会議の概要
午前10時00分 開会
◎福田委員長
ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開催いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、前田委員と横山委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の7議案であります。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。
○長谷川委員
折しも中部地震における国道313号などの国査定が始まっているとお聞きしています。また、その査定に当たっては、本当に従来とは違う、大災害に見合う金額の基準なども設けて行われていると聞いておりまして、その状況をお知らせいただきたいと思います。
●福政技術企画課長
技術企画課、福政と申します。
長谷川委員からいただきました中部地震の査定の状況について、少し御説明をさせていただきます。
国土交通省の公共土木施設の災害査定につきましては、今週、12月12日から16日金曜日までの予定で、既に現在査定を実施していただいておるという状況でございます。これにつきましては、約10日間程度前倒しをして、国土交通省より御査定をいただいておるという状況でございます。班数は6班、国土交通省より査定官1名、検査官3名、合計4名、それから財務省より4名、中国財務局より4名、おいでいただいております。6班体制で査定を実施いたしております。
この中で、今、全体で123件の査定を行っていただいておるところでございますが、本来でございましたら、現地を回っていただいて見ていただく実地査定が89件、机上査定が約34件、これは金額によりまして、本来は300万円未満が机上査定、それ以上が実地査定というルールになってございます。今回、国の特別の御配慮をいただきまして1,500万円に引き上げられました。これによって、本来、実地査定が89件、机上査定が34件という予定でございましたが、これが実地査定が41件、それから机上査定が82件、約7割現地を回る予定のものが、3割ぐらいに軽減された。やはり雪が降ったりとかいたしますので御配慮いただき、室内でも御査定いただいて予算づけをしていただくことで進めさせていただいております。
査定は現在進行中でございまして、まだ結果等は出てございませんが、現段階では順調に御査定をいただいて、早期の復旧に向けて進んでおるという状況でございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
○長谷川委員
力強い、迅速な体制を組んでいただいておりまして、本当に喜ぶところであります。ついては、本当にしっかりとした国庫補助につながるように願って御報告を聞かせていただきました。ありがとうございました。
◎福田委員長
それでは、質疑が出尽くしたようでありますので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
討論がないようですので、これより採決に入りたいと思います。
採決については、一括して採決することでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、付託議案を一括して採決いたしたいと思います。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案につきましては、原案のとおり可決、または承認すべきものと決定いたしました。
次に、請願・陳情の審査を行いたいと思います。
今回は、新規分の陳情1件、継続分の陳情2件の審査を行います。
まず、新規分の陳情について審査を行います。
それでは、陳情、危機管理28年29号、鳥取県中部地震を受けた防災体制の強化(物資・避難所関係)について審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○森委員
内容的には、今回の中部地震を受けて、私どもも必要なことと理解しております。趣旨採択という形でいいのではないかと考えております。
◎福田委員長
ほかにございませんでしょうか。
意見が出尽くしたようですので、これより採決に入りたいと思います。
御意見は趣旨採択のみであります。それでは、趣旨採択とするか否かの採決を行います。
趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。よって、陳情、危機管理28年29号につきましては、趣旨採択と決定いたしました。
次に、継続分の陳情の審査に移ります。
陳情、警察28年10号、16歳未満の年少者のゲームセンターへの保護者同伴立入規制の緩和について審査を行います。
御意見を伺いたいと思いますので、御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○長谷川委員
研究留保をお願いしたいと思います。
◎福田委員長
研究留保。
○野坂副委員長
一つずつやる。
◎福田委員長
一つずつ。まず、一つずついきましょう。(発言する者あり)
○野坂副委員長
委員長が1本ずつと言っている。
◎福田委員長
1本ずつやりましょう。
研究留保で。
先ほど手が挙がりましたけれども、森委員は。
○森委員
私も研究留保が妥当だと思います。先日、11月29日でしょうか、アミパラの業界団体が主催する懇談会みたいなものがどうもされたようなのですけれども、そこでの具体的な説明がなかったというようなことも聞いておりますが、ディズニーランドに子供を連れていける方々はそれでいいと思うのですけれども、お金がなくてゲームセンターにしか連れていかれない、また、時間的にもそういった時間しかとれないといった方々の声を何とか聞いてやはり判断すべきかなと私は思います。何とかそういった声を聞く努力をする必要があるのではないかなという思いで、研究留保を主張いたします。
◎福田委員長
そのほかはございませんか。
○野坂副委員長
不採択でお願いしたいと思います。県の教育委員会、あるいは市町村の教育委員会、学校関係者、PTA協議会等々、もちろん事業者もそうですけれども、関係団体の聞き取りが全て完了しまして、あと、地震の関係で協議会だけ残っているというふうには聞いております。教育関係団体から出てきたのは、いずれも今の条例どおり、緩和することがないようにやってほしいということで、当然条例制定の趣旨も経緯もありますから、青少年の健全育成の観点から、この28年10号の陳情については、不採択をお願いしたいと思います。
◎福田委員長
それでは、研究留保と不採択という意見がありましたけれども、まず、研究留保という声がありましたので、まず、研究留保とするか否かの採決を行いたいと思います。
なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて他の意見について採決を行うこととなりますが、この採決には、当初研究留保に賛成された方ももう一度態度を表明していただくことになりますので、御承知をいただきたいと思います。
なお、挙手をされない方は、研究留保とすることに反対であるとみなします。
それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成少数であります。
それでは、改めて御意見をお伺いしたいと思いますが、御意見は。
○長谷川委員
内容はさき方のとおりです。さまざまな角度で協議を深められてはと考えますので、研究留保で。
◎福田委員長
研究留保ですか。
○森委員
研究留保は採択されませんでしたので、これは条例の本来の趣旨からして反する話ですので、採択しない。
◎福田委員長
採択しない、不採択ということでよろしいですか。
○森委員
不採択ということです。
◎福田委員長
わかりました。
それでは、不採択に賛成の方、挙手をお願いします。(賛成者挙手)
賛成全員であります。よって、陳情、警察28年10号については、不採択と決定いたしました。
最後に、陳情、警察28年23号、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例における現行の16歳未満の年少者に係るゲームセンターへの立ち入り制限の維持について、審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。先ほどと裏表でございますので、ないかもしれませんけれども。
○野坂副委員長
採決してもらったらいい。
◎福田委員長
では、採択に賛成の方は挙手をお願いできますでしょうか。(賛成者挙手)
賛成多数であります。よって、陳情28年23号につきましては、採択と決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
まず、警察本部から、報告1、適切な110番通報のための広報啓発活動について、徳田生活安全部通信指令課長の説明を求めます。
●徳田生活安全部通信指令課長
通信指令課長の徳田でございます。よろしくお願いします。
それでは、平成29年1月10日、110番の日の110番通報に対する広報啓発活動についての御報告をいたします。座って報告いたします。
◎福田委員長
どうぞ。
●徳田生活安全部通信指令課長
警察本部資料を確認していただきたいと思います。110番の日に実施する警察における広報啓発活動について、資料をもとに御説明いたします。
まず、110番の日設定の趣旨は、警察への緊急通報手段としての役割を確保するため、全国一斉に110番通報の適切な利用と緊急対応を必要としない場合の警察相談専用電話の利用、いわゆる「♯9110番」の利用などについて、広報するものであります。
そして、来年の110番の日、1月10日でございますが、警察本部におきましては、広報啓発活動を予定しております。幼稚園児と保護者などを警察本部に招きまして、模擬110番通報などを体験してもらいながら、広報啓発を行っていきます。また、1月10日が誕生日である石浦関による広報啓発メッセージを事前に録画しまして、県警のホームページに掲載するなどの活動を計画しております。昨年度は老人クラブの高齢者、一昨年は小・中学生を中心としたボーイスカウトを招くなど、幅広い年齢層を対象に広報を行っております。
