会議の概要
午前10時15分 開会
◎西川委員長
おはようございます。ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、伊藤委員と内田委員にお願いいたします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程の記載のとおりで、1議案であります。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。いかがでしょうか。
○藤縄委員
鳥取県の消防体制の検討事業というところですけれども、6月1日の政務調査会でもやりとりさせていただきましたけれども、これは体制ということなものですから、将来的に一元化を眺めておるのではないかなという懸念があったものですから、そのときも指摘しましたけれども、そのことはありませんね。
●安田危機管理局長
知事も議場のほうで、結論を先取りしようとするものではありませんということの答弁を申し上げております。消防の一元化ありきということではありません。言いかえれば、この消防体制の検討事業の目的として一元化を据えているということではありません。
○藤縄委員
市町村へ意見照会というところがありますけれども、知事は以前にも市町村の意見を尊重するような発言しておられますので、意見を聞いていただきたいということと、この研究会の構成案ですけれども、市町村の方も入られたほうがいいのではないかと思うのですけれども、いかがでしょう。
●安田危機管理局長
この議案説明資料のほうにも、委員からお話がありましたように、市町村の御意見を踏まえて研究を進めるというふうに記載をさせていただいております。もとより消防は自治体消防、本年で70年を迎えたわけですけれども、市町村の責務でございます。市町村の意見がまず第一だと考えております。したがいまして、市長会、町村会にもこの研究会へ参画していただくよう打診をさせていただいておりまして、議案が成立すれば参加をいただける見込みであります。
また、委員からお話がありましたように、議案が成立しましたら、全市町村に改めてこの消防体制の検討事業の目的や進め方について御相談を申し上げて、この研究会への参画の方法についても御意見をいただいて、それに基づいて参画なりをしていただく。そういうふうに考えております。
◎西川委員長
よろしいですか。
そのほかいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようですので、次に、付託議案に対する討論を行っていただきます。いかがですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようであります。
討論がないようでありますので、これより採決に入ります。
議案第1号、平成30年度鳥取県一般会計補正予算(第1号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、請願、陳情の審査を行います。
今回は、新規分の陳情4件の審査を行います。
それでは、陳情30年危機管理第11号、中国電力による島根原発3号機の適合性審査申請について、審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方、挙手をお願いいたします。
○澤副委員長
陳情30年危機管理第11号についてですけれども、島根原発から30キロ圏内の周辺自治体に対して、立地自治体と同等の事前了解権のある安全協定を改定するよう中国電力に求めること、そして島根原発3号機の適合性審査申請に関しては、長期的な視点で慎重に議論するよう要請があるため、議会として公聴会を開くなど、県民の声をよく聞いて慎重に議論すること、こういう願意であります。
これにつきましては、島根原発の3号機につきましては、4月20日及び6月14日に議員全員協議会を開催して中国電力からの説明を受けるなど、既に適合性審査申請に対して、スケジュールありきではなくて、慎重な検討、議論を進めているところであります。
一方、鳥取県、そして米子市及び境港市は、中国電力と締結している安全協定において実質的な事前了解権を有することとともに、中国電力からは安全協定の運用で立地自治体と同様の対応を行う旨を確認しており、これまでのところそのような対応がされております。
しかしながら、立地自治体の事前了解と本県側の事前報告とで文言の差があることは、県民に疑念を与えるおそれがあるため、立地自治体並みの文言にも改定することは必要であるが、県では、これまでも中国電力に対してたび重ねて申し入れるとともに、国に対しても中国電力への指導を要望していることから、趣旨採択が妥当であると考えます。
◎西川委員長
澤副委員長からは趣旨採択という御意見を伺いました。
そのほかいかがでしょうか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようですので、これより採決に入ります。
御意見は、趣旨採択のみであります。
それでは、趣旨採択とするか否かの採決を行います。
趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。よって、陳情30年危機管理第11号については、趣旨採択と決定いたしました。
次に、陳情30年危機管理第12号、島根原発3号機の適合性審査申請に関して中国電力に事前了解権を求め、慎重な議論を行うことについて、これについて審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。挙手をもってお願いいたします。
○澤副委員長
陳情30年危機管理第12号の取り扱いですが、この文言につきましては、願意については陳情30年危機管理第11号と同等だというふうに理解しております。よって、陳情30年危機管理第11号同様に、趣旨採択にしたいと考えます。
◎西川委員長
澤副委員長より趣旨採択の御意見、伺いました。
そのほかいかがでしょうか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
御意見は、趣旨採択のみであります。
それでは、趣旨採択とするか否かの採決を行います。
趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。よって、陳情30年危機管理第12号については、趣旨採択と決定いたしました。
次に、陳情30年危機管理第13号、島根原発3号機の適合性審査申請に関し県民の意見聴取と熟議を求めることについて、審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。挙手でもってお願いいたします。
○澤副委員長
これにつきまして、先進的な取り組みをさらに活性化するエネルギー戦略協議会を、防災、安全対策の助言等を趣旨とする原子力安全顧問とは別途設置し、熟議の上、意見をまとめること、また、県民の意見を広く対話型の意見聴取会を県が開催するということが願意です。
これについては、島根原発の3号機の適合性審査申請の事前報告に対する回答に当たっては、県として県民の健康と安全を守る立場から、その安全性の確認を厳格に行うとのスタンスのもとに、住民への説明、共同検証チームによる検証、原子力安全顧問の意見聴取を経て、安全を第一義として米子市長及び境港市長と協議を行い、県議会とも相談した上で行うこととしており、スケジュールありきではない、慎重な対応をとっていること、さらに県では、住民の代表である議会の意見はもとより、住民や多様な主体からの意見をしっかりと聞くこととしており、住民の関心と理解が深まるように住民説明会等で丁寧でわかりやすい説明を行うことを中国電力に申し入れておりますことから、不採択が妥当と考えます。
◎西川委員長
澤副委員長は不採択の御意見でした。
そのほか意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
御意見は、不採択のみであります。
それでは、不採択とするか否かの採決を行います。
不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。よって、陳情30年危機管理第13号については、不採択と決定いたしました。
最後に、陳情30年危機管理第15号、中国電力による島根原発3号機の適合性審査申請に関して、安易・拙速に事前了解しないことについて、審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。挙手をもってお願いします。
○澤副委員長
この願意につきましては、中国電力による島根原発3号機の適合性審査申請に関して、長期的な視点で理解ある説明を受け、慎重議論の上進める必要があり、安易、拙速に事前了解しないことです。
これについては、住民への説明、共同検証チームの検証、そして原子力安全顧問の意見聴取を経て、安全第一義に米子市長及び境港市長と協議し、県議会と相談した上で行うこととしており、陳情の願意と同じであるというふうに考えますことから、趣旨採択が妥当と考えます。
◎西川委員長
澤副委員長から趣旨採択という御意見がございました。
そのほか御意見はありませんか。
○内田(隆)委員
理由は、その澤副委員長の理由と同様なのですけれども、しっかりと対応しているということをもって、不採択でいいのではないかと考えます。
◎西川委員長
内田委員からは、不採択でいいのではないかという御意見をいただきました。
そのほかいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)よろしいですか。
それでは、意見が出尽くしたので、これより採決に入ります。
御意見は、趣旨採択、不採択であります。
初めに、趣旨採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成少数であります。
次に、不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。
よって、陳情30年危機管理第15号については、不採択と決定いたしました。
次に、報告事項に移ります。
本日は相当の分量がありますので、執行部の入れかえを行います。
初めに、警察本部、危機管理局及び県土整備部について行いますので、それ以外の部局の方は御退席をお願いいたします。
暫時休憩いたします。
午前10時28分 休憩
午前10時29分 再開
◎西川委員長
それでは、再開いたします。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
まず、警察本部から、報告1、平成30年夏の交通安全県民運動の実施について、本庄交通部交通企画課長の説明を求めます。
●本庄交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
平成30年夏の交通安全県民運動の実施について御報告します。
警察本部資料の1ページをごらんください。
実施期間は7月11日水曜日から7月20日金曜日までの10日間です。
