会議の概要
午前10時16分 開会
◎鹿島委員長
ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
今回の常任委員会は、付議案の予備調査について、農林水産部、商工労働部の順で執行部の入替えを行います。
なお、企業局、労働委員会については議案等がないため出席を求めないこととしていますので、併せて御承知ください。
また、本日の常任委員会は、付議案の予備調査を行った後、暫時休憩を取り、本会議における付議案に対する質疑、付議案の各常任委員会への付託の後、付託議案の審査を行うことといたしますので、委員及び執行部におかれましては御承知いただきますようお願いいたします。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、浜田委員と坂野委員にお願いしたいと思います。
それでは、最初に、農林水産部の付議案の予備調査を行います。
執行部の皆さんにおかれましては、説明は要領よく簡潔にお願いいたします。
質疑等については、説明終了後に一括して行うこととしています。
それでは、まず、総括説明を求めます。
●岡垣農林水産部長
先日の台風7号の大雨により、県東中部を中心に昨日現在で約56億円の農林水産被害となっています。被害に遭われました方々にお見舞い申し上げるとともに、また、委員の皆様から被害に遭われた方々のお声を我々に届けてくださいまして本当にありがとうございました。
この農林水産被害対策は、急ぐものを専決として、その後、今回の議会で御承認いただき、本格的な復旧予算につきましては9月議会で議論していただくということになりますので、よろしくお願いします。
それでは、農林水産部の議案説明資料3ページをお開きください。このたびの補正額としまして6億1,300万円をお願いするものです。当初予算と合わせて245億2,900万円余となります。
事業は、先ほど申し上げたとおり、台風7号被害関係で、緊急に対応する必要があるものです。農業施設被害、農道、農地関係、林道関係、農作物や畜産に係る緊急防除、そして農産物への風評被害対策等です。
ほかに専決予算以外では、損害賠償に係る和解案件1件について報告させていただきたいと思います。
個々の事業の詳細につきましては、担当の課長等から説明しますので、御審議のほどよろしくお願いします。
◎鹿島委員長
続いて、関係課長からの順次説明を求めます。
●中村農林水産政策課参事
4ページをお願いします。令和5年度台風第7号被害農業施設復旧支援事業4,500万円です。
このたびの台風7号による農業被害としまして、土砂崩れ等で果樹園や樹体が損傷した果樹園、そのほか損壊したハウス等の復旧ですとか、牛舎の浸水後の消毒、家畜の病気予防等の支援を行うための経費支援を目的とした事業です。
果樹園につきまして、鳥取市、八頭町を中心に360アール程度を想定した復旧のほか、パイプハウス5棟、並びに畜舎1か所の被害を踏まえた予算額としています。
8月25日に市町村向け事業説明会も開催しており、市町村、JAとの連携の下で速やかな復旧支援に向けて取り組んでいるところです。
●安陪生産振興課長
資料の5ページをお願いします。農産物緊急防除支援事業で1,800万円です。
台風第7号により、生育中の農産物は大雨等にさらされています。病害虫の発生懸念がございますので、梨、白ネギ、大豆などにおきまして緊急的に行う防除に要する経費の3分の1を支援していくこととしています。
本事業は、被災後の8月16日以降の防除を対象としています。
続きまして、6ページをお願いします。令和5年台風第7号農産物風評被害対策事業で、500万円です。
台風7号では、収穫直前の梨の落下や、土壌流入により水稲被害等が発生しています。これにより、生産者の収入減少及び県産農産物のブランドイメージの低下を招くおそれがございます。そこで、JAなどが実施されます県内外での市場関係者や消費者に向けた販売促進経費の2分の1を支援することとしています。
あわせて、落下梨を農業者の方が加工向けに業者等へ販売される場合に、正価での販売との価格差2分の1を支援することとしています。
そのほかにも、本事業においてJAの援農活動や、生産者自らが緊急的に行う復旧活動に係る経費についても幅広に御支援をしていくこととしています。
本事業も8月16日以降の取組を対象としていますし、先ほど復旧支援事業でも説明がありましたが、8月25日には市町村、農業団体等への詳細な説明会を開催しています。協力して対応していこうとしています。
●森田農地・水保全課長
資料7ページをお願いします。しっかり守る農林基盤交付金で1億円です。
この事業は、台風7号により被災した農地、土地改良施設、林道の早期復旧のため、国庫補助によらない小規模な災害復旧に要する経費を市町村に交付するものです。
補助率につきましては、全体事業費からの合算額を引いた額の2分の1以内を市町村等へ交付するものとしています。
続きまして、8ページをお願いします。公共事業です。耕地災害復旧事業3億円です。
これも、台風7号により被災した農地や農業施設を速やかに復旧するため、市町村への補助金を交付するものです。
今年度の現年災の団体分として3億円を今回上げさせていただいています。
