平成18年度会議録・活動報告

平成18年7月6日(木)(開会中)

出席者 委員長
副委員長
委員
生田 秀正
稲田 寿久
松田 一三
杉根 修
小玉 正猛
石黒 豊
石村 祐輔
前田 宏
 
 欠席者 委員 広田 喜代治
以上 出席委員 8 名
欠席委員 1 名
 

 説明のため出席した者
  上場企画部長、青木文化観光局長、田所県土整備部長、宮前企業局長
  ほか各次長、課長、関係職員

 職務のため出席した事務局職員
  議事調査課  金涌主幹  山口副主幹  吉川副主幹

 1 開  会   午前10時02分
 2 閉  会   午後0時15分
 3 司  会   生田委員長
 4 会議録署名委員  前田委員  杉根委員
 5 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

◎生田委員長
 では、皆さん、おはようございます。
 ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と杉根委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでありますが、これより採択について、議案ごとに採決するか一括して採決……(「一括」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。
 全員賛成であります。したがいまして、原案のとおり可決、または承認すべきものと決定いたしました。
 続いて、報告事項に移ります。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、「鳥取県男女共同参画推進企業認定制度」の仕組みについて、松田男女共同参画推進課長の説明を求めます。

●松田男女共同参画推進課長
 おはようございます。それでは、企画土木常任委員会資料の企画部をお願いいたします。
 今回、当課でたくさん資料を出させていただきました。初めに資料の御説明をさせていただきたいと思います。
 1ページをお開きください。1ページ、2ページについて主に口頭で御説明をさせていただきまして、3ページから12ページまでが要綱ということでございますので、これは業者、事業主の方々にもこのとおりのものをお出ししたものとして、参考としてごらんいただければと思いますし、内容につきまして御質問等あればまたお伺いしたいというふうに思います。
 13ページにつきましては、認定要領でございます。14ページにつきましては、審査項目配点表でございますが、13、14ページにつきましては、これは事業主の方にはお出しをしていない資料でございます。手持ちの資料ということです。
 15、16ページにつきましては、この認定審査会の委員会の要綱でございまして、16ページの委員の方々に審査をしていただくというものでございます。
 17ページについては、3月末までの認定17社の認定状況の詳細ですし、18ページにつきましては、PR状況というものでございますので、また詳しくごらんいただければありがたいというふうに思います。
 それでは、1ページ、2ページの方で経緯など、認定制度の流れ、フローというものについて御紹介させていただきたいと思います。
 まず1ページですけれども、そもそも制度創設に係る経緯というものでございますけれども、趣旨につきましては職場における男女共同参画を進めていくために、なかなか実数が上がらない状況の中で、どのような取り組みが望ましいかということのモデル的なものを示して進めていただきたいということから、平成16年2月に要綱をつくりまして、立ち上げました制度でございます。企業に対しては、積極的に取り組む企業をPRして、企業イメージのアップに貢献したい、あるいはほかの企業への広まりということに御協力いただきたいということをねらいとしたものでございますし、県民の方々に対しては、男女共同参画への関心を喚起していただきたいということや、従業員の方を通して地域、家庭ということへの広がりにも期待をしたというところでございます。
 背景としては、男女共同参画推進条例というものがありますけれども、これの7条の中に事業主の方の責務として上げさせていただいておりまして、これをもとにして要綱で定めさせていただいたというところです。
 経緯としては、15年8月に男女共同参画審議会というものがございまして、その委員さん方に2回にわたって御意見をいただいて、2月9日に要綱を施行したところでございます。常任委員会への御報告というものは2月26日に行いました。その後の認定の都度に御報告をしているというのが今までの状況でございます。
 2ページ目でございますけれども、2ページ目で具体的な制度のフローをお示しさせていただきました。まずPR活動は一番最後に書いておりますとおり、これは今年度に入りましてからの状況でございまして、それ以前にもしておりますが、なかなか進まないというところが昨年までの状況でございました。PR活動をいたしまして、その申請書は男女共同参画推進課の方で随時受け付けてまいりました。各用紙につきましては、各県民局にも置いていただきまして、身近なところで受け取っていただいて申請にアタックしていただくというふうなシステムをとりました。申請書については、先ほどの3ページ以降のところにありますけれども、申請の段階では、要綱の中にあります5ページの申請書の様式と、6ページ以降の審査票にチェックをしていただいたものと、あと企業の概要がわかるものでありますとか、就業規則等をつけていただきまして申請していただくというふうな形になります。それを課の方で書類審査をさせていただき、その後に企業にお邪魔させていただいて実地審査、従業員の方からの御意見も伺ってそれを整理するというところが課の業務です。それを認定審査会に諮って、審査会の中でいろいろな御意見をいただき、認定への審査をしていただくというふうなことです。最終的には知事認定ということでございますので、知事の方から認定証の交付というような段取りになりまして、今までに17社の認定をさせていただいております。この企業の方々には広く紹介をしていただく手助けをしていただくということで、事業主の方にいろいろな研修会へ出向いていただいたり、御協力をいただいているというのが取り組みの状況でございます。県として認定企業への支援といいますのは、ホームページに紹介をしたり、認定企業のパンフレットを作成したりということで、広くPRをさせていただいているというのが今までの状況になります。認定制度のフロー、流れにつきましては、以上のとおりになります。

◎生田委員長
 今回は議題1と議題9に関連がありますので、引き続き県土整備部の報告事項の説明を求めます。
 議題9、男女共同参画推進企業認定事業に係る経緯等について、横井管理課長の説明を求めます。

●横井管理課長
 県土整備部資料の1ページをお願いをいたします。男女共同参画推進企業の認定事業ということですけれども、県土整備部ではこの認定企業に対しての19年度、20年度の格付加点ということで、これまで議会の方からも御意見をいただいたり、常任委員会での議論をいただいているところでございまして、先回の常任委員会で経緯等をもう一度整理して説明するようにということがございまして、今回、1にこれまでの主な経緯を整理をさせていただいております。
 この1の経緯は、19年度、20年度加点に係るものでございますが、実は先ほど男女共同参画推進課長の方からも御説明がありましたように、制度自体は16年2月にでき上がっておりまして、その際に建設業も男女共同参画を進めて、県民に対して企業イメージをアップするというようなことがありまして、実は17年度、18年度の入札資格の格付において認定企業を加点をしていこうという当初の方針がございまして、制度ができました後、16年5月に業界に対しまして認定企業への加点方針というのを説明をしております。その際には協会からの強い意見というのはまだ制度ができた当初で、時期尚早であるというような意見が大勢を占めたものですから、17年度、18年度格付加点というのは見送ったという前段の経緯がございます。それを受けまして、17年6月に建設業法で建設業者には経営事項審査を受けていただくという責務がございますので、その説明会の折にチラシを配布をいたしまして、17年度、18年度の格付加点は見送ったけれども、19年度、20年度の格付においては認定企業に対する加点をしていきたいというような御説明をしまして、その後、各業界とも説明なり意見交換をしたということでございますが、反省点でもありますけれども、この意見交換が役員さんを中心であったというようなことで、そこの中でも建設業の男女共同参画というのは、制度はできたけれども依然として進んでいないというような意見が大勢を占めておりまして、それを受けまして17年11月に格付要綱の改正を行いまして、加点というのを要綱に位置づけたということでございます。その後、建設業協会なり専門工事業協会、それから部落解放鳥取県企業連合会との打ち合わせ等をする中で、役員さんの間からは加点に対する異論というのが特に出されなかったというようなことでありましたけれども、ことしの2月議会の政調政審なり、それからこの常任委員会、それから本会議等で疑問点なり議論が起こりまして、附帯意見をいただいたということでございます。その後、建設業協会の方の役員改正等もございましたものですから、それを待って6月に入りまして、2に書いておりますように、各地区におきまして末端の企業まで集まっていただいて説明を行いました。その状況につきましては、先回の常任委員会で6月13日までの状況、現場で出された意見等を御紹介をいたしましたけれども、先般、7月3日に、残っておりました鳥取地区東部支部の会員企業さんに149名集まっていただきまして、説明と意見交換をしたわけでございます。その後、鳥取会場におきましても、加点認定制度並びにその格付加点についての異論というのが出なかったというような状況でございます。
 2の一番初めに書いております、6月12日に八頭支部に説明しているわけですけれども、この際は八頭支部は役員さんが中心で、出席者も16名ということでございまして、実は八頭支部の方からもう一度会員企業を集めるので再度説明してほしいという要請がございまして、今月の下旬に再度、八頭にまた出かけていって説明を行うようにしております。
 3には格付加点ということで、男女共同の認定企業に対して、19年度、20年度において5点を加点するという状況の表を掲げております。

◎生田委員長
 続いて、議題10、平成17年度道路交通情勢調査(道路交通センサス)の結果について、渡辺道路企画課長の説明を求めます。

●渡辺道路企画課長
 道路交通情勢調査は昨年の10月に実施されたものでございますけれども、全国的な取りまとめが6月30日、国交省の方から記者発表されたところでございます。この中身につきまして、鳥取県の特徴というあたりを御報告いたそうとするものでございます。
 交通情勢調査の県内は、昨年10月に429の区間を設けまして、交通量調査を行っております。前回は平成11年度、大体5年置きぐらいに、国勢調査と一緒のような形でされております。
 特徴と申しますのは、調査結果の3番でございますけれども、上の方に県下の10カ所の交通量の多いところ、それと、県境での交通量を書いております。最初に県境部の交通量を申し上げますと、総じて県境部はほとんど変化はございません。若干の微増、微減というような形で、大きく変わっておりますのが島根県境部、図でいきますと左側の一番上、ここで3,500台交通量が伸びているというのが特徴でございます。県下の交通量を平均いたしますと、11年度に比べまして1.01と、県下全体についてもほとんど伸びがないということでございます。
 それと、交通量の多い箇所ベスト10でございますけれども、見ていただいてもわかるとおり鳥取市周辺と米子市周辺に固まっている。その中の特徴と申しますと、やはり鳥取市周辺は国道9号、29号を中心として、簡単に言いますと山陰道あるいは姫路鳥取線に係る部分が非常に多くなっている。米子の方を見ますと、4番目にあります国道9号の博労町の3万6,939台というのが現道部においての交通量で、あとは一般国道の部分が交通量が多くなる。要は幹線の周辺の県が管理しております道路に交通量が移っていっている。米子について見ますと、国道9号の米子道路は大体2万から2万5,000ぐらいが高速部分を走っておりまして、ことしの4月に米子道路を無料化しておりますので、これが昨年の10月の交通量でございますので、この周辺というのはさらに大きく変化している。新聞にも出ておりましたけれども、現9号につきましては2割ぐらい落ちて、米子道路の無料化になった区間は交通量が3倍になったというようなこともございます。あと、ここには書いておりませんけれども、中部地区でいいますと、国道9号の琴浦町別所2万4,453台、あるいは179号、倉吉市上井町の2万3,955台というあたりは高い数字となっております。