運動の重点は、資料の2点目に記載のとおり、高齢者と子どもの交通事故防止、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底等4点です。
日を定めて実施する運動として、7月17日が、「交通安全にみんなで参加する日」及び「交通マナーアップ強化日」となっております。
県警といたしまして取り組む行事としましては、4点目に記載のとおり、鳥取、倉吉、米子、境港警察署における交通安全パレード、郡家警察署における自転車安全運転推進リーダーによる自転車安全指導、各警察署における交通安全広報、黒坂警察署における働く車とふれあう交通安全・防災教室などとなっております。
その他、運動を通じて交通事故抑止が図れるよう、各種行事、交通指導取り締まり等に取り組んでいきたいと考えております。
◎西川委員長
次に、危機管理局から、報告2、大阪府北部を震源とする地震に対する鳥取県の支援状況について、國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
危機管理局資料1ページからお願いいたします。6月18日に発生いたしました大阪府北部を震源とする地震に対する本県の支援状況について御報告をいたします。
この地震では、13市町に災害救助法が適用されるなど、人的、物的被害が発生しております。被災地の早期復興を支援するため、鳥取県では発災初日から、枠の表に書いてあるとおり、支援活動を行っているところでございます。この表を中心に御説明をさせていただきます。
まず、表の一番上、リエゾンでございます。被災地の状況を素早く把握するために、初日から3日間、兵庫県庁と大阪府庁にリエゾンを派遣いたしました。
当日18日から、建築技師及び土木技師によります、建物とそれから宅地の応急危険度判定のニーズを把握するために、先遣隊を3日間派遣しております。その調査結果、それから現地の要請に基づきまして、被災建物応急危険度判定は、20日から24日までと、それから第2陣は26日まで現地茨木市内で活動を行っております。
それを受けまして、家屋の被害認定の準備を各市役所でしないといけないのですが、それに対する支援要請がございました。寝屋川市役所と茨木市役所に対しまして、倉吉市、湯梨浜町、鳥取県で、窓口業務や内部の体制についてどうすればいいかということについて支援を行うために職員の派遣を行いました。
それを受けまして、きのうからですが、建物の被害認定調査の応援職員を、第1陣として米子市、琴浦町、倉吉市、それから県職員からは茨木市に金曜日まで派遣を行っております。
枠の一番下の表でございます。鳥取県職員によります職員災害応援隊を市のボランティアセンターに派遣をいたしまして、そこでのニーズに応じた活動を行っております。
あとは、1ページ目から個別の項目について記載をしております。
まず、2番目、被災建物応急危険度判定士の派遣ですが、6月末時点で1万棟近い建物の調査を行ったうちの345棟について、本県の危険度判定士が判定を行いました。
2ページ目をお願いいたします。2ページ目の4番目、鳥取県職員災害応援隊の派遣でございますが、建物の中の片づけですとかブルーシートの搬送、それからブロック塀の撤去などに、今4陣まで派遣をしておりまして、あすから5陣を派遣する予定にしております。
6番目、家屋の被害認定調査に係るコーディネーターの派遣でございますが、派遣させていただいた寝屋川市からは、体制整備に当たって非常に具体的な助言をいただけて助かりましたという声をいただいております。
7番目でございますが、家屋の被害認定調査は、先ほどの枠の表で説明させていただきましたが、ただいま活動中でございます。来週のニーズにつきましては、今、関西広域を通じてニーズ把握を行っているところでございます。
8番目、鳥取県社会福祉協議会のボランティア隊でございますが、あすから10名程度派遣をされるということで決まっております。
9番目でございます。知事が被災地を6月23日に訪問をいたしました。松坂屋高槻店での慰問的なスイカの振る舞いに加えまして、茨木市の水尾小学校の体育館におきまして、避難された皆さんや地域の住民の方にスイカや梨ゼリー等をお届けし、激励をさせていただいております。
地震の状況は下に掲げているとおりでございますが、被害状況で、下から3行目、一部損壊1万9,000棟となっておりますが、きのう時点でまた新しい数字が出まして、2万3,500棟余りとなっておりまして、まだ被災の建物の件数はふえているところでございます。
◎西川委員長
次に、報告3、島根原子力発電所3号機に関する対応について及び報告4、中川原子力防災担当大臣・伊藤副大臣の島根原子力発電所地域の視察について、木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長の説明を求めます。
●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
それでは、4ページになりますけれども、島根原子力発電所3号機に関する対応について説明いたします。
中国電力から、安全協定に基づいて、ことしの5月22日に適合性審査申請の事前報告を受けまして、この2週間ですけれども、県が米子市、境港市と連携しながら行った対応について説明いたします。
まず、1つ目の、鳥取県原子力安全顧問会議の開催ですけれども、こちら6月23日に行われまして、適合性審査の申請の内容について、顧問の専門的知見に基づいて確認いただいたところです。
(3)の出席者のところですけれども、アの鳥取県原子力安全顧問というところですけれども、今顧問は14名いるのですけれども、その14名中10名というかなり多くの顧問の方に出席いただいて、貴重な意見をいただいております。
(4)議題と主な内容のところですけれども、適合性審査申請についてでして、設計基準対応や重大事故等対応について議論をしたところです。
下の主な質疑応答等の要旨ということで、一部紹介しますと、まず地震関連でいうと、1つ目、宍道断層の長さについて再度確認したいという顧問の発言がありまして、それに対する中電の回答としては、断層の活動性を完全に否定できない部分、範囲というのを、今回含めて、以前25キロとしていたのを東側に39キロ延ばしましたという説明がありました。
また、延ばしたことによって、鳥取沖西部断層と連動するのではないかという懸念があるのですけれども、そちらも規制委員会のほうで審査で了承されているという回答がありました。
あと、4ページ一番下のぽちですけれども、電源喪失に関する懸念の質問がありまして、特に福島第一原発事故では水位計が壊れ、炉心に水がないのに炉心に水があると示してしまった。電源喪失時には、炉心に水があるかどうか、どうやって確認するのだという質問がありまして、これは直流電源喪失時でも水位がわかるような対応・対策を行っている。あと、直流電源とかバックアップ電源の強化も行っていますという回答がありました。
5ページに移りまして、(5)のところ顧問会議の最後ですけれども、占部座長から総括としてのコメントがありまして、今回申請の内容に基づいた説明を受けまして、顧問の専門の立場、市民、県民を代表する立場で確認していただいた。ただし、本日確認した内容については、これからまとめていくことになるけれども、まだ確認すべきことがある。したがいまして、引き続き顧問会議を開催しまして、特に次回は福島事故を踏まえた安全性の確認ということで、顧問の先生から活発な意見をいただきながら、申請内容を適切に確認いただきたいというコメントがありました。
続いて、2番の共同検証チーム会議の開催ですけれども、第7回、第8回と行われまして、どちらも議題としては適合性審査申請の内容について議論しております。内容も、重大事故等の対応ということで一緒なのですけれども、8回目につきましては、それに加えて、重大事故の進展を想定して時系列に具体的な対策ということで、具体的にはその福島事故の実際の事故シナリオを用いて、事象進展の中でそれぞれの個々の安全対策がどのように機能するかといった説明をしてもらったところです。その後質疑応答を行いました。ただ、その内容自体がちょっと専門的でして、理解が難しかったということから、引き続き理解度に合わせた説明をお願いしているところであります。
3つ目の住民説明会の開催ですけれども、こちら、県、米子市、境港市が、両市が常々求めていた住民説明会が、米子市と境港市両市で行われるということで、県職員も派遣しまして、しっかりこちらの説明、質疑応答を聞き取っていきたいと思っております。
続きまして、6ページですけれども、中川原子力防災担当大臣、伊藤副大臣の島根原子力発電所地域の視察についてです。
島根原子力発電所地域の原子力防災体制の現状と課題の把握を目的としまして、中川大臣と伊藤副大臣が、まず平井知事と県庁で面談を行いまして、その後、琴浦町のほうに移動しまして、琴浦大山警察署を視察しました。その後、鳥取大学医学部附属病院、先日原子力災害拠点病院に指定されましたけれども、こちらの視察を行っております。
まず、1つ目、知事との面談について、(2)の概要ですけれども、本県の原子力防災の取組や対策、充実、強化させた具体策について意見交換、要望等を行っております。例えば取組ですと、米印の2のところなのですけれども、例えば避難経路やモニタリングポスト、モニタリング車等の配備等といった体制の状況などを説明しております。強化具体策については、米印の3のところですけれども、これまでずっと国に要望しております原子力防災対策の交付金や人件費等経費の国からの適切な負担というのを説明しております。
知事からの要望としては、本県は熱心に対策に取り組んでいるということを踏まえた上で、周辺地域の意見を尊重しながら再稼働の判断は行われるべきであるということと、あと、立地自治体と同等であるべきということを要望しております。
これに対して、大臣のほうからは、関係各省庁と連携しながら、必要な支援等について検討したい旨の発言をいただいております。
知事の面談後ですね、2番のところですけれども、琴浦大山警察署のほうを視察しました。まず、駐車場のところで、原子力防災資機材を展示しまして、そこを視察してもらっております。例えば移動式ホールボディカウンタ車やモニタリング車といったものを展示しまして、そちらの導入目的とか機能等を確認していただいたところです。その模様が、7ページの中段の写真のところですね。こちら除染テントやコンテナの機能等を大臣、副大臣に確認してもらっているところです。
続いて、(2)のところですけれども、災害対策室となります実動機関現地合同調整所というところなのですけれども、そこを視察してもらっております。実動機関、警察、消防、自衛隊、海上保安庁が情報把握と指揮を行うために設置されたものでございます。概要の説明や避難計画、交通管制等の状況ということを確認していただいて、こちらも7ページの一番下の左の写真ですけれども、そこに載っております。
3番目、鳥取大学医学部附属病院を視察しまして、患者の受け入れ手順や除染方法について確認していただいたところでございます。
◎西川委員長
次に、報告5、消防防災航空隊発足及び消防防災ヘリコプター運航20周年記念事業について、報告6、鳥取県地域防災推進大会の開催について及び報告7、「イザ!カエルキャラバン!
