◎前田委員長 ただいまから、教育民生常任委員会を開会いたします。 本日の議事日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。 なお、今回の常任委員会は、最初に福祉保健部及び病院局を行い、次に生活環境部、最後に教育委員会の順に行いたいと思います。 会議録署名委員の指名をいたします。 本日の会議録署名委員は、伊藤委員と銀杏委員にお願いをいたします。 次に、4月1日付で職員の異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いいたします。
●田中福祉保健部長 4月1日付で福祉保健部長を拝命しました田中でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 2年間県立中央病院に出ておりまして、病院現場では民間と同じでございますけれども、経営感覚を身につけたこと、現場の職員が非常に苦労しておることがよくわかったこと、患者様の立場で物事を考えることが大切だというふうなことを改めて認識いたしまして、非常に得がたい経験をいたしましたけれども、これらの経験を生かしながら、微力ですけれども、誠心誠意努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 このほか、お手元の名簿のとおりでございますが、4月1日付で吹野英明が障害福祉課の課長補佐から地域生活支援室長に昇任いたしましたので、よろしくお願いいたします。
●吹野地域生活支援室長 ただいま紹介いただきました、この4月1日に障害福祉課地域生活支援室の室長として勤務することになりました吹野といいます。よろしくお願いします。
●坂出病院事業管理者 4月1日付でこれまで総務課長をしておりました嶋田が病院局長兼総務課長ということで就任いたしました。よろしくお願いします。
●嶋田病院局長兼総務課長 嶋田です。引き続きよろしくお願いいたします。
◎前田委員長 それでは、本日の議題に入ります。 質疑は説明が終了してから一括して行っていただきます。 まず、宮内子ども家庭課長の説明を求めます。
●宮内子ども家庭課長 子ども家庭課から2件説明させていただきます。 福祉保健部の1ページの資料、お願いいたします。まず第1点目は、医療関係者用DV被害者支援マニュアルを作成しましたので報告させていただきます。 昨年9月の定例議会で浜田議員さんの方から質問がございました。その中で県内の多くのお医者さんたちはDV防止法ですとか社会支援があることを十分に知らないのではないかという御質問がありました。このため、マニュアルが必要ではないかというお話がございましたので、それを受けまして、作成経緯のところに書いておりますけども、DV被害者を早期に発見できる可能性の高い医療機関、関係者向けのDV対応マニュアルが必要だなということで、今回作成いたしました。 内容としましては2の方に書いてございますけれども、とりあえずDV防止法に規定されている医療機関の責務ですとか、1つ飛んでいただきましてDVが疑われるときの対応方法、例として書いてございますけれども、必ず患者を1人にし、付き添いの方には席を外してもらう。加害者の、例えば夫とか、そういう方が一緒に来ておられたケースもございますので、こういうことを書いてございます。 送付先といたしましては、病院ですとか診療所、関係機関に約1,700部送付いたしました。 活用方法としましては、既に3月23日に診療報酬改正説明会、これは医療関係者が集まられる会議ですが、これにおいて東、中、西3カ所で説明をいたしました。今後の予定としましては、女性に対する暴力防止関係機関連絡会、このような場において説明しようかというふうに思っております。 まず、こちらの方を作成しましたので、ちょっとはぐっていただきまして、3ページをお願いいたします。DVが疑われるときの対応ということで、最初にどういう流れでお医者さんの方に、医療機関の方に見ていただくかということで、DVの疑いがあれば最初の問いかけをどうするのか、DVとわかったときはどうするのか、状況確認、情報提供していく、あとは被害の記録ですとか関係機関への通報、本人の意思を尊重してやると、そういうようなことを書いてございます。これも余り長いと読んでいただけませんので、簡単に9ページぐらいにしておりまして、一番最後の9ページに、なおかつ一番簡単なものということで、チェックリストを使って、こういうものを見て対応しなさいというものを書いてございます。 続きまして、2ページをお願いします。児童虐待防止マニュアルの改訂をいたしました。 改訂理由に書いてございますけれども、昨年4月に児童福祉法及び児童虐待の防止に関する法律、虐待防止法が改正されまして、第一的な相談窓口が市町村になりました。市町村に窓口が拡充されたことと通報義務の範囲が拡大されました。そのようなものを受けて、従来つくっておりました児童虐待防止マニュアルを今回改訂いたしました。 主な改訂内容としましては、下に書いてございますけども、従来ですと情報提供ですとか通報先ですとか、相談に応じる機関というものは児童相談所に一括してやっていたのですけども、県の方で対応するということで、これに新たに市町村が加わったというようなことがございます。 (2)の②を見ていただきたいのですけども、通告義務の範囲ということで、従来は児童虐待を受けたということで、その虐待の事実というものを重視したのですけども、そうではなくて、一般的にわかりにくいものですから、虐待を受けたと思われる、虐待を疑われる方も、子供たちも通報してくれというふうに範囲を広げております。そういうものにつきましてマニュアルを作成いたしました。 送付先としましては、市町村ですとか児童相談所、保育所、小・中学校、県警とか、そういうところに約2,600部送付いたしました。 4番目に書いてございますけども、今後は市町村窓口の研修会において活用するですとか、あと児童虐待防止関係機関連絡会、このようなところにおいて説明するようにしております。 またこのマニュアルを見ていただきたいのですが、簡単に。主に変わったところということで、4人の親子が載っているパンフレットの16ページをお願いいたします。発見から援助までの流れということで、従来の対応マニュアルは、一番中心に書いております市町村という欄がございませんでした。従来は福祉事務所、児童相談所、こちらの方に通報するということだったのですけども、今度は第一次的窓口として一番住民に近い市町村の方でそれを受けてくださいというふうに真ん中に市町村を持ってきております。ただ、具体的な児童虐待が疑われるような場合ですと、どうしても専門性が求められますので、そのときには、真ん中辺を見ていただきますと送致、援助依頼ということで、必ず児童相談所の援助を仰いでくださいということで、連携をとりながらやっていくというようなことの対応をしております。 今回、市町村部分をかなり入れ込みましたので、例えば34ページをお願いいたします。5に各機関の機能と役割ということで、(1)として市町村の役割ということで、その下に、これは市町村の中で保健事業、特に健診会場ですとか、そういうところで発見する可能性が非常に高いものですから、そういうところの役割ですとか、右のページに行って役割のポイントというふうに書いております。児童虐待の通告受理、そのときには子供たちの安全を確認しなさいよ、緊急度の判断をしなさいよということで、この後で児童相談所につなぐとか、あと相談、援助活動、在宅指導とか、チェック的なとこをポイントとして書かせていただいております。 報告は以上2点ですけども、もう1点、ちょっとかわいらしいパンフレット、啓発パンフレットをつくっておりますので、これは昨年度、鳥取大学に委託してメディアと子育て実態調査をいたしまして、その調査の報告書は80ページぐらいにわたる報告書なのですけども、それが主な事業であったのですけれども、お話ししていく中で、やっぱり今のメディアとのつき合い方をお母さん方とかお父さん方にちょっと考えていただこうということで、簡単なこういうパンフレットをつくりましたので、またごらんいただけたらというふうに思います。
◎前田委員長 次に、新医務薬事課長の説明を求めます。 ●新医務薬事課長 3ページをお願いします。4月5日に新聞で報道されておりました鳥取市内の病院から向精神薬が盗まれた件について報告いたします。 1の事件の概要をごらんください。実は3月の17日、金曜日ですが、その病院から向精神薬100錠が盗まれた可能性があるということで、鳥取保健所の方に連絡が入りました。週明けの月曜日に医務薬事課と保健所の方でその病院に行き、いろいろ聞いたところ、昨年の10月から3月にかけて1,800錠がなくなっていると。なくなっているというのは購入した量と使用した量、これを台帳で突き合わせて1,800錠がなくなっているというのが判明いたしました。4日の朝7時40分に准看護師が薬局に入ったところを守衛さんが見ておりまして、確認して警察が逮捕したというような状況でございます。 2の問題点ですが、かぎは事務室と各病棟にそれぞれありまして、病棟のうちの1個が12月ごろからなくなっていたというようなことがあります。なくなっていてもかぎをかえていなかったという意味です。薬局については午後6時、職員が帰ってから朝7時まではセキュリティーで管理されていて、解除の電話をして、例えば各病棟の看護師さんなんかが必要だったらセキュリティーを解除してもらって、病棟にあるかぎで中に入って必要な薬をとって病棟に持ってくるというようなことをやっております。時間外に薬局に出入りする職員の氏名とか、時間等をチェックする体制ができていなかった。