の1ページをごらんいただけますでしょうか。まず、1番でございます。公共土木施設の被害状況でございます。これは、災害復旧事業で対応するものでございます。内訳は表にございます。主として道路が多うございます。県、市町村合わせまして、道路につきましては合計94道路ございます。合計126カ所、21億9,800万円余でございます。主として、道路は国道313号、北条倉吉道路等の路面クラックが主なものとなってございます。それから農林水産省林野庁関係で、治山施設が1カ所、3,000万円、合わせまして127カ所、22億2,900万円の公共土木施設を災害復旧事業で復旧してまいりたいと考えております。
 今後の予定でございますが、10月27日に国に対して災害査定の円滑化などをお願い申し上げたところでございます。これに対しまして、12月12日から前倒しして災害査定を実施していただく。それから、下でございますが、災害査定の簡素化といたしまして、机上査定300万円から1,500万円に拡大をというような対応をしていただいたところでございます。引き続き国、市町村と連携を図りながら、迅速に災害復旧に努めてまいりたいと考えております。
 2ページをお願いいたします。2番でございますが、通行どめの状況でございます。発災直後、国道、県道で発生いたしました通行どめ等は、全面通行どめが7カ所、片側交互通行が2カ所ございました。これらにつきましては、11月2日までに全て解除しているところでございます。現在も片側交互通行が1カ所、鳥取鹿野倉吉線でございます。これにつきましては、現在、災害防除事業等で対応をしている箇所でもございまして、引き続きこの事業で復旧工事等を対応してまいりたいというふうに思ってございます。
 3番でございますが、土砂災害の危険箇所に係る対応状況でございます。これにつきましては、10月22日から28日までの間に1,146カ所の点検をいたしました。11月2日には各市町村にこの旨について御説明をさせていただいたところでございます。緊急対応が必要なA判定として10カ所、経過観察として59カ所、対応不要として1,077カ所というような状況でございます。これらにつきましても災害予算等を用いて早期対策等に着手してまいりたいと考えておるところでございます。
 4番でございますが、被災宅地の危険度判定の状況でございます。これにつきましても、まず、発災の当日、10月21日から29日までの間に予定箇所を完了し、さらに追加につきましても11月4日までの間に判定をいたしました。判定件数が合計4,898カ所でございます。青4,281カ所、黄色389カ所、赤228カ所というような状況でございます。これらにつきましては、現在市町村あるいは中部総合事務所において相談窓口等を開設させていただいております。判定内容の御説明でございますとか業者の相談紹介を丁寧に的確に行うように現在取り組んでいるところでございます。市町村の皆様からの技術相談等にも応じているところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告12、鳥取西道路の開通時期の公表について、報告13、鳥取西道路の事業再評価について、報告14、中国横断自動車道岡山米子線4車線化促進総決起大会について、報告15、山陰近畿自動車道の調査促進に係る取組について及び報告16、山陰道米子東IC付近道路の渋滞調査結果について、山内道路企画課長の説明を求めます。

●山内道路企画課長
 それでは、県土整備部資料の3ページをお願いいたします。鳥取西道路の開通時期の公表ということで、これは既に委員の皆様方には公表の当日にファクスで御報告申し上げている事案でございます。現在整備中の鳥取西道路の全線の供用時期について、11月9日に国土交通省から公表があったということでございます。その概要を報告いたします。
 中ほどの図面をごらんいただきたいと思います。御存じのとおり、鳥取西道路は全長19.3キロございます。現在の公表時期は、東から1.期、2.期、3.期とございますが、2.期、3.期については平成29年度末を供用開始ということで、1.期につきましては未公表ということでございました。鳥取県におきましては、平成29年度末の全線供用を要望していたところでございます。このたび、その中で3.期の西側、青谷インターから浜村インターチェンジまで、これが平成29年の供用という発表がございましたし、3.期の残りと2.期、1.期合わせて平成30年の供用開始を予定ということで、平成30年の全線開通が明らかになったということでございます。2.期に関しましては、トンネルの湧水とか軟弱地盤対策、こういったもので難工事が発生しているということで一部若干おくれますけれども、全線が平成30年に開通するというめどは立ったということで、我々としても非常に喜ばしいというふうに考えているところでございます。
 これに合わせまして、今、鳥取道の大原-西粟倉インターチェンジに付加車線を設置しておりますけれども、ここの平成30年度の開通見通しが明らかにされたところでございます。平成17年6月に都市計画決定いたしまして、およそ13年の年月を経て完成の運びとなったということでございます。県議会を初め、多くの皆様方の御尽力に感謝申し上げる次第でございます。
 続いて、これに関します県土整備部の別冊資料をお願いいたします。1ページでございます。鳥取西道路の事業再評価についてでございます。直轄事業や県が行う補助事業でございますが、事業採択後、一定の期間を経過した事業につきましては、事業継続に当たって第三者で構成いたします再評価監視委員会に諮る必要があるということで、直轄事業につきましては3年ごとというふうになっておりますけれども、このたびこの鳥取西道路におきまして、事業の再評価を実施するものでございます。平成28年度は、今言ったように再評価の時期に当たっておりまして、国土交通省におきましては、その対応方針案について12月に再評価監視委員会に諮りたいということで、再評価の実施要領に基づきまして、負担金を求めている県に意見を聞くということになっておりまして、このたび、その意見照会が来たものでございます。
 先ほど申し上げたように、前回の評価委員会よりも事業費が約227億円増加しております。これにつきまして、先ほど申し上げたようにトンネルの湧水対策、さらには軟弱地盤対策、こういったもので多くの予算が増加したということでございまして、当初は予見できなかった事案でございまして、我々鳥取県といたしましてもいたし方ないと考えておりまして、事業継続に関しましては異存なしと回答したいなと思っております。早期完成と経費の縮減を図っていただきたいということもあわせて申し入れしたいと考えておるところでございます。
 今後の予定でございます。12月7日に中国地方整備局へ回答させていただいて、12月16日に監視委員会で審議をされるという予定になっているということでございます。
 先ほど申し上げたトンネルの湧水の状況、軟弱地盤ののり面対策の状況は、2ページ、
3ページに資料をつけておりますので、ごらんいただければと思います。
 続きまして、順番は前後いたしますけれども、別冊の4ページをお開きいただきたいと思います。山陰近畿自動車道の調査促進に係る取り組みについてでございます。山陰近畿自動車道につきましては、昨年度、計画段階評価を進めるための調査費が計上されております。以降、1年半かかっておりますけれども、10月21日にいわゆる道路分科会の中国地方小委員会が開催されまして、いよいよ計画段階評価に着手されたというところでございます。それまでに総決起大会とかシンポジウム、こういったものを開催させていただいて、地元の機運を盛り上げてきたところでございますけれども、10月21日にいよいよ調査段階に入ったというところでございます。先日11月24日には、山陰近畿自動車道の3府県によります決起大会を開催させていただきました。前田幹事長には御参加いただきましてありがとうございます。その概要につきましては資料のとおりでございますので、ごらんいただければと思います。
 続いて、また本体資料に返っていただきたいと思います。4ページをお願いいたします。中国横断自動車道岡山米子線4車線化促進総決起大会についてでございます。これにつきましては例年西部で開催させていただいているところでございますけれども、このたびは11月15日に東京で開催させていただきました。この4車線化総決起大会は期成同盟会が主催者でございますけれども、ことしは米子市と一緒に共催でやらせていただいたというところでございます。石破衆議院議員を初めまして、県内の国会議員並びに斉木議長を初めする県議会議員連盟の皆様方、そして国土交通省の石川道路局長、さらに事業主体でございますNEXCO西日本の芝村常務、こういった方々を来賓としてお迎えし、約110名の参加をいただきまして、4車線化の早期実現に向けて、熱い声を伝えていただいたところでございます。当委員会の野坂副委員長を初めとしまして、議員の皆様方に御参加いただきまして、大変ありがとうございました。その後、午後からは大野政務官に要望活動をさせていただいたというところでございます。
 続きまして、5ページでございます。山陰道の米子東インターチェンジ付近の渋滞調査結果でございます。ここにつきましては、昨年度の県議会におきまして御議論いただいたところで、ことしの5月のゴールデンウイークに実態調査をさせていただいたところでございます。このたび大山の紅葉シーズンに合わせまして、さらなる調査をやらせていただきました。前回御報告したときに、前田委員からナンバープレート調査もすべきではないかということを御指摘いただきまして、このたびはナンバープレート調査もあわせてやらせていただいたということでございます。時期は11月3日、午後1時から午後7時まで、渋滞調査とナンバープレート調査をやらせていただきました。
 調査結果でございますけれども、ゴールデンウイークと同じ状況でございました。渋滞長が800メーター、最大で1.6キロの渋滞が発生するというところでございますし、米子東インターチェンジにおきましては、同じく左折が交通量の約4割を占めるというところでございます。今回は、ナンバープレート調査をやったことによって、その左折の多くが島根県を初めとした県外車両であったということでございます。こういったことを受けまして、今、対策を練ろうとしております米子東インターの左折レーンの設置が非常に有効だろうと考えておりますし、山陰道の側道における信号現示の見直しも有効と考えておりまして、今後も警察本部と連携しながら対応してまいりたいと思っております。よろしくお願いしたいと思います。

◎福田委員長
 続きまして、報告17、平成28年度第2回湖山池会議の開催概要について及び報告18、狐川水質浄化対策の検討状況について、酒本河川課長の説明を求めます。

