令和5年度地域県土警察常任委員会議事録

令和5年8月21日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(7名)
委員長
副委員長
委員
安田 由毅
東田 義博
中島 規夫
斉木 正一
川部  洋
伊藤  保
銀杏 泰利


欠席者
(1名)
委員
平井 伸治
 説明のため出席した者
   半田警察本部長、遠藤輝く鳥取創造本部長、水中危機管理部長、
   小田原県土整備部長、盛田地域社会振興部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   澤田課長補佐、前田係長、吉村主事
 

 1 開会  午前 10時00分

 2 休憩  午前10時05分 / 午前10時45分 / 午前11時06分 / 午前11時31分

 3 再開  午前10時07分 / 午前10時48分 / 午前11時09分 / 午前11時33分

 4  閉会  午前11時58分

 5 司会  安田委員長

 6 会議録署名委員  銀杏委員  川部委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり 

 

会議の概要

午前10時00分 開会

◎安田委員長
 ただいまから地域県土警察常任委員会を開催いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、警察本部、輝く鳥取創造本部、危機管理部、県土整備部、地域社会振興部の順で執行部の入替えを行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、銀杏委員と川部委員にお願いします。
 次に、執行部職員の紹介であります。
 このたび、7月28日付で組織改正に伴う人事異動がありました。各部局の職員につきましては、お手元に配付しております幹部名簿をもって紹介に代えさせていただきますので、皆様、御承知ください。
 それでは、報告事項に移ります。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告1、令和5年上半期の交通事故発生状況について、岩城交通企画課長の説明を求めます。

●岩城交通企画課長
 警察本部資料の2ページをお願いします。令和5年上半期の交通事故発生状況について御報告いたします。
 まず、1の過去10年間の上半期の交通事故発生状況の推移について御説明いたします。
 交通事故の発生件数及び負傷者数は、平成26年から令和4年までの間、減少傾向で推移しておりましたが、本年上半期は、発生件数は前年同期と比べ20件増加し、負傷者数につきましても19人増加しております。
 死者数につきましては、令和2年以降は10人以下で推移している状況であり、本年は5人と、過去10年間で最も少ない数となっております。また、死者数に占める高齢者の割合を見ますと、平成26年以降はおおむね50%から60%で推移しているところ、本年上半期につきましては80%と、過去10年間で最も高い割合となっております。
 高齢者の加害・被害事故抑止対策につきましては、これまでも重点を置いて取組を推進しているところでございますが、今後も継続的な高齢者対策が重要であると考えております。
 次に、2の本年の交通死亡事故の発生状況でございます。先ほど御説明させていただきましたとおり、本年上半期は5件の交通死亡事故により5人の方がお亡くなりになっております。月別の死者数では、6月に交通死亡事故が3件連続発生し、交通死亡事故多発警報(ブロック警報(西部))が発令されました。
 年齢別死者数、状態別死者数などにつきましては、資料のグラフのとおりでございます。主な特徴としましては、歩行中の死者数が前年同期よりも2人増加し、亡くなった3人とも全て高齢者であるということでございます。
 今年は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行され、人や車の動きがますます活発化することが考えられます。それらの状況も踏まえ、関係機関、団体と連携し、各種広報媒体を利用した広報活動、高齢者に対する交通安全指導や講習など、工夫を凝らした交通事故抑止対策を推進してまいります。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

○東田委員
 台風7号関連におきまして、お礼とお願いを申し上げたいと思います。
 本当に甚大な被害が東部地域に発生しておりまして、現場対応、特に警戒とか、中には用瀬町内で行方不明者も出まして、その捜索、あの暑い中、本当に御苦労さまでございます。感謝申し上げます。
 次に、お願いがありまして、実は、道路が崩落して、今、なんとか片側通行で通れるようになっているのです。私も現場をずっと見せていただきまして、表面の舗装は現状で生きているのですけれども、底地といいますか、中身が徐々に削られて、浮いているところがあります。道路管理者のほうでしっかりと点検していると思うのですけれども、警察の方で駐在さんが警らしておられますので、交通安全上もし問題点がありましたら、総合支所とか鳥取市役所とか県とか、関係部局に情報提供していただいて、二次災害が起きないように努力していただきたいと思います。よろしくお願いします。

◎安田委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が尽きたようですので、警察本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第といたします。

午前10時05分 休憩
午前10時07分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、輝く鳥取創造本部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告2、江府町江尾での火災に係る焼損建物の撤去等支援について、米山人口減少社会対策課長の説明を求めます。

●米山人口減少社会対策課長
 資料の2ページをお願いいたします。8月8日に江府町江尾で発生しました住宅火災につきまして、先日8月11日の江府町臨時議会におきまして、焼損した建物の解体撤去等に対する補助の予算案を可決されたことを受けまして、県としましてもこのたびの被災規模が大規模であること等を勘案しまして、江府町に対し、解体撤去等の費用を支援することを決定いたしましたので、御報告させていただきます。
 このたび、被害を受けた建物は、合計で13棟ということで、内訳は1番に記載しているとおりでございます。
 支援内容といたしましては、参考のところに制度の詳細を記載しておりますが、既存の鳥取県空き家除却等支援事業補助金を適用させていただきたいと考えております。この支援内容といたしまして、(2)に記載しております大規模火災で焼損した建築物等の除却に対する支援という部分をこのたび適用することといたします。この建築物等というのは、空き家以外も対象になりますので、このたび焼損した建物が対象ということになります。
 補助要件といたしましては、大規模火災により焼損した建築物等で、知事が特例として認めたものということで、補助率は市町村負担額の2分の1、または除却費用の6分の1のいずれか低い額ということで、2番の支援内容に書いております所要見込額といたしましては、最大で500万円を見込んでおります。

◎安田委員長
 続いて、報告3、とっとり共創型交通プロジェクトの事業採択について、及び報告4、鳥取県西部地域公共交通計画の策定に向けたパブリックコメントについて、野坂交通政策課長の説明を求めます。

●野坂交通政策課長
 資料の3ページを御覧ください。とっとり共創型交通プロジェクトの事業採択についてでございます。国土交通省の共創モデル実証プロジェクトに当該事業が7月15日付で事業採択されましたので、報告するものでございます。
 下の3番、事業申請内容でございます。2つの事業を予定しておりまして、(1)、鳥取駅南エリアに定額乗り放題のAIオンデマンド交通サービス「mobi」を導入して、検討例にありますように、医療と交通の組合せですとか、介護と交通の組合せなど、暮らしと一体となった交通サービスを構築しようとするものでございます。絵に描いてあります赤いエリアで運行を想定しております。
 続きまして(2)、鳥取県東部地域で行っております利用促進運動、ノルデ運動につきまして、従来は名刺大の紙のカードを提示して実施していたものをスマートフォンのQRコードを活用したデジタルチケットにするものでございます。デジタルチケット化することでデータ分析も可能になりますので、データに基づく利用促進の展開につなげるものでございます。両事業とも10月の開始に向けて準備、調整を進めているところでございます。
 続きまして、4ページを御覧ください。鳥取県西部地域公共交通計画の策定に向けたパブリックコメントについてでございます。
 平成28年に策定しました公共交通のマスタープランである鳥取県西部地域公共交通計画につきまして、令和5年9月末で終期を迎えること、また、令和2年の地域公共交通活性化再生法の改正に伴い、国のバス補助は当該計画と連動させることが要件となりまして、必要が生じたものですから、計画改定について検討を進めておりまして、8月25日からパブリックコメントを実施します。
 2の計画案の概要で、趣旨といたしまして、公共交通利用者の減少に歯止めが利かない状況に対応するため、交通事業者同士や他分野との共創によりまちと一体に発展していく鳥取県西部圏域の実現を目指すということで、計画期間は(2)にあります令和5年10月から令和10年9月の5年間でございます。
 次期計画の特徴でございます。先ほども説明いたしましたように、国庫補助対象となるバス路線を計画に位置づけるということで、右の図に国庫補助路線を明示しております。あと、利用状況に応じたバス路線の見直しですとか、MaaSやキャッシュレスの導入、まちづくりなど、時勢に合った項目を計画に追加することとしております。
 検討のスケジュールは、昨年から協議会ですとかワーキングで検討を進めておりまして、8月25日から9月15日までパブリックコメントを実施いたしまして、御意見を反映させて9月末に計画を策定するというスケジュールでございます。計画策定後、10月以降に、実施計画となります利便増進計画の策定に向けて具体的な検討を進めていく予定でございます。

◎安田委員長
 続いて、報告5、ANA「旅CUBE」の開始について、及び報告6、空港型地方創生のトップランナー((株)南紀白浜エアポート)から学ぶ会の開催について、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。

