令和4年度地域づくり県土警察常任委員会議事録

令和4年4月21日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
川部  洋
安田 由毅(オンライン出席)
坂野 経三郎
広谷 直樹
伊藤  保
内田 隆嗣(オンライン出席)
島谷 龍司
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


説明のため出席した者

 説明のため出席した者
   服部警察本部長、蒲原県土整備部長、水中危機管理局長兼原子力安全対策監、
   木本地域づくり推進部長、中原交流人口拡大本部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   澤田課長補佐、船石係長、前田係長

 1 開会   午前10時00分

 2 休憩   午前10時09分 / 午前10時37分 / 午前11時24分 / 午前11時42分

 3 再開   午前10時13分 / 午前10時40分 / 午前11時28分 / 午前11時46分

 4 閉会      午後0時09分

 5 司会   川部委員長

 6 会議録署名委員  島谷委員  伊藤委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎川部委員長
 ただいまから地域づくり県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、警察本部、県土整備部、危機管理局、地域づくり推進部、交流人口拡大本部の順で執行部の入替えを行います。
 なお、先ほど話しましたように、本日は安田副委員長及び内田委員がオンラインで参加しております。2人のオンライン参加につきましては、鳥取県議会委員会条例第10条の2第2項の規定に基づき、あらかじめこれを許可しておりますので、御了承ください。
 安田副委員長、よろしくお願いします。
 内田委員、よろしくお願いいたします。
 聞こえていますよね。ちょっと発声してみてください。(「聞こえます」と呼ぶ者あり)
 それでは、2人の映像と音声が確認できましたので、オンライン出席と認めます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、島谷委員と伊藤委員にお願いいたします。
 次に、執行部新任職員の紹介であります。
 このたび、警察本部につきましては3月28日及び30日付で、このほかの部局については4月1日付で人事異動がありました。
 各部局の新任職員につきましては、お手元に配付しております幹部名簿をもって紹介に代えさせていただきますので、皆様、御承知ください。
 それでは、報告事項に移ります。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 特にオンラインで御出席の皆様にも聞き取りやすいように、マイクに近づいて、はっきりと発言していただきますようお願いいたします。
 また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告1、鳥取県警察直轄警察犬犬舎の完成及び直轄警察犬の運用開始について、谷本鑑識課長の説明を求めます。

●谷本鑑識課長
 鳥取県警察直轄警察犬犬舎の完成及び直轄警察犬の運用開始について御報告させていただきます。
 これまで県警におきましては直轄警察犬の導入に向けて取り組んでまいりましたが、このたび直轄警察犬の犬舎につきまして、県議会、知事部局の御理解をいただきまして、県警察学校敷地内に建設となり、本年3月24日、業者から引渡しを受けました。
 また、直轄警察犬1頭、通称名ドリー号、3歳、雌になりますが、直轄警察犬につきましても3月31日に愛犬訓練所から購入、引渡しを受け、同日から犬舎で飼育を始めております。
 この直轄警察犬の運用は、4月1日から開始しております。運用開始から本日までの間における出動件数は3件であり、いずれも行方不明者の捜索活動であります。
 今後は、この直轄警察犬と既存の嘱託警察犬制度との併用により犯罪捜査や行方不明者の捜索活動などといった様々な事案の出動要請に迅速、的確に対応していき、警察犬制度の活性化に向け活動していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありませんか。

○島谷委員
 興味があるので、ちょっと教えてください。もう3件出動したということなのですけれども、結果はどうだったのですか。

●谷本鑑識課長
 この3件はいずれも東部地区、鳥取署管内と智頭警察署。智頭警察署は1件になります。
 3件のうち2件につきましては、直接その行方不明者にたどり着くことはできませんでしたが、その活動中に別の警察官が行方不明者を発見しております。

○島谷委員
 いずれも東部ということだったのですが、飼育しているのも警察学校ということで、東部ですよね。これは全県に使われると思うのですけれども、東部から西部にというのは運用がなかなか難しいのではないかなと思うのですが、その場合は嘱託を優先して使うということなのですか。

●谷本鑑識課長
 これまで長きにわたりまして民間の指導士の方や所有者の方に御理解、御協力をいただきまして、この嘱託犬制度というのが続いております。今後も良好な関係で、直轄警察犬と併用して活動していきたいと思います。
 西部に2人指導士の方がいらっしゃいますけれども、その位置関係もありますし、例えば凶悪事件であれば当然直轄警察犬を活用すべきでありますし、その辺りは一つ一つの事案を個々具体的に嘱託犬にするのか直轄警察犬にするのか判断して、いずれにしても併用して実施していきたいと思います。

○島谷委員
 今回第1号で直轄犬を導入されたわけですけれども、これは最終的には増やすというような将来展望とか、そういうことは考えておられますか。

●谷本鑑識課長
 制度開始当初は1頭での運用であります。警察犬としての活動期間はおおむね10年間、10歳頃までとされております。今後の業務の継続性を考えますと、このたび購入した警察犬が5~6歳の頃には新しい警察犬を購入して、将来2頭体制で活動したいと考えております。そういったことから、犬舎につきましても2頭飼育可能なスペースとしております。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第といたします。

午前10時09分 休憩
午前10時13分 再開

◎川部委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、県土整備部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 オンラインの出席者がいますので、はっきりとマイクを近づけてお願いいたします。
 タブレット端末の操作等がありますので、その辺の御配慮をいただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行いますので、よろしくお願いします。
 それでは、報告2、令和4年度国土交通省関係予算の配分について、山本県土整備部次長兼県土総務課長の説明を求めます。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 県土整備部資料2ページをお願いいたします。国の令和4年度予算が3月22日に成立し、25日に予算の配分が発表されたので、報告いたします。
 まず、1の直轄事業でございます。事業費ベースで約123億円という配分でございます。
 各事業の配分や内容につきましては資料に記載のとおりでございますけれども、3ページの上の道路事業の一覧を御覧ください。北条道路に43.7億円ということで、昨年と同様に配分されまして、令和8年度の供用開始に向けて本格的な事業展開が見込まれております。また鍵掛峠道路ということで、江府三次道路でございますが、21.9億円配分され、県境トンネルの工事が推進されるものと思っております。
 また、河川事業、海岸事業、総額で12.1億円でございますが、令和3年度の補正予算もございますので、併せて防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策と一体的に事業が進められることと思っております。
 続きまして、補助事業でございます。
 一覧表は、4ページを御覧ください。令和4年度配分額は、総額156億7,900万円となっております。
 一番上の道路事業の岩美道路は、令和4年度内の供用必要額として要望しておりました18億円が満額配分されております。また、その他道路事業の中で交通安全対策(通学路安全対策)という欄がございますけれども、こちらは補助事業として新設されて約24.5億円が配分されております。
 また、河川事業、海岸事業、砂防事業、港湾事業につきましても従前防災・安全交付金の対象となっておりました施設の老朽化対策関連の事業が新たに補助事業としてメンテナンス事業ということで創設され、配分されておりますので、令和3年度と比較して配分額が増額となっております。
 最後、5ページの中段、3の交付金事業でございます。交付金事業の合計額は124億6,400万円でございます。こちらは先ほど説明しました補助事業に移行したものもございまして、令和3年度に比べて減額となっておりますけれども、国の予算の対前年度伸び率と同じ0.97という結果となっております。
 国の認証増となったものにつきましては、5月議会で増額の補正をお願いする予定としておりますので、よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 続いて、報告3、米子自動車道(溝口IC~米子IC間)の4車線化事業許可について、米増道路企画課長の説明を求めます。

●米増道路企画課長
 資料6ページをお願いいたします。米子自動車道(溝口IC~米子IC間)の4車線化事業許可について御報告いたします。
 現在、西日本高速道路株式会社では、中央の図面、青い線で示しております溝口から蒜山インター間において合計約12.3キロで事業を進めております。
 ちょっと訂正でございますが、図中の溝口から江府の間の事業延長4.2キロと表示しておりますが、7.6キロの間違いでございました。申し訳ございません。(「事業中の分だな」と呼ぶ者あり)青の事業中区間です。
 このたび3月30日に国土交通省から、赤い線で示しております溝口から米子インター間の4.8キロの4車線化の事業許可が下りたところでございます。今年度から事業着手となります。これによりまして、平成28年6月に江府インター付近の4車線化事業が始まりまして、順次事業を進めておられますが、このたびの区間において米子道全線の4車化のめどが立ったというところでございます。
 なお、明日、この事業許可についてNEXCO西日本の中国支社長が知事に事業概要の説明に来庁される予定になっております。
 県におきましても引き続きNEXCOに対して円滑な事業の実施に協力していくとともに、早期の完成を要望してまいる予定でございます。
 また、米子自動車道の4車線化につきましては、整備促進の県議会の議員連盟やこの常任委員会の皆様に継続的な要望活動を行っていただきまして、この場をお借りしましてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

