会議の概要
午後1時16分 開会
◎浜崎委員長
皆さん、御苦労さまでございます。本日の議員定数等調査検討特別委員会でございますが、定数16名に対しまして16名の出席でございます。したがいまして、鳥取県議会委員会条例第11条に規定する定足数に達しておりますので、ただいまから議員定数等調査検討特別委員会を開会させていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。本日の会議録署名委員は、島谷委員と銀杏委員にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、議員の総定数ということでございますが、議題に入ります前に、1点御報告でございます。
前回の委員会で、選挙区の見直しに関連して、市谷委員より、定数が1人となる選挙区、いわゆる1人区の全国状況について情報提供の要請がございました。参考資料といたしまして、全国議長会が昨年の統一地方選挙における状況を調査したものを本日の資料に添付しておりますので、後ほど御覧いただけたらよろしいかと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、議題に入ります。
前回の委員会で、今後の調査検討の進め方についてお決めいただき、まずは議員の総定数について議論を進めるということになりました。その場でもお願いしたとおり、現行の議員定数35人を見直すべきか否か、それから、見直すといたしました場合の具体的な定数、その考え方について、お持ち帰りの上、各会派等で議論をいただいております。そのことにつきましては、本日の資料にも資料1として添付をしておりますが、まずはその検討結果を各会派等から御報告をいただければと思いますので、順次お願いしたいと思います。よろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、まず、県議会自由民主党、お願いします。
○福田委員
我が会派自由民主党といたしましては、総定数は3減を基本として検討を進めるべきということになります。
なお、適正な定数の在り方を検討する上では、1票の格差への配慮や区割りの議論と切り離すことができないことを前提に、早晩、強制合区もあり得る選挙区については、生活、経済、文化圏を踏まえた必要最小限の合区もやむを得ないものとして継続して調査検討が必要だという意見になりました。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
続きまして、会派民主さん。
○興治委員
会派民主の意見です。まず、総定数については見直すということです。
具体的な定数及びその考え方についてですけれども、具体的な定数としては2名減を提案いたします。
考え方としては、一応そこに3点書いたのですけれども、基本的に現在の議員定数35名を減らすと女性議員が出にくくなるなど、多様な民意を県議会、県政に反映しにくくなるということがあり得ますので、削減数については過大にならないようにするということを原則にしたいと思います。
ただし、全国の都道府県議会議員の1人当たりの人口を見てみると、やはり鳥取県は一番少ないということもありますので、削減はやむを得ないという考え方です。
2点目に、国立社会保障・人口問題研究所の日本の地域別将来推計人口、令和5年によると、令和7年の議員1人当たりの人口は1万5,962人であり、これを見ると、2名減とすれば、令和2年度の国勢調査人口の議員1人当たり人口1万5,812人を上回ることになりますので、これでいいのではないかということ。
それと3点目に、同社人研の推計に基づけば、選挙区への議員定数配分において、いわゆる行政実例に基づくルール、現在まで鳥取県議会で取っているルールで計算したときに、人口が少ないけれども、そこに議員数を配分するという公職選挙法第15条第8項ただし書によらずに日野郡に定数1を配分することができる可能性がありますので、2名減が適切であるということです。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
そうしますと、公明党さん、お願いします。
○銀杏委員
地域や職域等に応じた住民の多様な利害や意思、少数意見を反映するためにも、本来定数は減らすべきではないですが、昨今の県議会議員の不祥事であったり、また鳥取県の人口減少などによって、県民から議員定数を減らすべきとの声もあります。県民の理解と合意があってこそ議会は成り立つものでありますので、そうした意味で定数削減はやむを得ないと思います。よって、会派としては1から2の定数の削減を考えております。
また、一方、定数削減によって議員当たりの人口格差、1票の格差が2.5倍を上回るという試算があります。また、県民の多様な意見を反映することも必要であります。そういうためには、そうしたことで1人区の解消であったり、並びに合区を進めて複数人区を増やして、1票の格差拡大を止めて、県民の多様な意見をより反映できるようにすべきであるということも申し添えたいと思います。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
