会議の概要
午前10時0分 開会
◎福田委員長
皆さん、おはようございます。
ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
会議録署名委員は、藤井委員と長谷川委員にお願いします。
報告に入る前に、総務部長より発言を求められておりますので、許可いたします。
●井上総務部長
それでは、委員長のお許しをいただきまして、諸般の報告に入ります前に、1点御報告を申し上げたいと思います。
既に報道されているとおりでございますけれども、昨日、30代の男性県職員が強制わいせつ容疑で逮捕されるという事案が発生いたしました。現在、逮捕・拘留されておりますので、私どもの人事当局として事実確認ができていない状況でございますけれども、警察の発表によりますと、逮捕容疑は、本年1月15日午後4時ごろ、鳥取市内の駐車場で女性を車に連れ込んでさわる等の行為を行ったということでございます。報道によりますと、本人も容疑を認めているということでございまして、これが事実であるとすれば、県民に奉仕すべき県職員としてあるまじき行為と言うほかございません。県民の皆様、県議会の皆様、そして被害に遭われた女性の方に深くおわびを申し上げたいと思います。
今後、人事当局のほうで本人に事情の聞き取りを行いまして、厳正なる処分を行いたいと思っております。
あわせまして、昨日、副知事をトップといたしましたコンプライアンス確立の会議を招集いたしまして、庁内に綱紀の粛正、私ども公務員といたしまして、勤務時間中はもとより、公私ともに県民の信用を失墜するようなことのないようにということで、改めて職員に徹底したところでございます。先般、飲酒運転の事案等もございました。こういった事案が続いているということ、私どもといたしましても非常に遺憾に思っております。改めまして、全職員、県職員としての使命を胸に刻んで職務に当たってまいりたいと思っております。このたびはまことに申しわけございませんでした。
◎福田委員長
それでは、報告事項に移ります。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
なお、質疑については、説明終了後に一括して行っていただきます。
初めに、元気づくり総本部から行います。
報告1、平成29年度第3回鳥取県総合教育会議の開催結果について及び報告2、平成29年度第2回県・市町村行政懇談会の開催結果について、若松とっとり元気戦略課長の説明を求めます。
●若松とっとり元気戦略課長
元気づくり総本部の報告資料1ページをごらんいただきたいと思います。今週火曜日、16日に本年度3回目となります総合教育会議を開催しました。その概要につきまして御報告申し上げます。
なお、会議資料につきましては、別冊として一式つけておりますので、後ほどまたごらんいただきたいと思います。
議題は大きく分けまして4つありました。まず、教育に関する大綱の改定で、毎年度、前年度の取り組み等を踏まえまして、翌年度の取り組むべき重点的施策を中心に教育に関する大綱を改定しております。来年度に向けまして、事務局の改定案をお示しし、それについての意見交換を行ったところでございます。
主な意見としましては、大綱について、よいものという評価をいただいた上で、大学入試共通テスト、2020年から行われますが、これに関する御意見が多く寄せられたところでございます。英語の試験の導入に向けまして、学校で行います外部試験の選択について慎重に検討を行ってほしい。また、英語については4つの技能がはかられることになりますが、特にスピーキング力を伸ばすために、インプットとアウトプットがそれぞれ重要であること。また、肝心の大学入試改革について、保護者、生徒に情報をきちんと周知していただきたい。来年度より高校1年に入学する生徒からが対象になりますので、そういった意見があったところでございます。
また、2番目の議題としまして、県立高校の特色化、魅力化について、教育委員会から御報告した後に、意見交換を行ったところでございます。県外の生徒の確保に一つ支障となります住居の確保でございますが、これについて、地域の人とかかわりを持ち、里親制度というようなものを取り組んでみてはどうかという御意見であるとか、県外からの獲得のみならず、逆に県内から多くの生徒が県外の高校に進学している実態もあるといった意見も出されたところでございます。
続いて、いじめ、不登校等の報告でございますが、これは、常任委員会に対しましては、昨年12月1日に教育委員会から報告させていただいている案件でございます。
おはぐりいただきまして、2ページでございますが、高校生の不登校生に対する受け皿は、私立を含めて受け皿があるのですが、小学校、中学校の受け皿となるような場所が少ないのではないかといった御意見、あわせまして、県と民間で連携して、例えば中高一貫の学校を設置することも検討してはどうかといった意見、また、不登校生の実態をごらんになられていらっしゃる方からは、好きなことを持っていない子が不登校になりやすいのではないか、学校の中で楽しいこと、好きなことをどれだけつくれるかといったことを取り組む、そういった学校風土になるようにといった意見、また、いじめに関する相談を最近LINEとかで受け付ける取り組みが全国的に広がっているところでございますが、一番大事なのは、保護者が気づき、さらにその保護者が抵抗感なく学校と相談できる、そういった体制づくりが大事ではないかといった意見が出されたところでございます。
そのほか、県立美術館の検討状況につきまして、今のコンセプト案、今後のスケジュール、次年度の予算における取り組みの方向性について説明したところでございます。
これらの意見交換を踏まえまして、知事からは、総括としまして、英語教育について、正しい発音をしっかり教えるという、そういった実践を学校現場で取り入れてほしいと、また、高校の魅力化につきましては、各校でさまざまな取り組みが今行われているところでございますが、生徒の充足率等を見ますと効果があらわれているとは言いがたい。一から対策を考えてほしいといった意見。また、県外の生徒の住居確保や不登校対策など、私立学校と民間、県とで協力して取り組むことができることもあるであろうということで、今後調整を行っていきたいといった意見。また、若者の自死対策の一つとして、SNSを活用した相談窓口を設置することを知事部局で現在検討しているところでございますが、学校現場とも一緒になって考えていきたいといった総括をされたところでございます。
今後につきましては、今回のこの会議での意見、また、2月議会でもさまざまな御議論をいただくと思いますが、そういった意見を踏まえまして、3月末までに教育に関する大綱の改定を行っていきたいと考えているところでございます。
続きまして、元気づくり総本部の資料、別冊がございます。こちらのほうをごらんいただきたいと思います。たくさん別冊がございますが、議題としまして、項目、平成29年度第2回県・市町村行政懇談会の開催結果と表紙に表記されている別冊をごらんいただきたいと思います。よろしいでしょうか。
おはぐりいただきまして、1ページでございます。昨日、本年度2回目となります県・市町村行政懇談会を開催しました。その開催結果につきまして、概要を御報告申し上げます。
議題につきましては、大きく3つございまして、若者の県内定着について、また、観光振興について、それと国保運営の方針について、この3つについて意見交換を行ったところでございます。この中で、来年度から都道府県化されます国保の事業料の納付金の算定について、市町村長から合意を得ることができたところでございます。
市町村長からの主な意見につきまして、5以下に掲げております。まず、若者の県内定着につきまして、Uターンを進めていく中で、外に出ていった学生と地域がどうつながっていくかということで、小・中学校では市町村立の学校が多いことから非常につながりがあるが、高校に出ていった段階から地元、町、村とのつながりが少なくなっていくと、これをどう持っていくかが大切ではないかという意見、また、教育委員会と連携したUターン施策の検討をお願いする意見、また、来年度、県で検討しております長期有償型インターンシップにつきまして、これをぜひ行っていただきたいと、また、インターンシップに興味のない企業もあるということで、ぜひこういった企業に対する県からのPRをお願いしたいという御意見でありますとか、市町村の行う子育て支援策のさらなる充実、これに対する県の支援をお願いする意見があったところでございます。
これに対しまして、知事からは、県立ハローワークを来年度から全県展開する考えであります。この県立ハローワークを用いまして、職業マッチングの強化でありますとか、親御さんからの相談体制の充実など、県としてもさらなる改善に取り組んでいきたいといったこと、また、ふるさと教育が大切であることから、中高生に対して地元企業を紹介するような場を県でも設けたいと、市町村にも御協力をいただきたいといったこと、また、長期有償型インターンシップであるとかワーキングホリデーの拡充など、来年度予算に向けて検討を行っていきたいといったコメントがなされたところでございます。
2番目の観光振興につきましては、来年度、大山開山1300年祭、山の日、また、山陰デスティネーションキャンペーン、日本の旬など、民間企業の大手のキャンペーンが行われることを踏まえまして、さまざまな意見交換を行ったところでございます。この中心となります大山開山1300年祭に対しまして、一過性のイベントで終わるのではなく、今後も残るような取り組みを行っていきたいという市町村長からの決意でありますとか、また、バス料金が近年再び上がっている状況を踏まえまして、バス料金の支援を行うことが効果的ではないかといった意見があったところでございます。
これに対して平井知事からは、大山1300年祭を一過性のイベントで終わらせるのではなく、将来につながる取り組み、食であるとか、観光ルートであるとか、そういったものを設定していくことが大切であるといったコメントがなされたところでございます。
また、おはぐりいただきまして、2ページでございます。国保の運営方針につきまして説明した後、市町村長から御意見を伺ったところでございます。
まず、来年度の国保料の水準につきまして、おおむね全市町村で現在の保険料より引き下がるような水準で算定したところでございますが、この水準で調整されたことに感謝を申し上げるという意見が多く寄せられたところでございます。また、一番の不安として、住民に不安がないように、問題なく移行することが大切と、また、残された課題については今後検討を引き続き行っていただきたいという意見、さらには、保険料の上昇を抑えるため、県、市町村一体となって健康寿命を延ばす取り組みが大切ではないかと、さらに、現在大阪や奈良等で検討されているのですが、保険料の県下完全一本化、こういったことを含めて、長期的な視野で国保の安定的な基盤を築く議論を今後も継続して行っていただきたいといった意見が寄せられたところでございます。
これに対して平井知事からは、国保については来年度に向けてはソフトランディングできそうだと、意見が出されました国保料の統一化、諸制度など、今後、国保のあり方について、県、市町村で設けます協議会で継続的に検討していきたいというコメントがなされたところでございます。
いただいた意見等を踏まえまして、各種施策について、来年度予算等に反映していきたいと考えているところでございます。
◎福田委員長
続きまして、報告3、第88回関西広域連合委員会等の開催結果について及び報告4、国の施策等に関する提案・要望に係る国の予算への反映状況等について、森田広域連携課長の説明を求めます。
●森田広域連携課長
そうしますと、元気づくり総本部の資料の3ページをお開きください。昨年12月21日に開催されました関西広域連合委員会等の開催結果について御報告させていただきます。
当日、主な議題としまして、平成30年度、来年度当初予算案についての議論が行われたところでございます。来年度予算につきましては、3月3日に開催予定の連合議会に上程される予定でございますが、現時点での検討状況についての報告があったものでございます。
本県が参加しています各分野の主な事業について御説明させていただきます。
