平成28年度議事録

平成29年2月23日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長外各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
   宇畑調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

 1 開  会   午前9時00分

 2 休  憩   午前11時46分

 3 再  開   午後0時45分

 4 散  会 午後3時22分

 5 司  会   福田委員長

 6 会議録署名委員  前田委員  森委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前9時00分 開会

◎福田委員長
 皆さん、おはようございます。ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
 なお、今回の常任委員会は相当の分量がございますので、本日は地域振興部及び観光交流局、明日24日は、前半に警察本部、後半に危機管理局及び県土整備部を予定しております。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と森委員にお願いいたします。
 それでは、地域振興部及び観光交流局に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものにつきましては、詳細説明は不要でございます。執行部の説明は要領よく簡潔にお願いいたします。
 なお、平成29年度当初予算において部局間の所管変更がある事業については、旧所管部局に御説明いただきますので、御了承願います。
 それでは、地域振興部から、初めに、当初予算及び予算関係以外の付議案の説明を求めます。
 質疑につきましては、地域振興部に係る全ての付議案の説明終了後に一括して行っていただきます。
 初めに、岡﨑地域振興部長に総括説明を求めます。

●岡﨑地域振興部長
 おはようございます。地域振興部です。座って説明させていただきます。
 地域振興部の議案に関する説明書をお願いします。開いていただきまして、左側1ページ目が全体総括です。右側が予算関係の総括表になります。地域振興部、これは中部、西部の総合事務所地域振興局も含みますが、全体として本年度94億円余、前年度に比べて6億3,000万円余の減になります。これは地域振興課の参議院選挙費が皆減になりまして約4億円とか、中部総合事務所の防災対策機能強化、これはハードものですけれども、こういうものも減で3億円余り、そして交通政策課ですが、所管替えの業務があります。29年度組織改正に伴いまして、国内・国外関係の航空事業関係を観光の視点で強化していこうということで、観光戦略課への移管というものがあります。教育・学術振興課の増額の5億円は、平成28年度9月補正でお認めいただきましたが、私立学校の施設整備費補助金で4億円余りの増額になっています。鳥取敬愛高校、鳥取城北高校の新校舎の関係であります。文化政策課の4億8,000万円余りの減は、米子コンベンションセンターの床機能の改修が終わりますので、この皆減であります。また、スポーツ課につきましては、下のほうに記載していますが、新規事業の中の特に東京オリ・パラに向けた施設整備、これは倉吉体育文化会館のスポーツクライミングのボードをつくっていこうというものでありますが、この増が大きいものであります。主な事業といたしましては、中ほどから書いてあります。これは政調政審でも御説明させていただきました。
 予算関係以外で議案が2本、報告が1本あります。まず、上の第42号ですが、県のマイナンバーの独自利用事務というのがあります。特定個人情報の利用及び提供に関する条例で定めていますが、これはマイナンバーを使って窓口での提出書類を簡素化しようということで、そのための住民基本台帳の条例の一部改正というものであります。
 2つ目が鳥取環境大学の運営協議会規約の変更でありますが、これは地方独立行政法人法の改正に伴いまして、大学設置者に対して協議を必要とするものがあります。例えば長期借入金を設定しようとか、そういうものにつきまして規約を変更しようとするものであります。
 あと報告事項1件につきましては、交通事故の関係の専決処分です。
 以下、詳細につきましては、担当課長から説明を申し上げます。

◎福田委員長
 続きまして、関係課長より順次説明を求めます。

●衣笠地域振興課長
 同じ資料の2ページをお願いいたします。地域振興課の予算でございます。
 まず、職員人件費でございます。一般職員123名分の人件費として8億7,100万円余をお願いしております。続きまして、地域振興部管理運営費でございます。地域振興部内及び地域振興課の各企画調整・対応等に要する経費でございまして、1,827万円余をお願いしておるところでございます。
 続きまして、3ページでございます。市町村行財政連絡調整費でございますが、この事業は市町村の行財政運営が適切に図られるよう連絡調整及び助言を行うものでございます。市町村の振興につながる取り組みの支援なり、地域の活性化に功績のある住民の方の表彰等を行っておるものでございます。主な事業といたしましては、まず、市町村行政に関する連絡調整及び助言を行っております。行政関係といたしましては、各法令に基づく指導、助言、財政関係といたしましては、地方交付税なり起債の支援等を行っておるところでございます。毎年度、市町村を巡回して行財政に関する意見交換会を実施しておりまして、関係団体に関する事務等を行っておるところでございます。
 続きまして、4ページをお願いいたします。市町村合併支援交付金でございます。合併市町村のまちづくりを支援する費用を支出したものでございます。市町村合併支援交付金条例は失効しておるところでございますが、平成17年から21年に決定いたしましたものを10年間分割交付するということで、債務負担行為でお願いしているものでございます。交付金の額は3,967万円余ということになっておりまして、八頭町の防災行政無線、湯梨浜町の情報通信基盤整備等について支出するということでございます。これまでケーブルテレビの整備ですとか防災行政無線の整備等、合併に伴う多くの体制整備の事業が実施されておりまして、合併後の新しいまちづくりを支援しておるところでございます。
 続きまして、5ページでございます。市町村創生交付金2億7,000万円をお願いしておるところでございます。地域の特性に応じて主体的に実施する事業を行う市町村に交付金を交付するということで、活力ある地域社会を形成していくことを狙った事業でございます。交付率は対象事業費の2分の1以内、交付対象は市町村独自で行う事業の一般財源ということでございまして、95%を基本交付額、5%を調整交付額として支出しておるところございます。この市町村創生交付金は従前の市町村交付金を廃止し、平成27年度に創設したものでございます。この創生交付金の活用によりまして、地域住民が主体となった地域活動への支援等を行うという形態に変えたということでございます。
 続きまして、6ページをお願いいたします。市町村振興協会交付金でございます。公益財団法人鳥取県市町村振興協会を通じて市町村に分配することとされている宝くじ収益金を交付するものでございます。主な事業内容といたしましては、災害時の融資等を行うための基金の設置、宝くじの収益金の市町村への分配、調査研究及び資料の収集等に対する交付金の交付でございます。
 続きまして、7ページでございます。分権改革推進事業でございます。317万円余をお願いしておるところでございます。市町村の連携協約等の仕組みを活用した地域の実情に応じた共同処理等の取り組みについて検討等を行うというものでございます。主な事業内容といたしましては、地方創生推進交付金の活用を通じた市町村連携についての助言等で連携を推進するということ、あるいは先進事例の横展開、市町村への情報提供を行うことなどで市町村による自主的な取り組みの支援を行うということでございます。平成29年度におきましては、地域の一体感の醸成等のために、地方版図柄入りナンバープレートの提案などを行っておるところでございます。圏域ごとの取り組みといたしましては、東部では連携中枢都市圏の形成を視野に入れた鳥取市の中核市移行、中部では共同処理の方策の検討、西部では中海圏域の連携体制なり日野郡での広域連携協約による連携体制の定着等が行われているところでございます。これまでの取り組み状況、改善点でございますが、地方自治法に基づく協議会等に向けての取り組みを行っておりましたが、平成27年7月に県と日野郡3町との連携協約を締結して、一歩進めておるところでございます。また、行政不服審査法に基づく第三者機関の設置を共同で行うというようなこと等を行っておりまして、今後も取り組みを進めていきたいと考えておるところでございます。
 続きまして、8ページをお願いいたします。権限移譲交付金でございます。8,120万円余をお願いしておるところでございます。事業の目的・概要でございますが、住民に身近な行政をできるだけ市町村で行うということで、住民サービスの向上を図られるということを目指しまして市町村に権限移譲を行い、移譲した事務についての経費を交付しておるところでございます。主な事業内容といたしましては、県から市町村に移譲する事務を処理するために必要な経費を交付するということでございまして、屋外広告物の掲示許可ですとかパスポートの申請の事務を移譲しておりますし、教育委員会では文化財に関する届け出の受理等の事務を移譲しているというところでございます。必要な経費につきましては、権限移譲交付金ということで交付しているということでございます。さらに条例改正等と上げておりますが、中核市移行に伴いまして鳥取市において一体的に処理することが望ましい知事の権限の事務を条例改正等で移譲することを予定しておるところでございます。これまで移譲しておりますのが市町村へ70事務、493項目を移譲しているということでございますので、今後とも事務の見直しを行いまして、マニュアル等の作成等の支援を行っていきたいと考えておるところでございます。
 続きまして、9ページをお願いいたします。選挙管理委員会の関係でございます。職員人件費でございますが、一般職員2名分の人件費といたしまして1,415万円余をお願いしておるところでございます。続きまして、選挙管理委員会費でございます。697万円余をお願いしておりますが、これは国及び地方公共団体の選挙に関する事務等を行っております選挙管理委員会に要する費用でございまして、委員会の開催等に要する費用を計上させていただいておるところでございます。選挙啓発費でございます。358万円余をお願いしておるところでございます。選挙が明るく正しくおこなわれるように、あるいは選挙に対する関心を深めていただくということで各種研修会を実施しておりまして、市町村選挙管理委員会等あるいは明るい選挙推進協議会等での研修を行っておるところでございます。
 続きまして、10ページをお願いいたします。終了した事務を2つ上げております。海区漁業調整委員会の選挙を本年度行いましたが、事務が終了いたしましたので、終了ということになります。参議院選挙につきましても同様でございます。
 続きまして、115ページをお願いいたします。債務負担行為で翌年度以降にわたるものについての前年度末までの支出額又は支出額の見込み及び当該年度以降の支出予定額等に関する調書でございます。一番上にございます、平成21年度鳥取県市町村合併支援交付金、先ほど説明いたしました合併の交付金につきまして上げさせていただいているものでございます。限度額は3億2,100万円余ということになっております。
 続きまして、120ページをお願いいたします。鳥取県特定個人情報の利用及び提供に関する条例及び鳥取県住民基本台帳法施行条例の一部改正をお願いするものでございます。このたびの条例改正では、鳥取県特定個人情報の利用及び提供に関する条例、いわゆるマイナンバー条例でございますが、についてはマイナンバーを利用でき、社会保障・税に関する証明書類の添付が不要となる事務として、社会保障に関する2つの事務を加える改正を行うということでございます。この改正により、マイナンバー条例にこれまで定められている事務と合わせて7つの事務について、県民の方がマイナンバーを提示すれば添付書類等が不要になるということでございます。
 当課の所管であります鳥取県住民基本台帳法施行条例、いわゆる住基条例につきましては、マイナンバー条例に規定されております7つの事務を住民基本台帳ネットワークの利用ができる事務として加える改正を行うことになります。その概要につきましては123ページに別紙をつけておりますので、ごらんいただけばと思います。県のマイナンバー独自利用事務、中段に四角囲みで掲げておりますが、この7事務ですが、これらの事務について県民の方が県の窓口においでになった場合を例にとり、簡単に説明いたします。
 一番上でございますが、ことしの6月までは本人確認書類に加えまして、住民票や社会保障・税などの添付書類の提出が必要でございます。中ほどに掲げておりますマイナンバー独自条例について7月以降、マイナンバーで本人が確認できれば添付書類が不要となり、利便性が向上するということがこの中段のマイナンバー条例のところでございます。あわせて下段の住基条例の関係でございますが、住基条例にマイナンバー独自事務を加えることで、このたびの改正でマイナンバーを提示していただかなくても免許証などの提示で県が住基ネットでの検索・照合をするということでの添付書類の提出不要という対応ができるということになるところでございます。以上のとおり、これらの手続を可能として県民の利便性を向上させるために、住民基本台帳法施行条例の一部を改正するものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、森山中部総合事務所地域振興局副局長、お願いします。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長
 失礼します。そうしますと、11ページをごらんいただけますでしょうか。中部圏域みんなで地方創生事業でございます。地方創生に資する民間団体等からの提案等があった取り組み、また民間団体との協働のもとに実施する取り組みに対して、助成また活用する事業でございます。時期を逸することなく引き続き支援をしていきたいと思います。
 続きまして、12ページをお願いします。中部総合事務所庁舎バリアフリー化事業でございます。障がいのある方を初めとする来庁者の利便性を向上するため、屋根つきのハートフル駐車場の増設、また多目的トイレを増設するものでございます。
 続きまして、13ページをお願いします。中部総合事務所防災対策機能強化整備事業でございます。平成28年度から平成29年度の継続事業ということで実施させていただいておりまして、100年に1度の大雨に対応するためにエネルギー棟を新設するということで行っている事業であります。
 続きまして、14ページをお願いします。14ページは中部総合事務所運営費でございます。運営費ですので継続して実施していきます。それと下の中部総合事務所庁舎管理費でございます。これも引き続き庁舎管理のために執行するものです。
 引き続き、113ページをお願いします。継続費の執行見込みの表になります。先ほどの中部総合事務所防災対策機能強化整備事業費の執行見込みですので、ごらんいただくようお願いします。
 続きまして、117ページをお願いします。債務負担行為で実施しています執行についての表になります。117ページの一番下の中部総合事務所警備業務委託、次の118ページの消防施設の点検とか清掃業務の債務負担行為の状況になります。

◎福田委員長
 続きまして、広瀬西部総合事務所地域振興局長、お願いします。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 それでは、資料の15ページをお願いいたします。西部総合事務所費でございます。西部総合事務所の庁舎管理等の運営に係る経費でございます。主な事業内容はそちらに書いておりますが、庁舎管理に係るもの、あるいは災害用の備品の購入、事務費、さらに西部総合事務所に災害対策室がございますが、この音響システムの改修を行ったものですから、その保守に係る委託業務も今回お願いするものでございます。
 16ページをお願いします。西部圏域みんなで地方創生事業費でございます。先ほど中部総合事務所からの御説明もありましたが、西部総合事務所においても地方創生に資する取り組みということで、民間等と協働で実施する場合、あるいは総合事務所のほうが直接重点課題等に緊急に対応する場合における経費としてお願いするものでございます。
 118ページをお願いいたします。債務負担行為に係る調書でございますが、先ほど庁舎管理等について御説明を申し上げました。118ページの下4つから119ページの上4つまで、それぞれ債務負担行為をお願いしているものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、谷口西部総合事務所日野振興センター日野振興局参事、お願いします。

●谷口西部総合事務所日野振興センター日野振興局参事
 資料の17ページをお願いします。鳥取県日野郡連携会議の負担金でございます。平成27年6月27日に締結しました鳥取県日野郡ふるさと広域連携協約に基づきまして、県と日野郡3町が共通する諸課題の解決に向かうこととしております。事務局の運営に係る経常的な経費と職員の合同研修の開催の経費については、構成団体がそれぞれ負担することとしており、ここでは県負担分の4万1,000円をお願いするものでございます。
 続きまして、18ページをお願いします。日野振興センターの管理運営費でございます。日野振興センターの管理運営に係る経費としまして、非常勤職員の人件費や事務費のほか、庁舎の維持管理に必要な保守点検料に加えて、空調設備の更新に係る工事請負費をお願いするもので、予算額は5,654万6,000円でございます。
 続きまして、119ページをお願いします。債務負担に係る調書でございます。このページの一番最後2つです。電話交換機と建築物環境衛生管理業務委託の執行予定でございますので、ごらんくださいませ。
 最後に、128ページをお願いいたします。平成29年1月31日に専決処分した案件について御報告いたします。平成28年11月6日に日野振興センターの職員が公務中に起こした交通事故により相手方に損害を与えたものでございます。走行中の運転操作誤りによりまして路肩に脱輪した結果、道路沿いの施設のフェンスに与えた損害28万5,120円、それから駐車されていた車両に衝突した損害36万6,865円を、相手方との和解により県が賠償するものであります。また運転していた公用車もリース車両であるため、同様にその損害額20万6,800円を県が賠償するものでございます。皆様には大変御迷惑をおかけいたしました。ここに御報告しまして、二度とこのようなことがないように努めてまいる所存でございます。

◎福田委員長
 続きまして、寺口交通政策課長、お願いします。

●寺口交通政策課長
 そういたしますと、資料の19ページをお願いいたします。新規の事業といたしまして、環境にやさしい公共交通利用促進事業ということで639万3,000円をお願いしたいものでございます。この事業につきましては、既に政調政審で説明させていただいておりますので、説明は省略させていただきたいと思います。
 続きまして、20ページをお願いいたします。地域バス交通等体系整備支援事業ということで4億8,913万円をお願いしたいものでございます。路線バス等の運行維持を図るために、バス事業者や市町村に対しまして運行費、それから車両の購入費の一部を県が国や市町村と連携しながら支援を行っているものでございます。路線の性格によりまして国庫の補助路線と単県補助路線というふうに分けておりますが、これら全体を通じまして2の表に掲げておりますような5種類の補助事業を実施しているところでございます。まず、合併前の複数の市町村を運行して鳥取、倉吉、米子といった中心地にアクセスするような広域的な路線、これが国庫補助路線になっておりますが、こちらのほうにつきましては、県は運行費と車両購入費の2分の1を支援しているところでございます。その他の地方路線につきましては、やはり運行費につきましては2分の1を、それから車両の購入費につきましては3分の1を補助することを基本にしているところでございます。NPO法人や市町村などが独自に運行しているバスにつきましても支援の対象としているところでございます。なお、この事業につきましては、国の補助金との関係もございまして、平成29年10月分から30年9月分が一サイクルとなっておりますが、この運行分に要する経費といたしたまして、市町のほうは114ページにも記載させていただいておりますが、債務負担行為ということで3億7,000万円をお願いしているところでございます。
 続きまして、21ページをお願いいたします。地方における新たな生活交通モデル事業ということで2,675万円をお願いしているところでございます。この事業につきましては、平成27年度から順次、県内西部地域、東部地域と進めてきているところでございますけれども、地域の公共交通ネットワークの再構築を図るという観点から、地域公共交通網形成計画を順次策定しているところでございます。この中でそれぞれの圏域内における路線再編の基本方針でございますとか、取り組んでいく事業等の基本的な枠組みを検討していきながら策定しているものでございまして、来年度につきましては残りの地域となっておりました鳥取県の中部地域、こちらにおいてもこの基本計画に当たります網形成計画というのを策定させていただきたいと考えております。また、鳥取県の東部地域につきましては、今年度公共交通網の形成計画というのを策定中でございますが、来年度はこれに基づく実施計画の策定に移っていきたいというふうに考えておりますし、西部地域におきましては、既に今年度、路線の再編などの実際の計画を検討しているところでございますけれども、さらに来年度はそれ以外の利用促進等も含めたものにつきましても推進していきたいということで、所要の経費をお願いしているところでございます。なお、この事業につきましては、これまで国庫の補助制度が10分の10といいますか、定額の補助でございましたけれども、来年度から2分の1に変更されるということがございまして、そういった財源の変更もさせていただいているところでございます。
 資料の22ページをお願いいたします。みんなが乗りたくなる公共交通推進事業ということで2,318万円をお願いしているところでございます。生活交通の維持確保に向けまして、交通事業者等と連携して公共交通機関の利便性向上ですとか利用促進というものを図っていく事業でございます。大きなものといたしましては、運輸事業振興事業助成補助金ということでございまして、これは一般社団法人鳥取県バス協会が主体となって行いますバス運行に係ります安全確保ですとか環境の整備、利用促進、こういったことの取り組みに対して助成するものでございます。なお、来年度はこの中でバスの運転免許の取得費の一部も助成したいと考えております。そのほか、県内のバスネット・バスロケーションシステムの運用に係る経費でございますとか、駅、空港、病院等に設置させていただいております簡易型多機能バス停等の経費、こういったものをお願いしているところでございます。なお、この事業におきましては、当課の一般事務の補助等を行っていただくための非常勤職員1名分の人件費もあわせてお願いしております。
 資料の23ページをお願いいたします。ユニバーサルデザインタクシー導入推進事業ということで170万円をお願いしております。この事業につきましては、公益財団法人日本財団との共同で進めておりますユニバーサルデザインタクシーの導入についての経費でございます。現時点で県内125台を整備させていただいておるところでございますが、平成30年度までに200台の導入を目指して取り組んでいるところでございます。このうち車両の導入費につきましては、財団の支援で行っておりますが、県のほうといたしましてドライバーの研修に要する経費ですとか、ユニバーサルデザインタクシーの案内看板の設置等、こういったものに取り組みたいというものでございます。
 資料の24ページをお願いいたします。鉄道対策費ということで418万9,000円をお願いしております。鉄道事業者との意見交換等を実施したりとか、在来線施設の整備や利用促進、その他鉄道の高速化に向けました国への要望活動等、こういったものに要するに経費、それから山陰海岸ジオパークエリア内での鉄道利用促進でございますとか、若桜鉄道の新デザイン車両導入の経費、こういったものもあわせてこの事業の中で実施させていただきたいと考えておるところでございます。
 資料の25ページをお願いいたします。智頭鉄道運営助成基金管理運用費ということで239万
2,000円をお願いしているところでございます。これは智頭急行の経営の安定化、利便性向上、こういったものを図るために、平成6年に鳥取県と兵庫県と岡山県、それから関係する沿線の市町村で基金を積み立てております。鳥取県がこの基金の管理運営を行っているというところから、平成29年度に発生する運用益をこの基金に積み増す等行うものでございます。
 資料の26ページをお願いいたします。若桜線維持存続事業ということで2,169万7,000円をお願いしております。若桜鉄道につきましては、平成21年度から公有民営方式ということで上下分離の仕組みが導入されております。地元の若桜町と八頭町が第三種鉄道事業者として、鉄道施設の維持管理経費等を負担しております。この両町が負担する経費の3分の1を県が支援しているというものでございます。
 なお、この事業につきましては、平成26年度から両町が負担する鉄道施設の維持管理経費のうちの施設設備などの投資に係ります大きな事業につきましては、過疎債が適用されるようになっておりますことから、町の起債の償還時期に合わせまして必要額を支援しているというスタイルをとらせていただいております。その影響で資料の114ページに掲げさせていただいておりますけれども、債務負担行為ということで297万円を加えてお願いしているところでございますし、過年度分といいますか、実際には当年度に当たる部分ですけれども、これにつきましては115ページのほうに掲げさせていただいておりますが、昨年度同様の議決をいただきましてその状況をこちらのほうにも記載させていただいておりますので、あわせて御確認をいただければと思います。
 資料の27ページをお願いいたします。米子駅バリアフリー化支援事業ということで87万
7,000円をお願いしているものでございます。この事業につきましては、鉄道施設のバリアフリー化ということで、平成21年度から22年度にかけ、米子市がJR西日本に対してエスカレーターの整備費について、当時の合併特例債を活用して一部経費を負担しているものがございます。県といたしましてはこの償還に係ります市の実質の負担額の2分の1を米子市に対して支援するという仕組みをつくらせていただいておりまして、既にこちらにつきましても115ページのほうに記載させていただいておりますけれども、平成30年度までの債務負担行為を設定させていただいておりまして、毎年これに基づいて支援を行っているものでございます。
 資料の28ページをお願いいたします。廃止事業でございます。特別寝台列車誘致事業につきましては、この後説明がありますが、来年度以降、観光戦略課で「旅情あふれる“鳥鉄の旅”創造事業」というものに組み替えて実施する関係で、こちらの事業は廃止事業とさせていただいたところでございます。
 資料の29ページをお願いします。ここから31ページまでの航空関係の3事業につきましては、冒頭部長のほうから説明させていただきましたが、平成29年度から観光戦略課へ業務移管して実施するということになっております。このうち29ページの新たな航空旅客創出事業、それから30ページの国際航空便利用促進事業につきましては、既に政調政審で説明させていただいておりますので、中身の説明は省略させていただきたいと思います。
 資料の31ページをお願いいたします。国内航空便利用促進事業ということで6,105万3,000円をお願いするものでございます。この事業につきましては、鳥取、米子、県内両空港の航空路線の維持拡充、それから利便性の向上を目的に、特にそれぞれ地元の自治体ですとか経済団体等と連携して組織しております空港の利用促進懇話会というものがございまして、こちらのほうの取り組みを中心に展開しているものでございます。首都圏等での鳥取、米子便のPRですとか、移住・定住などを初めといたします県の主要施策分野と連携した航空便の利用に係る支援、そのほか両空港はそれぞれ愛称を掲げさせていただいておりますが、これとあわせた空港のにぎわい創出ですとか、空港利用者に対するアンケート調査、こういったものを実施させていただきたいというものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、國米教育・学術振興課長、お願いします。

