会議の概要
午前11時14分 開会
◎西川委員長
ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員の指名をいたします。
本日の会議録署名委員は、前田委員と藤縄委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の2議案であります。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
よろしいですか。
それでは、質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
よろしいですか。
討論がないようですので、これより採決に入ります。
採決につきましては、一括して採決するのがよろしいかお諮りいたします。いかがでしょうか。(「一括」と呼ぶ者あり)
それでは、一括という声がありますので、付託議案を一括して採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
続きまして、報告事項に移ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いいたします。
なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うこととします。
まず初めに、報告1、島根原子力発電所2号機の中央制御室空調換気系ダクト腐食等の住民説明会の開催結果について、水中原子力安全対策監の説明を求めます。
●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
それでは、危機管理局の資料をお願いいたします。
1ページでございます。前回の常任委員会で御報告させていただきました島根原発2号機のダクトの件と基準地震動の件について、中国電力が3月1日に住民向けの説明会をした内容を御報告するものでございます。
この説明会の背景は、前回御説明いたしましたように、ダクトの問題について原子力規制委員会で原因と再発防止対策が了承されたと、それから安全評価がレベル1だったということと、それから基準地震動が決まったことについてでございまして、これらが決まりましたら、県から中国電力に住民の方へきちんと説明してくださいと申し入れていたものについて具現していただいたものです。
説明内容につきましては、先ほど述べましたように原因究明、対策が了承されたこと、それから基準地震動が決まったということでございます。26名の住民の方に御参加いただきましたが、説明終了後、50分間ほど質疑応答がありまして20問近くの御質問がありました。例えば2号機のダクトの腐食については、腐食はいつから発生したのか、点検がおろそかになっていなかったのか、それから次のページおめくりいただきまして、基準地震動につきましては、宍道断層と鳥取沖断層は連動していないのか、今後も宍道断層は延びるのかという質問がございまして、中国電力がそれに対して回答したというものでございました。
◎西川委員長
続きまして、報告2、公益財団法人鳥取県市町村振興協会の活動内容等について、衣笠地域振興課長の説明を求めます。
●衣笠地域振興課長
地域振興部の資料の1ページをお願いいたします。公益財団法人鳥取県市町村振興協会の活動内容等について御報告申し上げます。
まず、市町村振興協会の設立目的ですけれども、市町村の健全な発展を図るために、宝くじの収益金を活用して市町村の財政支援のための貸付事業等を行うというものでございます。
役員といたしましては、理事長は鳥取市長でございまして、そのほか、市長会とか市議会の議長会、町村会、あるいは町村議長会等から推薦を受けた方々が理事になっておるというところでございます。
主な活動ですけれども、まず、市町村振興宝くじの交付金を市町村に交付するということで、ハロウィンジャンボの収益金を市町村に交付しておるというものがございます。さらに、あわせまして宝くじの販売促進のための広報をテレビ、ラジオ等を使って行っております。
続きまして、災害発生の対策事業で、予算といたしましては1,000円を上げておりますが、これは最近では平成28年にございまして、災害救助法の対象となりました中部地震の1市3町に計150万円を支援金として交付しているところでございます。
さらに、3番目でございますが、市町村の振興に資する事業は広域消防等の訓練等に要する経費を支出しているものでございます。
4番目でございますが、これは情報提供事業ということで、市町村要覧を作成しまして配布をしております。
5番目でございます。市町村職員を対象とする研修事業でございますが、公営企業の会計の研修等を県と一緒にやったりしておるものでございます。
最後に、緊急に整備を要するものについての資金貸し付けということで、市町村の起債等につきまして低利な貸し付けをしておるというところでございます。