inさかいみなと」の開催について、森本消防防災課長の説明を求めます。
●森本消防防災課長
資料8ページをお願いいたします。鳥取県消防防災航空隊は、平成10年7月6日に発足しまして、防災ヘリでの活動を開始しております。ことしで20周年を迎えることから、記念事業を行うことといたしました。
記念事業ですけれども、7月28日に鳥取砂丘コナン空港のグランドオープンがございますので、この日にあわせて行わせていただきます。
中身ですけれども、ヘリコプターを使いました救助訓練を展示させていただきます。時間が12時半から13時、場所がターミナルビルと滑走路の間のグラスエリアでございます。こちらのほうは空港ビルの屋上にあります展望ロビーのほうに見学者を誘導しまして、隊員が御説明をさせていただきます。
そのほか同じ日の10時から15時の間には、ヘリ模型、パネルやビデオの放映をターミナルの1階で行います。なお、パネルの展示につきましては、7月26日から8月1日の間も行ってございますので、空港御利用の際はごらんいただければと思います。
2番目に、20年間の運航状況をグラフ化させていただいております。赤いほうのグラフがいわゆる緊急出動でございます。年によって若干の増減はございますけれども、基本的には増加傾向にあるものと考えてございます。
次に、9ページ目をお願いいたします。鳥取県地域防災推進大会を開催いたしますので御報告をいたします。
目的としましては、自主防災組織への参加の促進と防災リーダーの活動支援でございます。
日時が7月29日の日曜日午後1時半から4時40分まで。場所が倉吉体育文化会館でございます。現在参加申し込みを受け付けておりまして、かなり多数の方に参加いただけるものと考えております。
中身ですけれども、1時半から自主防災組織等の知事表彰を行い、その後、表彰団体によります事例発表、最後に兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科科長の室崎益輝先生によります記念講演をいただくことにしております。
最後、10ページをお願いいたします。主に5歳から9歳までの子供とその御家族向けの防災訓練プログラムです。「イザ!カエルキャラバン!」をことしは境港市で開催いたします。
日時ですけれども、夏休み期間中の日曜日、8月5日の日曜日午後1時半から4時半までの間です。場所は境港市保健相談センターです。
中身ですけれども、使わなくなったおもちゃを取りかえっこするかえっこバザール、それから防災に関する知識、技術をゲーム感覚で学べる防災体験プログラムを数種類、それからそこの防災体験等をしていただくともらえるカエルポイントを使っておもちゃのオークションに参加できるおもちゃのオークションなどが内容となっております。
この「イザ!カエルキャラバン!」につきましては、平成27年度から倉吉、鳥取ということでやっておりまして、ことしは初めて西部地区での開催となってございます。
◎西川委員長
最後に、県土整備部から、報告8、大阪府北部を震源とする地震に対する鳥取県の支援状況については、先ほど危機管理局より説明がありましたので説明は省略します。
報告9、県管理道路沿いにあるブロック塀の緊急点検の進捗状況(6月29日現在中間報告)、河田道路企画課長の説明を求めます。
●河田道路企画課長
県土整備部資料4ページをお願いいたします。大阪府北部の地震によりますブロック塀の倒壊等の事案を受けまして、県管理道路沿いのブロック塀について点検を行っておるところでございまして、6月29日現在の結果について報告いたします。
点検概要につきましては、6月20日から7月6日までということで、道路巡視パトロールの目視によりまして、高さが2.2メートルを超えるものや、ひび割れ、破損、傾いているもの等の状況につきまして調査を行っているところでございます。約9割の巡視が終わったというところでございます。
結果につきましては、表のとおりでございます。高さ2.2メートルを超えるブロック塀が8件、そのうちひび割れ等があるものが5件、その他のブロック塀でひび割れ、損壊、損傷、傾きがあるものが85件が確認されたというところでございます。
今後、抽出しました箇所につきまして、建築指導部局との合同調査を実施いたしまして、建築基準法上の適合等について確認するとともに、ひび割れ等による倒壊のおそれがあるものと判断されたものにつきましては、通行者への注意喚起及び管理者への補修、撤去等の必要があることの注意喚起を図っていき、通行者の安全確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。
◎西川委員長
次に、報告10、大分県中津市の土砂災害を受けた緊急点検の結果について及び報告11、岩石採取場現地検査結果について、的場治山砂防課長の説明を求めます。
●的場治山砂防課長
資料5ページをお願いいたします。4月の当委員会におきまして、大分県中津市で発生しました土砂災害を受けまして緊急点検を実施することを報告しましたが、その点検が終了いたしましたので、結果を報告いたします。
点検対象の抽出に当たりましては、鳥取大学名誉教授の藤村尚先生などの専門家の意見を踏まえ、急傾斜地の崩壊に係るイエロー区域、土砂災害警戒区域3,470カ所を対象といたしまして、火山岩類で形成されている土地で、斜面高さが100メートル以上、最大傾斜度45度以上の条件で絞り込みを行い、中ほどの表にありますとおり、大分県中津市と同規模の災害が発生するおそれのある箇所として6カ所を抽出いたしました。
点検に当たりましては、現地点検の前に、地質図、航空レーザー測量結果などにより地質、地形要因の把握を行い、現地のほうでは植生であるとか湧水、落石などの点検を行うとともに、住民の皆様への聞き取り調査をあわせて行いました。
点検の結果、対策斜面及びその周辺に土砂災害発生の要因となり得る崩壊跡や湧水などが幾つか確認されましたが、直ちに土砂崩壊につながるような変状は、抽出した6カ所いずれの箇所においても確認されませんでした。
なお、これらの点検結果につきましては、結果と日ごろから留意することなどを取りまとめ、住民の皆様、関係する市町村の防災担当の方々に説明するとともに、ふだんと違うことなどが確認された場合は、速やかに県、市町に報告をしていただくように説明を行いました。
続きまして、資料6ページをお願いいたします。岩石採取場の現地検査結果について報告いたします。
採石法に基づきます現地検査を、現在稼働中の26カ所と、休止、廃止後2年以内の6カ所の岩石採取場において、5月14日から30日にかけまして検査を実施しましたので、その結果を報告いたします。
まず、稼働中の岩石採取場においては、命令措置、監督命令に該当する箇所はありませんでしたが、9カ所において掘削区域の明示などの行政指導を行いました。この9カ所のうちの4カ所につきましては、指導内容は違いましたけれども、昨年に続いて行政指導を行った箇所でございました。また、行政指導を行った9カ所につきましては、日常の点検におきまして随時対応状況等を確認しておりまして、7月末には対応が完了する見込みでございます。
次に、休止、廃止後2年以内の岩石採取場においては、是正措置が必要な岩石採取場はありませんでした。
引き続き、岩石採取場の安全対策、認可計画等の遵守については、日常点検等において適切に管理、指導を行うこととしております。
◎西川委員長
報告12、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告については、県土整備部資料7ページのとおりであり、説明は省略いたします。
それでは、ただいままでの説明につきまして質疑を行いたいと思います。いかがでしょうか。
○前田委員
危機管理局の4ページの主な質疑応答等の要旨の中の、真ん中辺の、最近、鳥取県中部地震、島根県西部地震、大阪府北部地震等、大きな地震が発生している。これらの地震から新たな知見が出ているものもあるので、これらの最新の知見を踏まえた追加検討を希望する。こういう質問が出て、回答があるのですけれども、鳥取県中部地震に係る知見については、宍道断層の地震動については考慮されていると考えている。島根県西部地震及び大阪府北部地震については、今後新たな知見が出てくれば適切に対処していきたい。こういう回答がなされております。820ガルということで、原子力委員会もそれでいいということになって進んでおるのだけれども、これを読むと、820ガルをもう一回見直すということですか。
●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
820ガルということで、今の段階では出たのですけれども、再度知見が得られれば、820ガルを見直すということも中国電力はおっしゃっております。
●水中原子力安全対策監兼副局長
ちょっと補足をさせていただきたいと思います。現在の820ガルというのは、鳥取県中部地震とかも含めてチェックしてあるところで820ガルで今のところは大丈夫だけれども、さらに今後大阪府北部地震とか、いろんなものの新たな知見が出てくれば、当然我々が求めているとおり、見直すという意味で、現在のところは820ガルで大丈夫という趣旨です。
○前田委員
2号機は820ガルで、もう審査が進んでおるので、それをまた見直したら、2号機の審査をもう一回プレーバックするのですか。
●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
そうですね、もし最新の知見を得て、820ガルよりもまた新たなガル数というものが出れば、耐震設計のほうに恐らく反映させる、強度をはかるということになると思います。
●水中原子力安全対策監兼副局長
補足の答弁をさせていただきます。現在のところ820ガルで審査されていまして、それについては3号機にも今のところその数字で使われるけれども、委員のおっしゃるとおり、今後もし先ほど言った新たな知見で上がれば、バックフィットされて、2号機も3号機もそれの耐震に耐えれるものに設計が変更されるということになるという意味でございます。
○前田委員
