会議の概要
午前10時11分 開会
◎銀杏委員長
それでは、ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩をとり、本会議における付議案に対する質疑、付議案の各常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うことといたしますので、委員及び執行部におかれましては御承知いただきますようお願いいたします。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、内田博長委員と川部委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
また、報告第3号、長期継続契約の締結状況についてはお手元に配付の資料のとおりであり、特に説明は要しないこととします。
質疑につきましては、説明終了後一括して行っていただきます。
まず、藤井福祉保健部長に総括説明を求めます。
●藤井福祉保健部長
それでは、議案説明資料の福祉保健部のほうをお願いいたします。
はぐっていただいたところに議案を出しておりますが、2月臨時議会には補正予算のほか報告1件を提出しております。
1ページのほうに予算関係を出しておりますが、2事業、2億円余りの補正をお願いするものでありまして、いずれも国の補正予算を活用して実施するものです。
1点目は社会福祉施設等施設整備事業でありまして、平成30年度に予定しているグループホームや障がい者の支援施設等の新設、改修などのハード事業につきまして、前倒しで予算措置を行うものです。
2点目のほうは、介護人材確保に向けて修学資金貸付事業の原資等を補助するものです。
詳細は担当課長のほうから御説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
◎銀杏委員長
続いて、関係課長から順次説明を求めます。
小澤障がい福祉課長の説明を求めます。
●小澤障がい福祉課長
福祉保健部の資料の1ページをお願いします。鳥取県社会福祉施設等施設整備費補助金です。国の経済対策が行われることになったことから、平成30年度に予定していたグループホームなどの県内の障がい福祉に関する事業所の施設整備について、前倒しの国の補助制度を活用して助成を行うことができるようにするため、県負担分の予算をお願いするというものです。
今回申請が上がってきているものにつきましては、資料のほうの下のほうにありますけれども、グループホームの創設等7件、それから障害者支援施設等の大規模修繕3件となっております。これらの事業者からの申請案件は、国からの本県に対する支給額に応じて助成を行うことになるため、必要が想定される費用を補正予算として要求するものです。
あわせて、資料の7ページのほうをお願いいたします。繰越明許費に関する調書ですが、今御説明いたしました鳥取県社会福祉施設等施設整備費についての繰越です。平成30年度分の施設整備について、国の支給額の採択が行われた後、事業所において年度内に施設整備を完成することは難しいということで、繰越を行うものです。
◎銀杏委員長
長岡長寿社会課長の説明を求めます。
●長岡長寿社会課長
資料3ページをごらんいただきたいと思います。介護福祉士等修学資金貸付事業として930万円余の補正をお願いするものです。当貸付金におきましては、既に鳥取県社会福祉協議会のほうで貸付の事務を行っておりまして、事務内容としては2の(4)のところに書いてありますけれども、大きく分けて2つあります。一つが養成施設に在学中の生徒に対して貸付を行うもの、もう一つは離職した介護人材のうち一定の経験を有する者に対して再就職の準備金を貸し付けるものです。今回、平成29年補正予算において予算が措置されることになりますので、追加の貸付原資を補助するものです。
◎銀杏委員長
高田子ども発達支援課長の説明を求めます。
●高田子ども発達支援課長
福祉保健部の資料の8ページをお願いいたします。専決処分に係る報告事項です。内容としましては、交通事故に伴う損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてでありまして、30年1月22日に専決処分を行いましたので報告いたします。
交通事故の概要につきましては、2の(3)のほうに記載をしておりますけれども、総合療育センターの職員が公用車を運転中、前方の注意を怠り前方左側に停止していた和解の相手方が運転する普通乗用車に追突し、車両の破損とともに和解の相手方が負傷したというものです。損害賠償金の額につきましては、記載しているとおりです。
