会議の概要
午前10時00分 開会
◎安田委員長
ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
今回の常任委員会は、最初に警察本部及び県土整備部について行った後、危機管理部、地域社会振興部、輝く鳥取創造本部の順で執行部の入替えを行います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、斉木委員と銀杏委員にお願いします。
それでは、報告事項に移ります。
初めに、警察本部及び県土整備部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、まず、警察本部から報告1、令和5年中の交通事故の発生状況について、岩城交通企画課長の説明を求めます。
●岩城交通企画課長
警察本部資料2ページをお願いします。令和5年中の交通事故発生状況について御報告いたします。
まず過去10年の交通事故の推移について御説明いたします。
県下の交通事故件数や負傷者数は前年を上回り、19年ぶりに増加いたしました。また、死者数につきましてはおおむね減少傾向で推移しており、昨年は前年と同数の14人で、これは統計を取り始めました昭和23年以降最少の、昭和24年の9人に次いで少ない人数となります。
高齢者の事故につきましては、高齢者が第1当事者となる事故が179件と前年から17件増加し、また高齢者の死者数は9人と前年から3人増加していることから、本年も高齢者対策を最重要課題として位置づけ、加害・被害事故両面から総合的な抑止対策を継続して実施することが重要であると考えております。
2の交通死亡事故の発生について、昨年は14件発生し、14人の方が亡くなられております。死者数の推移、月別、年齢別などにつきましては、資料のとおりでございます。
特徴といたしましては、状態別では歩行中の死者が7人と前年の2人から大幅に増加しておりますことや、令和3年、4年と発生がありませんでした自転車乗車中の交通死亡事故が1件発生していることなどが上げられます。これらの状況も踏まえまして、関係機関、団体と連携し各種広報媒体を活用した広報活動、高齢者や自転車利用者などに対する交通安全指導や講習など、工夫を凝らした交通事故抑止対策を推進してまいります。
◎安田委員長
続いて県土整備部ですが、報告2、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次にその他ですが、警察本部及び県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、警察本部及び県土整備部については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時03分 休憩
午前10時05分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き危機管理部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告3、令和6年能登半島地震に係る被災地支援について、福田次長兼危機管理政策課長の説明を求めます。
●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
資料の2ページをお願いいたします。令和6年能登半島地震に係る本県の被災地支援等の状況について御報告いたします。
まず、支援体制です。被災地支援のための庁内会議あるいは市町村関係団体との会議等を随時開催いたしまして、連携して支援を実施しているところでございます。
また、全庁的な支援体制といたしまして、能登半島地震災害支援対策本部を1月11日に設置いたしました。あわせまして、機動的な被災地支援のため予備費5,000万円を発動したところでございます。
具体的な支援の実施状況で、まず石川県志賀町への支援につきましては、本県は関西広域連合の枠組みの中で石川県志賀町への対口支援を愛知県等と連携して行っております。
志賀町への職員派遣の状況でございます。記載のとおり、情報連絡員2名による情報収集、連絡調整、また支援物資管理といたしまして支援物資の受入れ、仕分、配送準備等を20人規模で実施しております。このほか被災建築物の応急危険度判定士の派遣、保健師による避難者の健康調査、水道局職員による水道復旧等と、これまでに延べ116人を派遣しております。
(2)番、志賀町以外の被災地への支援につきましては、国でありますとか全国知事会等の要請に応じて実施しております。
主な人的支援の状況でございます。感染症対策の支援ということで石川県庁のほうに現在2名職員を派遣しております。こちらは、全国知事会としての派遣でございます。このほか消防の緊急消防援助隊、また医療・福祉関係でDMAT、DWAT等々、要請に応じて順次派遣をしているところでございます。
3ページをお願いいたします。物的支援でございます。関西広域連合を通じまして七尾市のほうにブルーシート5,000枚を提供したところでございます。
(3)番、その他の支援といたしまして災害義援金の受付、ふるさと納税の代行受付、県内への避難者への支援ということで、被災地からの避難受入れ2件を実施しております。引き続き被災地のニーズに応じまして必要な支援を行ってまいります。
3番でございます。能登半島地震を踏まえた本県の対応といたしまして、被災地支援と並行しまして今回の地震の教訓を踏まえて本県の地震・津波対策の強化を図る必要があるということで、昨日、市町村との検討のキックオフ会合を開催いたしました。会合では防災関係機関、それから有識者の方にも御参加いただきまして御助言をいただきながら意見交換を行ったところでございます。
会合での確認事項といたしまして、すぐに取り組めるものは早急に取り組む。それから、令和6年度予算での事業化を検討する。県、市町村が連携して取組を進める。それから各種計画への反映ということで鳥取県の震災対策アクションプラン、また地域防災計画への反映等を行うことを確認したところでございます。
今後の予定でございます。今後の主な検討項目として、記載しているような事項につきまして早急に市町村等と検討を進め、新たな地震・津波対策について具体化を図ってまいることとしております。
◎安田委員長
続いて、報告4、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第22報)、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。
●木本原子力安全対策課長
危機管理部資料の4ページ、島根原発の安全対策等の状況について、前回、12月の報告から進展があったものを中心に説明いたします。
