会議の概要
午前10時00分 開会
◎鹿島委員長
ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程はお手元のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、今回の常任委員会は、執行部の入替えを行うこととし、最初に付託議案の審査を行い、執行部の入替えの後、報告事項等について農林水産部第1部、農林水産部第2部の順に行うものとします。
農林水産部からの報告は、第1部が農林水産政策課、生産振興課、林政企画課、県産材・林産振興課、第2部が水産振興課、販路拡大・輸出促進課、以上の順に行いますので、あらかじめ御了承ください。
また、労働委員会については、議案等がないため出席を求めないこととしますので、御承知ください。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
会議録署名委員は、浜田委員と福浜委員にお願いいたします。
ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
付託議案は、日程に記載の2議案であります。
これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いいたします。
質疑のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
討論はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論がないようですので、これより採決に入ります。
採決については一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)よろしくお願いいたします。
それでは、本委員会に付託されました2議案を一括して採決いたします。
原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
全員であります。したがいまして、賛成全員で、本委員会に付託されました2議案については、原案のとおり可決するものと決定いたしました。
以上で付託案件の審査を終了しました。
なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、そのようにさせていただきたいと思います。
次に、報告事項に移りますが、商工労働部及び企業局は報告事項がございませんので、先にその他について伺います。
商工労働部及び企業局に関して、執行部、委員で何かございませんでしょうか。
●河野商工政策課長
制度の御紹介といいましょうか、小規模事業者向けのビジネスオンラインセミナーということで、上が少しブルーで、下がグレーがかって、真ん中に白い枠があるチラシをお配りしていますが、お手元にお願いできればありがたいです。
このたび人件費、物価が高騰する中で対応に苦慮されておられる事業者に向けて、物価高騰に負けない会社をつくるヒント、経営力を高めていくためのヒントとして、これをお伝えするセミナーを開催しようとするものです。経営支援の専門機関でございます鳥取県中小企業診断士協会に講師をお願いして、今月24日火曜日の16時からオンラインで実施します。今回、第一弾として開催しますが、特にサポートが必要となる小規模事業者をメインの対象として、テーマを替えながら、今後も3回程度、経営力を強化するようなセミナーを開催していく予定としていますので、御報告申し上げます。
●清水通商物流課長
お手元にモーダルシフトセミナー船舶編、鉄道編のチラシをお配りしていますので、御覧いただければと思います。
いわゆる物流の2024年問題については、ドライバー不足や、あるいは時間外労働規制に伴う長距離輸送の在り方など複合的なリスクが懸念されているところです。本県は、貨物の輸送手段として、トラック輸送の割合がトンベースで約9割強を占めているところですが、鉄道や船舶などほかのモーダルも有効に活用することにより、物流ネットワークを持続可能なものとして発展させていくことが求められているところです。このような背景を踏まえて、このたび今月、モーダルシフトセミナーを開催することとしました。
まず、今月18日ですが、船舶編を開催します。現在、境港と神戸港を結ぶ国際フィーダー船が週1便就航しています。本制度の活用による境港から神戸港を経由した世界の様々な港との貿易、あるいは日本国内の港との輸送について、メリットや活用方法について船舶を保有されている船社さんからレクチャーいただくものです。あわせて、本年7月に2基目の新たなガントリークレーンが境港で稼働したわけですが、クレーンによる国際フィーダー船への荷役の様子などを御覧いただく港湾の現地見学会を開催します。
また、今月24日には鉄道編を開催します。現在の鉄道貨物については、伯耆大山駅から伯備線で貨物列車による輸送が行われているほか、湖山駅からは鉄道貨物扱いのトラック輸送により、姫路駅との間で輸送が行われています。セミナーでは、専門家の方による鉄道貨物のメリット、また、JR貨物の本社からもお越しいただき、鉄道貨物の上手な使い方などについて御説明いただきます。また、伯耆大山駅構内において荷役の様子や電気機関車などを御覧いただきまして、鉄道貨物輸送を身近なものとして感じていただき、事業者の皆様方の利用を促していきたいと考えています。
なお、モーダルシフトセミナーは、島根県との共催で実施します。鳥取、島根両県にまたがる鉄道貨物や港湾に関します物流ネットワークの発展や利用促進に向けて、本セミナーを通じまして山陰地域の事業者さんに対してモーダルシフトのメリットや利用方法をお伝えできればと考えています。
●溝内雇用・働き方政策課障がい者・外国人就労支援室長
同じくセミナーの御案内です。お手元にございます資料で、上がオレンジ色になっているチラシです。高度外国人材活躍推進セミナーということで、高度外国人材の活用、活躍を通して事業発展や人手不足対策につなげられるように、外国人を受け入れている企業やこれから受入れを考えられている企業の方、また、支援団体等の方を対象にセミナーを開催します。10月20日の金曜日、開催方法はオンラインです。1部、2部に分かれており、1部は専門家からの御説明、2部は、米子市でネパール人とインド人を採用されている企業、東亜ソフトウェア様から事例発表と、2部構成で開催することとしています。
●衣川産業人材課長
イベントの御紹介をさせていただきます。令和5年度鳥取県技能祭というチラシを御覧いただけますでしょうか。この技能祭は、鳥取県技能士会連合会の主催で、10月22日日曜日にポリテクセンターで開催します。主に小・中学生を対象に、各技能士会が物づくりの体験教室や作品、パネル等の展示を行いまして、子どもたちに物づくりの楽しさ、魅力を体験してもらうとともに、技能士の仕事を知っていただく機会にしたいなと考えているところです。