観光振興の分野におきましては、昨年度、官民一体となってインバウンド客等の誘致推進を目的に結成されました広域のDMOでございます関西観光本部におきまして、さまざまな観光プロモーションを実施することが予定されておるところでございます。また、山陰海岸ジオパークにつきましては、海外向けの観光のウエブサイトでございます関西観光webサイトというものを設置しておるところでございますが、この中におきまして、案内情報の充実を図るといったこと、また、観光に訪れる方に現地での交通ルートをお知らせするということで、乗りかえ案内などの交通手段の情報提供、そういうシステムを構築するということで、関西における観光のモデルケースとしての取り組みを進めたいと考えておるところでございます。
また、文化振興につきましては、東京オリンピック・パラリンピック、あるいは関西ワールドマスターズゲームズに向けまして、歴史、文化、伝統など、関西の魅力を国内外へアピールする取り組みを進めることとしております。
スポーツ振興におきましては、府県のニーズに応じたスポーツ大会の誘致等を進めることを目的としまして、実態調査を行うこととしております。
産業振興の分野におきましては、今まで国内での連携等が中心であったところでございますが、海外へ打って出るということから、海外へのプロモーション強化ということで、海外の展示会等についても検討していきたいということになっております。
また、農林水産業分野におきましては、広域での地産地消を目的としまして、構成府県内の食材を用いました給食を実施するということで、それぞれ農産物を提供するモデル校をつくりたいということを検討しておるところでございます。
また、医療分野におきましては、今年度末より本県のドクターヘリが運航されることとなっており、これによりまして、関西圏域におきまして、ドクターヘリによります30分以内の搬送が確立されますが、さらなる充実・強化を目指すとともに、搭乗医師ですとか、そういう医療人材の育成を目的とした研修会を行いたいということで予算を予定しておるところでございます。
あわせまして、当日でございますが、関西女性活躍推進フォーラムの設置について議論が行われたところでございます。これにつきましては、本年度より始まっております第3期の広域計画の中で、官民が連携して女性の活躍する場の拡大を検討することが行われておるところでございますが、関西の経済界と行政が一体となりまして、「働く女性の活躍」をテーマにいたしまして、今後の取り組み内容等を検討する検討会を設けております。フォーラムというのが検討会の名前でございますが、第1回の検討会が12月末に行われたところでございます。4ページに構成メンバー等を掲げさせていただいております。本県からは、山陰放送の太田さん、こういった方に御参加いただいているところでございます。
また、当日、あわせまして、市町村との意見交換が行われております。本県からは、石田倉吉市長、森安伯耆町長に参加いただいております。石田市長から、中部地震への支援のお礼、あるいはワールドマスターズ等の開催を契機としました、観光の視点に立った支援、こういった発言があったところでございます。
続きまして、資料13ページをおはぐりください。国の施策等要望活動に対する反映状況について御説明させていただきます。
平成30年度の国へ対する要望等でございますが、別冊のほうで1年間の要望項目とその対応状況について取りまとめさせていただいておりますので、また後ほど詳細について御確認いただければと思いますが、県政の推進等に必要な国の施策等の創設、改善等につきまして、随時要望活動を行ってきているところでございます。特に7月に行いましたものと12月に行いましたものにつきましては、県版の地方六団体としまして、県、市、町、それとそれぞれの議会の議長様に御参加いただいて、国に要望活動を行ったところでございます。多々要望活動を行っておりますが、主なものについて、かいつまんで御説明させていただきたいと思います。
予算措置、制度改正等がなされた主な項目といたしまして、まず1つ目でございます。地方創生の着実な推進についてというタイトルにしておりますが、東京一極集中の是正でありますとか、あるいは地方創生の交付金等、これらの使い勝手が悪いことから、要望活動を行わさせていただいておるところでございますけれども、23区内の大学におきましては、定員抑制を図る法案が提出される見込みになったことですとか、あるいは交付金につきましても制度改正が行われるとともに、まち・ひと・しごと創生事業費の1兆円の予算が確保されることになっております。
また、地方税財政につきましては、森林環境税が導入されることとなっております。これにつきましても、都道府県が要望しておりました都道府県にも経費が配分されるといったことが予定されておるところでございます。
また、北朝鮮の弾道ミサイル発射等に係る政府の対応につきましては、EEZ外に発射されたものにつきましても迅速な情報提供がなされるといったこと、あるいは日本海で操業する漁船にも直接情報が提供されるようなシステムが開発されるように措置されたということになっております。
また、地方航空路線につきましては、鳥取空港が羽田空港枠コンテストで平成30年度から2年間の発着枠が延長されるという結果になっております。
また、障がい者の福祉サービスにつきましては、障がい者の支援に配慮した報酬の加算ですとか、あるいは障がい児通所・入院施設における看護職員の配置加算など、それぞれ報酬改定がなされたところでございます。
TPP、EPAにつきましては、各都道府県単位での丁寧な説明会の要望をしておったところでございますけれども、ことし1月に鳥取県で初めて都道府県単位の説明会が開催されるに至ったところでございます。
おはぐりいただきまして、14ページでございます。高速道路につきましてですが、道路特定財源が一般財源化された際に、整備がおくれている地域に対してかさ上げ措置が行われていたところでございます。こちらにつきまして、平成29年度末で期限が切れることから、継続の要望をしておったところでございますか、こちらにつきましても平成30年度以降10年間、継続されるということに至ったところでございます。
2番目としまして、今後重点配分等を求めていくものでございます。特に公共事業が中心になっておりますけれども、それぞれ予算が確保されております。今後、鳥取県内に重点的に予算配分なされるよう、引き続き要望活動をしていく予定にしております。
◎福田委員長
続きまして、報告5、伸びのびトークin日南町の開催結果について及び報告6、個人情報の流出防止対策の強化について、小倉元気づくり総本部長の説明を求めます。
●小倉元気づくり総本部長
それでは、15ページをごらんいただきたいと思います。伸びのびトークin日南町の開催結果について御報告いたします。
今月11日に日南町阿毘縁で伸びのびトークを開催いたしました。当日は70センチ、80センチの積雪でございまして、鳥取県と思えないような豪雪地帯でございました。日南町を初め住民の方々と意見交換したところでございます。日南町の資源をどう活用していくんだ、特に古民家の活用をどうしていくんだということ、ヒメボタルの観賞地として福万来がメジャーになってきているところですけれども、なかなか滞在型に結びつかない。そんなところで意見交換をいたしました。
主な意見として書いておりますが、古民家の活用、展開をしておるのですけれども、どうしても冬場は閉めざるを得ないということで、従業員を雇用しようと思ってもフルシーズンにならない。その辺の悩みがあるのだということでありました。また、古民家、蛍だけではなくて、日南町は人というのも大きな資源であると、ここにはこんな人がいるみたいなことを売りに出せないか、そんな意見もあったところであります。
福万来のヒメボタルでございますけれども、観賞者は年々ふえてきております。ただし、滞在型になかなか結びつかないということで、意見交換の中で、地元の方々、地域の代表の方々、また行政一体となってチームをつくって、ヒメボタルのシーズンであります7月に向けて、対策を講じていくような合意形成を図ったところであります。
続きまして、16ページをお願いいたします。個人情報の流出防止対策の強化についてでございます。昨年7月、8月、誤送付等による個人情報の流出が頻繁にあったことから、9月に防止の手引を策定して、10月に徹底して研修を行ったところでございますが、下のほうの表に書いておりますとおり、昨年11月、12月、また個人情報が流出するということがございました。本当に関係者の皆さんには御迷惑をおかけしたところでございます。
今回の流出の例を見ますと、委託先の業者からの流出でありますとか、委託先の業者の運搬、廃棄による流出、そのような事例が多く発生していることから、手引の中にさらにそういったことも盛り込んで充実させようということで、現在改訂中であります。来週の頭には改訂がなされるということでございますので、関係機関に手引を配って対策を強化していきたいと思っています。
2番に所属長に対する研修ということで書いておりますけれども、所属長としての取り組みをさらに強化するということで、研修を開催し、また、職場内での防止策を講じることを徹底していきたい。そういった意味で、今月29日、30日に研修会を開催することにしております。また、所属長が職員に研修し、防止対策を適宜確認することも徹底していく。それにつけ加えて、今回、我が部の県民課が定期的に所属に出向いて実態調査をする。もう本当に徹底的にやろうということで、意思を強く持っているところでございます。
今後、個人情報の流出がないように、引き続き徹底していきたいと考えております。
◎福田委員長
続きまして、報告7、鳥取県への移住促進に向けた取組について、齋尾とっとり暮らし支援課長の説明を求めます。
●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
そうしますと、17ページをお願いいたします。鳥取県への移住促進に向けた取り組みについてでございますが、年末年始に取り組みました若い世代に向けたとっとり暮らしの魅力発信について報告させていただきます。
まず、1番でございます。首都圏の若者世代を呼び込むための取り組みといたしまして、(1)「とうきょうの真ん中で“地方暮らし・子育て”を考える」としまして、12月15日から17日の3日間、渋谷ヒカリエで鳥の劇場によります演劇のワークショップや鳥取の民芸、自然・星、酒をテーマとしたトークセッションなどを開催しております。来場者の声といたしまして、夫婦で八頭町への移住を検討していて、移住全般の具体的な話に加えて、就職情報も聞くことができてよかったと、今後も情報提供してほしいという声をいただいております。
(2)番でございます。TOKYO FMでの鳥取県特集と交流会の実施で、約18万人のリスナーを抱えていますTOKYO FMの人気番組内で、若手社会人を主な対象として鳥取県への移住の呼びかけを現在行っているところでございます。1月の毎週木曜日、4回で、午後6時半から10分間で、番組名は「Skyrocket Company」ということで、その1コーナーでございます。出演者はNHK鳥取の「√るーと」に出演中のマンボウやしろさんがパーソナリティーで、移住専門誌の「TURNS」の編集長の堀口さん等が出演されております。1月25日にはこれらの番組出演者を囲んで鳥取や移住に興味のあるリスナー約15人を集めた交流会を東京都内で開催して、関係人口の開拓を進めていこうと考えております。
その他、年末年始の帰省者に向けました取り組みといたしまして、成人式でのPRでは、16市町村の新成人に対しまして、とっとり移住応援メンバーズカードの会員募集や県内企業の就職情報などのチラシを配布しておりますし、観光客が多数見込まれます観光施設等57カ所や空港や道の駅等18カ所で会員募集等のチラシの配架を行っております。
めくっていただきまして、18ページでございます。移住相談会「住む・働く・鳥取県移住フェア」を1月14日、東京交通会館で、県内の13市町、それから関係機関等の相談ブースを設置しまして移住相談に対応するとともに、とっとり暮らしアドバイザー等によるセミナーを開催して、鳥取の魅力を発信しております。