2号機について、真ん中ちょっと下の(4)、高経年化対策のところです。中国電力は高経年化対策に関わる保安規定の変更認可申請の補正書を原子力規制委員会に提出しております。今回の補正ではこれまでの審査での経年劣化の評価方法等に関する議論を踏まえまして長期施設管理方針3項目を追加しております。そのうちの1項目、括弧の中で、原子炉圧力容器に亀裂が生じないことを確認するために、温度や圧力が変化する原子炉の起動ですとか停止といった、出力が大きく変化するような事象の回数を管理することなどを追加しております。
下の3のその他のところで2つの事案について御報告いたします。
(1)の島根原発における労働災害について、昨年12月21日、安全対策工事に従事していた協力会社の作業員の死亡事故が発生しております。現在、労働基準監督署及び警察署による現場確認等が行われていまして、当該工事は中断しております。それ以外の工事については、安全が確認できたものから順次再開しております。
次の5ページに発生状況を記載しております。図の水色の廃棄物処理建物の部分の基礎を強化する工事で、建物の下の地盤を掘削、かき出して、そこにコンクリートを流し込む工事を行っていたところ、建物の下の地面を平らにするためのならしコンクリートの板状の塊が落下しまして、その下敷きとなったという事案でございます。
続きまして、2つ目の(2)のところ、2号機タービン建物で下の写真に示しました長さ10メートルほどのLEDテープライトに焦げ跡が確認されたというものでございます。公設消防から非火災、火災ではないと判断されましたけれども、鳥取県、米子市、境港市は確認されたその日に現地の確認を行っております。
下のイの(ウ)確認内容のところです。鳥取県、米子市、境港市の職員が焦げ跡の現場を確認しまして、中国電力から発生の経緯ですとか今後の対応について聞き取りを行っております。
LEDテープライトの仕様は長さ10メートルほどということと、電源が交流100ボルトでスイッチはなく、コンセントにつなげれば点灯するといった仕様になっております。耐震補強工事の作業照明として使用しておりまして、当時通電、点灯させた状態であったということです。確認した当日に作業エリアでの火気の使用はなく、現段階では原因不明ということで、今後原因究明を行い、再発防止対策を行う予定としています。
この事案による負傷者はなく、外部環境への影響はないということです。
◎安田委員長
続いて、報告5、令和5年鳥取県消防防災航空隊の活動状況について、黒見消防防災課長の説明を求めます。
●黒見消防防災課長
資料の6ページをお願いいたします。令和5年1月から12月の1年間の消防防災航空隊の活動状況について御報告させていただきます。
鳥取県では、消防防災ヘリコプター「だいせん」を運航しており、救急、救助、消火活動等を行っております。
4ページ中ほどの1、消防防災航空隊の活動です。隊員は各消防局から派遣された8名で構成し、うち3名が救急救命士の資格を持っております。鳥取県では緊急出動の際は常に救急救命士の隊員が搭乗することとしており、この運用をしているのは中国5県で本県のみであり、地上救急隊と救命処置等の円滑な引継ぎが可能となっております。運航は民間企業に委託しており、安全運航のチェック体制強化等のため令和4年度から操縦士を2人とする体制となっております。安全運航という一番大切な使命を果たすため、隊員、操縦士、整備士等も含め航空センター職員全員で打合せ、振り返り等による情報共有を徹底し、常に意思疎通ができる環境づくりに努めております。
4ページ下の2、消防防災ヘリコプターの令和5年の運航件数ですが、緊急運航として救急救助活動等で81件出動しており、前年の115件から34件減っております。これは、7ページの上部に記載しておりますようにヘリの運航休止期間が前年より長かったことによるものです。運航休止中に出動要請があった場合は相互応援協定により他県に応援をお願いしており、17回ございました。また、他県からの応援要請については4回応援に行っております。
7ページに活動状況の写真を載せております。航空センターでは、このように救助活動、訓練等を行っており、県民の安全安心を確保するため引き続き安全運航に努めてまいります。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。
○銀杏委員
最初の分で志賀町への支援が延べ116名ということですが、その次の石川県等被災地への支援というのは志賀町を除いた分への支援人数だと思うのですけれども、それの確認と、石川県等被災地への支援の中で2番目、3番目に緊急消防援助隊とあるのですが、陸上隊、航空隊と書いてあるので自衛隊という意味なのですか。どうでしょうか。
●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
まず支援の状況です。(1)番に書いてますのが石川県志賀町へのカウンターパート、対口支援でございます。(2)はその志賀町への対口支援以外の被災地全般への支援ということで、全国知事会とか国等の要請に基づいて随時職員を派遣している状況でございます。
緊急消防援助隊につきましては、自衛隊ではなくて消防のほうの援助部隊でございます。
○銀杏委員
消防のほうの陸上部隊、航空部隊という名称ということですね。
●黒見消防防災課長
陸上隊と記載したほうが鳥取県内の東部、中部、西部の消防局から派遣された緊急消防援助隊のことで、航空隊というほうが鳥取県の消防防災航空センターの職員で構成された緊急消防援助隊と御理解いただければと思います。(銀杏委員「分かりました」と呼ぶ)
◎安田委員長
ほかにございますか。
○東田委員
能登半島の地震を受けて鳥取県の津波対策で1点お聞きしたいのです。これからのアクションプランに入ってくるかも分からないのですけれども、今回の津波は、内陸型地震で、短時間で津波が押し寄せてきた。例えば鳥取港の「かろいち」とかあの辺りはにぎわいの拠点がありまして、たくさんのお客さんが来られるのですけれども、ああいうところはやはり緊急避難塔が必要だと私は思うのですよね。
それともう1点、境港はタワーがありますから、いざというときにはそこに逃げ込みができるのですけれども、実は淡路島に行ったときにそういう避難塔があって、避難塔が津波の啓発の施設になっていました。3Dで地域の町並みに津波が来たときどのような状態になるかということを想定した、一目で分かるような映像ビデオを作っておりまして、そういう映像ビデオが鳥取県では作られているのか、あるいはそういう映像ビデオを使って学校の防災教育に活用しているのか、その辺りをちょっと教えてほしいのです。
●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