◎鹿島委員長
これについて何か質問等はありますか。
意見が尽きたようですので、以上で終わります。
執行部の職員の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。
午前10時10分 休憩
午前10時12分 再開
◎鹿島委員長
再開いたします。
初めに、農林水産部第1部について行います。
執行部の説明は、要領よく、簡潔にマイクに向かってお願いします。
なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
報告1、農林水産部試験研究課題に係る令和5年度外部評価の結果について、中村農林水産政策課参事の説明を求めます。
●中村農林水産政策課参事
資料2ページをお願いします。農林水産部試験研究課題に係る令和5年度外部評価委員会の結果について御報告します。
これは、毎年実施しているもので、各試験場で行う試験研究が手前勝手とならないように、外部有識者の方、大学の先生をはじめ市場関係者、生産者、消費者の代表の皆様など10名の方々の御意見を伺い、効率的、効果的な試験研究の実施につなげていこうとするものです。
9月1日に、オンラインによって審査を行いました。
評価対象課題は、来年度から新たに取り組む事前評価課題が13課題、研究期間が4年以上の課題の中間年となる中間評価課題が5課題です。
評価結果は、課題の必要性等におおむね御理解をいただきまして、事前評価課題は9課題が研究を実施する、4課題が研究内容・方法を見直して実施するという評価をいただいています。また、中間評価課題については、2課題が研究を継続する、3課題が研究内容・方法を見直して継続すべきとの評価をいただきました。
2(3)に、委員の皆様の主な意見をまとめています。特に研究内容・方法を見直して実施するという評価をいただいた研究課題については、委員の皆様の御意見を踏まえて、例えば農業試験場の高効率の農地管理技術の確立という課題であれば、具体な効率的作業体系の構築として、ドローンによる直まき栽培を行う上で確保すべき制度や条件といった点を検討して、移植栽培と組み合わせた形を想定して目指すなど具体の姿を提示したり、中小家畜試験場の鳥取地どりピヨのブランド向上試験については、肉質向上の観点で肉質に係るデータの集積、数値化を進めて、それらを消費者の方に対するアピール材料として生かすなど、再整備をすることとしています。
今後の取組としては、御意見を踏まえた試験研究の効率的な実施、普及可能な技術の確立を図るとともに、今回の結果をホームページ等でも公開して、広く試験研究への理解促進を図ることとしています。
3ページには、評価を受けた全ての評価結果をまとめていますので、また御確認いただければと思います。
◎鹿島委員長
次、主要農産物生産販売状況について、鳥取県立とっとり花回廊に係る指定管理候補者審査会の結果について及び鳥取県立鳥取二十世紀梨記念館に係る指定管理候補者審査会の結果について、安陪生産振興課長の説明を求めます。
●安陪生産振興課長
資料の4ページをお願いします。初めに、主要農産物の生産販売状況です。園芸関係、9月29日現在のJA全農とっとり取扱分と水田品目の状況を御報告します。
全体としては、8月の台風第7号による一部地域での被害が出ています。また、梅雨明け以降の猛暑によって、品目による大小はございますが、生育への影響が出ている状況です。
まず、梨についてです。二十世紀、新甘泉とも、猛暑や病気の影響はございましたが、全体としては平年並みの出来となっています。販売面では、単価は二十世紀で過去2番目、新甘泉で過去最高となっています。ただ、生産数量の減少から、販売金額は前年を下回る結果となっています。
次に、柿の輝太郎です。こちらも猛暑の影響で肥大が遅れぎみという状況でしたが、査定会では玉太りは過去最大で、糖度も申し分ない出来となっています。8月29日から出荷が始まっており、初出荷分は単価がキロ当たり796円と好調なスタートとなっています。
次に、白ネギの夏ネギです。猛暑の影響で太りが悪く、かなり細いという状況がございましたし、台風によって降雨後の影響で軟腐病が発生するなど、栽培が難しい年となっています。そのような状況でしたが、販売単価は好調であったということで、全体としてはほぼ前年並みの結果となっている状況です。
5ページをお願いします。米関係、主食用米などの状況です。作付状況は、1万1,743ヘクタールということで、JAや県で組織する県農業再生協議会で設定している生産数量目標範囲内となっています。星空舞は、1,410ヘクタールで、前年より100ヘクタール増という状況です。
収穫状況については、天候が安定しないというところで、生産者は御苦労されているとお聞きするところですが、9月20日現在4割程度の進捗、載せていませんが、9月30日現在では6割ぐらいの進捗となっており、平年とほぼ同程度の進捗状況です。ただ、報道などにもございますように、猛暑による品質低下が見られており、コシヒカリを中心に1等米比率が低くなっている状況です。
(3)、概算金の状況です。米販売環境の回復など需給の改善などから、前年度に比べて60キロ当たり900円から1,000円の引上げ方針となっています。
最後に、今後の主な対応ですが、今年の猛暑の状況もございましたので、品目ごとに栽培反省会などがこれからございます。そういったところで品種転換や栽培技術の対策等を検討し、関係機関と連携しながら対策普及を図っていければと考えています。また、主食用米についは、今後、令和6年産の生産数量目標設定について協議、決定していく時期になりますので、そういったことを予定しているところです。
続きまして、6ページをお願いします。生産振興課所管の2つの施設、5月の常任委員会において、令和6年度から10年度までの指定管理者の募集について報告していたところですが、とっとり花回廊と二十世紀梨記念館に係る、指定管理候補者の選定のための審査委員会を開催した結果について御報告します。
なお、5月の常任委員会時に9月議会へお諮りする旨を説明していましたが、スケジュールがずれ込んだことにより、次の議会に付議させていただく予定にしています。
まず、とっとり花回廊についてです。
9月5日に審査委員会を開催しました。4にあるように、サービス面、観光振興、花卉振興などへの取組計画、これまでの実績、経営基盤の安定性などから、指定管理候補者としてとっとり花回廊・地域活性化コンソーシアムを選定しています。その候補者については、代表者が現在委託している一般財団法人鳥取県観光事業団で、一般社団法人鳥取県造園建設業協会が構成団体となっています。
指定期間、委託料については、2、3に記載のとおりです。
