令和5年度地域県土警察常任委員会議事録

令和5年10月11日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
安田 由毅
東田 義博
前住 孝行
伊藤  保
川部  洋
中島 規夫
斉木 正一
銀杏 泰利


欠席者
(なし)


 説明のため出席した者
   半田警察本部長、水中危機管理部長、盛田地域社会振興部長、小田原県土整備部長、
   遠藤輝く鳥取創造本部長ほか

 職務のため出席した事務局職員
   澤田課長補佐、前田係長、吉村主事
 

 1 開会  午前10時00分

 2 休憩  午前10時14分 / 午前10時19分 / 午前10時45分 /
       午前10時57分 / 午前11時22分

 3 再開  午前10時17分 / 午前10時22分 / 午前10時47分 /
       午前11時05分 / 午前11時23分

 4  閉会  午前11時38分

 5 司会  安田委員長

 6 会議録署名委員  中島委員  前住委員

 7 付議案件及びその結果
    別紙日程及び下記会議概要のとおり 

 

会議の概要

午前10時00分 開会

◎安田委員長
 ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 会議録署名委員は、中島委員と前住委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の15議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
 では、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。

○東田委員
 議案第11号から議案第22号までの12議案は、いずれも公の施設の指定管理者の指定についてですが、この12議案に附帯意見を付したいと思います。

◎安田委員長
 ただいま東田委員から、議案第11号から議案第22号までの12議案に対する附帯意見の提案がありましたが、これらの各議案が可決すべきものと決定されましたら、改めて附帯意見の案をお示しいただき、お諮りすることといたします。
 その他御意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 採決については、附帯意見に関する発言のあった議案第11号から議案第22号までの12議案とそれ以外の付託議案に分けて採決することとしてよろしいでしょうか、お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 それでは、議案第11号から議案第22号までの12議案について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、議案第11号から議案第22号までの12議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、附帯意見についてお諮りいたします。
 先ほど東田委員から提案がありましたが、附帯意見案を皆様にもお配りいただきたいと思います。
 東田委員、附帯意見案を読み上げてください。

○東田委員
 それでは、附帯意見の案を朗読させていただきます。
 議案第11号から議案第22号までの公の施設の指定管理者の指定について、12議案に対する附帯意見といたしまして、このたびの指定管理者更新に向けては、産業振興条例の趣旨を踏まえつつ、県外事業者の参入要件を緩和したほか、一部性能発注の導入、利用者サービス向上に向けた評価基準の見直しなど、発注手法について改善の努力が見られるものの、コロナ禍や急激な物価高騰等の影響もあり、公募に対して従来の受託者からの1者提案にとどまる事例もあるなど、見直しの成果が十分に得られたとは言い難い状況である。
 本来、指定管理者制度は、民間活用による公共施設の効率的な管理運営や利用者サービスの質的向上を目的に、本県においても導入を進めてきたところである。利用者である県民全体の便益を第一義とし、県の施策推進と施設の在り方の整理を含め、事業者においてさらなる参入意欲が喚起されるよう、令和11年の次期更新に向けて適切な競争環境が確保されるよう取り組むこと。
 以上、附帯意見として付してはどうかと考えます。

◎安田委員長
 ただいまの附帯意見案について、御意見はございませんか。

○銀杏委員
 この附帯意見は議案第11号から第22号までということですけれども、この12議案に係る指定管理の在り方についての附帯意見ということでよろしいですか。それとも、普遍的な部分といいますか、今回の議案以外における指定管理の在り方についての考え方ということで考えていいのですか。

◎安田委員長
 この議案に対しての附帯意見ということで。

○銀杏委員
 この議案についてね。了解しました。

◎安田委員長
 ほかに御意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようです。
 それでは、東田委員から提案のありました附帯意見案について、採決いたします。
 議案第11号から議案第22号までの12議案については、東田委員から提案のありましたとおり附帯意見を付することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、議案第11号から議案第22号までの12議案については、東田委員から提案のありました案のとおり附帯意見を付することに決定いたしました。
 次に、議案第1号、議案第9号及び議案第10号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、議案第1号、議案第9号及び議案第10号については、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 続いて、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。
 それでは、陳情5年地域第20号、鳥取県において頻発する個人情報漏えい事案の再発防止について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○川部委員
 この陳情の県の対応についての説明において、事例として挙がった案件もちょっとよく分からなかったもので説明を求めたのですが、なかなかその場では答えられなかったのでもう一度整理してくださいというお願いをしたと思いますので、再度事例も含めて、県の対応状況について説明いただけたらと思います。

●中島県民参画協働課長
 今回の陳情の事案につきましては、ダブルチェックができない執務体制でメールを送信したことにより発生した個人情報の漏えい事故でございます。
 その後の対応といたしまして、所属内で改めて個人情報を含むメールを送信する際は空メールを送信し、正しい送信先である相手方の受信を確認するという手順を徹底することについて注意喚起を行い、個人情報の適切な取扱いにつきまして再発防止策を講じたところでございます。
 その後、当該所属において漏えい事故は発生しておりません。
 また、パスワード付添付ファイルのメール送信につきましては、セキュリティー対策の手順の一つにすぎず、誤送信防止のための手順ではございません。誤送信の防止につきましては、紙媒体の郵送の場合と同様に、正しい宛先に送ることができるかどうかについて複数の人による確認の徹底に尽きるところでございます。
 このようなダブルチェックの徹底をはじめヒューマンエラーを防ぐための対策については、本県のみならず、他の地方公共団体で発生した個人情報の漏えい事故の事例について、事案の場面に応じ要因分析、本来守るべきだった手順等を具体的に各所属に対し教示し、毎月定期的に注意喚起、職員教育・指導を行っております。
 いずれにいたしましても、個人情報を含む文書等の取扱いについては、ダブルチェックができない執務体制での文書施行は原則行わないこと、また具体的な場面での手順を分かりやすく示し、繰り返し注意喚起を行うことで守るべき手順を職員に定着させ、また各所属においても組織としての情報漏えい対策の徹底をさらに進めているところでございます。
 そのかいありまして、今年度は誤送信については半減ベースとなっており、着実に事故を減らしているところですが、今後とも限りなくゼロ件を目指して引き続き職員への注意喚起、周知徹底とを図ってまいりたいと思います。