参考でございますが、本年の1月10日には、県下9署におきましても、それぞれ広報啓発活動を実施しておりまして、来年も署の実情に応じた広報啓発活動を実施していく予定にしております。
最後に、110番通報を24時間365日受ける警察としましては、県民の皆様の安全と安心を確保するために、適切な110番通報をお願いするとともに、今後も通報後は早期にパトカー等を臨場させ、迅速、的確な初動警察をより一層推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎福田委員長
次に、危機管理局から、報告2、平成28年鳥取県中部地震について、安田副局長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
それでは、危機管理局資料の1ページをごらんください。鳥取県中部地震の概要について御報告を申し上げます。
5ページのほうをごらんいただけないでしょうか。中部地震の概要ですが、まず、図の1です。深さ約10キロ、マグニチュードは6.6、倉吉市、湯梨浜町、北栄町で最大震度6弱、そして、関東から九州にかけて広い範囲で揺れを観測しております。下の図1-1をごらんください。震源周辺の震度を拡大した図でございます。赤くなるほど震度が強くなるということでして、プラスの印が破壊開始点でございます。そこから北北西方向に大きな震度が分布をしております、日本海側に向かってということですね。その仕組みの説明が右側の香川先生の資料でございまして、断層がずれる方向、北北西側に大きな震度が伝わっていくということを示してあります。したがって、隠岐の島でも大きな震度を観測しているということ、そして、少し不鮮明で恐縮ですけれども、青い文字が堆積地盤でございまして、堆積地盤によっても揺れ、影響が変わってきたということが示されております。
裏側の6ページをごらんください。この地震の震源断層は北北西-南南東走向の左横ずれ断層と考えられております。図2の左側のほうですけれども、黒い濃い斜線、これが断層でありまして、その水平成分の図の沿岸部から右斜め上に延びる矢印が羽合観測点の移動を示しておりまして、北北東へ約7センチ移動したということが観測されております。
7ページのほうをごらんください。図の3です。これが左横ずれ断層、真ん中の図がその図になります。このあたりでは、西北西から東南東、あるいは東西に圧力軸を持つ地震の発生が多いということでございます。そして、図の4ですが、これが昨年の10月以降の地震活動の状況です。右側、東側の2015年10月18日という表示がありますが、このあたりが黒い点で発生しております。そして、続いて、12月は桃色の印、そして、ことしの8月が緑の印、そして、西側に移動しまして、青い印が9月、そして、赤い大きな広がりが10月の震源を示しております。ですので、昨年から西側に震源が移動してきたということがわかります。
めくっていただきまして、8ページの図の5のほうに余震の状況を示しています。余震は、10月21日、本震の約50分後に最大震度4を観測しましたが、地震活動は、全体として引き続き減衰しつつも、活動は続いてるというのが気象庁等の評価でございます。そして、図の6に鳥取県内で地震が続発した事例を示してあります。右上のほうが1943年の鳥取地震に関連した続発の震源ですし、それから、中部のほうは、緑色、1983年の中部の地震といわれるもの、それから、西側で、ピンク色ですが、西部地震のあたりでの続発の事例でございます。
資料の1ページのほうに戻っていただきたいと思います。1ページの下のほうの3番ですが、このたびの地震の揺れの特性でございます。防災顧問を務めていただいております鳥取大学の香川先生の御見解ですけれども、(1)番、家屋に被害が出やすいとされる周期、1から2秒程度の揺れが弱いため、古い家屋や倉庫など構造的に弱いものだけが選択的に被害を受けた。(2)番ですが、一方で、加速度と呼ばれる揺れは大きく、屋根瓦がずれたと。そして、比較的地盤のかたい倉吉市では、瓦の落下や壁のひび割れ等の被害にとどまったが、北栄町では、地盤がやわらかいことで揺れが大きくなり、倒壊する建物が出たという説明をされております。
(2)番が東京大学地震研究所の解析情報ですが、そこのグラフを見ていただきまして、オレンジ色がこのたびの地震の倉吉市で観測された波を示しております。横軸が周期を示しておりまして、0.0のほう、周期が短いほうの波がほかの地震よりも大きくなっておりまして、それより周期が長いところでは、縦軸のほうが延びておりません。速度が小さいということがわかります。
4番に、有識者の方に見解を伺いました。抜粋しておりますので、誤解を招く部分は御容赦をいただきたいと思います。まず、防災顧問の西田先生に伺いました。今回は、中部地域の中地震の空白域で発生したと。(2)番のほうですけれども、今後も震度3程度の余震に備えることが必要。M7クラスの西部地震では、その2年後にも大きな地震、M5.5ですが、発生しているので、備えは必要であると。それから、(3)番ですが、中部で地震の空白域はなくなったので、M6クラスの中地震発生の可能性は小さいと思うと。ただし、日本列島のどこでもM6クラスの中地震は発生する可能性があるということでございます。
3ページに移っていただきまして、(2)番が香川先生の御見解です。(1)番ですが、今回の地震は、紙や布の両端を左右にずらした場合に中央にできるしわに当たる、いわゆるリーデルせん断のようなものではないだろうかと。両手で布などを引っ張りますとしわができますが、そういったものではないだろうかと。それから、余震活動は収束してきている。ただ、周辺でクラスター型の地震活動、最大M5台の地震が発生する傾向がこの地域には見られるので、数年はよく見ておく必要があって、ただし、いつどこでの予測は難しいと。それから、今回の地震で強い地震動を受けた地域では、外見上は健全であっても、見えない部分に被害を受けている可能性があるので、今後耐震診断や補修が重要であると。それから、(3)番ですが、今回の地震までの中部の地震のモーメントの総和は、西部地震にほぼ匹敵し、したがって、M7クラスの新たな発生可能性は小さいと思うと。ただし、M6は誤差の範囲と。
3番目に、京都大学防災研究所の西村先生の見解です。今回の地震は、山陰ひずみ集中帯で発生した。(2)番のほうですが、地震の推移予測は、多くの仮設に基づいた可能性を提示することしかできませんという前提でのお話ですけれども、鳥取県中部では1710年などの事例があるので、同規模の地震が発生する可能性は否定できませんと。ただし、そのひずみ速度が過去同じ速度で続いたというふうに仮定すると、1710年からのひずみはおおむね解放したと考えることができると。なお、今回の震源域より西側ではひずみが蓄積されている可能性はあると。
4ページのほうをごらんください。最後に、京都大学の飯尾地震予知研究センター長さんの見解です。まず、日本海沿岸に沿って、下部地殻の中にやわらかい領域が存在しており、その変形によって、上の地震帯にひずみエネルギーがたまると。それがこのたび解放されて地震が発生したというふうに考えると。地震で大きな滑りが起こった場合、同じ震源域及びその直交方向に余震域の長さの半分以内、そういった領域の中では、少なくともです、少なくとも数百年は可能性が極めて低い。ただ、断層の両端ではM6.2程度の地震についての注意は必要。(3)ですけれども、今後大きな地震の可能性は、今回の余震域と鳥取県西部地震の間。それから、地震帯に沿う領域では大地震の注意が必要。ただし、すぐに起こるかもしれないが、数百年先かもしれないというふうな説明をいただきました。
◎福田委員長
続きまして、報告3、島根原子力発電所2号機中央制御室空調換気系ダクトの腐食について、水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長の説明を求めます。
●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長
それでは、危機管理局資料9ページをお願いいたします。12月8日に中国電力から島根原子力発電所2号機の中央制御室空調換気系のダクト、いわゆる空気を通すところですけれども、その点検を行っていたところ、そのダクトに腐食が確認されたという連絡がありましたので、それに対する対応を行ったものでございます。
10ページをごらんください。中央制御室空調換気系の系統図です。真ん中の上に中央制御室がございます。この中央制御室というのは、運転中に各種の監視、操作を行う運転員がいる場所で、発電所の運転をするところでございます。通常は外気を取り入れまして中央制御室の換気を行うのですが、大気への放射能放出事故の発生時には、事故が収束するまでの間、運転員が中央制御室にとどまって運転が行えるように外気の取り入れを遮断して、中央制御室の空気を高性能フィルターを介して内部を循環させる系統ということで、事故が起こりましたら外気を遮断して、真ん中の下にございます中央制御室非常用再循環処理装置、いわゆるフィルターですけれども、ここに空気を通して循環させて、放射性物質が中央制御室に入らないようにという装置でございます。
11ページの写真をごらんください。セキュリティーの関係上、接写部分が多くて、ちょっとわかりにくいのですが、上の段の丸で囲んだところがダクトでございます。下からのぞいた写真でございますが、ここの保温材を外したところ、縦30センチ、横1メートルの腐食が発見されたというところでございます。この系統につきましては、法令に基づく安全上重要な設備に該当いたしまして、この系統に要求される必要な機能、いわゆる外部との隔離機能を満足していないと判断し、法令に基づく報告事象ということで、原子力規制庁に連絡されたものでございます。
9ページにお戻りください。原因は調査中でございます。それから、現在2号機は冷温停止状態中ですので、これによる発電所の安全性には影響はございません。なお、この事案による放射線による人体及び環境の影響ともございませんでした。
