平成18年度会議録・活動報告

平成18年10月10日(火)(開会中)

出席者 委員長
委員
生田 秀正
松田 一三
杉根 修
小玉 正猛
石黒 豊
石村 祐輔
前田 宏
 
 欠席者 副委員長
委員
稲田 寿久
広田 喜代治
以上 出席委員 7 名
欠席委員 2 名
 

説明のため出席した者
 上場企画部長、青木文化観光局長、田所県土整備部長、宮前企業局長
 ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 議事調査課  金涌主幹  山口副主幹  吉川副主幹

 1 開  会   午前10時03分
 2 閉  会   午後0時29分
 3 司  会   生田委員長
 4 会議録署名委員  前田委員  杉根委員
 5 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 

◎生田委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、本日は、建設工業新聞の上月さんより傍聴の希望が出されておりますが、御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議ないと認め、よろしいでしょうか、では許可します。
 それでは初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と杉根委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。
 田所県土整備部長から発言を求められていますので、田所県土整備部長の発言をお願いします。

●田所県土整備部長
 それでは、冒頭で恐縮ですが、今回の付議案の13号、14号、工事契約に関するものがございます。議案書にもついておりますが、別途お手元に6枚程度のコピーをお配りしております。昨今、福島県であったり和歌山県であったり談合疑惑がいろいろ出ておりますが、今回上程しております議案第13号、工事名、河原インター線トンネル工事(交付金改良)、要点だけ申し上げますが、この工事は8月23日に経緯に書いてありますとおり入札して落札された、落札率
69.7%であったというものであります。その後9月1日に仮契約をして今回の議会に上程しているという状況です。
 その次のページをめくっていただくと新聞記事がついておりますが、9月21日にこのJVの親に当たるハザマが、和歌山県発注のトンネル工事をめぐって談合の疑惑があるということで大阪地検特捜部の捜索を受けているという状況であります。それと、今度は議案14号は、町道日下部見槻線の代行工事の同じトンネル工事です。これについても同じ8月23日に入札をして、大豊・こおげJVが92%の落札率でとっております。これも8月29日に仮契約をして、今度はもう1枚めくって3ページ目になるのですが、朝日新聞9月23日、これで要はハザマのトンネル工事だけだったのですが、その同日に行われたほかの3件の工事も談合の疑いということで家宅捜索がされているというものです。そのときにはちょっと気がつきませんでしたのですが、先週の10月5日、先週いろいろ大林組を中心に談合の疑いということでいろいろ紙面をにぎわせてきてまいりましたが、その中で10月5日の毎日新聞の記事の右下の方に、捜査対象となった4件の入札というのがありまして、1点目が大林、2点目がハザマ、3点目が東急建設、4点目が準大手ゼネコンなど3社と書いてあります。アンダーラインを引っ張っておりますが、この準大手ゼネコンの中の1企業に大豊建設が入っているということが和歌山県のホームページから探しましてそれがわかったという状況であります。
 一応これは今回議決いただくという案件ですので、状況を報告した次第です。ちなみに今契約、両方とも仮契約という状況にありまして、この仮契約の約款上は、この工事に対して不正があった場合、例えば独禁法、公取にかかわりがあったり、そういった場合には契約を解除することができるというものはありますが、それ以上の厳しい決めはありません。ないのですが、全国的には今回このような大きい問題になったので、いわゆる議案に提示していたものを一回撤回するというものも自治体としては出ております。そのまま可決されるところもありますし、そうでないというところも出てまいっているようでありますので、我々知っているのはまだ1件だけですので、そういう状況も踏まえて御議論いただければと思います。何もしゃべらずに後でということではいけないと思いますので、そういう報告をさせていただく次第です。
 参考までに、これは当たり前のことですけれども、今回の議会で可決されれば、もう同日付で自動的に契約となります。今回否決されれば、今の仮契約が失効するということになります。もう当然本契約にもなりません。あとは継続審議ともしなった場合には、仮契約は引っ張られます。引っ張られて、またしかるべき時期に、また次回の議会かもしれませんし、そういうときにまた審議されるということもあり得ます。細かくはいろいろまだ検討の余地はあるのですが、とりあえずそういう状況だということでよろしく御審議のほどをお願いいたします。
 ちなみに、最後の方に今回の2件の工事の仮契約書をつけておりますので、お目通しいただければと思います。