○川部委員
 もう一度確認させてください。この案件については、私も後から確認したら、6月の常任委員会で、担当常任委員会では説明がなされている案件だということでよかったでしょうか。

●中島県民参画協働課長
 6月の常任委員会で報告されている案件でございます。

○川部委員
 分かりました。
 ここに挙がっている事例として、ファイルを送る手段としてファイルのパスワードを誤送信してしまったということなのです。今の説明だと、誤送信のためにパスワードを分けているわけではなくて、あくまでウイルスだとかそういうものの対策でやっているということで、誤送信についてはダブルチェックなり人のチェックが要るということだったのだけれども、これについてはそれができていなかったという理解でいいのでしょうか。

●中島県民参画協働課長
 委員御指摘のとおり、その手順をきちんとできていなかったことによる誤送信が起こったものでございます。

○川部委員
 その上で、担当の部署に対して県民参画協働課として全体の個人情報漏えい対策として注意喚起なり指導を行って、令和4年度までは結構多い数字で来ているのが、5年度はもう減っているという理解でいいのですか。

●中島県民参画協働課長
 そのとおりでございます。(川部委員「分かりました」と呼ぶ)

◎安田委員長
 ほかに御意見のある方はおられますか。

○東田委員
 私は、本件につきましては不採択が妥当と考えます。
 その理由は、県では毎年度、全所属におきまして個人情報取扱事務の自己点検を行っているほか、個人情報の漏えい事故が発生した所属にあってはセキュリティー所管課等に報告するとともに、要因分析の上、実地検査を受けるなど、再発防止に適切な対策を講じられております。
 以上を踏まえて、本件陳情につきましては改めて措置を求めるまでもないことから、不採択が妥当と考えます。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。

○銀杏委員
 趣旨採択を主張します。
 本来、地方公共団体では住民個人や法人の情報を日常的に取り扱っているわけでありまして、情報漏えいに対しては民間以上の厳しい対応と処分が必要だと考えます。
 陳情は極めて当然の内容でありまして、一方、執行部が年々厳しく対応しているというのは評価いたしますが、その上でなお情報漏えいを防ぐ意識を厳正に行うべきとの観点から、趣旨採択を主張します。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。
 意見が尽きたようですので、これより採決に入ります。
 確認いたします。御意見は、趣旨採択、不採択であります。
 初めに、趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成少数であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。したがいまして、陳情5年地域第20号については、不採択と決定いたしました。
 以上で付託案件の審査は終了いたしました。
 なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 次に、報告事項に移りますが、ここで執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とします。

午前10時14分 休憩
午前10時17分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 報告事項は、警察本部、危機管理部、地域社会振興部、県土整備部、輝く鳥取創造本部の順で執行部の入替えを行います。
 初めに、警察本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告1、第31回暴力追放鳥取県民大会の開催について、山枡捜査第二課長の説明を求めます。

●山枡捜査第二課長
 警察本部資料2ページを御覧ください。第31回暴力追放鳥取県民大会の開催について御報告いたします。
 暴力追放鳥取県民大会は、暴力団のない安全で住みよい鳥取県の実現のため、県民一人一人による暴力団排除意識の高揚を図ることを目的とし、平成4年から開催しており、本年は31回目の大会であります。
 第31回大会は、令和5年11月7日火曜日、午後1時30分から午後4時まで、とりぎん文化会館小ホールにおいて開催することとしております。今年度の大会では、暴力追放功労者の表彰に加え、福岡県警察において長年にわたり工藤會対策に従事され、退職後には福岡県暴力追放運動推進センターの専務理事も務めておられた元福岡県警の警察官、藪正孝氏の記念講演と、鳥取県警察音楽隊による演奏を予定しております。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次にその他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、警察本部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とします。

午前10時19分 休憩
午前10時22分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、危機管理部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告2、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第19報)、及び報告3、島根原子力発電所1号機の廃止措置計画変更に係る事前報告に対する回答(案)について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。