この事案を受けまして、2番、安全協定に基づく確認ということで、8日の22時45分から翌日の0時15分まで、原子力安全対策課、西部総合事務所、米子市、境港の職員で現地確認を行いました。その結果、腐食孔、それからモニタ等によって周辺への影響がないことを確認するとともに、原因の早期究明、水平展開を含む再発防止対策、対応状況の県に対する適宜報告というのを現地で口頭で申し入れました。
3番でございますが、翌12月9日、島根原子力本部の副本部長に県庁のほうに来ていただきまして、状況説明を受けました。これによりますと、原因究明、再発防止対策の検討はこれから進めると。それから、8日には、原子力規制庁に連絡して、島根原子力規制事務所の職員が現地を確認していると。それから、ここにちょっと書いておりませんが、12月14日には、原子力規制委員会が開かれまして、原因の究明、それから再発防止対策については、今後原子力発電所が提出いただいて、その内容については厳格に確認していくということが規制委員会のほうでも確認されたところでございます。9日には、申し入れ事項として、原因の究明の徹底、それから再発防止策の徹底と、水平展開、対応状況については、途中段階を含めて報告を行うとともに、県民にも情報提供していただくこと。それから、原子力規制庁の指導を受けながら適切に対応すること、安全文化を意識して対応することということを厳重に申し入れたところでございます。
◎福田委員長
続きまして、報告4、平成28年度防災士養成研修の開催について及び報告5、平成28年度「防災とボランティアの日」及び「防災とボランティア週間」における防災関連行事について、森本消防防災課長の説明を求めます。
●森本消防防災課長
資料の12ページをお願いいたします。防災士研修センターの協力を得て、防災士養成を目的とします研修を行いますので、御報告をさせていただきます。
開催の日時ですが、来年の1月28日、29日の2日間です。2日間の最後に資格試験を行います。場所ですが、倉吉市の新日本海新聞社中部本社ホールでございます。対象者ですけれども、市町村さんの推薦を受けました自主防災組織の役員さんや消防団員さん、市町村職員のほか、一般住民の方も募集をしているところでございます。受講料は、試験の手数料及び防災士の登録料を含めて、全体で6万920円かかります。今後の流れでございますけれども、この研修で試験合格された上、別途消防署ですとか、あるいは日本赤十字社で行います救急救命講習を行った上で、3月には登録をしていただけるという予定になってございます。
続きまして、13ページのほうをお願いいたします。平成7年1月17日に阪神・淡路大震災が発生したわけでございますけれども、そのときの教訓を踏まえまして、災害時におけるボランティア活動、自主防災活動に対する啓発及び災害への備えをするということで、毎年1月17日が防災とボランティアの日、それから、1月15日から21日までが防災とボランティア週間ということになっています。この機会を捉えまして、県内で防災関連行事を多数行いますので、御紹介するものでございます。
重立ったものだけ御紹介させていただきます。まず、消防出初め式ですけれども、1月6日から、14ページの1月14日にかけまして、県内各地で行われます。続きまして、文化財防火デーです。防火デーは1月26日でございますけれども、その前の22日の日曜日を中心としまして、若桜の三百田氏住宅ほか4カ所で防火訓練、消防訓練を行います。それから、少し飛んでいただきまして、15ページのほうをお願いします。2月の中旬に中部地区で、消防関係の表彰式と消防大会を同じ日に行う予定でございます。最後に、日野町にございます鳥取県西部地震展示交流センターでは、1月5日から3月30日にかけまして、中部地震に関する新聞記事や写真等を展示する活動を行っております。
◎福田委員長
続きまして、県土整備部から、報告6、直轄皆生海岸の整備の現状について、酒本河川課長の説明を求めます。
●酒本河川課長
県土整備部資料1ページをごらんください。河川課でございます。直轄皆生海岸の整備の現状について御報告いたします。
そこの図にございますように、皆生海岸では、両三柳工区、富益工区、そして境港工区について、侵食対策を進めておるところでございます。このたび、富益工区の侵食対策につきまして、11月24日の技術検討委員会において方向性が示されましたので、その概要と全体の状況を報告させていただきます。
まず、富益工区の侵食対策でございますが、国では、平成26年度までに人工リーフ5基を暫定の幅で整備いたしましたが、そこの右の写真のとおり、波浪による浜崖が発生している状況が続いております。このため、人工リーフの消波機能を向上をさせる改良方法について、既設リーフの離岸堤化が委員会で了承されました。具体的には、その下に図がございます。現在水面下にグレーの人工リーフ、既設のリーフができてございます。この既設の人工リーフを生かして、沖側のほうに消波ブロックをつけまして、水面から2メーター程度頭を出すのですけれども、それによりまして消波機能、波消しの機能を向上させて、背後の浜崖の進行を防ぐとともに、波を弱めて、砂の移動といいますか、砂浜を守るものでございます。これにつきましては、地元の皆さんからも強い不安の声が寄せられておりますので、来年度着手していただくように、引き続き国に要望してまいりたいと思っております。
その他の工区の状況でございますが、両三柳工区につきましては、本年度、離岸堤5基、平成26年度から3基整備しているところでございますが、完了する予定にしております。境港工区につきましては、引き続き堆積した砂を搬出して、サンドリサイクルすることとしております。
最後になりますが、各工区の対策につきましては、しっかりモニタリングし、効果検証しながら、事業を進めていきたいと考えております。
◎福田委員長
続きまして、報告7、内航RORO船試験輸送(境港~博多港~東京港)の実施について、森田空港港湾課長の説明を求めます。
●森田空港港湾課長
県土整備部資料の2ページをお願いいたします。内航RORO船の試験輸送の実施について御報告いたします。
日本海側の海上輸送のミッシングリンクの解消のために、内航RORO船の定期航路化に向けた取り組みとして、ことしの6月に近海郵船株式会社様の御協力をいただきまして、境港-敦賀-苫小牧のRORO船の試験輸送を実施したところでございますが、このたび、日本通運株式会社様の御協力によりまして、博多港-東京港の既存航路を境港まで延伸した試験輸送を実施しております。
今回の特徴でございますけれども、九州への航路につきましては、昨年、日通様のばら積み船によりましてSEA&RAILの試験輸送を行ったところでございますが、このたびは九州方面では初めて、RORO船による試験輸送を行ったというところでございます。また、大消費地であります関東方面への輸送網が確保できたというところでございます。
試験輸送の概要でございますが、日通様のひまわり5号という船を使っておりまして、この船は、大体6日間で東京-博多間をラウンドしている航路に使われている船でございます。その船は博多で2日間停泊しておりますので、その2日間を使いまして、境港に足を伸ばしていただいたというところでございます。
貨物の状況でございますが、この船を今回スペースチャーター方式で運航していただいておりまして、50台のスペースチャーターでございました。これに対しまして、42台の貨物を確保したというところでございます。
今後につきましては、定期航路として就航する航路を見据えまして、これまで実施しました日通様の航路、それから近海郵船様の航路、両航路の連結でありますとか、そういうような試験輸送の検討を行ってまいりたいと考えております。
◎福田委員長
報告8、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告につきましては、県土整備部資料3ページ以降のとおりであり、説明は省略をいたします。
次に、地域振興部から、報告9、北陸新幹線敦賀以西ルートの検討状況について、寺口交通政策課長の説明を求めます。
●寺口交通政策課長
地域振興部資料の1ページのほうをお願いいたします。北陸新幹線の敦賀以西ルートの検討状況につきまして報告をさせていただきます。
本件につきましては、本日も与党検討委員会での検討状況等の報道がなされているところでございますが、北陸新幹線のうち、これまでルートが決まっていなかった敦賀以西のルートについての議論がほぼ絞り込まれてきたところでございます。まず、このルートの選定につきましては、本年4月末に与党の敦賀-大阪間の整備検討委員会の中間取りまとめがなされまして、その中で、国土交通省に対し、3つのルート案について所要時間や概算事業費などの調査を行い、秋ごろを目途に報告を行うように求められていたところでございます。
その状況についてでございますが、まず、資料の1番のほうに、この北陸新幹線の敦賀-大阪延伸ルート案ということにつきまして、まず3つの案が示されております。敦賀から小浜を通って舞鶴を経由して京都に至るルート、小浜を通ってそのまま南下して京都に至るルート、それから、敦賀と米原を結ぶルートという、この3つのルートについてでございます。
このルートについての調査結果が、先般11月11日に国土交通省から示されたところでございますが、その主な結果につきましては、資料のほうの2番に、表の形で掲げさせていただいているとおりでございます。各ルートの特徴につきまして、少し紹介させていただきます。まず、1のルート、小浜から舞鶴を通って京都に至るルートにつきましては、このルートが最も概算建設費が高いということになっております。このルートにつきましては、乗りかえはございませんが、走行距離は最も長くなるということで、料金が全体の中で2番目に高いという結果になっております。費用対効果につきましては0.7ということで、1を下回るという結果になっております。2つ目のルート、小浜京都ルートにつきましては、建設費は2番目に高いのですが、乗りかえもなく、所要時間も一番短いと、料金も最も安いということで、費用対効果も1を超えて1.1ということでございます。3つ目の米原ルートですが、概算工事費は最もこれが安くなっております。建設距離も最も短いのですが、どうしても東海道新幹線のダイヤが過密な状態であることから、米原での乗りかえが必要で、所要時間は最も長くかかるということでございます。費用対効果は2.2となっております。
