会議の概要
午前10時14分 開会
◎中島委員長
ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会します。
本日の日程は、お手元の日程のとおりですので、この順序に従って議事を進めます。
本日の常任委員会は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩を取り、本会議における付議案件に対する質疑、付議案の各常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うこととしますので、委員及び執行部におかれましては、御承知いただきますようお願いします。
なお、今回の常任委員会のうち、予備調査については、執行部の入替えを行うこととし、初めに警察本部、次に交流人口拡大本部及び地域づくり推進部、最後に県土整備部の順に行います。
初めに、会議録署名委員を指名します。
本日の会議録署名委員は、藤井委員と森委員にお願いします。
それでは、警察本部から説明を求めます。
執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
なお、警察本部及び危機管理局の報告第3号、長期継続契約の締結状況については、それぞれ議案説明資料に記載のとおりですので、特に説明は要しないこととします。
また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いします。
それでは、土井田課長、お願いします。
●土井田監察課長
報告第1号、議会の委任による専決処分の報告についての(1)から(4)職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、令和3年1月4日に専決がなされた4件について御報告します。
最初に、3ページをお願いします。和解の相手方は鳥取市の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を5割とし、県は、損害賠償金8万1,950円を支払うというものです。事故の概要は、令和元年12月9日午後6時5分頃、鳥取市徳尾地内において、鳥取警察署所属の職員が公務のため普通特種自動車、パトカーですが、これを運転中、前方でそれまでの1車線から2車線となる道路において、2車線が始まる部分の手前左側に、車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために、ゼブラの道路標示が設置されていますが、これに沿って一旦右側に寄る形で進行した後、2車線の左側車線へ向けて進路変更をした際、後方の安全確認が不十分であったため、パトカーの左後方から進行してきた和解の相手方所有の軽乗用自動車と衝突し、双方の車両が破損したものです。
続いて、4ページをお願いします。和解の相手方は鳥取市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を2割とし、県は、損害賠償金2万7,139円を支払うというものです。事故の概要は、令和2年10月6日午後3時3分頃、鳥取市吉成地内において、鳥取警察署所属の職員が公務のため軽特種自動車、ミニパトですが、これを運転中、丁字路交差点に差しかかる際、交差点左側の路外駐車場から交差点内に進入するため停止していた和解の相手方所有の小型乗用自動車を認めたのですが、同車両に対する動静注視が不十分に進行したため、交差点に進入してきた同車両と出会い頭に衝突し、双方の車両が破損したものです。
続いて、5ページをお願いします。和解の相手方は米子市内の法人で、和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は、損害賠償金19万1,026円を支払うというものです。事故の概要は、令和2年10月24日午前8時36分頃、米子市皆生3丁目地内において、米子警察署所属の職員が公務のため小型特種自動車、ミニパトですが、これを運転中、片側2車線のうち左側車線を進行していたところ、前方の注意を怠ったため、前方で信号待ちのため停止していた和解の相手方所有の小型貨物自動車に追突し、双方の車両が破損したものです。
続いて、6ページをお願いします。和解の相手方は鳥取市内の個人で、和解の要旨は、県側の過失割合を1割とし、県は、損害賠償金2万8,000円を支払うというものです。事故の概要は、令和2年10月26日午後3時38分頃、鳥取市安長地内において、鳥取警察署兼警備部警備第二課所属の職員が公務のため普通特種自動車、パトカーですが、これを運転中、片側2車線のうち右側車線から右折車線に進路を変更した際、前方左側の路外駐車場から和解の相手方車両が道路に進入するのを認めたのですが、同車両に対する動静注視が不十分であったため、そのまま右折車線に流入してきた同車両と衝突し、双方の車両が破損したものです。
以上4件の専決処分について御報告しました。相手方に御迷惑をおかけし、また、県有車両に損害を与えましたことをおわび申し上げます。
引き続き、県民の模範となりますよう、公用車交通事故防止に向けて諸対策を推進してまいります。申し訳ございませんでした。
◎中島委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありますか。
○森委員
今日、本部長の最後の日なのですけれども、最後の日にこんなことを言って申し訳ないと思うのですけれども、毎回これが出てきまして、私もるる言ってきたのですけれども、なかなか減らない状況になっています。運輸業、タクシーとか、いろんな業種で車を使っている業種があると思うのですけれども、それぞれに安全運転管理者がおられて、どうやって安全に運転するかみたいなことを一生懸命やって、そこには警察からも安全運転の指導的なことを何らかやっておられることだと思います。
パトカーは一日中走っているということで、事故に遭う確率が非常に高い、それはそうだと思いますが、鳥取県警察本部にパトカーが何台あって、どれだけの事故が年間起こっているのか。また一方で、運輸業とか、タクシーとか、車をずっと使っている業種ではどれぐらいの事故が起こっているかと。例えば安全運転管理をしているところは、その事故の数をはっきりと目標にしながら、幾ら減らしていこうみたいなことをそれぞれのところでやっているはずです。そうすると、車の台数と事故の数は大体把握できるのではないかと思うのですけれども、警察ではそういったものを把握されているのですか。また、それを目標としてどういうふうにしようということをやっておられるのか教えてください。
●柴田首席監察官
森委員指摘のとおり、こうした交通事故が多いということはごもっともです。森委員御指摘の具体的な業種別の台数とか、台数に比べた比率というデータはないのですけれども、年間での公用車の交通事故状況を部内に知らせて事故を減らすように努力しています。その中で、一昨年は人身事故等が多かったのですけれども、今年はそういう人身事故がなく、物損で終わっている事故は、件数的にも昨年よりは減っています。ちなみに、令和元年中の有責事故が44件ありました。令和2年中は36件で、マイナス8件、件数は減っています。しかし、そのうちの賠償案件は、令和元年は9件だったのが11件と増えています。ただ、賠償案件の金額や、人身事故は減っています。賠償案件が多額とか、人身事故をした職員には口頭厳重注意とかいろいろ注意をしたり、この常任委員会の会場の状況をつぶさに見て、反省してもらい、昨年末からは、交通事故を起こして損害賠償を起こしたりした者は、私にその事故状況を報告させたり、もし相手に損害を与えた場合は、当人をここの傍聴席に来させて、そこまで厳しくしている状況です。今やっと人身から物損に、物損からケアレスミスを起こさないようにというところでして、改善傾向が見られていますので、引き続き、森委員の御指摘を踏まえて、各警察職員、交通事故防止、県民の財産である大事な公用車とか、守るべき相手方に損害を与えるとか、交通取締りに従事している警察官が法を守らずに事故を起こすとかということがないように、綱紀粛正を図っていきたいと思います。引き続き御指導、御鞭撻をよろしくお願いします。