●國米教育・学術振興課長
 引き続きまして、32ページをお願いいたします。私立学校施設整備費補助金でございます。これにつきましては、主要事業で説明をさせていただいておりますので、説明は省略させていただきますが、これに係る債務負担新規分を114ページ、それから継続分の債務負担2件を115ページに記載させていただいております。
 続きまして、33ページをお願いいたします。私立学校教育振興補助金でございます。私立の高等学校、中学校、それから専修学校の主に運営費に係る経費を補助しているものでございます。運営費として、中学、高校につきましては学校の運営費のおおむね半分程度を助成しております。それから特別分といたしまして土曜日授業の経費とか特色ある教育に係る経費について助成をしているところでございます。
 34ページをごらんください。私立学校による新たな学び推進事業でございます。これにつきましては、学習指導要領の改訂などで実施が求められておりますアクティブラーニングに取り組む経費ですとか、英語、それから理科系の教育に先進的に取り組む学校について4分の3の補助を行う事業でございます。
 続きまして、35ページをお願いします。これも英語に係るものでございますが、私立学校が外国語指導助手を配置する経費について補助をしております。今回少し充実をいたしまして、枠のところに書いてございますが、アからキの経費のうち帰国経費なども含めて新たに補助対象を広げているところでございます。これにつきましては、県立高校が負担している経費と同じ範囲を負担するということで対象を広げております。なお、この経費の半分は特別交付税で措置をされているところでございます。
 続きまして、36ページをお願いいたします。私立学校あいサポート教育推進事業でございます。新規要素につきましては、2の主な事業内容の(1)にございますが、私立学校手話教育推進について4分の3の補助を予定しております。私立学校で手話教育の取り組みに要する経費、講師の謝金ですとか職員の研修費用について5校分予定しております。それ以外は学習障がいですとか特別な支援を要する子供に対する経費について2分の1から3分の1の補助をしているところでございます。
 続きまして、37ページをお願いいたします。いじめ問題対策事業(私立学校)でございます。いじめを発見するために非常に有用だと言われていますhyper-QUという心理検査を学校が行う経費ですとか教員の研修経費について助成を行っております。
 続きまして、38ページをお願いいたします。私立高等学校等就学支援金でございます。これにつきましては、主要事業で説明させていただいておりますので、省略させていただきます。
 続きまして、39ページでございます。私立学校生徒授業料等減免補助金でございます。私立高等学校、中学校の家庭が家計急変などで経済的に苦しくなった場合に学校が授業料等の減免を行った場合、その経費について10分の10を県が補助するものでございます。
 続きまして、40ページをお願いいたします。40ページの上のほう、私学共済事業等助成事業でございます。これにつきましては、私立高等学校の教員の退職給付金の財源の積み立てに要する経費ですとか、長期共済の事業に要する経費の積み立ての掛金に一定割合の補助を行っているものでございまして、これにつきましては、普通交付税で措置された経費の率と同じ額を補助しているものでございます。続きまして、学校法人等連絡調整費ですが、これは私立学校審議会の開催ですとか、優良生徒の知事表彰に要する経費を助成しております。
 続きまして、41ページをお願いいたします。フリースクール連携推進事業でございます。平成26年度から取り組んできておりますが、フリースクールの運営に要する経費に補助を行っておりまして、今年度は3校分の経費をお願いしているところでございます。
 続きまして、42ページをお願いいたします。公立大学法人公立鳥取環境大学運営費交付金でございます。公立鳥取環境大学の運営に要する経費を県と鳥取市で折半をして負担をしておりまして、基本的には標準的に要する支出と授業料などの収入の差額について補助を行う、それから施設の老朽化が少しずつ進んできておりますので、大規模な修繕に要する経費を補助することにしております。
 43ページでございますが、新生公立鳥取環境大学運営協議会運営事業でございますが、県と市で共同設置しておりますので、大学の管理のための運営協議会の開催に要する経費をお願いしているものでございます。
 続きまして、44ページをお願いいたします。高等教育機関等支援事業でございます。これにつきましては、金額の大きなものは鳥取県環境学術研究等振興事業の補助金でございます。県内の高等教育機関が行う研究活動に補助を行っているものでございます。
 45ページをお願いいたします。地域に役立つ「学びの場とっとり」創生事業でございます。これにつきましては、東・中・西に設置がなされておりますファブラボの運営の支援を行うスタッフの人件費ですとか、ものづくり教育を行うためにレゴブロックを活用した研修を中高生向けに行っております、その経費ですとか、長年鳥大の中に事務局がございますものづくり協力会議が行いますものづくり道場の運営の経費などを支援しているところでございます。それから2の(2)でございます。全国の若者による学びの場とっとり創生事業でございますが、当課に地域おこし協力隊員を1名配置いたしまして、県外の大学生と県内の大学生の地域での活動のマッチングなどを行うように取り組んでいるところでございます。
 46ページでございます。楽しむ科学まなび事業でございます。枠の中に事業が書いてございますが、科学とか数学教育の楽しさを普及するために、とっとりサイエンスワールドというイベントを東・中・西で開催したり、科学教育振興事業ということで科学教室、科学の実験教室などを県内で広く開催しているところです。それから、今年度まで平成基礎科学財団が行っていた楽しむ科学教室という講演会に助成をしていたのですが、平成基礎科学財団が解散したことに伴いましてこれを廃止しましたが、同じような事業を引き続き行いたいということで、最先端科学講演会開催事業をお願いしているものでございます。
 47ページはジュニア郷土研究応援事業でございます。郷土研究とか地図作品の発表・展示を行う事業について助成を行っております。来年度、第50回を迎えるに当たりまして50周年記念誌を発行する経費について臨時的に助成を行っております。
 引き続きまして、114ページと115ページをお開きください。債務負担行為でございます。
114ページは新規分、上から3つ目、1件、32ページで御説明させていただいた事業の債務負担、それから115ページの上から4つ目から116ページの上から4つ目にかけて、過去の施設整備の利子補助ですとか、中部地震の災害復旧への利子補助について債務負担をお願いしているところでございます。
 最後に、125ページをお願いいたします。新生公立鳥取環境大学運営協議会規約の変更に関する協議でございます。地方独立行政法人法が改正されて、この4月から適用になります。公立大学についても、出資ですとか長期借り入れですとか附属学校をつくれることになりました。こういう事業が可能になりましたので、126ページに改正前、改正後がございますが、運営協議会が担う事務として、出資、長期借入金、大学附属学校の設置を追加したものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、前田統計課長、お願いします。

●前田統計課長
 それでは、戻っていただきまして、48ページからお願いいたします。統計課でございます。
 48ページ、上の段は統計課職員の人件費についてお願いするものでございます。それから中の段、統計調査総務費でございます。統計調査員の確保対策、あるいは統計の利用促進ということで県勢要覧、統計年鑑等の発刊に要する経費としてお願いするものでございます。
 49ページをお願いいたします。県統計調査費でございます。県の人口移動調査と県独自で国勢調査の結果をもとに毎月人口推計を行っております。これにつきまして新たなシステムの再構築をお願いするものでございます。現在、情報センターのホストコンピューターを運用しておりますが、このホストコンピューターの利用が全庁的に廃止となります。新たにシステムを開発するということと、それから現在のホストコンピューターの蓄積データを移行する、あるいは人口動態の詳細分析など、新たな機能を加えるといったことのシステム開発経費としてお願いするということでございます。
 50ページをお願いいたします。地域統計分析費でございます。四角の中の一番上の段、地域分析セミナーというのを新たに取り組もうとするものでございます。地域分析に係る知識や技術の習得、あるいはこれを広く情報発信する、市町村職員あるいは県内企業を対象にしたセミナーを実施しようとするものでございまして、一部総務省の委託事業を活用させていただいております。これらをもとに統計分析力の向上の促進に取り組もうとするものでございます。
 51ページをお願いいたします。基本統計費でございます。これは総務省の委託を受けて行う統計調査でございます。例年の調査がございますが、下のほうに新たに今年度行う調査を記載してございます。就業構造基本調査と住宅・土地統計調査でございます。これらは周期調査で平成29年度新たに調査するものでございます。
 52ページをお願いいたします。52ページは同じく国の委託を受けて実施する統計調査でございますが、52ページは厚生労働省の委託を受けて行います毎月勤労統計調査に要する経費をお願いするものでございます。
 53ページをお願いいたします。経済統計費でございます。これは、同様に経済産業省の委託を受けて調査を行うものでございます。この四角の中の3番目に工業統計調査としております。これは毎年行っている調査でございますが、昨年は経済センサス等々がございましたので、実施しておりません。今年度センサスのない年ということで実施するものでございます。
 54ページ、教育統計費でございます。これにつきましては、文部科学省の委託を受けて行います調査でございまして、学校基本調査、学校保健統計調査を実施するものでございます。
 資料を飛んでいただきまして、114ページをお願いいたします。先ほど49ページでお願いさせていただきました人口移動システムの保守経費として、新たに債務負担行為をお願いするものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、神庭文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 文化政策課でございます。資料の55ページ、舞台芸術拠点創造事業と56ページ、工芸・アート村推進事業につきましては、主要事業で説明をいたしましたので、詳細説明は省略いたします。
 続きまして、57ページでございます。アートによる地域活性化事業でございます。国内外のアーティスト等が移り住んで地域の方とアートを使って地域活性化に努める事業でございます。事業内容は3種類ございます。1種類目がアートによる地域と連携して行う3年未満のスタート型と、3年以上のステップアップ型でございます。それと2番目でございますが、それがさらに発展いたしまして、市町村のほうから経費的なもの、人的なものの支援をいただくものでございます。例といたしましては、浜村温泉でやっております浜村温泉湯けむり映画塾の開催支援等がございます。
 はぐっていただきまして、3番目といたしましては、鳥取大学との連携事業でございます。鳥取大学の学生さん等が鳥取市内の空き施設を使ってアーティストと一緒に地域活性化を行う事業でございます。
 59ページでございます。文化芸術地域モデル全国発信事業、こちらは全国に発信できる質の高い芸術事業で、国から補助を受けているものについて、国庫補助額の2分の1を支援するものでございます。下のほうは鳥取県文化芸術振興審議会の開催経費でございます。
 60ページでございます。鳥取県文化芸術事業評価事業でございます。県が実施する文化芸術事業におきまして外部の評価委員会を設置し、事業評価を行ってもらうものでございます。
 61ページでございます。鳥取県文化団体連合会活動支援事業でございます。県域の文化団体の連合会がございます。それぞれ25団体が加盟しておりますが、この文化団体の方の活動費に支援をするものでございます。
 62ページでございます。第15回とりアート開催事業でございます。こちらは東・中・西の各地区事業と3地区持ち回りのメイン事業に対する経費の支援でございます。メイン事業といたしましては、平成29年度は西部地区で5月にダンスを実施予定でございます。
 続きまして、63ページでございます。上の段でございます。青少年のための弦楽入門講座、こちらは弦楽器を始めて間もない青少年の方をそれぞれ東・中・西の3地区ごとに指導するものでございます。下のほうでございます。芸術・文化に親しみやすい環境整備支援事業、こちらは手話の配置や託児、それからバリアフリー映画の上映、社会福祉施設等での入所者を対象とした映画上映等の環境整備を支援するものでございます。
 64ページでございます。上の段でございます。芸術鑑賞教室開催補助金、こちらは県の文化振興財団に補助して実施するもので、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等に出前で文化公演を行ったり、文化ホールに来ていただいたりするものの支援でございます。下のほうでございます。魅力ある展示支援事業でございます。こちらは県内の民間等の博物館が実施する展示事業でありますとか収蔵品の調査に対して支援するものでございます。
 65ページでございます。「とっとりアートスタート」推進事業でございます。こちらは子供たちにいろいろなアート体験をしていただくものでございます。ことしは160万円ということで、これは未就学児を対象としたアートスタート、各市町村の子育て団体さん等が行う事業に対しまして市町村を通して補助するものでございます。昨年度は小・中学生を中心といたしましたアート体験事業を外部委託して行っておりましたが、ことしは舞台芸術拠点整備事業のほうで体系的に小・中・高校生に対しての表現ワークショップということで活用していきたいと思っております。
 66ページでございます。第61回鳥取県美術展覧会、県展の開催事業でございます。こちらは例年どおり開催したいと思っております。
 続きまして、67ページでございます。鳥取県ジュニア美術展も例年どおり県内3カ所で実施いたします。
 68ページでございます。鳥取県文化芸術活動支援補助金でございます。こちらは県民の方が文化芸術をいろいろ展示会をしたり舞台発表をしたり刊行物を発行したりといったような事業に支援するものでございます。メニューといたしましては1番から9番まで、国民文化祭の参加推進事業等も含まれております。
 続きまして、69ページでございます。第8回とっとり伝統芸能まつり開催事業でございます。こちらも3地区持ち回り開催しておりまして、ことしは平成29年6月にとりぎん文化会館の梨花ホールで開催いたします。県内は約6団体、県外1団体、海外1団体を招聘して伝統芸能を発表いたします。
 70ページでございます。地域の伝統芸能魅力発見・発信事業でございます。こちらは伝統芸能を観光客の皆さんに披露するなどのおもてなしを行う活動に対して支援するものでございます。1件上限25万円の2件を想定しております。
 71ページでございます。国際文化交流事業でございます。済みません、ちょっと訂正がございまして、2番の主な事業内容のところの開催地、こちらは鳥取県とだけ書いてありますが、来年度につきましては韓国江原道でも実施いたしまして、2回の開催というちょっとイレギュラーになっております。例年ですと1年交代で訪問と受け入れをしておりますが、来年2月に韓国で平昌オリンピックがありますので、今年度につきましては、鳥取県で開催した後、これにあわせて鳥取県に来ていただけないかという要請がございまして、ちょっとイレギュラーですけれども、今年度は行って帰っての2事業を行うという格好になっております。
 続きまして、72ページでございます。北東アジア美術作品展でございます。5地域で北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットを開催しておりますが、来年度は鳥取県での開催ということでございまして、美術作品展も鳥取県で開催いたします。場所の想定といたしましては倉吉での開催ということで、4月10日から12日の予定で倉吉のまちかどステーションで5カ国の作品75点を展示する予定でおります。
 続きまして、73ページでございます。鳥取県文化功労賞知事表彰でございます。こちらは毎年約3名程度表彰して、顕彰に基づきます巡回展を開催しております。
 続きまして、74ページでございます。とっとりの文化芸術探訪事業でございます。こちらは全国的に大きな業績を残されました鳥取県ゆかりの先人を顕彰するものでございます。ことしは2番にございます全国発信事業といたしましては、尾崎放哉、池田亀鑑、増谷麟、西河克己の4名を予定しております。
 続きまして、75ページでございます。岡野貞一生誕140周年記念の準備事業でございます。「ふるさと」を作曲いたしました岡野貞一が来年生誕140周年を迎えるということで、平成29年度はその準備事業ということで実行委員会の開催でありますとか、関係者に配布して練習等をしてもらうための楽譜の制作費を計上しております。
 76ページでございます。県民文化会館の管理委託費でございます。こちらは指定管理料、5年のうちの4年目に当たりますが、2億4,100万円余を計上しております。あとは施設整備費を計上しております。
 77ページでございます。倉吉未来中心の管理委託費でございます。こちらも指定管理料とそれから施設整備といたしましてアトリウムの防水修繕工事を計上しております。
 78ページでございます。倉吉未来中心大・小ホールの整備事業でございます。こちらは継続費で上げております。未来中心の大ホール、小ホールの音響設備、それから幕とかを上げたり下げたりしますつりものワイヤー、それとトイレの改修をセットで行います。平成28年度からの3年事業でございます。平成28年度に設計をする予定でしたが、中部地震の関係で入札が延期になりました。ことしになってから再度公告を出しまして入札を5月に実施する予定でございます。工事自体といいますか、大ホール、小ホールの閉館は平成30年度の4月から8月の間で順次行いたいと思っております。
 79ページでございます。鳥取県立童謡館管理委託費でございます。こちらも指定管理料と施設修繕の経費を上げております。
 80ページでございます。米子コンベンションセンターの管理委託費でございます。こちらも指定管理料と施設修繕の経費を計上しております。大きなものといたしましては、2番目にございますパッケージ式エアコンの更新が1億円でございます。こちらのほうは全館の改修で平成28年から31年度にかけて順次改修していく予定でございます。
 81ページでございます。指定管理業務の点検事業でございます。指定管理の中間年、つまり3年が過ぎた次の年に外部の有識者から執行状況について点検をいただくもので、4施設分を計上しております。下の段でございます。文化政策課管理運営費でございます。こちらは文化政策課の事務費でありますとか、一般財団法人地域創造の負担金等を計上しております。
 82ページでございます。こちらは上のほう、院展からBeSeToまでは単年度事業として実施したために廃止事業としております。また、一番下のコンベンションセンターの床機構につきましては、事業が終了いたしましたので、ゼロとしております。
 113ページでございます。こちらは先ほども説明いたしました倉吉未来中心の大ホール、小ホールの音響等整備事業の継続費を上げております。
 また、116ページの真ん中から下のほうですけれども、債務負担行為の翌年度以降の支出予定額の調書でございます。真ん中の県民文化会館管理委託から4つが文化政策課所管の施設ということで、指定管理料を計上しております。

◎福田委員長
 最後に、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、83ページからをお願いしたいのですけれども、ここから4つの事業、89ページまでにつきましては、政調政審で御説明申し上げておりますので、割愛させていただきたいと思います。
 90ページをお願いいたします。キャンプ誘致推進プロジェクト事業です。事業内容が5つほどありまして、引き続きキャンプ誘致活動をやっていきたいというのがございます。新規要素は2点ありまして、2の(3)が1つですけれども、これは2019年に開催が決まりましたセーリングのレーザー級の世界選手権の開催準備として984万5,000円をお願いしたいと。内容としましては、実行委員会の立ち上げ、ホームページの作成、チャーター艇の準備等でございます。また、事務局職員として非常勤職員を配置したいと思っております。それから(5)の新規ですけれども、これは大会・合宿開催のための通訳体制整備です。スポーツ用語ですとかスポーツ文化を身につけていただくということで、通訳ボランティアに対して講習を行うものであります。
 91ページをお願いします。関西ワールドマスターズゲームズの開催準備です。2の(1)は引き続きですが、組織委員会に対する負担金であります。(2)が新規でありまして、これは新たに鳥取県実行委員会を設置したいということで830万円をお願いしております。内容としましては、運営費、連絡調整費、広報費、そして直前大会としてことし4月にニュージーランドのオークランドでワールドマスターズがありますので、そこへ視察に行く経費、あるいはそこでグラウンドゴルフのPRをするということをお願いしております。
 92ページをお願いいたします。競技力向上対策事業です。本県選手の競技力向上に向けての取り組みであります。障がい者スポーツも含めております。92ページにあります表が、県体育協会に委託して国体等で活躍してもらうためのものであります。引き続きジュニアから成人へ広く強化を行っていきたいと。また、必要な備品も整備するように考えております。表の上の段の真ん中あたりに新規とありまして、県外優秀アスリート受け入れ支援とあります。これはスポーツで県外から本県の県立高校に入学した生徒を支援しようとするものであります。平成30年入学予定の生徒に対して、地元で一緒になって受け入れ態勢を検討する経費であります。
 93ページのほうも引き続きですが、世界で活躍するスポーツ選手、国際大会等に参加するための遠征費の支援、あるいは表の下のほうですけれども、障がい者スポーツの競技力向上も引き続き対応していきたいと思っております。
 94ページをお願いします。国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会派遣です。ことしは愛媛県で行われます。昨年の岩手県からことしは愛媛県になりますので、国体のほうは額が少なくなりますが、全スポのほうは、実は愛媛が中四国ブロック内で、本県出場者の枠がふえるということで増額となっております。
 95ページをお願いいたします。生涯スポーツ推進事業です。95ページの表ですが、(1)鳥取県体育協会委託ということで、ここにつきましては、体育協会に委託しようとするものですが、これまで県の直営でやっていたものですが、ある程度道筋がついているということで、例えば総合型のスポーツクラブであるとか県民スポレク祭などですが、これについては生涯スポーツの振興についてもその役割を担っております県体協にお任せをしたいということであります。一番上に新規でスポーツ好きな子どもを育むスポーツ体験とありますが、これはもともと競技力向上事業の中にあったものを組み替えて持ってきたものであります。
 96ページですが、(2)のほうは鳥取県障がい者スポーツ協会にお願いするものでして、引き続きですが、指導員の養成であるとかスポーツ教室の開催などをお任せしたいということであります。この1と2をあわせて県体協と障がい者スポーツ協会を広域スポーツセンターとして位置づけて、県民の利便性の向上を図っていきたいと思っております。
 97ページをお願いいたします。これは県内で開催される全国的なスポーツ大会やチームを支援するものであります。具体的には表に掲げているとおりでありまして、鳥取マラソンであるとか車いすマラソン大会に助成するものであります。真ん中あたりに新規として、中国マスターズ陸上の選手権大会への助成を計上しております。
 98ページですが、上の段、全国大会等推進の中で100万円の増ですが、ここは新たに全日本ボクシング選手権があるということで助成しようとするものです。
 99ページをお願いします。プロスポーツチームと連携した地域振興・元気づくり、これは引き続きになりますが、ガイナーレ鳥取を応援する県民活動に対する支援、そしてガイナーレに委託してスポーツを通じた芝生化のPR、あるいは地域の子供たちとの触れ合いといった取り組みを行うものでございます。
 100ページをお願いいたします。スポーツ環境整備事業、主な事業内容の(1)ですが、こちらは体育施設の改修費として、米子産業体育館、あるいは倉吉体育文化会館の照明の改修、これはLED化です。そしてライフル射撃場の屋根ふきかえ、武道館の中央監視装置の更新といったところです。また、(2)ですが、バリアフリー化改修で、これは計画的にやっているものですが、倉吉体育文化会館のエレベーター設置工事などであります。また、東山水泳場のバリアフリーの設計費をお願いしております。
 101ページ、(3)ですが、これは継続費でございます。湖山艇庫の整備事業で、トレーニングスペース等の増築を行うものでして、平成28年度、29年度で、29年5月の完成予定でございます。(4)ですが、鳥取方式の芝生化促進です。引き続き県内小学校、保育園の芝生化に対して助成をしていきたいと思っております。
 102ページをお願いします。スポーツ推進基盤運営費でございます。主な事業内容の(1)が鳥取県体育協会の運営に係る経費を助成するものであります。(2)は鳥取県障がい者スポーツ協会の運営に係る経費を助成するものであります。(3)は体育施設運営費で鳥取産業体育館ほか5施設の管理運営費であります。
 103ページの(4)ですが、こちらは倉吉自転車競技場の運営費に対する助成であります。県体育協会に対するものでございます。
 104ページは事業が終了したものです。日本パラ陸上の開催費です。
 飛びまして、113ページです。継続費に係る調書ですが、先ほどありました湖山艇庫の整備事業費で平成28年度、29年度の継続事業でございます。
 114ページをお願いします。債務負担行為の当該年度提出分ですが、下の2つ、湖山艇庫の機械警備委託、これは増築に伴うものです。そして鳥取産業体育館のエレベーター保守、それから過年度議決分ですが、116ページの一番下、県立武道館から117ページの下から2番目までですが、これはいずれも県立体育施設の指定管理に係るものでございます。

◎福田委員長
 次に、2月補正予算の説明を求めます。
 初めに、岡﨑地域振興部長に総括を求めます。

●岡﨑地域振興部長
 では、地域振興部の2月補正予算等関係議案説明資料をお願いしたいと思います。めくっていただきまして、1ページです。右側のほうに全体の総括表を上げています。全体として執行見込みに伴う減がほとんどであります。地域振興課につきましては、下に書いていますが、市町村振興協会交付金、これは宝くじ収入の減に伴いますのと、あと参議院議員選挙で候補者想定を7人としていましたが、実際3人ということになりましたので、その減というふうなことであります。あと大きなものといたしましては、交通政策課の関係で地域バスの路線維持の補助金の路線確定、運行費が確定しましたので減というものとか、あと文化政策課では県民会館と童謡館などの施設整備の請け残であります。
 詳細につきましては、各担当課長から説明を申し上げます。

◎福田委員長
 続きまして、関係課長から順次説明を求めます。

●衣笠地域振興課長
 同じ資料の2ページをお願いいたします。職員人件費でございます。決算見込みに基づく給与、手当の増額補正でございます。続きまして、市町村行財政連絡調整費でございます。連絡調整なり助言なりを行う事務でございますが、実績見込み額の減に伴う減額補正を行っております。市町村振興協会交付金でございます。宝くじ収入の確定がございまして、この確定によります減に伴いまして交付金額の減額補正を行っておるものでございます。
 続きまして、3ページでございます。権限移譲交付金でございますが、交付対象となる権限移譲の事務の処理件数の減に伴う減額補正ということでございます。続きまして職員人件費でございますが、決算見込みに基づく給与及び各種手当の減額補正をお願いしておるところでございます。続きまして、選挙管理委員会費でございます。選挙の管理執行に要する費用でございますが、訴訟が提起されなかったこと等によりまして開催回数が減になりまして、減額補正をお願いするものでございます。
 続きまして、4ページでございます。選挙啓発費でございます。各種研修への参加者数が見込みより少なかったこと等による減額補正をお願いするものでございます。続きまして、海区漁業調整委員会委員選挙費でございます。立候補の数が選挙すべき数と同数になりまして投票が行われなかったということで、その経費の減額をお願いするものでございます。次に、参議院選挙費でございます。先ほど説明がありましたとおり候補者数が見込みより少なかった、7名が3名ということで、それに伴いまして減額補正をお願いするものでございます。
 続きまして、36ページをお願いいたします。繰越明許費に関する調書でございますが、一番下でございます。市町村振興費、被災地域応援市町村交付金でございます。中部地震への支援を行うための交付金でございますが、年度内に自治公民館等の修繕が完了しないものが多数見込まれるということで、全額を繰り越しさせていただくということでお願いしておるものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、森山中部総合事務所地域振興局副局長、お願いします。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長
 そうしますと、5ページをお願いします。中部総合事務所防災対策機能強化整備事業費ですが、電話交換機移設の設計委託の執行減による補正であります。その下の中部総合事務所庁舎管理費ですが、庁舎管理委託の執行残による減額補正であります。
 それと37ページをお願いします。繰越明許費に関するものですが、先ほどの防災機能強化整備事業ですが、11月に繰り越しを承認いただいていますが、電話交換機の前払い金が不要になったため繰越額の変更をお願いするものです。

◎福田委員長
 続きまして、広瀬西部総合事務所地域振興局長、お願いします。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 6ページをお願いします。西部総合事務所費でございます。庁舎管理等に係る委託料の入札等に伴う減額等による減額補正でございます。

◎福田委員長
 続きまして、谷口西部総合事務所日野振興センター日野振興局参事、お願いします。

●谷口西部総合事務所日野振興センター日野振興局参事
 資料は7ページをお願いします。西部総合事務所費のうち日野振興センター管理運営費に係る補正予算でございます。維持管理費のうち今後執行する見込みがなくなった業務委託料につきまして減額をするものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、寺口交通政策課長、お願いします。