守衛さんに電話をしてセキュリティーを切ってもらうということをやっているので、それで大丈夫だろうというようなことで、ちょっとずさんといいますか、十分な体制ではなかったというようなことです。 3の指導事項及び指示事項ですが、まず事務室でかぎを管理しなさいと。病棟の管理はやめましょうと。あと台帳を備えつけて、職員の氏名とか時間なんかを記入しましょうと。あと時間外のかぎは守衛が管理するようにしましょうと。各病棟に幾らか使えるように向精神薬を置いていたのですが、それはすべて薬局の方でかぎつきの保管庫で管理するようにしましょう。そのほか、窃盗の可能性が多いので警察署に届け出なさいというようなことを言っております。これが3月20日の時点でして、その後は警察の方と話をして、表面上はとりあえずこれまでとかわらないようにしようと。要はまた盗みに来る可能性があるので、かわらないようにしようということで、名前を書くとか、かぎを引き上げるということはとりあえずやめようと。ただ、セキュリティーがありますし、薬局の出入りというのを常に監視しておきなさいよというようなことで、この准看護師が捕まったというような状況です。 1,800錠なくなっているということにつきましては、この中の一部については自分が盗んだというようなことを言っているみたいですけども、全体についてはまだ捜査中で、その捜査結果はうちの方にはまだ伝わってきていません。確定しないと伝わってこないのかなと思っていますが、そういう状況です。 あと、この薬を人に渡したかどうかというのもポイントでして、どうもそれを自分で使っておるようだなと、昼間からふらふらふらふらしておって、上司がきょうは帰りなさいと。体調が悪いのかなというようなことで帰りなさいと言っていたのだけれども、というようなことで、使っているのかなという感じですけれども、それもまだ捜査中でございます。 4で、この事件以後の対応ですが、病院とか、医師会、これは有床診療所を主にイメージしていますが、もちろん薬剤師会などについても注意喚起の通知を出しております。それにあわせて、病院に対しましては保管管理がどういうふうに行われているかという実態調査をいたしました。それに基づきまして、どういう点が足りないのかとかいうあたりをきちんと把握しまして、次に医療監視と書いておりますが、各病院に対して毎年1回中に入って、さまざまなことをいろいろ検査をします。その際に重点的に指導していくというようなことにしています。そのほか病院の薬剤師会の勉強会等がありますので、そこにも出かけていって指導するようにしております。 病院の方は、3に書いております指示事項については既に改善済みで、それにあわせて防犯カメラの設置とか管理マニュアルを策定する予定となっております。
◎前田委員長 次に、長井健康対策課長の説明を求めます。
●長井健康対策課長 4ページお願いいたします。 平成17年県民健康生活状況調査結果(中間報告)について御報告を申し上げます。 1の調査の概要のところで書かせていただいておりますが、この調査は、栄養調査が大体6年に一遍、歯科の歯の関係の調査が5年に一度開催をしておるものでございまして、今回はこの栄養と歯をあわせて調査をさせていただきました。 調査の対象は、そこにあります832人、282世帯ということでございまして、国勢調査の単位区を引っ張り出して、無作為抽出でございますが、調査をしました。ちなみに、4保健所管内で鳥取保健所管内4地区、倉吉保健所管内2地区、米子保健所管内4地区、日野保健所管内1地区というようなやり方でございます。 調査の実施時期は、そこにごらんのとおりで、少し寒い時期になりまして、御記憶にあられるかと思いますが、雪なんかが降って少し調査が人数が心配されたところでございました。 2の調査の結果の概要でございます。主なものということで、調査の方の集計、解析は今年度の18年の業務でございます。その中で、今回は主なところの中間の部分、主なところだけを抜粋して御報告を申し上げたいと思います。 まず最初に2の1、朝食の欠食状況ということでございます。あわせて委員の皆様には後ろにつけております参考資料の方もあわせてごらんいただければよろしいかと思います。参考資料の方も調査の結果の概要ということでグラフを載せておりますが、まず朝食の欠食状況というところでございます。これにつきましては、食べなくなる時期が、これは理由を聞いておりまして、高校生、あるいは高校を卒業してからというふうに回答しておるものが、このグラフにはありませんけども理由として多かったということで、やはり朝食の大切さということは今いろいろ啓発普及しているところでございますが、ある意味で自立をしていくべきこの時期にある高校生を中心に、今後さらにこの朝食の大切さを訴えていくことが必要ではないかというふうな認識をしているところでございます。 2の(2)、栄養バランスの状況につきましては、参考資料の方は次のページの方をごらんいただきたいと思います。女性と男性とそれぞれ少しずつ違いまして、女性は鉄とカルシウムが少し不足ぎみなのかなと。男性につきましては想像できる部分もあるのですが、アルコール、そして食塩のとり過ぎといったところがこの調査の結果の中からうかがわせるようなところでわかったところでございます。 次に、下の(3)ストレスの関係でございますが、男女とも大体7割の方が大いにある、あるいは多少あるということで、何らかのストレスを感じているということで、こういったストレスの解消といったことについての今後の対応といったものも大事なのかなと思っておるところでございます。 (4)の運動習慣と歩行数ということで、運動の部分でございますが、歩行数につきましては、そこの真ん中あたり、次のページの真ん中あたりにグラフを載せておりますが、男性と女性、それぞれ目標の歩数、これは健康とっとり計画の中で、男性、女性それぞれ8,200、7,300といういわば1つの目安みたいなものを設けておりますが、それから比べますと少し少ない状況でございます。 上の運動習慣のある人の割合につきましては、目標としては鳥取県30%以上というものを据えておりますが、現状におきましては10%程度少ないということでありまして、まだまだ運動に関しても少ない部分があろうかというような結果でございます。 次に、(5)のBMI、肥満の1つの指数でございますが、それと腹囲の状況ということで、これにつきましては昨今委員の皆様も時々新聞等でごらんいただいているかと思いますが、内蔵に脂肪がたまるということで、そういった肥満が非常に生活習慣病においてはリスクが高いというようなことでございまして、今回からこの腹囲というものもはかって調べてみました。そうしましたところ、ちょっと女性につきましては、実際腹囲をはかるので、ゼロとか非常に少ない数字が出ている、特に若いところは少ないのですが、これはちょっとはかることに対して抵抗を覚えられていらっしゃる方がやっぱりいらっしゃるということで、このあたりは実際に少ないのでしょうけれども、なかなか調べることもできないというような部分がここへも反映されてるというふうに読んでいただければうれしいと思います。ただ、男性につきましては、そこにありますように20代、30代で4割というようなことでございまして、あるいは40代、50代につきましても4分の1近くございます。そういったところで、男性の生活習慣、特に肥満対策といったものについての重要性みたいなものが浮かび上がってきたというところでございます。 最後に(6)、歯の関係でございますが、参考資料の方も最後のページでございます。参考資料の一番上のグラフをごらんいただければと思いますが、歯の本数のところでございます。今ずっと、委員の皆様も御承知のように8020ということで、80歳になっても20本の自分の歯をということを目標に取り組んでいるわけでございますが、現状におきましてはごらんのとおりの状況でございまして、特に30代から40代のところで、30代のところが、一番上の目盛りのところを読んでいただけばいいのですが、29本ぐらいですが、40代で26.2ということで、40代のあたりから自分の歯がなくなっていくということで、そのあたりで、やはり歯というと高齢者というふうなことになるわけでございますけども、実際の歯の喪失ということについての注意喚起をしていくのは、やはり40代から取り組んでいく必要があるのではないかというようなところが示唆をされたというような結果でございます。大体歯に関しましては、下の調査結果もごらんいただきまして、概要そのようなことでございます。 最後に今後の取り組みとしまして、こういった調査の結果の概要につきまして、どんどん県民の皆様にはこういう状況であるというようなことを啓発普及に取り組んでいく必要があるのかなと考えておりまして、あるいは高校生等には学校祭なんかに出かけて、いろいろさらにキャンペーン活動にも取り組む必要があろうかというふうに思っております。いずれにしましても、その結果を県民の皆さんにあらゆる機会を通しまして提供しながら、啓発普及、生活習慣の改善ということに努めていきたいと思っております。
◎前田委員長 ただいままでの説明について、質疑、御意見はありませんか。
○初田委員 3ページの向精神薬マイスリー錠はどんなものにどういう目的で使う薬でしょうか。それと、盗んだ目的は何だったのでしょうか。2点お願いいたします。
●新医務薬事課長 この薬は精神安定剤という、睡眠導入剤というのが正式な名前でして、それで、きつい方から1種2種3種と向精神薬がありまして、これは一番最後の、3種の軽いもののようです。ですから、管理についてもかぎのかかる部屋に入れておきなさいと。1種、2種についてはかぎのかかる部屋の中にかぎのかかる専用の保管庫に入れなさいという扱いの違いがあります。 どういうふうに使っているかというのがまさに捜査の内容なんですけども、恐らく自分が飲むために使っていたんじゃないかなというのが病院の方の、ぼおっとしているということから見えてくる憶測です。