続きまして、2ページをお願いいたします。宝くじの収益金の流れ、使途状況でございます。宝くじは、全国自治宝くじ事務協議会を他の都道府県と一緒になりましてつくっておりまして、そこで受託銀行に委託して宝くじの収益金を得ているというところでございます。
県に配分された収益金につきましては、3億円弱でございますが、市町村振興協会交付金ということで市町村振興協会で基金として運用する部分と事業費として活用する部分と分けて運用しておるところでございます。
まず、サマージャンボで入りました2億円余りのものでございますが、基金として積み立てまして、先ほど御説明いたしました起債の際の貸し付け、あるいは銀行への預託というところで活用し、さらに全国協会への納付をいたしておるところでございます。
ハロウィンジャンボの分、8,000万円強でございますが、19市町村へ配分するとともに、市町村支援事業ということで活用しているというところでございます。これは先ほどの中部地震の支援金等の資金になっておるというところでございます。
3番の交付金の事業で取り組まれているものにつきましては、これは総務省令で定められている内容の国際交流、高齢化・少子化対策、地域情報化等で活用しておりまして、市町村での活用事例といたしましては、日中友好事業、シルバー人材センターの事業、電子自治体、消防団活動等に使われておるというところでございます。
基金貸付金で市町村が取り組む事業は、法人規則で住民の安全、福祉、あるいは教育、文化、健康増進等で使われることになっておりまして、地域防犯灯の整備、障害福祉の施設の整備、あとプールの改修、公民館整備等に使っているというところでございます。
参考までに、基金の現在残高でございますが、積み立ての残高が8億9,000万円余り、市町村の貸付残高が73億円ということになっておるところでございます。
◎西川委員長
続きまして、報告3、第73回国民体育大会冬季大会(スキー)における鳥取県選手団の結果について、小西スポーツ課長の説明を求めます。
●小西スポーツ課長
3ページをお願いします。新潟県で開催されました冬季国体スキー競技の結果であります。
本県選手としましては、ジャイアントスラロームの青年男子に出ました糸乘選手の11位というのが最高でありまして、残念ながら入賞者はなしということになりました。
現時点での総合成績ですけれども、県体協調べによりますと天皇杯順位で33位、皇后杯で25位ということであります。
4ページ、5ページは、本県選手の成績一覧とスキー競技の都道府県ごとの総合成績を載せておりますので、またごらんいただければと思います。
◎西川委員長
続きまして、報告4、中国電力(株)の共架電線による無許可占用に係る不当利得返還請求について、河田道路企画課長の説明を求めます。
●河田道路企画課長
道路企画課です。県土整備部の資料1ページをお願いいたします。中国電力の共架電線の道路無許可占用につきまして、昨年5月に中国電力が公表、8月に調査結果が報告され、精査いたしまして11月に占用許可を完了したところでございますが、このたび不当利得返還請求を行うことといたしましたので、報告いたします。
無許可占用物件数につきましては、昨年9月の常任委員会で2,417件と報告させていただいたところでございますが、県で精査いたしまして、市町村道や民地内のものも含まれておりましたことから、結果といたしまして2,377件となったものでございます。
不当利得の返還請求額につきましては、中国電力が民法の消滅時効10年を援用いたしました。本県に係る債権の承認の事案が公表されたのが平成29年5月となることから、平成19年5月までさかのぼって占用料相当額及び民法での利息、年率5%で算定いたしました利息相当額を加えまして1,600万円余を請求するものでございます。
中国電力に対しましては、3月末を納付期限といたしまして請求することとしております。
県といたしましては、次年度の占用料の算定を行う際に、当該年度中に発生いたしました占用物件の数量の移動状況がわかる資料の提出を求めまして、県側で把握している占用許可物件の一覧と照合するなど、占用物件申請の実態状況について点検を強化したいと考えております。
◎西川委員長
続きまして、報告5、鳥取港のクルーズ船寄港促進の取り組みについて、森田空港港湾課長の説明を求めます。
●森田空港港湾課長
鳥取港のクルーズ客船の寄港促進の取り組みについて御報告いたします。
まず、2月26日から2月28日におきまして、フランスの小型ラグジュアリークルーズ船を運航しますポナン社のマーク・ベルベリアン氏によります鳥取港と周辺の観光地の視察がございました。その中で、2月26日に知事との面談、2月27日には深澤鳥取市長との面談を行いまして、鳥取港や周辺観光地の視察をしていただきました。