●安本交通政策課空港振興室長
 資料5ページをお願いいたします。ANA「旅CUBE」(経路検索及び旅行プランニングの新サービス)の開始について説明させていただきます。
 このたび、7月31日、ANAの従来のウェブサービスが全面リニューアルされまして、旅行や出張等の出発地から目的地までの経路検索、それから旅行プランニング、航空券、バス、タクシー等の二次交通のチケット予約・購入がシステム上で可能なサービスである旅CUBEが開始されました。現状はホームページ上で利用できるのですけれども、今後、8月下旬予定で、旅CUBEがANAの公式アプリ、それからANA内の予約・購入ページと連携されて、さらに使いやすくなるというものでございます。
 鳥取砂丘コナン空港連絡バスで7月31日から利用可能となっておりまして、現在は、米子鬼太郎空港においてシステムの搭載に向けて準備中でございます。これによりまして、鳥取砂丘コナン空港及び米子鬼太郎空港の連絡バスのデジタル乗車券の購入が可能となりまして、県内の空港二次交通の利便性の向上をはじめ、シームレスな移動サービス、MaaSの第一歩となるものでございます。
 スマートフォンの図がございますけれども、旅CUBEのサイトからスマートフォンで操作していただきますと、経路検索とスケジュール機能、それから予約が可能でございます。一番下の左側の画面は、スマートフォンで予約サイトに進んでいきますと表示される鳥取砂丘コナン空港連絡バスのデジタル乗車券で、乗車前に運転手にこの画面を見せていただき、運転手が確認されましたら、お客様において「使用する」というボタンを押していただくと使用できるというもので、5分程度たちますと「使用済み」と赤く表示されるものでございます。
 この取組につきましても、今後、周知活動の展開や、各市町村の観光関連ホームページ等といったところと、観光関連での活用を予定しております。
 続きまして、資料の6ページをお願いいたします。空港型地方創生のトップランナー((株)南紀白浜エアポート)から学ぶ会の開催について御報告させていただきます。
 鳥取砂丘コナン空港では、同空港と周辺観光地を結ぶ二次交通の利便性向上や空港脱炭素化に向けた取組を鋭意進めているところでございます。まずはよりシームレスな移動サービスを目指す鳥取方式の観光型MaaSなどの導入による交通DX、それから、鳥取砂丘コナン空港が日本海沿岸に位置するという地域特性、特に強風、高波浪、塩害などの影響に適合した脱炭素化の実践を目指しまして、空港型地方創生のトップランナーであり、先進的な取組を数多く実施されている南紀白浜空港の運営権者である(株)南紀白浜エアポートから講師をお招きいたしまして、トップランナーから学ぶ会(第2回)を開催するものでございます。
 ちなみに、資料の一番下を御覧ください。参考で表示しておりますが、今回、第2回の開催で、実は6月21日に第1回を開催しておりまして、その際は、メインといたしまして、(株)南紀白浜エアポートが推進する取組の紹介と鳥取空港の二次交通の改善に向けた意見交換を実施したところでございます。
 このたび開催いたしますのは、空港DX、空港脱炭素化の取組を報告しまして、意見交換、グループディスカッションを開催するものでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告7、令和4年観光客入込動態調査結果について、及び報告8、映画「SAND LAND」応援企画について、内田観光戦略課長の説明を求めます。

●内田観光戦略課長
 資料7ページをお願いいたします。令和4年観光客入込動態調査結果について報告いたします。
 令和4年は、真ん中の表に掲げております観光入込客数につきましては前年より増加しておりますけれども、コロナ禍前の令和元年との比較として、約8割という状況でございました。令和3年と比較して増えた要因としましては、まん延防止等重点措置が全面解除されたりとか、令和4年10月には全国旅行支援が開始されたということで、県外客を中心に需要喚起が図られたということでございます。
 それと、県内客数の実人数を掲げております。これにつきましては、実はコロナ前よりも数字としては増えているところでございまして、やはりコロナ禍でマイクロツーリズムという、いわゆる近隣旅行に出かけるということを我々も地域の皆様方と一緒にやっておりました。こういったものの成果が表れているのではなかろうかと推測しております。
 それと、下から3つ目の宿泊者数の実人数に三角が立っております。こちらは、観光庁の宿泊状況調査の数字でございます。私どもで中身を分析したところ、実はこの宿泊施設の調査で、観光客が主な施設とビジネス客が主な施設とがあるのですけれども、観光客施設は令和3年と比較しても伸びている一方で、ビジネスのほうが減っているという数字であります。それで、このビジネス客の減少要因ということで、例えば公共工事でありますとかも確認しましたけれども、そういった事象は令和3年、4年は発生していなかった。観光庁へもいろいろと問い合わせたところ、3年で上がっていた施設の中で、4年になってコロナの療養施設になった、要は標本替えがあったというようなことで、大きな施設から小さな施設に調査対象が変更になったという要因があるということでございました。
 ですので、我々としてもそういった突然のコロナの特殊要因といったものがある中で、調査の仕方でありますとか、観光庁に今後の改善を訴えたところでございます。
 そのほか、調査結果そのものにつきましては、別紙でお示ししておりますので、御覧いただければと思います。
 続きまして、8ページをお願いいたします。映画「SAND LAND」応援企画でございます。
 8月18日に「SAND LAND」という映画が公開されました。砂の国ということで、実は、私ども鳥取県もスナバ国という取組をしているところでございますので、名称のつながりということで、地元からこの「SAND LAND」を応援していきましょうと、鳥取市と連携して現在キャンペーン等をさせていただいている状況でございます。
 2の応援企画で、今、砂丘の周辺で、例えばワードラリーでありますとか、映画のチケットキャンペーンでありますとか、鳥取砂丘の砂の美術館のほうでは、キャラクターの砂像展示を鳥取市と一緒にしております。こういった取組を9月末まで開催しながら、観光誘客に努めてまいります。

◎安田委員長
 続いて、報告9、最近の主なインバウンドプロモーションについて、谷本国際交流・万博課長の説明を求めます。

●谷本国際交流・万博課長
 9ページを御覧ください。最近の主なインバウンドプロモーションについてでございます。
 米子-ソウル便の運航再開決定、それから香港インバウンドチャーター便の就航など、本県へのインバウンドの本格回復の動きが見られる中、引き続き誘客の取組を進めておりまして、主なものを御報告いたします。
 1つ目、台湾でございます。亀井副知事が台湾を訪問しまして、今後に向けて旅行会社や航空会社への働きかけを行いました。鳳凰旅行社、チャイナエアラインといった、今年の春に米子と台湾を結ぶチャーター便を実施していただきました旅行社、運航会社を中心に訪問いたしました。引き続き今後のチャーター便の就航に向けた働きかけを行いまして、早ければ、秋の味覚が出そろいます秋以降での就航を目指して、具体的な調整に入っていくことを確認いたしました。また、四季がはっきりしている鳥取県の魅力、それから自然、食、漫画などをPRいたしまして、引き続き定期的な送客をお願いしたところでございます。
 2つ目、同じく台湾で、先ほど御紹介いたしました鳳凰旅行社など4社に鳥取県を視察いただきました。鳥取砂丘、水木しげるロードといった定番の観光地に加えまして、梨狩りですとか、若桜鉄道の鉄道の旅といったテーマを設定した体験型のものも御紹介いたしました。旅行会社のほうからは、地方独自の観光資源は、これから台湾の旅行者に訴求できるすばらしいコンテンツだというお話もございましたので、今後、具体的にツアー造成していただけるようにお願いしたところでございます。
 3つ目、香港でございます。香港訪日旅行取扱最大手の旅行会社で、今回実施しております台湾チャーター便の主催会社のEGLツアーズ、袁文英主席兼執行董事、我々は親しみを込めて袁(えん)さんとお呼びしておりますけれども、チャーター便で鳥取県へいらっしゃいましたので、県内視察を行っていただきました。また、観光事業者向けの講演会も実施いたしましたので、御報告いたします。
 県内におきましては、水木しげるロード、それから農産物直売所のアスパル、青山剛昌ふるさと館などを御見学いただきまして、皆生や三朝の温泉にもお泊まりいただきました。特にアスパルのほうでは、梨もお買い求めいただきましたし、白バラソフトをお気に召されまして、初日と最終日にもお代わりして召し上がるなど、大変気に入っていただきました。
 また、来県中には、観光事業者のための香港インバウンド講演会も開催いたしました。袁さんのほか、香港のJNTO、日本政府観光局に長くいらっしゃいまして、今は独立してインバウンド戦略研究所の所長を務めていらっしゃいます清水様にも御登壇いただいて、御講演いただきました。県内の観光事業者など約80名の方に御参加いただきました。
 清水様からは、香港人というのはリピーター率が世界一であるので、コロナ後は買物だけではなくてコト消費といった体験型消費にもシフトする傾向が見られること、また、訪問意欲を向上させるためには、鳥取ならではのものによる訴求が必要であるという旨の御指摘もいただきました。また、袁さんのほうから、事業者側の姿勢として、おもてなしの気持ちだけではなくて、社員を大切にする企業文化も大事である旨、それから観光者側の視点として、円安で買物も重要視されているということで、引き続き立ち寄り先を増やしてほしいといったお話もございました。
 なお、香港チャーター便は7月18日から8月20日まで15往復運航いたしまして、直近の速報値で82%ほどの搭乗率を記録しているところでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告10、モンゴル中央県設立100周年記念事業参加及び友好交流25周年記念事業の実施について、岩下観光交流局副局長兼輝く鳥取創造本部参事監の説明を求めます。

