会議の概要
午後2時52分 開会
◎福間委員長
それでは、予定をしておりました定刻になりましたので、ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、藤井委員と錦織委員にお願いをいたします。
それでは、ただいまから所管事項に係る参考人の方からの意見聴取を行います。
お手元の日程にもありますように、本日は公益財団法人鳥取県環境管理事業センター理事長、瀧山親則様及び同センター業務課長、後藤田拓也様に参考人としてお越しをいただきました。
本日はお忙しい中御出席をいただき、まことにありがとうございます。委員会を代表して、厚くお礼を申し上げます。
それでは、議事の順序等について申し上げます。
参考人のお二方には、事前に意見を求める事項を通知をしています。
まず、参考人の方からこの点についてそれぞれ簡潔に御説明をいただき、その後、各委員の質疑にお答えいただくようお願いをいたします。
参考人におかれましては、意見を求められた事項について発言をしていただくとともに、発言に当たりましては私、委員長の指示に従っていただきますようお願いをいたします。
なお、委員の皆様に改めてお願いを申し上げます。
参考人に対する質疑は述べられた意見についての疑問点を解明することにありますので、自己の意見と異なっても追及調の質疑はしないでください。
また、委員会が出席を要請したものでありますので、参考人の皆さんの意見に同調できない部分があっても聞く義務があるとともに、参考人の方に対して礼を失した質疑をしたり不規則発言をすることのないようにしていただきたいと思います。
また、マスコミの皆様にお願いをしておきたいと思います。
取材エリアについては特に指定をしておりませんが、参考人の方が発言しやすい環境の確保に御配慮くださいますようお願いをいたします。
それでは、事前にお伝えをしている事項について、参考人のお2人から簡潔に御説明をお願いをいたします。
●瀧山参考人
環境管理事業センターの瀧山です。
きょうは当センターからの説明の機会を設けていただきまして、ありがとうございます。
それでは、淀江産業廃棄物の管理型最終処分場の事業計画の概要について御説明させていただきます。
◎福間委員長
どうぞ座ってお願いいたします。
●瀧山参考人
それでは、座らせていただきます。
この事業計画(案)でございますけれども、センター案として取りまとめまして、去る10月24日の開催予定としておりました理事会に諮る予定にしておりました。しかし、21日の地震のため理事会を延期いたしました。したがいまして、お手元の資料でございますが、理事会で正式決定前の案段階で御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
まず、計画(案)の概要という、A4の縦長のもので御説明をさせていただきたいと思います。それと、カラーの資料1というのがありますので、ちょっとこれと比べながら、1枚目だけ使いますので、このままちょっと並べて見ていただけたらと思います。
まず、事業主体は当センターでございまして、施設の種類といたしましては産業廃棄物の管理型最終処分場ということでございます。
施設の整備内容でございますが、設置場所はこの資料1の真ん中あたりに地図をつけておりますけれども、米子市淀江町でございます。真ん中にちょっと小さい字ですけれども上から下に、それから左に流れています山陰道の東側、赤く塗っているところが事業予定地、淀江町の小波地内でございまして、現在、環境プラント工業が設置しています一廃の最終処分場の南側になります。
施設の形式及び規模でございますが、オープン型の最終処分場ということで、屋根のない普通のよくあるオープン型の最終処分場でございます。埋め立て面積が約2万1,500平方メートル、埋立容量でございますが、約25万7,000立米でございまして、これは環境プラント工業が計画しておりました案の25万4,000立米とほぼ同量でございます。それから処理する廃棄物でございますが、産廃の燃え殻を主体とした13品目、資料1の3にも書いてございますけれども、燃え殻を主体とした13品目ということでございます。事業期間でございますが、47年間でございます。埋立期間1期が10年、それから2期が27年ということで、埋立期間が終わりました後、廃棄物が安定するまで、この期間を維持管理期間と言っておりますが、この間を約10年と見込んでいるところでございます。トータルで47年間でございます。この埋立廃棄物とそれから事業期間でございますが、環境プラントが計画しておりましたものと全く同じでございます。
周辺環境に配慮した設備ということで、浸出水、雨水によって汚れた水、それの処理施設でございますけれども、ゲリラ豪雨等にも配慮した水処理施設にしておりますし、高度な水処理施設、上水道等にも使われております逆浸透膜方式によって浄化いたします。
また、外に汚れた水を出さないための遮水工でございますが、底面部には国の基準でございます二重遮水シートに、さらに天然の土になりますけれどもベントナイトの混合土によって三重構造といたしております。さらに、上部のシートが万一破れた場合にすぐそれがわかるように、電気的な漏えい検知システムを追加しているところでございます。のり面については、二重遮水シートということでございます。この浸出水の処理施設、遮水工につきましては、環境プラント工業が計画していたものと同様でございます。
次に、概算事業費でございますが、建設工事費が、これは1期、2期合わせてでございますが約46億円、3番のところの47年間の維持管理費が約35億円ということで、トータル86億円と今のところ試算しているところでございます。まだ基本設計、実施設計を行っておりませんので、建設費等については今後変更があろうかと思っております。
また、収入でございますが、廃棄物の受け入れに伴います処分料収入が約41億円、補助金、これは国庫補助も約8億円いただけるのではないかということで試算しておりますが、県費として約37億円のお願いをしなくてはいけないのではないかと思っているところでございます。
なお、補助率ですとか補助対象につきましては、環境プラント工業の計画のものと同様としているところでございます。
次に、2枚目のこちらの地元説明の状況についてという資料をごらんいただきたいと思います。
地元説明の関係でございますけれども、この計画につきましては地元の御理解を得るために、環境プラントが主体のときから地元に条例手続に入る前に事前説明等を丁寧に行ってきたと当センターでは考えております。ことしの6月に事業主体としての当センター案がまとまったことから、地元自治会に対しても改めて事前説明を行いました。
なお、先ほどから申しておりますが、センター案とプラント案につきましてはセンターとしては大きな変更はないと考えておるところでございまして、具体的にはこの下の(2)の(2)センター案と環境プラント案との比較ということをごらんいただきたいと思います。
まず、設置場所それから埋立容量約25万立米ということで、これらについては変更ございません。それから受け入れ品目も13品目で変えておりませんし、センターと環境プラントの提携方式、プラントが事業主体になってセンターがその入ってくる搬入物を見るのか、あるいはセンターが主体となって環境プラントが埋め立てや水処理の業務委託を受けるのかということの違いはございましても、両者で提携してやろうという方式は変えておりません。事業期間も同じでございますし、遮水構造につきましても同様でございます。また、水処理システムの逆浸透膜(RO膜)方式の水処理という高度な水処理も同様でございます。「等」と書いてございますが、ちなみに生活環境影響調査につきましても、環境プラントが実施したものをベースにいたしまして基本データとしまして、一部追加の調査ですとか最新のデータに置きかえたということはございますので、基本的な部分は変わっていないというぐあいに考えているところでございます。
そういうことでございますので、環境プラントの事業主体のときからこの計画を地元に説明させていただいております。環境プラント自体といたしましては、24年に整備方針を決めてその後事業の計画概要を地元自治会に2回説明いたしました。25年には3回行いましたが、最後は環境プラントの計画案最終のものを説明をさせていただいたところでございます。その間、右に書いてございますが、地元自治会に県外の処分場を見ていただいたり、それから隣接する一般廃棄物の視察を、小波浜・上はよく見ておられますので、残りの自治会に参加していただきました。26年は、これは福井の水源地に対してこの地下水が流れているのではないかというような疑問が地元からございましたので、26年、福井水源地に地下水が流れているかどうかを調査いたしました。この間に1年間かかりましたけれども、流れていないということで説明いたしたところでございます。
