会議の概要
午前11時10分 開会
◎常田委員長
ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
本日の日程はお手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、今回は、総務部及び教育委員会のみの出席とし、その他部局については、議案等がないため省略いたします。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、西川委員と福浜委員にお願いいたします。
それでは、付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきます。
それでは、初めに、総務部から、松田総務部長に総括説明を求めます。
●松田総務部長
総務部の総合緊急対策の資料の、まず、2ページ目を御覧いただきたいと思います。
議案第1号でございますが、令和4年度鳥取県一般会計補正予算(第1号)でございます。
これにつきましては、知事の提案理由説明にもございましたが、燃油でありますとか、穀物、資材の高騰、あるいはコロナ禍という中、こういう厳しい環境に置かれておられる生活者でありますとか事業者等に対する支援など、緊急かつ総合的な対策を迅速かつ機動的に実施していくというために、総合緊急対策を講じるということで、その予算をお願いするものでございます。
次の3ページ目でございます、事項別明細書を入れておりますけれども、合計で104億1,974万7,000円の補正をお願いするというものでございまして、速やかに事業を実施して、効果を生み出していきたいと考えており、先議をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
詳細につきましては、財政課長から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
◎常田委員長
続いて、前田財政課長の説明を求めます。
●前田財政課長
3ページをお願いいたします。補正予算、議案第1号の歳入歳出の内訳でございます。
まず、歳入の表でございますが、予算総額104億1,900万円余りのうち、国庫支出金が大半を占めておりまして、98億7,000万円余りでございます。詳細につきましては、4ページ以降に明細を添付しておりますので、後ほど御説明をいたします。
次に、寄附金100万円でございます。これにつきましては、ウクライナ避難民の受入れに当たっての新たな寄附金を募るということにしておりまして、予算計上100万円、歳入の受入れをしたいと思っているところでございます。
次に、繰越金として5億4,700万円余り計上をさせていただいております。当初予算時にも御議論いただきましたけれども、まだ決算認定前ではありますが、剰余金の見込みを基に従来から補正の財源として活用させていただいておりまして、恐縮ですが、今回も充当をさせていただいております。ちょうど今日が出納閉鎖の期間でございまして、まだ決算締まっておりませんが、昨年度、決算剰余金というのが最終的に101億、生じております。これから分析を進めますが、昨年度ほどは出ない見込みを立てておりますが、少なくともこの予算割れ、予算を下回るというようなことはないという見込みは立てているところでございます。
下の表が歳出でございます。若干申しますと、上から、民生費が16億円ほどございますが、主にこれは生活困窮者対策でございます。
次に、4番の衛生費29億円余りでございますが、これは新型コロナ対策でございます。
その下、6番、7番、農林水産業費、商工費につきましては、燃油高騰対策、物価高対策、観光支援対策でございます。
歳出については以上でございます。
それでは、4ページ、若干明細を御説明したいと思います。
歳入の明細でございますが、国庫補助金の合計を見ていただきますと、93億6,700万円余ということでございまして、この中に、今回、地方創生臨時交付金の追加配分がございまして、これがトータルで44億4,200万円余りを見込んでいるところでございます。その具体的な事業の充当リストを、5ページの参考としてつけておりまして、それぞれの事業につきましては、所管の常任委員会で今御審議をいただいているということでございます。今回、繰り返しですが、地方創生臨時交付金の追加分として、44億4,200万円を見込んでいるところでございます。
その他の国の財源といたしましては、上から3番の民生費の国庫補助金、これは生活困窮者対策が主でございまして、厚労省からの補助金でございます。
さらに4番の衛生費国庫補助金、これが19億ほどございますが、コロナ関係の、これも厚労省の補助金の関係になります。
大きいところで、7番の商工費国庫補助金が48億ほど立てております。このうち、一番大きいのが観光費の補助金でございまして、32億9,000万円、歳入を見込んでおります。今回、観光庁から交付される見込みの、これが補助金ということでございます。
5ページは、先ほど申しました、今回の議案に係る地方創生臨時交付金の充当事業の一覧でございますので、また後ほど御覧いただければと思いますが、1点だけ。今回、新たに地方創生臨時交付金の充当事業にウクライナの受入れ支援というものがリスト化されまして、上から6つ目にありますが、今回、本県もこの財源を充当いたしまして、ウクライナ受入れ支援に当たろうということにしているものでございます。
◎常田委員長
次に、教育委員会から、足羽教育長に総括説明を求めます。
●足羽教育長
教育委員会の総合緊急対策資料の3ページ目を御覧ください。このたび、先議分としまして、2本、お願いをしているものでございます。
一つは、県立学校運営費原油高緊急対策事業でございます。現在もコロナ禍の中で、サーキュレーター等を換気のために使っておりますが、暑い季節になりまして、これからエアコン等の使用が見込まれます。そういう中でも対策を徹底しながら、教育活動を止めないため、その原油高、物資高等に含まれる光熱費と合わせて、境港総合技術高校が所有しております若鳥丸の燃料費、これも高騰しておりますので、この分を総合緊急対策として4,400万円余をお願いするものでございます。
