令和4年度総務教育常任委員会議事録

令和4年12月20日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
常田 賢二
語堂 正範
福浜 隆宏
森  雅幹
興治 英夫
浜崎 晋一
西川 憲雄
澤  紀男

欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
   長岡令和新時代創造本部長兼鳥取県全国知事会連携調整本部長、松田総務部長、足羽教育長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   田中(恭)課長補佐、小泉課長補佐、田中(慶)課長補佐

 1 開会   午前10時01分

 2 休憩   午前10時03分

 3 再開   午前10時10分

 4  閉会      午前10時42分

 5 司会   常田賢二委員長

 6 会議録署名委員  浜崎委員  森委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時01分 開会

◎常田委員長
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、執行部の入替えを行うこととし、最初に、付託議案の審査を行い、執行部の入替えの後、報告事項について、令和新時代創造本部及び総務部を行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と森委員にお願いいたします。
 それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 まず、付託議案については、日程に記載の5議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いいたします。
 それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論がないようですので、これより採決に入ります。
 それでは、付託議案を一括して採択いたします。
 なお、本委員会に付託された議案は、議案第1号、第2号、第10号、第18号及び第22号であります。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上で付託案件の審査は終了いたしました。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、10時10分といたします。

午前10時03分 休憩
午前10時10分 再開

◎常田委員長
 再開します。
 それでは、令和新時代創造本部及び総務部の報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
 初めに、令和新時代創造本部から、報告1、とっとりSDGs未来都市選定記念フォーラム(とっとりSDGsシーズン2022クロージングイベント)の開催結果について、林新時代・SDGs推進課長の説明を求めます。

●林新時代・SDGs推進課長
 令和新時代創造本部資料の別冊の2ページをお願いいたします。10月28日から開始しておりましたとっとりSDGsシーズン2022、こちらのクロージングイベントとしまして、とっとりSDGs未来都市選定記念フォーラムを12月18日に開催いたしましたので、概要について御報告させていただきます。
 今回のテーマとしましては、「~リトルで利取る「とっとりSDGs未来都市」~」と題しまして開催いたしました。12月18日に米子コンベンションセンター国際会議室において開催しました。本来、リアルでの開催を予定しておりましたが、先々週からの感染急拡大に伴いまして、急遽、無観客でオンライン配信を行うという方向で開催方法を変更いたしまして行いました。
 内容としましては、第1部、第2部に分かれておりまして、第1部のフォーラムにおきましては、まず、オープニングで、今年度も鳥取県がSDGsの未来都市に選定されたということを受けて、鳥取県のイメージ動画というものをつくりまして、そのダイジェスト版のお披露目をさせていただきました。また、SDGsネットワークの代表の児嶋代表と平井知事からもビデオメッセージをいただきまして、オープニングでの挨拶を行いました。
 また、基調講演には、日本テレビのアナウンサーの鈴江奈々氏をお招きして行いました。鈴江アナは、SDGsのメディアコンパクト、国連が行っておりますそちらの取組の日本テレビの代表として参加しておられまして、自身がアイスランド大統領等への取材等を通じて得られたジェンダーですとか、気候変動等の取組についての知見等を御紹介いただきながら、今、私たちが声を上げることが必要ですよというようなお話をしていただきました。
 3番目でございます。今年度創設いたしましたとっとりSDGsビジネスアワード、こちらの表彰式を行いました。最優秀賞は大成工業株式会社で、無電力、無放流のトイレを製造されている会社ですが、こちらが今、インドに展開されておられまして、インドでの衛生でありますとか貧困、女性活躍、そういったものに資するようにこのトイレを普及されているという取組が評価されたものでございます。
 また、次点としまして、特別賞を2つの会社に送りました。一つは流通株式会社で、家庭で要らなくなったランドセルを必要とされる方にお届けするというランドセルFOR ALLという取組をやっておられまして、その取組を通じて、さらに全社的にSDGsの取組につなげていっているというところが評価されたものでございます。もう一つは三光株式会社でございまして、自社の本業でございます廃棄物の処理、そこから出てきますエネルギーを余すことなく使うということで、サーマルリサイクル、これに取り組んでいるというところが評価されたものでございます。
 4番目、とっとりSDGs子ども伝道師の任命でございます。今年度創設したものでございますが、既に第一弾として久松小学校と湯梨浜中学校を任命しております。今回、第二弾としまして、大山西小学校と鳥取市の東郷小学校、こちらを任命いたしました。あわせまして、先輩の任命校であります久松小学校においては、今年度はアンバサダーの取組もやってもらっておりまして、ジャマイカの小学校との交流、そういった取組についてもこの場で御紹介いただきました。
 最後に、トークセッションとしまして、御参加いただいていました鈴江氏やビジネスアワード受賞企業に加えまして、SDGs伝道師であります井上さんにも御参加いただきまして、SDGsに取り組んだきっかけでありますとか、SDGsをやってよかったこと、あるいは苦労したこと、鳥取だったからできたことなどなどの取組について、いろいろと語り合っていただいたところでございます。
 第2部としましては、県民活動活性化センターの主催で、企業とのオンラインの学習会を行ったところでございます。
 全体を通しまして、鈴江アナから子どもたちへの温かいメッセージでありますとか、受賞企業のSDGsに対する熱い思いでありますとか、子どもたちの前向きな発表が数多く見られました。非常にすばらしいイベントとなりましたので、5番のところに書いてございますが、特設ステージから録画放送は配信しておりますので、興味がございましたら、ぜひ御覧いただけたらと思います。

