平成18年度会議録・活動報告

平成18年8月21日(月)~22日(火)

企画土木常任委員会 県内調査の概要報告

1 調査日時
  平成18年8月21日(月)~22日(火)
2 調査箇所
 ・鳥取放牧場風力発電所
 ・殿ダム
 ・山陰海岸学習館
 ・東浜居組道路
 ・鴨ヶ磯展望駐車場
 ・セコム山陰ITラボラトリー
 ・鳥取港
 
3 調査委員
  生田秀正委員長 稲田寿久副委員長 前田宏委員 石黒豊委員
  石村祐輔委員 小玉正猛委員 松田一三委員
4 随行者
  鳥取県議会事務局議事調査課  主幹 金涌文男、副主幹 山口 博
 
鳥取放牧場風力発電所

殿ダムの工事の様子

山陰海岸学習館

セコム山陰ITラボラトリー

鳥取港
 鳥取放牧場風力発電所は、昨年12月に落雷による故障のため3号機が停止したが、現在は順調に稼働していることが確認できた。一般的な風車の耐用年数は17年とのことであり、鳥取放牧場風力発電所は17年間の稼働で設置費等の元が取れるとのことであるので、今後とも避雷対策を充分に施し、本県の安定的なエネルギー自給率を高めるために貢献することが望まれる。



 殿ダム、東浜居組道路、宮ノ下十六本松線の土木関係の工事については、概ね順調に進捗していることが確認できた。その一方で、東浜居組道路については、岩美町陸上から駟馳山バイパスまでの6キロの区間をできる限り早く事業化しなければ、道路完成の効果が薄いという問題点があることが分かった。殿ダムの県道付替工事部分等いずれの工事も平成20年度の完成見込みであり、今後とも事業の進捗状況については常任委員会等で注視していく必要がある。

 山陰海岸学習館は、本年4月に県立博物館の管理とするとともに、海洋生物担当の学芸員の配置等の組織体制等の見直しを行った結果、リニューアルオープン後の入館者数は大幅に増加しているとのことであった。ただし、展示物はプラネタリウムになる映写室はあるもののパネル展示が中心であるので、リピーターの確保のためには展示内容の見直しが必要であると感じた。同種施設である境港市の海とくらしの史料館との連携も一つの方策ではないかと考える。
 

 鴨ヶ磯展望駐車場は、山陰海岸国立公園内に位置し風光明媚な場所であり、展望を維持するための取組、公衆トイレの設置や遊歩道の整備等が県及び地元岩美町でしっかりと行われていることを確認した。城原海岸から鴨ヶ磯にかけては、リアス式海岸に特有の複雑な海中景観が素晴らしく、県内・県外からの観光客も多い場所であるので、今後とも周辺施設等の維持管理には十分注力していかなければならない。

 セコム山陰ITラボラトリーの関係では、情報セキュリティー対策を施されたサーバー室等を視察したが、指紋認証による入室チェック、ゲート式の金属探知器の設置、停電・地震・静電気・電波対策等が施されており、その厳重な管理に驚いた。また、セコム山陰側からは、県庁内災害系システムのITラボラトリーの活用、県及び鳥取県情報センター業務の民間へのアウトソーシングを進展するよう提言を受けた。簡素で効率的な行政運営を実現するためにも、民間活力の積極的、効果的な導入を図っていく必要性を認識した。

 鳥取港の関係では、取扱貨物量が年間40万トンと低迷している状況、鳥取港は県内・近県への短距離輸送かつ少量多頻度輸送であり、陸運物流の海運への転換は困難であること、背後圏の需要不足のため、コンテナ航路の開設・維持は困難であり、他港利用からの転換は困難であることなど鳥取港のおかれている大変厳しい現状について説明を受けた。鳥取港振興会は、今年度から有識者等による懇談会を設置し、新たな活用の可能性を検討することとしているが、現状では、鳥取港の利用の在り方、鳥取港振興会の組織も含めたポートセールスの在り方を再検討すべき時期にきているのではないかと感じた。
 各調査先では、現場視察が中心であり、充分な質疑応答の時間がとれなかった場所もあるが、質疑が活発に行われるとともに、委員から数多くの指摘、提言等もなされた。調査先での指摘等については、引き続き常任委員会でも改善状況等を確認していきたい。
 

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