◎生田委員長
 続いて、議題11、河川整備状況図について、桑田河川課長の説明を求めます。

●桑田河川課長
 河川課でございます。県土整備部の資料3ページ並びに4ページをお願いしたいと思います。
 近年、局所的な集中豪雨による災害等が増加しておりまして、平成16年度におきましては本県でも災害が多数発生し、全国におきましても兵庫の豊岡とか、それから京都の宮津の方ですとか、大規模な災害が頻発しているところでございます。これら豪雨災害等におきます総合的な水害対策を進めるに当たりましては、当然のことながら国と県が連携しながら、上下流バランスを確保し、流域全体の安全度の確保・向上を図っていく必要があるという観点から、河川整備状況図なるものを作成させていただいております。
 これの目的といたしましては、流域の住民の方が洪水時に防災活動等を的確に行うためにあらかじめ河川の整備状況を知らせるということ、次に、千代川、天神川、日野川圏域ごとになるのですけれども、国と県で流域全体の安全度を調査・評価いたしまして、それをもとに互いの事業を調整し、効率的・効果的な水害対策等を推進していこうということを目的といたしまして、このたび作成させていただいたものでございます。
 4ページの方を見ていただいたらと思うのですけれども、4ページの方にその結果の河川整備状況図をつけさせていただいております。これにおきまして、まず国が管理する直轄河川でございますけれども、ちょっとこれは太目の線で入れさせていただいております。直轄河川におきまして当面の目標といいますのは、下に書いておりますように、戦後最大の洪水を安全に河道に流すことができるかどうかという観点でさせていただいております。この当面の目標を満足する区間につきましては、紺色、それを満たさない区間につきましては赤色で表示をさせていただいております。一方、県が管理する河川につきましては、整備済みの区間は水色、そして整備がまだできていないというふうなところにつきましてはだいだい色という形で表現させていただいております。それで、この結果等につきまして、県の河川課並びに中国地方整備局の県内各事務所におきますホームページ、そういうものを通して広く県民の方々に周知していきたいというふうに考えているところでございます。

◎生田委員長
 続いて、議題12、岩石採取場現地調査結果について、山田治山砂防課長の説明を求めます。

●山田治山砂防課長
 県土整備部の5ページの資料を見ていただきたいと思います。岩石の採取場の現地調査結果について御報告したいと思います。
 去る5月15日から6月29日にかけまして、県内の採石場を点検いたしました。採石場内の安全性、さらに周辺環境の影響、防災上の観点から採取計画に沿った採取ができているかどうかという点検調査を行いました。その点検調査の中で、本年、実験的にやった項目がございまして、最近、崩落は非常に多くございまして、その教訓でまず①としまして、危険箇所と思われる採石場について、専門家による指導ということで、専門家の先生方に現地に出向いていただいて、業者に対して作業方法や掘削方法について指導をいただいたということでございます。②としまして、掘削のり面等に対する安全対策でございますが、掘削したのり面というのは年月がたちますと風化が進行しますし、崩壊もしやすいということで、安全な角度での切り直し、さらに掘削勾配の見直しとか早期の緑化を行うように指導してまいりました。さらに、③でございますけれども、採石需要に応じた採掘ということでございますが、最近、公共事業も年々減っている中で、需要も少なくなっているのが現状かと思いまして、不必要な開発、採掘に対しましては抑制指導をしてまいりました。調査箇所でございますけれども、現在、稼働中のもの54カ所、休止・廃止のもの20カ所、計74カ所を点検いたしました。
 3に書いております点検結果でございますが、74カ所のうち改善のための措置を指導並びに命令したものが34カ所ございます。まず行政指導したものでございますが、認可区域、掘削区域の境界が表示されていない等々のものが29件ございました。さらに是正指導としまして、これは採石条例による指導でございますが、掘削区域外で採取しているものがございまして、いわゆる深掘りとか切り込みがやられていたというような箇所が3カ所ございました。さらに、措置命令を出したもの、計画どおり掘削されていないというようなことがございまして、2カ所について措置命令を出しております。それと、17年、18年、現在、措置命令をかけておるものが9件ございまして、そのうち6件は措置命令実施済みということで確認しております。さらに、休止・廃止採石場でございますが、休止・廃止後、2年から5年たっている採石場につきましても、業者や土地所有者に適切な指導を今後とも行っていきたいと思っております。
 今後の対応でございますが、改善の必要な箇所34カ所と、命令中の3カ所については、パトロール・監視強化を徹底して、速やかに防災措置を履行させ、業者の指導に当たりたいと思っております。

◎生田委員長
 続いて、議題13、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、長本道路建設課長、桑田河川課長、山田治山砂防課長及び山浦空港港湾課長から順次説明を求めます。

●長本道路建設課長
 6ページをお願いいたします。
 まず、一番上、新規分でございます。県道上井北条線小田橋上部工事(床版工)(交付金改良)でございます。これは小田橋のけたがかかる場所を行うものでございます。詳細につきましては、記載のとおりでございます。
 次に、下から2番目、変更分でございます。国道313号、北条倉吉道路、道路改良工事1工区、補助改良ということでございます。この工事は主に土工の工事でございまして、残土の搬出先の変更をしましたことによりまして76万200円の減額ということで、変更契約を結んでおります。

●桑田河川課長
 同じく6ページでございます。河川課の新規分といたしまして2件ございます。
 まず、岩美海岸人工リーフ整備工事でございます。これは延長52メートルでブロックの製作、据えつけを行うものでございます。
 次に、湯山海岸人工リーフ整備工事、これも同様にブロックの製作、据えつけを90メートルの区間で行うものでございます。なお、そのほかにつきましては記載しているとおりでございます。

●山田治山砂防課長
 同じく6ページを見ていただきたいと思います。
 変更分の一番下の欄でございますが、若錆谷川通常砂防工事(1工区)でございまして、この工事は砂防ダム1基を施工するものでございますが、701万2,320円減額変更したものでございます。あとは記載のとおりでございます。

●山浦空港港湾課長
 空港港湾課でございます。新規分2点を御報告いたします。
 泊漁港整備工事(第2沖防波堤被覆・消波ブロック設置)でございます。この工事はケーソンの周りを保護する消波ブロック等を設置するものでございます。あとは記載のとおりでございます。
 続きまして、赤碕港改修工事(防波堤第3)でございます。これはケーソンを設置する工事でございます。あとは記載のとおりでございます。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等ありませんか。

○石村委員
 余り言いたくないですけれども、男女共同参画ですけれども、何かずれているのです。私がずっと以前から言っているが、今もこの資料を見ると、認定企業は17社なのです。建設業がおくれている、おくれているとおっしゃるけれども、認定企業17社中12社は建設業なのです。ほかの企業はたった5社しか認定していないということなのです。それだけ認定されるということには企業の新たな負担となったり、難しさがあるということなのではないですかということなのです。それなのに何で建設業だけをあめとむちで縛りつけるのですかと、そこがよくわからないからそのあたりをきちっと説明しなければいけないのではないですか。17社中12社も建設業はやっているのに、ほかの企業はあれだけあっても5社しかやっていないのです。もっと建設業よりやりやすい、取り組みやすいというものもあると思いますし、もっと大きな企業もあるはずなのです。それをほっておいてなぜ建設業だけですかというのが、以前から私が言っていることでありまして、そこを明確に説明してもらわないと、はい、そうですかと言えないということなのです。(「関連」と呼ぶ者あり)

○小玉委員
 今、石村委員の方からありましたが、全くこの点は私も同感でございます。あわせて、この男女共同参画推進企業認定要綱を見ますと、県内企業くまなくそういうことでやりたいという、目的でしておられて、なぜ建設業だけをされたのかどうか、その辺がわからないわけです。そうであれば、今までの説明の中では、理解はできないですけれども、その中で考えるならば、建設業以外の企業の方々については、要綱をつくられた後、どういうふうに普及、推進を図られたかというところをきちんと説明していただかなければならないと思います。

●横井管理課長
 まず建設業になぜ加点をしてまで推進をしていくのかという点でございます。御承知のように、鳥取県における建設業、従業員ベースで見ますと、全産業の全従業員の約10%程度が建設業に従事をしておられるということで、主要産業であるということが一つにはございます。
 それから、県民の建設業に対するイメージというのが、男の世界というようなことで歴史的にやってきて、女性がなかなか参画をしづらい業界ではないかというようなイメージがあるということと、それから、鳥取県の建設業というのが民間工事が少ないというような状況の中から、公共事業に従事する度合いというのが非常に強いということで、そういう意味では県民の税金を使って仕事をするという関与というのがほかの産業に比べて強いということがございますので、やはりそういう意味からも一定の社会的責任といいますか、男女共同参画を先頭を切って進めていただきたいというような思いというのが当初からございまして、制度創設以来そういう要請にこたえていただいた企業には格付において加点をして、一種の優遇策といいますか、そういうことで先進的な取り組みをする企業に対しては支援をしていこうという意図でございます。

○石村委員
 希望はわかるんですけれども、あれだけ企業数のある中で、建設業以外のほかの企業でたった5社しかない。なぜそれだけしか進まないのですかと、そんな状況というのが建設業で説明されたら、あなたたちは税金を使っているということで非常に権限を持っていらっしゃるでしょうからという答弁もあったようにそこで嫌々やっているのではないか。そのほかの企業だってもっと進むはずなのでしょう。なぜ5社しかないのに、それだけ進みにくいのに、なぜ建設業だけに今々、あめとむちをかませるのですかという話なのです。希望は希望。だからもっと進んで、ほかの企業に比べて建設業がおくれているのだと、だから建設業をもっと進めなければいけないのだということだったらある程度わかります。全然、ほかのところは5社しかないでしょう。それについてなぜということなのです。そこのところが私は理解できない。

