会議の概要
午前10時16分 開会
◎安田委員長
ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、本日の常任委員会は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩を取り、本会議における付議案に対する質疑、付議案の常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うことといたします。
また、付議案の予備調査については、輝く鳥取創造本部、県土整備部の順で執行部の入替えを行いますので、委員及び執行部におかれましては、併せて御承知いただきますようお願い申し上げます。
それでは、会議録署名委員を指名いたします。
会議録署名委員は、伊藤委員と中島委員にお願いいたします。
最初に、輝く鳥取創造本部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、鈴木観光交流局長の総括説明を求めます。
●鈴木観光交流局長
輝く鳥取創造本部議案説明資料、予算に関する説明書を御覧ください。本日、遠藤本部長、海外出張のため、私のほうから説明させていただきますことをお断りさせていただきます。
2ページ、令和5年度鳥取県一般会計補正予算(令和5年8月18日専決)、この専決処分の承認をお願いするものでございます。
3ページでございます。案件は観光戦略課、令和5年台風第7号に係る観光支援事業4,000万円でございます。先般の台風第7号では、県内多くの箇所で被害が生じまして、三朝温泉におきましては旅館で浸水ですとか土砂流入、はたまた大きな被害のところは、露天の河原風呂も壁が流れたりという被災が確認されたり、また、その台風期間中プラスその後のキャンセルも生じているということで、旅館は全て運営を数日内に始めているところなのですけれども、風評被害も発生している現状でございます。
こういったものに対応していくために、8月補正の専決で今回の事業をお願いしたものでございまして、県内観光事業者様、三朝町、三朝の旅館組合といった皆様の御意見を伺いながら、大手旅行サイトの宿泊割引の拡大ですとか情報発信等を行い、風評被害払拭を図ろうとするものでございます。
詳細は副局長から説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、濵本観光交流局副局長の説明を求めます。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監
4ページをお願いします。令和5年台風第7号に係る観光支援事業として4,000万円でございます。
事業の目的で、8月の台風第7号によりキャンセルなどの影響が出ている県内観光業への風評被害の防止などのため、6月で御承認いただきました閑散期における観光需要喚起促進対策事業の、大手宿泊サイトを活用した宿泊割引の割引額の増額、引上げと、「元気な鳥取県」を情報発信する事業でございます。
具体的な内容は2番のところで、旅行需要喚起対策事業としまして6月補正で予算化をお願いしました予約サイトを活用した宿泊割引を、表のように割引額を増額したいと思っております。具体的には、5,000円以上のものは割引額を1,000円から1,500円に、1万円以上のものは割引額を2,000円から3,000円に、予算額でいいますと合計2,500万円の増額でございます。
2番のところ、「元気な鳥取県」の情報発信として1,000万円でございます。三朝町などと連携して風評被害を防止するため、「元気な鳥取県」を情報発信するということで、観光連盟のホームページですとかツイッターを活用した特産品キャンペーン、また、河原風呂の再開などをPRしていきたいと思っております。
被災者温泉入浴支援、500万円でございます。温泉地の風評被害の防止とともに、被災された方に対して癒やしの時間を提供するため、入浴できない世帯に対して日帰り温泉をしていただく事業でございます。実際には8月20日から24日までの中で4日間実施して、合計48人に入浴していただいております。やっと元気が出たというような声を頂戴しております。
◎安田委員長
ただいまの説明について質疑等はございませんか。
○川部委員
旅行需要喚起で、実施時期が9月中旬開始で調整中となっております。専決でやる意味があったのか、ちょっと詳しく教えてください。
「元気な鳥取県」の情報発信、予算額1,000万円で、結構かかるものだなという感じを持っているのですが、どういう内訳なのか教えてください。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監
まず予約サイトのほうの時期ですけれども、大手宿泊サイトに予約の割引をお願いする作業に一定の時間がかかります。宿泊サイトによっては、割引のシステムに載せるまで一定の時間がかかるものですから、9月中旬となっておりますが、もちろんなるべく早く専決したときから取り組もうとしております。少し時間がかかっているようですけれども、御理解をお願いしたいと思います。