次に、公募の経緯ですが、7月4日から8月17日まで募集をかけており、応募があったのが1団体で、とっとり花回廊・地域活性化コンソーシアムということです。募集期間中に開催した現地説明会にはもう1団体が参加されていましたが、結果的に応募は1団体という結果になっています。
6(1)の審査員5名で、(3)に示している選定基準の4つの視点を基に審査をしていただいています。
結果として、とっとり花回廊・地域活性化コンソーシアムが候補者として適当であるという結論を出していただいています。
8ページに主な意見を示していますが、これまでの実績などから計画に対して肯定的な御意見、さらなる魅力向上に向けて努力をというような御意見でした。
9ページ以降は、このたび提案された事業計画の概要となりますので、また御確認いただければと思いますが、観光振興、花卉振興に向けた計画などが示されていますし、昨今の物価高騰などの影響もございまして、また、周辺施設の状況などを考慮された結果、利用料金の一部改定を示されているところです。
続きまして、12ページをお願いします。生産振興課所管の2つ目の施設、鳥取二十世紀梨記念館についてです。
こちらは8月30日に審査委員会を開催しました。サービス面、観光振興、果樹振興などへの取組計画、また、経営基盤安定性などから、指定管理候補者として現在もお願いしている一般財団法人鳥取県観光事業団を選定しています。
指定期間、委託料については、2、3のとおりです。
次に、公募の経緯です。7月4日から8月17日まで募集をかけて、応募があったのが1団体、一般財団法人鳥取県観光事業団ということです。こちらも、花回廊と同様、募集期間中の現地説明会にはもう1団体が参加されていましたが、結果的に応募は1団体のみとなっています。
13ページの6(1)の審査委員5名によって、(3)の選定基準にある4つの視点で審査いただいています。
結果として、一般財団法人鳥取県観光事業団が候補者として適当であるという結論を出していただいています。
14ページに主な意見を示していますが、施設の設置目的でもある観光振興、果樹振興について、計画を評価するという御意見でした。
14ページの中段以降15ページまでが提案された事業計画の概要となります。2025年に近隣に開館予定の県立美術館との連携などを計画されているというようなことになっています。
◎鹿島委員長
次に、報告5の鳥取県立二十一世紀の森に係る指定管理候補者審査会の結果について、濱江林政企画課長の説明を求めます。
●濱江林政企画課長
16ページを御覧ください。生産振興課と同じく、指定管理の選定について、今回、鳥取県立二十一世紀の森について御報告します。
8月28日に審査会を開催し、指定管理候補者としてとっとりの森を守り木を活かす会が選定されました。この活かす会ですが、鳥取県木材協同組合連合会と公益財団法人鳥取県林業担い手育成財団の共同企業体です。
指定期間は来年4月から5年間、指定管理料の額が5,675万5,000円です。
選定理由については、1団体のみから応募がございまして、これまでの当該団体における利用者数が増加しており、高く評価できる、また、木育、木工作り、林業技術の向上、労災抑止など各施設の目的に沿った事業の実施により十二分に施設の効用発揮が期待できるという理由がございまして、上記の団体が指定管理候補者として適切であると認められました。
7月7日から8月21日に公募して、特に団体が説明会に参加するということはございませんでした。
5名で審査をしました。中身は以下のとおりですが、基本的な考え方として、木を身近に感じてもらいながら森林への理解が進んでいくこと、そして利用者のニーズに応じながら、さらなる利用者の増加に努めることという事業計画の内容に沿ったものとなっており、審査会での意見を受け止めて、今後適切な管理、運営を行っていくものと思います。
◎鹿島委員長
次、報告6、第3回日本伐木チャンピオンシップin鳥取の開催について、三島林政企画課参事の説明を求めます。
●三島林政企画課参事
19ページをお願いします。第3回日本伐木チャンピオンシップin鳥取の開催について御報告します。
本大会は、チェーンソーの操作技術の安全性、正確さ、スピード等を世界基準で競い合う全国大会になります。また、今大会からは、アカデミー・ジュニアクラスを新設し、林業大学校の学生なども将来の担い手を目指して、参加することとしてます。
開催目的として、安全で正確な伐木技術の習得とスポーツ感あふれる高度なチェーンソー技術を見てもらうことで、新しい林業の魅力を発信し、林業の担い手の加入、育成につなげていくこととしています。
開催日は10月28日、29日の両日、会場は大山町赤松の大山槇原駐車場にて開催します。
主催は、今回も実行委員会を立ち上げて、森林組合等の各林業関係団体と鳥取県、西部地区の市町村で構成しています。
6、開催内容ですが、競技種目として、写真にもあるように、山での現地作業に基づいた競技である伐倒、丸太合わせ輪切り、枝払いなど全5種目について、得点により順位を競い合います。それから、参加選手は全国から募集し、プロフェッショナルクラスで40名、うち県内選手で6名、また、ビギナークラスで22名、うち県内選手12名が出場します。また、アカデミー・ジュニアクラスを新設して、全国の林業大学校、農林業高等学校などから参集、1チーム2名の学校単位のチーム戦を行います。全国から10校、30名が参加し、県内からも3校、8名が参加するなど、大会全体で26名の県内選手の出場があります。このほか一般来場者向けの催しとしては、協賛企業の出展、林業機械の展示、西部地区市町村からの各種特産品販売や林業就業相談ブースの設置などを行います。
来場者は1,000人程度を見込んでいます。
◎鹿島委員長
報告7、台湾台中市での鳥取県産木材製品のショールーム開設について、近藤県産材・林産振興課長の説明を求めます。
●近藤県産材・林産振興課長
資料20ページをお願いします。台湾台中市での鳥取県産木材製品のショールーム開設について報告します。
鳥取県木材協同組合連合会、鳥取県木質内装材開発・販売推進協議会が県の委託と補助事業によって、台湾台中市にショールームを開設することになりましたので、報告します。
ショールームの場所は、新日緑建材股份有限公司、台湾台中市にございます。
開設式典は10月27日、テンパスホテル台中、テープカットは新日緑建材で行います。鳥取県木材協同組合連合会の前田会長をはじめ各関係者が出席予定です。県からは岡垣農林水産部長が出席するほか、来賓として台中市政府經濟發展局長様が出席予定です。また、開設式典終了後には県内出展企業と現地工務店等とで相談会を開設する予定にしています。加えて、鹿島委員長、それから福浜委員をはじめ鳥取県議会台湾訪問団の皆様が開設式典終了後に視察いただく予定となっています。
