平成28年度議事録

平成29年3月6日会議録

 開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
広谷 直樹
坂野 経三郎
市谷 知子
島谷 龍司
浜田 一哉
川部 洋
浜田 妙子
内田 博長
斉木正一
欠席者
(なし)

 
 

傍聴議員(なし)

説明のため出席した者
  岡村商工労働部長、岸田農林水産部長、湊企業局長、安本労働委員会事務局長 
  ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  田中課長補佐  中島課長補佐  石本主事

1 開  会   午前11時35分

2 閉  会   午前11時52分

3 司  会   広谷委員長

4 会議録署名委員 内田(博)委員  浜田(妙)委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前11時35分 開会

◎広谷委員長
 それでは、ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 まず初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名議員は、内田委員と浜田妙子委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の6議案であります。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。質疑ありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、次に付託議案に対する討論を行っていただきます。討論ありますでしょうか。

○市谷委員
 それでは、議案第21号、平成28年度一般会計補正予算に対する賛成討論を行います。
 改めて1月、2月の豪雪で被害に遭われた方々にお悔やみとお見舞い申し上げ、そして不眠不休で対応された知事を初めとする職員の皆さんに敬意を申し上げたいと思います。
 今回の補正予算には、予備費も出動しながら、豪雪被害に遭った漁船や農業施設、木材施設の復旧、除雪、商工業者向けの支援などが機敏に盛り込まれたことを大きく評価いたします。同時に、農産物の被害はまだこれから実態がわかってくるものもあると思いますので、ぜひ農家の皆さんが農業を続けていく気持ちになれるように支援の充実も求めたいと思います。
 また、漁船については、先ほどの議場の質疑でありましたが、漁業をやめてしまうという方は今ないということで、本当にそれはよかったなと思いますが、引き続き相談に乗っていただきたいと思います。
 あと、予算の使い残しがあった事業でも、建築の職業訓練校は関係者の意見を聞いていただいて継続が図られること、沖合底びき船のリース事業は引き続き支援していくということ、それから食のみやこ事業の学校給食への地産地消事業は、この場で質疑もいたしましたけれども、今後幼稚園や保育園にも広げるということで、こうした改善方法が示されたことを評価したいと思います。
 同時に、事業費を多く残した国の補助金ですけれども、TPP対策だった担い手確保・経営強化支援事業は、国全体の予算がそもそも少なくて、手を挙げた人の半分しか採用されませんでした。しかも、この事業は今年度で終了ということで、これは単なるTPP誘導策だったのかなと思えてまいります。国には、抜本的な農業支援をやはり求めたいと思います。
 また、緊急雇用の地域人づくり事業は、職場内研修による賃上げ策というものもありましたけれども、なかなか使いにくい制度で、2.2億円も使い残すことになりました。一方、国は消費税増税で中小企業が賃上げもできない状況をつくっておりながら、職場で賃上げの努力をというのは、非常に私はこれ矛盾だと思いました。賃上げを単に中小企業任せにするのではなくて、中小企業への支援とセットで、全国一律最賃の引き上げなど賃上げのために国の責任ある対応を求めて、議案第21号、補正予算の賛成討論としたいと思います。

◎広谷委員長
 ほかに討論ありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ほかに討論ないようですので、これより採決に入ります。
 採決につきましては、一括して採決するのがよろしいか、お諮りしたいと思います。いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議ないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 議案第21号、第24号、第25号、第26号、第27号及び第30号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 質疑等につきましては、説明終了後、一括して行わせていただきます。
 それでは、報告1、旧鳥取高等農業学校校舎における株式会社LASSICの事業開始について、岡村商工労働部長の説明を求めます。