2番の情報発信の内容ですが、観光連盟のホームページなどでの「鳥取は元気です」の発信、それから三朝温泉の特産品が当たる「鳥取県は元気です」のツイッターを活用したキャンペーン、三朝町内の宿泊者を対象にした、町内で活用可能なクーポン券の発行、河原露天風呂の再開のPRなどを予定しております。個別の金額は、また御報告させていただけたらと思います。
○川部委員
最初のほうの需要喚起で、実際に執行するのはまだ先になるということですか。準備に時間がかかるというところで、2,500万円を執行するのは、別に専決でなくてもよかったということになるのです。駄目だと言う気はないのですけれども、何でも専決でやるのはどうかなと思っていて。
元気な鳥取も、機動的にやっていくというところなのですけれども、どこに対してどれだけの予算をかけているというのがちょっとよく分からなかったので、またこれは教えてください。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監
大手宿泊予約サイトは、割引のシステムに載せるまでに、システム上一定の期間がかかることになっております。ですから、早く事業にかかろうと思えば、早く宿泊予約サイト等と調整する時間が必要になりますので、お認めいただいたことによって、着手、交渉、調整が早くできますので、御理解いただきたいと思います。
●鈴木観光交流局長
補足いたしますと、まずOTAと契約を結んでから進めていきますので、9月補正ですと契約がその後になってくる。そうなりますと、スタート自体もまた少しずれてくるということで、今、9月中旬開始と書いておりますけれども、できるだけ早く、9月10日には至らないぐらいまでに、8日、9日あたりには始めたいということで、先に契約のほうを進めたいということで専決させていただいたものでございます。
◎安田委員長
よろしいですか。
ほかにございませんか。
1点私も確認させてください。この主な事業内容の(1)は、三朝に限ったことではないわけですよね。県内でよろしいのですよね。その辺り、ちょっと対象が不明瞭だなと思いましたので。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監
旅行需要喚起対策、予約サイトを活用したものは、三朝だけではなく全県を対象としております。
◎安田委員長
今回の災害に遭った、被災された温泉街は三朝だけなのでしょうか。
●濵本観光交流局副局長兼サイクルツーリズム振興監
大きな被害はやはり三朝が突出しておりますが、雨漏りですとか、そういう被害はほかの温泉地にもございました。また、キャンセルも、やはり三朝が圧倒的に多いのですけれども、ほかのところにもございます。
◎安田委員長
中部の三朝以外、東部にも温泉街があると思いますので、そういったところの目配りを忘れないようにお願いしたいと思います。要望です。
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とします。
午前10時27分 休憩
午前10時29分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
初めに、小田原県土整備部長の総括説明を求めます。
●小田原県土整備部長
県土整備部に係る議案説明資料に基づき、御説明させていただきます。
資料の2ページをお願いいたします。県土整備部として今回お願いしておりますのは、議案第1号、令和5年度鳥取県一般会計補正予算(第3号)に係る専決処分の承認でございます。
資料の3ページをお願いいたします。このたびの補正は、8月14日から16日にかけて通過した令和5年台風第7号の影響に伴う災害復旧事業のほか、緊急修繕や樹木伐採、河道掘削など、国庫補助の対象とならない維持的工事、また市町村が主体となって実施する斜面対策の間接補助事業で、公共事業費26億3,400万円の補正、補正後計516億7,100万円余でございます。
詳細は各課長から説明しますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、関係課長から説明を求めます。
藤井技術企画課長の説明を求めます。
●藤井技術企画課長
資料の4ページをお願いいたします。建設災害復旧費でございます。このたびの令和5年台風第7号により被災しました道路・河川等の公共土木施設の機能を速やかに復旧するためのものでございます。
主な事業箇所としましては、国道482号・佐治川、県道麻生国府線・私都川をはじめとしまして、生活の安全・安心を回復するための応急対策の事業でございます。
補正の額は15億円で、当初と合わせまして39億5,500万円余でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、村尾河川課長の説明を求めます。
