平成29年度議事録

平成30年3月22日会議録

出席者
(31名)
委員長
副委員長
委員
 野 坂 道 明   
 興 治 英 夫
 森   雅 幹   福 浜 隆 宏
 市 谷 知 子    錦 織 陽 子
 藤 井 一 博   西 川 憲 雄
 中 島 規 夫   島 谷 龍 司   
 浜 田 一 哉     松 田   正   
   川 部   洋         濵 辺 義 孝   
   伊 藤   保         浜 田 妙 子
 長谷川   稔   内 田 隆 嗣
 福 田 俊 史   山 口   享
 藤 縄 喜 和   上 村 忠 史
 浜 崎 晋 一    広 谷 直 樹   
 斉 木 正 一    前 田 八壽彦   
 安 田 優 子    横 山 隆 義   
 澤   紀 男    銀 杏 泰 利          
欠席者
(0名)

 

                     
説明のため出席した者
 中林病院事業管理者 山本教育長 井上総務部長 高橋地域振興部長 
 藤井福祉保健部長兼健康医療局長 吉村商工労働部長 岸田農林水産部長外関係職員

職務のため出席した事務局職員
  細羽事務局長 中山次長兼総務課長 竹内調査課長 柳楽議事・法務政策課長外関係職員

1 開  会   午前10時00分

2 閉  会   午前10時34分

3 司  会   野坂委員長   

4 会議録署名委員   伊藤委員  内田隆委員  

5  付議事件及びその結果
      別紙日程表記載のとおり



会議の概要

                                午前10時00分 開会

◎野坂委員長
 ただいまから決算審査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 最初に、会議録署名委員を指名します。
 本日の会議録署名委員は、伊藤委員と内田隆嗣委員にお願いします。
 それでは、議題に入ります。
 初めに、指摘事項に対する対応状況について、執行部から概要説明を求めます。
 これは、昨年12月、平成28年度の決算を認定する際に、今後の行財政の運営に当たり改善する必要があると指摘した事項に対し、その後の対応状況を聴取するものであります。
 指摘事項は、文書指摘8件、口頭指摘14件でございましたが、聴取に当たりましては、口頭指摘に対する対応状況の説明は省略し、文書指摘についてのみ聴取することにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がございませんので、さようさせていただきます。
 また、口頭指摘への対応状況につきましては、お手元に配付している資料で御確認ください。
 それでは、文書指摘事項に対する対応状況について、執行部の説明を求めます。
 なお、質疑、御意見については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 それでは、最初に、1、県立文化施設の管理のあり方についてを井上総務部長に代表して説明を求めます。

●井上総務部長
 それでは、決算審査特別委員会の指摘事項に対する対応状況につきまして、文書指摘とございます資料をおめくりいただきまして、1ページをごらんいただければと思います。
 県立文化施設の管理のあり方についての御指摘でございます。
 この御指摘につきましては、決算審査特別委員会での御指摘のほか、本会議のほうで一般質問等でも御議論いただいているところでございます。その際にも知事のほうから御答弁申し上げておりますように、本県におきましては、文化事業と施設管理を一体的に行うことが適当という考え方のもとに、文化振興財団を指名指定するという形で行っているということでございます。ただ、一般質問の答弁の際にもございましたように、全国的には公募で行った上で、本県は5年間ですけれども、これをより長期の指定管理にするでありますとか、あるいは県によっては文化事業と施設管理を切り分けて、文化事業のほうに関しましては直営で行いつつ施設管理のほうについて民間活力を入れると、こういったやり方をされているような県もあるということでございます。
 御指摘のように、現在の状況の中で、さらなる民間活力の導入ということを我々も考えていかなければならないというふうに考えておりまして、これも本会議でさまざま御質問がありましたけれども、現在コンセッションの仕組みなどの法律上の仕組みも整備されております。こういった中では、御承知いただきましたように、ある程度今の指定管理よりも民間事業者のほうに長期の運営をお願いしつつ、最終的には県が一定の関与もできるというような制度的な枠組みも担保されているというふうに考えてございます。ただ、記載にございますように、ちょっと現状の文化施設につきましては全国的にもなかなか例がないということでありまして、なお検討をしなければならない点も多くあろうかと思っております。
 そういったことで、現状、31年度からの指定管理につきましては、現行の指名指定の形を引き続きというふうに考えてございますけれども、5年間ということでございますので、この次の期を見据えまして、早急にこのコンセッション方式を文化施設に入れることができないかどうかということも含めまして、さらなる民間活力の導入につきまして検討を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