なお、この地元説明の中で、同じセンターとプラントがやるのなら、事業の実施主体の継続性を考えてセンターを主体としたほうがいいではないかという話がございました。それらをセンターなり環境プラントなり県なりとも御相談しながら、センターが事業主体となったところでございます。
27年度につきましても役員説明等、また必要な資料、これらにつきましてはセンターが事業主体となった経緯ですとかそれらをお知らせしたところでございますし、また別案につきましても、センター案としてもう一度別案をつくりますよというような御説明をさせていただいて、28年度にも役員なりいろいろ回覧等でお知らせをしていたところでございます。
全体説明ですけれども、センター案が6月にまとまりましたので、2の(1)ですけれども、6自治会に対して7月から8月にかけて説明会を行いました。下泉以外の5自治会からは、国のステップ、いわゆる条例手続に行きますよということは御理解いただけたのではないかなというぐあいに私どもは受け取りました。
主な説明項目につきましては、センターの計画案、それから先ほど申しました両案の比較、今後のスケジュール等を説明いたしました。
裏面をお願いいたします。この説明会の中で出てまいりました主な意見としては、事業計画に係るものとしましては遮水シートの耐久性ですとか電気漏えい検知システム、これは二重シートになっていますけれども、下のシートにもつけてはどうかという意見もございました。それからゲリラ豪雨への対応、どのような構造なのか。あるいは地下水に影響はないかというようなお話もございました。
その他として右側に書いてございますが、直接事業計画自体に係るものではございませんけれども、主に下泉で多かった意見なのですけれども、産業廃棄物処分場は必要なのかとか、あるいは事業地の選定の理由はどうか、それからこの土地は米子市と環境プラントの開発協定により産廃には使用できないのではないかというような御意見がございました。
(4)番のところですが、この7月、8月の説明会で出ました要望等によって対応した項目でございますけれども、廃棄物受け入れ時の検査についてもっと具体的に書いてほしいということで、これは説明資料等にもきちんと詳しく書いたところでございます。
また、稼働後の生活環境影響についてどのように担保するのかということでございまして、これは地元の自治会さんともお話ししながら協定書を結びたいと思っておりますので、地元の方に処分場の維持管理の状況を点検していただくようにしたいと考えておりますし、水質等のモニタリング結果につきましても随時公表していきたいと考えております。
早朝や夜間に搬入されることはないのかというようなお話でございましたが、平日の9時から16時半、この搬入時間はここに限りますということで明記いたしました。また、想定しています自動車の台数ですけれども、最大でも1日11台程度ではないかと考えているところでございます。
全国から見学者が来るような施設としてほしいという御意見もございました。この中には、国の基準を上回る安全安心な処分場として、先ほど申しましたようなRO膜方式ですとか三重シート、そのようなものを計画しております。また、実施設計の中で見学の方に対応できるような、管理棟の中に見学においでになられた方に説明できるような、そのような設備も設けたいと考えておるところでございます。
(5)のその他でございますが、先ほど申しました地元の説明会、下泉の説明会を7月30日に行ったのですけれども、この中での御意見、御質問といいますのが事業計画自体よりも経緯ですとか理由等に関することが多うございました。下泉自治会等とも相談の上、これについては条例手続とは別に、関係6自治会で参加を希望される方を対象に説明会を10月23日に開いたところでございます。当日は対象者以外の方も多数参加され、御発言等もございました。23日はちょっと12時間ぐらいな説明会になりましたけれども、そのような説明会も行ってきたところでございます。
以上のように、事前の段階でもセンターとしては丁寧な説明に努めてきたと思っているところでございます。
資料4という横長の資料があります。今のセンターの説明やあるいは建設工事までどういう段階になっているのかというのを示す資料です。一番最後、よろしいでしょうか。
今後の手続の流れということでございます。この資料は、条例手続が開始されて各自治会への説明時点を想定してつくっておりますので、現在の段階というのは赤字で囲っております自治会等への説明となっていますけれども、まだこれは始まっておりませんので、これの左側、事前説明会との間というぐあいに御理解いただけたらと思います。
その後、センターといたしましては事業計画を策定後はセンターから県に事業計画を提出いたしまして、周知計画がオーケーという県の御指示があれば自治会への説明会等を行い、それに対して住民の方から意見をいただいて、それに対してセンターも回答をするということで行っていきたいと思っています。その中で合意いただけるのか合意ができないのかということになりますけれども、合意ができない場合にはセンターとしては県に調整していただいて、また県も廃棄物審議会の御意見等、専門家の御意見も伺えると思います。ということで、手続が終了した段階で法の手続、廃棄物処理法上の許可申請を行いたいと思います。
同時に、ここに書いてはございませんけれども、今の計画自体は基本設計段階でございますので、実施設計、いわゆる詳細な設計を同時並行で行いたいと思っておりますし、埋蔵文化財事前発掘調査は行われておりますけれども、埋文の調査等も並行して行いたいと考えているところでございます。
概要については以上でございまして、詳細につきまして後藤田から説明したいと思います。
●後藤田参考人
環境管理事業センター、後藤田と申します。よろしくお願いいたします。
◎福間委員長
どうぞ、お座りいただいてお願いいたします。
●後藤田参考人
それでは、事業計画の少し詳し目なお話をさせていただきたいと思います。
資料1をごらんください。資料1で御説明をさせていただきたいと思います。
この資料は条例の手続が始まった後、住民の皆様にお配りして説明したいという説明用の資料として考えているものでございます。
1の事業目的、それから2の計画概要につきましては、先ほど理事長から説明したとおりですので省略させていただきます。
左下に書いてございます3番、埋め立てる廃棄物でございます。燃え殻を主体とした13種類ということで今御説明いたしました。燃え殻というのは、焼却炉等から燃やした後の残渣物、焼却灰などのことでございますが、これを主体とした13種類でございます。具体的には、この緑の表に書いてございます丸印が打ってある項目、これが実際に埋め立てる13種類の廃棄物でございます。左側、マルAからマルDでございます。こちらの種類につきましては、環境プラントさんが主体だった時代と内容は変わっておりません。
この緑の表の下側に書いてございますが、これらの廃棄物につきましては県内廃棄物のみを埋め立てをしたいと考えております。ここで言う県内廃棄物というのは、県外物を県内で中間処理したものを含みたいと考えております。中間処理というのは、例えば焼却のように処理をしたものと御理解いただければなと思います。
その下でございます。いわゆる放射性廃棄物や飛散性の石綿、アスベストでございますが、このようなものは埋め立てはしないということで考えているところでございます。
続きまして、右上の4番をごらんください。それでは、このような廃棄物をどのようにチェックをしていくかということでございます。廃棄物の搬入検査でございますが、今御説明しました13種類のうちでも廃棄物は検査をいたしまして、国の基準に適合したものしか受け入れをいたしません。搬入検査の流れでございますが、(1)番、事前審査というものでございまして、これは排出事業者さんとの契約の前段階のことでございます。前段階のうちから排出事業所を実際に訪問いたしまして、廃棄物の実物やどのような発生工程で発生した廃棄物なのか。あるいは書類などを確認をいたしたいと考えております。また、廃棄物に応じまして分析の検査なども行っていきたいと考えております。これらの審査を行った結果、適合したもののみ契約を締結したいと考えているところでございます。
契約締結後でございますが、実際に廃棄物が入ってきた段階で(2)番、受け付け検査、それから(3)番、展開検査という2段階の検査を受けまして、問題がない場合のみ埋め立てを行います。何か不適合な点がありましたら、持ち帰っていただくということで考えているところでございます。
