会議の概要
午前9時29分 開議
◎川部委員長
ただいまから本日の地域づくり県土警察常任委員会を開催いたします。
まず、交流人口拡大本部に係る付議案の予備調査について、前後半に分けて行います。
初めにふるさと人口政策課、東京本部、関西本部、名古屋代表部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
まず、当初予算の付議案の説明を求めます。
質疑等については、説明終了後一括して行います。
初めに、中原交流人口拡大本部長から後半部分を含めた総括説明を求めます。
●中原交流人口拡大本部長
当初予算等関係の議案説明資料の2ページ、3ページを御覧ください。議案第1号の一般会計予算関連でございます。交流人口拡大本部としましては、5年度当初予算合計で45億7,150万円余の予算をお願いいたします。
前年度との比較の欄ですが、11億6,400万円余の減額となっております。減の大きな部分としましてふるさと人口政策課の1億8,000万円余がございますが、これは奨学金返済支援事業の基金造成のタイミングをずらすことで、当初予算額が減額になるものでございます。それから観光戦略課で9億7,500万円余の減がございますが、これは国10分の10の観光需要喚起策の事業で令和4年度当初20億円規模のものがございました。これに相当するものが令和5年度は10億円規模ということで、大きく減になっております。
下半分の主な取組でございます。今後、移住定住ですとか若者の県内就職を促進する事業、観光については引き続き観光需要の喚起策、事業者支援等を行ってまいります。インバウンドですとか国内外の交流の再開、活発化についても取り組んでまいります。また、県外本部を含めまして県外を拠点とした様々な取組も積極的に行ってまいります。
詳細は各所属長より説明させていただきます。御審議をよろしくお願いいたします。
◎川部委員長
続いて関係課長から順次説明を求めますが、継続事業等は特に増減があったもの等にポイントを絞って説明してください。できるだけ簡潔にお願いいたします。
●大呂ふるさと人口政策課長
資料の4ページをお願いいたします。3つの事業で交流人口拡大本部の本庁5課、それから3つの県外本部等の人件費の所要額をお願いしております。
5ページをお願いいたします。交流人口拡大本部とふるさと人口政策課の管理運営費ということで、旅費等の部内及び課内の所要経費の事務費でございます。
6ページから事業でございます。移住定住推進基盤運営事業ということで1億900万円余をお願いしております。こちらにつきましては、事業の柱として移住希望者へのきめ細やかな対応、それからワンストップの相談体制、その後の市町村の受入れに対するつなぎの相談体制に係る経費でございまして、関西や東京に配置する相談員、ふるさと回帰支援センター等にブースを設ける経費など例年と変更はございません。
7ページでございます。移住定住促進情報発信事業ということで400万円余をお願いしております。移住を検討されている方への細やかな情報発信として、鳥取に移住した経験者による情報発信ですとか、体験移住で来られた方にモニターになっていただいてSNS等で体験を発表していただく等の情報発信の経費でございます。こちらについても、例年と変更はございません。
8ページをお願いいたします。移住定住受入体制整備事業ということで1億3,800万円余をお願いしております。3,000万円ほど伸ばしておりますが、(1)とっとりビジネス人材移住拡大事業として、首都圏在住者が就業に伴って鳥取県に移住する場合、世帯100万円などの支援が出る国の制度でございます。今回、子ども同伴での移住の場合の加算額が一人100万円ということで、従来の30万円から70万円拡大された部分が大きな変更でございます。これは市町村が取り組む事業でございますので、各市町村がしっかり取り組めるよう県としても予算を倍増させたいと思います。
枠囲いの中の2番、3番につきましては、就業を伴う移住をする場合にその就業をあっせんするとっとりビジネス人材・求人紹介サイトというホームページに登録したところからエントリーしていただくことになっておりまして、このホームページ、マッチングサイトの運営費であるとか、積極的に企業の方に登録していただく促進経費について、3番、協議体をつくって商工団体と一緒に取り組んでいこうといった協議会経費をお願いしております。この辺りが新規要素でございます。
以下、8ページの(2)(3)(4)とも、移住に対して専任相談員の設置ですとか相談体制の充実、空き家に係る補助金とか、各市町村の取組に対して支援する補助金でございまして、例年どおりの額をお願いしております。
9ページをお願いいたします。「ふるさと来LOVEとっとり」若者県内就職強化事業といたしまして3,900万円余をお願いしております。こちらについても例年と変化するところはございません。若者の定住を促進する、それから就職のために帰ってきていただくことを主眼に置きまして、かねてUターン問題について商工労働部や教育委員会と連携して実施しているところですけれども、まずは「とりふる」等、県外に出ても鳥取県とつながりを持つツールなどの運用経費でございます。それから、鳥取県内の社会人等を活用したサポーター制度、教育委員会、高校での就労体験、企業見学等も例年どおり実施する予定でございます。こちらについて若干落ちていますのはキャンペーン経費の一部が減額になっているためでございます。
●森田ふるさと人口政策課関係人口推進室長
資料の10ページ、11ページをお願いいたします。「ふるさと来LOVEとっとり」関係人口創出事業で3,964万8,000円をお願いするものでございます。こちらは新型コロナの影響で働く場所を選ばないテレワークなどの新たな働き方や価値観の変化とともに地方の豊かさが再認識されまして、東京一極集中の是正に向けた動きが加速しているということで、多様なワーケーションでありますとか副業、兼業また転職なき移住等を推進しまして、新たな関係人口の創出でありますとか移住定住の拡大を図るものでございます。予算額は前年度比でトータル1,500万円余減額となっておりますけれども、今年度実施しておりましたボランティア、特産品返礼等によります副業事業を企業連携可能な枠組みに拡充する方向で検討しており、知事選後の補正予算提出を考えておりまして、その分の減となっております。
その他、2の主な事業内容につきましては本年度とほぼ同様でございます。
続きまして、12ページをお願いいたします。とっとりとの関係人口をふやす事業で406万円余をお願いするものでございます。こちらはワーケーション施設に対する支援と、とっとり暮らしワーキングホリデー支援補助金でございます。内容的には今年度と同様のものとなっておりますが、(1)のワーケーション拠点整備事業費補助金は2か年度でワーケーション施設の整備を支援するものでございます。令和3年度に交付決定いたしました倉吉市のワーケーション施設が2年目ということでイベント実施のみとなりまして、その分の650万円余が減額となっております。
続きまして、13ページをお願いいたします。鳥取県未来人材育成奨学金支援事業でございます。こちらは6,787万円と、債務負担行為といたしまして1億8,343万4,000円を併せてお願いするものでございます。基本的な制度としてはこれまでと同様なのですけれども、令和5年度から対象業種を拡充することといたしまして、理容師、美容師の職域と歯科技工士の職域を追加する形になっております。
先ほど本部長の総括説明でも触れました現年予算1億8,000万円の減につきましては、これまで当該年度認定者の助成に必要なものとして債務負担行為額と同額の基金積立金を当初予算で予算化しておりましたけれども、各年度の認定事業を踏まえて毎年度積立てを行っているということで、この基金積立金については総務部との協議で補正予算で予算化する方式になったという見直しでございます。
続きまして、83ページをお願いいたします。債務負担行為に関する調書で当該年度提出分に係るものでございます。表の1行目、先ほど御説明させていただきました令和5年度の鳥取県未来人材育成奨学金支援事業について、限度額、支出予定額等は資料に記載のとおりとなっております。
続きまして、84ページをお願いいたします。こちらも債務負担行為に関する調書で、過年度議決済み分に係るものでございます。表の1行目、2行目、5行目から9行目、また11行目、計8件につきまして、平成27年度から令和4年度、過年度分の鳥取県未来人材育成奨学金支援事業の債務負担行為となっておりまして、限度額、支出額、支出予定額等は資料に記載のとおりとなっております。
●堀田東京本部長
資料14ページをお願いいたします。東京本部の予算はほぼ前年と増減なしでお願いしたいと考えております。
まず、東京本部運営費でございます。事務所管理費、共益費のほか、省庁、他都道府県等との連絡調整や情報収集を行うための経費でございます。
15ページをお願いいたします。首都圏学生IJUターン就職促進事業でございます。学生の鳥取県への就業意識を高めるため、鳥取県出身学生に対しUターン就職した若手社会人からUターン就職の魅力を伝える機会をつくるとともに、県内で起業し活躍している方からの県内就職や起業の魅力などを伺う講演会を開催するものでございます。また、鳥取県の優れた企業を紹介するため、県内企業等の説明会などを実施いたします。
16ページをお願いいたします。首都圏における交流人口拡大推進事業でございます。本県の観光、食、移住定住に係る様々な情報を効果的に発信し首都圏での鳥取ファン拡大を図るため、本県ゆかりの関係者と協力して実施するイベントやメールマガジン、SNSを利用して本県の魅力をPRしていくものでございます。
17ページをお願いいたします。首都圏販路開拓推進事業でございます。首都圏の業界に精通したマネージャーを配置し、主に首都圏の量販店や飲食店等に対して県産品の定番化や、物産展及び県産食材を使ったフェアの開催等の働きかけを行うものでございます。また、米に精通した五ツ星お米マイスターと連携して都内飲食店における星空舞の新規取引につなげていくものでございます。
18ページをお願いいたします。首都圏アンテナショップ運営事業でございます。鳥取県の情報発信拠点として、県内事業者によるアンテナショップ内催事スペースやプロモーションゾーンの活用支援、県内小規模事業者の商品に係るアンテナショップでの試験販売支援等を行うものでございます。また、現在の店舗賃貸借契約や店舗運営委託契約等が令和5年度末で終了予定であり、これまでの実績を踏まえて6年度以降も現在の店舗において岡山県と共同での事業継続の方向として、運営事業者の選考等を行ってまいります。
続きまして、83ページをお願いいたします。債務負担行為の支出予定額調書でございます。中段、先ほど御説明いたしました首都圏アンテナショップ運営事業の債務負担でございます。
●高務関西本部長
19ページ目を御覧ください。まず、関西本部管理運営費でございます。関西本部の事務経費に係るもので、例年並みをお願いしたいと存じます。
20ページ目、鳥取県へ「いらっしゃい」事業、これは情報発信や観光誘客イベントを実施する経費でございます。大阪のいろいろな団体と連携しながら、様々な場所や時期にイベントを実施したり、You Tube、それから新聞、雑誌などいろいろなメディアを活用して情報発信を行わせていただきたいと考えております。
続きまして、21ページ目を御覧ください。関西圏ネットワーク形成交流推進事業でございます。こちらは経済団体との交流、県人会の交流などを実施する経費でございます。120万円ほど増額をお願いしたいと考えておりますのは、例年鳥取県への進出企業様、鳥取県ゆかりの企業様といろいろな情報提供、交流をするセミナーを開催しておりますけれども、今年度から関西の企業会員を1,300人ほど持っておられます関西経済連合会とタッグを組んで、より幅広い方に参加いただきまして鳥取県の情報を発信したいと考えております。今大体100名から150名の参加人数を200名に増員して開催したいと思っております。
22ページ目を御覧ください。大学との連携による就職応援・地域づくり推進事業でございます。鳥取県から関西圏の大学にかなり多くの若者が進学されていますけれども、その進学者の多い大学から協定を交わして、鳥取県にUターンしていただく、あとは参考になるようないろいろな情報を提供する就職カフェを開催しております。令和4年度は20回で150名ほど参加いただいておりました。それをさらに来年度も引き続き開催させていただく経費でございます。
23ページ目、メイドイン鳥取県関西・中京圏販路開拓事業、これは関西の有名なシェフと連携したり、様々な時期、様々な場所で鳥取県のフェアを開催していく経費でございます。オンラインの商談会も含めながら、例えば鳥取県フェアが通販につながる、定番化につながるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います。
84ページ目、債務負担行為でございます。過年度議決分の下から3行目、複数年契約による機械警備や清掃委託の経費でございます。
●森田名古屋代表部長
24ページ、ふるさと鳥取県産業・観光センター設置運営費でございます。物産展を開催する経費、中京圏の企業にお集まりいただくフォーラム経費は前年どおりでございます。例年と違いますのは事務所の移転経費です。名古屋代表部は名古屋のランドマークとなっている中日ビルに入っておりましたが、平成30年、ビルの建て替えのため入居している15道県、中日文化センター、複数の医療機関がまとめて今のビルに引っ越してまいりました。新しい中日ビルが完成いたします来年3月、引っ越してきた団体が丸ごと元の中日ビルに戻ることにしております。今回計上させていただいております経費の内訳といたしましては事務所と倉庫の敷金、ビル指定の展示什器、あとは転居費用などとなります。
次に、25ページをお願いいたします。中京圏との連携推進事業で、こちらは前年と同額になっております。JR名古屋駅等集客力の見込まれます場所で効率的に情報発信をするとともに、長年ずっと支えてくださっている県人会の皆様と連携して事業を進めていきます。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○島谷委員
8ページの移住定住受入体制整備事業のとっとりビジネス人材移住支援金で、補助要件が東京23区在住者または23区の企業に就業する首都圏在住者に決めているのだけれども、この理由は何なのか。
●大呂ふるさと人口政策課長
これは県が決めたというよりも国の制度でございます。国が東京一極集中是正のために平成27年ぐらいからつくっている制度で、徐々にいろんな要件を拡充して一極集中を解消しようということで全国の自治体が使っているものでございます。制度的には国がつくり市町村が取り組むというスキームでございます。
○島谷委員
もう1点、東京本部の首都圏のアンテナショップ、これは東京本部の中でも中核になる事業だと思う。額としては少ないのだけれども減額が160万円ほどある理由を教えてください。
●堀田東京本部長
前年度から164万円余減額になっているのですけれども、リニューアルに対する家賃などの調査を4年度に行っておりまして、これは4年度限りのもので5年度は行わない、その金額でございます。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○安田委員
アンテナショップについて契約の更新がおありだということですけれども、見通しはどうでしょうか。今の業者が1階と2階に入る。
●堀田東京本部長
業者については、手を挙げていただく方を期待して、今、岡山県と公募の準備を行っております。まだ仕様ができていない段階から興味を持ってお尋ねなどいただいておりますので、何件か手を挙げていただくように想定しております。
○安田委員
移転した際に、なかなか業者がいなくて2階の方に1階もやっていただいたという経緯もあったと聞いておりますので、そういうことなら少し安心しました。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○広谷委員
13ページの鳥取県未来人材育成奨学金支援事業で、これは平成27年からスタートしているのですね。それ以来令和4年までの7年ぐらいの申請が下の行に書いてある1,054人、そのうちの712人が県内就職ということですね。この300人余りの方は、申請はしたけれども結局県内に就職しなかったという理解でいいですか。
●森田ふるさと人口政策課関係人口推進室長
この数字の差なのですけれども、在学中に認定するということで、大学1年生から長い方は大学院を出られて6年生までございまして、申請時期はその間にそれぞれの申請者の方が自由にできますので、認定申請はしているのですけれどもまだ就職していらっしゃらない方が300人強となっております。
○広谷委員
在学中に申請したけれども、実際には就職する段階になったら結局県内就職しなかったということですね。
●森田ふるさと人口政策課関係人口推進室長
在学中に申請していただいて、その後、大学を卒業後に再度その対象業者に就職しましたということで交付申請していただくのですが、まだ在学中で大学を卒業していらっしゃらない方がいらっしゃって、それとの差が300人強となっております。
○広谷委員
それで8年間の就業努力義務ということになっていますね。それで中途で……(「7年」と呼ぶ者あり)まだ8年たっていないのか。そうだな。だからまだこれからだな、分かりました。
◎川部委員長
ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、2月補正予算の付議案の説明を求めます。
質疑等については、説明終了後一括して行います。
初めに、中原交流人口拡大本部長から後半部分を含めた総括説明を求めます。
●中原交流人口拡大本部長
議案説明資料の2月補正予算関係を御覧ください。2ページ、3ページでございます。議案第22号の一般会計補正予算関連でございます。
補正としましては、5課総額2億196万円余の減額をお願いするものです。後ほど御説明いたしますが、全ての事業で減額をお願いするものです。主に新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりまして事業内容の変更ですとか規模変更等によりまして実績見込額が減になったものが主となっております。
また、当初予算の段階で議会から予算の凍結ということで御意見をいただきましたロシア極東地域交流推進事業につきましては、年度末の現時点におきましても交流再開にはなっておりませんので、全額の減額補正をお願いいたします。
詳細は各課長から御説明を申し上げます。よろしくお願いいたします。
●大呂ふるさと人口政策課長
補正予算の説明資料の4ページからお願いいたします。
まず、1点目が移住定住推進基盤運営事業で、移住相談等に係る経費でございます。東京に設置しておりますファイナンシャルプランナーの職員人件費の実績減ですとか、新型コロナウイルス感染症により当初予定していたイベント等の回数が減りましたので減額を行うものでございます。
その下、「ふるさと来LOVEとっとり」若者県内就職強化事業でございます。こちらにつきましても、新型コロナウイルスの関係でイベント等の開催がオンラインに切り替わったりということで実績減がございました。
●森田ふるさと人口政策課関係人口推進室長
資料の5ページをお願いいたします。
まず、1段目ですけれども「ふるさと来LOVEとっとり」関係人口創出事業でございます。こちらは新型コロナウイルス感染症の感染拡大によります補助金等の実績見込額に伴う430万円余の減額をお願いするものでございます。
続きまして、2段目のとっとりとの関係人口をふやす事業は527万円の減額をお願いするものでございます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大等によります補助金の実績見込み減となっております。大きいものは、ワーケーション拠点整備補助金の実績見込額の減となっております。
続きまして3段目、鳥取県未来人材育成奨学金支援事業は817万円余の減額をお願いするものでございます。令和3年度に実施しました過年度分の奨学金返還助成の実績見込額の減によります減額補正となっております。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、次に報告事項に移ります。
質疑等については、説明終了後一括して行います。
報告14、首都圏における情報発信等について、堀田東京本部長の説明を求めます。
●堀田東京本部長
資料8ページから御覧ください。首都圏における情報発信等の取組について御報告させていただきます。
まず、交流人口拡大及び移住定住促進に向けた取組2件についてでございます。
(1)、昨年12月27日、28日にとっとりワクワク飛行機ツアーとして県西部の企業訪問等を行い、首都圏大学生8名の参加がございました。
(2)、2月11日に大手就職・転職情報会社が主催する転職・就職活動を行う上でのポイントを学べるイベントにおいて、鳥取県での就職や移住に関する情報提供を行い、20件の相談がございました。
次に、観光・物産の情報発信の取組3件についてでございます。
(1)「白うさぎ年」開運カニだのみ!カニセル!、こちらは期間中オープン前から並ばれる方も多く、お昼前後には完売するということでございました。
9ページをお願いいたします。(2)鳥取県メタバース課職員採用メディア発表会では、平井知事がメタバース課の立ち上げと自治体オリジナルAIアバターYAKAMIHIMEを職員第1号として採用することを発表し、多くのメディア露出を獲得いたしました。
(3)メディアを活用した鳥取県情報の発信については、記載のとおり雑誌やウェブでPRを行いました。
そして3番目、県産品の販路拡大に係る取組4件についてでございます。
(1)渋谷肉横丁での「鳥取うまいもんフェア」では、期間中インフルエンサーを招待したイベントも実施されSNSなどで拡散されました。
(2)「鳥取ごっつぉ!!郷土料理フェア」では、とっとり・おかやま新橋館と稲田屋6店舗において現在も実施中でございます。
続いて10ページをお願いいたします。(3)飲食店等と連携した県産品PRでございます。松葉ガニや鳥取和牛などを使ったメニューを提供いただいております。
(4)スーパーマーケットでの県産品PRについても、記載のとおりフェアを実施済みまたは現在も実施中でございます。
今後、3月も県内東部の企業訪問や食材PRなどを予定しております。
◎川部委員長
続いて報告15、関西圏における情報発信等について、及び報告16、関西圏の大学と連携したUターン就職支援事業等の実施状況について、高務関西本部長の説明を求めます。
●高務関西本部長
関西本部の情報発信等につきましては12月上旬に一度御報告させていただいておりますので、今回はそれ以降の主なものを抜粋して御報告させていただきたいと思います。
まず、11ページ目でございます。観光情報や、いろいろな鳥取県フェアを開催しております。下のほうの2、県産品の主なPRの状況の、スーパーミートモリタ屋における「冬の美味しい鳥取フェア」ということで、関西のスーパーは価格競争がかなり厳しいスーパーが多いのですけれども、その中でもちょっとこだわりの商品を扱ってくださっているこのスーパーミートモリタ屋と、一度6月にも鳥取フェアを初めて開催して、12月もこういったフェアを開催していただきました。こちらはしっかりと鳥取のほうに向いてくださっていますので、今後も連携しながら継続的にフェアを開催していきたいと考えております。
12ページ目を御覧ください。中ほどの(5)「鳥取県関西本部展示商談会」の開催でございます。昨日、3年ぶりに対面で鳥取県から事業者にお越しいただき、関西圏のバイヤーとの商談会を開催させていただきました。県内から26社、それから関西のバイヤーも70人以上御参加いただきました。いろいろと話もうまいほうに向いているところもございますので、定期的にフォローアップしながらきちんと販路開拓につなげていきたいと考えております。
その下の(6)、百貨店における「星空舞のおにぎり」ということで、星空舞は冷めてもおいしいという特徴を生かして、今関西では特におにぎりに注力しております。以前、新米の時期に各百貨店のおにぎり専門店で扱っていただきまして2週間で6万個販売させていただいております。今度はお花見の時期に合わせてまた同じようにおにぎりを提供していただこうと、今取組を進めているところでございます。