○初田委員 盗んだ数からいって、本人だけの使用なんでしょうか。
●新医務薬事課長 自分が飲むには非常識な量ですので、その辺、幾ら何でもこれを自分で飲めるのかという感じはあるんですけども、この人が1,800錠全部盗んだかどうかわかりませんけれども、(初田委員「うちの同じ町内の者が犯人なものですから」と呼ぶ)10月以降、例えば10月は1箱なくなっている。11月は2箱なくなっている。2箱、3箱とこうなっていますので、だんだんなんか飲む量がふえていっているのかなと。憶測です。という感じです。
○福間委員 このDV被害者支援の医療機関の果たす役割のマニュアルですけれども、加害者はどうするのですか。加害者への対応というのはどんなことができるのだろうか。 ●宮内子ども家庭課長 加害者につきましては、こういうマニュアルをつくって、しないようにしてくださいよというのはなかなか難しいものですから、加害者につきましては、昨年度電話相談ということで3日間やりました。そのときに4名の方から御相談を受けました。ということは、やっぱりニーズはあるのかなということで、本年度から毎月、これは研修とかやらなくてはいけないので4月からはできないのですけれども、毎月1回相談日を設けて、加害者になり得る方といいましょうか、自分は殴ろうとしているのだけれどもとか、どうしようもないんですけれどもみたいな相談を受けるのが今のところの対策なのかなというふうに思っております。 我々もね去年そういう検討する中で、実際にそういう更生プログラムみたいなものがあるかどうかということでいろいろ調べてみたりしたのですけれども、これといったものが実はなくて、実際大阪とかでそういう支援団体とかされている方がそういうプログラムをある程度自分のところで持っていらっしゃって、いろんな相談を受けていらっしゃるというぐらいの状況ですので、なかなか進んでいないというのが現状でございます。ただ、さっき言いましたような相談を受けて、その中から何か出てくれば必要な支援をしていきたいなと思っております。
○福間委員 僕は加害者を、加害者の対応を受け入れるシステムも併行的に整備していかんといけぬのかなという気がするのです。被害者の命をまず最優先で守っていく、キープする、これは大事なことです。同時に、その加害者をどういう格好でこの後立ち直らせていくのかというのは、僕の個人的なことですが、僕はこれと子供の虐待の分を見ておって、私自身アルコール中毒の当事者なんです。その中で見ていくと、僕はこれにすれすれになるのだ。アルコールで日常生活ががたがたになってる人というのは、アルコールが入ると家庭内暴力も出てくるし、子供に対する虐待も出てきます。ただ、アルコールが切れると、それはなくなっていくのです。紙一重になってくる。だから、暴力を受ける人、あるいは精神的に虐待を受ける人を保護することは大事な話だけれども、逆にアルコールだけでいくと、奥さんの協力がないと立ち直れぬのだ。そうすると、僕らはこのDVと逆のことを奥さんに言う場合がある。だんなさんと一生涯、あんた頑張れるところまで頑張らんと、だんなはやめれぬよみたいなところがある。後で僕はちょっとそこら辺相談させてもらうといいかなと思うけれども、要は加害者側も、例えば精神病院、専門病院が受け入れてくれるかというと、本人の意志がなかったら入院できぬ。そうすると、引き離してしまうことでオーケーなのかなというのが出てくる。かなり難しいなと。どういう対応がいいのかなという気がせんでもないだけれども、ちょっと後でまた相談させてください。回答はちょっと無理だと思う。マニュアルをつくるのはいいけれども、逆に言うと加害者をどう今度は立ち直らせていくのかという部分の対応方も本腰を入れていかんと、僕は何にもならぬような気がする。
●宮内子ども家庭課長 答えにはならぬかもわからぬですけれども、さっき更生プログラムみたいなものを、国がどこかの県に委託して研究しているというお話だけは聞いておりますけれども、そのあたりが実際出てきて、本当にそれが使えるものなのかどうかわかりませんので、一応その辺は我々実は期待しているということはございます。
◎前田委員長 そのほかの方。(なし) 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんか。
○山口委員 きょうは4月21日だが、身体障害者の自立支援であるとか診療報酬の改定とか、個人負担が相当ふえているわけです。入所者の問題もありましょうし、非常に短い期間でそれに対する影響もなかなかわからぬと思いますけれども、かなり心配しておられる。予防であるとか自立であるとか、そういうような方向で本当に進んでいるのかどうか。
●岡﨑障害福祉課長 障害者自立支援法の施行が4月1日から始まりました。御存じのとおり、自己負担が原則1割、また収入によってはそれが負担上限が変わってきまして、1割からずっと下がっていく、最高はゼロということになるわけですが、今の状況は、申請に関しては大分出そろってきて、処理を、ちょっと若干おくれていると思いますがやっていると。ただ、負担感については、負担は多くなるだろうと、特に通所の方たちは多くなるだろうという不安はありますが、ただ施行が4月からですので、実際の負担が今はまだないわけです。ですから、これは5月以降、1カ月おくれで負担の関係が出てきますので、これの状況、実態を私どもも把握しながら、実際にお困りになっていることを具体的に把握した上で、その負担軽減策がきちっととられているかどうかを検証してまいりたいというふうに思います。ですので、自立支援法の関係は、これから具体的な課題が出てくる、課題があるとすれば出てくるという形だと思っております。
○山口委員 老健施設とか、そういった入所とか、そういったことはどうか。
●三好長寿社会課長 高齢者の関係で申し上げますと、昨年の12月に介護保険法の一部が施行されまして、老人施設における居住費、食費というものが原則自己負担化されるという改正があったわけです。この状況をいろいろと私どもも施設に確認しながら、どういう負担の変更があったかということを確認しているところですけれども、実は低所得者に対しては補足給付というものが支払われることになっておりまして、市町村民税が非課税のような方については実質的には負担はほとんど変わっておりません。ですので、所得税を払える、市町村民税を払えるような方のところに少し負担が重くなるというようなことになっております。一番恐れておりますのは、居住費、食費が自己負担化することによって施設にいられなくなってしまう、退所せざるを得なくなるというのがどれぐらい出ているのかというようなことなんですけれども、それについてはことしの1月ぐらいに少し各施設に状況を確認をしてみましたところ、全体で10数名ぐらいの方が10月以降に退所されたという状況であります。ただ、その10数名の方、事情を聞いてみますと、実は要介護度が1とか2とか、かなり軽い方が多く出られているというようなことで、本当は施設でも在宅でも、どちらでも生活はできたんだけれども、これまでむしろ施設の方が自己負担が低かったものですから施設入所を選択しておったというような方もいらっしゃって、そういう方がこれをきっかけに在宅生活に移行されるというのは、それはそれで一つの制度改正が目指したところがあるのかなというふうに思っております。ただ、その一方で、やはり要介護度が例えば5のような方で退所をされたという方も2~3名ぐらいはおられるというような情報も得ておりますので、そのあたりがどういうような経済的な状況になっているかということは引き続き市町村なんかとも連絡しつつ、対応を考えていきたいなというふうには思っております。
○山口委員 もう一つ。改定の趣旨が介護予防だということで、本当にその趣旨が生かされたような方向で在宅の方に進みつつあるのか、そのあたりをきちんとやっぱり精査して、負担の問題もこれありですけれども、確認する必要があると思います。
◎前田委員長 そのほかの方。(なし) ないようでしたら、以上で福祉保健部、病院局については終わります。御苦労さまでした。 引き続き生活環境部について行います。 4月1日付で職員の異動がありましたので、執行部の新任職員の紹介をお願いいたします。
●石田生活環境部長 それでは、生活環境部新任の職員の紹介をさせていただきます。大幅に入れかわっておりますので。 まず次長の大場尚志でございます。
●大場生活環境部次長 大場です。よろしくお願いいたします。
●石田生活環境部長 参事監兼公園自然課長の長谷川誠でございます。
●長谷川参事監兼公園自然課長 長谷川でございます。よろしくお願いいたします。
●石田生活環境部長 環境立県推進課長の池田正仁でございます。
●池田環境立県推進課長 池田でございます。よろしくお願いいたします。
●石田生活環境部長 水・大気環境課長の田中賢之介でございます。
●田中水・大気環境課長 田中でございます。よろしくお願いします。
●石田生活環境部長 循環型社会推進課長の亀井雅議でございます。
●亀井循環型社会推進課長 亀井でございます。よろしくお願いいたします。
●石田生活環境部長 食の安全・くらしの安心推進課長の橋本賢生でございます。
●橋本食の安全・くらしの安心推進課長 橋本でございます。よろしくお願いいたします。
●石田生活環境部長 景観まちづくり課長、竹森達夫でございます。
●竹森景観まちづくり課長 竹森と申します。よろしくお願いします。
●石田生活環境部長 住宅政策課長、長谷川明史でございます。
●長谷川住宅政策課長 長谷川です。よろしくお願いします。