そういたしますと、無所属さん、それぞれにお願いしたいと思います。
○市谷委員
無所属で、私のほうから全体を紹介させていただいて、出席している方については御自分の意見を言っていただくということで、まず最初に私から話をします。
現行の議員総定数の見直しの是非については、無所属の中では両論ありました。見直しが必要というのが山川委員で、また後で話をしていただいたらと思います。見直し不要というのが、私と、福浜議員、松田議員、前住委員ということであります。
私の意見はそこに書いてありますけれども、自治法が改正されまして、人口区分に応じた議員数の上限は撤廃されましたけれども、鳥取県の人口レベルでは上限40人というのが今までの自治法で定められていた上限の議員数です。
議員は住民の意見を行政に反映させる鏡でありますから、その当該自治体の意思決定や監視機能を果たす上で、分野ごとに分けた4つの専門の常任委員会で議論がしっかりできるだけの議員数が必要であります。また、各選挙区内の面積も広く、人口が減少するほど地域課題が増してくるということで、それを反映する議員の役割というのが一層重要になるということでありますから、減らせばよいというものではないと私は思います。
福浜議員のほうからは、参議院での合区と同様に、人口減による定数減は慎重になるべき。定数減が議会自体の持つ力を、特に民意反映をそぐ一面もあるということを考慮すべきという意見があります。
前住委員は、後で言っていただいたらと思います。
あわせて、まずこの定数見直しの数から議論しようということではありましたけれども、私は、この選挙区の在り方をまず見直す必要があるのではないかと考えています。そこに意見を書いておりますけれども、まず、定数1というのは、これはもう最大の解決しなければならない検討課題だと認識しております。それは、定数1というのは1人しか当選しないということで、選挙になった場合、死に票が多くなる。ですから、多様な民意が反映できない。その結果、住民の選挙への参画意欲が損なわれて、無投票が増えるということで、今日、資料をつけていただいておりますけれども、県内で1人区が100%無投票だったということで、そういう県が5つあるわけですけれども、こういうふうに無投票になってしまうと、これではいけないのではないかと思いますので、まずは定数1人区の解消のための手だてを取ることが必要だと。
その際に、では、1のところを2にすればいいのかというと、そうすると1票の格差が広がるということにもなりますので、一部合区と、さっき県議会自民党さんのほうからもあったかもしれませんけれども、そういうことも併せて考えて、この1人区の解消をまず議題として議論をすることが必要ではないかと考えております。
福浜議員からも、1人区の選挙区については無投票による政治関心度を低下させる要因があるため、選挙区再編の議論が必要であると考えるという意見もありました。
そうしたら、山川委員と前住委員のほうからもそれぞれ言っていただいたらと思います。
○前住委員
私としては見直し不要ということで、議員が減るということは、政治への声が届きにくくなる、なかなか議員に会えない機会が増えるというようなことになるのかなというふうに思って、県民にとってプラスに働くことはないかなと思っています。
あと、人口で考えていかないといけないのですけれども、選挙区とかの面積とかも考えていかないといけないのではないかなと思ったりしています。
また、とにかく中山間地域の声が届きにくくなるということが予想されるということで、不要ということです。
○山川委員
住民の声をいかに政治に届けるかということが、やはり共通の問題意識だと思います。やはり直接民主主義ではないので、直接声がなかなかできないので、議員という間接者を入れて、3,000人から9,000人ぐらい取ったら、その声が鳥取県政に反映されるということで実際やっていますけれども、投票率が3割から4割台で、はっきり言って過半数、6割、7割の人が行っていない中で、それらの住民の声をどう反映できるのか。人口減少、そしてデジタル化が進んでいる中で、いろいろ調べてみますと、台湾だったりも数か月で5,000人の連名だったり署名をデジタルで集めたら、執行部が回答して、それが施策に反映という新たなデジタル化の手法だったりが取り入れられていますので、議員が多様な声をすくい上げて反映するというのが、今の間接民主主義を補うものもデジタル化で考える必要があると思います。そういう意味から、現委員会は4委員会あるのですけれども、重なるところも多くて、質疑がない委員会もあるので、そういう意味で3委員会にして、現状7名から8名の委員がいるところを9名に補足して、27名でということが理想だと思います。
◎浜崎委員長
27名ということは、現行数からすると、その人数が減という意味でよろしいですか。
○山川委員
それが理想だと思います。