◎野坂委員長
 次に、2、とっとりモデルの共同受注体制構築について及び3、保育士の確保と処遇改善について、藤井福祉保健部長にお願いします。

●藤井福祉保健部長兼健康医療局長
 それでは、引き続きまして、2番のとっとりモデルの共同受注体制構築についてでございます。
 今後の対応のほうに記載させていただいておりますが、ワークコーポとっとりにつきましては、平成30年度は県の委託費を半減することなく、運営の安定化に必要な予算を今回提案させていただいているところでございます。
 また、現状は東部ですので、より多くの利用者が参加しやすいということで、民間法人が倉吉市や大山町で展開しております作業所について、共同作業所という形でのノウハウの横展開を図っていきたいというふうに考えておりますし、また、就労継続支援事業所、この共同作業所への参加促進のために実習奨励金の予算につきましても今議会に提案させていただいているところでございます。さらに、コンタクトセンターについては、平成30年度から西部にも窓口を設けることとして機能拡充と体制強化を図っていきたいというふうに考えております。
 はぐっていただきまして、2ページ、3番の保育士の確保と処遇改善についてでございます。
 潜在保育士の就職支援に加えて、現職の保育士の離職防止を強化するために社会福祉協議会のほうに保育士・保育所支援センターの職員を置いておりますが、今回1名を増員して機能強化させていただきたいということで提案をさせていただいております。その上で、潜在保育士や保育士養成施設に在籍する学生についての調査結果なども踏まえまして、効果的な情報発信や就職支援に努めていきたいというふうに思っております。
 また、県独自で行っております1歳児加配についての正規職員の単価については、適用要件を緩和いたしまして、従来短時間勤務の方も全て正職員というような要件でありましたが、それを緩和いたしまして正規雇用を促進し、処遇改善につながるように今回の予算を提案させていただいているところでございます。このような取り組みを通じまして保育士の確保に努めていきたいというふうに考えておりますが、御指摘いただいている4、5歳児の加配につきましては、市町村の協力も必要でございますので、引き続き協議をしていきたいというふうに考えております。

◎野坂委員長
 次に、4、企業立地と人材育成との連携について、吉村商工労働部長、高橋地域振興部長、山本教育長の3名ですが、代表して吉村商工労働部長に説明を求めます。

●吉村商工労働部長
 では、引き続き資料の3ページをお願いいたします。産業振興の方向性と、それから人材の確保・育成についてでございます。
 これも昨年の11月議会以降、何回となく議場で御議論いただいたところでございますが、ちょうど私ども、今年度末を目途に経済成長の戦略の練り直しをさせていただいているところでございまして、該当の常任委員会にも案を御報告させていただいているところではございますが、従前の大量雇用から今、求人倍率も高い状況になっておりますので、付加価値の高いものへの産業構造の転換あるいは成長が期待される分野でのものづくり、あるいはインターネットを活用したものへの産業構造の転換が必要と考えております。そういった意味では、今回は企業立地の補助金につきましても、違う分野での、製造業以外の分野の道を開いたりというふうに今転換を図る御提案をさせていただいているところでございます。
 あわせて、キャリア教育につきましても皆さんに御議論いただいておりますが、教育委員会におきましてモデル校として2校指定をされたところでございますし、より早い時期からのキャリア教育ということで、今回の予算に小学校向けの副教材の御提案とかもさせていただいているところでございます。あわせて、大学生向けの有償型インターンシップ等いろんな手法を取り込んでいきたいと思っております。
 そして産業人材のあり方自体につきましては、これも当初予算で御提案をさせていただいておりますが、仮称でございます産業人材育成強化検討会議、いわゆる各団体、関係団体に広く入っていただきまして、企業ニーズと合致した人材の育成の戦略でございますとか、人材育成機関がいろいろございますが、そういったものの機能分担をどうしたらいいのか、あるいは教育訓練体系や職業能力の開発の方向性をどうすべきかというようなことを新年度御議論させていただければというふうに思っております。