来場者の声ですが、先ほどのTOKYO FMの番組内でこのフェアの開催を知られたようでして、縁を感じて来場された方がありまして、ことしの夏には下見に行きたいというお話をされておりました。また、子どもが生まれたばかりで、子育て環境のよいところへの移住を希望している。今後、候補地として検討を進めたいというような声をいただいております。
今後の主な都市圏での移住促進イベントは、その下に記載しているとおりでございます。
また、その下でございますが、参考といたしまして、2018年版の住みたい田舎ベストランキングの関係ですが、岩美町、それから鳥取市等、2年連続全国1位でございましたが、今回は鳥取市が総合部門で4位に選ばれております。なお、若者世代が住みたい田舎としましては、鳥取市が昨年の13位から2位ということでランクアップしているところでございます。引き続き、移住先としての鳥取県への注目度が高まっていることから、今後も積極的な魅力発信に取り組んでいきたいと考えているところでございます。
◎福田委員長
続きまして、報告8、佐川急便株式会社との包括連携協定の締結について、村上参画協働課長の説明を求めます。
●村上元気づくり推進局参画協働課長
資料19ページをお願いいたします。来週1月23日になりますが、佐川急便株式会社と包括連携協定を締結することとなりましたので、その概要について報告いたします。
調印式、4時半から5時までと書いておりますが、昨日日程の変更がございまして、1時から1時30分までということで開催いたします。調印者は、佐川急便株式会社取締役、内田浩幸様でございます。
協定の概要でございます。協定期間は平成31年3月31日までで、以後1年更新としております。
協定項目、主な取り組みでございます。中山間地の支援に関すること、地域防災と安心・安全に関することなど、佐川急便の配送サービスネットワークを活用しまして、中山間地での見守り支援、それから地域防災と安心・安全ということで、交通安全教室の開催等、それから観光情報の発信など、こういったところでいろいろ地域活性化のための取り組みを実施することとしております。
具体の取り組みにつきましては、今後検討、調整していくものもありますので、できるものから随時実施していくことといたしております。
◎福田委員長
続きまして、報告9、企業における女性活躍の状況について、藤田女性活躍推進課長の説明を求めます。
●藤田元気づくり推進局女性活躍推進課長
資料は20ページをお願いいたします。経済団体と連携して女性活躍を進める上で基礎資料とすることを目的として、企業における管理的地位に占める女性の割合や介護と仕事の両立への課題について実態を調査いたしましたので、その結果を御報告いたします。
報告書は別冊資料として用意しておりますので、また後ほどごらんいただければと思います。
この調査は、前回、平成27年度に実施し、2年ぶり、2回目となる調査で、県内に所在する従業員10人以上の事業所を対象として行いました。
調査結果の概要でございます。1つ目、女性管理職の有無ですが、女性管理職がいない、ゼロだと答えた事業所は42.5%と、前回調査より13.8ポイント減少いたしました。
(2)でございますが、職位別の女性の割合を見ますと、課長級が19.3%と前回調査より1.9ポイント、係長級は28.8%と前回調査より3.4ポイント増加いたしました。
3番目でございますが、一方で、管理職に女性を登用していない理由をお尋ねしましたところ、管理職に登用するのに十分な経験、能力を有する女性がいないからが最も多く、次いで、女性が希望しないからとなっております。
21ページをお願いいたします。(4)でございますが、過去3カ年以内に出産、育児を理由とした退職者がいたと答えた事業所は9.7%あり、同様に、介護を理由とした退職者がいたと答えた事業所も7.1%となっております。
介護と仕事の両立への課題は、従業員への所得補償に次いで、従業員の家庭状況等の実態やニーズの把握、そして介護サービスや介護と仕事の両立支援策に関する情報提供となっております。
そのほか、女性登用のために必要な支援を自由記載いただいたところ、家事、介護との両立支援のほか、他社の女性登用事例や役職の魅力、自分もやってみたいと思えるような情報の発信、あるいはキャリアアップ研修を望む御意見をいただきました。
調査結果を踏まえ、役職に占める女性の割合は上昇しておりますものの、業種間の差異や介護離職などの課題に対応いたしまして、引き続き、官民一体の女星活躍とっとり会議と連携し、家庭と仕事の両立支援などを通じた働きやすい職場環境づくりと女性活躍の推進に取り組んでまいります。
◎福田委員長
続きまして、総務部に移ります。
報告10、関西圏における情報発信等について、伊藤関西本部長の説明を求めます。
●伊藤関西本部長
それでは、総務部の資料をお願いいたします。関西圏におけます情報発信ということで、県産品の販路拡大について御報告いたします。よろしいでしょうか。
それでは、御報告させていただきます。
まず、1番で、社員食堂におけます鳥取県のPRということで行っております。昨年12月8日から本年の2月いっぱいで、関西圏で多くの社員食堂を受託しております株式会社魚国総本社さんと連携いたしまして、県産食材を使用したメニューの提供と観光PRを行っているところでございます。このうち、12月に行いました近畿大阪銀行の社員食堂での取り組み状況を御報告いたします。
12月19日から21日、3日間で行いました。主なメニューを記載しておりますけれども、ベニズワイガニを中心といたしまして、かに玉ラーメンでありますとか、かに玉うどんといった社員食堂らしいメニューを展開していただきました。予定食数は3日間で1,210食でありましたけれども、それを超える注文があったということで、好評であったところでございます。あわせて、ウェルカニキャンペーン等のPRもこの場でさせていただいたところでございます。
今後、引き続きあと10社程度はしていこうということで、会社とも打ち合わせをしているところでございます。
2番でございます。レストランと連携した鳥取県産品のPRでございます。1月13日、14日に「ルレ・エ・シャトーグランシェフ 美食の饗宴2018」と題しまして開催したところでございます。場所は神戸北野ホテル、それからオーベックファン神戸という2カ所でございます。このルレ・エ・シャトーグランシェフというのは、概要を書いてございますけれども、フランスの著明な料理人、パトリック・ベルトロンさんという方をお呼びいたしまして、あわせて神戸北野ホテルの現代の名工にも選出されております山口シェフと、この方の饗宴ということで今回開催したところでございます。鳥取県の食材を中心に開催していただきました。鳥取の和牛、それから松葉ガニ等を使ったメニューを展開していただいたところでございます。
お客様からは、和牛のうまみがとてもおいしいということ、あと、サワラは春の魚ではございますけれども、鳥取では今が旬の魚でございます。サワラの素材そのものが本当においしくてよかったという御意見をいただいたところでございます。
引き続き、こういった社員食堂あるいはレストランと連携した取り組みを通じまして、県産品の販路拡大に努めてまいりたいと思っております。
◎福田委員長
続きまして、教育委員会に移ります。
なお、報告11、平成29年度第3回鳥取県総合教育会議の開催結果については、報告1においてとっとり元気戦略課長から説明がありましたので、説明は要しないことにいたします。
報告12、企画展「モダンアート再訪」の開催について、田中理事監兼博物館長の説明を求めます。
●田中理事監兼博物館長
それでは、教育委員会の資料をごらんいただきたいと思います。3ページになります。あわせて、チラシもつけておりますので、またそれもごらんいただきたいと思います。企画展「モダンアート再訪」の開催について御報告を申し上げます。
「モダンアート再訪-ダリ、ウォーホルから草間彌生まで」ということで、福岡市美術館が所蔵しているコレクションを展示する企画展をこの2月3日から3月18日まで開催いたします。現在、福岡市美術館は、大改築のために休館に入っております。今、建築から45年、50年たって改築に入ってくる政令市や都道府県の美術館が非常に多くございまして、そういうところのコレクションを活用してといった趣旨でございます。1の趣旨の一番下あたりに書いておりますが、特に同市美術館は近現代の美術品の優品を多く所蔵していることで有名なところでございまして、それらの中でよりすぐり76点を紹介する展覧会といったことを予定しております。
その下、4の主催のところの右に美術館連絡協議会とございますが、これは全国の自治体を中心にした美術館の集まりでありまして、そういうところが、幾つかの館が協力しながら、統一のコレクション展を開催していくといったことを進めているところでございます。
一番下にございますが、巡回先で、まず当館が主催で始まって、そこから埼玉、広島市、横須賀といった形で全国を巡回するといった企画でございます。
7のところに出展作品を書いてございます。レオナール・フジタであるとか、ミロであるとか、サルバドール・ダリであるとか、アンディ・ウォーホル、そして、この夏、新国立美術館でたくさんのお客さんを集めた草間彌生の作品も一部出品といった形でございます。
委員の皆様にも御案内をお送りしておりますので、ぜひ一度足をお運びいただけたらなと思います。
◎福田委員長
これから報告事項に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
それでは、今までの説明につきまして、質疑等はありませんでしょうか。
○長谷川委員
総合教育会議、本当に幅広いテーマで、また密度の濃い内容を論議していただいて、評価をするところでありますが、この会議を持つに至った一つの要因に、教育委員会の改組で、教育委員長がなくなり、教育長に一本化するということがある中で、知事部局とこういう会議が持たれるようになった経過だと思っております。その年度も間もなく終了を迎えようとしておると思いますが、今後もこういう形が持たれていくのかということと、それから、今、内容をお聞きしておりまして、本当にすばらしいさまざまな観点が取り上げられておりまして、心強く思うところです。特に高校生発の明るい話題が本当に立て続けといいますか、先日は倉吉農高の米づくり、おいしい米の3年連続日本一とか、あるいは倉吉北高では高校生によるレストランの開設の話題、それから、これも今後ですけれども、鳥取中央育英高校では地域創造サミットというものを催されるようでして、そこに岩美高校とか、智頭農林高校とか、青谷高校もあったと思います。県内の高校もあります。そういうところからもおいでいただいて、高校生が考える地域とのかかわりみたいなサミットも展開されるようです。そういうことなどもある中で、今回、3回目の会議が開かれているわけでして、非常に力強く拝見をしておりますので、何かもう少しつけ加えていただくことがありましたら、御報告いただきたいと思います。
●若松とっとり元気戦略課長
まず、総合教育会議についてでございますが、これは実は法定の会議になりまして、教育長が一本化された後も知事部局と教育委員会との連絡調整を図る会議として今後も開催していくこととしておるところでございます。
後段のほう、私のほうがお答えしていいものかどうかちょっと……。
●徳田高等学校課長
高等学校課でございます。長谷川委員から、県立高校の取り組み等につきまして、非常に心強いお話をいただきまして、どうもありがとうございます。県教育委員会としましては、今後のあり方につきまして、各学校の特色化、魅力化を図りながら、さらに地域連携、地域の方々の力もおかりしながら特色化を進めていこうと考えておりますので、引き続き御支援等を賜ればと思っております。
◎福田委員長
よろしいでしょうか。
○長谷川委員
もう一つ。市町村行政懇談会の中で、所管ではないので詳しくはよろしいのですけれども、大きな課題があります。国保運営の中で、国保料が引き下げられる自治体も多いという報告を聞いておりまして、これも本当によく取り組まれた成果だなと。ややもすれば一元化、保険料の統一というほうが先行している中で、それぞれきめ細かく対応していただいたということで、非常にこれも評価するところでありますが、どういうやり方をもって今回こういう市町村の保険料を打ち出されて、引き下がるところが多かったということに落ちついているのか、そのあたりの内実といいますか。