今後このような交通事故が起きないよう、再発防止に努めてまいりたいと思っております。
◎銀杏委員長
次に、生活環境部に説明を求めます。
まず、酒嶋生活環境部長に総括説明を求めます。
●酒嶋生活環境部長
議案説明資料、生活環境部の資料のほうをごらんいただきたいと思います。
表紙をめくっていただきまして、まず左のページです。一般会計補正予算関係で緑豊かな自然課及び消費生活センターで3事業です。予算関係以外では、議会の委任による専決処分の報告が1件あります。
右の1ページをごらんください。補正予算の主な事業を掲げております。緑豊かな自然課では、国立公園満喫プロジェクト等推進事業等に係る国の補正による増額補正をお願いするというものですし、消費生活センターの事業については、国の補正予算を活用して消費者教育計画改正のための実態調査や市町村への交付金の交付を行うために増額補正を行うものです。合わせて1億2,900万円余の増額をお願いするというものです。
詳細は各課長が説明しますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎銀杏委員長
続いて、関係課長から順次説明を求めます。
池内緑豊かな自然課長の説明を求めます。
●池内緑豊かな自然課長
資料2ページをお願いします。国立公園満喫プロジェクト等推進事業です。3,680万円余の補正をお願いするものです。内容的には下の2の(1)(2)に記載しておりますとおり、国の補正予算の活用による自然歩道の改修、看板等の整備です。避難小屋の改修、これは大山町の三鈷峰の県営の小屋の改修です。
また、この国の補正予算に伴い、国費の当初の執行残の各県への重点配分というのがありまして、それを活用した公衆トイレの改修、これは江府町の鍵掛峠のトイレと、大山町が執行する南光河原、これらへの補助で2点です。
続きまして、3ページをお願いします。自然公園等管理費です。これも国の補正予算を活用した7,800万円余の補正のお願いです。来年秋に開館予定である鳥取砂丘ビジターセンターの開館と並行いたしまして、県営の鳥取砂丘駐車場トイレの改築を行うものです。現在、当初予算で現場の改修、既成のトイレの撤去を行っておりまして、この補正予算を頂戴しまして、それに加えて新築を行うというものです。
続きまして、資料の11ページをお願いします。繰越明許に関する調書です。今説明した2事業につきまして、これから執行ということで年度内完成が困難ですので、繰越をお願いするものです。
◎銀杏委員長
坂口くらしの安心推進課長の説明を求めます。
●坂口くらしの安心推進課長
12ページをお願いします。損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について専決処分しましたので、御報告いたします。
この案件は昨年11月、当課の職員が駐車場において公用車をバックで駐車しようとした際に、後方の確認が不十分であったため、左側に駐車されていた相手方の軽自動車に衝突し破損させたものです。このため県側の過失割合を10割として、相手方の物損に対して8万8,000円を支払うものです。
再発防止のため、安全確認の声かけなどの対策を行っているところです。このたびは申しわけございませんでした。
◎銀杏委員長
堀田消費生活センター所長の説明を求めます。
●堀田消費生活センター所長
4ページをお願いします。消費者行政推進事業ですが、国の補正予算を活用し、消費者行政推進のための事業を前倒しで実施するものです。
主な事業内容ですが、まず消費生活に関する県民意識調査及び消費者教育に関する教育機関への実態調査です。平成28年3月に策定した鳥取県消費者教育推進計画が30年度までの計画期間となっておりますので、改定に係る基礎資料とするための調査を実施します。
次に、市町村消費者行政推進交付金ですが、市町村が取り組む消費生活相談体制の整備や啓発講座開催等に対して交付を行うものです。
以上のどちらも、地方消費者行政推進交付金、補助率10分の10を活用いたします。
続きまして、11ページをお願いします。繰越明許費に関する調書です。上段の民生費ですが、先ほどの事業につきまして年度内の事業完了が困難ですので、来年度に繰越をさせていただくものです。
◎銀杏委員長
執行部の説明は以上です。
これから付議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
それでは、今までの説明について質疑等はありませんか。
○市谷委員