●寺口交通政策課長
 資料の8ページをお願いいたします。地域バス交通等体系整備支援事業につきまして2,900万円余の減額補正をお願いしたいものでございます。これにつきましては、各補助メニューに対応いたします運行費の額が確定してきたことに伴います減額補正でございます。
 なお、この事業につきましては、あわせて資料36ページをお願いしたいと思います。繰り越しのお願いでございます。今年度、日南町のほうで町営バスの更新を1台予定しておりましたが、熊本地震による工場閉鎖の関係で、部品が一、二カ月おくれたりといったようなことがあったということで、年度内の納車が困難になったために繰り越しをお願いしたいというものでございます。
 続きまして、地方における新たな生活交通モデル事業ということで1,700万円余の減額補正をお願いしたいものでございます。こちらにつきましては、国庫補助金額が当初予算より減額になったことに伴いまして、事業の一部を見直すとともに、財源更正をお願いしたいというものでございます。
 続きまして、特別寝台列車誘致事業ということで、200万円の減額補正をお願いしたいものでございます。瑞風の運行等に向けましたおもてなしの充実等を図る取り組みについての支援、これに関する補助事業の申請が見込みより少なかったことに伴う減額補正でございます。
 続きまして、資料9ページをお願いいたします。山陰本線、若桜線、智頭線など鉄道を核とした魅力づくり推進事業につきまして370万円余の減額補正をお願いしたいものでございます。こちらのほうにつきましては、この事業の中で組んでおりました観光列車化支援事業の補助申請が見込みより少なかったことに伴う減額等でございます。続きまして、若桜谷にぎわい創出事業ということで、これは108万円全額を減額とさせていただきたいと思っております。これは年度が始まりましてからこの事業に国の地方創生加速化交付金が充当されることになりましたので、こちらを充当して行っていただいたものでございます。続きまして、国際定期便誘致事業ということで2,900万円の減額をお願いしております。これにつきましては、当初、米子香港便への支援ということで通年ベースでの予算をいただいておりましたけれども、就航時期が9月にずれ込んだことに伴いましてその期間分の減額補正をお願いするものでございます。
 資料10ページをお願いいたします。国内航空旅客創出事業ということで950万円の減額補正をお願いしております。航空会社と連携した羽田トランジット誘客等に取り組んだところでございますが、実績減に伴う減額補正をお願いしているところでございます。続きまして、国内航空便利用促進事業ということで655万円の減額補正をお願いしております。国際チャーター便の際のアウトバウンドの支援といたしまして予算をいただいておりましたところの実績減に伴う減額、それから年度に入ってからの国の地方創生推進交付金の二次募集のほうで一部の事業の充当が認められましたので、その関係での財源更正をあわせてお願いしたいものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、國米教育・学術振興課長、お願いします。

●國米教育・学術振興課長
 同じ資料の11ページをお願いいたします。私立学校施設整備費補助金でございます。起債の充当増に伴う財源更正でございます。続きまして、私学共済事業等助成事業、対象人員の減に伴う実績見込みによる補正でございます。それから私立学校教育振興補助金でございます。当初予算で見込んでおりました高校の生徒数が見込みより多かったことに伴う補助金の増でございます。
 続きまして、12ページをお願いいたします。私立高等学校特別支援教育サポート事業でございますが、対象事業の申請学校の減とか申請時間数の減による減額の補正でございます。私立高等学校等就学支援金でございます。支給対象の所得要件の生徒の減に伴う補正でございます。
 続きまして、13ページをお願いいたします。私立学校生徒授業料等減免補助金でございます。対象生徒の減による減額補正でございます。準中型自動車免許教習体制整備事業でございますが、補助金の金額が確定したことによる減額の補正でございます。私立学校災害復旧費補助事業でございますが、これにつきましては、中部地震の被害を受けた私学の利子補助について、各種学校も借り入れを行うことになったことによる増額補正でございます。これに関連しまして、38ページをごらんください。利子補助対象の各種学校がふえたことに伴いまして債務負担の追加をお願いしております。
 戻っていただきまして、14ページをお願いいたします。地域に役立つ「学びの場とっとり」創生事業でございますが、地域おこし協力隊員の採用時期がずれ込んだことによる減額補正でございます。その下でございます。大学連携強化による地域の元気づくり活用支援事業でございますが、県外の大学受け入れの回数が予定より1回減ったことに伴う減額補正でございます。

◎福田委員長
 続きまして、前田統計課長、お願いします。

●前田統計課長
 資料15ページをお願いいたします。一番上の職員人件費につきましては、人件費の決算見込みによります減額及び国の認証増に伴います財源更正でございます。中ほどの統計調査総務費から下段の基本統計費、それから16ページの労働統計費、それから下の段の経済統計費、これにつきましては、いずれも国費の認証減に伴います減額補正をお願いするものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、神庭文化振興監兼文化政策課長、お願いします。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 17ページをお願いします。アートピアとっとり推進事業につきましては、アートによる地域活性化事業の国庫補助費の減額に伴う減額補正でございます。真ん中、アートピアとっとり推進事業、地域モデル創生事業のほうですが、こちらのほうも国の認証減が260万円と、あと補助事業費の減額もございまして、合わせて380万円余の減額でございます。3番目の段ですけれども、鳥取県文化団体連合会活動支援事業、補助事業の減額に伴いますものでございます。鳥取県美術展覧会につきましては、事業の実績減に伴います減額でございます。
 18ページをお願いいたします。鳥取県文化芸術活動支援補助金、それと国際文化交流事業は、どちらも補助事業費の減額に伴います減額補正でございます。一番下、鳥取県立県民文化会館管理委託費は、競争入札で生じた請け差によるものでございます。主なものといたしましては、空調機器の更新のほうの入札差が多く出ております。
 続きまして、倉吉未来中心の管理委託費でございます。それと県立童謡館管理委託費、米子コンベンションセンター管理委託費も、同じく競争入札で生じた請け差による減額でございます。
 20ページでございます。文化芸術事業評価事業につきましては、評価対象事業の減少に伴う減額補正でございます。また、文化功労賞知事表彰につきましては、事業の実績減に伴うものでございます。
 36ページでございます。繰越明許費に関する調書でございます。真ん中あたりでございます。倉吉未来中心の管理委託費で739万5,000円の繰り越しでございます。アトリウムのトイレの改修を予定しておりましたが、中部地震により、現在アトリウムに入れない状況でございますので、繰り越しして来年度トイレの改修を行うものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、最後に、小西スポーツ課長、お願いします。

●小西スポーツ課長
 それでは、21ページをお願いいたします。21ページから記載しております事業はいずれも実績減等による執行残に伴う減額補正であります。大小いろいろありますので、主なものについて説明いたします。21ページの上、2020東京オリンピック・パラリンピック代表選手育成プロジェクト事業ですけれども、これは強化選手がけがによりターゲット選手から外れたことによる減額でございます。2番目のグラウンド・ゴルフ国際大会開催事業ですが、これは大会日程を2日間で想定していたものを実際は1日の大会になったということ、それから定員が384人のところ、実際の参加者が176人であったことなどにより減額をするものでございます。
 22ページをお願いいたします。2番目の国民体育大会派遣事業ですが、派遣選手が予算では693人のところ、実績が436人になったことによる減額でございます。その下の体育施設改修費ですが、これは鳥取産業体育館の非常用発電機工事の請負差額が大きかったことによるものでございます。
 23ページです。真ん中の日韓スポーツ交流事業です。2つありまして、(1)の日韓スポーツ交流、これは青少年、韓国の高校生を受け入れるというものですが、中部地震の発生を受けて韓国のほうが中止を希望されたということによる減額でございます。その下のスポーツ・レクリエーション事業ですが、これも開催前日に中部地震発生がありまして、陸上競技、バレーボールなど20競技が中止になったということによる減額でございます。
 24ページをお願いします。上、鳥取方式の芝生化促進事業です。これは保育所、幼稚園の芝生化は予算が5件のところ実績が3件、小学校の芝生化は予算が2件のところ実績が1件であったということによる減額でございます。一番下の全国障害者スポーツ大会派遣事業ですが、これは中四国ブロック大会予選の選手派遣40人が実績で減ったことによる減額でございます。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。いかがですか。

○前田委員
 まず、鳥取看護大ですね。この運営費があったな。何ページかな。

◎福田委員長
 環境大学ですか。

○前田委員
 いやいや……。
 また言うけれども。環境大から行こうか。奨学金が平成29年度は大学独自でやりますと書いてあるのですけれども、30年以降は誰が負担するのですか。

●國米教育・学術振興課長
 今後詰めていきますけれども、今のところ、大学と設置者で負担し合う方向で調整しようかと鳥取市と話をしているところでございます。年次進行していくと対象者がふえていきますので、大学だけで負担するのはなかなか大変なのと、それから基本的に低所得者の減免費用などは想定して、以前より生徒数の一定割合、標準的収入から引いておりまして、全部県と市が見るというよりも大学の努力の部分も必要だということで、大学にも負担していただくのですけれども、開設者、県も市も一部見るということで、これから詰めていきたいと思っております。

○前田委員
 大学の努力でできるのですか、環境大学は。運営費の支援でもないけれども、何か外部から事業委託などを受けて確保しているのですか。

●國米教育・学術振興課長
 基本的には標準的収入、標準的支出で、そのとおり執行されればプラスマイナス・ゼロになるはずなのですけれども、例えば事業の執行の中で経費を節減したりとか入札で工夫をしたりとか、それから定員より学生が少し多く入ることもございまして、多少剰余金が出ております。それを活用していただこうかというイメージでございます。

○前田委員
 地元の学生を入れようというのは、私もこの場で何回も言っているので、特に環境大は地元の進学者が少ないのですよ。約1割だったかな。看護大は8割が地元。この差はどうなのですかとずっと言っているのだけれども、その一つの解決策として奨学金を出しましょうということはわかるのですよ。もっと営業活動をしてもらわないといけないと思いますよ。
 それでもう一つ言いたいのが、インはわかったのだけれども、アウトですよ。地元の人材育成というのが鳥取環境大学の建学の精神だったと思う。卒業生をどうやって地元に定着させるような仕組みをつくっているのですか。

●國米教育・学術振興課長
 実は先般も意見交換などを行ったところですけれども、鳥取環境大学を支援する会というのを経済団体と鳥取市と県でつくっております。そういった中で、経済界の方にも環境大の学生の魅力を知っていただくように学生の発表の場を設けたりとか、それから環境大の取り組みを知っていただくようなこともやってはおりますけれども、さらに知ってもらう、学生と企業をマッチングできるような努力を大学に求めていきたいと思います。

○前田委員
 そんなことでできますか。私立大学がどんなことをしているか、知っているでしょう。もう一生懸命資格を取らせていますよ。今は資格がないと就職できませんよ。そこらあたりは努力していますか。学内での資格のプログラムをつくっているのですか。

●國米教育・学術振興課長
 ファイナンシャルプランナーですとか簿記ですとか、それから公務員試験対策などの講座を設けて、通信も含めて。それについて学生に費用助成もして資格取得に取り組むように仕向けてという言い方は悪いのですけれども、頑張ってもらうようにはしております。

○前田委員
 長くなるので、また後で資料を出してください、その資格の講座。
 44ページ、鳥取看護大。1万円負担金がありますね。1万円はさておき、あと2年でいよいよ卒業生が出るのですよ。それで県内医療機関との橋渡しはしているのですか、あと2年後に向けて。環境大はこうして奨学金をつくったりすごくいろんなことをして、だけれども、鳥取看護大のほうは一般的な奨学金しかないのですよ、例の福祉がやっている。その橋渡しぐらいしてやるべきではないですか。この間、包括協定したのですよね。その内容を知っていますか。

●國米教育・学術振興課長
 鳥取看護大の就職支援、うちの課のほうでは今のところこれというのは実は考えておりませんでして……。

○前田委員
 いや、だから聞いているのですよ、どうせ縦割りなのだから。やるべきですよ。貴重な4年制の看護師が出るのですよ。この間、中央病院の院長と話したけれども、非常に期待していますよ。今はチーム医療ですから。医師だけが医療ではないですよ。チーム医療ですから。その辺きっちりやってみてくださいよ。

●國米教育・学術振興課長
 協定の中でもまちの保健室の活用とか、知ってもらうような項目も入れておりますが、実際に勤める先は医療機関とかになりますので、実習先とのつながりとか、県内就職してもらえるような努力、何ができるかをちょっと福祉とよく話をしてみたいと思います。

○前田委員
 次は童謡館。何ページだったかな。童謡館管理委託費。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 79ページ。

○前田委員
 79ページ。これ自身はどうこうないのだけれども、次に顕彰のがあったね、顕彰。74ページだったか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 岡野貞一の。

○前田委員
 74ページ。
 顕彰ですね。まず、童謡館についてちょっと聞きたいのだけれども、三木露風はどうしていますか。童謡館の中に入っていますか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 三木露風自体は県出身の方ではないのですけれども、わらべ館のほうでやはり県出身の方ではなくても県にゆかりのある方であるとか、全国的に童謡唱歌をやっておられる方につきましては、順次その功績をたたえる巡回展や研究資料の公開等も行っております。

○前田委員
 あのね、僕は三木露風は準鳥取人だと思っているのですよ。知っておられるでしょう、母親は碧川かたですから。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 はい。

○前田委員
 このあたりで生まれた方で、すごく鳥取と深い人ですよ、三木露風は。僕は絶対に同じように顕彰すべきだと思う、「赤とんぼ」。それを言っておきます。私はたつの市に3回ほど行きまして、あそこにある霞城館では三木露風の業績をいろいろ展示していますよ。ぜひともああいう人を特集でもして、三木露風は鳥取人だと、鳥取の血が入っているのですから、そういうことをしてほしいなと思う。
 それと74ページ、顕彰予定の先人が4人入っていますが、事業主体をちょっと教えて。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 事業主体ですか。

○前田委員
 はい。尾崎放哉は誰がするの。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 尾崎放哉は尾崎放哉の顕彰実行委員会です。4名とも実行委員会の方がやっておられます。

○前田委員
 池田亀鑑は。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 池田亀鑑も日南町のほうに実行委員会をつくっておられて、そちらが顕彰しておられます。

○前田委員
 増谷麟さんは。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 増谷麟も境港のほうでやっておられます。

○前田委員
 西河克己。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 西河克己は映画のフィルムコミッションの方なのですけれども、その方が中心になってやっておられます。

○前田委員
 私は1回議場で言ったでしょう。鳥取の出身というか、鳥取の関係者で映画にかかわっている人が物すごく多いのだけれども、ぜひともそれを県民に訴えてほしいのですよ。それはどうしていますか。議場では知事は非常にいいことを言ったのだけれども。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 それにつきましては、まんが王国のほうなのですけれども、米子映像フェスティバルというか、映画事変ですね。そちらのほうが例えば小谷承靖監督のほうも顕彰してやっておられますし、それから増谷麟さんのほうも映画の関係者ということで、やっぱり司葉子さんとか、そういった映画を各地区ではやっておられます。西河克己の顕彰をされるフィルムコミッションの清水さんのほうにもお話をお伺いしながら、各地区ごとでは顕彰をやっていきたいと思っております。

○前田委員
 各事業主体に任せるのもいいのだけれども、県も映画文化を一つ柱にしてくださいよ。それが僕は県民に対する映画文化の向上につながると思う、県の姿が。みんな地元任せというわけにはなりませんよ、これは。
 それともう一つ、議場で言ったのだけれども、巡回映画会をしてほしいと、県民の日にあわせて映画祭をしてほしいと言ったのだ。ゆかりの映画監督などが出ているやつをしてほしいと言ったのだけれども、それはしていないのだけれども。先般、フィルムコミッションが福祉施設2カ所でやりましたね。非常にああいうことで県内ゆかりの映画を各地でしていくというのは大切なのですよ。その予算はどこに上がっていますか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 ちょっと待ってください。済みません。63ページの芸術・文化に親しみやすい環境整備支援事業の下のほうにありますけれども、バリアフリー映画の上映でありましたり、社会福祉施設等での入所者を対象とした映画上映等の環境整備については補助をしておりますし、各地区での映画祭の実施につきましては、68ページにございます文化芸術活動支援補助金、こちらのほうもちょっと対象事業をふやしまして、映画の上演も実施していくようにしたいと思っております。

○前田委員
 大いにこのあたりをPRして、もっともっと映画を活性化してほしいと思う。何か安倍さんは映画マニアで月に1回見るそうだ。動静を見ておっても安倍首相はよく映画を見に行っていますよ。やはり映画というのはいろいろな思いをすごく訴えますから、ぜひともしてほしいと思う。
 次は鉄道の高速化。JRと懇談会の予算が上がっているのですけれども、鉄道高速化のビジョンというのはどうなったのですか。

●寺口交通政策課長
 鉄道高速化につきましては、以前フリーゲージトレインという導入方式を用いて、それを中心とした検討を2年間やらせていただきました。その結果、フリーゲージトレインという手法では、直ちにこれに飛びつこうといいますか、採用しようという結果ではないことが判明いたしましたので、その後、引き続き検討を重ねているところでございます。ただ、山陰新幹線の関係につきましても、以前北陸新幹線の敦賀以西ルートの検討とあわせて、夏のころから少し山陰新幹線の動きが盛り上がりはしましたけれども、これも国の調査結果を踏まえました政府・与党の検討委員会の中で、我々が一番望んでおりましたというか、これが来ればと思っていた舞鶴を経由するルートが採用されなかったといったのが今の実情でございます。
 こういった実情を踏まえまして、我々としましては山陰に新幹線という高速鉄道を引くということは、これは将来的には必ずやっていただきたいと、実現させていただきたいということで臨みたいというふうには考えておりますが、新幹線の整備ということになりますと、やはり実現するまでの期間が非常に長期になってくるということがございますので、そういった運動はずっと続けてやっていきたいと思うのですけれども、まずはもう少し現実的にどういう方法であれば関西、山陽方面と山陰方面をつなげることができるかという、在来線のフリーゲージトレイン以外での何か工夫できる手法がないかといったようなことを、JR西日本さんとか、それから以前フリーゲージトレインのときに委託しましたコンサルさんとか、そういったところと少しずつ相談したりとか、あとはどうしても距離が複数の都道府県にまたがってくるというようなこともございますので、そういった関係県との意見交換、こういったことも進めながら、今の在来線を何かの工夫で少しでも高速性なり快適性が向上していかないかというような手法を今模索しておりますし、これから引き続きそういったあたりを念頭に置きながら検討を進めていきたいという状況でございます。

○前田委員
 その予算はどこにあるの。

●寺口交通政策課長
 これは24ページの鉄道対策費という中で意見交換等の費用として掲げさせていただいております。もう固定でフリーゲージトレインという手法を前提として調査をやらせていただいたときには、そのものにつきましての調査費をいただきました。今しておりますのは意見交換や検討の中で何らかそういう取り組みが必要となりましたら、ちょっと当初予算の段階では今すぐ具体の特定のものがないものですから、こういう意見交換は少なくともさせていただくということで上げておりますが、そういった事情が出てきましたら、もし予算が必要ということであればその際、補正予算等でお願いしたいと考えております。

○前田委員
 例えば在来線の高速化は鳥取県が事業主体になるわけではないのですよ、JRでしょう。それで私は何回も言うように、今、補助制度というものはJRに全くないのですよ、国庫補助制度というものは。陳情に行きましたね。本省の対応はどうだったですか。

●寺口交通政策課長
 我々は国要望という形で、在来線の高速化等の整備につきましては第三セクターのものはございますけれども、委員おっしゃられましたように、JRに直接同じような枠組みですぽんと入る助成制度はございませんので、そういったものをぜひ同じようにJRであっても、こういう地方路線の活性化というような観点に資するものはメニューの中に入れてくれという要望をさせていただきました。ただ国のほうの判断といたしましては、やはりJRさんというものに対しては黒字会社でもございますし、なかなか国としてはすんなりと、では、それの検討を始めましょうかというようなお答えではないというのが今の状況でございます。

○前田委員
 地元出身の国会議員には働きかけましたか。

●寺口交通政策課長
 国要望の際の、早朝の国会議員との意見交換会等の際にこういった形で要望させていただきたいですので、御支援よろしくお願いしますというような形では言わせていただいております。

○前田委員
 いや、ぬるいな。鉄道局を動かすというのは相当なエネルギーが要る。要は国会議員ですよ。国会議員の議員連盟ぐらいをつくらないと、この問題は解決しない。JRに対する補助金というのは全く何十年ないのだから。それぐらい大きな話だ。国に要望しましたから、1回でというようなことにはならないわけですよ。どうですか。地元出身の国会議員に働きかけて、議員連盟つくってくださいというのをお願いしたらどうですか。

●寺口交通政策課長
 そうしますと、そういうことにつきましては、これからまた庁内でも相談させていただきながら、そういう動きに向けて努力していきたいと思います。

○前田委員
 議会に怒られるから、年に1回主要事業に入れましたというようなことではだめですよ。だって私たちは、私たちの子孫のために、次の世代のために鉄道の高速化というのは避けて通れないし、しなければいけない大きな仕事ですよ。新幹線はいつになるかわからないから。在来線の高速化に取り組まなければ絶対だめですよ。まあ意見です。
 もう怒られるな。

◎福田委員長
 いいですよ、いいですよ、どうぞ。

○前田委員
 市町村振興協会交付金、何ページだったか。初めのほうだったな。6ページ。姿がよくわからないな。ちょっと聞きたいのだけれども、市町村振興基金は県の仕事なのですか。まず、これを聞きたい。

●衣笠地域振興課長
 市町村振興協会が基金を設けておりますので、直接には市町村振興協会ということになります。その原資を宝くじの収益金を交付することで賄っているということになります。

○前田委員
 いやいや、だから公益財団法人だということでしょう。

●衣笠地域振興課長
 はい。

○前田委員
 それでその原資を県が支出しているということですか。中身を聞きたいのだ。ここに災害等の融資等を行うための基金の設置・運用と書いてある。実際やりましたか、これを。平成28年度はいろいろな災害が出たのだけれども。

●衣笠地域振興課長
 具体の資料をちょっと今ここに持ち合わせておりませんのであれですが、中部地震等におきましては見舞金を出しますとか、いろいろ基金でも支出をしておりますが、ちょっと資料をまた……。

○前田委員
 資料はいいのだけれども、今、市町村振興基金は幾らありますか。

●衣笠地域振興課長
 申しわけありません。今持ち合わせて……。お待ちください。

○前田委員
 いや、いいのだけれども、次回からはここにきちっと書きなさいよ、基金が今幾らあって、平成28年度にどういうものに使ったとか。これは公益財団法人に支出するだけだから、俺知らないよということなら、県がやらなくてもいいのではないの。誰かに委託しなさいよ。市長会ぐらいに出せばいいのだ。関与するのだったら、もっと積極的に情報公開をしてくださいよ。基金が幾らあってどうしているか、全くわからないのだから。

●衣笠地域振興課長
 わかりました。今後気をつけて資料をつまびらかにして整理いたします。

○前田委員
 最後、8ページ。衣笠課長には悪いのだけれども、地方分権のいろいろな移譲するのはいいのですよ。それで私が心配するのは、住民サービスの低下になってはいないですか、県がやったときと今の現実をチェックしていますか。アフターフォローしていますか。住民サービスの観点からサービスが低下しているかどうか、していないかどうか、そのチェックしていますか。

●衣笠地域振興課長
 県から移譲している事務につきましては、各市町村に定着しているとは考えておるところでございますが、実際にサービスの低下があったかどうか等につきましてはちょっと把握はしておりませんので、そこはやっていきたいと思います。

○前田委員
 僕は出したからもういいわというのではないと思うよ。県民は1人だからね。だからそれはやはり引き続き、僕は県の役割として住民サービスの低下を来していないかどうかというのはチェックして、もしも低下したら改善を要望すべきではないでしょうか。鳥獣の捕獲の許可を出したのだけれども、僕のところには本当に苦情が多かったのです、去年は。熊だ、熊。地元が危ないと言っても鳥取市がなかなか鳥獣許可を出さなかったのですよ。毎日電話がかかった。きょうも出た、きょうも出たと、熊が。恐ろしくてもう歩けないといって。鳥取市に伝えるのだけれども、ぴんときていないのですよ、鳥獣捕獲許可の中身が。その辺権限移譲してしまったから、私もそれ以上言えないのだけれども。それをしっかりとチェックしてみてくださいよ、アフターフォローして。

●衣笠地域振興課長
 御趣旨を踏まえまして確認したいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○前田委員
 もういい。

○横山委員
 まず最初は、41ページ。フリースクールのことですが、いろいろと苦労しておられるようなので、こういうぐあいに取り上げてもらってよかったなというふうに思いますが、さらに充実してもらいたいな。もうちょっと充実する予定はありませんか。

●國米教育・学術振興課長
 平成26年度に制度をつくったのですけれども、議会でも一度御質問があって、もう少し運用できちんと運営の実態に合わせた補助金が出るようにということで、補助金の出し方も変えて、実際にいる生徒の数をきちんと見て出すようにという見直しも行っております。またフリースクールの方ともいろいろ意見交換とかお話を聞きながら、必要なことがあれば検討していきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 よろしくお願いします。
 その次は、93ページ。学生時代の後輩で伯耆町の教育長をしている人から聞いたのですけれども、町で講師というか、外部指導者、そういうので指導者を充実させたいので、実際にやっているのだけれども、県も頑張ってもらえないだろうかなという話があったのだけれども、外部指導者やそういう指導者の充実についてどういうぐあいに考えておるのかな。

●小西スポーツ課長
 外部指導者、恐らく県も置いているスポーツ指導員のことではないかなと思われるのですけれども。今、制度といたしましては、93ページの上から3段目のとこにあるように指導者確保ということで、市町村の体育指導員として3人ということで、これは伯耆町、日野町、八頭町というようなことで来年度は予定しております。今、話のありました伯耆町につきましては、1人ではございますが、平成27年度から確保していただいておりまして、県で半分支援をしているというところでございます。

○横山委員
 これは頑張って充実したほうがいいなと僕も思います。

◎福田委員長
 いいですか。

○横山委員
 はい。

◎福田委員長
 いいですか。

○野坂副委員長
 中部総合事務所、西部総合事務所の清掃業務などの庁舎管理の委託業務があるのですけれども、これは以前にも、委託料の算定について統一的な歩掛かり等もつくりながらきちんとやってほしいということを言ったことがあるのですよ。まちまちだと。それぞれの施設ごとでまちまちだったり、いろいろしていた状況があったので。品確法などが制定されて見直しもあったのですか。そういうようなところでダンピングの状況等がないかという観点でしたこともあるのですけれども、まず、そこ。全庁的に委託等々の業務の単価について統一的な考え方あるいは歩掛かりみたいなのはきちんとできているのかというのが1点。
 それとあと委託業務について、WTOの基準もあるのだろうと思うのですけれども、これはちょっと確認なのですけれども、これは幾らからでしたか。