それでは、資料を開いていただきまして、5番、施設整備の概要でございます。この左側に第1期埋め立て直前のイメージ図というのがございます。今回の埋め立てにつきましては、1期、2期という2段階に分けて埋め立てを行おうという計画でございまして、まず第1期目の埋め立て直前の、これからまさに埋め立てを始めようとするところのイメージ図でございます。この図、右側が大山側、左側が一般廃棄物の処分場側で海側に当たります。右側に尾高淀江線という県道が現在も上から下に走っております。この道から白い点線に、実際に廃棄物を搬入したトラックは入ってくる予定でございます。この左側に入ってくる道路でございますが、これは処分場専用の新設で搬入道路でございます。新しく設置する道路でございまして、こちらの道路を通って廃棄物の運搬車両は入ってくることになります。ずっと真っすぐ進んでいきますと、左上に建物があるかと思います。これが管理事務所と水処理施設を併設した建物になります。この建物の横で一度とまっていただきまして、先ほど4番で御説明いたしました受け付け検査を受けていただくことになります。ここの受け付け検査では、書類の審査やあるいは目視検査といいまして実際に積み荷を見させていただいて、異物や悪臭、飛散性がないかなどにつきましてチェックをさせていただきます。また、必要な現場検査ということで、放射線の測定や迅速に検査ができるような分析検査なども行っていきたいと考えているところでございます。ここでのチェックで問題がなかった場合に、実際にトラックは埋立地に入っていくことになります。この白い点線のルートを通っていきまして、この図の下側が第1期の埋め立て区域になりますので、こちらまでトラックが入ってまいることになります。
埋立地まで行きますとトラックは廃棄物をおろすことになりますが、このとき先ほど言いました検査のうちの2つ目、展開検査をここで行うこととなります。展開検査というのは、実際に廃棄物をおろしまして、広げて異物や悪臭がないかなどにつきまして検査をいたします。なお、このとき適宜抜き取り検査なども行っていきたいと考えているところでございます。
ここで問題がなければ実際に埋め立てをするという流れでございますが、廃棄物をおろすときというのは廃棄物が飛散する可能性がありますので、散水したり、あるいは即日覆土といいましてその日のうちに土をかぶせて悪臭や飛散の防止を図りたいと考えております。廃棄物をおろしたトラックは、同じルートを通って県道に戻っていくこととなります。
このように廃棄物を搬入いたしまして第1期の埋め立てを行いまして、1期の埋め立てが終わってこれから次、2期の埋め立てをしようというときのイメージ図がこの右下の図でございます。右下の図でございますが、下側が1期、ほとんど埋め立てが終わっている状況でございまして、次はその上側にあります2期の部分を埋め立てをするというところでございます。2期の部分の埋め立てが終わりますと、大体県道や周りと同じ高さまで埋め立てをすることになりますので、その段階で埋め立て終了ということとなる予定でございます。
この処分場ですが、安全安心な施設とする大事なポイントが2つございまして、右側のところ(2)に地下水汚染防止対策、それから(3)水処理施設というところをごらんください。
まず、(2)地下水汚染防止対策のところでございますが、多重の安全対策(マルチバリア)による地下水汚染の防止を図りたいと考えております。多重の安全対策1つ目ですが、先ほども御説明しました国が定める標準的な構造が二重の遮水シートに対し私どもベントナイト混合土層を加えまして、ベントナイトというのは粘土の一種で、水を吸うと水をさらに通しにくくなるという性質がございますが、三重の遮水構造としたいと考えております。これは底面のみですが、お隣の一般廃棄物最終処分場と同様の構造でございます。その三重構造のイメージ図をこの左下に示しております。
多重安全対策の2つ目が電気的漏えい検知システムでございます。このイメージ図右下に書かせていただいております。上部シートの上下に電極を配置しておりまして、万が一上部シートが破損して水が漏れた場合に直ちに検知をするというシステムでございます。万が一検知した場合につきましては、原因を追及して速やかに補修を行いたいと考えておりますし、その期間中はベントナイト混合土と下にもう一つシートがございますので、その期間中の漏れも防止できるということでございます。
多重安全対策の3つ目、(3)番、地下水の定期検査による監視でございます。左側の1期の埋め立て直前のイメージ図をもう一度見ていただくとわかりますが、埋立地の周りに4つ赤い丸があるかと思います。これが地下水の観測井戸でございます。実際に井戸を掘って定期的に観測したいと考えておりますし、この4つの井戸を結んだ真ん中に集水ピットというのがございますが、こちら、地下水が集まってくるピットでございますので、こちらも含めまして水質測定を行って監視を行っていきたいと考えているところでございます。
その下の(3)番、水処理システムのところでございます。こちらはゲリラ豪雨等も配慮に入れた高度な水処理システムということで、(1)番、ゲリラ豪雨のような短時間に集中した降水でも速やかに集水し、適切に処理できる施設を設けます。
また、(2)番、集水施設等で集めた浸出水を高度な水処理施設、逆浸透膜と申しますが、水道水の浄化でも使われているようなシステムでございまして、お隣の一般廃棄物最終処分場でも使っているシステムでございます。この逆浸透膜システムを使って浄化をしたいと考えているところでございます。
3番、この結果、処理水につきましては水質検査を行っていきたいと考えているところでございまして、今御説明したイメージがこの下の図でございます。ここで言う集排水施設といいまして廃棄物に当たった雨水を集める施設でございますが、この集排水施設、それから水処理施設の下にございます浸出水の調整槽、規模が7,100立米以上と書いていますが、ここに汚水を一時貯留する施設でございますが、この規模。それからその上にございます水処理施設の能力、施設能力70立米/デイ、1日当たり70立米と書いてございますが、これらのそれぞれの規模や能力、施設につきましては過去の最大降雨データに対応できるように計算をいたしまして設計をしているものでございます。
このような施設を使いまして埋め立てをしていきたいと考えておりますが、それでは埋め立てた後の廃棄物がどうなるかでございます。左上の(1)番のところをごらんください。管理型最終処分場の仕組みのところでございますが、(1)番、埋め立てた廃棄物というのは、その後雨水や埋立地底部等から入る空気など、水と空気によりまして処分場内で分解、洗い出しを繰り返して次第に安定化してまいります。出てくる浸出水につきましては、(2)番、水処理施設で浄化を続けますが、(3)番、埋め立て終了後も県の確認を受けるまではこの水処理は継続したいと考えております。県の確認というのは、水処理施設を撤去したとしても生活環境の保全が確保できるとの確認のことでございます。この期間、想定期間は10年間を見込んでおりますが、確認が受けれないというような状況であれば、水質がよくならないとかそういう状況であれば、その確認が受けられるまでその期間は延長したいと考えているところでございます。
それでは、資料1をはぐっていただきまして裏側をごらんください。
6番でございます。生活環境影響調査の結果でございます。これは処分場による周辺環境への影響について調査した結果でございます。従前、環境プラントさんの主体のときのデータがございましたので、これに最新のデータ加えまして、さらに現地調査結果も追加いたしまして改めて検証したものでございます。
(1)番、大気質の影響でございます。埋め立てによる粉じんの影響、それから廃棄物運搬車両による排ガスの影響が懸念されるところでございます。粉じんでございますが、粉じんが発生する風の頻度が少ないということ、それから搬入した廃棄物は散水、水をまいたり覆土、土をかぶせることによりまして粉じんの発生を防止いたします。また、運搬車両でございますが、交通量は現況とほとんど変わらないということで、現況約1,300台に対し運搬車両往復で
22台程度の増加と見込んでおりますので、予測でも環境基準を満たすということでございますので、周辺への影響はほとんどないものと見込んでいるところでございます。
(2)番、騒音・振動でございます。埋め立て作業や水処理施設の稼働による影響が懸念されるところでございます。それから、廃棄物運搬車両による影響も懸念されるところでございますが、埋め立て作業、施設の稼働につきましては予測をいたしまして、現況と同程度で大きな変化はないという結果でございました。また、廃棄物運搬車両につきましては、先ほど御説明したとおり交通量が現況とほとんど変わらないということでございますので、周辺への影響はほとんどないものと考えているところでございます。
右上3番、悪臭のところでございます。廃棄物の搬入による影響が懸念されるところでございますが、悪臭が発生している廃棄物をまず受け入れをしないということ。また即日覆土、その日のうちに土をかぶせてしまうということなどで悪臭の発生を抑制いたしますので、周辺への影響はほとんどないと見込んでおります。