◎川部委員長
 続いて、報告4、「大呂地すべり検討会」の開催結果について、山根治山砂防課長の説明を求めます。

●山根治山砂防課長兼淀江産業廃棄物処理施設計画審査室参事
 資料の7ページをお願いいたします。智頭町大呂の地すべり対策の検討につきまして、このたび最終となる第6回の検討会を開催しましたので、結果を御報告いたします。
 大呂地すべりは、30年7月豪雨等により再活動が確認されたことから、令和元年11月に専門家と地元代表者による検討会を設置したものであり、本年3月末に最終の検討会を開催し、今後の対策の進め方を御提示いただきました。
 会の結論としましては、(2)、真ん中辺りに記載している主に4点でございます。
 1点目としましては、過去の対策は一定の効果を発揮しているものの、30年7月豪雨のような大雨のときには地下水の水位が一定水位を超え、再活動、活発化する傾向にある。このため、さらなる地下水排除対策は必要であること。
 2点目としましては、既設の施設が破損等により機能低下しているものがございますので、修繕等が必要であること。
 3点目としましては、地すべりの一番先端部、末端部は小崩落が続いており、安全で効果的な万全な対策をすることが非常に困難であると。このため、一定規模の土砂崩落は避けられない状態であると想定しておくべきこと。
 4点目、その崩落に備えて警戒・避難体制等につきまして、地元と意思疎通を図っていくことという4点でございます。
 これらを踏まえ、今後対策工事を進めるとともに、崩落に伴う影響、さらには避難体制等について関係者と調整を図りながら対応を進めることとしております。
 次に、2番の対策工事の進捗状況等でございます。
 (1)に今後5か年計画で地すべり対策を行うこと等のほか、道路、河川等の応急対策は年度内に完成すること等を記載してございます。
 以上、約2年半にわたりまして検討会を開催し、このたび一定の結論を得ることができました。今後、本格的な対策の実施に向け、引き続きモニタリング及び地元関係者の御理解と御協力をいただきながら少しでも住民の安全・安心となるよう地すべりの対策を進めることとしております。

◎川部委員長
 続いて、報告5、「鳥取県淀江産業廃棄物処理施設計画地地下水等調査会」第8回会議の結果について、山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長の説明を求めます。

●山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長
 資料の8ページをお願いいたします。3月26日に開催しました産廃処分場計画に係ります地下水等調査会の第8回会議の結果を御報告いたします。
 なお、当日は、コロナの影響等で全委員がウェブで御参加いただいたという状況でございます。
 結果について4に記載しておりますが、今回はこれまでの各種の調査並びに解析の結果に基づきまして地下水の流動状況を確認しております。
 内容につきましては、次の9ページの流線図を御覧いただきながら説明させていただきたいと思います。こちらは計画地周辺の水の流れを再現したものになります。計画地周辺には上から第一、第二、第三と3つの帯水層が広がっておりまして、第一が赤線、第二が黄色、第三が緑。紫色は、西側に広がります日野川の影響を受ける地下水の流れになります。青色は地表水でございまして、主に河川を表現してございます。
 事業計画地は赤枠でございます。御覧いただきますと計画地からの緑や黄色の地下水の流れは北西に向いております。したがいまして、米子市の水道水源であります福井水源地には向かっていないという状況を確認しております。
 一方、計画地の北北西に位置いたします三輪山の清水は市が整備された水くみ場で、ここには計画地の地下水が近くを流れているという状況でございますが、この周辺はこれまでの解析から地形が複雑で、地層区分の境界に位置するような場所でございまして、地下構造の判断が難しく供給元の帯水層が特定できていないという状況でございます。
 なお、この三輪山の清水でございますが、水道水源とは異なり湧き水ですので、水利用については御自身で判断いただくということになっております。地元の方に伺いますと料理の煮炊きに利用するというような声もありますし、我々が行くたびにかなりの頻度で水をくまれている様子をお見かけします。こうした水利用の状況も踏まえまして、やはり計画地の地下水との関係は明らかにしておいたほうがよいとの判断で追加のボーリング調査を行うことにさせていただきまして、実は先週から湧き水の近くで掘削を開始している状況でございます。
 前のページに戻っていただきまして、5にありますとおり、当日委員の皆さんからこの地域の流れの特性は十分に把握されたとの評価をいただいておりまして、福井水源地に対する流れの影響はほとんどないというようなことでございました。会議後の嶋田会長のインタビューでは、この地下水の流れについては福井水源地の懸念材料にはならないとのコメントもございましたので、併せて御紹介させていただきます。
 一方、三輪山の清水につきましては、委員の先生から、利用者も多く計画地の地下水との関係をはっきりさせたほうがよいというような発言が会議の場で出たということでございます。
 今後、今回の追加調査で当初のスケジュールからは数か月ずれ込む格好になってしまいますが、順調であれば夏頃までには追加調査を終えまして、このたびの結果も含めて最終結果として御報告させていただく予定でございます。
 当日の傍聴については、7に記載のとおりでございます。

◎川部委員長
 報告6、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりですので、説明は省略いたします。
 では、ただいままでの説明について、委員の皆様から質疑等はありませんか。

○内田(隆)委員
 県土整備の4ページ、5ページをお願いいたします。今年度から交通安全対策の通学路対策ということで24億円強、これが新設されて皆増ということでした。トータルが0.97、国の対前年度伸び率と一緒だという説明でしたが、例えば要望額に対して満額配分されましたという岩美道路の分があったと思うのですけれども、社会資本整備総合交付金の要望額に対する交付の率と、新設の交通安全対策は要望額に対してどれくらいなのかというのを教えてください。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 ただいま手元に資料がございませんので、また後で提出させていただきたいと思います。

○内田(隆)委員
 分かりました。いずれにしましても対前年度の伸び率は分かるのですけれども、要望額についてどれくらいついているかというのが分からない資料になっているので、そこの改善を求めたいと思います。委員長、配慮をよろしくお願いします。

◎川部委員長
 次長、よろしいでしょうか。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 それでは、こちらの資料の作り方につきましては、また検討させていただきたいと思います。

○内田(隆)委員
 そうですね。全体の要望額が幾らで、実際に幾らついているか。額までは求めませんけれども、全体で。社総金はつきにくいという話を結構聞くので、実際にどれくらいついているか、ついていないかというのが知りたいというのと、市町村の社総金にも影響するのだろうから。その辺り、今日の会議終わりで今年度の要望活動についても整理するという資料をもらっていますので、交付率がどうなっているかというのを把握しておきたいので、お願いします。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 分かりました。要望額について分かるような資料とさせていただきたいと思います。

◎川部委員長
 よろしくお願いいたします。
 ほかにありませんか。

○広谷委員
 淀江の産廃の地下水の関係で、初めてこの9ページの地下水の流れの図を見たのですけれども、水の流れは上から下に流れるのですか。下から上へ流れるものですか。この線一本一本が地下水の流れの水系だと思うのだけれども、どちらからどちらに流れているか、これはどう見たらいいですか。(「下から上」と呼ぶ者あり)下から上か、北西側ということだから。(「右下から左上に」と呼ぶ者あり)

●山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長
 北側が日本海になります。流れ的には、この計画地があるところから見ますと、大きな流れとしましては北西側に流れているということになります。帯水層ごとで流れを表現させていただいていまして、先ほど言いましたように第一帯水層が赤、第二が黄、第三が緑ということで、その流れの向きをこの流線図という形で示させていただいているということです。

○広谷委員
 流れは分かりました。
 それでこの第一帯水層とか、第二帯水層、第三と、これはどう分けておられるか。どういう意味なのですか。

●山本淀江産業廃棄物処理施設計画審査室長
 この計画地の周辺には、上から、表層がありまして次に第一帯水層、難透水層という水を通しにくい層、その下にまた第二帯水層という地層がありまして、その下に水を通しにくい層がありまして、その下に第三帯水層と、上から順に第一、第二、第三。