●石田生活環境部長 地球温暖化対策室長、金涌孝則でございます。 ●金涌地球温暖化対策室長 金涌でございます。よろしくお願いします。
●石田生活環境部長 消費生活センター所長、尾田一壽でございます。
●尾田消費生活センター所長 消費生活センターの尾田でございます。よろしくお願いします。
●石田生活環境部長 最後になりましたが、私、生活環境部長の石田でございます。大変に課題の多い部のようでございますが、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
◎前田委員長 議題に入ります。 池田環境立県推進課長の説明を求めます。
●池田環境立県推進課長 お手元の常任委員会資料の生活環境部をごらんください。 1ページ目をお願いいたします。大橋川改修事業に関する環境検討委員会について御報告いたします。 日時、場所については記載のとおりでございます。 概要でございます。大橋川改修事業環境調査計画書(案)に対する県知事意見への対応状況でございます。3月13日付で意見を出したところでございます。意見として通知しました10項目につきましては前向きに対応ということで、主な意見につきまして下の四角の中に書いています。本庄工区の堤防開削終了後の環境を把握した後でなければ、流動モデル、水質モデルの再現性を確認できないという意見に対しまして、再現性を確認するという見解でございます。また、洪水時、高潮時等々、いろいろな場合について、水位について、水位測定点を追加して予測されたいという意見に対しましては、さまざまな数値シミュレーションを行い、さまざまなケースについて計算結果を公表するという見解でございます。3つ目でございますが、水産有用生物であるエビ類、カニ類等、調査対象種に加えてほしいということにつきましては、甲殻類及び魚類調査はすべての種について実施するということでございます。その他、各委員からの主な意見につきましても前向きに実施するという見解でございます。主な意見等についてはそこに記載してありますので、ごらんいただけたらというふうに思います。 今後の予定でございますが、これらの委員からの意見を踏まえまして、環境調査計画、これらを決定して、計画に従った調査に入るということでございます。なお、調査期間については大体1年程度というふうに聞いております。また、4月22日には住民説明会、松江市で2回、23日には住民説明会で境港市と米子市、境港が午前中、米子が午後開かれるというふうに聞いております。 引き続きまして、2ページお願いいたします。方面たい積場掘削土撤去に関する新たな提案概要について御報告いたします。方面堆積場のウラン残土撤去につきましては、平成18年4月10日、文部科学省及び日本原子力研究開発機構から新たな提案がありましたので、御報告いたします。 提案の概要は次にお示ししているとおりでございます。 1点目といたしまして、方面区のウラン残土をレンガに加工し、全量県外に搬出する。2つ目といたしまして、レンガ加工施設は人形峠事業所隣接地、鳥取県所有地でございますが――に設置を予定している。3点目でございます。極微量ウラン影響効果に関する研究施設の設置も想定ということでございます。なお、撤去した残土の取り扱いについては次の3ページにお示ししております。方面からのウラン残土撤去に要する期間というのは大体6カ月程度を想定。それからレンガ製造施設につきましては調査設計に約1年、施設建設、レンガ製造、搬出に約4年というふうに考えておられるということでございます。また、研究施設につきましては、掘削土をラドン源として利用して低線量放射線域での影響などを調査するということでございます。 これら、新たな提案を受けまして、日本原子力開発研究機構に対して確認している事項は次のとおりでございます。 1点目として、新たな施設等についてでございますが、施設の内容、機能、規模、レンガ製造施設の処理能力、また完成品の量や用途、利用場所及び安全性の検証。2点目といたしまして、設置、造成等につきまして、造成中、完成後の水処理方法。3点目として方面区ウラン残土撤去方法等でございます。 また、提案のありました加工施設の位置につきましては、4ページにお示ししておりますのでごらんいただけたらというふうに思います。 今後の対応でございますが、これらの確認事項に対する回答、これなどを踏まえまして、できるだけ早く結論を出したいというふうに考えております。
◎前田委員長 次に、田中水・大気環境課長の説明を求めます。
●田中水・大気環境課長 常任委員会資料の5ページをごらんください。西日本砕石の土砂崩落に係るPCBの流出事故に対する対応状況でございます。 去る2月18日に西日本砕石の土砂が崩落いたしまして、PCBを含有しているコンデンサーが流出したことが2月23日に判明した件でございます。これにつきましては、前回の常任委員会等で工事方法等、説明をさせていただいたところでございます。 はぐっていただきまして6ページ、工事の概要につきまして、写真を記載しております。右側の方の川の瀬がえ、それから土のうを積み上げまして、崩落場所の水量を減らしましてバキュームによる土砂の吸引、そして吸引した土砂を沈殿池に運ぶという作業を行います。沈殿池で沈殿させて、それから水を処理をして脱水をすると、こういう工程で処理をしてまいりました。 特に崩落した地点では特に入念に除去作業をしております。次のページの7ページ、別紙2をごらんください。 崩落した地点の付近につきましては、区分を細分化いたしまして、10メーターごとのピッチで細分化いたしまして、区間ごとにそれぞれ除去作業をいたしております。特に濃い場所につきましては、最終的には3回もの洗浄作業というものを実施いたしております。最終的に作業が終了しましたのは4月6日でございます。作業が終了した時点で、すぐに検査をしながら次の場所に移ったというふうなことでございます。除去作業中は工事の最下流部で透視度による安全確認を行うとともに、鳴滝水源地の前で河川水及び水道原水の検査をいたしております。いずれも検出されておりません。 次に、3月9日の住民説明会の席上で要望がありました事項につきまして説明をさせていただきます。 崩落時に農業用水路があいておったというところが3カ所ございまして、それの農業用水路の底質の検査をいたしたところ、除去基準未満であったことを確認いたしております。また、海水、海の泥につきまして、3月6日及び4月7日に検査をいたしておりますけれども、これもいずれもPCBは検出されておりません。河川に生息する生物について調査をしてくださいという要望がございまして、これにつきまして、資料は添付しておりませんけども、下流に生息するウグイで1ミリグラム/キログラムという数値を検出いたしております。これは厚生労働省が定めております内水面の暫定規制値、3ミリグラム/リッターの3分の1というような数値を確認いたしております。これにつきましては、今後モニタリングを継続して行いたいというふうに考えておるところでございます。 これを受けまして、4月13日に対策工事の終了に伴う地元説明会を開催いたしました。住民の皆さんにこういうことでしたということを報告したところ、反応としては喜んでいただいたというふうに感じておるところでございます。 今後の対応としましては、原因者に対しての撤去費用の負担金の請求、それからPCBの汚染物の適正保管を求める予定といたしております。
◎前田委員長 次に、杉本衛生環境研究所長の説明を求めます。
●杉本衛生環境研究所長 9ページをお願いいたします。昨年の7月にこの常任委員会の皆さんに衛生環境研究所を視察していただいたのですけれども、そのときにこのISO17000にチャレンジしているということをお話をいたしました。このたび、3月ですけども、そこに書いてありますようにISO/IEC17025試験所品質システムの国際標準規格であるISOの17025を取得をいたしました。このISOの17025というのは、よく品質の国際基準でISOの9001シリーズというのを工場とか企業の方でとっておられるのですけれども、そこの点線で囲って、注のところに書いておりますけれども、ISOの9001というのは、いわゆる管理上の要求事項というか、システムで、その分で品質を標準規格に合致してるということを認証するものですけれども、この17000はそれに加えて個別の試験の中身といいますか、技術的なものも加わったいわゆる品質システムの認定基準というぐあいにお考えいただければと思います。 内容ですけども、そこの記に書いております。認定機関は日本化学試験所認定機構、JCLAというところでございます。 2の認定対象試験として、そこの表に上げておりますけども、実はこのシステム、各試験ごとに認定をするという制度なものですから、これ全部ということになると膨大なものになるし、膨大なお金がかかります。したがって、各室ごとに代表的な試験というものを選定をいたしまして、それを認定対象としてやります。つまりノウハウというものをこれで取得しようということでございます。各試験の種類とか方法はそこに書いてあるとおりでございます。 10ページをお願いいたします。認定までの主な経過ということですけれども、昨年4月から準備にかかりまして、6月1日にキックオフといいますか、本格的な、そういった要綱の整備やら教育・訓練を始めたということで、その後いろいろ実績を積み、書類審査なり現地審査等を経まして、この3月22日に認定証を授与された。さかのぼって委員会が開催された3月3日付で認定が発効ということになります。 4で全国の試験所認定状況を書いておりますけれども、この17000というのはまだ歴史が新しいということもありまして、ほとんど民間の試験所が占めております。つまり、例えばヨーロッパに何か輸出するときの検査というようなことの必要性から、民間の試験所が認定を取得しているのですけれども、地方公共団体の試験所は少なくて、地方衛生環境研究所としては青森県の環境保健センターに次いで鳥取県衛生環境研究所が2番目ということになります。 5、今後の方針として2点ほど上げております。先ほど言いましたようにノウハウがわかりましたので、それからは自主的にほかの試験方法についてもやり方、あるいはそれに準じた効率的なやり方というもので品質管理システムというものをつくっていきたい。一層の検査業務の信頼性向上に努めたいということでございます。 もう1点は、だんだんと行政検査というものを外部委託、民間の試験所等に委託をされるという流れで来ておりますけれども、民間での試験というものがきちっとされているかどうかということを衛生環境研究所が中心になって、いわゆる精度管理と言っていますけれども、それの指導といいますか、その辺の管理をしていくという役割がこれから重要になってまいりますので、そういった民間試験所の試験精度の確保といったことにもこのISO17025で得られたノウハウというものを生かしていきたいというぐあいに考えております。