下のほう、食のみやこ鳥取県のPRということで、関西の有名シェフといろいろ連携しまして鳥取県の食材を扱っていただいたフェアを開催します。特に次のページの一番上の京都レストランフェア、ルーデンスというかなり有名な京都のフレンチのお店で今回ばばちゃんを使ってくださるということで、そういった鳥取県の食材を扱っていろいろとブランド化を進めていきたいと考えております。
3番、メディア媒体を活用した情報発信でございます。ラジオ、テレビ、雑誌、フリーペーパー、You Tubeなど今多様化していますので、バランスよくターゲットをよく考えながら情報発信を進めているところでございます。
続きまして、その下の4、企業交流でございます。先ほど当初予算で御説明させていただいたとおり、経済交流セミナーは今年も感染防止対策を徹底したために人数をかなり絞って実施しております。今回は100名で、宇宙をテーマにいろいろな方に鳥取県の取組に関心を持っていただけるようなセミナーを開催させていただきました。来年はこれを200名程度に増やして、拡大して実施したいと考えております。
続きまして関西圏の大学と連携したUターン就職支援事業ということで、こちらは例年1年間まとめて御報告させていただいております。今21校になりましたけれども、関西圏の大学と就職協定や包括協定を交わして様々な事業に取り組んでいます。ふるさと鳥取県定住機構と一緒になって、各大学のキャリアセンター等に協力いただきながらそちらに進学している鳥取県の学生などに集まっていただいて、大学で就職のフェアをさせていただいております。去年は18事業135名の参加で、今回はさらに2校増やして148名ということで、10名少し増の参加者で、鳥取県での働き方をUターンの参考にしていただくような会を開いております。
特徴といたしましては、昨年度はコロナの真っ最中でしたのでオンラインの開催が非常に多かったのですけれども、令和4年度はオンラインから対面にかなり戻ってきたという感じです。キャリアセンターの意向を踏まえてオンラインにするか対面にするかを決めておりますけれども、今回はオンラインが4校であとは全て対面で実施しております。
最後、6のとっとりWorkWork(ワクワク)バスツアーということで、定住機構と、今週金曜日に日帰りで関西圏の学生にバスでこちらの企業を回っていただくとか、若手社会人との交流会を開催していきたいと思っています。もう既に定員いっぱいの20名に御参加いただく予定でございます。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○広谷委員
14ページの大学との関係、就職支援で、参加企業がいろいろ上がっているわけですが、企業はこの大学に参加したいとか、その辺はどういう仕分というか、企業側の指名によってこういう振り分けになっているのですか。
●高務関西本部長
基本的には、卒業生が就職している企業に来ていただきたいという大学の御要望がありまして、そのような企業に来ていただくという形が主になっております。
○広谷委員
では、大学側が企業を指名したような格好ということですか。
●高務関西本部長
そうです。どちらかというと企業の説明会といいますより、大学を卒業して鳥取県でこういった働き方があるよとか、就職に対する鳥取県での生活に対する悩みをいろいろと相談していただくといった意味合いが強いので、基本的には大学のOBの方に企業から参加していただくというスタイルを取っております。
◎川部委員長
よろしいですか。
ほかにありませんか。
○内田(隆)委員
全体的に言えることなのですけれども、特に就職など延べ参加者数が結構多いではないですか。ここで捉えたいのはやはりそのお友達。絶対SNSやっていますよね。そこに対するアクセスをしたほうがいいと思うのですよ。例えば、同志社大学の学生が今日こういう鳥取県のフェアに参加してきましたみたいなのを上げてもらうと、横展開ができますよね。そうすると、その鳥取県出身の同級生に絶対波及するのですよ。そこを捉えていくのは本当に意味のあることだし、こういうことがあるなら今度行ってみたいわということにつながってくると思います。そこをしていないのはもったいないと思うのです。やはり学生なのでインセンティブをあげたほうがいいと思います。参加してくれたら1,000円のカードとかを配ってあげれば喜んでやってくれますから。大した金額でもないし、リクルート部門で参加学生に金券的なインセンティブを配るのは当たり前の話ですから、それは変な話でも何でもなくて、逆に学生のほうが慣れているから、そういうのがあるなら上げようということになると思います。
そこで、さらにもう1個いくと、その子たちが上げたことによってどのくらいフォロワーがあったのかをちゃんと見ていくという効果をぜひ検証していってほしいのです。これは12ページや10ページにも同じようなことが言えて、前回も話をさせていただいているのだけれども、ただイベントをやりましたというのではなくて、Tik TokとかYou Tubeに動画で上げて再生数を増やしていくことによって鳥取県はこういうフェアをやっているのだというのを蓄積していって、コンテンツ化できると思うのです。ここについては予算をけちったら駄目だと思うし、こういうフェアをやっているのだったら行こうというのをタイムリーでどんどん上げていくことが重要だと思う。
では今関西本部とか東京本部でやってよって、いやいやマンパワーがないしできる人材がいないしとなるから、それは完全に委託してしまえばいいと思うのですね。大阪や東京だったらそれこそ広告代理店を通じて探せば山ほど出てくるでしょうし、その辺をきちんと取組として6月に向けて考えてほしいと思うのですけれども、どうでしょうか。
就職などもずっと繰り返しやっていると、こういう企業があると勝手にサイトにたまっていきますから、関西本部としてやるのか就職のところに置いてコンテンツ化していくのかをきちんと決めた上で、動画をずっとためていくと鳥取県の財産になると思いますので、お願いしたいのです。本部長どうですか。
●中原交流人口拡大本部長
非常に有効な御提案かと思って伺いました。
まず、学生のSNSへのアクセス、発出については、イベントのたびにお願いしていくのも必要かなということで、全体的にちょっと確認してみたいと思います。
インセンティブについては、例えば就職情報をまとめております「とりふる」というアプリをダウンロードしていただいて、こういった就職関連のイベントに出ていただくとふだん使い勝手のいいポイントを差し上げる、替えていただくようなシステムがありまして、それもうまく活用してどんどん発信していきたいと思います。確かに学生へのインセンティブというのは基本的なところかと思います。
最後の、まとめたSNS系の情報発信も実はそれぞれでやってはおりますけれども、ばらばらにやっていて全体像が見えないとかうまくストックができていないというところはあると思います。ちょっといま一度全体を確認して、6月補正予算に向けてどうしていくのがいいのか考えてみたいと思います。
○内田(隆)委員
Googleアナリティクスとかでどういう人たちがアクセスしているかとか解析も見えてくるのですよね。フォロワー数みたいなことも含めて並べていけると思うので、有効な手段だと思います。
できないようなら、委託とか、できるところにちゃんとしてもらったほうがいいと思いますので、あまり課内だけでやることは考えずに、よく考えてみていただければと思います。
◎川部委員長
多分部局横断の方法も含めて全体のSNS活用になると思いますので、またいろいろと考えていただくようお願いします。
●中原交流人口拡大本部長
はい。ちょっと全体で整理して考えてみたいと思います。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○内田(隆)委員
あとメタバース、違うところになるのかもしれないですが、たまたま東京本部で発表されたのでここで取り扱っているようになっているけれども、メタバース課という一括で全部そういうのを取り扱うようなところをつくってもいいのかなと思いますし、そこに動画とか解析とかに詳しい人材を集めていく作業が必要だと思います。そもそもメタバースをきちんと運用して扱おうと思ったら人材が必要ですので、メタバース課を本気でやってみるというのも提案してみてください。そこに人を集めればいいし、外部人材も入れればいいと思う。
◎川部委員長
すみません、ちなみにメタバース課はどこの所属になるのですか。
●中原交流人口拡大本部長
一応、東京本部の所管でございます。
●堀田東京本部長
立ち上げに関わったのは当本部でございますが、そこに東京本部の職員を、というわけではございません。架空の部署でございますので、どこかに所属しているというわけではなく……(「所管課は」と呼ぶ者あり)所管課もなく。
○内田(隆)委員
せっかくつくったら所管課をつくらなければ駄目ですよ。ちゃんと所管課をつくって組織に位置づけて、そこに職員を配置したほうがいいですよ。
●堀田東京本部長
この取組に関しましては、東京本部のみで全て行っているわけではございませんので、関係課とよく相談して……。(発言する者あり)実際の職員の配置ということでございますね。
○内田(隆)委員
東京本部のコンテンツの一部としてメタバースを扱うのではなくて、鳥取県としてメタバース課をきちんと設置した上でこういうSNSも含めた全運用をしたほうが、よりコンテンツも充実するし、人材も育つと思う。それこそ防災監ではないけれども、多分そういった人材を集めて蓄積していかないと対応なんてできないし、それができると鳥取県は本当にすごいよねとなるはずだから。せっかく今そこにあるのだから、こういう意見がありましたということを上げてもらって、していただきたいと思います。
●中原交流人口拡大本部長
この事業として東京本部が担当しているわけですけれども、メタバース課での情報は観光関連ですとか様々な情報発信の場として既に活用しているということで、いろんな所属が関わっているとも言えます。その辺りの体制がまだまだしっかりできていないところもありますので、さらに関係課と連携体制をしっかりして、責任の所在もしっかりとしたいと思います。
◎川部委員長
これについては本当に、単にプロモーションで早くやったということではなくて、次の自治体の在り方も含めてになってくると思います。京都市などもう一つ京都市をつくって、その中でいろいろ実験してみたりとかということもあるので、しっかり取り組むべきことだと思います。
ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次にその他ですが、交流人口拡大本部の前半部分について執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、交流人口拡大本部の前半については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。
午前10時21分 休憩
午前10時24分 再開
◎川部委員長
引き続き交流人口拡大本部の後半の部として観光交流局及び各総合事務所等に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
まず、当初予算の付議案の説明を求めます。
質疑等については、説明終了後一括して行います。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
資料の26ページをお願いいたします。
まず初めに夢みなとタワー管理委託費で、毎年のものと特に変更はございませんけれども、来年度で指定期間が満了しますので、令和6年度以降も引き続き公募による指定管理者制度を継続することとして、指定管理委託料について債務負担行為をお願いいたします。2の主な事業内容の一番下にあります債務負担行為、次期指定管理委託料ということで限度額4億6,360万円をお願いしたいと思っております。
27ページ、国内航空便誘客促進事業でございます。これは制度的な事業内容は変わりませんけれども、1,000万円ほど減額になっておりますのは事業内容の2番、旅行社等との連携のところで、夏までの需要獲得に必要なものを計上させていただいておりまして、秋以降については今後補正等で要求させていただきたいと思っております。
34ページをお願いいたします。新規事業で蟹取県ウェルカニキャンペーン事業でございます。これは現在、3月31日までの事業期間で全国旅行支援を実施しています。国は国庫を繰り越しして令和5年度も実施することを検討中と聞いております。今のところ制度の内容、実施期間など詳細については不明ですが、国の動きをよく見ながら、もし全国旅行支援を延長ということになれば速やかに対応できるように10億円を要求させていただいております。
その次の35ページ、観光需要回復加速化緊急対策事業(バス旅行商品支援)でございます。これは本県への宿泊または周遊を伴うバス旅行の造成を支援する事業でございます。県内宿泊施設への宿泊及び観光の誘客を促し、団体旅行の需要を加速度的に回復させることを目的に行うもので、9月30日までこの金額を緊急的に割増ししておりまして、宿泊のところは6万円、3万円、宿泊なしのところは3万円、1万5,000円と、今後も支援していきたいと思っております。
37ページをお願いします。白うさぎ年・兎の聖地とっとり推進事業でございます。2,000万円をお願いいたします。今年はうさぎ年でございます。県内各地に白うさぎ伝説にまつわるところ、また大国主命にゆかりのある地が県内にありますので、この年を絶好のアピール機会と捉えまして、情報発信ですとか白うさぎに関係あるところを回る旅行商品の造成支援、それからイベントなどを開催していきたいと思っております。例えば、イベントですと昨年きつねダンスというのが随分はやりましたので、白うさぎダンスというようなことも例として考えております。
40ページをお願いいたします。鳥取砂丘活性化・魅力向上プロジェクトでございます。鳥取砂丘の観光振興や魅力向上に向けたソフト、ハードを鳥取市と一緒に一体的に進めていくものでございます。県市の連携協約も結びましたので、それに基づく調整等を踏まえて行っていきます。特に新しいところは2(1)の情報発信、東西の周遊でございます。砂丘特設サイトをつくって今あるコンテンツとともに新しいコンテンツも拡充する、それから、これを見ると砂丘のことが分かるというような利便性の向上にも努めていきたいと思っております。(4)のところで、多鯰ヶ池自然探勝路の整備に取りかかりたいと思っておりまして、歩道の改修、木柵の設置など1,610万円をお願いします。
41ページでございます。持続可能なスナバ国創造事業といたしまして、地域との関係性を築いていただいて何度も鳥取県に訪れていただくようなお客様、新しい観光客の層、それから滞在型、宿泊の延長化、高付加価値化などを目指して、2のところにあるような事業を行いたいと思っております。一つは、地方に興味がある人たちに何回も来てもらうという事業でございます。これは官公庁の調査委託事業の採択に向かおうと思っております。それから、スナバ国のパスポート運営事業。3と4は先ほど申し上げました周遊型の観光を進めようとするものでございます。4番のほうが補助金、3番のほうが勉強する研修会を開催したいと思っております。それから5番は新しいコンテンツ、また磨き上げなどに向かわれる方に補助する制度でございます。
42ページをお願いします。温泉地等魅力向上事業でございます。金額は変わっておりませんが、令和5年度に補助対象に「温泉地の景観保全に必要な経費」を追加するなど、より柔軟な補助金にしたいと思っております。
83ページをお願いします。表の3番目、令和5年度夢みなとタワー管理委託費でございます。先ほど申し上げました指定管理の次の5年分ということで4億6,360万円の債務負担行為をお願いいたします。
84ページでございます。4番目の特別寝台列車誘致事業補助ということで、これは瑞風をお迎えするために岩美町が東浜駅を改修しました。それに対する補助を債務負担で行っております。
●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
39ページをお願いいたします。世界に誇れる「星取県」づくり推進事業でございます。星が美しく見える県ということで星取県の事業に取り組んでいるところですが、メニュー開発、また情報発信に計380万円をお願いしたいと思っております。約1,300万円の減額でございますけれども、情報発信につきましては4月から必要最低限のもののみお願いしておりまして、それ以外は肉づけ予算での要求へ送りたいこと、並びに本年度実施しましたVRコンテンツのリニューアル分500万円の減額によるものでございます。
続きまして、43ページをお願いいたします。健康のびのびアウトドアツーリズム事業でございます。こちらは県のキャンプ場情報発信サイト「とりキャン」の運営をはじめとした情報発信や、キャンプ場の環境を整えようとされておりますキャンプ場事業者の取組を支援する事業としまして2,400万円弱をお願いしたいと思っております。500万円弱の減額はスキー場の冬季以外のグリーンシーズンの観光プログラムの充実に向けた取組支援を廃止したことによる減でございます。
続きまして、44ページをお願いいたします。サイクリストの聖地鳥取県整備事業でございます。こちらは鳥取うみなみロードにつきましてサイクリストをはじめ道路を利用する自動車や歩行者の通行安全性の確保といった趣旨とともに、ナショナルサイクルルート仕様に向けましてハード、ソフトの両面での取組を進めるものでございます。また、サイクルツーリズムの全県展開におきましては、新たにサイクルイベントの支援にも取り組む予定としておりまして、合計1億4,000万円余増の1億8,600万円余をお願いしたいと思っております。増額の理由で、新規としましては先ほど申しましたうみなみロードのハード整備、矢羽根や注意喚起看板等の設置工事であったり、ソフトにおきましてはホームページの多言語化といったものにより増額しているものでございます。
続きまして45ページ、とっとりサウナツーリズム推進事業でございます。コロナ禍におきますアウトドアブームと相まって人気が高まっておりますサウナを活用した誘客を図るために、モデルコースの造成やサウナイベントの実施支援、また情報発信に取り組むほか、令和5年度は新たに海外からの誘客に向けたモニターツアーの実施、サウナグッズの製作支援といった取組としまして計700万円余をお願いさせていただくものです。
続きまして、48ページをお願いいたします。観光周遊促進支援事業でございます。こちらは個人旅行客の県内滞在時間の延伸を目的としまして、県内を周遊するタクシーやバスの取組支援や、クルーズ船寄港時にオプショナルツアーに参加されない個人客を市内に周遊促進するための周遊バスの取組の支援としまして、約2,000万円をお願いさせていただくものでございます。約150万円の減額は、中部の周遊タクシーが廃止ということで500万円ほど減になっております。増加につきましては、クルーズ船の寄港増に伴いましてクルーズ船の周遊バス支援を予算100万円増、またインバウンド客の回復を見据えたタクシー等の支援に係る要求額をコロナ禍前に戻したことによるものでございます。
●山下東部地域振興事務所副所長
資料の53ページを御覧ください。東部地域振興・交流支援事業359万7,000円をお願いしております。東部地域の魅力の創出、観光客の増加などにつながる活性化の取組に対して支援しているものでございます。
具体的な内容としましては、岩美町で開催されるキッズトライアスロン事業に支援しております。今年度はコロナの関係で中止になりましたが、来年度は予定どおり開催されると聞いております。
続きまして、兵庫県、鳥取県の国道29号周辺の地域活性化ということで、協議会の負担金等を支援しております。それから1129(イイニク)感謝祭とかロードスタンプラリーという形でのイベントも協議会と連携して実施しております。1129(イイニク)感謝祭のほうは、今年度は2日間で1,100人ほど集まりました。隼駅まつりとの相乗効果で天気もよく、非常によく集まったと思っております。
氷ノ山の県境地域振興ということで、兵庫県側、鳥取県側の両方から氷ノ山を楽しむ方がいらっしゃいますが、そういった方々にトレッキングツアーという形で御参加いただこうという協議会が実施する事業について支援しております。こちらも令和4年度はコロナ等々の関係もあってツアーができませんでしたので、それに代えてフォトコンテストという格好で開催しております。先月終了しまして、77点ほど集まっていると。今後こういったものも使っていきながら、来年度につなげていきたいと考えております。
●住友中部総合事務所県民福祉局副局長
資料54ページの鳥取中部ウォーキングリゾート推進事業をお願いします。主な変更点としては6月に中部でアジア・ウオーキング・フェスタin鳥取が開催されますことから、2の(4)のSUN-IN未来ウオーク開催支援事業補助金の拡充と、(6)で歓迎レセプションの開催経費をお願いしているところです。
続きまして、55ページをお願いします。鳥取中部広域観光連携推進事業としまして、主に中部ふるさと広域連合と連携して広域観光を推進する事業と、桜ずもうへの支援でございます。特に変更点はございません。
●木村西部総合事務所県民福祉局観光商工課長
資料56ページ、とっとりスタイルエコツーリズム普及推進事業でございます。県の西部地域はかねてからサイクルツーリズム等が盛んな地域でございますけれども、主な事業内容としましては2の(1)のトライアスロン大会に代表されるようなアウトドアツーリズムイベントの開催支援であったり、サイクリングの環境整備ということで弓ヶ浜サイクリングコースの維持管理等をやっております。前年度に比べて約400万円減額しておりますけれども、今年度やっておりました弓ヶ浜サイクリングコースの路面改修を終えたということで減額させていただいております。
続きまして、57ページでございます。大山山麓・日野川流域観光推進事業ということで、県の西部地域、いわゆる大山・日野川圏域のブランド化による持続可能な観光地域づくりを目指して、圏域一体となった観光推進事業を行っております。具体的には、県も加入しております大山山麓・日野川流域観光推進協議会に負担等をいたしまして、観光推進事業を行っております。前年度から微減させていただいております。
続きまして、58ページ、大山中海振興費でございます。この事業は平成29年度から10年間の債務負担行為をいただいております。大山参道のにぎわい創出のための拠点整備に係る大山町への支援でございますとか、観光情報の収集なり発信なりを行っております。
最後にその債務負担行為の状況、84ページでございます。上から3つ目が先ほど説明いたしました参道にぎわい活性化支援事業補助でございます。
●野間西部総合事務所日野振興センター日野振興局地域振興課参事
59ページを御覧ください。とっとりスタイルニューツーリズム「たたら資源等活用」推進事業でございます。前年度と同額の161万4,000円をお願いするものでございます。主な事業といたしましては、日野郡の歴史的資源であるたたらを活用した磨き上げ事業と情報発信を行う経費に対して補助する日野郡ニューツーリズム推進事業補助金で、前年度と同額をお願いするものであります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
資料の60ページを御覧ください。新型コロナから立ち上がるインバウンド観光促進事業で、1,500万円余の増額をお願いするものでございます。これはこの春に台湾と韓国からの連続インバウンドチャーターが就航することになりました。しっかり実績を残して今後連続チャーターですとか定期便につなげてまいりたいと思っております。それ以外にも観光需要の伸び率の高い東南アジアですとか長期滞在によって高い消費が見込まれる欧米豪といった多角的な市場に積極的にプロモーションを仕掛けていくものでございます。あと、ベジタリアンとか食の多様化ですとか、受入環境も今後重要になってきますので、研修ですとか体制の強化といったことを整えていく事業でございます。特に主な事業で1番の国際便運航支援の二次交通対策として、従来は上海の中国便に空港と駅のバスを運航しておりましたが、今後はソウル便、香港便といったものも個人客向けにバスを走らせたいということで増額をお願いするものでございます。