3ページの介護福祉士等修学資金貸付事業についてなのですけれども、これは今までもずっとある事業なのですが、ただ今回、事業内容の説明のところに「介護福祉士国家資格の取得を目指す外国人留学生の受入環境を図りつつ」という文言が入っているのですけれども、これはどうしてかということを説明していただきたいと思います。
●長岡長寿社会課長
今回の法改正で、外国人の留学生も介護福祉士の専門学校に修学して介護福祉士の国家試験に合格をすれば在留資格が得られる、というような仕組みづくりができておりますので、そういった外国人の留学生も来ることを想定して、国のほうではこういう文言を入れております。鳥取県のほうでも当然そういう外国人の留学生がいらっしゃったら、この貸付制度の対象として貸付を行うことになります。
○市谷委員
今説明があったように、外国人留学生の方も事業を使うということで対象になっているということですけれども、それに限定されるものではなくて、この事業は広く県民の皆さんが使える事業だということでよろしいでしょうか。
●長岡長寿社会課長
おっしゃるとおりでありまして、外国人留学生も当然使えますし、県内のいわゆる専修学校の生徒についても貸付を行います。
◎銀杏委員長
ほかにございませんか。
○稲田委員
福祉保健もそうだし生活環境もそうなのですけれども、この一番最後のページ、専決処分の報告です。この損害の計算が参考として載っているのですが、賠償金額が、うち保険金支払金額、県費支出額などとあって、これをもうちょっと詳しく説明してもらえませんか。意味がよくわかりません。
●高田子ども発達支援課長
8ページのほうに記載をしておりますけれども、まず損害賠償金88万5,662円のうち3万円につきましては、免責分ということで県のお金で支払いを行っておりまして、残り部分の85万5,662円は保険のほうでの支払いという形になります。
その下の県側車両の損害額ですけれども、こちらは今回この事案については県側の過失10割ということで、相手方からの保険料等は入ってきませんので、全額県費での修繕という形になります。
○稲田委員
ちょっと意味がわかりません。もう一回。
◎銀杏委員長
どの辺りがわかりませんか。
○稲田委員
全部がわかりません。特にわからないのは、要するに免責3万円というのは、その事故を起こした個人に対して免責をするということなのだろうか。免責という言葉がよくわかりません。
●高田子ども発達支援課長
済みません、余り詳しくないのですけれども、3万円まではたしか保険で払われず、3万円未満の県が負担する部分については保険が適用にならなくて、そこまでは全部県が負担するのですけれども、そこを超えた部分については保険料がこの任意保険で出るということです。例えば、損害賠償が10万円かかったとしたら、3万円までは県が負担するのですけれども、3万円を超えた部分については任意保険の中で支払われる、という仕組みになっていたと思います。
○稲田委員
要するにその免責3万円というのは、結局県がこの3万円が免責されるわけだから、免責をされるというのは事故を起こした本人に対して、本人に責めを免ずるという意味なのか。
この説明がよくわからない。ちょっとわかったら説明を。
●宮本ささえあい福祉局長
全般的にそうなのですけれども、福利厚生課が公用車の自動車任意保険に入っておりまして、こういう事故が起きたときには普通は適用になると。人身事故の場合はまず自賠責が適用になるのですけれども、さらに県の場合は任意保険に入っているわけですね。保険の適用にはなるのですけれども、その保険会社との約束の中で余りに少額な部分については、つまりこの場合で3万円ですけれども、その少額な部分について保険会社はカバーしませんよという契約になっているのです。それは一般の住民の方、我々もそうですけれども、保険会社と任意保険をするときに、余りにも少額なものは払いませんということに大抵なっていると思うのですが、それと同じ仕組みです。余りにも少額な3万円というところで線を引いて、そこまでは保険会社はカバーしませんということになっているので、3万円までは県の負担になるということです。残りの部分については、任意保険に入っているので保険会社がほとんど払ってくれます、というのがこの数字です。
○福浜委員
保険会社の免責ということですね。
○稲田委員
いや、私はこの文字面だけを言っているわけなのです。そうすると、その言葉は免責ではないよ。免責という表現をするからおかしくなる。免責というのは責めを免じるわけですよ。要するに、この運転者の責めを免じるということになるのだよ。
●宮本ささえあい福祉局長
大抵こういうものは、オール県庁でこういう議案説明の仕方をしているのですが、この場合の免責というのは、保険会社と県との間の中で保険のカバーをしませんという意味の……。