●岩下観光交流局副局長兼輝く鳥取創造本部参事監(国際担当)
 同資料10ページを御覧ください。モンゴル中央県設立100周年記念事業及び友好交流25周年記念事業に参加いたしましたので、報告いたします。
 今からちょうど100年前、1923年にモンゴルの行政機関が5県から21県に分割されたときにモンゴル中央県が誕生しまして、それから100周年を記念して今回の行事が行われました。今回の訪問団は、亀井副知事、それから両県の図書館交流をしている関係で県立図書館団、それから議員団、モンゴル中央県ゾーンモド市と交流している日南町団などで構成しております。先月26日から29日までの内容として、100周年記念事業、それから友好交流25周年記念事業へ参加いたしました。
 続いて、11ページを御覧ください。そのほかの交流事業として、両県の図書館交流を行っております。両県で図書交換の協定を締結しておりますので、お互いの図書の展示・貸出しを通じた相互理解を促進するため、今後も交流を継続していくことを確認しました。また、両県の病院の交流として、モンゴル中央県から鳥取県立中央病院への研修生の受入れ、本県からの専門家派遣を行っておりますので、中央県の病院を訪問し、今後も交流を発展していくことを確認しました。食糧農牧業局では、本県からの専門家の派遣や研修生の受入れにより、中央県の農業生産力が向上しているとして謝意を表されるとともに、今後も相互に有益な交流を発展していくことを確認しました。

◎安田委員長
 続いて、報告11、「まんが甲子園」で米子高等学校が最優秀賞を受賞、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。

●岡山まんが王国官房長
 まんが甲子園で米子高等学校が見事、最優秀賞を受賞しましたので、御報告申し上げます。
 昨年も「黒子のバスケ」の作者で藤巻忠俊さんがゲスト審査員賞を受賞しておりましたが、あまたある賞の中でもトップの最優秀賞を受賞されました。
 このまんが甲子園は2日間にわたって現地のその場で1作品当たり5時間かけて描くわけですが、様々な工夫が施されておりまして、コーヒーをわざとこぼしてその色合いを出してみたり、ストーリーもしっかり考えて絵に映し替えてみたりして作った作品が、御覧の13ページにあります。
 このような形で高校生がチャレンジをして、力を合わせてやっと取ることができた受賞ですので、委員の皆様方と共に喜びを分かち合いたいと思います。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○川部委員
 3ページ、プロジェクトの事業採択で、事業費は4,600万円余とあるが、期間としてはどれくらいで、この事業費がどういう項目に充てられているのか。今後どう展開されるのか、もう少し詳しく教えてください。

●野坂交通政策課長
 期間は国の実証事業でございますので、今年度中でございます。まず、10月に向けて、地域の人とどういう交通手段がいいのか、使い方も併せて検討しながら、mobiの停留所を決めていくという作業をしていきます。内訳としましては、手元に詳細がございませんので、また後ほどにさせていただきたいのですけれども、mobiというシステムはWILLER社のもので、これの活用ですとか、車両を導入していく経費などがかかっております。
 あと、この展開ですけれども、鳥取駅南エリアはくる梨が走っていないエリアで、鳥取市もくる梨に代わる交通手段として検討しておられて、AIオンデマンドという仕組みでやってみようというところでございます。
 これでうまくいけば、駅南ではこの実証期間を過ぎてもできれば続けていきたいと思っておりますし、ここでいい成果が出れば、どこかほかの地域で導入できないか検討していきたいと考えております。

○川部委員
 実装に向けての実証みたいな感じのイメージでしょうけれども、mobiについては、昨年でしたか、京丹後市で見てきたので大体様子は分かるのですが、実装するに当たっての事業費ですね。さらにどれくらいかかるのか、例えばエリアを広げる場合にプラスどうなるのか、そのときに補助金等があるのか、どんな感じなのでしょうか。

●野坂交通政策課長
 実装に向けてということではありますけれども、まだそこまで、まずはこれからうまく定着していくかというところでございます。
 エリアは、半径2キロとか5キロ四方というのを一つの仕組みで考えておりまして、まずはこのエリアでやっていきたいなと思っております。エリアをむやみに広げるというよりは、同じような仕組みをちょっと位置をずらして入れるとか、そういった考え方になっていくのかなと思っております。今やっているものの円が大きくなっていくというよりは、別の円がもう1個どこかでやっていけないかというようなイメージとしております。

○川部委員
 そうなってくると、イメージ的には同じような4,000万円何がしの費用がかかるということですか。

●野坂交通政策課長
 改めてお返事させていただきたいと思いますが、一度仕組みができてしまうと、その仕組みを活用していくようになると思いますので、丸々同じ金額ではないとは思います。どれぐらい目減りするのか、圧縮できるのかというのは改めて調べてお返ししたいと思います。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○銀杏委員
 9ページのインバウンドプロモーションで、ここのところ韓国との関係改善が進んでいるのですけれども、そろそろ、コロナ前にありました鳥取空港へのインバウンドチャーター便の様子はどうなのかなと。働きかけはされているのか、ちょっと伺いたいのですが。

●谷本国際交流・万博課長
 航空会社と旅行会社等には引き続きまして、特に県内の空港を指定することなく鳥取県への誘致を行っております。働きかけの結果、米子あるいは鳥取、どちらが選ばれるか、一義的には航空会社の判断に委ねられるかと思いますけれども、我々としても西と東の魅力を紹介しながら、引き続き鳥取県内へのインバウンド誘客に努めていきたいと思っております。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○東田委員
 2点、事業に参加させていただいて、気がついたことを申し上げたいと思います。
 1点は、モンゴル中央県の派遣で、私も議員団として参加して、大変勉強させていただきました。それで、率直な感想が、モンゴルは今どんどん発展していまして、大体資本が中国とか韓国とかロシア。日本の資本はちょっと遅れている感じがしました。そういう中で、今、文化交流とか医療の交流とかをやっているのですけれども、今度、産業関連の、特に食の関係とかをどんどん交流団に入れて発展していけたらいいのではないかなということを感じました。御検討いただきたいと思います。
 それと、まんが王国の関係で、私もちょっと災害でばたばたしていたのですけれども、19日にありましたコナンまつりに参加させていただきました。会場に入って驚いたのが、梨花ホールが1階から3階までびっしりでして、約2,000人入っておられるということ、そのうち7割ぐらいが県外のファンの方とお聞きしました。本当にこのコナンはすごい人気で、経済効果もすごいのだなと。県外のファンの方は、宿泊を伴って参加されて、本当に経済効果が大きいと思うので、どんどんこういうのをしっかり取り組んでいただきたいなと思っています。
 その中で1点、キャリーバッグを預かっているコーナーがあって、私、前からずっと感じていたのですけれども、JR鳥取駅、キャリーバッグの収納ボックスですね、コインロッカーが非常に少ないと思うのです。荷物の一時預かり所もないし、こういうことを観光交流のほうでしっかり検討して、現状を把握して対応しないと、インバウンドとか県外からのお客さん、親切なおもてなしができないと思うので、しっかりと取り組んでいただきたいなと思っています。要望です。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

●内田観光戦略課長
 別紙で令和5年台風第7号に係る宿泊事業者の被害状況及び復旧支援につきまして御報告申し上げます。
 施設につきましては、三朝町内の5旅館のほうで被災が確認されております。3施設につきましては、浸水影響部分を除き、営業を継続されておりますし、一時休業された残り2施設につきましても18日または20日に通常の営業を再開されているということでございます。
 そのような中で、やはり地元の皆様のお話を伺いますと、14日からキャンセルが発生しておりますし、今後について、予約が少し入りにくい状況がございます。ですので、やはりそういった風評被害対策の早期実施ということで、御要望をいただいているところでございます。
 そこで、先週、専決させていただきました予算の中で、2の(1)にございますけれども、現在、被災者温泉入浴支援事業ということで、昨日から開始しております。具体的には、佐治町の断水で入浴されておられない住民の方がある一方で、三朝のほうは営業しているのだけれどもお客様がまだ戻っていないという状況の中で、それらをマッチングさせていただきまして、昨日、佐治の方15名を三朝温泉に御案内させていただいたということでございます。本日も同様に15名の方を御案内させていただくということで、今、地域の皆さんのニーズを踏まえながら準備を進めているところでございます。
 それと2つ目、旅館需要喚起対策ということで、宿泊サイトの割引制度を拡大し、9月中旬から開始したいということでございます。
 それと3つ目、情報発信につきましても、もう既に今、元気な鳥取県、鳥取県にぜひお越しくださいということでPRさせていただいております。今後も地元と連携しながら、県外に発信してまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 ただいまの説明について。