15ページに着工地区の概要を掲載していますので、また御覧いただきたいと思います。
●福田畜産振興課長
9ページを御覧ください。鳥取放牧場災害復旧事業で、300万円です。
県内の畜産農家が育成牛等を預託している鳥取放牧場において、台風7号により発生した放牧場内道路の土砂崩れの土砂撤去と土留め工事を行い、速やかな復旧を行うものです。
●近藤県産材・林産振興課長
10ページをお願いします。森林作業路網災害復旧対策事業で、3,200万円です。
台風7号により被災した林道専用道、森林作業道につきまして市町村等が復旧に要する経費を支援するものです。補助率は6分の5を予定しています。早急に復旧作業を進めて、間伐等の森林整備が停滞することのないよう取り組んでいきたいと思っています。
11ページをお願いします。公共事業の林道施設災害復旧事業で、1億1,000万円です。
これも台風7号により被災を受けた林道施設を復旧するものです。
事業内容としまして、県が管理している林道において1,000万円、市町村が管理する団体営で1億円、合計1億1,000万円をお願いするものです。
林道を早急に復旧して、林産物等の搬出等に滞りがないよう努めていきたいと思います。
16ページには、公共事業着工工区の概要を掲載していますので、確認いただければと思います。
●濱江林政企画課長
24ページを御覧ください。報告第1号、交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定について、専決ということで御報告します。
今年4月25日に鳥取市松原地内において林業試験場職員が公務のためリース公用車を運転中、前方の確認が不十分であったため、道路側のガードレール及びフェンスに接触して、当車両が破損したものです。
和解の相手方はごうぎんリース株式会社で、県側の過失割合は10割とし、県は損害賠償額16万1,920円を支払うものです。
県としましては、法令遵守、再発防止の徹底について努めてまいりたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。
◎鹿島委員長
それでは、今までの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○福浜委員
全般で結構ですが、専決されて今が10日余りたった状況で、進捗状況――例えば稲作だったら水が緊急に欲しいとか、いろいろ優先順位をつけてやっていらっしゃると思うのですが、とはいえ一方で、そこに携わっていただける方々が必要で、公共土木の復旧等々で、その辺の整合性というか、進捗状況として懸念材料はないのかどうか、その部分だけ教えてください。
●岡垣農林水産部長
人員が足りるかどうかというところだと思うのですが、今回、被害はかなり公共道路等もやられているところもありまして、なかなか厳しいところはあります。農家の皆さんも自らがいろいろやられているというところ、何とか水も足りるようになったというところもあります。ただ来年作に向けてどうするかは、やはりこれから考えていかなければいけないところです。
できるだけ人手が足りるような形で、我々としても努力していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
◎鹿島委員長
ほかにありませんか。
○鳥羽委員
先ほどの福浜委員の質問にも少しかぶるのですが、水路に土砂がたまってしまって、今年の田植については問題ないのだけれども、来年以降どうするのかというお話の中で、あるJAの関係者の方が危惧されていたのが、水路から土砂を取るときにどうしても重機が必要だったり、小さな重機が必要だったりする。そのレンタル費用が小さな農家だと賄えないと。それに対する補償はないのかなとおっしゃっていたのですが、今回の補正といいますか、専決ではその費用は含まれているのかどうかを聞かせてください。
●森田農地・水保全課長
今回の説明資料の中にもあるしっかり守る農林基盤交付金では、レンタルの費用についても、例えばオペも必要であればオペも含めた形で、市町村から、あるいは市町村が業者に頼んでされる場合もありますし、市町村さんが地元の方に補助金を出してやられる場合、そういったものにも使えるようになっています。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○尾崎委員
同じような質問になりますが、私も現地、安蔵や佐治の奥まで行ったりしました。皆さん、水路がやはりとても不便で、先週の土曜日、日曜日の段階ではまだそのままであると。梅ケ瀬、用瀬の辺りではこの水路が切断されてしまって、今年はもう諦めたと、来年も分からないと、非常に自信をなくしておられるのですね。ですから、その辺の安心感とか希望が持てるような対応を早くしてあげてほしいなと思っています。
それで、国にも言ったのですが、言われたのが災害の事業に当てはまらないものでも、どんな細かいのでも言ってくれと、そうしたら一応対応はできるように考えるとおっしゃっていたので遠慮なく、駄目もとで言われたらどうかなと思いますので、よろしくお願いします。
●岡垣農林水産部長