61ページは御参考までに従来のプロモーションをつけさせていただいておりますので、後ほど御覧いただきたいと思います。
62ページでございます。一般社団法人山陰インバウンド機構運営事業で600万円の減額でございます。これは島根県と同額でございます。事業の内容としましては、2025年の関西万博を見据えて山陰エリアを含めた山陽、関西からの誘客の戦略づくりですとか、大学なり短大と連携して育成していく観光人材、あとは山陰インバウンド機構のセミナーの開催といった取組を進める事業でございます。
63ページ、国際観光推進費で600万円余の減額をお願いするものでございます。こちらは中国5県ですとか関西地域とか東京都といったところの団体への負担金のほかに、これからインバウンド定期便が戻ってまいりますときに案内所に観光案内人を設置するような経費でございます。
最後64ページ、大阪・関西万博を契機とした国内外誘客対策の取組でございます。こちらは3,800万円余の増額をお願いするもので、1番の負担金、現地の会場に関西広域連合の構成各府県が共同で出展するための経費をお願いするものでございます。2番はその中でも鳥取県オリジナルのスペースに出展も予定しております。これは12月補正で債務負担をお認めいただいたもので、基本計画をこの夏前ぐらいまでかけて、プロポーザルの手続も進めているところでございます。こちらはまた改めて議会の皆様にも御意見を伺いながらつくってまいりたいと思います。
●米山交流推進課長
66ページをお願いします。国際交流推進事業でございます。これまで各友好交流地域ごとに事業立てをしておりました国際交流の事業と海外への情報発信等を行います交流ネットワーク活用事業とを統合して一本にさせていただいております。国際交流の関係では友好交流地域との周年事業といった記念行事ですとか、両地域の職員、留学生の相互派遣、また青少年交流等々の事業を引き続き行っていく予定にしております。
なお、国際情勢を踏まえましてその都度機動的に対応したいと考えておりますし、また新型コロナウイルスの状況を見ながら往来による交流、またはそれが難しい場合はオンライン交流などの代替事業を実施していきたいと考えております。2番以下は例年どおりの内容でございます。
続きまして、68ページをお願いいたします。鳥取県国際交流財団助成事業でございます。この事業は鳥取県国際交流財団が実施する多文化共生ですとか国際交流の各種事業への助成でございますが、財団職員の新陳代謝による人件費の減等により少し減額となっております。
続きまして、多文化共生推進事業でございます。こちらは外国人相談窓口の運営ですとか災害時の外国人支援等を行っている事業で、このたび新規要素としまして日本語教育体制の整備を図っていきたいと考えております。主な事業内容の4番目のところで、全県的に日本語学習機会の確保・充実を行ったり日本語を教える日本語教育人材を育成したりということで、来年度、全県的に日本語教育体制を整備していきたいと考えております。こちらは文化庁の2分の1補助を活用させていただきたいと考えているところでございます。
続きまして、69ページの下のほうのパスポート発給事務費でございます。こちらにつきましては、令和4年度9月補正で既に債務負担行為を議決いただいております。前年度との増は、最低賃金等がアップしたことを踏まえまして、窓口の運営を委託している事業者への人件費単価アップということで若干増額となっております。
なお、債務負担行為につきましては、84ページの一番下に記載しているものがこちらに該当するものでございます。
●岡山まんが王国官房長
71ページを御覧ください。まんが・アニメツーリズム推進事業でございます。金額が減少しておりますが、これはまんが王国とっとり満喫周遊パスを山陰インバウンド機構が実施するデジタルパスへ統合することによるものでございます。また、水木しげる展覧会連携については次の72ページのまんが王国妖怪パワーで誘客促進事業へ移行しております。
続きまして、72ページを御覧ください。こちらは事業名を水木しげる生誕100周年記念事業からまんが王国妖怪パワーで誘客促進事業へ変更しております。増額要素といたしましては、水木しげる生誕祭の開催につきましてオンライン配信等を加えて流用等で対応しておりましたが、その分の増額を見込んでおります。米子鬼太郎空港の装飾の整備については、修繕費に相当する100万円のみお願いしているところでございます。
続きまして73ページ、まんが王国谷口ジロー顕彰事業、及び74ページ、まんが王国コナンで誘客促進事業につきましては、予算、内容等につきまして変更はございません。
75ページ、まんが王国とっとり国づくり事業でございます。こちらは200万円の減額となっておりますが、令和4年度にみなとさかい交流館の撤去費用として計上しておりました金額を減額しているものでございます。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○内田(隆)委員
60ページをお願いします。7番、外国人観光客誘致対策補助金というのは、きっと米子空港を利用して外国人が来るのを想定してのプロモーションとかですよね。韓国のエアソウルからは日本人送客を何とかしろとずっと言われていると考えているのですけれども、具体的に送り出し事業みたいなやつがあったほうがいいと思う。定期便を復活するためには何ができるかを考えて一時的でもいいから取りあえず予算を厚くしたほうがいいと思うのだけれども、その辺りについてはどこを見れば予算を計上してあるのですか。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
具体的にはこの中に明記しておりませんが、同じく60ページの1番です。アウトバウンドは、基本的に先ほど申し上げた二次交通対策のほか国際定期便利用促進協議会という組織がございます。ここに島根県とか各市町村、民間企業なども入っていただいていまして、アウトに向けたプロモーションですとか、そういったことをやる事業でございます。事業規模でいくと2,000~3,000万円だったと思いますが、数千万円の予算規模で今予定しております。
○内田(隆)委員
では例えば同じように往復で1,000円発給するとして、何人くらい想定しているの。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
今のところはまだ予算組みできていなくて、これから詳細を詰めてまいります。人数はまだ把握できておりませんが、これから定期便が再開して、各市町村とか島根県とも話をして、つくってまいります。
○内田(隆)委員
それこそインバウンドの復活率というのか、本当に鳥取県は沈んでいますよね。それについてはどう思う。全国的に見てインバウンドが復活していないという数字が出ていると思うのだけれども、何でだろう。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
先般、韓国に行ってまいりまして、エアソウルさんからもお話をいただいたのは、やはり今後もっともっと鳥取県は知名度を上げる必要があるのではないかと。そこに向けては、繰り返しになりますがこのプロモーションの経費をしっかり使って、ずっとSNSを中心にやってきたのですが、これから現地に直接行けるようにもなりますので、旅行博の出展だとか旅行会社へのセールスといったことにしっかり力を入れてやっていきたい。恐らくもっと知名度を上げなければいけない、そういう意識でございます。
○内田(隆)委員
さっきの繰り返しになるけれども、動画を撮ったりするではないですか。You Tubeでも何でもいいのだけれども、それをコンテンツとしてためておくところがないのよね。韓国人が見れるような……。(試験放送が鳴動)
◎川部委員長
暫時休憩します。
午前11時00分 休憩
午前11時00分 再開
◎川部委員長
再開いたします。
○内田(隆)委員
さっきのコンテンツの話だけれども、多分、韓国語系のコンテンツというのはばらばらに散らばっていてまとまっていない気がするのですよね。せっかく毎年いろいろやっているのにたまっていない。すごくもったいない気がするから、それはやはり意識を持ってするべきかなと思います。
あと、アウトバウンドというよりも、復活させるためにはやはり一定の搭乗率を確保しなくてはいけないですよね。結果を出していかなくてはいけないと思うし、具体的に旅行へ行きたいという県内の在住者というのはかなり潜在的に出てきているのだけれども、そこに対して明確に送るよというメッセージがすごく弱い気がするから、みんな羽田経由で行っているのですよね。旅行会社がインバウンドもアウトバウンドも両方やるような送客をするチャーターとかではなくて、ちゃんと普通にプログラムチャーターみたいな形のものを取ってくるためにこういう予算をつけていますという営業が必要だと思うのですけれども、それを6月までに見せてほしいのです。こういう形で韓国のエアソウルに営業に行きます、ほかの航空会社でもいいですよ。このパッケージで営業に行ったけれども駄目でした、できました、というのがやはり必要だと思うのですよね。6月までにやってくださいよ。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
認知度もまだまだ低い。それから、おっしゃるとおりアウトバウンドもしっかりしてほしい。そういう声も伺っています。
委員がおっしゃったように、例えば県のエアライン、それから旅行会社に対する支援制度はセールスに行くたびに提示してまいりました。また後ほど御覧いただきたいと思いますが、そういったことも含めて、あとはやはり利用者には閑散期などもあったりしますので、例えば就航当初はキャンペーンをしっかり張って搭乗率を上げるとか、地元の機運醸成をまだまだ高めていくこともよく承知しております。そういった方々への見せ方としてメディアを使ったPRだとか、しっかり考えていきたいと思います。
○内田(隆)委員
やはり韓国であるとかアジアの方々に対する目線というのが、旅館とかを含めた業界自体が変わってきている、期待値が変わってきているのだと思います。これまで皆生温泉などはともすればインバウンドはいいやというイメージもあったのだけれども、今は向こうの賃金も所得も上がってきているので物すごく期待値は高いのです。皆生温泉とか三朝温泉とか旅館地と一体になって海外にPRをしていく。よく大阪とかに行かれるおかみツアー、ああいうのを海外に展開して行ってもらうのも一つの手だと思うのですね。やれることをいっぱいして必ず定期便を復活させていただきたいと思います。
●鈴木観光交流局長
いろいろな課題があることは承知しておりまして、一つ一つしっかりとやってまいりたいと思います。
地元の旅館組合、観光協会等とはコロナ以前は一緒になって現地にプロモーションに出向いたり、セールスコールといいますか旅行会社を回ったりしておりました。コロナ禍はそれができておりませんでしたが、今後一緒になってプロモーションを働きかけていきたいと思いますし、インバウンドはもちろんアウトバウンドの需要も、例えばエアソウルであればファンクラブは数千人おりますので、そういった方々に韓国の魅力を届けたり韓国に行くような機運醸成をしっかり図って、相互往来が復活するような取組を進めてまいりたいと考えております。
◎川部委員長
ほかに。
○安田委員
今、内田委員から定期便の復活へというお話があって、プラス、ビジネスでの利用というのも考えていかなくてはいけない。所管外かもしれないですけれども、商工を中心に相互の企業の結びつきも強めていく必要が多々あると思って、それに向けて環境を整えていくのが県としてやるべきことではないかと私は考えています。米子はかつて国際便が、ソウルも香港も、ちょっとだけでしたけれど上海もあった。そこと県の産業界の結びつき、また隣県も含めてこれから考えていかなくてはいけなくて、何が必要なのかというのを今後我々もしっかり提起していきたいと思いますし、皆さんも真剣に取り組んでいただきたいと思います。
●鈴木観光交流局長
韓国もさることながら香港、上海。上海は1か月で終わったということですけれども、香港、上海等、食ですとか特産品といったものの交流促進も図ろうということで、コロナ前に様々な取組を行ってまいりました。例えば現地の食品バイヤーのところに市場開拓局と一緒に出向いて売り込んだり、売り込むときは食だけではなくて地域の魅力も売り込む。逆に観光の魅力を売り込むときには食の魅力も売り込む。双方が一緒になってプレゼンテーション、プロモーションをやってまいりました。そういった活動を今後もしっかりと、市場開拓局とも連携してやってまいりたいと思います。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○内田(隆)委員
この委員会で非常に議論なり勉強会もしたのですけれども、コンセッションにおける、維持管理ではなくて誘客であるとか搭乗率というのは、まさにここが予算を握っているところだと思います。どういう中間コメントが出ているか皆さんよく御存じだと思うけれども、38.5点しかなくて標準以下で、議決があれば3年間延長することになるのだが、空港ビルがなくなってしまうよという議論も含めて出てくるのだと思うのですよ。今のままの水準だと、確実に大手、オリックスさんとかが来たらそちらに負けてしまいますから。一番指摘されていたのが維持管理の中身ではなくて誘客とか地域とかコンセッションの本来の目的である地域の活性化とか空港利用の促進というところで、しこたま指摘を受けていて、それに対して空港ビルの中だけの予算でできるわけはないというのは明白だし、ノウハウはこちらにあるのだから、そことの連携はきちんと考えるべきだと県土整備部に我々も強く言ったのです。
そこで、所管も含めてどうするのだという話だと思うのです。銀杏委員がツインポートについては統轄監みたいなことを言ったのだけれども、本当にそこについてはもうコンセッションはこちらに持ってこないといけないのではというようなことも含めてきちんと考えるべきだと思います。県土整備部は、例えば経費の計上であるとか維持管理、長寿命化というのは、コンサルと一緒にほぼほぼ、ある程度仕事を終えているのです。県土整備部なんて500万円くらい。今後はあなたたち観光の側が5億円握っているのだから主管課でしょうという話なのに、コンセッションの主管ではない。その辺はどう考えられるのですか。6月ぐらいまでにきちんと交通整理をしないといけないと思うのです。肉づけでどうしていくのか、こちらで何を持つのか、その辺り本部長はどう考えられますか。
●中原交流人口拡大本部長
ここですぐにこちらでというわけにもいきませんので、しっかりと県土整備部をはじめ関係の機関といま一度その取り組み方を確認してまいりたいと思います。すぐにこちらに移したほうがいいのかよくよく検討すべきところだと思いますが、いずれにしても連携は必須だと思いますので、しっかりと取組体制を確認してまいりたいと思います。
○内田(隆)委員
コンセッションのスケジュール感とか中身とかもあまり把握していないのだろうから、その辺りちゃんと連携を取らないといけないと思います。そうしないと空ビルがなくなってしまう。
◎川部委員長
本部長、本当に部局横断の大きな課題ですので、しっかり情報収集なりしてどう関与していくのか方針を出していただきたいと思います。よろしくお願いします。
●中原交流人口拡大本部長
承知いたしました。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○広谷委員
うみなみロード、サイクリングロードの整備について、この当初予算を見たら西部総合事務所はサイクリングロードの整備で何ぼか予算を組んでいますね。それで東部地域振興事務所、中部総合事務所にはそういう予算がないということなのだけれども、このうみなみロードの整備は今年度の事業の中でも県を挙げての結構大きな事業の一つだと思うのです。そういう中で西部総合事務所には環境整備の予算があるけれども、東部、中部にはないのを見て、東部地域振興事務所なり中部総合事務所はあまり関わっていないような感じを受けたので、その辺りについてはどうなのですか。
●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
まず、大きなところで観光戦略課のほうでまとめて要求させてもらっているものがございます。例えばうみなみロードも全圏域の県道部分について予算をお願いさせていただいているものです。
また、44ページの表の2番目にございます中部の倉吉東郷自転車道、うみなみロードとは違うのですけれども、こちらの修繕も今年度から3か年計画で2年目の来年度もこのように予算をお願いさせてもらっている、特にそれぞれというよりも連携しているところでございます。
○広谷委員
ぱっと見て、僕が勝手にそれぞれに受け止めたのかもしれないけれども、何か区分したような、西部のほうは西部総合事務所がしますよ、中部、東部は本庁がしますよみたいに受け取ったものだから、やはり大きな事業でもあるし、令和6年か、NCRの指定に向けてというところなので、全県挙げて取り組んでいただきたいという思いがあるのでよろしくお願いします。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
予算は今、長田室長がお答えしたとおり中部にも自転車道を修繕したり、東部のほうは観光戦略課で要求しております。また、東部のほうも私どもと一緒になって取り組んでおります。今後ともよく見えるように取り組んでいきますのでどうぞよろしくお願いします。
○広谷委員
それで1点、44ページの主な事業内容の3、広域連携ということで、中国5県が連携して受入環境の整備をと書いてあるのだけれども、中国5県でどういう連携で受入環境の整備ができるのですか。島根や岡山が鳥取県のルートを整備するということではないでしょう。どういう意味なのかと思って。
●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
5県が連携したルート設定、広域周遊ルートを5県で連携して設定して、そのマップを製作するといった取組に対しまして予算をお願いさせていただいているものでございます。
おっしゃるとおりそれぞれのハード整備を連携してやるといったものではございません。ソフト面の取組でございます。
○広谷委員
分かりました。
○内田(隆)委員
もう1点だけ。
29ページをお願いします。ずっと旅館業界の資金繰りについてはお話をさせていただいていて、皆さんがこういう資金があるとかいろんな資金があると紹介されています。もう一回、この廃止になった資金がなぜ立ち上がったか振り返ってみなくてはいけないと思うのです。これは旅館業の投資の大きさ、または母体の大きさから考えたときに、15年という期間を設定された、本当に旅館業に特化した資金だったのですね。これを企業自立化支援資金に統合されました、だからこちらで賄いますと書いてあるけれども、こちらの中身は知っているか。ちょっと答えてみてよ。答えられなかったらいいよ、意地悪な質問だから。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
この事業は前は観光のほうで持っていたもので、この予算も17年度までに承認したものをうちのほうで予算を取って協調融資の費用を予算要求させていただいているものです。廃止したというより、商工労働部のほうに一緒にしたと承知しております。
○内田(隆)委員
企業自立化支援資金というのは7年間なのです。最長10年間というのもあるけれども。だから旅館業とほかのものと一緒くたにした資金なわけです。これはすごい違いがあって、7年で返す計画というのは製造業や小売だったらちょっと長いかなぐらいの自立化支援資金なわけです。だからこそこの資金、15年物をここが持っていたのね。さらに20年くらいに条件変更するのだろうけれども、旅館業というのはそういった特性があるというのを理解した上で、資金はこうやって変更しましたという答弁になると思ったからわざと意地悪に聞いたのだ。そもそも成り立ちが違うのよ。これを廃止した時期はよかったかもしれない、コロナとかがなかったわけだから。ただ、今コロナ禍の中で旅館が痛んでいるのは皆さんもよく御存じだと思うし、その中でどういう資金援助が必要なのかを考えたときに、今だからこそこれが必要だと私は本当に思う。件数がそんなにないのだから大した額でもないし。ただ、旅館が1つ消える、2つ消えるというのは地域にとって物すごいインパクト。しかも限度額が1億円と2億円、違いがあるのだ。これが復活すると、やはり県が本気になって旅館、観光をやっていくのだという事業者に対するメッセージになると思うから、6月までにきちんと折衝してほしい。商工労働部に対して、ここが持たないならそういう特設のものを商工がつくってくださいよと、鈴木さんとか中原さんが言うべきではないかと思うのだけれども、どうかな。
●鈴木観光交流局長
商工労働部また財政当局等も含めて、あと地元観光協会の皆さん、旅館業の皆さん、幅広くお話もお聞きしながら、今の情勢に合った枠組みを模索していきたいと思います。
○内田(隆)委員
本当にだらだら続ける必要もないし、今だけでいいからちゃんと業界を当たってほしい。
もう1個ポイントになるのは、金融機関に対して資金を融資したという点で、利子補給ではない。保証協会もついているから金融機関も貸しやすくなる。つまりこれは延命ではない。確実に地域の経済を支える旅館業者のためにさらに伸びてもらう、西部のため、東部のため、中部のためにかかわらず鳥取県の観光を守るために必要な新たな枠組みをきちんと検討してほしい。多分、商工労働部はこう言うよ。利子補給しますよと。そんなことしたって融資でないから意味ないわけです。そこのところもきちんと考えてほしい。
●鈴木観光交流局長
分かりました。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○島谷委員
基本的な総括表の関係で、説明があったかどうか分からないのだけれども、1枚物をもらっていましたよね。組織改正後の担当課ということで観光戦略課の部分が変わっていたのはどういうことなのか。観光戦略課の部分だけ額が違うのだよ。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
30ページの観光振興費で、四角の下に書いてある観光客入込動態調査、この統計業務を令和5年度から統計課に移管するというところで異なっています。(島谷委員「どこに書いてあるのですか」と呼ぶ)30ページの2の主な事業内容の四角の下、観光客入込動態調査の実施307万9,000円。(鈴木観光交流局長「枠の下のところの307万9,000円です」と呼ぶ)
○島谷委員
それだけの話ね。ということは、これを実施することになると1枚物に差し替えになるわけ。
●中原交流人口拡大本部長
現在の組織体制ではこの冊子につづってある総括表なのですけれども、今後組織改正がなされた後には、新年度、結果的にはこの1枚物の数字に置き換わるということで御理解いただければと思います。
○島谷委員
分かりました。最初にくぎを刺してあっさりし過ぎていたのでもう一度聞きたいのだけれども、何個か前年の当初予算からかなり減っている部分がある。例えば39、40、41のあたりは前年度からかなり減額になっていて、これの説明が全くなかったのだけれども、ちょっと教えてください。
◎川部委員長
これはサイクルツーリズム振興室長との説明の役割分担がよく分からなかった。
●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
39ページの減額につきましては、4月当初、必要最低限の情報発信経費のみお願いさせていただいて、そのほかは肉づけで要求させていただくということと、今年度実施したVRのリニューアル、500万円が4年度のみということで、この1,250万円の減ということでございます。
○島谷委員
これはみんな基本的には骨格でこれだけ落ちていると理解していいのですか。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
40ページは7,600万円余減額になっております。これは昨年鳥取砂丘の看板とかサインの工事と急傾斜のところの新しい建物の工事がありました。その工事が今年はありませんので、その差が減額となって表れております。