3が出展企業と展示商品です。鉄筋コンクリートが中心の台湾ですが、マンションを中心に県産木材による内装木質化や、あるいはCLTやLVLなどの販路開拓を目指しており、今後、このショールームを拠点にして、台湾での販売を展開していきたいと考えています。
◎鹿島委員長
それでは、ただいまの説明について質疑等がありましたら受けたいと思います。
○浜田(一)委員
1点だけ教えてください。3ページに鳥取地どりピヨのブランド向上に関する試験というのがありますが、鳥取地どりピヨを見たことがほとんどないのです。どういう取組をされているのか、ブランド化を目指すと言われて少なくとも多分、7~8年ぐらいになると思うのですが、現況を教えてもらえませんでしょうか。
●岡垣農林水産部長
鳥取地どりピヨについて御質問がございました。
確かに今、鳥取地どりピヨという名前でなかなか出ていなくて、今、実際に主でつくられているのが鳥取市鹿野に本社がある鹿野地鶏さんということになります。ただ、鳥取地どりピヨという名前で前面に出して、売っているわけではなくて、鹿野地鶏という名前で今出していて、確かに目につく機会がかなり少なくなっているというところはあります。ただ、今のところ、生産羽数等は、順調に増えています。中小家畜試験場から大体1万2,000羽のひな供給がございまして、それを順調に県内、県外に販売しているところです。ブランド化は実際、かなり昔、平成7年ぐらいからずっとやっており、一時期、羽数も増えたものの、主でやっていたところが倒産したりというところもあって、若干下火になったところではあったのですが、今のところ、鹿野地鶏さんが主でやっていただくということで、今、またブランド化で進めているところです。確かに目にする機会がないということですので、また我々としてもPR等を打っていって、鳥取地どりピヨ、あるいは鹿野地鶏というところで進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○浜田(一)委員
やはり戦略として例えばスーパーで売ることがブランド化なのか、あるいは居酒屋さんとか焼き鳥屋さんとかで積極的に――この鳥取地どりピヨ、鹿野地鶏でも大山どりでもいいのですが、いろいろな地名プラス何とか鶏などというような、どこでもある。多分、食べる人なども、「あっ、そういうのがあったのだな」ぐらいにしかインパクトが残らないと思う。県もそういって鹿野さんのところといろいろと話をされて、ネーミングも、市場に出す出し方もインパクトのあることをしないと、どこの焼き鳥でも一緒だからというところで終わってしまうと思うのですよね。ですので、そういった戦略的なところも県が支援をしてでもブランド化に向けた取組をぜひお願いしたいと思います。
○前原委員
5ページのお米の令和5年産米の収穫状況です。1等米比率についてコシヒカリが非常に低くて問題だと思うのですが、この要因は全国的なものなのか、それとも特に鳥取県がひどいのか。5%というのはかなり低いと思うのですが、もしかしたら品種自体を変えていかなければいけないのか。見ると、星空舞は、去年と比べて下がっているのですが、その下がり率は低いので、この辺にスライドするのかなとは思うのですけれども、その辺に関しての分析はどうなっているのか、お伺いします。
●安陪生産振興課長
1等米比率は、全国的に特にコシヒカリ、早い収穫品種は1等米比率が低いということで、主産地の新潟などでも数%という状況になっていますので、傾向としては全国的で、やはり猛暑で、特に夜温が高かったことが影響していると思います。
委員おっしゃったとおり、星空舞はそういった中でも1等米比率がかなり高いので、最終的には全体が終わった後に生産者の方がどう考えられるか、農業団体、県などの農業再生協議会がどうアプローチしていくかということもあろうかとは思うのですが、事実として1等米比率は星空舞などが高い状況ですので、そちらに品種転換といったことを検討していただければとは考えています。一方で、コシヒカリもどうしても作りたいという方もいらっしゃると思いますので、対策があるのかないのかは検討していくことになると思いますが、品種を替えていくのが一番いいのかなとは考えているところです。
○前原委員
コシヒカリはどうしても全国的に人気があるので作りたい人はたくさんいると思うのですが、特に夜間に生育していますので、多分、寒暖差がなくて、水温が高くなってしまって、その辺が問題なのかなと思うのです。水利に関して、水が十分あったのかどうかという分析などもされているのかなと思うのですが、その辺が実際、前半に水が足らなかったという話もいろいろ聞いてます。その辺は、まだ分析していないと思いますが、もし情報があれば教えてください。
●安陪生産振興課長
1等米比率が下がったということは、委員おっしゃるとおり、特にコシヒカリなどは水をやりたいときにないと1等米比率は余計下がると思いますので、地域によるとは思うのですが、干ばつ傾向というところの影響があったのではないかと考えています。県内の状況はどうかという分析までは十分にできていないのですが、地域地域でそういったところを今後、反省会等で確認しながら、水利のことですので、どうしてもこういう天候の場合は苦しいという場所もあろうかと思うのですが、その対策ができるのかできないのかを含めて確認、検討していければと考えています。
○尾崎委員
花回廊と二十世紀梨記念館ですが、指定管理で質問です。8ページ、審査結果を見ますと花回廊は60%とか70何%とか点数が出ています。これは適切に判断されているかなと思うのですが、そこの具体的な意見等を見ると、結構要望がありますね。それから、今度、14ページ見ていただくと、二十世紀梨記念館は、点数は5割から6割というようなところで点数が出ていますが、選定基準を見ると、選定基準2、高い評価を得られた、それから選定基準4も安定して管理を行い、必要な人材及び財政的基盤というところは高く評価できる法人であると認められるというように、点数と高い評価と書いてあると。こちらはいろいろ注文があって、点数は高いと。判断基準というのはどうなのかということと、あと、5割を下回らなければ合格ということなのか、その辺の評価の基準みたいなことを教えてください。
●安陪生産振興課長
評価は、それぞれ項目ごとに5段階で評価していただくようになっています。5が高く評価できる、4が評価できる、3がやや評価できる、2が普通、1が評価できないという判断基準になっていますので、通常3が普通のように感じるところもあるのですが、この5段階評価は2が普通となっています。数字的にいえば4割取っていれば普通の提案、取組だといったことになろうかと思います。ですので、数字的に5割、6割取れているとやや評価できるから評価できるというところになるのかなと考えています。項目によっては、もう少し頑張ったらいいのではないかという御意見もあると思うのですが、全体としては評価できるという判断、評価基準になっているかなと考えています。
○尾崎委員