◎生田委員長
 ただいま田所部長の方から説明をいただいたところでございますが、何か皆さんの方で質疑等はありませんか。

○杉根委員
 例えば、落札率が96%から99%でしたかこれは、県の場合は95%以上についてはこの委員会とかでそれを仕様書とかを丁寧に精査していく。そういう情報というものは外部から一度来たら、こういう大手の場合はそういうことは全く考えないわけか。県の場合はどのぐらいの率になっていますか、落札率は。それをちょっと教えて。

●田所県土整備部長
 今の議案で、最初のものが69.7%、最初のページに書いてあります。最初のページの経緯、落札率69.7%、次のものが92.0%、同じようなところの下の方に書いてあります、92.0%。

○杉根委員
 そうすると、他県でこういうことがあったから連動して処分するということなのですか。鳥取県の場合は談合というふうなことについては全く関与していなかったということで、言うなればこの状況は他県のものがあった場合は連動するということになるわけですか。

●田所県土整備部長
 最初の説明の途中で、今の契約上は問題がないという話をしましたが、これが捜索に入って逮捕される場合があります。逮捕されたら、もうこれは入札妨害罪に当たりますので、逮捕されたときに指名停止をする。指名停止をかけた業者に対して契約するというのは、これはちょっとおかしいと思いますので、それは我々としても撤回させられることになるのですが、今はまだそういう状況ではありませんので、そこまですることはできない。もう少し補足しますと、一般的にはいわゆる独禁法違反であったり入札妨害罪であったり、それがはっきりしたときに指名停止をかけています。それまでに落札していなければ、そこでもうおしまいになるというものであります。

○杉根委員
 そうすると、契約を結んで議会が議決して、その後に逮捕された場合についてはどういうことになるわけか。いわゆる県の立場としてはそれを改めて撤回できるわけか、どういうふうになるのですか、これは。

●田所県土整備部長
 この契約約款というのが仮契約書と一緒についておりまして、その中ではこの契約に関して、この契約というのは例えば河原インター線の工事で、この契約に関して例えば独禁法違反であったり、ほかにもいろいろあります、そういったことがはっきりした場合には、本契約に入っていてもです、本契約に移っていたとしても解除することができるというものはあります。

○杉根委員
 これは委員長、相談だけれども、僕達の態度、議会で議決すると僕達にも責任が出てくるのでしょう。

○前田委員
 関連で、部長、あなたの言い方は何かわけわからない。否決してほしいということか。何でそういうことを言うかというと、今、杉根委員が言った、後でこんなことがあった場合は、いやあのときにちゃんと議会にもこう言ったのに、議会もそう判断されたではないですかというのは、いつもの知事の手法だ。だから今こういうことを言ったのは、ここまで言っているのにあなた方は可決したではないかと、こういって開き直りされる可能性があるから、否決してほしいならしてほしいと言わないといけないぞ、はっきりと。

●田所県土整備部長
 いろいろな御議論があろうと思いまして、ペーパーの最後に3つつけているわけであります。白黒はっきりするということなのか、私はどの可能性も今はあると思ってしゃべっていますが、可決もあれば否決もある、継続審議もある。

○石村委員
 はっきりさせておかないといけない。ちょっとおかしいと思うのです。まず、約款では当該契約に限って、当該契約で法令違反があった場合は、それはその契約を解除するという、そういう項しかないのです。それで今の問題は、差し当たって、当該契約ではないのです。そういった場合に法的に仮契約から本契約に移行しないという、そういう行為が約款上できるのかどうなのかというのが1点。
 あと、約款上できないとしてもどのような方法で、最初部長がおっしゃった指名停止をかけた業者と契約することはできないと、こうおっしゃったのだけれども、そこの根拠は法律のどの部分で明確になるのか。それがないと、議会が否決をした、訴えられた、法的に負けたというような話になります。そこの部分の法的な解釈というのを、位置づけというのを、法的な解釈とこの契約の位置づけというものを明確に示していただかないと、私でも今すぐぽっと出されて判断しろと言われたってできないだろうと思いますが、そのあたりをよろしく。

●田所県土整備部長
 契約約款についてさっきお話ししまして、今縛りというのはそれしかないです。だから今仮契約を失効させるという事実は全くないのです。だから今否決すべきものもそろっていないと、そういうことなのです。あとは今決めるのか継続審議にするのか。