●若松とっとり元気戦略課長
国保料の関係でございますが、別冊の行政懇談会の資料の10ページをごらんいただくと、そこに簡単に概要を書いておるのですが、一番大きかったのは、国保料の減額措置、国から支援金、トータルで1,700億円の公費が投入されるといったことがございまして、結果として、市町村別に算定したところ、具体的には米子市と境港市を除いた市町村では保険料が引き下がるという形になったところでございます。この2市におきましては、米子市は収納率の関係で若干高くなっていると、また、境港市におかれましては、医療費指数という指数があるのですが、医療費が高い水準になっているということで、保険料が現行よりは若干上回る結果になったものでございますが、結果としては、全体の平成30年度の国保料につきましては引き下げる傾向になったということでございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
そのほか。
○横山委員
鳥取県総合教育会議の、県立高校の特色化・魅力化という話で、これは魅力のある教員をつくらないといけない。それはどういうことかというと、僕も学校の先生をしておったから、頂点を知っている者でないといけないのだな。それは研修制度をもっと充実させるというか、例えば、僕は日本中の陸上競技の指導者で頂点を目指す会というものを自分がつくって、自分が親分で、日本中の監督をみんな集めた経験があるので、言った者が勝ちなのです。そういうぐあいに言うと魅力的になってくるのだな。学校そのものの魅力ができるし、その人に習いたいと。後で困るということはない。言うだけは言う。そういうバイタリティー。普通VSOPと言うのだけれども、Vはバイタリティーがあること。Sはスペシャリティーであること。Oはオリジナルで、先人に学ぶ。Pはパーソナリティー。もちろんパーソナリティーだから、知育、徳育、体育ができて、いろいろなことで通用できる。そういうところに研修させないと、魅力をつくるのは相当難しい。教育委員会を筆頭にして魅力をつくることを頑張らないと、何ぼでもおくれる。小手先だけでは話にならないので、日本のトップと仲よくできるような体制を組んでほしい。そういうところに研修させることによってすごい指導者が生まれてくるのだろうと僕は思います。
例えば、予備校の先生をしていたのが先生になったらこれはすごいのだよね。そういう部分では予備校におったわけだから大変詳しい。そこら辺の駆け出しの先生と比べると段違いなわけですよね。あの先生に任せれば何とかなるわと、こういう感じでないと、本当の魅力はできてこない。そういうことを考えてみたらどうかなと。そうすると魅力化はできる。今だったら、ではうちの指導者で魅力のある人を数えてみて、何ぼでも指が余ってしまう。魅力のある教員がいないから。私が魅力のある学校をつくりたい、魅力のある先生を育てたい、こういう感じになれば変わってくると思いますが、いかがですか。
◎福田委員長
これは誰が答えていただけますか。教育長ですか。
●山本教育長
横山委員から御提案をいただきましたけれども、いろいろなシステムをつくったり、取り組みをしたりということをしてきているのですけれども、やはり最後は人だなと思っていまして、そこの部分をどう研修等で資質向上を図っていくかということもしているわけですが、今お話のありましたように、魅力のある先生をどうやって鳥取県として育成していくかということもあわせて考えていく必要があろうかと思っております。その際、全国のトップを行くような方々のお話を聞いたりだとか、そういう人に来ていただいて、実際に指導を受けるような取り組みもあわせて検討しながら、トータルとして魅力ある学校、そうしたものをつくり上げていく、そうしたことに向かっていきたいと思っております。
◎福田委員長
よろしいですか。
○横山委員
例えば研修、何でもいいのだけれども、運動していたから、まず日本一のところに勉強に行かなければいけない。勉強させなければいけない。そういうことによって自分の視野が広がっていくわけだから。日本一とつき合うと、日本の一流の考え方になってくる。二流や三流とつき合っていると、二流や三流の感覚でしか考えられないようになるわけだね。そういうことからいうと、一流とつき合うことによって変わってくる。一流のところに研修に行かないと、一流がわからない。山に登るにしても、まずはびゅうっとヘリコプターで頂上まで登って上から下を見たら、どの道を通ったら早く確実に、しかも効率よくというぐあいに登山だって道路がすぐわかるわけです。道路がすぐわかると間違いなく一番上まで上がる。反対を考えてみてください。全くわからずに下から一生懸命上がっていると道に迷う。時間は食うわ、迷うことがたくさんあって、余分なことばかり言い出す。大体そうなってくると、人間、言いわけが多くなってくる。言いわけというのはほとんどうそだから。冗談でおまえは日本一になれると言うと、冗談には本気がまじる。だからおかしな冗談を言ってはいけません。冗談でも本格的に、あなたは一流になれるよ、冗談だけれどもと言おうものなら、そういう指導者は全然変わってくる。そういうテクニックが非常に必要なので、行政サイドはもっとやはりテクニックをつくっていく。道の登り方をわからない者には教えてあげなければいけない。それはそこに行かないとわからない。部屋で計算したって全くわからない。やはり一流と仲よくさせる。
だから一流の一覧表というものをつくって、例えば踊りでも何でもいい。一流の一覧表というものをつくって、一流のところに行ってこいと、勉強してこいという形にぜひしてほしい。今、鳥取県内でごちゃごちゃごちゃごちゃ、知れている。全然よくならない。それは日本の一流というものから目を離してしまっている。日本の一流から目を離さないことが大切かなと。勉強はしないけれども東大に行って勉強してこいと言おうものなら、これは一流だから、そこへ行って話をすると変わってくると僕は思うのですが、いかがですか。
●山本教育長
おっしゃることはよくわかりまして、やはりトップにいる人というのはそれなりの道をきわめた人なので、ある意味そこに至る過程も含めてわかっておられるのだと思います。そういう方々の意見をいろいろ吸収しながら取り組んでいけば、我々はどちらかというと試行錯誤的に取り組むことが多いわけですけれども、より効率的に近道として向上するような、そんな方法も得られるのではないかなと思っております。今もいろいろ、例えば学力のことでいえば、秋田だとか福井だとか、そうしたところに職員を派遣して学んだりしておりますが、そういったことにいろいろな分野でこれからも引き続き取り組んでまいりたいと思っております。
○横山委員
そこに行ったって大したことない。ではなくて、本当のプロということになると、やはり予備校ですよ。予備校に行かせたほうがよっぽど早いです。例えば進学を何とかしたいと、社会が知力偏重だからそういうものでいうと、その期待に応えるということになると、予備校に行かせるのが一番早いです。本当のプロのところに行って勉強させるのが一番早いと思うのですが、教育長、どう思われますか。
●山本教育長
予備校にも勉強に行かせています。ですからおっしゃることもよくわかりますので、引き続きいろいろな分野で、学力だけではなくて、スポーツも大事ですし、文化などもこれからますます重要になってくると思いますので、いろいろな分野で。日本一が誰なのかという、スポーツはぱっと明らかになるのですけれども、では文化で日本一とは誰かとか、わかりにくい分野もありますので、いわば一流と言われる方々のもとに教えを請いに行くことをこれからもいろいろ我々のほうでもどんな取り組みができるのかも含めて考えてみたいと思います。
○野坂委員
第2回県・市町村行政懇の観光振興についてですけれども、大山開山1300年祭メーンイヤーということで、一過性のイベントに終わらないように、当然のことだろうと思います。それに向けてさまざまな取り組みをされているのだろうと思うのですけれども、2点ばかり目にした報道で気になったところを確認したいのです。一つは、シンガポールの関係者が山陰を視察したと、昨年のシンガポール-広島の定期便就航を機に、山陰の魅力をいろいろ見て回るということで、中海・宍道湖・大山圏域インバウンド機構、前の市長会が母体になって、その後できているところですけれども、そこが呼んだと。その視察コースが、境港、境漁港市場を見てから、松江城、堀川遊覧、足立美術館、出雲大社なのですよ。ここに一切大山のダの字もないということなのですね。一行は山陰の歴史と魅力を嘆美したと、食も含めて堪能した云々かんぬんという記事なのですね。仮に山陰の歴史を堪能するのであれば、やはり大山というのは不可欠なのだろうと私は思いますし、そういうくくりだと思うのですね。中海・宍道湖・大山圏域みたいなことでくくっていけば、この圏域の成り立ちとか歴史とか魅力を理解する上で、大山は非常に不可欠だろうなという思いがあって、日程の問題もあるのでしょうけれども、どういうことだったのだろうなと、県は直接関係ないかもわかりませんけれども、この点についてどのように把握されているのかというのが1点ですね。シンガポールに対するアプローチも県もかなり力を入れてされるということでしょう。こういうような動きがあって、メーンイヤーだというようなことが書いてある割には全く大山が登場しないというのでちょっとがっかりしたのですね。これが一つ。
もう一つですけれども、これもまた先日の報道だったのですけれども、大山山麓定額タクシー、皆生温泉とか空港とかから大山の二次交通というものが非常に脆弱ということで、そこら辺を補助制度をつくってトライアルでされた事業にもかかわらず、非常に利用が少なかったと。皆生-大山などというのは想定の2割以下みたいな記事があったのですね。
これら2つの記事を見ていて、1300年祭のメーンイヤーなのかなというちょっと愕然とするような感じだったのです。この点について、元気がないなと思うので、どうなのでしょうか。
●小倉元気づくり総本部長
シンガポール関係につきましては、確かに中海・宍道湖圏域の機構のほう、委員会のほうですか、主体としてこのたびは動かれたということで、県のほうも別の手法でアプローチをかけているところです。今回はそちらがメーンに報道されたということですので。山陰のDMOもございますし、県も一緒になってインバウンド誘致に向けて、チャーター便も含めて、今、シンガポール側と折衝はしているところです。具体的には、この場ではなかなか申し上げられないところもあるのですけれども、観光交流局がメーンでしていますので、今の状況についてはまたペーパーで御報告させていただきたいと思います。
また、タクシーの件については、確かに周知の方法がまずかったのだろうなと一つは反省点として持っております。要は、単にカウンターに置いているだけ、そんな周知の方法もあったように新聞報道ではありましたので、その辺はてこ入れをしていかなければいけないなということで、今、反省し、強化しているところであります。
ですから、本当にメーンイヤーでございますので、今、鉢巻きを締め直して、これから取り組んでいきたいと思っています。
○野坂委員
宿泊の事業者のサイドも相当、意義というものをしっかりと認識されるべきだろうと思うのですよね。今、本部長が言われましたけれども、カウンターにパンフレットがぽっと置いてあるというのは、県のこの事業自体の見直し点とかいろいろあるのでしょうけれども、いわゆる旅館とかホテルあたりがこの事業の意義みたいなものを理解されているのかなという心配があるわけで、そこら辺もあわせて、やはりしっかりと話し合われるべきだなと思いますので、よろしくお願いします。
もう一つは、11ページの国保の件ですけれども、これは国から新たな公費拡充があったことで、抑制されたということが書いてあるのですけれども、それ以外には抑制の要因はあるのでしょうか、ないのでしょうか。それだけなのかなと。これは確認です。まずそれを聞きましょうか。
●井上総務部長
今回の国保の試算につきましては、担当は福祉保健部になりますけれども、財政面の関係もありますので、私のほうから御説明させていただきますと、まず、一番大きいのは、若松課長から申し上げましたように国費の拡充であります。1,700億円という数字もありましたけれども、国保の今回の県移管につきましては、トータルでいいますと3,400億円の国費の拡充がなされております。