この結果を受けまして、与党の敦賀-大阪間の整備検討委員会のほうでは、沿線府県の知事等の意見も聞かれながら検討されてきているところでございますが、昨日の会合で、小浜京都ルートを採用するという方針で中間報告をまとめられたという報道が本日あったところでございます。今後、12月20日にこの検討委員会の上部組織であります与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームで最終決定される予定と伺っております。
◎福田委員長
続きまして、報告10番、公立鳥取環境大学の地元進学者への経済的支援制度について、國米教育・学術振興課長の説明を求めます。
●國米教育・学術振興課長
同じ資料の2ページ、3ページをお願いいたします。公立鳥取環境大学の地元進学者への経済的支援制度につきまして、開設者と大学との協議を続けてまいりましたが、制度が固まりましたので、御報告をさせていただきます。
まず、支援制度創設の理由でございますが、下のほうに書いてございますが、県内出身の入学者の割合が、公立化以降、非常に低い。それから、中国5県の公立大学と比べても非常に低い数字であること。それから、そういった状況を受けまして、ことしの8月に環境大学の評価委員会から地元進学者への経済的支援について検討してはいかがという提言をいただいて、大学、開設者で検討を進めてきたところでございます。
制度の内容でございますが、上のほうに戻っていただきまして、枠の表をごらんください。下宿学生には月2万円、自宅学生には月1万円の経済的支援を行うということでございます。これは、下宿学生に対しては授業料の半額減免、自宅学生については授業料の4分の1減免と同じ程度の効果がございます。こういった制度にした考え方は、授業料の減免と同じような負担軽減効果が発揮できること、それから、以前より県の中西部から下宿代支援を求める声が非常に強うございました。それから、同じ開設者である鳥取市にも配慮して、わかりやすい制度ということで、このようにしたところでございます。
この制度を導入して、大学では、県内進学者を25%に高めたいという目標を掲げております。所要経費は、年度進行で経費が変わっていきますが、まず、来年度の入学生で1,000万円程度の金額が必要になってまいります。財源といたしましては、まずは大学の剰余金を活用いたしまして取り組むと。年度進行で金額がふえてまいりますので、そういった状況を踏まえながら、平成30年度以降の中期目標の期間に大学、開設者の負担割合などについても検討を進めていくことにしております。
3ページは、チラシの案です。これはまだ最終版ではないのですけれども、高校の関係者などの意見を聞きながら今仕上げているところでございます。来週早々になると思いますが、確定しましたら、速やかに県内の高校に説明に回りたいと大学は申しているところでございます。
◎福田委員長
続きまして、報告11、スポーツ戦略会議の開催結果について、小西スポーツ課長の説明を求めます。
●小西スポーツ課長
それでは、地域振興部の別冊資料1ページをお願いいたします。
昨日ですけれども、スポーツ戦略会議を開催しました。今回は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、いかにしたらリオ以上に選手を出せるかというようなことをメーンに、県の体育協会会長ほか、スポーツ団体の方々、それと、実際に有望選手を抱えておられる競技団体の方々と意見交換をしました。
主な意見ですけれども、例えば山岳ですけれども、これはスポーツクライミングです。男子で高田選手、女子で高田、古川選手といったところが有望選手でありますが、本県には倉吉にリードの壁をつくったわけですけれども、東京五輪は3つで戦うということですので、あと2つ、ボルダリングとスピードの壁があれば、この選手たちが世界を狙えるということで、選手強化ができると。さらに、アジア大会なども誘致ができるというような話がありました。また、水泳ですけれども、飛び込みでは三上選手、安田選手という有望選手がおりますが、日本国内にはドライランドという陸上での練習施設が余りなくて、世界に追いついていないということで、こういった施設があればこれらの選手がトップを目指して強化ができるということですし、他県からも選手が合宿に来るだろうという話がありました。また、ボートとか自転車ですけれども、こちらのほうは、高校とかジュニアクラブに指導者がおりますが、かなり少ない状況であるということで、今後指導者をふやしていくことが必要であるというような話がありました。さらに、全般的な意見としまして、県外に出ていく大学生の支援が必要ではないかということ、またさらに、トップアスリートの選手が引退後に県内で指導者になってもらうというようなことが非常に重要だということでありました。
今回このような御意見をいただきましたので、新年度予算の中でできるものは対応していきたいと考えております。
◎福田委員長
次に、観光交流局から、報告12、山陰地域限定特例通訳案内士養成特区の対象言語の追加(ロシア語・フランス語)について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。
●岩下観光戦略課長
それでは、観光交流局の報告資料の1ページをごらんください。山陰地域限定特例通訳案内士養成特区の対象言語の追加(ロシア語・フランス語)について説明させていただきます。
御存じのとおり、昨年度より国の構造改革特別区域制度を活用して、山陰両県で英語、中国語、韓国語の3言語について第1弾の養成を行ってきたところでありますけれども、その後の方針について、両県の関係者、それから議会の皆様からも、DBSクルーズフェリーで毎週接続しているロシア、それから欧州圏で訪日観光客上位を占めるフランスを初めとするフランス語圏などの対策として、そういったところも必要ではないかという御意見をいただいておりました。それに基づいて、ロシア語、フランス語の養成について、内閣府に追加の申請を行っていたところ、11月29日付で承認されましたので、報告をさせていただきます。
資料に書いてありますけれども、現在のロシア語、フランス語の国の制度の通訳案内士の登録者数でございますけれども、ロシア語については、鳥取県の方1名だけ、島根県にはゼロ、それから、フランス語については、鳥取県在住の方は2名、島根県在住の方は1名、合計3名だけという状況でございます。これについて養成を進めていきたいと考えております。
今後の養成方針につきまして、一番最後の下の2番のところに書いてありますけれども、これ以降の養成は、両県から山陰インバウンド機構に委託すると。それで養成研修を行っていくという形で行っていきたいと考えております。今年度の残りの研修につきましては、従来どおりの英語、中国語、韓国語という3言語について、今週の土曜日から行っていく予定としております。第1弾は、人数が多かったもので、米子会場、松江会場、両方で行いましたけれども、今後は、松江、米子、松江というような形で1会場で巡回して行っていく予定にしております。
◎福田委員長
続きまして、報告13、レゲエマラソンへの鳥取県選手の派遣結果等について、遠藤交流推進課長の説明を求めます。
●遠藤観光交流局交流推進課長
観光交流局の資料の2ページをお願いいたします。
ことし3月にジャマイカ・ウエストモアランド県と友好交流、姉妹提携を締結したわけですけれども、今回、ウエストモアランド県で行われたレゲエマラソンに、ことし3月に行われた鳥取マラソンの上位入賞者を派遣したところです。
その結果についてです。男子の谷口晃太選手が、2時間38分49秒で優勝しました。また、女子の近藤選手ですけれども、20位でございました。谷口選手は、友好提携を記念したこういう大会で優勝できたということで非常に誇りに思うというようなコメントをいただいておりますし、近藤選手についても、声援が非常に励みになったというようなことを言っておられました。
また、これにあわせて、グラウンド・ゴルフの発祥地として、ウエストモアランド県にあるゴルフ場でグラウンド・ゴルフのデモンストレーションを行い、モーア知事や地元の高校生等に参加していただきました。非常に評判がよかったと聞いております。また、今後の陸上交流事業についても、ジャマイカの陸上競技連盟と協議等を行ったところでございます。また、来年3月に開催する予定の鳥取マラソンには、このレゲエマラソンの上位入賞者を招聘するということで、ウエストモアランド県と協議しているところでございます。
◎福田委員長
最後に、西部総合事務所から、報告14、伯耆国「大山開山1300年祭」事業等の進捗状況について及び報告15、「大山開山1300年祭」実行委員会設立記念講演会の開催概要について、宮永地域振興局大山振興室長の説明を求めます。
●宮永西部総合事務所地域振興局大山振興室長
それでは、西部総合事務所の資料1ページをごらんください。伯耆国「大山開山1300年祭」事業等の進捗状況について御説明をさせていただきます。
まず、1、実行委員会事業の一般から公募をさせていただいた事業を紹介しております。今現在、実行委員会はロゴマークがございませんので、1300年祭に使うロゴマークを募集いたしましたが、最終的に13日に締め切らせていただきまして、北海道から宮崎まで35都道府県から総数472件の応募をいただきました。これを今後、12月下旬から1月にかけまして、審査会を経て、1月下旬には公表をしたいと考えております。公表後はPR等に活用させていただければと思っております。
次、(2)番でございます。テーマ別事業等につきまして御紹介をさせていただきます。表に記載をさせていただいておりますが、平成30年の本祭に向けまして、今より準備等が必要なもの、必要となるものに取りかからせていただいているところでございます。例示をさせていただきますと、例えば一番上段の大山ブランドパワーアップ事業につきましては、名物料理開発でありますとか、来訪いただく方々へのおもてなしの観点、あるいはバーガー等につきましては、それ自体を情報発信のツールとして活用していくというような手順で進めてさせていただいているところでございます。以下、PR関係等を順次とり行っているところでございます。