●木本原子力安全対策課長
 危機管理部資料2ページ、島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。
 前回9月の報告から進展のあったものを中心に説明いたします。
 2号機は審査、管理について特に進展はなく、安全対策工事も来年5月の完了に向けて進んでいる状況です。
 (4)の新燃料の輸送のところで、12年ぶりに島根原発に搬入されまして、安全協定の改定後初めての新燃料輸送となります。新燃料90体、輸送容器にすると45個分を、茨城県東海村にある事業所からトラックで陸上輸送しております。立入調査のところで、中国電力から輸送状況の連絡を随時受けて確認した後、島根原発に到着してから中国電力によって行われた放射線測定に立ち会いまして、輸送容器、輸送車両の表面などの線量率が基準値以下であったことを確認しております。その後、90体の新燃料を原子炉建物の中に搬入しまして、新燃料受取検査、外観検査、寸法検査についても現地で確認を行っております。
 続きまして3ページ、中国電力からの島根原発1号機の廃止措置計画変更の事前報告に対する回答(案)についてでございます。
 8月8日に中国電力から安全協定に基づき事前報告のあった1号機の廃止措置計画変更について、9月1日の原子力安全顧問会議と原子力安全対策合同会議において、専門家である顧問と住民の意見を聴取しました。また、先日10月7日に行われましたプロジェクトチーム会議におきまして米子市及び境港市から意見を聞きまして、中国電力への回答案と国への要望事項案について両市の合意を得ております。
 中国電力への回答案を作成するに当たって、まず県では8月18日に原子力安全顧問会議を開催しております。4ページの3の専門家の意見のところを御覧ください。8月18日の顧問会議において、顧問は中国電力から今回の廃止措置計画変更の内容についての聞き取りを行っております。その後、9月1日の顧問会議において、廃止措置計画変更が妥当であるとする顧問意見を知事に報告しております。
 12ページの添付5を御覧ください。前回常任委員会で報告しました顧問の意見です。1の第一段階の実施状況及び第2段階の内容では、第1段階で行った新燃料の譲渡しや管理区域の設備撤去が安全かつ計画どおりに実施されたこと、第2段階の作業内容である管理区域内の設備撤去が第1段階で行われた汚染状況の調査結果等に基づいて行われることを確認しております。また、使用済燃料は第2段階中に搬出する計画であることを改めて確認しております。
 2の廃止措置計画の工程見直しで、工程の変更が使用済燃料の搬出先となる六ヶ所再処理工場の竣工遅れという外部環境要因によるものと理解しつつも、電力事業者として使用済燃料対策に最大限努力することを求めております。
 3の放射性廃棄物の管理では、平常時及び事故時の周辺公衆に対する被曝線量について、放射性物質の漏えいや拡散防止機能の維持等により周辺公衆への被曝線量が低いものであること、また廃止措置に伴い発生する放射性廃棄物については、第2段階の間、敷地内で安全に管理されることなどを確認しております。
 最後に総評です。顧問から廃止措置の全体計画と第2段階の作業内容は妥当であるとの報告がありましたけれども、中国電力への要望として、今後行われる原子力規制委員会の審査状況、審査結果について顧問や県民に透明性を持って分かりやすく丁寧に説明すること、また第3段階への移行の際も改めて説明することなどを要望しております。
 顧問からの意見を聴取した後、県は住民からの意見を聴取しております。4ページに戻っていただいて、4の住民の意見のところを御覧ください。先ほどの顧問会議の後、同日の9月1日に原子力安全対策合同会議を開催しております。この会議では、米子市、境港市の原子力発電所環境安全対策協議会委員に御参加いただきまして、中国電力からの説明と顧問の意見を聞いた上で、住民の代表である委員の方々からの意見を聴取しております。また、9月8日は境港市で、9月12日は米子市で中電主催の住民説明会が開催されまして、そこでも両市の住民の意見を聴取しております。
 13ページの添付6が住民の意見です。1番の廃止措置工程につきましては、第2段階の工程変更の理由ですとか核燃料サイクルの懸念事項について質問されております。第2段階の廃止措置等については、平常時における作業員の被曝線量や事故時における公衆の被曝線量の安全性に関する質問などがありました。3の放射性廃棄物については、廃止措置に伴い発生する低レベル放射性廃棄物の処分やクリアランス制度の適用に関することなどの質問がありました。また、14ページ、中間貯蔵施設ですとか原子力発電の必要性、2号機、3号機の稼働の話をする前に1号機の廃炉に注力してほしいといった意見等があったところでございます。
 顧問の意見、住民の意見を聴取した後、これらの意見を踏まえて米子市及び境港市でそれぞれ議論し、取りまとめた意見をいただいております。米子市の意見は9ページの添付3に、境港市の意見は10ページの添付4に掲載しております。
 両市とも廃止措置の全体計画と第2段階の廃止措置の実施に限り了解するとした上で、米子市は9ページに示すように6つの意見を提出しまして、国に対して財源措置を要請するよう、本県に対してお願いがあったところです。6つの意見については、第1段階で回答した際の意見とほぼ同じ意見となっております。国に対する要請については、原子力防災対策の適切な財政措置を要請しております。
 10ページを御覧ください。境港市は8つの意見を提出し、国に対して財源措置を要請するよう、本県に対してお願いがあったところです。第2段階で新たに付した意見としましては、2つ目のところ、放射線管理区域内の設備の解体撤去作業では適切な作業によって作業員の被曝低減につなげること、また廃止措置の実施に当たっては地元企業を活用することを新たに求めております。さらに11ページに移りまして、第2段階の工程を変更したことから、5つ目のところ、速やかに安全かつ確実に廃炉作業を終えること、6つ目の使用済燃料を搬出するまでの期間、安全に貯蔵することを新たに求めております。また、国に対する要請では、原子力防災対策に係る費用について国や電力会社が適切な負担を受け持つ仕組みを早急に構築することや、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の早期解決、核燃料サイクルの速やかな確立を要請しております。
 県では、両市の意見を踏まえまして、これらを包含する形で中国電力への回答案と国への要望事項案の原案を作成いたしました。3ページをお願いします。2の米子市及び境港市の意見のところです。先日10月7日に原子力安全対策プロジェクトチーム会議を開催しまして、知事、境港市長、米子副市長で本県が作成した中国電力への回答案と国への要望事項案の原案について協議し、両市の合意を得ております。
 プロジェクトチーム会議での3者の主な発言です。米子市からは、本市の要望項目が反映されておりこの内容でよい、との発言がありました。加えて、クリアランス制度で国が確認されたものも含め、本県に持ち込まないとすることは県民の安心への懸念から盛り込まれたと理解し賛同する、また、財源については引き続き県と一緒になって国に求めていきたいとの発言がありました。境港市からも、本市の要望項目が全て入っており、県のほうで追加した項目も含めてこの内容でよい、との発言がありました。また、財源措置、核燃料サイクルや最終処分場、廃炉の厳しい監視も盛り込まれており、これを了解する、との発言がありました。これらの両市の発言を受けまして、知事からは、2市に共通する財源措置についてはしっかりと求めていきたい、両市から原案で了解をいただいたので県議会で最終的な手続に入らせていただくとの発言があったところでございます。
 5ページの添付1が、専門家である顧問の意見、合同会議や住民説明会を通じての住民の意見、米子市、境港市の意見を踏まえて作成しました中国電力への回答案、両市の合意を得たものとなっております。
 1では、廃止措置の全体計画及び第2段階の廃止措置の実施に限り了解する旨を回答しております。
 第1段階の回答から新たに追加で意見を付したところを説明しますと、2のところで、速やかに安全かつ確実に廃炉作業を終えることや放射線管理区域内の設備の解体撤去作業では適切な作業によって作業員の被曝低減につなげること、3では県民が抱える漠然とした不安に対しても真摯に向き合い、常に県民に寄り添った対応を心がけることを追加しております。6では使用済燃料を搬出するまでの期間、安全に貯蔵すること、7では廃止措置に伴い発生する放射性廃棄物についてはクリアランス制度によって国の確認を得たものも含め、本県へ持ち込まないこと、9では廃止措置の実施に当たっては本県地元企業を活用することを新たに追加して、中国電力に求めております。
 次の6ページから8ページにかけての添付2が国への要望事項案です。先ほどの中国電力への回答案に準じた形で、こちらも両市の合意を得たものとなります。
 6ページの経済産業省への要望案です。経済産業省は事業者への指導ですとか原子力政策を担う機関となっております。ポイントを絞って説明しますと、5つ目のところ、使用済燃料の搬出が確実に行われるよう使用済燃料対策に主体的に取り組むことや、高レベル放射性廃棄物の最終処分、核燃料サイクルの体制確立の早期解決を図ること、6つ目の廃止措置に伴い発生する放射性廃棄物の安全かつ適切な処分や、これらを本県へ持ち込まないことを中国電力に指導すること、8つ目で中国電力に対して廃止措置の実施に当たっては本県地元企業の活用を検討するよう指導することなどを要望しております。
 7ページの原子力規制委員会への要望案です。原子力規制委員会は原子力の安全規制を担う機関となります。1つ目のところ、廃止措置計画の審査や廃止措置期間中の原子力規制検査などを厳正、厳格に行うこと、また解体撤去作業等において放射性被曝のリスク管理等を厳しく監視すること、4つ目の使用済燃料の搬出までの原子力規制検査等による使用済燃料の貯蔵管理や、5つ目の廃止措置に伴い発生する放射性廃棄物の管理、処分について厳格に監視すること、6つ目の廃止措置に伴い発生する放射性粉じん等について、放射性物質の漏えい防止対策が適切に行われるよう厳格に監視することなどを要望しております。
 8ページに移りまして、内閣府への要望案です。内閣府は原子力防災を担う機関となります。原子力防災対策に必要な人件費等の費用について、国、電力会社が適切な負担を受け持つ仕組みを早急に構築することを要望しております。
 