820ガルがね、どういうものかという、またその話をしなければいけないのだけれども、震度でいうと7以上ですよ。820ガルというのはちょっと想像できない震度ですよ。私は、今までの説明聞いて、本当に一番危険側で震度は考えてあると思うのだけれども、答弁としてはこうなのだろうけれども、私は大丈夫だと思っておるのだけれども、どうですか。
●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長
中国電力の見解も、820ガルというのはかなり余裕というか、安全側に見て余裕を持って設定しているというふうに説明を受けていまして、新しい知見が得られれば見直すのですけれども、820ガルで大丈夫だろうというところで説明を受けております。
○前田委員
そうすると、もう少しこれを丁寧に書いてもらわないと、820ガルそのものがおかしいと読めてしまう。これは誤解を与えますよ。
●水中原子力安全対策監兼副局長
表現の方法は今後工夫していきます。委員がおっしゃられますように、現在はもう820ガルで大丈夫なのだけれども、予断を持ってはいけない。これで安全を満足してはいけないという意味で、新たな知見が出れば、当然バックフィット、反映させていくという意味でございましたので、そこら辺が県民の皆さんによく伝わるような書き方、今後とも工夫していきたいと思います。どうもありがとうございます。
○前田委員
今度、1ページ、大阪府北部を震源とする地震について。徳島県と災害協定を結んで、一緒に行動しましょうねと、こういう約束でやっておるのだけれども、この高槻市、茨木市などは徳島県と連携してここに入ったのですか。
●國米危機管理局副局長兼危機管理政策課長
入った場所をどうやって選んだかということなのですけれども、先遣隊が入ったときに、そこで現地の大阪府の職員ですとか、現場の市の方からの要請がある、それからほかのところの要請の状況、あと災害応援隊でいいますとボランティアセンターの立ち上がり状況などを見て派遣先を決めています。
徳島県は別途、徳島県の建築士会などの派遣も行っておられますが、我々はこういう出し方をしますよという徳島県には情報提供はさせていただいています。ただ、一緒にスクラム組んでゴーまではちょっと今回やっておりませんでした。情報のやりとりはしておりましたが、現地ニーズを最優先で、スピード感が要るかなということで動かさせていただいていた次第でございます。
○前田委員
やはりね、徳島県とこうして連携でやっておるので、鳥取県中部地震のときもいち早く徳島県が来てくれたのだけれども、やっぱり一緒に出かけていって、日ごろから鳥取県と徳島県の連携をきちっと密にすべきだと思うのですよ。これからでも遅くないですから、2万3,000棟も被害が出ているので、僕はやっぱり徳島県と連携してやるべきだと思うのですよ。
◎西川委員長
要望でよろしいですか。
○前田委員
いや、安田局長がにこにこしておられる。
●安田危機管理局長
御意見ありがとうございます。おっしゃるとおりでございます。これまでも徳島県とは連携を密にして活動しております。ただ、その時々によりまして、同じ場所で活動する場合と、役割分担をしてやる場合とございまして、今回の場合は國米副局長のほうが申し上げましたけれども、事前に双方の活動状況、考え方みたいなことは情報を交換をしております。そういう意味では連携はしておりまして、たまたま徳島県は正式な関西広域連合の構成員でございまして、鳥取県は防災の部分では関西広域の中に入っていないという違いもあったりもしまして、あるいはその県の中の建築士の状況とかということもあったりしますので、それぞれの最善の支援をしているということでございます。引き続いて連携は密にして活動していきたいと思っておりますし、そのことについては徳島県も全くそれと同じ気持ちでいらっしゃると思いますので、そういうふうに努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◎西川委員長
よろしいですか。
そのほかいかがでしょうか。よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、ないようですので、次に移りたいと思います。
次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)よろしいですか。
それでは、意見がないようですので、警察本部、危機管理局、県土整備部についてはこれで終了します。
それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩いたします。5分程度休憩いたします。
(執行部入れかわり)
午前11時04分 休憩
午前11時10分 再開
◎西川委員長
再開いたします。
引き続いて、地域振興部及び観光交流局について行います。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってよろしくお願いいたします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うこととします。
まず、地域振興部から、報告13、中央大学、公立鳥取環境大学及び鳥取県との連携協力に関する協定について、齋藤教育・学術振興課長の説明を求めます。
●齋藤教育・学術振興課長
地域振興部資料1ページをお願いいたします。中央大学と公立鳥取環境大学と鳥取県との連携協力に関する協定を締結いたしましたので、その報告でございます。
去る6月19日に調印式を行いました。場所は知事公邸でございます。
出席者でございますけれども、中央大学から福原学長、それから公立鳥取環境大学から江﨑学長、それから平井知事、三者が集まりまして調印をしたというところでございます。
具体的な連携協力の内容でございますけれども、主としては教育に関する連携協力、連携協定でございまして、教員の人事交流や学生の相互派遣を今後目指していきたいというものです。ただ、平成30年度はまだ初年度で、準備の期間が十分ではございませんでしたので、スモールステップから開始するということになりますけれども、平成30年度連携事業のところですが、サマースクールの実施ということを考えております。具体的には平成30年8月29日から31日にかけて、岩美にありますむらなかキャンパスを拠点といたしまして、環境大学が実施するフィールドワークに中央大学の学生にも参加していただいて、一緒に研究等をしてもらったり、それから地域の住民との交流をしてもらったりということを考えているところです。
ただ、これは、先ほども申しましたように、初年度ですので小さなスタートになりますけれども、今後この交流を拡大し、進化を図っていって、行く行くはサテライトキャンパスの誘致につなげていきたいと考えております。そのことは調印式の挨拶の中でも平井知事が福原学長のほうに向かいまして述べておられました。
今後もこういうふうなことを通じまして関係人口の増加に努めたいと思っております。
◎西川委員長
次に、報告14、鳥取県立県民文化会館フリースペースの暑さ対策について、池上文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。
●池上地域振興部文化振興監兼文化政策課長
資料2ページでございます。鳥取県立県民文化会館フリースペースの暑さ対策についてでございます。
先回の常任委員会の際に、県民文化会館のフリースペースの暑さ対策の検討をということで御意見を頂戴いたしました。新たに次のとおり対応することとして、引き続き効果的な方法を検討したいと思います。
現状といたしましては、ガラス窓に囲まれておりますため、日差しの強いときは室温が高くなっております。現在は、2に記載しておりますとおり、1階フリースペースのガラス戸をあけたり、上方の排煙用の窓をあけることにしております。また、フリースペースで受付等をされる方に扇風機を使っていただいております。そのようにして空調を補っているということでございます。
また、3に記載しておりますとおり、7月から可動式のスポットクーラー4台を設置いたしまして、空調の風が届きにくいところ、暑いところで利用できるようにいたしました。この夏はこの可動式のクーラーや扇風機を併用した暑さ対策をしたり、建物のエネルギー効率を診断する機関などにも尋ねたりしながら、よりよい方法がないか検討していきたいと考えております。
過去の検討状況につきましては、4のところに記載しております。平成16年度に空調機の増設の方法を検討いたしましたが、配管スペースの問題等があり、予算化には至っておりませんでした。また、平成27年度にはコーティング剤を塗布する案につきましても、費用対効果等の観点から保留になっております。引き続き検討したいと思います。
◎西川委員長
次に、観光交流局から、報告15、ユネスコ世界ジオパーク再認定に係る現地審査日程について及び報告16、山陰デスティネーションキャンペーンオープニングセレモニーの開催結果について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。
●岩下観光戦略課長
それでは、観光交流局資料1ページをごらんください。ユネスコ世界ジオパーク再認定に係る現地審査日程について報告をさせていただきます。
前回の常任委員会で報告させていただいたとおり、8月6日から8月9日までの4日間ということでございます。
視察場所といたしましては、鳥取砂丘、それから拡大エリアで繰り入れられました青谷、それから浦富が中心となっております。
審査員につきましても、前回の報告と同じでございまして、アイルランドのキャロル・グリーソン審査員。こちらの審査員は、ジオパークの持続可能性でありますとかローカルコミュニティーとのかかわりなどに関心がおありになるということでございます。それから、中国のルー・チンフェイ審査員。こちらの方は2018年に新たな専門審査員となった方でございますので、幅広い準備が必要な状況でございます。
審査のポイントといたしましては、下のほうにけい線書きで書いております。平成26年に世界審査のときの指摘事項は条件つきではなかったので、御承知いただきたいと思いますけれども、青谷とか気高の拡大エリアの地質遺産の解説などを充実してほしいという指摘がありましたので、こちらについては、長尾鼻、井手ヶ浜、浜村温泉を含めた18カ所に解説パネルを設置しております。