○広谷委員
 深度の、深さのことなのですね。分かりました。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○安田委員
 4ページのところでカーボンニュートラルポート形成計画について少し教えていただきたいのと、もう一つ、新たに創設された港湾・港湾海岸メンテナンス事業5.85億円、これは海岸をメンテナンスするのかなと思うのですけれども、具体的に事例があれば教えてください。

●山本県土整備部次長兼県土総務課長
 2点御質問がございましたが、メンテナンス事業の詳細は今ちょっと手元にございませんので、こちらはまた別途御報告させていただきたいと思います。
あとカーボンニュートラル形成計画の策定でございますが、こちらは国の方針が今策定されておりまして、各港湾管理者がこの国の方針に基づいて計画を策定していくことになっております。具体的には温室ガスの排出量の推計でございますとか、どういった削減をしていくか、あるいは水素燃料、アンモニア等の供給目標とか供給計画といったものを策定してロードマップを作って、各港で脱炭素を推進していくといった内容になっておりまして、こちらはまた5月補正で要求させていただく予定です。

○安田委員
 分かりました。では、後ほどまた説明をお願いします。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、以上で終了いたします。
 執行部の入替えを行います。暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時37分 休憩
午前10時40分 再開

◎川部委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、危機管理局について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 オンラインの出席の方がおられますので、マイクをしっかりと持ってはっきりお願いいたします。
 端末、タブレットの切替えがありますので、御配慮いただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告7、福島県沖を震源とする地震に係る広域応援職員の派遣について、及び報告8、鳥取県地域防災計画(原子力災害対策編を除く)の修正に係るパブリックコメントの実施について、福田危機管理政策課長の説明を求めます。

●福田危機管理政策課長
 危機管理局資料2ページをお願いいたします。3月16日に発生しました福島県沖を震源とする地震につきまして、広域応援職員として情報連絡員、被災建築物応急危険度判定士を派遣しましたので、御報告します。
 まず情報連絡員、いわゆるリエゾンの派遣でございます。こちらは福島県へ3月23日から4月12日まで、延べ8名を派遣いたしました。全国知事会の会長県としての派遣ということでございまして、被害状況の情報収集、支援ニーズの把握等を行いました。
 2番目としまして、被災建築物応急危険度判定士の派遣でございます。こちらは福島県の相馬市へ3月25日から29日まで判定士8名を派遣いたしました。被災しました建物の二次災害の未然防止、居住者の安全確保を目的に、判定活動を実施いたしました。2日間で43件を判定し、被災の特徴としまして、外壁の破損、建物の傾き、屋根瓦のずれ等が目立ったということでございました。
 3ページをお願いします。参考としまして、地震の概要と、少し時点が古いですけれども主な被害状況等を記載しております。
 続きまして、4ページをお願いいたします。鳥取県地域防災計画の修正に係るパブリックコメントの実施を予定しております。
 地域防災計画につきましては毎年見直しを行っておりまして、今回は昨年の災害対策基本法の改正や近年の災害の教訓等を踏まえて修正案を作成しております。
 主な修正内容でございますけれども、(1)令和3年12月からの大雪を踏まえた修正といたしまして、建設業協会等と連携した除雪支援、またこの冬新たに取り組みました大雪警報発令時の情報連絡本部の設置などによりまして道路管理者間の情報共有を図っていくことを追記しております。
 (2)令和3年7月豪雨を踏まえた修正といたしまして、熱海市で発生しました土石流災害を踏まえて昨年12月に制定されました盛土条例に基づく対応について追記しております。
 (3)令和元年の東日本台風等を踏まえた修正といたしまして、こちらは全国的に1市町村内での住民避難が困難な広域的な災害が増加しているということがございまして、市町村圏域を超えた事前の広域避難について検討を進めることを追記してございます。
 (4)新型コロナウイルス感染症を踏まえた修正といたしまして、災害時における自宅療養者の安全な移動方法や避難所での感染防止対策等について追記しております。
 (5)災害対策基本法の改正を踏まえた修正としまして、避難情報が変更されたこと、それから避難行動要支援者に係る個別避難計画の作成が市町村の努力義務とされたこと、また指定福祉避難所の受入対象者を特定し、公示できる制度が創設されたこと等に伴う追記を行っております。
 5ページをお願いいたします。その他、所要の修正といたしまして、流域治水の取組推進、道の駅の防災拠点としての活用、罹災証明書発行の迅速化の検討などについて追記しております。
 このほか原子力災害関係の見直しにつきましては、後ほど担当課から説明がございます。
 パブリックコメントの概要は記載のとおりでございます。
 パブリックコメント実施後、鳥取県防災会議を開催し、計画の修正を行う予定としてございます。