○銀杏委員
 被災者温泉入浴支援事業で、安蔵のほうも孤立したりして現地で被災された方が困っておられたのですけれども、まだその辺の処理といいますか、災害支援が十分ない中で、いきなりちょっとこの温泉入浴どうですかという話がありまして、うちはそれどころではないのだと現地の人は怒ってしまって、何をのんきなことをみたいな話があったようです。状況をよくわきまえて進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

●内田観光戦略課長
 御指摘いただいたとおり、断水地域というところで安蔵のほうにもお話をさせていただきました。やはり地元としては今は復旧支援のほうが急ぐのだというお話をいただいておりますので、この辺りはまた地元のニーズを今後もきちんと聞きながら、時期を改めるとかやり方でありますとか、対応してまいりたいと思います。

◎安田委員長
 私からも一言。今回、鳥取県が大々的に全国ニュースで取り上げられたのですけれども、実は、西部はほぼほぼ何もなかった状況。だけれども、都会の方から見ると鳥取県全域だと思っておられて、我々にもお見舞いのメールやらお電話やらいただいている状況です。SNSの「とっとりは元気です!!」は私も拝見しましたけれども、そこも踏まえて情報発信をしていただいて、県内全域で落ち込まないような工夫をしていただきたいと思います。
 ほかはございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見が尽きたようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。

午前10時45分 休憩
午前10時48分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、危機管理部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 今日は、午後の委員会日程がありますので、説明は、数字等読めば分かるものは特に簡潔にお願いいたします。
 それでは、報告12、令和5年台風第7号に係る災害の状況について、灘尾危機対策・情報課長の説明を求めます。

●灘尾危機対策・情報課長
 危機管理部別冊資料の2ページを御覧ください。台風第7号に係る災害の状況について説明させていただきます。
 台風の状況です。8月8日に南鳥島で発生いたしまして、勢力を落とさず、和歌山県潮岬に上陸して兵庫県を北上し、15日夕方に鳥取県に最接近いたしました。局地的に猛烈な雨となりまして、15日16時40分には鳥取市北部、南部に大雨特別警報が発表されました。記録的な大雨になりまして、ここに書いてあるアメダス速報値以外に、県の観測値でも降り始めから鳥取市佐治で627ミリ、八頭町麻生で354ミリ、三朝町中津で611ミリを記録しました。これに加えて、気象庁のレーダーでも24時間雨量で約700ミリを解析するなど、これまでにないような大雨となりました。
 台風の経路図と、線状降水帯も15日7時40分から9時の間に発生したということで、気象台から発表いただいております。
 主な被害状況、昨日20日13時時点の状況で、調査中のものもございますが、人的被害、住家被害はこのようになっております。
 緊急安全確保、避難指示、高齢者避難といったものが東中部を中心に各市町で発表されました。避難所につきましても、規模の違いはございますけれども全19市町村で開設されたという状況でございます。
 道路寸断による孤立集落も、鳥取市、八頭町、三朝町で発生いたしました。最大で857世帯、1,820人が孤立しましたが、8月18日金曜日20時30分に全面解消いたしました。
 道路の通行止め、ライフラインの対応も速やかに行われておりまして、ほぼ生活に支障のない程度まで解消が進んでおります。
 農林被害、土木被害、これも現在調査中ですが、こういった状況になっております。
 幾つかの被災箇所の写真を添付しておりますので、御確認ください。

◎安田委員長
 続いて、報告13、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第17報)、報告14、島根原子力発電所1号機の廃止措置計画に係る事前報告について、報告15、島根原子力発電所1号機第5回定期事業者検査の実施に係る申し入れについて、及び報告16、令和5年度第2回原子力安全顧問会議の開催結果について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長
 危機管理部資料2ページ、島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。
 島根原発は1号機が廃止措置中、2号機と3号機は、現在、原子力規制委員会による審査が行われています。
 2号機は設計及び工事の計画認可の審査が行われていまして、7月21日に9回目の補正書を提出しています。今回の補正は8回目の補正書の誤記修正になります。保安規定については、特に進展はございません。安全対策工事につきましても前回報告からの動きはなく、中国電力は安全対策工事の完了予定時期を令和6年5月と公表しています。あと、テロ対策となる特重施設等の審査会合ですけれども、7月28日に非公開で開催されております。
 続いて、3号機につきましても、前回報告から特に動きはないといった状況でございます。
 3のその他のところで、中国電力は、8月2日に原発の建設計画のある山口県上関町に対して、関西電力との共同開発を前提として、中間貯蔵施設の建設可能性を判断する調査を実施したい旨、申し入れています。これについては、先日金曜日、上関町の臨時議会で町長が建設調査を受け入れると表明しています。
 山口県上関町に建設計画のある2基の原発は、従来の沸騰水型の軽水炉から安全性の向上を図った改良型の原子炉でございます。平成21年に敷地造成の準備工事を始めまして、福島第一原発事故以降は中断している状況でございます。
 今回の中間貯蔵施設は、原発で発生した使用済燃料を原発の燃料プールで冷却、保管した後で再処理施設に搬送する前に一時的に貯蔵する施設でございます。発電所敷地外では、青森県むつ市の施設に続いて2か所目となります。
 続きまして3ページ、島根原発1号機の廃止措置計画に係る事前報告についてです。
 8月8日、中国電力から、安全協定に基づきまして、県は1号機の廃止措置計画に係る事前報告を受けました。米子市、境港市も同日に報告を受けております。
 報告内容は、1号機の廃止措置を約30年かけて全工程4段階に分けて実施します。この4段階のうちの1段階の作業終了に伴いまして、第2段階に移行するために、中国電力から第1段階の作業結果を踏まえて策定した第2段階の作業内容と、廃止措置工程の見直しに関する報告を受けております。
 第1段階では、保管していた新燃料92体の加工事業者への搬出、譲渡しを2018年9月に完了しています。そのほか、管理区域外の設備の解体撤去、汚染状況の調査や汚染除去、放射性廃棄物の処理処分を行っています。これは第2段階以降も継続して行います。
 第2段階では、使用済燃料722体を再処理施設へ全量搬出して、再処理事業者に譲り渡します。あと、管理区域内の設備の解体撤去を行っていきます。
 工程の見直しですけれども、廃止措置の終了時期を2045年度から2049年度に4年延長しまして、第2段階を使用済燃料の搬出計画等の見直しにより6年延長いたします。第4段階につきましては、複数の解体工事の同時施工によりまして、8年から6年に2年間短縮します。
 主な発言のところで、平井知事からは、県議会、住民に対して適切な説明責任を果たすことを強く求めますということ、第1段階の遂行と計画変更が適切かどうかを、専門家である顧問の知見をいただきながら最終的に回答するとしています。
 これを受けまして中電の北野副社長は、説明責任をしっかり果たして精いっぱい対応させていただきたいとコメントしています。
 今後の方針で、中国電力は8月31日から9月14日まで立地・周辺自治体2県6市で住民説明会の開催を予定しております。県においても内容を審査しまして、顧問会議、合同会議、住民説明会、米子市、境港市、県議会からの意見を聴取しまして、安全を第一義として判断してまいりたいと思っております。
 続きまして5ページ、島根原発1号機の5回目の定期事業者検査の実施に対して、県、米子市、境港市が中国電力に申入れを行いました。過去4回の検査におきましても同様の申入れを行っています。
 一番下の参考のところに定期事業者検査の記載がありますが、廃止措置中も機能維持しなければならない冷却設備や放射線監視設備などの設備の機能・性能を確認する原子力事業者が行う検査でありまして、13か月以内ごとに検査を行うことが義務づけられています。定期事業者検査は、原子力規制庁が原子力規制検査で監視することになります。同日、島根県、松江市とその周辺3市も同様の申入れを行っています。
 申入れ事項は5つありまして、定期事業者検査を安全かつ遺漏なく実施すること、作業従事者の被曝管理に万全を期すこと、不適合管理等を適切に行うこと、異常が確認された場合には適切な措置を講ずるとともに速やかに報告すること、定期事業者検査の実施状況を県民に分かりやすく情報提供することを申し入れています。
 この申入れ事項に対して、中国電力からは、必要な措置を講じ、安全かつ遺漏のないよう実施するとの発言があったところでございます。
 続きまして、別冊の3ページ、原子力安全顧問会議の開催結果についてでございます。8月8日の1号機の廃止措置計画の事前報告を受けまして、廃止措置計画が安全かつ適切に実施されるかを顧問の先生に確認いただくことを目的としまして、顧問会議を開催しております。
 議題1の1号機の廃止措置計画の変更では、中国電力から、廃止措置全体工程の見直しと第2段階に行う具体的な事項についての説明がありました。第1段階の実施状況のほか、計画変更ということで、廃止措置の終了時期を4年延長することですとか、汚染状況の調査を第1段階に続いて第2段階も実施すること、廃止措置で発生する廃棄物については、可能な限り、放射性物質として扱う必要のないものはクリアランス制度対象物として搬出することなどを説明しております。
 顧問からは、汚染状況の調査が第2段階まで延長することに対して、第2段階で実施する汚染状況の調査は、第3段階で解体する設備が対象であって、第2段階で解体する設備の汚染状況の調査はもう既に第1段階で終了しているので、解体しても問題ないということを、第2段階を12年とする具体的な根拠も含めて、住民に対して丁寧に説明してくださいといった御意見がございました。
 今後の対応で、顧問会議では今回の確認結果を取りまとめて顧問会議意見として県に報告することとしています。
 次に、議題2の2号機の設計及び工事計画認可に係る審査状況についてです。県の意見を提出するため、これまで2回の原子力安全顧問ワーキングで確認していただいて、今回の顧問会議で審査全体の状況について再度確認いただいております。中国電力からは、審査会合の概要説明がありました。
 顧問からの意見としては、新たな規制要求、バックフィットということで、最新の知見を取り入れた基準への適合は義務づけられていますけれども、高経年化原発の当時の設計の古さに対して、最新の知見等によって安全性を高めるものであるということで、地域の不安を取り除く上でも丁寧な説明をお願いしたいということ、設置変更許可の段階から工事計画認可の審査に移行するに当たって、幾つかの設計変更がありますので、そちらについても設計に従って安全に、安全対策工事を実施していただきたいといった御意見等がございました。