○稲田委員
だから、要するに保険会社に対して免責になるということか。
●宮本ささえあい福祉局長
そう、免責という意味で使っています。
○稲田委員
だったらこういう表現はおかしい。
●宮本ささえあい福祉局長
それはオール県庁のことですので。
○稲田委員
オール県庁、それはおかしい。
●宮本ささえあい福祉局長
ちょっと財政と話をします。
○稲田委員
その表現はおかしい、システムがわからない人が見て。私がいつも言うのは、今回の政調会のときにも少し言ったのですが、横文字の問題もあるし、この議案を読むときにはわかっているのではなくて初心者になった気持ちで読んでいるわけですよ。議会人ではなくて、初心者になった気持ちで読んでいる。だからやはり県民の目線でこれは書かないと、本人たちはわかっているかもしれないけれども、この書き方では理解できない。だからそのところを、やはりきちんと書くべきだ。
ついでに言っておくけれども、横文字の話もそうだよ。それも政調会でも言ったけれども、殊さらに横文字にしなければならない問題、あえてやっている部分があるが、ちゃんとわかりいい日本語があるならば日本語に当てはめてやるべきだと思う。余りしつこくは言わないけれども。だからこれも、こういう説明では理解できない。
◎銀杏委員長
要するに、保険会社との契約上の中に書いてある免責事項という中に入っていて、それをそのまま使っているのだけれども、説明としてはわかりにくいという意味合いですので、よろしくお願いします。
○稲田委員
要するに、保険会社との間の約款に書いているわけでしょう、こういう形で。
◎銀杏委員長
ということですので、御検討ください。
○稲田委員
書き方をもうちょっと考えたほうがいい。
◎銀杏委員長
ほかにはありますか。
○浜田(妙)委員
関連なのですけれども、ここの2つの部局だけではなくて、今回委任事項として報告されている中で交通事故がすごく多いのですよね。しかもそれは前方不注意や安全確認不足などということがほとんどなのですけれども、そういう事故が随分あって、こういうことは想定内、許容できる範囲のことというふうに理解しておられるのでしょうか。それとも、これは全くないというのが本来の姿だと思っているのですけれども、間違いやミスはあるのが私たちの人生は当たり前だからということなのか。ちょっと多過ぎるので伺ってみたいのですけれども、職員の皆さんへの意識づけ、管理それから安全確保について、どんなふうに考えておられるのか、各部局の部長に伺わせてください。
●藤井福祉保健部長
こういう事故については、当然ながら全くないということを職員を含めて徹底をしているところです。日常のことで、公用車を含めて、それから自家用車、通勤等を含めて、どうしても運転する機会は多いわけですので、そういう中でも十分注意をして時間に余裕を持って、というようなことを繰り返し周知しているところであります。各所属の朝礼などいろんな機会を捉えて啓発をしているところですが、残念ながらこういう事案が起きているということはまた反省して、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。
●酒嶋生活環境部長
生活環境部も同様でございまして、こういった事故はあってはならないと承知しております。先ほども福祉のほうからもありましたけれども、公用車を使う際には日々運転する前に声かけをするとか、バックするときに複数の人がいればちゃんと別の目で点検するとか、そういった取組をするようにしております。公用、私用にかかわらず、こういった事故がないよう、職場内での周知徹底に日々取り組んでおりますので、これからも徹底してまいりたいと思っております。
○浜田(妙)委員
御本人の命も関係してくる問題なので、幅広にこういう問題については理解をしておくべきだと思うのですけれども、毎回専決処分の中に交通事故が入ってくることの状況をどう受けとめるかということは大きいと思うのですね。大きな事故にならないようにと願いますけれども、その中に仕事量が多いとか忙し過ぎるとか、時間に追われるとか、そういう職場の問題が背景にありはしないかという問題も含めて、やはりみんな立ちどまって仕事のあり方を考えてみるべきだと思っています。毎回報告されるのが当たり前になってしまってはやはりいけない。これは当たり前ではないのだ、ということをみんなで認識し合うことはすごく必要だと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◎銀杏委員長
ほかに。
○稲田委員