◎川部委員長
 続いて、報告9、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第1報)、報告10、鳥取県地域防災計画(原子力災害対策編)及び鳥取県広域住民避難計画(島根原子力発電所事故対応)の修正に係るパブリックコメントの実施について、及び報告11、人形峠環境技術センターウラン濃縮施設の査察用封印の破損について、木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 危機管理局資料の6ページでございます。鳥取県地域防災計画(原子力災害対策編)及び鳥取県広域住民避難計画(島根原子力発電所事故対応)の修正に係るパブリックコメントの実施について御報告いたします。
 まず鳥取県地域防災計画については、原子力発電所への武力攻撃事態等に関わる対応を追加しまして、国民保護法に基づき避難を行い、事態認定までの間は地域防災計画に基づく対応を行うことを記載しております。
 また、安全協定の改定に伴いまして立入調査及び措置要求に関する記載を変更しまして、立入調査の結果、必要と認める場合は市の意見を聴取し中国電力に原子炉の停止を含む適切な措置を講ずることを求めることを記載しております。
 新型コロナウイルス感染症下の原子力防災に関わる修正では、防災基本計画の修正に伴いまして感染流行下では防災・福祉の担当部局が避難に関して必要な情報を共有することを記載しております。
 また、昨年2月、原子力防災訓練を実施しましたけれども、感染流行下におきましてオンライン会議システムが非接触型の災害対策本部運営等に有効でしたので、こちらは必要に応じてオンライン会議システムを活用することとか、県の取組である原子力防災支援拠点2か所、鳥取市松原の吉岡インターチェンジ近くと江府町について、主な避難方向である山陰道、国道9号と米子自動車道の2方面にそれぞれ1か所ずつ整備することを記載しております。
 そのほか防災基本計画の修正を踏まえた見直しとしまして、避難勧告・指示を一本化しまして、従来の勧告の段階から避難指示を行う見直しとか、災害が発生するおそれがある段階で安全な市町村に避難させるための市町村間の協議を可能とする規定の追加を反映させております。
 また、原子力災害対策指針の修正等を踏まえた見直しとして、放射性ヨウ素が集まる甲状腺の被曝線量モニタリングの実施とか、原子力災害拠点病院等の役割として県が実施する原子力災害対策や汚染検査等に協力することなどを記載しております。
 続いて7ページ、広域住民避難計画についてですけれども、こちらも原発への武力攻撃への対処に万全を期すことや防災・福祉担当部局が連携して感染症対策に努めることを記載しております。
 原子力防災訓練の教訓や県の取組等の反映では、弓ヶ浜半島における道路監視カメラを整備したことにより段階的避難において道路状況等を確認しながら避難指示を出すこと、国道431号線と県道47号線を接続する道路の建設と、これによる避難の融通性の確保、屋内退避の基本方針等、昨年9月に国から了承されました島根地域の緊急時対応の記載等を反映させております。
 そのほか国の防災基本計画の修正等を踏まえた見直しでは、市の避難行動要支援者の個別避難計画作成の努力義務化や避難支援に関わる関係者への情報提供、関係者間の事前協議・調整など必要な配慮をすることとか、甲状腺被曝線量モニタリングの実施体制を整備すること等を追記しております。
 今後のスケジュールですけれども、4月26日から5月9日にかけましてパブリックコメントを実施しまして、5月中下旬には顧問会議で審議、6月中旬には県防災会議にかけまして、7月から8月にかけて配布するという予定になっております。
 続きまして、別冊の2ページでございます。島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。
 県は、平成25年11月21日付文書で中国電力から報告のあった新規制基準に係る安全対策について、条件付で了解する旨を回答し、国に対しても必要な申入れを行っております。
 ただし、今回が完全な再稼働容認ではなく、今後再稼働に必要な残りの審査も引き続き確認してまいります。
 また、長期間協議してまいりました安全協定の改定につきましても協定書に調印する運びとなっております。
 1つ目の島根原子力発電所2号機に係る中国電力への回答ですけれども、安全を第一義として、7つの条件を付して了解する旨を回答しております。9ページの資料1が中国電力への回答文書となりますが、こちらは回答と併せて条件7項目を記載しております。
 7項目のうちの1つ目ですけれども、ゼロリスクを追求しまして、常に最新の知見を反映し、自主的にも安全性向上の取組を進めること。
 2つ目が工事計画認可等所要の法令上の手続に真摯に対応すること。また、本県等が意見を出した場合は誠意を持って対応することを求めております。
 10ページに移りまして、4つ目、島根原子力発電所に対する武力攻撃に対して最新の知見を安全対策に反映すること、また国からの命令を待たずに直ちに運転を停止することを求めております。
 そのほか万全な汚染水対策ですとか、安全文化の醸成への取組、7つ目の原子力防災対策について、連携、協力、財源措置を継続して実施することを担保する協定を締結することなどを求めております。
 また戻っていただいて2ページ、知事からの申入れですけれども、安全を第一に7項目を遵守、再稼働を無条件でオーケーするものではないということ。節目の審査結果の御報告など誠意を持った対応ですとか、原発への武力攻撃が起きた場合の緊急停止等を申し入れております。
 中国電力からは、先ほどの7つの項目の要求に対応する形で誠意を持って対応する旨を回答しております。
 次に、島根2号機に係る国への申入れですけれども、経産省・細田副大臣に対して、2号機再稼働に向けた政府方針の理解要請に対して、中国電力の安全対策を条件付で了解したことを回答し、併せて10項目の申入れを行っております。この10項目の申入れが11ページの資料2、国への回答文書となりますこれらを端的にまとめたものが3ページの(2)国への申入れ事項となります。先ほどの中国電力への7つの条件とかぶるところがありますけれども、国に対しては、中国電力への厳しい指導監督や使用済燃料の最終処分、避難対策についての財源措置、円滑な避難のための米子-境港間の高規格道路の早期整備や原発への武力攻撃への対処に関する関係法令の内容の検証などを求めております。
 国への申入れ状況ですけれども、経済産業省・細田副大臣との面談で、副大臣からは、武力攻撃への対応を現在政府内で検討し準備を進めているところであることや道路等のインフラ整備については国土交通省を含む関係部署に要望を伝えまして、関係部署と連携しながら取り組むとの回答がありました。
 そのほか内閣府副大臣との面談ですとか、外務省・小田原副大臣との面談、4ページに移りまして、規制庁の荻野長官との面談、防衛省・鬼木副大臣との面談。こちらは外務省と同じく武力攻撃への対処等について申入れを行っているところでございます。
 今後の予定ですけれども、国土交通省に対しまして米子-境港間の高規格道路の早期整備について申入れを行う予定としております。
 あと、3月30日、政府への緊急要請ということで、全国知事会として原子力災害、原子力発電所に対する武力攻撃に対する緊急要請を行っております。
 13ページの資料3が要請文書となります。記の1つ目が、国際社会と協調した経済制裁の措置の実施など外交等を通じて毅然として対処すること。
 2つ目が、国は、国民保護法に基づき原子力事業者に対し運転停止を命ずるなど、迅速に対応すること。また、原子力事業者が国からの命令を待たず直ちに運転を停止できるよう指導することを求めております。
 14ページに移りまして、ミサイル攻撃に対する防衛として、3つ目、自衛隊による迎撃態勢及び部隊の配備に万全を期すことなどを求めております。
 再度4ページに戻っていただきまして、3のところです。山陰両県知事会議でございます。令和3年12月14日付の島根県からの再稼働判断に当たっての県の考え方に対しての意見照会への回答を行っております。
 中国電力の安全対策について了解した旨の回答をしましたが、安全を第一義として、7項目の条件を強く求めたということ。また、今回の中国電力への回答は完全な再稼働容認ではなく、今後の工事計画、保安規定の審査など節目に中国電力から説明を求めまして、必要に応じ意見を出すということ。これらを御理解いただいた上で島根県の再稼働判断に反映するようお願いしております。
 これを受けまして、島根県、丸山知事からは、状況に応じて中国電力に説明を求める、状況を確認していくことはもっともなことであるということと、3月30日の政府への緊急要請に平井知事の同席をお願いし、また原子力安全全般の仕組みづくりのための鳥取県、島根県、中国電力との協定について、今後内容を確認の上検討するとの回答をいただいております。
 4つ目の今後の審査の確認について、新たに3つのポスト、原子力安全監督官、原子力防災訓練推進官、原子力モニタリング専門官を設置しまして、後段規制のチェック体制を強化しております。
 今後の対応ですけれども、原子力安全顧問会議を適宜開催しまして、専門的知見を伺いながらプロジェクト会議を適宜開催しまして、後段規制の動きと併せて7つの条件の対応状況を確認してまいります。
 4月7日には令和4年度第1回目のプロジェクトチーム会議を既に開催しておりまして、中国電力から、6ページの7項目の条件に対して中国電力の対応について説明を受けております。
 また、引き続き後段規制の審査に真摯に対応することや、原子力防災対策に必要な財源への協力について一定の継続性を持った仕組みとして協定を締結すること。鳥取県と単独ではなく島根県と一緒の協定締結も検討する等の説明があったところでございます。
 また、2号機の安全対策、避難対策のフォローアップ、プロジェクトチームの今後の対応方針についても協議を行っております。
 続きまして、5の安全協定改定についてです。4月8日にこの調印式を行っております。立地自治体並みの改定を求める県議会の決議を受けまして改定協議を開催し、3月10日の第5回の改定協議会におきまして、中国電力から安全協定の運用において立地と同様の対応を行う旨の文書が提出されまして、県、米子市及び境港市は中国電力の改定案を受け入れ、協議を終了しております。
 主な内容のところで、県と両市が改定を求めた4項目のうち、立入調査、核燃料物質の輸送計画に対する事前連絡、措置要求については文言が改定されました。事前了解につきましては、「計画等の報告」が「計画等の事前報告」に見直されまして、中国電力が県、市の意見に対して「誠意を持って対応する」という文言が付け加えられております。また、中国電力から安全協定運用において立地自治体と同様の対応を行うとの文書を受理しております。
 25ページの資料6に回答文書を掲載しております。下から2つ目の段落2行目、安全協定運用におきましては同協定第6条の貴県の意見の取扱いも含め立地自治体と貴県と同様の対応を行ってまいります、との回答をいただいております。
 最後、7ページの2号機の審査状況でございます。2号機は、再稼働までに今後原子力規制委員会による設計及び工事の計画、保安規定等についての審査等の法令手続が行われることとなります。
 工事計画認可の申請の審査では3回の補正申請が行われまして、2回目の補正書提出後に取りまとめた設備の耐震計算書ですとか、強度計算書等を追加しております。
 3月29日に審査会合が開かれまして、3回を予定していた補正回数ですけれども、防波壁の強度計算に時間を要するなどによりまして合計7回の補正に見直しております。そして令和4年度中に一通りの説明を終えたいとの意向を示しております。
 あと特定重大事故等対処施設等に関する審査ですけれども、こちらは2月28日に中国電力が補正書を提出したため、3月31日、審査会合が開かれております。中国電力は施設の概要を再び説明しております。
 あと参考1、参考2にそれぞれ中国電力への回答までの経緯と安全協定締結までの経緯を簡単にまとめております。御覧いただけたらと思います。
 続きまして26ページ、人形峠環境技術センターのウラン濃縮施設での査察用封印破損事案について御報告いたします。
 3月17日、国際原子力機関、IAEA査察時に六フッ化ウランという核燃料物質が充塡されたシリンダー、鋼鉄製の容器のバルブのカバーに取り付けられた原子力規制委員会の査察用封印、ワイヤが切れていることが確認されました。
 下に毀損したワイヤに関する写真と状況図を掲載しております。バルブのカバーのつり革のような形をしている固定ねじを抜くにはカバーを貫通しているワイヤを物理的に切断しないと抜けない仕組みになっております。国際規制物資、ここでは六フッ化ウランの核燃料物質になりますけれども、バブルで閉じ込めたシリンダー内のこの核燃料物質の移動がないことを確認するために、IAEAと原子力規制委員会の2つの封印がワイヤで取り付けられています。
 1の事案概要ですけれども、3月17日、六フッ化ウラン充塡シリンダーに取り付けられたIAEAの封印の交換作業終了後、IAEAから原子力規制委員会の封印のワイヤが切れていることが機構に報告されました。機構は、直ちに全施設の封印に毀損がないことを確認しております。
 また、4月4日、5日にかけて、原子力規制庁により規制委員会の封印の健全性確認が行われております。
 (2)の原因分析ですけれども、ニッパ等の切断工具により切断されたこと、しかし、切断した者や時期は特定することはできなかったとのことです。また、貯蔵庫の鍵の管理ですとか巡視記録などから不法侵入はなかったことを確認しているとのことです。
 再発防止策ですけれども、作業員が封印及びワイヤに容易に触れることができる場合は、封印が存在する部屋にニッパ等の切断工具を保管しないこと、切断工具を使用する場合は管理者の許可を得た上で実施するよう関係要領を改定し、従業員への教育を実施しております。
 また、査察対応要領を改正しまして、封印の健全性を査察官と共に機構の従業員も確認することとしております。
 県の対応を27ページに示しております。適切な業務管理や住民への情報提供、従業員の教育の徹底等について申入れを行っております。今後は、再発防止対策の実施状況について機構から報告を受けるとともに、原子力規制委員会の対応について注視してまいります。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○安田委員
7ページの2の(3)の原子力防災訓練の教訓や県の取組等の反映の丸の2つ目です。恐らくこの国道431と県道47号線を接続する新たに建設された道路というのは葭津和田線のことだと思いますが、「避難の融通性を確保することを記載」というのが推察できないのですけれども、具体的に教えていただけますか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 431号線と47号線が接続されたということで、例えば431号線が渋滞となった場合には47号線に経路を変えることができるとか、逆もしかりで47号が渋滞になった場合には431号線を使って避難するといった選択肢が避難のときに増えるということで、柔軟性、融通性が確保できたという表現を使っております。