◎浜崎委員長
何人になるか。
○山川委員
8減が理想だと思います。
◎浜崎委員長
という御意見でございました。ありがとうございます。
議員の総定数につきまして、各会派等からそれぞれに御報告をいただきました。
本日は、まず議員の総定数に対する考え方につきまして、委員の皆さんで、今、いろいろ御意見いただきましたけれども、改めて御議論をいただき、可能であれば当委員会としての一定の方向性を見いだすことができればと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
まず、現行の議員定数を見直すべきか否かにつきまして、見直すべきとする報告、それから現行どおりとする報告がございました。初めに、この点につきまして委員の皆さんの議論をお願いしたいと存じます。見直すべきということでの賛成意見、また反対意見など、意見のある委員は順次発言をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○村上委員
今、県議会議員だと名のったときに、住民の方から、やはり不祥事が非常に多く、鳥取県議会は大変だねという声は非常に多くいただいております。その意味でも本当に県議会に対する県民の信頼というものは低下しているというふうに実感をしております。やはり定数を見直し、我が身を正し、県民の信頼を回復させるためにも、県民の一定の理解が得られる結論、やはりまずは県民の意に沿った見直しという結論が必要だと考えております。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
○市谷委員
質の低下の問題は、数を減らしたら解決する問題ではなくて、議員自身の自覚を高めたり、議会改革をしたり、そういうことの努力が我々に足りないということであって、むしろ多様な意見をきちんと議会に反映、要するにそういうことに対して批判的な意見が、そういう議員がもっと出てくるということをやはり保障するような定数ではないと、そうやって減らしたら、一体本当に多様な民意の反映にならない、改革が進まない議会になるので、今その不祥事があるから定数を減らしたらいいというのは違うと思います。
◎浜崎委員長
ほかにございますか。
それでは、一応議論がこの場においては出尽くしたという……。まだ何かあれば、またそれぞれに。
○興治委員
何か1人区がよくないという意見があるのだけれども、必ずしもそうではないと思うのですよ。1人区をほかと合区すると、その1人区であったところから、そこに所在する議員を県議会に送り出すことができにくくなると。要するに人口の多いところから議員が出てしまって、1人区であったところから出にくくなるということも考慮に入れないといけないと思うのですよ。
私たちがさっき提案したのは、まず1人区が存続するかどうかというのが日野郡なのですよね。日野郡の場合、さっきも言ったのだけれども、社人研の人口推計から見ると、3人減にしたときに日野郡が1を維持できなくなってしまうのですよ。そうすると、さっき言ったように今まで使ったことのない公選法第15条第8項ただし書を使って日野郡に1を配分すると。だから、そのためにどこかを1減らすというようなことにもせざるを得ないということになってくるので、1のところはなるべく残せるように2減にとどめるというのが私たちの考えなのですよ。1が残ることによって、そこの代表を県議会に出せるということも言えると思うので、やはり1人区を残すということは私は大事なことではないかなと思います。
○市谷委員
1人区の問題ですけれども、今日、資料もつけていただいているのですけれども、資料の12ページに鳥取県1人区、100%無投票。1人区で無投票当選が全国で半分、5割超えていると。これは要するに1人区になりますと1人しか通らない。いわゆる衆議院の小選挙区もそうなのですけれども、そうなると有権者というのは1人しか通らないからということでの立候補の諦めだとか。そうしますと、大きな政党がそこで候補者を出して独り占めとか、非常にこれは有権者の投票意識を低下させる要因になっていると思うわけなのですよ。
だから、有権者の方がやはり選挙に行こうとか立候補しようと思ったときに、1人しか通らないというのは非常に有権者の意識を、何というか、選挙に行こうという気持ちを弱めたり、あるいは投票してもなという気持ちにさせてしまったり、しかも1人ですから、多様な声は届きません。ですから、この1人区の解消というのをまず第一に考えるということを私はしないといけないと思うのですね。2人にするとか、ただ、2人にすると1票の格差、要するに選挙区をつつかないままそれをやると、また格差が生じてきますので、だから合区によってそこは解消すると。
例えば、ちょっと例えを出して悪いですけれども、鳥取市と岩美郡選挙区を一緒にしたら、岩美郡は今1ですけれども、鳥取市と一緒にしたら岩美から複数出せるかもしれない。
◎浜崎委員長
市谷委員、時間の関係がありますので、次の話がありますので。
○市谷委員
そうですか。
◎浜崎委員長