◎常田委員長
 報告2、全国知事会等の活動状況について、眞木総合統括課長の説明を求めます。

●眞木総合統括課長
 令和新時代創造本部資料の本紙の2ページをお願いいたします。全国知事会等の活動状況についてでございますが、新型コロナウイルス感染症関連でございまして、感染症分科会への出席や関係大臣との意見交換会を実施いたしまして、今後の出口戦略や新たなレベル分類の運用等について議論をいたしました。そのほか、地方創生に関する国との意見交換会等、出席をしてまいりましたので、それらの様子を御報告いたします。
 まず、1番、新型コロナウイルス感染症対策関係でございますが、国との意見交換会といたしまして、12月6日、そして12月8日にそれぞれ後藤コロナ担当大臣、加藤厚生労働大臣と意見交換を行いました。内容といたしましては、今後も感染症法上の取扱いの見直しを含む出口戦略や新たなレベル分類の運用等について意見交換を実施したというものでございます。
 続きまして、(2)政府会議への出席でございますが、12月9日に開催をされました感染症対策分科会に出席をしてまいりました。内容といたしましては、年末年始の感染対策の考え方、基本的な感染対策をしっかりしましょう、そして、換気の対策をしっかりしましょうということですが、そうしたことですとか、新型コロナの感染症法上の取扱いの見直し、これもキックオフですけれども、議論が行われたというところでございます。
 平井知事からは、現場のオペレーションは既にもう限界に来ている状況ですので、このまま新型コロナウイルスの重症化率が低いというのであれば、そうした分析を速やかに進めていただいて、位置づけに関する議論も速やかに進めていただきたいというようなことを訴えてまいりまして、今後も分科会での議論を継続していくべきだということを確認されたというところでございます。
 続きまして、2番、その他の全国知事会関係でございます。
 まず、(1)番、国の会議等への出席でありますが、まず、(1)番、11月30日に参議院の自民党の政策審議会に呼ばれましたので、ヒアリングを受けてまいりました。内容といたしましては、地方の現状に対する問題意識と課題解決に向けた地方の意見ということでございまして、平井知事からは、コロナ対策を踏まえた今後の感染症対策の在り方ですとか、あるいはデジタル田園都市国家構想の推進等に向けた課題につきまして訴えてまいったところでございます。
 続きまして、(2)これも与党の税制大綱の策定に向けました自民党の地方税勉強会に12月6日、出席をしてまいりました。内容といたしましては、車体課税、あるいは外形標準課税といったことに関する議論だったというところでございます。
 続きまして、(3)国内投資拡大のための官民連携フォーラムでございます。こちらは、岸田総理御出席の下、12月8日に行われたものでございまして、国内投資拡大に向けた機運を醸成するべきだということで、平井知事はじめ、地方の団体、そして、経済団体代表者とともに意見交換を行ったところでございます。
 続きまして、(2)全国知事会各種本部・委員会への出席等でございますが、(1)デジタル社会推進本部の要請活動を12月1日に行いました。こちら、平井知事と村岡山口県知事、デジタル社会推進本部長とともに、11月7日に取りまとめました全国知事会の提言に基づきまして、大串デジタル副大臣へ要請を行ったところでございます。
 続きまして、3ページでございますが、冒頭申し上げました(2)デジタル田園都市国家構想及び地方創生に関する地方六団体との意見交換会を12月5日に行いまして、岡田地方創生担当大臣等とデジタル田園都市国家構想の総合戦略の策定に向けた意見交換を行ったところでございます。この中でも、デジタル田園都市国家構想の実現に向けまして、都市部と地方の格差を、例えばデジタルのインフラや人材面、そうしたところについて格差を是正し、推進に向けた取組を進めていくべきだということなどについて意見交換を行ったところでございます。
 そして、(3)、昨日ですが、全国知事会と公益社団法人日本プロサッカーリーグ、いわゆるJリーグとの意見交換会を行いました。この中では、スポーツを生かしたまちづくり等を今後、連携しながら進めていくべきだということについて意見交換をし、認識を共有化としたところでございます。
 最後になります。3番、各府県との連携でございますが、12月1日に第149回関西広域連合委員会が開催をされました。内容といたしましては、新型コロナウイルス感染症への対策等に関する情報共有を行うとともに、今回、今まで連合長であられた仁坂和歌山県知事が御勇退されるということを踏まえまして、広域連合長選挙が行われたところでございます。結果といたしましては、飯泉徳島県知事の御推薦によりまして、三日月滋賀県知事が次期連合長に選出をされたというところでございました。また、あわせまして、三日月次期連合長から西脇京都府知事が副連合長に選任されたというところでございます。任期は2年間となってございます。