○安田委員
 融通性を確保というのは、そういう意味合いなのですね。分かりました。
 もう一つ、これは要望になりますけれども、別冊の4ページ、知事及び執行部の皆さんにはこの間大変多くの面談をしていただいて、国、そして中国電力に対して働きかけをしていただきました。
 残るは国土交通省だけと伺っております。
 私は、全協の際にもお伝えしましたけれども、行政ができることは避難計画のブラッシュアップと避難路の補完、この2点だと考えております。やはり人間、逃げ道を確保するということは、不安の解消、和らぎにつながりますので、ここを本当に猛烈に、強烈に要望をお願いしたいと思っております。

◎川部委員長
 よろしいですか。

○広谷委員
 別冊の人形峠の関係、経過の中で、これは3月17日にワイヤが切れていたのが発見されたということですけれども、結局原因分析で工具を使って切断されたというのが分かっていながら、切断した者も時期も分からないというのがちょっと何かおかしいと思う。おかしいというか、あり得ないと思う。人工的に切ったのであれば誰かが切ったのだから特定できると思うのだけれども。特定できないというのはちょっと不審に思うのだけれども、その辺りについて。
 それでこれはいつまで、3月17日に分かった以前、いつまでは切断されていなくてちゃんとワイヤがかかっていたのか、その辺りは分かっていないのですか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 先日、人形峠の方からその原因分析について説明を受けました。委員おっしゃるとおり、誰が切ったのかとか、いつ切ったのかというのが判明できなかったということで、人形峠でもいろいろ表面とかの分析をしたのですけれども、どうも酸化状態とかがあまり進んでいない。分析した結果、やはり分からなかったという話を聞いております。
 あと、いつまで健全だったのかという期間なのですけれども、確認したのが2021年6月28日に封印状態、外観確認をしていまして、このときはワイヤは健全であったと。2022年2月9日もシリンダーの健全性に関わる確認を行っていまして、こちらもJAEAの機構の方がワイヤは問題がないことを確認しておりまして、この2021年6月28日から2022年2月9日の期間についてはワイヤは健全であったということはJAEAから説明を受けております。ですので、2月9日以降何かがあってワイヤが切断されたということになると理解しております。

○広谷委員
 そうしたら僅かなその間に人工的に切断されたということみたいなのだけれども、何でそれが特定できないのかなとちょっと不審に思う。それでこのワイヤを切ればこの容器が開くわけですか。簡単に開けられるわけですか。まだ、二重のカバーというか、安全になっているのか、その辺りいかがですか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 二重、多重的な防護になっているかというところはJAEAからは説明を受けておりませんけれども、物理的に固定ねじを抜かないとカバーが抜けませんので、その固定ねじを抜こうと思うとワイヤの長さの関係から切れてしまうと。そういうところで核燃料物質がバルブを開けて外に出るようなことがあるかないかが分かるということで確認しているというところでございます。

○広谷委員
 どちらにしてもこれは人工的に切断してやろうというのは分かっていて、原因が分からない、特定できないということ自体がおかしいと思うので、その辺りしっかりと原因究明していただきたいなと思います。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 承知しました。JAEAから聞き取って調べてみたいと思います。

◎川部委員長
 私もこの件について、この報告を見ていると不十分だと思います。言われたとおり、何も分かっていないことの報告を受けたということしかないので、そもそもこれが開けられたらどういうことが起きるのかという、本当にどんな重大なことなのかがいまいちよく分からないですし、手順としては、このワイヤを切って、ねじを開けて、カバーを取って、シリンダーを回すみたいなところでいくと、これはシリンダーを回して開けたらそのまま持っていけるということなのか。この件はどういう意味があるのかというのをもう少し知りたいのと、言われたように人為的になされているということで、それが分からないということが一番の重大な問題ではないかと思うのです。これは分からないで終わってしまっているので、もう少し県としてきちっと言わないといけないのではないかなと思いますけれども、どうですか。

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監
 この物質につきましては、国際規制物資ということで厳重に保管された建物の中にありまして、警備員もついて24時間監視されていると。さらにそれが持ち出されないようにIAEAと原子力規制委員会がワイヤで封印しているというもので、もしこれが漏れ出せば六フッ化ウランが出るので、放射性物質の反応が上がるということはありますが、そういうことがないように厳重に保管されている。取られないように二重のワイヤがしてあった。ただ、2本のワイヤのうち原子力規制委員会だけが切れていましたので、開けられていないということが確認された。
これについては原子力規制委員会でも問題視されていまして、今、原子力規制委員会でもいろいろ調査しているところです。27ページにありますように我々もその辺は問題だということで、ワイヤが切れた事案が発生した、異常はなかった、ということではなくて、人為的に切断されたという事実が疑念を抱かせるので遺憾だということ、引き続き規制当局の指導に従ってその状況についてお知らせくださいということ、で、この27ページの文書を出したということで委員長のお考えと一緒でございます。

◎川部委員長
 承知しました。

○伊藤委員
 このワイヤは、要するに警察的に言うと器物破損になると思うのだが、亀裂が入っているか入っていないか分からない、被害届が出ているか出ていないかも分からないし、そこのところはやはりきちんと対応すべきではないかなと。それをやることによって地域の皆さん、県民の皆さん、両県で信頼を得られることになるわけで、そういうきちんとしたセオリーどおりの手続というか捜査もしないというのは、逆に言うと内部だからまあまあみたいな話になると、信頼を失う形になってくるのではないかなと思っています。その辺はやはり慎重にするように申入れをしてほしいなと思います。

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監
 十分承知いたしましたので、引き続き厳重に申し入れるとともに、注視していきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なければ、もう一つ、別冊の国への申入れ等に関してなのですけれども、これは県としてはどう評価されているのか。それぞれ申し入れた相手は回答されているのですけれども、それが十分なのか、どういう評価で考えておられるか。中電は割と今回は真摯に向き合われているという評価だったと思うのですけれども、国に対してはどういう評価をされていますか。

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監
 これは私も知事と一緒に参りまして、国も県の10項目の申入れに対して真摯に回答していただきました。
 例えば一番最初の経産省ですと、地元負担の財源のことについても前向きに検討したいということでしたし、4ページにございます原子力規制庁では、今後、国で行われる新規制基準以降の審査、設計及び工事計画認可とかについても国としても協力していくし、説明していくということでございました。それから汚染水対策についても必要であれば見直しを行うと。防衛省では、あらゆる手段を通じて国民の生命・身体・財産を守ると回答がございましたので、それは評価できるかなと思います。残りは国交省ですね。これについては米子市長、境港市長も含めて一緒に行きたいと思います。
 今回総じて国は各副大臣等が対応してくれる等、真摯に回答に応えてくれたものと理解しております。