◎野坂委員長
 次に、5、若手改良普及員の指導体制について及びアユ資源の維持増産について、岸田農林水産部長に説明を求めます。

●岸田農林水産部長
 それでは、まず若手改良普及員の指導体制についてでございます。
 キャリアアドバイザーにつきましては、本年度1名でありましたものを平成30年度には2名に増員をしたいということを考えております。また、これまでも継続の意向のあるアドバイザーについては継続して任用しております。今後も継続可能なアドバイザーは継続任用を行ってまいりたいというふうに思っております。また、国が実施します高度化研修でありますとか専門技術員が行いますマンツーマンの研修、また、コミュニケーションやカウンセリング等の能力向上研修も現状の倍程度にふやすというようなことで、若手普及員の早期育成を図ってまいりたいと思います。
 また、現場重視の人員配置でございますが、普及員は、技術力はもとより補助事業でありますとか新技術の知識も必要であります。行政や試験研究も経験させながら、各地域の農業実態に合わせた適正配置を今後も一層行ってまいりたいと思っております。
 また、アユ資源の維持増産についてでございます。
 現在、栽培漁業センターのほうの施設の拡充整備をしております。これによりまして、平成31年には現状より20万尾多い70万尾の生産量となる見込みであります。また、日野川漁協では今自前でアユの種苗生産を行っておられますが、これまで県内には出荷をされていないということで、他県への出荷が50万尾ございます。来年度には、関係漁協の皆さんと調整した上で、この種苗の県内河川への放流というのを行ってまいりたいと思います。
 また、新規事業としまして、こういう県内種苗の放流数をふやす漁協に対して経費の助成を今議会でお願いをしているところでございます。また、資源量回復にはこういう種苗放流だけでなく天然アユの遡上もふやすことが重要でありますので、今後、生息環境の改善でありますとか魚道の改修等にも一層取り組んでまいりたいと思います。

◎野坂委員長
 次に、7、県立病院における看護師及び薬剤師の確保について、中林病院事業管理者に説明を求めます。

●中林病院事業管理者
 病院局でございます。5ページをごらんいただけたらと思います。県立病院におきます看護師及び薬剤師の確保について御指摘をいただいているところでございます。
 御指摘のとおり、看護師、薬剤師につきましては、人員の確保が大きな課題となっております。看護師につきましては、総数で見ると必ずしも不足しているわけではないのですが、平成19年以降の看護師の大量採用、これは診療報酬の改定が影響しておりますけれども、年齢構成上20代から30代にかけてのいわゆる子育て世代が多くなっておりまして、産休、育休、部分休業、夜勤免除等の制度を利用する者が多く、結果的に夜勤体制が組みにくくなっており、特に夜勤のできる職員に対する不足感がございます。こうした中、今春初めての卒業生が出ます鳥取市医療看護専門学校及び来春には倉吉市の鳥取看護大学の卒業生が出ることを考えますと、従来と比べ毎年160名の看護師が追加的に供給されることになりますので、ここ数年以内には看護師の不足感は解消していくものと考えております。
 また、薬剤師につきましては、看護師以上に不足感があるところでございますが、本県に薬学部がないことが大きな要因の一つになっていると考えられます。そのハンディを克服するため、病院勤務の現役の薬剤師とともに県外大学の薬学部を直接訪問の上、本県出身の学生と接触し、県立病院におけます仕事の魅力ですとか奨学金の概要などを説明するとともに、大学の就職担当者や教授等にも働きかけを行っているところでございます。
 また、新卒者を対象といたします採用試験につきましても、従来は鳥取市のみで行っておりましたが、昨年度はこれに加え大阪市でも実施をいたしましたし、来年度は岡山市でも実施するようにしております。さらに、既卒者につきましては、年度中途でも随時採用できるように制度を見直し、今年度は1月にも実施をいたしました。
 さらに、ドラッグストアなど民間企業に比べ給与が低いとされている点につきましては、従来、基本給と手当を別々に示していた結果、年間給与の総額がわかりにくかったという反省を踏まえ、モデルケースを設定して年収のイメージをわかりやすく示すよう改善をいたしました。こうした取り組みの結果、過去4年間は毎年2名ずつしか採用できておりませんでしたが、30年度につきましては3名採用することができました。このような地道な取り組みを続け、今後とも採用につなげていきたいと考えております。