これは経緯がございまして、もともと県移管の話が出てきたときに、これは長谷川委員がしておられたかと思うのでお詳しいと思いますけれども、もともとなかなか市町村では難しいということで、県移管をするときに、当然都道府県側としては、国保は構造的な要因で赤字が出ておりますので、それを市町村から県につけかえただけでは、引き続き赤字が市町村から県にかわるだけで、これは意味がないと。相当知事会等でやりとりを行いまして、実質的に申し上げますと、いわゆる基準外繰り出しというか、国保の赤字が毎年3,400億円ぐらいあったと。これは別に市町村がサボっているわけではなくて、やはり高齢者だとか非正規雇用の方が多いという構造的な要因なので、これをきちんと手当てすることが県移管の要件だということで、その分に見合った形の3,400億円の国費の拡充を行うと、これを条件として県移管に合意した経緯がございまして、これがある意味で非常に大きくなったと。今までそういう状況だったので保険料を引き上げていた、あるいは一般会計から繰り出して何とか市町村が運営していた、そこが財政的に今の水準、あるいは下がる水準で県移管ができる形になった大きな要因であったと思います。
あと、細かな点を申し上げますと、例えば、そういった県移管にあわせまして、保険料算定のルールが統一化されますので、そうすると、大幅に上がるような団体が出てくるところもございます。これにつきましても国費の拡充がありまして、要は激変緩和の措置がとられる形になりました。こういったものを活用いたしまして、一定の水準に保険料水準が抑えられるようになったということがあったと承知しております。
○野坂委員
わかりました。
次に、4ページの関西広域連合と市町村の意見交換会で、ワールドマスターズゲームズ2021ですけれども、本県はグラウンドゴルフの開催地になっていまして、本県発祥の生涯スポーツということで、これからの波及も私も大いに期待しているところなのですね。
そこで、認定コースの不足が以前には言われていたのですけれども、この認定コースの拡充とか取り組み、これらはどうなっているのでしょうか。担当課が違えばまたあれなのでしょうが、書いてある。元気づくりといったらみんな元気づくり。
●森田広域連携課長
今回関西広域連合で議論していますのは、県内でグラウンドゴルフほか4競技を米子等でもすることになっておりますので、そこに向けてのインバウンド客の獲得、5万人ぐらいの参加者を見込んでいて、海外からも2万人以上で、過去最大の大会にしたいということで、その取り組みを今進めているところでございます。
済みません。今、委員の御質問にございましたグラウンドゴルフの認定コースについては、そこまで把握できておりません。また担当課から御説明させていただくようにさせていただきたいと思います。
○野坂委員
しっかり取り組んでください。現状では不足するのでしょうし、これからの生涯スポーツということで、健康寿命をいかに延ばしていくかとか、健康にかかわってくる部分ということもあれば、やはりそのフィールドというものが一番重要になってくると思いますから、よろしくお願いします。
次、15ページですけれども、伸びのびトークin日南町で、古民家の活用ということが出ていまして、冬場が非常にどうしようかと、苦戦するということでした。冒頭、日南町で、これが鳥取県かと思うぐらいの雪があったと。日南町も雪が多いところですから、そうやって考えると、やはり冬の魅力ということだろうと思うのですよね。白川郷などは冬がメーンの季節とも言われるわけでしょう。そうすると、この古民家、冬だから厳しいのではなくて、冬に呼ぶという発想が必要なのだろうなと思うのですね。ただし、白川郷みたいにだあっと集落で集約されているような形になっていないのだろうと思うのですよね。分散していくと、そこににぎわいをつくっていくことはなかなか難しいしということになれば、ある程度集約をしていかないとだめだと。僕はここの日南町の使えるような古民家の実態をわからないで言っているのですけれども、例えば移築も含めて集めてくるようなことも考えていかないといけないのかわからないなと思っていまして、活用できるような古民家の実態とか、その辺はどのように考えておられるのでしょうか。
●小倉元気づくり総本部長
日南町でも使いたい古民家は多々あります。空き家はあります。ただし、所有者の了解が得られないのでなかなか使えないという物件も多々あります。一つ一つで勝負してもなかなか土俵に乗っていかないので、もうスクラム組んでやるしかないだろうということで、今、西部圏域全体で元気づくりプロジェクト会議というものを立ち上げておりまして、西部圏域、米子、境港も含めて古民家の利活用に向けた取り組みの計画づくりをしているところであります。その中で、委員のおっしゃいましたような白川郷のような、ああいうメジャーな冬を活用したインバウンドは非常に重要な視点でありまして、この意見交換会の中でも出たのですけれども、冬というものの活用を夏とか秋よりも増して前面に出すような取り組みができないか、それを民間、行政、そして地域がチームを組んで検討しようではないかということで合意を得たところであります。ですからこれから動き始めると御理解いただければと思います。
○野坂委員
これからのインバウンドの需要とか、やはり観光をメーンとした元気づくりということで考えていくと、そこは物すごい重要だと思うのですよね。ある程度の規模とかボリュームというものも絶対必要だと思うので、そこでは政策的には例えば移築ぐらいも考えていくぐらいの、方向性みたいなものは検討されたほうがいいのではないかなと。島根県は中山間地が鳥取県よりすごくあるので、そこの古民家を外国に輸出している人をよく知っていて、すごいなと思って、ドイツにも随分出していますし。だから集落を寄せるぐらいのことであれば、それはお金はかかりますけれども、そんなびっくりするようなことでもないと思うので、ぜひ検討していただきたいなと思います。
最後、非常にシンプルなのですけれども、総務部の1ページで、関西圏における情報発信、ベニズワイガニを使ったメニューということですけれども、これは何でベニズワイガニなのですか。
●伊藤関西本部長
会社の側といろいろ協議しましたけれども、価格的に松葉ガニは使えないということです。社食の値段というのは丼にしてもラーメンにしても400円前後です。そうなると松葉ガニは厳しいということで、ベニズワイガニは境港が一番多いですから、境港産のベニズワイガニという形で売らせていただいたということでございます。
○野坂委員
値段だけですか。
●伊藤関西本部長
値段と、あとは量ですね。
○野坂委員
ことしは随分高いではないですか。それは大丈夫だったのですか。
●伊藤関西本部長
ベニズワイガニでも結構厳しかったみたいですけれども、どうにか抑えて、とんとんぐらいにはなるだろうとは言っておられましたので、何とかしてもらえたということだと思います。
○野坂委員
ベニズワイガニも松葉ガニにはないおいしさがあるということで、ブランド化の取り組みもされていますよね。松葉ガニのかわりで、安いからこれというのも何かもう一つ、値段も安いし、さらにこうというような感じで売り込んでもらったらいいなと思うのですけれども、どうでしょうか。
●伊藤関西本部長
おいしいのですけれども、もう一つの要因は、ずっとあるということですね。松葉ガニは漁期が限られますし、ベニズワイガニの場合は一時期漁がなくなるのですけれども、年間通じて非常にコンスタントに供給できるところが魅力だと思っていまして、そういう意味では安定してお使いいただける商品だと思いますから、そのあたりもPRしていきたいと思っています。
◎福田委員長
よろしいですか。
○野坂委員
はい。
◎福田委員長
野坂委員の先ほどの質問で、グラウンドゴルフの公認コースの話ですけれども、ワールドマスターズゲームズの会場は、県内全域ではなくて、基本的には潮風の丘とまりでするのですか。
●森田広域連携課長
グラウンドゴルフは泊で開催されます。
◎福田委員長
そこを整理しておいたほうがいいなと。
○野坂委員
幾つか話がごちゃごちゃしているのでしょうけれども、会場はそういうことですよね、泊の。ただし、それを契機にさらに普及させていくということでいくと、発祥の県でもありますし、物すごい大きなきっかけになると思うのですよね。グラウンドゴルフはいろいろなクラブができたりして、すごく人数がふえているのですよね。コースがない、コースがないと物すごく言われるので、だからワールドマスターズゲームズを契機に鳥取県でそういうきちんとしたコースの整備なども取り組んでいただきたいということですね。それに向けての練習もあるのでしょうし。ほとんど小学校のグラウンドとか、何かのグラウンドとか、そういったようなところでされているのが実態でしょう。
◎福田委員長
よろしくお願いします。
そのほか。
○福間委員
3点ぐらい教えてください。
一つは、教育に関する大綱、とんちんかんな質問になるかもしれませんが、平成26年6月の法律に基づいて、毎年改訂するのでしょうか。地方公共団体が当該教育委員会と協議して、当該地方公共団体の中・長期的な取り組みと重点的な取り組み施策を定めて、それをPDCAサイクルによってチェックしながら進めていくという理解で一つはいいのですね。それで、今、平成30年度の分についてこの間議論してもらいましたという資料を御報告になっているのですよね。だから出されたメンバーの皆さんなどに議論していただきながら、県も教育委員会も加わって、議会を踏まえて、3月31日までに一定程度のものをして、30年度の中期的な取り組みとして出しますよと、こういう理解でいいのですよね。大体そうでしょう。
それで、30年度の取り組み方針を30年4月1日から現場に通してやっていくということは時期的にいいのですかということを一つ問いたいのですよ。30年度が済むまでにここで定めたものが消化し切れるのだろうかという不安感がある。言っている意味がわかりますか。そうしないと、29年度末までのものを踏まえて議論して30年度から取り組むのだからできると言われるかもしれないけれども、ここで議論されているような内容の周知が30年度1年間で図れるのですかということが一つはあります。だから時期的にもうちょっと、少なくとも2年ぐらい前倒ししてでも、地域活性化等を含めて2年後の鳥取県教育をどうしますかという議論をしたほうがよくはないでしょうかということが一つ。
もう一つは、この教育に関する大綱の方針の中で、教育現場の多忙感が、今、いろいろなところで議論になっていますね。そういうことも解決できるのかどうなのか。学校の統廃合がこれとは別に走っているのではないですか。ここ2~3日のマスコミ情報によると、今の人口推移でいくと、向こう何年間か後には10分の1程度に学校が減っていきますよみたいな個人的な見解を出していらっしゃる人も報道されていますね。そんなことを含めていくと、地域の中で学校の統廃合はいつ来るかわからないのに、こんな教育大綱でどんなことを決めるのか僕は疑問を持つのです。だから人口の移動が多少あったとしても、このゾーンでの教育機関としてはきちっと学校は残しますよと、少なくとも向こう10年間はというぐらいのものを含めて出していかないと、教育大綱にしてみたって、一方で子どもがいないのにどうするのだという議論もあると思うのです。そういうことも含めて地域の存続ということを、特に中山間地にとっては学校の存続というのは極めて大きな課題。そこら辺を含めた議論がこの中ではなっているのでしょうか。いやいや、福間さん、そこまではまだできないのだよと、当面する教育方針をここ5~6年ぐらいの中で積んだり崩したりだよということなのかという理解をさせてほしいのですよ。何でかというと、教育大綱を決めたって、3年後に学校が統廃合になったらなくなってしまう可能性があるのではないですか。そこら辺、この大綱というのは何を目指そうとしておられるのか。