◎川部委員長
 承知しました。
 ほかにありませんか。

○内田(隆)委員
 先ほどの川部委員長からの続きの4ページの今後の予定、国土交通省のところで、先ほど安田委員から指摘があった、いわゆる融通性の確保で和田葭津線の話が出ていたのですけれども、もちろん米子-境港の高規格道路を早く整備してくださいというのは当然のことで、それに付随する接続道路であるとかそこに対して融通性を確保する肋骨道路の整備というのは、国交省マターではなくて県道とか市道の話になってくると思うのです。それについて、社会整備総合交付金であるのか安全何とか交付金であるのかは分からないですけれども、国からの財源の裏づけが非常に必要になってくると考えます。仮にそういう接続道路を含めた都市計画道路等の整備の際にはしっかりと財源措置をしていただけるようにこの場で発言し、要求しておいてほしいなと思うのですが、これはいかがでしょうか。

●木本原子力安全対策課長兼原子力環境センター副所長兼原子力モニタリング専門官
 委員のおっしゃるとおり、財源措置についてはしっかり求めていきたいと思っております。

●水中危機管理局長兼原子力安全対策監
 県土整備部の関係もありますので、しっかり連携してやっていきたいと思います。

○内田(隆)委員
 ぜひよろしくお願いします。今後肋骨道路も含めてできるだけ早く整備するためにも確実な予算措置というのは必ず要るものですし、山陰道や米子-境ができたからといって、接続道路等の整備が進まなければふん詰まりになったりということもありますので、しっかりとその辺りも、米子-境をしてくださいとだけ言いに行くのではなくて、こちらも整備を促進していくのでしっかりと財源措置していただきたい旨を県土整備部と調整しながら話をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 では、しっかり対応をお願いいたします。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次にその他ですが、危機管理局について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、以上で終わりたいと思います。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第です。

午前11時24分 休憩
午前11時28分 再開

◎川部委員長
 再開いたします。
 引き続き、地域づくり推進部について行いたいと思います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 オンライン出席の方、マイクに近づいて、はっきり発言いただきますようお願いいたします。
 また、説明におきましては、タブレットの操作、切替えがありますので、御配慮いただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告12、令和3年度各種広聴事業の実施状況について、賴田県民参画協働課長の説明を求めます。

●賴田県民参画協働課長
 資料の2ページをお願いいたします。県民の皆様の御意見を県政に取り入れるため、当課では各種の広聴事業を行っておりますので、令和3年度の実施状況について御報告申し上げます。
 1の県民の声ですが、令和3年度の受付件数、意見数は、(1)に記載のとおりです。新型コロナの意見が多く寄せられたことから、令和2年度に続きまして受付件数、意見数とも増えている状況でございます。
 県民の声は(3)の表に記載のとおり、例えば子育て応援パスポートのアプリ化など令和4年度の予算等に反映しております。
 次に、2のパブリックコメントでは、テーマ例に記載の条例の新設や改正等の参考とするため県民の方から意見を募集したり、3の県民参画電子アンケートでは、テーマ例に記載の県の新たな計画や制度等につきまして事前登録した会員に対してインターネットによるアンケートを行ったところでございます。
 4の出前説明会では、SDGs等のテーマについて職員が実際に会場に出かけて説明したり、オンラインにより開催しております。
 なお、新型コロナが感染拡大した時期に職員が出かけての説明会を見合わせたことにより、コロナ前の令和元年度と比較して件数、参加数とも減少している状況でございます。

◎川部委員長
 続いて、報告13、第36回全国健康福祉祭鳥取大会(仮称)基本構想策定委員会の開催結果等について、吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長の説明を求めます。

●吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長
 資料の3ページをお願いいたします。令和6年に本県で開催を予定しております第36回全国健康福祉祭、ねんりんピックと呼んでおります大会の基本方針、会期、開催種目などを定めます大会の基本構想を策定するための委員会の第2回会議を先般開催いたしまして、委員会としての構想最終案を取りまとめましたので、概要を御報告いたします。
 1の開催概要の(3)、点線囲みの中に基本構想案の主な項目を記載しております。第1回会議を昨年8月に開催いたしまして、その意見を踏まえて検討いたしました。
 大会目標といたしまして、(1)から(4)まで記載しております。最後の(4)でございますが、この大会では全国からたくさんの選手の方々が鳥取に来られるものでありますので、鳥取らしさを楽しんでもらえる大会にしたいという意味を込めております。
 テーマにつきまして、昨年秋に全国公募を行いましたところ、982件という多数の応募をいただきました。最終選考に残った4点に絞っておりまして、これを今インターネットで県民投票を行いまして、最終的に1作品を別途会議を行って決定するように考えております。
 会期につきまして、令和6年10月19日から22日までの4日間であります。国体ですとか障害者スポーツ大会などの全国大会との重複を避けて設定しております。
 大会マスコットを設けることとしております。トリピーを使うということもありますが、このたびは全国にアピールする印象的な新しいキャラクターをというようなことで、昨年度から全国的に話題となっております青谷弥生人をモチーフにして作成したらどうかということでございまして、これも後日決定したいと思います。
 交流大会といいますのが各競技種目のことでありまして、卓球やグラウンドゴルフ、サイクリングなどスポーツ系が23種目、囲碁、将棋、俳句など文化系6種目、計29種目を実施することとしております。
 4ページに各種目と開催予定地の案を記載しております。各競技団体と会場となる市町村とのマッチングを行った案でございますが、全ての市町村を会場として開催したいということとしております。
 今後の進め方でありますが、各競技団体、市町村の皆様にも御参画いただいて拡大会議を開催し、そこで大会テーマを最終的に決定し、基本構想を固めたいと考えております。厚生労働省との調整を経て、5月中には確定する予定です。
 今年度につきましては、この後さらに多くの関係団体の方にも参画いただいて実行委員会を立ち上げ、具体的な準備に入ってまいります。準備の進捗状況等につきましては、今後都度御報告させていただきます。

◎川部委員長
 続いて、報告14、鳥取県過疎地域持続的発展計画の策定について、及び報告15、令和2年国勢調査結果を反映した過疎地域の追加指定の公示について、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。

●齋藤中山間地域政策課長
 鳥取県過疎地域持続的発展計画の策定について御報告申し上げます。
 去る3月29日付で、県過疎計画と通称します、鳥取県過疎地域持続的発展計画を策定いたしました。
 この計画の概要、1番のところ、2つ目のポツ以下でございますが、計画に定める主な内容といたしましては、2つ目の項目、過疎地域の持続的発展の目標といたしまして、各過疎地域において県と過疎市町と協力して施策を実施することで当該地域の人口減少を緩やかにし、過疎地域の人口減少に歯止めをかけることを目標として取組を進めるということにしております。
 また、計画期間でございますけれども、令和3年度から令和7年度までの5年間としております。
 2番目としまして、過疎地域の指定状況でございます。御覧の市町村、地域が指定されているところでございます。
 3番目、今後の対応で、令和4年4月1日に公示されました令和2年度の国勢調査を反映した過疎地域の追加指定を踏まえまして、県過疎方針、県過疎計画について、順次反映を進めていきたいと考えているところでございます。
 続きまして、令和2年国勢調査結果を反映した過疎地域の追加指定の公示について御報告申し上げます。
 令和4年4月1日時点で令和2年の国勢調査の結果を踏まえて過疎地域の追加指定が公示されましたので、報告するものでございます。
 1番のところ、追加指定された地域を掲げさせていただいております。鳥取市の旧福部村。八頭町は全域が指定されることになりました。それから湯梨浜町は、旧東郷町が追加。琴浦町は全域ということになっております。
 追加指定された地域要件については、2番目に掲げさせていただいております。
 4番目、今後の対応のところでございます。該当市町の過疎計画の変更等が円滑に進むように支援を行いますとともに、市町の過疎計画の前提となる県の過疎方針への反映を進めたいと考えているところでございます。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○島谷委員
 過疎計画、過疎地域の持続的発展の目標ということで、過疎地域の人口減少に歯止めをかけることを目標としているのだけれども、これはあり得ない話ではないの。私が考えるに、人口減少を前提としてその地域がどうすれば発展するのかという過疎計画ではないといけないと思うのだけれども、その点はどうなのだろう。