7ページ、選定基準を見ますと、例えば2、施設の効用を最大限に発揮させるものであることというところではかなり詳しく書いてありますし、あと、4は法人の社会的責任ですか、障がい者の雇用、男女協同参画推進の認定企業、ISOとかあいサポートの企業と、いろいろ項目があって、かなり頑張らないといけないところなのだろうなと思いますが、この辺も含めて評価はきちんとあるということですね。大変頑張っておられると見てよろしいですね。いかがでしょうか。
●安陪生産振興課長
提案内容としては評価を受けたということかなと考えています。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○坂野委員
19ページです。第3回の日本のチャンピオンシップが鳥取で開かれるのは本当にすばらしいことだなと思っており、とりわけ大山の組合長さんも尽力されたのではないかなと敬意を表したいと思っていますが、2つ質問がございます。一つはこれが世界大会につながる大会なのか、要はここで優勝した方とかが世界大会に行くことになるのか、もう一つが鳥取の選手はどれぐらいに食い込みそうなのかという2点を教えていただきたいと思います。
●三島林政企画課参事
まず、世界大会につながるかということです。青森大会というのがございまして、青森大会は世界大会につながる切符、権限があるわけですが、鳥取大会は、世界大会までの権限は今のところはないということです。
2つ目、鳥取県の選手についてどのような状況かということですが、前回の大会でも鳥取県の東部森林組合の選手が5位に食い込むということがあり、そういった練習を結構重ねておられますので、今回もかなり期待できると思っています。
○坂野委員
こういう大会で林業が憧れになるというか、かっこいいと思ってもらえるような形にしていくことが林業従事者を増やしていくことにもつながると思っています。林業従事者を増やしていく、あるいは林業がかっこいいと思ってもらえるような大会になるのではないかなと思って、非常に期待していますし、こういった取組をさらに進めていただければありがたいなと思っています。
○福浜委員
指定管理の全般ですが、花回廊さんが1団体のみ、それから梨記念館が1団体のみ、二十一世紀の森が1団体のみとなっていて、この辺をどう受け止めていらっしゃるのかというところをまず、お聞かせください。
●安陪生産振興課長
指定管理ですと、競争があってしかるべき、あったほうがいいという考えで、募集の段階でも花回廊は前回の指定管理のときにもう1者、手を挙げられたところもありましたので、同じところに声をかけさせていただいたり、それで、現地説明会等には来ていただいたのですが、経営判断等があったのだと思うのですが、結果的に応募はされなかったというところです。事務局としても、何者か手を挙げていただきたいなと考えていたところですが、結果的に1者のみになったという状況です。
○福浜委員
農林水産部が持っている指定管理ばかりではなくて、全体的にやはり競争という部分が欠けているような印象を持たざるを得なくて、では、それをどうしていけばいいのだというところですが、その辺の分析というか、農林水産部が持っているこの3つに関してはどういうお考えを持っているのでしょうか。
●村上農林水産部次長
指定管理の総括は総務部で行っています。今回、この指定管理に入る前に民間の参入を促すという意味でいろいろと内部での協議、それから外部の専門家の意見も聞きながら、TEASですとか社会貢献といったところを既に県内の事業者であれば持っていると。県外の事業者であると、まだ県内に所在していませんので、そういった制度に入っていないのが不利に働くということで、取っている、取っていないではなくて、それを取ろうとしている、申請しているというものも評価していくというような、なるべく県外の事業者や新たに指定管理に参入しようとするところに対しても評価できるような仕組みをいろいろ考えて、今回向かったところですが、福浜委員が言われるように、結果としては競争があまり促されていなかったところです。そこの分析については、いろいろと意見を聞く中、全てが分かっているわけではありませんが、やはり物価高騰や、そして、コロナで入り込み客が大分落ち込んでいたので、その辺がどこまで回復するかが十分に先の見通しが立たないところもあって、先ほど安陪課長も申しましたが、初めの説明には参加していただいた企業もあったのですが、最終的には企業の判断として今回も募集に手を挙げることは取りやめられたのではないかと思います。また、これが5年後、景気が戻ったり物価の状況が戻ってくる、そして、さらに県でも民間参入がしやすいように、新規参入がしやすいようにという不断の努力をしてまいりますので、その中で、次の機会に多くの参加があることを期待しているといった状況です。
○福浜委員
状況は理解しました。ただ、この先、5年間、この状態が続いていくとなると、予算は限られている中ではあるのですが、受けられた方々に本当に不断の努力をお願いするしかないのかなと思います。何とか起死回生というか、それぞれで入場者、入館者を増やしていかないといけないタイミングでもありますし、ぜひ頑張っていただきたいと思っています。
その面でいくと、僕も花の専門家ではないですけれども、花回廊は、今、花関係はすごく頑張っていらっしゃるイメージがあるのです。最近、行ってないので申し訳ないのですが、食の関係、食べるところはどのような感じなのですか、お分かりになっていますか。
●安陪生産振興課長
食というのは、開館時からレストランがございまして、引き続き地元のお肉を使ったメニューや花にちなんだメニューを出されたりというような努力はされています。また、週末には牛骨ラーメンとかを職員の方が自ら作ったりして、新たに始められたりとか、花がメインですのでやはり食は一歩下がるのかもしれないのですが、いろいろな食の面でも、集客のアイテムとして取り組んでいらっしゃいます。
○福浜委員
確かに花がメインではあるのですが、花回廊が西部の観光の一つの拠点として考えた場合に花回廊でどのぐらいの滞在時間を考えていらっしゃるのか。その中に、僕は食というのはものすごく大きなアイテムを持っているのではないかなと思うのですよ。僕のイメージからすると、開館当初からいわゆる若者がカフェみたいな形で行ってみようみたいな雰囲気があまり感じられなくて、言葉は悪いですが、一生懸命頑張っていらっしゃるのに本当に申し訳ないと思いますが、何となく昭和の薫りがいまだに続いていくレストランの構成みたいです。あまり食にがんがん入れると周りへの波及効果が逆に薄まるというメリット、デメリットがあるとは思うのですが、ただ、例えば皆生で晩御飯を食べるということになっていると、昼食は花回廊でというぐらいもう少し集客を花だけではなくて、そこで長時間滞在して、昼食を挟んでやっていくとか、あと、夜に延長する場合にどうしようかとか、その辺はもう少し改善の余地があるのではないかなという。他県のこういう観光施設に行くと、やはり食がすごくよくて、ジャンルが違いますが、モクモクファームさんとかに行ってみると、本当に一日いても全然飽きない。やはりそこは食が一つ大きなポイントになっているのではないかなと思うのですよ。メインのランチや、それから花回廊でもソフトクリームを売っていらっしゃいますが、そういうスイーツ関係とか、もう少してこ入れをしてもらうことも可能なのかなと思っています。これは意見として言わせていただきたいと思いましたので、よろしくお願いします。