おっしゃるとおり、国に対してもいろいろ要望していきたいですし、また県でも、先ほど森田課長からもありました、しっかり守る農林基盤交付金でいろいろと何でも対応できるようにしています。ぜひ農家の生産を守るような形で進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎鹿島委員長
ほかにありませんか。
○浜崎委員
6ページです。事業の目的・概要で、台風第7号の影響でこのたびこういった販売促進経費や加工販売の取組に対して支援をするというのが書いてあるのだけれども、御案内のとおり、農産物の大消費地は関西エリアですよね。このたびは台風第7号の被害を受けてと、事業目的・概要、また目標・取組状況のところに具体的に書いてあるのだけれども、このプロパーとして、具体的に関西の市場や消費者に対してどのような取組を行っていたか、またその成果という部分――台風第7号でこういった対応を出されたということは当然のことだと思うのだけれども、私が言うのは、日頃プロパーとして市場や消費者に対してどのような取組を行っているか、その成果で認識を持っておられる部分があれば教えていただきたいと思います。
●安陪生産振興課長
委員がおっしゃるように台風第7号ということですので、ちょうど梨の時期ということもございまして、先日の初販のときですとか、そういったところでPR等をしたところです。
日頃からはもちろん首都圏、特に関西圏が米にしても果実関係にしても主戦場ですので、担当としては市場開拓局にはなるのですが、販売促進等、日頃からやってきているところではあると思います。
そういったところで、ブランドイメージ、今度食パラダイス鳥取ということがございますので、さらに力を入れて各種取組をやっていこうというところで、特に梨や、これから米の時期にもなります。星空舞もございますので、そういったところでやっていければと考えているところです。
●岡垣農林水産部長
先ほど安陪課長からもございました8月22日がちょうど二十世紀梨の初販で、25万円と日本海新聞にも記事として出ました。非常に高い評価をいただいているところです。この評価が今に至るところまで、高値で評価されているというところに推移しています。この評価がまたこれからも続くように我々としましてもいろいろとPRを打っていきたいと思っています。
◎鹿島委員長
ほかにありませんでしょうか。
意見が尽きたようですので、以上で農林水産部の付議案の予備調査を終了いたします。
ここで暫時休憩して入替えをしたいと思います。
午前10時37分 休憩
午前10時39分 再開
◎鹿島委員長
それでは、再開いたします。
引き続き、商工労働部について行います。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にお願いしたいと思います。
質疑等については、説明終了後に一括して行うこととします。
それでは、まず総括説明を求めます。
●池田商工労働部長
議案説明資料、3ページをお願いします。議案第1号、専決処分の承認についてです。令和5年度一般会計補正予算、令和5年8月18日専決で、商工労働部の補正額は4,100万円、このたびの台風第7号により設備等が被災した県内中小事業者への補助事業及び災害等緊急対策資金を発動し、市町村と協調して実施する利子補助につきまして専決させていただいたものです。
詳細は担当課長が御説明します。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
◎鹿島委員長
続いて、関係課長から詳細説明を求めます。
報告第2号、長期継続契約の締結状況については、議案説明資料のとおりであり、特に説明は要しないこととします。
●岩田企業支援課長
4ページをお願いします。令和5年台風第7号災害企業復興補助金で、4,000万円の専決処分を行ったものです。
1、事業の目的・概要ですが、原油・物価高騰が長期化する中で、台風第7号などにより被害が広範囲に及び、地域経済への悪影響が懸念されるため、設備等の復旧、生産性向上などの取組を支援するものです。
3にこれまでの同様の支援実績を記載しています。平成28年の中部地震のときと令和3年7月豪雨のときにも同様の支援を行っています。中部地震のときは被害が甚大で影響が県内全域に及びましたし、令和3年の豪雨災害のときはコロナ禍で厳しい経営状況が続く中で、さらに豪雨による被害が発生し、いずれも県内企業への影響が大きいということで支援を行っています。このたびも、原油・物価高騰が長期化する中で、さらに県内の広範囲で被害が発生したということで支援を行うこととしたものです。
事業内容については、2の表に記載しています。対象事業者のところで、台風第7号等による被災と記載していますが、台風第7号だけではなくて、7月13日の大雨による災害も発生していますので、柔軟に対応することとしています。
対象事業は、復旧を今後の成長につなげていくという観点から、復旧に併せて生産性向上対策を図っていただく取組や、今後も台風などの被害が想定されますので、災害防護対策を一緒に取っていただいて、可能な範囲で災害対応力を強化する取組を対象としています。
補助率は3分の2、上限額は200万円として支援することとしています。
続きまして、5ページをお願いします。令和5年台風第7号災害特別金融支援事業で、100万円の専決処分をしたものです。