続いて、ページをはぐっていただきまして、2番目でございます。圏域市町村の取り組みというところでございます。こちらのほうは、先般11月9日に大山町で出前県議会を行っていただきました。そのときにも委員の皆様方からも各市町村へお声かけをいただいたところでございますが、それを受けて、平成29年度に取り組む独自事業をそこに上げさせていただいているとおり検討をいただいているところでございます。これが全部ではなく、まだ一部でございます。特に米子市、大山町につきましては、主会場となるところでございますので、まだまだたくさんございますが、一部を掲載をさせていただいております。ありがとうございます。
3番目でございます。地元団体の主な動きについて御紹介をさせていただきます。まず、1番目、この1300年祭の地元大山の取り組みでございますが、「大山さん」を守る会の活動といたしまして、既にコンセプトを「調ふ」ということで取り組むということを決められておりますが、そのシンボルマークを作成されたということでございます。今月下旬にはこのシンボルマークのお披露目記念フォーラムを開催して、順次使っていかれるということでございますので、御紹介をさせていただきます。
続いて、3ページ目をごらんください。2番、3番でございますが、経済界でもいろんな動きがございます。経済同友会の西部地区におかれましては、経済界からの積極的な参画を促していただくために、会員企業への講演会、意見交換会を開催いただいているところでございます。また、大山寺支院圓流院さんにおかれましては、日本遺産を皆様に簡単に紹介したいというお気持ちから、紙芝居「大山日本遺産物語」を制作されたということでございます。これは、実行委員会も一部支援をさせていただいているところでございますが、既に県外からも講演の申し込みをいただいていると聞いております。先般お伺いしたところによりますと、神戸の県人会等からも既に演じてほしいというような具体的なオファーをいただいているということを伺っているところでございますので、実行委員会といたしましても、機会を捉えて紹介をさせていただければと考えております。
4番目、大山振興本部の活動状況について御紹介をさせていただきます。振興本部は、10月18日に第1回目会合を開催いたしまして立ち上がっております。具体的な活動につきましては、地域で活動を行っていらっしゃいます個人や企業等に出向いていき、意見交換会を開催させていただいているところでございます。開催概要は、そちらに紹介をさせていただいているとおりでございますが、こちらの中からいただいた御意見を今後の大山圏域の国際リゾート化という観点での当初予算の要求に反映させていただきたいと考えているところでございます。
続いて、4ページ目をごらんください。先般、実行委員会の設立記念講演会を開催させていただきましたので、御報告させていただきます。
実行委員会は、10月25日に設立いたしましたが、その講演会を12月11日日曜日に開催をさせていただきました。当日は、当委員会の野坂副委員長にもおいでいただきまして、御挨拶を頂戴いたしました。ありがとうございました。
今回の講演会は、「逆説の日本史」シリーズで有名な井沢先生、それから島根県ではいろいろ活動されておりますが、古代歴史研究家として著名な三浦先生、この両名をお招きしての講演、それから対談でございます。総数180名の参加をいただきましたが、米子で開催した同種のものと比べまして、島根県側の参加者が3割弱いらっしゃったということで、圏域PRに関しては非常に有効的だったなというように感じておるところでございます。
(3)番といたしまして、今後の予定でございます。新聞紙上のリレーシンポジウムというものを継続してやっておりますが、今度、12月17日の土曜日にもそういった方々を招きましてリレーシンポジウムという形での公開シンポジウムを開催することにしておりますので、御紹介をさせていただきます。
◎福田委員長
それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑等はありますでしょうか。
○森委員
まず、警察の110番の日なのですけれども、私は、11月が誕生日なものですから、この間、免許の更新に行きました。残念ながら長い時間の講習を受けさせていただきました。その中で、非常にいい話を聞いたなと思って帰ったのですけれども、前照灯のアップの話と、もう一つは、110番の話でした。「ひゃくとうばん」ではないのだよと。「ひゃくとうばん」と覚えてもらうと困る。事故があったときには「ひゃくじゅうばん」。いざというときに電話ができないので、「ひゃくじゅうばん」と覚えてくださいということで、改めて講師の先生が強調されていました。110番の日が来るということで、こういうイベントをやるよという話なのですけれども、その免許の更新の話を聞いたときに、いざというときに本当に電話できるか、警察の番号は「ひゃくとうばん」と覚えていたら電話できませんよと、その講師の先生がおっしゃったのですよね。まさにそのとおりだなと思って、聞いて帰りました。それがきょうは「ひゃくとうばん」ということで、110番の日でイベントをやりますよという話だったので、あれれ、一体どうなっているのかなというような思いです。実際に119番ですよね、消防署に電話するときには「ひゃくじゅうきゅうばん」ですから、すぐ電話できるのですけれども、「ひゃくとうばん」「ひゃくとうばん」「ひゃくとうばん」ということになってしまうというような趣旨での講師の先生だったのですけれども、その辺を警察の内部でどういうふうにされているのかなというのをきょうちょっと感じましたので、その辺のお話。もしそうやって「ひゃくじゅうばん」なのだというようなことでやられるということだったら、またそういうふうに統一していただきたいなという思いでの質問であります。
●徳田生活安全部通信指令課長
現在のところ、「ひゃくとうばん」の日ということで広報しております。それで、今お伺いの件につきましては、交通の指導の際にそういう指導がありましたということですので、確認しまして、御回答させてもらいたいと思います。私のほうは、一般的に「ひゃくとうばん」ということで浸透しておるというふうに解釈しております。確かに電話番号としては110、「ひゃくじゅう」になりますので、その辺の広報の仕方について確認していきたいと思います。
◎福田委員長
では、後で回答いただけますか。
○森委員
そういう回答をもらうとは思わなかった。本部長、ちょっと検討してください。それで、それはそれで置きます。
続いて、危機管理局のほうなのですけれども、先ほど地震のメカニズムの話をいただきました。ちょっと2点、3点ほど聞きたいのですけれども、今回の断層ですよね。これはもともとわかっていた断層だったのかどうかということ。それから、地震が起こった後、これが地表面にあらわれているのかどうか。今後もわからない、知られていないところでこういった地震が起こる可能性があるのかどうか。そしてまた、それはどれぐらいのレベルの確率であるのかということ。それから、あと、かなりのエネルギーがあったために振動周期が短く、瓦が落ちたとか、そういったことが起こっているというようなお話だったと思うのです。一生懸命耐震改修を進めておられて、補助もしておられ、瓦とかを固定するというようなことにも補助するような話が出ているのですけれども、結局、建物がどこかでこの地震のエネルギーを吸収しなくてはいけないと思うのです。例えば瓦が動かないように固定をしてしまえば、家に入ってきた地震のエネルギーがどこかに行くわけで、構造体のほうに行くとか、いろんなところに行くのでないかと思うのですけれども、その辺はどういうふうになるのでしょうか。わかれば教えてください。私は、結局、例えば瓦が壊れてエネルギーを吸収して、それでよかったのではないのかな、構造体が壊れなくてよかったのではないのかなとかといって逆に思ったりしているのですけれども、その辺の考え方はどういうものかということをちょっと教えてください。
●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
1つ目ですが、断層がわかっていたものかどうかということですが、これはわかっていませんでした。地表とかにあらわれている断層ではありませんし、まだ完全な調査を十分承知しているわけではありませんけれども、地震が発生した後も明瞭なものはあらわれていない、例えば熊本地震のようにはっきりとした地表面にあらわれた断層というものが見つかったというふうな情報は私はまだ承知しておりません。
そして、仮に知られていない断層であった場合に、その断層によって地震が発生する確率はどうかということだったと思いますけれども、少し前に地震調査研究推進本部という国の機関が公表された地域の地震の評価というのがありまして、これは九州、関東に続いて中国地方の評価が公表されました。これまでは、この地域評価というものとは別に、主な断層によって地震が発生する確率というものも同じ推進本部のほうで発表されていたのですけれども、この地域評価というのは、わかっている断層だけではなくて、わからない断層も含めたところで地震が発生する確率はどうなのかということを示したものでして、まさに御質問のことに当たるのだと思いますけれども、それによりますと、中国地方全体で、30年以内にマグニチュード6.8以上の地震が発生する確率というのは50%で、それは中国地方を3つのエリアに分けていまして、鳥取県が含まれる北部区域というところは40%ということです。これは、実は詳しい観測が日本で行われたのが過去93年間ですので、そのデータに基づいて確率論を使って、例えばマグニチュード7の地震であれば何年の間に何回発生しているというふうな確率論を使って計算しているということです。この93年間に、鳥取県では、1943年の鳥取地震、そして2000年の西部地震というふうにM7以上の地震が2回発生していると。そして、それによって余震もかなり多い。実は断層による地震というのは、発生間隔が数千年とかというふうにいわれますが、それに比較してごく短い93年間の統計を使った計算ではありますが、少しそういったことを差し引いて考えないといけないと個人的には思うところもありますけれども、40%というふうなことが示されております。