津波対策で、実は昨日の会合の中でも地震学の権威の、鳥取大学の香川先生からも御指摘がありまして、鳥取県で想定される地震の特徴、例えば鳥取沖の断層で起こった津波であればすぐにやってきますということ。津波の高さは比較的高くはない。それから、もう一つ大きな影響が出そうな佐渡の北方の断層の地震となると、やってくるのに時間はかかるのだけれども津波の高さは高いだろうというようなことがございまして、そういった鳥取県で起こる地震の特性をもう一度県民の方によく知っていただいて、その上での避難対策をきちんと周知徹底、あるいは避難訓練とかそういったことをやっていく必要があるだろうと御指摘いただきました。その辺りをもう一回よく点検してみまして、県民への周知、それから先ほどありました避難タワーみたいなものが必要かどうかといったところも、改めて点検してまいりたいと思っております。
○東田委員
ありがとうございます。
文章とか言葉で伝えるよりも、やはり例えば子どもたちに津波の怖さとか緊急避難を意識づけるためには映像というのはすごく重要だと思うのです。ですから関西とか四国のほうでは南海トラフの地震を想定した啓発の映像ビデオが作られていると思うので、参考にしていただいてぜひ御検討いただけたらと思います。
◎安田委員長
ほかにございませんか。
今、東田副委員長からもありました津波が、境港にも夜10時半に一番高いものが来たということで、被害は幸いなことになかったのですけれども、市民の方の意識が大変に上がっております。私のところも年明けから物すごい件数のお話をいただいているのですけれども、やはりその議論の前提となる想定の津波であったりとか地震であったり津波が押し寄せる時間であったり、そういったものを科学的にしっかりとある程度確立して、要るもの要らないもの、また足りているもの足りていないものをこれからもう一度計画を練り直していく必要があるのだと強く感じている次第なのです。昨日の会議でまず専門家の先生方からあったお話等を我々にもフィードバックしていただいて、今後県議会でもしっかり議論していく必要があると思いますので、速やかな情報提供をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。
●福田危機管理部次長兼危機管理政策課長
先ほど御説明しましたように、震災対策アクションプランがございますので、今後そういったものの総点検をしまして、足らざるもの、さらに強化すべきものについて、市町村等と検討を進めて早急な対策を打ちたいということと、議会の皆様にもしっかりと情報提供させていただいて、御相談しながら来年度予算等を含めて検討してまいりたいと思います。
◎安田委員長
ありがとうございます。
ほか、ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次にその他ですが、危機管理部について執行部、委員の方で何かございませんか。
●灘尾危機対策・情報課長
チラシをお配りしております。広く県民の皆さんに国民保護を知っていただくための国民保護講座を、今年度は来週1月24日水曜日、駅南のさざんか会館で開催することとしております。内容は、頻発するミサイル発射の背景ですとか日米間の動き、国民保護の観点でウクライナとかガザ地区の話といった直近の国際情勢を踏まえた話が聞けるとお伺いしております。講師先生は、現在日本安全保障戦略研究所上席研究員をされている小川先生で、元自衛官の方で米子の8普連連隊長もされた経歴をお持ちでございます。
申込期限はチラシにございますとおり一応今日までとなっておりますけれども、まだ席もありますので、御連絡いただいた上で参加いただけますと大変幸いでございます。
◎安田委員長
ただいまの説明について、質疑等はございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、危機管理部については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時26分 休憩
午前10時28分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き地域社会振興部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告6、投票率低下防止等に向けた政治参画のあり方研究会の報告書について、松﨑市町村課長の説明を求めます。
●松﨑市町村課長
報告資料の2ページを御覧ください。政治参画研究会につきましては、昨年末に実施された第5回目の会合をもって報告が取りまとまりましたので、結果の概要を報告いたします。
資料2の部分で、研究会としては主権者教育、投票環境向上、成り手不足の解消の3つの柱に分けて報告いただいております。
主権者教育関係につきましては、(1)の部分、若い頃からの教育、様々な主体が協力して取り組んでいくことが必要だということ、教育現場が活用しやすい独自の教材を県が作成し推進することといった意見をいただいております。
2番目、投票環境の向上に関しましては、当日投票所の維持のための必要な人材支援の確保、行きたくても行けない人が出ないように共通投票所、移動式期日前投票所、移動支援などを組み合わせて活用していくこと、投票所におけるカメラ越しの立会人の確保、ネット投票など制度面の見直しも必要であることといった意見をいただいております。
議員の成り手不足に関しましては、多様な行政課題に対応していくには多様な議員による議論が求められるということ、議員が活動しやすい環境になっているか、議会における主体的な議論が必要などとまとめられております。
これらの提言を受けまして、県としては来年度投票所における人不足に対する取組であったり、独自教材を検討していくこと、また議会向けの研修会など報告内容に沿った事業の実施を検討しているところでございます。
3ページ以降、研究会の報告書の概要版をつけさせていただきましたので、御覧いただければと思います。
◎安田委員長
続いて、報告7、淀江産業廃棄物管理型処分場計画に係る事業計画変更届の提出について、山本産業廃棄物処理施設審査準備室長の説明を求めます。
●山本産業廃棄物処理施設審査準備室長
資料の9ページをお願いいたします。環境管理事業センターが米子市で計画しております産業廃棄物の処分場の計画につきまして、廃掃法の許可申請手続の前の手続を定めた鳥取県産業廃棄物処理施設の設置に係る手続の適正化及び紛争の予防、調整等に関する条例に基づきまして、事業計画を変更する旨の届出があったので御報告いたします。
届出は、1に記載のとおり先週12日金曜日でございました。今回初めて御報告となりますので、資料はないのですけれども若干口頭で処分場計画について概略を説明させていただこうと思います。
まず処分場の場所は米子市淀江町の小波という場所で、山陰道を東から走りますと淀江の辺りにちょうどトンネルがございます。このトンネルを抜けて左手の谷筋に位置しております。谷筋の下手には西部広域の管理組合が利用しております一般廃棄物の最終処分場が稼働しておりまして、その上流側に隣接する形で計画されているものでございます。この計画については大体25万立米ほどの廃棄物を埋め立てるということになっておりまして、1期の埋立てで10年、2期の埋立てで27年、37年間埋め立てるということで、その後10年間の維持管理を予定されており、事業期間としては47年間に及ぶ計画でございます。