(4)番、水質でございます。放流水、降雨による影響が懸念されるところでございますが、水の状態、汚れの指標は現況と同程度で、環境基準等を満たすという予測でございます。また、ダイオキシン類などその他有害物質の項目も含めまして、環境基準を満たすということでございましたので、周辺への影響はほとんどないものと見込んでいるところでございます。
(5)番、地下水でございます。処分場の存在による影響が懸念されるところでございます。こちらにつきましては、地下水の今までの最高水位がほぼ処分場の掘削底面、処分場の一番低い底面、これよりもさらに深い位置にあるということでございます。万が一水位が大きく上昇しても、設置する地下水の集排水管により水位上昇は抑えられるということで、周辺への影響はほとんどないものと見込んでいるところでございます。
7番、施設維持管理とモニタリングでございます。施設の維持管理につきましては、定期的に必要な点検、維持管理を行ってまいりたいと考えております。また(2)番、水質の定期検査につきましても、先ほど御説明したとおり放流水、地下水について水質検査を定期的に行っていき、情報については公開したいと考えているところでございます。別途県でも定期的に法令に基づく立入検査、行政検査を実施していただけると聞いております。通常よりも頻度を高めて実施していただけると聞いているところでございます。
8番、廃棄物の搬入でございます。廃棄物の搬入は事前予約制ということといたしまして、登録された運搬車両ということにして、原則として決められたルートを通行していただくということで考えております。具体のルートは、この下の図に書かれているとおりでございます。
9番、地域との協定でございますが、地域と協定を締結していきたいと考えております。これについては、別の資料で御説明をいたしたいと思います。
資料1につきましては以上でございまして、資料2、資料3につきましては今御説明した内容を少し詳しく記載してございますので省略させていただきます。資料4は先ほど理事長から説明させていただいたとおりでございまして、資料5をごらんください。環境保全協定についてということで記載している横長の資料でございます。
環境保全協定につきましては、左上に書いてございますが、地元の自治会さんとセンターで環境保全に関する措置や保全目標などにつきまして文書で約束したいと考えているところでございまして、右側のイメージ図のとおり地元6自治会とセンターが協定を締結して、県や米子市さんに立ち会っていただきたいと考えているところでございます。
左下に協定に盛り込む主な項目がございます。周辺の環境対策、環境測定、交通安全対策、災害防止対策、損害補償などについて記載したいと考えておりますが、(6)番のところで協定の監視、協議ということが書かれてございます。こちらは監視委員会(仮称)を設置したいと考えております。右側に監視委員会の想定メンバーが記載してございますが、各自治会代表者1~2名、それから県、米子市さん、必要に応じて環境の専門家にも入っていただくということで考えておりまして、内容といたしましては協定内容が守られているかどうかの監視、これは立入調査も含みます。あるいは協定についての協議などについて行っていきたいと考えているところでございます。
私からの説明は以上でございます。ありがとうございました。
◎福間委員長
どうもありがとうございました。
それでは、今お二方から御説明いただきました内容につきまして、委員の皆さんから質疑をお願いをいたします。
○山口委員
同種類の処分場は日本にあるかどうか。今回の施設は最新の施設であるという特徴があって、いろいろな条件に対して配慮された施設であるという評価をしておられるが、全国的に同様な形で処理するような施設があるのか。
◎福間委員長
全国的に類似の施設があるのかどうなのか。あるいはそこがあるとするなら、そこよりもはるかにこちらがまさっているよということなのかどうなのか。そういうことについて今御質問ございましたが、いかがでしょうか。
●後藤田参考人
全国的に管理型最終処分場は多数ございますが、その処分によっていろいろ特徴がもちろんございます。その中で私どもの処分場、特に遮水の構造であったり、あるいはRO膜方式という水処理につきまして、その中でもかなり先進的といいますか高度な処理を行うような施設となっておりますので、あと搬入管理も含めまして、全国的にも新しい知見や基準などを用いまして取り組んでいる施設と私どもは考えております。
○山口委員
そういたしますと、あとは自信を持って地域の皆様方に同意を求めていくという対応しておられるのかということです。
もう一つ、最大の問題はこの手続の問題で手続条例というのがありますけれども、これは今自治会への説明会、それから事業計画書の提出、この段階まで来ておるわけですな。あとクリアしなければならないのが地元住民の理解、ここに焦点を絞って対応するということですな。
●瀧山参考人
まず、この施設の安全性については、後藤田から申しましたように三重シートですとか電気的漏えい検知システム、ほかの施設で入れているところもございますけれども、やはり入れているところは民間というよりも公共的なセンターのようなところでございます。この施設についての安全性については自信を持って説明していきたいし、そういう施設だと思っております。
2点目の今後の手続のところですけれども、ちょっと先ほど最初に申しましたけれども、これは事業計画を県に提出して地元に御説明するときの資料ということでつくっておりますので、この赤いところの事業計画書を県にまだ提出する前の段階でございますので、これの少し直前の段階だというところでございます。
事業計画を県に提出いたしましたら、地元の方々、自治会も含めてですけれども、半径500メートルにお住まいの方ですとか、そういう条例上定められています方々に対してきちんと説明して、いろんな御意見いただいたらそれに対して誠実に回答して、御理解いただけるように頑張っていきたいと考えております。
○山口委員
もう一つだけ。説明会もされて県に申請されるのはいつごろになるのか。
●瀧山参考人
これにつきましては、10月に予定していました理事会が地震の影響でなくなりました。それから10月23日の追加の説明会を開いてお話しいたしましたけれども、その席でも技術的な説明会をしてくれ、それからもう一度事前の説明会をしてほしいというようなお話がございました。これについて、センター側といたしましては対象者というのは地元自治会の方に限ってくださいとか、時期として技術説明会ですとその説明時期は本来この条例手続の中で予定されているような質問、あるいは意見交換会でございますので、その中でやりましょうというお話をしているのですけれども、相手方からは事前の段階で全ての人が納得するまで条例手続に入ってはいけないというような御主張でございまして、ちょっと意見が平行になっているところでございます。センターとしましてはそのあたりを想定して、意見が平行のままでいけば条例手続に進まざるを得ないなというぐあいに考えておりまして、ちょっとまだその時期としましては今検討、調整しているところでございます。
○山口委員
もう一つ、最後。中部地震があったわけですけれども、今日の説明には震災のことは一言も出なかったわけですが、どの程度なら安全なのか。
●瀧山参考人
処分場自体、地面の本体自体は土の中と言ったらおかしいですけれども、地面の底にあります。阪神・淡路大震災、それから東日本の震災、それからこの前の熊本の地震等につきまして、東日本については実際に現地も見せてもらったのですけれども、処分場の本体、そのいわゆる遮水シートですとかその本体の構造が地震の影響で壊れたとか、そういう部分はございませんでした。
また、ここは大山の北側ということで、地盤についても断層等も見つかっておりませんし、地盤的には地震については大丈夫な施設ではないかなと思っております。
隣にあります一般の廃棄物処分場ですけれども、これは環境プラントがおやりになっているところですけれども、前の西部地震のとき、それから今回の中部の地震でも損傷等は全くございませんでしたので、地震等についても大丈夫な施設ではないかなと思っております。
○山口委員
ありがとうございました。
◎福間委員長
ちょっと今の質問の中で私からちょっと再度確認したいのですが、きょう御説明いただいた内容はまだ理事会ではお諮りになっていないということですね。
●瀧山参考人
はい。
◎福間委員長
今、山口委員から御質問があったように次期理事会というのは、地元の皆さんとの説明をもうちょっとやりとりしながら理事会を開催をする予定だというぐあいに理解させてもらっていいのでしょうか。
●瀧山参考人