○小玉委員
 私の質問に対して答弁してください。

●松田男女共同参画推進課長
 あらゆる企業で男女共同参画の取り組みを進めていきたいというのが10日のイベントでございます。それで、この16年の制度創設以来、商工会議所を2回回らせていただいたり、さまざまなところでこの制度の御説明をさせていただいてきてはおります。ただ、これといった支援策というものは企業にかわってPRをする、皆様にこの取り組み企業のすばらしさをわかっていただくためのPRということだけしかございませんでしたので、なかなかあえてそれに取り組まれるというところが少なかったというのが実際、今までの5社ということになっていると思います。ただ、何とか取り組んでいただくところについては、メリットを見出しながら取り組みを進めていったらというふうな思いから、各事業を見直しさせていただいた中では建設業さんにはメリットは見出していただけるのではないかということで、県土整備部の方で御理解をいただいて取り組ませていただく……。(発言する者あり)

●上場企画部長
 一般の企業で全く進まないのではないかという石村委員なり小玉委員からの指摘、また前々回の常任委員会では石黒委員からもその御指摘をいただいたところでございます。大変所管の部長としてふがいない思いもするわけであります。
 お手元の資料の18ページに、従来は十分だったのかというと私は絶対十分ではないと思っているのです。それで、企業回りを担当の方でしておりますが、この企業回りについてももっと商工労働部とリンクをするとか、あるいはノーマイカーデーだとか、ほかの企業の周辺価値の話と含めて展開をしていく必要があるのだろうと思っておりまして、その本体の推進の仕方が従来、非常に不十分でこれからの課題だということは大変強く認識をしておりますし、そういう視点で進めてまいりたいと思っておりますので、その点は御理解をいただければと思うのであります。
 17ページに過去の認定状況がございますが、私が去年の4月に部長で着任しましたときに、その第1号がやまこう建設さんでございます。この加点の話がまだない、制度ができてすぐ16年の3月において第1号がやまこうさんでございますが、総務部長の田中さんからるるお話を伺いました。そのときにやまこうさんの熱意というか、社内のお話を聞いて、なるほどなと思って胸を打たれたのが着任したときの印象でございます。山陰放送さん、三洋さん、鳥銀さん、大きな会社がありますけれども、一番熱心であったのがやまこうさんでした。その後、南部町のティー・エム・エスさん、それから米子のフィディアさん、これは小さな20人ほどの会社でございましたけれども、今現在はそんなにしていないけれども、今後したいということで熱心に語られたのが印象に残っております。そういうこともありまして、片方、この建設業の加点ということも出ておるわけでございますけれども、本体の方の推進というのが非常に大事だという認識を持って取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

○杉根委員
 男女共同参画の認定委員はどういう基準でこれを選んだのですか。それと同時に、旧の企画部長のときにはそれらをどういう基準でこれを選んだのですか。

●松田男女共同参画推進課長
 15ページ、16ページに要領を添付しておりますけれども、認定の基準といいますのは、各分野、商工会、企業の立場から、あるいは労働者の立場から、均等法等を所管する方から、あるいはこれから就職をしようとする学生にかかわられる立場からというふうなところで、各分野からの御意見をいただくべくこの5名の方に決定したということでございます。
 一番初めのときの資料をきょうは持ってきておりませんけれども、そういう各分野からの御意見を満遍なく、県の内部の意見ではなくて、一般の方からの御意見をいただきたいということによってその方々を任命したという経緯です。

○杉根委員
 そうすると、受益者代表をしたということですか。その中に大学教授を入れて細かいことができるのか。それから、招集が企画部長になっているが、これは追認機関だな。例えばこう言ったらそれでオーケーと言って、県民には認定委員がうんと言ったということで、そこで公共性が強い、高い機関がやったという、これは追認機関の姿だな。そういうことだな。

●松田男女共同参画推進課長
 追認機関ということではございませんで、うちの方で書類審査をさせていただき、実地審査で確認をしたものについて改めて、書面にはなりますけれども、確認していただくということでして、必ずしも出させていただいたものを全部追認という形でしていただくというわけではなくて、その書面で再度その申請なり……。

○杉根委員
 そういうことを聞いてはいないのだ。企画部長が招集するということは、独立性が保てないではないか。だから、この認定委員会の委員長が招集したなら話はわかる。認定機関を客観的に独立性を保って、公平性を保つために作るのに、招集者が企画部長であれば県民が受ける感情はどうなるのか。大体公平性だ、透明性だ、情報公開と言いながらも、こういうふうにごまかしている。受益代表を集めておいて、たった1人何か代表の先生が入っていたら、立派だ立派だみたいなのが、そういうものがいっぱいある。

●上場企画部長
 これは認定そのものは知事で認定をいたしますので、事務局が審査をしたものが客観性があるかないかということを第三者的に御審議をいただく、意見をいただくものでございます。杉根委員おっしゃるように、独立していればもっと独立性は高まるのかもしれませんが、今回の場合にはそこまで行かなくても、この委員さんはそれぞれの立場の専門家でございまして、受益者ではございません。それぞれ国の機関であり、あるいは民間の業務内容がよくわかる方でありますから、その立場から見て執行部に対して第三者的に御意見をいただく、もしも妥当でないなら妥当でないと言っていただくことを任務としてお願いをしておりますので、こちらが決めたものを追認していただくということではなくて、逆に第三者的に御批判をいただくために運営をしているというふうに考えております。

○杉根委員
 この人たちについては、どういう経過かというのはみんな知っていますよ。そういうことから考えると不思議で仕方がない。大体人選というのが、候補者を選んで公募するとかあるかもわからない。だけれども、これは自分の都合のいい人間ばかり集めていないか。どこかの県の人事委員会みたいな追認機関になったりする。
 もう一つ、小田橋の出資比率はどうなっていたのか。それともう一つは、泊漁港のこの井木組というのはいつからずっとここをやっているのだ、何年になるのだ。

●長本道路建設課長
 小田橋の出資比率については、ちょっと細かな資料がないので……。

●山浦空港港湾課長
 泊漁港ですが、ケーソンにつきましては井木組でございますが、その前の工事については調べてまた御報告したいと思います。

○杉根委員
 ここの泊の入札の結果、事業費の何%、公表価格の何%ですか。

●山浦空港港湾課長
 設計金額は1億7,000万で、これが1億6,500万ですから、ちょっと割り算してみますと……(「これも後で」と呼ぶ者あり)後で御報告いたします。

○杉根委員
 後ではいけない。ここでしてください。

○石黒委員
 この委員会の開催中の後ですね。

○杉根委員
 そうでないといけない。

○石村委員
 もう1回聞きますけれども、14ページにありますね。鳥取県庁は何点とりますか。それをちょっと計算してみてください。(「後で、後で」と呼ぶ者あり)

●松田男女共同参画推進課長
 今はできません。では、後で。

◎生田委員長
 では、後で報告願います。

○石黒委員
 岩石の採取現地調査の結果についての御報告を聞かせていただきました。丁寧に調査をして、その結果34カ所に改善の必要な箇所があって、特に危ないという、措置命令をしたのもあるということであります。洪水も蟻の一穴と言いますけれども、もしかするとこの措置命令をして措置がしていないところが、かねてから大事故が起きている、崩落事故が起きているケースにならなければいいがというふうに心配をしているわけであります。とにかく取り方が悪いとかいろんなことがあるでしょうけれども、本当に緊急を要するようなのり面の危険な状態、それから階段式の掘削方法をしていないものなどというようなことがあって、本当に危ないと思ったら徹底して行政指導しないと、また2回も3回も失敗を繰り返すことになるのですけれども、そういう心配があるのかどうかというのが1つと、それから、措置命令を出している2~3カ所のところは一体どこなのか、ちょっと箇所を説明していただきたい。

●山田治山砂防課長
 まず1点目の、委員が心配されている点でございますけれども、今回の点検結果で、措置命令をかけた2カ所につきましては、すぐに5月26日、点検が終わり次第、措置命令をかけておりまして、その状況についてもすぐに点検をしている状況でございます。
 あと、措置命令をかけた2カ所でございますけれども、これは白山建設と工房鉱業(「場所を教えてよ」と呼ぶ者あり)関金です。工房鉱業というのがございまして、これは三朝町片柴です。

○石黒委員
 今、私が市瀬のことや、久本砕石のことや、関係を憂慮して言ったのですけれども、今おっしゃったこの2カ所については、そういう緊急を要するような危険度ではないというふうに承知しておいていいのですか。

●山田治山砂防課長
 そのように、今のところは緊急的にという話ではないのですが、とりあえず今後、梅雨時期、台風時期を迎えるものですから命令をかけてきちんとさせるということでございます。

○石黒委員
 あなたは新任だから参考までに申し上げておきますけれども、久本砕石の場合などはかなり、今から十何年前に我々が警鐘乱打をしたのです。危ないですよ、危ないですよ、どうするのだと何度も言った。委員会でも言ったし、現地調査もしたし。1回目の崩落をしてその後、何十回も言ったけれども、何度も何度もああいう人の大事故は続いたわけ。だから、そういうことを踏まえて、担当課なのだからパトロールや監視員を強化してというようなことを言ってますけれども、いいですか、この件に限らず、いつの場合でもとにかく監視を怠らないことと、早く措置をすることということだけ申し上げておく。大山の崩落の関係でも、監視カメラをやっているけれども、監視カメラで見ているからリアルタイムで見ているなんて安心しているけれども、そのカメラが壊れているのを知らないでいる場合もあるのだから、いいですか、自分の目で確かめておいてほしいということだけ言っておきます。

●山田治山砂防課長
 ありがとうございます。肝に銘じて。よろしくお願いいたします。

●山浦空港港湾課長
 ケーソンに関する落札率97%でございます。

○杉根委員
 95%以上になったときは談合ではないのか。どういう見解か。公表価格の97%で落札をしましたと、どういうふうな見解を持つわけ。80から90、その範囲の10%ぐらいの中で、95%以上になったら、これはどういう見解をとるわけですか。各会社の入札金額と落札金額を教えてください。

●田所県土整備部長
 そこに表がありますように、限定公募型という方式をとっています。指名型ではなくて一般競争入札でやっています。結果的に5社という数になっておりますけれども、一応できる限りの方法で、いわゆる談合を助長するような方法ではないことでやっています。工事の内容によってかなり低くなるものもありますし、やっぱり90%超えたものもあります。それをどこでいい悪いというのは我々も言えません。ただ、そうならないようないろんなことはずっと考えていきたい。