○尾崎委員
また指定管理の件ですが、質問だけです。指定管理は5年間、同じ金額でずっといくのですが、今回、最低賃金が上がったり、今後も上がる可能性もある。それから、物価高騰ですね、ウクライナのこともあり、それからドライバーのことで輸送がどうなるとか、先が見通せない部分もあると思うのですね。そういった場合に何か対策を考えておられるのですか。
●安陪生産振興課長
今回、債務負担行為の段階で一定程度の上昇率といったところは全庁的な考え方の中で数字をはじいてありますので、そういった対応はしていますし、前回も説明させていただいたのですが、光熱費などにつきましては今回の中に含んでいません。年度年度で上昇具合といったところでまた改めて指定管理料等を乗せていくという対応になっています。物価高騰の状況に応じて光熱費についてはそういった対応を一定程度できると考えており、対応はしているという状況です。
○尾崎委員
分かりました。指定管理はじゃぶじゃぶお金がもうかるようなものでもないということは思われているのだろうと思いますし、あと、先ほど言いましたように、いろいろな社会的責任が非常に重視されるところもあるので、皆さんが向かいづらいところがあるのではないかなと思います。その辺も加味しながら、今後5年間のうちにそういった対策が立てていかれたらなと思います。意見として言っておきます。
○鳥羽委員
先ほど福浜委員から質問があった、指定管理のところです。競争原理が全く働いていない、あまり機能していないという趣旨は本当に私も同じに思っていて、実際、本議会でも他の委員会では、指定管理制度について、次の入札においてはどういうことを考えているのかといった附帯意見が出ている中ですが、恐らく5年前も同じ議論はされていて、5年後も期待できないといいますか、分析は今の段階であまりできていない。では、5年後に本当に期待が持てるのかというとあまり期待感がないというのは正直なところです。その中で、では、いっそのこと、外郭団体だと思いますが、今、どういう位置づけかとは勉強不足で分かっていないのですが、鳥取県観光事業団を鳥取県にある観光施設の戦略的パートナーとして、観光を推進していく重要なパートナーとして育てていくというか、指定管理ではなくて、もう随意契約としてその価値を高めていくほうがよりスムーズかなと思うのです。その辺りについてはどういう御所感を持たれるかお尋ねしてもよろしいでしょうか。
●岡垣農林水産部長
あまりにも大きな問題なので、我々農林水産部としてはどう答えたらいいのかという思いですが、観光という視点と言われますとなかなか難しいかなと。我々は農林水産部としてやはり生産者を守る、そして、先ほど浜田委員からもございましたが、その生産物をどうやって売っていくかを主として考えていこうというところです。そういったところでいろいろ考えていきたいと思います。観光事業団さんを戦略パートナーというのは、とても大きな話で、我々も含めて県議会の皆様と一緒になって考えていくような問題かなと思っています。またいろいろと御示唆いただければと、私として意見を言うところではないかなと思っていますので、よろしくお願いします。
○福浜委員
僕も鳥羽委員と気持ちは一緒で、例えばさっき食の話をしましたが、お花を食べるというものもあるではないですか。多分されていると思うのですが、そこに例えばスイーツの非常に著名な方を呼んで、何かコラボで一緒に作ったものを商品化するとか、やはり観光の専門家なり、そういうものにたけたところと観光事業団がマッチングして、いろいろな分野にやっていくことは大事なのだろうなと思うのですよ。そのためにはやはり予算がプラスで必要だと思います。別に指定管理が悪いわけではないと思うのですが、今後の検討に何とかパートナーシップを導入していく余地、そういう部分を入れていただいて、例えば観光事業団さんにプラスで付加させるとか、やり方はあると思うのですよね。ぜひいい方向をこの5年というか、向こう3年ぐらいで固めていただければと思いますので、要望です。
○浜崎委員
3ページ。当然、もう御案内のとおり、一次産業は鳥取県にとって大変重要な立ち位置ですので、しっかり頑張っていただきたい。2ページのところに、今後の取組で、農業者をはじめ広く一般県民の皆さんに試験研究の周知と理解促進を図るということがすらすらっと書いてあるのだけれども、試験研究の成果を一般の農業経営者に普及するのは大変だと思うのだよね。一般人である私がぱっと聞いても、農業の関係者ではないので細かいことはよく分からないけれども、この研究成果で課題がいろいろ出ていますよね。すばらしい。そうそうたるメンバーが出ておられるわけだから、鳥取県の米をこれから伸ばすという意味で、外部評価委員会の評価結果は大変すばらしいものだとは思うのだけれども、これを要は農業経営者に普及させるという部分は部農林水産部は関係機関とも連携して、しっかりやってもらいたい。要は、簡単に、はい、分かりましたという話になかなかならないと思うよ。やはり一般の農業経営者の人は、今の現状はこうだからねみたいなことで、そういう感覚は当然だと思います。それをあえて外部評価をしっかりとつなげていきたいという考え方も分からないでもないけれども、現実問題、そこをしっかりと粘り強くやっていただかないといけないのではないかなと。分かっておられる話だと思う。難しいと思うので、あえて私から申し上げておきます。
もう一つは5ページ。さっき1等米比率、コシヒカリはこうだけれども、星空舞はそんなに変わらない、86%、75%みたいな話だった。この星空舞ですが、1等米比率もなかなか高いということはいいのだけれども、たしかこれは今年が本格栽培の5周年目と違いましたか。(「合っています」と呼ぶ者あり)昨年、たしかあなた方関係者から聞いた。昨年、初めて特Aを取得したということで、要はこの名称とともに大きく飛躍してほしいということは、私のみならず、ここのメンバーの誰もが思っておられるのだと思う。どこまで信憑性がある話か分からないですが、やはりよくしていこうと思ったら臭いところに蓋をしていてもいけないですよ。気になったものですからあえて言いますが、県外のスーパーでは他県のお米に比べて安売りされているというような情報を聞いたのです。これが、いや、そのようなことはないですということならそれはそれでいいし、多少そういう部分があるのであれば、何とか入り込もうと思ったら向こうも思いがあるわけだからたたかれるというものがあるかもしれませんが、何とかして星空舞を高く売るように取組はできないものかなと思っています。先ほどコシヒカリの話もあったけれども、やはり鳥取県産の米が今、星空舞だそうだということになれば、一様にしてみんながなかなか単価的な部分に反映することは難しいのかなと私が勝手に想像している。何にしても高く売れるように取組ができないのかどうか、その辺は重々考えておられると思うけれども、その辺についてコメントがいただけたらなということです。