◎野坂委員長
 次に、8、県立美術館整備に伴う市道の取り扱いについて、山本教育長、井上総務部長を代表して山本教育長に説明を求めます。

●山本教育長
 県立美術館整備に伴います鳥取市の市道の取り扱いについて御指摘をいただいております。
 教育委員会といたしましても課題意識を非常に強く持っておりまして、何とか早期に解決をしたいという思いでおりますが、いまだその解決の糸口が見えていない状況でございます。非常に苦慮しておりますが、知事部局とも連携をして、課題解決に向けてできるだけ早い段階でこうした協議の場を設け、課題解決に向けて取り組んでいきたいと考えておるところでございます。

◎野坂委員長
 以上で執行部の説明は終了しました。
 ただいままでの説明に対し、質疑、御意見はございませんか。

○内田(隆)委員
 済みません、6番、アユ資源の維持増産についてです。
 先ほど来説明をいただきました平成30年度事業名・予算額のところをざっと見ていくのですけれども、これはキーになっている日野川漁協の扱いについてどういうふうに考えられているのかというのを聞きたいのですが、ことしのアユの種苗というのは、去年の夏というか、秋にかけて確保したものを種苗にしていくことになります。つまりことしの種苗をすぐふやせといっても増産はできないのですね。31年度以降、翌年度ならことしの種苗を調整してふやすことは可能なのですけれども、現在ある種苗をどうやって配分していくかになるということだというのは理解しています。
 その中で、50万尾を外に出しているということなのですけれども、これは営業努力の面でやられていたというところなのです。これをどれくらい分けてもらうのだという話にもつながりますし、よほど漁協と調整をしながら話をしていかないと、企業努力の中で県外で利益を得ていたものを県内に回せというのは簡単ですけれども、その辺もきちんと調整されないといけないのかなと思いました。かつ、結構日野川漁協におんぶにだっこなのにもかかわらず、右側の当初予算に関して漁協に対する予算というのはないのだなというふうに思ったのですけれども、この辺はどうなのでしょうか。

●岸田農林水産部長
 日野川漁協への支援はということでございます。
 これについては、一番右側の平成30年度事業名・予算額の欄の一番上に書いてございます魚を育む内水面漁業活動支援事業、これが各漁協の独自の取り組みについてその活動経費を支援しているものでございますので、ちょっと今内訳は持ってきていませんけれども、日野川に一番多く今使っているということになっております。
 また、50万尾というのは、確かにこれまで佐藤組合長が一生懸命努力をされてそういう県外へのルートができたというのを、なかなか県内に変えるというのは一朝一夕にはいかないと思いますが、でも県内でつくられた貴重な種苗でございますので、何とか千代川、それから天神川の漁協さんと十分調整をしながら、できるだけ県内向けに持っていっていただけるような、そういう調整を県としても一緒になってやっていきたいと思います。

○内田(隆)委員
 もうこれで終わりにしますけれども、そのとおりで、日野川漁協さんは非常に協力したがっておられます。でも現状はこの種苗が固定されているので、来年度以降の種苗調整についてだったら対応ができるし、やりたいのだよという言葉も聞いたことがあります。だからその辺を、いいバランスをとりながらきちんと支援をしてあげないといけないと思うのですね。
 施設も老朽化をしているところがあって、例えば栽漁センターみたいにここを直して拡充するぞという県の施設ではないわけです。別にカワウはついていますけれども、3漁協通算で800万円の予算があったって、これはふだんのカワウ対策も含めたいわゆる活動費としての予算ですので、アユの種苗をどうやって県内で増産していくかという視点に立てば、来年度以降は違った対応が必要だと思いますので。でも来年度の種苗に関しては年度内にやらないといけないことですので、臨機応変に対応するように求めます。答弁を聞いて終わります。答弁をお願いします。