◎安田委員長
 なお、報告17、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略します。
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○東田委員
 台風7号関連で、本当に部長、御苦労さまでございました。度々お顔を拝見いたしまして、心強く思いました。
 御存じのとおり、公共土木とか農林とか海洋汚染の関係とか、そういう関係、しっかりとやっていただいておりまして、安心しているところでございます。人的避難の関係で、防災ヘリも出していただいて、孤立の住民が早期に解消されて、本当にありがとうございました。
 3点、お願いしたいのは、水道関連がまだ復旧していないところがありますので、早期に復旧しなければいけないということ。それと、河川から農業用水を引っ張っている用水路がみんな埋まっていまして、今、田んぼの水が非常に大切なときなので、これについては農林のほうとも御相談させていただきたいと思いますけれども、しっかりと、人力ではとてもできませんので、どういう補助になる形でも検討していただきたいということです。それと、国に対する関係で、激甚災害指定についてしっかりと申し入れしていただきたいと思います。

●水中危機管理部長
 今、3点ほどいただきました。県のほうでは、発生以来、警戒本部、それから災害対策本部を設置しまして、24時間体制で当たってきました。その結果、早期に住民の方の生活に支障のない範囲の復旧、応急対策の復旧はできましたので、今後は復旧・復興段階ということで、本日も復旧・復興本部会議を設けまして、他部局の所管になりますけれども県庁全体で復旧・復興に当たっていきます。
 その中で、今いただきました水道、それから用水路、国に対する要望等についてもしっかりと検討して、住民の皆さんが元の生活に戻れるようにしっかりやっていきたいと思います。引き続き、委員の皆様の御意見、御助言いただけると大変ありがたいと思います。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、1点だけ。
 別冊の3ページの顧問会議の件で、今後、確認結果を取りまとめ、顧問会議意見として県に報告するとあります。報告がありましたら、速やかに当委員会にも共有していただきたいと思います。要望です。
 次に、その他ですが、危機管理部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

●灘尾危機対策・情報課長
 資料をお配りしておりますが、鳥取県職員災害応援隊の派遣について、御報告させていただきます。
 先ほど説明させていただきましたとおり、台風第7号による被災地の支援が必要な状況にございます。鳥取県職員災害応援隊というスキームを使いまして、鳥取市佐治町、八頭町、今のところ要請のある市町に、今日から当面の間、職員の災害応援隊、ボランティア組織のようなものですけれども、1日当たり30人の予定で派遣いたしました。朝8時半から、第二庁舎表玄関で出発式もさせていただきました。
 今後、他の市町村から要請がありましたら、その時点でまた派遣を検討したいと思います。

◎安田委員長
 ただいまのことについて、よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 本当に暑いので、職員の方々の健康にも留意していただきたいと思います。
 それでは、意見が尽きたようですので、危機管理部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とします。

午前11時06分 休憩
午前11時09分 再開

◎安田委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き、県土整備部について行います。
 執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告18、令和5年台風第7号による被害状況について(県土整備部関連)について、藤井技術企画課長の説明を求めます。

●藤井技術企画課長
 資料の2ページをお願いいたします。令和5年台風第7号による被害状況について報告します。
 まず、先日、8月19日の谷防災担当大臣の被災箇所の視察に当たりましては、県議会からも御参加いただきましてありがとうございました。
 まず、気象状況でございます。台風に伴いまして、記載しているとおり非常に猛烈な雨が県中部から八頭、鳥取地域に降ったということで、連続雨量につきましては、佐治の中地区で約600ミリに近い雨が降ったところでございます。
 被害状況で、公共土木施設、道路、河川、砂防等につきまして、写真と表にあるとおりとなっております。公共土木施設の被害状況で、本日21日の9時時点では、河川につきましては、95か所、道路は変わらず143か所、港湾も変わらず1か所、合計239か所となっております。いずれにしても調査中で災害調査を継続しているところでございます。
 今後の予定で、日常生活の回復に向けて、社会インフラの復旧を迅速に進めていくことにしております。道路をはじめ緊急を要するところは応急復旧ということで、交通の回復を図り、孤立集落の解消を図ったところでありますが、引き続き災害査定を待たずして復旧を実施していくということで考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告19、県道樗谿公園線の倒木事故をうけての緊急点検について、米田道路企画課長の説明を求めます。

●米田道路企画課長
 資料3ページを御覧ください。8月3日に発生しました県道樗谿公園線における倒木事故を受けまして、今後の台風期に備えて県管理道路植栽の緊急点検を実施しましたので、その概要を報告いたします。
 1番に事故の概要と被害状況を記載しています。8月3日午後3時20分頃に鳥取市上町地内の県道樗谿公園線におきまして、沿線の樹齢200年以上のモミの木が根本から倒れる事故が発生いたしました。事故の発生場所と写真等は3に記載しております。この事故で、通行中の70代の女性が巻き込まれましたが、軽傷でございました。一方、隣接する鳥取市歴史博物館やまびこ館に駐車していました軽自動車に倒木が直撃しまして、損壊しております。こちらについて、けが人はございませんでした。
 2番に事故後の対応と原因等を記載しております。倒木は、翌日の8月4日に撤去済みですが、現地で確認いただいた樹木医の所見では、倒木の主な原因は寿命及び根腐れとのことです。通常、モミの木の寿命は200年から300年ということですが、敷地が狭いため、根が張りにくく、また、水路横であったために水分が多いことから、早期倒壊に至ったのではないか。この前兆をつかむのは極めて困難だというコメントをいただいております。
 なお、倒れた木があった土地は県の道路区域に指定されておりますので、今後の対応については土地所有者等の関係者と調整中でございます。
 4番に緊急点検の実施結果ということで記載しております。この事故を受けまして、県内の全事務所の県管理道路における道路植栽、3メーター以上の高木約1万5,000本を対象に、傾斜等の変状がないか目視による緊急点検を実施しましたが、異常は確認されておりません。
 引き続き、腐朽や空洞化等の異常の有無について、今月中の完了をめどに調査を実施しているところでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告20、高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議の要望について、井上道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。

●井上道路企画課高速道路推進室長
 高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議の要望について報告させていただきます。
 この会議は、高速道路の整備が遅れている10県の知事で組織して、平成21年度から要望活動を行っております。令和2年度から昨年度まではコロナ禍であったため、本県知事が代表して行っておりましたが、今回は佐藤宮崎県副知事をはじめ、各県からも御参加いただき、自由民主党、梶山幹事長代行と、国土交通省、吉岡技監に要望活動を行いました。
 主な要望項目としては、大規模災害に備え国土強靱化を進めるため、高速道路ネットワークの早期形成を図ることと、国土強靱化基本法が改正されたことから、国土強靱化に必要な予算や財源を別枠で確保すること、高速道路の4車線化優先整備箇所の早期整備について要望を行いました。
 要望の結果、高速道路ネットワークの整備について御理解いただいており、国土強靱化基本法が改正されたことから、早期整備に向けた予算確保に取り組んでいく等の御回答をいただきました。今月末には来年度の国の概算要求が提出されて、12月には政府予算案が決定しますが、高速道路のネットワークが早期に整備されるよう、引き続き10県知事会議で要望活動を行っていきたいと考えております。