ちなみに、今回の管理型処分場の仕組みなのですけれども、谷地に廃棄物を埋め立てるということで、同時に雨が降ってまいりますのでその雨で廃棄物を洗い流しながら廃棄物に接触した浸出水と呼ばれる水を処理した上で放流するというものでございます。最終的にはこの維持管理期間を経まして、水質等が安定すれば処分場が廃止できる。これが管理型の処分場というものでございます。
資料に戻ります。今回の主な変更内容ということで、変更の理由といたしましては、現地測量や地質調査などの詳細な情報に基づく詳細設計と、改正しております県の技術的な支援に対応するための変更でございます。
具体には、主なものを7点ほど記載しております。
1点目として埋立地内の設計変更ということで、若干現地測量等で面積とか容量が変わっているということであったり、埋立手順が見直しされている。あと、廃棄物を流出するための土で造った堰堤の天端を広げたり勾配を緩くすることでより安定性の高い構造にされたということでございます。
2点目以降、実地に即した場内のレイアウトの変更でありますとか、先ほど申し上げました廃棄物に接触した浸出水をためておく調整槽を大雨に備えて大きくされる。あと、同じく廃棄物に接触した浸出水が漏れ出さないようにするための遮水機能を一部強化される。さらに地質調査で判明した一部の軟弱地盤への対策、地盤対策の工事を追加される。下流の水路を広げてより厳しい降雨確率でも対応できるような設計変更。最後、7点目として生活環境影響調査、いわゆるミニアセスと呼ばれるものなので、新たな観測データや調査資料等を入手されて分析結果を更新されたということでございます。ここにつきましては環境保全目標との整合が図られているということで、当初の計画と同様な影響評価となっているということでございました。
あと、このほかにも細かな変更がございます。当初計画に掲げられていた高度な水処理であったり漏えいを検知するシステム、これらのものは変更なく導入されるということで、基本的には当初計画に沿った計画変更ではないかと考えております。
2の今後の予定でございます。引き続いて当室が変更内容を確認させていただこうと思っております。それと、条例手続に沿って米子市へ写しを送付いたします。
なお、今回の変更につきましては、この手続条例で設置されている第三者機関の廃棄物審議会にも御意見を伺う予定としておりますので、その後の動き、報道では事業者側の設置許可申請のような報道もありましたが、そういったことにつきましてはこの審議会での意見を踏まえたものになるのではないかと考えているところでございます。
最後に3として、参考としてこれまでの条例手続の経過等を記載しておりますので、御確認いただければと思います。
◎安田委員長
続いて、ねんりんピックはばたけ鳥取2024に向けた準備状況について、吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長の説明を求めます。
●吉野ねんりんピック・関西ワールドマスターズゲームズ推進課長
11ページをお願いいたします。ねんりんピックの鳥取大会の準備状況につきまして御報告いたします。
琴浦町にあります神﨑神社に、新年明けまして1月12日に大会キャラクターであります「あおや かみじろう」と地域社会振興部長以下、それから琴浦町の福本町長様にも御参加いただきまして、大会の成功を祈願するということで参拝いたしました。もともと竜の彫り物で有名な神﨑神社にあやかってPRさせていただき、マスコミにもたくさん取り上げていただきました。いいPRになったのではないかと思っております。
ようこそようこそ鳥取県運動の一環といたしまして、1月12日に第3回おもてなし研修会を開催いたしました。おもてなしの機運醸成と、企画立案の参考にしていただくために今年の大会の愛媛県今治市と宇和島市から担当者の方に来ていただきまして、実例を踏まえたお話をしていただきました。市町村の担当者の方々は、終了後に列ができるほど聞きたいということで熱心に参加していただきました。
ボランティアミーティングを開催予定ということで、たくさんの県民の方におもてなしに参加していただきたいということで企画しております。おもてなしに関する新しいアイデアを出していただいたりという意見交換会を予定しております。
協賛について、鳥取銀行様、LIMNO様から協賛をいただき、日産プリンス様のほうからラッピングカーの協賛車の提供をいただいております。大会広報に有効に活用させていただく予定としております。
◎安田委員長
続いて、報告9、日野川フォトコンテスト入選作品及び個人情報の紛失について、宮永日野振興局長の説明を求めます。
●宮永西部総合事務所日野振興センター日野振興局長
資料の12ページをお願いいたします。日野振興局からは、日野川フォトコンテスト入選作品及び個人情報の紛失につきまして御報告させていただきます。
当局が事務局を所管しておりますが、日野川の源流と流域を守る会が開催したフォトコンテストの作品展示の撤収作業を行った際に、出品者の個人情報紛失事案が発生いたしました。
事案の概要につきましては1以下に掲げておりますが、紛失した作品は過去3年間の入賞作品5点並びにその作品の裏面に貼付しておりました出品者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスの個人情報でございます。
経緯等を1の(3)に書いております。作品展示は12月15日15時まで行われておりまして、15時以降、職員2名で撤収作業を計画しておりました。2行目と3行目の間に空白時間が20分間生まれております。それぞれの職員がそれぞれ別の用務を行ったために、実際にその撤収作業中に不在の時間をつくり出してしまったということで、その間に作品5点が紛失したものでございます。18日月曜日には残った作品の所在確認をしており、その中に、先ほど御説明しました作品の裏面に個人情報がそのまま貼付された状態であったということを改めて確認したところでございます。
2番に発生の原因として、先ほど申しましたように、この会場はオープンスペースであったにもかかわらず職員が途中作業のままで不在の状態をつくり出してしまったこと。そして(2)番、作品展示中にノベルティー等をお持ち帰りいただくように、御自由にお取りくださいという札を用意していたのですが、この撤収作業中もそのままの状態で、その横に撤収作業中の作品を置いたままにしてしまっていたという、あってはならないような状況をつくり出してしまっておりました。本当にこれが大きな要因と認識しております。
3番の対応状況につきましては、(1)の出品者に対しましては16日土曜日、18日月曜日の2度にわたり当該状況の説明及び謝罪等を行っております。そして12月19日にプレスリリースを行い、その際にも同様に連絡させていただいております。また、昨日まで何か被害等がなかったでしょうかという確認もさせていただいておりまして、特にそういう事案はないと伺っているところでございます。
