会議の概要
午前9時28分 開会
◎安田委員長
ただいまから、議会運営委員会を開会します。
まず、会議録署名委員に広谷委員、森委員を指名します。
これより協議に入ります。
本日は、一般質問の取り扱いについて協議するため、臨時に委員会を招集させていただきました。
開催通知を送付しましてから議員全員協議会の開催について議題を追加することとなりました。
まず、このことについて議長から発言を求められておりますので、これを許可いたします
議長。
○斉木議長
島根原子力発電所第1号機の廃止措置計画について、本県に平成28年4月28日に中国電力から安全協定に基づき事前報告があり、平成28年6月17日に各種条件を付した上で回答を保留しているところであります。
皆さん御承知のとおり、このたび中国電力より、かねて審査中であったこの廃止措置計画が認可されたとの報告がありました。
事前にファクシミリでお知らせしているところではありますが、県議会としてもこのたびの認可報告に対する議論の端緒とするため、このたび中国電力株式会社及び原子力規制庁から担当者をお招きし、説明を聴取する全員協議会を開催したいと思います。
なお、本日は常任委員会が午前10時から開催予定でありますが、各常任委員長の御了解をいただけましたので、常任委員会の前に全員協議会を開催することといたしたいと思いますがよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◎安田委員長
よろしでしょうか。
○錦織議員
きょうはもうこの時間帯でされるということで、仕方がないと思うのですけれども、やっぱりこういう大事な案件は次に常任委員会がある、常任委員会と同じ日にするということはよろしくないというふうに思います。
島根県議会では、中国電力の説明だけで1時間半はとっていましたので、私の記憶では今回は原子力規制庁が初めて来られて、原子力規制庁と中国電力とが入れかえをしてそれぞれ説明
するのに、1時間というのはあまりにも短い設定だと思います。以後はこういう組み合わせというのは考えていただきたいと思います。これは要望をしておきたいと思います。
◎安田委員長
議長。そういう要望がありましたのでよろしくお願いいたします。
それでは、議員全員協議会を本日の午前10時から、全員協議会室で行うこととしてよろしゅうございますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのように決定しました。
次に、一般質問の取り扱いの見直しについて、委員長案を御説明します。議会資料をお手元にお配りいたしておりますので、ごらんいただきたいと思います。
まず、見直しの基本的な考え方でございますが、これまでの本委員会での議論を踏まえ、枠の中に記載していますが、答弁を含めた総時間が著しく長くならないような仕組みとすること、議員への影響が最小限となるようにすること、さらに現行の制度・運用をベースとすることといったことを基本的な考え方とし、他の都道府県の状況も、これは資料の別記にございますが、そういうものも参考にして作成いたしました。
次に、見直し案の概要ですが、発言時間は25分、その時間内で5回までという現行の扱いはそのままとし、新たに答弁を含めた総時間ついて上限を設けることとし、総時間の上限は27年改選後の一般質問の総時間の状況、これは別記で下のほうに出ておりますものを踏まえ、75分とするものです。
次に、現行制度との比較ですが、この総時間の上限設定に伴う新たな取り扱いが、議会資料の3番、1ページ目の下のほうに出ております。その表の中、太枠で囲っております総時間が制限時間となった場合は、直ちに中止し答弁を求めないというもので、質問中、答弁中にかかわらず直ちに発言は中止し一般質問を終了する。なお、総時間については、質問者が演壇に立って発言を開始したときからはかり始めて中断しないという取り扱いであります
なお、総時間の上限の75分については、改選後の一般質問のうち、市谷議員の分を除いて、92.7%が75分以内で行われていることを勘案して設定したものであります。
最後に、今後の進め方についてですが、総時間という新たな仕組みを導入することになりますので、6月定例会では、見直し案を試行的に実施し、議事運営上の支障・問題等がないか検証した上で、本格的な導入へと進んでいくことにしてはどうかと思います。
以上が、見直し及び今後の進め方の案の概要ですが、委員の皆さんの御意見等をお伺いしたいと思います。