○杉根委員
 業者については、落札金額はわかったか。

●山浦空港港湾課長
 今持ってきておりません。

○杉根委員
 部長。ここに議会の常任委員会に出す資料だ。そういう資料を持たずに来ている。我々は談合はしない。なぜかと言ったら、これは長い間の歴史があるのだ。何度も言っているだろう。それを特に議会の中で言ったら、ここに入っている井木組だけでも億単位の2カ所でしょう。こういうことを是正するのが大事なことなんですよ。いかにこれがむだなものか。だから、ブロック製作含めたいろんなものは、とってくるだろうけれども、そういうことは下請にしたわけです。だからその上に元請というのがピンはねして、また下請がピンはねしたら、そんなことはわからないのだ。それは実態として言えることなのだ。赤碕港でも何度も言ったでしょう。なぜそれができないのか。余りにも常任委員会や議会とかを軽視しているのではないのか。だから、ここで共同参画の問題でも皆さん、それぞれ新しく提供したことであって、時間を下さいと、ここまで議論しようと、そこでやるのならいいけど、何となく包まれているような、ふろしきで包むようなことばかりやってきておるから。

○小玉委員
 2ページ、道路交通情勢調査。これは結果としてよくわかりましたけれども、この調査をして、今後どういうふうに改善していくかということ、できればそういう説明があったら非常によかったなという感じがしました。そこで、鳥取は確かに山陰自動車道の関係でほとんど網羅できるのではないかという感じがしますけれども、米子の実態がわかりませんし、それとあわせて、山陰自動車道もこれから何年先ということになるわけでして、一番の渋滞区間はどこということがわかるわけですから、少なくとも現状の中でやっぱり改善できる点もあるのではないかなという思いがします。その辺をどういうふうに執行部としては考えていらっしゃるのか。ましてや17年9月から11月の実施ですから、18年度の予算の中で解消、改善をされる箇所があればあわせて教えていただきたいと思いますし、要するにこの調査を生かして今後の道路行政を改善するという対策に私は生かされるべきではないかなという思いがします。その辺を説明をしていただきたいと思います。
 3ページ、河川整備状況ですけれども、これを見ますと、4ページの表を見ましても国の管理する当面の河川は紺色で、できていますが、赤ができていない。県も含めて、非常にまだまだ不完全な気がします。そこで、どういう格好で今後やっていくかということが、これがポイントなのです。ただ調査してからこういうことだということではなく、そういうことをやっぱり我々が知りたいわけです。それが1つ。
 それとあわせて、過去のことはどうかなという思いがありますけれども、ただここまで整備状況を出されたならば、ちょっと前から気になっていることがありまして、実は、一級河川ですけれども、大井手川というのが、これが東部一円の水田、そういうものを賄っているわけですけれども、その大井手川の特に下流の叶地区から千代水地区、この辺を何年、10年ぐらいになるでしょうか、下流で一部拡幅されたら、下流から上流に向けて整備することになっているわけですけれども、途中で徳吉の周りで一向に進まない。ましてや旧大井手川は途中で何か途切れたような、実際のその上に建設業の事務所が建っているところがあるわけです。だからそんなことで本当に河川管理ということをやっているということになるのでしょうか。これは本当に今までこの公の席上では指摘したことはございませんけれども、個々にはこういう問題があるということで言ったことがありますが、それが何らそれの対策がなされていない。それから今後こうするということも一考もない。こんなことで果たして河川管理といって公に堂々と言えるような状況でしょうか。そのあたりを説明してもらいたいと思います。

●渡辺道路企画課長
 先ほど交通量調査に関しましては、現状だけ御報告してその対策について実情を説明いたしませんでした。御指摘のとおり、この観測点は断面の交通量をあらわしているだけなのですけれども、もちろんそういう交通量の多いところは渋滞を生じるところでございまして、県下で
42カ所、渋滞ポイントというものを定めて逐次整備をしていっております。例えば溝川交差点でありますとか、こういうところに関しましては対策を講じて、信号の現示を調整したり……(「それ個々にはいいから、後から資料を」と呼ぶ者あり)わかりました。
 現在取り組んでおりますのは、気高町の……(「整備計画について」と呼ぶ者あり)

◎生田委員長
 では、後で整備計画。

●桑田河川課長
 河川整備状況図に関しまして、2つほどありました。まず第1点としては、この河川整備状況を踏まえた上で、今後どういうふうな河川改修等を考えていくかということでございます。我々といたしましては、この状況等を見ながら、そして周辺におきます浸水の実績とか、そういうふうなもの、あとは住宅化等、緊急的な課題にどう対応していくかというふうなものを勘案しながら、順次整備を図っていきたいというふうに思っています。ただ、予算的なもの等もございますので、なかなか住民の方が言われるような展開にならないかもしれませんけれども、その中で緊急性等も勘案しながら順次やっていきたいというふうに思います。
 それと、大井手川について御質問がありました。大井手川につきましては、以前どちらかといいますと全体区間の整備をやっていたというふうな状況でございます。今、我々の方といたしましてはそうではなしに、ある程度効果を発現するというふうなことが必要ではないかというふうに思っておりまして、今は菖蒲、古海から有富川にかけての区間での整備を優先的にやっているところでございます。
 それで、今の大井手川自体の岩吉とか安長のあたりで完全にまだつながっていないというふうな箇所、それはあるのはわかっておりますけれども、今時点といたしましては……(「わかっているなら説明しなさい」と呼ぶ者あり)JRの関係とかもあって、なかなかそこの下を抜け切れていないというふうなことから、ちょっと事業展開が滞っておるという状況でございます。

○小玉委員
 旧大井手川は、現実に場所はわかっているのでしょう。

●桑田河川課長
 今、言われていますのは……。

○小玉委員
 いやいや、旧大井手川の一級河川の上に建物が建っているわけだから……。

●桑田河川課長
 マンション。

○小玉委員
 マンションではない。建設の事務所だと言っただろう。そういうことが大体……(発言する者あり)いやいやまあ、でもきちんとしておかないと、何年もほったらかしにして、もう全然返すものでもなし、どうするかというようなことも何もないわけですし。

●谷口県土整備部次長
 今おっしゃいました大井手川の改修がおくれている問題、それから管理の問題、今事務所だとかそういうものが建っているということ。その辺をきょうまだ整理ができてないところがありますので、整理をちゃんとして御説明させていただきたいと思います。(「よし、先へ進もう」と呼ぶ者あり)

◎生田委員長
 そのほかありませんか。

○稲田副委員長
 それでは、ちょっと蒸し返すようですけれども、この男女共同参画のこの加点の問題で、これは前回の常任委員会でも今回でもずっと引き続いてやっているわけでして、我々委員が考えていることと、執行部の皆さん等の間にどうしても何かもう一つ理解し得ない部分があるように、私も何点かその指摘をしたのですが、議論がかみ合っていないような気がするのです。それで、多分この問題が次の常任委員会にでも出れば、またそこで同じような議論がなされるのではないのかなということを、今の話を聞いておって私は思うわけです。この問題について、やっぱりきちんとした決着をつける、お互いに議論を深め合わせていくということをやらないといけないのではないかなと思うのですが、どうなのでしょうか。時間もたっていくわけですけれども。そういうことを前提に今、私たちが理解をしていることはさっき管理課長おっしゃったように、要するに今、なぜ建設業なのだということが私たちの側にあるわけですね。その理由として、いわゆる建設業というものの公共性、そしていわゆる公共事業の発注を受けるわけだから、ある程度県とのかかわりの重要性、そしてその建設業そのものが持っている、要するに男の世界というか、男が多いのだから、だからそこのところをやっぱり少し啓発をしていく必要があるのではないかというのは、一番大きな2点、一番大きな理由として。だから建設業にこういう、いわゆる男女共同参画についての加点の、優遇措置という言葉を使っておられるわけですけれども、優遇措置をするのだということ。だけれども、それが実質的に私たちの側からとってみると、それが本当に優遇措置になっているのですかということを、我々が今までずっと議論を煮詰めるとそういうことを主張してきているわけですよ。そこのところがいつもこういう措置である、こちらはいや優遇措置ではないのではないかということで、いつもこれがかみ合わない。そこのところをきちんとやっぱり議論をしておく必要があるように思うのですが、どうなのでしょうか。(発言する者あり)ですから、そこの説明をもう少し、なぜ建設業なのか、そして、ほかにも企業があるわけです、そしてその建設業なら建設業の中でもさらに大きな建設業と非常に零細な小さな建設業があるわけです。だから、そこの建設業の中の大小、それから他の企業とのかかわり、そういうものの中で本当にそれを建設業にだけ加点対象等々を推し進めていくということが優遇措置になると思っておられるのですかということなのです。結局、我々の議論とのもう最後の一番の前哨戦は、そこのところでしょう。どうなのでしょう。

●上場企画部長
 何回も繰り返しになって恐縮でございますが、これは全業種を対象にして、しかも抜本的に取り組む課題だと思っております。それで、ほかの業種で少ないということは、重ね重ね私どもの努力不足でございますので、これは今後やってまいりますので、ぜひ見守ってといいますか、御指導いただきたいと思っているわけです。そのときに建設業をどう扱いますかという問題は別の問題としてあります。(発言する者あり)そうですよね。(「そうだ」と呼ぶ者あり)だから全業種を対象にしてやりますということは、これは御賛同いただいているものだと、このように思っております。そのときに、その企業に対してすごく負担を与えているのかどうかという問題でございます。それは実際に認定を受けた企業でないとわからないことです、作業してないところにはわかりませんから。認定を受けたところにアンケートをした結果は、3月に御報告をしたわけです。そんなに負担ではありませんよということでございました。石村委員からは上場がだましているのではないかということでしたけれども、だましても何もいないわけでありまして、それはそんなに負担になりませんよという回答でした。それはなぜかというと、最前、表にかいておりますように、37点のうち中小企業では半分あればいいし、今何もしていなくても今後しますよと言えばそれでいいことになっておりますので、そういう志を持って認定をしていますから、そんなに今に負荷をかけているわけではありません。逆に言いますと、そんなおおざっぱなことでいいのかと、認定を受けているけれども何かそれでいいのということになるやもしれませんけれども、そのぐらいの湯かげんで今はタッチをしているのであります。それを踏まえたときに、加点として建設業を加点としていくかどうかについては、附帯意見としては建設業界の意見も十分聞いて、そしてその現実を見定めた上で行くべしという附帯意見でございましたので、管理課と、私どもの男女共同参画推進課が出向きまして企業の皆さんとつぶさにお話をしております。それも役員会だけではなくて、全企業を対象にしてお話し合いをしました。そうしましたら、いささか思い違いがあって、女性がいないといけないのではないかと思っていたとかいろんな思い違いがあったのも事実で、それは私どもの説明が足りなかったもので、これは申し訳ありませんでしたと先回、16日にお断りもし、改めてきょうはその資料をお渡ししたわけでございます。したがって、きょう御報告したように、全業種、全社の意見は御報告しておりますから、それをもとにさらにどうするということはまた御判断いただければありがたいと、このように思う次第でございます。