●岸田農林水産部長
 内田委員のおっしゃるとおりで、平成30年度については50万尾を何とか県内でという調整しかできません。ただ、今、日野川も、その翌年、31年度以降であれば、今の250万尾生産されておりますが、そのキャパ自体をふやすことが可能だということで聞いております。それについては、当然新たな施設整備と今老朽化しているものの改修等が多分必要になってきますので、これは漁協と十分これからお話をさせてもらいながら、ハード整備についても何らかの支援ができるように検討してまいりたいと思います。

◎野坂委員長
 ほかにございませんか。

○横山委員
 5番の若手改良普及員の指導体制についてですが、新技術とか新品種という開拓をもうちょっと詳しく書いてもらえればいいなと思うのです。この増員は結構だと思います。
 (3)現場重視の人事配置というので、僕がこの間ずっと現場を見て回ったら、すごい忙しそうだった。やはり人が足らないなというのを実感したので、さらに充実を考えてみてほしいと思います。これについて何かありませんか。

●岸田農林水産部長
 新品種、新技術の普及についてでございます。
 県内では、特に園芸部門、それから農地での水稲品種、新品種というのを今どんどん開発して、それを現場に普及させるというのが普及員の大きな使命でございます。ですから各試験場で育成された品種のその品種に合った栽培技術、これを試験場で確立をして、それを普及員が現場の農家に伝達していくという研修ですね、そういう指導をさらにふやしてまいりたいと思っております。今、各普及員は大変忙しくしておりますが、なかなか全ていろんな要望に応えるというのは難しいのですが、今回1,000億円プランも新たにつくらさせていただこうと思っておりますが、そのプランの目標達成に向けてそういう普及のより重点化というのもやりながら、これは農協さん、それから市町村等と一緒にそういう目標達成に努力をしてまいりたいと思います。

○横山委員
 農業改良普及員の顔が見えないといけないと思って僕は聞いたのです。いや、そんなわけではないけれどもと一生懸命言いわけしていたけれども、大体言いわけにはうそがまじるというので、かなわないなと思いながら、ずっと行きますから行きますからといって農家の皆さんには言うのだけれども、実際にはどうなのかな。現場に行っていないのではないのかと僕は思うのだけれども、やはり現場重視というか、そういう顔を見て、にこっと笑って頑張ってと言うだけでも全然違うから、だからそういう、一日のうちばらばらと回れば行けるわけだから、顔を見せるということも大切かなと思うのですが、これについてはどうですか。

●岸田農林水産部長
 今、普及員は全ての農家を回るというのは物理的にやはり大変難しいですから、各農協の生産部、地域の生産部ですね、その役員さんと一緒に活動をさせていただいています。ですから、本当に全ての農家を回れないということから一部の農家でうちには来てくれないという、そういう不平不満を持っていらっしゃる方もありますが、それは生産部の活動として生産部全体の生産向上を図るということで普及員も頑張っておりますし、それから農業生産法人とか集落営農法人、これについても重点化して回るようにしておりますので。ただ、そういう指摘が今後出ないように、十分現場にも細心の注意を払いながら普及活動の実施をしていきたいと思います。

○横山委員
 よろしくお願いします。

◎野坂委員長
 ほかにございませんか。

○銀杏委員
 8番です。美術館整備に伴う市道の取り扱いなのですが、今後の対応で、まだ課題が残っておるということと、方向性として協議の場を設けることができるようにということなのですが、毎回同じような話でして、どういう課題が残っておって何が障害になっているから協議に入れないのかというのは書けないのですか。教えていただけたら。