地元の方とのやりとりといいますか事前の説明については、こちらとしてはその対象者ですとか、あるいは条例手続の中に入ってもずっとできますよということでやらせてくださいと言っておりますので、地元の方で主張される方は事前に説明会の段階で全員が納得しない限り条例手続に入らないでくださいという御要望ですので、そこはちょっと私どもとしては受け入れられない。本来その事業計画を県に提出して、それを地元の方に説明するのがここにあります県の条例手続。まさにそれが制度設計としてなされておりますので、事前説明会の段階で全ての方が納得されるまで事業計画を県に出さないというのはちょっと受け入れませんということで言っておりますので、今後の事前説明会については今の私どもの条件とがちょっと合わないということで平行線になっております。そういう状況ですので、追加の説明会等についてどうなるのかというのは条例手続とは別に考えたいと思っているところでございます。
◎福間委員長
わかりました。またほかの委員の御質問の中から出てくるでしょう。
○興治委員
この資料1の3ページ目というのでしょうか、水処理システムについて書いてあるところがありまして、ゲリラ豪雨などの集中した降水にも対応できると書いてあります。ここの中で、右側の下に浸出水調整槽(一時貯留)と書いてあるのですけれども、これはちょっと図面の中にどこと書いていないのですけれども、どこになるのでしょうか。
●後藤田参考人
この図の第1期の埋め立て直前イメージ図をごらんください。そちらに水処理施設が左側の上にあると思います。これの地下にこの調整槽というものを設置する予定でございまして、ここで一時貯留をいたしまして定量ずつその上にある水処理施設で処理をしていくという計画でございます。
○興治委員
ゲリラ豪雨というのは時間雨量がひどいときは100ミリぐらいでしたかね、どれぐらいに対応できるようになっているのでしょう。
◎福間委員長
いかがでしょうか。
●瀧山参考人
ちょっと技術的な詳しいお話ですと担当係長も参っていますけれども、説明させてよろしいでしょうか。
◎福間委員長
結構です。どうぞ。
どなたがそれでは。
●瀧山参考人
塩谷が。
●塩谷補助者
説明させていただきます。
ゲリラ豪雨についてですけれども、一つはゲリラ豪雨に対応します水というものは、先ほどもゲリラ豪雨、いっときにざっと降る雨を対象といたしまして、具体的に言いますと50年確率、50年に1度の雨を想定しておりまして、1時間当たり147ミリという雨を想定しております。これは例えば処分場の外側に降った雨がぱっと流れ込んできたときに、処分場の中に入って浸出水がやみくもに大きくならないように周りに水路を入れるのですけれども、その水路が50年に1度の雨、時間当たり147ミリに対応した雨ということで設計しております。
もう一つは、雨が降り続いたときに、先ほど説明しました浸出水の調整槽という大きい槽を設けるのですけれども、こちらは基準によりまして過去の米子市の最大雨量を想定しておりまして、その雨量でも耐えれるような、具体的には7,100立米以上の槽を設ける設計としております。
つけ加えますと、過去に米子市で最大の時間雨量は66ミリという記録がございまして、それに対しても十分大きい雨を想定して設計しているところでございます。
○興治委員
だからこの埋め立て区域の外に降った雨については今の説明で、この埋め立て区域の周りにできる水路でこの中に入らないようにする。この中に入った雨、この上に降った雨ですよね、それは時間雨量何ぼに対応できるような設計になっているのでしょう。
●塩谷補助者
中に降った雨は、表流水として流れていく雨についてはこの中にも水路を設けますので、そちらで受けて処分場の外に出していく。それから、しみ込んだ雨が実際に廃棄物に触れまして浸出水となって、それが浸出水の処理施設に入っていくのですけれども、そちらは先ほど申しました調整槽というところに一旦ためますので、過去の米子市の雨を想定して設計しているのですけれども、その中に降った雨を流すタイプがございまして、そちらは同じように時間当たり150ミリ、50年確率の雨で対応するように設計しております。
○興治委員
結構です。
◎福間委員長
ほかに。
○錦織委員
済みません、きょう委員さんの机の上に1枚、プラント案とセンター作成案の比較表というものを、私、あえてちょっと出していただきました。というのが、今回とても大事になるのが、設計上でも安全とかそういう観点でも、それから事業費総額の上でもとても今までの計画とどう違ってきているのかということを見きわめることが大事だと思って、8月19日にはこれもつけられていたのですね。議会で常任委員会で説明があったときにはこれが1枚、資料1としてついていたわけです。それにきょうのこういう資料などもついていたのですけれども、それでこれを見て質問するのですけれども、これでいきますとこのプラントの案が水処理施設が上手にあって、それで管理棟が下手の、今現在、今回の計画のところにあったわけですけれども、このときは浸出水というのは結局水処理施設に向かって、山側に向かってポンプアップする。それから、地下水は勾配に従って流れるという格好だったと思うのですけれども、今回この水処理施設とその管理棟と一緒にされたということなのですよね。それでこの下側ではなくて上側から、1期工事は上手から埋めていくという格好になりますよね。だからそういうことからすれば、なぜ今までのこちらにやられなかったのかという、この水処理施設を上手に持ってきたほうがよかったのかなと思ったりもするのですけれども、その点ではどうなのでしょうか。
2つ一緒にやってしまうと経費の面ではかなり安く、別々の施設をつくるよりは安くなるのか、それは変わらないのかという点でまずお聞きします。
●瀧山参考人
まず、環境プラントのときに水処理施設をこちらに設けた、こちらが上流ではないか、水処理施設が上流ではないかというお話だと思いますけれども、この埋立地内はシートで全部覆ってしまいますので、処理施設まで底盤を少し傾ける方向によってどこでも、そう大きく事業費も変わることなく、そんなに大差なくこういう処分場の水処理施設のところまでは自然流下で流れるようになります。これも環境プラントさんはこのような計画をされた。
水処理施設からは、先ほど申しました調整槽自体からは環境プラントさんの案もセンターの案もそこからポンプアップして水処理施設に持っていって、そこで水処理するという計画でございます。
もう一つ、環境プラントさんの案から今回変えて埋め立てが上流、県道側からしていますけれども、今まだ環境プラントさんの一廃処分場自体は埋め立て中でございますので、こことの取り合いの関係、ここは環境プラントさんが事業主体でしたら全部自社ですのでそこのところは責任を持ってやりますし、工事の調整なども非常に自社ですのでしやすいのですけれども、今度はセンターが実施主体でございますので、こちらの1期を上流側、県道側から埋めていって、その間に一廃というのは堰堤の高さ、こちらが予定しているところまで埋め立てが終わりますので、一廃処分場と切り離して工事が施工できるということで、こういう計画になったものでございます。
○錦織委員
通常ですと、一廃があってその勾配に従って上にして最後は一番県道側ということになると思うのですけれども、今回は環境プラントさんのものがあるから別に上側から設置したということなのですね、今おっしゃるのは。重なるといけないのでという。
●瀧山参考人
水処理施設は環境プラントさんは少し高いところにありますので、何もしなければ自然流下では水処理施設には流れないのですけれども、そこを少し成形すればどのみち外に水が漏れないようにシートでこうやって囲っておりますので、風呂おけのようになっていますので、少しこうやって傾ければ自然で今のプラントさんでされていた水処理施設に自然に浸出水は流れていくという趣旨で御説明させていただいたものでございます。
センターは、先ほど後藤田が説明しましたように資料1のこの一旦集水ピットに集めて、そこから管理棟の地下の調整槽に水を送りますので、どちらにしてもポンプで圧送するということは必要となります。
○錦織委員
ポンプでアップするというのはわかりました。
それでちょっとほかのところなのですけれども、今回埋め立て面積が1,000立米ぐらい多くなって、だけれども埋立容量はほぼ変わらないということですね。それで水処理施設で処理能力はこれまで日量当たり60トンと説明がされていたと思うのですけれども、今回70トンになったのはやはり1期、2期工事にされるからそういうことになったのでしょうか。
●瀧山参考人
環境プラントさんのときのその水処理能力、水処理といいますのは、ちょっとお配りになっていらっしゃるか、お手元にこれがあるでしょうか。
○錦織委員
はい。
●瀧山参考人
ちょっとこれを見ていただいて(2)番の縦断概要図のところにございますけれども、環境プラントさんはこのコンクリート製の擁壁で処分場を仕切る。埋め立てが終わったところは表面をキャッピングといいますか水が余り浸透しないようにして、水処理を少なくしようと。処理すべき水の容量を少なくしようということで、処理能力を1日60立米、調整槽を4,600というぐあいになさっていたのですけれども、先ほど申しましたようにセンターの案は一廃の処分場の影響を回避するために、向こうとの調整を回避するために1期、2期に2つに分けたということで、環境プラントさんはここにありますように7区分になっていたわけですけれども、それを1期、2期に分けたということで、水処理容量はふえてきたということでございます。