○小玉委員
 加点をして推進するというようなことがいけない。それが問題であるわけだ。

○稲田副委員長
 要するに部長、おっしゃることはよくわかるのですけれども、ただ加点をされない、どうしても加点対象にならない、それだけ女性の人を雇い入れることができない、そういう業者に対して、この制度がある種の圧迫になるのではないかという、ざっくばらんにはそういうことなのです。

●上場企画部長
 そこが実は誤解のもとでございます。もう一度この企画部資料をごらんいただけますでしょうか。課長の説明がちょっと不足で、本当はそこで補足しようと思っていましたが、企画部資料の6ページ、7ページをちょっとごらんいただけますでしょうか。つまり女性を雇い入れろという圧力はどこにもないのであります。3本柱になっておりまして、6ページの女性の能力を生かすという、これは女性がいらっしゃればこういうことだし、いらっしゃらなければ何もないのであります。次に、仕事と家庭の両立というのは、育児のことと介護のことになっておりまして、例えば男性でも親が病気になれば帰って介護しなければいけない。それがフレックスやそういう勤務体系になっていますかということを問うております。それだけでございますから、女性を新たに雇い入れなければいけないとか、そういう圧力はどこにもない……。

○稲田副委員長
 わかるのです。だけれども、それは結局、ここで女性の能力を生かす取り組みとしてこういう調査をするということ、この調査の結果に該当するかしないかという、結局はそこのところにこの結論が導かれていくわけです。だから、これはただ単なる調査なのですよ、いわゆる湯かげんがいい湯加減なのですよと部長は言っているけれども、このことが零細な建設業者にとってこの調査をされること自体が圧力になるのではないですかということを言っているわけです。これはただ単なる調査ではない。

●上場企画部長
 これは当然、認定をするわけですから、単なるアンケートではないわけです。だから、しかもそれは企業が意思を持って、私どもはこうするので認定をしてくださいという建前になっておりますので、これはアンケート調査でも何でもございません。なおかつ、こういうふうに取り組めば企業の力もつくであろうし、本当の自力というものはこういう方向の企業になっていただきたいものだと思うがゆえに公として認定をしていると、こういうことでございます。

○石村委員
 もう追及しませんけれども、それなら、さっき言ったように、この14ページの配点で、鳥取県は何点とれるのか。そのことなのですよ。

●上場企画部長
 それはまた後ほど計算してお話ししますが、要はこの認定を受けることが企業にとってマイナスになることなのか……(「いやいや、そんな」と呼ぶ者あり)ちょっと稲田副委員長にお答えします。マイナスになることなのか、プラスになることなのかといえば、企業にとっては長い目で見ればプラスになることだと、このように思いますので、認定制度もございますし、またそこに誘導しようとしていることなのです。何点とれるかということはまた……。

○石村委員
 要は、鳥取県では本当に、では今できているのかできていないのかはまだわからないでしょう。普通だったら鳥取県はやっているのです。現にすべてやっています。だから鳥取県では現にできていますということを答えられるぐらいであれば、それは本当に取りやすいかもしれない。だけれども、鳥取県でも何点とれるか後でないとわからないというようなものを配点対象にして、それを言うこと自体が業者に非常に圧力をかけている、プレッシャーをかけているということなのです。

●上場企画部長
 私の認識ではほとんど100点がとれている。ただその100点だと言ってとれてないではないかと言われたら困りますので、吟味をしてまたお答えをします。(発言する者あり)

○杉根委員
 この建設業者で今、認定された業者の受注の金額を教えてください。特定なものが、実際本当に認定されて利益をこうむっておるのか。企画部と県土整備部は違うみたい。リンクしているわけだから、一蓮託生だよ。これは両方の責任だ。(発言するものあり)

●田所県土整備部長
 こちらで調べます。

○杉根委員
 それをきちんとして見せてださい。検証しないといけない。

○稲田副委員長
 今、上場部長の答えでは、この前、本会議でも言いましたが、やっぱり私も何か消化不良を起こしているということだけれども、いつまでやっていてもあれだから……。やっぱりこれは消化できない。教えてください。

○前田委員
 男女共同参画には僕もいろいろ意見はあるけれども、この間からずっと聞いていて、ポイントはだれがこれを言い出したか、だれかなのだ。ポイントはそこなのだ。まあいい。
 そこで、渡辺道路企画課長、2つほど聞きたいのだけれども、調査結果の県内道路平日24時間交通量の上位ベストテンがあります。下の絵に、米子の方を見ると3万4,564台というのがありまして、3万4,564台というのを当てはめればここのベストテンの6番目に入るのだ。ベストテンに入っていないから何かわけがあるだろうと思うけれども、こういうベストテンを書いておきながら下の数字と合わないという、こういう書き方はだめだ。ややこしいのだ。ぱっと見て、ああここは5番に入っているなと思い当たらなければいけない。だから、こればかりではなくて、これはみんなに言っておきたいけれども、一々言わないけれども、こういうようなことがいろいろあるのだ。自分たちだけがわかっているというのが一番だめなのだ。片山知事が言うように、わかりやすい県政、県政と言いながら、これではわからない。本当、ここまで聞かないとわからないのだから。
 2番目、道路交通情勢調査、道路交通センサスは、道路と道路交通の実態を把握する調査で、調査結果は地域の交通状況の分析、将来交通需要の予測、ライフスタイルの把握など、ライフスタイルの把握というのは何か、具体例で教えてください。

●渡辺道路企画課長
 先ほどの県境部の交通量ですけれども、申しわけございません、ちょっとこれ調べてみないと、区間の切り方の関係で県際がどちら側に行っているかということだろうと思います。島根側に観測点がある場合がございますので、それが出てきているのかと思います。ですから、鳥取県内の観測点でいけば公表できないのだよという形だろうと思います。調べさせていただきます。
 それと、あとライフスタイルという話は、ここで公表させていただいておりますのは、一般交通量というのは断面だけの交通量が幾らあったというのを調べただけなのですけれども、交通情勢調査というのは、ほかにOD調査という起終点のどういう動き方をしているか、どういう目的でしているかというものもアンケート用紙みたいな形で調査しているOD調査というものがございまして、それを分析していきますとどういう形で使われているか、この道路はどういう目的で使われているかというのを分析していくということでございまして、OD調査につきましてはちょっと作業が煩雑なので、また1年とか経過しないと結果が出ませんけれども、そういう意味で交通情勢調査という説明の中にこういう言葉が出てきているということでございます。

○前田委員
 初めの方だ。島根県の観測点かどうかわからないけれども、こんなことはここで指摘されて初めて気づくのではいけない。渡辺課長ではなくて印刷した部下がやることだ。それは今、僕が言うようなことは気がつかないといけない。それは平素の仕事に緊張感がないということなのだ。そういうことを僕は言っているわけだ。
 ライフスタイルの把握云々ということを今いろんなことを言ったけれども、渡辺課長、この言葉は鳥取県がつくった言葉ではないのだろう。だから、鳥取県がつくった言葉ではないと思うから、これを担当した道路企画課としては今の私が言うようなことをライフスタイルというのはこれとこれでこうだというようなことを議論したことはあるのか。

●渡辺道路企画課長
 具体的にライフスタイルとかそういった点での議論はしたことはございませんけれども、道路そのものをつくる場合の目的として、どういう形で使われていくかというのを基本にして道路のつくりを考えていっているというのは、そういう意味では議論はしているというのかなと思います。

○前田委員
 渡辺課長の答弁で納得するわけではないけれども、今の2点でももろもろある。

●谷口県土整備部次長
 ちょっと上司としてチェックする立場で、おしかりを受けましたので一言。
 この国道9号の絵の方、私もこれはおかしいと思いまして、ちょっと聞いたところでは、バイパスと今の国道9号を合わせた数字がここに載っているということで、どの調査地点でこのベストテンに入れるのか、幹線で例えば現道だけでつかまえたのか、それとも両方あわせてつかまえたというところのチェックが足らなかったということをちょっと反省しております。いろいろ表現等もわかりにくいものですから、皆さんに公表というか、説明資料として出す場合には、もう少しわかりやすいものにしたいと思います。

○前田委員
 それで了解するけれども、今、次長が言ったようなことがわかっていたのならば、説明したときにそれを言わないといけないのだ。そうすればこういうことで気づかなくてもいいし。本当はまだあるのだ。男女共同参画などでも言いたいことは山ほどあるけれども……(発言する者あり)

○小玉委員
 採石の問題ですけれども、県下各地でいろんな住民とのトラブル等もあるのはこの採石の問題なのです。それで周辺の方々からいろいろ陳情なりそういうものが出ていることは私も承知しているわけでして、でき得ればそういう問題を検証して、常任委員会に検証結果を出してもらいたい。そのことがやっぱり我々も監視することになるし、それはぜひともやっていただきたいと思います。よろしく。

◎生田委員長
 では、次に進ませていただきます。
 議題2、ブラジル第二アリアンサ鳥取村入植80周年記念訪問団について、それから、次の議題3、「碧川かた」資料展の開催について、議題4、鳥取県・河北省友好提携20周年記念事業について、議題5、台湾台中県張壮熙副県長の来県について、山本交流推進課長の説明を求めます。