よろしいですか。そういうことで、また引き続きよろしくお願いしたいと思います。
出尽くしたわけではありませんが、いろいろと意見もいただきましたけれども、まず私が思うに、会派等からの報告と併せて、この委員会としての多数意見としましては、まず、定数の削減を前提とすると、そして現行の議員定数35人を見直すべきではないかということの御意見がまず前面に出てきたと思っておりますが、よろしゅうございますでしょうか。
○市谷委員
駄目です。
◎浜崎委員長
はい、分かりました。その意見はさっきお聞きしましたので、それはそれとして御意見として承っておきます。
今、いろいろおっしゃいましたけれども、委員個人としての意見、そのお考えについては尊重をさせていただきますが、当委員会の方向性といたしましては、以降、議員定数の削減という部分を前提に議論を進めるべきではないかと思いますが、どうでしょうか、皆さん。
○市谷委員
ちょっとやめてください。だから、定数1の解消から議論していただきたいなと思うのです。それによって数もどうするかということの工夫も出てくると思いますから。
◎浜崎委員長
その意見は先ほども承りましたけれども、それを改めて私が皆さんにお聞きをしたところが今の話であります。
ということで、当委員会の方向性としては、以降、議員定数の削減という部分をまず大前提として議論を進めるべきではないか。もう一度確認します。それでよろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
○市谷委員
そうしますと、私、定数削減を前提にした議論にはちょっと乗れないなと思うのですよね。
◎浜崎委員長
誠に残念ですけれども、それはそれで市谷委員のお考えですから、そこは市谷委員にお任せをしようと思いますが……(興治委員「人を替えてもらったらいい。」と呼ぶ)そういう意見もございますが、今、本人さんもおられますので、それはそれとしまして、全体の皆さんの御意見で反映をさせていただいて、議員定数の削減を前提に議論を進めるということにさせていただきますが、もう一度確認します、よろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)
では、その方向でさせていただきます。
市谷委員の御意見は、御意見として承りました。
それでは、そういうことでございますが、議員定数を削減することを前提に、委員の皆さんのそれぞれの議論をお願いできればと思っております。
先ほど、会派等からの報告で、削減後の具体的な定数という部分もお聞かせいただきました。その考え方を報告された会派等もございましたので、まずはその報告も含めて、意見のある委員は順次発言をお願いしたいと思います。
○村上委員
定数を幾つ減らすのかという話をするとは思いますが、選挙区と区割りとセットで決まってくるものですので、選挙区の区割りを決めた後、定数についても改めて確認するということを皆さんで御確認させていただければと思います。定数を決め、区割りを決め、それで以上で、はい、おしまいよということではなくて、改めてそれで定数として適切なのかどうかについて、いま一度定数に戻って、総数に戻って確認をさせていただきたいと思います。
◎浜崎委員長
そういう意見もございました。どうでしょうか。
定数とその区割りという部分は、もう相身互いの状況ですので、ただ、そうはいいますものの、どっちみちその部分で改めて定数もということで定数も検討していくということになるかもしれません。まず全体の流れの中で総定数の位置づけという部分を取りあえず出して、そこからあわせて、今、あなたがおっしゃる部分も全部やっていくということになると思いますけれども、そういう部分で順序的にはそういうことで、最初は総定数ということになると思いますが、御理解いただきたい。
ほかはございますでしょうか。
○島谷委員
先ほど、村上委員もおっしゃられたのですけれども、その区割りの話なども出てくるとは思いますけれども、興治委員が言われた、地域から意見を出せる人間がいなくなるというのは本当に私も興治委員と同じ考え方なのです。ですから、やはりその区割りをする上でも、人が出せるような区割りの変更でもあるような考え方がこれからも必要になってくるのではないかなと思っております。定数減は当然だと我々自民党として出していますので、3減と出していますけれども、ほかの民主さんとかは2減、あるいは公明さんは1から2減とかあるので、我々としては3減が基本なのですけれども、これが3減から2減でも結構ではないかなと思うので、そういう状況で考えられたらいいのではないかなと。
○尾崎委員
同じことになりますけれども、やはり定数減というのは非常に慎重になるべきだと思っています。女性の立場という意味もありますが、若い人たち、それから女性も同じです。やはり出づらい人がこれ以上に増えないようにしなくてはいけない。今でさえ出づらいです。ですので、多様な意見、私も本当に議会は社会の縮図でなくてはならないといつもいつも言っていますけれども、そういった人たちが、出づらい人が出れるというような選挙区であってほしいなと思っています。