●岡村商工労働部長
 それでは、お手元の資料をごらんいただきたいと思いますけれども、旧高農の校舎の改修工事が完了しまして、入居していただきますLASSICさんの移転に際しての開所式が行われましたので、その概要について御報告いたします。
 そこに掲げておりますけれども、2月25日、平井知事、深澤市長、それから鳥取大学農学部同窓会の山口副会長、LASSICが地方創生関連で協定を結んでおります智頭町、岩美町にも臨席賜りまして、開所式が行われました。
 冒頭、若山代表取締役社長から、旧高農の校舎、歴史ある建物の中で、非常に期待の大きさを感じていますと。ITで地方創生を行っていくという経営理念のもとに高農の校舎の高い志を受け継いで、ITで社会に役立つ新たなサービスをこの地から発信したいというコメント、御挨拶がございました。
 もともとこのLASSICの校舎につきましては、下の参考に書いておりますけれども、県議会の平成25年3月7日の校舎存続に関する決議を受けまして、商工労働部で調整してまいりました。当初既に鳥取市さんとパナソニックの間で土地の取得の交渉がかなり進んでおりまして非常に厳しい環境ではありましたけれども、鳥取市も困惑したところもございましたが、パナソニック側へ何度も足を運びまして、パナソニックからの配慮もいただきました。1年を経過しましたけれども、LASSICで活用いただくということで調印を行い、今回、工事が完成し、このたびの移転、開所式になったものでございます。
 右のほうに写真をつけておりますけれども、この建物の耐震改修ですとか、トイレの設置等は県で行いましたが、内装に関しましてはLASSICさんの負担で行っていただいております。それと、この下に書いてありますけれども、智頭杉を使った休憩スペース等がありますが、ここは研修室としても活用できるようになっております。それから、共同研究もできるようになっておりまして、県の情報ハイウェイのアクセスポイントを設置しておりますので、大学ですとか高専とのIT関連の共同研究の場としても活用が可能となっております。
 石碑を鳥取大学から移設されまして、あるいは歴史資料の展示室等がございますが、この辺の経費につきましては、鳥取大学農学部からの寄附をいただいた経費を活用させていただいております。
 こういう形でオープンできるとは当時にはちょっと思っていなかったものですから、非常に私も感慨深いところがありますけれども、ITを中心としたLASSICさんの事業の発展とともに、この施設が長期に活用されていくことを願っております。
 ぜひ各委員におかれましても、この施設等いつでも見学ができますので、ぜひ御見学していただけたらと思います。

◎広谷委員長
 続きまして、報告2、「とっとり共生の里」協定調印について、俵農地・水保全課長の説明を求めます。

●俵農地・水保全課長
 それでは、農林水産部の資料の1ページをお願いいたします。「とっとり共生の里」協定調印について報告いたします。
 このたび東小鹿地区としまして、三朝町の東小鹿集落と、それから東京海上日動火災保険株式会社さんとの間で話がまとまりまして、3月18日に三朝町総合文化ホールにおいて協定調印式をとり行うこととなっております。協定期間としましては、平成29年度から5年間で、活動内容としましては、農地や農業用水路等の保全管理や遊休農地の再生等に取り組まれる予定です。
 なお、東小鹿地区は、県の中部では初めての協定地区です。これを契機に、これから県中部でも取り組みの拡大を図っていきたいと考えております。

◎広谷委員長
 続きまして、報告3、「鳥取県産きぬむすめ」の4年連続特A取得について、永原生産振興課長の説明を求めます。

●永原農業振興戦略監生産振興課長
 農林水産部資料2ページをごらんください。2月23日に日本穀物検定協会が公表しました平成28年産の食味ランキングで鳥取県産きぬむすめが4年連続特A評価を取得しましたので、概要を報告します。
 食味ランキングのところを見ていただきますと、きぬむすめのところ、4年連続で、きぬむすめに関しまして全国で4年連続は鳥取県のみでございます。ほかに山口県が2年連続、岡山、兵庫が今回初めてで、4県になっております。
 参考のところを見ていただきますと、コシヒカリ、ひとめぼれ、きぬむすめとありますけれども、きぬむすめは平成28年で2,983ヘクタールですが、これが平成29年にはもう3,000ヘクタールを超すことになっております。3JAとも推進してふえていく予定でございます。
 (3)のところで、これを受けまして、食味・品質の高位安定化によるブランド確立に向けた米づくり研修会を開いておりますが、このときにセレモニーを行いました。横の写真がそれでございます。
 本県における生産ですが、コシヒカリ、ひとめぼれが1等米比率等品質低下が問題になっておりますけれども、きぬむすめの場合には1等米比率が非常に高く、面積が年々増加している状況でございます。
 今後の対応としまして、3のところですが、鳥取県産きぬむすめブランド化推進協議会を中心に生産面では高位評価にふさわしい品質を確保すること、それからJA、県が連携しまして高位安定化、早期普及を目指すということでございます。販売面では、三越伊勢丹グループなどの高級百貨店を利用しまして首都圏でPRしてまいりたいということでございます。県内の認知度につきましては、わったいな等でイベントを行う予定でございます。