先ほどの補助金と併せて、資金繰りの面でも台風第7号等により被害を受けた企業を支援するものです。台風第7号災害対策枠を8月18日付けで資金発動しています。
2、事業内容に記載していますが、借入事業者が負担することとなる利子に対して、市町村が補助する場合は最長3年間、市町村補助額の半分を県が市町村に補助することとしています。この事業はその利子補助に要する経費になります。現在、鳥取市、倉吉市、三朝町が協調支援で3年間無利子とすることとしています。
融資対象者のところで、台風第7号等と記載しています。補助金と同様に、台風第7号だけでなく、7月13日の大雨による被害も対象として柔軟に対応することとしています。
その他、融資期間、保証料率などの制度概要については2の表に記載しているとおりです。
今後も引き続き自然災害など、企業への影響を踏まえながら必要な金融支援を機動的に行ってまいりたいと思っています。
◎鹿島委員長
それでは、今までの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○浜崎委員
4ページです。今の説明で台風だけではなく大雨もという話がありました。このたびの台風7号災害というのが、佐治にも行きましたが、橋が桁ごと流れたというようなこともありましたし、どちらかというと公共インフラとか農林関係被害がメインというかクローズアップされている状況があるので、そういう流れの中で、今言われた大雨も含めてという企業復興補助金ということだし、改めて商工関係の被害全容をどのように把握をされているのか、分かる範囲でいいですが具体的に教えていただきたいなと思って今、お聞きしたところです。
●池田商工労働部長
このたびの台風7号の被害の現在までに把握している状況ですが、浸水や雨漏りというような当初の被害は数々出てきましたが、多くはかなりすぐに復旧されて、現在も正常に営業されているところが多いのですけれども、いわゆる設備、施設等に何らかの被害があったというところは、今のところ11件、確認しています。鳥取市が6事業所、三朝町が5事業所ということです。この中には、先ほど申し上げたように雨漏り被害みたいなものは含まれていませんが、基本的にはある程度事業者の被害状況は我々も特定できております。個別の事業者の皆さんにこちらからお話を伺って、こうした支援制度を御紹介しながら事業者で対応を今、検討されているといったような状況です。
○浜崎委員
ただでさえこのコロナで、鳥取県のみならず全国的な話だろうけれども、特に鳥取県も中小事業者、非常に緊迫した状況になっているというところ、いろいろな話を聞かせていただいています。
というのは、いわゆる借入れの支払いもこの間からスタートしているのですよね。そういう背景の中で、当然借りたものは払わなければいけないということで、金利等々はうちをはじめ県側の、知事はじめ、対応しっかりやってもらっているのであれなのだけれども、ただ、今までが稼ぎがないので。ですから、これから払うという、当然しないといけないのだけれども、非常に厳しい状況だというのはいろいろなところから、部長らも、県側も聞いておられるかもしれない。自然災害ですからどうしようもないのだけれども、そういう背景の中で今までの、今の実情ということもあれば。今11件、鳥取が6件、三朝が5件ということで、あえて私が聞かせていただいたのは、コロナの非常に厳しい状況の中でこういった災害があったということですから、災害だけの話ではなくて、そういった流れも踏まえて全体的にしっかりと対応していただきたいと思って、改めてどのように把握しておられるのかと思ってお聞きしたということですので、よろしくお願いしたいと思います。
●池田商工労働部長
先ほど申し上げました11件というのは、あくまでも直接被害の部分です。当然三朝の旅館等では風評被害等も当初叫ばれていましたし、当然インフラがまだ十分直ってないとなると、営業的な影響も数多く出ているだろうと聞いています。なかなか道が通れなくて実際の事業活動に支障が出ているということもお伺いしています。当然補助事業だけではなくて、先ほど申し上げた無利子の融資制度、さらには知事も先般名古屋、大阪等でも観光関係のPRもしていましたが、様々な全国発信など、当然今回は台風だけの被害ではなくて、先ほど課長も申し上げたとおり、物価高やコロナ後の影響も幅広くありますので、そういったところ全てに目配せしながら、細かい支援を各商工団体等も含めてしっかりと支えてまいりたいと考えています。
○浜崎委員
おっしゃるとおりだと思うので、改めて申し上げますが、団体を含めてきめの細かい対応をしっかりとお願いをしたい。そういう背景ということで、今部長が言われたようにしっかりやっていただきたいと思います。
◎鹿島委員長
ほかに。
○福浜委員