◎前田委員長 次に、景観まちづくり課長の説明を求めます。
●竹森景観まちづくり課長 資料の11ページをお願いいたします。構造計算書偽造問題に関する県内の状況について報告いたします。 これまでの当委員会におきまして、偽装物件にかかわりのあった社が関与した県内24物件の構造計算書の再点検について報告してまいりました。前回報告で点検中とありました残りの1物件につきまして、米子市から問題が見受けられなかったとの報告がありました。これで県内での再点検がすべて終了いたしました。参考に表を掲げておりますが、右の方、少し太枠で囲ってありますのが今回の物件に相当するものでございます。 今後の県の対応としまして、中間検査の導入、建築確認審査担当者の研修会の実施――これは既に今年度実施しておりますが――と、構造計算適合性判定機関の指定、指定確認検査機関に対する定期的な立入検査の実施など、国の基準の改正の方を、法律の方の改正を見ながら、また県で独自の工夫等を重ねながら、建築物の安全確保について努めていきたいと考えております。
◎前田委員長 続いて、長谷川参事監兼公園自然課長の説明を求めます。
●長谷川参事監兼公園自然課長 12ページをごらんいただきたいと思います。ウラン残土問題に係る自然公園条例禁止命令取消訴訟の控訴について、御報告いたします。 県が発令した県立自然公園内における土石搬入の禁止命令に対して、日本原子力研究開発機構が提起した取り消し請求について、去る3月24日、鳥取地裁において禁止命令を取り消す旨の判決の言い渡しがありました。 この判決については、下記のとおり誤った解釈により判断された不当なものと考えておりますので、4月6日、広島高等裁判所松江支部に控訴を提起したところです。 なお、当該訴訟については、控訴期限が4月6日であるということから、既に3月27日に各常任委員の皆様にはファクスで事前にお断りしておりますが、知事の専決処分ということを3月29日に行わせていただいております。 記に書いておりますけれども、1、2、3に掲げておりますのは一審の内容です。訴訟の概要につきましては省略させていただきます。禁止命令につきましては、川上地内で実施しようとする土石の採取、搬入の禁止を県が行ったものです。 この取り消し訴訟であったわけですけれども、この判決の主な内容としましては、機構の訴えの利益があるといったこと、あるいは禁止命令が裁量権を逸脱したものであり違法ということで禁止命令の取り消しと。さらに訴訟費用は鳥取県が負担するといった内容の判決が出ております。 控訴の理由としましては、当初、原告が行おうとした届け出の趣旨からしても、290立米フレコンバック詰めのものですけれども、その残土の仮置き行為は、斜坑設置及び残土の埋め立てを前提とした一連の行為であることは明らかである。それにもかかわらず、一連の行為を届け出不要行為と届け出必要行為に区分して判断されたということで、事実認定なり規制行為の審査方法として誤ったものであるということを考えております。 もう1点、自然公園の利用者に不安感を与える行為を禁止することは、自然公園の保護の目的に合致するものであり、風景の解釈に係る判断も自然公園条例の趣旨に反したものであるというふうに考えております。こういった理由で4月6日に控訴をさせていただいております。 なお、注に掲げておりますけれども、最終的な控訴理由は、別途裁判所が指定する期日までに準備書面として取りまとめることとしています。大体5月中旬ごろを予定しております。 続きまして、13ページをごらんいただきたいと思います。動物愛護管理事業の飼い犬死亡事故に係る損害賠償の職員への求償に対する附帯意見についての対応状況について御報告させていただきます。こちらにつきましては、所管の総務部において、別途総務警察常任委員会に本日報告されていると思います。 3月議会でいただきました附帯意見は、そこに掲げておりますけれども、最終的に国家賠償法の規定に基づく求償権の行使に当たっては、重大な過失の有無及び求償割合の妥当性について再度慎重に検討すべきと考えるという御意見をいただいております。 この件につきまして、総務部において最終的に検討が行われた結果につきましては、そこに掲げておりますけれども、附帯意見を踏まえ、3月27日に改めて対象の職員及び関係職員の再聴取を実施し、事実関係を確認した上で再度求償権行使の是非等について判断を行いましたが、当初の決定を覆すべき新事実及び情状等は確認されず、当初決定のとおりに対象職員への求償を行っております。
◎前田委員長 次に、長谷川住宅政策課長の説明を求めます。
●長谷川住宅政策課長 資料の最後、14ページをお願いします。県営住宅のアスベスト含有材料に関する調査結果について、御報告させていただきます。 前回の常任委員会で鳥取市の面影団地と倉吉市の米田団地について報告させていただきましたが、今回、天井にアスベスト含有材料を使用してることが判明しました琴浦町の赤碕港団地について室内の大気の濃度測定を実施しました。その結果、一般大気と同程度で健康への影響がないことを確認しました。このことについては入居者の方々にも説明しております。資料の1に調査結果をまとめております。 2の今後の対策でございますけれども、赤碕港団地につきましては、将来的な劣化に備えまして天井の囲い込み工事を予定しております。工事費につきましては、6月議会で補正要求させていただく予定ですので、よろしくお願いします。
◎前田委員長 それでは、ただいままでの説明につきまして、質疑、御意見はありませんか。
○山口委員 ウラン残土の問題だけど、片一方では全量搬出すると、こういうことで解決に向かっているように見えるが、控訴ということで、これを一体的にどういう形で解決するかということですが、新聞やテレビで見ておりますと、このウラン残土というのは、加工して県外に出すという形で、一見解決するだろうと、こういうように認識しておられる方が多いわけです。だけれども、今度は訴訟でしょう、これは。これを一体的にどういう形で最終的に対応をするのか。
●石田生活環境部長 本来は全然別のものだと思うのですけれども、新しい提案について、まずやはりきちっと本当に可能なものなのかどうかという検証をまずやっぱりきちっとやって、その上で本来別物ですけれども、ではそっちの方はどうするのかというのはまた別途議論をする必要があるのかなというふうに思います。ただ、方面が焦点にはなっていますけれども、仮処分というか、禁止命令自体がもともと290立米を目的にしているものですので、その290立米自体がもう持ち出されてしまっていますので、そういう意味では理論的な問題についての争いということになっていますので、実益というか実害というか、余りそこのところはない訴訟だというふうに思っております。今後この新提案を十分検討する中で、そこら辺も含めて検討していきたいというふうに思っています。
○野田委員 関連。長谷川さんにお聞きします。知事の専決処分ということですけれども、先般から議会改革の中で専決処分という部分について、本当に専決処分をしないといけないのだろうか、それよりも議員がいつでも出られる体制なんだから、こういう後々裁判費用が関係するとかいろんなことがあると、やはり議会改革の中で招集をしていただけるような体制を考えなければいけないだろうし、その中で本当にこれは裁判に出さなければいけないというものがあれば当然出していかれると思うのですが、そこら辺のところを、これはどうしても専決しないといけなかったのかどうかという部分をちょっとお尋ねします。
●長谷川参事監兼公園自然課長 ただいま野田委員さんから御指摘のあった点について、専決処分を行うに当たって、議会としてどういう取り扱いをされるかということは、私個人といいますか申し上げることはできませんので、それはそれとして、議会で御相談いただくことだと思います。 必要性があったかということにつきましては、そこに書いておりますけれども、控訴期限が4月6日ということで、基本的に切られておりました。3月24日に判決があり、議会等終了しておった段階で判決が出て、4月6日までに控訴しないと初審が確定してしまう。したがって、県の敗訴が確定してしまうということになりますので、4月6日という一つの期限があったということは理由としてあります。それについて、知事として専決処分を行ったということですけれども、専決する前に招集等というお話もあったのですが、そこまでは、ちょっとまだ私ども取り扱いがわからぬということで、とりあえずファクスという形で御相談というふうにさせていただいたというふうなことでございます。