●山本交流推進課長
 それでは、常任委員会資料の、文化観光局をごらんいただきたいと思います。交流推進課から4点報告をさせていただきたいと思います。
 まず1ページ、ブラジル第二アリアンサ鳥取村入植80周年記念訪問団について報告いたします。本年度は第二アリアンサ鳥取村の入植が始まってから80周年を迎えます。入植されて本年に至っておられる皆様方には深く敬意を表する次第でありますが、7月22日にアリアンサ鳥取村にあります自治会館で記念イベントが開催されまして、それに招待をいただいております。諸般の事情によりまして片山知事は出席できませんので、知事代理といたしまして藤井副知事、そして本常任委員会からは、お忙しい中、石黒委員、石村委員に御参加いただくなど、総勢11名でブラジルを訪問する予定でございます。そして、第二アリアンサ鳥取村の入植80周年への祝賀、これが第1目的でございますが、そのほかブラジル鳥取県人会との交流を通した海外移住の歴史的意義を再認識するなどを行っていきたいというふうに思いますし、せっかくのブラジル訪問の機会でございますので、ブラジル県人会等を初め今後の交流に向けた意見交換等を行い、訪問の意義をより深めたいというふうに考えております。
 日程の概要は、3の(2)の記載のとおりでございますが、詳細は省略させていただきたいと思います。
 続きまして、2ページ、「碧川かた」資料展の開催についてでございます。本県では交流シーズをいろいろ掘り起こすといった観点で、いろいろな調査を行っておりますが、この碧川かたにつきましても、実は「赤とんぼ」の歌で有名な三木露風の母親ということで調査を始めてきたわけでございますが、一定の区切りがついたということで資料展を開催したいというふうに考えております。7月29日から8月6日まで、元大工町にあります城下町とっとり交流館で、これは旧池内邸でございますが、行いたいというふうに思っております。
 展示内容として書いておりますが、7月29日のオープニングには碧川かたさんのお孫さんなど、親類の方にもお越しいただくような予定にしております。
 そのほか併催事業といたしまして、「碧川かた」を語る会といたしまして、かたを研究しておりますフリーライターの山下菫さんをお招きして、何度かにわたりましてお話を伺うほか、兵庫県たつの市「霞城館」といいまして、これは三木露風が生まれたところだと記してございますが、そこにある資料館の友の会の方がいらっしゃいますので、せっかくの機会ですので意見交換で交流を深めたいというふうに考えております。委員の皆様には、時間が許せばごらんいただきたいというふうに思っております。
 3ページでございます。鳥取県・河北省友好提携20周年記念事業についてでございます。本県と河北省、1986年、昭和61年でございますが、この年に友好提携の協定書を締結して以来20周年を迎えます。それを記念いたしまして、季允石省長を団長とした10名の訪問団をお招きして記念事業を開催するものでございます。
 2のところに書いておりますが、河北省との友好交流の中で建設されました燕趙園、ここで記念式典を行いたいと思っております。このたび20周年を記念しました石碑を設置いたしますので、この石碑の除幕式というものを開催したいというふうに考えております。本委員会からは生田委員長に御出席をいただく予定にしておりますが、そのほか鳥取県日中友好協会の皆さん、それから河北省と交流をしております県内市町村長さん等を初め、交流、ゆかりの深い方々にも御参加いただく予定になっております。なお、関連行事といたしまして、燕趙園の集粋館におきまして、これまでの交流の歩み展といたしまして、交流の実績でありますとか交流の内容、そういったパネル展示でありますとか、河北省からいただいております伝統工芸品展示、それから河北省とのゆかりのあります米子市の濱田珠鳳さんの指画の展示等を行いたいというふうに考えております。
 ページをめくっていただきまして、台湾台中県の張壮熙副県長の来県についてでございます。4月には亜東関係協会の羅福全会長においでいただいて御講演をいただいたわけでございますが、今度は鳥取県とかかわりの深い台中県から張副県長においでいただきまして、国際理解講座を開催することになりました。これは4月に知事、それから企画部長等が訪台されたときに、台中県というのは非常に行政制度がコンパクトにできているということで、ぜひ県内市町村の参考にしたらということでお招きすることになったわけでございますが、せっかくの機会でございますので、県民の方にもお話を聞いていただきたいということで7月17日、18日の2回講座を開く予定にしております。いずれの講座もまだまだ申し込みにより県民の方も参加が可能でございます。もしお時間が許せば委員の皆様方にも御参加いただきたいというふうに考えております。

◎生田委員長
 次に、議題6、平成18年度観光情報発信事業について、議題7、新しい観光イメージポスター「鳥取千年往来」の完成について、及び議題8、JAL欧州地区担当者「山陰」視察ツアーの受け入れについて、木村観光課長の説明を求めます。

○前田委員
 その前に、台中県には副県長が2人いたはずだが、来るのは若い方か、どちらか。

●山本交流推進課長
 確認します。(「そうです、そうです」と呼ぶ者あり)

◎生田委員長
 今、わかりますか。では後で。

●木村観光課長
 文化観光局の資料5ページから3点ほどを説明させていただきます。
 まず1点目が、平成18年度の観光情報発信事業についてというものでございます。これにつきましては、枠組み予算という形でお認めいただきましたものにつきまして、財政課との執行協議を済みましたものについて、今回の執行予定額を御報告申し上げる次第でございます。
 2に、今回執行予定額ということで、予算自体は1,204万円ほどでございますが、そのうちの標準事務費でありますとか、日本観光協会の負担金を除きました650万円について今回御報告申し上げます。なお、前回の委員会のときに、杉根委員から御指摘を受けまして、昨年度との対比ということで上げさせていただきました。昨年度比較で1,500万円ほど削ってはおりますが、これにつきましては、昨年度は映画「妖怪大戦争」という大きなものもございまして、それに対する経費が、3年契約ということで減ったことと、あとは今度企画部に行きましたとっとりイメージ創出室というところで、全体の視点でもう一度組み立てるということで移管した分がありますので、全体につきましては昨年とそう変わらないということで御理解をいただきたいと思います。
 基本的な考え方ということで、先ほど来ちょっと難しい表現をしていて恐縮なんですけれども「知的好奇心を満たす、五感に訴える高付加価値な旅行先「鳥取県」を創造する」というのが観光課のテーマでございます。要は表面的な即物的なイメージではなくて、より観光客の知的好奇心を満足させ、見たり、食べたり、かいだり、聞いたり、さわったり、五感に訴えて、安っぽくない、高い、高付加価値の旅行先として鳥取県をつくっていこうという視点で情報発信をしたいと思っている次第でございます。そういう視点に立ちますと、これまでの本県の観光の魅力をさらに高付加価値化するために、歴史文化への視点ですとか、これまでになかった町並みとか妖怪文化などの視点を積み重ねましたり、またゆかりの人物や工芸による物語性を打ち出すなど、さらに高付加価値化をはかっていこうという視点に立っております。
 実施する事業としましては、大きく3つのジャンル、昨年も含めて進んでいくのではございますが、括弧で昨年の金額と、そして今回の金額をお書きいたしました。昨年度と比べてことし観光課がどこに力を入れるかというところをこれで御理解いただきたいと思います。
 1点目がインターネットの情報発信を強めようと思っております。やはり現在の社会のニーズの変化を見ますと、団体旅行客から個人旅行客へ、そして個人がみずからインターネットを開いて観光情報を集めるということが中心になってきていますので、鳥取県の観光、インターネットのホームページにつきましても、平成12年ぐらいから今のシステムを、ページを使っておりましたが、それをバージョンアップしたいと思っております。
 また、下の2つですけれども、テレビ番組の負担金といいますか、誘致よりも、ことしは個別マスコミの招致に軸足を置きたいと思います。もちろんテレビというものは大変視聴率の高いといいますか、見る方の数が多うございますけれども、実はこれまで県内メディアに対する協賛金を払うケースが多うございまして、やはりテレビを招く以上は負担金という形で払うのではなくて、いいものを取材してもらうという視点に立って、東京や大阪の事務所と連携しながら、県外メディアを引っ張ってくるということに力を置きたいと思っております。その中でも、低い金額で高い効果が得られる、費用対効果を重視いたしますと、個別のマスコミ、新聞や雑誌、各種専門誌などにつきまして、記者の方に来てもらいまして、広告の出稿という形ではなくて、生き生きとした記者の方が見ていただいて、それで感じたものを記事にしていただくということに視点を置きたいと思っております。そのために予算をこちらの方に多く振り分けてございます。観光情報発信につきましては、以上でございます。
 めくっていただきまして、6ページでございます。新しい観光イメージポスターの「鳥取千年往来」の完成でございます。今、事務局の方からカラーコピーしたものをお配りさせていただいております。また現物につきまして、今、廊下の方に置かせていただいておりますので、後でごらんいただければと思っておりますが、これまで鳥取県がつくっておりました観光イメージポスターというのが、先ほどの観光情報発信で掲げました我々の視点からしますと、深みでありますとか、歴史や文化の奥深さに欠けているというところから、今回新しくイメージチェンジいたしまして、新しいポスターを企画部のとっとりイメージ創出室と共同いたしましてつくったところでございます。これにつきましては、やはり全国の特に都市圏の40代から50代の中高年層をターゲットにしまして、鳥取千年往来ということで、千年前から続くこの鳥取の深い歴史と文化をPRすることを目的としたポスターに仕上げております。ことし開山1300年を迎えます三徳山、特にこういう危険な場所にある、本当に全国、全世界的にも珍しい投入堂をアイキャッチに使いまして、大山、砂丘、浦富海岸を配しまして、国立博物館とかでも絵巻物展というものをやっておりましたが、最近、日本ではやりの絵巻物風に仕立て上げたものをつくっております。この作成につきましては、県内在住の写真家池本喜巳さんの作品を使わせていただきましたが、また監修にも芸術家の池本氏に入っていただきました。いわゆる行政が広告代理店に丸投げをするという形ではなくて、そうした芸術家とのコラボレーションの中で新しい作成手法を導入させていただきました。
 利用方法といたしましては、現在、前回の常任委員会でも御報告させていただきましたが、JRが月別重点地区ということで、全国の主要駅にこの5枚分のポスターを張るスペースをいただいております。鳥取県内であれば、鳥取駅、米子駅、倉吉駅、米子や倉吉はホームから改札口に移る跨線橋といいますか、そこに張っておりますので、ぜひ委員の皆さんにおかれましても、一度見てやっていただければと思います。また、ただポスターをつくった、張ったというだけではなくて、現在、県のホームページにおきまして、フォローアップキャンペーンといいますか、フォローアップ事業を行っておりまして、この作品がどうやってできてきたかということのメーキングみたいなものとか、また効果測定をするためにカウンターをつくりまして、大体県庁、これ3日間で900アクセスいただきまして、県庁のホームページに大体1,000アクセスとすると3割程度の人が必ずチェックするとあって、非常にいい効果を得ていると思っております。また、アンケートの方も実施して、実際このポスターがどういうふうな影響を受け、またどういう印象を持たれ、そして鳥取に行きたいという意欲をどこまでかき立てたかというところをフォローアップしてまいりたいと思っております。
 7ページでございますが、JAL欧州地区担当者「山陰」視察ツアーの受け入れでございます。JALというのは日本航空でございますが、日本航空のヨーロッパの支店の方々を鳥取、島根両県とJALが連携しまして、ヨーロッパの日本航空の支店で日本向けの商品をつくっておられる方をお呼びいたしまして、山陰の魅力を満喫していただき、日本の中でこれまで東京や大阪、京都などが中心だった商品にかなり鳥取を巻き込んでもらおうということで企画したツアーの御報告でございます。鳥取県にこういう形で国外の飛行機会社の実際に向こうのヨーロッパ人の方をお呼びしたのは実は初めてのことだと思っております。ロンドンやパリなど、ヨーロッパの6カ国の日本向けの商品をつくる担当の方をお招きいたしまして、大山ですとか三徳山、それから三朝温泉、あと智頭の石谷家など鳥取及び山陰を回っていただきましたが、感想はこちらに上げたとおりでございますが、やはりこれまでの京都とか東京にはない、また新しい山陰というのが大変気に入っていただいたようでございますので、今後何とかこのヨーロッパからの観光客を鳥取にお招きするきっかけになればと思います。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○前田委員
 観光課長、観光イメージポスターに関連して言うのだけれども、この前、僕はあなたにも言ったけれども、三朝で見た写真、ひっくり返った写真、こういうポスターをつくるときはどういうメンバーでどういう議論をするのか知らないけれども、観光課長も、いやおっしゃるとおりだと言って賛成してもらったから僕はよかったけれども、ああいうのをつくる場合にはもっともっと入念な議論をしてしないといけない。僕は残念だったのは、あのときはちょうど三朝へ行っていたものだから、三朝の観光協会長に、だめじゃないか、このようなことにしていたらと言ったのだ。そうしたら、いや先生、うちの娘はいいと言っていましたと。これもとぼけたような話だが、こう傾いて、三徳山の投入堂が日本一危ないところにあるというのが、ひっくり返すと見えない。あれはもう使うのをやめたのか。