○森委員
私は損害賠償を払わなければいけないからみたいなことを言っているわけではなくて、要は、県民から信頼を失うことにつながるということが一番いけないと思うのです。どうしても事故は起こることなのです。例えば今日の報告案件についても過失割合は1割から10割まであるわけですけれども、ゼロにはならないですよね。追突された以外はこちらの過失がゼロにはほぼならないということは知っています。そういう中にあって、過失10割とか、あるいはこちらの過失が多いものについては、やはり警察の信頼を失わせることにつながるので、警察官個人個人が綱紀粛正でと締めつけるというよりは、どうやったら事故が少なくなるのかということをみんなで考えさせることのほうが、いわゆる処分をするとか、そういうことでどんどん締めつけるということよりはいいのではないかなと私は思っています。先ほども言いましたけれども、運輸業とか、そういったところではこれは非常に大きな問題で、どうやって減らしていくかということにそれぞれ会社は物すごく一生懸命になってやっているわけですね。それは処分があるからということでは解決しないということになっているのですよ。そうしたことをやはり民間からも学んでいただきたいと思います。小さなことかもしれないけれども、警察に対する信頼がどんどん高まっていくことにつながっていくと思いますので、ぜひそういった意味で交通事故を減らしていくことをやっていただきたいと思います。一つ一つに我々がぶうぶう言ったってしようがないと思います。何でパトカーに追突されなければいけないのか、これは県民にとっては本当に何だこれはみたいなことです。どうしても事故が起こるということはあると思いますけれども、そういった意味で、やはり県民が警察に不信を持つような事故は絶対起こさない仕組み、それから民間がやっている事故を減らす取組、そういったものをぜひ調べてください。また、民間の会社では総台数に対する年間の事故件数みたいなものをそれぞれ出してやっていると思うのです。それをぜひ調べてください。そういったものと我が社を比較してもらってどうだという数字をぜひまた次に報告いただきたい。よろしくお願いします。
◎中島委員長
要望でよろしいですね。
○森委員
はい。
●柴田首席監察官
罰を与えるということではなくて、やはり教育は交通安全教育を主眼にしています。私も警察庁の交通局の交通安全担当という安全教育の担当をしたこともありまして、やはり安全教育は大事だし、そういった事業所にも指導したこともあります。御指摘を踏まえて、事業所のそういった取組も参考にさせていただき、1件でも減るように努力します。ありがとうございました。
◎中島委員長
そのほかございますか。
○山口委員
追突したのを除いて、本件は相手方に過失があって、2レーンのときに後ろから追突されたり、予測不能な形で駐車場から出てきたと。そういった割合は低いのですけれども、こういうときに、例えば指示のされ方としては、予測不能なのだけれども、もう少し広げて、周囲を見渡して、難しいけれども、予測する余裕を持ってみたいな形を指導されるのですか。難しいなと思いながら聞いていたのですけれども。
●土井田監察課長
委員の御指摘はごもっともでして、特に単独乗車ではない場合、助手席にも乗っている場合は、御報告したような事故でも、左側から車が出てくるのであれば、動向を監視して速度を落とせとか、左からの車両ということで注意を促して、事故を回避することもやっています。ただ、単独の場合ですと、若干気がつくのが遅い場合がありますが、もちろん教育としては、単独の場合であっても、周りからの車の動向はよく見て、緊急走行以外は安全な速度で走りなさいという指導はしています。
●柴田首席監察官
各事業所でも行っていますけれども、だろう運転ではなくて、かもしれない運転ということを徹底させています。この事故も駐車場に車があるというのは認識しているのですけれども、出てこないだろうということでぶつかっていたり、後方から来ることはないだろうという、だろう運転をしているのです。そこはやはり出てくるかもしれない、後方からも車が来るかもしれないということを、一般の事業者の方もしていますけれども、警察部内でもそういうことを徹底させています。
○山口委員
要は、1割2割のリスクを予見して、それを予防する形で行動すると。
●柴田首席監察官
はい。
○山口委員
すごいですね。ぜひよろしくお願いします。
◎中島委員長
そのほかございますか。
○松田委員
いろいろお話がありましたけれども、今回4件出ていて、大変多いなと思ったら、過失割合を見ると1割2割でした。今、話があったのですけれども、これはもう、ほぼもらい事故みたいな形だと思います。僕も昨日やりかけました。直進していて、来るわけないと思ってもぐっと来たりするのです。やはりもらうときはもらってしまうと。ぶつかってはいませんけれども。とはいえ、この10・ゼロの1件はうちの隣の会社で、社長もよく知っています。こういうことがないように、ぜひ今後とも取り組んでいただきたいということを要望しておきます。
◎中島委員長
そのほかございますか。
意見が尽きたようですので、警察本部につきましては以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開はそろい次第とします。
午前10時34分 休憩
午前10時36分 再開
◎中島委員長
それでは、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いします。
最初に、交流人口拡大本部から説明を求めます。
まず、門脇部長、総括説明をお願いします。
●門脇交流人口拡大本部長
交流人口拡大本部の議案説明資料を御覧いただきたいと思います。
2ページ目をまずお願いしたいと思います。交流人口拡大本部の今回の議案関係ですが、初めに、予算関係では、議案番号1号の一般会計補正予算関係と繰越明許費の関係をお願いするものです。
あわせて、予算関係以外では、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告します。
3ページを御覧いただきたいと思います。予算関係では、観光戦略課で補正額2億5,000万円をお願いするものです。内容ですが、2つの事業があります。観光需要回復促進事業は、新型コロナウイルスの感染状況に応じまして、例えばこれまで行っています#WeLove鳥取キャンペーンですとか、こういった対策を機動的に実施するための経費をお願いするものです。その下、新規事業の新型コロナ対策お楽しみ券応援事業ですが、こちらは、新型コロナウイルスによりまして非常に厳しい経営環境にあります観光事業者の皆様の事業継続を支援するために、お楽しみ券を発行する場合に、そういったものに対して県として支援をするものです。
詳細に関しましては、担当課長から説明します。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
◎中島委員長
続いて、関係課長からの説明を求めます。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