●酒本河川課長
 資料の6ページをお願いいたします。第2回湖山池会議の開催概要について報告いたします。
 10月20日に開催いたしました。まず、上半期の水質状況でございますが、7月から8月にかけて雨が少なかったこともありまして、塩分濃度が急激に上昇しましたけれども、きめ細やかな水門操作と、9月に降雨量が多かったこともあり、何とか将来ビジョンの2,000から5,000
mg/Lの範囲内に納めることができました。
 次に、水産業の振興についてでございます。シジミの漁獲量につきまして、28年度の前半に漁獲量が前年比2から3割と少なかったということがございまして、水産課のほうで調べまして、これについては主要因がとり過ぎだというふうなことでございました。28年の推定資源量としましては、個体数が4倍近くということで多くありまして、適正な管理を行えば稚貝が成長して29年度には回復が見込まれるということでございました。あわせまして、振興策としまして、稚貝を放流して増殖を図るという取り組みをされるということでございます。また、水産資源増殖の関係で、水産のほうも覆砂をしておりまして、そこの調査をされたところ、底質環境もよくなっているしシジミの密度も多かったという報告がございました。
 3点目としまして、湖山水門の改築について、現在、オーバーフロー構造で改修中でございます。また、電動化も図っているところでございますが、それによって上水ですね、塩分濃度が低く、酸素が多い表層部分を流入するというようなことを取り組んでいること、迅速な水門操作が可能となっていることを報告いたしました。工事期間中は第2ゲート、写真の左下の真ん中にあるのですけれども、そちらに切り欠きを設けまして、現在と同じようなきめ細やかな操作を行うこととしておりまして、現在は切り欠きができたところでございます。これから工場製作した水門を設置する作業に入っていき、5月の工事完成を目指しております。
 次に、7ページをごらんください。狐川水質浄化対策の検討状況について報告いたします。
 4月の常任委員会で報告させていただいた後、5月に検討会を立ち上げまして、住民の皆さんから、まずは抜本的対策の検討をしてくれという話と、あわせまして狐川の通年通水、増水、水門活用などについてもできることからやっていこうというような御意見がございました。これを受けまして、このたび水質浄化実証実験を行いましたので、その概要を報告するものでございます。これは恒久的というよりも、特に水質が悪い時期などの限定的な臨時対応として行ったものでございます。水門を閉鎖する時間が長くなり、リスクがございますので、今回、非出水期に実施いたしました。
 概要は8ページ、9ページをごらんいただきたいんですけれども、9ページのほうで、狐川は図面の下から上側に流れておりまして、上流側が下なのですけれども、都市下水路区間があって、ここはちょっと狭くなっております。それから狐川県管理区間を経て、狐川水門を経て袋川に合流しております。
 今回の実証実験1つ目は、上流の都市下水路区間、これが0.05トンと非常に少ないのですけれども、地元の皆さんも、時々流れていないことがあるというふうなことがございまして、これらの通年通水はしていかないといけないということと、満杯は0.2トンなのですけれども、満杯に流すと狐川の下流の水量が2日ぐらいで入れかわるようだということなので、その量を流したときにどういうふうな勢いがあるかというふうなこと、水の流れが出るかということを実験しました。2点目は、狐川水門なのですけれども、一度閉じて水をためて水位差で押し出すというふうなことで、ヘドロを押し出すという目的もあったのですけれども、実際やってみますと、城北地区あたりまで水の流れの影響があったということでございました。3点目は上流の増水と合わせて狐川水門を閉めて、ポンプで同じ0.2トン分を流すということで、流れを人工的につくるということをやってみました。これらのことを踏まえて、これから詳細な分析を行ってみたいと思います。特に3番目の実験というのは、閉めているというのは袋川の水が逆流するのを防ぐという意味なので、あけてみて、またそれが逆流する状況というのも確認してみたいということでやっております。
 今後の予定でございますが、7ページでございます。12月中旬ごろに2回の検討会を開催いたしまして、8月末に行った水質調査結果の報告と今回の実証実験の結果を報告いたしまして、今後の取り組みを考えていきたいということと、あわせまして28年度に鳥大と国が水質汚濁のシミュレーションモデルを構築しているのですけれども、29年度には県も一緒になって、そのシミュレーションを使ったメカニズムの解明と改善策の検証を行うこととしております。

◎福田委員長
 続きまして、報告19、「鳥取県中部地震」に伴う土砂災害危険箇所の緊急点検結果について、的場治山砂防課長の説明を求めます。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。
 資料の10ページをお願いいたします。技術企画課の報告と一部重複する部分がございますので、その部分につきましては省略させていただきます。
 調査は震度5強以上を記録しました4市町村におきまして、土木防災ボランティア、一般社団法人鳥取県測量設計業協会の協力を得まして、県職員と合同で人家周辺の斜面であるとか土石流危険渓流の現地確認を行いました。土石流危険渓流につきましては、流域の現地確認とともにヘリコプターによる上空調査を実施いたしました。結果につきましては、調査対象の
1,146カ所につきましてA判定、B判定、C判定、それぞれ先ほどの報告のとおりでございました。
 この点検結果につきましては、11月2日に各市町村を回り、A判定、B判定のものについて今後の対応をどうするかということや、どういうことに気をつけるかというようなことを両者で確認を行いました。緊急の対応を要するA判定になったものについて、地元了解等々得られているものにつきましては、既に測量等に着手しておりますし、やはり受益者負担金等が必要な事業もございますので、そういうものにつきましては地元関係者と調整を進めまして、早い対応を進めるようにいたしております。また、地震によって震度5強以上を観測した市町村につきましては、土砂災害警戒情報の発表基準が7割、8割と引き下げられておりますので、このこともあわせて市町村等に確認をとりました。今後につきましては、今後の降雨であったりとか、融雪に備えまして、やはり地元市町と一緒になりまして防災マップづくりなどの住民の意識向上のための取り組みをさらに進めていきたいと考えております。

◎福田委員長
 続いて、報告20、2016境港へのクルーズ船寄港の終了について及び報告21、第1回鳥取港利用促進検討会の開催について、森田空港港湾課長の説明を求めます。

●森田空港港湾課長
 空港港湾課でございます。
 資料の11ページをお願いいたします。2016年境港へのクルーズ船寄港の終了についてでございます。10月17日のクァンタム・オブ・ザ・シーズの寄港をもちまして、今年予定されているクルーズ寄港が終了しております。ことし1月からですが、寄港回数が33回、乗客数が3万
9,551人ということで、過去最高を更新したところでございます。全国のランキングでございますが、全国で12位、昨年は11位でございました。本州日本海側の港湾としては1位ということになっております。
 寄港のトピックでございますが、今年度はコスタ・ヴィクトリアという船が10回連続で寄港しております。これは日本人を中心としました日本海クルーズが開始されたことでございます。それから、セレブリティー・ミレニアムという、これはプレミアムクラスの豪華客船でございますが、これが寄港しております。境港も新たなクルーズの寄港港として認知されたものと考えております。
 これに伴います新たな取り組みといたしましては、従来、境港から移動時間がかかるということで余り行かれていなかった倉吉にもツアーを誘致することをしております。それから、さまざまな船がやってまいりますので、その船に対応したオプショナルツアーの提案でありますとか、岸壁での物品販売の充実ということで、鳥取県の観光地やショッピングを楽しんで滞在していただくための新たな取り組みを行っているところでございます。
 来年、平成29年でございますが、既に50回を上回るバース予約をいただいております。観光部局との連携によりまして、受け入れ体制の強化を図り、クルーズ寄港の効果がさらに取り込めるように取り組んでまいりたいと思っております。
 続きまして、13ページをお願いいたします。第1回鳥取港利用促進検討会の開催についてでございます。
 昨年は原木輸出が始まっておりますし、ことしはPKSの輸入ということで、鳥取港でも新たな動きがあらわれてきております。その動きを加速させ、人流・物流の促進を図るために、鳥取港の今後の方策を検討する会を設置し、第1回の検討会を開催いたしました。
 検討会のメンバーでございますが、学識経験者、三洋製紙さん、日本通運、日中東北物産さん、エコ開発さん等の鳥取港の利用者の方々、それから山陰合同銀行、鳥取銀行、その他の金融機関、関係する行政機関で構成しております。
 第1回の検討会でございますが、現状報告と情報提供を行った後、意見交換を行っております。主な意見としましては、播磨、岡山の港の満杯状態になっているのではないか、沖待ち等のロスが発生しているのではないか。高速道路網の整備によりまして、その貨物を鳥取港から入れることができないかというような御意見をいただいております。それから、現在、新しい輸出入の貨物が出てきておりまして、現状で利用調整が発生していると、施設の再編等が必要ではないかというようなこと。それから、輸出入にかかわりまして、関税法上の開港とすることでメリットが生じるので、それに取り組んではどうかというような御意見をいただいております。
 今後の進め方でございますが、今回の検討会での意見を踏まえまして、企業へのヒアリングでありますとか、播磨、岡山地域の物流調査等を行いました上で、次回の検討会では、さらに意見交換を行い、平成29年の秋ごろまでに基本戦略の策定を行いたいと考えております。

◎福田委員長
 報告22、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、県土整備の資料14ページ以降のとおりでありまして、説明は省略いたします。
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 次に、その他でございますが、危機管理局及び県土整備部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。
 お手元に追加で配付しておりますA4縦長の1枚の資料をお願いいたします。9月15日の当委員会で報告いたしました鳥取市鹿野町岡井地区で発生した災害につきまして、10月12日付で国土交通省に災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業の採択申請をしておりましたが、11月16日採択となりましたので、その概要を御報告いたします。
 9月12日に発生しました現位置の斜面対策として、事業費といたしまして1億3,020万円、国費で6,510万円の事業が採択となりました。今後は、28年度に土砂災害の崩落がありました箇所の対策を実施し、29年度は、地元要望のあります一連区間を災害のフォローといたしまして、交付金事業の急傾斜地崩壊対策事業の新規要望を考えているところでございます。

◎福田委員長
 その他ございませんでしょうか。
 それでは、意見が尽きたようでございますので、危機管理局及び県土整備部につきましては以上で終わりたいと思います。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩したいと思います。再開は1時10分ということにさせていただきます。

午後0時33分 休憩
午後1時12分 再開

◎福田委員長
 再開いたします。
 それでは、引き続き地域振興部及び観光交流局に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔にお願いいたします。
 質疑はそれぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 なお、地域振興部の報告第3号、長期継続契約の締結状況につきましては、議案説明資料に記載のとおりでございまして、説明は省略いたします。
 まず、地域振興部からの説明を求めます。
 初めに、岡﨑地域振興部長の総括説明を求めます。

●岡﨑地域振興部長
 では、まず、地域振興部の11月補正予算等の関係からお願いします。
 めくっていただきまして、1ページです。予算関係3件です。庁内LANのネット分離に伴います統計システムの改修に伴うもの、そして、文化政策課、スポーツ課につきましては、2件とも来年4月に開催を予定しています事業につきまして、円滑に準備を進めるということで所要の経費を計上したいと考えております。
 次に、専決処分の議案説明資料をお願いいたします。1ページですが、3課4件の事業をお願いしております。4件とも10月21日に発生いたしました中部地震に係る復旧復興に関するものでして、被災した市、町への支援と、私立学校及び倉吉自転車競技場の復旧に要する経費であります。
 詳細につきましては各担当課長から説明をさせます。よろしくお願いします。