○野田委員 なぜこういうことを申しますかというと、最終的に訴訟費用やいろんな段階になってきて、知事はいつものとおり本会議でも議会で議決されたんですよという言葉が出てきます。そういうことを考えると、やはりおたくだけでなしに、すべての専決という問題の中で、予算にかかわるものであれば、やはり私ども議員もきちっと招集に応じながら、それを判断をさせていただく。その上で我々が判断したものであれば、本会議で知事が当然本会議で議決したんですよと言われても、これはやぶさかでない部分がありますので、そこら辺お互いが話し合いをしながらやっていけるような体制というものを今後考えていただきたい。答弁要らぬ。
◎前田委員長 それは執行部対議会との全体の話です。ちょっとそれは……。
○野田委員 私個人の考えです。
○銀杏委員 西日本砕石の採石場で、下流の部位のPCB濃度が1ミリグラム/キログラムで測定されたということでありますけれども、それが暫定的規制値よりも何分の1ぐらいのものなのか。この暫定的規制値というのはどういう規制値ですか。食べてよいというふうな規制値なんでしょうか。 もう1つは、求償権のことがきょうありました。総務部の方の話になると思うのですけれども、以前に交通事故の関係で求償権のことにも議会質問で触れさせていただいたことがあるのですけれども、今回求償権が適用されたと。本人に悪意があったわけじゃないけれども、過失が認められて求償されたということですが、今後、これが及ぼす影響みたいなのはあるのか、もし答えれたら。余り今までなかったものですから、これが契機になって何か影響を及ぼすことがあるのかどうか、もしわかれば。
●田中水・大気環境課長 暫定的な規制値と申しますのは、厚生労働省が通知の中で、内海、それから内水面の魚介類の可食部、食える場所ですね、それの部分について、その基準が3ミリグラム/キログラムという基準を出しております。可食部ということでございますので、食える部分というふうに理解しております。
●長谷川参事監兼公園自然課長 今回の求償に伴って職員への影響と。あくまで私が答えられる範囲でということで御回答させていただきたいと思いますけれども、事後処理等も含めて、一言で言えば職員として緊張感を持った対応ということを意識するようになったというような効果なり影響というのは見えたのではと思います。 ○銀杏委員 暫定的規制値ですけれども、多分この規制値よりも3分の1の濃度というのは決して低くない濃度だと思うのです。引き続き調査されるということですので、十分やっていただきたいなというふうに要望しておきます。 求償権の件ですけれども、今回の場合は、先ほど言いましたように職員の方が悪意を持ってされたわけではなくて、十分目的を遂行されようとしてされたことが結局こうなってしまったということでありますので、一回こうやって行使されたわけですけれども、十分注意をされて、慎重に、これからもし検討される場合、十分注意をされたいなというふうに考えます。これも要望で結構です。
◎前田委員長 今の関連の毒えさの件、この委員会で附帯意見をつけたのだけれども、ここを読んでもらうと、組織管理上の問題が大きいと言わざるを得ない、それを前提にしてもう一回きちっと検討してくださいよと、慎重に対応すべきと、こう言ったのですけれども、その辺の観点で答弁をお願いします。
●長谷川参事監兼公園自然課長 今御質問があった件についてですが、あくまで重大な過失があったということをもって本人に請求ということになっております。この重大な過失というのは本人が、重大な過失の定義もいろいろあるようですけれども、十分に予見できるにもかかわらず、漫然とこれを見過ごすというような注意欠如の状態ということをもって重大な過失ということで、今回の本人への請求ということが行われたというように聞いています。それで、組織との関係については、組織の責任ということもあり、5割の請求、5割は組織の責任、5割は個人の重大過失という、組織の責任についてはここで5割ということで判断が行われたというふうに聞いておりますので、そのあたりの実情について、特段の新しい事実がなかったということで、今回の最終的な措置が行われたということです。
◎前田委員長 組織管理上の処分はどうだったのですか、もう一回確認します。
●長谷川参事監兼公園自然課長 管理上の処分は、今回の場合、いわゆる薬剤の使用ということと、通常の業務実施に当たっての管理という2つの責任がありますので、その点で組織の行為に対する管理不行き届きということで、担当課長に対して戒告、毒物の方の管理上の責任ということもありますので、管理者である主幹に対して戒告という処置がとられております。
◎前田委員長 まあもういい。私はアンバランスだと思う。
○福間委員 ちょっと関連。もうひとつ納得いかぬ。そうすると、もう1個の毒えさがどこかわからぬでしょう。あと2個か。それはどうなるのか。それでまただれか死んだりなんかしたらどうなるのか。それもこの職員の責任か。規約をずっと読むと、知事がこのことをするようになっておる。知事の命令に基づいてこの当事者はえさをまいたのではないのか。ということからいくと、今委員長から話があったように、バランスを欠くと僕は思う。しかも、銀杏さんからもあったけれども、悪意でやっているわけではない。善意の扱いだから、求償権の行使というのはやっぱり相当慎重にあるべきじゃないかと思う。と思わんでもない。しかも、議会の附帯意見だから、もっと詳しい内容というのが聞きたいような気もせんでもない。と思いますが、いかがなものでしょうか。本人が納得しているからそれでいいということと違うような気がする。
●大場生活環境部次長 職員の処分の関係は、前の職場でもいろいろかかわってまいりましたが、その関係では求償までした事例は確かにございません。ただ、今回の場合は当該職員が必要な手続を規定した県条例の作成にも携わっておって、そういう知識が結構豊富だったと。それにもかかわらず、こういう間違いを侵してしまったということについての責任をある程度厳しく見なきゃいけないということだと思います。確かに、必要なことだということで一生懸命やられたのだと思いますけれども、そのために何をしてもいいわけでもなくて、やっぱり必要な手続は踏んでいただかなければいけない、特にこういう危険なものを扱う場合にはその辺の手続をしてやることは当然ですので、そこに対する認識の甘さが重大な過失に相当するという判断だと思います。ですから、お金の問題とかそういう問題だけじゃくなくて、特に命に、下手すれば人命にかかわりかねないことなので、そういう判断をされたのではないのかなというふうに思っております。 あと、バランスが悪いということについても、上司の方の責任も一応公務員法上の処分です。文書訓告とか注意とか、そういう処分とは違って公務員法上の処分ですので、それなりに厳しいものというふうに受けとめております。
○安田副委員長 ちょっと、この処分を受けられた職員さん御自身は、今回の出来事並びにこの処分について、どういうふうに言っておられるか、ちょっと教えてください。
●大場生活環境部次長 これは総務部の方でやっておりますので、私はその詳しい状況は聞いてないのですけれども、基本的には事実関係は認められて、責任も認められておられるというふうには聞いておりますが、ちょっと詳細は、それ以上のことはちょっと承知しておりません。
○福間委員 ちょっと一言だけ。一緒のことだけ。そこへ野犬が来た。野犬を発見したと。そこに小学校があって子供たちが危険だということで、えさをまいた。事前に通告して、泥棒を見て縄をなっていないから処罰を受けている。そんな論法に聞こえる。そこはもうちょっと対応のありようを考えてやってもいいのではないかという気がする。回答要らぬ、もう変えないのだから。お役所仕事発想になりはしないかと言いたいのだ。
○伊藤委員 ウラン残土の撤去について、3点お聞きします。 この提案された場所はまさに岡山県境。そして事業所の隣ですね。これに対して岡山県の反応や対応というのはどういうふうになっているか。 ここの場所は、一言も教育施設であるということを触れていないのですけれども、教育施設であることは紛れもない事実であろうと思いますが、その辺は教育委員会の資料にも何もない。意識的に教育施設であるということを削除されたのですか、それが2点。 もう1つ、皆さん現場に行ってみられましたか。その3点についてお願いします。
●池田環境立県推進課長 御指摘のとおり、あの場所につきましては教育施設、倉吉農業高校の演習林ということでございます。 ここにこういう施設を持っていく岡山県の反応というのは、ちょっとまだ私の方は特に聞いておりません。 現場につきましては、人形峠のすぐ国道の横ということで、現場については確認をしております。行きました。
○伊藤委員 教育施設であるということについて、現場の先生と私はお会いしました。一言も、現場で実際教育施設を使って教育を担当する先生というのは、何もないということで、その辺は教育委員会がするのかどうか僕は知りませんけれども、やっぱり教育施設である以上は、そこに出入りする生徒が不安だなという話を実は先生にお会いしたら言っておられました。その後あったかどうかも知りませんけれども、先週の土曜日まではそういう状況にありました。その辺、おたくと教育委員会とはどういう話をされているのですか。
●池田環境立県推進課長 教育委員会さんにはその都度都度情報をお知らせしておりまして、今後連携をとりながら、当然教育施設でありますので、連携をとりながら話し合いしながらしていきたいというふうに思います。