それでは、資料は4ページをお願いします。国の観光需要喚起政策であるGoToトラベル事業が12月28日から全国で一時停止しているところです。そのような状況の中、観光関連の事業者の皆さんは、休業ですとか休館という厳しい状況に置かれているところです。
1月18日に観光事業関係の皆様に集まっていただき、観光宿泊事業に関する対策連絡協議会を設置し、第1回目の会議を開催しました。旅館の代表者の方、アクティビティーの方、旅行会社の方などに御出席いただいて、意見をお伺いしました。その中で、雇用調整助成金の特例措置の延長ですとか、制度融資以外の支援スキームの検討ですとか、また、今の状況が収まったらまた#WeLove鳥取キャンペーンなどの早期実施などへの御意見をいただいたところです。
4ページは、そのような皆様の意見に応えたいと思い、新型コロナウイルス感染症の状況や国の状況などを踏まえ、機動的に観光需要回復の施策を実施するというもので、例えば御意見のありました#WeLove鳥取キャンペーンなどの施策を実施したいと思っています。これまでも#WeLove鳥取キャンペーンやドライブキャンペーンなどを行ってきたところです。
5ページは、観光事業者の皆さんに、現在の経営の運転資金とともに、令和3年度、4月以降の誘客を促していただこうという事業です。
事業の内容は、5ページの下のほうにお楽しみ券応援事業という絵が描いてあります。まずそれで説明させていただきたいと思います。左が観光事業者の皆さんです。観光事業者の皆さんが前売りの宿泊券などを発行していただくときに、県は20%のプレミアムで支援し、右側のお客様がこれを買うことによって、まず資金が早めに手元に入るというものです。購入後、宿に泊まっていただいたり、観光施設を訪れていただくという仕組みです。
この対象事業者は、県内の旅館、ホテル、旅行会社など新型コロナウイルス感染症拡大によって影響を受けた事業者で、申し上げたように、前売りの宿泊券を出される場合にプレミアムとして20%を補助するものです。(4)の上限額は、1事業者当たり25万円として、資金全体では20万円の資金が初めに手元に入るということです。
6ページ、7ページは、合計2億5,000万円の補正額をお願いするものです。
9ページです。観光需要回復事業は、新型コロナウイルス感染症に対して機動的に対策を講じるため繰越しをお願いしたい、それから、お楽しみ券のほうについても繰越しをお願いしたいということです。
10ページを説明させていただきます。10ページは、公務で職員の交通事故があり、その損害賠償、和解について専決処分をしましたので、それを報告するものです。
交通事故の相手方は、境港市の個人の方です。県側の過失割合を10割として、県は、10万4,170円の損害賠償金を支払うこととしています。
事故の概要ですが、事故が発生したのは令和2年1月25日、場所は境港市佐斐神町、空港の第2駐車場です。事故の状況ですけれども、西部総合事務所の職員が公務のため駐車場内で小型乗用車をバックで駐車する際に、目視で停車位置を確認するために運転席のドアを開けた際、急に強風にあおられて、ドアから手が離れて、隣の車両を傷つけたものです。
すみません。私、言い間違っていたかもしれません。お楽しみ券の応援事業について、事業者の皆さんに入る資金を20万円と申し上げたかもしれません。全体で250万円の資金が事前に皆さんのお手元に届くように考えています。
◎中島委員長
次に、地域づくり推進部から説明を求めます。
初めに、広瀬部長の総括説明を求めます。
●広瀬地域づくり推進部長
続いて、地域づくり推進部から議案等を説明したいと思います。
地域づくり推進部の資料を御覧ください。まず2ページです。当部からは、補正予算関係2件2事業、予算関係以外で条例改正、そして専決処分を報告したいと思います。
3ページを御覧ください。事業は、スポーツ課、地域交通政策課、それぞれ1件ずつあります。
まず、東京オリパラ対策事業です。東京オリパラに向けて準備を進めているところですが、事前キャンプの受入れの準備に当たり、新型コロナ感染症対策をしっかり講じる、その対策経費が国から交付されました。執行する県において基金を造成するための事業をお願いするものです。
また、交通関係ですが、御案内のとおり、コロナの感染が拡大して、バス事業者は大変大きな影響を受けています。加えて、先般、緊急事態宣言が関西地区を含めて発せられたところであり、高速バス事業にもさらに多大な影響が及んでいるところです。バス事業者の事業経営の構造上、高速バスの収支が路線バスにも影響を及ぼすことになっており、新規事業としまして、高速バスへの支援を図りながら、路線バスを含むバス事業の継続につなげる事業をお願いするものです。
条例の改正については、先ほど申し上げたオリパラの基金の設置に伴う基金条例の一部改正です。
報告事案については、特定非営利活動促進法が一部改正され、その施行条例を定めていますが、引用する条文に条ずれが起こっています。その一部改正をするものです。
詳細については、担当課長から御説明します。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
◎中島委員長
続いて、関係課長から説明を求めます。
●明場スポーツ課長
地域づくり推進部の資料4ページを御覧ください。東京オリパラ対策事業です。
東京オリンピック・パラリンピックについては、マスコミで最近非常に盛り上がっているところです。本県として、事前キャンプを受け入れますので、それに向けて準備を進めるというものです。
内容としては、海外の国々から来られる方々を安心して受け入れる環境づくりを進めるというもので、新型コロナウイルス感染症対策を講じるための基金を設置するものです。国から各都道府県に財源が交付されますので、それを受け入れて、県で基金を造成するという内容です。これについては、基金を原資に、来年度、令和3年度において、ホストタウン、事前キャンプ地においてコロナ対策を実施する予定となっています。
内容としては、選手や自治体関係者の検査費用ですとか、あるいは選手の移動の際、飛行機を利用するのですけれども、そのときの空席確保の経費だとか、あとホテル等のフロアを借り上げするための費用ということに使うことを予定しています。あと都道府県の事務費もありますけれども、こういったあたりを除いたところで、選手団を受け入れる各種のキャンプ実施委員会に必要経費を交付し、実際に実施していくというもので、事業費として8,600万円を考えているものです。
現状としては、受入れに当たり、受入れマニュアルの作成を進めているところでして、海外チームと内容について合意した上で、そのマニュアルに沿ってキャンプ受入れ自治体と連携を図りながら対策に取り組んでいくというところです。
続いて、資料9ページを御覧いただきたいと思います。鳥取県基金条例の一部を改正する条例でして、先ほど説明した基金について、条例に盛り込み、実際に実施していくというところです。
資料10ページを御覧ください。これが実際の条例案です。既存の基金条例の別表の中に、鳥取県ホストタウン等新型コロナウイルス感染症対策基金という1項目を盛り込むものです。これには、令和4年3月31日限りで失効するのですけれども、その時点で残余財産があれば国庫に返納という形になります。それに合わせてこの条例からも削除するという手順になっているところです。
御審議のほどをよろしくお願いします。
●西川地域交通政策課長
資料5ページを御覧いただけますでしょうか。新規の緊急事態宣言を受けた路線バス事業者応援事業です。4,000万円の事業費をお願いしています。財源には全額、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当予定です。
1、2のところ、事業の背景、概要等について御説明します。