◎安田委員長
 報告21、北条湯原道路(倉吉西IC~(仮称)福山IC間)の開通見通しについて、西土井道路建設課長の説明を求めます。

●西土井道路建設課長
 北条湯原道路の倉吉西インターチェンジから仮称福山インターチェンジ間の開通見通しについて報告します。
 1つ目の開通区間で、下の図において赤線で旗上げしております3.8キロについては、令和一桁台半ばの開通を目標に整備を進めているところですが、令和7年3月に開通予定となり、県立美術館開館に間に合う見通しとなりました。
 2つ目のインターチェンジの名称について、現在仮称となっております小鴨地内の仮称小鴨インターチェンジを倉吉小鴨インターチェンジ、福山地内の仮称福山インターチェンジを倉吉南インターチェンジとすることについて、地元倉吉市と協議し、御了解いただいておりますので、これに決定したいと考えております。
 最後に、アクセス道路の開通見通しです。生田地内のさんさんプラザ倉吉付近から倉吉小鴨インターチェンジに至る仙隠岡田線の北野バイパスについては、令和7年3月までに開通する予定となりました。

◎安田委員長
 続いて、報告22、第14回中海会議の開催結果について、村尾河川課長の説明を求めます。

●村尾河川課長
 第14回中海会議の開催結果についてでございます。沿岸住民の命と財産を守り、美しい中海の自然環境を次代に引き継ぐため開催された同会議の結果を御報告いたします。
 8月17日、松江市で、国土交通省の中整局長、農水省の中四国農政局長、それから鳥取、島根両県知事と関係市長の出席で開催されました。
 県土整備部といたしましては、4つの部会の中海湖岸堤等整備に係る調整会議の部会に属しておりますので、4の(1)中海及び境水道の堤防、護岸等の整備について、御報告いたします。
 1つ目、中海湖岸堤等整備に係る調整会議から中海湖岸堤整備の進捗状況について報告されまして、大橋川拡幅の前段階で中海湖岸堤を先行して時系列的に整備するという手順どおり、引き続き湖岸堤整備が進められることが確認されました。
 2つ目、20年間で中海の最大水位は変化が見られないものの、近年の平均水位の上昇傾向、約15年前の5か年の平均水位を対比いたしますと、8センチ程度上昇が見られますので、これを踏まえて治水計画の見直しの必要性につきまして国のほうで継続して分析、検討予定との報告がありました。
 主な意見といたしましては、知事の意見として、洪水防止のためにできるだけ下流側の堤防整備を急いでいただきたい。灘町工区が令和5年度、今年度に完成という予定となっておりますが、その他の整備箇所がまだありますので、そちらのほうもぜひ進めてほしいというようなこと、それから、風向きや気圧などの気象条件の変化につきまして、ぜひ安全側に考えていただいて、地元の意向も尊重して計画策定や事業実施をお願いしたいというような発言がございました。
 次ページは、その湖岸堤の整備状況を示したものでございますので、後ほど御確認いただければと思います。

◎安田委員長
 なお、報告23、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○川部委員
 5ページ、北条湯原道路。県立美術館のオープンに間に合うようにということで、ありがたいなと思っているのですけれども、はわいバイパスのほうはやはり間に合わないですか。

●西土井道路建設課長
 はい。はわいバイパスのほうは、北条道路のアクセス道路となりますので、はわいインターチェンジの、北条道路の開通が予定されております令和8年度までに開通できるように、今、整備に取り組んでいるところです。なかなかちょっと、延長もありますし、予算のほうもそこまでついていないという状況もありまして、美術館の開館までの供用というのは難しい状況となっております。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○中島委員
 台風7号の災害で迅速なのは感謝している。鹿野でもみんな喜んでいたからいいのだけれども、特に佐治、用瀬、八頭も、河川でえぐれているのは水流が収まるまでは大きな土のうとかつけないのか。

●藤井技術企画課長
 今、通行に支障になるところということで、道路を中心に応急で復旧してきたところでございます。どうしてもえぐれているところに関しては、川を守る観点からいきますと、当然、水が引いてこなければ、さらに深掘りされているというのが十分考えられるので、そこまでの状況を確認した上でやらなければいけないと。

○中島委員
 自分には僅かだけれども佐治にも用瀬にも知人がいて、今、便利なもので写真を送ってくる。このときに言われたのは、住民はとにかく近いから支所などの窓口に行く。そうすると、たらい回しにされると。昨日の電話で怒られた。あそこは一応国道だけれども、県管理でしょう。支所に行くと、職員が県のほうに回してくださいみたいなことだから、たらい回しがないように、県と、特に中部、東部の市町だろうと思うけれども、どこか1点のところに行ったら全部通じるようにしてよ。

●小田原県土整備部長
 住民の方の御意見が今どうなっているのかというのを県に速やかに伝わるようにということですよね。市町村とも十分に連携を取ってまいりたいと思いますし、ちょうど現在検討中ですけれども、現地で住民の方の声をしっかり聞き入れることができるような体制を、県としてもちょっと考えてみたいなと、今回の災害に当たってはそういう対応をしっかりと取っていきたいと考えております。

○中島委員
 支所が一生懸命やっているのは知っているよ。

◎安田委員長
 よろしいですか。

○銀杏委員
 今のところで、写真にも出ていますように、私も行ってきたのですけれども、1つには、河川で堤防がえぐれて、その上を走っています道路が一緒に剥ぎ取られていて、なかなか緊急車両等以外が通れなくなっていたりとか、今も通行止め、制限もされておりますよね。そういうこともあるので、まずインフラの、道路交通が元に戻るようにということ、それから、電気は幸いにも停電していないのですが、上下水道が大分やられていて、水道が来ていないということ、この辺をまず最初にやらなければいけないなと思うわけです。ただ、見てみると、道路の下に走っている下水管がやられていたり、危機管理部にも質疑があったのですが、農業用水路の導入管、取水口が一緒にえぐれてなくなっているところもあるものですから、早急に大型土のうで動線を確保する必要があるのです。上下水であったり、これからも農業で水が要りますので、用水路の復旧も一緒にやらなければいけないと思うのですが、これはどのくらいのスケジュール感で考えておられるのか。早くやってほしいのですが。

●小田原県土整備部長
 今の農業用水路の取水に関しましては、農林水産部の所管になりますので、私どものほうで工程的な、スケジュール的なものはちょっとお答えできないですが、いずれにしても地域の方としてはやはりお困りの状態だと思いますので、支所と一緒になって、県の中でも県土整備部と農林水産部と、そういうお声をいただいたところは情報共有しながら、対応できればと考えます。
 
○銀杏委員
 どちらにしましても、市と関わっている事業が結構あるものですから、よく連携を取って、県の部署の中でもそうですけれども、市とも連携を取って進めていただきますようにお願いいたします。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○東田委員
 東部地域、大災害が発生しまして、本当に日夜御努力いただいて、通行止めが解消されて本当にありがとうございました。
 くまなく災害の箇所を確認させていただいたのですけれども、大体河川に隣接した道路というのは、ほとんど増水と流水の洗掘で路肩の根入れのところから中身が出ていって崩落していくという形になっているのが多数見受けられました。今後、復旧に向かっていくのですけれども、洗掘されない工法について、鳥取大学工学部もあるわけですし、国交省もその辺のいろいろな全国の事例もあると思いますので、復旧に当たってはそういう洗掘されない工法というのをぜひ研究していただきたいなと思っております。

●藤井技術企画課長
 今の御意見につきまして、河川の被災に関しましては、鳥取大学とも連携を図りつつ進めさせていただきたいと思います。また、斜面の崩壊に関しましても、形状が大規模なものもいろいろと出ております。地盤の教授、有識者のほうですね、大学とも連携を図りつつありますので、そちらのほうも進めていかなければなと思っております。

○東田委員
 現地の方に、鳥取大学の学生とか教授とか、こういう現場を見に来ておられるのですかと言ったら、いや、全然見ていないなというようなことを言っておられましたので、ぜひこういう機会に大学のほうも現地を見ていただいて、生きた教材になりますので、今後の研究にやっていただきたいなと思っております。

◎安田委員長
 ほかにございますか。
 次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見がないようですので、県土整備部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とします。