41ページは2の主な事業内容の1番、前年度は観光庁の事業をたくさん獲得する予定で3,400万円ぐらい要求しておりましたけれども、今年は2,000万円ほどの予算を目指そうかと思っております。5番は補助金ですけれども、今までコロナで申請がちょっと少なかったものですから、その実績に伴って減額しております。
○島谷委員
ちょっと心配しているのが、これも観光戦略課なのだけれども、債務負担行為の中で説明された岩美の陸上(くがみ)の施設。このコロナ禍で豪華寝台列車がなかなか動いていなかったというような状況で、せっかくこうやって県が債務負担行為でやっているのだけれども、本当に経営的なものができているのだろうか。その現状をちょっと教えてほしい。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
債務負担行為だけ説明させていただいて、ちょっと分かりにくかったかもしれません。
46ページに本体の予算がございます。あまり中身に変更がなかったものですから省略させてもらったのですけれども、まず委員おっしゃるとおり760万円減っているのは当初に必要なものだけを要求しておりまして、また補正に向かいたいということがあります。
それと、観光列車ということで、私たちは観光列車を誘致してお客様を呼ぶということを頑張っていきたいと思っております。確かに今おっしゃったような話も私も聞いたことがありまして、ただ、また観光列車の瑞風も走り出しておりますし、引き続き誘客に努めてまいります。またちょっと岩美町ともよく聞いてみたいと思います。
○島谷委員
直接的な経営に対してどうこうというのはないのだろうけれども、やはり東部の一番東側の観光地、東浜の周辺の拠点がはっきり言ってなかなかうまくいっていないような状況というのは見えているので、さっき言われた岩美町ともう少し話をして、豪華列車だけではなくて県全体の観光施策の中でもそういうところを利活用できるように考えていただければと思っています。頑張ってください。
◎川部委員長
ではよろしくお願いします。
ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ちょっと今のところで、観光戦略課の説明の役割分担が、例えばサイクルだったらこことこことちゃんと分けてやらないと、飛ばしてまた戻ってみたいな説明で非常に分かりにくくて、説明をしたのかしていないのか私も把握し切れなかったので、その辺はきちんと説明資料を固めるとかしていただくようにお願いいたします。
ほかになければ、私から一つ。42ページ、温泉地等魅力向上事業で、これは東部と西部は出ているのですけれども中部がないというのを感じていまして、全体的に砂丘、それから白兎にしても東部だし、何か中部のコンテンツがすごく弱いような気がしているのです。観光交流局としてね。中部総合事務所は中部総合事務所でやられるし、まんが王国はコナンでやっているのでしょうけれども、観光戦略課として中部のコンテンツの売出しが弱いような気がするのです。なんでないのかを含めて、中部に対してどういう位置づけなのかちょっと教えてください。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
まず、温泉地の魅力向上のところに中部がないのは、以前はこの事業で要求していたと思うのですけれども、中部観光推進機構ができたときにその部分を中部総合事務所の予算に入れ込んでおります。それと、中部はもちろん三朝それから羽合、特徴的な温泉があり、私たちもプロモーション、PRするとき、観光連盟とも十分中部のことはやっております。
また、今後美術館等もできますし、この間も話合いに行かせていただいたり、今度美術館のことで旅行会社とも会ったりしております。
日本遺産のほうは地域づくり推進部の予算に入っておりますし、局長が日本遺産の連携会議の会長をしております。全くそのような取り扱いをしているということはありませんので。
◎川部委員長
どうぞよろしくお願いします。
●鈴木観光交流局長
中部はすごく頑張っています。実は昨日も倉吉に行ってきまして、マイス協会のお話ですとかNPO未来のお話も聞いて肉づけ以降に向けての連携といった話をしてまいりましたし、やはりこれからインバウンド、国内旅行も含めて観光地の高付加価値化を進めていくのが非常に重要になってまいります。私は、例えば中部であれば三徳山、三朝温泉、また倉吉周辺、こういった辺りが非常に海外の富裕層に受けると思っています。中部もしっかりやっております。
中部の話だけするとまた西部ということになりかねませんが、西部であれば例えばプラネタリーヘルスの話が今江府の辺りで動いておりますが、そういったところや大山観光局と連携して、富裕層を受け入れるための高付加価値のプログラムづくりを進めていこうという下準備をしております。日頃からコミュニケーションもかなり取って県内満遍なく頑張っておりますので、御理解いただければと思います。足りない部分があれば、またおっしゃっていただければと思います。
◎川部委員長
よろしくお願いします。
ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、2月補正予算の付議案の説明を求めます。
質疑等については、説明終了後一括して行います。
それでは、関係課長から順次説明を求めます。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監兼観光戦略課長
まず、6ページの国内航空便利用促進事業は、鳥取・米子両空港で負担金を支出して民間の皆さん、また市町村の皆さんと一緒にやっている懇話会の負担金の減額に伴う減額補正であります。
先ほどの観光開発促進資金融資制度は、貸付実績の減少に伴う減額補正であります。当初予算は1年前の8月頃の実績でやるものですから、その貸付残の減によって補正しております。
観光振興費は実績額の見込みに伴う減でございます。
7ページをお願いいたします。コンベンション誘致は、コンベンションの開催補助金がコロナ禍で減っており、それに伴う減でございます。
2番目、ビッグデータを活用した戦略的観光プロモーションは、観光庁の競争的資金に申し込んでおりましたが、全国からたくさん申込みがありまして採択されませんでした。それで事業としては県のほうで行っているのですけれども、この事業費としては減ということにさせていただきたいと思います。
次は長田が説明いたします。
「ぐるっと山陰」誘客促進事業はバスツアーの商品造成を支援するもので、これはもともとあった制度で、支援額の増額前の制度を一旦当初予算で要求させていただいたのですけれども、このバス旅行の加速化対策事業の延長を認めていただきましたので、それによってこちらは実績が見込まれないということで減額補正をお願いするものです。
次の2つは長田が説明いたします。
9ページをお願いいたします。広域観光連携推進事業は、実績見込みの減に伴う減額をお願いします。
それから砂丘の事業ですが、負担金等の減額をお願いするものでございます。
26ページの繰越しをお願いいたします。まず1段目、全国旅行支援の関連のウェルカニキャンペーンの調整費部分を繰り越しさせていただきたいということです。これは施設の皆さんにお支払いする時期が年度内で終わりませんので、繰越しをお願いしたいと思っております。
夢みなとタワー管理委託費は非常用自家発電の工事を予定しておりましたが、蓄電池の年度内納入が確定できず繰越しをお願いしたいと思っております。
サイクリストの次の鳥取砂丘活性化・魅力化向上プロジェクト費は、先ほど申し上げました工事の部分が3月中に資材等の調達の理由で完成できないと予測されますので繰越しをお願いしたいと思っております。
蟹取県ウェルカニキャンペーン事業費は先ほどの全国旅行支援の観光費部分で、施設にお支払いするところが同じ理由で年度内に完了が困難ですので、繰越しをお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
7ページの一番下、健康のびのびアウトドアツーリズム事業でございます。キャンプ場利用環境改善支援事業補助金でトイレの洋式化であったり電源ボックスの設置、Wi-Fi整備といった支援をしておりますけれども、実績見込み減による200万円の減額補正でございます。
次に8ページの中段、外国人観光客受入環境整備事業でございます。これも多言語化であったりWi-Fi整備等といった受入環境整備の補助金でございますけれども、感染症の拡大によります実績減による補正でございます。
その下の観光周遊促進支援事業が1,000万円弱の減でございます。こちらは同じく感染拡大によります二次交通、周遊タクシーでありますとか観光バスといったものの実績見込み減によるものでございます。
最後に10ページでございます。とっとりスタイルエコツーリズム普及推進事業におきましてもコロナの感染拡大によりますニューツーリズム普及促進支援補助金の実績見込みに伴う減額でございます。
続きまして、一番最後の26ページをお願いいたします。繰越しに関しまして3段目、サイクリストの聖地鳥取県整備事業費でございます。800万円弱の繰越しをお願いさせていただきます。こちらは2つございまして、一つが自転車道、先ほども少し触れましたけれども倉吉東郷自転車道の修繕。陥没やひび割れなどの道路修繕であったり路面標示の経年劣化の修繕等に係る具体的な整備箇所や時期等も含めた工事手法について、地元との調整に時間を要したことが1点。もう1点がゲートウェイ整備、こちらはうみなみルート上にございます空港とか駅へのレンタサイクルや物品販売、着替えスペースなどの機能を備えた拠点整備について、施設管理者との調整に時間を要したこと。この2点により年度内の執行が困難となったため、繰越しをお願いさせていただくものでございます。
●住友中部総合事務所県民福祉局副局長
11ページをお願いします。鳥取中部ウォーキングリゾート推進事業で、コロナの影響による事業中止等に伴う減額をお願いしております。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
12ページをお開きください。国際観光推進費でございまして、これもコロナの影響によりまして事業の未実施ですとか入札の減といったことで減額補正をいただくものでございます。
●米山交流推進課長
13ページをお願いします。モンゴル中央県友好交流25周年記念事業及びその下のブラジル鳥取県人会創立70周年記念事業、こちらはコロナの影響で事業の実施方法をオンライン等に変更したことによる減。それから一番下の多地域連携スポーツ交流事業につきましてはコロナの影響での事業延期に伴う減でございます。
14ページをお願いいたします。ロシア極東地域交流推進事業につきましては、ロシアのウクライナ侵攻を受けまして予算凍結したことによります減額でございます。
韓国交流推進事業及び中国交流推進事業は、コロナの影響で事業実施方法をオンライン等に変更したことによる減でございます。
15ページをお願いいたします。モンゴル中央県交流推進事業につきましては実績見込みの減、台湾交流推進事業及びジャマイカ交流推進事業はコロナの影響で実施方法をオンライン等に変更したことによる減でございます。
16ページをお願いいたします。ブラジル交流推進事業はコロナで往来ができなかったことによる事業中止による減額でございます。
新しい生活様式における国際交流推進事業は友好交流地域のメニューを出すレストランフェアを行ったのですけれども、コロナの影響で開催期間を短縮したことによる減でございます。
自治体職員協力交流事業もコロナの影響で友好交流地域からの受入れができなかったことによる減でございます。
17ページをお願いいたします。こちらはいずれの事業も実績見込みの減による減額補正でございます。
●岡山まんが王国官房長
18ページを御覧ください。まんが王国官房といたしましては3本の補正をお願いしております。
いずれも新型コロナウイルスの感染拡大による執行見込額の減によります減額補正ですが、まんが・アニメツーリズム推進事業につきましては補助金の交付申請が少なかったことによる減が大きな理由でございます。
2番目のまんが王国コナンで誘客促進事業につきましては、例年8月に開催しております名探偵コナンまつりの中止に伴うものでございます。
最後にまんが王国発ソフトパワー事業の減額理由ですが、こちらも補助金の交付申請額が至らなかったため減額させていただいております。
最後の26ページです。繰越明許費に関する調書の中で一番最後に上げております水木しげる生誕100年記念事業費ですが、こちらは米子鬼太郎空港装飾整備に関わる費用を全額翌年に繰越しさせていただくものです。理由といたしましては備考に書いてあるとおりです。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、報告事項に移ります。
質疑等については、説明終了後一括して行います。
報告9、第4回鳥取県サイクルツーリズム推進・連携会議の開催結果について、長田サイクルツーリズム振興室長の説明を求めます。
●長田観光戦略課サイクルツーリズム振興室長
資料の2ページ、3ページを御覧ください。2月3日に開催しました第4回鳥取県サイクルツーリズム推進・連携会議の結果概要について御説明いたします。
4の概要にございますように、当日は鳥取うみなみロードのナショナルサイクルルート指定要件クリアに向けた目標や取組内容について官民で共有、推進するための「鳥取うみなみロード整備計画」を決定させていただきました。この整備計画はハード面またソフト面の両面において整備方針や内容等を定めたものでございます。
ハードにおきましては2ページの走行環境整備計画の図にございますような矢羽根や自転車ピクトグラムの整備基準でありましたり、トンネルや橋梁部など注意を要する箇所におけるサイクリストやドライバーへの注意喚起看板等の整備基準を示しているものでございます。
もう一方の受入環境整備計画、3ページの網かけをしている項目は、ゲートウェイ、サイクルステーション、情報発信の3項目で、未整備であったり一部整備済みとして要件クリアに向けてさらなる取組が必要なものでございます。
1つ目のゲートウェイにつきましては、拠点施設ということで1か所以上の整備が求められております。今後、既存のコグステーションの機能拡充や観光施設等への働きかけを含めて整備を進めてまいりたいと思います。ほかサイクリストの休憩所でありますサイクルステーション等も一層の整備拡充とともに、情報発信につきましても今後のインバウンド誘客の拡大を見据えてホームページの多言語化など充実を図ってまいりたいと思います。
会議におきましては、地域振興の取組に落とし込むことが重要、情報発信については使い勝手のいい形で取り組んでほしい、また、多くの県民の方にこのNCR指定を目指した取組も知ってもらうべき、といった御意見をいただきました。これらの意見に対しましては、関係者からお力、お知恵をいただきながら一緒になってしっかり取り組んでいきたいと思います。
今後は計画に基づきまして国や市町村、民間事業者等との連携の下、それぞれ整備を進めてまいりたいと考えております。
◎川部委員長
報告10、インバウンド再開後の国際チャーター便就航について、矢吹国際観光誘客課長の説明を求めます。
●矢吹観光交流局副局長兼国際観光誘客課長
資料の4ページを御覧ください。インバウンド再開後の国際チャーター便就航について御報告いたします。
1つ目は台湾チャーター便でございます。3月28日から4月9日までの4往復で、台北の桃園国際空港と米子鬼太郎空港を結ぶインバウンドのチャーターでございまして、コロナ後初ということで結ばれるものになりました。桜の時期で、県内の桜の観光名所、それから東部、中部、西部の立ち寄り観光を予定しております。
2つ目、エアソウルのチャーター便につきましても4月9日から23日までの7往復で、仁川国際空港と米子鬼太郎空港を結ぶものでございます。ツアーとしては2泊3日ですとか3泊4日で、こちらも県内東部、中部、西部、それから先ほどの台湾便もですが島根県のほうも回るということで、一日も早くチケットが売れるように販促プロモーションも行いますし、継続して定期便につなげるよう航空会社にも働きかけを続けてまいりたいと思います。
3つ目、これらに併せましてポストコロナ人流・物流活性化プロジェクトチームを開催いたしました。インバウンドの受入機運の醸成を図るために知事がトップになって関係部局も参加いたしまして今後連携して進めていくことを確認させていただいたところです。
◎川部委員長
報告11、旅券の電子申請及び旅券手数料電子納付の開始について、米山交流推進課長の説明を求めます。
●米山交流推進課長
資料の5ページをお願いいたします。旅券法が改正されまして、3月27日から全国で旅券の電子申請の受付が開始されます。また、本県では電子申請と併せて旅券の手数料の電子納付も導入する予定にしておりますので、報告させていただきます。
まず、電子申請の概要でございます。電子申請のやり方といたしましてはスマートフォン等でマイナポータルというサイトに接続いたしまして、マイナンバーカードを使って手続をしていただくことになります。ですので、電子申請を行う場合は、原則申請のときは窓口へ来所いただく必要はなくなりますが、旅券交付のときだけ窓口にお越しいただくことになります。なお、これまでどおり紙での申請も行うことができます。
また、電子申請と併せて導入予定の電子納付の概要でございます。こちらは電子申請の手続をマイナポータルで行った後、別の専用サイトでクレジットカード情報等を入力して手続を行っていただくことになります。この電子納付を活用される場合、これまでは収入印紙を買ったり県の手数料は収納窓口、県庁では売店等で支払っていただいたりということがあったのですが、電子納付になりますと一括して納付していただくことが可能になります。
なお、旅券が交付された後にクレジットの決済が行われるという流れになります。旅券の電子申請は3月27日に全国で一斉に開始されますけれども、電子納付のほうは本県が全国に先行して開始する予定にしているところでございます。引き続きこの電子申請なり電子納付の円滑な導入を行いまして、県民の利便性向上を図っていきたいと考えております。
◎川部委員長
報告12、水木しげる記念館・青山剛昌ふるさと館再整備の現状について、及び報告13、まんが王国とっとりの取組について、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。
●岡山まんが王国官房長
6ページを御覧ください。水木しげる記念館、青山剛昌ふるさと館につきましては、それぞれ境港市、北栄町の事業として運営していらっしゃるところですが、まんが王国とっとりといたしましてもそれぞれに寄り添った形で伴走していきたいと考えておりますので、このたび現状について説明させていただきます。
まず水木しげる記念館では、DBO共同事業体の名称と構成が決まりまして、3月8日に休館し、令和6年4月の開館を目指して準備が進められているところでございます。運営は水木プロが設立する一般財団法人水木ミュージアム財団が維持管理、運営に当たることになっております。今後の見込みといたしまして、この開館を目指している時期が大阪・関西万博のほぼ1年前になりますので、1年かけてPR等を行いまして、万博からの誘客も目指してまいりたいと考えております。
次に、青山剛昌ふるさと館です。こちらは昨日も検討会が開かれたところでNHKのニュース等でも取り上げられましたが、今進められている内容は、施設構成のポイントといたしまして延べ床面積が随分広がり3倍以上になります。また、この敷地ですけれども、出会いの広場と申しまして旧鳥取県運転免許試験場の跡地になりますので、敷地面積といたしましては2万4,000平米余の広さで、そこに広場や駐車場も整備されることになっております。こちらは水木しげる記念館と異なりまして、町の直営を基本としまして指定管理方式についても引き続き検討となっておりますし、グッズのショップやカフェ、レストランについてはテナントの運営を想定されております。工事費については、現在詳細は検討中ではございますが、大きく見積もって合計で28億円と聞いております。
続きまして7ページ、まんが王国とっとりの取組について、特に令和4年度下期につきまして御説明いたします。
関係各課と連携して日々いろいろな取組をやっているところでございますが、今回は台湾と香港につきまして1例ずつ御説明しております。
台湾につきましては「ゲゲゲの鬼太郎妖怪100物語展」が開催中でございまして、台北の華山1914文創園区というところで行われております。こちらは若者にとても今人気のあるスポットとなっております。
香港VTCのオンラインセミナーは在香港日本国総領事館のあっせんを受けまして依頼があったものですから、10月に約60名を対象にまんが王国とっとりの取組をレクチャーさせていただきました。若い人が多かったです。日本秋祭in香港の認定イベントとして実施されまして、まんが王国とっとりをアピールできたものと思っております。
また、国内については、しのだひでお先生の追悼展示を鳥取県庁のロビーで行ったり、それから訪れてみたい日本のアニメ聖地88が選定されました。例年どおりではあったのですが、御覧のような選定結果になっておりました。1点、訪れてみたい日本のアニメ聖地88について、2018年版となっておりますが2023年版ですのでおわびして訂正いたします。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○安田委員
水木しげる記念館と青山剛昌ふるさと館という2大コンテンツがこれから次のステップへ向かうとお聞きしております。境港市議会では特別委員会も設けられて検討していくということなので、県としても両館ともにしっかりと支えてあげていただきたいと思います。地域の方々が頑張られてここまで来ているという、本当にすばらしい形で発展を遂げた2つの建物だと思いますので、よろしくお願いいたします。
●岡山まんが王国官房長
しっかり手を携えてまんが王国とっとりを創り上げていきたいと思いますので、御支援よろしくお願いいたします。
◎川部委員長
ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次にその他ですが、交流人口拡大本部の後半部分について執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、交流人口拡大本部については以上で終わります。
暫時休憩いたします。再開は1時10分とします。
午前12時00分 休憩
午後1時09分 再開
◎川部委員長
再開いたします。
引き続き地域づくり推進部に係る付議案の予備調査について、前後半に分けて行います。
初めに市町村課、県民参画協働課、文化政策課及び各総合事務所等に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
まず、当初予算及び予算関係以外の付議案の説明を求めます。
質疑等については、説明終了後一括して求めます。
初めに、木本地域づくり推進部長から後半部分を含めた総括説明を求めます。
●木本地域づくり推進部長
地域づくり推進部の議案説明資料、当初予算関係3ページをお願いいたします。
一般会計予算は、前年度と比較いたしまして1億7,800万円余減となります102億1,600万円余をお願いしております。
事業につきましては、下に記載しております。令和5年度はいよいよ開園を迎えます青谷かみじち史跡公園、また開催前年となりますねんりんピックなど、鳥取県の魅力を全国に発信する大規模な事業の準備を着実に進めてまいりたいと思っております。
また、新型コロナで疲弊しております地域社会が元気を取り戻すべく、若い人たちを含めまして県民の皆様の意見をしっかり酌み取る取組や、文化、スポーツなどで県民の皆様が活躍されるための環境整備、中山間地域での安心安全な生活や交通手段を確保するために必要な予算をお願いしているところでございます。
また、予算関係以外の議案も3件お願いしております。
詳細につきましては担当課長から御説明させていただきます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
◎川部委員長
続いて関係課長から随時説明を求めます。
●野口市町村課長