逆に言うと、法律違反にならないのだから、せっかく県の執行部と教育委員会とが一体的になって、地域と合体的な教育を進めようというぐあいにこの法律はあると僕は見ているのです。私の理解が間違っていたら許してもらわないといけないが。だとすると、鳥取県の人口推移、子どもたちの推移をきちっと見ながら、地域別に見ながら、ここのゾーンに設ける学校は大変でも踏ん張ろうと、それは市町村長さんも一緒になってやろうよというぐらいの格好で学校というものはつくっていかないと、何となくこれが上滑りになってしまわないかなと、法律に基づいて出されたテーマを返すだけの生煮えになりはしないかという不安感がある。難しいことかもしれないけれども、私はそんな感想を持っていますから、そこら辺、一遍また小倉部長なり教育長なり、感想を聞かせてください。
2つ目ですけれども、市町村行政懇談会の開催結果の中で、これは私の考えです。県の職員のほうが市町村役場の職員よりも途中で内定辞退する者が多かったと、市町村役場のほうが歩どまりがいいとこの間ニュースで見ました。これを総務部長はどう捉えていらっしゃるのか。私はこういう見方ですよ。ここ数年間、鳥取県の市町村職員のほうが自由に自分たちができる仕事をさせてもらっているのではないかなと、そうとっているのですよ。鳥取県全体で、平井県政のもとでばあっと網かけはできて、多くのものでやれるものをみんなやろうと、働ける場所も探そうよ、いろんなことでばあっと総花的にやっている。知事が華やかな格好で、上っ面のところは私が受け持つから、あとはやれといってしてくれているのでしょう。多少それで今、注目を浴びる状況が出てきた。ただし、実際に仕事としてするのは、市町村の職員さんはもうちょっと権限や泳ぎ代というのを自分たちに与えてもらっているのではないかなと。だから県の職員になるよりも市町村役場の職員になったほうがおもしろいぞということを感じ取っておるのではないのかなと、僕はそう受けとめた。これも私の勝手な思いだから許してください。ただし、そういうことを含めて、市町村役場の職員のほうが魅力がありそうに今映っているという状況を総務部長はどう捉えていらっしゃるのか、感想を聞かせてください。
もう一つは、野坂委員からもお話がありました観光問題。この間、大山の祈願祭のときに、総合事務所に迎えに来てもらって、私と稲田議長と野坂議員と3人で大山寺まで雪の中を、それから何とかというものにも初めて乗せてもらいました、雪上車か。これは助かりました。マイカーで槇原の駐車場にとても上がれないので、バスで行くことも考えました。朝の7時ごろのバスに乗らないと10時の大山寺の祈願祭に間に合わないのです。朝7時の米子駅前のバスに乗ろうかと思ったら、5時ごろから私はアクションを起こさないといけない。これは大変なこと。一方で、湯煙の立つ皆生温泉からわずか40分ぐらいのところで1メートル以上の雪のあるところでスキーができるなんて、全国的に見てもこんなところはないと言うのだ。ここが捉えられていないと。先ほど野坂委員からも指摘がありましたけれども、雪の、スキーができるということの、冬場の観光の扱いというものが鳥取県も大山町さんも周辺町村さんもできていない、全然だめという見方を僕はしているのですよ。だから大山の春夏秋冬の観光資源の扱い方も、もっと本当は雪がある大山ということの売り方をされることが非常に大事ではないのか。
同時に、交通手段、ハード面の整備ができていないのではないかという感じを持っているのですよ。公共交通ネットワークがこのこととうまくかみ合っていない。今、マイカーか観光バス主体だけでの観光の取り組みになってしまっている。何で公共交通の整備とネットワークをうまくかみ合わせられないのかな。一方で、高齢者は免許証をどんどん戻せ戻せと言っている。あれだけ事故が出てくるから戻さないといけない。後、移動できないだろう。そこを私は、大山の問題、あるいは大山ばかりではなしに鳥取県内の中山間地でのいろいろな問題も含めて、公共交通にかかわる取り組みに3倍ぐらいの馬力をかけてもらわないといけないのではないかなと思うのですけれども、これについてもできれば小倉部長なりにコメントを。
以上3点でございます。
◎福田委員長
まず、教育関係の大綱ですか、これにつきましては元気づくり総本部長と教育長それぞれに。
●小倉元気づくり総本部長
今回の大綱ですけれども、大綱の第1編、第2編と2編構成になっていまして、第1編は平成26年度から27年度にかけての中期計画、中期の方針を示しております。それに基づいて単年度の重点を更新していくということなのですね。ですから当然30年度の重点的な取り組みは、29年度の成果見込みを見ながら、それをPDCAで更新してプランをつくり上げていくということですので、当然現場とのキャッチボールをした上でということになります。ですからこれを年度末に策定することによって、すぐ4月からスタートできると、我々は考えているところであります。
教員の多忙のこともありましたけれども、来年度から校務のシステム、今までマンパワーでしていたものもシステム化することになりました。これは全県的になりますので、そういったことも含めて、多忙解消に向けた取り組みはワンステップアップするのだと考えております。
学校の再編につきましては、教育長からお願いしたいと思います。
それと、大山の分がございました。大山につきましては、海の見えるスキー場として40分で行けること、これを大きな売りで出しています。ただし、それが隅々まで届いているかというと、そうでないのかもしれません。そこはさらに強化していきたいと思っています。そういったことはスキー場だけではなくて、例えばクルーズ船が寄港したときの来訪者の方、海外の方向けにも、大山というところがあって、ここは雪がないけれども、そこに雪はありますよと、行きましょうというような呼びかけも、商品造成もしているところであります。
あと、公共交通の話がございました。まさに西部のほうはもうでき上がってきているところではありますけれども、交通網計画の中で、通年の取り組み、それから冬の短期的な取り組み、そんなこともこれから考えていきたいと思っております。いずれにしても、交通事業者もあることでございますので、そこは密な協議をしていきたいと思っています。
●山本教育長
学校の再編につきましてお尋ねがありましたので、その部分にお答えしたいと思いますが、まず、県立学校については、高校については、平成37年度までは基本的には今の学校を残して、学級減で対応していこうという方針をもう既に出しておりますので、それに沿って進めていきたいと思っております。
小・中学校のほうは、町村のほうは大体統合は終わっていて、1町に小学校1校、中学校1校というようなところが大概になってきておりまして、これから統合が行われるであろうと聞いているのが、市部がこれから出てくるのかなとは思っておりますが、そのあたりこの大綱の中にどのような形で盛り込めるのかというあたり、31年度からの次の大綱については、また知事ともよく相談しながらそのあたりは検討してまいりたいと思いますし、この大綱とは別に、実は教育の振興基本計画というものをつくっております。それも5年間の計画なのですけれども、それもちょうど30年度で終了して、31年度から新たな期間になるということで、その計画とこの大綱との関係も含めてこれからしっかり議論しながら進めていきたいと思いますし、その中身についてもこれからになりますので、先ほどのお話のあたり、どのような形で盛り込んでいけるのかということにつきましてもあわせて検討させていただきたいと思っております。
●井上総務部長
福間委員からの職員の採用に関しての先般の報道に関連しての御質問がございました。
報道がありまして、我々もいろいろ分析してみたのですけれども、実は内定辞退率は、例えば中国地方の他県にいろいろお聞きしても、大体本県と同じぐらい、1割から2割ぐらいのところが出ているということでありまして、先般、全国紙の報道で、北海道庁が本年度6割の辞退が出たということがあって、多分それがきっかけになっていろいろ取材が始まったということですけれども、本県がとりたてて高いということではないようだということであります。なぜだろうといろいろ分析してみましたところ、どうも試験日程が市との関係では影響が出ているのではないかなと今のところ見ております。と申しますのは、県と市町村はどうしても併願される方が多いのですけれども、試験日程は県のほうが早いものですから、県職員の合格が先に出ると。そうすると、両方選ばれる方で、県を選ばれる方はもうそれで入って、県のほうに入ってこられると、市のほうは実は市の最初の試験を受けられないと。逆に、両方受かって市のほうを選ばれる方は、県のほうが先にもう内定を出していますので、その後、市で受かって市のほうに入られると、県のほうは内定辞退になるということで、どうも数字としては、県のほうは内定辞退という形で出てきて、市のほうは試験の受験をしないという形で出てくると、そこの違いで、内定辞退だけを比べると県のほうが多いけれども、市は余り出ないと、こういう要因がどうもあるということが見えてきたところではあります。
ただし、我々といたしまして、やはり併願の中で市のほうを選ばれる方がふえているなという、特に専門職などは若干実感もあります。これは地元志向もありますけれども、改めて福間委員の御質問をいただいて思うところからすると、委員も私見ではないかということで、私のほうも私見でお答えする感じになるかもしれませんが、やはり近年分権の関係もありまして、市町村の事務が非常に多くなってきて、市町村でできることもふえきていると、こういったところもあって、やはり住民の皆さんに直接接する市町村のほうが住民に密着したサービスができるのではないかというところなどもあるのかもしれないかなと受けとめております。
実は私自身も、こちらに来る前ですけれども、市役所の勤務を別のところでしたことがございますけれども、正直申し上げまして、同じ地方公務員でも市町村と県とこれだけ違うのかと、私自身もそう思った経験もございます。やはりそういった意味での市町村行政のおもしろさというものも当然あるのかなと思っておりますけれども、県は県でやはり県職員として、住民の皆さんとの関係でいうと、市町村を挟みますので一歩引くところがありますけれども、それがゆえに、どうしても市町村の場合、目の前に住民の方がいて、いろいろ困り事とかがあると、それの解決ですぐやらなければいけないことがたくさんあるというところがありますけれども、県は逆にそこを一歩引いている分だけ先を見通して、いろいろ新たな施策を打っていくですとか、あるいは全県のエリアを見て何をしていくかとか、また市町村の職員とは違ったおもしろさというものもあるように思いますので、そういったあたりをしっかりPRしていくことも重要かと思いますし、あと、あわせて、最近、これは我々が実態として困っているところとして、先ほどの内定辞退の話もありましたけれども、県職員の受験者数自体が減ってきているということも課題としてございます。この辺、どうしても今、若い方が減ってきていることもありますし、民間の採用状況とかもございますので、そういったことも踏まえて、これは人事委員会とも御相談をしなければいけないところもありますけれども、鳥取県の将来を担う元気な意欲のある方に受験していただいて、ぜひ県職員になっていただきたいと思っておりますので、民間との併願の関係でいうと、試験のあり方の見直しとか、そういった形も含めて、現在の状況を踏まえた見直しもやはり行っていく必要があるのではないかと思っているところでございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
○福間委員
結構です。
◎福田委員長
そのほか。
○広谷委員
1点だけお尋ねしますけれども、移住促進に向けた取り組みということで、鳥取県、各自治体とも一生懸命積極的に取り組みをして、去年だったですか、移住者が2,000人超えたということですけれども、今回の報告にもいろいろな取り組み、あるいは相談会でも来場者の声が載っておるわけですけれども、いつも大体いい評価の来場者の声なのですよね。それはいいのでしょうけれども、僕が感じたのは、反対にやはり鳥取県の取り組み、鳥取県に対して悪い評価という部分も来場者の声の中には絶対あると思うのですよ。やはりそういうこともこれからの移住者をふやしていくための一つの取り組みの参考になるのではないかなと思ったりするのですけれども、いつもこういう報告が出てくるといい評価の、好意的な来場者の声が大体載ってくるのですよね。そのあたりはいかがなのですか。相談会などの取り組みの中での県に対してのそういう見方というか、評価の部分。