午前11時31分 休憩
午前11時33分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、地域社会振興部について行います。
 執行部の説明はマイクを使ってお願いいたします。特に、数字の説明等、読めば分かるものに関しては、要領よく簡潔にお願いいたします。
 それでは、報告24、令和5年度普通交付税(市町村分)の交付額について、松﨑市町村課長の説明を求めます。

●松﨑市町村課長
 地域社会振興部の2ページを御覧ください。先月7月28日に令和5年度の普通交付税の交付額が決定しましたので、市町村分の状況につきまして御報告いたします。
 まず、1の交付税の概要につきまして、現金で交付されます臨時財政対策債を含めた実質的な普通交付税につきましては、総額で889億円、前年度と比較して約4.1億円、0.5%の減となっております。
 次に、2の(1)主な増減理由につきましては、基準財政需要額は1,561億円と、前年度と比較して13億円、0.8%の増となっております。これは、公共施設等の光熱費の高騰に係る費用が包括算定経費として計上されたことが主な要因となっているほか、介護給付費負担金などの高齢者保健福祉費の増加を反映したことにより需要額が増加となったものです。
 他方、基準財政収入額は671億円と、前年度と比較して18億円、2.7%の増となっております。収入の増加理由としましては、消費が堅調であったことによります地方消費税交付金が増加したことに加え、境港市などの大規模バイオマス発電所の新設による固定資産税の増加などによるものとなっております。
 次に、2の(2)増減率の大きい団体につきまして御報告いたします。各市町村の交付税額の増減額・率につきましては、3ページの表のとおりとなっております。特に増減の多い団体は、日吉津村が6.3%の増、境港市が4%の減、伯耆町が3.2%の減となっております。日吉津村は、保育所等の在籍人数が増えたことによる社会福祉費の増や、先ほど御説明した公共施設等の光熱費の高騰に係る費用といったものが増加の要因となっております。境港市につきましては、大規模バイオマス発電所の新設により固定資産税が増加したことによって、交付税額という意味では減額となっております。伯耆町は、保育所等の在籍人数が減ったことによる社会福祉費の減、また、過去に起債した地方債の算入終了による公債費が減少したことによって交付税額が減ったものとなっております。
 以下、説明は省略いたしますが、参考として、県分の交付額も記載しておりますので御覧ください。
 なお、先週の台風7号の被害に迅速に対応すべく、9月に交付予定の普通交付税のうち、鳥取市、八頭町、三朝町分につきまして、その一部を繰り上げて交付いただくよう、総務省と現在、調整を進めているところでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告25、「伸びのびトークin日野町」の開催結果について、中島県民参画協働課長の説明を求めます。

●中島県民参画協働課長
 資料の4ページをお願いします。県民の皆様とその地域が直面する課題などについて意見交換を行う伸びのびトークを、5年ぶりに8月18日に日野町で開催しました。日野町では、平成28年度に開催して以来7年ぶりの開催となります。
 今回は、「地域づくりと地域社会の維持」というテーマで、まち全体を盛り上げる取組を行っておられる方や高齢者の暮らしを支えている方々と、日野町長と知事により意見交換を行いました。
 4番目の主な意見の内容です。黒坂地区での取組について、黒坂地区に再びにぎわいを戻すために、令和元年10月に黒坂フェスタを初開催して以来、継続して開催してきた成果もあり、若い女性やITの専門家など徐々に協力者も増えてきている。昨年は、日野高校の寮の生徒が参加し、その後、参加メンバーを中心に地域づくりを目的とした任意団体「みらいず」が結成され、高齢者向けのスマホ教室の開催などが継続して実施されているといった意見がございました。
 移動販売事業については、拠点となる母店は地域のスーパーとして存続が求められているため、安定した経営が求められる。車を手放した高齢者等からの求めに極力対応しているが、燃料費の高騰の影響などもあり、町からの支援を受けているものの、経営が難しい。中山間地域の買物対策の支援をお願いしたいといった意見がございました。
 知事からは、黒坂フェスタの取組や若い人の力を導入するということは、定住の促進や少子化対策に役立つものと思われるので、モデル的なプロジェクトとして協調させていただきたい。県の買物支援は、自由度の高いものとしており、日野町で買物環境確保計画を策定していただければ、県も一緒に支援していきたいので、ぜひ活用してほしいといった発言があったところです。
 会議でいただいた意見については、県施策への反映を検討していきます。

◎安田委員長
 続いて、報告26、「未来構想キャンプ2023in鳥取(日南町)」の開催結果について、報告27、「ソーシャルイノベーション合宿」の開催結果について、及び報告28、「とっとり若者活躍局」の発足について、足立県民参画協働課ボランティア社会・SDGs推進室長の説明を求めます。

●足立県民参画協働課ボランティア社会・SDGs推進室長
 資料の5ページをお願いいたします。「未来構想キャンプ2023in鳥取(日南町)」の開催結果について御報告いたします。
 県と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの共催によりまして、未来構想キャンプ2023in鳥取を日南町内各施設におきまして、8月2日から2泊3日で開催いたしました。県内4名、県外11名の高校生、計15名、ヘルスケアとデジタル技術をテーマとしまして、慶應義塾大学環境情報学部生の伴走支援を受けながら、地域課題解決手法の調査研究や町内医療関係者への聞き取りなどのフィールドワークを4グループに分かれて実施し、大学の知的活動を体験いたしました。
 最終日には、3日間の成果を発表する場を設けまして、対話可能なロボットを活用して、高齢者等の体調の異常を検知し通報を行うシステムや、身近な日用品を擬人化し療養者の話し相手となるシステムなど、グループごとに課題解決のアイデアを形にして、日南町関係者に向けて発表いたしました。
 参加した高校生からは、デジタル技術の助けを得ながらも地域や人間の温かさを失わないようにしたい。病院関係者からは、長年の経験を適切に情報収集、蓄積することができれば、実用性あるシステムになるとのコメントをいただきました。
 2の今後の予定でございます。未来構想キャンプでのアイデアを磨き上げ、町や病院関係者、地域での実証を経て、来年2月頃、成果報告できるよう進めたいと考えております。学術機関や企業など、多様な主体の協働・連携の促進及び地域課題の解決へつなげていきたいと考えております。
 続きまして、資料6ページをお願いいたします。「ソーシャルイノベーション合宿」の開催結果について御報告いたします。
 日本財団との共同プロジェクトによる、地域を担う若い人材を育成する取組の理念を引き継ぎ、県内の高校生、大学生等を対象としたソーシャルイノベーション合宿を1泊2日で開催いたしました。なお、この合宿は、昨年度初めて開催いたしましたが、今回、対面での初めての開催となります。
 内容としましては、山陰放送のアナウンサーによるトーク、地域で活躍されている活動家との交流や自分の思いなどを書き出すグループワークなどのプログラムを実施いたしました。
 参加者からは、自分の芯となる考え方を見つけるヒントになった、様々な人と関わることで刺激を受けやりたいことへのエネルギーとなった、などの積極的な感想をいただきました。引き続き、若い人材育成に取り組んでまいりたいと思います。
 続きまして、別冊資料、「とっとり若者活躍局」の発足についてということで2ページをお願いいたします。
 昨日、とっとり若者活躍局として、次世代を担う若者たちが自発的かつ自由な発想で地域課題解決や地域の活性化、魅力発信等の活動を行う組織として発足いたしました。メンバーは、県内在住の高校生、大学生、39歳以下の社会人、総勢37人となっております。活動内容としましては、人口減少対策や地域課題解決に向けたプロジェクトを自ら企画し実施いただくこと、とっとり未来創造タスクフォースとの連携、知事、県幹部職員との意見交換等を想定しております。
 昨日の発足式では、オンラインでの参加11名を含む32名のメンバーに出席いただき、学生、社会人それぞれの代表の方に決意表明をしていただきました。第1回会議では、発足式での知事からの激励や、とっとり未来創造タスクフォースによる県の課題についての説明を受けまして、今後、活躍局で取り組みたいことなどについて、活発な意見交換を行っていただきました。主な意見は、2の(5)に記載のとおりです。
 今後は、メンバーによる意見交換を通じて課題意識を共有し、それぞれが目指す方向性を固めていき、方向性の近いメンバーでプロジェクトチームを組み、具体的な活動を進めていく予定としております。プロジェクトの実施や提言などの活動を通じて、持続可能な地域づくりや地域で活躍する人材の育成につなげていきたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告29、「第2回多様な性を認め合う社会づくり研究会」の開催結果について、古田人権・同和対策課長の説明を求めます。