◎福田委員長
 それでは、続いて関係課長から説明を求めます。
 なお、地域振興部の議案説明資料は2冊に分かれていますが、各課長は補正予算、専決処分の順に説明をお願いいたします。

●衣笠地域振興課長
 地域振興課におきましては専決しかございませんので、専決のほうを説明させていただきます。
 専決の資料の2ページをごらんください。被災地域応援市町村交付金でございます。5,000万円の補正をお願いいたしました。先ほど部長が説明いたしましたとおり、中部地震に係る市町村の支援を行うためのものでございます。市町村立以外の公民館や集会所の修繕、改築、あるいは飲料水供水施設等を対象に、市町村が、その改修等に要する経費を補助する場合に県が2分の1を補助するというものでございます。地域コミュニティーの早期再建等に役立つものと考えております。この要項は、10月28日に施行いたしまして、各市町村に通知しております。この要項に対応するため、倉吉、湯梨浜、北栄等につきましては、議会で専決なり補正をいたしております。
 続きまして、3ページをお願いいたします。市町村資金貸付金でございます。これも中部地震を対象といたしました応急対策、災害救助、災害復旧等を実施するのに必要な経費を貸し付けるものでございます。主な事業内容といたしましては、今説明いたしました災害応急事業、災害復旧事業、災害救助事業等につきます施設整備なり修繕等の経費を対象といたしておりまして、地方財政法第5条各号に定める事業が対象になっていきます。地方財政法第5条は起債を財源とできる支出でございます。貸し付け条件は、利子は無利子、償還期間15年ということで、貸付枠10億円ということで制度を要求するものでございます。

●國米教育・学術振興課長
 同じ専決処分の議案説明資料の4ページをお願いいたします。私立学校災害復旧費補助事業でございます。このたびの地震で被災いたしました倉吉北高等学校、湯梨浜高等学校・中学校、それから、鳥取看護大学、鳥取短期大学の災害復旧費に対して3分の2の補助を行うものでございます。あわせて自己負担を金融機関から借り入れを行った場合について、10年間の利子補助を行うことにしております。この利子補助につきましては、同じ資料の11ページに債務負担行為の調書ということで支出予定額を記載させていただいております。

●小西スポーツ課長
 それでは、補正予算資料の4ページをお願いいたします。先月26日、関西ワールドマスターズ2021の本県開催競技が決定しました。末尾に記載しておりますグラウンド・ゴルフ、アーチェリー、自転車、柔道の4競技であります。この中で本県発祥のグラウンド・ゴルフは日本国内では広く普及しておりますが、世界的にはまだまだでありますので、来年4月にニュージーランドのオークランドで開催されるワールドマスターズゲームズに参りまして、グラウンド・ゴルフの体験などをしてもらってPRを行いたいと考えております。そのための展示物の作成とかノベルティーグッズの作成などを行う経費を計上しております。ワールドマスターズゲームズは4年に1度でありますので、来年4月のオークランド大会が直前大会となるということであります。よろしくお願いします。
 専決分の資料の5ページをお願いいたします。中部地震で被災しました倉吉自転車競技場の施設設備を復旧するものであります。壁の亀裂が10数カ所、天井の剥離数カ所など、比較的軽い被害でございました。この施設を設置管理しております鳥取県体育協会に対して168万5,000円を助成するものであります。

●前田統計課長
 補正予算資料の2ページをお願いいたします。統計調査総務費の補正をお願いするものでございます。セキュリティー対策として全庁で進められております庁内LANのネットワーク分離に伴いまして、統計課が管理しております統計資料目録検索システムの改修を行おうとするものでございまして、このたび120万8,000円の補正をお願いするものでございます。統計課が収集いたしました資料は、公文書館で保管し、一般の閲覧に供しております。平成12年度からこのシステムを活用して資料目録を公開しております。このシステム改修に伴う経費でございまして、ネットワーク機器の整備、あるいは専用端末の導入を予定しておりまして、今年度内の完了を予定しております。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 それでは、補正予算の3ページ目をお開きください。第19回北東アジア美術作品展示会の開催経費でございます。来年4月上旬に開催予定の北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットにあわせまして5カ国参加での美術展覧会を開催いたします。会場は鳥取県の中部地域を予定しております。まず、今年度11月補正で印刷物、図録であったりポスター、チラシの製作に係る経費78万2,000円を要求しております。
 また、8ページの債務負担行為で664万円要求しておりますが、美術作品の輸送、また、通訳等の経費につきまして予算を要求しているものでございます。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○森委員
 北東アジア美術作品展示会なのですけれども、一番大きいのが美術作品の輸送なのですけれども、これは他の国の現地からの輸送費を全部こちらで見るというスタイルですか、こちらがとりに行くのか、ちょっとその辺を教えてください。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 済みません、国内空港まではそれぞれの国が送ってきますけれども、これをまたその国に返すときに発送するお金が必要ということと、あと、それから作品の解説等を翻訳していただくのに通訳料が必要ということでそれぞれ経費を計上しております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○森委員
 はい。

◎福田委員長
 そのほかございませんか。

○長谷川委員
 専決分のほうなのですけれども、公民館の改修費は、本当にすぐれた制度といいますか、政策であり、市町村は喜ばれると思います。今回、倉吉市でも構造上のこともありまして、公民館が被害を受けている箇所が結構あります。(新)となっておりますけれども、従来は全くなかった制度でしょうか。

●衣笠地域振興課長
 はい、従来はなかった制度、このたびつくったものでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい。
 それと、地区公民館等ということでちょっと含みを持たせていただいておりますが、これは主には地域コミュニティーの拠点となっているような施設を指すものでしょうか、ちょっと想定されるものを。

●衣笠地域振興課長
 これは自治会なり集落が使用します公民館なり集会所等を幅広く対象とする予定ではございますが、各市町が検討されて申請してこられるということで、相談はかなり受けておりますが、その中で今後どういうふうなものが対象になっていくかというのは詰まっていくものだと考えております。

○長谷川委員
 市町村の意向を聞いていただくということで、大変いい姿勢だと思います。ぜひこの範疇を深く広く持っていただきまして、今回、公共施設で県というわけではない地域コミュニティー的な施設が被害を受けておりますので、ぜひ助成を図っていただきたいと思います。
 続けて、4ページです。私立学校振興費の中で私立学校に対しての復旧助成なのですけれども、この前、私学連盟で説明を聞いたときに、対象とするのが例えば外壁なら外壁、屋根なら屋根ということで、部分、部分を取り出して、それがパーツで40万円を超えないと以下のものは対象にならないという説明だったのですけれども、そのような組み立てになるのでしょうか。

●國米教育・学術振興課長
 40万円というのは、全体の被害額を40万円で線引きをさせていただいていまして、国の類似の制度を参考にしてセッティングをしております。

○長谷川委員
 全体のといいますと、トータルの40万円以下は対象にしない、以上から始まるという意味で。

●國米教育・学術振興課長
 そうですね、はい。

○長谷川委員
 それなら安心しました。この前の説明ではなかなかうまくいかないのではないかなと思ったものですから、大変助かります。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい。

○横山委員
 補正予算関係、4ページ。グラウンド・ゴルフ、アーチェリー、自転車、柔道の試合が決定したので、大変たくさんあるからよかったと思っております。それで、自転車のロードレースではなくて、トラックのほうで補修事業をするのにどのくらいかかったのですか、まずちょっとそれを。

●小西スポーツ課長
 このたびの地震に関しては、先ほど専決処分で報告しました金額ですが、168万5,000円かかっております。壁の亀裂とか天井の剥がれがありました。

○横山委員
 オークランドでPR活動をするというのですけれども、ニュージーランドで大丈夫かな、グラウンド・ゴルフは。

●小西スポーツ課長
 ニュージーランドが大丈夫か。

○横山委員
 いや、ニュージーランドでPRが成功しそうかなというような心配。

●小西スポーツ課長
 ワールドマスターズの組織委員会でPRする場所を設定、確保していただきます。ほかの県もやられるかもしれませんけれども、その中で、本県はグラウンド・ゴルフを初め、各競技の
PRをやりたいということで、実際に体験してもらったりというのを考えております。

○横山委員
 わかりました。頑張ってください。

◎福田委員長
 済みません、私もちょっと関連なのですけれども、小西課長、ワールドマスターズゲームズというのは開会から閉会までが10日間ぐらいなのですよね。湯梨浜町の潮風の丘とまりで10日間しっかりやるのか、それとも例えばここを軸に県内4カ所の公認コースをサーキットで回っていくような発想はあるのかないのか。鳥取県はそんなに大きな県ではないのですから、せっかくですから4つの公認コースを潮風の丘をメーン会場にサーキットで回っていただくようなことをしていただけると、鳥取県全体が非常に盛り上がるような感じがするのですけれども、そのあたりまだまだ余地がありますか。

●小西スポーツ課長
 今、申請しておりますのが、16日間の中で、競技ごとになりますが、3日とか4日とかというような形になります。グラウンドゴルフにつきましては潮風の丘でやるということで申請をしておりまして、サーキットというところまでは今考えてはいないところです。

◎福田委員長
 では、例えばワールドマスターズゲームズの本大会は潮風の丘とまりでやるのですが、それにあわせた記念大会みたいな感じで鳥取県が主催して、4つのコースであわせて何か共催の大会みたいなことというのはできませんですか。

●小西スポーツ課長
 そうですね、そういったことは関係の市町に相談をしながら設定をして選手の皆さんにお知らせするということはできるかもしれませんので、ぜひ検討してみます。

◎福田委員長
 よろしくお願いいたします。
 ほかはございませんか。

○澤委員
 先ほどの被災地応援の市町への交付金のことをちょっと教えてもらいたいのですけれども、これは交付率が2分の1というふうになっていますけれども、これは市町村に交付するということなので、どうなのでしょうか、例えば市町村が助成する場合に県は2分の1、市町村がそれ以外にやった部分をかさ上げという、そういうふうに捉えていいのでしょうか。

●衣笠地域振興課長
 基本的には市町が補助される場合の額の2分の1ということですので、全体として市町が全額を負担するような形でされれば、その2分の1ということになります。