いい言葉が浮かんだよ。保険金の免除額とすべきだ。免責というと、こういう問題で過失の割合の問題の免責というものと混同するのだよね。確かにこれは、保険会社がその責めを免じるという意味合いだろうと思うけれども、これではちょっと言葉として言葉足らず。保険金額の免除か保険金の免除額という書き方にすると、わかりいいと思う。
◎銀杏委員長
という話でございました。検討ください。よろしくお願いします。
ほかにありますか。
○浜田(妙)委員
政調・政審のときにお伺いしたのですけれども、2ページのグループホームです。グループホームという名前、冠をつけて、国の補助制度があるということで実行されていく。それはすごくすばらしくいいことだなと思うのですけれども、本来のグループホームのあり方が本当に実行されているかどうかについて、非常に疑問を持っています。現場に出ていったときに、もともとグループホームというものが目的を持って京都大学の先生が提唱されて、それが全国に広がっていったと。ただしグループホームの目的というのがあって、残された能力をみんなで寄せ集めることによって自立度を高めていく、1人でやることはできないけれども、5人なら5人のグループを持つことによって一つの完成した仕事ができる方向に、そしてそれをお互い確認し合って自立的な生活が進められていく、というところがあったのですけれども、そうしたことがちゃんと監査で確認されているのかどうか。名前だけグループホームということが残ってしまって、本来はそういう活動すらもできていない施設が結構あって、心配しています。自立度が高い人だけが入ってこられるわけではないので、一人一人がどういう充実した日々を送っていかれるかということが狙いですので、そこがちゃんとされているかどうかについての監査はされているのでしょうか。教えてください。
●小澤障がい福祉課長
グループホームに関して御質問をいただきました。
複数の利用者の方が居宅の中で、地域の中で生活をしていくに当たって、グループホームという形態で生活を十分にすることが支援の中でされていくことが必要なサービスだと考えています。基本的には、各利用者に対して個別の支援計画を定める形になっておりまして、その計画自体が的確かどうかという形で見ていく形になっているところです。ただ、確かに個別にどこまで見れるのかということはありまして、そういうところは画一的に個別支援計画がつくられているという場合もあるのかもしれませんので、そういうところを監査の中で確認できる部分については確認していくということだと考えています。
○浜田(妙)委員
このグループホーム制度ができたときになかなか定着しなくて、全国を指導して回っておられる方がありました。グループホームそのものの目的、形というものが、本来あるべき姿として打ち立てられていたのですけれども、それが崩れていってしまっているということが現実にあって、そのことを心配しています。名目だけ残っていて、本来のあるべき姿を追求していくことの問題がおざなりになってしまっているところがあるものですから、そこは鳥取県ではきちっと押さえられているというふうにぜひ方向づけしてほしいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
◎銀杏委員長
よろしくお願いいたします。
ほかに。
○福浜委員
関連で。浜田妙子委員の言われたことと自分が言うことが合っているのかどうかわからないのですけれども。この前テレビのニュースを見ていたら、できることを積極的にやらせる、やらせるという表現はおかしいですけれども、全部手とり足とり同じようなことを支援するのではなくて、この人はこれができるからこんなことをやってもらおうと、ある施設では外に連れ出されていると。一般の人とかかわりを持たせることによって、やりがいや生きがいなどをフィードバックすることによって認知症の症状が軽減されたりと。役立ち感というところですかね、包丁を研いでというシーンで、アルバイト的に500円、ワンコインもらっておられました。今の症状が悪化しないように、全部赤ちゃんのように手とり足とりだとなかなか自立というわけにはいかないのかなと感じたので、そこまでは監査では難しいかもしれませんけれども、グループホームの成り立ちって僕は知らないのですが、ニュースを見てそういう取組があると、専門家もそういう取組をかなり評価されていました。認知症予防というか、それ以上悪化しないということに関して、そういうことではないかと思って、さっきの質問を受けたのですが。それぞれそういう気持ちを持っていらっしゃると思うのですけれども、これは要望ですが、それが本当に徹底されていくといいグループホームのあり方というのがもう一回再構築できるのかなと思ったので、一言申し添えさせていただきました。