●栃本農業振興局長
独自品種、星空舞の5周年で、みんなで精いっぱい取組を進めてきているところでして、先ほどおっしゃった他県で安売りされているのではないかという話は、確認はしてみないといけませんが、もしかしたら何かキャンペーン的なことでされたのかもしれません。基本的にはコシヒカリと同等の販売単価でということで進めてきていますし、実際、そうなっていると考えています。
何とか高く売る取組をということですが、もちろんブランド化協議会等もつくって、関係機関でしっかり議論をしながら取組を進めています。全国的にもやはり新しい品種がどんどん出てきて、しかも、品質のいい、おいしい米ということで、ものすごく競争は厳しくなってきています。ただ、そういった中で生き残っていくにはどうしたらいいのかということは、いろいろな関係者の意見も聞きながら、我々も精いっぱい考えてまいりたいと思っています。またこういったやり方もあるのではないかとか御提案もございましたら伺ったりしながら頑張ってまいりたいと思います。
●岡垣農林水産部長
まず、最初に、試験研究のことです。なかなか分かりにくいのではないか、周知をきちんとしなさいというアドバイスをありがとうございます。我々としても、この試験研究の課題を農業改良普及員や、あるいは農業試験場とか園芸試験場とか、それぞれ試験場の研究員がその技術を広めようと、先ほどおっしゃった生産者、農業経営者と一緒になってやっていこうというところで、実際に一緒に研究もしています。それで広めていこうと思っていますので、またそれもより一層進めていきたいと思っています。
また、お米の話です。星空舞について、先ほど栃本局長からもございました。実際に安売りがあったかもしれませんが、キャンペーンをよくされるのですけれども、もしかしたらスーパーの特売とかで米を特売商品としてというところがあるかと思います。おっしゃるとおり、そういうことがないようなブランド米にしていくように、我々もこの星空舞というのを鳥取県の主たる米の品種として進めていきたいと思っています。先ほど局長からもありましたが、皆さんの意見をいろいろお伺いしながら、星空舞を主たる品種として売っていきたいので、また御協力いただければと思います。よろしくお願いします。
○浜崎委員
部長、そして局長、しっかりと頑張っていただきたいと思います。やはり全然関係のない私でも米は毎日食べているわけですから、とにかく鳥取米が、星空舞が頑張ってもらいたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。今、説明がありましたので、そういうことで頑張っていただきたいと思います。
さっきいろいろ皆さんから御意見があったので私からはあえて細かく言いませんが、例の指定管理の話で、1つだけ。このたびはほかに手が挙がらないで、1者だけということですよね。観光事業団さんに、一度、二度かな、話を聞きました。理事長からも聞きましたし、もう一生懸命頑張っておられます。だから、これは誤解のないように、観光事業団さんも聞いておられるかもしれない、観光事業団さんが悪いということは全然ないですよ。それはそれでしっかり頑張ってほしいとは思うのだけれども、やはり本質的に指定管理の効果を上げるという意味でいくと、競争原理は重要だ。出てこなかったらどうしようもないのだけれども、5年間はそこでしっかり頑張ってもらわないといけないということになるわけです。さっきから委員の皆さんも言われていましたけれども、指定管理制度でいくのだったら、やはり県側がそれを設置して、やるわけですから、結果的にそれが1者だったという部分は何のための指定管理なのかということにもなってくると思います。今はそれで頑張っていただくということだけれども、基本的にはこれは5年間ということになる、その先もずっと続くわけですから、競争原理も重要だということは、私が言わなくても、皆さんはよく分かっておられると思いますが、あえてそれを申し上げておきたいと思います。
◎鹿島委員長
ということですので、よろしくお願いしたいと思います。
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他に移りたいと思います。
農林水産部第1部に関して執行部、委員で何かございませんでしょうか。
●中村農林水産政策課参事
本日、お手元に、いなば農産物フェスタの開催についてのチラシをカラー刷りで裏表1枚を御準備しています。
今週末の10月14日、15日の両日で、鳥取市賀露町の地場産プラザわったいな周辺を会場として開催されるイベントです。平成15年度までこうしたイベントを県下全域一本で開催してまいりましたが、平成26年度から、より地域に密着したイベントという形で、東・中・西部の3か所での開催に切り替えており、今回、東部の関係市町、いなば農協さん等で組織される実行委員会主催によって、東部の農産物フェスタが開催されるものです。
裏に参加団体一覧が記載されていますが、合計44団体が出展されて、それぞれのブースで農産物販売、加工品の販売、PRを行うほか、様々なステージイベントも準備しておられます。
令和元年は台風の接近による中止がありました。さらに、その後、コロナ禍での中止を経て、今回は5年ぶりの開催ということになります。実行委員会の皆さん、参加団体の皆様共に念入りに準備を進めておられますので、委員の皆様にも、ぜひお誘い合わせの上、お越しいただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
◎鹿島委員長
ただいまいなば農産物フェスタのことについて説明がございましたが、これについて意見はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
農林水産部第1部につきましては、以上で終わりたいと思います。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。
午前11時14分 休憩
午前11時22分 再開
◎鹿島委員長
再開したいと思います。
引き続き、農林水産部第2部について行いたいと思います。