○澤委員
 では、市町が最高でも2分の1ということですよね、結局、その部分の。

●衣笠地域振興課長
 はい。

○澤委員
 はい、わかりました。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 次に、観光交流局から説明を求めたいと思います。
 初めに、吉村観光交流局長に総括説明を求めます。

●吉村観光交流局長
 では、11月補正予算関係観光交流局資料をお願いいたします。お開きいただきまして1ページでございますが、今回は主に観光関係でございましたら中部地震からの風評被害対策とあわせて来年度切れ目なく早期の観光誘客を行うものに対する債務負担行為の設定という大きな2本の柱でお願いしております。
 国際交流関係でございますが、年度内に例えば平昌オリンピックの1年前イベントでございますとか、あるいは年度早々に北東アジアサミットが鳥取県開催予定でございます。そういったあたりの年度内から新年度当初への事業をお願いするものでございます。
 なお、急ぎます風評被害対策につきましては、先般の政務調査会等で専決でお願いしておりますと申しておりましたが、その予算につきましては、元気づくり総本部広報課の元気な鳥取発信事業の中に全部包括されておりまして、その予算を活用して急ぐ風評被害対策は行っております。観光交流課の専決処分関係の御報告はございませんので御承知をいただければと思います。

◎福田委員長
 次に、関係課長から順次説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 では、資料の2ページをごらんください。夢みなとタワーの管理委託費でございます。これは冷暖房設備機器の経年劣化による部品交換でありまして、あわせて18ページをごらんください。こちらの事業が繰り越し事業になっておりまして、理由としては冷温水発生機器におきまして、冷暖房を使用していない時期に機器交換を実施する必要があるため、3月から4月となりますけれども、作業がずれ込みますので繰り越しをお願いするという内容になっております。
 続けて3ページをごらんください。済みません、あわせて19ページと、3ページもあわせていただきまして、これ以降、私が説明する7つの事業のうち6事業におきまして、早期に切れ目なく事業を行うために債務負担行為をお願いしている内容が6つ、上から6個目までが観光戦略課の事業になっております。19ページですね。
 では、3ページをごらんください。国内航空便の利用対策促進事業でございます。中部地震での旅客の減少対策として、個人旅行客向けに首都圏からのお客さんを利用促進させるためのキャンペーン展開でございます。これは3月下旬から5月下旬まで事業を行うもので、大手の宿泊サイトを活用して情報発信を行うものでございます。
 はぐっていただきまして、4ページをごらんください。コンベンション誘致促進事業でございます。こちらも中部地震の減少対策として、コンベンションビューローが行っておりますコンベンション誘致について、400万円余の増額をお願いするものでございます。コンベンション開催助成の補助金でございます。
 引き続きまして、5ページをごらんください。とっとりスタイルエコツーリズム普及推進事業でございます。こちらも中部地震での旅客の減少対策として修学旅行の受け入れ促進を図るため、教育旅行の宿泊助成制度への補助について150万円余の増額をお願いする内容でございます。
 めくっていただきまして、6ページをごらんください。観光情報提供事業でございますけれども、こちらも中部地震による旅客の減少対策として年度当初から切れ目のない積極的なパブリシティーを行うため、平成28年度中に業務受託者を決定するために債務負担行為1,000万円をお願いするものでございます。主な内容はテレビ番組を活用しての情報発信でございます。
 引き続きまして、お隣の7ページをごらんください。「ぐるっと山陰」誘客促進事業でございます。こちらも中部地震での旅客減少対策としてバスツアーの造成、それから、旅行商品の造成を支援するものでございます。内容につきましては、事業内容に書いてありますとおり、バスの補助、それから鳥取県への旅行商品の造成補助という内容になっております。
 めくっていただきまして、8ページをお願いします。宿泊促進WEB対策事業でございます。こちらは鳥取県旅館ホテル生活衛生同業組合が行います大手宿泊サイト上での鳥取県のPR事業に対する補助でございます。こちらも中部地震の減少対策として、個人旅行客向けに切れ目のない効果を期待するものでありまして、3月下旬から5月中旬までの年度をまたがる期間の実施事業でございます。
 9ページをごらんください。観光周遊促進支援事業でございます。こちらも中部地震での旅客減少対策として、個人旅行者向けに県内における二次交通の充実を目指し、周遊タクシー、それからバスツアーの事業について支援を行う内容になっております。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 10ページをお願いいたします。「平昌冬季オリンピック・パラリンピック」1年前記念交流事業でございます。詳細につきましては政務調査会で説明させていただいておりますので、省かせていただこうと思いますが、再来年2月に平昌でオリンピック・パラリンピックが開かれるということに伴いまして、姉妹提携を結んでおります江原道で1年前のプレイベントを来年2月に開こうということで、招待を受けたことに伴う事業でございます。政府代表団の派遣、文化公演団の派遣、広報ブースの出展というようなことを予定しておりまして、580万円余の補正をお願いするものでございます。
 続きまして、11ページをお願いいたします。第22回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット開催事業でございます。これにつきましても政務調査会で御説明いたしましたので詳細は省かせていただこうと思いますけれども、来年4月上旬ごろに友好交流地域4地域の首長を招き、県中部を会場として北東アジアサミットを開催しようとするものでございます。現年の予算として326万円余、来年度の債務負担行為として2,000万円をお願いしております。現年度予算につきましては実務代表者会議ということで、事前準備のための会議を行うものでございます。
 続きまして、12ページをお願いいたします。こちらも債務負担行為をお願いするものでございますが、モンゴル中央県友好交流20周年記念事業でございます。来年がモンゴル中央県との友好交流締結20周年を迎えるということでございまして、これを記念する20周年の記念事業を開催しようとするものでございます。主な内容といたしましては、北東アジアサミットの時期、4月に中央県の訪問団を受け入れて記念事業を開催するということを予定しております。これにつきまして債務負担行為115万5,000円をお願いをするものでございます。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。ありませんか。

○長谷川委員
 11ページ、交流推進課ですが、北東アジアサミットですね。中部地区ということで準備を進めていただくということで結構ですけれども、具体的に絞って考えますと会場も限られてきますので、改修が4月に間に合えば、倉吉未来中心とか、そういうことを予定しているということもこれからの復興の明るいニュースにもつながるかと思いますので、タイミングを見ながら、ある段階でそのあたりの公表も行っていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 これまで鳥取県でも何回か北東アジアサミットをやっているのですけれども、中部での開催は次回が初めてということになります。会場につきましては、長谷川委員からございましたが、未来中心等もできればメーンの会場としたいというようなことも含めて考えていきたいと思っております。またしかるべき時期に公表させていただくよう努力してまいります。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 はい。

◎福田委員長
 よければ、報告事項に移りたいと思います。
 なお、質疑等につきましては説明終了後に行っていただきたいと思います。
 まず、地域振興部から報告23、鳥取市への保健所業務等の委託に係る東部4町住民説明会の開催について、報告24、航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機(KC-46A)の配備申入れに係る状況について及び報告25、平成27年度決算(市町村分)に係る健全化判断比率・資金不足比率(確定値)について、衣笠地域振興課長の説明を求めます。