まず、補助金をつくっていただいたこと、それから無利子融資、両方とも喫緊の応急対策としては非常にありがたいなと考えていますので、了承したいと思います。その上で、具体の話になるのですが、佐治で豆腐を作っていらっしゃる食品会社があります。その本体は大丈夫だったのだけれども、導線の国道に穴が空いてしまって大型トラック等々が入れないと、食材等々、燃料等々が搬入しづらいと。小分けにしないとできない、1回で運べたものを4回や6回と分けないと入れないということは、結局経費がかさんでいくことになる。それがこの2ページの無利子融資で賄わざるを得ないというのが現状だと思うのですが、結局自分のところは大丈夫なのだけれども、その附属の道路によって影響を被っているというのも、これはこれでいいと思うのですが、できれば補助金対象で、9月補正等々で救っていただけるようなお考えというのはないのかどうかを聞かせていただきたいのが1点。
中井窯さんも、登り窯は別として、窯自体はオーケーだったので、今後も事業は継続できるのですが、ただ、上から流れてきた水によって下がかなりえぐられていて、今後も上から水が流れてくるとぼこぼこの状態になっていると。これとても200万円ぐらいの支援ではどうしようもないのではないかという話をされていますし、実際、現場に行ってみても、足で踏んでも穴が開くような現状ですので、引っ越そうかみたいな話もされているのですよ。その辺の具体の話も多分状況把握はされていると思うのですが、その辺り、県としてどういう支援を考えていらっしゃるのか、分かる範囲で結構ですからお答えいただければと思います。
以上2点お願いします。
●池田商工労働部長
まず、前者の件ですけれども、正直に申し上げて営業費用というのはなかなか補助メニューにはし難いところがあるのは事実です。営業補償にしろ、またはいわゆる原材料や仕掛品、製品といったものは、これまでの国の事例等を見てもなかなか支援にはし難い。特約をつければ保険対象になるような場合もありますが、そういう特約等に入っておられない場合は、基本的には融資等で対応いただいているのではないかと。これまでも単純な低利の融資だったのですが、あえて無利子まで踏み込むという形で一定の支援はさせていただくということで、そちらで対応いただくようにこちらからも働きかけていこうかと思ってはいます。
それと、後者の中井窯さんについては、状況は我々もお聞きして把握しています。当然敷地内でしたら、今回の補助金の対象にもなり得るだろうと思っています。実は鳥取市さんが専決処分なされて、鳥取県の補助の上乗せ的な補助制度も今回つくられました。そうすると、事実上、上限が上がるような形にもまず働くということもあります。それともう一つは、復旧・復興というよりは一定の生産性向上であるとか、そういうストーリーというか計画を一緒になって考えていただくような場合については、場合によっては既存の補助金である共創補助金などを使っていただくことができれば、さらにメニューも広がっていくという可能性もあります。そこは事業者のお考えをしっかりとお聞かせいただきながら、対応策は柔軟に考えていきたいと思っています。
○福浜委員
県のスタンスが理解できました。となると、とにかく、国道を一刻も早く、大型まで通れるように――なかなか大変というのは本当によく分かっていますし、かなりえぐれているので、そこに土突っ込んで応急復旧するにしても、非常に厳しいのは重々分かっているのですが、豆腐というと御存じのように薄利多売というか、なかなか利益率も高い食品ではない。そこが本当にこれから存続できるかどうかの瀬戸際という話も聞いているので、そういう現状を踏まえて、元気づけも含めて情報提供をお願いしたい。道路復旧に関して情報を逐一お伝えいただいて、先が見えるような支援を、心の応援ができるような形でお願いしたいのが1点です。
中井窯についても分かりました。これも県がかなり入ってくださっているのは非常にありがたいのですが、やはり工芸の郷を支えている一つの大きなファクターだと思いますので、本当に丁寧に、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
◎鹿島委員長
ほかにございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようです。以上で付議案の予備調査を終了いたします。
ここで暫時休憩いたします。再開は次の本会議が休憩に入り次第といたします。
午前10時55分 休憩
午後0時22分 再開
◎鹿島委員長
再開いたします。
ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の1議案であります。
これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と発言前後のマイクのスイッチの切替えをお願いいたします。
それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論がないようですので、これより採決に入ります。
それでは、本委員会に付託されました議案第1号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました議案第1号は、原案のとおり承認すべきものと決定いたしました。
以上で付託議案の審査は終了しました。
なお、委員長報告の作成・内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。
午後0時23分 閉会
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