本県で地域の路線バスを運行していただいているバス事業者は、同時に高速バス事業も行っておられます。これまでも新型コロナの影響を大きく受けておられます。3に記載していますが、これまで議会にお認めいただいて、各種支援策を講じてきているところですが、今般の緊急事態宣言、特に1月14日からの大阪、兵庫、福岡などが追加されたことにより、まさにそうした地域と本県各地を結ぶ高速バス路線が大打撃を受けています。高速バスが動きませんと、当然収入が上がらないばかりか、車両の維持管理経費は減りませんので、会社としてはこうした高速バス事業の影響が地域の路線バス事業の経営に大きな影響を与えます。住民が安心して移動できる地域交通を続けていただくため、そうしたバス車両の維持管理経費相当の一部を応援しようとするものです。
●西尾県民参画協働課長
資料11ページを御覧ください。鳥取県特定非営利活動促進法施行条例の一部改正を行う専決処分について報告します。
今回の特定非営利活動促進法の一部改正の内容については、下表の左側にあるように、設立の迅速化、個人情報保護の強化、事務負担の軽減という目的で、縦覧期間の短縮ですとか、公表する名簿から役員の個人の住所を除外するとか、提出書類を削減するという内容が行われたものです。これらについて、県条例では直接、法を適用したり、既に県条例で定めるなどの対応を行っているため、1か所、軽微な補正ができるものの条件を定めた条文の条項ずれのみを改正することとなりました。
具体的な新旧対照表は12ページのとおりです。
◎中島委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございますか。
○森委員
観光戦略課の新型コロナ対策お楽しみ券応援事業なのですけれども、それぞれの事業者が発行する前売り券について、その20%をプレミアムで補助する、1事業者当たり上限が50万円という事業ですね。これでいくと、1事業者が250万円の前売り券を売って、250万円売ったら50万円を補助するよということだと思うのですけれども、その250万円を売ったかどうかというのはどんな確認をするのですか。例えば一般的にこれまで商工会議所がやったりとか、あるいは市町村がやったりというのは、具体的に物を売って、買った人がいるわけだけれども、事業者ごとにやってしまうと、売ったことにして、50万円だけもらってやろうかみたいなことが起きはしないかと思うのですよ。要するに、何も具体的なものがないけれども、この前売り券的なものが250万円売れたら、その分の50万円は補助しますよというスタイルなので、実際には金の動きは何もなくても、その分の前売り券を売りましたということを県に報告すれば50万円が来るという仕組みですかね。その辺を教えてください。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
実際にお客さんに売られたかどうかの確認の方法ということだと思うのですけれども、どのような前売り券を実際に発行したということ、それから、売った相手方の台帳などを提出していただくよう、今のところ考えています。
○森委員
結局コロナで影響を受けているところに対して上限50万円で補助するよというスタイルであれば、県も余計な事務をするのだよね。要するに、本当に売れたのかどうかとか、余計なことを考えて、余計な事務がどんどん増えるだけだと思っていいます。こんなことは、こうやってやればいいぞみたいに、口コミでどんどん広がっていく話だと思うのだよね。抜け道というか、何かそういうのがいっぱいありそうな事業になっていて、逆にそういうふうにありませんみたいな形でどんどんやればやるほど県の業務が増えるだけみたいなことになっています。もう最初から50万円支給しますよみたいな事業のほうがいいのではないかと思うのです。とにかく資金繰りのためにそうやりますよという事業だと思うのだけれども、では実際にそれをどうやって売るかみたいな話になったときに、やったことにしておけみたいなことになりはしないかというのをすごく心配するわけです。その辺は。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
まず、委員もおっしゃるように、この事業のいいところは、やはりお客さんに来てもらう前に合計250万円の資金がこの時期に手に入るということです。今後またお客さんに来ていただけるということでこの事業をさせていただきたいと思っています。
また、皆さんの御意見も聞いてみますと、給付金的なものではなくて、これを使ってツアーをつくってみたいとか、今、発信することができないのですけれども、この2月にでも自分の旅館をお客さんにPRできる方策になるとか、そういう声もありますので、実績のほうにも注意しながら、そういういい面も生かしながらやらせていただきたいと思います。
○森委員
これ以上言わないけれども、抜け道的なことがあって、そういう方向にならないような形、それからまた、県の業務が増えないような形にしていただきたいということだけ蛇足で申し上げておきます。
もう1点だけ。バスの関係、高速バスの支援が4,000万円ということで、新聞に出ていましたけれども、今日、鳥取市議会の臨時会をやっていて、鳥取市もバスに対する支援をするということが新聞に出ていました。これは路線バスです。路線バス1路線100万円ということで、8,100万円でしたか、予算立てをしているという新聞記事だったと思います。これは多分、国から来る交付金でやる事業だと思うのですけれども、全市町村においてそのスキームでいけるのかどうか、また、鳥取市のことだからよく分からないけれども、市内で完結しているものはそうやってやるだろうと思います。けれども、市町村をまたいでやっているものについてはこれまでも県からの補助みたいな形でいろんな支援をやってきているわけで、例えば鳥取市と智頭町を結んでいるものについては県がまた別に考えるのか、その辺のことを教えてください。
●西川地域交通政策課長
私どもでもお伺いしたりしているのですが、先ほどおっしゃった金額は多分日ノ丸バスの金額だったかと思います。合計では1億900万円とか、かなり大きな金額を支援なさると伺っています。うろ覚えで申し訳ございません。財源は全額国費ではありませんで、たしか6,000万円と4,000万円という格好で、一部一般財源を入れて支援なさるスキームになっていました。さっき委員がおっしゃったとおり、1路線当たり100万円を2事業者に支援するというスキームです。県ではそういう単価設定という格好ではありませんが、これに似たように、資料の5ページの3のところのこれまでの支援事業として、(2)で、路線ごとというわけではないのですけれども、9月補正のときに経常経費が増えている部分とかがあり、その見合いの1億円という格好でお認めいただいて、早期に執行しています。この際にも鳥取市は別途同じように増額していて、今回の鳥取市の1億円は、それにさらに上乗せの1億円と伺っています。ただ、よくよく聞いてみますと、これは路線バス補助金ですので、簡単に言いますと、令和3年度に支払われる路線バス補助金の前倒し執行といいますか、要は有利な財源を使って、事業者様の手元に資金が届くように前倒しで今回の1億円を執行し、来年度支払われる1億円分はそこから精算的に控除するというような格好で、年度間で見ると平準化されるという形と伺っています。そういうスキームを新たに考えられたということで、事業者にとっては非常にありがたい制度かなと考えています。
さっきおっしゃった全市町村でそういう対策を取られているかということですけれども、今のところ聞いていますのは、鳥取市さんだけが財源の有効活用という形で先行的に実施しておられるもので、他の市町村でそういう動きは今のところ出ていません。