資料の4ページをお願いいたします。まず上段、職員人件費でございます。部内職員204名、会計年度任用職員81名の人件費としまして16億3,000万円余をお願いするものとなっております。令和5年度におきましては、ねんりんピックの対応のための定数増に伴いまして8,000万円余の増額をお願いするものとなっております。
その下段、地域づくり推進部管理運営費でございます。こちらは部内の管理運営的な経費となりますが、前年と同水準の1,400万円余を計上させていただいております。
5ページをお願いいたします。市町村振興事業でございます。主な事業といたしまして2番目に4つ上げさせていただいております。1つ目が市町村創生交付金でございます。地域の特性に応じて市町村が自主的に実施する事業に対しまして県が交付金を交付するもので、毎年度計上しております。2つ目は市町村振興協会交付金でございます。サマージャンボとハロウィンジャンボの2つの収益金につきまして、配分があった分を全額市町村振興協会に交付いたしまして、協会から市町村に配分し、そのほか市町村の研修や貸付事業を行っているものでございます。そのほかに、地方自治活動で顕著な功績があった団体の表彰や電算処理の事務経費としまして、合計で6億9,000万円余をお願いするものとなっております。
続きまして、6ページをお願いいたします。市町村事務移管等推進事業でございます。2億5,800万円余をお願いするものとなっております。主な事業といたしましては2つございまして、まず1つ目は権限移譲交付金となります。地方自治法に基づき、市町村にパスポートの発給事務などを移譲しておりますが、この移譲した事務の処理経費相当額を市町村に交付するものとなっております。2つ目は鳥取市に対する県負担金となります。平成30年の鳥取市の中核市移行に伴いまして、東部4町の保健所等の事務を県が鳥取市に委託しております。その分の経費といたしまして鳥取市に負担金として支払うものでございます。
続きまして、7ページをお願いいたします。選挙管理委員会の職員人件費となります。今回は会計年度任用職員1名を減らしまして1,900万円余をお願いするものとなっております。
その下、選挙管理委員会費でございます。委員会の運営に係るもので、委員の報酬や旅費、啓発のための冊子作成費など500万円余をお願いするものとなっております。
続きまして、8ページをお願いいたします。県政選挙費でございます。4月に執行予定の知事・県議会議員選挙に係ります、市町村が投票所などを開設する際の経費に対する交付金となります。また、投票用紙の作成経費などをお願いするものとなっております。この選挙準備は今年度と令和5年度にまたがっておりますので、既に債務負担行為をさせていただいております額の3億8,000万円余を計上させていただいております。
続きまして、9ページをお願いいたします。参議院議員選挙費でございます。これにつきましては今年度選挙が終了しておりますので、廃止事業とさせていただいております。
●山下東部地域振興事務所副所長
資料の10ページをお願いします。まず東部地域振興事務所管理運営費で741万円ほど計上させていただいております。
続いて東部庁舎庁舎管理費で1,394万1,000円の増をお願いしております。東部庁舎の駐車場棟の鉄骨塗装改修工事で約1,800万円お願いしております。
続いて11ページをお願いします。東部圏域みんなで地方創生事業200万円をお願いしております。こちらは、所内の裁量による枠予算で、県東部の中山間やまちづくり振興の課題について時期を逸することなく効果的に事業を実施していくということです。来年度に関しては、今年度創設しました中山間地域等サポートチームを活用したり、赤字ローカル線対策の鉄道のほうに注目して、市町村と連携した活動をしていきたいと考えております。
続いて12ページをお願いします。日本風景街道「新因幡ライン」魅力向上事業としまして180万円お願いしております。こちらは連絡協議会への負担金、それから鳥取R29フォトキャラバンという行事をやっておりまして、これらの行事によって国道29号沿線の地域振興に寄与するものです。
●住友中部総合事務所県民福祉局副局長
資料の13ページをお願いします。中部総合事務所車庫棟改築事業ということで、令和3年度から計画的に改築を進めておりまして、令和5年度に必要な予算をお願いしております。
14ページをお願いします。中部総合事務所講堂空調設備・講堂前トイレ改修事業でございます。講堂の空調機を中央熱源方式から個別エアコン方式に変更するとともに、老朽化している講堂前のトイレのバリアフリー化等を行うための予算をお願いしております。
続いて15ページをお願いします。中部総合事務所運営事業でございます。事務所の運営に係る予算をお願いするものですが、増額しているのはPHS電話を整備するとか、清掃、警備等の委託の経費が増えたことによるものでございます。
同じページの下の中部圏域みんなで地方創生事業でございます。これは中部圏域の緊急の課題等に機動的に対応するよう、総合事務所長の裁量による枠予算をお願いするものでございます。
16ページをお願いします。中部地震生活復興支援事業ということで、中部地震により被災した住宅の屋根修繕への補助金をお願いしております。
●佐々木西部総合事務所県民福祉局長
17ページ、県西部総合事務所新棟・米子市役所糀町庁舎整備等事業費でございます。これは既にお認めいただきました債務負担行為に基づきまして、新棟の建設、維持管理に係るPFI事業者へのサービス対価としてお願いするものでございます。
18ページ、西部総合事務所新棟開所に伴う新しい業務連携モデル創出事業で、3,000万円余をお願いしてございます。現在整備を進めておりますこの新棟につきましては、今年10月に供用開始の予定で、供用開始に伴いまして、県と米子市の税務・建設・建築部門が近接配置されることとなります。本事業につきましては、供用開始に伴い必要となる経費としてお願いするものでございます。
ポイントとしては大きく2つございまして、一つは県と市の業務連携の強化でございます。それぞれの部門で連携を推進していく検証などを行う検討プラットフォームの立ち上げ、そしてデジタル技術を活用した防災実証事業に取り組んでまいりたいと考えております。
具体的には、現在も行政機関として入手できる各種情報に加えて、SNS上の情報なども組み合わせて危機的な情報を迅速に取得していく。そして初動対応に生かしていくといった実証事業に取り組んでまいりたいと考えております。来年度につきましては、米子市とともに検証または導入可能性の検討を行ってまいりたいと思います。
もう1点は新棟供用開始に伴い必要となります広報的な経費、移転の経費として併せてお願いするものでございます。
19ページ、西部総合事務所費(県民福祉局)でございます。これは庁舎の維持管理、運営に要する経費としてお願いするものでございます。
20ページ、西部圏域みんなで地方創生事業でございます。これは先ほど御説明を申し上げましたとおり東中部と同じく枠予算としてお願いするものでございます。
●野間西部総合事務所日野振興センター日野振興局地域振興課参事
21ページを御覧ください。西部総合事務所費(日野振興センター管理運営費)でございます。前年度と比べまして120万円ほど増加となっております。要因といたしましては臨時的な庁舎管理費ということで、第二庁舎に老朽化して危険な桜の木がございまして、その伐採費と、旧福祉保健局があったときの不用品がありまして、非常に使用しにくい状態になっておりますので、不用品を処分することで第二庁舎の有効活用を図るものであります。あと、コロナで増えているウェブ会議と分散勤務に対応するため、第二庁舎の空調整備を行うものであります。これが増要因でございます。
22ページを御覧ください。鳥取県日野郡連携会議負担金でございます。前年度と同額の4万1,000円をお願いするものでございます。
あと119ページを御覧ください。一番最後のほうに建築物環境衛生管理業務委託の債務負担行為、過年度分を載せております。
以上よろしく御審議のほうお願いいたします。
●賴田県民参画協働課長
23ページをお願いいたします。上段、県民参画協働課管理運営費です。これは、当課の事務経費となります。
下段、総合受付等運営費でございます。主な事業としましては、3名の派遣職員を配置し、総合受付での案内ですとか代表電話の取次ぎ等を行います。この派遣契約が今年度から開始の3年契約となっておりまして、今年度入札前の予定価格として計上しておりましたが、実際の契約額に合わせて減額したもので、130万円ほど減っております。
24ページをお願いいたします。県民参画推進事業です。主な事業としましては、県民の声や県民意識調査、県政モニタリング事業など、中ほどの表に記載した各種広聴事業を行います。
25ページをお願いいたします。新規事業、デジタルサービスを活用した多様な県民の声発掘事業として196万円余の予算をお願いするものでございます。主な事業内容といたしましては、県民の潜在的な意見を含め、多様な意見を把握し県政推進の参考とするため、中ほどの表に記載しておりますツイッター上でやり取りされている県民の投稿を収集、分析するシステムを使いまして、特定の県政テーマに関するニーズの把握等を行うツイッター分析と、県内に約2,200人おられますアンケート会員に簡単なアンケート調査を行うLINEリサーチを予定しております。
26ページの上段、情報公開・個人情報保護制度実施事業です。主な事業内容といたしましては、情報開示請求の受付・審査や情報公開審査会の運営等を行います。
同じページの下段、個人情報保護審査会諸費でございます。個人情報保護審査会の運営に係る予算です。市町等からの個人情報保護審査会の事務の受託については後ほど改めて御説明いたしますが、財源内訳にありますその他収入は、市町等からの受託事業収入となります。
27ページをお願いいたします。令和新時代創造県民運動推進事業です。主な事業内容といたしましては、中ほどの表にありますとおり、3つの区分の補助金を用意いたしまして、若者の地域づくり活動や、活動をさらに成長させる取組への支援、県民運動の発信等を行います。
なお、令和新時代創造県民運動推進補助金は、今年度1,700万円余の予算枠で3次募集まで行っておりますが、来年度は骨格予算ということで、1次募集分のみを計上していることに伴いまして、今年度と比較して1,200万円ほど減額となっております。
126ページをお願いいたします。個人情報保護法に基づく合議制の機関に係る事務の委託に関する規約を定める協議を、該当市町と行いたいと考えております。
事務の一部を県が受託する背景といたしましては、今年4月に施行されます改正個人情報保護法により、全国の自治体において、名称は様々でございますが個人情報保護審査会といった合議制の機関を設置することが義務づけられます。さらに2つ目としまして、改正法により個人情報の収集、利用、提供などの共通ルールが全国統一で定められるということ。このような2つの状況を踏まえまして、県内の地方公共団体の事務の効率化の観点で、一番下の参考のアとイに記載の審査会の事務について、上の2の(3)に記載の共同処理を希望される11の市町等から県が事務を受託するものでございます。
県が事務を受託する際には地方自治法により規約を締結する必要がありますので、規約案を127ページ、128ページのとおり定めたいと考えております。
なお、経費につきましては、審査会が市町等から諮問を受けて処理した実績に応じ、該当の市町等から実績払いで御負担いただくこととしております。
施行日は4月1日を予定しております。
●澤米県民参画協働課ボランティア社会推進室長
28ページを御覧ください。とっとり県民の日総合推進事業として110万円余をお願いするものです。本事業は、9月12日のとっとり県民の日を契機としまして、県民の皆様に鳥取県についての知識と関心を深めていただけるよう、教育委員会や市町村とも連携して、民間企業、あるいは団体の皆様とともに啓発のための事業を行うものでございます。
主な事業内容は2に掲載のとおりで、前年度に比較しまして僅かに増額をお願いしております。これは、民放のテレビ番組による県民の日のPRを追加したいというものでございます。
次に、29ページを御覧ください。公民連携推進事業として1,067万円余をお願いするものでございます。本事業は、多様化する地域の課題に対応するために、行政と民間団体が連携して行う地域課題解決に向けた取組に対して支援を行うものでございます。
主な事業内容は(1)のアのとおり表にしてございますけれども、1年目の計画策定と2年目の事業実施を支援するものでございます。
なお、118ページに、スムーズな事業の実施をすることができるように、債務負担行為として4件分の800万円をお願いさせていただいております。
次に、30ページを御覧ください。とっとり県民活動活性化センター事業としまして6,293万円余をお願いするものでございます。本事業は、市町村と共同で設置しました公益財団法人とっとり県民活動活性化センターを通じて、地域づくり活動やボランティア活動、NPO活動への総合的な支援を行うことで地域課題の解決を図るものでございます。
主な事業としましては、2の(1)基盤強化事業、あるいは(2)地域づくり支援事業とございますけれども、新たに(3)団体活動促進支援事業としまして、NPO等の活動を支える取組や活動の進化につながる取組をセンターが伴走しつつ支援するという新たな補助事業を創設してございます。それから(4)につきましてはセンター機能のさらなる向上を図る目的で、業務内容を共有できるようなソフトの導入、あるいはそれに伴いましてセキュリティー対策を強化するようにしてございます。
次に、31ページを御覧ください。地域共生社会の未来を創る人材育成事業として720万円余をお願いするものでございます。本事業は、地域の担い手の育成や確保につなげることを目的としまして、特に若い方をターゲットに据えて、2の主な事業内容に掲げておりますような交流機会の創出、あるいは(2)アのとっとり研志塾と名づけた研修プログラムの開催、元気フェス、フォーラムの開催などによります活動の表彰や発表を通じてお互いの取組を知り、そしてつながる、そういう場づくりを重層的に展開していくものでございます。こちらは僅かに増額となってございますけれども、令和5年度につきましては、これまでの受講者を集めて研修を行う連続講座に加えまして、こちらのほうから出かけていく形の人材育成にも取り組んでみようと考えてございまして、それが増額理由になってございます。
次に、32ページを御覧ください。持続可能な地域づくり団体支援事業、通称ギフ鳥事業としまして4,464万円余をお願いするものでございます。本事業は、中段に記載しておりますスキーム図のとおり、地域づくり団体を選んでふるさと納税の方法で鳥取県に寄附していただいた寄附金を、県が地域づくり団体の皆様へ、手数料部分となります5分の1を除いた5分の4を交付させていただく取組でございます。このほか、(2)のとおり団体の皆様自身が行われる寄附活動の能力向上のための研修、あるいは(3)のとおり主に県外の方を対象とした団体の活動の広報などで、輻輳的に寄附が集まる取組を支えていく事業となってございます。
33ページを御覧ください。シルバー人材センター活性化事業としまして880万円余をお願いするものでございます。本事業は、高齢者の就労機会の拡大、あるいは生きがい創出による生涯現役社会の実現のために鳥取県シルバー人材センター連合会が行う事業を支援するものでございます。特に来年度におきましては、10月から適格請求書保存方式、通称インボイスと呼ばれます方式がスタートしますので、この円滑な導入を目指しまして、税理士を講師とした研修、あるいは相談会の開催経費について支援させていただくこととしております。
●村上文化振興監兼文化政策課長
34ページをお願いいたします。アートで花ひらく地域活性化事業としまして7,030万円余をお願いしております。これは、地域のアート活動の推進や文化芸術を活用した地域活性化等の取組を支援するものでございます。
変更点でございますが、事業概要の3番目、鳥の劇場による演劇を通した地域活性化事業を御覧ください。表の一番上、鳥の劇場運営委員会補助金は、600万円を減額しております。これは、鳥の劇場と地元のまちづくり団体が実施しております鳥の演劇祭に係る支援の減額です。また、4番目の優れた演劇の創造・発信等による芸術振興及び地域活性化事業でございますが、令和4年度は文化芸術団体活動支援関係事業に含めておりましたけれども、当該事業は演劇を通じた人の交流、あるいは活性化ということで、こちらに含めております。
また、新規事業といたしまして、文化交流拠点整備事業は旧幼稚園舎のバリアフリー化等の改修、及び老朽化した旧小学校舎を解体し、新たに劇場バックヤードと交流拠点となる施設の整備事業に対し、鳥取市と連携し、国の交付金を使って支援するものでございます。事業全体の計画は一番下の表に記載しておりますが、鳥取市負担の旧小学校の解体と広場整備を除く総額2億300万円余につきまして、市が3分の2を負担し、県が9分の2である約4,500万円を支援しようとするもので、令和5年度につきましては、旧幼稚園舎改修と拠点施設となります建物の設計費に対する支援として577万円余をお願いするものでございます。
また、ハード整備と関連して、国の交付金による新規のソフト事業が3件ございます。児童生徒及び福祉作業所の通所者に対するコミュニケーションワークショップの実施、オープンいたします青谷かみじち史跡公園をはじめ、鳥の劇場周辺エリアの魅力発信等のためのツアー造成に係る旅行事業者への支援、まちづくり団体が行う文化芸術によるまちのにぎわいづくり事業への支援でございます。
なお、新規事業につきましては、設計・施工に要する期間を踏まえまして、当初予算でお願いをするものでございます。
35ページをお願いいたします。文化芸術団体活動支援関係事業としまして2,830万円余をお願いするものでございます。これは、鳥取県文化団体連合会に加盟する県域の団体への活動助成と連合会事務局の運営費の支援、また県文化振興財団が行っております芸術鑑賞教室への支援でございます。
36ページをお願いいたします。第21回鳥取県総合芸術文化祭・とりアート2023開催事業といたしまして5,530万円余をお願いするものでございます。これは、総合芸術文化祭の実施に要する経費を実行委員会に対して支援するものでございます。
変更点といたしまして、今までメイン事業として2,000万円余りの大規模な公演事業を公募により実施してまいりましたが、県民参画の中規模な企画公演事業と地域の文化資源を活用した地域連携事業を実施することとしたことにより、約1,100万円余の減となっております。
37ページをお願いいたします。とっとりの文化芸術活動支援関係事業としまして1,400万円余をお願いするものでございます。県内で活動されている芸術家及び文化芸術団体の公演、展示などを支援するものでございます。
100万円余の減は、事業内容の(2)その他に記載しております鳥取県魅力ある展示支援事業補助金が民間美術館等の展示と調査事業に対して支援しているものですけれども、展示支援に関しましては美術館整備局のほうで予算化されておりますので、廃止したものでございます。
38ページ、第67回鳥取県美術展覧会開催事業、2,980万円余をお願いするものでございます。これは県展開催に必要な経費で、100万円余の増となっておりますのは、倉吉の会場が例年は倉吉博物館をお借りしておりますが、改修工事で休館となるため、他の施設で開催することに伴う会場使用料の増と、作品の運搬・展示に係る燃料費や人件費のアップによるものでございます。
39ページをお願いいたします。第21回鳥取県ジュニア美術展覧会開催事業としまして1,790万円余をお願いするものでございます。県内の児童生徒の作品展の実施経費で、県展と同様の理由で約200万円の増額となっております。
40ページ、第14回とっとり伝統芸能まつり共催開催事業といたしまして408万円余をお願いするものでございます。これは、伝統芸能団体が演技を披露するとっとり伝統芸能まつりの開催に要する経費でございます。200万円弱の減となっておりますけれども、これは、青少年の伝統芸能の催事を実施している文化振興財団と共催することによるものでございます。
万葉の郷とっとりけん魅力発信事業310万円余をお願いしております。これは、高校生の短歌の全国大会を開催する経費でございます。200万円余りの減は、令和4年度は昨年10月に鳥取市で開催されておりました万葉大茶会鳥取大会の補助金が含まれておりましたが、これが完了したことによります減でございます。
続きまして、42ページの文化芸術拠点施設運営費でございます。これは、県有文化施設4館に係る指定管理による管理運営及び文化事業等を実施するための経費でございます。
まず、令和5年度の指定管理料は4施設で6億2,224万円で、施設ごとの内訳は表に記載のとおりでございます。このほかに、指定管理候補者審査・指定管理施設運営評価委員会の運営費としまして64万8,000円をお願いしております。また、令和6年度から10年度末までの次期指定管理に係る4施設分の債務負担行為といたしまして26億4,227万7,000円をお願いするものでございます。各施設の5か年の指定管理料総額及び各年度の限度額は、表に記載のとおりでございます。
次期の指定管理料に係る118ページの債務負担行為調書につきましては、ただいまの説明に代え、省略させていただきます。
続きまして、文化芸術拠点施設環境整備事業4億8,350万円余をお願いするものでございます。これは、県有文化施設4施設に係る中長期保全計画に基づく建物設備等の修繕・更新とバリアフリー対応などの改修に要する経費でございます。
新規のものといたしまして、県民文化会館のハートフル駐車場の改修工事がございます。これは、赤十字病院側のハートフル駐車場と会館出入口までの通路に屋根を設置するものでございます。また、フリースペースギャラリーエレベータ新設工事設計は、大ホールのエレベータがチケット等を確認した後に入られるエリア内に設置されておりまして、外側のギャラリーへの移動は階段しかないため、誰もがスムーズに移動できるようにエレベータを設置するもので、令和5年度は設計を行います。また、県民文化会館の中央熱源機器改修工事及び小ホールクロス張替工事につきましては、一番下の表、令和5年度、6年度の2か年の継続費で実施することとし、年割り額につきましては記載のとおりでございます。
なお、117ページに当事業に係る継続費の調書がございますが、ただいまの説明に代え、調書の説明は省略させていただきます。
44ページの田村虎蔵生誕150周年事業でございます。490万円余をお願いしております。令和5年に生誕150周年を迎えます田村虎蔵を顕彰するための事業に要する経費でございます。童謡・唱歌のふるさと鳥取企画実行委員会に対して支援いたします。
今年度も園児や小学校低学年の児童が歌えるように伴奏譜の編曲を依頼し、譜面を作成しておりますが、来年度はメインコンサート、特別展示等を開催する予定としております。
45ページ、文化政策課管理運営費としまして1,490万円余をお願いしております。これは、鳥取県文化芸術振興審議会などの運営経費と文化政策課の事務費でございます。330万円余増額になっておりますのは、文化奨励賞の選考に係りまして、非常に分野が多岐にわたっているものですから、選考委員のほかに専門の審査員を設けております。この経費と標準事務費の増に伴うものでございます。
また、事業が完了いたしましたため、2事業の廃止と、一旦交流事業を休止する事業を1つ上げております。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○広谷委員
42ページの施設の指定管理の件で、それぞれ施設によって地元の市町村の負担割合が書いてあるのですけれども、米子市だったり中部の市町、鳥取市も、指定管理料について事前に協議というようなことはあるのですか。県が指定管理料を定めて、それを地元の中部なり米子市なり鳥取市なりがそれに合わせて負担するということになるのですか。
●村上文化振興監兼文化政策課長
協定に基づいて負担割合が決まっておりまして、各事業費につきましては県が精査して予算要求し、その額を市町にお伝えして予算化していただいております。
○広谷委員
では、県が管理料を積算して決めて、それを負担してもらうということですか。(村上文化振興監兼文化政策課長「はい」と呼ぶ)分かりました。