●村尾河川課長
資料5ページをお願いいたします。河川維持管理費でございます。
河川維持管理費は、河川管理施設を管理していく上で応急措置等を行っているものですが、今回の台風第7号により損壊を受けた施設についての補正でございます。
主な内容としましては、護岸修繕として曳田川、それから水位計の修繕として三徳川ほかでございます。
補正の予算としましては3,000万円で、補正前と合わせまして3億6,680万円余となるものでございます。
続きまして、6ページをお願いいたします。樹木伐採・河道掘削等緊急対策事業でございます。
樹木伐採・河道掘削につきましては、5か年加速化対策等の予算を活用して計画的に実施しているところですが、このたびの台風第7号の出水により著しい堆積等がございましたので、緊急的に土砂の撤去の費用とするものでございます。主な箇所として私都川ほかでございます。
金額としましては補正額が7,000万円で、補正前の予算と合わせまして5億2,270万円でございます。
続きまして、7ページをお願いいたします。大規模漂着流木等処理対策事業(海岸)ということで、これは今年度新規の事業となります。
海岸につきましては、漂着ごみ等の処理を例年環境省の補助事業を活用して行っておりますが、このたびの台風第7号の出水によりまして海岸に流木等がかなり堆積しております。これらを除去するための事業として、今回補正を行うものでございます。
主な実施箇所といたしましては、北条海岸、岩美海岸等、県下、東・中・西、かなり被害が出ておりますので、そういった箇所をまとめて県土整備部所管で2億5,000万円とするものでございます。
続きまして、8ページをお願いいたします。佐治川ダム堆積土砂緊急撤去事業、今年度新規の事業でございます。
佐治川ダムのダム湖の土砂の撤去につきましては、例年ダム管理費として当初の予算もいただいているところではございますが、このたびの台風第7号で異常に堆積した土砂を早急に撤去するための撤去費ということで1億円の補正予算とするものでございます。
以上、河川課の事業といたしまして4件、計4億5,000万円の補正予算とさせていただくものでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、下場治山砂防課長の説明を求めます。
●下場治山砂防課長
9ページをお願いいたします。治山費のうち単県公共事業の治山維持修繕費であります。
台風第7号により既存治山施設に破損や不具合が生じたものに関しまして、災害復旧事業の対象とならない修繕及び点検等の経費としまして、4,500万円を増額補正するものであります。
続きまして、10ページをお願いいたします。単県斜面崩壊復旧事業でございます。
国庫補助事業や県単独事業である急傾斜地崩壊対策事業の対象とならない規模の斜面崩壊地の復旧対策としまして、市町が事業主体として行う事業に対し、県費補助を行うものであります。
崩壊箇所の早期の復旧のため、市町から要請があった場合に速やかに対応できるよう、1,500万円の増額補正を行うものであります。
以上、治山費として6,000万円の増額補正でございます。
続きまして、11ページをお願いいたします。河川総務費のうち砂防に関する単県公共事業、砂防維持修繕費であります。
砂防施設に破損が生じた場合や急傾斜地崩壊防止施設の修繕、土石流で満砂した砂防堰堤の除石や砂防施設に堆積した土砂の撤去、並びに砂防設備の点検等に要する経費として9,600万円を増額補正するものであります。
続きまして、12ページをお願いいたします。単県小規模急傾斜地崩壊対策事業です。
先ほど御説明しました10ページの単県斜面崩壊復旧事業と同様に、市町に対する補助でございます。
国庫補助事業や県単独事業の急傾斜事業の対象とならない、人家が5戸未満というような箇所について、市町が事業主体として行う事業に対して県費補助を行うものであります。
単県小規模急傾斜地崩壊対策事業は、崩壊した斜面の復旧だけではなくて、予防保全的に人家の影響範囲全体を手当てするための事業で、市町から要請があった場合に速やかに対応するため、1,000万円の増額補正を行うものであります。
次に、13ページをお願いいたします。治山施設災害復旧費でございます。
台風第7号による異常な天然現象により被災した施設の復旧のため総額2億3,000万円、うち3,000万円は単県費による調査・設計費用として増額補正するものであります。
以上、治山砂防課としまして3億9,600万円を増額補正するものであります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
◎安田委員長
続いて、藤本港湾課長の説明を求めます。
●藤本港湾課長
14ページ、漁港維持管理費でございます。
台風第7号によりまして、網代漁港の中に大量の漂着物、流木等が入り込みました。漁船の航行等、困難になっておりまして、災害復旧で対応できない部分の復旧に対する費用とするものでございます。