2ページの(2)番でございますけれども、こちらは条件つきになりまして、平成29年の日本審査の指摘事項に対する対応でございます。主に事務局長を初めとする職員の頻繁な人事異動による統括力の欠如が心配をされておりますので、こちらについて短期的な人事異動の影響を受けない兵庫県OB人材をことし4月から登用をしております。
5番目の審査結果発表の時期でございますけれども、基本的には未定でございますけれども、昨年度に何カ所か世界ジオパークの再審査を行った結果が、その次の年の2月に発表されておりますので、今の予想といたしましては、平成31年2月ごろが予想されるのではないかと考えております。
引き続きまして、右肩に別冊と書いてありますほうの観光交流局資料1ページをごらんください。山陰デスティネーションキャンペーンオープニングセレモニーの開催結果でございます。
いよいよ7月1日から山陰デスティネーションキャンペーンが開催いたしました。こちらにおきましては、今後継続して運行される観光列車「あめつち」の出発式など、あと米子駅のほうでは山陰DCオープニングセレモニーを行ったところでございます。鳥取県議会の副議長さんにも出席をいただきました。それから、この期間中、観光客の数がふえてくるのに対応するために走らせます臨時特急の「大山」、それから団体列車の「やくも」号などの出発式、出迎え式を行っております。この山陰DCに関連して、全国のJRの駅の約1,000カ所に山陰のポスターを掲出するとともに、全国JR6社の主要駅、特急列車の内座席ポケット、旅行会社等でガイドブックなどを配布する予定にしております。具体的にPRイベントを、岡山駅、姫路駅、三ノ宮駅などで活動を行ってまいりますとともに、6月30日から運行を開始しております山陽新幹線のハローキティ新幹線内でも山陰のPRなどを行って、これを機に特別な旅行商品を数多くつくっていただくことで多くの送客を期待をしているところでございます。
一番下の4番目ですけれども、今回のデスティネーションキャンペーンから初めて訪日外国人の誘客も対応にしております。それの関係で、当県にお泊まりのお客様が一番多いゲートウエイであります、特に関西空港からのお客様への利便性向上として、関西ワイドエリアパスの利用範囲に智頭急行線を7月10日から入れてもらうことができるようになりましたので、報告をさせていただきます。
◎西川委員長
次に、報告17、米子ソウル便の2018年夏季運航スケジュールの変更について、報告18、台湾と鳥取砂丘コナン空港のチャーター便の運航計画について及び報告19、東アジア地方政府観光フォーラム(EATOF)2018総会の開催について、鈴木観光戦略課国際観光誘客室長の説明を求めます。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
それでは、3ページをごらんください。米子ソウル便の2018年夏季運航スケジュールの変更について御報告申し上げます。
米子ソウル便でございますが、昨年12月から5便で運航しておりますが、このたび機材整備による機材繰りの影響で、8月27日から10月27日まで3便で運航されるとエアソウル米子支店が発表いたしました。
1の変更概要でございますけれども、木曜日、土曜日の2便、今、火、木、金、土、日と週5便運航しているものの木曜日、土曜日の2便が非運航となる予定でございます。
これは、2段階で書いておりますのは、当初8月27日から9月21日までというふうに公表されていたのですが、その後、昨日でございますが、10月27日まで延長の変更がありましたので、こういった書き方をさせていただいております。
なお、10月27日以降の運航について、エアソウル米子支店のほうではまだ未定ということでお聞きしております。
今後の対策でございますが、10月28日から冬のスケジュールが始まります。冬のスケジュールでは5便体制を維持していただくよう、以下の取り組みを実施いたしまして、利用者の増加を図ってまいりたいと考えております。
インバウンド対策でございますが、特に個人旅行客へ、例えばJRパスのようなものをプレゼントするようなキャンペーンをしたり、実は6月に動画配信サイトのユーチューブに、女子旅、鳥取の女子旅の動画広告を配信いたしましたら、非常に多くの方が見ていただきましたので、それをまた7月もやりたいなと考えております。
また、アウトバウンド対策としましては、夏休みの緊急特価キャンペーンを情報発信をしたり、隣接県と書いておりますけれども、これは岡山北部、例えば津山市等ですね。実は最近そういったところから、米子ソウル便がLCCになった関係で、値段が安くて使いやすいということで利用者が出てきておりますので、いわゆる岡山県北エリア等に新聞広告を打つなどの利用促進対策、アウトバウンドの市場を広げる取り組みもさらに強化してまいりたいと考えておるところでございます。
4ページでございます。台湾と鳥取砂丘コナン空港のチャーター便の運航計画についてでございます。台湾と鳥取空港でございますが、次のとおりチャーター便の運航計画がございますので報告いたします。
2つございまして、1つは、台北からのチャーター便でございます。これは全てインバウンド、台湾からのお客様が利用される連続のチャーター便でございます。このチャーター便が就航されますと、台湾から鳥取砂丘コナン空港への初めての連続インバウンドチャーター便となります。満席でおいでいただければ、最大で930名の観光客が県内を訪れることとなっております。就航日でございますが、11月11日から12月の5日まで計7往復。航空会社はチャイナエアライン、台湾の最大手の航空会社中華航空でございます。(5)のツアーコースでございますが、4泊5日の日程で、秋の山陰、紅葉やカニを楽しんでいただくようなコースが御用意されている模様でございます。
2番目が、台中からのチャーター便でございます。こちらはまだ調整中の内容になりますが、11月上旬に複数回就航をしていただくように今働きかけをしておるところでございまして、航空会社はマンダリン航空、華信航空ということでございます。これは先ほど出てきましたチャイナエアラインの子会社でございまして、こういった航空会社とも連携をしたチャーター便の誘致も進めておるところでございます。
5ページをごらんいただけますでしょうか。東アジア地方政府観光フォーラム、通称
EATOF(イートフ)と呼んでおります。2018総会の開催について御報告申し上げます。
一番下の参考のところに東アジア10地域の地方政府の名前を書かせていただいております。この10地域の知事、観光関係者が集まりまして、お互いの地域間の観光交流を増進していこうということですとか、また世界各地からこのエリアに観光客を誘致していこうということを目的に設立されておりまして、この東アジア地方政府観光フォーラム、EATOFの総会を8月に鳥取県で開催するものでございます。鳥取県では2004年に次いで14年ぶり2回目の開催ということになります。
期間でございますが、8月10日から3日間、西部地域で行います。参加者といたしましては、この加盟地域の知事や省長、または代理の方、約100名の方が集まることとしております。
今回、大山開山1300年祭が行われておる期間中にもなることから、この大山開山1300年祭と連携した総会を開きたいと考えておりまして、6の日程のところをごらんいただきたいのでございますが、8月10日には「山の日」記念全国大会レセプションがございますので、このレセプションとあわせて晩さん会を開催させていただきます。
8月11日でございますが、「山の日」記念大会全国大会にEATOFメンバーも出席をし、またその日の午後には知事会議ですとか、共同宣言文の署名等を行う予定でございます。並行して、トラベルマート、いわゆる旅行会社同士の商談の場を設けて、鳥取に来ていただくようなツアーを造成していただくような商談会も開催したいと考えております。
8月12日は県内視察でございます。
このような各地域との交流を深めながら、相互交流が増進していくよう実施してまいるものでございます。
なお、「山の日」記念全国大会につきましては、議員の皆様にも御案内をさせていただいておりますので、ぜひ御参加いただきますようお願いを申し上げます。
◎西川委員長
次に、報告20、米国バーモント州との姉妹提携について、遠藤交流推進課長の説明を求めます。
●遠藤観光交流局交流推進課長
観光交流局資料6ページをお願いいたします。米国バーモント州との姉妹提携についてでございます。
米国バーモント州とはこれまで青少年分野を中心に交流を進めてきておりましたが、姉妹提携を調印するということに調整ができましたので、報告いたします。
バーモント州については、平成20年に平井知事が訪米いたしました際に、国際親善に関する覚書というのをバーモント州の知事との間で結んで以降、青少年分野を中心に相互交流をしてきたところです。こういったことを踏まえて、昨年7月に全米知事会の折に平井知事がバーモント州知事と面談いたしまして、姉妹提携について提案をし、ようやく調整がまとまったというところでございます。
米国につきましては、日本とも文化や経済など深い関係にあるところであります。本県にとっては初めてというような姉妹提携ということになってまいります。英語教育などの重要性が高まる中、青少年分野を中心に交流を深めて、英語力の向上や国際感覚の涵養等をバーモント州との交流を通じて図っていきたいと考えております。
姉妹提携の行事ですけれども、7月18日の午前9時半からバーモント州議会の議事堂のほうで、バーモント州の知事等が参加して調印をするようにしております。また、バーモント大学のメディカルセンターとの交流というのも病院局でするような形で協議を進めてまいりたいと考えております。
そのほか民間の方等とも一緒に参って交流が拡大していくような取り組みをしていきたいと思っております。
知事のほうは、バーモント州との姉妹提携以外にも全米知事会のほうに出席するようなことで今調整が進んでおるところでございます。