あと、広域路線の関係がありましたけれども、鳥取市は当然鳥取市分だけをお支払いされるということでしょうし、鳥取県として広域路線分を前倒しでやるかといいますと、さっきも申しました9月補正等でお認めいただいている部分で路線バスの支援はやっていく予定ですので、改めて追加でということは考えていません。少なくとも今年度については、当初予算分、それからこの9月補正分を含めて、ほとんど全額を概算払い執行という格好で、資金繰りに影響が出ないように前倒しで執行しているところでして、そういう形で考えているところです。
○森委員
今の話では、鳥取市さんは令和3年度のものを前倒しでという話なのですけれども、現実問題として、路線バス事業者が非常に苦しいということを受けての対応だと思うのですね。今回、県のほうは高速バスなのですけれども、基本は路線バスを、県民の足をどうやって維持していくかというところにやはり軸足はあると思うのです。この辺、どういった形になっていくか、まだまだ苦しくなっていくというのが見えていますので、こうやって鳥取市さんがやったということを受けて、2つの路線バス事業者をどうやっていくのかというのを、市町村と本気で相談をしながら、全県的にも相談するみたいなことをぜひやっていただきたい。鳥取市さんはこうやってやられたので、ぜひほかの市町村もやってほしいみたいなことで、できるかどうかは分からないけれども、ただ鳥取市だけの取組に終わらせたくないということがありますので、その辺を市町村と相談していただきたいということだけ申し上げておきます。
◎中島委員長
これは要望でよろしいですね。
○森委員
はい。
◎中島委員長
そのほか。
○松田委員
すみません。戻りますけれども、交流人口拡大本部資料の5ページ。お楽しみ券の事業ですけれども、趣旨は非常にすばらしいなと思っています。2点聞きたいのですけれども、対象事業者が旅館、ホテル、旅行会社、観光施設などとなっています。また、事業内容が前売り宿泊券等の発行となっていますが、この「等」の範囲を教えてもらえたらと思います。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
まず、対象事業者の県内旅館、ホテル、旅行会社、観光施設などですけれども、これは観光事業者さんと取引があって、取引が少なくなったために影響を受けている皆さんということで幅広に考えたいのですけれども、GoToEatもあるということで、今回は飲食店さんを除きたいと思っています。
前売り宿泊券等ですけれども、これは宿泊券、旅行会社さんにお聞きしますと、そういうものを使えるツアーを売り出したいというお話がありました。そこのところは事業者さんの工夫を生かす仕組みにしたいと思っています。
○松田委員
政務調査会では飲食も入るような話だったような気がしたので聞いてみました。入らないのですね。分かりました。
そうなると、例えば旅館、ホテル等がお食事券という形で発行するのは駄目なのでしょうか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
対象は、旅館、ホテルはオーケーで、それをどういうふうに使うかということについては工夫にお任せしたいと、例えば旅館の昼食プランですとか、そういうことはしていただいたらいいと思っています。
○松田委員
よく言えば自由であるとしているのだと思うのですけれども、大手のところなどだと結構取り組みやすいと思うのですよ。あわせて、300万円分のチケットを作るわけなので、多分自前で印刷したようなものは駄目だと思うのですよね。それなりに経費もかかると思うのですよ。偽造されることも考えられますから。したがって、経費も非常にかかってくるのではないかなと思いますが、例えばその辺を補?するような別の制度はあるのでしょうか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
例えば券なら印刷経費への補?といいますか、支援は今のところ考えていないのですが、今度、2月上旬に、例えばこういう例があったとか、この制度も含めた説明会をしたいと思っています。また、今おっしゃったとおり、旅館組合さんにも御協力をいただけるように、旅館組合さんの事務局にもこういう制度をよく説明したいと思っています。
○松田委員
最後ですけれども、少しぼやっとした感じを受けるのですよね。中小零細のところなどは本当になかなか取り組めないと思うのですよ。この経費を考えると面倒くさいという話になると思うのです。せっかくの制度なので、しっかりとそういったところでも取り組めるように、発行、また販売についても、お手伝いといいますか、何がしかの方策を取っていただいた上で取り組んでいただければと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
◎中島委員長
最後は要望でよろしいですね。
○松田委員
はい。
◎中島委員長
そのほかございますか。
○山口委員
続きで、5ページ。その要件のところは、影響を受けたという過去形で、これには事実の認定が要ると思うのです。例えば給付金みたいに過去3か月、前年3か月と比較してみたいな、そういう要件を想定されていると思うのですけれども、詳細な要件を教えてください。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
給付金のように去年より何%売上げが減少したとかという具体的なところまでは実は考えていないのですけれども、当然、もともと旅館さんと取引があって、今回のGoToの停止でお客さんが来なくなったために減ったとか、そういうことを想定しています。ですから、何%減ったとか、そこまでを求めるということは必ずしも考えていなくて、幅広にと思っています。
○山口委員
要は影響の度合いの説明がつけばそれで許容されると。要は、言っているということぐらいでいいのでしょうか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
まず、仕組みとして、この仕組みに参加していただく事業者さんの申込みを受けたいと思っていまして、申込みのところでそういう状況を書いていただいたり、説明していただきたいと思います。
○山口委員
分かりました。
あと、対象となる商品なのですけれども、ホテルの宿泊代、それに類するものだとは分かるのですけれども、例えば先ほどあった旅行の商品などは、今あるものではなくて、いわゆるこれからつくるものなので、将来どういう商品ができるのかわかりません。それは業者の努力に任せるけれども、ここに楽しみと書いてあるように、幾らか先にお支払いして、その業者が提案する旅行プランを楽しみにするみたいな、そんな感じでいいのでしょうか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
お楽しみというのは、今、資金を頂くのですけれども、例えば4月以降や夏に旅行に来ていただく、泊まりに来ていただくという意味です。実際に旅行会社さんの話を聞いたところによりますと、金券みたいなものを出すとか、対象のツアーをつくるとか、状況によっては、またコロナ感染によってはそれを一旦中止して、またつくればいいという、そういう方法もあると聞いています。ここは工夫していただけるところかなと思います。
○山口委員
今、金券という話がちょうど出ましたね。代表さんが払っているかもしれないけれども、要は金券ですよね。あまり難しく説明すると難しくなるのですが、金券を想定すると物すごく考えやすいのです。要は消費者に対してもそういう説明をされたら分かりやすくていいと思います。
