会議の概要
午前11時46分 開会
◎森委員長
ただいまから農林水産商工常任委員会を開会します。
本日の日程は、お手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めます。
初めに、会議録署名委員を指名します。本日の会議録署名委員は、松田委員と興治委員にお願いします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の5議案です。
まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
○錦織委員
議案第22号、平成30年度鳥取県一般会計補正予算(第7号)の反対討論をします。
まず、昨年は7月豪雨、台風24号と災害に見舞われ、29年度の台風被害特別支援に続き特別金融支援制度がつくられたものの、ほとんど使われなかったことは残念です。中部地震のときの利子補給の特別支援事業は、信用保証協会への保証料負担がなく、速やかな修理や、また新たな事業展開につながったことを考えると、このたびの3つの利子補給の事業は、保証料負担のない被災された事業者に使ってもらえる制度への見直しが必要です。
企業立地認定事業者貨物誘致支援事業は、県内への企業立地と境港利用の双方を促進する事業ですが、30年度はほとんど利用がなく、DBSの貨物の利用の実績もありませんでした。一部の企業だけの優遇策も成功しているとは言えず、やめるべきです。
TPP11等に対応した農林水産業の国際競争力を強化するため、国の補正予算を活用した4度目の予算54億円が組まれました。スマート農業技術の開発・実証プログラム事業、担い手確保・経営強化支援事業、産地パワーアップ事業、野菜産地強化対策、ハウス強靱化による施設園芸加速化事業、畜産クラスター事業などは、規模拡大が必要であったり、補助要件が厳しく、農家負担は重く、小規模農家では制度にも向かえない。また、同様に、林業・木材産業強化総合対策事業も国のTPP、EPA予算を活用しています。
これらの中にはいいものもありますが、TPPに無批判でこれだけのTPP対応の予算を使っても、この間、農地面積は減り、耕作放棄地も広がっています。鳥取県の基幹産業である農林水産業を守っていけるのか、日本の食料自給率を上げていけるのか、国土を保全できるのか、これらのことを考えると期待できない。これらの理由で、議案第22号には反対します。
議案第26号、27号、28号、31号は賛成します。
◎森委員長
ほかに討論はございませんか。
また、議員間討議みたいな形で、錦織委員の御意見に何か御意見もございませんか。
それでは、これより採決に入ります。
採決については、反対討論のあった付託議案とそれ以外の付託議案に分けて採決することとしてよろしいしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議ないようですので、そのようにさせていただきます。
それでは、議案第22号、平成30年度鳥取県一般会計補正予算(第7号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。したがいまして、議案第22号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第26号、平成30年度鳥取県中小企業近代化資金助成事業特別会計補正予算(第1号)、議案第27号、平成30年度鳥取県県営林業事業特別会計補正予算(第3号)、議案第28号、平成30年度鳥取県県営境港水産施設事業特別会計補正予算(第1号)及び議案第31号、鳥取県営工業用水道事業会計補正予算(第2号)について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、議案第26号、第27号、第28号及び第31号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
附帯意見等はございませんね。
それでは、次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。
●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
お手元にチラシを2枚配っておりますけれども、イベント2件を御案内させていただきたいと思います。
1つは竹利用に関するフェスティバルです。今週の土曜日、2月23日、とりぎん文化会館にて、午前10時から午後7時まで開催します。竹の新しい用途の開発等の講演会、それと竹灯籠づくりですとか、県民の皆様に竹に興味を持っていただける内容を用意して、竹の新規用途の開発等をPRしてまいりたいと思います。
裏面には講演会の内容や展示物等を書いております。たくさんの展示物等、楽しめるものもありますので、ぜひおいでいただけたらと思います。
もう1つのほうは、「千代川流域森林フォーラム~森でつながる人とモノ~」です。こちらは、今、千代川流域で林業成長産業化地域創出モデル事業を実施しておりますが、その事業の中で取り組む事業です。基調講演として、森林のジャーナリストであります赤堀さん、それと兵庫県の木材センターの八木さんに来ていただき、そのあとパネルディスカッションということで進めてまいりたいと思います。こちらは3月9日土曜日、とりぎん文化会館、11時から午後3時30分まで、たくさんの木のおもちゃ等や食べるものも準備して楽しんでいただけるようにしておりますので、ぜひおいでいただけたらと思います。足を運んでいただけたらありがたいです。よろしくお願いします。