◎西川委員長
次に、報告21、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」とのタイアップについて、報告22、外国人旅行者向け「まんが王国とっとり満喫周遊パス」の発行について及び報告23、香港ブックフェアへの出展について、江原観光交流局副局長兼まんが王国官房長の説明を求めます。
●江原観光交流局副局長兼まんが王国官房長
では、7ページをお願いします。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」とのタイアップについて、「ゲゲゲの鬼太郎」の新作アニメがことしの4月から放送されていますけれども、7月の1カ月間、鳥取県として番組スポンサーになりまして、番組内の30秒CMで、妖怪たちに会える鳥取県というものを全国ネットでPRするということを始めております。特に今月は第3週と第4週、16話、17話が鳥取県を舞台とした話が放送されるということで、その相乗効果で水木しげるロードのリニューアルとか大山開山1300年祭、そういったものをあわせてPRし、鳥取県への誘客を図りたいと考えています。
CMの中身は、ねこ娘の衣装をまとった少女が米子鬼太郎空港におり立って、水木しげるロードで鬼太郎たちに出会うまでを軽快な音楽に合わせてテンポよく描いたものであります。出演する女の子や音楽、これいずれも鳥取県で活動する人たちを起用しております。このCMの動画は、テレビCM以外にもユーチューブでごらんいただくことができます。
続きまして、8ページ、外国人旅行者向け「まんが王国とっとり満喫周遊パス」の発行についてということで、本県ゆかりの漫画の知名度を生かして外国人旅行者の県内周遊を促進するため、主要観光施設をめぐるスタンプラリーつきの施設入場パス、まんが王国とっとり満喫周遊パスというものをこの7月1日から発行しております。
これは山陰デスティネーションキャンペーンの外国人旅行者対策として、関係市町、あるいはJR西日本と連携して取り組むものでございます。ことしいっぱい利用できるパスということで、対象施設は、砂の美術館、なしっこ館、円形劇場くらよしフィギュアミュージアム、青山剛昌ふるさと館、水木しげる記念館、とっとり花回廊の6施設、これらの入場が1,000円のパスで可能になるというものであります。有効期間4日間で、JRエリアパスの山陰・岡山エリアパス、そして韓国限定の鳥取・松江パス、これらとセットに利用していただくということを想定をしておりまして、韓国、香港、台湾の3地域を対象としております。
下に画像を載せていますが、左側にある赤い図柄、これが実際は英語版ですけれども、パスになりまして、パスと全8ページの周遊ガイドブックを兼ねたものになっております。右側にあるこの6色重ね押しスタンプ、このパスにはこのスタンプラリーがセットになっておりまして、6施設をめぐって1色ずつ重ね押しをしていくと、このような図柄のスタンプポストカードが完成するというサービスがついております。
続きまして、9ページ、香港ブックフェアへの出展についてであります。
香港での最大規模の展示会である香港ブックフェア、これ非常に日本に関心のあるお客さんたちが多く参加するイベントですので、これに昨年に続きましてまんが王国として出展をいたします。今年度は特に、今説明しましたまんが王国とっとり満喫周遊パスの販売促進を含めまして、このまんが王国とっとり満喫周遊の旅の魅力というものを提案することにしております。
7月18日から24日までの7日間、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催をされ、昨年は7日間で100万人の入場があったということであります。ブース、イベント等で
PRを展開いたしまして、鬼太郎やコナンの着ぐるみも出てきまして、鳥取県の強みを生かして鳥取県ならではのPRをするということにしております。
◎西川委員長
続いて、報告24、夏の伯耆国「大山開山1300年祭」関係イベント、その他のトピックス等について、宮永西部総合事務所地域振興局西部観光商工課大山振興室長の説明を求めます。
●宮永西部総合事務所地域振興局西部観光商工課大山振興室長
それでは、10ページ、お願いいたします。夏の伯耆国「大山開山1300年祭」関係イベント等につきまして御報告をさせていただきます。
夏の行楽シーズンになりまして、前回の常任委員会でも御報告させていただきました大山開山1300年の記念式典、あるいは「山の日」記念全国大会in鳥取を中心といたしまして、大山開山1300年祭の関係イベントを多数展開してまいりますので、主なものを御紹介をさせていただきます。
まず、1番目でございますが、7月29日から8月26日にかけまして、米子市美術館におきまして、「大山山麓の至宝~「大山」ゆかりの刀を中心に~」という展示会を開催させていただきます。この伯耆国エリア、古くからたたら製鉄が営まれていたという歴史や関連した文化の情報発信のために大山ゆかりの名刀の数々を含めて重宝もともに紹介をするものでございます。
写真も若干紹介しているところでございますが、何といっても見どころが、伯耆の刀匠、有名な刀工でございますが、伯耆安綱が打ったという安綱在銘の刀3作品、こちらのほうは文化庁の重要文化財、それから東京国立博物館の重要美術品も含めでございます。3作品のほか、大山ゆかりの刀剣、これは備州長船という、大神山神社所蔵の東京国立博物館に保管してある刀でございますが、こちらの重要文化財も展示されます。また、ことしいろいろと報道されておりました春日大社の古伯耆物もお借りすることができて、今回鳥取県で初めて展示をさせていただくということでございますが、この古伯耆物が一斉にそろうということで非常に注目を集める展示になると思います。皆様のお手元にもチラシをお配りしておりますので、またごらんをいただければと思います。
関連イベントといたしましては、東京国立博物館の主任研究員、酒井様にもお越しいただきまして、記念講演会等も開催をする予定にしております。
続いて、11ページ目でございます。いろんな関係イベントを行いますが、やはり夏でございますので、夜とかそういう部分の新しい大山山麓の魅力に着目をしたイベントを展開してまいります。
まず、先ほども御紹介ありました水木しげるロードリニューアル大作戦というものが展開をされます。リニューアルされるに伴いまして、いろいろとパレードや式典等行われますが、何といっても夜の魅力が新しく加わるということで、こちらのほうも大々的に今後PRしていきたいと思いますし、3番のほうでは、大山「星」のフェスティバルということで、7月の中旬以降、5会場にわたりまして星に関連したイベントを実施してまいります。
4番でございます。毎年恒例でございますが、もひとり神事が7月14日、15日、両日間行われます。ことしは特に、15日の日曜日の奉献祭のときに、そこにいらっしゃる皆様、先着でございますが、御神水を配布されると伺っております。
5番目でございます。皆生温泉のほうでも、切り絵灯籠というものを用いまして、海岸にまでつながるメーン道路にライトアップを施すなど、観光客をお迎えをするような取り組みも行われる予定でございます。
6番でございます。これは毎年大人気でございますが、大山の大献灯でございます。11ページから12ページにかけまして記載しておりますが、毎年お盆の時期だけでございましたが、ことしは大山開山1300年の年ということで、8月下旬、それから9月下旬にも期間を拡大し、合計10日間実施いただく予定にしております。
7番目でございます。こちらのほうは一昨年から3年連続で開催ということになりましたが、大山の地でクラシックコンサートを行っていただきまして、また夜の大山の大献灯にもつないでいただくというイベントを展開いただく予定でございます。
2番のほうにつきましては、その他開催予定のイベントを列挙しておりますので、またごらんをいただければと思います。
一番上に書いております大山山麓の謎解き宝探しでございます。こちらのほうは、皆様のお手元にもきょうチラシと、それから宝探しの地図ですね。これをお配りしておりますが、こちらは山陰DCの期間に合わせまして、7月1日から9月30日まで開催をいたします。昨年1カ月間で実施をいたしましたが、非常に好評で、ことしも本格実施ということで、期間拡大並びにエリアも拡大して実施をすることにしたものでございます。
3番につきましては、前回常任委員会で報告させていただいておりますので、説明は省略させていただきますが、記念式典の状況等を書かせていただいております。
◎西川委員長
説明は終わりました。
それでは、ただいままでの説明について質疑を受けたいと思います。いかがでしょうか。
○澤副委員長
米子ソウル便のことをちょっとお聞きしたいです。一般質問の中でもこの話出ました。知事のほうから非常に厳しい現状が報告された中で、きょう報告があったのですけれども、私、一番思いますのは、この委員会で、その厳しい状況というのが全然伝わってこないのですよね。そういう意味では、担当部局としては、この常任委員会の中でしっかりと厳しい状況の中でこういうことをやっているのだという説明が私はあるかと思っていたのですけれども、なかなかそれが聞こえてこないので、そこら辺は改めて常任委員会としてはどういう姿勢で担当がやっていくかということをお聞きしたいですし、それともう一つは、具体的な話なのですけれども、この5便から3便になって、いわゆる木曜日と土曜日がなくなったということなのですけれども、例えば、相手方が決めることなので余り言えないとは思うのですけれども、この運航のいわゆる搭乗の状況など、平均して内容的に全然変わらないのか、どうだったのかということも含めてちょっとお話をいただきたいですし、それと搭乗率が、鳥取県が70前半ということでほかの空港の中で一番低いと。そういう認識もちょっと受けたわけですよ。その取り組みということは本当に大事なことだと思うのですけれども、これをやることによってね、ほかの空港と比べてどういうふうな推移で今後やっていけるのか。
それと、一番気になるのが、やっぱり希望的観測でしか言えないとは思うのですけれども、現状の認識というのを再度お聞きしたいなと思いますので、お願いします。
