過去10年間(平成26年から令和5年)の高齢者が関係する交通事故について分析を行いました。
【人身交通事故の推移】
人身事故件数
全体の人身事故件数は減少傾向で推移しており、令和5年は656件と平成26年の1,168件から512件減少(減少率43.8%)しています。一方で、65歳以上の高齢者事故件数は、令和5年は179件と平成26年の241件から62件減少(減少率25.7%)しましたが、全体の人身事故件数と比較して減少割合が低いため、高齢者事故の割合は増加傾向で推移していると言えます。
死者数
全死者に占める高齢者の割合は、40%台から60%台と高い割合で推移しています。
負傷者数
令和5年中は762人と平成26年中の1,396人から634人減少(減少率45.4%)していますが、高齢者については、令和5年中は140人と平成26年中の256人から116人減少(減少率45.3%)しており、人身事故件数の減少率とは異なる結果となりました。
【高齢者事故の分析結果】
- 件数は11月に216件(10.2%)と多く、10月から12月に632件(29.8%)発生
- 件数は10時から12時までの間が424件(20.0%)と多い
- 高齢になるにつれて死亡・重傷事故の発生割合が高くなる傾向
【高齢者が死傷した交通事故の分析結果】
状態別死者
- 65~74歳(死者数45人)は自動車運転中の割合が高い。
- 75歳以上(死者数86人)は歩行中死者の割合が55.8%と65~74歳の約1.6倍
歩行中死者
- 65~74歳(死者数16人)は、横断中が8人(50.0%)
- 75歳以上(死者数48人)は、横断中が35人(72.9%)
【県民の皆様へ】
- 年齢を重ねるほど、身体機能や認知・判断力が低下する傾向にありますので、高齢者の方が運転されるときは、速度を控えて余裕を持った安全確認に努めてください。また、体調がよくない時には運転を控えるようにしましょう。
- 歩行者の方は道路横断中に被害に遭う割合が高いという結果が出ていますので、道路横断時は可能な限り横断歩道を横断し、横断する際には「手を上げる」など横断する意思を明確にして、車が来ないことや車が止まったことを確認してから横断しましょう。また、早朝・夜間に外出する際は、反射材用品を身につけましょう。
- 自転車に乗車するときは、頭部を守るためヘルメットの着用に努めましょう。
高齢者が関係する交通事故の分析結果について (pdf 61KB)
添付資料 (pdf 553KB)