なお、左下にございます泊地の漁船の周りにありました漂着物に関しましては、16日に撤去完了いたしまして、漁船の航行は可能となっております。
続きまして、15ページをお願いいたします。港湾維持管理費でございます。
鳥取港にも台風第7号によりまして大量の流木等が入り込みました。これも災害復旧の対象にならない流木等がありますので、その撤去費用とするものでございます。
鳥取港につきましては、漂流物がかなりあったのですが、19日土曜日には撤去がほぼ完了いたしまして、現在シーズンのイカ釣りとかは普通に操業に出ていただいております。
続きまして、16ページをお願いいたします。港湾災害復旧費でございます。
鳥取港に、先ほど申し上げました大量の流木等が入り込みました。災害復旧で対応できる箇所の予算とするものでございまして、こちらも先ほど申し上げました19日には撤去がほぼ終わって、船舶の航行が可能となっております。
以上、港湾課、合計2億8,800万円でございます。よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
ただいままでの説明について質疑等はございませんか。
○伊藤委員
土木の皆さん、御苦労さまです。記録的な降雨の中で、中部地区を見て回ったのですけれども、本当に幸い人家に被害がなくてよかったなと思っています。
ただ、気がついたのは、最近直したところでまた災害を受けているところが三朝で何か所かありました。助谷とか鎌田とか、あの周り。護岸などを直した同じところが、このたびまた災害を受けているということが何か所か見受けられましたので、改めてそこは施工方法をもう一度よく検討して、対応されたほうがいいのではないかなということを申し上げたいと思います。
それともう一点、広域的には橋ですな、橋。橋梁の場合、真ん中に橋台を置いたほうが安く上がるのか分からないけれども、あまり川幅がないところは、かえって川の真ん中に橋台を据えることがいいのか悪いのか、特に山間部。三朝などもそうなのですけれども、鎌田のほうか、橋台に大きな流木が引っかかっているのですよね。やはり橋台があることによって流木が引っかかって災害を引き起こすということがありますので、私は技術的なことは分かりませんけれども、その辺もよく検討されたほうがいいのではないかなと思って現場を見て回りました。これだけの雨で公共土木の災害だけで終わったというのは、本当に、まあ皆さんのこれまでの努力の成果だと思っています。
●藤井技術企画課長
河道のほうの再度災害に関しましては、河道の洗掘、もしくは上流側の脆弱部からの剥離といいますか、崩落というところも非常に見えてきていると思います。いずれにしましても、再度災害防止という観点で、被災の現状をよく確認し、防止できるような工法の選択をさせていただこうと思っております。
橋梁に関しましても、上流域の橋台、もともとの経済性も含めて橋梁は設置されているところもありますけれども、上流の土砂の発生の状況等も鑑みて、場所によっては橋梁債というところもあろうかと思いますので、その辺りも確認しつつ復旧を進めてまいりたいと思います。
◎安田委員長
ほかにございませんか。
○川部委員
5ページ、水位計の修繕について、修繕しないといけないのでしょうけれども、設置場所に問題はなかったかというチェックはしないのか。結局これは見られなくなるということなので。
6ページ、樹木伐採です。一応これは今回被害がというところなのでしょうけれども、県管理の河川の樹木伐採は、出先に聞くと予算がないからできないみたいな話があるのですが、今回チェックされましたか。
8ページ、佐治川ダム。砂防ダム、貯砂ダム、佐治川ダムは砂防ダムですかね。ちょっとこの辺の説明をもう少し詳しく教えてください。
●村尾河川課長
まず、5ページの水位計の件でございます。御指摘のとおり、水位計が被災しますと、同じことをしてまた壊れるということがあってはいけませんので、その辺も点検した上で復旧を行ってまいりたいと思います。
6ページ、樹木伐採・河道掘削の予算の確保はどうかという御質問だったと思います。これにつきましては、当初予算、それから5か年加速化対策の予算、あらゆる予算を確保して取り組んでいるところですが、やはり十分ではございませんので、こういった被害等があった場合にはまた補正の御相談をさせていただきたいと思いますし、今後の補正予算についても積極的に確保してまいりたいと思います。
年間の実施スケジュール、箇所ごとの表等を作りながら進捗管理しておりますが、予算確保につきましても、御指摘を踏まえて積極的に確保できるように取り組んでまいりたいと思います。
8ページ、佐治川ダムの堆積土砂撤去の件ですが、佐治川ダムは治水ダムでして、発電等の目的も一部ございます。この貯砂ダムというのは、ちょっと本堤のダムがこの写真に入ってないですが、実は本堤のダムがこの右のほうにありまして、その一番上流端のところに、貯砂ダムということでダム湖に土砂がどんどん入らないようにここで1回土砂をストップさせて、その貯砂ダムの上流で土砂を計画的に定期的に撤去するという役目を持っております。このたびこの貯砂ダムがもう満砂になったということで、補正させていただいたものでございます。