●齋藤中山間地域政策課長
 人口減少していってもその地域を持続的にしていくということも取組の中には盛り込んでいますし、いわゆる過疎法が過疎地域から過疎市町村が脱却していくことを究極目標にしております。それに向けて過疎の取組を進めていくという建前がございますので、それでいくとこういった目標の立て方になるのかなと思っているところでございます。

○島谷委員
 いや、それはよく分かるのだけれども、はっきり言って日本全体がそれこそ鳥取県の人口以上、もう65万人ぐらい人口減少になっている。都市部でさえそうなっているのをあえて今の過疎の部分が歯止めをかけるなどということは、過疎法自体がそうかもしれないのだけれども、鳥取県としては先ほど言われた人口減少下を前提とした市町村等の取組、計画は計画としてやってもらえばいいのだが、実施する場合にしっかりとやっていただきたいな。これは要望、意見ということにさせてください。

●齋藤中山間地域政策課長
 しっかり実施していくように努めていきたいと思います。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 オンラインの皆さん、いいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、地域づくり推進部について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第です。

午前11時42分 休憩
午前11時46分 再開

◎川部委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、交流人口拡大本部について行います。
 オンラインで出席の皆様は、聞き取りやすいようにマイクに近づいて、はっきりと発言をお願いいたします。
 また、タブレット端末の操作等がありますので、説明については御配慮いただきますようお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後、一括して行います。
 それでは、報告16、ポストコロナの人流・物流活性化プロジェクトチームの設立について、矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長の説明を求めます。

●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
 資料の2ページ、ポストコロナの人流・物流活性化プロジェクトチームの設立についてということで御報告いたします。
 これは農林水産商工常任委員会でも御報告させていただいておりますが、鳥取県の国際空路、それから航路につきまして、コロナ後を見据えながら人流・物流を進めていこうというようなことで、4月15日に亀井副知事をチーム長として設置したものでございまして、メンバーはここに上げているとおりでございます。
 今回はそれぞれ航空路・航路、人流・物流の課題ですとか、現状この共有をしたというところでございまして、今後は国際定期便の再開とか国内外の誘客対策とか、物流では貨物の新しい掘り起こしとか航路の充実、そういったことをワーキングで検討を進めてまいるものでございます。

◎川部委員長
 続いて、報告17、ウクライナ避難民受入支援ワーキンググループの設置等について、米山交流推進課長の説明を求めます。

●米山交流推進課長
 資料の3ページをお願いいたします。ウクライナから日本へ避難される方の受入れに備えて、部局横断で機動的に支援を実施することを目的としましてワーキンググループを設置いたしました。またあわせて、受入れに関する相談、支援に対応する相談窓口を開設いたしましたので、御報告させていただきます。
 まず、ワーキンググループについてでございます。こちらにつきましては副知事をグループ長としまして、4月1日に設置いたしました。避難民受入れの支援に当たりましては、鳥取県国際交流財団と連携して支援全般を行っていくこととしております。
 主な支援内容並びにそれぞれの担当部局をまとめたものを表として記載させていただいております。
 想定している主な支援内容としまして、受入れ前としましては、相談窓口、あとは住宅確保等でございます。受入れ後につきましては、生活全般の手続の支援ですとか、言語面の支援、あと就労、就学、それから生活支援金の支給などの生活支援といったものを想定しております。
 支援の準備状況といたしましては、まず住居につきましては、現在県営住宅20戸、職員住宅10戸を確保しております。また、生活支援金につきまして、当面の生活に必要な生活費といたしまして一時金として10万円から30万円を支給することを決定しております。
 また、相談窓口につきましては、こちらも4月1日に設置いたしまして、24時間体制で連絡を取れるように対応しております。
 現在のところ支援の申出状況といたしまして、相談窓口設置後、設置前ということで記載させていただいておりますが、合計10件支援の申出をいただいております。実はこの資料は4月18日現在でございまして、4月20日に1件生活支援の申出の追加がございまして、現在11件の支援の申出をいただいております。具体的な受入れの際は、こういった支援の申出をいただいております団体、企業等とも連携しながら受入れの対応を行ってまいりたいと考えております。

◎川部委員長
 続いて、報告18、第11回まんが王国とっとり国際マンガコンテスト作品募集について、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。

●岡山まんが王国官房長
 4ページを御覧ください。第11回まんが王国とっとり国際マンガコンテスト作品募集について、こちらにあるとおり開催いたします。まんが王国建国が平成24年1月で、今回が11回目ということで、やや定着してきた感もございます。
 今回も国際的な漫画コンテストとして、こちらに書いてありますように多言語対応いたします。既にホームページには各国語の募集案内がございます。たくさんの方に応募いただけるようにPRに尽力してまいりたいと思っております。

◎川部委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○島谷委員
 ウクライナの受入れで、一番問題になるのは言語だと思うのですよね。ここで言語の支援で通訳・翻訳者の確保・派遣となっているのは、これはウクライナ語の通訳とかなのだろうか。

●米山交流推進課長
 ウクライナ語につきましては、なかなか対応できる通訳者の確保がやはり難しいという状況はございますが、民間の通訳・翻訳を行う業者と連絡を取りまして、対応できる業者を確保しております。
 また、ウクライナ語はなかなか少ないのですけれども、ロシア語もある程度通じるということで、メインはウクライナ語の対応を中心に、あとはロシア語、英語等、避難民の方の状況に応じて言語支援を行っていきたいと考えております。

○島谷委員
 実際のその通訳・翻訳者というのは分かりました。
 あとアプリなどでよくあるではないですか。ウクライナ語なども対応しているのだろうか。

●米山交流推進課長
 説明が不十分でございました。翻訳機というのがございまして、ウクライナ語も含めましたかなりの言語に対応している翻訳機というのも県なり国際交流財団で貸し出すこともできるように整備しておりますので、そういったものも使いながら対応していきたいと思っております。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。

○内田(隆)委員
 ウクライナの避難民受入れについてですが、これはまず長期的な支援になるのか、短期的な支援になるのかということをどのように捉まえていらっしゃるのですか。

●米山交流推進課長
 避難される方それぞれの御事情があると思いますので、短期的な方、もしくは就労してある程度長期的に日本に避難されたいという方も想定しまして、その辺りこの就学支援だとか就労支援だとか、長期的な支援も必要になってくればこういったことも対応していきたいということで考えております。

○内田(隆)委員
 ぜひ前向きに支援をお願いしたいなと思います。結構積極的なメッセージを鳥取県として、ワインを支援したり発声はしている割にはこの避難民の受入れの具体的な支援計画等については初動が遅かったように感じます。しっかりと今後挽回していただきたいなと思います。

○広谷委員
 漫画コンテストの件で、今まであまり関心がないというか認識がなかったので初めて聞いたようなもの。結構10回目、今年11回目になるということのようなので、別に駄目だというのではなしに、こういう作品を募集して賞を与えるわけなのだけれども、優秀賞とかそういう作品はホームページ掲載となっていますが、それだけでおしまいですか。例えばどこか公の場で披露するとか、雑誌で公表するとかはないのですか。ただ県のホームページで掲載するだけのことですか。その辺りはいかがですか。

●岡山まんが王国官房長
 まず冊子として、第1回目から2センチぐらいの厚さの冊子を今井印刷で作っていただいておりまして、今井書店で御入手いただけるようにはなっております。
 また、こちらのまんが官房にも幾つか取りそろえてありまして、差し上げたり閲覧していただいたりもできますが、委員御指摘のとおり、表彰して終わりではなくて、せっかく募集された作品があるわけですから、今後どのように生かしていくかということについては関係の皆様と協議を申し上げ、そのきっかけでこの漫画の世界により踏み込んでいっていただけるような機会にもできたらと思っております。

○広谷委員
 この漫画を描かれた作者の人もやはり広く公表したいという部分もあるでしょうし、この賞をもらったことによってメジャーな漫画家になるということもあるでしょう。だからそういうことも含めてやはりもうちょっと大々的に、経費がかかるものかも分からないけれども、せっかくこうやって賞を出すのであれば何らかの格好で公に披露できるような仕組みができたらなと思ったので、ちょっと発言させてもらいました。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。