◎安田委員長
 続いて、報告4、高圧ガス許認可手数料の誤徴収について、黒見消防防災課長の説明を求めます。

●黒見消防防災課長
 資料の16ページをお願いいたします。高圧ガス保安法、略して高圧法と呼ぶ法律と、液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律、略して液石法と呼ぶ法律がありまして、この高圧法と液石法の2つの法律の規制が係る充てん設備の完成検査において手数料条例の適用条文を誤り、適切な手数料より多く徴収していたことが判明いたしましたので、御報告させていただきます。
 まず、充てん設備ですが、バルクローリーと呼ばれるもので、液化石油ガスを配送するタンクローリーのことでございます。16ページの右下の充てん設備(バルクローリー)の図を見ていただくと分かりやすいかと思います。
 次に、高圧法と液石法の2つの法律については16ページの左下の高圧法と液石法の関係という図を御覧ください。事業者が港湾等に設置された液化石油ガスの基地、LPG基地からバルクローリーで、この図の中ではタンクローリーと記載してありますが、事業所に配送して充塡する場合は高圧法の適用となります。同じ図の右側の網かけがしてあるLPG販売所から一般住宅に配送して充塡する場合は液石法の適用となり、簡単に申しますと、充塡先が一般消費者の場合は液石法、それ以外は高圧法の適用となります。
 今回はこの2つの法律が適用となり、その完成検査においても高圧法と液石法のそれぞれの完成検査を受けますが、誤って徴収いたしましたのは高圧法の完成検査の手数料でございます。
 17ページの中ほどより下に鳥取県手数料徴収条例を記載しておりますが、本来であれば手数料条例の第2条第1項第141号のアの規定に基づき、1件につき6,100円とすべきところを、誤ってイの規定に基づいて手数料を算定しておりました。誤って徴収していた金額は16ページの中ほどの表に記載しているとおりで、3件で9万7,200円多く徴収していたものでございます。
 16ページにあります原因と再発防止策でございます。本年度、同様の事例があり、改めて適用条文を確認して、過去の誤りに気づいたものでございます。これは、担当者、その上司である私どもとも関係規定等への認識が不足しており、上司の確認においてチェック機能が働いていなかったことが原因でございます。今後、同様の誤りを起こさないよう、チェックリスト及び複数人による確認の実施により、再発防止を徹底してまいります。
 なお、誤徴収をしておりました事業者の方には既に謝罪と説明を行い、了解が得られましたので、返納の手続を進めているところでございます。申し訳ありませんでした。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○銀杏委員
 4ページの住民の意見を聞かれたということで、添付資料6にどういう質問があったかというのが載っているのですが、後で結構ですので、どういう回答をされたか。中には反論もあったかと思いますけれども、ちょっと資料の提出をお願いしたいなと思います。

●木本原子力安全対策課長
 承知しました。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。

○東田委員
 中国電力に対する県の回答案につきましては妥当だと考えますが、何よりも県民の安全を最優先に考えていただくよう中国電力に申し入れしていただきたいと考えます。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。

○川部委員
 私も回答案については了としたいと思いますが、中国電力も住民説明をやっているのですけれども、やはり県民の不安はどこかに残っていると思いますので、しっかりとさらに丁寧な説明を中国電力には求めていただきたいと思います。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。
 ないようでしたら、私からも一言述べさせていただきます。
 今定例会中に常任委員会として中国電力の方々を参考人として招致して、御意見を伺う機会もつくりました。本会議場でも議論がありましたし、改めて私から申し上げたいのは、今定例会中の議論を踏まえて、特にUPZをはじめとする地域住民の方々には漠然とした不安、これは幾ら議論しても消えないものでございます。そういう方々もおられるのは間違いないと私自身も考えております。そうした住民の不安に寄り添って、まずは安全を第一義としていただくことを中国電力に強く要請していただきたい。また、国に対しても必要な要請や働きかけをするといったことを、県、危機管理部には適切に対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 ほかはよろしいでしょうか。
 次にその他ですが、危機管理部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、危機管理部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とします。

午前10時45分 休憩
午前10時47分 再開

◎安田委員長
 引き続き、地域社会振興部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告5、投票率低下防止等に向けた政治参画のあり方研究会第2回の開催結果について、松﨑市町村課長の説明を求めます。