執行部の説明は、要領よく、簡潔にマイクに向かってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行いたいと思います。
報告8、鳥取県立とっとり賀露かにっこ館に係る指定管理候補者審査会の結果について、寺田水産振興課長の説明を求めます。
●寺田水産振興課長
資料の21ページをお願いします。鳥取県立とっとり賀露かにっこ館に係る指定管理候補審査委員会の結果について御報告します。
9月11日月曜日に、鳥取県立とっとり賀露かにっこ館の令和6年度から10年度までの指定管理候補者を選定するための審査委員会を開催し、審査、選定しました。
なお、この審査委員会による審査結果を踏まえて、県として指定管理者を決定した上で、次の議会に付議する予定としています。
公募の経緯ですが、7月11日から開始した今回の公募については、とっとり賀露かにっこ館活性化共同企業体と、一般財団法人鳥取県観光事業団の2者の応募がありました。審査委員会において、指定手続条例第5条の審査基準に基づき審査を行ったところ、サービスの向上、利用促進、周辺施設との連携、水産振興への取組及び施設の維持管理等、積極的な工夫が図られ、安定的な業務運営が見込まれる観光事業団を選定しました。
期間は令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間で、指定管理料の総額は2億5,517万円となっています。
24ページに指定管理候補者の事業計画の概要がついていますので、またこちらを見ておいてください。
22ページ、23ページに、審査委員会の選定経緯があります。審査委員は(1)の5名です。
選定基準につきましては、(3)の表の中にある4項目で審査いただいています。
◎鹿島委員長
続きまして、報告第9、鳥取県産品の情報発信に係る取組について、山本販路拡大・輸出促進課長の説明を求めます。
●山本販路拡大・輸出促進課長
25ページをお願いします。鳥取県産品の情報発信に係る取組についてです。
県産品の県外、海外での知名度向上、ブランド化推進のために、次のとおり、積極的な情報発信を行っています。
まず初めに、国内での情報発信ですが、百貨店、量販店等でのPRとして、表のとおり、梨を中心とした試食宣伝販売をはじめ梨を購入して、鳥取和牛が当たるプレゼントキャンペーンやウェブ物産展などを実施しています。
また、(2)、大都市圏の料理業界へのPRとして、ザ・キャピトルホテル東急の中国料理の山橋シェフ等を県内に招聘して、産地等を御視察いただいたり、また、10月30日からは一般社団法人日本イタリア料理協会会員の方、シェフ等の方に来ていただくのですが、県内視察や、都内レストランを会場とした県産食材の試食などの食材勉強会、提案会を予定しています。
次に、26ページは海外での情報発信で、台湾、香港、中国、タイ、シンガポールでPRを行っています。台湾では知事もトップセールスを行いましたが、台中市の高級スーパーでの物産展や梨のPRを行っています。また、10月20日からは輝太郎柿の高級百貨店での販売やカフェでのメニューフェアなどを行う予定としています。香港では、スーパーでの山陰物産展や、9月には鳥取和牛のレストランフェアを開催しました。また、中国向けとして、中国のSNSで中国語による情報発信という取組として、県内在住の中国人インフルエンサーさんによる情報発信や浙江省寧波の阪急百貨店や飲食店での県産酒のプロモーション、10月ですが、タイ・バンコクサイアム高島屋での輝太郎柿のプロモーション、シンガポールにおいては8月から9月末まで2か月間の鳥取メニューフェアということと、あと、県産酒の提案なども行っていただきました。引き続き、県内、県外、海外での県産品の情報発信に努めてまいります。
◎鹿島委員長
ただいまの説明についての質疑等はございませんでしょうか。
○尾崎委員
かにっこ館の件です。後で資料を頂きたいと思いますが、8名のスタッフというか、職員さんがおられるのですね。その給与について分かればまた後で資料をお願いしたいと思います。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
本委員会所管に係る商工業及び農林水産業の振興対策、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議なしということで、その旨を議長に申し出ておきます。
その他で、執行部、委員で何かございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
この後、委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りいただきますように。執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
それでは、今後の委員会活動についてであります。
なお、インターネットの中継は継続していますので、発言の際はマイクに向かってお願いします。
では、お手元にお配りしているアンケート用紙を御覧ください。県外調査の第2回目です。調査先の候補を検討するに当たり、皆様から意見をお聞きしたいと思います。つきましては、アンケートを御記入の上、10月31日までに事務局に渡していただくか、ファックス等で連絡をいただいたらと思います。この場でここがいいよとかこの方面とかというのがあれば検討をさせていただきたいと思います。
○尾崎委員
日程は時期的には11月以降ですよね。
◎鹿島委員長
日程はそうです。
○尾崎委員
冬ということもありますね。
◎鹿島委員長
はい。
○前原委員
あしかがフラワーパークに行きたいな。
○尾崎委員
でも、花が咲いているか。
○前原委員
年中やっています。季節によってもやはり値段が違いますし。
○尾崎委員
やはり冬は安いのか。
○福浜委員
さっきも話していたのですが、とっとり花回廊は冬場はどうしても花が少ないではないですか。だから、秋冬はどうされているのかとか、系統が違うかもしれないですが、逆に花が端境期のときこそ……。
○尾崎委員
確かにね。何かアイデアがね。面白くしないといけない。
○尾崎委員
県外ですよね。
◎鹿島委員長
はい、県外の。でも何か所か行かれますので。
○尾崎委員
花パーク関係はいいですね。
◎鹿島委員長
皆さん方、アイデアはどうですか。(「委員長一任」と呼ぶ者あり)はい、分かりました。
今、フラワーパーク巡りみたいな話もありましたが、いろいろと検討させていただきたいと思います。
○尾崎委員
意見があったら言えばいいですね。
◎鹿島委員長
はい。
それでは、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会いたします。
午前11時33分 閉会
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