もう一つが、先ほどの全員協議会でもありましたが、学校給食費等負担軽減事業でございます。これも全国的に食材費が高騰しております。その値上げ分につきまして、県立学校に係る分の保護者負担軽減を図るために、350万円の補正をお願いするものでございます。
総括は以上でございますので、あとは担当課長から説明をさせます。どうぞよろしくお願いいたします。
◎常田委員長
続いて、関係課長から、順次説明を求めます。
河﨑教育環境課長の説明を求めます。
●河﨑教育環境課長
資料の4ページを御覧いただけますでしょうか。県立学校運営費原油高緊急対策事業でございます。
先ほども総括説明でもありましたが、コロナ禍におきまして、県立学校では冷暖房の使用時に、感染予防対策としまして、サーキュレーターに加えて窓を開けるといったようなことを活用しまして、換気を徹底して学校活動を行っております。昨今の光熱費の高騰によりまして、運営費を圧迫するということが懸念されておりまして、これに対応するために必要な予算措置をお願いするものでございます。
あわせまして、境港総合技術高校で使用しております海洋練習船の若鳥丸の燃料であります重油も大きく高騰しております。十分な実習活動を行うことができるよう、併せて必要な予算措置をお願いするものでございます。
要求額につきましては4,430万円余としておりまして、その内訳は資料の2番に記載のとおりであります。算出の根拠といたしましては、コロナ前の令和元年の実績額と令和3年、コロナ禍における実績額の差額を根拠としております。
財源につきましては、現在一般財源で要求をしておりますが、国の交付金では対象外となっておりますので、特別交付税を充当する予定としております。
◎常田委員長
続きまして、高田体育保健課長の説明を求めます。
●高田体育保健課長
5ページをお願いいたします。新規事業といたしまして、学校給食費等負担軽減事業350万円をお願いするものであります。
この事業につきましては、食材料費等が高騰する中が、学校給食費ですとか、寄宿舎の食費を値上げせざるを得ない県立学校の給食業務を委託している事業者に対して、その値上げ部分を県が支援することにより、保護者負担の軽減を図ろうというものであります。
事業内容につきましては、2のほうに記載をしておりますけれども、一つは給食費の値上げ部分を県が補助することによって、保護者の負担軽減を図るというものと、もう一つは、このコロナの影響によりまして、学校が臨時休業等になり、学校給食にキャンセル料が発生する場合がございます。この場合につきましても、保護者負担が生じないようにということで、このキャンセル料の部分を県が補助しようというものでございます。
財源につきましては、どちらの場合も国の臨時交付金を充当することを予定しております。
◎常田委員長
ただいままでの説明について、質疑等ありませんか。
○西川委員
今さらみたいなことで申し訳ないですけれども、歳入の件でちょっとお聞きしたいのが、まだ確定値ができていない繰越金を充当するというお話です。まだ決算認定がされていないわけですので、普通このような不足の場合は、財調を使ったらという考えがあってもいいのかなというのがあるのですけれども、この繰越金で今までやってこられたというのは、何か理由があるのか、それをお知らせください。
●前田財政課長
選択肢としては、委員おっしゃるように、財政調整基金で年度間調整を埋めるというやり方、これが恐らく教科書的には一番かも分かりませんが、従来から、実は平井県政になってから、とにかく基金については、もう最後の最後の最後に手をつけようという、そういう財政運営に変更しておりまして、1期目の一番最初に、実は財政誘導目標という基金と借金の目標をまず掲げて、とにかく基金に手をつけるのは最後にしますというような、そういった政治姿勢でこれまでやってきております。ということで、もう16年前から、とにかく年度中途であっても、きちんと前年度繰越金の見込みを立てて、その上でもう順次補正の財源にはめていくという、そういった財政運営をさせていただいております。
これについては、実は他県も、決算認定前ではありますけれども、当初予算で繰越金を充当したり、実は補正の財源にも、よく使われていることでございますので、本県もその例に倣ってさせていただいているということでございます。
○西川委員
理解しました。ただ、1点、ちょっと気になるのは、例えば決算認定されていない中で財源を移動させるということは、本来なのかな、おかしいような部分も私は感じたのです。結局、認定されて、これだけの金が残ったから、これを充当するという意味ならいいのだけれども、まだ確定していないが、実際は、そこら辺が、一般の事業者というか、会計処理で見ると、どちらかというと財調のほうが適正かなと私は思ったので。いけないということではないですよ、その理屈がどうだったかなと、今まで言わずに、今日、急に言って申し訳ないですけれども、そういう感じを持ちましたので。
●前田財政課長
実は、これについては、かねてからいろいろ議会でも、森委員など、特に御議論いただいているところでございまして、とにかく財政に係る政治姿勢そのものだと理解をしております。知事からは、とにかく、これもかねてからですけれども、以前は1,000億円の実は基金が鳥取県あったわけです。1,000億円が、平井知事が引き継いだ16年前には、僅か300億円であったと。1,000億円あったものが急に300億円になったので、自分の任期中は、とにかく基金については一番最後に手をつけようと、それが財政民主主義の下にやっていこうということでございますので、御理解を賜りたいと思います。
○西川委員
はい、理解しました。終わります。
◎常田委員長
そのほかございますでしょうか。
○興治委員