●衣笠地域振興課長
 まず、鳥取市の保健所業務等の委託に係る東部4町住民説明会の開催につきまして、報告いたします。
 平成30年4月に鳥取市が中核市に移行し、保健所を設置します。その設置に伴いまして、保健所業務を市に委託するということで、市と各町と連携して住民説明会を開催いたしました。
 開催日時等につきましては記載のとおりでございますが、10月15日から10月29日までの間に岩美、若桜、智頭、八頭の4町で行っております。これには県と市の職員が参加して行っておるところでございます。
 主な説明内容といたしましては、県から市への保健所業務の委託と県の支援について、保健所の主な業務について、鳥取市における保健所設置の準備状況についてということで、3番目の準備状況につきましては鳥取市が説明したということでございます。
 質疑応答、主な意見でございますが、東部4町の住民に対する保健所業務に係る県の責任についてというところでございますが、これにつきましては、法令により県に義務づけられたものでありますので、県が責任を持って行うということで、必要なバックアップは引き続き行っていくと。また、職員研修や情報、ノウハウの共有、人事交流等を通じて中部、西部との対応レベルの差が生じないように取り組むと答えております。
 移管後の市の保健所等の体制、専門職員の人員はどうなるのかという質問がございまして、鳥取市が設置する保健所において、現在、県が行っている相談対応や各種許認可に係る諸手続を行うと。また、専門職員の確保、育成ができるまでの間は県が職員派遣を行うということで、職員体制を確保するということと答えてございます。
 3番目で、鳥取市で平成30年4月からの保健所業務を対応できるのかということで、県からの派遣で専門職を確保できるということと、あるいは現在、市職員を県へ派遣、県等が行う研修、訓練への参加や職員同行しての業務対応を行うこと等によって業務引き継ぎも準備を行っているという説明を市が行っております。
 市保健所の施設の障がい者等への対応や駐車場の確保など、保健所業務の準備状況はどうかという質問がございまして、30年4月からの保健所業務を行う施設、さざんか会館でございますが、これを改修して障がい者のための対応をしていくということ、あるいは駐車場も不足しないように必要台数の確保に向けて準備中という回答が鳥取市よりなされました。
 住民、団体、関係事業者に対する周知につきましては、引き続き町の広報等を活用して行っていきますとともに、いろいろな場面での説明会、個別の団体への説明、住民の方への説明会についての対応等を引き続き行っていくということで、町等を通じてお声をかけていきたいという回答をしております。
 今後の予定といたしましては、住民説明会等において要請のありました関係団体に対しての説明の場を随時持っていきますとともに、引き続き各町の広報紙に準備状況等の内容を説明して周知していきたいというふうに考えております。
 なお、11月8日には東部医師会理事会において説明を行っております。
 続きまして、2ページをお願いいたします。航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機
(KC-46A)の配備申し入れに係る状況についてでございます。
 航空自衛隊美保基地における機種変更に係る事前協議について、平成28年9月8日に中国四国防衛局から文書申し出があり、それを受け、県として国に対して確認が必要な事項を35項目及び追加照会事項4項目を照会しているところでした。その回答が次のとおりありましたので、その概要を報告いたします。
 あわせて、去る10月22日、美保基地において、空中給油・輸送機(KC-767)、これは美保基地に配備予定のKC-46Aと改修母機を同一とする機体でございますが、これを用いてのデモフライトが中国四国防衛局によって行われましたので、その概要を報告いたします。
 まず、県確認事項に対する国の回答でございますが、詳細は別紙1のとおりでございますので、後ほどごらんいただければと思いますが、主なところを御説明申し上げます。配備に関することということで質問いたしましたところ、空中給油・輸送機の目的、必要性につきましては、目標発見後、より遠方で直ちに対処し得るよう空中警戒待機の体制を整えることが、我が国の防空を全うするために必要になってくるという回答がございました。
 空中給油・輸送機が美保基地に決定した理由を尋ねましたところ、航空自衛隊の全ての飛行場を対象として総合的に検討、評価を実施し、結果、必要な空域全般への進出に極めて有利で、南西地域への迅速な進出が可能とする位置にあり、配備基地として最適というような回答でございました。
 空中給油・輸送機の配備により、美保基地の位置づけ、性格の変化はあるかと尋ねましたところ、空中給油・輸送機には空中給油機能及び輸送機能の2つの機能があり、いずれも作戦支援機能であるので、既にC-1輸送機が配備されていることで美保基地が持っている機能であるというような回答でございました。
 安全・安心に関することを尋ねましたが、これにつきましては、基本的にはまだKC-46Aはアメリカで開発中でございますので、まだこれで確認できるということではございませんが、おおむね安全・安心であるというような回答でございますし、騒音につきましても、これも推測でございますが、現在配備されているC-1より小さいということを回答いただいております。
 さらに、配備後の騒音測定の調査はどうなるかということで聞きましたが、これにつきましては配備後における周辺基地の状況を踏まえて適切に対応するという回答がありました。
 訓練と民間機運用に関することにつきましては、おおむね影響はないという回答でございました。
 3ページをお願いいたします。追加確認事項でございますが、騒音被害等につきまして聞きましたら、基本的には影響はないと認識しているという回答がございました。また、空中給油が可能な自衛隊機及び米軍機の具体的機種はここに書いてあるとおりで、おおむね全ての機種にできるというようなことでございました。
 今後の対応でございますが、国からの回答が示されたことを踏まえまして、県として地元の意見を伺う必要があると考えますので、意見照会を行うこととしたいと考えております。
 続きまして、中国四国防衛局によるデモフライトの騒音測定結果でございます。10月22日、9時半から15時30分までの間、美保基地におきましてデモフライトが行われました。境港市、米子市の地元関係者及び県議会議員の皆様等の参加で、大体120名程度が参加したと聞いております。騒音測定結果でございますが、おおむね新しく配備されるKC-46Aを擬しておりますKC-767は、現在、美保基地に配備されておりますC-1よりは低いという結果になっております。これにつきましても基本的にはまだ配備されておりませんので、もう一度実際に配備されるような状況になりましたらデモフライト等を行うことになろうかと考えております。
 デモフライト等の参加の感想につきましては省略させていただきます。
 次ページ以降に確認事項等がございますのでごらんいただければと思います。
 続きまして、26ページをごらんください。平成27年度決算(市町村分)に係る健全化判断比率・資金不足比率(確定値)についてでございます。地方公共団体の財政の健全化に関する法律により、市町村において平成27年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率が算定され、数値が確定されたということでございますので、報告いたします。
 健全化判断比率ですが、早期健全化基準以上となる団体はございませんでした。健全化判断比率の状況といたしましては、実質赤字比率は全市町村で赤字なしということで前年度と同様でございます。連結実質赤字比率も同様でございます。実質公債費比率につきましては、起債発行の抑制や繰り上げ償還など、おおむね減少傾向にあり、地方債発行に許可が必要な18%以上の団体は1団体減でゼロとなったと。これは日野町が18%以上から下回ったということでございます。将来負担比率は増加した団体はなく、各団体とも健全な財政運営に努めておられるということでございます。
 続きまして、資金不足比率(公営企業に係る指標)でございますが、経営健全化基準以上となる団体はございませんでした。資金不足が発生した公営企業会計及び資金不足比率の状況でございますが、境港におきまして、土地区画整理費特別会計で地価の低迷で用地の分譲価格が簿価に達しないために赤字の状態でございます。若桜町におきましては、索道事業特別会計、これはスキー場のリフトでございますが、雪不足でスキー場の料金収入が減になったということで収支が悪化したということでございます。湯梨浜町、これは水明荘でございますが、料金収入の減により収支悪化ということでございます。
 詳細につきましては参考と別冊をごらんいただければと思います。

◎福田委員長
 続きまして、報告26、倉吉未来中心の震災被害の対応状況について、神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 それでは、33ページをお開きください。倉吉未来中心の震災被害の対応状況について御報告いたします。
 10月21日の震災におきまして、アトリウムと大ホール等に深刻な被害が発生いたしました。写真を添付しておりますが、入り口のつり天井の落下、これはよく新聞等でも報道されておりますが、天井が一部落下しております。また、内側の壁の仕上げ材の落下、また、アトリウムの弓なりの部分を支えておりますトラス基礎の橋脚にもひびが入っております。また、大ホールの舞台機構でございますが、これは幕とか看板とかを上げたり下げたりいたしますつり物機構のガイドが、本来でしたら横一列、真っすぐになっているところが、写真のほう、ちょっと斜めになっておりまして、こういったふうにゆがんでおります。
 34ページに図面をつけております。被害のあった箇所につきましては赤いマークをつけております。
 もとに戻っていただきまして、催事なのですけれども、12月末までの催事は全てお断りということと、大ホール、アトリウムにつきましては2月末までの催事についてお断りの連絡を行っております。
 未来中心の事務局は、今現在、館内の、34ページの図面の上に紫の部分がありますが、この部分で臨時に事務局営業をしております。また、12月15日までにはもとの事務所に復活の予定でございます。テナントや団体事務局さんは、今、一時ちょっと外に出ていただいておりますが、こちらにつきましても12月中旬ぐらいにはお戻りいただけるようにお話をしようと考えております。
 6番目、復旧工事ですが、11月16日より仮設間仕切りを設置いたしまして、復旧工事に着手しております。
 35ページでございます。作業状況でございます。上の図が1階の図面でございますが、アトリウムのところに赤い線が引っ張ってあるところがございますが、こちらの仮設の間仕切りラインをして一般の方が入らないようにして工事を行っております。上のブルーの部分ですけれども、よりん彩につきましては、あすからこちらでの業務を再開すると聞いております。入り口といたしましては、倉吉の図書館、交流プラザのほうの出入り口を利用していきたいと思っております。また、レストランにつきましても、左側のレストランの出入り口を使って入っていただきたいと思っております。また、梨記念館につきましては、12月15日の再開を目指しておりまして、裏のフルーツパーラーのほうから出入りをしていただく予定にしております。その他、未来中心の会議室、リハーサル室、練習室等は12月15日には再開をしたいと思っております。小ホールにつきましては、前の駐車場からの入り口がなかなか確保できないということで、今、正面入り口の右のほうに小ホールの出入り口を新しくつくるということで、建具の改修をしておりますので、1月末までの再開を目指しております。また、会議室、セミナールームも順次再開を目指しております。全館の再開につきましては、アトリウム、大ホールを含めまして、来年の2月末までに復旧工事を完了の予定としております。予約受け付け等のオープンは、その後、機材の点検、清掃等もありますので、もう少しお時間をいただくことになると考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告27、第71回国民体育大会における鳥取県選手団の結果について、報告28、第16回全国障害者スポーツ大会における鳥取県選手団の結果について、報告29、関西ワールドマスターズゲームズ2021開催競技決定について、報告30、2019レーザー級世界選手権大会の開催決定について、報告31、本県ゆかりのスポーツ選手による被災地応援メッセージの展示について及び報告32、リオパラリンピック競泳銀メダリスト木村敬一選手の講演会等の開催について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、36ページをお願いいたします。先月、いわて国体の本国体が終わりまして、総合成績が出ました。男女総合成績、天皇杯ですけれども、42位ということで、昨年の40位からは2つ順位は下げたのですけれども、競技得点で見れば353.5ということで、昨年を上回っております。また、3年連続で300点を超えてきております。ボートや山岳を初めとして、本県の得意競技で順当に得点を上げております。また、少年勢、高校生ですけれども、山岳ですとかボーリング、ボクシングで優勝するなど、ことしも少年は活躍しました。成年勢についてもことしも特にカヌーの遠藤、福本選手、それから陸上の西澤選手など、ベテランの活躍が見られました。
 目標としております30位台にはわずか15点及ばなかったのですけれども、内容的には悪くはない内容であったと思います。この国体での活躍が本県に元気を与えてスポーツ振興につながるということで、引き続き競技力の向上に努めてまいりたいと思います。
 37ページ以降は入賞者を掲載しておりますので、またお目通しいただければと思います。
 40ページをお願いします。今度は障がい者の国体ですけれども、第16回全国障害者スポーツ大会いわての成績について報告します。
 国体とは違って8位以内で入賞ということではなくて、3位までのメダル授与というやり方です。結果としましては、金メダル7個、銀メダル7個、銅メダル4個ということで、合わせて18個のメダルを獲得しました。毎年メダル獲得率というのを目標にしておりまして、それを60%ということにしておりますが、ことしはあと1個でしたが及ばなくて、58%ということになりました。ただ、内容的には走り高跳びの前島選手が大会新記録、それから、川口選手を初めとして少年勢が多くの種目で自己ベストを更新したということで、よく頑張ったと思います。特別支援学校の生徒たちは特によい経験になったと思いますし、これからの自信にもなったと思います。障がい者スポーツの振興についても引き続きしっかりと進めていきたいと思います。
 41ページをお願いします。先月26日ですけれども、関西ワールドマスターズの競技種目、会場地が決定しました。先ほども少しお伝えしましたが、本県では鳥取市でアーチェリー、倉吉市で自転車、米子市で柔道、それから、湯梨浜町でグラウンドゴルフと、この4競技5種目を開催することとなりました。
 今後ですけれども、来年4月に開催市町や競技団体で構成する実行委員会を設立して準備作業に入りたいということ。また、来年4月にオークランドで大会があります。これに出向いて、特にグラウンド・ゴルフのPRをしてまいりたいというふうに思います。
 42ページをお願いします。かねてから内定しておりましたセーリング、ヨットですけれども、これのレーザー級の世界選手権が本県の境港市で開催されるということがこのほど正式に決まりました。選手権ですけれども、2019年、平成31年7月から8月にかけて約3週間、境港の公共マリーナで開催します。世界各国から大体男子が160人、女子が120人が参加予定です。先週21日ですけれども、日本セーリング連盟会長、あるいは日本レーザークラスの協会の会長を招きまして、祝賀の式典を行いました。今後ですけれども、来年度は境港市と一緒に実行委員会を設立して準備作業に入りたいと思います。
 43ページをお願いします。さきの中部地震では、本県は大きな被害を受けました。それで、本県には全国からたくさんの応援メッセージが届いているところですが、このほど大相撲の横綱白鵬、それから石浦関、山口関、皆さん、宮城野部屋の方ですけれども、そして、陸上の福島選手から応援メッセージをいただきました。このメッセージ色紙は、当初、県庁の玄関に展示をしておりましたが、11月14日から被災地であります中部総合事務所で展示をしております。石浦関は本県出身で53年ぶりの新入幕ということで、地元鳥取市でパレードをされた機会を捉えてメッセージ色紙をいただきました。負けない鳥取と力強く書いていただいて、本当に今場所は負けなくて見事敢闘賞を受賞されました。今後ですけれども、可能であれば被災した市町の役場にも展示してはどうかということで考えているところであります。
 最後に、44ページです。先週23日ですけれども、パラスポーツ、あるいはパラリンピックを知ってもらおうということで、パラリンピアンとの交流事業としまして、リオ銀メダリストの木村敬一選手を招いて講演会と水泳交流会を開催しました。木村選手ですけれども、リオで毎日のように決勝レースに出場して、金メダルには届きませんでしたけれども、メダルを4つ獲得されて、日本選手団のエースとして活躍をされました。講演会では、「パラリンピックと私」ということで、生い立ちであるとか、あるいはロンドン大会、リオ大会での裏話などをお話ししていただきましたし、水泳交流会では参加者30名と一緒に、光を通さないゴーグルをつけてブラインド水泳を体験したり、それから、タッピングといいまして、下の写真の右にあるのですが、ターンをする前に壁が近いということを知らせるために棒で頭をたたくのですけれども、これを体験してもらったりというようなことをしました。参加者の方もふだん聞けない話を聞いたり一緒に泳いだということで、パラスポーツというものへの理解が深まったということであります。また機会があればこういった取り組みをやっていきたいと思います。