なお、別紙でこの件につきまして県民の方からこういう総時間の制限について行わないようにというような申し入れがきておりますので、御参照くださいますようよろしくお願いいたします。
以上であります。御意見をお伺いいたしたいと思います。
○森委員
4番の今後の進め方のところで、「6月定例会で試行的に実施し」とありますが、試行的に実施というのはどういう意味なのかを教えていただきたい。
◎安田委員長
今のこの案でやってみてということです。
○森委員
これをこのままやってみると。一つだけちょっとどうかなと思うところがあって、制限時間となった時の対応で答弁をしている最中で時間が来てしまう場合ですよね、それは聞いている県民にとってもどうかなと思うところがあります。
ただ、制限時間の75分前に質問してですね、その答弁が10分もかかるということはいけないと思うのですけれども、そのあたりが議長の差配で何らかのことができるように試行されてはどうかと思うわけであります。
◎安田委員長
私も同様な考えがございまして、今まで質問時間25分で枠は概ね60分というのがみんなの共通認識であったと思うのですよね。そうすると、それはそのまま残して25分で終わる。60分以内で終わるということにすれば、たとえ質問した後の答弁が控えてても15分でカバーができるというふうにすれば・・・・・・。(伊藤副委員長「例えば74分と・・・・・・」と呼ぶ)どうぞ、副委員長。
○伊藤副委員長
例えば74分とかでチーンと鳴らすとかして、全議員が74分を超えたら質問をまとめ上げるように努めると、やっぱりそういう努力をしないといけないと思う。
○前田委員
同感で、10分前にをチンチンと2回鳴らして、5分前に1回鳴らすと。そうしたら、まとめられるのではないかなと。(内田委員「それは60分の時にですか」と呼ぶ)いや、75分。
○伊藤副委員長
75分だったら、74分の時に鳴らせば1分あるのだからある程度まとめられる。
○坂野委員
実際、これをされるということになると、掲示されているのが質問回数と残りの分数だけですけれども、あそこに総時間とかも入れるということですよね。
◎安田委員長
もちろん、それはすることになると思います。6月議会で、試行がたった1回ですので、それをやることが経費的にもどうかなという懸念があるところであります。
○前田委員
まあ、自立的に県議会がこういう決まりをつくるのですけれども、私は執行部のほうもこれを踏まえて、だらだらだらだら20分も15分も、ああいう答弁はやめてもらいたいと思う。議会として、議運として申し入れてくださいよ。執行部に。
◎安田委員長
当然そのこともかかわってくるのですよ。総時間制にすると。それで、総務部長はもうおやめになるのが決まっておりまして、今度の議会にはおられないわけではありますけれども、本日のところはまだ部長ですので、どのような考えかちょっとお聞きしたい。
●伊澤総務部長
議会のほうで御議論が進められ、新しいルールをつくられる、そのお考えの基本的な部分をしっかり受け止めて、執行部も引き続きさらに簡潔な答弁に努めたいと考えております。
○前田委員
執行部の中で今までの時間をこういう表にしていただければ、どなたが長いかというのが分かると思います。その方については、ぜひともその趣旨を満足してもらわないと答弁が終わってしまう可能性があるのですよ。そういうことのないように申し入れる。
○伊藤副委員長
もう1点。質問の趣旨とかけ離れたことがこれ幸いとして、得意となって答弁されてしまうというのが、時たまあるのですよ。議員は聞いてはいないということがあるので、そこは的確に執行部も道を外れないように答弁して欲しい。(錦織議員「委員長」と呼ぶ)
◎安田委員長
ちょっと、その前に伊澤総務部長。
●伊澤総務部長
ただいま、いただいております数々の御指摘をしっかり執行部の中でも徹底したいと思います。ありがとうございます。
○長谷川議員
総枠の時間設定ということで、議会運営を組み立てやすくするということは 、本当に理解をいたします。その際にですね、ここがやはり大事なところではないかと思うのですけれども、答弁者の答弁の時間短縮で御協力をいただくということはいいのですけれども、質問者の持ち時間の25分が行使しきれないということが懸念として残るので、ここは質問者は25分の権利を持っているということを十分踏まえた取り扱いをしていただきたいと、答弁のほうで長くなってしまって、質問者は5分残しているのに75分が来てしまったということは一番避けなければいけないと思いますので、ぜひここをよろしくお願いしたいと思います。
◎安田委員長