今、この図を見ていまして、もしこれが1人区、もし合区にしましたら、全部西部になったらどうやって皆さんの声を聞くのだろうかと。そんな案もありましたけれども、ベージュと紫が一緒になったら本当にいけるのだろうかと、そんな思いがします。
ですから、やはりさっきも意見が出ていましたけれども、自分の意見が大きな区域でどうやって反映できるのだろうかと県民が思わないように、八頭も一緒ですよね、もし何か合区となれば同じようなことが起こってくるのではないかなと思います。そこは慎重に議論すべきだなと思っています。
○市谷委員
確認ですけれども、先ほどの村上委員の意見でいきますと、区割りの議論の中で、定数の数のことも出てくることはあるということでいいですかね、さっきそういう議長の発言だったかなと思いますけれども。
◎浜崎委員長
私が今申し上げたのは、もちろん区割りも大事なのですが、まずは総定数という数字も含めてということで村上委員にそのことをお話して、御了解をいただいたということでございます。そういうことでよろしいですね、皆さん。(「はい」と呼ぶ者あり)
ほかにございますか。
○山川委員
ただ、ちょっと気になるのが、例えば総数が決まって、例えば3減になりましたと報道が出ます。そうしたら、その後で1人区の扱いだったりを決めたりとかしたら、もう絶対1人区残さないといけないとかになると、先ほど興治委員が言われたように、ではほかのエリアから、人数が多いから鳥取か米子から減らせという形になり得るので、そうすると、さっき言ったのが数を絶対帳尻合わせをしないといけないという形になると、数字の変更が出てきた場合は何だったのだという話になるので、そういう意味で1人区の扱いをどうするかという話を、それで区割りの問題もそうですけれども、そこをちゃんと話し合っていないと、数ありきみたいな形で議論になると後で帳尻合わせが出てくることも想定されますので、そこを踏まえた上で御検討をいただけたらなと思います。
○市谷委員
山川委員が言われたこととの関連ですけれども、要するに1人区を1で残してほかを減らすということになると、今度1票の格差が出てくるのですよ。だから合区が必要ではないかというのはそういう趣旨で言っていたのです。数を先に決めてしまって、その選挙区、区割りのことをやり出すと合わなくなってくるということがあるので、そのときには元に戻って議論するということも担保しておかないと困ることになるのではないかなということです。
◎浜崎委員長
御指摘ありがとうございます。
○興治委員
今、市谷委員が1票の格差のことを言われたのだけれども、確かに1票の格差については重要な視点ではあると思うのですよね。ただし、その中山間地などの人口の少ないところからも議員が出せるように、さっき言った公職選挙法第15条第8項には、「特別の事情があるときは、おおむね人口を基準とし、地域間の均衡を考慮して定めることができる。」というただし書があるのですよ。だから、このただし書によって、さっき言ったルールで1が割り当てられなくなったとしても、そこから1出せるように特別の事情を考慮することはできますよということがここのただし書には書いてあるのですよね。だから、これを使って人口格差がある場合であったとしても、一定の考慮の下に1は出せるというところを僕は大事にしたほうがいいと思いますよ。
◎浜崎委員長
貴重な御意見ありがとうございます。
○銀杏委員
私どもの意見にも書いたのですが、1票の格差が2.5倍になる試算もあるということで、定数が1減になったときの試算では、八頭郡選挙区が1になるのですね、日野郡選挙区も1なのです。鳥取市とか米子市と比べて2.5倍の格差があるのではなくて、郡部の選挙区がそれぞれ1になると。ところが人口が2.5倍も差があってどうなのだろうかなと、広大な面積と2.5倍の人口を有した八頭と日野郡が同じ1でいいのかということも生ずるわけですよ。その辺もやはりきちんと頭に入れておかないといけないなと思います。やはり人口格差、1票の格差というのは頭に入れておかないといけないと思いますね。
◎浜崎委員長
1票の格差、そしてまたバランスということですね。
○市谷委員
さっき興治委員が郡部の声をとおっしゃったのですけれども、その1で本当に多様な民意が、多様な意見が反映できますかということをやはり考えないといけないと思うのですね。1でいいということではないのではないかと。
◎浜崎委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
いろいろ御意見を賜りました。もちろん今日で終わりということではありません。今日はまずそういった意味で、最初の会ということでありますが、いろいろ御意見いただきました。いろいろ今の1人区の話もお聞きしましたが、まず全体数の流れからいいますと、おおむね2人ないし3人の定数減という部分が、ある意味、皆さんからの御意見だというふうに捉えておりますが、よろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