◎福田委員長
 では、それぞれ聞きましょうか。では、中部の森山さん、そして西部の広瀬局長、それぞれお願いします。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長
 設計といいますか、見積もりにつきましては、県で標準単価というのがつくられておりますので、一応清掃なりについてはそれに基づいて積算したものによって入札に向かっております。
 それとWTOというのは政府調達のことですか。たしか3,200万円ぐらいだったかと思います。済みません、ちょっとはっきりした数字はあれなのですけれども。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 今、森山副局長のほうからお答え申し上げたところでありまして、西部のほう、正直私のほうはその経過に不勉強なところもありまして、実際さっき森山副局長のほうから申し上げたとおりで積算等をしてあるとは思っておりますが。必要に応じてといいますか、改めて少し横の目で見るということも必要であるのかもしれないなというふうには、少し感想的になりますが、思っております。
 WTOのほうは先ほど申し上げた、ちょっと私も正確な数字が今手元にないですが、3,100万円だったか3,200万円だったかということだったと思います。

○野坂副委員長
 そうすると、これは西部の庁舎管理の4,000万円というのは、これは幾つかの業務の合計だから、要するにWTOに関係ないということですね。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 4,000万円でございますか。

○野坂副委員長
 要するに西部の清掃業務の委託など、管理委託みたいなのはWTOの基準にかかっているようなものはないですねという確認です。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 今、清掃の話もございましたが、それはないというふうに確認をしております。

○野坂副委員長
 続けてですけれども、23ページ、UDタクシーなのですけれども、これは東・中・西のそれぞれ配分みたいなのがあるのですけれども、どういった基準で決まっているのでしょうか。
 それと割り振った後の……。どういうふうに割り振られているかを先に聞きましょうか。

●寺口交通政策課長
 こちらにつきましては、実際にはハイヤータクシー協会が県内の各事業者さんと協議等もしながら進めているということでございますが、おおむね今現在ございます小型タクシーの3分の2を最終的にはUDタクシー化しようかという数字がございます。この大もとの200台というのは、要するに3分の2に当たるわけですけれども、これをおおむね現在あります東部、中部、西部の小型タクシーの比率等も見ながら、最終的には各事業者さんと協会のほうで調整しながら配分を決めているということでございます。

○野坂副委員長
 それぞれ東・中・西、協会である程度県のほうから割り振られている……(「違う違う」と呼ぶ者あり)

●寺口交通政策課長
 割り振りにつきましては、基本的にはハイヤータクシー協会さんが主体となって事業者と調整して、配分を整理しておられます。県のほうで一定にここは幾つでここは何台という指定はしておりません。

○野坂副委員長
 実態がどうかはわかりませんけれども、それぞれ各事業者さんごとで保有台数などがありますよね。何らかの一定の合理的な基準で割り振られればいいのでしょうけれども、随分と偏りがあるというような声も聞くのですよ、事業者ごとに。だからやはりそういうところがあってはだめだと思う。実態を私も調査したわけではなく、そういう声を聞いたので、一回実態がどうなのかというのは確認してみてください。

●寺口交通政策課長
 わかりました。一度確認させていただきたいと思います。また、結果は御報告させていただきたいと思います。

○野坂副委員長
 それとちょっと最後ですけれども、これは予算には関係ないのですけれども、路線バス。内閣府が自動運転の実証実験をされるのですよね、平成29年度。これは沖縄でやるのですけれども、要するにそれを10ぐらいの自治体に広げるという、平成29年度に。どういう形でその選定をされるのかわからないのですけれども、この辺の情報はどうなっていますか。

●寺口交通政策課長
 申しわけありません。今おっしゃられました内閣府の関連につきましては、まだよく承知していないところでございますが、自動運転につきましては、正式な名前は忘れましたが、既に今、八頭町内でヤフー系列の事業者と一緒になって試験的に八頭町さんが取り組んでおられることがございます。(「ソフトバンク」と呼ぶ者あり)ソフトバンク、失礼しました。ソフトバンクさんの系列の会社と連携して取り組んでおられるところがございまして、こういったものもちょっと参考にさせていただきながら、これから勉強させていただきたいと思います。

○野坂副委員長
 それは内閣府の事業と何の関係があるのですか。

●寺口交通政策課長
 いえ、内閣府のほうはまだよく承知できていないものですから。

○野坂副委員長
 いや、ですから、報道ですけれども、一つは決まっているのは沖縄なのですよ。これは3月に走らせると。何か5月ぐらいで、もう一回路線を決めて自動運転で路線バスを走らせると。その取り組みを全国10都市ぐらいに広げるという報道があったのですよ。これは内閣府が決めていくのでしょうけれども、手挙げみたいなことなのかどうなのか。要するに鳥取県もどうかなという思いがあって、エントリーできるものなら、あるいは協議できるものなら。ですから、一回ちょっと調べてみてください。

●寺口交通政策課長
 はい、わかりました。一度国にも確認させていただきまして、検討させていただきたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 4ページなのですけれども、きのう全員協議会で財政誘導目標ということで財政問題のやりとりがありました。私、財政調整基金にキャップをかけるのだ、かかっているのだという論議にちょっと違和感を持ちました。キャップ制というのが用いられるのはいわゆる政策支出で総枠にキャップをかけるという場合に使うので、調整基金を取り崩すかどうかみたいな扱いのときにキャップを、と言われていて、ちょっと違和感を感じたという気持ちがあります。
 そこで合併支援交付金に関連して、合併特例法というのは10年間というのが一つの区切りであるし、またその中でいわゆる一本算定というものが10年間で100%交付税措置をして、あと5年間でならして減額をしていくということがあります。それから合併特例債のいわゆる消化期間も10年間ということがあったのですけれども、途中5年間の延長が持ち出されて、国も認めたという経過がありますが、これはどの分に対して5年間の延長が認められて、それでその結果、概略でいいのですけれども、各市町村の合併特例債の消化率、ほぼ90%台であろうと思いますけれども、少しまとめたものがありましたらお示しをいただきたいと思います。
 もう一つ、國米課長に。うれしい悲鳴として、増額の補正予算になっておりますし、私立高校の入学生が予定より多かったと。ただ、その中身がどちらかというと特定の学校は大幅にふえて、あとの学校はぐんと減っているというような傾向も見られはしないかという懸念もちょと持つものですから、そういう実情がどうあるのかと。それに関して新年度の予算では2校が建てかえに入っていかれますけれども、今後やはり建てかえを控えているところもあると思うのですね。そうしたときにやはり生徒減になっていきますとどうしても自己負担分の捻出ということで、予定どおり改修に向かいにくいという状況も生まれてくるのではないかと思います。そのあたり、建物そのものの経年劣化で改修が迫る、学校はなかなかそういう財源の見通しが立たないということで、やや不安視をしているとか、そのあたりの実情をどのように考えておられるのか、2点教えていただきたいと思います。

●衣笠地域振興課長
 各市町村の合併特例債の状況でございますが、ちょっと今手元に持ち合わせておりませんので、また整理してお示ししたいと思います。

○長谷川委員
 はい。

●國米教育・学術振興課長
 今後の私学全体の改築の話なのですけれども、まず、実際改築に向かわれた2校は、当然生徒数の見込みを立てて、収支計画を立てて成り立つということを判断されて向かわれました。それからその他の学校でも昭和40年代に建った学校などもかなりありまして、改築の時期がもうすぐ来るのだろうということを皆さん言っておられます。そういった中で、安定的に経営が成り立つように、プラス県も一定の補助が続けられるように、今後とも学校とよく意見交換などをして、きちんと教育環境が保たれるような制度は持っていきたいと思っております。学校さんからの実際の声はよく聞いております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 衣笠さん、確認ですけれども、5年間延長されたというのは一本算定の措置を5年間少しちょっと緩くしたというような意味だったのでしょうか。

●衣笠地域振興課長
 そこの状況等につきましても整理してまたお示ししたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 一つ、神庭振興監にお聞きしたい。64ページに芸術鑑賞の教室開催補助、これは文化振興財団のほうに支援を行うということであるのですけれども、ここでお聞きしたいのは、特に高校の場合は10分の10で全部支援するという、そういう格好になるというふうに解釈するのだけれども、一つはこの事業というのは今までどのくらい続けてきたのかということと、それから演目といいますか、公演についてはどういうようなセレクトの仕方で今まで続けてきたのかというのをちょっと最初にお聞きしたいのですけれども。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 済みません。何年度から始まっているかというのまではちょっと今記憶がありません。

○澤委員
 わかっている範囲で。例えば3年とか5年とか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 私は平成25年から来ておりますけれども、そのときからございますので、前回の指定管理のころからやっているものだと思います。そうなると10年近くはやっているかと思っております。
 セレクトの仕方としましては、実際小学校とか中学校に訪問してそこで舞台であるとか音楽演奏をしていただきますので、そういったことをやっていただける方を財団のほうが県内の文化活動者の方から募集し、それと学校のほうからは行ける人たちのメニューを学校のほうにお示ししまして、学校さんのほうがどういう方に来てほしいというリクエストを伺っているというところです。あと高等学校につきましては、県外のほうからいろいろな団体さんが来られますので、こちらもメニューのほうをお示しいたしまして、例えば佐渡島でやっている鼓童の太鼓でありますとか、東京のほうから来ます演劇関係の方とかのメニューもやはり学校のほうにお示しして、御希望をいただいて、まとまって例えば学校の体育館のほうでやったりとか、市民会館のほうでやったりとかというのに来ていただくということをやっております。

○澤委員
 では、それを確認した上でちょっと聞きたい。せっかくこういうことをやっていらっしゃるということなので、特に小学校は市とか町村が主体なのでしょうけれども、要は県内の高等学校について、今までこれを1回以上、10年と言われたので、大体のところは全部使って、利用して、こういうものをやったことがあるのかな、どうかなというのが一番お聞きしたかったところなのです。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 そうですね。まず、平成27年度の実績ですけれども、これだけでも12校に行っておりますので、大体満遍なく3年に1回ぐらいは回っていくような間隔でやっていると思っております。

○澤委員
 では、確認ですけれども、いや、私が言いたかったのは、せっかくなので、漏れがないようにということ。きちんと財団のほうからもそういう話がいっているかもしれませんけれども、そこのところをちょっと確認したいということをお願いしたいと思います。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 わかりました。

○澤委員
 そこのところを後で教えてください。全部やっているかどうか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 わかりました。

○浜崎委員
 先ほど野坂副委員長のほうから23ページのユニバーサルデザインタクシーのお話が、台数の問題だとかいろいろあったわけですが、利用者側からしてということで。平成27年11月に大変ありがたい日本財団との共同プロジェクトということなのですが、たしか日本パラ選手権のときに鳥取空港で立ち上げ式みたいなものをやって、あそこからスタートしたと思うのです。寺口課長、利用者側からしてと言いましたけれども、スタートして今までの取り組み状況、改善点というようなことで、台数のことも下のほうには書いてあるのだけれども、今のユニバーサルデザインのタクシーの状況といいますか、そういうのをどういうふうに見通されますか。

●寺口交通政策課長
 最初に、今おっしゃられましたのは平成28年4月にまず14台、東部の鳥取空港で導入式を終えさせていただきました。その際には議員にもお越しいただき、ありがとうございました。この後、12月の頭に米子で出発式というか、そういうものをさせていただきましたけれども、残りの111台を一気に入れました。まず一つは、これで県内であの黄色いタクシーというのが非常に目立つようになってきたと思っています。
 ただ、利用者の側からとおっしゃられましたけれども、やはり、どうしても一度乗られるまでは福祉系のタクシーではないかというふうに思っておられる方が依然として、今でもそういう声も聞いたりしております。なので、やはりこれがどなたでも使える、それから料金につきましても、大きいので少し高いのではないかということを思われている方もあるという意見を幾つかいただいておりましたけれども、これも通常の小型タクシーと同じ料金だというようなことをもっともっといろいろな機会を通じてPRしていかないといけないなということが一つの課題ではないかと思っております。

○浜崎委員
 寺口課長、おっしゃるとおりなのだ。僕も町なかの住民ですから、タクシーはそんなに乗りませんけれども、皆さんも東・中・西で、それこそ先ほど質問された副委員長も経験があるかもしれない。去年の秋ぐらいから3~4回、4回か、4回UDタクシーに乗ったけれども、そのタクシーの運転手さんがみんな会社が違っていた。全員言われるのだ。地元ですから、顔見知りの方もあるし、私のことを存じ上げない方もあるけれども、ちょっと話をしていると、いや、みんな福祉車両だと、障がい者の方だとか、高齢者の方もその中には入るのですよということを私のほうから申し上げたのだけれども、もうとにかく乗ってもらえないです。もう福祉車両だということで、駅でも順番にタクシーが並ぶでしょう。そこを飛ばして次に乗られると。それは最終的にはさっきの質問の答弁でおっしゃっていたタクシーハイヤー協会であるとか事業者という部分も、何か最近その辺のアピールをしっかりと発信をしていこうということをやるみたいですといって、ある会社の運転手さんが言っておられた。これは御存じのように、みんなが活躍できる共生社会の実現ということで鳥取県が全国にも先駆けてあいサポートということからスタートしたわけでしょう。今は支え愛という部分も国の流れでなかなか施策が行き届かない、予算もないということで支え愛という流れがあるのだけれども、そういう中でこれも非常に大きな日本財団さんのおかげもあるけれども、大事なところなのだけれども、当事者のタクシーの運転手さんが、いや、なかなか乗ってもらえないですということになると、こういった共通理解で最終的な目的に対してモチベーションが下がってくる。だからここのところは、もちろんタクシーハイヤー協会であるとか事業者がもうPRしていかないといけないということにはなるのだけれども、今、寺口課長もおっしゃっておったので、その辺の問題意識はあると思うのだけれども、もう少し具体的に東・中・西での状況も踏まえて、ただ単に車の台数を配備すればいいということではない。日本財団さんにしたってそういったことの現状というのがあれば、やはり非常にその辺の部分については残念がられる部分もあると思うので、ここはぜひ県のほうもそういった現状において、しっかりと現場の意見も聞かれて、タクシーの運転手さんもうちの会社はPRすると言っておりましたということで、それはされないといけませんねと。だから逆に言うと健常者の方に乗ってもらって、鳥取県の共生社会という部分を理解していただくということも非常に大事なことですから。これはただ単にユニバーサルデザインの車が走っているということ、黄色の車で走っているということだけではないのです。というふうに思います。
 ハード的な部分でいうと、そんなに背は高くないのだけれども、あそこに乗る段があるのだけれども、あれに乗ってどんとやると上にぶつけるのだ。お客さんで5人目ですというふうに言われたけれども。そういったいろいろなところもあるのだけれども、まずは大事な共生社会ということでのここの位置づけという部分をやはりしっかりとあれしていかないといけないと思いますけれども。課長、どうですか。

●寺口交通政策課長
 これまで我々の取り組みとしてもPRの部分が確かに力が足りなかったと考えております。これからうちの事業だけに限らず、県庁内のいろいろなイベントもございますので、なるべくそういったところには例えばワンコーナーを設けさせていただくとか、そういった取り組みを広げていきながら、ぜひ早いうちに誤解といいますか、そういったものが解けて、誰でも本当に普通に利用していただけるようにしていきたいと思います。頑張りたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○森委員
 私も寺口課長についでに質問。今3分の2という話を聞いて……。

●寺口交通政策課長
 UDタクシー。

○森委員
 UDタクシーね。残り100台だということだと思うのですけれども。現在ハイタク協会と残りの100台は順次会社としては更新の事態が来ると思うのですけれども、その車種とかについて、それを今後は例えば全部UD、今の車種に統一しようだとか、そういうような話はどういうふうになっているのか。それからまた、今回、日本財団さんが全て無償で200台ということで、色も黄色ということで、あとはマークだけがそれぞれの会社のマークということで、もうタクシーはこれだということですぐわかるようになっているわけですけれども、現在100台あって、その100台のタクシーの色とか車種、そういったものは今後どういうふうになっていくというような話し合いができているのでしょうか。

●寺口交通政策課長
 今おっしゃいましたタクシーの色とか車種につきましては、同じ形で全部変わっていくと思います。ですので、今走っているものと同じものがあと結局75台配備されていくということになろうかと思います。それで特定の車種ということは、タクシー事業者様のほうにも御案内して、あとは事業者さんとハイタク協会さんとの間での調整でいただいておりますので、そこのところについては色も含めて今のものが基本として続いていくということでございます。

○森委員
 タクシー会社が独自で交換するものですか。

●寺口交通政策課長
 残りの部分については、今のところはどうという結論はまだありません。当面この200台をまず入れるというところまでが今固まっているところでございます。

○森委員
 あとの100台は全然話がないということ。
 今長い説明だったけれども、結果的には会社が独自でやらなければいけない100台については、何のまだ話もないということ。

●寺口交通政策課長
 今のところは。

○森委員
 今のところはないということなので、外国にはイエローキャブという形でタクシーはもう黄色いタクシーだということがはっきりしているところもあるというわけで、県内のタクシーの3分の2がこうやって全部今のUDタクシーの黄色の車になれば、私すごく統一感があっていいなと思うのですよね。今、浜崎委員がおっしゃるように、福祉車両だからこれには乗らないわなどという話になるのではなくて、全部が全部そういう形になれば統一感もあって、また会社によってこのタクシーをどうのこうのというような話よりも非常にいい話ではないかなと思うので、ぜひ働きかけはお願いしたいなということだけ言っておきます。
 続いて、21ページなのですけれども、公共交通網の実施計画の話です。今後高齢社会に向かって、それから高齢者の交通事故が非常に多い中にあって、本当にこれが有効なものになっていくかどうか。現状がバスは走っていても空気しか運んでいない。こういう現状の中で、何とか人を運んで有効なバスになっていくということを、本当に地域の人たちが入ってどんな有効なものになっていくのかということが非常に重要なところだと思っているのです。残念ながら私も西部で先にこの計画がつくられているという話だけは聞いていて、現状がどういうふうになっているという話も残念ながら把握できていない状況です。現状、どんな状況になっていて、それで今現在、東部でつくりかけているものもどういうふうな状況になっているという話をちょっと報告いただけないでしょうか。

●寺口交通政策課長
 まず最初に、東部のほうの現状につきましては、本日の報告事項のほうで今の策定状況を詳しくお話ししますので、そちらでお答えというか、説明させていただきたいと思います。
 それで西部のほうは、今幾つかの路線で、特に広域にわたる路線、こちらのほうでより利便性の高い形に変更できないだろうかと考えております。例えば南部町地域の中で、今A路線、B路線という2つの路線が走っておりますけれども、一部区域は同じ経路を走ると。2つに分かれていくという路線がございます。例えばこういった同じ区域のものについては一本化して、むしろ頻度を高くし、なおかつそこで既設の終点に着いたあとは、各地域といいますか、エリアごととその起点とを結ぶような、ここは今度は例えば小型の車両あるいはタクシー、こういったものを活用して、なるべくドア・ツー・ドアに近いような形でそこまでは移動するといったように路線の再編ができないかといったような実際の検討を地元等も含めて進めております。
 例えばもう一例挙げますと、やはり皆さんが調査の中で、行ってみたい目的地といいますか、そういったところが今は米子市ですが、米子から淀江のほうに向かって例えば労災病院であったりイオンであったり、その他の商業施設であったり、そういったようなものが並んでいるということがございまして、それをどこか1カ所、例えば伯耆大山の駅とかというところを起点にした周遊型の路線に組みかえて、そこの周遊型の路線にそれぞれいろいろな方向からまたバスがつながるといったような、そういう路線の再編ができないかといったようなことをバス事業者とか地元の市町村とかと一緒になって検討したりといったようなところで、その実現に向けて今いろいろな調整をしているというのが西部のほうの大きな状況でございます。

○森委員
 同じことを何回も言ってしまうかもしれませんけれども、免許を返してほしい、返納という問題が大きな問題で、私の地域の中でもやはり高齢になって家族の中で、免許を返すのはだめだ、返せだの、返すのだめだのとかという家族の中で大げんかしながら、最終的にはおじいさんが人身事故に遭って、結局それで免許を返さないまでに運転もできなくなってしまったという家庭が2件ほど実はあります。そういうものとセットでないと、この交通網が有効なものになって変わっていく、そこが変えられるというようなことがないことには、ただただ免許を返せ返せと言ったってやはりだめだと思うので、そういう話がなかなか浸透していかないと思うのですよね。だからそういう意味で今どういうことが議論されていて、それが地域の皆さんにとっても有効だということを、何か広報みたいなものが、どういう形で議論されているということも地域に知らせてもらえると、最終的にできましたよということだけを伝えてもらうよりはすごくいいと思うのですよね。そういうことが検討されていることさえ知らない人たちはたくさんいるので、そういう仕組みというか、中間報告なり、そういったことを何とか伝えていくようなことをしてもらえないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●寺口交通政策課長
 わかりました。そういった今の検討状況等、例えばこれから市町村等とちょっと相談させていただきまして、何らかそういうことを地元の方に伝わるような広報といいますか、そういった手段を考えていきたいと思います。

○森委員
 96ページの広域スポーツセンターの人件費なのですけれども、ちょっとここがよくわからなくて、どういった人をここに配置していくのかということ。例えば93ページの競技力向上のための指導者確保ということについては、12人の指導者を確保したということなのですけれども、これは非常に重要なことだと思っているので、これはどうやってどういった人材をふやしていくかということは非常に大事だと思うのですけれども、その指導者確保の問題と96ページの広域スポーツセンターの人件費、結構この人だけ高い人件費みたいな感じでついているのですけれども、その関係はどういったことになっているのかということを教えていただきたいのですけれども。

●小西スポーツ課長
 まず、96ページの一番上にあります人件費ですけれども、これは95ページの表にあります総合型スポーツクラブでありますとか県民スポレク祭、これは従来県の直営でやっておりましたものですから、これをこのたび体育協会にお任せしたいということで、これらの表にあります事業を運営といいますか、事務をやっていく人をということで1人分の人件費をつけております。ちなみにその分、県の業務が減るわけですので、県のスポーツ課の人員を1人削減するというようなことになっております。
 あと指導者の確保で93ページのところですが、これは例えば国体であるとか世界大会であるとかで活躍できる選手、あるいは県内の子供たちに指導のできる選手として、県内の受け皿として従来確保してきたところでありまして、枠がはめられている状況でありますが、先ほどありましたように、市町村の指導員といいますのはだんだんと1人、2人、3人と今なっておりまして、こちらのほうはぜひとも各市町村でぜひ受け皿をつくっていただきましたら、県のほうで支援していこうというふうに考えておりますので、一緒になってやっていきたいと思っております。

○森委員
 今の話だと県職員がやっていた業務を体育協会に委託をするという話だと思うのですけれども、もしかして変な聞き方になったら申しわけないけれども、いわゆる今文科省で問題になっている天下りみたいな話で、県が退職してそこに行くなど、そんな話ではないのですよね。

●小西スポーツ課長
 もちろんそうでして、これは体育協会のほうで人を確保していただいたものに対して支払っていくというものでございます。

○森委員
 安心しました。
 次に、委員長にお願いで、今後説明をしていただく上で、本年度の事業費と前年度の事業費で大きく変わっているというところについては、必ず説明を入れていただくということをちょっとお願いしたい。例えば24ページの鉄道対策費で、きょう質問があるやりとりの中で大きく下がったということで、フリーゲージトレインの関係のものがなくなったというようなニュアンスを聞いて、多分それかなというふうに思ったのですけれども、こうやって大きく事業費が変わっていくものについては必ず触れていただくということをちょっとお願いしたいと思います。

◎福田委員長
 はい。

○森委員
 それとあともう1点お願いしたいのは、先ほど指摘があったのですけれども、市町村支援基金ですか。基金で何の資料もない……(「6ページ」と呼ぶ者あり)6ページですか。そうやって資料がないもの、非常に簡単に書いてあるのですけれども、ほかにもやはり大きな事業費がありながら内訳が何もないのがあるのですね。例えば市町村行財政連絡調整費というのは、ほとんどが旅費とかそういうものだとは思うのですけれども、実際に皆さんが財政に予算要求されるときはいろいろなことをいっぱい書いてあると思うのですけれども、1枚におさめるためにいろいろなことを省略して、どういうふうに省略するかみたいなことがいっぱいあるとは思うのですが、なるべく1枚におさめる範囲の中で書ける部分を書いていただけるとありがたいなと思いますので、ちょっと委員長のほうからまた要請をしていただけないかということをお願いいたします。

◎福田委員長
 はい。

○前田委員
 いや、済みませんね。新さん、長時間発言の機会もなくて大変でしょう。一つ、92ページをお願いしたい。あのね、ここで競技力向上対策事業はいいのですよ。僕こういうことだと思うのですよ。水面があると。この事業は水面から上の事業なのですよ。下は各協会だと思うのです。各協会はとてもえらい。もう息も絶え絶え。生えているから知らないと言われればそれまでで、もうボランティアなのですよ。何のボランティアか。もちろん体力のボランティアもある、お金のボランティアもある。登録料であるとか、それからボートでいえばモーターボートを持っています、鳥取2隻、米子2隻。これのメンテ費用、それから維持管理費、もらえないです。知っておられますか、実態を。僕はえらいのは全部協会だと思う。支えるのがえらいのですよ、この水面下が。皆さん、水面以上、水面から上のことをすれば競技力の向上になると思っているのですけれども、実際は下の土台のところが本当にみんなえらい。知っていますか、その話を。

●新地域振興部スポーツ振興監
 ボートに限定していいますと……。

○前田委員
 いやいや、全体にそう。

●新地域振興部スポーツ振興監
 各競技団体、本当にいろいろ状況は違うのですけれども、特に競技力の向上、優秀な選手を育てるということを目標としている競技団体を見ると、一般的にはピラミッド型をつくろうということで、本当に競技選手を獲得というか、確保するところから頑張っておられるなというふうには認識しております。経費のことですけれども、うちはもう具体的にはほとんど今していないので、そこのところにやはり手をつけていないというのが実際のところだと思います。それでその経費を確保するために、例えば今ある施設をこういうぐあいにして、余り具体的には言えないのですけれども、収入を得るようなふうにしてできないかとかという相談はやはり受けています。具体的に各競技団体の今の経営状況を僕はよく知りませんので、その辺も聞いてみたいというふうに思います。