2つ目の瓦とかの話ですけれども、先ほども香川先生の御説明を紹介しましたけれども、波の周期によって、物が持っている固有の振動周期と共鳴した場合に被害が大きくなるということですので、建物も木造と非木造のものによって固有周期が違いますし、あるいは同じ木造でも、先ほど構造のことをおっしゃいましたけれども、しっかりとつくったものであれば、熊本地震の場合でも被害に遭っていないという物件も見られるということも聞いておりますので、一概にどうのこうのとは言えないのではないかなと思います。一部瓦が壊れたから、それによって構造のほうに影響がなかったかどうなのかというのも、先ほど申し上げたように、周期とかの関係があって、やはり必ずしもそうとは限らないというふうにしか、ちょっと私のほうではわかりませんので、御了解いただきたいと思います。
◎福田委員長
よろしいでしょうか。
ほかにございませんか。
○前田委員
引き続き地震のことでちょっと。2ページ、3ページ、4ページです。今回の地震の件で。有識者の見解が4人あるのですよね。西田良平さんと香川さんと京大の西村さんと、4ページの飯尾さんですね。これを読ませていただくと、結論的には、この西村さんですよ、(3)ですよ。今回の地震の震源域より西側では、1711年以降に顕著な地震はなく、ひずみが蓄積されている可能性はあると。4ページですね。似たような見解を飯尾先生もしておられるのですよね。(3)鳥取県内で今後大きな地震が起こる可能性のある地域は、今回の余震域と鳥取県西部の間だよと、こう言っているのですよ。あとの西田先生と香川先生は、この中部地震の中部圏域内では恐らくないではないのかなと、ひずみはもうこれで解放されたのではないかなと、どうもこう言っておられるのですね。それで、8ページを見ていただくと、図の6ですよ。この図の6を見ますと、確かにどうも中部から大山は空白域ですよね。やはりここらあたりは注視するべき地域でないかというのは、私も素人ながらわかるのですよね。今後どのような対策をされますか。ということは、この区域では、隠れた断層などをもうちょっと詳細に調べる必要があるのではないかなと思うのですよ。どうぞ、見解を。
●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
8ページの図は、これは過去に地震が続発した事例の位置を示したものであります。ですので、これまでの地震が発生したものを全て落としているものではありません。鳥取地震の震源から西部地震の震源のほうに、東から西のほうに向かう部分というのは、以前から地震帯というふうな言い方をされておりまして、地震が発生する震源を落としていくと、そういうふうに帯になっていくみたいなことが言われているところですので、前田委員が今おっしゃったように、この図の6のところでの空白の部分というのも、その地震帯の一部にかかっているのだと思います。
ただ、わからない断層を調べるというのは、非常に難しいことのようです。飯尾先生の見解で説明がありましたけれども、地殻内の核の部分にやわらかい領域があって、この存在によってひずみがたまるのではないかというふうな調査を今、西部地震の震源域で、年が明けてから1,000カ所の観測によって行うというふうなことが計画をされております。これは、一部岡山県とか島根県とかにもかかるところでの観測をされるというふうに聞いております。それから、鳥取大学の塩崎先生が中部のほうでのやわらかい領域に関する調査研究をされているということでありまして、そういった研究での知見も参考にさせていただきたいというふうには思っております。それから、文部科学省の地震の調査研究プロジェクトというのがありまして、これは津波の関係が中心なものですから、海域が中心になりますけれども、一部沿岸部のほうの調査などもされますので、そういったことも参考にさせていただきたいと思いますけれども、今現在、平成17年3月に取りまとめた現在の被害想定の見直しを行っておりまして、そこで倉吉南方の推定断層というふうなものを想定して地震の被害想定を進めておりますので、またそういった中でも隠れたわからない断層による地震による被害というものについても推計を出して、それに対する備えというのを行っていきたいと考えております。
○前田委員
わかりました。
あと1点、7ページの図の4。2015年10月、12月と小規模な地震が盛んに起こっていましたわね。それが今回、がっと西に来たのだけれども、この関連の学者さんの見解はどうなのですか。西に出てきたというのは、寄ったのか、西に移動したのか、これはどういう見解ですかね。
●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
やはり先ほど委員がおっしゃったように、これは、地震帯、あるいはひずみがたまる帯の中にあります。昨年の地震によって誘発されたというふうに考えることもできるというお話も伺ったりはしております。一部の部分でひずみの解放があった場合には、その周辺に逆にひずみがたまるということがありますから、そういったことによるということも考えられるとは伺っておりますけれども、決定的にこうだという確定的な判断はなかなか難しいのではないかと思います。
◎福田委員長
よろしいですか。
ほかはございませんでしょうか。
○野坂副委員長
何点か教えていただきたいのですけれども、まず、県土整備部の1ページで、消波ブロックを設置して改良するということなのですけれども、これは既存の人工リーフで海岸侵食がとまらなかったというのは、どういう理由からなのかなと思いまして、その点、教えていただきたいのですよね。消波ブロックでこの改良が有効だろうという結論づけた理由もあわせてお願いします。
1個ずつにしましょうか。
◎福田委員長
1個ずつ。
●酒本河川課長
野坂委員から2点質問がございました。
1点目につきましては、既存の人工リーフで砂浜が安定できなかった理由ということでございますけれども、人工リーフといいますのは、物すごい高い波ではなくて、年間を通じてある程度の規模の波を抑えて、背後の砂浜を守ろうというふうなものでございますけれども、ここにつきましては、人工リーフを設置したことによって、波を弱める効果というのが予想より少なかったということと、やはり、皆生海岸は離岸流が強いというふうなこともございますので、その2点で人工リーフだけでは砂浜の消失を抑えることができなかったということでございます。
それで、なぜ消波ブロックによる離岸堤化を図ったかということでございますが、これにつきましては、まずは、既存の人工リーフを活用して、沖側に消波ブロックを積むことによって、大きな波に対しても波を弱めることができて、背後の浜崖も防ぐことができるということと、人工リーフよりは波を弱める効果が強いもので、背後の波とか流れというのも弱くなりますので、砂浜をとどめることができるということで人工リーフの離岸堤化ということについて委員会のほうで了承されたものでございます。
○野坂副委員長
そういう理解だろうと思うのですけれども、まず、既存の人工リーフというのは、白砂青松の景観に配慮して、消波ブロックが景観を阻害するからということだったように記憶しているのですよ。今おっしゃったのは、私どもは想像がつくのですよね。莫大な国費を投入して、なぜそういう基本的な検討がなされなかったのかなと。要するに景観に配慮というのは、あくまで配慮で、本来の目的というのがあるわけですから、例えば河口閉塞などでも、山陰の海というのは冬場荒れるわけでして、閉塞とかが起きるのはほとんど冬場ですよね。そんなような状況でいけば、これで、要するに海岸侵食がとまるというふうに考えられた理由というか、根拠というか、何かあるのだろうと思うのですけれども、その辺が不思議だなと。消波ブロックでとまるというのはわかるのですよ。最初から消波ブロックだけだったら、随分と事業費も違ったのだろうと思うのですよね。この点についてはどうなのですか。
●酒本河川課長
皆生海岸の富益地区について、人工リーフにしたというのも、委員のおっしゃるとおり、景観に配慮しようというふうなことで行ったものでございます。皆生海岸以外で、例えば東部のほうでも浦富海岸とかで人工リーフを行っております。浦富海岸とか湯山海岸でやっているのですけれども、そういうところにつきましては、人工リーフによって砂浜を守ることができているのです。しかし、この皆生海岸につきましては、当初予想するよりも離岸流が非常に強くて、人工リーフだけではやはり砂浜を守ることができなかったというふうなことがございまして、隣の両三柳工区でございますが、これもその状況を見ながら、平成26年度から離岸堤を設置するようにしております。その両三柳工区では、離岸堤にすることによって今のところ背後の砂浜の安定化を図ることができておりますので、その隣接工区であります富益工区につきましても、離岸堤を図って、波を消すとともに、砂浜の安定を図ろうというふうなものでございます。
○野坂副委員長
最後に。要するに、通常、人工リーフで海岸の侵食がとめられるという、そういう計画でされているのだろうと思うのですよね。さまざまいろんな状況を検討されて、現実によそでは海岸侵食がとまっていたりもすると。なぜここで起きるのかといったら、メカニズムは複雑なのでしょうけれども、一部に言われるのは、竹内工業団地など造成時のしゅんせつのくぼ地が大きな面積がありまして、そういうような部分の海流に与える影響とか、いろいろあるのではないかとか、いろいろ聞くのですけれども、これも聞く程度で、何の根拠もないのですけれども、この辺は事実として検討されているのですか。
●酒本河川課長
これについては、国のほうで漂砂の調査等はしております。この皆生海岸につきましては、図面でいきますと日野川から左側、西側のほうに大きな漂砂の流れがございます。当初人工リーフでやったのですけれども、これは暫定幅でやっているということは、なかなか難しい流れが、離岸流の流れが強いというふうな状況もあったので、暫定幅でやって試行錯誤しながらやっているところでございますけれども、人工リーフだけではなかなか効果が得られないということで、今回離岸堤化を図るというふうにしたものでございます。竹内のくぼ地の影響というのは、その調査結果の中では、それが原因でということはございませんでした。
○野坂副委員長
続けていいですか。
◎福田委員長
はい、どうぞ。
○野坂副委員長