◎常田委員長
 報告3、原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金に係る検討状況について、西川令和新時代創造本部参事の説明を求めます。

●西川令和新時代創造本部参事(全国知事会連携調整担当)
 資料別冊でございますが、3ページを御覧ください。11月の常任委員会で御報告いたしました原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金に係る検討状況について御報告いたします。
 1、本交付金の概要でございます。(1)目的から(4)交付上限額に記載のとおりでございまして、前回御報告申し上げましたとおり、県に対して5億円、今回1回限りで交付されるものであります。
 2でございます。県及び市の配分案でございます。中国電力からの拠出金を両市へ交付しております配分割合と同様な考え方とし、今回、国から交付される予定の5億円の中から各市に5,000万円ずつ交付することといたしております。
 3番、地域振興計画における交付金充当事業の方向性案でございます。地域振興に寄与するものとしつつ、原子力防災対策・避難計画の実効性の向上に資するものとし、県事業においても両市の意向を十分に伺いながら決定していく考えでございます。
 4、今後のスケジュールでございます。2市や国と計画案の調整を加速し、2月の常任委員会で地域振興計画の概要の報告を行えるよう、作業を進めてまいる予定でございます。その後、年度末に向けて計画を策定いたしまして、新年度に経済産業大臣へ計画の承認申請を行い、認可いただくよう進めてまいりたいと存じます。
 最後に5、地域振興計画に掲げるべき事項でございます。そこに記載がある項目に沿って計画案を策定することとなっております。作業は同時並行で進めつつありますが、御参考までに御報告いたします。