◎川部委員長
よろしいですか。
ほかにありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、2月補正予算の付議案について説明を求めます。
質疑等については、説明終了後、一括して行います。
初めに、木本地域づくり推進部長から、後半部分を含めた総括説明を求めます。
●木本地域づくり推進部長
地域づくり推進部の2月補正予算関係の議案説明資料3ページをお願いいたします。
一般会計補正予算は5億1,200万円余の減額をお願いしております。このうち増額をお願いする事業といたしましては、地域交通政策課の新型コロナや燃油高騰等の影響を受けますバス事業者等への支援などがございます。一方で、参議院議員選挙費の実績減でありますとか補助事業などの執行見込みなどの減につきまして、減額を計上しております。
詳細については担当課長が御説明いたします。よろしくお願いいたします。
●野口市町村課長
資料4ページをお願いいたします。まず上段、市町村振興事業でございます。市町村振興協会に対しまして交付している宝くじの収益事業で、決算見込みに伴いまして7,100万円余の減額をお願いするものとなっております。こちらにつきましては、毎年度減額をお願いしておりまして、予算要求の時期に全国の協会から各県に対して示されます販売計画に従いまして要求させていただいております。売れ残りが生じた分を2月の時点で減額させていただいておりまして、毎年度減額が出るということになっております。参考までに、昨年は9,000万円余の減額補正となっております。
続きまして下段、市町村事務移管等推進事業でございます。こちらにつきましては、コロナの影響によりまして、例えば花火大会の中止に伴いまして火薬類の使用許可やパスポートの発給件数の減により1,100万円余を減額させていただくものでございます。
続きまして、5ページ上段をお願いいたします。選挙管理委員会費となります。研修会や会議の中止に伴いまして130万円余を減額させていただくものでございます。
続いて下段、参議院議員選挙費9,600万円余の減をお願いするものとなっております。こちらにつきましては、立候補者数など足りなくなるといけませんのであらかじめ余裕を持って積算させていただいておりまして、実際に執行した実績に基づいて減額をお願いするものとなっております。
●住友中部総合事務所県民福祉局副局長
資料の6ページをお願いします。まず、中部総合事務所講堂空調設備・講堂前トイレ改修事業でございます。これは設計委託費の減による減額補正をお願いするものです。
下段、中部総合事務所車庫棟改築事業でございます。車庫棟の解体工事が今年度内に完了しない見込みとなったことから、令和4年度の当初予算で認めていただいております新築工事に係る予算を一旦減額させていただくものでございます。なお、減額した額については、令和5年度の当初予算に含めて要求させていただいております。
続いて、これに関連して繰越しの調書で、35ページをお願いします。一番上、車庫棟の解体工事に係る予算の繰越しをお願いするものです。
●佐々木西部総合事務所県民福祉局長
7ページ、西部総合事務所費180万円の減額でございます。記載のとおり、庁舎管理委託料の入札残に伴う減額補正としてお願いするものでございます。
●賴田県民参画協働課長
8ページをお願いします。上段の総合受付等運営費でございます。先ほども御説明いたしました案内業務の入札による減額補正であります。
中段の情報公開・個人情報保護制度実施事業は、非識別加工情報作成の外部委託料の減による減額補正となります。
下段の令和新時代創造県民運動推進事業は、補助事業の採択件数の減に伴う減額補正となります。
●澤米県民参画協働課ボランティア社会推進室長
9ページを御覧ください。公民連携推進事業でございます。本事業は、民と官が協働して取り組む事業に対して支援するもので、想定していた1団体につきまして申請を見送られることになりましたことから、200万円の減額をお願いするものでございます。
同じく9ページ下段を御覧ください。とっとり県民活動活性化センター事業で250万円余の減額をお願いするものでございます。これはSDGsの啓発・広報活動や研修支援を行う団体を募集してセンターが支援を行う事業で、活動団体の募集を行いましたが、応募が予算額に達しませんでしたので減額をお願いするものでございます。
●村上文化振興監兼文化政策課長
10ページをお願いいたします。アートで花ひらく地域活性化事業、補助実績の減に伴いまして340万円余の減額をお願いするものです。
文化芸術団体活動支援関係事業、これも補助実績の減に伴いまして560万円の減額をお願いするものです。
第20回鳥取県総合芸術文化祭・とりアート2022開催事業は事業費の執行見込みの精査に伴いまして200万円の減額をお願いするものです。
11ページをお願いします。第66回鳥取県美術展覧会開催事業は新型コロナウイルス感染症の影響によりましてギャラリートークなど一部の事業を中止したことにより、54万4,000円の減額をお願いするものです。
とっとりの文化芸術活動支援関係事業、補助実績の減に伴いまして116万7,000円の減をお願いするものです。
国際文化交流事業は新型コロナウイルスの影響による事業中止に伴いまして派遣旅費68万3,000円を減額するものでございます。
12ページをお願いします。万葉の郷とっとりけん魅力発信事業は事業費の執行見込みの精査に伴いまして70万円の減額をお願いするものです。
文化芸術拠点施設環境整備事業は競争入札で生じました請負差額による減額補正で、4,551万7,000円の減額をお願いするものでございます。
35ページをお願いいたします。繰越明許費に関する調書でございます。2段目の文化芸術拠点施設環境整備事業費は倉吉未来中心ほか2施設の計5工事につきまして、業務に必要な資材の調達の遅延等により年度内の業務完了が困難となったため、2億1,873万9,000円の繰越しをお願いするものでございます。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、請願・陳情の予備調査に移ります。
今回の予備調査は、新規分の陳情2件についてであります。
初めに担当課長から現状と県の取組状況について聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、まず1件目、陳情5年地域づくり第1号、「安保関連3文書」閣議決定の撤回、「敵基地攻撃能力」の保有や防衛費2倍化に反対する意見書の提出についてであります。
本件の陳情事項は、「安保関連3文書」閣議決定の撤回、敵基地攻撃能力の保有や防衛費2倍化に反対する意見書の提出を求めるものであります。
2件目、陳情5年地域づくり第7号、安保関連3文書の閣議決定に抗議し、大軍拡・大増税の中止、くらしと福祉に予算をまわすよう求める意見書の採択についてです。
本件の陳情事項は、安保関連3文書の閣議決定に抗議し、大軍拡・大増税の中止、くらしと福祉に予算をまわすよう求める意見書を採択することを求めるものであります。
それぞれの陳情事項について、担当課長から一括して現状と県の取組状況を説明していただきます。
●野口市町村課長
陳情5年地域づくりの資料をお願いいたします。第1号及び第7号につきまして、国の動きと現状を整理しております。ポイントとなる部分を一括して4ページで御説明させていただきます。
岸田内閣が発足した令和3年10月の所信表明演説におきまして、国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画の改定に取り組む意向が表明されました。その後、日本国際問題研究所の佐々江賢一郎理事長を座長としました有識者会議で検討が行われ、昨年11月に報告書が取りまとめられております。この報告書を踏まえまして、令和4年12月に国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画が閣議決定されております。現時点におきましては、この防衛費の財源に関する特措法が今国会に提出されておりまして、今後どのようにしていくのか国会で議論されていくこととなっております。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、委員のほうで陳情者からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について、御意見を伺いたいと思います。
まず、第1号の陳情について、御意見のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
特にないということで、今回につきましては聞き取り及び現地調査は行わないこととしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
次に、第7号の陳情について、御意見のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
特に意見がないようですが、今回につきましては聞き取り及び現地調査は行わないこととしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
では、そのようにいたします。
次にその他ですが、地域づくり推進部の前半部分について、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、地域づくり推進部の前半については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。
午後2時00分 休憩
午後2時04分 再開
◎川部委員長
再開いたします。
引き続き、地域づくり推進部の後半の部として、スポーツ振興局、中山間地域交通局、文化財局に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
まず、当初予算の付議案の説明を求めます。
質疑等については、説明終了後、一括して行います。
それでは、関係課長から順次説明を求めます。
まず、当初予算及び予算関係以外の付議案の説明を求めます。
●小林スポーツ課長
当初予算に関する説明書の47ページをお願いします。いざ世界の大舞台へ!トップアスリート強化支援事業でございます。2024年のパリオリンピック・パラリンピックに向けまして、トップアスリートの強化を図るための強化費を計上させていただくものでございます。
1番としまして、オリ・パラトップアスリート強化支援事業、前年から対象選手を拡大したり、必要経費の増に伴いまして上限額を拡充させていただくものでございます。2番目にジュニアアスリート育成事業でございます。世界の舞台で活躍できる子どもたちを若い頃から育成するための事業で、来年度は対象競技を増やすということで拡充を予定してございます。
引き続きまして、48ページでございます。「東京デフリンピック」トップアスリート強化支援事業でございます。令和7年、2025年に東京で開催されますデフリンピックに向けまして、出場が期待できる選手の強化費を計上させていただくものでございます。
引き続いて49ページでございます。「スポーツリゾートとっとり」推進事業でございます。この事業は2年目に入ります。新年度は拡充ということで、「スポリゾ2年」推進事業、合宿誘致のためのサポーターを新たに委嘱したり、ジャマイカ交流事業の関係では、2024年の神戸世界パラ陸上や翌2025年の世界陸上東京開催に関しまして、ジャマイカ選手のキャンプ招聘に向けて準備を進めてまいるための予算を増額させていただいております。
引き続きまして、50ページでございます。鳥取型障がい者スポーツ推進事業ということで、鳥取市布勢にありますノバリアを中心として、中西部地区のサテライトセンターの運営などの経費を計上させていただくもので、ほぼ前年並みでございます。
引き続いて51ページ、スポトピアとっとり推進事業ということで、県民の方に様々なスポーツに親しんでいただく各種事業に、前年度とほぼ同額の金額を計上させていただいております。
引き続いて52ページ、グラウンド・ゴルフ聖地化推進事業、これもほぼ例年並みでございます。特にグラウンド・ゴルフにつきましては、令和6年度のねんりんピックや2027年のワールドマスターズゲームズ関西の種目でもありますので、引き続き聖地化の推進に向けて事業を計上しております。
引き続きまして、53ページ、生涯スポーツ推進事業でございます。一生涯のスポーツとして、例えば県民スポーツ・レクリエーション祭だったり、鳥取県障がい者スポーツ協会が行います各種障がい者スポーツ事業を展開しますとともに、ガイナーレ鳥取が行うスクールへの補助金なども計上させていただきながら、県民の皆さんがスポーツに親しむ機会を創出してまいります。
引き続いて54ページ、競技力向上対策事業でございます。例年に比較しまして様々な形で経費を増額しておりまして、特に今後、2巡目の国体等に向けて、あるいは当面の国民体育大会におけます総合成績の目標30位台定着などに向けまして、様々な形で競技力向上のための支援策を競技団体等に行っていただくために、支援額を増額しております。
引き続きまして55ページ、国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会事業でございます。2033年、令和15年度の鳥取県での2巡目の国スポ・全スポ大会に向けて、いよいよこの春以降に準備委員会の立ち上げを予定してございます。県議会の皆様など関係者の方々に多く参画いただきまして、準備委員会を立ち上げることでしっかりこれから準備を進めてまいりたいと考えております。
引き続きまして56ページ、大規模スポーツ大会開催等による鳥取の魅力発信事業でございます。鳥取県内で行われます様々な行事、スポーツ大会に対する補助でございまして、来年度は特に、表に掲げております下から1番目、2番目、新規として山岳・スポーツクライミング協会がスポーツクライミングの関係でスピード種目とボルダリング種目の新しい大会を開催されるところを含めまして、金額を増やしております。
57ページ、プロスポーツチームと連携した地域振興・元気づくり推進事業でございます。これは例年と変わってございません。
引き続き58ページ、スポーツ環境整備事業でございます。こちらにつきましては、前年から1億5,000万円ほど減っております。各県立のスポーツ施設において行います体育施設の改修費が前年よりも1億5,000万円ほど修繕箇所が減ったということで減になっている関係でございます。
それ以外につきましては例年どおりでございます。1点だけ、湖山・米子艇庫整備事業費の管理運営のところで、機械警備の委託を年間14万円ほど、2年間の債務負担をいただきまして、3年間一括で契約することにより節減を図っているところでございます。その債務負担の詳細につきましては118ページに記載しております。
引き続きまして59ページ、スポーツ推進基盤運営費でございます。先ほど文化政策課からも説明があったかと思いますけれども、令和6年度から5年間の次期指定管理が始まる施設につきまして、債務負担行為を設定させていただく予定でございます。その債務負担行為の調書につきましては、先ほどの機械警備と同様に、118ページにつけてございます。
その他、必要な費用として、鳥取県のスポーツ振興の中核を担っていただいております鳥取県スポーツ協会の運営費、障がい者スポーツ協会の運営費も必要に応じて前年より増額させていただいておりますし、倉吉自転車競技場につきましては、水源の枯渇が懸念されておりますので、その試掘のための経費を3,000万円余り盛り込ませていただきました。
60ページ、米子新体育館整備事業でございます。次年度も引き続きアドバイザリー業務の委託業務と選考委員会のための費用を、米子市に対しまして負担金という形で支出させていただくものでございます。
125ページ、湖山池にあります漕艇場、ボートの競技施設で、県の整備した湖山艇庫に隣接する形で、競技される方の体格に合わせて艇を調整するリギング場及び駐車場を鳥取市が一体的に整備されております。公共性が高い施設でございますので、引き続き県有地を無償で貸し付けようということで御提案させていただいているものでございます。
●吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長
61ページ、第36回全国健康福祉祭(ねんりんピック)鳥取大会開催準備事業、1億7,550万円余の予算をお願いするものでございます。大会の開催に向けまして情報発信を強化し、多くの皆様に参加していただきますよう、機運醸成を図りながら準備を進めていくための経費でございます。
主な事業内容で幾つかピックアップして御説明いたします。2段目の広報宣伝事業でございます。大会の情報を発信して認知度を高めていきますとともに、機運醸成を図っていくということで、大きな事業としまして大会PRキャラバン隊を結成いたします。事業所や施設、学校、また各地の催しなど、地域を回りましてPRを展開してまいります。それから、昨年10月に大会PRキャラクターにかみじろうを採択いたしました。そのポスターやチラシ、のぼりなどのグッズ、またLINEのスタンプなども作ったりなど、かみじろうの話題性も併せて、県内外に大会の魅力、PRを図ってまいります。
3段目、県民参画推進事業でございます。全国から来県されます参加者の方々を心のこもったおもてなしでお迎えして、大会の円滑な運営を図っていくために、ボランティアセンターを立ち上げる運営事業となります。募集して配置するだけではなくて、しっかりと研修なども行ってお迎えをしたいと思っております。その他、この事業では、協賛事業ですとか大会メディアの図案募集といった様々な形で県民の方に参画していただけるような事業の経費も含んでおります。
4段目、大会実施関連事業でございます。総合開会式、閉会式の計画でありますとか出演団体への調整、大会と併せて幅広く楽しんでいただけるための物販でありますとかステージといった計画を行ってまいります。美術展なども開催いたしますので、その運営委員会の立ち上げなども行ってまいります。また、来県される選手団の方々の宿泊、輸送、こうした体制を整えるための準備も行ってまいります。地域文化伝承館とありますのは、大会開催地の老人クラブが主管されておりますけれども、高齢者の方が日頃取り組んでいらっしゃる伝統文化ですとかを披露する催しに対する準備に要する経費でございます。
5段目、交流大会開催支援事業でございます。県内では29種目を開催することとなっております。各市町村で実行委員会等を立ち上げていただきますので、その準備に関する支援となります。
次の62ページをお願いいたします。鳥取県ねんりんピック基金造成事業は、ねんりんピックの財源とするための基金が今年度で造成を終了いたしましたので、廃止とするものです。
●齋藤中山間地域政策課長
資料は63ページをお願いいたします。中山間地域に関わる人財確保育成事業でございます。人口減少、高齢化、若年者の減少が進み、地域コミュニティの維持や日常生活を維持するために必要な機能、サービスの確保に立ち向かうための補助事業等を準備しているものでございます。
メニューは例年と変わりないですけれども、一番最後の(6)Satoyama実践者交流会鳥取県大会の開催、これはジャパンタイムズが推進しておりますSatoyamaコンソーシアムの全国大会の鳥取県大会を開催するものでございます。開催時期、テーマ等は未定でございます。
続きまして、64ページをお願いいたします。がんばる地域支援事業でございます。住民が将来にわたって地域で安心して暮らせるよう、小さな拠点づくりなどの取組を支援するもので、例年と同じような内容で展開させていただいているところでございます。
続きまして、65ページをお願いいたします。農山漁村滞在促進事業でございます。鳥取ならではの地域資源を堪能できる農泊を推進する事業でございます。内容としましては例年と同じようなもので、実践者向けのオンラインセミナーですとか、農泊の施設整備ですとかコンテンツの磨き上げを支援するものでございます。
続きまして、66ページをお願いいたします。特定地域づくり事業推進支援事業でございます。特定地域づくり事業協同組合という制度がございまして、これは人口減少している地域を対象といたしまして特定組合を立ち上げて、それに対して運営費を助成する仕組みで、県も独自に上乗せ補助をしているものでございます。
続きまして、67ページをお願いいたします。とっとりの美しい街なみづくり事業でございます。市町村、地域住民による街なみ環境整備事業を県として後押ししているものでございます。とっとりの美しい街なみづくり事業補助金は街なみ環境整備事業に上乗せするもの、それから(2)新しい街の滞在風景づくり支援事業は、市町村や地域住民の社会実証事業とかを後押しするものでございます。
続きまして、68ページの中山間地域振興費は、生活費のようなものでございます。
続きまして、69ページをお願いいたします。空き家対策推進事業でございます。空き家対策を進める上で、空き家の除却支援、魅力普及促進事業、利活用団体支援事業、空き家の抑制事業というそれぞれのメニューを進めていくこととしております。その中で、例えば除却のところで(1)に拡充とありますけれども、倒壊により人的被害が生じる、または著しく衛生上有害となるおそれがある除却支援をこれまでの支援対象に追加することを考えております。それから、魅力普及促進事業、(3)のところで拡充とございます。今年度空き家利活用コンテストを開催しました。そこで収集しました優秀事例を動画等でPRするというものでございます。(6)空き家化抑制推進事業におきましては、(3)のところで拡充とあります。これは住まいの終活を普及させていこうというもので、高齢者世帯等向けのツールとして県版の「住み継ぎノート」を製作していきたいと考えているところでございます。
●野坂地域交通政策課長
70ページ目を御覧ください。鳥取型MaaSによる地域交通サービス化推進事業でございます。バスや鉄道などの複数の交通機関や移動の目的となる他分野と共創して一体的なサービスとして提供するMaaSを、県内の地域の実情に応じて鳥取型MaaSとして推進するものでございます。
主な事業内容で、今年度立ち上げましたMaaSの推進組織を中心にいろいろ事業をしております。(2)MaaS開発実証実験につきましては、今年度若桜谷でやっておりました鉄道とバスの共通パスですとか、米子でやっておりますQRコードのゾーン制運賃などの実証実験を、今年度の反省を踏まえてさらに改良を加えて実施するものでございます。(3)MaaS構築に向けた基盤整備のイ、交通運営のデジタルシフトということで、これまで鳥取大学のバスネットと連携して鳥取県独自のバスロケーションシステムを稼働しておりましたが、位置情報を取得するため利用しておりましたスマートフォンが膨張するなど多くの故障が出てきておりましたので、新しい機器に更新していこうと考えております。更新に合わせまして国際標準的なデータとしてオープン化して、多くの検索サイトに対応していこうというものでございます。この機器整備等で金額がかかるものですから、前年よりも1,800万円ほど増える予算をお願いしております。
続いて71ページ目、新規事業、鉄道等地域交通維持・活性化事業でございます。JRの収支状況の公表を受けまして、東部地域では東部地域交通まちづくり活性化会議を開催いたしました。この中で観光列車を通じた交流人口の拡大、おもてなしなど実施していくことを合意いたしました。また、先週の金曜日、2月10日には、JR西日本と県と県内19市町村で、持続可能な地域交通の実現及び地域の活性化による連携協定を締結しております。こうしたものに対応するため、観光列車の運行に伴うおもてなしですとかラッピング列車の導入に2,300万円をお願いするものでございます。
72ページ目をお願いいたします。新規事業、公共交通ドライバー確保特別対策事業でございます。これは、コロナでバス、タクシーのドライバー不足が深刻化しております。これまで別の事業の細事業としておりましたけれども、ドライバー確保は喫緊の課題であるということで特出ししまして、タクシー事業者の経営力強化ですとか女性ドライバーの確保に向けた女子会のようなものに交付金としてハイヤータクシー協会に交付するもの、あと新しい要素で、移住政策と連動したドライバー確保ということで、バスドライバーに就職したいという方を集めた大阪とか東京の就職イベントに鳥取県として出ていきまして、移住によりドライバーを確保するようなことをバス協会、ハイタク協会に委託して実施しようとするものでございます。