◎福田委員長
 最後に、観光交流局から報告33、鳥取県中部地震による観光風評被害の影響と県等の取組について及び報告34、「全国ロングトレイルフォーラムin山陰海岸」の開催について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 では、常任委員会報告資料の観光交流局の資料1ページをごらんください。鳥取県中部地震による観光風評被害の影響と県などの取り組みについて説明させていただきます。
 このたびの地震に係ります宿泊予約キャンセル数はこちらに書かれておりますとおり、11月15日までの数字で2万8,967人泊となっております。こちらに東・中・西部別の数も書いております。東部は1,852人泊、中部が1万6,931人泊、西部が1万184人泊となっております。最近の観光地宿泊施設の状況でございますけれども、新しいキャンセルはなくなってきておりまして、週末は予約が入り出しているという状況でございます。ただ、平日は伸びが弱く、楽観を許さない状況であるということでございます。それから、インバウンドに関しては、香港などからのお客さんについては、影響は限定的ではありますが、エアソウルの米子ソウル便のキャンセルが結構多くなっておりまして、11月15日までの便で1,066名のキャンセルが発生しております。韓国市場の対策として、ブロガーを招聘して鳥取県の観光施設や宿泊施設が元気な姿を情報発信したり、また、旅行会社と連携した広報宣伝を強化するなど、来訪客の回復に努力しております。
 お客さんを取り戻すための取り組みでございますけれども、団体バスツアー助成の上乗せですね、通常は3万円のところ1台1泊当たり6万円というふうに専決予算で支援をいただいております。それから、日帰り団体ツアーバスにも1台当たり3万円ということで実施しております。
 県による観光客向けの取り組みといたしまして、周遊を促すトリパスという刊行物を特別に作成、配布いたしましたし、はぐっていただきまして2ページ目、宿泊者によるSNS等による情報発信として、鳥取県内に宿泊していただいた方を対象に、SNS等で鳥取は楽しかった、鳥取は大丈夫という内容を発信していただき、粗品を提供することもしております。それから、(4)の県内、県外でのキャラバン隊派遣ですけれども、10月21日の地震発生直後の10月27日以降、首都圏、それから、大阪などでキャラバン隊を派遣してPRを行っております。こちらに書いておりますとおり、今月も多く予定をしておりますし、年明けまで引き続きキャラバンでの
PRを行っていく予定にしております。それから、市町村、地元団体によるクーポン発行の取り組みということで、三朝温泉とはわい・東郷温泉につきまして、1万円の割引クーポン券を発行して旅客の取り込みを図っております。三朝温泉のクーポン券については既に完売しております。
 企業からの支援でございますけれども、1番から6番まで書いてありますけれども、各社から旅館内で使える例えば500円とか1,000円のクーポン券のプレゼント企画をしていただいたり、それから、宿泊の割引クーポンを発行していただいたり、それから、ANAさんにつきましては、運賃の値下げなど、協力をしていただいております。
 復興に向けた国の対応を書いておりますけれども、11月3日に石井国土交通大臣が来県されて、被災地視察、それから観光関係者との意見交換会を行いました。県側の出席者から復興割などの割引助成支援など、強い要望がされました。それに対して、11月5日の参議院TPP特別委員会、済みません、「時別委員会」になっています。「特別委員会」の間違いです。安倍総理が鳥取応援プログラムを早急に取りまとめる旨を発言されたところで、現在、観光庁を通じて継続的に情報収集中でございます。
 3ページをごらんください。「全国ロングトレイルフォーラムin山陰海岸」の開催について説明させていただきます。
 来る12月3日土曜日に、ジオパークのロングトレイルについてのトークセッション、それから、12月4日日曜日に、ジオパークトレイル体験ツアーを開催いたします。トークセッションでは、ロングトレイルが環境教育に果たす役割、女性ハイカーの目線で見たトレイルハイクの楽しさ、それから、アメリカのロングトレイル事情に精通したスペシャリストの方にその現状と山陰海岸ジオパークトレイルの可能性についてお話しいただくような内容になっております。
 トレイル体験ツアーにつきましては、はぐっていただきまして、4ページに4つのコースが載っております。こちらのコースについて、各コース30名ぐらいを参加費1,000円で募っておりまして、各コース30名ぐらい集まりつつあるということでございます。
 お手元にオレンジ地に赤字のロングトレイルフォーラムin山陰海岸というPRチラシをお配りしておりますので、また参考にごらんいただければと思います。

◎福田委員長
 続きまして、報告35、マレーシアでの観光物産展等の開催結果について、鈴木観光戦略課国際観光誘客室長の説明を求めます。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 国際観光誘客室でございます。
 5ページをごらんいただけますでしょうか。市場開拓局の販路拡大・輸出促進課と観光戦略課が共同して、マレーシアにおきまして観光物産展等を行ってまいりましたので、その結果について御報告いたします。
 マレーシアからの訪日観光客数は非常に伸びてきておりまして、訪日の観光客数の中ではベスト8に入ってくる市場でございます。そこに本県の農林水産物等の輸出促進、観光客誘致の観点から各種取り組みを行ってきたものでございます。
 1、2、3、4とございまして、1の食と観光を楽しむ会、これはレセプションでございますけれども、こちらにつきましては、マレーシアの政府観光局や大使館、ジェトロ、メディア、ブロガー、バイヤー、レストランシェフと主に物産関係、輸出関係の業界の方々をお呼びしまして、鳥取の食事等を楽しんでいただきました。また、観光のPRも行ってまいりました。非常に多くのメディアの方々においでいただきまして、取り上げていただきました。新聞だけではなくて、国営放送でも特別番組を放送していただいたというところでございまして、非常に大きな効果があったと受け取っております。
 2番目の観光物産展でございますが、これは伊勢丹のクアラルンプールで10日間にわたり行いました。県内からは7社に出展していただきまして、梨ですとかアイスクリーム、こういったものが非常に売れ行きが好調だったと伺っております。売り上げ結果については現在集計中でございます。伊勢丹の中に観光PRブースを設けまして、コナン、鬼太郎がマレーシア市場でも非常に人気でございまして、一緒に写真も撮るということが人気でございました。県からは3,000部のパンフレットを用意しておりましたが、全てお持ち帰りいただいたということでございます。
 3番目にレストランでの鳥取県フェアでございますけれども、ヒルトンのレストラン2店舗、これは日本料理と広東料理店でございますが、こちらで鳥取のメニューを提供しておるところでございます。
 最後4番目の観光関係者との意見交換でございますが、今回初めてマレーシアの政府観光局と意見交換を行ってまいりました。鳥取の観光情報を提供させていただくのに加えて、この9月に就航した香港便をトランジットして、例えばアウトバウンドでマレーシアに行っていただくということですとか、マレーシアからおいでいただくというふうな相互交流を図ることについて、意見を交換して情報を共有したところでございます。
 また、(2)日本に一番多くお客様を送っておられるアップルバケーションズという旅行会社がございまして、ここの社長様と意見交換しました。こちらの会社には昨年度から鳥取県を訪問するツアーを催行していただいておりますけれども、ことしの9月にも企業のインセンティブツアーの報奨ツアーを催行していただいて、80人の方々に鳥取県においでいただいたり、そういったことを確認できましたし、今後また鳥取の視察ツアーを希望されておりますので、本県へのさらなる誘客に向けて積極的に連携を強化することを確認してきたところでございます。引き続きこちらの市場でも観光宣伝等を強化してまいりたいと考えております。
 ちなみにでございますが、鳥取県では英語版のフェイスブックで観光情報を出しておりますが、その中で一番よく見ていただいている市場がマレーシアということで、そういったSNSでの情報発信も力を入れていきたいと考えております。