●松﨑市町村課長
 地域社会振興部の2ページを御覧いただければと思います。県民の政治参画の促進を検討する研究会につきまして、第2回目の会合を9月29日に開催いたしましたので、その結果概要について報告いたします。
 第2回目におきましては、事務局より9月7日に行われました第1回目の意見の概要と第2回目に議論いただくポイント、民主主義の再興、投票環境の向上、成り手不足への対策の3点を説明の上、各委員から意見をいただきました。なお、今回の議論では、議会代表として町村議長会の会長であります若桜町の山根議長にも御参加いただきまして、意見をいただいたところです。
 主な意見を紹介させていただきますと、資料中、中段の2の部分で、1つ目、2つ目の丸、地元からスーパーマーケットがなくなっていくなど、地域課題と行政の動きを連動した長期的な主権者教育を行うこと、また県としてカリキュラムをつくっていくことはどうかといった意見。3つ目の丸、主権者教育と地方議員の成り手不足はリンクしており地方議員も主権者教育の役割を果たすことが必要といった意見。成り手不足に関しまして8つ目の丸、下から3つ目ですけれども、こちらは山根議長からの御意見で、議員、議会活動を住民に知っていただくための努力が必要といった意見でございました。また、9つ目の丸、下から2番目ですけれども、投票所の維持や投票立会人の確保などの市町村共通の問題に対しては、全県的に何らか考えていく必要があるのでは、といった意見が今回の研究会で上げられていました。
 今後は、これまで上げられた意見を集約しまして、出口の方向性を見据えた議論を引き続き行いまして取りまとめていく予定です。

◎安田委員長
 続いて、報告6、鳥取県の政策に関する県民意識調査の結果について、中島県民参画協働課長の説明を求めます。

●中島県民参画協働課長
 資料の3ページをお願いします。このたび鳥取県の政策に関する県民意識調査の結果がまとまり本日公表いたしましたので、その結果について御報告いたします。
 この調査は、1の調査概要のとおり、平成28年度から無作為抽出した県民の方3,000名を対象に実施しているものでございます。
 2の結果概要でございます。鳥取県に対して愛着や誇りを感じている方や住みやすいと回答した方が6から7割おられました。また、幸福度についても、普通の5以上が全体の9割を占め、引き続き高い割合を維持しております。
 2番目の鳥取県の施策の満足度と今後の優先度について質問したものでございます。令和新時代創生戦略に基づいて県が実施している各種施策について質問したところ、農林水産・畜産業の担い手育成の取組、結婚・出産・子育ての希望をかなえる取組などが今後最も優先すべき項目との結果が出ました。
 4ページをお願いします。男女に関する役割につきましては、家事・育児・介護が女性の役割となっていると思う人は依然として7割を超えていますが、地域、企業など様々な場で男性の家事・育児・介護参画の促進に関する取組を実施することで、年度ごとに減少傾向となっております。
SDGsにつきましては、SDGsという言葉の認知度は約9割となっており、これは県が個人や企業と連携して普及啓発などの取組を行っていることに加えまして、テレビ番組などで特集が組まれるなど、県民の皆様が見聞きする機会が多くなったことを反映しているものと分析しております。
 3つ目の重要施策への関心・認識につきましては、毎年度テーマを替えて調査しており、今年度は空き家増加問題をテーマに調査を行いました。住んでいる地域では空き家が増えていると感じている方が7割、空き家が増加すると問題が起こると思われることについては、放置され、周囲に危険を及ぼす老朽化した建物が増えることが8割以上と最も多く、次いで衛生環境や治安の悪化などが住環境の不安につながるという回答が7割となっています。自分の住まいや実家等の将来については、約8割が話合いの必要を感じておられますが、そのうちの半数が話合いの予定はないという結果が出ております。また、最も高い割合で約半数が解決に向けて特に必要だと思うことについて、行政による支援の充実と回答しておられます。
 調査結果につきましては、関係課と共有いたしまして、今後の施策の立案等に活用してまいります。
 なお、昨年度との比較や男女別、年代別、地域別などの詳細な調査結果につきましては、別途お配りしております調査報告書を御覧いただけたらと思います。

◎安田委員長
 続いて、報告7、第19回アジア競技大会における鳥取県関係日本代表選手の結果について、小林スポーツ課長の説明を求めます。

●小林スポーツ課長
 5ページ、先頃、中国・杭州で開催されましたアジア大会の成績の報告でございます。
 第19回アジア競技大会、2022杭州と書いております。コロナで1年延期されたために当初の名称どおりということで、誤植ではございません。
 各選手の成績につきましては、ローイング、ボートの冨田千愛選手が銀メダル、それからパリ五輪を既に決定されております飛び込みの三上紗也可選手が銅メダルなど、その他の選手につきましても漏れなく入賞されまして、非常に健闘されたのではないかなと思います。それ以外にもコーチとして3人の方が帯同されておりまして、鳥取県ゆかりの選手、コーチの皆様が御活躍されたものと思います。引き続き、来年のパリ五輪に向けまして支援を継続していきたいと思います。以下、詳細は資料のとおりです。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○銀杏委員
 2ページの投票率低下防止等に向けた政治参画のあり方研究会ですが、第5回目が12月中旬に、研究会の結果の取りまとめをされるということで、具体的にどういう形でいつ頃施策に反映されていくように考えておられるのかお伺いします。

●松﨑市町村課長
 12月中旬、5回目の検討会をもって結果を取りまとめていく予定でございますけれども、予算要求にも反映しまして、来年度の施策に具体的に反映させるように、研究会と並行しつつ、何をやっていけるかも踏まえて対応していきたいと考えています。

◎安田委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、次にその他ですが、地域社会振興部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

●村上文化振興監兼文化政策課長
 チラシを3枚お配りしております。催事を御案内させていただきます。
 まず1つ目が、とっとり郷土芸能まつりでございます。10月21日に、米子市文化ホールで開催いたします。県外1団体を含む6団体の様々な伝統芸能を楽しむことができます。また、農と食のフェスタinせいぶも同じ会場で開催しておりますので、ぜひ両方に御参加いただければと思います。
 次に、田村虎蔵生誕150周年記念コンサートでございます。田村虎蔵の顕彰と童謡を楽しんでいただくコンサートを、10月29日2時より、とりぎん文化会館梨花ホールで開催いたします。
 次に3件目が、第5回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会でございます。予選を勝ち抜きました4チームが本選を競うとともに、今年度初めて実施した個人の部で選ばれた特別賞5人の表彰式を行います。特別賞につきましては、鳥取東高校の生徒2人が入賞しております。また、大会後に審査員によります短歌トークセッションも行うこととしております。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
 意見が尽きたようですので、地域社会振興部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、11時5分とします。

午前10時57分 休憩
午前11時05分 再開

◎安田委員長
 再開いたします。
 引き続き、県土整備部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告8、測量等業務に係る県土整備部優良業務表彰等について、西村県土総務課建設業・入札制度室長の説明を求めます。