ポナン社は、2019年と2020年に新造船を日本に投入することを予定しておりまして、新たな寄港地を探しているものでございます。今後、鳥取港への寄港実現に向け、さらにポートセールスを強化したいと考えております。
続きまして、平成30年の鳥取港のクルーズ船寄港につきまして御報告いたします。
3月2日に「クルーズ講演in鳥取~お得で楽ちん!豪華客船の旅」という講演会を開催しております。そこで(株)農協観光様から、予定でございますけれども平成30年9月20日に鳥取港発のクルーズ旅行を催行するとの発表がございました。これは、ぱしふぃっくびいなすによります農協観光様のチャータークルーズでございまして、行程としましては、9月20日に鳥取を出まして9月21日に下関に到着する片道のクルーズでございます。
◎西川委員長
説明が終わりました。
それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑を行いたいと思います。いかがでしょうか。
○前田委員
1ページですけれども、今後のこともあるのですけれども、島根原発は潮風にさらされておりますので、どこでも腐る可能性があるのですよね。材質は何だったのでしょうか。
●水中原子力安全対策監兼副局長兼原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
ダクトの材質につきましては、過去そういう事例がありましたのでステンレスにかえたということでしたが、今回の事案で炭素鋼にかえることになりました。その理由は、ステンレスは腐食しにくく、腐食したときに穴が小さすぎてなかなか発見できないためです。発見のしやすい炭素鋼で塗装したもので、今後は少しでもあったらすぐわかるようにということで炭素鋼に変更することになりました。
○前田委員
次に、地域振興の1ページ、これはちょっと3問ほど聞いてみたいのだけれども、公益財団法人ですよね。この役員構成は全部関係者なのですけれども、これは学識経験者を入れる必要があるのではないかなと思うのですよね。
●衣笠地域振興課長
公益財団法人の役員等の構成につきましては、まず一番トップにありますのが評議員会でございます。評議員会は、委員御指摘のとおり関係者ではなくて第三者を入れて構成をしているところでございます。理事会は執行機関で、業務の執行をするために選ばれているということでございまして、責任あるトップの機関は評議員会で、委員御指摘のような構成になっておるところでございます。
○前田委員
では、ここに書いてあるから聞いておるので、評議員のことが一言も触れていないのですよ。それで、何が言いたいかというと、活動内容が全て市町村にかかわっておる話なのですよ。公益財団法人の設立目的というのは、公益事業もやらなければいけないのですよ。それはしていないではないですかということが言いたいのです。それは評議員会でこの使途を十分議論されたのかどうなのかという疑問を私は持っておるということです。
●衣笠地域振興課長
確かに公益財団法人でございますから、公益目的で事業を行うということは必要でございます。その中で、宝くじ等の交付や緊急災害の支援、情報提供が公益目的事業ということで仕分けされておるところでございまして、それにつきましてはまず理事会で案をつくりまして評議員会で決定していただくというようなことでやっておりまして、そこのところで認められておるということになっておるところでございます。
○前田委員
何か苦しげな答弁なのだけれども、この間言いましたね、サンテレビをよく見るのだけれども、兵庫県では、毎週各市町村をめぐってイベントやまちの紹介など、いろんなことをしているのですよ。それと比べると、全て市町村、市町村、市町村。たしか公益財団法人の設立目的は、社会貢献事業というものを何かしなければいけないのですよ。これは本当に一つもないのではないですか。どうも答弁に困っておるからいい。調べて後で報告して。
今の議会に公益的法人等への県職員の派遣の条例が出ていますね。鳥取県市町村振興協会に県職員を派遣するような条例が出ているのだけれども、この中身を見ると県関与は全くないではないですか。なぜ県職員を派遣しなければいけないのですか。
●衣笠地域振興課長
職員の派遣につきましては、私もどのように対応される予定なのかということも含めて存じ上げていないところでございますが、条例所管部局で必要だということで判断されたのかなとは思います。済みません。
○前田委員
関与していないって、だってこれはあなたのところが主管課ではないですか。主管課があって、職員の派遣が必要だと認めて今の条例案が出ているのでしょう。そういう発言ではちょっと納得できないのだけれども。だけれども、答弁できないということでしょうから、まあいいか。いいことはないですよ。後からきちっと報告して。私一人ではないですから、今言うことはまた次の常任委員会できちっと報告してください。
◎西川委員長
今のはよろしいですか。
○前田委員
一応答弁してもらう。