観光交流局の1ページなのですけれども、通訳案内士の養成について、どの程度の人数を養成していこうという目標的なものがあれば、また、それを教えてください。
それと、もう1点は、西部総合事務所の1ページで、大山開山の1300年祭に向けて、ホームページを作成されるということなのですけれども、今現在、大山町などでも動画などいろいろつくられていたりもするのですけれども、そういったようなものをうまく、見やすいような形で、ホームページを作成される考えがきちんと確認がとれているのかどうなのか。冬の大山町の魅力などというので、このごろSNSで流れていますけれども、サーフィンができますなどというのも出てきているのですよね。東京オリンピックの種目にも決まった関係で注目度は高くなってくるのだろうと思うのですけれども、この点もあわせてお願いしたいと思います。
◎福田委員長
まず、では、岩下観光戦略課長、お願いします。
●岩下観光戦略課長
お尋ねがありました山陰限定通訳案内士の養成人数の目標ですけれども、当初この常任委員会でも説明させていただいたところでは、英語、中国語、韓国語、各40名で、120名を目標にすると申し上げておりました。第一弾の養成をしたところ、102名ということで若干それには届かなかったということで、今週からまたその3言語について追加の養成をさせていただくと。資料にもありますけれども、現在、39名の申し込みがあります。英語と中国語については、ほぼ目標に達しますけれども、韓国語がまだちょっと足らないというところがありますので、そこについてどうするかを検討。それからあと、先ほど申し上げましたロシア語、フランス語については、とっても少ないということですので、最初に立てた目標にかかわらず、3言語での目標しか立てておりませんので、ロシア語、フランス語もやっていきたいのですけれども、実はロシア語、フランス語については応募者が少ないであろうという見込みがちょっとありまして、これについては広い範囲でPRをお願いして、できるだけ多くというめどでやっていきたいと考えております。
◎福田委員長
いいですか。
○野坂副委員長
ちょっと言いたかったのは、ロシア語、フランス語なのですよね。これから伸びてくると思われるところだと思うのです。例えばヨーロッパ、欧米の方というのも大山1300年祭に向けて、歴史、文化みたいなところが一番興味を持たれるところでしょうし、欧米の方はそういったようなところが多いですよね。そういう中では、フランス語はどうなのか。あと、ロシア25周年もありまして、きょうは午後からプーチン大統領との会談で間違いなく経済交流含めて進展していくと思うのですよね。本県の場合は、沿岸地方との友好交流もやっているわけですから、ちょっと応募が少ないとかと言っている場合なのかなという気がするのですけれども、しっかりお願いしますよ。
●岩下観光戦略課長
しっかりやっていきます。実はフランス語圏からの来県、それからロシア語圏からの来県、現在は国別ランキングで大体9位から12位ぐらいまでの間で低迷をしております。特にクリミア半島の併合以降、ルーブルの下落で非常にロシアの経済力が低下している関係で、DBSクルーズフェリーの乗客に占めるロシア人の割合も非常に低下しております。ここを、おっしゃった今回のプーチン大統領との会談を機に両国関係も変化していって、ふえていくことをにらんで頑張っていきたいと思っております。
◎福田委員長
続きまして、宮永地域振興局大山振興室長、お願いします。
●宮永西部総合事務所地域振興局大山振興室長
委員御質問のホームページの件でございます。
もともと伯耆国「大山開山1300年祭」という切り口でのホームページがなかったものですから、今回開設しようとしているものでございます。この内容につきましては、ここで一緒に紹介をしております日本遺産活用事業の中でも動画作成というものをやっておりますが、こういった動画も一緒に載せるような計画でおりますし、議員がおっしゃいました周辺で今いろんな情報が出ておりますけれども、それを集約するような形で紹介することも想定をさせていただいております。この1300年祭の切り口で入っていただいた方々にもそういった周辺情報を提供できるような形に構成していきたいと考えておりますので、また、できましたら御報告させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○野坂副委員長
ロシア語なのですけれども、経済制裁などがずっとかかってきて、おっしゃったような状況で推移してきたわけですけれども、鳥取県としたら、そういう中でも友好交流をずっとやって、予算も投入してやってきたわけですから、やはりそこをリードするというぐらいの気概があってもいいと思うのですよね。だから、なかなか応募がないというようなところから、応募してもらうようにしっかりとあちこち声をかけて、ぜひとも重点的にお願いしたいなと思います。意見です。
◎福田委員長
よろしいですか。
○野坂副委員長
はい。
◎福田委員長
出尽くしたようでありますので、次に閉会中の調査事項について、お諮りをしたいと思います。
本委員会所管に係る地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、観光振興、防災対策並びにその他の主要事業につきましては、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はありませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任いただけませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。御異議がないようですので、そのようにさせていただきたいと思います。
次に、その他でありますが、執行部、委員の方で何かありませんでしょうか。
○横山委員
昨日、松江で船がひっくり返りましたが、これは恐らく船の老朽化もあるのだろうと思うし、まだ1人しかわからないですけれども、人命が失われておるわけだから、人命第一なので、安全対策を完璧にというのは大変ですが、そういう体制を組んでほしいなと思います。警察も関係がある、危機管理局も関係がある、みんなが関係が出てくるので、ぜひしっかり検討してやってほしいと思います。
◎福田委員長
所管外のことですので、農林水産部のほうに伝えていただくということでとどめておきましょうかね。
ほかにございませんか。
○澤委員
警察本部になりますが、高齢者の交通事故が、連日のように、連鎖反応のように起こっております。本当にそういう意味で、全国的な流れをどういうふうに受けとめているかということをお聞きしたいということと、それに関連して、実は私のほうに問い合わせがありまして、それはどういうことかといいますと、運転免許証のことです。県警本部も返納についてはこれまでいろいろと議論もされておりましたけれども、その中で、一つ、返納について、他県で委任状があれば家族の代理で返納を受け付けるというような事例もあるという問い合わせがありました。これについてもいろいろと論議することもあるとは思うのですけれども、ちょっとその他県の状況がどうかとか、それと、一番問題なのは、私に聞いてこられたということは、そういうことについて、全然認識がない、余り情報としても流れていないということがあると思うのですけれども、その辺について県警本部の見解をお聞きしたいなと思うのですけれども、どうでしょうか。
◎福田委員長
これはどなたにお願いしたらよろしいですか。
●長田交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
委員の質問は2点だと思います。1点目は、高齢者の事故の連鎖ということと、あと、免許証の自主返納の関係でございます。
高齢者の事故の連鎖に関しましては、全国的には、10月28日に神奈川県横浜市内で高齢者が運転する軽トラックが児童の列に衝突したということを皮切りに、多数発生しております。報道のほうでかなり取り上げられたということでございます。本県につきましても、高齢者の事故というのは時たま新聞紙上をにぎわせますけれども、店舗に突っ込んだとかという例もございます。先般11月2日にも米子市内で、それぞれ同じような場所で店舗に突っ込んだり、理髪店に突っ込んだりというような事案が報告されております。高齢者の対策につきましては、県警としても重点ということで、さまざまな対策を行っております。本年も高齢者2万人作戦ということで、地道に高齢者に対して安全意識を植えつけるような訪問活動をやっておりますし、複数回事故当事者ということで、複数事故を起こされた高齢者の方に対する訪問活動、指導等も行っております。これが1点目でございます。
2点目につきまして、自主返納の代理申請のことでございます。道路交通法上の規定では、104条の4に、申請による運転免許の取り消しということが規定されております。これは、自主返納と言っておりますけれども、法律上は申請に基づいて公安委員会が免許を取り消しするという行政行為でございます。全国では13県がこの代理申請を取り入れておるということで承知しております。本県警察としては、手続の厳正を確保するために、現在では免許センターとか警察署限定で、面前で意思確認を行った上で申請を受け付けているということで対応しております。運転免許というのは、御存じのとおり、大変大切なもので、長年車を運転してこられたということでございます。それを手放すというのは、本人さんにとっても大変な決断だということでございますので、手続に関しては、面前で厳正に行うということで我々は対応したいということで考えております。代理申請については、とりあえず今のところは、本人がお越しいただいてということで考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
○澤委員
そういう御返答をいただきました。これは今、どうしなさいとか、こうしなさいとか、結論が出る話では多分ないと思います。私が申し上げたいのは、13県はどういうメリットがあって、どういう経緯でやってきたかと、そういうことをお聞きしたいのですね。それによって、今後鳥取県でどういうような方向性で進んでいくことが必要なのかなというのもちょっとお答えいただけたらと思うのですけれども、なかなか難しいとは思いますが、いいですか、では。