●西村県土総務課建設業・入札制度室長
 県土整備部資料の2ページをお願いいたします。測量等業務に係る優良業務表彰等について御報告いたします。
 県土整備部では、測量等業務に従事する技術者のモチベーションのアップ、それから業務の品質の向上を図るため、成果品の品質が特に優れた業務の表彰を毎年実施しております。本年度で8回目の実施となります。
 まず、1の優良業務でございます。今回の対象は全体で308件ありましたが、このうち難易度が高い等の業務について18件、業者数でいきますと12社を表彰することとしております。
 次に、2の若手優良技術者実施業務でございます。これは40歳未満の技術者が従事した業務を対象としまして、本年度は業務として2件、業者で1社を表彰することとしております。
 3に記載しております表彰式の日程でございます。今月27日に県立図書館で行う予定としております。
 優良業務等の詳細につきましては、4の一覧に記載しておりますので、御覧いただければと思います。

◎安田委員長
 続いて、報告9、道の駅「三朝・楽市楽座」物販施設の一時休止について、米田道路企画課長の説明を求めます。

●米田道路企画課長
 資料の4ページをお願いいたします。道の駅「三朝・楽市楽座」物販施設の一時休止について報告いたします。
 道の駅「三朝・楽市楽座」は、平成5年4月に道の駅「大栄」とともに県内第1号として登録されました。三朝町が設置し、JA鳥取中央が運営しているところですが、このたび9月30日をもって特産品物販施設が閉店となりました。
 道の駅には、休憩機能、情報発信機能、地域連携機能という3つの機能がありますが、この物販施設の閉店によりまして、このうちの地域連携機能が一時休止ということになったものです。
 物販施設の閉店原因としまして、近年、鳥取自動車道の開通ですとか北条湯原道路の整備などによりまして国道179号の交通量が徐々に減ることになりまして、これに伴って道の駅利用者も減少していたところです。また、コロナ禍の影響で赤字が続きまして、現在、JAさんのほうで後継の運営者を探しておられると聞いていますが、営業再開の見通しが立たないということで、このたびの閉店の判断に至ったと伺っております。
 なお、下のほうに位置図と写真を示しております。駐車場とトイレにつきましては引き続き利用可能としておりまして、また、パンフレットですとかスタンプラリー用のスタンプ台の配置、道の駅カードの販売などによりまして、地域連携機能以外の休憩機能と情報発信機能については引き続き維持しているところでございます。

◎安田委員長
 続いて、報告10、中海・宍道湖・大山圏域活性化シンポジウムの開催結果について、井上道路企画課高速道路推進室長の説明を求めます。

●井上道路企画課高速道路推進室長
 中海・宍道湖・大山圏域活性化シンポジウムの開催結果について報告させていただきます。
 資料の5ページをお願いします。去る8月に中海・宍道湖・大山圏域市長会が中心となりまして、米子-境間の高規格道路と地域高規格道路境港出雲道路など、中海と宍道湖を介してつながる8の字ルートを早期に整備することを目的に、中海・宍道湖8の字ルート整備推進会議が発足しました。会長は、伊木米子市長が務めておられます。これを受けまして、10月3日に松江市内で、国土における中海・宍道湖・大山圏域の役割、その将来像について語り合うシンポジウムが開催されました。
 また、あわせてシンポジウムの登壇者であります森昌文内閣総理大臣補佐官との意見交換会が行われました。森補佐官は、国土強靱化及び復興等の社会資本整備を担当しておられます。本県からは亀井副知事が出席しまして、米子-境港間を結ぶ高規格道路の早期事業化について要望しました。森補佐官からは、地元の熱意を受け止めていただき、夢なくして実現なし、構想をしっかりと持ってこつこつやっていくことが重要との御意見をいただきました。
 また、シンポジウムでは「国土形成計画にみる地方創生の未来」と題した鼎談やパネルディスカッションが行われ、圏域における8の字ルートの重要性について理解が深まり、早期整備に向けた機運の醸成につながったと考えております。

◎安田委員長
 続いて、報告11、鳥取県立みなとさかい交流館に係る指定管理者候補者審査会の結果について、藤本港湾課長の説明を求めます。

●藤本港湾課長
 資料6ページをお願いいたします。県立みなとさかい交流館に係る指定管理者候補者審査会の結果について御報告いたします。
 今年度末で現在の運営期間が終わることを受けまして、来年4月1日からの5年間の新たな運営者の候補者を審査したものでございます。9月29日に開催いたしまして、6ページ下に記載の審査員5名による審査を行っていただきました。提出のありました境港管理組合の審査を行ったところ、基本的な考え方は適切であるとか設置目的を十分に理解しているという意見をいただきまして、全会一致で適切であるという判断をいただいております。
 管理組合からは、2階にあります展示ホール、あるいは会議室等の利用促進に今後努めてまいりますということをいただいておりますし、審査会の中では委員の方々から、子育て中の方の利便性をもっと高めていただきたいとか障がい者雇用を強化していただきたいという声もいただいておりますので、今後県も一緒になって取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

◎安田委員長
 なお、報告12、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。

○斉木委員
 5ページです。8の字のシンポジウムが開催されたということで非常に喜ばしいことでして、中海・宍道湖・大山圏域がこうしてトップを中心として地域の人がどんどん情報発信していくということは、本当にこれからの盛り上げに一番いいです。特に中国横断道の米子道の起点、起点というのはおかしいですけれども、元から境のほうへ向かって、何とか早くルートを決めて進めるということが一番だろうと思います。ここが始まらなければ8の字ルートになっても一番元が駄目ですので、ぜひ御努力いただきたいと思うし、431の境大橋を渡ってからのほうはこの5市長が頑張るわけですけれども、主に島根県側になるわけで。我々鳥取県の役目としては、やはり米子-境間、これをいかに早くめどをつけるかということが一番機運の高まりになると思うのでね、国もやっと腰を上げてもらったものですので、ぜひ皆さん方の御努力をいただきたいと思います。市にばかりでなく県もそれぞれ頑張っていただきたいと思いますが、部長どうぞ、意気込みを。