◎安田委員長
よろしいですか。
ほかにございますか。
○中島委員
川の水でね、道路までどさっと落ちているところははっきり分かる。ところが、川の壁がもう崩れようとしているところが何か所もある。目視できるけれども、担当課を呼んで聞いたらドローンをずっと走らせて確認しようかなと言われた。それはそれでいいのだけれども、次にまた台風が来たら恐らく弱いところは削られるからね。そういうところも、いつ頃なのか工事の日程とかは分からないけれども、来年6月ぐらいまでには大概直るのですか。
●藤井技術企画課長
まずドローンの話ですけれども、今回の災害調査で非常に広域的に被災しているところに関しては、まずドローンを飛ばしまして、空からといいますか、遠くからといいますか、被災の状況を細かく確認できるので、今それをやっています。
被災したところの復旧については、当然生活とか安全・安心に係る部分というのは応急でも今の段階で復旧を進めていくという状況でして、個々に関しては当然、次期出水期までに何らかの手だてをしていくという流れになります。
もう一つは、石積みとかの脆弱部に関しては、どうしてもこれは調査していくところで、今回の被害調査の中でもさらに細かく見ていくのですけれども、ようやく今、水が引き、詳細が見えるようになったところです。先ほど洗掘の話をしましたけれども、どうしても川床の川底の部分の、護岸の基礎の部分、根入れの部分の洗われるところが、やはり一番に被災する原因になりやすいので、この辺りをチェックしつつ復旧の手を入れていくという流れになっています。この作業を今やっております。こちらについても当然脆弱部分が見られた場合には災害復旧の手当てをしていくことになりますので、次期出水期までの手当てをしていくことになると思っています。(中島委員「お願いします」と呼ぶ)
◎安田委員長
よろしいですか。
○東田委員
私、河原ですけれども、佐治、用瀬、河原、安蔵、砂見の辺り、くまなく作業現場を見させていただきました。本当に生活道路、482号をはじめとしました道路の応急復旧、大型土のうを積んで片側通行を可能にするという取組、多分不眠不休でやっておられて、3日4日でもう片側通行できるようになり、孤立集落が解消されたということで、本当によく頑張っていただいている。感謝を申し上げます。
そういう中で、大型土のうの土が足らないというような話を業者から聞いたりもしまして、その辺りの状況はどうなのですかね。
●藤井技術企画課長
事務所の工事間流用、あとは県のストックヤードといいまして民有地に今後再利用できる残土をストックしているものがございます。そちらを最優先して使いつつ動いております。良質なものが必要な場合には購入するケースもあるのですけれども、基本的には今使っている、もしくは仮ストックしている土で賄っているというのが現状でございます。(東田委員「分かりました」と呼ぶ)
◎安田委員長
ほかにございませんか。
○銀杏委員
4ページ、道路兼用護岸等が流出崩壊した場合、先ほどもお話がありましたけれども、まず大型土のう等でこれ以上崩れないようにして、道路を確保していくということなのですが、こうしたところに下水道管とかいろいろなものが埋設されているので、後でまた修繕しなければいけないと思うのです。どういうやり方といいますか、順序でやっていくのですか。
6ページ、県内3か所について行うということで、先ほどの答弁で、年間予算でほかも大丈夫ということだと思いましたし、今後、年間予算の増額も検討していくということでしたので了としたいと思うのですが、佐治川を見ていますと、大きな岩が大分あちらこちらに流れておりまして、護岸をあれだけ壊したのが本当に水だけかなと思いましてね。ああした大きな岩がぶつかって壊していったというのも理由としてあるのではないかと思いました。こうした大きな岩についても早急に撤去する必要があるのではないかと思いましたけれども、その点について教えていただきたいと思います。
●藤井技術企画課長
災害復旧に関連する埋設物の関係で上下水に関しましては、被災したところに埋設物があった場合には、その仮応急ということで関係機関のほうで既に復旧に着手されております。本復旧になったとき、今は仮で道を通した後、何らかの形で仮の管をつないで機能回復されているわけですけれども、我々土木と同様に下水道のほうも災害復旧等がありますので、そちらのほうと調整して本復旧のスケジュールでまた埋設すると。工程調整の上で復旧する施設の中に、もしくはもっと適切な場所があればそちらのほうに移設するということで調整していくという段取りになっております。
●村尾河川課長