あわせて、金券なら金券で、その保証というのはどうなるのでしょうか。この間の説明でもあったように、使おうとしたときにその業者が存在するという保証が100%とは言えない。その辺の保証については、これは分からないのですけれども、どうお考えでしょうか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
いろんな場合が考えられると思うのですけれども、休業したり、最悪な場合には廃業ということもあるかもしれません。まず、これを使える期間は、来年3月までの期間とします。期間についても事業者さんの工夫があるところですけれども、期間を長く取るということです。それから、これは事業者さんに発行していただきやすいように、また、お客さんに来てもらえるように、県は20%支援するということで、そういう最悪の場合はあってはならないことですけれども、そういうリスクもあるということをよく説明していただくように、説明会とかで説明して、そういうふうにPRしていただきたいということです。
○山口委員
分かりました。ありがとうございました。
バスの車両整備費関係の質問ですけれども、今回の4,000万円は、大体想定されるいわゆる一般のバス事業者の整備費全体のどれぐらいの割合、要はどれぐらいの軽減策になっているのか。実効性について確認させてください。
●西川地域交通政策課長
どのぐらいの割合かとのお尋ねです。金額としては非常に大きい金額になりますので、ほんの一部だと思っています。
基本的な考え方としては、高速バスですので、保険料とか、点検も普通の乗用車とは訳が違って頻度も高く、非常にお金がかかっています。そうした経費を積み上げました。今回、非常事態宣言が出ている1か月間ということがあるのですけれども、その1か月間だけの影響では終わらないだろうということで、財源さえ許せば本当はいっぱい出したいところではあるのですが、当面その1か月分と、少なくともさらにもう1か月はお客さんがまず戻ってこないだろうということで、2か月分という考え方で積算上は考えています。
○山口委員
要は、どれぐらいの期間を回しているのかというのが分からなかったのです。取りあえず1か月間。逆に言うと、こういう緊急事態的なことが、今、7日が2月末になったり、またその後も予想されるのですけれども、それはまた別に考える余地があると逆説的に理解してもよろしいでしょうか。
●西川地域交通政策課長
もう一度申し上げますが、当面、緊急事態宣言の一月プラス、その一月だけですぐ戻ってくるわけではないのでという意味で2か月と説明しました。その後については、当然状況を見ながらということになろうかと思います。必ず対応するとかしないとかというものではなかろうかと思っていますので、よろしくお願いします。
◎中島委員長
そのほか。
○興治委員
5ページのお楽しみ券事業です。まず、券の補助金50万円ですけれども、どの時点でこの補助金を交付するという形になるのでしょうか。
それと、GoToトラベルが再開されると思うのですけれども、GoToトラベルとの併用はできるかどうか、その辺りはどうでしょうか。
あと、この利用について、令和3年度中に利用できるということなのですけれども、販売期限みたいなものはあるのでしょうか。以上3点です。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
まず、販売期限については3月までに販売していただきたいと思います。
◎中島委員長
令和4年ですか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
令和3年の3月までに販売していただきたいと。なるべく早めに事業者さんの手元に資金を確保していただくためということです。
◎中島委員長
どの時点で交付するかは。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
失礼しました。大体のスケジュールを申し上げますと、説明会をして、販売していただいて、その販売が取りまとまったところで報告していただきます。そのときにその販売額に見合った20%分を事業者さんにお支払いしたいと考えています。ですから、お支払いした後にお客さんが来られたりするようなことが想定されます。
◎中島委員長
次、GoToトラベルと併用できるかどうか。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
GoToトラベルと併用できるようにします。
○興治委員
分かりましたけれども、販売自体は今年の3月末までという趣旨ですよね。実態としてどうかは私もよく分からないですけれども、例えば今日で締切りになるような別の補助制度があるではないですか。何だったかな。再スタート応援補助金であるとか、その他幾つか県の補助制度があると思うのです。結局、制度をあまり知らなくて、あるいは先延ばしにしているかもしれないのだけれども、駆け込みで期限が近づくにつれて申請する人がどっと出てきているというような状況もあるみたいなのですよ。今回は期限までに申入れがあれば申請期間を少し延ばしますよということも県はやっているのですけれども、だからその辺は柔軟にされたほうがいいのではないかなと思いますが、どうでしょうか。
もう一つ、オリパラの基金の件です。鳥取市だとか、幾つかキャンプ地があるのですよね。今、国でもオリパラをどうするのかということについて、いろんな情報が出てきています。外国から延期という話も入ってきたりとかしているところなのですけれども、実際、海外のチームの人たちとやり取りをしている中で、どんな状況なのでしょうか。行くぞという感じなのでしょうか。実際のところはどうなのでしょうか。
◎中島委員長
2点ですね。
○興治委員
ええ。
●濱本観光交流局副局長兼観光戦略課長
申請期限ということだったと思うのですけれども、まず、一旦は予定どおりで進めさせていただいて、柔軟に考えていきたいと思います。それとともに、観光連盟を通じたり旅館組合さんを通じたりして広報し、この制度をお知らせしていきたいと思っていますし、説明会などにも参加をお願いしたいと思っています。
●明場スポーツ課長
事前キャンプに対する今の海外の状況ということですけれども、中止という判断がまだ出ていないということで、一応オリパラを実施する。それに伴って事前キャンプも行うという形での交渉をしているところです。決して、今の時点ですごく心配だから行かないとかという話が出ているというわけではなく、実際の事前キャンプに向けてそれぞれ交渉しているという状況です。
○興治委員
なるほど。
事前準備をして、実際、今年の夏に実施できなかった場合に、発生した費用はどうなるのでしょうか。この基金で賄うのか。
●明場スポーツ課長
これまで要人がいろんな発言をしておられます。森会長から、3月25日より前に予定どおり開催するか判断が出される旨の発言がありました。つまり年度内には何らかの形が出るのかなと考えています。この事業自体は、あくまでも基金を造成するための予算です。来年度予算に繰り入れた上で、来年度は来年度で執行していく形になりますので、一つは3月の時点での判断を基にある程度判断できるのかなという形になります。
○興治委員
いつかの時点で中止とかの判断が出るとは思うのですけれども、何ていうのかな、中止になったとしても、発生した費用について、この基金を使って支出ができるのですかというお伺いをしているのですけれども。
◎中島委員長
課長、ホテルとか、そういうものを取らないといけないのでしょう。そういう金額的負担が発生したら、それはどう処理するのですかというのが興治委員の質問だと思いますよ。
●明場スポーツ課長