●小田原県土整備部長
 今お言葉をいただきましたように、ずっと長く米子-境間の整備促進ということで私たちも活動してきていたところですけれども、中海・宍道湖圏域という大きなネットワークの一部として、ネットワークが必要だという全体の必要性にも理解を得られて、その一部を構成する米子-境もやらなければいけないということが広く皆さんにどんどん認知していただけるようになってきたのではないかなと考えております。
 今回こういうシンポジウムを開きましたけれども、今度この推進会議とともに県も一緒に国への要望活動をこの秋にも行ってまいりたいと考えておりますし、また米子道の整備促進、米子-境の整備促進についての決起大会も今年度また考えておりますので、機会を捉えて、鳥取県、地元の思いをとにかく国に伝えて、一日も早く実現するように努めてまいりたいと考えております。

○斉木委員
 部長の言われるとおりでございます、ぜひ頑張っていただきたいと思いますし、凍結してから氷を溶かすというのはあれだけ手間がかかるものだなと思いましてね、何とか地域の熱意をどんどん発信しないといけないと思っておりますので。お互いに、議会も執行部もですけれども、あるいは地域を巻き込んで、もう少し声を、やんややんや国に届くように、岸田さんの耳にすぐ入る具合にしないといけませんので、よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 ほかにございますか。

○前住委員
 4ページの物販施設の一時休止ということで、これは致し方ない部分もあるのかもしれませんけれども、次の方が決まればいいのでしょうけれどもし決まらなかったときとか、これをいつまで一時休止にしておくのかという、今後何かそういった最悪を見越してみたいな見通しみたいなことはあったりするのか教えてください。

●米田道路企画課長
 現時点で、やはり道の駅というのはこの3つの機能を有して初めて成り立つという条件もございますし、その辺り、一生懸命後継の運営者を探しておられるというのが現状です。今後、時期はちょっとよく分からないのですけれども、機能を満たさないという状況であれば、国との相談にもなりますが、登録自体がなくなるようなこともいずれは出てくるのかなと。ただ、三朝町としてもそういった以降時期については明言されておりませんので、この辺りは国とも相談しながらということになろうかと思います。

◎安田委員長
 よろしいですか。
 ほかにございませんか。

○東田委員
 9ページの一定額以上の工事の関係で、地元の工事が出ているものですからちょっと確認したいのですけれども、9ページの一番下の県道本鹿高福線(佐貫工区)の改良工事は今ずっとやっているバイパスの工事ですかね。

●小田原県土整備部長
 道路建設課の事業でございます。今、副委員長がおっしゃったとおり、佐貫の公民館、保育園のところから……(「あそこから右手に」と呼ぶ者あり)向かっていくところのバイパス整備だと認識しております。(東田委員「分かりました。ありがとうございます」と呼ぶ)

◎安田委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 では、私は1点、みなと交流館です。8ページの一番最後、経費節減のための取組の黒ポツの2つ目、冷暖房温度の云々というところで、今2階には民間活力の注入ということで事業者が入られて、1階は隠岐汽船の待合室になっていたりおすし屋さんが入っていたりということで、館全体が今の指定管理、境港管理組合以外の人流の結節点になっている部分があるのです。そういった施設で、県の温度管理を参考に利用者の理解と協力が得られる範囲でというのがあまりにもがちがちになってしまうと、今みたいな夏が35度とか38度に行くような中で本当に適切に管理されるのかなという不安をちょっと感じるのですが、その辺はどう取り組まれているのでしょうか。

●藤本港湾課長
 おっしゃるとおり、1階、2階というのは一般の方が多く利用されるスペースになっております。1階はそういう空調というのはなかなか難しいところはあろうかなと思いますが、2階において展示スペースとかがございます。利用のないときはそちらの空調を緩めるとか、そういう可能な範囲で冷暖房の節減に努めてまいりたいというところでございます。

◎安田委員長
 入居者が実際もう入っているわけなので、そういったところの声を適切に聞き取って、管理組合のほうにも柔軟に対応するようにお伝えいただきたいと思います。(藤本港湾課長「かしこまりました」と呼ぶ)
 ほかはよろしいでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次にその他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。

◎安田委員長
 昨日、被災地の視察に関しまして、現地の方々に丁寧に対応していただきました。もっと早くとも思っていたのですけれども、なかなか現場が落ち着くまでは見送っていたのが現状であります。その分、東田副委員長や銀杏委員が走り回っていろいろ地元との調整をされたと思っておりますので、議案を通す前でよかったなという率直な感想を持っております。
 引き続き住民の皆さんが元の生活に戻れるように、皆様方の御協力をお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、意見が尽きたようですので、県土整備部については以上で終わります。
 執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は、入替え次第とします。

午前11時22分 休憩
午前11時23分 再開

◎安田委員長
再開いたします
引き続き、輝く鳥取創造本部について行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
 質疑等については、説明終了後に一括して行います。
 それでは、報告13、鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施に向けた進捗状況について、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。