○伊藤委員 この提案に対して、私反対だとかという話じゃないわけです。ただ、教育施設でありますということと、以前この人形峠にどうだというとき、何か話があったときには、早速現場に行って先生方と話をして、非常にパイプがよかったと。ところが、今回はなぜか現場の方には何も話がなかった。そういうことを言っておられるものですから、この提案について、やっぱり現場の意見、現場と話をしないと、そういうのはちゃんとつないでおかれるべきであろうと、教育施設ですから。ということを提案したいと思います。
○福間委員 1ページで、ここでいろいろ議論も出ているけれども、2月議会で、知事は安田議員の質問に対して、堤防開削について、地元から中海の干拓事業を進めるようにと要望を出しておいて、今ごろになってやめてくれなどと言って、それを農水省の担当者が聞いとるというのは、自分が担当者だったら聞かぬといって答弁、捨てぜりふを言っている、知事は。議事録を見ればわかる。そんな経過を見ていると、こういう詰め方をしているけれども、ある時期になって政治的決着をぽんと図って、捨てぜりふを吐かれると、住民要望というのは何ですかという気になってしまうのです。それは、知事は安田さんに対する発言というのは、どこかの部分で真剣に受けとめないと、あの発言を聞いて、僕は3人ぐらいの人から、片山さんおかしいじゃないのという話が僕のところへ来た。僕も安田さんに対する答弁を議事録をとってもう一遍見た。 だから、そんな経過からすると、この中海関連のことや、大橋川拡幅にしたって、突き詰めれば島根県の話ですよみたいな話で知事にはぐらかされてしまうようになると、せっかくこうやって一生懸命要望事項なんか踏まえて地元の住民の思いを込めて詰めていくけれども、最終的に政治決着というのはあり得ると思うのです、それは。どこかの部分で、政治的決着を求めていかなければいけぬ部分はあるが、やっぱり住民の皆さんの思いを、詰めてきた思いを途中ではぐらかすような議論というのは、中央官僚を叱咤激励する意味かもしらぬけれども、ちょっと県民の皆さんの不信感を買うような発言というのがあると、これを詰めていっても実がなるのかというその不信感、前段で。そのことを一言申し上げておきます。どこかの部分でおたくたちも少し気持ちを引き締めてほしいような気がする。本会議場でも一遍言わなければいけぬと思っている。
○安田副委員長 私は、この大橋川の問題はこの間言わなかったのですけれども、知事の議会ではないところでのお話の中に、現場に自分は行ってみたと。斐伊川水系を見てきたと。出雲の放水路を見たら、これでかなりの部分が日本海に抜けて、実際に宍道湖に流れる水の量は大したものじゃないと。だから大橋川拡幅問題もそんなに心配することないよというような発言をされているのです。福間委員も今言われたのですが、これは非常に重大発言じゃないかと私は思います。今の淡水化の問題にしろ干拓の問題にしろ、当時何十年も昔の学者さんがきちんと数値を出して大丈夫ですよとおっしゃって事業を展開してきたのだけれども、現実はなかなかそのとおりにはならなかったということがやはりあるので、本当に放水路からたくさん流れて、現実に中海には大して水が来ませんからという話を、こちら側の知事が言う言葉ですか、部長。現場主義とおっしゃる知事の現場の見方が、だれを基点に据えて物を言っておられるのですか。弓浜半島の住民は、まさかのときは流されるのですよ。私も地元から聞いています。地元の方から知事への、その辺のスタンスに対する疑問の声を。部長として、やっぱり担当部長として大いに期待をしておりますので、石田部長に。
●石田生活環境部長 斐伊川の問題は、私も詳しくまだ勉強していないのであれですけれども、大きくは神戸川の放水路と上流のダムと大橋川の改修、この3点セットで数年来進められてきてるというふうに思っておりますので、それがそれぞれがトータルとして効果を上げるような方法を考えていかなければいけない。鳥取県もそういう意味では、部分的ということになるのかもしれませんけども、斐伊川水系の末端が最後は境水道に流れてくるわけですので、そういう意味では十分な関心を持ちながらやっていかなきゃいかぬ。ただ、知事がどういう場面でどういう発言をされたかというのは私もちょっと承知していないのであれですけれども、この問題も大切な問題として受けとめていきたいというふうに思っております。
○山口委員 知事にそういう話があったということだけ言っておいて。
○安田副委員長 今後二度と言ってほしくない。
◎前田委員長 その他に移ります。 その他はございませんか。(なし) ないようですから、以上で生活環境部を終わります。どうも御苦労さまでした。 引き続き、教育委員会について行います。 4月1日付で職員の異動がありましたので、執行部の新任の職員の紹介をお願いいたします。
●中永教育長 教育委員会事務局で、4月1日付で異動のありました者の紹介をさせていただきます。 まず最初に、教育次長の福井伸一郎でございます。
●福井教育次長 福井です。どうぞよろしくお願いいたします。
●中永教育長 続いて、参事監兼高等学校課長の山口和彦でございます。
●山口参事監兼高等学校課長 山口でございます。よろしくお願いします。
●中永教育長 続きまして、教育センター所長の後藤裕明でございます。
●後藤教育センター所長 後藤でございます。引き続きよろしくお願いします。
●中永教育長 続きまして、博物館長の三田清人でございます。
●三田博物館長 三田です。どうぞよろしくお願いします。
●中永教育長 続きまして、小中学校課長の日下部衆理でございます。
●日下部小中学校課長 日下部と申します。よろしくお願いします。
●中永教育長 続きまして、家庭・地域教育課長の横山ひとみでございます。
●横山家庭・地域教育課長 横山と申します。よろしくお願いいたします。
●中永教育長 全国スポーツ・レクリエーション祭の、今までは準備室と言っておりましたけれども、推進室になりましたので、名前が変わっただけですけれども、推進室長の後藤弥でございます。
●後藤全国スポーツ・レクリエーション祭推進室長 引き続きよろしくお願いします。
●中永教育長 教育総務課の参事で、教育行政監察担当の村尾一史でございます。
●村尾教育総務課参事 村尾でございます。よろしくお願いいたします。
●中永教育長 ちょっときょうは会議で出張をしておりまして欠席しておりますけれども、生涯学習振興室長の片山彦志でございます。よろしくお願いします。 それから私もですけれども、4月1日付で、第2期という形になりましたけれども、引き続きまして、どうぞよろしくお願いいたします。
◎前田委員長 では、議題に入ります。質疑は説明が終了してから一括して行っていただきます。 山口参事監兼高等学校課長の説明を求めます。
●山口参事監兼高等学校課長 それでは、1ページをお開きください。平成18年度「高校生マナーアップさわやか運動」について御説明いたします。 県教育委員会の「心とからだいきいきキャンペーン」の一環で、高校生の規範意識を育成して、社会の一員としての自覚を高めるために、「高校生マナーアップさわやか運動」を実施いたします。これは学校のみではなく、地域社会で取り組むように輪を広げていきたいというぐあいに考えております。昨年度は東部地区で1回実施いたしましたが、今年度は全県に広げまして、春秋の2回実施する予定でございます。第1回目は来週4月25日火曜日から28日金曜日まで、JRの主要な駅、各高校の最寄りの駅、各学校の校門付近で生徒の登校時間にあわせまして、あいさつとかマナーアップの呼びかけとかマナー指導を行う予定にしております。JRの駅では県の教育委員会の職員、公私立の高校の教職員、県関係の職員、NPO関係者などで毎日約90名、それに加えて保護者や御協力いただける方が、高校生や県民に対して呼びかけをしたいというぐあいに予定をしております。
●北村人権教育課長 それでは、2ページをお開きください。人権教育資料について御報告させていただきます。 一昨年、鳥取県人権教育基本方針を作成いたしまして、このたびその取り組みの一層の充実を図るために2つの資料を作成させていただきました。1つは学校教育編ということで、その中には具体的な数々の展開例を示させていただいております。一方、社会教育編におきましては、現在県内に2,873の地域があるわけですが、公民館で行われます講座であるとか、あるいは集落単位に行われている小地域懇談会の住民学習に係る参考にということで、すぐれた実践例を掲載したものを作成させていただきました。私の手元にありますけど、この現物は3階の図書室の方に置かせていただいておりますので、また足を運ばれた折に見ていただけたらと思います。
●小林文化課長 青谷上寺地遺跡におきます金属器埋蔵環境調査の成果について御報告いたします。 一番下の写真を見ていただきますと、さびた状態で出てまいりました鉄斧でございますが、断面の写真を見ていただきますと、中は銀色に光る鉄地金という状況で出てまいりました。こういった形で残ったのはなぜかということを14年度より調査を行ってまいりました。今回その成果がまとまりましたので、その御報告でございます。 調査成果の概要でございますけども、18項目にわたって調査を行いました。分析項目においても、さびが進行しにくく金属器の残りやすい条件が整っていたということが科学的に明らかになったところでございます。土壌の種類ですとかPHの値、水分、酸素等について調査を行ったところでございますが、粒子の細い砂の質であったこと、土に含まれる水分量が比較的少なかったこと、酸性度もPHの値が7前後で中性に近かったこと、腐食の原因になる硫化物の含有率が低かったこと、こういった環境が、この保存状況がよろしかったという結果になりました。国際基準といたしまして、アメリカとドイツで用いられております土中に埋めたガス管ですとか水道管の腐食の進行度を数値化する基準ではかったものでございます。この結果によりまして、今後土の中で金属器の保有状況で適切に評価することが可能になったということでございます。いずれにいたしましても土壌に腐食を抑える効果があったと、そういう土質であったということが今回わかりました。 4ページをお願いします。妻木晩田遺跡の来場者の増についてでございます。 ここ数年3万5,000人程度で推移してまいりました。17年度は前年度を1万1,000人程度上回りまして、4万6,648名の来場者がございました。そこに掲げておりますように、12月以降バスツアーのお客様が多数来場されました。そういった背景で来場者の増につながりました。背景といたしまして、弥生文化シンポジウムですとか歴史雑誌等でたゆまない情報発信に努めたところでございます。4月29日には新緑祭りを開催いたしますので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。