また、とりネット及び米子市立図書館のほうでの貼り紙等によりまして、持ち帰り自由と誤解を与えたということに関して謝罪と、作品返却について呼びかけを行っているところでございます。
4番、再発防止策、これはもう当然のことではありますが、展示作品に不要な個人情報を貼付しないこと、そしてこういった職員不在の状態をつくり出さないということを改めて共有、指導いたしました。また、所属各担当業務で取り扱っております個人情報を改めて点検し、管理方法等の見直しを行ったところでございます。
今後、同様の事案を発生させないように、所属といたしましても再発防止策を徹底し、適切な管理に努めてまいりたいと考えております。このたびは誠に申し訳ございませんでした。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
○伊藤委員
12ページの先ほどの問題、返却を呼びかけたということなのだけれども、作品は返ってきたのかこないのか、その報告がないのだけれども、どうなの。
●宮永西部総合事務所日野振興センター日野振興局長
昨日現在まででまだ返却はございません。
◎安田委員長
ほかにございますか。
それでは次にその他ですが、地域社会振興部について執行部、委員の方で何かございませんか。
○川部委員
スポーツ振興について教えていただきたいのですけれども、三朝町の福田さん、ドッジボールのアジアチャンピオンシップに出る話で、何とか支援する方法がないかみたいな話があったのです。今の制度でこういう代表に選ばれた子の支援があるのでしょうか。
●丸山スポーツ振興局長
先般の議会でもそういった御質問があって、世界大会とかに出られるような方に対して旅費等を含めた支援というのを今できるようにしております。その前にも縄跳びの話でいろいろあったと思うのですけれども、様々なことに対して支援できるような形に変えておりますので、そこは大丈夫です。
○川部委員
分かりました。
◎安田委員長
ちょっとそれに付随して、彼女はジュニアアスリートではなかったですか、違いますか。
●丸山スポーツ振興局長
もともと三朝町が地域でドッジボールに取り組んでおられて、ずっと中学校の頃からされていてということですけれども、ドッジボール自体がジュニアアスリートの競技……。
◎安田委員長
三朝から物すごいセンスのある子が、小学生のときにセーリングの体験に来たような気がして。残念ながらつながらなかった。
●丸山スポーツ振興局長
そうですか。確認させてください。
◎安田委員長
川部委員、よろしいですか。
○川部委員
はい。
◎安田委員長
ほかにございますか。
●足立県民参画協働課ボランティア社会・SDGs推進室長
本日の報告資料とは別に、お手元に1枚お配りしておりますチラシをお願いいたします。とっとり若者活躍局の「個人端末で観光と魅力発信チーム」によりますフォト&動画キャンペーンの御案内でございます。
#I LOVEとっとり フォト&動画キャンペーンを12月15日から2月29日まで実施しております。指定のアカウントをフォローして鳥取県の魅力を写真または動画で投稿していただきますと、豪華なプレゼントが当たるというものでございます。既に委員の皆様のうちでもフォローしていただいている方がありまして、ありがとうございます。ぜひ皆さんもアカウントをフォローして、活動を見ていただきますとともに、もしよろしければ鳥取の魅力を一緒になって発信していただければと思います。
◎安田委員長
ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
意見がないようですので、地域社会振興部については以上で終わります。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩します。再開は10時55分とさせていただきます。
午前10時47分 休憩
午前10時55分 再開
◎安田委員長
それでは再開いたします。
引き続き輝く鳥取創造本部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告10、鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施に向けた進捗状況について、安本空港振興室長の説明を求めます。
●安本交通政策課空港振興室長
お手元の報告資料2ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施に向けた進捗状況を報告させていただきます。
現在、第2期のコンセッション、令和9年4月の事業開始に向けて準備を進めているところで、先日御報告しましたが、11月27日から第2期のコンセッションに向けたマーケット・サウンディングを実施しております。現在そのマーケット・サウンディング実施期間中ですので、その途中経過の報告と、それに関連した事項につきまして御報告させていただきます。
まず、1番目でございます。マーケット・サウンディングの実施状況で、現在受付期間は既に終わっておりますが、県内企業が18社、それから県外企業が20社、合計38社から参加申込みがあったところでございます。
次に今後の予定でございます。現在、県のほうから参加申込企業に対してアンケート調査を実施しておりまして、今その調査結果を今月末まで回収しているところでございます。その後、内容を検討して個別にヒアリングを実施して、マーケット・サウンディングを終了となります。結果をまとめて中身の精査をしまして、現在公表しております実施方針案の内容を再検討または修正していくという作業になります。その後、令和6年夏頃にかけて実施方針を策定、公表していくという流れになっておりまして、この3月以降から夏にかけまして、また常任委員会の皆様方にも御報告等させていただきたいと思っております。
次、2番目でございます。第2期コンセッションを実施していくに当たり、第2期事業の選定事業者、運営権者は公募の方法によって選定することとしておりまして、それに関連して鳥取空港の設置管理条例の一部を改正する内容を現在検討しているところでございます。
内容の主なところとして、選定事業者の選定方法として公募の方法を位置づけるというところでございます。それから、新たな運営権者が行う旅客取扱施設利用料、これは単純に言いますと旅客ターミナルの利用料で、その設定に関しての規制を新たに設けたいというところでございます。
次に、第2期事業開始までのスケジュールは御覧のとおりで、各年度ごとにそれぞれ手続がございまして、PFI法に基づいて手続を進めてまいりたいというところでございます。
◎安田委員長
続いて、報告11、国際航空路線の運航状況について、谷本国際観光・万博課長の説明を求めます。
●谷本国際観光・万博課長
3ページを御覧ください。国際航空路線の運航状況について、まず、米子-ソウル便でございます。