◎常田委員長
 続いて、総務部から報告4、旧鳥取少年自然の家跡地整備に係る鳥取市との調整について、島田参事監兼行財政改革推進課長の説明を求めます。

●島田参事監兼行財政改革推進課長
 総務部の報告資料の2ページをお開きいただきたいと思います。旧少年自然の家の跡地整備に係る鳥取市との調整状況についてでございます。旧鳥取少年自然の家の跡地整備、そしてまた、市道美術館通りの取扱いにつきましては、9月20日の常任委員会におきまして、その時点での調整状況を報告させていただいたところでございました。その後も鳥取市との調整を進めてまいりまして、このたび、11月25日に県から鳥取市に対しまして、今後の進め方についての申出をさせていただきまして、鳥取市から12月9日に承諾するとの回答をいただきましたので、その内容などについて説明させていただきます。
 1でございますが、県からの申出内容、申出書につきましては別添1につけてございます。内容につきましては、基本的に9月の常任委員会で報告させていただいた内容と同様でございますが、改めて、文書で正式に市に申出をさせていただいたところでございまして、(1)は、少年自然の家跡地に多目的広場等を整備する。(2)は、整備後は出会いの森の一部として一体的に管理して、維持管理費については県が負担する。(3)は、県は多目的広場等への進入路となる管理道を現在の市道美術館通りを活用して整備する。(4)は、市のほうが公共事業再評価委員会等の市道廃止に必要な手続を行って、市道美術館通りに係る権利については県に移管する。(5)は、県は、市がこれまで市道整備等に要してきた経費や今後要する見込みである経費に対しましてしかるべき負担をするという内容でございますが、具体的には、列挙しております市道美術館通りの整備に係る市の実質負担額、そしてまた、用地取得に係る国庫補助返還額がある場合には、その額及びそのための不動産鑑定評価費用といったものを県が負担金として支払うということを記載してございます。(6)は、その他、県・市の協議により進めていくということ、これは申し出させていただいた内容でございますが、(2)のところ、本体につきましては別添2に添付しておりますけれども、市からは、申出の内容については全て承諾すると。そして、詳細については、県・市で協議の上、今後、書面を締結いただきたいということ。そしてまた、県議会から、平成29年3月に県立美術館推進事業につきまして附帯意見をいただいておりますが、これについては尊重いただきたいという内容の回答をいただいたところでございます。
 2の今後の予定でございますが、この件につきましては、非常に長年にわたりまして、多くの皆様に大変な御心配と御不安をおかけしておりましたけれども、このたび、県からの申出をもちまして、鳥取市から今後の方向性について御理解をいただくことになりました。この場をお借りいたしまして、鳥取市と、そしてまた地元の皆様、市民の皆様、県議会議員の皆様に、これまでの経緯について、改めておわび申し上げるとともに、長年にわたりまして御心配、御不安をおかけしてまいりましたことについておわび申し上げたいと思います。そしてまた、鳥取市から御理解をいただくことができましたことに関しましてお礼を申し上げたいと思います。
 今後は、合意しました方向につきまして、これに従って手続を進めてまいります。列挙してあるところでございますが、2月にこの多目的広場整備事業に係る予算案を県議会に提案させていただきまして、また先ほど、市からございました詳細な書面についても締結したいと考えております。来年度に入りましたら、多目的広場等の整備事業に着手いたしまして、工期については2か年度程度を予定しているところでございます。市道の認定の廃止、県への移管を経まして、県から市への負担金の支払いといった流れを想定しているところでございます。

◎常田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等ありませんか。

○西川委員
 全国知事会の活動ですが、新型コロナウイルスの案件のところで、新たなレベル分類の運用等、これは具体的にはどういう方向性があるのか、ちょっとこの言葉だけでは分かりにくいので、できたら、もう3年もたつので、そろそろ違う方向が欲しいと思うのですが、いかがでしょうか。

●眞木総合統括課長
 こちらの新たなレベル分類の考え方ですが、具体的には、これは前回の11月11日の感染症対策分科会で議論されたものでございまして、内容といたしましては、オミクロン株の特徴を踏まえまして、どちらかというと、今まで感染者数ベースでレベル分類を運用していたのですが、それよりは医療がどれぐらい逼迫しているかという、感染小康期、あるいは感染拡大初期、そして医療負荷増大期、そして医療機能不全期と、こちらの資料でいうようにどれぐらい病床が逼迫しているかに着目して、できるだけ社会活動を維持していこうという考えの下、策定されたというものでございます。
 具体的には、国の運用上は、できるだけ社会機能を維持するべきという観点から、医療の負荷が増大してきたときに、もう少し国民の方々に、リスクが高いような場所への移動は控えましょうですとか、あるいは行動制限までいかないですが、もう少し慎重な行動を呼びかけようというような内容になっていまして、どちらかというと、今までよりも医療の負荷に着目したようなレベル分類が示されたというものでございます。