●山本教育長
 課題が残っているというふうにここで書かせていただいているのは、1つは、県のほうが美術館を桂見につくるのでということで鳥取市のほうに市道の整備のお願いをして、それが頓挫をしたということで、その市道自体が今、供用もされていないというか、全線開通はしていない、一部できているという状態のままでとまっていると、そこに対しては国の補助金も入っている、当然市の税金も投入されているということで、そこについて県のほうでも何らかの課題として認識しながら、市の負担等についてもいろいろ話し合いをして解決すべきであろうというふうに思っているというのが課題なのです。そこに至るのに協議の場の設定をして解決に向けて話し合いをしなければならないと考えておるわけですが、なかなかその協議のこの土俵づくりから難しいところがあるということでございまして、これは私どものほうの不徳のいたす部分も多いところでございますが、まず信頼をしっかりと回復していくというところが要るのだろうというふうに思っております。さまざまな情報などもこれは水面下といいますか、事務方にも博物館の検討状況でありますとか美術館の基本計画の検討状況でありますとかいろいろ情報提供をしながら、今後のあり方をどうやったらいいかというようなことも相談をさせていただいているわけですが、なかなかこういう場できちんとこういう段取りでこういうふうに進めていけるというような状況になっていないという現状ですので、そこについては、引き続きいろんな形で情報を交換しながら、意見交換の場、協議の場の設定に向けて努力をしてまいりたいと考えておるところでございます。
○銀杏委員
 何か服の上からかゆいところをかくような感じで、よくわからないのです。地元の方の説明会もとありますけれども、例えば地元の意向等の調整がうまくいっていないとか、また、鳥取市のほうで協議を受け入れる準備がまだなっていないとか、教育委員会でやるつもりなのですけれども、知事部局のほうでなかなかそれを了解していないとか、何があるのかよくわからないのですけれども、答えられる範囲で答えてほしいですね。

●山本教育長
 県のほうは、知事部局ともよく相談をして、こういう形で話を持っていってはというようなアドバイスもいただきながら進めておるところでございますが、感覚的には、トータルとして市側でまだそういう協議を受け入れるような素地もできていない、特に市民の皆さんの怒りといいますか、感情がそういう方向にまだ向いていないのではないかという御判断があるのではないかなと思っておりますけれども、なかなかそうした協議の場の設定というのが難しい状況にあるということでございます。

○銀杏委員
 わかりました。

○前田委員
 質問より提言をしたいと思います。
 5ページ、7、薬剤師ですけれども、一般的に今言われるのが、高校生が理系に進まないと。少なくなっていると。薬剤師はもちろん理系なのですけれども、薬学部を回ったって、鳥取県から行っているのはもともと少ないのだから、高校生のときからまず理系の魅力を伝えること、それから薬剤師の魅力あるいは鳥取県の実態を教育委員会と連携されて、まず高校生のときからPR活動をされてはどうかと思います。これは答弁は要りません。提言です。

◎野坂委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見も尽きたようでありますから、指摘事項に対する対応状況についてはこれをもって終了いたします。
 なお、本委員会は通年設置することとされております。閉会中も指摘事項に対する対応状況等については今後も継続して調査することとしておりますので、よろしくお願いします。
 次に、あすの本会議における委員長の調査活動報告についてであります。
 お配りしている案のとおりとさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、さよう決定させていただきます。
 最後に、その他の事項で皆様から何かございませんか。

○長谷川委員
 次回から、ぜひ執行部答弁者に私は統轄監が出ておるべきだと思います。これはそれぞれの個別課題のように思えますけれども、やはり横断して課題として横たわっているわけであります。最後の美術館整備の件などはまさにそうであります。こういうことを知らずにいて本当に県政のこの課題に当たるということは、なかなかそのほうが無理があると思うので、ぜひ今後はこの場には私は出席を求めるべきだと思います。そう対応されるべきだと思います。よろしくお願いいたします。

◎野坂委員長
 そのほか御意見ございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、委員会はこれをもって閉会いたします。

                                午前10時34分 閉会

 


 

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