直近の3か月、8割後半から9割といった形で堅調に推移しております。韓国人のお客様は個人が6、団体4といった割合で堅調に推移しております。また、日本人のお客様も12月に2割乗っていただいております。メインはやはり個人のお客様で、若い女性層が多いと聞いております。引き続き韓国につきましては、FIT対策としまして、SNSを中心とした情報発信、あるいはエアソウル様と連携した情報発信の取組、それからアウトバウンドにつきまして各種支援制度の御紹介の強化ですとか、地元メディアとの連携を進めていきたいと考えております。
続きまして香港便でございます。昨年12月18日から週4便で定期便が就航いたしました。安田委員長におかれましては議会日程の都合上で御出席はかなわなかったのですけれども、セレモニーは香港航空の董事長様、また中国、香港のそれぞれ代表にお越しいただきました。
12月の実績で、香港からのインバウンドのお客様につきましてはクリスマスと年末年始の休暇等もございまして7割後半と堅調に推移いたしましたけれども、日本からのお客様がやはり円安の影響、また香港でのホテル等の物価高の影響もございまして、5割後半といった形で弱含みとなっております。
引き続き1月につきましては、やはり旧正月の手前ということもあって少し香港からのお客様も落ち着くような状況でありますけれども、インバウンド対策としましてまずはインフルエンサー様を使いながら冬の素材を持っていらっしゃる方に集中的に動画を使った配信をさせていただきたいと思っております。また月末にはお酒をフックとした香港現地でのイベントを開催予定でございます。2月には岡山県と連携して山陰山陽の周遊などもテーマとした旅行博での出展も考えております。
また、アウトバウンドのほうで、引き続き旅行商品の造成の働きかけを行いますとともに、SNSでの発信も取り組んでまいりたいと思っておりますし、月末までには地元テレビ局を使ったテレビCMも放送される予定でございます。また、旅行客のみでなくビジネス利用といった働きかけも考えていきたいと思っておりまして、これまでも商工団体様、それから産業振興機構のメールマガジン等を通して県内企業にもこの香港便の周知をさせていただいております。特に香港の現地に支店等を出していらっしゃる企業様を狙い撃ちながら個別訪問をしていき、通年運航に向けて引き続き働きかけを進めていきたいと思っております。
◎安田委員長
続いて、報告12、琴浦町職員の県補助金等不正請求について、野村交流推進課課長補佐の説明を求めます。
●野村交流推進課課長補佐
お手元の資料の4ページを御覧ください。このたび琴浦町職員の県補助金等の不正請求事案が3件発生いたしましたので御報告いたします。
なお、3つの事案のうち1つ目が交流推進課関連、2番目、3番目が中部総合事務所関連ということで、地域県土警察常任委員会と同時に福祉生活病院常任委員会のほうにも報告を上げているところでございます。
内容としましては、3つかいつまんで御説明いたしますと、1番、日韓友好資料館企画運営委員会負担金。こちらは交流推進課所管分で、琴浦町内にあります日韓友好資料館を活用して、国際交流、地域活性化を行うための実行委員会を組織しているものに対して負担金を交付するものでございます。不正請求額は令和3年、令和4年、2か年で10万2,050円でございます。
どのような手口かと申しますと、書類の偽造により実施していなかった事業の申請等を行って、それを職員が横領したということでございます。県としましては、補助金等交付規則に定める加算金も加えたところで2月22日までに全額返還するように求め、町、任意団体もそれに応じる意向を示しております。
2つ目、中部総合事務所所管でございます。鳥取県国立公園清掃等活動費補助金で、国立公園協会琴浦支部という団体に町と県で補助金を交付し、国が請負契約を締結するという流れでございます。内容的には国立公園の清掃、点検管理というもので、不正請求額は令和2年、令和3年、2か年で27万8,500円で、手口は同様に書類の偽造による架空計上であったり、不正報告でございます。こちらにつきましても、鳥取県補助金等交付規則にのっとり加算金を加えた額で全額返還するように町、団体に求め、町、団体とも応じる意向でございます。
3つ目も中部総合事務所所管で、中国自然歩道管理委託業務、こちらは補助金ではなくて業務委託になります。内容としましては、大山周辺の自然歩道の点検管理、草刈り等の委託でございます。不正請求額は27万3,000円で、令和4年、1か年のものになります。内容としましては、実際の報告とは異なる虚偽の報告を上げてきて、また消耗品の支払いをしたにもかかわらず自分の私物として着服していたというような内容でございました。こちらのほうは委託料全額の返還を求めるということで、補助金等交付規則のような加算金の条項が委託契約の中に含まれていなかったので、加算金の類いはないと中部総合事務所が整理しております。
今後、こういった不正請求を見抜けなかったといいますか、検査で漏らしたところについて書面検査であったという事実がございますので、こういった書面検査ではなく定期的に現地に赴いた実地検査により必要な書類を適切にチェックし、内容の妥当性、適切性をしっかり検査するといった体制を確保してまいりたいと思っております。
また、町におかれましても、例えば任意団体の通帳管理の要領を厳格化する、レベルを上げるとか、職員のコンプライアンスのための研修の徹底、また事業実施においての複数でのチェックといったことを徹底していくと、町を通じて報告しておられますので、そういった形で今後適正化につなげていきたいと考えております。
◎安田委員長
続いて、報告13、第12回国際マンガコンテスト実施結果及び表彰式の開催について、岡山まんが王国官房長の説明を求めます。
●岡山まんが王国官房長
5ページを御覧ください。国際マンガコンテストはまんが王国とっとりの建国以来毎年度行っておりまして、本年度につきましては家族をテーマにして作品募集を行い、受賞作品を選定したところです。
コロナが猛威を振るっていた頃は巣籠もり需要もありまして応募作品数がかなり伸びてきておりました。今回はコロナの前のレベルに戻ってまいりまして、点数は520点にとどまっておりましたが、なかなかの力作が集まったところでした。
受賞作品は表で御覧のとおりです。最優秀賞は該当がありませんでしたが、優秀賞を1つ加えて3点、審査員特別賞が3点、アンダー15、15歳以下の方の受賞が3点でございました。
表彰式につきましては、とりぎん文化会館小ホールにて2月17日土曜日に行います。例年どおりゲスト声優を招きまして、お祝いをしたいと思っております。
作品につきましては皆様方、一般の方々も含めて手に取っていただけるように発行いたしますし、「声優魂」国際声優コンテストの全国大会最優秀受賞者らの御協力もいただきまして、にぎやかにアワードSHOWを進めてまいりたいと思っております。
今回チラシ2枚をつけております。そのうちの1枚がマンガアワードSHOWのチラシですので後ほど御覧ください。