基本的に、その辺りの実際にかかった経費については、当然基金の中で処理していくことになるのだろうと思っています。実際、準備のための経費ですので、それに伴ってかかった経費については、当然基金の中で見ていくことになろうかと思っています。
○興治委員
分かりました。
国のお金なので、その辺りにどう対処できるのかということを明確にした上で、関係市に情報提供をお願いしたいと思います。
◎中島委員長
最後は要望でよろしいですね。
○興治委員
はい。要望でいいです。
◎中島委員長
そのほかございますか。
○銀杏委員
バス事業者応援事業ですけれども、これは4,000万円の維持経費の支援ということが上がっているのですが、補正額の合計も4,000万円で、これは1社分と考えていいのですか。どういうふうに考えておられますか。
◎中島委員長
課長、この4,000万円は1社分だけかどうかというのを今聞かれた。
●西川地域交通政策課長
1社分ではなく、県内で路線バスを運行していただいている2社分です。
○銀杏委員
では、上限とかはあるのですか。1社分幾らとか。
●西川地域交通政策課長
上限ですか。
○銀杏委員
算定根拠といいますか、それも含めて。
●西川地域交通政策課長
上限という意味ではこの予算額が上限です。実際には、交付をする場合に、一応積算の考え方としましては、高速バスの車両という考え方でいますので、それを両者の所有台数で案分するという形を考えています。
◎中島委員長
そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようですので、交流人口拡大本部及び地域づくり推進部につきましては以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開はそろい次第です。
午前11時29分 休憩
午前11時32分 再開
◎中島委員長
それでは、県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いします。
初めに、草野部長の総括説明を求めます。
●草野県土整備部長
議案説明資料、予算に関する説明書の令和2年度1月補正予算関係、臨時議会関係、県土整備部の説明をさせていただきたいと思います。
2ページ、表紙裏の目次ですけれども、予算関係で議案第1号、令和2年度鳥取県一般会計補正予算(第8号)、それと公共事業実施地区で一般公共事業等を記載しています。
次、3ページ、予算の総括表です。左から3列目に補正とあり、道路企画課関係から道路建設課、河川課、治山砂防課、空港港湾課、合計で160億5,100万円余です。下の説明のところですけれども、公共事業では一般公共で156億9,800万円余、単県公共は1億6,000万円の減額、一般直轄が5億1,200万円余、それらの合計で160億5,100万円余となっています。
詳細な内容は担当課長から御説明します。御審議をよろしくお願いします。
◎中島委員長
続いて、関係課長から説明を求めます。
なお、公共事業実施地区の概要については、議案説明資料のとおりであり、特に説明は要しないこととします。
●山本県土整備部次長兼県土総務課長
資料17ページをお願いします。私からは、公共事業の補正予算の概要について説明させていただきます。
こちらが補正予算の総括表です。補正額は、先ほど部長が説明しましたとおり、160億5,000万円余です。補正後の事業費については、682億400万円余となっています。補正額のうち、一般公共事業Aの補正額ですけれども、33ページの繰越明許費の総括表に同額を計上しまして、全額繰越しをお願いしています。また、一般直轄事業Dの補正額は、直轄負担金でして、内訳は64ページに記載のとおりです。
資料49ページをお願いします。債務負担行為に係る調書です。こちらは追加分としまして、治山事業で1億円、漁港事業で1,000万円、変更分としまして、道路メンテナンス事業で3億4,400万円、地方高規格道路事業としまして10億円ということで、総額14億5,400万円の債務負担行為について、翌債工事としてお願いするものです。工事の内訳については、65ページ以降に記載のとおりです。
●小田原道路企画課長
資料4ページをお願いします。今回は、国の総合経済対策に伴い、県民の安全・安心の推進、国土強靱化に係る事業について補正をお願いします。
まず、道路橋りょう維持費のうち、通学路安全対策事業について、5億1,000万円余をお願いするものです。平成24年から教育委員会、PTA、警察等と連携して通学路点検を行っており、歩道整備、交差点改良、事故防止対策等の整備を行うものです。
次に、資料5ページをお願いします。社会資本整備総合交付金の除雪事業について、5億4,000万円余をお願いするものです。今年度はラニーニャ現象の影響もあり、昨年までよりも多くの降雪があります。今年度の除雪費の執行見込みが当初お認めいただいた額を超える見込みとなりましたので、国から交付金を頂き、除雪費に充当しようとするものです。
なお、後ほど、8ページに掲載していますが、この補正に伴い、単県除雪費は減額補正を行うこととしています。
資料6ページをお願いします。社会資本整備総合交付金の道の駅事業について、1,000万円をお願いするものです。道の駅については、平成5年から登録制度が始まり、鳥取県内では17か所、全国では1,180か所が登録されています。近年は、道の駅ごとに特色を出し、情報発信やイベント等を開催するなど、利用者が楽しめるような取組がなされ、目的地化が図られています。道の駅犬挟では、倉吉市さんが昨年度、ドッグランを整備されていますが、トイレの基数も少なく、和式等であることから、観光バスに立ち寄っていただくのに問題がある等の課題もありましたので、このたび洋式化とともに、基数の整備を行おうとするものであり、今回の補正で設計費をお願いするものです。
資料7ページをお願いします。直轄事業負担金について、1億2,000万円余の補正をお願いするものです。国土交通省に行っていただいている高速道路ネットワークの整備等に係る県の負担金です。このたびは山陰道北条道路の工事進捗、または志戸坂峠防災事業と米子市における電線共同溝事業の測量設計を実施していただく見込みであり、それらの負担金をお願いするものです。
資料8ページをお願いします。次に、道路橋りょう維持費の一般公共事業について、36億7,000万円余の増額をお願いするものです。防災・安全交付金の交通安全事業、雪寒事業、落石対策などの災害防除事業、構造物修繕などの補修事業、トンネルや橋梁補修を行う道路メンテナンス事業など記載の事業について、国補正によるものです。
次に、単県公共については、1億6,000万円余の減額をお願いするものです。先ほども触れましたが、除雪費に国の交付金を充当することとし、単県公共の除雪費を減額するものです。
以上、道路企画課合計として47億円余の増額をお願いし、合計200億2,000万円余とするものです。御審議のほどよろしくお願いします。
●米谷道路建設課長
資料9ページをお願いします。地域高規格道路整備事業について、27億4,300万円の補正をお願いするものです。地域高規格道路は、山陰道や鳥取道、米子道などの高規格幹線道路を補完して、広域的なネットワークを形成することで、地域の活性化を図る道路です。今回の主な事業内容は、岩美道路の改良工事に20億円、倉吉道路、倉吉関金道路及び北条ジャンクションの橋梁下部工事や改良工事などにそれぞれ7,000万円、5億1,000万円、1億6,300万円で整備促進を図るものです。
次に、資料10ページをお願いします。一般公共事業として、16億4,800万円余の増額をお願いするものです。主な事業内容ですが、社会資本整備総合交付金事業で県道9か所、防災・安全交付金で国道4か所、県道13か所において、橋梁工事やバイパス事業など道路整備の促進を図るものです。