●鈴木観光戦略課国際観光誘客室長
若干危機感等について説明不足でございまして、申しわけございません。このように2カ月間の3便運航というものが発表されたわけでございますけれども、もう少し詳しく御説明申し上げますと、ほかにも静岡、高松、広島、米子を含めたこの4空港がこの8月27日から、5便運航から3便に変更するということでございます。
私どもが危機感を感じておりますのが、機材整備ということを最初は聞いておりまして、それは事実なんでありますが、この機材整備プラスですね、例えばこの8月の終わりから福岡を週6便で新規就航するという話も入ってきております。加えまして、沖縄も9月の終わりから運航するような話が入ってきておりまして、エアソウル側に聞きますと、新しい機材の購入のペースが少しおくれておるということで路線全体に影響が出ておるということでございまして、こういった地方路線が減便される一方で、いわゆる福岡ですとか沖縄といった幹線と言われるような人気路線が充実してきているということで、果たしてこの地方路線のほうに戻ってくるのかなという心配はしておるところでございます。
そのこともありまして、実は昨日でございますが、知事のほうからエアソウルの社長に対して、冬のスケジュールでは5便に戻していただくよう何とかお願いしますというふうな書簡を送らせていただきましたし、加えまして、明日でございますが、官民で構成される国際定期便利用促進協議会、これは米子ソウル便、香港便、DBSクルーズフェリー、この利用促進の団体でございますが、この総会を急遽開催されることとなっておりまして、官民挙げた利用促進についてもお話し、協議をいただく予定になっております。
最近の搭乗状況についてもお問い合わせがございまして、米子については、最近の搭乗状況は大体7割程度で推移しておるところでございます。6月が大体7割をちょっと切るぐらいの搭乗率になろうかと思います。5便化になった当初は、少し6割台前半等の低い数字もあったのですけれども、4月は7割を超えたりとか、繁忙期、閑散期あるものですから波はあるのですが、このような搭乗率で推移しておるところでございます。
実は、いわゆる人気路線、幹線、そういったものの中で、例えば成田空港は93%ですとか、関西も同じような搭乗率ということもございます。そういったところに比べますと、やや見劣りはするかなというところでございますので、この夏の期間の搭乗率をしっかりと上げていって、10月末以降の冬季スケジュール、必ずや5便で復活していただくように頑張ってまいりたいと考えておるところでございます。
◎西川委員長
よろしいですか。
○澤副委員長
そういう説明受けましたので、しっかりとお願いします。
◎西川委員長
そのほかいかがでしょうか。ありますか。
○前田委員
県立県民文化会館のフリースペースの暑さ。私が資料要求したのですけれども、4番目の暑さ対策の検討状況が書いてありますね。平成16年度に会議棟2階ロビー及びホール棟ロビーの温度改善策に係る技術的な助言を設計事務所に依頼。これはどこの設計事務所ですか。
●池上地域振興部文化振興監兼文化政策課長
県民文化会館を設計されたところでございます。
○前田委員
(株)佐藤総合計画ですか。佐藤総合計画ですよ、あそこを設計したのは。佐藤総合計画を呼んだの。
●池上地域振興部文化振興監兼文化政策課長
佐藤総合計画に依頼をしております。
◎西川委員長
勝手に話をしない。
○前田委員
平成16年度というと、ことしが平成30年度か。相当昔だな、循環していないのだから、一番上にね、換気扇つければいいのですよ。熱が上に上がるのですよ。その逃げ場がないのだ。逃げ場がないからあんなに暑いのだ。蒸し風呂というようなものではない。とにかく暑いのだ。だから、これは議会として初めてなのですよ。気にはなっておったけれども。
委員長、議会としてこの勉強会しましょう。暑さ対策をどうあるべきか。
◎西川委員長
検討させていただきます。
○前田委員
もう一回佐藤総合計画ね、14年前ですからね、呼んで、きちっと話を聞いて、しかるべき対応策をこの常任委員会として決定すべきだと思うのですよ。
◎西川委員長
要望としてお受けいたします。
それについて、池上課長、何かありますか。ない。よろしいですか、先ほどの答弁で。
●高橋地域振興部長
佐藤総合計画のほうに平成16年度に改善してほしい、改善できないかというふうにお尋ねさせていただきました。佐藤総合計画からはですね、1のフリースペースの状況の米印のところにございますけれども、これは佐藤総合計画からのコメントなのですけれども、設計当初から明るいガラス空間として屋外の中庭空間と一体化を図って憩いの場になるようにということで、もともと全体を冷やすつもりではなくて、もう準屋外扱いで設計しておりますと。快適性を求めた空調空間として考慮をしておりませんというようなことで返ってまいりました。どうしたら改善できるかという話だったら、もう全体を冷やすのではなくて、そういうスポット的に、温度を下げるという方法がありますねということで検討を進めたのですけれども、なかなか既存の建物の設計上難しいという面もあって送られてきております。
その後、何度かガラス窓にコーティング剤を塗布するとか、営繕担当ともいろいろやりとりはさせていただいておりますが、今に至っているという状況で、それは申しわけなく思っております。
池上文化振興監からも説明しましたけれども、省エネにつきましては、そういう診断する専門機関であるとか、あるいは改善のやり方とかも、また技術開発もされていると思いますので、先ほど御提案のありました換気扇とかも含めて、執行部としましても、どうしたら改善が図れるかということで検討してまいりたいと思っております。
◎西川委員長
では、それは宿題ということでよろしいですか。まだ意見ございますか。
○前田委員
あのね、営繕課の知恵だったらこれぐらいなのですよ。だから佐藤総合計画と議論したいのですよ。呼んできてもらって。あの熱、空気が逃げ場がないのですよ。僕は全体を冷やせとは言っておらないのですよ。あんなもの空調したら大変なことになる。熱の逃げ場所、空気の逃げ場所、循環型にすれば、外気温と同じぐらいになりますよ。だから、佐藤総合計画を呼んできて、僕らと議論させてくださいよ。
◎西川委員長
これはちょっとまた委員との話になりますので、また部長のほうには追って通知いたします。
そのほかいかがですか。
○浜崎委員
教育・学術振興課、1ページ、連携協力ということでですね、中央大学、鳥取県出身の方もいらっしゃる。そういった御縁もあるという中央大学側からですね、環境に係る教育ということで、お互いのニーズが、という可能性を感じるのだけれども、私が3月の一般質問でも連携ということでお話をしたと思うのですが、水を差すつもりはないのだけれども、この連携協力が目的にならないように。ここからのスタートなのですよ。県の今担当は地域振興部ということですが、今まで関西本部や東京本部など関係部局も御尽力なされて、いろいろ連携を各大学とも、特にここは環境大学の問題がありますから、そういったことからしての可能性ということで、この中央大学の法学等に関するすばらしい教育内容についてなどということも環境大学の学長さんが言っておられるということですし、僕はこれ、外交辞令かもしれないけれども、大変うれしいなと思ったのは、我々の一つのその究極の目的である少子高齢化や地方創生など、地方が抱えている課題を考える場としていいところだと。最後、鳥取で働きたいという学生を中央大学から輩出することができたらうれしいと。これはありがたいことではないですか。鳥取で働きたい。その前には、質問でも申し上げましたけれども、関係人口。いわゆる大学協力隊というようなことでですね、いろんな大学からも可能性でそういったことは起きておるのだけれども、なかなか結びつきにくいという現状があるのですね。
ですから、県は何をしなければいけないか。いわゆる行政側が何をしなければいけないか。コーディネーターとしてしっかりこういったところの連携を、中身の濃いものに、結果につながるようにぜひ頑張っていただきたいと思います。本当に、中央大学から輩出することができたらうれしい。ありがたい話ですよ。
だけれども、これが何カ月か、1年、2年たっていくと、そんな話があったなというような状況なのですよね。何とかしましょうよということを意見として、答弁お願いします。
●齋藤教育・学術振興課長
委員からもお話がございましたように、これについては、その都会にある大手の大学が、もともとその創始者の一人が鳥取県出身だというふうなことで、鳥取にゆかりがあるということで興味を持っていただいて、その中で、昨年ですけれども、9月13日に就職支援協定を結びました。それが縁となって、その当時、就職だけではなくして、もっと幅広に交流しましょうというお話もいただいて、今回の話までつながってきたわけでございますけれども、ただ、これが結んだだけで終わるではなくして、今後またさらにこの関係を深めていく中で、この福原学長がおっしゃってくださったように、中央大学出身の者が鳥取のほうで就職してくれるだとか、Uターンしてくれるとか、そういうふうなことにつなげていきたいですし、それからその関係人口というお話もございましたけれども、行く行くは中央大学に、鳥取へ研究拠点等、サテライトキャンパスのようなものを設けていただくような話を進めていけたらなと考えておりまして、そういったことを通じて関係人口の増加ということにつなげていきたいと考えていて、鳥取県の一方的な片思いではなくして、中央大学のほうもそういうふうな関係を深めていくことに関しては理解いただいている、またぜひそうしましょうという姿勢を示していただいているところでございますので。最初だけ、締結しました、やりましょうではなくして、今後どんどん深めていくということは大事にしていきたいと思っております。
○浜崎委員
そのとおりだと思います。それと、我々も視察に行ったり、この間も高知県の高知工科大学に行って勉強してきたわけでありますが、今の置かれておる状況、そういう問題は皆さん共有していますので一々言いませんけれども。中央大学との法学等に関するすばらしい教育内容初め、そういった連携において我々のこの環境大学へのいい意味での刺激ですわな。その辺にもつなげていただきたいと思うし、まずはこの中央大学を絶対に放さないようにしてもらいたいと思いますが。