●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
私も現場にいて、声も聞いたりするわけですが、やはり直接面と向かって鳥取県の悪口を言われる方はさすがにないのです。相談の窓口で直接声を聞く部分もあるのですけれども、アンケートをとっているのです。実際帰られるときにアンケートにいろいろ書いていただいた中で、特に注目の高かったものをこうやって記載しておるのですけれども、やはりもう少し検討してみたいとか、昨年の雪害であるとか地震があったときはちょっと後ろ向きな発言のあったようなアンケートも実際ありました。ただし、相談会に来られるということは、鳥取に関心がある方がやはり来ておられますので、往々にしてアンケートの中ではそんなにマイナスのコメントをいただくことは余りないです。
○広谷委員
移住者数の目標数値を上向きに設定しましたね。今言われるように、余りマイナスのイメージ、意見はなかったということだけれども、やはりそういう部分も来場者の声をしっかり聞いた上で、これからの取り組みの参考にしていただきたいなという思いがしたものだから、発言させてもらったのだけれども。
●小倉元気づくり総本部長
ありがとうございます。
来場者の方は、移住したい、その意向のある方でございまして、そのときに我々が相談に応じるのは、要は他地域と比べてどれだけ優位に立てる条件なりが提示できるかということが勝負どころだと思っています。鳥取、島根がブースで同じような情報を流しても、例えば子育て環境、住まいとか教育環境によってチョイスされる場所が違ってくるわけでして、ですから鳥取はこんな魅力的な地域なのですよというところを、暮らしを含めてどういうふうにアピールできるかということが大きな要素、キーポイントだと思っています。ですから、そういった面で見ると、悪い意見というよりは、チョイスされるような我々の情報提供、そこが勝負どころだとは思っています。
◎福田委員長
よろしいでしょうか。
○坂野副委員長
20ページをお願いしたいのですけれども、膨大な調査をしていただいたことに感謝したいと思いますし、女性管理職の有無についても平成27年調査よりも大幅にふえているということは非常に成果があったのだろうなと思っているのですが、出産、育児、介護で退職した方がいたというのが10%弱いらっしゃるのですけれども、この方々がなぜ退職されたのかというところは分析されておられるかなということを伺ってみたいのですけれども。
●藤田元気づくり推進局女性活躍推進課長
なぜ退職なさったかというところについては、この調査の中では具体的な分析は進めておりませんけれども、また復職されることができるように、あるいは働きながら育休をすっかり取得なさった後で復帰して働けるように、そういった支援策はずっと続けていかないといけない、そしてこういった退職者がいたという数字をゼロに近づけていけるように進めていかなければならないと考えております。
○坂野副委員長
次は要望ですけれども、5番目のところですが、女性管理職が大幅にふえている一方で、各種制度の導入状況では、特にテレワークなどは0.9%ということで、前回調査をされているかわかりませんけれども、余りふえていない印象があるものでして、私の周りでも子育てでやめるとかというときに、家で仕事ができればやめずに済んだのにというような声も聞いたことがあるものですから、このテレワークとか、再雇用制度とか、このあたりの数字がもっとふえるようにしていただければありがたいなということです。
◎福田委員長
希望ですか。
●藤田元気づくり推進局女性活躍推進課長
ありがとうございます。在宅勤務ですとかテレワーク、こういった多様で柔軟な働き方は、働き続けるという意味で非常に可能性を広げるものだと考えております。そうしたところで、私どもも男女共同参画認定企業などをふやしていって、働きやすさ、仕事をずっと続けられる、そういった制度の導入と雰囲気づくりにつきまして、企業様にずっと働きかけをしておりますので、引き続き経済界と連携して進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。
◎福田委員長
よろしいですか。
そのほかありませんか。
○横山委員
県知事の給料は日本一少ないな。それで、我々議員も日本一少ないし、それから県職員の皆さんの給料もなぜか鳥取市や米子市に負けてしまうと。これについて、いわゆる自虐思考の人が多い。自虐思考というのはどういうことかというと、マイナス思考なのだな。県民性がマイナス思考になるととんでもないことになると僕は思っておるのです。そういう面でいうと、知事もあちらこちら、毎日テレビに映りますね。クイズまで出てきたりして、タレントになってしまったかなと、こういう感じで頑張ってくれているのだけれども、47番目の知事の給料はよくない。だから実際には平均値ぐらいに上げてやってほしいし、もう一つは、県職員も最低でも市町村に負けないように、県職員もそれだけのプライドを持ってもらいたいということと、給料もしっかりきちんと出してもらいたい。これ、人事委員会、どうですか。そういう気持ちはありませんか。
●今岡人事委員会事務局長
県職員の給与についての御質問をいただきました。
県職員の給与につきましては、原則を申し上げますと、地方公務員法の規定によりまして、均衡の原則ですとか、そういったものを情勢適応の原則の中で毎年毎年検討しているところでございますけれども……。
○横山委員
だけれども、それを変えるという気持ちはないのかということを聞きたい。
●今岡人事委員会事務局長
今申しましたようなルールにのっとりながらも、おっしゃるように県職員の士気とかモチベーションということもございますので、そういった諸事情を勘案しながら今後も勧告なりに当たっていきたいとは考えております。
○横山委員
知事は。
●亀井行財政改革局長
知事を含めまして、特別職の給与につきましては、一般職の給与の改定率に準じて、外部の有識者の方、そういった意見を踏まえて、こういった額でどうだろうかということで、条例を提案させていただきまして、議会で議決いただくという流れになっておりますので、形式的なことを申しますと、提案させていただきますので、議会の中でそれが妥当かどうかを議論していただくことになろうかと思いますけれども、知事自身は、推測ですけれども、自分の給与が少なくてどうかなと思っておられるとは私は思いません。御自分の給与よりは、これもいろいろな場面で言われていますけれども、触媒として住民の方と県行政とをうまく結びつけていく。それから、鳥取県をしっかりと打ち出すために、御自分が媒体となっていろいろと活動される。そういったところに意義を感じておられるのではないかなと、僣越ながら私は考えております。
◎福田委員長
よろしいですか。
●井上総務部長
給与の制度につきましては、横山委員も御承知のことと思いますけれども、先ほど人事委員会の今岡事務局長からあったとおりであります。我々としては、今、それに向けて頑張っているところでありますけれども、県の経済の活性化、あるいは雇用等を含めて、やはり県民の皆さんの所得を上げていく取り組みを行っていく。これは県民の皆さんに奉仕する我々の使命でもありますけれども、言い方はあれですが、そういう形で比較対象が上がれば我々のほうにも反映されると、こういう仕組みでありますので、それに向けて……。
○横山委員
前で引っ張ったらどう。
●井上総務部長
それに向けてもっとしっかり頑張れということかなと、今、委員の御質問を受けて、改めてそう思ったところでございます。
○横山委員
そういうぐあいに思っておるものもおるわけだ。
●井上総務部長
心強い応援をいただいたと理解させていただければと思います。
○長谷川委員
さまざまな意見の一つとして、今の知事、特別職を初め、職員の給与の決定については、今の諸情勢を勘案されたシステムを反映した形で整えられていると思いますので、それがよろしかろうと思います。
また、議員は、これはまたなかなかいい仕組みが今は見つけられないという中で、議員間でいわゆる協議して提案という、このほうにむしろ私は課題が残されていると思っております。
それで、質問といいますか、本当はその他のところでと思っていましたけれども、このたびほど職員の採用のあり方について言及されたことがなかったと思いますし、知事もきのうのコメントの中で、いわゆる学科試験において、理系の方などの職種についても文系の問題なども出題が多くてというようなことに触れておられましたけれども、私は、それとは別に、県の職員採用の市町村との一番大きな違いは、いわゆる面接試験というものがどうなっているかなということがはっきりしないのです。私が伺うところでは余りないのではないかと、いわゆる学力重視で採用が決まっていることが市町村との一番の違いではないかと思いまして、今求められる職員像というのはコミュニケーション能力でありまして、それをやはり採用時から本当にうかがい知るといいますか、面接の中で見抜くことが一番ポイントとされるべきではないかと思います。
それと、教員採用のほうは応募数に対して受験があったというので、そういうデータみたいなものも割とよく公表されるのですけれども、一般職職員のほうは、何名の応募があって、ことしの場合、採用は幾らであってということが余り明らかにならない。そのことがどちらかというと関心をやや低くさせてしまうと、県職員の場合は応募しても難しいのだからという空気をつくってしまっているということもあるのではないかと思いまして、今の時代ですから、たくさんの方に関心を持っていただいて、受験していただきたい。その一工夫をお願いしたいと思いますので、面接のこととあわせてお答えいただきたいと思います。
●亀井行財政改革局長
職員の採用の件でありますけれども、今、面接は大変重視しております。例えば私が採用されたときは、1次試験、学力の試験がありまして、例えば1次試験で20人合格したら、そのときも面接はあったのですけれども、2次の面接で落ちるのは1人とか、そういったレベルでありましたが、現在は、例えば教養試験、専門試験、論文試験があるのですけれども、大体合格予定者数の3倍ぐらい1次試験のほうで合格者を出して、その後、2次で人物試験ということで、面接、そういったことを行っております。その人物試験につきましても、集団で討論していただいて、その様子を、例えば議論をリードされているとか、あるいはもう聞き役に徹しているとか、我々が求める人物像からして、どういった方、この人はどういった立ち位置で仕事をする人だろうかと、そういったことをまず集団討論の中で見るという作業と、それから、個別の面接、こちらも1回ではなくて2回行ったりとか、そういった形で、筆記の試験だけではなくて、人物を見ることを最近はとても重視をしている状況でございます。
職員の採用に関しまして、たくさん受験していただいて、要は県職員にどんどん応募していただきたいという状況でありますけれども、一つ、我々と人事委員会とで共同で行っておりますのが、仕事説明会ということで、受験を希望される方、あらかじめ県のほうに来ていただいて、こういった仕事をしていますよということで仕事の説明をする。これは現場を見学するものとか、あるいは意見交換を中心とするものとか、あるいは家族向け、あるいは女性の方向けという形で、きめ細かにそういった仕事説明会を行っております。
そのほか、人事委員会が独自に行っている取り組みといたしまして、県外の大学の就職説明会の場に出かけていって、選択肢として県職員といったものがありますよということをPRしていただいたり、あるいは県内の大学とか県内の高校、こちらのほうは個別に人事委員会で説明会を行っていただいている状況もございます。それから、例えば鳥取の企業の紹介フェアなどに出かけていって、その場でもPRするとか、そういったことも行っておりますし、逆に、人事委員会ではなくて任命権者、我々のほうで独自に行っているものとしまして、インターンシップ、こういったものも行っておりまして、例えば平成28年度、昨年度ですと45名の方がインターンシップということで経験されましたし、今年度は44名の方がインターンシップということで経験されました。
こういったさまざまな取り組みを行いまして、まずは受験者のパイをふやしていく。それから、受験された方につきましては、単なるペーパーの知識力で判断するのではなくて、人物を重視して職員の採用を決めていく。こういったことに鋭意取り組んでいるところでございます。