●木村観光課長
 三朝町と中部県民局でつくったそのポスターにつきましては、県内配布分につきましてはもう増し刷りは基本的にはしないという方向でおりますので、もうこれ以上は使わないということです。基本的に三朝町が今、使うものにつきましては、これも前田委員、いろいろ御意見があったという話は伺っておりますけれども、例の暗い夜の三徳山の風景のものを今使っているというふうに……。前、委員御指摘があったものについては、基本的にはもう使っていないと。

○前田委員
 念のために言っておくけれども、観光課長に言うばかりではなくて、吉田秀光君にも言ったのだ。教育長の徳田君にも言った。他の何人かにもこういう意見だと。だれもそうだと言ってくれた。ということは、三朝の連中がそういうのにもかかわらず、ああいうものが出回ったということは、僕は本当にこれは中部県民局に問題があるのだと思っている。余り追及するのもどうかと思って、その程度でやめたけれども、県の大金を使ってああいうセンスのないものをするというようなことがないようこれから気をつけてもらわなければならない。木村観光課長に何回も言ったからわかっているだろうけれども、たまたま小生の目に触れたからわかったが、それでなかったらわからないところだった。何カ所か見た。

○石黒委員
 今、ポスターのことで前田委員から御指摘いただいたのですけれども、以前、名古屋博の鳥取県のイメージのポスターで私が同じことを言いました。非常に評判が悪いということでやりかえさせた。とにかくもうちょっとこういうものをつくるときにはよく考えて、ちょっと余り軽々しく物を考え過ぎるではないか。とても何百万人来るところに鳥取県のPR、イメージを大いにPRしようというのに非常に悪かった。これは何だといって。あなたたちと違います。(発言する者あり)あなただった。ああそう。気をつけようよね。

○前田委員
 関連で言っておくけれども、これは言っておかないといけない。木村課長など若い者は知らないだろうけれども、東京オリンピックが1964年にあったのだ。知っているか。そのときに市川崑が記録の映画を政府から頼まれてつくったのだ。そうして僕らも見た。問題にならないと言ってこれをやり直せと言ったのは河野一郎なのだ。それは問題にならなかった。市川崑はどのようなものをやったかというと、もうまさに芸術写真的なものだ。オリンピックの開催をこうだったというのを歴史に残すのではなくて、芸術の方の筋肉はこうだった、ああ胸はこうだったという、そういうほとんど芸術写真ばかりだ。河野一郎が腹が立ってやり直させたのだ。これが我々が知っている代表的な例だ。若い連中は知らないけれども、そういうことがあったから、やっぱり、今、石黒委員も言ったけれども、きちっとやっぱり衆知を集めてやらなければいけない。

●木村観光課長
 石黒委員、前田委員がそうやっておっしゃるとおりでございまして、昨年は、まずはこの観光ポスターにつきましては、企画部とまた芸術家の池本さんと相当な議論をして、まず我々として何を打ち出したいかということを仕込みまして、そこからつくっていったということで、いわゆる広告代理店に丸投げみたいなことはしないで、しっかりとつないできたところでございます。
 また、愛・地球博のときのものにつきましては、私も当時、担当になったばかりでしたけれども、市の方が、県のもので自分たちの持っている個別のささやかなものを使ったものですから、県のつくるものはせいぜいいいものをつくろうということで、今回の5連ポスターも観光向けのものをつくらせていただきましたので、外にもございますから後で見ていただいて、そういう点には以後留意して頑張っていきたいと思います。

●山本交流推進課長
 前田委員の御質問の件でございます。今度来られる張さんは42歳という、非常に若い方でございます。2004年にもいらっしゃったということでございます。

○小玉委員
 3ページ、河北省友好提携20周年記念、これで記念事業を燕趙園でやるわけですけれども、あわせて歓迎レセプションをニューオータニでされるということで、これはどういう方々が出られるかちょっと教えていただきたい。これは両輪であると言っているわけですから、議会の代表者も出られるのではないかなと思いますけれども、どのようにお考えか教えていただきたい。
 4ページ、台中県の来県についての講座ですけれども、これは非常にいいことですから議員も暇があれば出てくれということがありましたので、いずれの講座も申し込みにより県民の方々の参加が可能と、その言葉じりをとるわけではないけれども、これは何かしっくりこない。それでどういう方々が参加されるか、教えて。逆にもっと県民の方々に広くここへ入ってもらう、そういう方がいいのではないかなという感じがしますけれども、その辺を教えてください。

●山本交流推進課長
 最初に、河北省の方についての御質問にお答えいたしますが、議会からは議長においでいただきたかったのですけれども、御都合が悪いということで副議長、それから生田委員長、それから生活環境部がこの燕趙園の所管ということで、記念碑をつくります関係で、教育民生常任委員会の前田委員長にも御出席いただく予定でございます。そのほか、県日中友好協会の藤井会長に声をかけさせていただいておりますし、初めに交流を始められた西尾前知事にも声をかけさせていただいております。それからあと、この記念碑に揮毫といいまして、言葉を書いてそれを石に彫り込むという形のものでございますが、古井喜實先生の揮毫を記念碑にしようということで、親族の方にも声をかけさせていただいております。そのほか、交流しております鳥取大学でありますとか、県内の高等学校、それから交流しております市町村長、議長、そういった方々に声をかけておりますし、関係の県の職員も出席する予定です。
 それから、後の方の台中県でございますが、おっしゃるとおりでございます。ちょっと書きぶりが変だったのですけれども、実はどちらも基本的なメンバーというものがおりまして、とっとり国際塾の方はことし、鳥取県の国際交流財団が台湾をテーマにしていろんな勉強をします。これはシリーズで4回勉強会があるわけでございますし、その中の1回は実際に台湾に訪問をして回るということでございますが、そのうちの1回の講座をこれはオープンにということで、県民どなたの方でも参加していただけるという形にしようということで、こちらの方はちょっと説明が悪かったですけれども、もともとオープンで県民の方の募集をかけておりますし、それから下の方の地方自治研修講座ということで、これは若手の市町村職員を中心といたしまして、若手リーダーを養成するという、これもシリーズ物の講座でございますが、その講座にお招きをしようということで今回の来賓が決まったわけですが、その講座につきましても、その若手リーダー、シリーズの講座を受ける方以外にも広く声をかけて御参加をいただきたいということで、現在声をかけさせていただいておりますが、書き方が悪くて申しわけございませんでしたが、そういうことで基本的に上の講座は本当に県民の方、オープンで御参加いただけるというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○杉根委員
 燕趙園の問題というのは、あそこへ行って見て、2回も行ってみようとは思わない。どういうところを改良されるべきかと議論する必要がある。この議論では、立派な人ばかり呼ばなくてもいい、県民的な集会とか、みんな参加できる大衆性というのを持たないといけない。公金の使い方が偏っているという今の話だ。肩書きで呼ぶのか。それも一つの住民のPRでしょう、そういうことをするのが、感覚が何かずれている。特権階級だけか。本来、この常任委員の皆さん方、全部案内しなさい。何を考えているのか。そのときにかかわった人物はいっぱいいる。それなら、知事だけ呼んで他は呼ばなくていいその他大勢か。そういう視点がおかしい。この看板や、千年といった古いのは、若い者は来はしない。こういうことを議論したら何かといったら、みなと博のポスターなのだ。このようなものがいいのかというようなことから始まって、まさに近代化されていく、若い人たちに踏み込んでいくのだから、そういうイメージと主張、ここで金をかけるのならどこをターゲットにしているのか。それは全国民といったらそういったものがある。そういう焦点化をして呼び込む層を考えて。今、旅行者というのは泊まってというのとは違うのだろう、旅の仕方が。そういうことも分析をしてポスターというものは考えるものだ。言い方はちょっと悪いけれども、私ら古い者はいいよ。今は違うのだよ。君の頭は近代化されてない。私は何か文学とか芸術に対して、大体この中に専門化はいないのか。そういうものをして、何のために常任委員会というのは議論してきているのか。経済、観光、そういうことの蓄積されたものが表現されないといけないのだから。課長、わかるか。私は、あなた方頭脳集団がどうなっているのかわからない。