また、加えまして今回お配りしております資料で、生誕102年水木しげる生誕祭を今年も行います。3月3日日曜日、みなとテラスを会場に、トークショーのスペシャルゲストとして京極夏彦先生をお迎えして行います。また議会の皆様の御参加につきましてはお声かけをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
○川部委員
県補助金等不正請求についてです。これは県でできることはあるのですか。どちらかというと、町の職員の不正を県がどこまでチェックできるのかなと思って文書も読んでいて、定期的な実地検査と言われるのですが、そこまでしないといけないですかね。手間が増えるのですよね。本来これは指導で終わる話ではないのかと思ったのですけれども、どうなのでしょう。
●野村交流推進課課長補佐
大きな負担が相手方もしくはこちらに生じることはないように留意したいと思っております。
今回につきましては、白黒コピーで偽造を見抜けなかったというところがございますので、実際に原本を目で確認するという作業は最低限必要ではないかということで、実地検査と書いております。ですので、おっしゃるとおり町でしっかり体制を見直すというか、再発防止に取り組んでいただくことが第一義で、県としても検査の際に十分な検査を行っていこうということにしております。
○川部委員
これは担当課だけの話ではなくて、補助金だとか負担金はかなり件数がある話で、県全体としての対応ということですかね。業務適正化の大きな話になると思うのですけれども、もっと整理したほうがいいのかなという気がします。どうですか本部長。
●遠藤輝く鳥取創造本部長
川部委員の御指摘もおっしゃるとおりだとは思います。この案件につきましては、琴浦町役場の職員が事務局をやっていて、我々としてもある程度信頼していたところもございます。ただ、こういう事案が発生しますとやはり対応方針としては検査をしっかりするということでしかならないかと思います。検査をすることである程度抑止効果があるというのか、補助金交付規則等でも検査をすることとなっていますので、やはりしっかり検査するということを県として申し上げなければいけないと思います。
ただ一方で、全てしっかり検査していくことになりますと、御指摘のとおり事務的な手間も大きくなろうかと思います。そこら辺のバランスをどう取っていくかということで、状況を見ながら、県としても全部これから実地検査をしていくことは物理的にも難しいことは事実でございます。案件を見ながら、抑止効果が発揮できるような形で、ケース・バイ・ケースでしっかり検査していくという対応になっていくかと思います。
○川部委員
おっしゃるぐらいの話しか今はできないと思うのですが、確かにきちんと検査は要るところで、それが足りなかったのであればそこは見直すべきだと思うのです。これは町に対してどういう指導で町がどういう改善をしたのかという報告がないので、本来ここが一番重要なところではないかと思うのです。県として何が足りなかったのか、町はどうだったのか、ほかの市町、団体に対してどうするとかという話にならないといけないと思うので、もう一回整理してお願いします。
●遠藤輝く鳥取創造本部長
御指摘を踏まえて対応策を検討いたします。
◎安田委員長
ほかにございますか。
○中島委員
大体もともとこれは何で発覚したの。検査で発覚したの、内部通報で発覚したの。
●野村交流推進課課長補佐
町が消防団に関する町役場内の検査を行った中で不正が幾つか見つかって、その流れで全体を見直して洗った中で発覚したということでございます。
◎安田委員長
よろしいですか。(中島委員「はい」と呼ぶ)
ほかにございますか。
○伊藤委員
船上山の登山道なども草刈りができていないというのが地域から結構入っていたのだけれども、やはり町が見過ごしていたというか、そういう部分があったと思うのだ。ですから、本当は草刈りをした後にちゃんと写真を撮らせて、何月何日という報告書を作成していれば未然に防げると思うのだがね。やはりそういう報告の在り方も含めてさせたほうがいいと思うのだよ。なかなか皆さんもそんなに現場に行くのもできないので、書類審査するときに必ず日付を入れて写真を添付する。そうすると大体偽造していればその日の天気が晴れか雨か分かるわけだし、だから写真は添付させたほうがいいと思う。私のところにも、船上山の草刈りを最近全然してくれないというクレームが入っていた。
●遠藤輝く鳥取創造本部長
実績報告の在り方も含めて、しっかり対応を考えたいと思います。
◎安田委員長
よろしいですか。
ほかはよろしいですか。
○斉木委員
3ページの香港便、インバウンドは非常にまあまあなのですけれども、アウトバウンドは円安とかいろいろの影響があるでしょう。香港は見たからいいわというような雰囲気なのか、どういう感じですか。アウトバウンドがすぐ増える要素があるのかな。
●谷本国際観光・万博課長
そうですね、やはりソウル便に比べますと少し割高な商品になってしまうことは事実です。どうしても渡航時間もかかりますし現地の物価が高いというのもございますので、以前の香港便が就航したときよりも、円にしても大体4割近く円安になっているということもあったりしますので、また価格面でのお話もあると思います。
ただ、一方でやはり身近に就航できる英語圏といったものもあります。かつて学校での交流もございましたので、単に観光交流だけでもなく、いわゆるビジネスの側面、あるいは学校の側面といったことも多角的に香港との結びつきを強めていく取組は進めていきたいと思っております。
○斉木委員
昨日だったかな、おとといも、旅行者、夫婦とか仲間が鳥取方面の特急に乗っておられました。多分これは韓国の方ではない、香港の方だなという感じで、ちょこちょこは来ておられる。やはり来られるのはいいのだけれども、出るほう、香港とマカオか、あそこは別の国になったのですかね。何か便利になったようで便利でないような状況になったのですかね。
●谷本国際観光・万博課長
一応、入国手続はあるのですけれども、同じ中国の管轄でございます。特別行政区という形になっております。ただ、以前に飛んでいた頃に比べて、陸続きで橋ができたりしましたし、また空港からそのまま直行で行くバスができたりとか、かなり利便性は高まってきています。ただ我々もそれを地元の方に丁寧に説明し切れているかというと、まだまだ不足感も否めないので、新しくなっている香港の状況もきちんと伝えるように、観光局などと連携しながら情報発信も引き続き取り組んでいきたいと思っております。
○斉木委員
しっかり宣伝して、特にアウトバウンドのほうにも力を入れていただきたいなと提案しておきます。よろしくお願いします。
○東田委員
まんが王国の関係で、アニメは本当に日本が世界をリードしている文化産業となりましたよね。本当に漫画だけではなくてミュージックやファッションやら、あるいは観光産業にもつながっておりまして、これからもっともっと発展する余地があると思うのです。そういう中で、鳥取県はまんが王国を立ち上げられてもう10年ぐらいになるのですかね。私は、アニメの制作企業の誘致とか、あるいはアニメーター養成のスクールとか専門学校みたいなものも検討して、次のステップというか、よりグレードアップできるのではないかと思うのですけれども、そういう将来構想はお考えなのでしょうか。