○安田委員
 2ページをお願いします。ポストコロナの人流・物流活性化プロジェクトチームの設立。先々週でしたかね、知事の定例会見でこれを言っておられました。こういうPTをおつくりになったということは、相当にチャンスと捉える反面、危機感を持って取り組まれると思うのですけれども、ここに書かれていること、本当に私の地元にとっては重要なことばかりであります。
 本部長にお聞きしたいと思います。このPTの目指す形、そして意気込みを聞かせていただければと思いますが、お願いします。

●中原交流人口拡大本部長
 まさにタイトルにあるとおり、ポストコロナに再び以前のような人流・物流を戻して活性化するということで、具体的に当本部でいいますと国際定期便の復活、それから新たな国際定期便の誘致、こういったことを中心に人流・物流を復活させていきたいと考えております。

○安田委員
 これはこの文面には書いていないですけれども、かなり大胆にいろいろと決断して実行していくという認識でよろしいのでしょうか。

●中原交流人口拡大本部長
 そのとおりでございます。まだコロナの状況もございますので、これから国の水際対策等がどのように変化していくかというところの状況を見極めながら機敏に県としても対応し、関係者と調整して成果を出していきたいと考えております。

○安田委員
 理解しました。しっかりと我々も応援したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎川部委員長
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、交流人口拡大本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 県民割の状況について報告させていただきたいと思います。
 お手元に1枚お配りしております。#WeLove山陰キャンペーン、現在鳥取県民だけのキャンペーンとなっておりますが、今、4月28日を5月31日まで延長しました。
 今後、隣接県、それから地域ブロック県、地域ブロック県というのは中国地方、四国地方となっておりますが、これの拡大に向けて調整を図っていきたいと思っております。
 ゴールデンウイークは、キャンペーンの割引の対象外としております。
 クーポンは、現在お手元にある分も含めて6月1日まで利用期間を延長してまいります。
 3番のところに宿泊事業者の声を記載しておりますが、ゴールデンウイークはかなり戻ってきて満室になっているというようなところと、もう少し伸び悩んでいるところ、それから事業者の皆さんの声としては隣接県、地域ブロックにキャンペーンを広げてほしいという声がありますので、隣県などと調整をしていきたいと思っております。

◎川部委員長
 この件について、質疑等はありませんか。

○内田(隆)委員
 先ほど観光戦略課から話があったとおり、要望としては相手があるけれどももう本当に早く隣接県とか地域ブロックをやってほしいというのが非常に大きな声だと思いますし、現場サイドもそう聞いておられると思っています。
 それで非常に懸念しているのは、今またコロナがちょっと出かけていて、及び腰になりそうな状況になるのではないかなと思うのですけれども、そこは回していくということも含めてしっかりと感染対策をしながら継続していってほしいです。隣接県との協議を鳥取県側からちゅうちょすることがないようにしていただきたいのですけれども、スタンスを確認させてください。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 感染対策をしながらということが大事だと思っております。それで今日から観光戦略課も部内協力して観光施設、旅館などのコロナ感染対策などの状況も見るようにしております。そうして安心してお客さんに来ていただくということがキャンペーンとともに重要なことだと思っております。
 もちろん鳥取県側としては、隣接県、四国も含めたブロックで調整しておりますので、これも積極的に行っていきたいと思います。

○内田(隆)委員
 めどは全然立たない状況なのですね。例えばどういう交渉をしているとか、いつ頃から計画できそうだとかということが出てこないということは、今交渉はしているのだけれども非常に難しいかなというのが本音ですか。それは相手があることなので、それならそれでしようがないこともあるのだけれども、どうなのでしょうか。

●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
 できる限りゴールデンウイーク後をめどに交渉しています。ただ、できるところとできないところが出てくるのかもしれませんけれども、そういうめどで交渉しております。

●鈴木観光交流局長
 今、濵本副局長との回答とかぶってしまいましたが、ゴールデンウイーク明けには一部の自治体とは県民割、ブロック割が再開できる方向で今やっております。感染状況にもよりますが、連休明けには一部の自治体とできるようにやっているところでございます。
 実は、今日の知事会見でも知事から感染防御型Withコロナということで、ある程度経済も回しながら感染も防止していくという両立を図るような話もさせていただきましたので、感染の波をしっかり抑えつつも観光の需要回復を図ってまいりたいと考えております。

○内田(隆)委員
 しつこいようですみません。具体的にどこが可能性があるの。言えない感じなのか。

●鈴木観光交流局長
 今話をさせていただいておりますのは、ブロックの中であれば四国4県、あと近いところでは山口県などともいい方向になるように話をしております。
 広島、岡山、島根、兵庫とも話はさせていただいておりますけれども、これも相手があることでございまして、なかなかまだ、やろうということまでは至っておりません。現時点では四国、山口という状況でございます。

○内田(隆)委員
 ありがとうございます。そういったメッセージ、やはり何度も繰り返しになりますが、発信していただきたいですね。もちろんゴールデンウイークが主で動いているところはあるのですけれども、それ以降の予約も取っていくためにはやはり早め早めに情報を出していけることが重要だと思いますし、もっと言ったら本当に終わってからでは、もう2~3週間しかないわけではないですか。そこに対して、やっていきますよというところで、山口県とか、徳島なのか、香川なのか、愛媛、うちの県でアピールしてもそちらに行ってしまう可能性が高いので、実際に提携できそうなところと放送、テレビとかメディアとか、始まったらすぐ広告が打てるようなところまで行ってほしいのですけれども、その辺りはどうですか。現地のメディアというか。

●鈴木観光交流局長
 まず手始め、早いところではSNSの広告配信をしっかり活用しながら、ほかのメディアについても露出が多くなるように取り組んでまいります。

◎川部委員長
 よろしいですか。
 ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、以上で終わります。
 なお、この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
(執行部退席)
 いいですか。委員の皆様には、今後の委員会スケジュールについて御相談したいと思います。
 インターネット中継は継続していますので、発言の際はマイクに向かってお願いいたします。
 では、事務局から説明させたいと思います。

●澤田議会事務局調査課課長補佐
 お手元に2枚紙をお配りしております。
 まず、年間の活動計画で、定例会の開催見込み時期をしま模様にしている資料から御覧ください。まず、この地域づくり県土警察常任委員会におきましては、岡山鳥取両県議会土木関係委員会の合同会議とか要望活動、それから出前県議会、調査活動と、大きく3つ定例会の合間ごとに開催したいという行事がございます。
 これまで岡山鳥取の合同会議、要望活動については、秋に合同会議を開催して、冬に要望活動という流れでおりましたけれども、各省庁の概算要求に間に合わせるといいますか、それを目がけて要望活動をするということを念頭に置きまして、これから岡山県側との調整にはなりますが、7月の参院選が見込まれる時期以降8月いっぱい、お盆前後までの間に合同会議と要望活動を行うように岡山側と調整してはどうかということを御提案させていただきたいと思っております。
 あわせて、出前県議会につきましては、高校生議会を毎年夏にやることになっておりますので、常任委員会においては学生との意見交換の場を設けてはどうかという御意見もいただいております。学生を相手にするということで、夏休みというよりは秋、9月定例会から11月定例会の合間の閉会中の時期に計画させていただいてはどうかと考えております。
 最後に、調査活動につきましては、県内外の調査活動。県内は出前県議会と併せて開催するということで調整したいと思いますけれども、県外については新型コロナの感染状況、相手方が受入れ可能かどうかということもございますので、そういった辺りも含めて検討させていただくことにしてはどうかと考えております。
 もう1枚、アンケート用紙をお配りしておりますが、出前県議会ですとか、県内調査、県外調査のテーマ、行き先を含めて、あるいは7月の参院選が見込まれる時期以降8月までの日程マル・バツも後ほど頂戴できればと思っております。

◎川部委員長
 これらの件について、皆さんから何か御意見はありますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 岡山鳥取の合同会議、要望活動、それから出前県議会、県内外調査について、大体の時期で上げておりますが、今回タイトな中なのですけれども、これについて事務局と私で調整させていただいてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 あと県外調査についてですが、これについてもコロナの状況もありますので、また事務局と相談しながら皆さんに相談するということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、調整を委員長のほうでやらせていただきたいと思います。
 アンケートについては、期日までに御協力をお願いいたします。
 以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。

午後0時09分 閉会

 

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