○前田委員
 あのね、サポーターをふやそうとするのですよ。年会費取る。なかなかふやせません。実態はもう青息吐息なのですよ、各競技団体。本当に維持管理だけでもうギブアップ。皆さんはこの上のほうで競技力向上をしている。そうではないですよというのを一言言っておきますよ。実態を一回調べて見てください。みんなえらい。

◎福田委員長
 調べていただけますか。よろしくお願いします。
 では、私のほうから最後に、寺口課長にちょっと伺いたいと思います。
 若桜鉄道の新車両、観光列車がいよいよこの4月から製作に入ります。千載一遇の、水戸岡鋭治デザインの列車なのですけれども、寺口さんは担当課長としてJR九州とか和歌山電鐵とかを見られましたか。

●寺口交通政策課長
 私は、九州の南部を走っておりますいわゆる観光列車といいますか、ああいったものに一度乗車したことがございますが、和歌山のほうはちょっと乗ったことがないです。

◎福田委員長
 私がちょっと聞いている話では、余りにも予算が少な過ぎて水戸岡デザインも本当は何か、積極的ではなくて、ちょっと申し上げにくいのですけれども、かなり厳しい状況の中で製作に入られる方向だと聞いています。どうせやるなら、これは交通政策だけの話ではなくて、これは瑞風以上に千載一遇のチャンスだと僕は思うのです、鳥取県東部の観光にとって。JR九州を見てわかるとおり、和歌山もそうですけれども。平井知事の答弁からすると、鳥取県はもっと大胆に支援に乗り出すべきだし、もっとかかわるべきではないかなと思うのです。今回の予算のこの数字を見ていて思うのですけれども、中途半端なものをつくるのだったらやめたほうがいいし、やるならちゃんとしたものをつくられたほうが僕はいいと思うのですけれども。

●寺口交通政策課長
 ただいま委員長がおっしゃられましたような、いわゆる列車の観光活用のような取り組み、重点化につきましては、先ほど廃止事業のところでちょっと御説明はさせていただきましたけれども、観光戦略課で説明されると思いますけれども、旅情あふれる“鳥鉄の旅”創造事業というような事業を新たに組むようにしていまして、こういった中で今の列車の観光活用といいますか、そういったことはこれからも引き続き推し進めていきたいということでございまして、交通政策課の今の予算の中にはそういった面の色のものがちょっと見えなかったかもしれませんけれども、別のほうの事業でそういった面は今取り組もうとして実際事業組みしております。

◎福田委員長
 私、いろいろな方々の御努力で水戸岡デザインが仕事を受けていただくことになったのですけれども、どうせやるなら寺口課長の思いもそこに入れていただいて、やるならきちっとした仕事をしてもらったほうがいいと思うので、引き続き努力をお願いしたいと思います。

●寺口交通政策課長
 水戸岡鋭治さんのデザインで車両の製作経費につきましては私どものほうで支援もしておりますし、そういった意味もありまして、引き続き若桜鉄道のそういう観光列車の活用ということに、我々としても当然引き続き頑張っていきたいと思います。

◎福田委員長
 ありがとうございます。
 ちょっと中途半端な時間になってしまいましたけれども、午前中はこれで終わらせていただいて、午後から観光交流局に移らせていただきたいと思います。午後の開始時間は12時45分からとさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

午前11時46分 休憩
午後0時45分 再開

◎福田委員長
 再開をします。
 観光交流局に移る前に、午前中、統計課さんのほうで資料がちょっと間違っているところがあったようですので、御説明をお願いいたします。

●前田統計課長
 地域振興部の議案説明資料49ページをお願いしたいと思います。記載を間違えておりました。49ページの債務負担行為の額について3カ所、このページに記載がございます。227万円という記載をしておりましたが、間違っておりまして、正しくは220万5,000円ということでございます。なお、債務負担行為の額につきましては、114ページに債務負担行為の調書という形で記載をしております。こちらのほうは220万5,000円ということで、こちらは正しいものでございます。3カ所記載を間違えておりました。重要な予算説明資料の間違いということで大変申しわけありませんでした。

◎福田委員長
 それでは、観光交流局に移ります。
 初めに、当初予算に関する付議案の説明を求めます。
 質疑につきましては、観光交流局に係る全ての付議案の説明終了後に一括して行っていただきたいと思います。
 吉村観光交流局長に総括説明を求めます。

●吉村観光交流局長
 では、当初予算関係の議案説明資料、観光交流局分をお願いいたします。
 まず、お開きいただきまして、予算関係の議案及び報告が1つございます。1ページに参りまして、概略を私のほうから御説明させていただきます。観光戦略課が18億円余でございまして、4億9,000万円ふえておりますが、これは政務調査会等で御説明さしあげました、下にございます各新規事業を盛り込んでいること、それから午前中もございましたけれども、地域振興部から航空関係の事業が一部移管されるということに伴う増額等でございます。それから交流推進課は額はほぼ前年並みでございます。それからまんが王国官房は、本年度が5,400万円余ふえているように見えますが、実はこれは昨年の2月臨時議会におきまして6,000万円余を先行して議決いただいておりまして、合計いたしますと前年とほぼ同額になっております。
 以上、詳細は個々の担当課長等から御説明さしあげますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めたいと思います。

●岩下観光戦略課長
 それでは、同資料の2ページをごらんください。夢みなとタワーの管理委託費でございます。平成29年度分の指定管理料及びヒートポンプ、シアタースピーカーの修繕、更新などの備品更新でございます。
 引き続きまして、隣の3ページをごらんください。「とっとり年は鳥取へキャンペーン」(国内航空便利用対策促進事業)でございます。鳥取県中部地震及び大雪などの風評被害からの回復を目指すため、「とっとり年は鳥取へキャンペーン」という趣旨を含んで、これ以降、数個の事業を実施していくことを御承知ください。こちらの事業につきましては、首都圏などからの個人旅行客の誘客向けの対策として、旅行社と連携して店頭での観光誘客PR、ウエブでの情報発信、羽田空港乗り継ぎによる海外からの観光客誘客の情報発信、大手宿泊予約サイトと連携した個人客を取り込むための情報発信、それからことし7月から9月に米子空港にやってきますボーイング787便のキャンペーンなどもあわせて行う内容になっております。
 引き続きまして、次ページをお願いします。この4ページ、5ページについては、この後、国際観光誘客室長から説明をさせていただきます。
 めくっていただきまして、6ページ、7ページ、8ページの事業につきましては、本年度まで事業を担当する地域振興部から説明がございましたので、省略をさせていただきます。
 9ページをごらんください。観光開発促進資金融資制度でございます。こちらは観光開発のために平成17年度までに県内のホテル、旅館の増設、内装工事、それからかろいちなどの整備をしたときに、その整備の利率を下げるために継続して預託を行っている金額になっておりますので、よろしくお願いいたします。
 めくっていただきまして、観光客の心に響く滞在型地域創造事業でございますけれども、古民家などを活用して魅力ある滞在エリアを創造する事業でございますけれども、政務調査会で説明をさせていただいておりますので、詳細については省略をさせていただきます。
 11ページでございます。山陰インバウンド機構運営事業でございます。先ほど要請がありました、事業費が大きく変わっているのはなぜかということで、前年度が1,250万円でございましたけれども、本年度は7,700万円となっております。主な事業内容のほうになりますけれども、上から2番目の山陰全体をPRするためのプロモーションについては、国からの補助金を活用して市場別に行っていくということを書いております。この部分をことしからは国の経費で大きく行っていきますが、ただ去年は両県負担分のほぼ80%に地方創生交付金が当たっておったということで、非常に全体の経費が安く、1,250万円ということで済んでいるということでございます。計のところを見ていただきますと、昨年度の事業費が括弧で1億9,400万円となっていて、去年は国の直接負担が2,500万円の事業をやりましたと。1億6,900万円を2で割ったところが本当は鳥取県の負担だったのですけれども、その負担分のところに80%地方創生交付金が当たっていたので、実質負担は1,250万円でしたと。ことしは変わりまして、全体の事業費がこちらの計のほうに書いています2億9,795万円となりますけれども、このうち約半分近い1億4,295万円については国の事業費で事業を行うと。それで横にあります1億5,400万円を鳥取県と島根県で割って負担しましょうと。これは一般財源になりますので、7,700万円が当初予算でお願いするという内容に変わってきております。基本的にはこれからある程度長期にわたってこの枠組みが続いていくと。半分国の事業費でプロモーションをやっていくというようなことが想定されておりますので、御承知ください。
 めくっていただきまして、12ページです。県内観光推進組織連携事業でございます。これは山陰インバウンド機構と既にできておりますのもありますけれども、東・中・西の県内の各圏域DMOの連携を促すための事業でございます。先進的DMOの経営者を招いた実地指導や
DMO運営に対するノウハウの蓄積などを図っていく内容になっております。
 引き続きまして、13ページでございます。高齢者、障がい者等に優しい旅づくり推進事業でございます。こちらはバリアフリー化によるビジネスチャンス創出を支援するための事業でございます。内容につきましては、障がい者、高齢者が安心してめぐることができるモデルコースの作成、それからバリアフリー化に若干積極的ではないホテル、旅館さんなどにバリアフリー化がもたらすメリットやバリアフリー対応策を具体的に提示するアドバイスを行うなどの内容になっております。
 引き続きまして、14ページをお願いします。未来に引き継ごう!県民の歴史資産「三徳山」調査活用推進事業でございます。これは三徳山にかかる住民等がみずから企画開催する文化資産の学習会に対する補助、それから三徳山の総括的研究、県中部における中世寺院の研究などへの支援という内容になっております。
 引き続きまして、15ページをごらんください。観光振興費でございます。これは全国を範囲とする各種観光団体への負担金や松くい虫被害木の伐採等の管理だとか看板の整備など、観光振興全般にわたる事業をまとめたところでございます。
 引き続きまして、16ページ、コンベンション誘致促進事業でございます。こちらはコンベンションの誘致を促進するためにとっとりコンベンションビューローに対する運営費交付金、それからコンベンションを開催する主催者に対する助成金になっております。
 17ページでございます。鳥取県観光連盟運営費です。内容のとおり着地型商品や体験型商品の造成、それから各県外本部に配置しております観光プロモーターを通じて旅行エージェントを招致するなどの事業内容になっております。こちらは観光連盟の会員であります190の会社や団体などを含めた観光連盟でやっていく事業になっております。
 18ページでございます。新規事業でございまして、「日本の旬瀬戸内・山陰」キャンペーン事業でございます。平成30年4月から9月の半年間にわたりまして、全国のJTBグループ全体で中国地方5県に集中送客を行うキャンペーンを行うものでございます。基本的には事業内容は周遊観光の提案でありますとか着地型コンテンツの商品開発、それから体験素材の発掘などとなっておりまして、中国5県でこの金額を分担して事業を行う予定にしております。
 19ページでございます。これが「とっとり年は鳥取へキャンペーン」(観光団体向け観光需要回復支援事業)でございますけれども、こちらは政調政審で説明をさせていただいておりますので、詳細の説明は省略させていただきます。
 「とっとり年は鳥取へキャンペーン」観光情報提供事業でございます。こちらは雑誌社とか自動車専門誌など、特別な得意分野がある雑誌社を招聘する事業でありましたり、あとはマスコミ関係者を取材に招聘するなどの内容になっております。
 21ページをお願いします。「ぐるっと山陰」誘客促進事業でございます。こちらは中部地震での風評被害、それから大雪の風評被害を取り戻すという内容でございますけれども、まずバス旅行商品の支援でございます。御存じのとおり、地震が起こった後から今年度いっぱいまではバスに対する支援をかさ上げして行っております。従来は宿泊を伴いますバス1台当たり3万円、日帰りについてはバス1台当たりという支援がなかったものを、現在は宿泊を伴うものは6万円、日帰りのものは3万円ということでやっております。これをもとに戻してしまうのではなくて、宿泊は通常3万円のものを4万円にかさ上げ、それから日帰りについて1台当たりというものがなかったものを2万円を支援するという内容を実施して、観光客の確保に努めていく内容でございます。それから県外のプロモーターを活用して、旅行会社が旅行商品を造成した場合の経費支援、それから県内を周遊するスタンプラリーを作成する事業費などとなっております。
 めくっていただきまして、「とっとり年は鳥取へキャンペーン」(宿泊促進WEB対策事業)でございます。これは旅館ホテル生活衛生同業組合が主体となって行います旬の観光情報を大手の宿泊予約サイト上で紹介をしていく鳥取県特集ページなどの事業費でございます。
 引き続きまして、23ページ、温泉地魅力向上事業でございます。こちらは各温泉地の取り組みを支援するものでございまして、いなば温泉郷及び皆生温泉の入湯周遊チケットの作成や外国語サインの作成などに要する経費、それから温泉地を愉しむ空間創出プロジェクトの対象といたしまして、こちらは鳥取市が行う補助の経費の2分の1以内ということになっておりますけれども、吉岡温泉のペットの湯及び一乃湯市場の整備に関する支援になっております。
 めくっていただきまして、24ページ、広域観光連携推進事業でございます。こちらは他の都道府県や県外の観光関係団体などと広域にわたって連携して行う事業を集めたものでございます。但馬地方及び丹後地方などと連携する広報宣伝事業、兵庫県との連携、岡山県との連携、JR、中国5県と行いますディスカバーウエスト事業、それから高速道路の事業者でありますNEXCO西日本との共同事業などで構成されております。
 お隣の25ページをお願いいたします。「蟹取県へウェルカニ」誘客促進事業でございます。こちらはカニの漁期にあわせて県内旅館、ホテルに宿泊された方にカニをプレゼントし、露出を強化していくという内容になっております。
 めくっていただきまして、26ページ、着地型観光・体験情報発信事業でございます。鳥取県観光連盟が主体となり、日本最大級のレジャー体験予約サイト、asoview!さんですけれども、こちらに自然体験、文化体験、歴史探訪ガイドツアーなどのプログラムを、鳥取県ブランドページという中に作成し、サイト内への誘導を行い、あわせてそのページで予約申し込みなどが行えるという内容になっております。
 お隣の27ページでございます。とっとりスタイルエコツーリズム普及推進事業でございます。こちらは教育旅行の商品の開発などを進める内容になっております。事業内容としては、教育旅行で県内にお越しの小・中・高等学校の宿泊人数に基本的には1人1泊1,000円という支援をする内容、それから視察旅行の開催や教育旅行誘致コーディネーターの配置を行う事業費、それから観光メニューをつくり込むに当たって、まずスタートアップで上限50万円で支援する内容、プラス、スタートアップした後、うまくいきそうだというめどが立ったものに対して規模拡大型の支援を行うというような内容になっております。
 その次、滞在型観光「住まうように旅する」事業でございます。こちらは西部総合事務所や日野振興センターが行う内容になっておりますけれども、大山山麓観光推進協議会が素材の洗い出しやモニターツアーを実施する事業、それからめくっていただきまして、大山圏域を訪れる外国人観光客受け入れの環境整備に取り組む企業等を支援するために、山陰地域限定特例通訳案内士などを活用して事業を行う支援制度でございます。それから日野郡の広域交流促進協議会が行いますエコツーリズムメニューの造成やガイド育成などに対して支援を行う内容が入っております。
 引き続きまして、お隣の29ページでございます。災害時における外国人観光客対応支援事業でございます。こちらは災害時の外国人対応の事業ですけれども、政務調査会で説明をさせていただいておりますので、詳細説明は省略させていただきます。
 サイクリストの聖地鳥取県整備事業でございます。これはサイクルツーリズムの全県展開などを行うものでございますけれども、これも政務調査会で説明をさせていただいておりますので、詳細説明は省略いたします。
 お隣の31ページ、平成30年山陰デスティネーションキャンペーン事業につきましても、これからJRグループ6社とやっていくものでございますけれども、これも政務調査会で説明しておりますので、詳細説明を省略させていただきます。
 32ページ、旅情あふれる“鳥鉄の旅”創造事業につきまして、6月の瑞風の運行などを契機に、鉄道の旅をつくっていくものでございますが、これも政務調査会で説明しておりますので、詳細説明は省略をさせていただきます。
 お隣の33ページをお願いします。ICTを活用した外国人個人旅行者対応事業でございます。これからどんどん発達をしていきます情報技術通信を活用して、外国人に対応していこうという内容になっております。主な事業内容といたしましては、日本海ケーブルネットワークや日本交通、日本海新聞などの企業グループが構成する任意団体が実施する多言語音声翻訳システムの構築に対する支援、それから山陰限定特例通訳案内士などがテレビ電話等により多言語で県内の観光スポットなどを案内するような事業への支援という内容になっております。
 めくっていただきまして、34ページをお願いいたします。宿泊施設魅力アップ事業でございます。こちらは県内の宿泊施設等が実施する受け入れ環境整備に対して、和室へのベッドの整備でありますとか、テレビの字幕放送、手話放送、外国語放送導入、それから着物の体験メニュー造成などの魅力向上事業などに対する支援策を講じたものでございます。
 お隣の35ページでございます。外国人観光客受入推進事業でございます。こちらは内容のほうに書いておりますけれども、県内企業など観光関係団体がクレジットカードの対応機器を設置したり、外国語の表記を整備したり、Wi-Fi環境整備、消費税の免税店舗の開設などに要する経費を2分の1上限で支援するものでございます。その他、観光案内体制の整備など、おもてなしの充実などの費用も組まれております。
 めくっていただきまして、36ページをお願いします。クルーズ客船受入推進事業でございます。これは境港に寄港してくるクルーズ船がどんどんふえておりますけれども、なかなか鳥取県内への観光客の呼び込みが弱いという課題もありますので、ここをまた強化して、平成29年度に行っていきたいと考えております。具体的にはクルーズ客船の現地手配旅行社へどんどん提案を行っていくための観光素材集を制作したりとか、具体的にオプショナルツアーコースを鳥取県内へ呼ぶための提案を行う民間事業者を支援する、それから港から周辺施設などへの周遊バスの運行を支援するような内容になっております。
 お隣の37ページをお願いします。観光周遊促進支援事業でございます。こちらは境港に寄港しておりますDBSクルーズフェリーが駅などと離れておりますので、境港国際旅客ターミナルと鳥取駅、倉吉駅などを結ぶ連絡バス、それから民間事業者等が実施いたします外国人旅行者向けの周遊タクシーへの支援、それから今書いておりますのは東部と中部になっておりますけれども、東・中・西の観光団体等が実施する二次交通のバスの運行に対する支援の内容になっております。
 はぐっていただきまして、ウインターイルミネーション支援事業でございます。こちらは12月に鳥取砂丘で行っております鳥取砂丘イリュージョンに対して、鳥取市と同率で開催の経費を支援するものでございます。
 次のページ、39ページをごらんください。とっとりの新たな旅づくり事業でございます。こちらは、鳥取県内のメインルートだけでなくて、鳥取県の津々浦々まで観光周遊をお客様にしていくための事業で、地域といたしましては八頭町、若桜町、琴浦町、日野郡、鳥取市などをターゲットとして、これらの地域で鳥取県観光連盟が事業主体となり、観光素材を開発、あるいは開発した観光素材の改良、バリエーションの追加や磨き上げなどを行うことにより、専門家の助言を受けながら地域が誇るよいものを洗い出して、実際に売れる商品に仕上げていくという事業になっております。
 52ページをごらんいただけますでしょうか。こちらは、このページには観光交流局管理運営費と職員人件費を載せさせております。観光交流局に係る事務的経費及び一般職員35名分の人件費でございます。
 次に、83ページをごらんいただけますでしょうか。債務負担行為になっております。当課に関連いたしますものとしては、上から2行目の夢みなとタワーの管理委託の経費で、これは平成29年度以降の指定管理料になっております。それから、一番下の特別寝台列車誘致事業補助でございますけれども、こちらは4月から地域振興部から移管を受ける事業になります東浜駅の環境整備に係る整備費を平成29年度から39年度まで11年間にわたって毎年支援をしていく内容になっております。
 最後のページをお願いいたします。専決についての御報告です。これは昨年の10月23日に当課の職員が米子ワシントンホテルプラザの駐車場におきまして公用車を後退させる際に日本交通のタクシーと接触をいたしまして、それについて県側の過失割合を10割とし、損害賠償金2万4,851円を支払うということを専決処分をさせていただきますので、よろしくお願いします。

◎福田委員長
 続きまして、鈴木観光戦略課国際観光誘客室長の説明を求めます。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 それでは、戻っていただきまして、4ページをお開きいただけますでしょうか。私からは、外国人観光客誘致活動に関する予算について御説明したいと思います。
 4ページが国際航空便就航促進事業でございます。こちらは国際チャーター便の誘致活動に関連する航空会社への着陸料等の支援ですとか、ツアー客を送客いただいた場合の旅行会社への支援金等の経費を要求させていただいております。また、連続した着陸を行う場合のチャーター便についてPR経費を支援させていただいたり、またアウトバウンドの広告支援、そういったものもこちらのほうで経費をお願いしておるところでございます。
 右側のページ、5ページでございますけれども、米子空港国際定期航路利用促進対策費でございます。こちらは米子-ソウル便の安定運航を図るために、着陸料、航行援助施設使用料等の経費を支援するものでございます。エアソウルに対する支援といたしまして7,120万3,000円でございます。また、山陰両県の官民で組織する国際定期便利用促進協議会というものがございまして、こちらの負担金として1,000万円、こちらはアウトバウンドに関する団体旅行への支援、そういったものについてお願いをしておるものでございます。米子-ソウル便の利用実績等を下のほうに記載させていただいておりますが、非常に好調でございまして、平成29年1月の実績は月間としては過去最高の記録を塗りかえ、2月も非常に好調に推移しておるところでございます。
 40ページまで飛んでいただけますでしょうか。攻めるSNSインバウンドマーケティング事業(外国人個人旅行者対策)ということで掲載させていただいております。SNSはインターネットのネットワークを通じて人同士が結びつくことができるような会員制のサービスを言っておりまして、そういったものを活用して外国人観光客、特に個人客を対象として誘致を図ろうというものでございます。近年、外国人の個人の旅行者が非常にふえてきておりまして、そういった方々に対して県内の観光情報をフェイスブック、これはSNSの一つのサービスですけれども、そういったものによって発信していくと。また最近このフェイスブック、SNSの活用によって、ある程度どういった方々が見ているかとか、特定の市場に対してPRするというふうなデータ分析、志向分析も可能でございまして、そういったマーケティングを行いながら、より効果的な個人旅行者への誘致を図っていきたいと考えております。事業費については1,200万円ということでございます。訪日に関心のある方にピンポイントで情報が届くように努めてまいりたいと考えております。
 41ページでございます。こちらも新規事業でございますが、伸びるASEAN新規市場からの誘客事業610万円をお願いしております。これまでタイですとかシンガポール、マレーシアについてはASEAN市場の中でも取り組みを行っておりましたが、まだまだこれからの市場ではございますけれども、新年度からは、非常にお客様が伸びているベトナム、フィリピンの2つの市場についてプロモーションを行うことによって、地方旅行の先駆的な地域、メッカを目指したいと考えております。ベトナム関係につきましては、イベントへの出展ですとか観光情報説明会の開催等で、まずは鳥取県の知名度アップ等を図っていきたいというふうに考えておりますし、また秋ごろにチャーター便の計画もございますので、そういったところを目がけて認知度を上げていきたいと考えております。(2)のフィリピンにつきましても、同様に旅行博等への出展でございますが、こちらについても先駆的に取り組んでいって知名度を上げたいと思っております。こちらについては、チャーターですとか関空、成田の利用ということもございますが、エアソウルですとか香港航空の乗り継ぎも活用しながら誘客を図ってまいりたいと考えております。
 おめくりいただきまして、42ページでございます。平昌オリンピック・パラリンピックを活用した交流活性化でございます。500万円をお願いしております。御案内のとおり、来年2月に江原道で平昌オリンピック・パラリンピックが開催されます。これを機に、米子-ソウル便ですとか環日本海定期貨客船を活用して、観光客の方々に本県へおいでいただくような仕掛けに取り組んでまいりたいと考えております。(1)につきましては、オリンピック期間中に全世界から選手、観客の方が集まりますので、そういった方々をターゲットとして、韓国から一歩鳥取まで足を伸ばしていただければということで考えております。(2)につきましては、こちらはユニバーサルツーリズムということで、高齢者、障がいのある方、そういった方々のモニターツアーを実施して、受け入れ環境整備に取り組んでいきたいと考えております。(3)は、これはアウトバウンドでございまして、実はDBSクルーズフェリーという韓国やロシアとつながっている航路がありますけれども、なかなか山陰以外の方に知られていないという現状もございます。これを機会に、オリンピックが開催される地域とダイレクトにつながっているということを山陰以外のエリアにも訴求してまいりたいと考えておるところでございます。
 右側、43ページでございます。ロシアからの訪日観光客拡大事業でございますが、こちらは政調政審で御説明しておりますので、説明を省かせていただきます。
 44ページ、こちらも新規でございますが、世界に誇れる「星取県」ブランド化推進事業も同様に御説明を申し上げておりますので、省略をさせていただきたいと思います。
 45ページでございます。こちらも新規事業でございますが、外国人の心に響くコンテンツ制作・発信事業でございます。最近では、フェイスブック、ブログ等でも動画のインパクトというものが非常に見る方々に影響を与えやすいと言われております。そういった外国の方々に鳥取の魅力的な動画をフェイスブックですとか旅行博等でごらんいただいて発信をして、鳥取県に関心を持っていただいておいでいただくという仕掛けに取り組んでまいりたいと思っております。特に外国人目線で鳥取の魅力をPRしていきたいと考えておるところでございます。
 めくっていただきまして、46ページでございます。東アジア地方政府観光フォーラム実務代表者会議開催事業でございます。こちらは917万3,000円をお願いしておるところでございます。通称EATOFと呼ばれておりますこのフォーラムでございますけれども、東アジアの10の地域の産学官が集まって交流促進を図っていこうという趣旨で平成12年に立ち上がったものでございます。昨年の10月にこのEATOFの総会がインドネシアで行われまして、総会というのは2年に1度行われておりますが、次回の総会を鳥取県で開催しようということが承認、決定されましたので、それに基づいて、まずは来年度はその前年度ということで実務代表者会議を行いたいというものでございます。内容といたしましては、2番のところでございます。調整中ではございますが、8月ごろに開催したいと考えておりまして、実務代表者会議の開催や歓迎レセプション、また平成30年のEATOF総会の開催場所の現地視察等を行いたいと考えております。
 47ページでございます。東アジア市場誘客事業でございます。6,840万7,000円をお願いしております。昨年度に比べまして1,500万円ほどプラスになっております。香港事業について9月から就航し始めましたので、その本格化ということで、特に個人客に対するPRを強化したために増額になっております。こちらの事業では、韓国、香港、台湾、中国という東アジアエリアからの誘客を行うために、情報発信ですとか、メディアを招聘して外国に鳥取の魅力を発信したり、また直行便のありますソウル、香港に駐在員を配置したり、エアソウル、DBSクルーズフェリー、香港航空、こういったところの航空会社、キャリアと連携をしてPRを行ったりという経費をお願いしております。
 めくっていただきまして、48ページでございます。東南アジア・ロシア市場誘客事業でございます。こちらのほうでは、東南アジアとロシアからの誘客の取り組みについて要求をさせていただいているところでございます。タイ、マレーシア、シンガポール向けのパンフレットですとか観光情報説明会、また例えばタイであれば岡山県と連携して香港乗り継ぎの誘客を図る取り組みを進めたいと考えておるところでございます。
 49ページでございますが、外国人観光客送客促進事業でございまして、これは日本にお客様を送っていただく海外の旅行会社に対して、その活動を活発にしていただくために補助金を交付させていただいているものでございます。金額が2,000万円程度ふえておりますが、補正で対応させていただいておるということで、実質昨年度と同程度と御理解いただければと思います。海外の旅行会社が行います視察ですとか広報宣伝、また韓国の場合よくやっておりますが、ホームショッピングの放送、また旅行会社が貸し切りバスを使った団体ツアーを行う場合に、バスの借り上げ代に対する経費の支援、そういったことを行っております。また、外国人観光客誘致対策事業補助金ということで、国際定期航路利用促進協議会が行うインバウンドの事業についても負担金を出しておるところでございます。
 めくっていただきまして、50ページでございます。環日本海定期貨客船航路利用促進費でございます。460万円をお願いしております。DBSクルーズフェリーの利用促進のために国際定期便利用促進協議会へアウトバウンド関係の負担金を110万円、あと国際旅客ターミナルと境港駅の間にシャトルバスを運行させておりますので、その運行委託費として350万円をお願いするものでございます。
 51ページでございます。国際観光推進費でございます。4,520万5,000円をお願いしておりますが、近隣各県や民間事業者と連携した情報発信等の誘客活動のための経費でございます。例えば中国5県ですとか、関西ですとか、京都、兵庫などの他府県ですとか、そういったところと連携をして外国人観光客においでいただくための取り組みを進めようというものでございます。新たな取り組みとしましては、中段のあたりに東京・中国四国連携外国人旅行者誘致事業と、山陰・瀬戸内・四国ドライブキャンペーン負担金というものがそれぞれ80万円と50万円で記載されておりますが、東京の分については、これは東京オリンピックを契機に東京都のほうが地方にもお客さんに行っていただこうということで、東京都と連携して取り組む事業でございます。また、山陰・瀬戸内・四国ドライブキャンペーンにつきましては、最近レンタカーで周遊される方も多うございますので、レンタカーで周遊する際に高速道路代が低額となるようなJRパスの高速版というものを始めようということで、そちらの団体への負担金でございます。また、その他JR西日本との連携事業でございますとか、外国語のパンフレット、PR等のツールの作成経費、また一番下のところでございますが、国際観光に関する非常勤職員の経費や事務費等もこちらのほうでお願いをしておるところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、森山中部総合事務所地域振興局副局長、お願いします。