埋め立て面積につきましても一廃との取り合いのところ、そこがセンターと環境プラントとの区分が違ってきますので、この2番のところを見ていただいたら一廃との左端のところを少し短くなっておりますけれども、そのあたりで面積は少なくなっているということでございます。
○錦織委員
それで電気漏えいシステムというのを、これは環境プラントさんもこちらのセンターさんも同じようなやり方でされるということなのですけれども、この電気漏えい検知システム、これの運用期間というか、どのくらいもつかということについてお聞きします。
●後藤田参考人
現時点で具体的なシステムがまだ確定しておりませんので、何年ということはちょっとこの場では御説明できませんが、そもそもこの電気的漏えい検知システムを設置する目的というのが、まずその遮水シートが損傷する可能性が高い時期というのがありまして、今まで事故事例も実際あるわけなのですけれども、その辺を検証するとやはり処分場を施工した時期、あるいは埋め立ての初期段階という時期がその損傷した事例としては時期的には多いということでございますので、そういう初期段階においてシートが仮に損傷した場合に確実に検知できるように、その検知できる時期を優先的に検知できるような時期がとれるような施設を設置したい。そのようなシステムを設置したいと考えておりまして、ちょっとこの場で何年というのは具体的には申し上げられませんが、そのように考えているところでございます。
◎福間委員長
補足はありますか。
●瀧山参考人
御質問があったかと思いますけれども、一廃と同じ検知システムというお話がございましたけれども、一廃にはまだこの当時ありませんでしたので、電気漏えい検知システムは入っていませんけれども、環境プラントの計画案には入っていたということでございます。
○錦織委員
それで電気漏えい検知システムというので、これで漏れても大丈夫だとずっと説明してこられて、これが何年もつかというのがやはり気になるところなのですよね。1期・2期計画とあるかもしれないですけれども、基本的には37年間分の廃棄物をずっと入れるが、それでその耐用年数がどのくらいかとか確定していないということなので、実はこの間、23日の住民説明会のときもコンサルのエイトさんが3年ぐらいか、いや、10年、いや、まだわかりませんみたいなことを言われて、ちょっとそれはすごく不安になったのですよね。ちゃんと機種としてはどのくらいというのがそれぞれあると思うのですよね。例えば一般的には10年はもつと言われていますとかね、そういうことというのはその業界のところではわからないのですか。大体5年ですよとか、物によっては多少は違いますけれどもというような、そういうことはないのでしょうかね。今だってもう既に使われているところがあるわけでしょう。
●後藤田参考人
いろいろなメーカーからお聞きしているところではございますが、そのいろいろ答えがございます。その中で、例えばメンテナンスというのはやはりこれは大事だと思います。上の電極部分というのはやはり交換したり、パソコンの部分とか当然その辺は日々交換をしていくという作業になってまいります。それで聞いたところによりますと、15年ぐらいはもつのではないかという話は聞いたことはございます。ただ、10年なり15年という話は聞いたことはございますが、この辺はもう少しいろいろなメーカーから聞き取りをして詰めていきたいなと考えているところでございます。
●瀧山参考人
ちょっと補足させていただきます。電気漏えい検知システムを入れている処分場というのは全国的には少ないのですけれども、電気漏えい検知システム、先ほど後藤田が申しましたように上のシートが破れるときというのは、工事施工のときに破れて気がつかなかったということ、それから埋め立て初期のときは保護土といってシートの上に50センチの真砂土、きれいな土を埋めてその上から埋め立てていくのですけれども、どうしても重機が通りますので、かぶりが浅いときは事故が起こりやすいという、埋め立ての初期のときに下部のシートが破れやすいという状況、過去の事故事例はそうなっております。そのために埋め立てが相当進めば、その上を重機が幾ら走っても数メートルあれば、もう下のシートまではなかなか影響を与えなくなってくるというぐあいに思っております。
もう一つは、最初に説明いたしましたけれども、電気漏えい検知システムだけではなくて地下水のモニタリングということで処分場の地下の上流、下流側の地下水を常時検査して、異常がないかということを常に検査している。通常の処分場といいますのはそれだけで点検しておりますので、その電気漏えい検知システムがあるからもうこれだけで万全ですというのではなくて、先ほどマルチバリアということを御説明しましたけれども、そういう地下水の観測井戸あるいは集水ピットでの地下水の検査ということできちんと点検をしていきたい、安全管理を努めていきたいというぐあいに考えております。
○錦織委員
地下水ももちろん点検してもらわないといけないですし、そういうシステムにはなっているかと思うのですけれども、地下水に一旦出たら非常に大変なことになるということだと思うのです。
鹿児島県の産廃処分場は去年8月に台風があって、それで停電の影響で2日間ぐらいは機能しなかったというような話もありますし、それから滋賀県の甲賀町、公社の処分場では22年にやはりこれが機能しなかった。何回もブザーが鳴って、結局それは使ったのか使わなくなったのか閉鎖したのかちょっと忘れましたけれども、そういうこともあるという中で、やはりこの耐用年数というのはしっかりと見きわめていかないといけないと思うのです。
それで次、遮水シートのことなのですけれども、結局それが破れたりとかそういう何かモグラなどでもちょっとかじったりとかいうことが実際にはあるようです。そういうことでその電気漏えいシステムが作動して、ここだろうなというところを修復されたりするということがあるみたいですけれども、大体今回のこれでマックスでどのくらいの深さになるのかなと思うのですけれども、一番その深いところ。
それと、そういう感知して破れましたよというときにはどういうような補修の仕方をされるのかという。
●瀧山参考人
当然埋め立てるときにそのシートが破れたということになれば、きんと対応しないといけない。例えば上部のシートが仮に破れたとしましても、下にベントナイト、それからもう一つのシートがありますので、地下には漏れない間に対応できると考えております。
工法等についてはセンターだけでやるというのではなくて、もちろん専門家の方にもこういう産廃の処分場の専門家いらっしゃいますので、専門家の方にも御相談しながら一番いい補修方法をとっていきたいと思っています。技術的には土木的には範囲をとって、実際にそこまで掘っていくということになろうかと思います。
最大の深さですけれども、20メートルぐらいということです。
○錦織委員
20メートルぐらいね。
◎福間委員長
20メートルって、埋め立てを完了した高さということ。
●瀧山参考人
埋め立てを完了した段階で20メートル。
○錦織委員
それで結局穴があいているというか、そういうことがわかった場合には埋めたものを取り除いて修復するのですよね。
●後藤田参考人
特に埋め立て初期の段階が多かろうと思いますので、廃棄物の埋め立てたものをどけまして修復をするという形になると思います。ただ、これも実際にまず電気的漏えい検知システムでそのポイントをまず確定しまして、それで専門家の委員の先生方と御相談しながら、どういうやり方が一番ベストな補修方法なのかという部分はしっかりと相談をしていきながら決めていきたいなと考えております。
○錦織委員
それでは次、集排水管で何か横の図がないのでちょっとわからないのですけれども、私、これこういうのを見たりしてもちょっと一時集水ピットというのはわかったのですけれども、集水ピットというのはここなのですかね。集水ピットというものは集水ピットであって、それでずっと行って水処理施設のところにこの一時貯蔵というのが……。一時貯留、どうなるの。
◎福間委員長
ちょっと、ではもう一度説明していただけますか、今、錦織委員からちょっと言った件。
●瀧山参考人
1期の埋め立てですと、集水ピットというのがございますよね。ここは集排水管から浸出水が集まってここに一時的に送られて、ここからこの(3)の水処理設備の浸出水調整槽というのは左上の管理棟の地下にあるのが浸出水調整槽でございまして、そこが7,100以上あるのですけれども、そちらに集水ピットから送るということでございます。
○錦織委員
それでここを水処理施設で処理をしたもの、ここにRO膜か何かあるのですよね。
●瀧山参考人
はい。
○錦織委員
この処理したものを次は排水するまでに防災調整池というものがありますよね。それはここ独自のものではなくて、一般廃棄物の最終処分場の防災調整池とは共有するわけですか。