●井上警察本部長
お隣の島根県がこれを導入しておるようなのですね。これは、結局代理申請という格好ですので、窓口のほうで、これは本当に御本人の意思がそうなのですかというのをまた電話で確認しておるようなのですね。そうしますと、当人さんかどうかもわからないということで、ですから、島根県さんなどが想定しているのは、恐らく病院へ入ったとか、それとか、痴呆症、認知症での治療をしている、自宅に住んでおられないと、入院だと。だとすると、もう外へ出られない。したがって、御本人の意思を確認して、それで免許証を返納しようという制度のようなのです。ただ、そもそも病院に入院されている方はまず運転されないわけですので、ですから、県警とすれば、その状況を見ながらやるのですが、ただ、警察はとにかく取り上げようとしているわけではないのですね。そこのところはちゃんと御理解していただいて、あくまでも本人に与えた免許ですから、本人がもう要らないよというふうな意思があれば、そうですかというふうに引き揚げるのです。ですから、手続上の問題と、それから御本人の意思を確認する。それから、行政的に取り上げるというふうに、取り上げやすいような仕組みではないよということだけはちょっと申し上げたいと思います。
◎福田委員長
よろしいですか。いいですか。
○澤委員
言っておられることは、よく分かります。私も決して取り上げようなどという、そういうことを前提にお話ししているわけではなくて、あくまでもやはり御本人の。とにかく一つには、家族がそういうふうに持ってこられたというのは、やはりそういう意思があるのだろうということがまず多分前提として話はあると思うのです。それをなくして、取り上げるという話は、それはもうとんでもないです。要はやはりそういう確認の仕方云々というのが一番ポイントになってくると思うのですよね、本当にそうなのですかと。私が言いたいのは、そういう意味も含めて、もう少し他県のことも調査をして、お知らせいただけたらということを申し上げたかったということでございます。
◎福田委員長
では、調べていただいたものを後で澤委員にお届けいただくということでいいですか。
○澤委員
結構です。
●井上警察本部長
済みません、先ほど森委員のほうから「ひゃくとうばん」の話がございました。
警察的には、これは「ひゃくとうばん」という格好で広報を統一させていただいているところなのですが、「ひゃくとうばん」、漢字の「番」まで来て「ひゃくとうばん」なのですね。単純に110ですと、これは「ひゃくじゅう」と読んでも全然問題ないわけです。これはちょっと歴史的なものを見ますと、昭和23年ぐらい、昔の黒電話ですと、1が一番近いのですね。1、1、急いでいます、最後、落ちついてゼロというわけで、これは特に東京などで発達したのですが、一部そのときに西日本のほうでは1110番という時代もあったようなのです。それが35年ぐらいに統一されていますので、そういった経緯もあることから、「ひゃくとうばん」と。数字だけを見れば、確かに「ひゃくとう」とは多分読まないと思うのです。数字だけですと「ひゃくじゅう」と多分お読みになるのだろうと思うのですけれども、「ひゃくとうばん」という格好で統一が図られるようにやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
◎福田委員長
ありがとうございます。
それでは、意見も尽きたようですので、委員の皆様に御連絡をいたします。
次回の常任委員会は、1月19日木曜日、午前10時からの開催でありますので、予定をしておいていただきますようにお願いいたします。
委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
執行部の皆さんは、御退席いただいて結構でございます。なお、県土整備部の山内課長はお残りください。
(執行部退席)
お残りいただきましたのは、第3回目の県外調査についてであります。
日程については、年明け、1月23日月曜日から25日の水曜日と決定したところであります。お手元に行程案をお配りしております。
この行程案について、事務局から説明をお願いいたします。
●宇畑議会事務局調査課課長補佐
まだ先方と調整しておるところもありまして、未確定な部分がありますけれども、現況で報告させていただきたいと思います。
初日の1月23日の月曜日、朝早く申しわけないのですけれども、朝7時台の飛行機で鳥取、米子から羽田経由で大分に午前中に入りたいと思います。午後から立命館アジア太平洋大学に伺うということで、こちらの大学は留学生が多いということで、大学のグローバル化の取り組みについてお話を伺う予定にしております。その後、公益社団法人ツーリズムおおいたに伺う予定です。「おんせん県おおいた」の観光誘客の取り組みについてと地震による風評被害による観光客の減少対策についてお話を伺う予定なのですけれども、こちらはまだちょっと先方の受け入れの連絡を待っているところでして、ひょっとしたら予定が変わるかもしれません。初日は、宿泊は由布市内を予定をしております。2日目は、由布市を出て熊本に入り、熊本市役所で都市圏における渋滞対策について、こちらは現地調査も含めて予定をしておりますので、少し長い時間を予定をしております。夕方に熊本県警察本部に伺いまして、地震発生時における警備体制のあり方についてお話を伺って、そのまま熊本市内で宿泊するという予定にしております。最後、3日目なのですけれども、熊本を出まして、佐賀に入りまして、佐賀県庁で、九州佐賀国際空港の活性化、国際化に向けた取り組みについてお話を伺う予定にしております。玄海原発の関係でお話を伺おうと思ったのですけれども当日防災訓練があるということで、そちらについては、ちょっと対応できないというお話がありましたので、今調整を行っていただいております。その後は移動ということで、博多、岡山経由でJRで帰る予定にしております。注意点がありますけれども、行きは飛行機で、帰りはJRということですので、御注意をいただきたいと思います。
なお、1点、御報告させていただきます。初日の宿泊先なのですけれども、由布市内を予定をしておりまして、湯布院温泉を予定をしておるのですけれども、なにぶん小規模の旅館、ホテルが多くて、1人1部屋の予約というのが非常に難しいので、予約がとれていない状況です。現時点で2人1部屋の部屋を確保しているのですけれども、この点についてもお許しいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎福田委員長
ただいままでの説明につきまして、委員の皆様、御意見がありましたら。(「なし」と呼ぶ者あり)
なければ、このままでいきたいと思います。よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、野坂委員のほうからありましたように、中国地方整備局への要望活動について、ここで、県土整備部さんと打ち合わせというか、日程を決めておきたいと思います。
○野坂副委員長
この間、委員会で諮っていただいて、1月末ですね、2月上旬ぐらいの間で要望活動ということで、一応やることは決まったのですね。時間がないので、この場で日程を決められたらと思います。御都合はどうでしょうか。
●山内道路企画課長
誰が行く、我々ですか。
○野坂副委員長
ええ。
●山内道路企画課長
一緒にということですか。
○野坂副委員長
そうです。
○前田委員
あなた方が一番よく知っている。一緒でなくてもいいですよ。
●山内道路企画課長
最終的に箇所付けが決まるのは3月だと思いますけれども、実際行ってもらうのはやはり今言われた1月中がいい。
◎福田委員長
1月中に。
○前田委員
1月末まで行ってくださいという。
●山内道路企画課長
がいいと思います。
○野坂副委員長
あと、一緒に行くというような形なのですよね、例えばそうでなくても、我々だけ。
●山内道路企画課長
それは一緒に行ったほうがいいでしょう。行っていただけるなら、ついていきます。
○前田委員
そういうことだな。
◎福田委員長
日程をきょう決めてしまいましょうか。
○前田委員
1月19日は……。
◎福田委員長
常任委員会です。
○前田委員
その後は。
●尾﨑議会事務局調査課係長
1月19日が常任委員会で、23日から25日が、ただいま御説明した県外調査です。それ以外には、現在、特段、議会としての公務は入っておりません。現時点では。
○野坂副委員長
まず、委員長。
◎福田委員長
いや、私はこれを優先します。
○前田委員
では、30日、31日はどうですか。月末だけれども。九州から帰ってきてから。
◎福田委員長
30日、31日という案がありますけれども、いかがですか、皆さん。
○澤委員
ちょっと待って。みんなで行くということ。
◎福田委員長
一応。
○野坂副委員長
いやいや、まず合う人、前回の常任委員会でも。
○澤委員
いや、代表でというふうに認識しておったのですけれども。
◎福田委員長
代表というか。
○野坂副委員長
ただ、委員会でやるものですから、行くという方があれば。
●尾﨑議会事務局調査課係長
先回の常任委員会の話では、委員長と副委員長は行かれる。ほかの方は都合が合えばと。
◎福田委員長
合えばと。
○澤委員
そういうことだね。
○野坂副委員長
先に日程を決めて……。
◎福田委員長
御案内とすると、皆さんにね。そうしましょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
では、そのような格好で、執行部としっかり詰めて、皆さんに御案内をさせていただいて、都合が合えば御参加いただきたいと思います。
●尾﨑議会事務局調査課係長
候補としては、1月30日、31日でよろしいですか。その日程を中国地整に確認してもらって。
●山内道路企画課長
相手があることですので。
●尾﨑議会事務局調査課係長
先方の都合もございますので。
○野坂副委員長
もしだめなら、また再調整。
●尾﨑議会事務局調査課係長
それについては、事務局が正副委員長とやりとりをします。
◎福田委員長
では、そういうことで、皆さんに御案内をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。
午前11時55分 閉会
|