●森山中部総合事務所地域振興局副局長
 そうしますと、53ページをごらんいただけますでしょうか。スポーツツーリズム推進事業でございます。減額の1,800万円ほどにつきましては、ことし行いましたWTC鳥取大会に係る経費の減額によるものです。今回のWTC鳥取大会では多くの外国人の方においでいただきました。インバウンド対策の一つの事業として、このウオーキングというものは有効なものだということを確信したところであります。来年度の主な事業としまして、まず全県一筆書きコースのグランドデザイン策定ということで、現在、西部の大山1300年祭で大山から三朝のロングトレイルを計画しております。また、山陰ジオパークでも既にコースがあります。外国の方は長いトレイルを好まれますので、全県ということで三朝から鳥取の間のコースを検討しようというものであります。もう一つは、現在、中部の5市町でWTCにつくりましたコースがありますが、これを魅力アップして旅行商品化を図るものに対しての支援をしていきたいと思います。また、現在あるウオーキング大会等に外国の方も相当数おいでいただいていますが、さらに国際的な大会にステップアップを図るためにということで支援をしていきたいと考えております。
 続きまして、54ページをお願いします。鳥取中部ふるさと広域連合との広域観光連携推進事業であります。現在、県職員が1名広域連合に駐在して一緒に事業をしておりますが、広報宣伝とかプロモーション活動に対する補助ということで引き続き行っていきたいと考えているものであります。
 続きまして、55ページをお願いします。倉吉であります桜ずもうが39回ということで続いてきております。引き続き支援をしていきたいと考えております。
 56ページをお願いします。こちらは中部振興活動費ということで、観光に関する職員の活動事務費になっております。

◎福田委員長
 続きまして、広瀬西部総合事務所地域振興局長、お願いします。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 では、資料のほうの57ページをお願いします。伯耆国「大山開山1300年祭」推進事業と、新規事業ということにはなりますが、平成30年の1300年祭のプレーヤーとして29年度に以下のような事業を行っていきたいと思っておりますが、政務調査会で説明させていただいていますので、省略させていただきたいと思います。
 では、59ページをごらんいただけますでしょうか。大山中海振興費ということでございまして、この大山・中海エリアの観光客の利便性向上として、一つは、御存じかもしれませんが、大山るーぷバスという巡回バスを運行しております、そこへの負担金であること。それから、大山町が中心となりまして、大山寺地区参道エリアの施設整備を行ったところでございます。一つは、足湯を平成23年度に整備しております。それからもう一つは、これからとなりますが、旧ゆきやま山荘という施設、これを新たに整備するということで、これは9月補正で債務負担のほうもお認めいただいたところでありますが、その足湯や参道の拠点施設の大山町の負担に対する支援をしようとするものでございます。ほかには非常勤職員の配置であるとか事務費、そういったものをお願いするものでございます。
 では、めくっていただいて、60ページをお願いします。スポーツツーリズム「サイクリングリゾート」推進事業ということでございまして、西部地区サイクリングコースの整備については先行しておるところでございますけれども、そのうち弓ケ浜のサイクリングコースについてお願いをするものでございます。去年の9月に先行して皆生海岸ルートをオープンしたところでございますが、一つは、その維持管理費についてお願いするものであります。また、この弓ケ浜コースにつきましては、皆生から夢みなとタワーまで設定する計画をしております。そのうち弓ケ浜工区といいますか、夜見から国道431号の竹内のところまでは現在整備中でございますが、残る国道431号から夢みなとタワーの部分、この区間について来年度に測量設計を行うと、その経費をお願いしようとするものでございます。また、あわせて既にオープンしている皆生海岸ルートにつきまして、この常任委員会でも御提案等をいただいたところでありますが、その沿線の地区住民であるとか、あるいはサイクリスト等の団体の美化活動を支援するための経費をお願いしようとするものでございます。今申し上げたものが昨年度と比較として金額が上回っている部分でございます。もう一つは、これまでも継続して行っておりますスポーツイベントを掲げておりますが、これらに対する支援をお願いしようとするものでございます。
 83ページをお願いできますでしょうか。83ページは、先ほども少し申し上げましたが、大山寺地区の足湯、それから拠点施設、これについての債務負担をお認めいただいている、その調書でございます。

◎福田委員長
 続いて、遠藤交流推進課長の説明を求めます。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 61ページをお願いいたします。【震災復興支援】北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット開催事業でございます。これにつきましては、政務調査会で説明させていただきましたので、詳細は省略させていただきます。
 続きまして、62ページをお願いいたします。モンゴル中央県友好交流20周年記念事業でございます。こちらにつきましても、政務調査会で御説明させていただきましたので、省略させていただきます。
 続きまして、63ページをお願いいたします。他地域連携スポーツ交流事業でございます。こちらも従来からやっておるものでございますが、北東アジアサミットの合意に基づいて、友好交流地域で行われるスポーツ大会に相互に派遣受け入れするというものと、鳥取県、江原道、沿海地方の3地域合同で青少年のスポーツ交流事業を行おうとするものでございます。金額が200万円ほど減っておりますが、今年度は本県で実施、ホスト県だったということだったのですけれども、来年度は江原道で行うということに伴い、若干額が減っているものでございます。
 続きまして、ロシア極東地域交流推進事業でございます。これにつきましては、ほぼ今年度と来年度は同額ですけれども、2のところに書いてございますような青少年の環境交流団の派遣、少年柔道団のロシア側からの鳥取県訪問、ロシアの囲碁交流団の鳥取県への訪問、極東地域における日本語履修者の交流団、サポーターを養成しようというものです。その鳥取県訪問の受け入れ、(2)ですけれども、鳥取県文化デイズ等々というものを実施し、ロシアとの相互理解、友好交流を推進しようとするものでございます。
 続きまして、64ページをお願いいたします。韓国交流推進事業でございます。これも本年度と来年度はほぼ同額でございます。事業の中身につきましては、江原道との交流事業ということで職員の相互派遣受け入れ、江陵国際青少年芸術祝典への青少年団の派遣、琴浦町の資料館の運営費の助成、「話してみよう韓国語」鳥取大会の開催といったようなものを予定しております。なお、平昌オリンピックに伴います事業につきましては、まだ江原道のほうで詳細が決まっていないということでございますので、また詳細が決まりましたら補正対応等を検討していきたいと考えておるところでございます。
 続きまして、中国交流推進事業でございます。中国につきましては、河北省と吉林省を中心に交流を進めておるところでございます。具体的な事業につきましては、2のところですけれども、吉林大学への県内大学生の派遣ということでございます。また、吉林省が隔年で開催いたします第2回日中韓地方政府協力会議に参加するということでございます。また、河北省につきましては、本年が1972年の日中共同声明による国交回復から45周年ということで、国のほうで日中友好都市卓球大会を開催されることになっております。それに河北省と一緒にチームをつくって参加するという事業を考えております。また、河北省の交流協議団の派遣ということで、緑化対策推進等の取り組み等を話をしながら進めようと考えております。
 続きまして、65ページでございます。モンゴル中央県の交流事業でございます。これも今年度と来年度はほぼ同額でございますが、従来からしております医療分野の専門家、口腔歯科の中央病院の医師、歯科衛生士等の派遣や農業研修の実施、農業大学校等での研修員の受け入れなどですけれども、そういったものや行政実務研修や、中央県から鳥取環境大学に留学生が来ておりますけれども、こちらの方への奨学金の支給といったような取り組みを通じまして、モンゴル中央県との友好交流を推進していこうというものでございます。
 台湾交流推進事業でございます。台湾につきましては、台中市を中心として交流を進めているのですけれども、具体的な取り組みといたしましては、2のところにございますけれども、海外の大学生のインターンシップということで、台湾の大学生を県内の旅館等で受け入れていただき、インターンシップ体験をしていただいて、SNS等を通じて情報発信していただいたり、接客対応等をしていただきながら就業体験していただこうというものです。また、台中市のサマースクール団の受け入れということで、隔年で相互派遣受け入れをしているわけですけれども、今回は受け入れの年に当たるということでございます。また、台中市の芸能団の派遣ということで、来年度におきましても2月ごろにランタン祭り等に派遣させていただきたいと思います。また、台中市温泉イベントというものにつきましては、三朝温泉が台中市の谷関温泉と友好交流の締結をされましたので、それを受けまして、その谷関温泉で行われるイベントに三朝温泉の関係者と一緒に参加しようというものでございます。
 続きまして、66ページをお願いいたします。ジャマイカのウェストモアランド県交流推進事業でございます。昨年の3月に友好提携をして以来、今年度いろいろ取り組みを行ってきたわけですけれども、来年度ですけれども、具体的には職員派遣事業といたしまして、ことし1月から職員をウェストモアランド県にJICAの事業を通じて派遣しているわけなのですけれども、2年間の予定でございます。それに伴う経費でございます。JICAのほうで8割人件費を負担いたしますので、県は2割ということで、この160万円余という額になっております。続きまして、青少年交流事業でございます。これについては、誤字といいましょうか、ミスプリントが「r」というので書かれてしまっております。申しわけございません。これにつきましては、高校生等を10月ごろにジャマイカ・ウェストモアランド県に10日程度派遣して、英語の研修でありますとか、文化の体験等をしてもらおうということでございます。これから高等学校課等と一緒になって来年度に選考して派遣していくという、来年度が青少年の派遣ということについては初めてになります。続きまして、マラソン交流事業でございます。これは、ことしもう既に派遣しましたし、これから3月12日に行われる鳥取マラソンで受け入れるわけですけれども、来年度も継続してやろうというものです。また、(4)の国際貢献事業ですけれども、農業技術者の交流等を行っていこうと思っております。また、ウェストモアランド県のPR事業ということで、県民の方にはジャマイカになかなかまだなじみがないというようなことがございますので、紹介コーナー等を設置しまして、より理解、姉妹提携しているというようなことも含めまして広報していきたいということを考えております。
 続きまして、下のほうはブラジル交流推進事業でございます。こちらのほうは、ブラジル鳥取県人会との交流が主ですけれども、技術研修員、留学生の受け入れを従来どおり行うということとともに、これも(2)の中堅リーダーの交流(派遣)、日本語指導員の派遣事業につきましても継続的な事業として行っていきたいと考えております。
 続きまして、67ページをお願いいたします。自治体職員協力交流事業でございます。これは研修員を友好交流地域から受け入れて研修していただくということでございますけれども、具体的には中国・吉林省から1名とジャマイカ・ウェストモアランド県から1名ということで、今年度と同じ地域から受け入れて研修をしていただくように予定したいと考えております。
 続きまして、国際交流員活動費でございます。3の一番下のところに国際交流員の地域別内訳と書いてございますが、韓国、中国等計15名の国際交流員をJET事業あるいは単県で県に配置しているところでございます。国際交流員の報酬ですとか、旅費、活動費等を計上しているものでございます。
 続きまして、68ページをお願いいたします。鳥取県国際交流財団助成事業でございます。国際交流財団は鳥取空港に本部がありまして、中部総合事務所と米子のコンベンションセンターに支部があるわけですけれども、多言語情報の発信ですとか、ここに書いてございますような医療の際の専門通訳のボランティア人材の派遣でしたり、日本語学習のクラスを運営したり、私費留学生の奨学金を支給したりとか、そういった事業をやることで県民の多文化共生の理解でしたり交流推進を行っているわけですけれども、その国際交流財団の事業に必要な経費の一部を支援するものでございます。
 続きまして、国内交流推進事業でございます。鳥取県にゆかりのある地域との国内交流を推進していこうというものでございます。基本的には50万円を限度とした補助金なのですけれども、対象事業は新たに行う国内交流事業ということで今までしていたのですけれども、新のところですけれども、鳥取県発祥の伝統芸能等を継承している地域との国内交流事業についても今回対象に加えようというものでございます。これにつきましては、伝統芸能等を継承している地域というのは、普通のところとは違ってやはりゆかりも非常に深いだろうということで、そういったところについては、ブラジルなどもそうなのですけれども、国外にとどまらず、国内においてもしっかりそういう交流のきずなを深めていこうという趣旨でございます。主に想定しているのは、釧路とか、そういうところになろうかなと考えておるところでございます。
 続きまして、69ページをお願いいたします。交流ネットワーク活用事業でございます。こちらの事業は、国際交流員ですとかALT、外国語指導助手等でおいでになった方などをとっとりファンクラブですとかふるさと大使等に任命したりしながら、そういったゆかりの方を利用して鳥取県の情報を発信したり、県外の県人会等との共同事業でしたり、海外の県人会への助成事業等々を行いながら、情報発信等をしたり交流の活発化を図ろうという事業でございます。
 続きまして、鳥取県国際関係調整費でございます。こちらにつきましては、国際交流事業を機動的に推進していく際の事務的経費ということでお願いをするものでございます。
 70ページをお願いいたします。パスポートの発給事務費でございます。パスポートにつきましては、県庁、中部総合事務所、西部総合事務所に窓口を設置しているほか、倉吉市役所等々に権限移譲しまして窓口を設けておるところでございます。こういったものについての県委託業務でございます。窓口業務についての委託業務ということで、既に債務負担行為でお認めいただいているところではございますが、2,800万円余をお願いするものでございます。
 続きまして、職員人件費です。19名分の人件費ということで1億3,400万円余をお願いするものでございます。
 また、71ページですけれども、廃止事業を上げております。上から3つが周年事業ということで本年度実施したものですけれども、単年度事業ということで廃止するものでございます。また、一番下のサミットの事業につきましては、来年度は開催に当たりますので廃止ということでございます。

◎福田委員長
 最後に、江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 まず、72ページをお願いします。まんが・アニメツーリズム推進事業ですけれども、これは政務調査会で説明させていただきましたとおり、まんが、アニメのいわゆる聖地巡礼を促進するための事業に要する経費でございます。
 続きまして、73ページ、まんが王国発ソフトパワー事業ですが、これは主にまんが王国の取り組みの基礎的な事業として継続していくものが中心となっております。内容としては、国際マンガコンテストですとか、国際声優コンテスト、あるいは同じまんが王国を標榜しています高知県との連携、そういったものを続けていきます。新しいものとしては、表の3番目にある鳥取県産アニメ制作支援・活用促進事業というものを上げています。これは県内企業がアニメ制作をしておりますけれども、それを県として率先的に発注してその活動を支えていこう、活発にしていこうという取り組みでございます。めくっていただきまして、同じ事業の続きですが、まんが王国活動支援補助金というものも継続して、市町村や民間の取り組みを支援していきたいというふうに考えております。
 75ページ、まんが王国とっとり妖怪パワー発信事業であります。内容としましては、水木しげる先生関係の事業でございます。水木しげる生誕祭の開催ということで、今年度に関してはこれから3月4日に開催いたしますが、来年度も先生の誕生日にちなんで開催したいと考えております。それから、怪フォーラム開催ということで、これは妖怪文化にまつわる鳥取、徳島、岩手の3県で連携してやっておりますが、来年度は徳島県で開催するということで、それに出展するための経費でございます。それから、水木しげる全国巡回展PR事業ということで、今鳥取では水木しげる魂の漫画展という追悼展をやっておりますけれども、こういうものが来年度以降、来年度でありますと岡山ですとか福岡で行われます。そこに鳥取県のコーナーをつくりまして、境港なり水木しげるロード、そういったものをPRしていくための経費でございます。予算のところで前年度ゼロとなっておりますけれども、これについては、前年度は2月補正で前倒しして予算措置をしましたので、実質的にここに入る予算というのは3,400万円ということになります。大幅に事業費が減っておりますのは、先生の追悼展の経費ですとか、それから怪フォーラムも前年度は鳥取県で開催しましたので大きな予算が必要でしたが、こういったものがなくなることによる減であります。
 続きまして、76ページ、まんが王国コナンで誘客促進事業であります。名探偵コナンまつりを継続するもの、それから鳥取砂丘コナン空港集客イベント、それからコナンのふるさと首都圏PR事業ということで、コナンファンをターゲットにして、特に首都圏できちっとコナン空港への誘客を図るという取り組みをやりたいと考えています。また、名探偵コナンイラスト列車運行ということで、今コナン列車を2編成運行しておりますけれども、これを修繕しまして、平成30年度のデスティネーションキャンペーンまで継続運行させるための経費でございます。これも予算のところで前年度ゼロとなっておりますけれども、これも2月補正によるものでありまして、ここに相当する予算は2,800万円余ということになります。若干減少しておりますが、これは今年度やっております名探偵コナンミステリーツアーが終了することに伴うものでございます。
 最後、77ページ、鳥取砂丘コナン空港展示装飾拡充事業でございます。鳥取砂丘コナン空港のターミナルビルと国際会館の一体化が進められておりますけれども、それに伴って移転しなければならない展示がありますので、その移転経費、それから新たにできますメインエントランス、そこに新たな展示装飾を行うための企画、設計費をお願いするものであります。なお、この新たな展示装飾の施工費につきましては、補正予算でお願いしたいと考えているところであります。

◎福田委員長
 次に、2月補正予算の説明を求めます。
 初めに、吉村観光交流局長に総括説明を求めます。

●吉村観光交流局長
 では、引き続きまして、観光交流局の2月補正予算関係説明資料をお願いをいたします。予算案のみでございますが、基本計画には各事業の予算の執行額のほぼ確定に伴う減額等の補正でございます。また詳細は西部総合事務所から御説明がありますが、1ページの一番下に大山開山1300年祭が8,600万円余の減額でございますが、これは交付金事業において国との調整の結果、ほかの事業で実施することになったことによる減額でございます。
 詳細はそれぞれ担当課長等から御説明をさせていただきます。

◎福田委員長
 続きまして、関係課長から順次説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 それでは、同資料の2ページをごらんください。まず、国内航空便利用対策促進事業でございます。こちらは、当初予算のところでも説明しました旅行社の店頭、ウエブ発信、あるいは羽田乗り継ぎ利用などの事業でございますが、実績見込み額の減による減額補正でございます。
 その次、観光開発促進資金融資制度でございますけれども、これは平成17年度以前に貸し付けを行いました低利の融資の実績見込み額の減による減額補正でございます。
 観光振興費でございますけれども、これは観光交流局の事務費について、競争入札で生じた請け差による減でございます。
 未来に引き継ごう!県民の歴史資産「三徳山」調査活用推進事業でございますけれども、こちらは実績見込み額の減による減額補正でございます。
 3ページ、とっとりスタイルエコツーリズム普及推進事業でございます。これは教育旅行の1泊1,000円だとか、受け地整備のスタートアップ規模拡大事業でございますけれども、財源の一般財源から地方創生交付金への財源更正、それから補助実績見込み額の減による減額補正によるものでございます。
 最後、外国人観光客受入推進事業でありますけれども、これは一般財源から地方創生交付金への財源更正でございます。

◎福田委員長
 続きまして、鈴木観光戦略課国際観光誘客室長、お願いします。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 今お開きのページのその続きでございます。空の新たなステージに向けた戦略事業でございます。これは、香港便の就航ですとか米子-ソウル便のLCC化、そういった新たな展開に向けた情報発信事業ですとか誘客事業でございましたが、こちらも一般財源から地方創生推進交付金への財源更正に伴う補正を行ったものでございます。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続きまして、広瀬西部総合事務所地域振興局長。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 では、4ページをお願いします。伯耆国「大山開山1300年祭」加速化事業でございます。この事業につきましては、9月補正でお認めをいただいたところでありますが、地方創生推進交付金が充当されることになりましたので、一部、財源更正をするものでございます。
 その下、伯耆国「大山開山1300年祭」推進事業、冒頭に吉村局長からもございましたが、これも9月補正において地方創生拠点整備交付金で実施するということでお認めいただいていたところでございましたが、国との調整の結果、その交付金ではなく、他の国の事業、環境省、国土交通省、観光庁の事業を活用して実施するということで、こちらの金額を減額補正しようとするものでございます。
 5ページをお願いします。スポーツツーリズム「サイクリングリゾート」推進事業でございます。当初予算でも少しお話をしましたが、スポーツイベントへの支援事業のうち、皆生トライアスロン、中海オープンウオータースイムについて実績減により執行残の部分の減額補正を行おうとするものでございます。

◎福田委員長
 遠藤交流推進課長、お願いします。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 5ページをお願いいたします。オリンピックホストタウン(ジャマイカ交流)推進事業でございます。(「6ページでしょう」と呼ぶ者あり)申しわけございません。6ページでございます。オリンピックホストタウン(ジャマイカ交流)推進事業でございます。400万円の減の補正でございますが、派遣した人数が予定より少なかったことに伴う補正でございます。
 また、韓国交流推進事業につきましても150万円弱の減でございますが、これにつきましても交流事業で派遣した人数が予定より少なかったことに伴う補正でございます。
 続きまして、ロシア極東地域交流推進事業でございます。200万円余りの減ですけれども、これにつきましては、青少年環境交流団を派遣する予定でしたのですけれども、ロシア側の都合で取りやめになりましたので、それに伴う減でございます。
 続きまして、ブラジル交流促進事業でございます。これにつきましては、100万円余りですけれども、中堅リーダーの派遣事業を予定していたわけですけれども、相手国のブラジルの都合により派遣は取りやめて、ブラジルの中堅リーダーを受け入れということになりましたので、そういった旅費等が減になったというものでございます。
 続きまして、7ページをお願いいたします。国際交流員等活用事業でございます。ことしの4月から7月ぐらいまで国際交流員が1名不在の時期があったということで、報酬が減になったということでございます。
 また、国内交流推進事業でございます。こちらについては、補助金の予定が見込みより少なかったことに伴う減でございます。
 続きまして、職員人件費でございます。これも実績に伴う減でございます。

◎福田委員長
 最後に、江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 同じ7ページの下の段ですけれども、まんが王国発ソフトパワー事業です。この事業の一部に文化庁の補助金を充てることができるようになりましたので、一般財源から国庫支出金へ1,660万円余を財源更正するものです。
 最後、13ページですが、繰越明許費についてです。まんが王国発ソフトパワー事業の中で、まんが王国活動支援補助金で北栄町がコナン通りにカラーオブジェの設置を進めているのですけれども、このオブジェの制作に当たって権利者との調整に時間を要しておりまして、年度内に完成することが難しくなったということで198万3,000円の繰り越しをお願いするものです。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○長谷川委員
 航空関係で香港便、それからソウル便とも本当に好調な結果を残しておられまして、その背景といいますか、どういうことがそのような好成績につながっているのか、またこれからこの好成績を維持をしていくのにはどういうことに重点を置くのかについてお答えいただきたいと思います。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 香港便と米子-ソウル便の関係でございますが、あわせて私から説明させていただきます。
 米子-ソウル便でございますが、実は昨年度は熊本地震ですとか鳥取県中部地震等で非常に大きな打撃を受けましたが、専決処分等の復興予算でPR等の強化等をさせていただくことができましたし、比較的回復も早く、米子-ソウル便については過去最高のペースでお客さんにおいでいただいております。従前から行っておりました温泉ですとかカニをPRして高級商品、そういったプロモーションも続けておりましたが、今年度は特にフェイスブックですとか
SNS関係で個人客にターゲットを絞ったPRを相当強化させていただきました。そういったものが効果を上げていると考えておるところでございます。
 香港便についても、インバウンドにおいて就航前から雑誌、テレビ、新聞、ユーチューバー、そういった方々をかなり呼びまして、鳥取の情報が常に香港の旅行雑誌ですとか、そういったところに流れておるように苦心してまいりました。そういったことである程度は香港のほうからのお客さんも来ていただいておりますし、日本からのツアーも催行されておりますので、そういったこともあって搭乗率を確保できているのではないかなというふうに考えております。
 今後につきましては、そういった取り組みをより強化していって、引き続き誘客を強めてまいりたいと考えております。