◎福田委員長
 報告36、鳥取県・河北省友好提携30周年記念事業の結果について及び報告37、友好交流25周年を記念したロシア沿海地方代表団の来県について、遠藤交流推進課長の説明を求めます。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 交流推進課でございます。
 まず、6ページをお願いいたします。河北省との友好提携30周年の記念事業についてでございます。1986年に河北省と友好交流を始めましてからことしで30周年を迎えるということで、各種記念事業を行ったところでございます。
 まず、10月25日に訪問団を派遣いたしました。これは当初、副知事が団長として行く予定だったのですけれども、中部地震の関係もありまして、吉村観光交流局長を団長とするものになったところでございます。観光交流局長団のほかに、日中友好協会やグラウンド・ゴルフ協会による民間交流団、それに鳥取東高校による青少年交流団というような3つの団から成る32名が河北省を訪問したところでございます。まず、25日に河北省の王暁東副省長との会談を行ったところでございます。30周年の友好交流を踏まえ、今後の交流ということで、青少年交流の推進や観光分野での交流といったことを一層促進しようというような提案をいただきまして、これにつきまして我々のほうとしても一層促進していくということで話をしたところでございます。また、同日夜には歓迎レセプションを開催し、その場では鳥取東高校の邦楽部、書道部によるパフォーマンス等を見ていただいたということでございます。
 また、そのほかの交流記念事業といたしまして、グラウンド・ゴルフの親善大会、観光説明会、観光説明会は、河北省が北京や天津を取り囲む人口7,100万人の大市場であるというようなこともございまして、行ったところでございます。名探偵コナン等というのは非常に河北省でも人気があるということで、そういう評価する声をお聞きしたところでございます。また、7月にこちらにお招きして実施した河北省のサマースクールの参加、小学生との交流事業も行いました。また、鳥取東高校が姉妹友好交流をしている河北師範大学を訪問した青少年交流、あるいは鳥取県日中友好協会と河北省対外友好協会との意見交換というようなことで、青少年、民間を含めたところでの友好交流を行ってきたところでございます。
 7ページの2のところですけれども、河北省の方に鳥取県にも訪問いただいて事業を行ったところでございます。1つ目なのですけれども、河北博物院の歴史文物パネル展でございます。河北省といいますのは中国の中原の地ということで、中心的な歴史も古いところでございまして、いろんな貴重な文物がございます。それらをパネルで紹介するパネル展を博物館、燕趙園、これからイオン日吉津のほうで行う予定にしております。また、訪問団の受け入れということで、そこに書いてございますように、博物院の方、旅行者の方をお迎えしたところでございます。旅行者の方も非常に鳥取県のことを気に入っていただいたと聞いております。旅行商品についても前向きに造成いただけるのではないかと期待しているところでございます。
 続きまして、別冊でございます。ロシア沿海地方との友好交流25周年を記念した代表団の来県についてということでございます。1991年10月に沿海地方と友好交流覚書を結んでことしが25周年ということで、各種記念事業を行ったところでございます。
 2のところですけれども、最初、23日には25周年の記念式典ということで、バードハットで両地域の副知事に参加いただいて、記念の挨拶でございますとかくす玉割り、あるいは沿海地方知事のイリーナ夫人がデザインされたスカーフの受領であったり、民俗芸能の披露を行いました。また、夜でございますけれども、米子市内において歓迎レセプションを開催しました。ここには大阪のリャボフ総領事や斉木議長、また、野坂副委員長にも御参加いただいて行ったところでございます。翌日、11月24日には、沿海地方知事であるミクルシェフスキー知事が来県されました。これに伴いまして、24日の夜、平井知事との間で知事会談を行ったところでございます。知事会談では、ここに書いてございますような日ロ首脳会談の内容を見据えながら、日ロ地域間交流のモデルケースとなって、交流のリーダー役となるよう、一層協力して交流を推進していくよう合意したところでございます。また、サミットの関係ですけれども、平井知事から震災復興をテーマとして中部で開催するということを提案するとともに、ミクルシェフスキー知事の来県を要請したところでございます。ミクルシェフスキー知事も同意し、ぜひ参加したいとおっしゃっておられました。
 また、2ページ目ですけれども、翌25日には、両知事夫妻の参加をいただき、記念の植樹式を知事公邸で行ったところでございます。その後、ミクルシェフスキー知事には、斉木県議会議長を表敬されるとともに、その後、議場で県民向けのメッセージとして交流発展していこうというような演説を行っていただいたところでございます。
 最後に、その他ですけれども、関連の事業として11月22日に鳥取市内でロシアの料理の給食を出させていただいたりしたところでございます。また同時に、沿海地方から経済団と文化団、レストラン団が参りました。県内において商談会や文化紹介行事等を精力的に行って、ロシアを身近に感じていただいたり、経済交流の推進に向けて各種協議を行っていただいたところでございます。

◎福田委員長
 報告38、水木しげる先生一周忌行事の実施について、江原まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 観光交流局の資料に戻っていただきまして、8ページをお願いします。あさって、11月30日が水木しげる先生が亡くなられてちょうど1年ということで、名誉県民でもある先生への変わらぬ感謝と敬意をあらわすために、代表質問の日でありますけれども、11月30日のお昼休みに県庁のロビーで平井知事と斉木議長に献花をしていただくという予定にしております。委員の皆さんもお時間が許せば御同席いただければ感謝であります。この30日から3日間は県庁ロビーに石こう風妖怪オブジェ5体ですとか、先生の原画ですとか、作品、そういったものを展示することにしております。
 ちなみに境港市は地域の風習にちなんで、記念館、ロードでキャラメルを配るとか、献花台も設置されると聞いております。また、先生がお住まいでした東京の調布市は、この一周忌をゲゲゲ忌というふうに称しまして、ゆかりの地をめぐるスタンプラリーとか近くの布多天神社の境内では、ゲゲゲ横丁といったイベントも行われております。ここには境港市が着ぐるみですとかカニ汁等で参加をしております。なお、鳥取県としましては、これまでも説明しておりますとおり、先生の誕生日にちなみまして、来年3月に生誕祭をやる準備を進めているところであります。

◎福田委員長
 最後に、報告39、ワールドトレイルズカンファレンス(WTC)鳥取大会の開催結果について、高務中部総合事務所地域振興局中部振興課ワールドトレイルズカンファレンス室長の説明を求めます。

●高務中部総合事務所地域振興局中部振興課ワールドトレイルズカンファレンス室長
 それでは、9ページをごらんください。ワールドトレイルズカンファレンス鳥取大会の開催結果について御報告させていただきます。
 10月14日から17日まで、世界のトレイル、自然歩道の関係者が集まる国際会議と、それから、ウオーキング大会を開催いたしました。主会場が倉吉未来中心、テーマを歩いて癒やされるということで、開催結果につきましては、参加目標を延べ4,000人とさせていただいておりましたけれども、全体で延べ4,500人、ウオーキングを合わせますと33カ国の方に御参加いただきました。国際会議には19カ国の方に御参加いただきました。ボランティアは総勢170人、それから、通訳の方も50人、あわせてあと韓国や台湾からマスコミのFAMもお越しいただいております。併催行事といたしまして、B級グルメバトル、ウオーキング交流会も開催いたしまして、それぞれ3,500人、交流会は120名の御参加をいただいております。
 めくっていただいて、10ページをごらんください。大会の成果といたしましては、国際会議は特に19カ国から、参加団体58団体なのですけれども、多くの方に御参加いただきました。世界に通じるネットワークが形成できたのではないかと思っています。会議の中で、関係団体の皆様がトレイルの活用を通じて癒やしをもたらすための努力をこれからも続けていきたいということで、ワールドトレイルズカンファレンス鳥取宣言に合意されました。それぞれが友好交流を進めたりして、さらに自分たちの活動を進めていきたいと誓っておられます。あわせまして、最終日なのですけれども、山陰海岸ジオパークトレイル協議会とギリシャの団体が友好トレイル、友好の道ということで友好協定を交わされました。これから相互方面とかPRとかを進めていかれると伺っております。最後に、次回のWTC、2年に1回なのですけれども、2年後の2018年にスペインのガリシアで開かれることが決定いたしました。
 参加者の声といたしまして、おおむね大変ありがたいお言葉いただいておりますけれども、一方で、アスファルトの道が多かったからもっと自然の道が歩きたいという意見を、特に海外の方から多くいただいております。あと、サインとかガイドをもう少しわかりやすくしてほしかったという厳しい御意見もいただいております。あした関係市町村や、観光協会の皆様と集まって実行委員会を開催いたします。今回、アンケートを各コースで大体1,300とりましたので、その結果を生かしまして、今後の課題とか、来年以降こんな取り組みをしていきたいという意見を交わしていきたいと思います。

◎福田委員長
 ありがとうございました。
 ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なしですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ありますか。

○森委員
 空中給油機の件ですけれども、25ページ。騒音の件は、私も現場に行ってC-1より音がちっちゃいのは確認しました。25ページは、発着訓練でどうやって旋回して次にタッチ・アンド・ゴーしていくかというやつなのかね。この美保基地は年間8,000回の離着陸があるのです。風の向きでどっちに向かっておりていくか上がっていくかということが決まるのですけれども、8割方が東から西に向かって行くスタイルです。そうすると機長席が左側にあって、ほとんどが左旋回なのです。左旋回で米子市の崎津、和田の上空を通っていくのがほとんどになっちゃうのですよ。8,000回のうちの8割が西に向かって飛んで、なおかつそのほとんどが左旋回しちゃうので、全部、崎津、和田上空に来るということで、地元の人はすごいこれは不満があります。どっちにしろタッチ・アンド・ゴーはしなきゃいけないのは間違いないのだけれども、少なくとも右旋回、左旋回が同じくらいになるようにやってもらえないかというのがあるのですよ。前から言うのだけれども、なかなか伝わっていないみたいで、改善されていないので、こういう機会に言わないと改善されないのではないかと思うのです。ぜひそれは強く言っていただきたいということ。
 それと、40ページです。全国障害者スポーツ大会の選手団の結果について報告いただいたのですけれども、その前の国体の選手団の結果については、ちゃんと何の競技で何位だったというのが1人ずつやってもらっているのに、障がい者のスポーツ大会はこういうのがなくて、何人かだけこうやって結果が書いてあるのですけれども、やっぱりこれは同じように報告すべきだと思いますので、改善をしてください。