◎福田委員長
それでは、私のほうから最後に何点か質問させていただきたいと思いますが、まず、齋尾課長に対して質問させていただきたいと思います。
移住定住に関して本当に頑張っていただいておりまして、敬意を表するところでありますが、誰でもいいから来てくれということは一方で当然あるのだろうと思うのですけれども、今、鳥取県の一番の課題は、本当に100%に近いぐらい県内といったら中小企業なわけで、その後継者不足が一番困っているのですね。例えばこういう職種のこういう人材を求めていると、後継者になってもらったりとか、さらには後継者になるような方を指導してもらったりとか、そういうテーマを持った人の誘致というのですかね。そういう意味からいうと、前にも申し上げたかもしれませんが、例えば中山間地でいうと商工会さんとか、市内でいうと商工会議所とか、経済同友会とか、そういったところの本気度がまだ見えてこない感じがするのです。県や市町村ばかりが頑張っていて、本来、一番人材を求めているところがもっと県などよりも本当は力を発揮しなければいけないようなときに来ていると思うのですけれども、いかがですか。広島などはすごく経済界が県や市よりも頑張っていると聞くのですけれども、いかがですか。
●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
商工会、商工会議所の関係につきましては、就業支援課、商工労働部マターの部分もあるのですが、例えば元気戦略のほうでいきますと、県民会議の中のメンバーとして、商工会議所さんにも当然入っていただいて、メンバーズカードの募集だとか、そういうところで深くかかわってはいただいております。
ただし、一方ではいろいろな後継者の関係の募集があったりとか希望があったり、それから、マッチングの部分としましては、例えば転職の関係、DODAとかマイナビの転職系のところで、現在、商工労働部もどんどん募集をかけたりという形で新たな取り組みも始めているところでございます。
いずれにしましても、就業支援課さんとも連携しながら、経済団体等とも連携を進めて取り組んでいるところでございます。
◎福田委員長
人生をかけて東京から鳥取に来ようと思うと、一方でやはり生活というのがあって、年収が幾らで、こういう条件でということをきちんと出して、テーマを絞って、そういうテーマに沿った人を誘致してくるということをしていかないと、どこへ行っても後継者不足で困っておられるという話を聞きますものですから、そういうことをやはり一方で頑張っていただきたいなと思います。
●小倉元気づくり総本部長
実際やっているのはやっているのです。首都圏、関西圏でBIG相談会ということで、単純に移住定住を、人を呼び込むということではなくて、例えば就職相談会、企業の方にも出向いていただいて、その場で必要な人材を確保していただくような取り組みもあわせてしているところです。ですから単純に人に来てもらえばいいというのではなくて、本県企業が求める人材をその場でも確保していただく。また、事業承継の関係もございます。そういった首都圏の方々とのマッチングもしているところではございますので、いろいろなツールでまた人材不足解消に向けた取り組みを展開していきたいと思っています。
◎福田委員長
よろしくお願いします。
次に、藤田課長、先ほど坂野副委員長からもありましたけれども、1年間で14%も上昇しているということで、本当にすばらしいなと思います。
例えば県民だよりとかに、1ページぐらいの女性活躍のページをつくって、12カ月あるわけだから、順に輝いている女性を紹介していくとか、例えば2000年とか2001年ぐらいに県政番組で人を紹介するような番組があったと思うのです。9時55分から10時ぐらいの間だったと思ったのですけれども。県の役割からすると、伸びてきているところにさらに機運を醸成していくということも大事なのではないかなと、県政だよりに女性活躍のページを1ページつくるということは、時代の流れから見ると大事なことではないかなと思ったりするのですけれども、いかがですか。
●藤田元気づくり推進局女性活躍推進課長
応援いただいて、ありがとうございます。
実は、2年ほど前になりますけれども、県政だよりにそうした輝いている女性を掲載いたしましたところ、やはり非常に勇気が湧いた、私もやってみたいというような声が寄せられたところでございます。今回の実態調査の中でも近くにそういったモデルがいないからどうしたらいいかわからない、不安だというような声も寄せられておりますので、しっかりと輝いている女性を皆さんにお知らせすることで、私も目指したいと思う方をどんどんふやしていく。そういった取り組みを進めてまいりたいと思います。
県政だよりなどにつきましても、しっかりさまざまな媒体を活用して情報発信を考えてまいりますので、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
◎福田委員長
次に、伊藤本部長ですけれども、蟹取県の実態はどうですか。キャンペーンが始まってもう3年目ぐらいになると思うのですけれども、本当に鳥取のカニのブランド化を感じられていますか。僕はまだ関西へ行っても浜坂とか香住とか、スポーツ新聞を見るとやはりあっちのほうが多いし、これは東京の方から聞きましたけれども、蟹取県のポスターが品川の駅に相当張ってあったようですけれども、鳥取県の人間だから意識して見た。ほかの県の人は多分鳥取県とわからないと言う方があったのですが、いかがですか。
●伊藤関西本部長
蟹取県のキャンペーンですけれども、関西にいますと、カニ、イコール兵庫県あるいは京都、間人とか、浜坂も含めて、というのが強いと思います。関西の中でカニを販売しているのはどうしても兵庫が一番強いのかなと思っています。
その中で、3年になるのですけれども、いろいろキャンペーンを打ってきているので、少しずつはやはり浸透してきているのかなと思います。この間もスーパーはくとに乗りましたけれども、平日だったのですが、カニのツアーで来ておられる方も結構いらっしゃいましたので、そういった意味では比較的、少しずつではあるけれども浸透してきたなと思っています。まだもう少し露出が足らないのかなと思います。蟹取というイメージでテレビに取り上げられるのは非常によくて、そういったイメージができるのですけれども、カニを食べるのだったら近場のほうがいいと、どうしても関西ではそういった意識になられる。日帰りで近くでゆっくりしてという形になられますので、それをもう1泊してでも鳥取に来たいというもう一つのプラスの、カニプラスの魅力がやはり必要なのかなと思っています。そのあたりは砂丘であったり大山であったり、そういった色づけといいましょうか、食にプラス色づけ、そういったところをもう少しキャンペーンとしても全体としても取り組む必要があるのかなと思っています。
◎福田委員長
頑張ってください。
最後に、小倉元気づくり総本部長に聞きたいのですけれども、先ほど福間委員から問題提起があった公共交通のことについてですけれども、たまたま先月、岡山の交通事業をメーンにされている両備ホールディングズさんの副社長とお目にかかることがあって、これは柿、梨の市場開拓でお世話になったのでお目にかかったのですけれども、言われていました。先般、私、本会議でも知事に問題提起したそもそもの魅力度ランキング、あれも岡山県とか岡山市に頼らずに、独自で今、魅力度を上げようとしていると言っていました。インバウンドも県にも市にも頼らずに、独自で今、岡山の観光の魅力をつくろうとしていると言われていたのですけれども、例えばインバウンド、大山1300年に向けてもそうです。砂丘もそうなのですけれども、県は本当に一生懸命しています。県は頑張っているのだけれども、観光受益業者がそこまで本当に頑張っているのだろうかと最近思うのです。県ばかりが頑張っている感じがして、県内の観光受益企業がそこまで本当に今の平井知事のインバウンドの目標に向けての感覚でしていますか。だから、僕はもっと民間企業とやはりきちっと連携させるべきではないかなと思う。連携すべきというのか、ついてきてもらうためにも、県ばかりがしてみてもどうかなと思っているのですけれども、いかがでしょうか。
●小倉元気づくり総本部長
確かに個々の商店であるとか物販店であるとかは、ちょっと温度差がそれぞれであるのだろうなと思っております。ただし、県が全て前面に出て今しているわけではなくて、例えば鉄道に関しても「あめつち」が通り出し、「昭和」が動き出すというようなことで、これはもう県も交通事業者も一緒になってしていることです。交通網計画の中でもバスの事業者もタクシーの事業者も一緒に入って計画づくりをしている。ただし、利益を受ける観光業者にどこまでその意識があるか、そこはやはり少し成功体験というものも要るのだろうとは思っているのです。例えば因幡の国道29号沿い、シーニックバイウェイに認定されたのですけれども、人の交流は確実に生まれてきています。ですからそういった、小さな積み重ねかもしれませんけれども、町、県、交通事業者、そして企業が一緒になってする、そういった機運をこれからも前に進めていきたいとは思っております。一気にはなかなか難しいところはあると思っています。
◎福田委員長
ぜひとも同じ感覚で頑張っていただきますよう……。
●小倉元気づくり総本部長
温度差は縮めていきたいと思っています。
◎福田委員長
お願いいたします。
そのほかありませんか。
○野坂委員
先ほどの福間委員の冬の大山の魅力のやりとりですけれども、いろいろな取り組みをされているというような答弁だったのですが、実際には、例えば1300年祭の四季のステージの取り組みの中に冬のステージがないのですね。これはその説明のときに指摘しておきましたけれども、何かの形で再検討したいということなのですよね。だから今までの成功体験というか、冬はスキーだと、スキー客で、これ以外のところを何とかしようとかという思い込みみたいなものがひょっとしたら全体的にあるのではないかなという懸念を僕は持つのですよね。ですけれども実態として、大山の入り込みはいろいろな要因があってどんどんどんどん減ってきていますし、大山町だけでは難しいような問題もはらんでいますよね。地域間の連携ということでいけば、宿泊の拠点の皆生からの送り出しみたいなところは、例えばああいう定額のタクシーの取り組みみたいなものをしても、これもPR不足とかいろいろありますけれども、結果的には余りぱっとしない。奥大山スキー場は指定管理の応募がなくて、来年どうなるか、閉鎖の危機にさらされていますよね。それぞれは市町村ということになるのですけれども、間違いなく県内の大きな魅力なわけですよね。やはり地方で魅力というのは自然ですから、自然の中で遊ぶということでいけば、拠点なのですよね。一大拠点。そういったところが危機にさらされているわけだし、今後も厳しい状況が予想される。以前にも言いましたけれども、石脇海水浴場も閉鎖でしょう。こういうようなことをしていたら、鳥取県の魅力を発信して元気をつくっていくのだというところが、足元から揺らいでいくような危機感を漠然と感じるのですよね。だから県も危機感を共有されて、持っておられるのでしょうけれども、今後の維持・発展に向けて、いろいろな知恵を出していかないといけない時期に来ているのではないかなと思うのですね。この点、関連して、いかがでしょうか。
●小倉元気づくり総本部長
まさにおっしゃるとおりだと思っています。我々も危機感は持っていますし、戦略も立てつつあります。ですから、冬の生かし方、それは本県の課題だと思っていますので、スキーだけではなくて、雪の活用、先ほど御提案のあったようなやり方も含めて、県だけではなくて、事業者を含めて、これからもプランづくりに向かっていきたいと思っています。
◎福田委員長
それでは、以上で質疑は終わりたいと思いますが、次に、その他でございますが、執行部、委員の方で何かありませんでしょうか。
意見がないようでありますので、以上で終わりたいと思います。
以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。
午後0時8分 閉会
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