最後に、街路事業の一般公共事業のうち、防災・安全交付金事業で、街路5か所の整備促進を図るために必要な経費として8億7,000万円余をお願いするものです。
以上、道路建設課としまして、52億6,200万円余を増額し、合計184億4,300万円余とするものです。御審議のほどよろしくお願いします。
●池田河川課長
資料11ページをお願いします。河川総務費の樹木伐採・河道掘削等緊急対策事業(国補正)について、6億9,800万円の補正をお願いするものです。これは、平成30年度から始まりました3か年緊急対策に引き続き、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の交付金を活用して実施するものです。下の3、これまでの取組状況、改善点の3つ目のポツにあります264か所の要対策箇所について、今回の補正を含め、引き続き計画的に実施してまいりたいと考えています。
続いて、資料12ページをお願いします。河川改良費、防災・安全交付金(河川改修)(国補正)です。14億7,200万円の補正をお願いするものです。事業内容は、2に書いてありますとおり、大路川をはじめとした15か所、14億4,000万円、2つ目には、橋津川水門をはじめとする河川管理施設の老朽化対応でして、7か所で3,200万円をお願いするものです。
続いて、13ページをお願いします。河川総務費の一般公共事業は河川総務費の補助事務費です。3,490万円の補正をお願いするものです。
2つ目、河川改良費については、防災・安全交付金の堰堤改良、ダムです。大規模特定河川事業は補助事業です。あと事務費でして、合わせて13億4,600万円余の補正をお願いするものです。
続いて、海岸保全費です。防災・安全交付金(海岸)で2億2,000万円、あと事務費です。2億3,200万円余の補正をお願いするものです。
一番下の直轄河川海岸事業費負担金です。2億8,200万円余の補正をお願いするものです。
河川課合計40億6,700万円余を増額し、合計136億900万円余をお願いするものです。御審議のほどよろしくお願いします。
●山根治山砂防課長兼淀江産業廃棄物処理施設計画審査室参事
資料14ページをお願いします。資料の一番上、まず治山費です。治山事業として、国補正により総額5億1,700万円余をお願いするものです。内容としては、治山事業(県土)で10か所の事業促進を図るものです。
次に、中段の砂防費です。砂防事業として、総額10億6,000万円余をお願いするものです。防災・安全交付金及び大規模特定砂防事業、事業間連携事業等の各事業において、記載の砂防、急傾斜、地滑り等の各事業により、合計104か所において事業促進を図るものです。
続いて、15ページです。こちらは、上段、直轄事業負担金です。直轄砂防事業として、総額1億円余をお願いするものです。直轄事業としては、大山砂防事業として、天神川水系及び日野川水系において事業を行っていまして、それらの事業促進を図っていくものです。
以上、総額16億7,800万円余の補正により、治山砂防課合計111億5,100万円余とするものです。
●小西空港港湾課長
資料16ページを御覧ください。まず、漁港建設費です。補正予算として1億2,200万円余をお願いするものです。主なものとしては、境漁港、網代漁港、泊漁港での主に老朽化対策の整備です。
続いて、港湾建設費です。2億1,200万円余をお願いするものです。鳥取港、米子港、石脇港での主に老朽化対策と鳥取港の第2防波堤の改良、かさ上げを予定しています。
以上、空港港湾課計3億3,500万円余を増額し、合計52億6,300万円とするものです。御審議をよろしくお願いします。
◎中島委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございますか。
○山口委員
49ページです。昨日、国会の参議院の予算委員会があって、野党の議員が質問とかされていたのですけれども、議員は、2月補正というのは、当年度からしてみると、あと1か月しかないのに、予算をたくさん計上していて、今回本当にやらなければいけないコロナの対策を本当にできているのかと菅総理にお尋ねになっていました。ちょうどそのことがこの49ページの表に該当するのではないのかなと思うのです。要は、今年度は実際に実施しない、翌年への繰越しなども含めて、予算は取るけれども、では全体の整合性をどう捉えているかという、多分そういう意見もあると思うのです。この予算の取り方とか仕組み、効果について、教えていただけないでしょうか。
●草野県土整備部長
今回の国の補正予算は、大きくコロナの話と国土防災の2本柱になっています。
国土の防災・減災のほうに例えば高速道路の促進とか、そういう項目もあります。昨今、激甚災害が増えていることもあり、防災・減災の柱が1本立っているのですが、例えば今回高速道路なども計上させてもらっています。15か月予算という見方もありますし、それとそもそも今造っている道路が完成しない限り、言ってみたら何の効果も出ないので、できるだけ早く造って、それをポストコロナの地域振興に生かすということです。世の中全体の防災・減災に緊急的に対応する河床掘削みたいな事業もありますけれども、高速道路などはどうして今補正でやるのかと、そういう面もあるかもしれませんが、それは一刻でも早く事業効果を出すための促進ということで今回予算を計上していると考えています。
○山口委員
ありがとうございます。昨日の菅総理はコロナはしっかりやっておるということしか言われなくて、今、部長が言われたことがすごく重要なのです。総理に代わってお礼を申し上げておきます。ありがとうございました。
◎中島委員長
頑張れの応援ですね。
○山口委員
はい。
◎中島委員長
そのほかございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようですので、以上で付議案の予備調査を終了します。
暫時休憩します。再開は、次の本会議が休憩に入り次第を予定しています。
午前11時51分 休憩
午後2時18分 再開
◎中島委員長
再開します。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は日程に記載の2議案であります。
これから付託議案に関する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と、発言前後のマイクのスイッチの切替えをお願いします。
それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。討論はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論がないようですので、これより採決に入ります。
採決については、一括して採決するのがよろしいかお諮りします。(「一括」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、付託議案を一括して採決します。
なお、本委員会に付託された議案は、議案第1号及び第2号です。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
挙手全員です。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で付託議案の審査は終了しました。
なお、委員長報告の作成内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会します。
午後2時20分 閉会
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