●古田人権・同和対策課長
 本冊の7ページをお願いいたします。「第2回多様な性を認め合う社会づくり研究会」の開催結果について御報告申し上げます。
 まず、これまでの経過でございます。本県では、パートナーシップ制度という形によることなく、事実婚と同様の対応を行っているところで、さらなる向上を目指しまして、性的マイノリティの方々がより暮らしやすい社会にするための施策の在り方について、当事者や有識者と共に研究するための補正予算を6月議会で計上しました。7月11日には第1回の研究会を開催いたしまして、当事者の方々などに、日頃感じておられることや行政への要望などについて御意見を伺い、パートナーシップ制度的なものはあったほうがよい、届出制度とか電子申請ができたらよいなどの御意見をいただきました。
 8月1日に開催いたしました第2回の研究会では、第1回研究会での意見を踏まえて作成した制度案を提示し、改めて当事者の皆様に御意見を伺いました。第2回研究会の資料の抜粋は、8ページに記載のとおりでございます。
 主な意見といたしましては、7ページの中段に記載しておりますが、パートナーの子どもや親も含めたファミリーシップがよいといった新たな御意見、宣誓より届出がよいと思っており、制度案も届出でよい、電子申請ができるのがよいといった、制度案について肯定的な御意見をいただきました。
 2回の研究会を踏まえた現在の制度案のスキームにつきましては、下の図のとおりでございまして、現在、県が行っている取組をさらに発展させ、性的マイノリティのカップルが互いを人生のパートナーとして、また、その親と一緒に家族として協力し合う関係について届け出て、事実婚と同様の行政サービスを利用できるようにし、市町村と連携しながら、この取扱いを県下全域に広げていくという案でございます。今後は、要綱案等を作成して、研究会で御意見を伺うこと、市町村に協力を依頼していくことを並行して行うなど、速やかに準備を進めてまいりたいと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告30、三上紗也可選手(水泳・飛込)のパリ五輪出場内定について、小林スポーツ課長の説明を求めます。

●小林スポーツ課長
 三上選手におかれましては、7月の福岡世界水泳において7位入賞となり、パリ五輪の出場内定を決められました。引き続いて、8月に行われましたワールドカップ・スーパーファイナルという格の高い大会におかれましては、中国選手に食い込む形で2位ということで、世界トップレベルの実力を維持されていることが証明されたものと思います。引き続き、来年のパリ五輪に向けまして、期待を持って支援していきたいと思います。

◎安田委員長
 続いて、報告31、ねんりんピックはばたけ鳥取2024公式YouTubeチャンネルの開設について、吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長の説明を求めます。

●吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長
 10ページをお願いいたします。来年度開催されますねんりんピックはばたけ鳥取2024でございます。全国から来県される選手団はじめ、県民の皆様にねんりんピックを広く御紹介するため、大会公式YouTubeチャンネルを開設いたしました。とりネット、それからねんりんピック鳥取大会の公式ホームページからアクセスしていただけるようになっております。
 第一弾といたしまして、健康体操「咲花笑(さかえ)」と言っておりますが、PRキャラバン隊が今、県内イベントで各地を回っておりますけれども、そのときにアトラクション的に披露していただくためにつくっておりました健康体操をアップしております。
 今後、来県者の方向けのPR、ねんりんピックの選手団として来られる方々に、お勧めスポットですとかグルメ紹介といった鳥取県を楽しんでいただけるような情報、また、ねんりんピックの紹介ということで、県内の皆様、ねんりん世代だけでなくて幅広い方々にねんりんピックを知っていただくために、競技の紹介でありますとか選手の皆さんの意気込みだとか、そういったものの動画もアップしていきたいと思います。これから鳥取県の大会を楽しみにしていただけるような情報をたくさんアップしていきたいと思います。

◎安田委員長
 続いて、報告32、鳥取県西部総合事務所3号館・米子市役所糀町庁舎の竣工について、仲田西部総合事務所県民福祉局副局長兼西部振興課長の説明を求めます。

●仲田西部総合事務所県民福祉局副局長兼西部振興課長
 11ページを御覧ください。西部総合事務所米子保健所の移転及び米子市役所糀町庁舎の整備を図るため、県と米子市がPFI手法により共同整備を進めておりました県内初の県・市町村による合同庁舎がこのたび竣工いたしました。竣工式は8月17日に予定していたのですが、台風第7号による被害の状況を鑑みまして、急遽、中止とさせていただきました。参加を予定していた議員の皆様、申し訳ありませんでした。
 新庁舎の概要は、鉄骨造りの3階建てで、延床面積3,669平米、事業期間は設計から維持管理期間を含めまして、令和3年度から令和14年度までとなっております。
 総事業費は、施設整備、維持管理費を合わせまして、約23.4億円となっております。
 運営方式につきましては、民間の資金、経営能力、技術的能力を活用できるPFI方式によっております。新棟の整備・運営につきましては、民間が施設を建設して、完成後に所有権を移転し、民間が維持管理を行うBTO方式、既存棟の改修・運営につきましては、民間が施設を改修するRO方式を採用しております。
 設計・施工・監理・維持管理につきましては、特別目的会社であるがいなSSJパートナーズ株式会社となっておりまして、美保テクノス、県内事業者が代表企業となった初めてのケースとなっております。
 移転の概要で、今回の整備に伴いまして、県民の方に分かりやすいように本館を1号館、新館を2号館、新棟を3号館と建物の名称を変更しております。
 今回竣工いたしましたのは、糀町の3号館になります。まず最初に、青の矢印、西部総合事務所の1号館に入っておりました米子県土整備局、建築住宅課が3号館に移転します。あわせまして、米子市役所の都市整備部が3号館へ移転いたします。それと、赤の矢印、東福原にありました米子保健所と県民福祉局の福祉系の2課が1号館、2号館に移転いたします。西部総合事務所の1号館にありました西部県税事務所が米子市役所に移転することになります。
 これまで糀町と東福原にありました西部総合事務所の組織が糀町に集約されることと、類似業務を行う県と市の組織を近接配置することによりまして、今まで以上に業務連携ができるようになります。
 それと、新庁舎の特徴及び期待される効果を4つまとめてございます。まず1つ目、県内初の県・市町村による合同庁舎ということで、庁舎の施設整備・維持管理費、合同の整備によりまして約9%、1.7億円の削減効果があります。
 2つ目、県と市の業務連携による住民サービスの向上ということで、建築行政の相談とか道路占用・許認可、県税・市税の相談等、窓口のワンストップ化が図られます。それと、迅速な災害情報の共有による道路陥没、河川氾濫時などにおける初動対応の連携ということで、災害対応力の強化が図られます。引き続きまして、住民サービスの向上に向けて、県と市で知恵を出しながら業務連携を進めていきたいと考えております。
 3つ目、「人と環境にやさしい庁舎」をコンセプトに設計されております。同一階の段差解消など、全ての人が使いやすい設計ということで、とっとりUD認証施設の第1号を取得しております。それと、太陽光発電の設置など省エネルギー化を図りまして、BELSの最高ランクである5つ星の獲得、省エネ性能の高い建物に与えられるZEB Readyの認証を取得しております。さらに、環境負荷の少ない資材を使用するなど、建築物の品質を総合的に評価いたしますCASBEEでAランクを取得しております。
 4つ目、災害に強い庁舎の実現ということで、太陽光発電設備によりバックアップ電力を確保し、非常用発電機の屋上配置により災害時も庁舎機能を維持できるようになっております。
 県と市による合同庁舎の利点を最大限発揮できますよう、業務連携による住民サービスの向上に努めていきます。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○銀杏委員
 5ページの未来構想は、今後、実証事業を行うということですけれども、書いてある高校生の発表内容についてということなのでしょうか。それから、こうした実証を行うのは、地域はやはり日南町に限ってということなのでしょうか。全県的にあちこちでやるのでしょうか。

●足立県民参画協働課ボランティア社会・SDGs推進室長
 まず、地域についてですけれども、今年度は日南町でさせていただいたということであって、昨年度は大山町と南部町に御参加いただいて実施しております。
 今年度は日南町で進めていくのですけれども、来年度どこでするかというのは、まだ定めておりませんので、今後、日南町の進み具合ですとか、ほかの自治体の意向も踏まえながら検討していきたいと考えております。

○銀杏委員
 発表内容について、日南町に限ってやるということですね。

●足立県民参画協働課ボランティア社会・SDGs推進室長
 そうですね。これは日南病院ですとか、日南町の関係者の意見を踏まえて、今回、4つの成果につなげたということですので、また別のところでしたら、別の内容になるかと思います。ただ、まとまれば、ほかの自治体に展開することも考えております。

◎安田委員長
 ほかはよろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、地域社会振興部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)なし。
 意見がないようですので、地域社会振興部については以上で終わります。
 なお、この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、本日、危機管理部から報告のあった島根原発1号機の廃止措置計画についてであります。
 当委員会として、中国電力株式会社を参考人として招致し、詳細の説明を求めることとしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 なお、参考人招致の決定については後日改めてお諮りしたいと思いますが、その詳細の調整については委員長に御一任いただくこととしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして、地域県土警察常任委員会を閉会いたします。

午前11時58分 閉会

 

 

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