●高橋地域振興部長
先般より前田委員、伊藤委員から御指摘いただいた件につきましては、前回の分、今回の分につきましても市町村振興協会にきちっとお伝えして、検討をいただきたいと思っております。
職員派遣の件につきましては、総務部とまた相談の上、また次の常任委員会等で報告させていただきたいと思います。
◎西川委員長
では、そのように図ってください。
○前田委員
宝くじは、県民みんなが買っているのですよね。その収益金を分配して使っている。要は税金と同じ趣旨だと思うのですよ。県民の皆さん方にこういうことをしていますよということは、しっかりと広報する義務はあると思うのですよ。
●衣笠地域振興課長
広報が足りなかったということは、確かに委員御指摘のとおりだなと。いろいろおっしゃられていまして、宝くじの販売促進を図るための広報をやっておりますけれども、宝くじがどのように使われていくかであるなど、そこについての適切な情報提供はできていなかったのではないかなと思いますので、そこにつきましてはしっかりと市町村振興協会のほうに伝えまして、これは事業実施の中で対応できるものもございますので、そこをしっかりとやっていただくような形での要請はしたいというふうに考えております。
○前田委員
県土整備部、2ページ、クルーズ船。鳥取港にクルーズ船はいいのですよ。ただ、本当に大丈夫ですかということを2点ばかり言いたいのです。
1点は、鳥取港は大型船が入ると非常に危ないのですよね。千代川があり、物すごい流れがある。沖の防波堤がある。その間を縫って入ってくるのだけれども、夜などは怖くて本当に近づけないというのだよね。本当に大丈夫ですかというのが1点と、2点目は、鳥取港はタグ
ボートがないのですよ。タグボートは整備されたのですか。あの狭い港の中を自分だけでは回れませんよ。その2点。
●森田空港港湾課長
鳥取港のクルーズ船の入港につきましては、まず航行安全検討というのを実施しておりまして、今入られる鳥取港の最大船というのが大体3万トンまでのクルーズ船になっております。ぱしふぃっくびいなすが3万トンでございまして、これが今入ってきている最大の船になっておりますけれども、航行安全検討上はタグボートをつけることによって安全に入港できる船ということになっております。
きょう御報告いたしましたポナン社の船につきましては1万トンの船でございますので、これも航行安全検討をしておりますけれども、こちらはタグボートをつけずに安全に入港ができる船ということになっております。
タグボートがあるかないかですが、鳥取港にタグボートはございません。ですので、ぱし
ふぃっくびいなすが入港するときには、境港からタグボートを呼んできまして、タグボートをつけて入港させているという状況でございます。
そういう措置をいたしまして安全に入港をさせているというところでございます。
○前田委員
1回ごとにタグボートを回航するというのだけれども、半端な金でないと思うのですよね。本当にこれから鳥取港のクルーズ船の寄港促進をやるのだったら、環境整備しなければいけないと思いますよ。意見です。答弁は要りません。
◎西川委員長
終わりですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
そのほかいかがでしょうか。
○伊藤委員
スポーツ課に。この前、自転車の世界選手権で河端選手が銀メダルをとったのだけれども、きょうは報告がないのだけれども、なぜきょう報告しないのですか。
●小西スポーツ課長
失礼しました。非常にすばらしい成績でありまして、次回ぜひ鳥取に帰っていただいて、スポーツ顕彰をいたしたいと思います。そのときに報告もあわせてさせていただきたいと思います。失礼しました。
○伊藤委員
常任委員会に報告してもいい、喜ばしいニュースだと思うのだけれども、もう少し配慮してほしいなと思います。
◎西川委員長
そのほかいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
よろしいですか。
それでは、ないようですので、これで終わりたいと思います。
それでは、その他に移ります。次にその他ですが、執行部及び委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
執行部もよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
意見もないようですので、以上で終了いたします。
なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に一任していただけるでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さまでした。
午前11時42分 閉会
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