◎森委員長
ほかにございませんか。
○斉木委員
竹の関係ですけれども、竹利用に関するフェスティバルには、私も前に行かせてもらったことがあるのですけれども、有効利用をいろいろ考えて取り組んでおられるのは、それはいいことです。
ただ、御案内のとおり、竹林が物すごく繁茂しておるし、根本的にそれを征伐していく、あるいは利用する、大量的に消費していくというのはどの辺まで、今、鳥取県は進んでいるのですか。答えられれば、少し教えてください。
●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
今、竹の整備とかについては、森林環境保全税により竹林の整備ということでいろいろ取り組んでいるところですけれども、根本的にそれを樹種転換するとか、そういったことは今はなかなか進んでいない状況です。
また、利用につきましても、今までもいろんなものを使えるようにということで取り組みは進めているところですけれども、竹を山から搬出してきて利用するまでの経費と実際に商品にして使っていく上での利益とを考えますと、なかなかうまく、今は進んでいない状況というのが現状です。現在も、講演会にもありますが、新しい用途開発ということで、いろんな事例を県内に紹介していくことで、県内でもそういった取り組みが進んでいけばということで進めておるところです。
○斉木委員
よく利用されるのは、粉にしたりチップにしたりということで、農地にまいたり肥やしにしたりということをやられるのですけれども、そのあたりの発信が弱いのか、やったことだけなのか。もう一つ、竹をどんどんどんどん征伐して、地域で利用するという何か姿勢が見えないようですけれども、そのあたりはどうでしょうか。
●上月森林・林業振興局県産材・林産振興課長
今、御指摘いただきましたように、主に使われておりますのは、やはり土壌改良材ですとかのり面緑化の資材であり、実際に幾つか商品化されて、使われてはいるところです。
ただ、議員御指摘のように、なかなか広がっていくところまでに至っていない状況が確かに現状としてあります。そういったものも踏まえて、このフェスティバルも利用して、竹でこういったものがありますよとPRして商品とかも展示してまいりますので、より利用が広がっていくように、いろんな取り組みを進めていきたいと考えております。
○斉木委員
今、それぞれの場面で取り組みは始められておられるようですけれども、ぜひ、もうちょっと力を込めてやっていただきたい。特に、西部などでものり面、しまいには山陰道ののり面まで、孟宗竹とか真竹が繁茂する状況で、やはりその地域は労働力がなくて、高齢化が進んでいるものですから、なかなか竹の利用ができないという状況ですので、何かいい手だてもお互いに考えてやっていかなければ、そこらじゅうがかぐや姫になってしまうようですので、ぜひ取り組みを強めていただきたい。そのための森林環境保全税も取り組んでいますので、よろしくお願いしたいと思います。
○錦織委員
先ほどの本会議でも質疑で外国人総合相談センターのことについて質疑したのですけれども、先ほどは答弁を総務部長でしたかね。(「観光交流局長」と呼ぶ者あり)観光交流局長がされたのですけれども、結局、今後はそのすみ分けというか、ここでも報告事項としては上がってくるのですけれども、ここで中身を議論したりするのは、担当部署が違うことになるのですか。どうなのかな。
●吉村商工労働部長
基本的には多文化共生のネットワークも先日つくりました。それは、私ども商工労働部と観光交流局の共管といいますか、一緒に取り組んでいますので、常任委員会の報告も一緒に行っております。ただ、若干違いますのは、国際交流財団への委託の予算や委託する実務部分は観光交流局が担当しておりますので、その分は観光交流局のほうが若干詳しいということはありますが、基本的には共通で一緒に取り組んでいると思っていただければと思います。
○錦織委員
私も気になって、中部の事務所には行っていないのですけれども、国際交流財団に行ってみたのですが、職員の人たちは話を余り聞いておられなくて、結局どうなるのだろうかという状況でした。だから、やはり現場の声を、よく話を聞いてあげてほしいという考えがあります。今現在、担当しておられるので提案などもあると思います。そういった現場の声をどの場で言うのかなと疑問に思って、少し聞いてみましたけれども、この常任委員会としては、予算の事項には入らないので、報告事項の中でやりとりさせてもらうということですか。
●吉村商工労働部長
委員会の御報告としては、私どもが観光交流局と併せて担当している部分も合わせて御報告はさせていただきます。
ただ、観光交流局自体が国際交流財団を所管する局でもありますので、対財団という意味では、密接なやりとりについては観光交流局のほうが詳しいということはあろうかと思います。そこは適時、必要なものはまた御説明させていただきたいと思います。
◎森委員長
よろしいですか。
それでは、意見が尽きたようですので、その他については終わります。
なお、委員長報告の作成、内容については委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を閉会します。
午後0時01分 閉会
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