●青木文化観光局長
 まず1点目の、河北省の件であります。御指摘のとおり我々が国際交流をいろいろ進めるという点は、別に自治体だけで交流を進めるという趣旨ではありませんので、この輪を民間の方、県民の方と一体で広めるということが我々の意図するところであります。ですから、この除幕式も御指摘のとおり、例えば御招待する、お呼びするという形で特別な方には今、課長が御説明したような方に御案内を申し上げておるのは、これはもう御指摘のとおり事実であります。ただ、我々としてはこういったものを、もちろん記者発表もいたしますし、広く河北省にいろんな縁がある方がおられると思いますので、できましたらこういった方も来ていただければというようなことは思っております。ですから、あくまでも我々としては広く県民にという趣旨で気をつけてやっていきたいというふうに思います。
 それから、2点目のポスターであります。ポスターにつきましては、確かにそういう批判もあろうかと思います。我々も今回、きっかけはJRさんの方からこういうポスターをつくったらというお話がありました。それで従来、かつてつくったポスターというものが目の前にあって、それでいいのかという議論をいたしました。本来は御指摘のように、いろんなリサーチをして、ある程度数量的なバックボーンもあってこういったコンセプトでということが説明責任を果たせるというのが、私も確かに理想だとは思うのですが、ただ、正直なかなか時間もございませんでした。ですから限られた時間の中で我々のこれまでのいろいろな経験とか、それからいろいろな方の御意見というものをその時点でベストを尽くしたつもりであります。今回のこのポスターにつきましては、やはりターゲットは今、説明させていただきましたように、都市圏の熟年層で、比較的そういう歴史とか文化に興味をお持ちの方に純粋なる訴求をしてみようということでやらせていただきました。我々これで全部完成というふうにもちろん思ってはおりません。ですから、ホームページの中でいろいろ、できるかどうかわかりませんが、フィードバックなんかも考えております。それから、きょう予算の執行の御説明もしましたけれども、これからより情報発信をしていくわけであります。その中では、例えばファミリー層とか、レジャーを楽しみに来られる方、いろんな層をあえて意識しながらもちろんやっていきたいというふうには思います。ただ、いずれにしても大事なことは、御指摘のとおり観光市場が一体どうなっているのか、お客さんが今、どういう目線で鳥取に向いているかということが大事でありますので、それは我々の持てる力であらゆる手段を講じて把握に努めて、なかなかこれは正直いってつかまえるのは難しいのはあるのですけれども、なるべく把握に努めながらやっていきたいというふうに思います。そういう繰り返しの中でいい方向に行くようにしていきたいと思いますので、これからも我々として考えたこと、それから提案することでも、こちらでも御説明させていただきたいと思いますし、またいろんな御意見もいただいて、また県民の皆さん、県外の皆さんからの御指摘というものも十分踏まえながら改善していきたい、かように考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○杉根委員
 理屈はいらない。むしろああいった中部地区の事業例を含めて、本当の素人集団に実行委員をさせて、つくってみなさい、もっと変わったものができる。むしろこれは権力主義だ。それは高い文化というのは目標として大事だ。作られたものとして集約された頂点がこれなのだ。だから、これはあなたの思想性とか行政の人間として人格まで問われていくような中身なのだ。そういう文化というものは、我々の主権、住民の主体と主権というものが軸になっていなければいけない。県民の目線にならないと。何々の長の偉い人、何々の偉い人、その中に寄ってやって、新聞もばっと書いてどんどん写真を写して、ああやったやった、こんなことでいいわけか。だから、観光地もどんどん逃げていくでしょう。あそこでいったら、東郷温泉と羽合温泉と三朝があるでしょう。この三角、トライアングルだな。この機会にどうするか、そこには世界遺産の問題とテーマがあると。けれども、もっと大衆的なものを考えれば、観光文化と内容ということが問われるのだ。そういうことを主張していく力がないとだめだ。我々をかき集めておいて、並べて、わあわあと、そんな安易な集約されたような文化では、それはだめなのだ。そこを問うているのだ。そういうことを見直して謙虚に物を考えていかないと、鳥取県の文化の水準が問われますよ。あらゆるそういうものの基盤が集約されてこういうイベントをつくるわけだから、そういうことをこの議会でも委員会でも皆さん全部そういう立場で何度も聞きます。私もいじいじする。そういう思いがありますので、どんな思いか教えてください。

○石村委員
 先ほど河北省のことがありましたけれども、どうもねらいが友好交流を地元でさせるようなイメージが出てきてかなわないのだ。というのが、交流記念事業だと聞くと相互訪問が大体原則なのです。それを向こうから来ている、こっちは行かない。なぜですか。向こうは鳥取県は来るなと、そう言っているのか。鳥取県が行くほどの、行って記念事業を向こうでやるほどの価値がないと思っているのか。それは一体全体どうなのですか。今後も交流事業を続けるとすればはっきりしたいと思うのだけれども、そこの一方通行という背景は何ですか。

●山本交流推進課長
 いろいろな個別な考え方があるのだろうと思いますけれども、理由といいますと、締結するときにおいでいただいたのですが、10周年のときはこちらから訪問して、20周年ということで、今度は向こうから来られるということで、実は省長がいらっしゃるのは、協定締結以来20年ぶりということになっています。順番でやってきています。

○石村委員
 10周年は相互訪問はなかったというのですか。

●山本交流推進課長
 10周年のときは……。

○石村委員
 いや、来ていないということ。来ていないか。

●山本交流推進課長
 それ以外に。

○石村委員
 三朝でやったのは何だったのか。(発言する者あり)

○小玉委員
 ちょっとやめようと思ったけれども、さきほど山本課長の方からレセプションや除幕式の話がありましたが、私は何か各部のこういう事業があったときに、これは東部一円とか、中部とか、そういうことで呼ぶとか、何かまちまちの考え方でいかがなものかと思います。少なくとも燕趙園の除幕式ぐらいは中部の議員など呼んであげられたらいい。ましてやレセプションでなぜ議長や委員長だけ。せっかく中国の河北省から10数名の方が来られて、人を知る、接触するいい機会なのだ。それをなぜこんな限定の方々に、少なくともこの常任委員会の議員ぐらいは呼んでしかるべきだ。そんなことの配慮がわからないようなことだったら、これは本当に何もできません。もう少し考えて、本当に議員を何だと思っているのだ。本当の意味でお互いに県民挙げて推進していこうということであれば、要は県民の代表は議員であり、20周年の記念事業というこういう機会はないわけだから、その中でやっぱり接触して仲よくなるということは、これからの両国のあるべき姿だと私は思うわけであります。

●上場企画部長
 代表して。実は私も河北省との交流は当時の石村課長補佐とともに行ったり来たりをして井戸を掘った覚えがございますし、また、燕趙園も石村さんや僕らが行っていたときの話でできた経過です。ところが私も観光事業団の理事長をしておりましたときに、燕趙園がなぜできたかということを、職員も含めてだれもわからないのです。そこで友好交流の協定書などどこにあるのと聞いたら、知事公舎にあったり何とか応接にあったり、農林部が持っておったり土木が持っておったりして資料も散逸しておりました。そういうことだといけません。それから、農業研修生という人たちをたくさんの農家が受け入れて、日本のお父さん、お母さんみたいな手紙のやりとりがいまだにあるわけであります。あの当時、「大地の子」という山崎豊子さんの小説があり、また残留孤児の人たちがたくさん我が国を訪れられた。そういう多くの県民が携わったことがきちんと足跡として残されなければならないわけでありまして、それを記念碑、顕彰する県民的な行事がこのたびの行事だろうと思っております。それは台湾についても同じことであります。
 ところが、国内、国外の交流を役所が担当いたしますと、どうしてもわかったころにはまた異動ということになって、そういうデータベースがなくなってしまう。よって今回、国内、国外を問わず、交流推進課ということにして、そういう人にまつわることのデータベースをきちんと整理しましょうと私から知事にも御提案申し上げ、このたびの機構改革になりましたが、運用上、やっぱりまだ苦労をしております。この間の台湾についても、当時の前田議長、小玉特別委員長を初め同行をして、張さんも例えば来ていただいたわけでありますから、ある意味実行委員会的な運営をしていくというのが盛り上がりのためには必要なのかなということを今、お話を聞いて感じておりました。私の立場からもまた改善に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

●青木文化観光局長
 ちょっと急ぎまして配慮が足らなかったなと率直に反省をいたしております。今回の件で、日にちは迫っておりますが、戻りましてから、検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

◎生田委員長
 それでは、次に進んでもよろしゅうございますか。
 次に閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る道路網・河川等の整備、並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨を議長に申し出ることに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そのようにさせていただきたいと思います。
 6番目、その他でありますが、執行部、委員の方で何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)ありますか。

●小林文化政策課長
 お手元に尾崎翠フォーラムのチラシをお配りしています。明後日でございますが、尾崎翠フォーラムの実行委員会が主催いたしますが、こちらの方、もしお時間が許せばぜひよろしくお願いします。

◎生田委員長
 次回の閉会中の常任委員会でありますが、8月21日月曜日午前10時から開催の予定であります。よろしくお願いします。
 委員の皆さんには御相談したいことがありますので、この場にお残りいただき、執行部の皆さんは退席していただいて結構でございます。
(執行部退席)
 県内調査でありますが、8月21日、22日に実施することに決定したところでありますが、お手元に配付の資料のとおり日程表を作成しておりますが、いかがでございましょうか。(「委員長、一任」と呼ぶ者あり)それでは、ありがとうございました。
 では、次に、岡山県土木委員会との合同会議についてでございますが、4月の常任委員会において委員長に一任をいただいておりますが、先日、岡山県から開催日の提案がありましたので、お諮りします。第1希望を10月26日木曜日、第2希望が11月7日火曜日から9日まで、7、8、9、いずれかの日ということでありますが、いかがでございましょうか。(発言する者あり)第1希望の10月26日と定めてもよろしゅうございますか。(発言する者あり)
 それでは、岡山県にその旨を……(「どっち、岡山からか」と呼ぶ者あり)会場は岡山でございます。(「去年も岡山ではなかったか」と呼ぶ者あり)

●金涌議会事務局主幹
 今回は岡山に。
 もう1点、事務局からの御相談です。先般の常任委員会で石黒委員さんの方からこの委員会、委員室がいっぱいだということで、いざ傍聴者があった場合とか、それから記者が多くなった場合、対応できないというような御意見がございましたので、現在、4部局から成っているのですが、もしよろしければ2部局ずつの入れかえでという格好でさせていただきたいと思うのですけれども。

○石黒委員
 いっぱい余分な人がいないでも2部制にして……(発言する者あり)入れかえで、来なさいというふうにしていくと、傍聴席もでるし……。

●金涌議会事務局主幹
 部局の方ですけれども、企画と文化観光局でよろしいでしょうか。

○石黒委員
 それは、そのテーマによって分ければいい。

●金涌議会事務局主幹
 県土整備と企業局というイメージで。

◎生田委員長
 以上をもちまして企画土木常任委員会を閉会いたします。ありがとうございました。
 

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