○西川委員
 それでいきますと、基本的な考え方はあまり変わってなくて、例えばレベルを考えるというのに、5類にするとかいう話がありますが、そこらへまずは踏み込んだ答弁というか話合いはなかったのですか。

●眞木総合統括課長
 今回の話合いの中ではそこまでのレベル、感染症法上の位置づけを2類にするのか5類にするのかということまでは至らず、このオミクロン株の感染力を前提とした上でどういった、現行の延長といいますか、どうした対応を考えられるのかということについて議論したというものでございます。
 感染症法上の位置づけにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、先般成立をいたしました感染症法の改正法の附則に、今後の感染症法上のコロナの位置づけにつきましては、速やかに検討するというような条項を加えられましたので、今、厚生労働省のアドバイザリーボードでは、今回出席をしております感染症分科会などでもコロナの感染力や、これが国民に与える影響などを踏まえて検討をしているというところでございます。実際、現場の保健所はかなり限界に達してきているということもございますので、我々としましては、速やかにこうした2類、5類、あるいはもう少し柔軟な感染症法上の取扱いをどうしていくのかというようなことについて議論を進めていただきたいということで訴えてまいりたいと思っているところでございます。

○西川委員
 お考えは分かりましたが、テレビなどで見ると、諸外国はもう相当対応が変わっています。日本の考え方があまりにも遅過ぎるというか、日本も鎖国しているわけではないので、これからもこういう実情の中ではその考えをずっと続けれるのかなというのと、では、本当にそれが正しいのかなというのは、私はその先ほど言った新たなレベル分類も、医療現場だけの視点でなくて、全体的な視点を入れてもっと前向きに検討していただきたいなと個人的には思っている。その点については。

●眞木総合統括課長
 おっしゃるとおり、各都道府県の知事からも、今の位置づけ上ではかなり限界に達してきていると、国民の方々にもお願いベースでいろいろなことを要請しているが、先般のサッカーのワールドカップもありましたけれども、諸外国の方々の様子、外国が取られている政策を見ると、日本の取っている政策とは乖離があるということもございます。国も恐らく諸外国のエビデンスですとか、あるいは今の取れている情報ですとか、そうしたことを基にして検討を進めていくということをおっしゃっておられますが、我々もそうした各都道府県知事のお考えもありますので、そうしたことで速やかにこうしたところについては見直しを進めていただきたいということを引き続き訴えかけていきたいと思ってございます。思いは一つだと思います。

◎常田委員長
 そのほかございますでしょうか。

○福浜委員
 新時代のSDGsの関係です。すみません、今さらながらですが、子ども伝道師、いい取組だと思いますが、今後、どう増やしていかれる計画とかがもしあれば、教えてください。それから、教育委員会との連携とかも含めて。それから、そもそもこれが目指す目的は何なのかというのを改めて教えてください。

●林新時代・SDGs推進課長
 今後の目標といいますか、進め方でございますが、人によっては一気に全小学校とか、そういうこともおっしゃられる方もいらっしゃいますけれども、現実的にはこれぐらいの、年に5とか6とか、こういったペースで着実に増やしていくのが私としてはいいのかと思っております。それはなぜかといいますと、これも全部、一応、我々も学校に出向いていって、ちゃんとそのフォローをしながら1校1校の取組を見ていっているということをやっておりますので、一気に全校とか、なかなかそういうレベルには、さすがにマンパワーが足りませんので、丁寧に一歩ずつ進めていきたいと考えているところであります。
 また、狙いでございますが、基本的には、今回の未来都市のテーマとしていますけれども、人づくりというものを今回の未来都市のテーマとして申請いたして、認可いただいておりまして、未来を担う人材を育成していくということが重要だと考えておりますので、そういった若い世代からSDGsというものに触れていただいて、何らかの改善の取組を一人一人がやっていただく、そういう人材を1人でも増やしていくということでやってまいりたいと考えております。