●小澤障がい福祉課長
福浜委員がおっしゃられるとおり、地域の中でそういった交流、自立や社会参加などを通じて、障がい者の方あるいは高齢者の方を受け入れていくことは大変重要なことだと思っています。グループホームは、まさに通常の施設というよりは地域の中での居宅の中に含まれるという形で行われるサービスですので、そういった観点で地域の中で受けられるように、自立や社会参加を進めていく方向で個別支援計画など個々の方に応じた対応ができるように、県としても機会を捉えて周知等を図っていきたいと思います。
◎銀杏委員長
ほかにありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、質問も尽きたようです。
それでは、暫時休憩いたします。再開は、次の本会議が休憩に入り次第といたします。
午前10時45分 休憩
午後1時00分 再開
◎銀杏委員長
再開いたします。
ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の1議案であります。
これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
質疑ありますか。
○市谷委員
ちょっと事業にはないのですけれども、今回燃油高騰対策ということで商工労働部など、タイヤ代の補助などが出ているのです。以前も燃油高騰したときに灯油代の値段が上がるということで、福祉灯油ということで生活困窮者の方に対して灯油代の支援をしたことがあったのです。今回、そういうことを検討されなかったのだろうかと。その辺りを教えていただけたらと思います。
●宮本ささえあい福祉局長
前回の分は、平成26年度に国の経済対策ということで、その中で燃油対策もやっていいという位置づけだったと思います。今回燃油の高騰もあるということで、全部ではないですけれども、福祉事務所に聞いてはみました。けれども、そういうことが必要だという声はお聞きしておりませんので、今回は提案しておりません。
◎銀杏委員長
ほかに質疑は。
では、ないようです。
付託議案に対する次に討論を行っていただきます。討論のある方、お願いいたします。
○市谷委員
議案第1号ですけれども、賛成はしたいというふうに思っています。ただ、2点について指摘をしておきたいと思います。
先ほど尋ねた灯油代の支援のことなのですが、福祉事務所に聞いたというお話をされたのですけれども、以前は国の支援もあったということなのですが、実際には大変だという声も私たちは聞いたりしているのです。ですので、ぜひともああいう業者関係の支援は当然必要だとも思いますが、やはり福祉灯油の制度を今回も創設していただきたかったなと思っております。
あともう一つ、社会福祉士等の修学資金貸付事業なのですが、国の規制緩和で今回外国人労働者の方が介護現場で働くことになってくるということで、この事業も利用されるのではないかという話がありました。介護現場での外国人労働者ということで、言葉の問題など、どうしても人と人とのかかわりでケアをしなければなりませんのでそういう問題があったり、あと安い賃金で労働者を働かせるというようなことで、そのことが結局全体として介護現場での処遇改善につながらず、むしろ処遇を引き下げてしまう危険性があるということを指摘しておきたいと思います。
ただ、この貸付事業は外国人労働者に限定したものではなく、広く県民の皆さんが利用できる制度ですので、大いに活用を図る必要があると思っております。
本委員会所管のこの第1号議案ですけれども、その他の事業についても社会福祉施設の整備の助成や、山や自然道や砂丘でのトイレの整備などは必要なものだと思いますので、本委員会所管の議案第1号には賛成したいと思います。
◎銀杏委員長
ほかに討論ありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
それでは、議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、議案第1号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、委員長報告の作成の内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
よろしくお願いします。
以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。
午後1時05分 閉会
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