続きまして73ページ目、乗って守って未来へつなぐ公共交通推進事業でございます。こちらにつきましては、基本的には例年と同じ内容でございます。
続きまして74ページ目、地域バス交通等体系整備支援事業でございます。これは国庫補助路線ですとか国庫補助から外れた広域的なバス路線につきまして、国や市町村と協調いたしまして運行費ですとか車両購入費を補助するものでございます。あと、(2)は、市町村が再編の計画を策定するのを支援するものでございます。表の下にありますけれども、バスの事業年度は県の事業年度と異なっておりまして、10月を最初にして9月が最後の1年間となっております。このため、令和6年度の9月までの運行を今年度に協議会等で決定するものですから、118ページに記載しております債務負担行為を設定するものでございます。
75ページ目、地域交通体系鳥取モデル構築事業でございます。こちらにつきましては中山間地域の移動手段の課題ということで、従来のバス中心の交通体系からタクシーや共助交通を組み合わせた交通体系を展開するような市町村の取組を支援するものでございまして、基本的には例年どおりでございます。主な事業の(1)の(4)、新たな仕組みづくりのところで、新規、公共交通利用促進に資するマイクロモビリティ等の導入事業を追加しております。これは、事業目標・取組状況・改善点の一番下に書いてございますが、今年度、令和4年の山陰両県若手職員プロジェクトチームで、自宅からバス停までの移動に課題があるということで、例えばシニアカーのようなマイクロモビリティを使う仕組みをつくってはどうかというような御提案をいただきまして、それを制度化したものでございます。
76ページ目、鉄道事業者に対する新型コロナウイルス対策等支援事業でございます。新型コロナの影響を受けております第三セクター事業者に他県等と協調して運行支援するもので、令和3年以降4回目の支援でございます。
続いて77ページ目、鉄道対策費でございます。これは例年いろいろな鉄道関係の協議会等に参加しておりまして、この負担金でございます。特に変更はございません。
続きまして78ページ目、若桜線維持存続事業でございます。公有民営方式による上下分離を導入しております若桜鉄道を維持する若桜町、八頭町に対して支援を行うものでございます。これは両町が負担する鉄道施設の保守管理経費を支援するものなので、過疎債を財源に充当する場合は交付税措置額を除いた実質的な負担額を支援する形を取ってございます。表の下にあるのですけれども、過年度に債務負担行為した分で当該年度に負担する予定のものを予算に計上しておりますし、5年度の工事費で次年度以降に負担が生じるものについては債務負担行為を設定させていただいております。次年度以降の債務負担行為の設定は118ページ目、過年度分の調書は119ページ目についております。
続きまして79ページ目、智頭鉄道運営助成基金管理運用費は、智頭急行の経営安定化を図るために兵庫、岡山、鳥取の3県で積み立てている基金を運用するもので、特に変更はございません。
その下の地域交通政策課管理運営費は、当課の事務的経費でございます。
一番下の貸切バス等利用促進緊急応援事業につきましては、事業が終了いたしましたので廃止するものでございます。
●片山文化財局長兼文化財課長
80ページをお願いします。「とっとりの誇り」文化遺産活用推進事業でございます。県内の文化財につきまして、教育資源等として使っていただくための経費でございます。市町村が取り組む文化財保存活用地域計画の作成への支援でありますとか、学校等での文化財を使った学習、あるいは体験について支援を行っているものでございます。
81ページ、「鳥取県の文化財」調査研究事業でございます。国あるいは県の保護指定、登録などに必要な学術的な評価を行うもので、表に掲げております建造物とか庭園、あるいは特別天然記念物、無形文化財等々、分野ごとに調査研究を進めるものでございます。(2)で技術者の育成としておりますが、庭園、あるいは建造物の文化財としての取扱いを行う技術者の養成事業も行っているところでございます。
82ページをお願いします。「鳥取県の文化財」情報発信事業でございます。文化財の案内看板の設置、あるいは更新、新規指定した文化財の展示等々を行っているものでございます。
83ページをお願いします。文化財保護指導費でございます。文化財保護審議会の運営経費でありますとか、文化財保護指導委員によります文化財パトロールの経費、それから文化財局の共通の経費等々を計上しているものでございます。
84ページ、文化財助成費でございます。県内の国、あるいは県の指定保護文化財につきまして、その保存、修理等々に要する経費の助成を行うものでございます。国指定のものにつきましては国庫補助残について、県指定のものについては事業費について、それぞれ所定の補助率で助成しているところでございます。それから、管理費につきましても一部助成しているところでございます。
85ページ、伝統芸能等支援事業でございます。伝統芸能の継承のために行う事業について助成を行うほか、団体表彰、中国・四国ブロックの民俗芸能大会への派遣といったものを行っているところでございます。
86ページ、池田家墓所整備活用促進事業でございます。公益財団法人史跡鳥取藩主池田家墓所保存会の事務局を文化財課が持っておりますが、ここで行う池田家墓所の保存活用事業に対する県の負担部分でございます。管理事業ということで、啓発とか維持管理を鳥取県、鳥取市の折半でやっているほか、保存整備事業は国からの助成を受けまして、その補助残を県と市で折半して行っているものでございます。
87ページ、日本刀を活用した魅力発信事業でございます。いっときほどのブームではございませんが、根強いファンがあります日本刀につきまして、本県でもゆかりの刀剣にまつわるフォーラムでありますとか調査研究を行っているところでございます。次の日曜日、2月19日に本年度のフォーラムを県立博物館で予定しておりますので、お時間がございましたらお運びくださればと思います。
88ページをお願いいたします。銃砲刀剣類登録審査事業でございます。火縄銃でありますとか、美術品としての刀剣類といったものは、登録した上で所持を認められることになっておりますので、その登録事務を行う経費でございます。
●中森文化財局副局長兼とっとり弥生の王国推進課長
89ページ、青谷かみじち史跡公園開園記念、とっとり弥生の王国発信強化事業です。全国にとっとり弥生の王国の魅力や情報を広く発信するために、青谷弥生人を活用した波状的な情報発信であったり、フェスタ、ツーリズムといった事業を組んでおりまして、さらに来年度は青谷かみじち史跡公園の開園の準備等々、イベントを実施いたしますので、今年度から2,000万円余事業費が上がっております。
続いて90ページ、「とっとり弥生の王国」知・楽・学事業でございます。妻木晩田、青谷上寺地の価値と魅力を多くの方に知っていただくための事業として、今年度並みの事業を行います。
91ページ、県内史跡等保存活用推進事業です。主に史跡・埋蔵文化財の保護・管理・活用への助成といたしまして、国指定となっている米子城跡であったり大御堂廃寺であったり、来年度本格的な整備が始まりますので、今年度から事業費が上がっております。
92ページ、史跡青谷上寺地遺跡整備事業でございます。来年度オープンの展示ガイダンス施設等、そして令和11年度のグランドオープンに向けて順次整備を進めているところでございまして、来年度は史跡公園の植栽工であったり園路整備工といったものを行うとともに、展示ガイダンス施設の建物自体は今年度中にできまして、いよいよ展示製作であったり内装のほうに順次入っていく予定でございます。
93ページ、青谷上寺地遺跡発掘調査事業でございます。今年度から引き続いて、かつて人骨等が大量に出土した青谷上寺地の非常に重要な地点で、今年度に引き続いて発掘調査を実施します。
94ページをお願いします。青谷上寺地遺跡出土品調査研究等事業です。これも例年、重要文化財となっている木製品の修理等々を展示に向けて実施しているものでございます。
95ページ、青谷上寺地遺跡史跡指定地公有化・維持管理事業です。今年度は少なかったのですが、ようやく史跡指定地の公有化に向けて土地の所有者の方の御了解をいただきましたので、来年度大幅に事業化、予算を上げるものでございます。
96ページをお願いいたします。新規、青谷かみじち史跡公園運営費です。青谷かみじち史跡公園の運営は指定管理をお願いすることにいたしまして、指定管理料、開園準備業務の委託費、そして既に出来上がっている施設の機械設備保守等維持管理費を計上させていただいております。また、これに関する債務負担行為については119ページに上げております。
下段、受託発掘調査事業(北条道路)でございます。現在工事が進んでいます一般国道9号、北条道路の改築工事に先立って、その計画地内にある長瀬高浜遺跡の発掘調査を国土交通省の委託を受けて実施するものです。
97ページ、とっとり日本遺産魅力発信事業、今年度から新設した事業で、とっとり日本遺産ネットワーク会議、あるいは日本遺産フォーラムを今年度に続いて継続して実施する予定にしております。
98ページをお願いします。ここから妻木晩田遺跡に係る事業費が続きます。まず、保存整備で、もう既にできている施設、妻木山地区の復元建物の修繕であったり、新たに仙谷地区の整備をこれから実施していく予定としております。
99ページ、発掘調査です。今年度から実施している妻木新山地区の発掘調査を継続して実施することとしております。
続いて100ページ、むきばんだ史跡公園運営費でございます。むきばんだ史跡公園については指定管理者による管理運営を既に実施しておりまして、この委託に係る事業費を上げております。現在鳥取県教育文化財団に委託しておりますが、この契約が来年度で終わります。新たに再来年度からの指定管理者選定を行いますので、118ページに記載しております債務負担行為もお願いするものでございます。
101ページをお願いいたします。むきばんだ史跡公園ガイダンス棟・覆屋(遺構展示館)改修事業でございます。県有施設中長期保全計画に基づいて、ガイダンス棟等の改修工事を行うものでございます。
下段の埋蔵文化財センター運営費から埋蔵文化財センターに係る予算になります。
102ページをお願いいたします。鳥取県の考古学情報発信事業です。埋蔵文化財センターに保管されている出土品や調査記録類等々を活用することで郷土愛の醸成や地域振興、観光振興を図るというもので、展示であったり古代まつりであったりの事業を実施いたします。また、市町村等への支援もこの予算の中で行おうと思っております。
103ページをお願いいたします。鳥取西道路出土木製品調査研究事業です。既に鳥取西道路の改築に伴って大量の木製品が良好な状態で出土しておりまして、その出土木製品の調査研究と保存処理を継続的に行っていく事業でございます。
続いて、104ページをお願いいたします。重要遺跡等調査研究事業です。現在、古墳、古代山陰道、中世城館の3つのテーマを掲げて発掘調査を行いながら調査研究を進めておりまして、これも継続して実施いたします。
105ページ、埋蔵文化財等調査研究・研修事業は、市町村等の職員に対する埋蔵文化財に関する専門的・基礎的研修を行っているものでございます。
続きまして、120ページをお願いいたします。先ほど妻木晩田についても少し御紹介いたしましたけれども、鳥取県立むきばんだ史跡公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例でございます。むきばんだ史跡公園の一層の活用及び運営の効率化を図るために指定管理者に行わせる業務の範囲を拡大するもので、具体的には普及啓発及び情報発信に関すること等を加えていくことで、青谷かみじち史跡公園で行っているものと同じような内容とするものでございます。詳細は121ページから御覧いただきたいと思います。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○伊藤委員
2点。まず1点、スケートの県外の女子大生、国体も頑張っているのだけれども、県内にはスケート場がなくて、これらに対しての助成はしているのかどうなのか。
もう1点は、地域スポーツクラブも養成しているのだけれども、部活の地域移行に伴う指導者というのは例えばスポーツ指導員の有資格者という限定はたしかないはずだな。その辺をちょっと確認させてください。
●小林スポーツ課長
おっしゃるとおり、スケート場が県内にない中で、例えば近県の岡山ですとかその辺りに練習に行かれているということで、その分の経費につきまして、旅費等まで支援できているかどうか今確実なお答えができないのですけれども、競技力強化のための経費ということでスポーツ協会を通じて各競技団体から支援している制度がございますので、その中でどこまでカバーしているかどうか、また後ほど詳しいところを御説明させていただきたいと思います。
2点目、地域移行の件でございます。確かに基本的には有資格者の方が望ましいとなっていたかと思うのですけれども、4月以降、各市町村の実情に応じて少しずつまだら模様で始まっていくのかなという中で、県の教育委員会におかれましては、当初の予定よりもちょっと遅れるのですが今年夏ぐらいまでにはっきりした方針を示そうかと聞いておりますので、その辺りの状況を見ながら私ども知事部局も何ができるか考えていきたいなと思います。
○伊藤委員
スケートの場合は施設の維持管理費が要るわけでもないし、そこまで一生懸命県外遠征しながら練習するわけだから、その部分を勘案して練習強化費を検討すべきだと思う。
それからもう1点、これからはっきりするのだけれども、部活指導者の指導者登録バンクというか、スポーツ指導員のはあるのだが、全部部活に出られるわけでもないので、例えば部活に指導者で入られる人を登録して、市町村の現場、学校教育現場から私のところはこういう指導者が欲しいですという要望があったときにはそのバンクから調整しながら現場に入らせるとか、そういう鳥取県独自のものをつくったらいいのではないかと。それで、当然部活の地域移行で指導者には義務教育の子どもたちを指導してもらうわけだから、スポーツ指導以外のそれなりの研修も義務づけないといけないと思うし、そういうことも含めながら登録バンクというか、そういう制度を設けたほうがいいのではないかと思う。
●小林スポーツ課長
今の点につきましては、詳細の制度設計はまだ決まっていないのですが、教育委員会の体育保健課の新年度予算として、部活動の地域移行推進事業という事業の中に広域的な人材バンクの設置を行うための予算を400万円ほど提案させていただいております。ただ、そのバンクをどのような形で運用していくかの詳細がまだ決まっていないところで準備はしておりまして、一応想定としては現在部活動の指導員をやられている方とか、教職員で今現在も指導されている方で土日も引き続き指導をやってもいいよという方ですとか、そういう方を中心に登録バンクをつくって、市町村の皆様にもしっかり御紹介できるような制度設計を教育委員会と一緒に考えていきたいと思います。
◎川部委員長
よろしいですか。
ほかにありませんか。
○内田(隆)委員
スポーツ競技力向上の件で、馬術ですね、わかとりのときは1位を取られたということもあるのですけれども、ここをどうしていかれるのだろう。別に馬術の協会とかそういう人に聞いたわけではないのだけれども、鳥大とうまく連携されてやっているとか、馬術以外にもどうするのだろうかというような種目はたくさんあると思うのですよ。協会自体も方向性が定まっていないところもあると思うのですね。馬術を取り上げて言ったのですけれども、競技団体の力もいろいろ濃淡があるとは思うので、今後国体に向けて競技団体自体がどういう方向を向いているかというのは、現状各団体に対してヒアリングをしているのですか。
●小林スポーツ課長
馬術を含めまして様々な団体があるわけですけれども、少なくとも国体競技になっている競技につきましては、例年最低でも必ず1回は県のスポーツ協会と私どものほうで団体からのヒアリングを行っております。
○内田(隆)委員
そういうことではなくて、さっきのスケートなどもそうかもしれないけれども、国体に向かってこういうビジョンを持ってこういうところまでやりたいよとか、いやいや、うちはここまでだよとかというのをちゃんとヒアリングして、中期、長期の目標、ゴールを国体に置いて、各種目で強化するのであれば大体これくらいというのを県ベースで各種競技団体にヒアリングしてあげてほしいのですよ。それこそ国体に向けて各種団体を集めて説明等も始めるような時期に来ているわけだから、ここまで目標を置いているのならこういう組織につくり変えていきましょうねとか、こういうところに課題があるからこういうふうにしていかなくてはいけないですね、それがあって初めて各種団体にどういう支援が必要かというのが分かっていくと思うのです。
ちゃんとスポーツ協会とヒアリングしていますと、それは今の活動は何をしていますくらいの話でしょう。そうではなくて、国体を見据えたときにどうあるべきか、どうするべきかというのを各団体にヒアリングした上でね、そのためにこういうものが必要ですというのだったら年次的に整備したり支援しなくてはいけないと思うし、場当たり的にいいところだけ応援したり声があるところだけ応援してもいけないと思うのですよね。せっかく国体があって全体を強化することになっていくわけだから、その辺りについてちゃんと丁寧なヒアリングを早急にすべきだと思うのですけれども、どうですか。
●小谷スポーツ振興局長
国体の競技につきまして、団体のヒアリングについてはきちんと対応してまいりたいと思います。おっしゃるところも十分分かりますので、そういった意味合いも含めて検討してまいりたいと思いますし、競技力の向上、それからそれぞれの競技でこれからどうしていくのかといったことも含めて、国民スポーツ大会という名称に変わりますけれども、大会の準備委員会もこれから立ち上げるように考えておりまして、そこからまずスタートしていく、おっしゃるようなことも含めて対応してまいりたいと思います。
◎川部委員長
よろしいですか。
○広谷委員
71ページの鉄道等地域交通維持・活性化事業という新しい事業で、観光誘客のためのラッピング列車だったり観光列車を通させるということで、これは山陰線の鳥取-浜坂間と因美線の区間が赤字路線と公表されたのを受けた事業ということで、どんどんやっていただきたいと思うのです。因美線はちょっと分からないけれども山陰線の問題は一つはダイヤだと思う。というのは、鳥取-浜坂間のダイヤが、ほとんどの列車がこの部分で途切れてしまうのだ。これがやはり僕は鳥取-浜坂間の収支が悪い理由の一つではないかと思う。観光列車を通したりするのはいいのだけれども、接続というか、乗り継ぎなしで通れるような列車のダイヤを考えなければいけないのではないかと思う。
これはもう何十年になるから、JR西日本の考え方でこうなったのだと思う。ジオパークの関係でジオライナーというのが鳥取から豊岡だろうか、城崎だろうか、そういう列車が今もあるのか僕もちょっとはっきり記憶はないのだけれども、やはり乗り継ぎなしで行けるようなダイヤを検討してもらわないといけないのではないかと思う。こういう会議でそういうことについての話は出ていないのですか。
●野坂地域交通政策課長
委員がおっしゃるように、ダイヤの本数が少ないですとか乗り継ぎがよくないというような話がございます。JRさんのほうも、コロナの影響で一昨年ダイヤを減便せざるを得なかったということがございまして、これについては県も県内市町村と一緒であったり他県と連携して復便を求めてはいるのですけれども、なかなか実現できていないということでございます。
こういった観光列車でダイヤがすぐに復便に結びつくとはいえないものの、利用者を増やす取組をしていかないとJRさんもダイヤを復活させていこうというモードに切り替わらないということもありますので、JRさんを応援するところからまず始めて、将来的にダイヤの復便につなげるような形に持っていきたいと思っているところでございます。
○広谷委員
列車の本数を増やすのはなかなか難しいと思うのだけれども、現在のダイヤがね、例えば米子方面から鳥取方面へ行く上りの場合、ほとんど鳥取で止まっているのだな。それで、次は鳥取-浜坂間しか運行しない。下りになると浜坂まで来てそこでまた分断されてという状況なので、これがずっと列車ダイヤとして止まらないというか、ある程度の接続というか、連続で運行できるようなダイヤにしてもらわないと乗客にとっても不便だと思うし、利便性を考えたらやはりそういうダイヤにしてもらわないといけないと思うのだ。
それで、ちなみにこの観光列車とかラッピング列車というのはどの区間を走る計画、予定なのですか。
●野坂地域交通政策課長
まず、直通列車につきまして、米子-鳥取と鳥取-浜坂で分断されることについては、JRさんのほうにもいろいろな形、いろんな団体を通じて要望しているのですけれども、実現に至っていないところでございます。もし直通列車を走らせることができなくても、乗り継ぎ時間の短縮とかそういった形で働きかけたいと思っております。
あと、観光列車とラッピング列車がどの区間を走るのかということは、まだこれから調整していく部分もございまして、確定しているものはございません。東部のまちづくり会議ですとかそういったところでは、やはり鳥取以東ですとか因美線に観光列車を走らせようというようなことを考えているとJRさんから発言がございましたので、特に収支状況が悪いと公表になったようなところを走らせていけるように調整していきたいと思っております。
○広谷委員
地域住民も列車がなくなるのではないかと心配している部分もあるしね、やはりなくなれば困るし、何とか存続できるような方向でしっかり取り組んでいただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
○安田委員
今、内田委員も言われたスポーツの競技力向上対策のところで、凸凹はありますけれども、競技力向上対策事業で2,000万円、障がい者アスリートの育成・支援で300万円、競技力向上のための指導者確保で330万円ぐらいのプラスがそれぞれ取られていて、今まで提言してきたかいがあったなと思っております。
それで、これは去年の同じ資料、当初予算案だと、競技力向上対策事業の中に結構内容が書かれていたのですけれども、同じという認識でよろしいのでしょうか。例えば、障がい者アスリートのほうに医科学サポートの実施が入っていて競技力向上対策事業のほうには項目としては入っていない。でも条件整備のところに内包されているという認識でよろしいのですかね。
●小林スポーツ課長
安田委員御指摘のとおりでございます。紙面の都合上、1枚にまとめるために割愛した部分がございまして、今御指摘の(1)競技力向上対策事業の医科学サポートにつきましては、この中に漏れなく経費は入っております。
○安田委員
55ページの国体は対前年で843万円ほど減っていますが、この辺の理由はどういった形になるのでしょうか。去年も減っていますよね。去年も減って、今年も減っている。違う、去年は増えているのか。去年増えて、今年は800万円ほど。理由があれば教えてください。
●小林スポーツ課長
積み上げて精査した結果に尽きるのですけれども、後ほど補正予算でも御説明しますが、例えば今年度であれば、PCR検査の経費とかをかなり見込んでいたところ、キットを買ったりする経費が意外と安く済んだとか、そういう積み重ねを上手に精査した結果、中身は落とさずに経費のほうは節減できたというところが主な理由だと考えております。
○安田委員
すばらしいですね。御苦労さまです。引き続きしっかりと計画を立てて、強化に励んでいただきたいと思います。
2巡目国体、3年前に島根県がおやりになるので、今島根もだんだんとその辺りどうするのだというのをよく聞くようになってきました。ただ、まだ何も対策が、行政側は徐々に進めていても、競技団体のほうはまだまだ構想ができていないという状況を多々聞きます。島根県議会議員の皆さんもなじみのない競技などはどうしたらいいのだろうというお話も聞きます。3年後にそうなっていないように、さっき内田委員が言われましたけれども、全ての競技を網羅できるように、しっかり前に進めてやっていただきたいと思います。
◎川部委員長
ほかにありませんか。