○福浜委員
 方向性としては理解しましたが、どうなのですかね、その新たな人材育成というと、結局、これをもらうもらわないという話に特化して考えていくと、年間数校だともう本当に限られた子どもたちしか具体的に県とのやり取りもできないということになるではないですか、非常に非効率ではないかなと思うのです。もっと教育委員会とがっちりタッグを組んで、いかに広げるかという、早めに広げるかというスピード感も大事だと思うのです。そうしないと、毎年毎年、子どもたちがどんどん大きくなっていくわけで、だから、その辺の狙いと実際やってらっしゃることと、連携が何か取れているようで取れてないような、確かに言われていることはもっともだが、では、それが本当に県がグリップしないとできないのか、県教委とか市町村教育委員会とグリップすることによって、もっと早くあらゆる子どもたちにこのことができないのかという次の展開を、最初にモデル校をつくってやってみてだったら、できるのではないかという手応えあると思うのです。それを今後も、2年も3年も同じことをずっと続けていっても、5年やったって、さっきの話、25校しかできないって話ではないですか、それでいいのですか。非常に疑問に思って、あえて質問させてもらいましたが、いかがでしょうか。

●林新時代・SDGs推進課長
 すみません、個人的な現場レベルでの感覚でお話をさせていただきましたが、決して否定しているものではございません。基本手挙げベースで進めているものですので、もう全校が手を挙げてくれば、当然、全校任命させていただくつもりでやっております。ただそこは、今回も各市町村を通じまして、こういう制度ができましたよということは周知させていただいておりますが、なかなか年度中のことでもあったかもしれませんが、現状では5校しか手が挙がらなかったというようなところもございます。また市町村との連携をしながら、年度当初から制度の周知等を進めてまいりたいと思います。

○福浜委員
 最後にします。私自身もこの伝道師というのを全然否定しているわけではなくて、逆に積極的に早く普及していただきたいという思いを持っている。どういうやり方があるのかというのは、今、御検討いただけるってことですので。手挙げ方式はすごくいいのですが、では、実際、環境のことについて、例えば17の目標いろいろありますが、SDGsというと全部やらなくちゃいけないというような雰囲気を持っているではないですか。だけれども、実際、既にもう小学生レベル、小学校レベルでも個々にやっているところがあれば、SDGsという17の目標全部認識しないと駄目なのか。それとも、その一部分でも、例えば国際理解とか、人権とか、環境とか、そういう色をつけたSDGsだって僕はあってもいいと思うのです。そこからまた横に広がっていくということもあると思うので、全部17をまず理解した上で伝道師でやっていくというのが今のパターンと思うのですが、そうではなくて、一つの取組から、そこから広げていくということだってありだと思う。もうこれ回答は要らないですが、もうちょっとその辺を煮詰めていただくよう、よろしくお願いしたいと思います。

●林新時代・SDGs推進課長
 すみません、ちょっと説明不足だったかもしれません。一つだけ捕捉させていただきますと、今回の任命させていただいた大山西小学校も東郷小学校も海ごみからの話、あるいはリサイクルの話の取組で任命させていただいておりますので、基本的には、17のゴールを全部ということでは考えておりません。何らかのSDGsに関することを勉強していただいて、実践していただく、それでもって任命させていただきますので、その辺の制度周知も十分にできていないかもしれません。今回の議員の御指摘をもらいまして、考え方なりをもう一回周知させていただこうと思います。

○福浜委員
 すみません、最後って言いましたが、であるならば、もっと早く普及できるはずです。だって、環境なんていうのは子どもたちの活動の中でずっとこれまでやってきた話であって、逆に言えば今さらながら何でみたいな話ではないですか。だから、そういう手挙げを待っているのではなくて、もっと教育委員会とグリップしてやっていくということで、その点から線に広げていって、17あるのだよというところで子どもたちの意識というものをどんどん高めていくことが、僕は人材づくりにとっては必要だと思うのです。

◎常田委員長
 では、そのほか何かありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る本県の行財政運営、学校教育の諸課題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることについて御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次に、その他ですが、執行部、議員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
 次回の常任委員会は、令和5年1月20日金曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。

午前10時42分 閉会


 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000