教育委員会の4ページです。まず、このたびのこの燃料費等に関する4,400万円というのは、従来の予算額に対する何割程度になるのでしょうか。
それと、国の交付金の対象外という話なのですけれども、要するにコロナの感染を防ぐために、例えば冷房使用中であっても換気をしないといけないと、そのために必要な燃料費、光熱水費が上乗せになっているということがあると思うのですけれども、それはコロナの影響でもあるし、あるいはこの燃油高騰の影響で光熱水費が上がっているということだと思うのですけれども、県立学校の場合、なぜそれは対象にならないのか、どういうことなのでしょうか。
それとあと、特別交付税措置があるということですが、この4,400万円のうちのどの程度、特別交付税措置が見込まれるのでしょうか、現状で、その点をお願いします。
●河﨑教育環境課長
1つ目の質問なのですが、今もともとの運営費の今回の補正に対する割合の手持ちの資料がございませんので、後ほどの回答とさせていただきたいと思います。
●前田財政課長
それでは、後段のほうは、特別交付税なり、臨時交付金の考え方でございますので、私から説明をさせていただきます。
今回の臨時交付金の所管が内閣府でございまして、その考え方としては、事業者であるとか県民の皆様への直接支援を対象とするというのが、そもそもの制度の立てつけでございます。ですから、県立学校のいわゆる生活費といいますか、運営費についてはもう対象外ということで、これは線引きがなされています。ということで、特別交付税は総務省でございますので、特別交付税の対象にして追加で交付をしようと、そう省庁間で調整を図られたということでございます。
では、幾ら返ってくるのかということでございますが、まだ明確に示されておりません。これまでのルールでいくと、大体半分、2分の1が後ほど措置をされるということになるのだろうと思います。
○興治委員
はい、分かりました。では、総額等が何割程度になるかというのは、また後でお知らせください。
●足羽教育長
何割かという詳しい資料はまたお手元に届けたいと思いますが、電気代だけでいいますと、元年は1億9,600万円でしたが、令和3年度は2億1.900万円ぐらい、2,200万円ほど高騰をしているのが実態で、あと、もろもろ石油、都市ガス、プロパン等ございます。詳細はまた後ほどお届けしたいと思いますが、それぐらいの今値上がりが見込まれているということに基づいて算定をしております。
○興治委員
はい、分かりました。いいです。
◎常田委員長
そのほかございますでしょうか。
意見が尽きたようですので、以上で終わります。
この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
執行部の皆様は御退席いただいて結構です。ありがとうございました。
(執行部退席)
引き続き、インターネット中継により開催しておりますので、御承知ください。
お残りいただきましたのは、今年度の出前県議会及び県内・県外調査についてであります。
さきの常任委員会で、皆様に調査希望先等に関するアンケートを配付させていただきました。その結果は、お配りしている取りまとめ結果のとおりであります。
なお、県外調査については、少なくとも半数の委員から実施希望を伺っていることから、受入先の状況にもよりますが、マスク着用などの基本的な感染対策やウイルス検査といった感染防止を怠らず、実施も可能と考えますが、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○浜崎委員
それでいいと思いますけれども、コロナの状況は、どうなっているか分からない部分もあります。これはやろうとしたら大体いつ頃になるのですか。
◎常田委員長
一応相手先との調整もありますけれども、秋もめどに考えさせていただきたいなと思っております。
○浜崎委員
その間にどういう状況があるかということもありますので、その辺も踏まえて、慎重に、前向きにということがいいと思います。
◎常田委員長
ありがとうございます。
それでは、委員長といたしましては、アンケートの結果を踏まえて取り組みたいと考えております。
ついては、3つのテーマ、1、GIGAスクールについて、2、部活動の在り方について、3、学校魅力化についてを参考に、出前県議会、県内調査、県外調査のいずれかで取り組みたいと考えており、対応先との調整もありますので、何をどのテーマで実施するかは、委員長へ御一任いただけないでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○興治委員
すみません、3つをもう1回、言ってください。
◎常田委員長
GIGAスクールについて、部活動の在り方について、3番目が学校魅力化についてです。
○興治委員
はい、分かりました。了解です。
◎常田委員長
よろしいでしょうか。
続いて、日程についてです。議会改革推進会議から学生との意見交換の実施について提案されていることから、本委員会においても、可能であれば学生参加へ向けて調整したいと考えております。そのため、実施日の決定も委員長へ御一任いただき、改めてお知らせしたいと考えますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。
なるべくこちらの取りまとめ結果の資料中の太枠(7月11日から14日、7月22日など)でお示しした日程で調整したいと考えておりますが、現時点で変更箇所がありましたら、改めて事務局までお知らせください。
それでは、以上のとおり調査先の選定等を進めることといたしますが、詳細につきましては委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。
それでは、行程案がまとまり次第、皆様へ御連絡いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。
午前11時34分 閉会
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