なければ、私のほうから。58ページ、スポーツ環境整備事業で、鳥取方式の芝です。部活の地域移行も含めて、小中学校の社会体育の環境整備をしていくのは非常に必要なことだと思いますし、鳥取方式の芝というのはいい方法だと思っているのですけれども、この事業は、手を挙げたところがやるのか、もっと普及させるということか。例えば鳥取のほうはかなり整備されている。境港も結構やっているということだけれども、中部はほとんどできていなかったりする中で、もっと県として教育委員会に働きかけながら、このメリットを学校関係者に伝えないといけないのではないかなと思うのです。その辺り、今年はこれだけやろうとか、目標値などは定めているのですか。ではなくて待ちの姿勢なのですか。ちょっとその辺りがあまり見えてこないなと思うので、どうでしょう。
●小林スポーツ課長
確かに名のりが上がるのを待っているという意味が少しあるのですが、委員長のおっしゃる課題はごもっともでございます。ちょうど新年度は4月に教育委員会主催で各市町村の教育委員会を集めた会議がございまして、そこで芝生の活用が少し低調なので改めて周知を図ってはどうかという話が今ちょうど出ているところなので、ぜひとも積極的な活用を呼びかけて、予算を増額するぐらいの勢いでやってまいりたいと思います。
◎川部委員長
中部独特かもしれないのですけれども、市町村教委の姿勢、それから校長先生の理解のなさはかなり大きいと思います。スポーツ課も教育委員会も学校施設がきれいに整備されるのはいいことのはずなので、ぜひとも積極的に働きかけていただきたいと思います。
中山間で、取りあえず64ページのがんばる地域支援事業になるのかなと思うのですけれども、どんどん人口が減って、行き止まり集落などは世帯数が減ってきている中で、この前の雪で半日以上孤立してしまったという関金地域などがあったりするのですよ。こういった除雪対策、交通対策、車がないと生活できない、買物もできない。今日、Aコープのことが出ていましたけれども、トスクの閉店も含めて、本当に買物もできなくなってきていると。頑張る地域の支援はよく分かるのですけれども、今置かれている課題に対する対応は喫緊の課題だと思っているのです。この事業からあまり読み取れないので、骨格なのでそこまで入っていないのかもしれないのですけれども、具体的に何か来年度考えておられますか。
●齋藤中山間地域政策課長
この事業でという形ではないかもしれませんけれども、まずは地域の課題、地域づくりに取り組む担い手の確保、育成といったことが重要なのだろうなと思っております。
そういった意味で、今年度から中山間地域等サポートチームというものを立ち上げて、研修会ですとか講習会ですとか、何か地域の課題について関心を持った人をどんどん応援していく、伴走支援していく中で、地域づくりをどんどん芽生えさせていくことを継続して地域課題の解決も図っていくのかなと思っているところでございます。東・中・西、日野、各地域でそれぞれ立ち上がっていて、地域に入り込んで市町村とも連携を図りながら、取り組んでおられる住民などの応援をしているところでございます。
除雪ですとか買物支援ですとかの話もありました。除雪に関しては県土のほうとかぶる部分がありますけれども、私どもとしては家周りですとか生活道路ですとか、コミュニティの力で雪をよけていくような取組、コミュニティの力で解消を図っていく体制づくりを応援していたりするので、既存の制度で何とかやっていけるのかなと。ただ、それにもやはり地域から手が挙がってこないとなかなかできないということがありますので、最初に申しましたところを継続してやっていくのかなと思っております。
◎川部委員長
中山間地域政策課の役割があるとは思うのですが、実際に私の住んでいる倉吉の旧市街地でも、自分たちではもうできないぐらいの雪だったのですね。地域の担い手だけではできない。それも高齢化、それからどんどん人口流出が進んでいて、雪など空けられないような状況になっている。もっとそういう課題を見てもらわないと、担い手を育てるといったって、もうそこに人がいないのですよ。いなくて困っている。高齢化も進む、世帯数も減った、それをどうするのか。今さっきの除雪だとか買物も含めて課題が見えているのですよ。この問題はいろんなことを絡めないといけない課題で、では誰がその課題を見るかというと、市町村はもっと出ないといけないのですけれども、県が中山間地域振興ということでやっているとしたら、担い手を育てるのではなくて、もっと直接的に課題に対して入っていかないといけないのではないかなということを言っているのです。
●齋藤中山間地域政策課長
その直接的にの部分は、基本的には市町村のほうの取組になるのですけれども……(「何を言っているのかよく分からない」と呼ぶ者あり)それを後押しするために担い手確保ですとか、そういう取組などを進めていったりしております。
◎川部委員長
局長、何かありますか。
●盛田中山間・地域交通局長
各部局を串刺しにするような統括本部をうちは持っています。そこでいろいろ今問題になっていること、課題になっていることをしっかりと議論していきたいと思います。買物にしても除雪にしても、年数がたっていけばいろいろ出てくるので、そういうことを話し合って、対応策をどうしようかということを考えていきたいと思います。
◎川部委員長
よろしくお願いします。
ほかにないようでしたら、引き続き2月補正予算の付議案について説明を求めます。
質疑等については、説明終了後、一括して行います。
それでは、関係課長から順次説明を求めます。
●小林スポーツ課長
2月補正予算に係る説明書の13ページをお願いいたします。上段、生涯スポーツ推進事業は、韓国との国際交流の中止に伴う減額補正でございます。
下の段、スポーツ推進基盤運営費につきましては、スポーツ協会への運営費助成の減額に伴うものでございます。
14ページ上段、スポーツ環境整備事業につきましては、各県立のスポーツ施設の工事に係る設計委託の関係で請負差額が出ましたので、それに伴う減額でございます。
下の段、国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会事業については、先ほど安田委員からの問合せにもお答えしたとおり、PCRの検査キットが思いのほか安かったこと及びコロナの関係もありまして出場を見込んでおりました競技の選手が不出場となったことも伴いまして、かなりの金額の減になりました。
引き続きまして35ページ、上から3番目でございます。目指せ!「スポーツリゾートとっとり」創造事業費、160万円繰越しさせていただきたいと思います。スポーツリゾートのPR動画が、合宿が実施されなかったことに伴いましてロケができなかったということで年度内の執行が困難になったものですから、次年度に繰延べさせていただくものです。
引き続きまして、36ページの上の段、スポーツ環境整備事業費でございます。こちらについては補正前のところ、11月に鳥取産業体育館の工事の関係で3,900万円ほど繰越しをお認めいただいております。それに対しまして、今回の補正予算では県立武道館及び倉吉体育文化会館の2つの工事におきまして、それぞれ新型コロナウイルスの影響による納期の遅延ですとか、屋根の外壁工事を行っているところで想定外の劣化が見込まれたことなど、今年度の完成が困難となりましたため、改めて追加で2億1,000万円ほど繰越しを承認いただきたいということで御提案申し上げたものでございます。
●齋藤中山間地域政策課長
資料は15ページをお願いいたします。3段に分かれた一番上、中山間地域に関わる人財確保育成事業でございます。高校連携事業で中央育英が手を挙げていたのですけれども、その実施が見送られて200万円ぐらい減額になったもの等による実績見込み減による減額補正でございます。
中段、がんばる地域支援事業でございます。地域の遊休施設の改修事業で、旧琴浦町立以西小学校を改修して拠点にするという話があったのですけれども、これが見送られましておよそ1,000万円の減がございまして、そういったことも含めた減額補正でございます。
特定地域づくり事業推進支援事業はこちらに書いてございますとおり、実績見込み減に伴う減額補正でございます。
続きまして、16ページをお願いいたします。とっとりの美しい街なみづくり事業、実績見込み減による減額補正でございます。
下段、空き家対策推進事業でございます。空き家実態調査ですとか空き家利活用推進事業の古民家改修事業で、前年手が挙がるかと思っていた部分が実際には挙がってこなかったので、それぞれ200万円ずつ減額があったものでございます。
●野坂地域交通政策課長
17ページ目、地域交通体系鳥取モデル構築事業でございます。新型コロナの影響による利用者減ですとか燃油高騰の影響による運行経費の増によりまして、市町村内バスの支援が増加することなどによる増額補正でございます。
続きまして、下段、若桜線維持存続事業でございます。これにつきましては、若桜鉄道を維持する若桜町、八頭町に対して支援を行っているもので、令和4年9月に発生した台風14号の影響で施設の追加工事が発生いたしました。これに伴いまして両町の実質負担額が増加したことにより、県の支援額も増加するものでございます。
続きまして、18ページ目でございます。地域バス交通等体系整備支援事業につきましては、実施見込額の減による減額補正でございます。
下段の鳥取型MaaSによる地域交通サービス化推進事業につきましては、支援を予定していたものが支援がなくても実施できたですとか、想定より研修経費の金額が下がったなど、実施見込額の減による減額補正でございます。
37ページ目でございます。先ほどの17ページで説明いたしました若桜線維持存続事業につきまして、債務負担行為額も増額をお願いするものでございます。
●片山文化財局長兼文化財課長
19ページでございます。上段、調査研究「鳥取県の文化財」につきましては、名勝庭園の調査事業に係る国認証減等による減額でございます。
下段、文化財保護指導費につきましては、文化財保護審議会等々の開催回数の減に伴う減額でございます。
20ページでございます。伝統芸能等支援事業ということで、中四国ブロック民俗芸能大会の負担金がこの予算の大半を占めているのですけれども、今年度派遣した団体がかなり安く上げていただいたということもありまして、減額補正を行うものでございます。
池田家墓所整備活用促進事業につきましては、国の認証減に伴う減額でございます。
35ページをお願いいたします。繰越明許費の上から4段目、文化財保護費の調査研究「鳥取県の文化財」費でございます。新型コロナウイルスの関係等がございまして、県外の専門家を招いての調査などが遅れたことによりまして、対象物件の決定などに時間を要したため繰り越すものでございます。
その下の文化財助成費でありますが、耐震診断の結果による工法変更でございますとか、所有者の御都合による変更といったものに伴いまして一部繰越しを行うものでございます。
●中森文化財局副局長兼とっとり弥生の王国推進課長
21ページをお願いいたします。「とっとり弥生の王国」知・楽・学事業です。むきばんだ史跡公園でやはりコロナ禍によって事業等実施ができませんでしたので、それに伴う事業費減の減額補正でございます。
下段、県内史跡等保存活用推進事業です。市町村への補助事業で、実際に試掘調査等が実施できなかったところがございまして、それによる減額補正です。
続きまして、22ページ、青谷上寺地遺跡発掘調査事業につきましては、やはり国庫認証減による減額補正です。
下段の青谷上寺地遺跡史跡指定地維持管理事業も活動内容の中止等による減額補正です。
23ページ、妻木晩田遺跡でございます。上段の保存整備、下段の発掘調査とも、国庫認証減による減額補正でございます。
続きまして、24ページ、むきばんだ史跡公園ガイダンス棟・覆屋(遺構展示館)改修事業ですが、今年度実施設計をしておりまして、その委託料の入札執行残による減額補正です。
下段の埋蔵文化財センター費、重要遺跡等調査研究事業につきましても、国庫認証減による減額補正でございます。
続いて、繰越明許費です。35ページをお願いいたします。下2つが本課に関するものでございまして、まず上の「とっとり弥生の王国」プロモーション推進事業費です。今年度青谷弥生人の女性の復顔像の製作を実施しようとしておりますが、その製作のもととなる人骨のDNAのクオリティーチェックがまだできておりません。現在も進めているところで、そのチェックができたときに実際に復顔をしていこうと考えておりまして、繰り越しさせていただくものでございます。
続きまして、県内史跡等保存活用推進事業費です。米子市の国史跡、青木遺跡の整備におきまして、現地作業に遅延が生じ年度内の完了が困難となったために、繰越しを行うものです。
36ページ、史跡青谷上寺地遺跡整備事業費でございます。現在進めております建築工事のうち、展示ガイダンス施設の外構工事において、先行する土木工事等々との関係の調整に時間を要しまして、予定どおり着手できていないために繰越しをお願いするものでございます。
◎川部委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、報告事項に移ります。
質疑等については、説明終了後、一括して行います。
報告17、米子新体育館整備事業に係る実施方針及び要求水準書(案)の公表について、及び報告18、特別国民体育大会冬季大会における鳥取県選手団のスケート競技結果及びスキー競技出場者について、小林スポーツ課長の説明を求めます。
●小林スポーツ課長
資料につきましては、2ページと3ページを御覧いただきたいと思います。まず2ページ、米子新体育館整備事業の実施方針及び要求水準書の案の公表でございます。
米子市とともに市営東山公園内で整備を計画しておりますこの新体育館の事業につきましては、令和3年4月に整備基本計画を策定した後も引き続き着実に準備を進めております。これまでの主な動きと今後のスケジュールを御覧いただきたいと思うのですが、今年度は令和4年7月にPFIの事業者選定に係るアドバイザリー業務を建設コンサルタントに委託してもろもろの準備を進めておりまして、11月には民間事業者へのサウンディング、市場調査の実施などを踏まえまして、先月1月29日に第1回目の整備等事業者選考委員会を開催した上で、この実施方針及び要求水準書の案をお示しいたしました。その上で、今週2月13日にこの実施方針及び要求水準書の案を米子市と鳥取県の名前でホームページ上で公開したところでございます。
この実施方針には、対象施設や業務の範囲、それから今後のPFI事業者の選定に係りますスケジュールや公募条件など基本的な事項を定めるとともに、要求水準書の詳細におきましては、先ほど申し上げた整備基本計画を基本にしながら、競技団体などの皆様から改めて意見聴取した結果も踏まえまして、必要となります施設機能を改めて整理して、今回要求水準書(案)としてお示ししております。
基本計画からの主な変更点としては、主な施設のところで米印に書いておりますけれども、基本計画のときは約1万1,000平米程度の床面積で予定しておりましたところ、機能を一部拡充しまして1,000平米余り増床となっております。その具体的な中身としましては、サブアリーナをハンドボールの競技など単体でも大会が開催可能な規模にするのと、観客席もしっかり確保すべきだろうということで延べ床面積の増になっておりますし、基本計画にはありませんでした多目的室兼トレーニングルームもやはり最近の新しい体育館であれば機能として必須ではないだろうかということで、新たにうたっております。それ以外のところでは、駐車場も新たに整備するものも含めまして300台以上確保するですとか、これとは別にハートフル駐車場、障がい者用の駐車場も10台程度確保すること、パラスポーツに配慮すること、それから脱炭素の取組並びに防災拠点機能の整備なども盛り込んでいるところでございます。
ちなみに、PFI事業者の公募条件として、地元業者の積極的な参加を促すための手だてにつきましても、米子市と協議しながら必須条件にしましょうということで規定してございます。
この裏づけとなる整備事業費につきましては、これからいろいろ米子市とともに具体的な検討をさせていただいた上で、5月から6月に行われます県議会並びに米子市議会で、関連予算ですとか設置管理条例の審議などをお願いしていくことになると考えております。その上で、翌7月に正式に募集要項を公表して、事業者の公募を開始する入札公告を考えておりまして、令和6年3月、ちょうど1年後ぐらいにはPFI事業者を決定して、2月の議会で御承認を得た上で事業者との契約を締結すると。その3年後の令和9年3月、今からちょうど4年後の新体育館の供用開始を目指して着実に準備を進めてまいりたいと思っております。
引き続きまして、3ページ目でございます。去る1月28日から31日まで、青森県八戸市で行われましたスケート競技、フィギュアの結果報告でございます。先ほど伊藤委員から御紹介もありましたが、女子2名の方が団体順位で7位ということで、県勢としては20年ぶりの入賞と大変すばらしい成績を収められました。加えまして、今週末17日から20日まで、今度はスキー競技、ジャイアントスラローム、アルペンの大回転ですね、それからクロスカントリー、距離スキーということで、この2つの種目でまた改めて鳥取県選手団を派遣したいと考えております。昨年は自衛隊の三好選手が入賞されましたけれども、今年度もいい成績を期待しております。
◎川部委員長
続いて、報告19、空き家利活用コンテスト2022の結果について、齋藤中山間地域政策課長の説明を求めます。
●齋藤中山間地域政策課長
同じ資料の4ページをお願いいたします。空き家を改修してその魅力や利用価値を向上させて利活用している好事例を称揚いたしまして、空き家利活用に対する県民の意識の高揚を図る目的で、空き家利活用コンテスト2022を開催いたしました。その表彰式をこのほど、1月30日に行いましたので、報告申し上げるものでございます。
最初にコンテストの概要を御紹介申し上げます。8月から9月にかけて住宅部門と非住宅部門と分けて募集いたしましたところ17件、それぞれ7件、10件の応募がございました。下に表で掲げさせていただいております入賞事例がございました。
当日の表彰式は、最優秀の方々においでいただきまして、表彰状等を授与させていただきました。表彰状は、写真にもございます木にプリントしまして盾を兼ねたようなものを授与させていただいております。副賞として県産品を贈呈させていただきました。
今後の取組で、入賞事例を紹介する冊子、これは単年度ですとまだちょっと件数が少ないので、また年数を固めて製作したいと思いますけれども、冊子の作成ですとか、県ホームページ、SNS等を通じました動画による紹介などを計画しております。来年度、引き続き空き家利活用コンテストの開催を計画しているところでございます。
◎川部委員長
続いて、報告20、鳥取県東部地域交通まちづくり活性化会議の開催について、野坂地域交通政策課長の説明を求めます。
●野坂地域交通政策課長
同じ資料の6ページ目を御覧ください。鳥取県東部地域交通まちづくり活性化会議の開催についてでございます。
JRをはじめといたしました鉄道、バス、タクシー事業者の代表者ですとか県東部の首長で構成する、東部地域全体のまちづくりと交通の在り方を協議する東部地域交通まちづくり活性化会議を1月23日に開催しましたので、その概要を報告いたします。
日時、場所、出席者は御覧のとおりでございます。
4の議事概要でございます。東部地域の地域交通の今後の方向性について議論を行いまして、関係機関で連携し、実行可能なものから実践を行うことについて合意いたしております。
合意事項について記載しております。すぐに実行するものとして、観光列車を通じた交流人口の拡大・おもてなしなど5項目、引き続き調査検討するものとして、人流データ分析等を活用した路線等の再編の検討など2項目でございます。
5の主な発言でございます。まずJRさんのほうからは、若桜谷でのバス・鉄道共通パスでは今年度の実施内容を検証して改善していきたいですとか、JRさんのほうで観光MaaSアプリ「tabiwa」というものが2023年冬に山陰エリアに拡大することから、2025年の関西万博に向けて山陰エリアにお客様を呼び込む努力をしたいですとか、観光列車「あめつち」のブラッシュアップのため、因美線や鳥取以東の運行を考えてみたいなどの発言がございました。
7ページ目でございます。令和5年4月に100円バスくる梨に交通系ICカードが導入されることなどを受けまして、鳥取市ですとか日ノ丸自動車さん、あと若桜鉄道さんのほうからは、キャッシュレス化の推進に関するような発言が多く出ておりました。また、岩美町からは、観光列車「あめつち」の鳥取以東への運行を実現いただきたい、瑞風を歓迎するノウハウがあるので定期運行となればありがたいといった発言がございました。
順番は前後しますが、7の関連事項、鉄道ネットワークの問題は県東部地域だけに限ったものではないということで、先週2月10日には県内全19市町村とJR西日本さん、鳥取県との間で鉄道ネットワークを活用したまちづくりに取り組み、利便性の高い持続可能な公共交通の実現と地域の活性化に寄与する目的で、連携協定を行っております。これはJRと自治体がお互いの立場を議論し合うのではなくて、一緒に汗をかいて全市町村挙げてJRを応援していこうというプラットフォームとなる協定でございます。
戻っていただきまして、6の今後の予定でございますが、合意事項の実現に向けて、さらには先ほど関連事項として御説明いたしました協定の連携事項を推進するために、令和5年度の当初予算でMaaS関係ですとか鉄道等の活性化に関する事業を提案しております。さらには、関係者と調整を進めるなどして、必要な補正予算等も知事選後に考えていけたらなと思っております。
◎川部委員長
報告21、文化財の県指定等について、片山文化財局長兼文化財課長の説明を求めます。
●片山文化財局長兼文化財課長
8ページをお願いいたします。2月2日に鳥取県文化財保護審議会が開かれまして、掲げております6件の文化財等を県の保護指定にするよう答申があったということで御報告するものでございます。
まず、一番上の湯梨浜町に伝わっております岡本家文書でございます。中世の田畑等の売買の様子が分かる文書が良好に残されているということでございます。それから、2段目の陶芸の無形文化財保持者として坂本章さん、中井窯で有名でありますが、青磁と言われる青い陶器の非常に特徴的な技術をお持ちということで、このたび認定するということでございます。それから、3段目の伯州綿栽培用具でございます。弓浜半島で栽培されておりました伯州綿の特徴といたしましては、中海で採れる海草などを肥料として使っていたということがございまして、その肥料を採取する道具から実際に畑で栽培するときの道具まで体系的に良好に保存されているということで、このたび保護指定するということでございます。
9ページの上段の依山楼岩崎庭園、三朝の岩崎旅館の庭園でございます。限られた敷地内に非常に巧みな配置で趣の異なる2つの庭園空間が施されていることとか、皇室用の離れとして建てられた非常に風格のある建物が残っているといったことが評価されたものでございます。それから、桂見2号墳出土遺物ということで、鳥取市の桂見2号墳という古墳から出土した銅鏡でありますとか鉄製品などでございます。山陰地方における古墳出現期の副葬品の在り方などに非常に重要な視点、手がかりとなるものでございます。それから最後、史跡伯耆国府跡出土八稜鏡鋳型というもので、銅鏡を作るときの鋳型です。鋳型全体が形として残っているということで、全国的にも非常に珍しい事例で貴重なものということでこのたび保護指定するものでございます。
10ページ以降にそれぞれ詳しい資料、あるいは写真等々を載せておりますので、また御覧いただければと思います。
◎川部委員長
報告22、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略します。
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
よろしいですか。
次にその他ですが、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、以上をもちまして地域づくり県土警察常任委員会を閉会いたします。
午後3時44分 閉会
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