○長谷川委員
 ソウル便については、何といってもLCC化したということが大きかったと思いますね。これからも支えられていくように、また支援もしていただきたいと思います。それから、香港便のほうは、本当に先日もニュースで見ておりましたけれども、あちらから来られる方が75%、日本からの方が25%と、それから大方はリピーターが非常に多いと、それだけにとにかく1回来てほしいというのに力が入っていたように思いますので、ぜひさらなる高利用率につながるように御努力をいただきたいと思います。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 議員おっしゃられるように、リピーターの方もふえております。きのう砂丘に行っておりましたら、鳥取は3回目だという韓国のお客さんもおられました。あと、香港につきましては、昨年9月から飛び始めたところでございますので、今まさにやっておりますが、春の鳥取の魅力ですとか夏のアクティビティー、そういったものをPRして春、夏も続けておいでいただけるように、秋、冬来られた方もまた夏にもおいでいただけるようにPRを努めてまいりたいと考えております。

○長谷川委員
 1点、まんが王国官房にお尋ねをいたします。
 谷口ジロー先生がお亡くなりになった時期が時期で、なかなか当初予算で追悼展的な企画が上げられなかったということだろうと思いますけれども、ぜひとも早い時期での補正で、遺徳をしのぶ企画をお願いしたいなと思っております。私の立場から言えば、どうしても「遥かな町へ」の倉吉の印象が強いのですけれども、「父の暦」などはもう本当にれっきとした鳥取市で、鳥取も見開いたところは鳥取大火の写真が公文書館からの資料として張りつけられて、本当に強く描かれております。そこから始まる何かまた人間模様、そしてその中ではまた倉吉も出てくるのですね、そういうことでふるさと鳥取を本当に愛していただいているなというのを今さらながら感じるところですので、ぜひその企画をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 ありがとうございます。今月11日に亡くなられてまだ日が浅いということもありますし、関係者からお聞きしますと、今はそっとしておいてほしいというお気持ちがすごく強いようですので、今は県庁ロビーでのささやかな先生の作品の展示にとどめさせていただいていますけれども、また追って時期が来ましたら出版業界としても当然追悼を考えていくでしょうし、我々としても、鳥取市なり倉吉市、あるいは関係者の方々と相談してそういう企画を考えていきたいと思っています。そのときにはまた補正をお願いすると思いますが、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 前田委員、いかがですか。

○前田委員
 吉村局長、たくさん事業が網羅してあるのだけれども、あなたの目でツーフレーズぐらいでこの予算を表現してみてください。何を重点にしているかな。

●吉村観光交流局長
 新たな鳥取の魅力を、例えばそれが星であったり、サイクルであったり、鉄道もありますけれども、いろんな方にいろんなものが、幅広い層に受けるものもあればピンポイントで受けるものもありますが、そういった鳥取の話題性づくりと広い客層、いろんなところから、海外も含めての誘客という戦略というふうに考えております。

○前田委員
 わかりました。大体網羅されておるのかなと思うのですけれども、今ずっと全般聞いたのですけれども、観光というのは観光流動の話なのですよ。飛んでくるわけはないのでね、何かに乗ってくる。そことの連携というのが目に見えないのです。例えば、ANAは5便化でしょう、このコンテストがすぐ来ますよね。それから、JRでも瑞風が出てきたけれども、一般的に鳥取県の観光戦略とJRとのかみ合わせがないな、この予算は。智頭急行もない。智頭急行と観光戦略とのかみ合わせが、さっきの地域振興部のものも含めて全くない。そういう目で見ると、まだまだこれは何かが足らないよ。例えば、JRは最近外国の方が多いのですよ。最低月に1回、鳥取駅から関西広域連合に土曜日か日曜日に行っているのだけれども、必ず鳥取駅から
5~6人乗ってこられますよ。鳥取駅を見ると、外国の人にとってあれはわかりやすい駅なのだろうか。相談相手になっているのでしょうか。それから、外国の方が来て鳥取県にこういうものがあるよというのはあそこにあるのでしょうか。僕はないような気がする。それともう一つは、県内でいえば、若桜鉄道であり、バスであり、タクシー。一次交通、二次交通とのかみ合わせがどうもこの観光戦略にはないと思うよ。何が言いたいかというと、そういう交通機関との話し合いの場を持って、鳥取県の観光戦略を訴えることだと思う。そういう目で見てどこかに予算がありますか。

●吉村観光交流局長
 まずは、委員御指摘のとおりです。予算としましては、例えば鳥鉄の旅の中にJRとか智頭急行とかはないですけれども、今、レールウェイパスをJRにお願いしているのです。今も要望しておりますけれども、そういったJRとの接点でございますとか、あとANAの国内線の事業も観光交流局に移管されますので、今まで以上にANAさんとの連携はしないといけないと思っています。特定の予算というよりは、その連携を以前より一層強めて、要望の機会とか、そういうのものは委員の御指摘のとおりやっていかないといけないと思っています。

○前田委員
 だから、そういう交通機関の人たちと観光交流局が話し合いを持って、まず鳥取県の観光戦略を相手に理解してもらうことだと思う。それで、こういうのがあるよというようなことで人を集めてもらうと。予算は予算でいいのですよ、何かね、それを有効活用できていないのではないかなという気がするのですよ、さっきからずうっと聞いていて。どうですか。

●吉村観光交流局長
 例えば、智頭急行さんや若鉄さんもいろんな会議でお会いするのですが、おっしゃったようなそういった戦略を一緒に考えるというのは確かに御指摘のとおりですので、そういった情報交換の場は幾らでも設定はできますので、早速考えたいと思います。

○前田委員
 最後に、私鉄を見てくださいな、関東でも、関西でも。沿線で何をしておりますか。甲子園球場をつくったり観光開発をして、必ず鉄道の事業者は考えていますよ。それを見ても、やはり乗るというのは同じ目的なのですよ、向こうもウインの話だから、こっちもウインでしょう、ウインとウインの関係なのだから僕は話し合いができると思うのだけれども。

●吉村観光交流局長
 おっしゃるとおりです。

○前田委員
 だから、そういう協議会を立ち上げて、きっちりとそういうことをやったほうがいいと思う、この予算が有効に活用できると思うのでね。

●吉村観光交流局長
 おっしゃったとおり、鉄道の旅とかいろいろありますので、それをよりよくするためにそういった会、席を検討したいと思います。ありがとうございます。

○横山委員
 まず最初は、ウォーキングリゾートの話です。観光交流局の中になぜグラウンド・ゴルフが入っていないかな。だってグラウンド・ゴルフに来る人のほとんどは大体観光ですよ。だから、それを軸に、地域振興部とか分けずに同じようにしてほしい、同じ形で進めてほしいなと、これが一つ。それからウォーキングリゾート、これもただでいっぱいやってくるわけだから、相当可能性があるので、もっとしっかりやってほしい。
 もう一つは、サイクリングで、大山開山1300年に合わせてダウンヒルとか、サイクリングコースをやはりもっときちんと整備してほしいと思います。ぜひ研究してみてください。

●岩下観光戦略課長
 委員御指摘なのは、中部総合事務所にスポーツツーリズム、ウォーキングリゾートはあるけれども、観光交流局の中にはないでしょうと、そういう意味でおっしゃっていると理解いたしました。

○横山委員
 仲良くしてやってください。

●岩下観光戦略課長
 はい、わかりました。ニューツーリズムだとか、スポーツツーリズム、その新しい魅力の磨き上げということをトータルでやるという予算はありますので、ぜひ中部総合事務所とも今まで以上に連携をしながら、今おっしゃられたことを肝に銘じてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

◎福田委員長
 あとはよろしいですか。

○横山委員
 大山開山のサイクリングロードの整備。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 先ほども少し申し上げましたが、西部総合事務所でサイクリングルートの整備を進めておるところでございます。サイクリストの聖地鳥取県整備事業ですか、これは観光戦略のほうかもしれませんが、さらに今4県連携も含めてサイクリングルートを設定すると、さらにそれを東部にも延伸していくということを構想として描きながら向かっているところであります。横山委員からも大山開山1300年を目がけてといいますか、それも踏まえてということでありますので、西部のほうは、一応青山剛昌記念館までというコース設定というのはまずは今年度中にやって、来年度はそれに対する路面標示であるとか標識であるとか、そういうのを整備していくと。さらに中部、東部においては、来年度中にそういうコース設定を図っていって、その先に路面標示等も向かっていく、そんなような方向性を描いているところでありますので、そういう意味では、西部でもあり、中部でもあり、あるいは観光戦略も含めて、連携というか、協力しながら進めていきたいというふうに思います。

◎福田委員長
 いいですか。

○横山委員
 ウォーキングリゾートはどこですか。だからジオパークも含めてだよ。ここだけというのではなくて、ノルディックウオークもあるし、未来ウオークもやっているし、いろいろなことをやっているので、それをやはり上手に見ていくというか、管理していくということが一番必要かなと思う。今やっている事業はとてもいい事業だから、それが観光交流に大変つながっているわけだから、ぜひ頑張って推進してほしいなと思います。頑張ってください。

◎福田委員長
 では、岩下さん、最後に総括で。

●岩下観光戦略課長
 具体的な事業につきましては、西部総合事務所なり中部総合事務所に協力を願っている部分はありますけれども、今おっしゃったとおり、サイクリングルートを西部から東部に延伸した後にジオパークコースをつくって、そこにもサイクリングあるいはウオーキングの波を持っていくというようなことを我々が全体を統括しながらやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

◎福田委員長
 次はどうですか。

○森委員
 補正予算の4ページなのですけれども、「大山開山1300年祭」に関連した事業の下半分の
8,650万円の分なのですけれども、それぞれの事業の実施方針に書いてあるのですけれども、平成29年で対応するというふうになっている部分は、観光のところではなくて、それぞれどこの予算で出てくるということをちょっと丁寧に説明いただけませんか。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 申しわけありません、説明を省略しておりまして、今、森委員のほうからもございました平成29年度と書いてある環境省につきましては、生活環境部のほうでお願いをしているところであります。平成29年度については、これは採択が前提になるものですから、そういうことになれば観光庁ですので、この常任委員会になろうかと思いますが、改めて補正なりでお願いをさせていただくことになろうかと思います。平成31年の国交省の分は、これはこの事業を使ってということで県土整備部のほうとは調整をしておるところでございますが、その段になったときにこの交付金の中で措置をしていただくということになろうかというふうに思います。

○森委員
 そうすると、一番下の観光案内標識の分だけ補正予算が今後あるということで理解していいですね、もう一回お聞きしますが。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 その可能性があると、その方向で向かいたいと考えております。

○森委員
 はい、わかりました。
 それでは、これはこれで置いておきまして、ちょっと局長にお話を伺いたいのですけれども、観光にしても、農業にしても同じなのですけれども、県の役割、市町村の役割とかというのがあって、農業などは特に県がやるものについて必ず市町村の義務負担がついていて、それがないとやらないよみたいな形で、農業者自体は市町村がやらないからその市町村ではやってもらえないみたいなことがあったりするのです。観光の場合は余りそれがないのですけれども、要するに市町村に義務負担を求めるものというのはどういったものを想定してやっているのか、それから県単独でやるものはこういうものだという、どういう分け方でやっているのかという考え方をちょっと教えてください。

●吉村観光交流局長
 現在の事業のもとに答えさせていただくということで御承知いただければと思いますが、市町村の裏負担を求めているのは余りないのですけれども、例えば温泉地の魅力向上づくりとかは、それは市町村の中の温泉地地域のことですから、市町村にある程度の負担をお願いしているものがあります。それ以外の例えば各事業者さんがWi-Fiを整備されるとか、そういったものはもう事業者さんの整備ですので、県が2分の1であったり、あとは事業者さんの負担という、大ざっぱに分けると個々の事業者さんのものについては個々の事業者さんが2分の1なり、地域的な市町村のエリアの魅力向上とかについては市町村も応分の負担をいただくというざくっとした分け方ですけれども、そういうふうなベースの考え方です。

○森委員
 そのざくっとした考え方を聞いてちょっと安心をしています。市町村の側はかなりタイトな予算の中でなかなか予算が組めないもの、それからまた直接市民からは、県はちゃんと予算を用意しているのに何でやってくれないのだみたいなことでいろんなことがあったりするので、その意味からすれば、これを見ても観光のほうは市町村の裏負担を予定しているものはほとんどないので、それはいいなと思っておりました。それはそれで結構です。
 それと、あと当初予算16ページのコンベンションビューローです。これは決まった運営費交付金というのはほとんど毎年変わらないと思うのですけれども、コンベンション開催助成費補助金というのが上下したりすると思うのです。それによって700万円ほど下がったのかなというふうに思うのです。700万円も下がるとかなり人が来るのが減るのかなとかと思うのですが、この減っていく要因、ふえていくのだったらこれはいいなというふうに思うのですけれども、何かその減っていくなどというその要因みたいなものがあるのですか。

●岩下観光戦略課長
 コンベンションのこの誘致につきましては、実は医学の学会とか、そういうものが大体一定周期でめぐってくるということが多いのですけれども、実は平成28年度がその周年事業がかなり多い年に当たっておりまして、平成29年度は少しそういう周年物が減るということであります。それと、実はこれから誘致を頑張ってふやしていく分も予算をつけてくださいよと財政当局にお願いいたしました。ただ、それについては、ちゃんとめどがついた段階で補正予算対応をしてくださいと、つけてくれないという実情がありましてこうなっております。

○森委員
 はい、了解。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○森委員
 はい、いいです。

○澤委員
 ちょっと先ほど長谷川委員からもあったのですが、香港便で確認したい。搭乗率が75%、それからアウト25%、これが非常に好調だという話なのですけれども、問題なのは、やはり出ていくほうが25%で、それはどうなのかということは多分あると思うのですね。そういう意味で、いわゆるトランジットとか乗りかえということを言っておられるのでしょうけれども、私がお聞きしたいのは、その出ていくほうについて、どのくらいのところまで持っていかないと、これは先々本当に長続きするのだろうかと、75%と25%を足したらちょうど100%ですから、半々で50%でいいではないかということになるかもしれませんけれども、その分だけ出ていく分をかさ上げした分だけやはり平均搭乗率というのが出てくると思うのですが、どのくらいのところを今のところでイン、アウトを含めて持っていかないといけないのか、目標とするのはどこなのかを教えてもらいたい。

●寺口交通政策課長
 実は、香港便就航に向けていろいろ協議させていただいている中では、やはり地域地域のつながりとか路線によっていろいろな性格があると思います。今回のこの香港便につきましては、航空会社としては、むしろ我々で見た場合のインバウンドのほうに8ぐらいで、我々から見た場合のアウトバウンドは2ぐらい、そういった比率でこの路線を考えたいという話が実際の大もとでございます。ですので、むしろ今の75対25というのは、本当はもう少しインバウンドといいますか、香港のお客さんを日本に送りたいというのが航空会社のお考えで就航したことは、これはまず一つ事実でございます。
 ただ、今委員おっしゃられましたように、長期の安定運航ということについては、いずれもその時期とかによってでこぼこがやはり出てくると思いまして、そうしますと、おっしゃいましたように、インバウンドだったらインバウンドだけではなくて、こちらのほうからの送客ということについても、それはやはり一定の基礎的な数字といいますか、搭乗者数を確保していかないといけないと考えております。そんなわけで、ちょっときょうの説明の中では、政調政審で説明させていただきましたのでという形で省略してしまいましたけれども、これからは交流という観点で教育面であったりスポーツ面であったり、そういったものの交流の素材、素地をこれからつくっていきたいと考えていまして、そういった取り組みの経費を少しお願いしたいということもしております。

○澤委員
 では、最後に。実際のところのインバウンド・アウトバウンドの大体の目安といいますかね、パーセンテージからいくとどのぐらいなんでしょうかね。

●寺口交通政策課長
 まず、当面は多くて3割ぐらい行くところかなとは思っております。

○澤委員
 3割、アウトが。出るのがね。

●寺口交通政策課長
 はい。それで、インが7割というところまで行くと、それがアウトの最大限というか、そういう・・・。

○澤委員
 アウトの最大限は3割ということですよね。

●寺口交通政策課長
 はい、3割にいくぐらいまでだろうとは思っております。

○澤委員
 なるほどね。

●寺口交通政策課長
 正直、最後のほうは日本からのお客さんは席がとれなくなるのではないかというような話も当初はあったりもしました。

○澤委員
 なるほどね、今のところは。

◎福田委員長
 そのほか。
 では、なければ私のほうからいいですかね。
 岩下課長に伺いたいと思いますが、DMOが立ち上がっていよいよ1年がたとうとしていますよね。1年たってみて、全くなかった1年前と1年たった今日とどれぐらい進捗したのかといいますか、前に進むことができたのかちょっと教えてください。

●岩下観光戦略課長
 ここに予算要求をさせていただいておりますけれども、まず広域観光周遊ルートという制度を手に入れた広域DMOは日本に4つしかありません。ですので、非常に優先的に国の予算を得ながら事業を行っていけるツールを手に入れたという、まず大事な部分があります。
 それとあと、民間の企業などから新年度6人の手弁当の職員を送って配置させていただく、それから鳥取県から2名、島根県から2名の10人、プラスあとその他の代表理事、非常勤などという、結構県の中で配置しようとすると非常に大きな力を持った、人数を持った組織で運営していけるということが体制的に整ってきたということがまず一つあります。
 それと、実は民間企業が外国人観光客から利益を受けるためのプラットホームをつくろうではないかということで、多くの外国人は特にスマホに頼って県内とか山陰地方に来るので、そこで県内企業の参加を得てサービスを提供したり、あるいは翻訳、通訳も将来的にはそこでやっていく、そこにQRコードをつけて外国語の情報を見ていただいたりもするし、県内企業の日本で買ったお土産と同じものを海外に帰ってからまた通販で買っていただけるとか、そういう将来向けの夢がかなり描けるようになったということが大きなことだと考えております。

◎福田委員長
 わかりました。国の制度とかツールを手に入れることができた、また民間のいろんな方々に入っていただいて、これも新しい制度ができたということでよかったと思うのですが、例えばこの1年間、1年ではまだ結果が出ないし、なかなか難しいところもあるのですけれども、いいところ、悪いところ、要はマーケティングですね。山陰のいいところ、要は外国人観光客からしてどんなニーズがあって、それに対応できるのかということ、ニーズがあっても対応できない状況、そういうのが洗い出せましたか。

●岩下観光戦略課長
 マーケティング・マネジメントというのがまず大事な任務になります。まだ1年間たっておりませんけれども、そこの地元の体制がどうなっているかということの調査をやってきたところであります。まず、基本的なことですけれども、なかなか外国語表記がまだ域内で行き届いていないとか、あるいは外国の発行カードを使って両替のできる場所が、県内ではゆうちょ銀行あるいはセブン銀行のATMだけであるとか、そこについてはインバウンド機構の中に合銀さんなり鳥銀さんの職員を置いていただいていますので、そういった金融機関の協力も得て、そういう体制も整いつつあるとか、そういう進みつつある部分があります。

◎福田委員長
 はい、わかりました。
 では、その流れで質問を続けますが、34ページの宿泊施設の魅力アップ事業というのがありますよね。実は、去年ですけれども、別の講演で私は直接耳にしたのですけれども、地元の新聞社の政経懇話会で講師に招かれた方が、鳥取県で一番いい旅館だと紹介されて泊まったのだけれども、これが鳥取県で一番いい旅館だというようなことは絶対言わないほうがいいですよとみんなの前で言われたのです、あれは恥ずかしいですと。自分の目から見たときに、私はもう旅なれていて、いろんな旅館に泊まるのだけれども、非常にもうかっていない感がしましたと。非常にお金がかかっていないところがあった。食事もそうだったと言われたのです。だから、そういうところまで、要は行政がなかなか調べれないようなところをやはり僕はインバウンド機構などのDMOがきちっと調査をして、そこで金融機関がいるわけだから、やはりもうかっていないからなかなか投資ができない、特に中部の温泉街などは負のスパイラルにずっと陥っていると思うのですけれども、そういう意味で、僕は金融機関などが入っている意味があるのだろうと思うのですが、いかがですか。

●岩下観光戦略課長
 私もその話は聞き及んでおります。実際、一時期に非常に大きな投資をされて、非常に評判もよかった施設であります。ただ、旅行のスタイルの変化とか、あるいは近くにも大橋さんとか木屋さんとか、そういう個人のお客さんの対応に非常に適したところというのは最近は結構評価をされているのだけれども、今は旅行の仕組みとして、大手のJTB旅連さんとかから団体を送ってもらって大量に昔非常に利益を出したところが向かい風になってきているというような分析をインバウンド機構でもしていますので、そういう情勢の変化にも対応した施策をインバウンド機構でやっていけるように、私どもも一緒にしていけるように、そういう情勢の変化にも気をつけていきたいと思います。

◎福田委員長
 しっかり対応していただきたいと思います。
 もうあと1点、鈴木室長に聞きたいのですが、東南アジアとロシアの市場誘客の事業の中にパンフレットを作成されるとありますよね。僕は、おととしですか、副委員長とタイに行きまして、ASEANの観光庁の出先の事務所に行ったときに鳥取県のパンフレットを見られて、これは前にも岩下課長にも申し上げたのですけれども、鳥取のパンフレットが東京で配るパンフレットをただタイ語にしているような感じだったのですよ、要は砂丘の表紙で、鳥取県のいつものパンフレットだったのです。ただ、そこで見たジャパンのポスターというのは白川郷の雪景色にジャパンと書いてあって、それこそやはりこれもマーケティングだろうと思うのです。相手国にとって、日本の何が魅力かと、やはり雪と言うわけですね、富士山ではなくて、桜ではなくて、やはりASEAN諸国などは白川郷の雪景色が日本らしいというようなことがあるのですが、そのあたりもしっかりとマーケティングして、どうせつくるならいいのをつくってほしいなと思います。この間、この常任委員会の有志というか、雪で結局半分は行けなかったのですけれども、別府温泉のシンフロのCMですね、あのCMの裏側の調査に行かせてもらったのですけれども、あれは地元の広告代理店がつくっているのだと。僕はあれは電通とか博報堂のレベルがつくっているのだろうと思ったら、地元の広告代理店がつくって、それが結局二次的、三次的に中央のキー局で扱ってもらってパブリシティーで広がったということですので、どうせつくるならいいのをつくっていただきたいなと思います。これは希望です。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 委員長御指摘のとおりでございまして、その市場ごとで鳥取の中でも受けるものとそうでもないものというのがございます。まさに新規市場で御説明申し上げたベトナム等は、タイ、マレーシア、シンガポールもそうなのですけれども、雪の景色というのは非常に感動されます。雪の砂丘ですね、ああいったものを見て本当に感動されて、この大雪のときでも外国人観光客が来ていたという話も聞くぐらいでございます。半面、例えばベトナムにはハロン湾等がございますので、ちょっと浦富の風景はそんなに受けないのではないかとか、そういう国別によって受けるものと受けないものを把握していって、きっちりと訴求をしてまいりたいと考えております。ありがとうございます。

◎福田委員長
 ちなみに、きのう遠藤課長と舂米に行ってきたのですけれども、もう一瞬ちょっと見た感じでは白川郷の雰囲気にそっくりでしたので、ぜひとも使ってください。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 別にカヤぶきではなくても受けると思いますので。

◎福田委員長
 見えませんから雪が積もっていて。

●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
 はい、ありがとうございます。

◎福田委員長
 ほかはいかがですか。いいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは次に、請願・陳情の予備調査を行いたいと思います。
 今回の予備調査は新規分の陳情2件についてでございます。
 現状と県の取り組み状況は、お手元に配付をしております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思います。いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。それでは、陳情、地域振興29年3号、オスプレイの墜落に抗議する意見書の提出について、担当課長から説明を求めます。
 衣笠地域振興課長、お願いします。

●衣笠地域振興課長
 オスプレイの墜落に抗議する意見書の提出についての現状と県の取り組み状況について御説明いたします。
 オスプレイの不時着水と防衛省などの動きにつきましては、事案概要といたしまして、平成28年12月13日に沖縄県名護市の東海岸から1キロ沖合で米軍機MV-22オスプレイ1機が不時着水をして、乗員5名は無事というような情報が入ってきたところでございます。
 その後の防衛省などの動きでございますが、事故発生直後、防衛大臣が情報収集を徹底し、状況の把握に努めることというような指示を出すとともに、在日米軍司令官に対し安全が確認されるまで飛行停止を求めております。その後、防衛大臣と在日米軍司令官との電話会談で事故機が空中給油訓練を実施中にホースが切れてふぐあいが生じたこと、事故の原因は機体である可能性が極めて低いこと、安全が確認されるまで一時飛行が停止されることなどを確認いたしております。12月19日に在日米軍副司令官から防衛大臣に機体やシステムが事故原因ではないというようなことで飛行再開方針が伝えられ、防衛大臣が米軍が全ての機体を点検して問題なしと確認しているということで飛行再開を容認する考えを示して、同日飛行が再開されております。
 県の取り組み状況といたしましては、外交、防衛に関する事項は国の専権事項でありますので、国において判断していただくということでありますが、県としても情報収集のために国に情報提供を求めているというところでございます。