◎福田委員長
 両方ともお願いでいいですか。

○森委員
 ちょっと答えを。

●衣笠地域振興課長
 森委員のおっしゃいました8割方左旋回で崎津の上を通るということでございます。申し入れがあったことにつきましては改善を求めるなり、確認を求めるということで防衛局に伝えていきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。

●小西スポーツ課長
 全スポにつきましてもメダル獲得者については名前を出していきたいと思います。

○野坂副委員長
 33ページの未来中心の震災の被害の対応なのですけれども、ここにはアトリウムのトラス基礎については原因と対策を詳細に分析中と書いてありまして、その結果によったら対応も変わってくるのであろうと思うのですよね。一方、2月末で完了ということで、それに向けてスケジュールが進んでいっているわけですけれども、詳細の調査結果というのは全体のスケジュールに影響を与えないのですか。まずそれが1つ。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 おっしゃるとおり、今、詳細については分析中でございますが、途中報告の中で、設計業者の方から、トラスの構造が一部破損はしているものの、今すぐに危険といった状態にはないという報告を受けております。どういうふうに直すかという詳細なことは今後決まってくるのですけれども、今のところは2月末で復旧工事の完了については目標として力いっぱい目指しているということですので、2月末でいきたいとは思っております。

○野坂副委員長
 はい、わかりました。
 深刻な影響は与えないという理解でいいのだろうと思うのですね。
 次に、観光交流局資料の2ページ、復興割なのですけれども、制度の創設で要望されたということなのですけれども、これについてはどのような反応、見通しになるのか。復興割をちょっと簡単に説明していただきたい。その下の2番です。参議院で質疑というのがありまして、これはどなたが質疑したのですか。

●岩下観光戦略課長
 まず、参議院の質疑は谷合議員です、岡山の。
 鳥取応援プログラムの内容につきましては、鳥取を周遊する旅行商品とかツアーですね、それに対して幾ばくかの支援をしていただけそうだというぐらいしか。

○野坂副委員長
 復興割がありますでしょう。復興割の制度創設を要望されたわけでしょう。これはどういう要望なのですか、復興割、具体的には。

●岩下観光戦略課長
 熊本地震の際に、宿泊について一定の割引をしていただいたという実績がありますので、それに近いものというようなお願いの仕方をしております。

○前田委員
 熊本などははっきりしているではないか。言えないのか。

●岩下観光戦略課長
 熊本の支援はいろいろありまして、その旅行商品1泊に対して1万円支援でありますとか、インターネットの宿泊事業者が行います宿泊商品に対して1泊1万円でありますとか、あるいは周遊する旅行者の店舗で売っております旅行商品に対して1万円支援でありますとか、そういう組み合わせになっております。だからそういったものをお願いしております。

○野坂副委員長
 ちょっとよくわからないのですよ。PR支援や復興割、そういう割引の制度を国のほうでつくってもらってやったというのは熊本でわかりますよ。だけれども、熊本と鳥取は違うわけで、具体的にどういうところで復興割みたいなのを想定されて要望されているのか、また、今後の見通しについてはどうなのか。必要があれば我々も議会としても一生懸命声も上げていかないといけないと思いますし、どうなのですか。

●岩下観光戦略課長
 知事に国要望に行っていただきまして、観光庁にお願いしたのでありますけれども、その中では具体的にキャンセル数を示して、取り戻せるような規模のできるだけ幅広い内容でお願いしますというふうに、実は余り細かく数量とか規模を指定して要望したものではございませんで、その関係でちょっと私の言い方が曖昧に聞こえてしまうのかと思いますけれども、申しわけないです。

●吉村観光交流局長
 補足をさせていただきます。まず、九州の場合は規模が大きかったということがありまして、それは交付金という形でかなりの大きな金額、例えば割引の旅行プランであったりPRのキャンペーンに使ってくださいというような、ある程度ちょっと裁量もあるような感じで渡されていたようです。それは臨時の措置でございます。復興割というのは俗称でございまして、割引の旅行も一組で復興割というふうに俗称で使われておりますが、実は正式な名称ではございません。今回の国要望も鳥取にお客様を送っていただく割引旅行商品に対する支援とか助成制度のお願いという言い方をしておりますので、その中で、では、どういうやり方になるかというのはこれからの制度創設にかかってきます。こういう九州のフレームと全く同じようにというお願いを聞いていただけるかどうかも含めて、実はまだこれからの調整になっているところであります。ですので、国の財政支援で割引した安い旅行、鳥取に送客する制度が何かしらつくっていただけないかというお願いをしているということで御理解いただければと思います。詳細はこれからになるかと思います。

○野坂副委員長
 見通しといいますか、見込みといいますか、九州と規模も違うということなのですけれども、どうなのですか。これは強い姿勢で要望に行かれているのだろうと思うのですけれども、どうなのですか。

●吉村観光交流局長
 総理の答弁で早急に取りまとめたいとおっしゃっているのが1点と、それから、知事が要望しておりますのは、今が本来、カニの書き入れどきであります。なので、当然キャンセルになった分以降ですけれども、年末から年明けにかけての早目のそういう手当てが必要でございます。一方、そういう制度をつくってもツアーとかをつくっていただくのに若干の期間がかかりますので、国のめどとしましては、概要が決まるのが早ければ例えば年内の早い時期とかというふうに私どもの想定ではしておりますので、なるべく早くということでお願いしております。

○野坂副委員長
 8ページですけれども、水木しげる先生の一周忌行事、献花ということですけれども、これは11月30日で代表質問の日ですか、12時30分とあるのですけれども、これは終わるのですか。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 設定として12時30分にしていますが、議会の進行状況によってずれて始めることも想定しております。

○野坂副委員長
 であれば、表現を多少考えられたほうが、12時半からというのは議会開催日なので、開会中なので、終わるとは限らないと。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 失礼いたしました。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。(「よし」と呼ぶ者あり)
 では、その他に移りたいと思います。
 地域振興部及び観光交流局に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。

○前田委員
 次の常任委員会でいいのですけれども、新幹線の福井-京都間のルートの話、新聞では見たのですけれども、交通政策課長から報告をしてほしい、その後の情報を含めてね。

◎福田委員長
 では、寺口課長、次の常任委員会までに準備をしておいてください、お願いします。
 そのほかありますか。

○長谷川委員
 県立体育文化会館、所管はこの委員会でよろしいのですかね。あそこも今使用不能になっておりまして、それが余り広く伝わっていないということがあって、結構申し込み、問い合わせがあるそうです、特に地震直後しばらくは。改修のために中止をされているので、修繕見通しを含めてちょっとお知らせいただければと思いますが。

●小西スポーツ課長
 倉吉の体育文化会館ですけれども、体育館の天井のパネルが落ちてきたりして、今、営繕課で予算を専決でとっていただいて対応しているところです。それで、体育館の天井、外のテラスの天井もちょっと損傷していますけれども、それらの改修は年内には終えるように業者と話をしているところで、できるだけ早く終期を公表して利用者の方にまた利用していただきたいと思っています。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。

○浜崎委員
 スポーツ課についてです。中部震災の状況ということで、今も長谷川委員からもお話がありましたが。きょう、議案の説明では自転車競技の災害復旧事業というようなこともあったのですが、県費負担で管理運営を行っている施設ではなくて、中部地域で、スポーツ課さんとして年間のスポーツ事業といいますか、各スポーツ団体の主要な日程というのは大体押さえられていくのだと思うのです。実は、御存じかもしれませんが、中部の3種認定の倉吉陸上競技場は、県費負担で管理運営をやっている施設ではありません。これは倉吉市営ではあるのですが、ほとんど1年、難しいだろうということが県陸協内部の我々のところに話が入ってきております。ですから、布勢の陸上競技場で来年1年間、どういう状況でどれぐらいでどこまで修復ができるのかということをこれから倉吉市役所と中部陸協の面々の皆さんでしっかりとそこは協議されて把握をされるとは思うのですが、連絡がこちらにあったのは、当面、倉吉でやる予定の大きな陸上の大会については布勢のほうでやってもらわなければいけないかもしれないというような話も来ているわけです。あわせてほかのスポーツ団体も含めて、県営だけではなくて、年間のスポーツスケジュールという部分についてはスポーツ課所管の把握ということになろうかと思いますので、特に震災が厳しかった中部地域の、そういったいわゆるスポーツ施設については市町村、その辺のところも把握される必要があるのではないかなということでぜひ申し上げたいと思います。
 小西課長、何かコメントがあったらお願いします。

●小西スポーツ課長
 倉吉を初め、中部地区で倉吉市なり町なりの体育施設が損傷しているということは聞いております。おっしゃいましたように、恐らくスポーツ競技ができないという状況が続くと思われますので、県営施設等も含めて調整といいますか、実態を把握しながら円滑に今までどおり大会などができるようにしていきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。

○浜崎委員
 よろしくお願いしておきます。

◎福田委員長
 それでは、意見が尽きたようでございますので、地域振興部及び観光交流局につきましては以上で終わりたいと思います。お疲れさまでございました。
 委員の皆様にはご相談がありますので、この場にお残り下さい。執行部の皆さんはご退席いただいて結構です。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、今年度3回目の県外調査についてであります。実施時期及び調査先について、委員の皆様からのご意見をお伺いしたいと思います。

○前田委員
 復興支援という観点から、熊本、大分はどうだろうか。

◎福田委員長
 熊本、大分というご意見がありましたが、地震による風評被害対策などについて調査をするということでどうでしょうか。(「一任」と呼ぶ者あり)
 それではご一任いただけるとのことですので、そのあたりを軸に調整したいと思います。
 日程ですが、1月中下旬以降、2月上旬まででいかがでしょうか。2月議会はいつからでしたっけ。

●尾崎議会事務局調査課係長
 現時点で2月議会の日程は決まっておりません。ただ、毎年、2月上旬に臨時会が開催されています。その可能性を考えると、2月の上旬は外しておいた方がよいかと思います。

◎福田委員長
 それでは1月中下旬で調整させていただきますので、よろしくお願いいたします。

●尾崎議会事務局調査課係長
 事務局から日程調整のファクシミリを送らせていただき、1月16日の週、23日の週の御都合をお伺いします。○×をつけて、お返しいただければと思います。

◎福田委員長
 それでは事務局からファクシミリがありますので、皆様よろしくお願いします。
 以上をもちまして、地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後2時51分 閉会

 
  
 
 

 

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