もちろん1人区の話も承りましたので、それはそれでこれからもまた進めていくということで御理解いただきたいと思いますが、さっき村上委員に言った話もそういうことでございます。
それでは、委員の皆さんに改めてお諮りをいたします。
やはり進めていかなければいけないということがございますので、そういうことで御理解をいただきたいと思いますが、削減する定数につきましては、2ないし3を基本とすることといたしまして、次回の委員会からは選挙区区割りの議論に移ることにいたしたいと存じます。削減する定数の決定は、選挙区の区割りが決まった後に、その結果を踏まえて改めて判断をするということに当然なろうかと思いますので、そういう部分での数字の異動ということがあるかもしれませんが、そういう意味で先ほど申し上げたということでございます。その結果を踏まえて、改めて判断することとしてはどうかと思いますが、皆さん、よろしゅうございますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。
ちなみに次回でありますが、6月議会でそのことをまた皆さんと議論をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
それでは、そういうことで、本日のその分につきましては、2ないし3減を基本線ということでさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
なお、次回の委員会では、委員の皆さんの議論を深めていただくために、想定される選挙区区割りの案、それから最近の人口推計に基づく議員定数の配分をシミュレーションしたものをしっかりこしらえさせていただいて、いろんなパターンをお示ししたいと思っておりますので、そのように御理解をいただけたらと思うところでございます。
ついては、本日、委員の皆さんからシミュレーションを希望される選挙区区割り等について、意見、提案が今の時点でございましたら、また改めてそのシミュレーションを次回でまた諮ってということにはなりますが、お伺いしたいと思います。何かございますでしょうか。
公明党さん。
○銀杏委員
どこかの選挙区に限ったことではなくて、定数ごとに全選挙区を一覧にして出しておったと思うのですけれども……。
◎浜崎委員長
改めてね、どこかのというだけではなしにということでしょう。
○銀杏委員
そういうことです、全体にね。
◎浜崎委員長
それは当然、させていただくということでございます。ありがとうございます。
ほか、何かございますでしょうか。
○市谷委員
委員長報告。
◎浜崎委員長
それは後で。
○村上委員
東・中・西のブロックでのシミュレーションはぜひお願いしたいと思いますので、採用されるかされないかは別として、知識としてぜひお願いします。
◎浜崎委員長
はい。よろしいですね。
ほかございますか。
ありがとうございました。委員の皆さんからの今日の御意見、御提案を踏まえまして、次回委員会では、先ほど申し上げましたけれども、私のほうから想定される選挙区の区割り、それから配分定数のシミュレーションをお示ししたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
1人区の話もありましたけれども、またいろいろと全体の流れの中で1人区の話という部分も当然出てこようかと思いますので、そういうことで皆さんの活発な御議論をお願いしたいと思います。取りあえず今日のところは、この分につきましては、ひとまずそういうことで収めたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
令和5年度の調査活動報告につきましてでありますが、今議会におきましては最終日の本会議において、各委員会から1年間の活動状況を報告していただくことになっております。ついては、お配りしております資料2でございますが、こちらの報告案のとおりというふうにさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます。では、さよう決定をさせていただきます。
また、あわせて、議場では、私に代わりまして野坂副委員長から報告をさせていただきますので、御承知おきをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
そのほか、委員の皆さんから今までの話の関連のことで何かありましたら。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、以上をもちまして、本日の議員定数等調査検討特別委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。ありがとうございました。
午後1時56分 閉会
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