◎福田委員長
 それでは、委員の方で陳情者の願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。御意見はないですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、今回につきましては、聞き取りとか現地調査は行わないということでよろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのようにさせていただきます。
 次に、陳情、地域振興29年4号、沖縄の声に共鳴して地方自治の堅持を日本政府に求める意見書の提出について、担当課長から説明を求めます。
 引き続き、衣笠地域振興課長、お願いします。

●衣笠地域振興課長
 沖縄の声に共鳴して地方自治の堅持を日本政府に求める意見書の提出についてにつきまして、現状と県の取り組み状況について御説明を申し上げます。
 辺野古新基地建設、高江ヘリパットの建設をめぐる主な動きでございますが、沖縄の米軍施設の諸問題を協議する委員会、通称SACOといいますが、の平成8年12月の報告に普天間飛行場は代替施設が完成し、運用可能となったら全面返還で合意と、北部訓練場のヘリコプター着陸帯が東村高江を含む北部訓練場の大部分に移設というようなことが盛り込まれておりました。
 主な動きといたしまして、普天間飛行場につきましては、平成11年4月に移設候補地となっていました辺野古沿岸について、平成25年12月に県が国の埋め立てを承認いたしております。その後、知事がかわって平成27年10月に国への埋め立て承認が取り消され、これを受けて平成28年3月の国の取り消し是正の関係での係争が始まりまして、最高裁まで争われ、平成28年12月に国の勝訴で確定しております。
 高江ヘリパットでございますが、平成11年4月に北部訓練場についてヘリコプター離着陸帯の移設後、過半を返還することで合意されておりまして、平成27年1月に2カ所、平成28年12月に4カ所のヘリパットの提供が合意されているところでございます。平成28年7月に沖縄県議会において内閣総理大臣などに宛てた建設反対の意見書が提出されておるところでございます。平成28年12月に沖縄県最大の在日米軍施設区域である北部訓練場の過半が返還されているところでございます。
 県の取り組み状況につきましては、外交、防衛に関する事項は国の専権事項であるが、国と沖縄県とで十分な協議を尽くした上で検討すべき問題と考えておると、県としてはその動向を見守っているというところでございます。

◎福田委員長
 陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性はいかがでしょうか。なしですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないということですので、今回は聞き取り及び現地調査は行わないことといたします。
 次に、報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いします。
 質疑等につきましては、説明終了後、一括して行うことといたします。
 まず、地域振興部から、報告1、第7回鳥取市の中核市移行に関する県・市協議会について、報告2、鳥取県版図柄入りナンバープレートの導入について及び報告3、航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機(KC-46A)の配備申入れに係る状況について、衣笠地域振興課長の説明を求めます。

●衣笠地域振興課長
 地域振興課でございます。地域新興部の資料の1ページをお願いいたします。2月14日に第7回鳥取市の中核市移行に関する県・市協議会を開催いたしましたので、その概要を報告いたします。
 協議会では、1月25日の国での事前ヒアリングの報告として、総務省及び厚生労働省で中核市移行に係る県市の連携、協力体制、準備状況等を説明した結果、特段の疑義や宿題事項はありませんでしたが、移行準備に当たっては住民サービスの低下を招かないこと、住民サービス向上や住民への周知、広報についての国からの発言内容など御報告し、今後の地方自治法上の手続などを説明、報告したところでございます。さらに、今後の主な調整事項やスケジュール、今後の進め方などを確認し、県、市で円滑な事務引き継ぎを行うことや専門職員の確保、災害対応などについての意見交換を行っております。今後は、鳥取市の2月議会におきまして中核市指定の申し出の議案が提出され、ことしの4月には市長が鳥取県知事への同意の申し出をするという見込みになっております。
 当日の資料につきましては2ページ以降に添付しておりますので、ごらんいただけばというふうに思います。
 続きまして、資料の12ページをお願いいたします。地域の一体感を醸成し、地域の魅力を増していくために、平成30年10月以降の鳥取県版図柄入りナンバープレート導入に向けた準備を進めておりますので、報告いたします。
 自動車のナンバープレートの利活用につきましては、富士山ナンバーなどの御当地ナンバーがありますが、国土交通省においてこのたび図柄入りナンバープレートが導入され、平成29年7月からラグビーワールドカップ仕様が、平成29年10月ごろから東京オリ・パラ仕様が、平成30年10月ごろから地方版がそれぞれ交付される予定で、ラグビーワールドカップ仕様につきましては2月13日から申し込みが開始され、4月3日から交付開始と発表されたところでございます。
 地方版の図柄入りナンバープレートの交付単位は鳥取などの地域名単位で、導入するかどうかは自治体の任意になっており、寄附金ありとなしとの2種類の図柄になっております。ナンバープレートを交付する際には、自動車使用者から寄附金を受領することが可能となっておりまして、その地域の自動車交通サービスの改善、カーシェアリングの支援などに充当されるということになっております。
 今後、地域資源の活用、地域の魅力を増して地域振興などを行うため、図柄入りナンバープレートの導入に向けた提案を準備し、委員の公募、図柄の募集などを行ってまいる予定になっております。
 続きまして、別冊をお願いいたします。航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機(KC-46A)の配備申し入れに係る状況につきまして御報告申し上げます。
 平成28年9月8日に中四国防衛局から航空自衛隊美保基地への空中給油・輸送機の配備申し入れに係る事前協議について米子市、境港市に意見を照会しているところですが、両市の地元協議会、自治会がそれぞれの市に対して意見を提出されました。これを受けて、米子市では2月21日の市議会全員協議会で市としての回答案が示され、境港市では2月15日に市議会全員協議会の後、2月22日に市議会の意見が集約されて市長に手交されましたので、その概要を御報告いたします。
 米子市の状況でございますが、2月2日に米子飛行場周辺地域振興協議会の臨時総会におきまして、美保基地への空中給油・輸送機に係る意見集約が行われまして、飛行安全、地上安全、騒音軽減などの特段の配慮事項を付した同意の意見書が市に提出されました。米子市では、それを受けて2月21日に全員協議会を開催し、協議会からの意見に機種変更の場合の事前協議についての要件を付した県への回答案を示されまして、同意19、反対5と、同意の合意が多数ということになっております。
 境港市では、1月23日に中浜地区自治会連合会から、完成後の検証、安全対策、地域振興等を条件に同意という意見書が市に提出されまして、2月15日に市において全員協議会で説明し、同意12、反対3というような状況でございました。その後、昨日でございますが、2月22日、市議会議長が、十分な説明、安全対策、十分な地域振興策など市としての要望を求める事項を付しまして、議会としての同意の意見書を市長に提出されたところでございます。
 県としては、引き続き県民の安全・安心を第一に考えながら、地元境港、米子両市の考え方を基本として、県議会と御相談しながら慎重に検討してまいりたいと考えております。今後は、両市からの回答が参ることになりますので、十分な検討をしたいということでございます。

◎福田委員長
 報告4、マカオ・セミナーの開催について及び報告5、鳥取県東部地域公共交通網形成計画の策定について、寺口交通政策課長の説明を求めます。

●寺口交通政策課長
 そういたしますと、資料は、別冊でなくて本体資料のほうに返っていただきたいと思います。こちらの13ページをお願いいたします。マカオ・セミナーの開催について報告させていただきます。
 米子香港国際定期便の安定運航に向けまして、香港便を利用して行くことができる世界的な観光地でございますマカオの魅力を地元の旅行会社とか学校関係者等に紹介するセミナーをこのたび開催させていただきたいと考えております。日付は2月28日、来週の火曜日午後2時から、米子の全日空ホテルで開催させていただきたいと考えております。こちらでは、マカオの日本国内事務所でございますマカオ観光局から日本代表であります榊原氏が来県されまして、そこに内容として掲げさせていただいておりますようなマカオの歴史的背景でございますとか、マカオへの教育旅行を通じたグローバル人材育成等々、そういったことにつきまして御紹介といいますか、御報告、御提言されるような形のセミナーを開催したいと考えております。現在、山陰の旅行会社とか学校関係の教職員の方々、メディア等にお声かけさせていただいておりまして、当日は60名から70名ぐらいの参加者のもとに当セミナーを開催させていただく予定でございます。
 続きまして、資料の14ページをお願いいたします。鳥取県東部地域公共交通網形成計画の策定につきまして、現状を報告させていただきたいと思います。なお、この件につきまして、あわせてカラー版の別の冊子をお手元に配付させていただいております。表題に鳥取県東部地域公共交通網形成計画(案)パブリックコメント用資料というものをつけている資料でございます。こちらも並行してごらんいただきながらと思います。
 東部地域の公共交通ネットワークの再構築を図るための計画づくりにつきましては、この4月に県、市町村、交通事業者、学識経験者等々から成る鳥取県東部地域公共交通活性化協議会を協議会を設置させていただきまして、こちらで現状の調査とか課題の把握、それからこれからどういった方向で取り組んでいったらいいのかといったことを検討、協議いたしながらこれまで参りました。このたび2月7日に第3回の協議会を開催させていただいて、今回お手元に配付しておりますような骨子案までまとめさせていただいたところでございます。
 今回のこの東部の公共交通網形成計画につきましては、14ページの中ほどの3番の骨子というところから15ページにかけまして一覧の形では記載させていただいております。特に今回この計画策定に当たって、主な観点といたしまして括弧のところに3つ掲げてございます。1つとしては、公共交通が利用できる環境にございましても、利便性の高さから自家用車を選択してしまう人が多いというのがこの東部地域では西部のとき以上に顕著に傾向があらわれました。こういったことを踏まえまして、公共交通利用への意識づけ、動機づけ、あるいは高齢者に対する公共交通利用の重点的な働きかけ等の意識転換ということをまず一つの柱にしたいということが1点でございます。それから、2点目といたしまして、これは西部とも共通するところでございますけれども、通勤、通学、通院、買い物等の住民のニーズ、こういったものに合った時刻、ダイヤとか、それから鉄道とバスといったような異種の交通機関の接続調整、こういったことをきちんとやっていこうということをやるとともに、利用者の立場に立ったバス、タクシーサービスの提供等による地域の特性等に応じた移動手段の確保、例えばバス停から遠隔地にございますような地域についてはドアツードアのような形でのタクシー利用、こういったものを活用しながら新たな公共交通網というものを考えていこうというような観点、これは2つ目でございます。それから、3つ目といたしまして、既存の公共交通を活用した見守りサービスですとか買い物支援、こういった生活面での支援サービスの導入の検討ということも行っていこうと、大きくはこの3つの着眼点に基づきまして計画を組み立てているところでございます。
 今後、ではどういう取り組みをしていくのかというようなことにつきましては、15ページのほうに掲げております。項目でいえば、第5、第6あたりがこれからの取り組みの中心になってくる部分でございます。そこにありますように課題の整理と、それに基づきました今後の基本方針、目標設定、それらの目標のもとに第6にありますような、どういった事業展開をしていくのかというものをこの一覧のような形で組み立てております。お手元に配付しておりますこのカラー刷りの冊子でいきますと、こちらのほうの10ページをごらんいただければと思いますけれども、こちらに今ちょっと言葉でぱらぱらと言いました基本方針というものはどういう方向性でもって、それらのもとにどのような目標を掲げて、その達成のために個別に、ではどういう事業展開をしていこうかといったようなものを一覧表にまずまとめたものが10ページでございます。以下、10ページの中で事業内容とございます、1から21まで番号が振ってありますけれども、21個のこれらの個々の事業につきましては、その次の11ページ以降におおむね1行につきまして1枚ぐらいの中身で個別の事業の説明のほうをこちらのほうに記載させていただいておりますので、またあわせて御確認いただければと思います。
 この計画につきましては、2月24日から3月15日まで、まずパブリックコメントを実施したいと考えておりまして、これらの意見を踏まえた修正案等につきまして3月の下旬に第4回の協議会を開催し、まずはこの計画の策定というところに持っていきたいと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告6、香港城市大学専上学院と県との連携協力に関する覚書の締結について、國米教育・学術振興課長の説明を求めます。

●國米教育・学術振興課長
 引き続きまして、16ページをごらんください。昨年9月に身近な英語圏である香港との直行便ができたことを契機に、香港の高等教育機関と県内の高校、大学との連携についていろいろと模索をしてまいったところでございます。その結果、香港城市大学専上学院、これは日本でいうところの短大でございますが、ここと県との連携協力について話がまとまりましたので、2月16日に覚書を締結いたしました。場所は、香港城市大学専上学院、調印者は、城市大学側は謝聡担当学部の学部長さん、県側は地域振興部長でございます。当日の状況で、それぞれの調印者の挨拶を書いておりますが、謝学部長さんからは、今後の教育交流に非常に期待を持つという御発言をいただいております。
 覚書の内容でございますが、3項目ございます。学生・教職員の交流、共同の教育・研究プロジェクトの推進、それから香港城市大学専上学院学生の日本でのインターンシップの推進、この3点について取り組むことにしております。熟度が一番高いのが学生・教職員の交流でございまして、調印当日に県内の私立高校5校も同行いたしまして、既に具体的な協議を開始しているところでございます。
 17ページ、その他の教育機関との今後の取り組みですが、ほかの大学とも協議を進めておりまして、順次話がまとまれば覚書などを結んでいきたいと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告7、倉吉未来中心大ホールの再開について、神庭文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 文化政策課でございます。倉吉未来中心大ホールの再開についてでございます。10月21日の地震により倉吉未来中心が被災しておりましたが、ようやく徐々に徐々に少しずつ施設が復興してまいりまして、いよいよ大ホールが3月18日に再開いたします。エントランスとアトリウムの間は仮設の間仕切りを設置いたしまして、正面玄関をオープンして再開いたします。
 20ページに図面のほうをつけておりますが、青い線があります。今まで5番と書いたところでエントランスホールも入れないようにして、小ホールの隅に入り口を設けて小ホールのほうを再開しておりましたが、このたびこの5番のところの間仕切りを取りまして、今度は新しくエスカレーターの横に青い間仕切りをセットいたしまして、アトリウムの本格的な復興に入ります。そのためですが、大ホールのほうは1階部分の888席のみの利用ということで、2階といいますか、上の方、3階部分につきましてはエスカレーターと、それからあそこの階段がないとなかなか避難ができないということで、1階部分のオープンとなっております。
 19ページに戻っていただきまして、3月18日に再開ということで、再開を祝いまして再開セレモニーを3月18日の13時から予定しております。内容といたしましては、再開セレモニーと地元の活動者によります太鼓演奏、ゴスペル、ヒップホップダンス等を予定しております。委員の皆様にもこのイベントの御招待を出しておりますので、ぜひ御参加ください。
 全館の再開につきましては、アトリウムの工事のほうを5月のゴールデンウイークの前後ということで、まだはっきりとはしておりませんが、ここを目標に再開したいと思っております。

◎福田委員長
 報告8番、第72回国民体育大会冬季大会における鳥取県選手団の結果について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、21ページをお願いいたします。このほど第72回の国体冬季大会「ながの銀嶺国体」がございました。スケート競技のほうですけれども、これは1月の下旬に選手1名ですけれども、スピードスケートに出場しております。それから、スキー競技ですけれども、これは先週ございました。選手30名がジャイアントスラロームとクロスカントリーに出場しております。ことしは残念ながら本県選手の入賞者はございませんでした。現時点での総合成績ですが、天皇杯総合得点では34位ということになっております。
 22ページのほうには、各都道府県の成績の状況を記載しております。

◎福田委員長
 次に、観光交流局の報告事項に移ります。
 報告9、平昌冬季五輪1年前プレイベントへの参加結果について、報告10、車座ふるさと
トークの開催結果について及び報告11、第22回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット実務代表者会議の結果について、遠藤交流推進課長の説明を求めます。

●遠藤観光交流局交流推進課長
 観光交流局の資料をごらんいただきたいと思います。まず、はぐっていただきまして、1ページでございます。平昌冬季五輪1年前プレイベントへの参加結果についてということでございます。平昌五輪が来年の2月9日から2月25日までの間開催されるということで、プレイベントが江原道で開催されました。これにつきまして、江原道から招待を受けまして、吉村観光交流局長等が参加したところでございます。
 まず、2月9日にプレイベントの開幕式がございました。これについては、日本のほうでも報道があったかと思うのですけれども、黄教安大統領権限代行らによる挨拶が行われたり、カウントダウンイベント、あるいは金妍兒さんによる聖火リレー用のトーチの発表等のイベントが行われて、約9,000人ぐらいがおいでになったということでございます。鳥取県のほか、サミット参加友好交流地域であります吉林省、ロシア沿海地方、モンゴル中央県、それと日本から富山県も参加されております。
 また、文化公演ということで、2月10日と2月11日に江陵の2カ所の文化館で「桜道里
(オードリー)」という鳥取市の文化公演団体に傘踊り等の披露をしていただいたということでございます。非常に受けたということで、鳥取県をPRすることができたと考えております。
 また、あわせて江陵のオリンピックパークで観光PRブースを出しまして、来場者の方に鳥取県のPRをさせていただいたということでございます。
 この期間にテストイベントととして、フィギュアスケートの四大陸選手権ですとか、スピードスケートの大会とかも行われたり、日本の方もたくさんおいでになったということでございます。だんだん盛り上がってくるかと思いますので、鳥取県としても盛り上げに協力していきたいと考えております。
 続きまして、2ページは、車座ふるさとトークの開催結果についてということでございます。こちらのほうは国の事業でございまして、今回は外務省が主催されまして、小田原潔外務大臣政務官が来県されまして、鳥取県の観光、貿易等の関係者の方にお集まりいただいて懇談を行ったということでございます。2月11日に開催したのですけれども、ちょうど大雪の日でございました。境港で開催したのですけれども、当初9人お招きする予定だったのですけれども、東部、中部の方を中心に来れない事態になりまして、ちょっと写真のほうが出ておりますけれども、4名の方、千代むすびの岡空社長、フリガトアエロのディナー社長、それとソウルの駐在員であるパク・チソンさん、それと境港の水産物の輸出入協議会の島谷会長さんの4名の方においでいただいて、この小田原政務官にいろいろ地域の事情でございますとか、要望等をお聞きいただいたところでございます。具体的には、免税品の手続が面倒だとか、輸出に当たって原産地証明が要るだとか等々、ここに書いてございますようなお話がありました。政務官からは、きちっと国のほうに伝えて対応するようにしたいというお話でございましたので、またこういうことを通じて国のほうにも県の施策をきちっとアピールしていきたいと考えております。
 続きまして、3ページをお願いいたします。北東アジア地域の国際交流・協力地方政府サミット実務代表者会議の結果についてということでございます。関係地域の主任、局長等を招いて会議を行って、ことし4月に行うサミットについて話をしました。
 その結果ですけれども、2の(3)のところですけれども、サミットにつきましては4月9日から11日に開催するということで、本会議の会場は倉吉未来中心で了解いただくとともに、テーマについても「ゆるぎない絆で新時代を拓く~災害復興、経済発展、観光振興~」ということで了解をいただきました。また、関連事業として、美術作品展示会、環境保護機関実務者会議、経済協議会、マスコミ代表者会議を参加地域全部がそろって開催するということで合意いたしました。あわせまして、通常は共同宣言を行うわけですけれども、共同宣言のほかに平昌オリンピックや東京オリンピック等もこれからあるわけですけれども、そういった各地域が協力、支援を行う旨の宣言文を取りまとめて公表するというようなこともこちらのほうから提案し、了承を得たところでございます。また、中部地震からの復興をアピールする機会だという位置づけにして、世界に向けて復興をアピールするとともに、災害対応の経験の共有だとかというのも図りたいと考えております。この一環として、鳥取県から紹介する場面、経験の共有等をする場面についても設けることについて了解をいただきました。また、次回のサミットにつきましては、ロシア沿海地方でやるということで了解をいただいたところでございます。今後、また具体的な調整等をいたしまして準備をしていきたいと思います。
 常任委員会の委員の皆様におきましても、開催の御案内、レセプションのご案内等をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 最後に、報告12、特定非営利活動法人大山中海観光推進機構(「大山王国」)の検査状況について、広瀬西部総合事務所地域振興局長の説明を求めます。

●広瀬西部総合事務所地域振興局長
 それでは、観光交流局の資料の一番最後の4ページをお願いいたします。特定非営利活動法人大山中海観光推進機構、通称、大山王国の検査状況についてでございます。このことに関しましては、先月の当常任委員会でも報告をさせていただいたところでございますが、その後の経過ということでございます。
 先月の常任委員会においては、中ほどから下の検査の概要についてということで、そもそもこの大山王国の不適正な事務処理があるのではないかという情報に基づいて検査を行ったところでございます。1月13日に検査を行い、情報でありました大山町からの委託分がNPOの報告に含まれていないのではないかということがありましたが、その大山町委託分を除くと適正であったということ、さらにはその大山町委託分については現在米子税務署で調査を行っているので、その判明後、検査が可能になった以降に改めて検査を行うということ、そして実際の運営において改善が望まれる点があること、あるいは報告されている資料に修正が必要であること、そういったことを大山王国側に伝えたところでございます。あわせて、それらに対する改善の方針を1月31日までに提出してくださいと伝えておりましたが、このたび同日付で理事長、石村氏から提出されましたので、そのことに関して今回報告をするものでございます。
 一番上段になりますが、その改善方針の内容としましては、米子税務署の調査はまだ継続中ということでございますので、その結果を待って、大山王国として必要な修正があればきっちりそれを申告し、改めて提出を行うということ、さらには改善が必要だということについては今後適正を期すということにあわせて、必要な資料の修正を行いますということで、同日既にこれはもう提出されているところでございます。
 今後の所轄庁としての西部総合事務所の考え方としましては、税務署の調査の完了を待って、指示事項及びその指示事項に対するNPO法人側の対応、そういったことを踏まえてNPO法上の処分の必要性等々を検討していきたいと考えております。

◎福田委員長
 それでは、今までの説明につきまして質疑等はありませんでしょうか。

○森委員
 倉吉未来中心です。結局、震度6であれだけの大きな被害が出たということで、どこに責任があるのかということは私は非常に重要なことだと思っているのです。建設をされた会社のほうから来られていろいろ見られているかと思うのですけれども、施工上の問題があったとか、何かそういうものが出ているのかどうかというのをちょっとお願いしたいです。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 営繕課さんからお聞きしているところでは、既存の耐震強度は持っていたというふうにはお伺いしているところなので、それで責任問題があるかどうかという話まではまだお伺いしていないところです。

○森委員
 ここにも写真が出ているけれども、アトリウムと基礎のところがああやって割れてしまうなどというのは、もう本当に考えられない。例えば震度7とか8とかになっていて仕方がないなということだったらまだしも、基礎の一番大事なところが壊れてしまうというのは、上のほうが壊れているのだったらまだしもみたいな感じがする中で、何かすごく残念だと思ったのですね。特に、今回これだけ休んだことによって県も相当な損害をこうむっているわけですよ。それから、倉吉あるいは中部の観光施設といいますか、いろんなイベントがなくなったことによっての非常に大きな損害をこれはこうむっているわけですね。そういったことも含めても、それはどこに問題があるのか、単純に災害を受けた県がもうとにかく丸々見なければいけないというのは、何か違うのではないかなという思いが私はしているのですよ。そのあたりのことは追及する必要があるのではないかなと思っているのですけれども、どんなことになっているのかちょっと教えてください。

◎福田委員長
 答えられますか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 済みません。自然災害は自然災害なのですけれども、自然災害に対して建物ができたときというか、当時の建築基準というのが恐らくあったのだと思います。当時の建築基準では地震の想定する強度は一応持っているというふうには、去年の年末に地震の関係の委員さんと、それから営繕課とで調べられたと思うのですけれども、例えば言い方は悪いのですけれども、強度が足りなかったからもたなかったのではないかというようなお話は伺っていないところなので、その損害を追及するにしても、ちょっと本当に原因が例えば設計に無理があったとか、強度を保っていなかったという面があったらそういうことは出てくるかもしれませんけれども、今の状況ではそういうふうなお話は伺っていないところです。

○森委員
 例えば、設計なのか、施工なのかというところもあるのだと思うのだけれども、結果的に壊れている。基本的に震度7には耐え得るような建物ということで設計してあるはずなのですよね。それがこうやって壊れてしまったというのは、被害を受けたのだからそれを直すのは当然直すのだけれども、直さなければいけないのだけれども、やはりそのつくった側は何もなしで終わりということは、それはおかしいのではないかなと思うので、そういう意見があったということはちょっと伝えてほしいですね。このまま直ってよかったよかった、それで県もそれを負担して、周りも被害があったけれども、直ってよかったね、万事終わりではないのではないかなと思うので、そのことだけは言っておきたいと思います。

◎福田委員長
 ほかはございませんか。ありますか、副委員長。

○野坂副委員長
 ちょっと確認なのですけれども、今回の倉吉未来中心ですよね、複合的な建物になっていて予測できないような、予測を超えたというのですか、影響があったということなのですけれども、去年の報告で、要するに再開に向けて今調査もされていますよね。天井が落ちたり、内部材が損傷を受けたり、トラスの基礎部分にクラックが入ったりしていて、これが構造等に影響があったら非常に問題だということだったのですけれども、調査の結果、構造には深刻な影響はないということでしょう。だから再開に向かっているということではないのですか。そうでしょう。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 建物の強度といいますか、例えば入って危険とかいうのではなくて、本体自体は補強をすれば使えるとは伺っております。

○野坂副委員長
 構造には深刻な影響がなくて、補強というのはどういう意味なのですか。構造を補強するということか。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 補強というか、トラスの基礎のコンクリートに今ひびが入っておりますので、それを一回撤去しまして、もう一度鉄板を巻いたりしてちょっと強度を加えて、もう一回コンクリートで巻き直すというような工事もすることにしております。

○野坂副委員長
 だから、今現在さまざまな調査をされたではないですか、その結果によると、構造自体に深刻な影響はなかったということでしょう。

●神庭地域振興部文化振興監兼文化政策課長
 はい、そう伺っております。

◎福田委員長
 ほかはいかがですか。よろしいですか。(「いいです」と呼ぶ者あり)
 次に、その他でございますが、地域振興部及び観光交流局に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、地域振興部及び観光交流局につきましては以上で終わりたいと思います。
 明日、24日金曜日は午前9時に再開いたします。
 本日はこれをもって散会をいたします。

午後3時22分 散会 
 
  
 
 

 

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