●安本交通政策課空港振興室長
 お手元の常任委員会資料の裏面、2ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施に向けた進捗状況について御報告させていただきます。
 鳥取砂丘コナン空港につきましては、平成30年7月から開始いたしました第1期コンセッションを今現在実施しておりまして、令和9年3月末に事業終了いたします。引き続きまして、民活空港運営法に基づきましてコンセッション制度を活用した民間主体の一体的かつ機動的な空港運営を実施するということで、第2期コンセッションに向けた準備を現在進めているところでございます。
 第2期の事業につきましては、公募によって運営権者を選定するという方法で行うこととしておりまして、民間事業者の応募の意欲の高まる事業スキームを構築する必要があることから、第2期のコンセッションの事業スキームの検討に当たりまして民間事業者の意見を反映させることを目的として、実施方針策定前の実施方針の案、スキームの基本的な考え方をお示しして民間事業者の意見を聴取するというマーケット・サウンディングを実施してまいりたいと思っております。
 マーケット・サウンディングの実施につきましては、来月11月下旬から来年2月頃を予定しております。
 現在の第2期事業に向けた進捗状況で、マーケット・サウンディングの実施に向けて現在の運営権者であります鳥取空港ビルを対象としました税務、財務、法務、不動産のデューデリジェンス、いわゆる資産評価を行っておりまして、さらに事業スキームの検討を進めているところでございます。
 想定する事業スキーム案といたしましては、対象施設として(1)番のとおりでございます。そして、第2期のコンセッションにつきましては、下線を引いております滑走路西側の集団移転元地という部分を追加したいというものでございます。これは現在県有地ですけれども、遊休地という形であまり利用されていない土地がありますので、その部分を追加しようというものでございます。そして、第2期の事業期間につきましては、令和9年4月から20年間プラスアルファということで、それにつきましては合意延長も少し認めるという形で想定しているところでございます。事業方式につきましては、民間事業者が設立する特別目的会社、SPCが国内線ターミナルビル等を所有する鳥取空港ビル株式会社の株式を取得いたしまして、SPCという会社を設立し、実施契約を県と結ぶというものでございます。
 運営権者に対する財政支援といたしましては、鳥取空港に関しましては赤字の空港でございまして、いわゆる混合型というものは当然継続することになりますので、本県が運営権者に対して一部負担をするという形式を取らせていただきます。一方で、各事業年度の収益があらかじめ規定された基準を上回った場合につきましては、その程度に応じて県の負担を調整できる仕組みを入れたいと考えております。また、空港の脱炭素化を促進する観点から、グリーン電力、つまり再生可能エネルギー源への転換も視野に入れながら、運営権者の投資に対する負担も検討を進めているところでございます。
 3番目のマーケット・サウンディングの概要につきましては、先ほどちょっと言いましたが、実施期間として11月から2月を予定しております。実施方法につきましては、県のホームページにおいて実施方針案を公表した上でマーケット・サウンディングの実施を告知いたしまして、希望する参加者にはそれぞれ各資料を貸与してアンケート方式と対面方式によって意見を聴取するというものでございます。民間事業者の意見を聴取する項目の例といたしまして、事業期間、対象施設、事業の範囲、運営権者に対する財政支援、リスク分担、それから参加の意向に関することで参加の形態とか参加の意欲・関心度というものを聴取していきたいと考えております。
 4番目、第2期コンセッションの事業開始までのスケジュールとしては、御覧のとおりでございます。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る関係人口の拡大、観光振興、中山間地域をはじめとする地域振興、道路網・河川等の整備、交通安全、防災、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
 次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。

●野坂交通政策課長
 お手元に緑色のチラシをお配りしています。8月21日の常任委員会におきまして、国の事業採択を受けて鳥取駅南地区でAIオンデマンド交通を開始することを報告させていただきましたが、10月2日から実証運行が開始しております。こちらは今、10月中は乗車が無料となっておりますので、ぜひ委員の皆様も使ってみていただいて、御意見をいただけたらと思っております。
 11月以降は月定額ですとか回数券、ワンタイムというようなやり方があります。QRコードを読み込んでいただくと使えるようになっております。
 あと、裏面に赤い丸数字がありますが、仮想のバス停ということで、実際ポール等は立っておりませんが、この場所に車が来るということで、スマホ等で予約すると車の移動とか何分後に来るかといったことが確認できるようになっておりますので、ぜひ御利用いただけたらと思います。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見がないようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わります。
 なお、この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
 執行部の皆さんは、御退席いただいて結構でございます。
(執行部退席)
 お残りいただいたのは、協議事項3件についてであります。
 事務局から資料をお配りいたしますので、しばらくお待ちください。
 なお、インターネット中継は継続しておりますので、発言の際はマイクに向かってお願いいたします。
 行き渡りましたでしょうか。
 それでは、資料1を御覧ください。島根原発1号機の廃止措置計画については、安全協定に基づいて8月8日に中国電力から県に対して事前報告があり、本日の報告事項の中で県の回答案が示されたところであります。
 当常任委員会としましても、今定例会の冒頭で中国電力を参考人として招致し、御意見を伺ったところですが、こうした1号機の廃止措置計画の調査に関して、本会議の場で委員会としての調査活動報告をする旨、議長に申し出たいと考えております。
 つきましては、あさっての本会議におきまして、付託議案等の審査の報告と併せて資料1のとおり報告したいと思います。
 以上について、御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 なお、軽微な修正等、最終的な文面は委員長一任としていただいてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 続いて、資料2を御覧ください。8月に岡山、鳥取両県議会の土木関係常任委員会に係る合同会議で議決された道路の整備促進に関する要望書であります。
 この要望書について、岡山県議会土木委員会と協調して、要望内容を一部修正してはどうかと考えております。
 修正するのは、記の5、6、7の追記であります。
 記の5、6については、近々、国の補正予算も検討されているタイミングでもあり、今年度補正予算、また来年度当初予算において、道路の維持管理を含めた整備促進の予算、財源の確保を求めるよう書き換えてはどうかというものであります。あわせて、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策も令和2年12月の策定から折り返しを迎え、次の中長期的な計画を視野に、将来に向けた対応を求めるよう追記してはどうかと考えます。
 さらに、記の7について、昨日は委員会の調査活動として佐治川ダムや北谷川の砂防堰堤、八頭町の護岸崩落現場などを皆さんと一緒に視察しましたが、8月の台風第7号が本県東中部や岡山県北部で記録的な豪雨による被害をもたらし、先日は国から激甚災害に指定されたところであります。応急的な公共土木施設の復旧に当たっては、国土交通省のTEC-FORCE派遣など、人的・物的支援のおかげもありました。こうしたことから、地方整備局等の体制の充実化や県市町村との連携強化について新たに盛り込んではどうかというものであります。
 手続上、当常任委員会でお認めいただけましたら、岡山県議会の土木委員会でも同様に諮っていただいて最終的な要望書としたいと思いますが、修正案について御異議はございませんか。

○伊藤委員
 例の、人形峠トンネルの問題、岡山県側も分かっているわけですし、真ん中に県境があるから、両県ができないと。調整してほしいです。

◎安田委員長
 岡山と相談して諮りたいと思います。
 ほかはございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
 なお、修正等、最終的な文面は委員長一任としていただいてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 最後に、資料3を御覧ください。出前県議会についてであります。
 先般のアンケート結果を踏まえて、11月22日水曜日を候補日として要項案のとおり実施したいと思いますが、御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 なお、選挙に関係することから、国政選挙などの日程によっては執行部の出席が難しい場合もあります。実施方法や内容、日程調整を含めて、今後の調整は委員長一任ということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのようにさせていただきます。
 以上をもちまして地域県土警察常任委員会を閉会いたします。

午前11時38分 閉会

 


 

 

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