●岡山まんが王国官房長
まんが王国建国のときの国づくりビジョンでは3つの柱を立てておりまして、当時は観光振興、産業振興、文化振興の3つだったのです。産業振興の点で建国からここ12年、ある程度御説明できる成果があるとすれば、グッドスマイルカンパニーがまんが王国の取組を耳にして、中国から鳥取に工場を持ってきたということがありました。
また、これは商工労働部のほうで、最近では講談社とタッグを組んで境港でそういった産業の芽生えをつくっていこうという流れもできてまいりました。
少し私どもで反省しているところがあるとすれば、商工労働部との連携がいま一つ実感として足りないかなと。御意見もいただいたところですし、商工労働部とも意見交換をしながら情報を共有して、取り組めるべきところはやっていく方向で検討してまいりたいと思います。
○東田委員
本当にもうインバウンドの観光の取組などもどんどんやっているので、こういうアニメを使った観光客は絶対たくさんいると思うのですよ。ですからぜひ検討してください。
◎安田委員長
ほかにございますか。
次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
1つ伺いたいのですが、さっきの国際空路のところでもあった、宣伝する、広告を出す、チラシを出すとかよりも、結局飲食店などもインスタグラムを中心にやると、お客さんがその日営業しているかどうか調べて、その地域地域で幾らでも来るのですよね。ほかにもSNSはエックスですとかフェイスブックとかあるのですけれども、やはりもうインスタグラム中心になっていて、鳥取県でもANAから来てくださっている方が物すごいフォロワー数を抱えておられて、私は県関係のを大体フォローしているつもりなのです。
それで、発信する素材というのは地域性とかは考慮されているのでしょうか。地域によってかなりばらつきがあるのではないかと感じているのです。どなたか答えられますか。鈴木さんしかいないですよね。
●鈴木観光交流局長
御提案ありがとうございます。
SNS関係については、2016年あたりから本格的に県としてもやっていこうということで各市場ごと、韓国、台湾、香港、中国本土、あとはシンガポール、タイ、ベトナム、欧米といった形でそれぞれアカウントを作って、SNS等で発信してきております。最初はフェイスブックが中心でしたが、今はもうインスタのほうにかなり注力しているところでございます。
基本的な観光情報を私たち職員で共有して、その中で例えば韓国の交流員が、これは今、韓国に受けるとか、台湾の交流員がこれはちょっと台湾には受けないけれども、こちらのほうが受けるというのを取捨選択しながら、その国のニーズに合わせて情報発信をさせていただいているところです。そういったものを今後もしっかりと広げていきたいと思いますし、今後さらに動画等も活用しながら情報発信して誘客を図ってまいりたいと考えます。
◎安田委員長
地元で取り上げる素材に私はかなり地域の偏りを感じていまして、やはり東が多いのですよ。県庁周りが中心になっていて、西に行くほど弱くなっていて、すごくそこでもったいないと思っております。だから西部の担当の方々にも頑張っていただかないといけないし、中部の方々にも頑張っていただかなくてはならない。
つい先日、日本コンシェルジュ協会のファムツアーで、お昼を倉吉で頂いた最後に出てきたスイーツ、イチゴと干し柿を小さく切ったものが3切れほど、本当に小さく切ったものです。甘みが強いから恐らく小さくされた。それを食べられた参加者の皆さんが、こんなおいしい干し柿は食べたことがない。干し柿というのは、我々は干し柿だと思っているけれども、外国人にとってはドライフルーツなのですよね。ドライフルーツは今物すごく人気が高まっていて、鳥羽議員がいたのですぐ近くの八百屋まで連れていってもらって、皆さんが在庫を全てお買いになった。干し柿は苦手だったのに鳥取県の干し柿は食べられましたと。本当に地元の方が気づいていない、そういった売れるものというのがまだまだあると思うので、これは観光交流局だけではなくて、食パラダイスだとかほかの部署の皆さんももう一度認識を持ってもらって、全県からそういういいものを掘り起こしていただいて、またそれを海外も国内も含め発信していただきたいと思います。
本当に今SNSの力はすごいし、食の力、食パラダイスと言うぐらい食に関しては鳥取県は本当に外に誇れるものを持っていると思いますので、しっかりとよろしくお願いしたいと思います。
では、ほかにございませんか。
意見が尽きたようですので、輝く鳥取創造本部については以上で終わります。
なお、この後委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。
執行部の皆様は御退席いただいて結構です。
午前11時22分 休憩
午前11時26分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
それでは、令和6年度韓国江原特別自治道議会との友好交流事業について協議させていただきます。
2024年は本県と江原特別自治道との交流30周年、節目の年でもあり、実質6年ぶりの交流再開に向けて環境が整ってきた状況もあります。前定例会中の代表者会議では、両県道議会の友好交流事業として7月に訪問団を編成して議員派遣することが決定されており、当委員会から1名の派遣者を選出することとなっております。
つきましては、派遣する議員について委員の皆様から御意見はございますか。自薦、他薦を問いませんがいかがでしょうか。(前住委員「はい、立候補します」と呼ぶ)はい、自薦。
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
前住委員が立候補されましたので、本常任委員会として前住委員を推薦させていただこうと思いますが、よろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
正式には議長確認の上、代表者会議に諮って決定となります。
次に、交流のテーマについて事前に皆様に意見照会させていただきました。お手元の資料のとおり列挙していますが、これについて皆様から御意見はございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
御意見がないようでしたら、交流のテーマについては前住委員と委員長に一任いただいてよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それではそのようにさせていただきます。
以上をもちまして地域県土警察常任委員会を閉会いたします。
午前11時27分 閉会
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