発掘関連お知らせ

作成日:2007年08月27日
【妻木晩田遺跡】松尾頭地区の発掘調査で把手付きの壺が出土

【むきばんだ遺跡発掘調査レター7】

把手付き壺出土


 松尾頭(まつおがしら)地区7区の発掘調査が始まって2ヶ月経ちました。遺跡のすぐ下にあるため池では、真夏の間満水だった水位が少しずつ下がり出しています【左下の写真】。まだまだ暑いですが、こんなところからも秋が近づいていることを感じ取ることができます。

 さて、調査の方は、現在、平坦面で遺構を探し出す作業が大詰めです。
 これまでに竪穴住居跡が3ヶ所見つかっているほか、北西(妻木山地区)側の平坦部際では、斜面にかかる土地を段状に加工している地形を確認しています。こうした地形はすでに平坦面の反対(松尾城地区)側で一次調査や今回の調査で見つかっていて、平坦面の両側で斜面にかかる土地を利用していたことが分かってきました。

 この北西側の段状地形の一画で、段状地形が埋まったあとに掘り込まれた穴から大ぶりの把手(とって)が付いた壺が出土しました【上の写真】

 壺が出土した場所のすぐ近くでは竪穴住居跡が見つかっています【右下の写真、写真奥の白線をひいた輪郭】。壺が埋まっていた意味はこの竪穴住居との関係で考えなければならないのかも知れません。

遠景 出土状況
 

【休園日】

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