6ページの河川の中に巨石等があった場合の対処はどうかということでございます。御指摘のとおり、やはり被災原因として巨石が考えられるとか、巨石が残ったままだとまた災害を引き起こす可能性があると思われる場合等につきましては、災害復旧事業等でこの原因となる巨石の除去等も行うことがあると考えております。必ずしも川の石を全て除去するということではございませんけれども、やはり原因となり得ると判断されるものは何らかの対応を取っていくという考えでございます。
○銀杏委員
分かりました。
4ページに関しての質問で、県土整備部に聞いても答えはないかもしれませんが、上水道を全部通していくと、どういう形にしろ給水ができるようになったということなのですけれども、下水のほうはどうされているのかなと思って。何かしらほかの方法で処理されるということについて気になっているところですけれども。
●藤井技術企画課長
切れているところに関しては、その細かい対応状況は聞いていなくて、ちょっと情報がありません。
●小田原県土整備部長
全ての箇所を把握しているということではないのですけれども、下水管が落ちていたところについても仮復旧をされて、運用を再開されている箇所があるのは私も現地で確認しております。もう既に仮復旧等をされていらっしゃる状況だと認識しております。
全てでない場合には、例えば浄化槽とかというやり方はあるのかなとは思います。
◎安田委員長
ほかはございますか。
○斉木委員
個々の話ではないのですけれども、今こうして集中的に、あるいは局地的に豪雨が発生すると、必ず大きな被害が出る。これの対策は、もちろん役所もそうなのですが、建設業協会の皆さん方が一時的にその体制を取っていただいて、一番やっていただいているのですけれども、この辺りの日々の建設業の皆さん方を支えていく、業界を維持していく体制づくりを、どのような具合にやっていますか。高齢化などで業界自体も非常に大変だろうけれども、その辺り、県土整備部全体としてね。
●小田原県土整備部長
まず、今回の台風の応急復旧等に当たりましては、建設業協会の皆様方に多大なる御尽力をいただきまして、この2、3日で通れるようになったり、孤立集落が解消したりということがありますので、本当に感謝しております。
建設業界につきましては、県土整備部、災害が起きる前から、やはり県民の皆様の日々の生活の担い手、守り手として必要な産業だと重々認識しております。そのため建設業界への入職者の皆様がもっと増えるようにということでいろいろな施策を講じておりますし、またそれぞれの業者、関係者の皆様の会社の営業のこともございますので、建設事業に係る予算の確保につきましては、引き続き努力してまいりたいと考えております。(斉木委員「しっかり頑張ってください」と呼ぶ)
◎安田委員長
意見が尽きたようですので、付議案の予備調査については以上で終わります。
暫時休憩いたします。再開は本会議が終わり次第といたします。
午前10時58分 休憩
午後0時22分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の1議案であります。
これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論がないようですので、これより採決に入ります。
それでは、本委員会に付託されました議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託された議案第1号は、原案のとおり承認すべきものと決定いたしました。
以上で付託議案の審査は終了いたしました。
なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
次に、その他の議題として、島根原子力発電所1号機の廃止措置計画に係る参考人招致についてお諮りいたします。
1号機の廃止措置計画については、中国電力においてこのほど第1段階の作業が終了し、第2段階に移行するに当たって作業内容や工程を見直すこととされており、その旨、安全協定に基づいて中国電力から県に対して事前報告があり、当常任委員会においては前回8月21日に危機管理部から報告事項として説明がありました。
これについて、当常任委員会としてより詳細な説明を中国電力に求めることとし、同社の島根原子力本部長、長谷川千晃氏、鳥取支社長で島根原子力本部の副本部長、藪根剛氏、同じく島根原子力本部の副本部長、三村秀行氏、同じく副本部長、井田裕一氏、以上4名を参考人として招致したいと思います。
また、参考人予定者と事前に調整させていただいておりますが、この参考人を招致した常任委員会を9月定例会の開会日である9月19日火曜日、本会議終了後に開催したいと思います。
最後に、参考人予定者と事前に調整した際、参考人から補助者の同席希望がありましたので、これを許可したいと思います。
以上のとおり、当常任委員会として参考人を招致することとしてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、そのように所定の手続をさせていただきます。
以上をもちまして地域県土警察常任委員会を閉会いたします。
午後0時25分 閉会
|