●高橋地域振興部長
絶対に放さないようにしたいと思っています。早速中央大学のほうからも、ぜひ平井知事に中央大学法学部の生徒さん、学生さんたちに話をしてほしいとか、リクエストも来ております。鳥取県と大学ですと、なかなかじっくりという形にはならないかと思うのですが、環境大学も一緒に入ることによって、継続的な取り組みがさらにできると思っておりますので、三者で連携してしっかりと続けてまいりたいと、進化をさせていきたいと思います。ありがとうございます。
◎西川委員長
よろしいですか。
○内田(隆)委員
浜崎委員にまとめていただいたように、追加で質問をさせていただきたいなと思うのですが、中央大学です。私もOBですし、8月には酒井総長が鳥取に来られます。その酒井総長は前の協定のときの学長兼任だったのですけれども、奥田義人さんの胸像が県庁にありますよね。奥田義人さんの胸像がきちんと県としてあって、そういうものも含めて、関係を深めるツールというのはすごくあると思うのです。ですから、今あるものもツールとしてできることであると思うので、ぜひ奥田義人さんの胸像の件についても何らか検討されるべきだと思いますけれども。
◎西川委員長
どうしましょう。
●高橋地域振興部長
奥田義人さんの件ですけれども、今、鳥取県立図書館の2階のほうに胸像を飾らせていただいております。昨年、酒井総長、当時は学長様でしたけれども、ぜひ行きたいということで県立図書館のほうに行かれまして、私も御案内させていただいたのですが、今回の福原学長もぜひということで県立図書館のほうに行かせていただきました。以前も県立図書館のほうでは奥田さんに関するそういう展示や講演会もさせていただいているところですけれども、中央大学のOBの皆様もたくさん鳥取県内で御活躍いただいていますので、そういった方とまたさらに郷土の偉大な方の顕彰を進めてまいりたいと思っております。
○内田(隆)委員
その福原学長、その後に多分米子に入られて、伊木市長が中央大学の首長会で出ていらっしゃる縁で、いろいろなコミュニケーションとっておられます。そのことも含めて、浜崎委員が言われたように、しっかりと放さないように、関係性を深めていただければと思います。
◎西川委員長
ちょっと私も関連でよろしいですか。
先ほどね、セカンドキャンパスという話をされまして、本気でやられるのだったら費用もいろんな面で相当必要ですよ。本当にそこまで考えて今発言されていますかね、セカンドキャンパス。できればいいことなのですよ。本当にすごいことなので。
●高橋地域振興部長
サテライトキャンパスもいろいろな意味合いがありまして、一番大きな枠ですと、何学部というのをこちらのほうにキャンパスをつくるというのもあるのですけれども、今結構多いのが、研究の拠点とか、そういったものを地方に持って、そこで現地でしかできないフィールドワークであるとか、地元の方、そういう資源とかを活用した研究を進めていくとかいういろんなやり方がございますので、またそれは中央大学様ともお話ししながら、どういう形態でいくのかとか、どういうものを欲していらっしゃるのか、鳥取の資源に魅力を感じていらっしゃるのか、そういうのを話し合ってまいりたいと思っています。
◎西川委員長
本来は、基本的に進めてほしいのですよ。ただ、やっぱり覚悟もないとね、相手に伝わりませんのでね、それには今言ったように費用の面も絶対起こるので、そういう覚悟だけは持っていただきたいなと思います。
○前田委員
質問ではないです。意見。答弁は要りません。
6月30日にジオパークのイベントが賀露であったのだけれども、豊岡市長が来て、鳥取県知事、鳥取市長がいなかったな。呼んでいなかったと思う。
それと、この山陰デスティネーションキャンペーン、「あめつち」の。これも新聞に出ていて写真見たのだけれども、鳥取市長がいない。呼んでいるのか、いないのか。
この間からずっと言っておるのですよね。何か鳥取市を外して鳥取県だけがやっておるような気がしてならない。意見ですから、答弁要りませんよ。もうちょっとね、配慮したらどうですか。ジオパークなど、招待状出しておったら誰かが来ますよ。鳥取市の姿が全くないのですよ。このJRの鳥取駅もそうだ。招待状出しておったら誰か来ていますよ。残念です。
◎西川委員長
意見ということで。
そのほかいかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)よろしいですか。
それでは、終わらせていただきます。
次に、閉会中の調査事項につきましてお諮りします。
本委員会所管に係る地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、観光振興、防災体制並びにその他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)よろしいですか。
御異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任していただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
それでは、次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。
●岩下観光戦略課長
お手元に鳥取市民泊適正運営要綱、右肩に観光戦略課資料というのが配付してあります。
3ページのけい線で囲ったところをごらんください。以前のこちらの常任委員会で前田委員から、もっと市町村と県の連携を図るべきということで御指摘いただいたのを機に、鳥取県の要綱に、市町村と県が連携する、それで市町村が意見を述べる機会をつくることということを入れました。その同内容を鳥取県の東部を管轄する鳥取市の要綱に繰り入れておりますので、御承知をください。
◎西川委員長
そのほかいかがでしょうか。
○澤副委員長
その他ということですので、1点だけお願いします。先ほどの環境大学のことです。高知工科大学に一緒に行かせてもらった。代表質問にもやっぱり人員の問題とかいろんな提起をされて、新しく方向性も進むし、中央大学も今、出ました。
その中でですね、一つどうしても委員会で確認したいことがあります。高知工科大学に行ったときに、やっぱり強い大学という意味合いだと私はいつも思っているのですけれども、科研費のいわゆる取得の状況のことを聞きました。そのときに、高知工科大学では結構とれていると。最初は工学部関係だからとれるのかなと思って質問したのですけれども、いやいやと。文系でもとれていますよと。それで、この辺の科研費については一般質問でもしたことがあるのですけれども、なかなかこれは相当なとり方があるということで、人員も指導体制も必要だと。知事のほうからはそれ以外のほうでも頑張っておるとあったのですけれども、やっぱりその高知工科大学を参考にする部分たくさんありまして、そういう意味ではその科研費の取り組み状況、体制というものを、前に質問したことありますけれども、再度どういうふうになっておるかというのをまた教えていただきたいなと。すぐわからないと思いますから、これをお願いしたいと思います。
◎西川委員長
それでは、資料等も含めて、要望ということでお願いいたします。
そのほかいかがでしょうか。よろしいですか。
意見がないようですので、委員の皆様に御連絡します。
次回の常任委員会は、8月21日火曜日午前10時から開催の予定でございます。
委員の皆様には御相談がありますので残っていただいて、執行部の皆様は退席していただいて結構です。どうも御苦労さまでした。
(執行部退席)
よろしいですか。
それでは、常任委員会の日程等、内容をちょっと事務局のほうで説明しますので、よろしくお願いします。
●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
お手元にA4横判の県外調査日程(案)をお配りしております。第2回県外調査についてでございます。
8月6日から8日の日程は、前回の常任委員会で決定していただいたところです。現在、お手元にある資料のとおり調整中でございます。まだとれていない箇所も、先方の返答待ちということで幾つか残っております。ただ、あさって議会が閉会しますので、正式な決定は、西川委員長と相談した上で決めさせていただきまして、その結果につきましては、ファクスなり電話なりで各委員の皆様には御連絡したいと思います。よろしくお願いします。
◎西川委員長
御承知願いたいと思います。
続きまして、出前県議会について、事務局より説明を求めます。
●尾﨑議会事務局調査課課長補佐
これも先般の常任委員会で、出前県議会の開催日時は9月定例会後という方針をお決めいただいたところでございます。事務局として、具体的な日程と実施テーマをそろそろ検討したいと思いますので、また皆様にアンケートをお配りいたします。また御記入いただきまして御返答いただければと思います。よろしくお願いします。
◎西川委員長
よろしくお願いいたします。
もう一点、私のほうから。
先ほど前田委員のほうから要望等がありましたけれども、どうでしょうね、なかなか閉会中になりますので、まず初めに各委員の方から調査を含め、今の内容等を部長のほうに申し入れをして、それを取りまとめてもらったものをどこかで発表していただいて、それでもまだ足らない場合は呼ぶというような段取りにしたいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)よろしいでしょうか。(「いいですな」と呼ぶ者あり)
では、そのように諮らせていただきます。また前田委員にも御相談しますので、よろしくお願いいたします。
また、委員の方でその他の質問、要望等があれば、委員長のほうに申し出てください。
それでは、以上をもちまして地域振興県土警察常任委員会を閉会いたします。
午後0時12分 閉会
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