◎広谷委員長
 続いて、報告4、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、小川工務課長の説明を求めます。

●小川企業局工務課長
 それでは、企業局資料の1ページをお願いいたします。一定額以上の工事又は製造の請負契約について、今回は変更の報告でございます。工事名は、中津ダム堤体補修工事、契約の相手方は有限会社中本建設でございます。この工事は、ダム堤体下流側の表面の部分だけでございますが、コンクリートの劣化が進んでおりまして、打ちかえを行うものでございます。
 第1回の変更につきましては、詳細に現地を確認しましたところ、当初設計どおりの施工が困難であるということが判明いたしまして、工法等変更を行いまして、1,200万円余りの増額をしたものでございます。第2回の変更につきましては、ごらんのとおり工期が約1年半ございまして、契約後に賃金または物価の変動が生じた部分について、インフレスライド条項を適用いたしました。その結果、99万円余りの増額をしたものでございます。

◎広谷委員長
 説明が終わりました。
 ただいままでの説明につきまして質疑がありますでしょうか。

○浜田(一)委員
 参考までに、先ほどの説明で中津ダムの堤体の補修とあったのですけれども、ちなみにこれはどういう補修のされ方をするのか、参考までに教えてください。

●小川企業局工務課長
 堤体のこれは下流側と書いておりますけれども、いわゆるダムの湖と反対側の下に落ちるほうの部分でございます。ここの表面の部分がやはり年がたつとだんだん劣化してもろくなってまいります。中の部分はまだ健全ですので、ダム自体の強度とか、そういったところに問題が生じるわけではございませんが、やはり放っておきますとだんだん中まで侵食ということも懸念されますので、表面部分のコンクリートを一度削り取りまして、再度そこに表面にコンクリートを打ち直すという施工を行います。

○浜田(一)委員
 打ち直すのですか、型枠を組んで。

●小川企業局工務課長
 そうです。

○浜田(一)委員
 わかりました。

◎広谷委員長
 よろしいですか。

○浜田(一)委員
 はい。

◎広谷委員長
 ほかにありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ほかに質疑がないようですので、次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

●前田森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(林産物利用推進担当)
 お手元にお配りしました第6回竹利用フェスティバルのチラシをごらんください。今度の日曜日、3月12日にとりぎん文化会館で、竹研究の最前線と竹バイオリンと題した竹利用に関するイベントを、本県主催で開催いたします。鳥取大学、九州大学、それから岩手大学の、竹の繊維を活用した研究をされている方々の最近の研究の状況について御報告いただきます。それと世界的にも珍しい竹でつくったバイオリンの演奏もございます。委員の皆様も御都合がつけば、ぜひ御来場いただきたいと思います。

◎広谷委員長
 ほかに。

○浜田(妙)委員
 このフェスティバルの内容について伺いたいのですが、中部のほうにバイオリンをおつくりになる方がいらっしゃいますが、竹のバイオリンをつくっておられますよね。私は一度竹のバイオリンの音色を、演奏を聞かせていただいたことがあるのですが、鳥取県のそういう特徴などもここでわかるようになっているのでしょうか。

●前田森林・林業振興局県産材・林産振興課参事(林産物利用推進担当)
 竹のバイオリンを演奏される方は大山町にお住まいでして、三朝町にもバイオリンの博物館がありますが、そこでも展示されていた竹のバイオリンを使用して演奏していただくと。演奏もいただきながら、途中でそういう竹バイオリンに関するうんちくといいますか、いろいろと見識も御披露いただくということで考えております。

◎広谷委員長
 よろしいですか。
 ほかにないようですので、以上で終わります。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議ないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さまでした。

午前11時52分 閉会 





 

 

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