●瀧山参考人
はい。
○錦織委員
そこのどういうところを通っていくかというのがちょっとわからないのですけれども、この図からはどこを見たらいいのかしら。
●瀧山参考人
資料2をちょっと見ていただきたいと思うのですけれども、ちょっとこの資料1には書いておりませんけれども、資料2の真ん中あたり、上のところにちょっと離れて四角が描いてありますけれども、ここがいわゆる防災調整池というところで、錦織委員さんおっしゃられた一廃の調整池と共用する部分でございます。これについては、センターの排出水の量を国なり県の指針、設計基準等に基づいて計算いたしておりまして、この調整槽自体のかさ上げも必要となりますので、それをかさ上げはして、今ある調整槽を共有するということでございます。
ちょっとわかりにくいのですけれども。
○錦織委員
どこを通っていくのかな。
●瀧山参考人
この右側の一廃の上側が茶色いところがございますよね。写真で茶色いところ。これが一廃の処分場ですので、その右側のところを通っていってこの調整槽まで持っていく。
○錦織委員
ちょっと私、こういう感じですか。
●瀧山参考人
そんなような感じ。
○錦織委員
こんな感じですか。
●瀧山参考人
はい。
○錦織委員
そしたら、管はもう全然違うものですか。一廃の管というか、その流す管とは。
●塩谷補助者
先ほどその図を見ていただいて……。
◎福間委員長
ちょっとそれがわからないのだ。どこを通る、もう一度教えてくださいませんか。
●塩谷補助者
こちらの写真で御説明させていただきますけれども、この少し赤が四角く出っ張ったところ、これでいくと右上部分になりますけれども、こちらに浸出水の処理施設がございます。1つぽつんと離れたところに防災調整池があるのですけれども、この処分場、茶色くなっているところの写真でいくと右側、茶色の右側に水路がございますので、その水路を改修して大きい今回の水路、流れるだけの水路を改修いたしまして、そこを流れて防災調整池に入るという。この図でいくと右側を通っていくルートになります。
○錦織委員
ということはもともとあった水路ではなくて、この産廃のために水路を新たにつくるのですか。改修ということは、もともとあったものですか。
●塩谷補助者
もともと今ある水路を一部修正して大きく改良して使うところと、それから今あるルートにないところは新しくつけるところもありますし、一部新設で一部改修して使う予定でございます。
○錦織委員
それでエイトさんが去年ですか、管理区分をちゃんとしなさいよ、したほうがいいですよと言われたのはそのことによってちゃんとできるのですかね。結局、環境プラントさんだったら同じものを使っても別に何か事故が起きたときに同じ会社なので問題はないけれども、今回は一般廃棄物最終処分場と産廃処分場とを別々にするもの、事業者が違うので、同じものを使っていては何かあったときに困りますよということで別々にしなさい、別々というか管理区分がきちんと分かれたほうがいいということを言っておられたと思うのですけれども、それはここで完結していますか。
●瀧山参考人
まず環境プラントの管理区分の部分ですけれども、水とはちょっと別ですけれども、まず処分場の埋立地のところは既に御説明させていただいたとおりですし、それからこの浸出水がどうなのかというのは浸出水を出すところで検査します。ですから、その浸出水が産廃の部分が処理基準といいますか基準を満たしていないのか。それから一廃は一廃の出口のところではかりますので、あとの水路自体は雨水等もほかの水もまざります。ですからそこの水というのではなくて……。
○錦織委員
ここからの、何かどこが出口か知らないけれども、出るところを。
●瀧山参考人
出るところで処理水が基準を満たしているのかどうかという検査はここで行いますので、処理施設、ここにあります管理棟のところにある水処理施設の出口のところではかりますので、それから一廃は一廃の処分場がこの下流にありますので、そこの出口のところではかりますので、どちらが基準を満たしていないのか、あるいはどうなのかと。その検査はきちんとできます。管理区分は明確になります。
○錦織委員
そういうこともあって、水処理施設を下にしたのかなと今思いましたけれども。
●瀧山参考人
いや、これは水処理施設というよりも雨水等が一度に河川にあふれないように、少しずつ流れていくようにちょっと調整する槽でございますので、ここには処理水ももちろん流しますけれども通常の雨水も流れていきますので、その流量の計算は県、国の指針どおりに検討して、今のちょっとしたダムみたいなものなのですけれども、一時的にためて水量を流れる量を一度にがばっと流れないように調整するものですので、そこの調整槽の容量も少しかさ上げして容量をふやすというような考え方にしております。
○錦織委員
先ほどの説明で、産廃の搬入は平日9時から4時半までとすると言っておられたのですけれども、大体この処分場は何時から何時までが営業時間ですか。営業というか就業時間というか。
●後藤田参考人
先ほどの説明が搬入の時間でございまして、搬入以外にも作業時間というのがございます。原則として、午前8時半から午後5時半ということで考えております。ただし、処分場の適切な管理であったり災害防止のために行う作業、例えば水処理施設は24時間稼働しておりますので、適切な維持管理をするためにそのような作業は行う場合がございますので、そのような作業につきましてはこの限りではございませんが、原則としては午前8時半から午後5時半を考えております。
●後藤田参考人
済みません、あと作業を行う曜日でございますが、搬入については平日と申し上げましたが、それ以外の維持管理とか作業もございますので、そちらにつきましては土曜日。基本的に第1・第3土曜日につきましては作業を行いたいなと考えております。搬入は行わないですが、処分場の作業としては行いたいなと考えているところでございます。
◎福間委員長
錦織委員はまだたくさんありますか。おおむねポイントで絞ってもらわなければと思いますので。
○錦織委員
わかりました。
ちょっとこの続きで4時半まで受け付けますよということにすると、先ほどの説明ではその展開検査だとか分析検査だとか、埋め立てをするときの即日覆土とおっしゃったのですけれども、それがこの時間でできるのかなと思うのですけれども、4時半に県外からというか持ってきたときにちょっとそういうのでは間に合わないのではないかなと、就業時間、5時半までには。そういう丁寧なチェックとかということが必要であれば、そこのところはちょっと指摘したいと思います。
それであと……(「指摘はまずい」と呼ぶ者あり)
指摘はまずいか。では、どうされますかと聞きましょうか。そんなのできるのですか。
●後藤田参考人
廃棄物の搬入につきましては、事前予約制といたしております。おっしゃったように、この4時半ぎりぎりに大量に入ってきた場合に間に合わなくなる可能性もありますので、その辺は予約の時点でどれぐらいの廃棄物が入るのか。実際にそれで処理、即日覆土ができるのか勘案して、時間調整などもして運用はしていきたいなということで考えております。
◎福間委員長
錦織委員、それでね……。
○錦織委員
ちょっと今……。
◎福間委員長
まだここで事業センターで決定ということよりも、今時点での案として私どもがお越しいただいて事前に今時点での構想ということでお伺いしているわけですから、どこかきょうの意見も踏まえて修正の必要であるところはまた御検討もいただけるでしょうしと思って、そこら辺を勘案していただいて。時間的なこともありますから、ポイントを絞ってください。
○錦織委員
わかりました。
それではちょっとどうしても聞きたかったことなのですけれども、事業費のところで処分料収入というところでお聞きしたいのですけれども、27年3月に出た資料があるのですけれども、それは今までの環境プラントさんのでしたかね、ずっと77億円で来たわけです。収入も支出もこの事業は77億円でやりますということで大体来てたのですけれども、今回約86億円ということになったのですけれども、ただ廃棄物の量は変わらないのですよね。入れる量は変わらないのに、なぜ処分料の収入が9億円もふえるのかなとちょっと思うのですけれども、その比較するものを大体出しておられないから困るのですよね。ほかの委員もちょっとわからないと思いますけれども、これは議会でも配られたものなので、27年3月9日にセンターさんが整備方針ということでちょっと出しておられる資料があるのですよ。これはここの議会でも出された資料なのですけれども、ちょっとこれをなければ配ってもらっていいでしょうか。
◎福間委員長
それはいかがですか。
○錦織委員
それを比較して……。
●瀧山参考人
資料をちょっと用意しておりませんけれども。
◎福間委員長
いや、回答ができますか。
●瀧山参考人
はい。考え方だけ。