大変大事な意見だったと思います。こちら議会側としてはこういう提案をすること自体がある意味では議会の持っている権利を縮小することにもなりかねないので、そのことも心配にならないように慎重な扱いで運用をしなければいけないのではないかと思います。
執行部側にも適切な対応をぜひともお願いしたいと思います。
○錦織議員
この見直し案はいろいろ考えられた末だと思うのですけれども、認める訳にはいかないというふうに私は思っています。
先ほど、長谷川議員がおっしゃたように25分がちゃんとできないという可能性が大きくなってきているということと、総時間が演壇に立って発言を開始しした時からはかりはじめて中断しないということになると、知事とかは必ず前のほうに出てきて答弁されるので、その時間も止めないということになっているので、今回市谷議員が長くてということがあったかもしれませんけれども、こういう総枠を設けるということは非常にやりにくくすると、議会の自殺行為だというふうに思うのですよね。
もう1回皆さんに考えていただきたいなというふうに思います。このやりにくいことを議会として決めてしまうということはとっても良くないことだと思います。(発言する者あり)だって、25分が使えなくなる可能性が多くなるのですから。
○伊藤副委員長
議運もやっぱりこういう規制をかけたくないという思いの中でこれまでも何回も議論してきたわけです。それでも、議員の自主的な議会での発言の中で、議運の空気も皆さんの思いも知っておきながら守り切れなかったということが結果的にはこういうことになったということを自覚してもらわないといけないと思うわけです。それを人の責任にしてもらったら困ると思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
◎安田委員長
よろしゅうございますか。(錦織議員「委員長」と呼ぶ)
はい、錦織議員どうぞ。
○錦織議員
自覚してもらわないといけないということですけれども、ボリュームがある中身ということでは、幾つかにもうちょっと絞ったほうがいいという考えもあるかと思います。それだけ県民のいろいろな要望があってこれも入れなきゃいけないというやむを得ないという実情もあったと思います。そういうこともありますし、本当に答弁者も困られると思うのですよね。(「それは、質問の数が多いからだ」と呼ぶ者あり)本当に困ると思います。
○伊藤副委員長
全ての議員があれもこれも入れたいというのは一緒なのですよ。もっと項目を入れて質問をしたいという思いはあるけれども、それを絞り込んで質問するというのが議員としての質問の力量が問われるところなのですよ。やっぱりそこのところはルールを守りながらしっかりと選択して議論するということが我々に求められていると思うのですよ。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
◎安田委員長
私もちょっと言わせていただきますけれども、前回の議会でこれまでの議運の経緯がありますので、市谷議員には質問の前にそのことを伝えまして、きょうは気をつけてくださいよと念を押したのです。ところが、実際は過去最高の長時間となったのです。それで片方では次の質問者である浜田妙子議員が非常に困っておられたのですよ。それで、終わってから市谷議員に浜田議員にはとりあえず謝りなさいということを言いました。その時点で謝られました。だから、こういうことにならざるを得なかったということの責任の重さというものも市谷議員には踏まえていただきたい。
それからもう1点は、こういう規制をかけることによって市谷議員がさらに早口に磨きをかけて、25分の枠の中で凄いスピードでやられるだろうと推察しますが、そうすると手話通訳者の方が非常に困っておられる。今でも。そのこともやはり踏まえてあげていただきたい。以上私のほうからそういう話があったということをお帰りになって市谷議員にお伝えいただきたいと思います。
というような次第でこういうことにならざるを得なかったということですので、それぞれの会派でもお話を賜りましてこの案について御検討をしていただきたいと思います。5月31日までにその結果を事務局に提出をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
そのようなことでございますが、他に何かございませんか。(なし)
これをもって、議会運営委員会を閉会します。
午前9時47分 閉会
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