●三田博物館長 5ページをごらんいただきたいと思います。山陰海岸学習館の開館について御報告します。 岩美町の牧谷にございます旧山陰海岸自然科学館を、このたび県立博物館附属の山陰海岸学習館という新たな名前の館でスタートをいたします。今度は専門の学芸員を常駐させまして、山陰海岸の自然のすばらしさを学んでいただいたり、あるいは体験学習なんかをしていただくための拠点施設としてこれからも充実させていきたいと思っております。 そこに書いておりますように、今度、あす22日にこの開館を記念した式典、あるいは記念講座、こういったことも行うこととしておりますし、参考にも書いておりますように、これからこの学習館を一つの拠点といたしまして、野外観察とか自然講座、こういったものをどんどん進めていきたいと思っているところでございます。 お手元に別途、こういった山陰海岸学習館のリーフレットを配付させていただいておると思います。これを後でごらんいただければ詳しいことを記載しております。あわせて、その下にこのMUSEUM PRESSという博物館の情報紙をこのたび一新してカラフルなものをつくりましたので、これもまた関連でございますけれども、ごらんいただきたいと思います。今の学習館のことにつきましてもこういったものの中で紹介しておりまして、博物館での取り組みとかイベント、こういったものを総合的にわかりやすくビジュアルに示している情報紙を目指したということで、あわせて御報告させていただきます。
●後藤全国スポーツ・レクリエーション祭推進室長 それでは、6ページ、7ページをお開きいただきたいと思います。全国スポレク祭の県の実施本部の第2回の会議が開催されましたことにつきまして、御報告させていただきます。 4月6日に開催いたしました。この実施本部につきましては、7ページのとおり、県庁の関係課が業務を分担して準備運営を進めていく組織でございまして、昨年の11月に設立しております。第2回の会議の主な協議内容でございますけれども、今後の予定として、5月にボランティアを募集しますボランティアセンターを設立すること、さらに7月には祭典当日の運営を担う運営本部を設置することといったようなことが話し合われております。 そこで現在の課題として浮かび上がりましたのが、まず1点目といたしまして、宿泊施設が東部、中部で不足しているということでございまして、県外から約8,400名の選手、監督が来られまして宿泊されますけれども、現在、県内で9,300程度の宿舎を確保しておりました。しかし、御承知のように、県別でありますとかチーム別でありますとか男女別でありますとか、そういった形で配宿してまいりますと、どうしても不足が生じてまいるということで、現在も不足地域の宿泊施設を訪問しましたり、あるいは会議等を通じまして部屋を提供していただくように依頼をしておりまして、4月当初よりも約350超えるぐらい現在確保しているところでございます。今後も努力してまいりたいと思っております。 2点目といたしまして、県民へのPRが不足してるということがございました。これにつきましては、これから開会式や閉会行事、特別行事、あるいはフリー参加種目、ボランティアなどの募集でありますとか参加の広報を適宜実施してまいりたいと思っておりますし、県のさまざまな会議でありますとかイベントでチラシを配付したり、あいさつで一言触れていただくといったことで対応していこうというぐあいに話し合っております。 さらに歓迎、おもてなし体制の確立ということがございました。タクシーとか宿泊施設で直接来県者に接触される方々に対する説明会でありますとか、あるいは大会関係者には業務説明会、市町村の関係者には会議などを通じまして歓迎体制を整備していくように依頼していくことを話し合っております。 なお、配付しておりますこちらの方の「まちどおしいことしの秋」というチラシもございますので、後でまたごらんいただければありがたいと思っております。
◎前田委員長 それでは、ただいままでの説明について、質疑、御意見はございませんか。(なし) ないようでしたら、その他に移りたいと思います。執行部、委員の方で何かございませんか。
●日下部小中学校課長 公立学校教職員の懲戒処分の報告とおわびでございます。 既に新聞等でも報道されておりますが、中学校の教員によります酒気帯び運転が発生して、4月14日付で停職6月の処分を行いました。 概要をお話しいたしますと、当該教諭は米子市立の福生中学校教諭、野口晶平40歳、担当教科は英語でございます。3月までは後藤が丘中学校に勤務しておりまして、4月1日の土曜日に顧問をしていた部活動の保護者宅で送別会に参加いたしました。最初はノンアルコールビールでございましたけども、途中からワインをグラスで3杯ほど飲んだようです。午前3時ごろまで保護者宅におりましたけれども、その時間では代行を呼んでも無理だということを思ったのと、自分は酔っていないという勝手な判断で自分で自家用車を運転して帰りました。600メートルぐらい走ったところでパトカーに停止を命じられまして、検査の結果酒気帯び運転というふうに判定されました。 指導的立場にあります教育公務員のこのような行為は、県民の教育に対する信頼を大きく損なうものでございます。大変申しわけなく思います。おわび申し上げます。 教育委員会としましては、各学校長、市町村の教育委員会教育長へ、何度も機会をとらえまして、二度とこのようなことが起きないよう、教職員への指導を強くお願いしております。引き続き指導の徹底を図っていきたいと考えております。
◎前田委員長 その他、皆さんございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ないようでしたら、これで終わりたいと思います。 次回の閉会中の常任委員会でありますが、5月19日金曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。 委員の皆様には御相談したいことがありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは退席をお願いします。(執行部退席) 委員の皆さんは、県外視察の件で御相談したいと思います。 お手元にお配りしておりまして、6月定例会までに県外調査を行いたいと思います。9月定例会までに2回目の県外調査と県内調査の1回目、9月定例会後に県内調査の第2回目を行いたいということで、ことしは大変忙しい年でありますし、前倒しでいきたいなと、このように思っております。期日ですが、第1回をA案が5月25日から27日、B案が5月23日から5月25日、参考までに、安田副委員長と湯原委員は5月30日から6月2日まで訪韓されるということでございます。第2回の県外視察を7月中旬から8月下旬のいずれか3日間。調査先ですが、第1回目の案の1が九州方面。第2回目を北海道ぐらいでいかがでしょうかということでございまして、お開きいただきますと、次のページに九州方面でありますが、地域活動センター、あるいは社会福祉法人「太陽の家」、熊本県庁、女性相談センター、中央病院、熊本市役所で地下水涵養、阿蘇市、屋久島、鹿児島、こういうことですが、2泊3日ですので、余り遠くに行けませんので、例えば大分県、それから熊本県ぐらいに絞らせていただいたら楽な行程になるのではないかと思っております。案の2は北海道にしておりまして、知床の世界遺産を行くかどうかということでございます。北海道は……。
○山口委員 わかった、任せる。 ◎前田委員長 ただ、北海道は寒いそうです。この時期、5月はまだ11度ぐらい。
○山口委員 だから九州で。
◎前田委員長 九州でいいですか。では九州で、日程は5月25日から27日ということでいかがでしょうか。安田副委員長がえらい、またすぐ出ていかなければいけない。あるいは前倒しして5月23日から25日にしましょうか。そうしたら疲労がとれる。
○安田副委員長 私ここに予定が入っていたような気がする。
○山口委員 だから、個々の都合を言ったら全然合わない。だから決めてしまえばいい。そうでないと。
◎前田委員長 それでは、23から25で決めさせていただけませんか。万やむを得ず欠席される方については、あしからず御了解いただきたい。23日から25日。九州方面。裏を見てもらったらリストがありますので、御要望があれば。
○山口委員 任せる。
◎前田委員長 では、一任願います。
○福間委員 ただ、大分に行くのなら、この「太陽の家」は行きたい。あとは余り言うとややこしくなる。
○山口委員 この委員会の守備範囲でやると。
◎前田委員長 では、太陽の家は行きたいと。そのほかは一任をいただきまして、ありがとうございます。
○福間委員 北海道は行かぬのか。
○前田委員長 北海道は秋だ。 以上で閉会いたします。どうも御苦労さまでした。
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