27年の3月に決めましたのは、環境プラントさんが計画された施設、それをそのままセンターが引き継いでやったら幾らになりますかというのが、たしか77億円ということでお示しいたしました。これは先ほどちょっと配っておられたこれの環境プラントの案をセンターがそのまま行った場合どうなりますかということで、77億円ということでさせていただきました。
今度、センター案ということでまだ最終決定でございませんけれども試算したところは、きょうの資料でお配りしました86億円というところでございます。
この中で、まず事業費が約9億円ほど上がりますので処分料金等を再度点検等をいたしまして、処分料金は1,000円プラスして、このときが27年のときは平均単価ですけれども1万7,500円ということでお示ししていたのですけれども、いろいろ実態等をちょっと内部調査しまして1万8,500円ぐらいの単価でお願いできるのではないかなということで、そういうことで処分料金を約2億円ぐらい高くしております。
施設自体が当時27年にお示しいたしました金額は環境プラントさんが25年度にまとめられた事業ですので、単価的には24年か25年の当時の資材単価等を使っておられますので、今回は今時点ということで、東日本大震災等の影響等もありまして資材ですとか労務単価等もアップ等もございますので、そういうことで建設費も若干高くなっているところもございます。
それで県からの補助金、当時27年度のときには県からは38億円の補助金をお願いしたいという試算にしておりました。今回9億円上がりましたけれども、一部国庫補助がお願いできるのではないか。センターがセンター施設としてあるいは国庫補助がお願いできるのではないかということで国庫補助金等、それから処分料金の見直しを行いまして、県の補助金は約37億円ぐらい。ですから前回お願いしていたときとほぼ同額か、あるいは若干低い額で県の補助をお願いしたいなと思っているところでございます。
ちょっと対比をつけていなくて申しわけございませんでしたけれども、今のセンターの案ということで資料をつくったものですから対比をつけておりませんが、そのような考え方で事業費を今試算している段階でございます。
◎福間委員長
これで最後ぐらいにしていただけませんか。
○錦織委員
はい。
建設費について国庫補助も出るということなのですけれども、今、これを単純に20万トンで、21.5万トンですかね、それで86億円を建設費1立米当たり約4万3,000円になるのですよね。それで環境プラントの案のときには、大体3万5,000円から3万6,000円ぐらいだったと思って、そのときでもちょっとほかの県よりも高かったのですけれども、建設費とか維持管理費なども含めたものをその建設費で割ってみるとね。そうすると、出雲のクリーンセンターだとかそういうところは大体1立米で1万5,000円とか2万2,000円ぐらいでできていたと思うのですけれども、ちょっと今回の1立米当たり約4万3,000円ということに単純に割ってしたらそのくらいになるのですけれども、これは赤字になるのではないかなとちょっと思うのですけれども。
◎福間委員長
収支の構想についてざっくりとお答えいただければと思いますが。
●瀧山参考人
確かに処分料収入だけではなかなか、他県のものについては詳細承知していませんのでちょっとここでコメントいたしませんけれども、今のセンター、この概要のところでお示ししましたように47年間で支出が約86億円ですけれども、処分料収入とそれから残りにつきまして県の補助、あるいは国庫補助等を充当させて、それを県補助37億円、それから国庫補助を8億円充当していただければ収支均衡を保てるということで、そういう意味では補助を前提ですけれども、赤字にはならないというぐあいに考えておるところでございます。
◎福間委員長
そういたしますと、もう打ち切らせていただけませんか。もうかなり長い時間、ほとんどしかも錦織委員のみの御発言ということになっていますから、おおむね御了解いただいて、意見もまだ尽きないと思いますけれども、時間の都合もありますし、お願いをした当初、事業センターにお願いをした時間の制約、お約束の時間も大体おおむね全ての時間で1時間半程度、長くても2時間までという思いでお願いをした経過もございますので、このあたりで質疑を終了いたしたいと思います。
○藤縄委員
きょうはお運びいただいてありがとうございます。
プラントさんもセンターさんも、地元に丁寧に説明してきていただいておると思っております。10月23日に追加の説明会をされたということですけれども、そのときに自治会以外の方も多数来ておられたということですけれども、人数的にはこれはどんなことだったのでしょうかね。
●瀧山参考人
人数、トータルといいますかちょっと長い時間でしたので途中入られたり出られたり、正確に数えたわけではないのですけれども、トータルでは70人程度だったのかなと。
当日、受付で名簿、どなたかというのは自治会の方を予定していましたので、それ以外の名前を書いてもらうようにしていたのですけれども、ほとんどの方が記入されずに入られましたので、我々が顔を知っている、顔を見た人というぐらいな、半分以上ぐらいかな、自治会の方は半分ぐらい、半分ではなかったのか、ちょっとそのあたり正確ではないのですけれども、そんな半分ぐらい程度というような感じでございました。
○藤縄委員
その地元の方以外の方と思われる方も発言されたわけですか。
●瀧山参考人
入っていただくときに、会場が混乱したらいけませんので傍聴してくださいよと、発言はないですよという一応お断りで入っていただいたのですけれども、長時間になりましたので傍聴者の方から発言は多々ありました。
○藤縄委員
これからも事業計画書の説明等もされるでしょうから、地元の方とのそこら辺の説明会の持ち方ですね、御検討されるお気持ちはないのかちょっとお聞かせください。
●瀧山参考人
先ほど申しました長時間にわたった。それから説明の対象者は誰なのか、目的は何なのか、そのあたりをきちんとしないとまたこういうことになってはいけませんと思っておりますので、そのあたりは今度の説明会、あるいは要求されている説明会等についても対象者は誰なのか、議題といいますか対象者をどうするのか。そのあたりをきちんとして、しっかりした説明会にしていきたいなとは思っております。
○藤縄委員
どちらの立場の方でも、そうされることがいい説明会になるのではないかと思いますので。
●瀧山参考人
留意してまいりたいと思います。
◎福間委員長
それでは、質疑、意見も尽きないと思いますが、時間の都合もございますのでこのあたりで質疑を終了いたします。
瀧山理事長様、後藤田業務課長様、そして補助者としてお越しをいただきました高橋様、塩谷様、三木様、きょうは大変お忙しい中、御出席をいただきまことにありがとうございました。
参考人の皆様、どうぞ御退席いただいて結構でございます。大変ありがとうございました。
それでは次にその他でありますが……。
○錦織委員
この概要版とか要約版だけではなくて、委員全員にとは言いませんけれども、環境アセス、それから事業計画書だとかというのを一式いただきたいと思いますので。
◎福間委員長
いかがでしょうか、ほかの委員の方でも欲しいとおっしゃる方はありますか。要約版以外に。
そうすると、瀧山理事長さん、いかがでしょうか。きょう御説明いただいたのは要約版ですから、一式のものが、要約版以外のものがどうも今お伺いしますと錦織委員だけができれば欲しいということをおっしゃっていますが、それは可能ですか。
●瀧山参考人
今はまだ案段階のものですので、必要最低限しか印刷しておりませんので。
◎福間委員長
いや、ですから一式のものを1部。それは……。
●瀧山参考人
ちょっと検討させていただけますか。全部また印刷しないといけませんので。
○錦織委員
いや、でも欲しいと思いますけれどもね。それはちょっとちゃんと私たち……。
◎福間委員長
いや、錦織委員、それは委員会として私で話を今させてもらっていますから。できれば1部を錦織委員が欲しいとおっしゃっていますから、そこは何とかお願いをするということで、きょうの委員会からお願いをするということにしたいと思いますので、御検討いただきたいと思います。
●瀧山参考人
わかりました。ちょっと印刷等に若干時間がかかるかもしれませんけれども。
◎福間委員長
それは当然だと思いますので。
●瀧山参考人
では、議会事務局さんにお送りさせていただければ。後でまた印刷、1部でよろしいですか。
◎福間委員長
1部で。常任委員会としてできれば1部、増し刷りをお願いできませんかということをお願いしていますから、議会事務局宛てにお送りいただいて、あとは常任委員長の責任で処理をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
●瀧山参考人
わかりました。でき次第お送りいたします。
◎福間委員長
よろしくお願いいたします。
●瀧山参考人
わかりました。
◎福間委員長
それでは、意見が尽きたようですので以上で終わりたいと思います。
それでは、以上で常任委員会を閉会をいたします。
午後4時42分 閉会
|