○石村委員
 ちょっと待ってください。今の話で継続審議するというのは、まだ逮捕の事実が出てないから継続審議にするというのはいいのだけれども、逆に逮捕された場合は契約を解除することができるかどうかという話なのです。最初部長がおっしゃったように、逮捕されれば当然指名停止になります。指名停止をかけた業者と契約することができるのかできないかというところを明確に示していただきたいということです。

○小玉委員
 けれども、そういう指名停止を受けた段階で既にこれは契約していたら、これはさせないといけない。そこからが指名停止だ。

○石村委員
 そうそう、だからそこなのですよ、指名停止を。

○小玉委員
 いろいろ説明を聞きましたけれども、本県で発生しておれば問題ないわけですけれども、本社の段階、他県の状態の中での話ですから、確かに逮捕されたとはいえ、それはまだ結果が出ていないわけですから、これは結果が出ていないわけですから、やはり道義的な責任は確かにあるとは思いますけれども、ただやはり今部長の説明を聞いておれば、我々としてはちょっとやはりそのままの状態でやっていただいて、それで指名停止が仮にあったとしても、それはその工事は継続して多分やるのではないか。そうでないとちょっとおかしいと思いますので、私はやはり今の説明の段階ではやむを得ないのではないか、これは認めざるを得ないではないかという思いがします。

●田所県土整備部長
 済みません、私の説明によくなかったところがありましたので、契約約款上は独禁法違反などの行為があった場合には契約解除することができるというのもあるのですけれども、例えば今回逮捕になったときに、ではそれで解除しなくてはいけないというふうには読めませんので、そこを私ちょっと広目に言ってしまいましたので。

○石村委員
 ちょっと済みません。もうちょっと事務局も含めて法的な解釈を明確にしてもらわないと、判断が出せないというふうな気がしていまして。

○小玉委員
 部長は、法的な解釈をしている。

○石村委員
 いや、けれどもそれが明確でない。法的な解釈を明確にというのなら、私たちはこのまま契約しても何ら法に触れることはありませんと、こう言ってもらえばいいのだけれども、さっきから言われるように指名停止をかけた業者と契約することはできないだろうと、こういう説明があったから、その根拠がないのではないかと……。

○小玉委員
 それはそうだ。指名停止を受けた業者と契約できない。それはもう当たり前だ。

○石村委員
 なぜでしょう。それはおかしいです。

●田所県土整備部長
 済みません。今のところはポイントになると思いますので、担当課長からきちっと説明させます。

●横井管理課長
 このたび上程をしておりますこの議案につきましてでございますけれども、仮契約という状態でございます。仮契約の解除要件というのは特に定めておりませんし、この入札につきましては適正に適法に行われておりますので、仮契約を解除する合理的な理由というのは全くございません。それで、もし仮にこのまま可決をされて本契約になりました後、例えば逮捕者が出るとか公訴が提起されるというようなことがございましても、本契約の契約約款上は、この工事に関して不正があった場合には契約を解除することができるという定めしかございませんので、仮に議決後、逮捕者が出ても、この契約を解除する合理的な理由はございません。
 ただ、いわゆる民法上では工事の発注者は工事が完成していなければいつでも損害賠償をして契約を解除することができますけれども、損害賠償ということが発生をする。現在のこの仮契約の段階でも、損害というのが落札者は建設保証会社に工事の保証というのを保証金を支払って保証証書をとっておりますので、それの解約手数料だとか、そういうところの損害が発生して、それを損害賠償請求されるというおそれはありますけれども、この工事の仮契約、それから本契約、いずれにしましても契約を解除する合理的な理由はありませんということでございます。

○石黒委員
 そこで、例えば他県であろうが何であろうが、これだけ大きな問題が起きているのに、もしかするともうしばらく静観しておいて、実際はっきり法令違反で指名停止になる可能性があるのなら、別に急がなくたって継続審査にしておいて、仮契約のまま、現状を凍結しておいてもいい。方法は3つあるとおっしゃった。万が一逮捕が出て、ああ、後の祭りだった、もう契約してしまった、この工事は後戻りができないのだというのは……。しかしこれだけ問題があるのに何も慌てて本契約なんかする必要がないと僕は思う。

○前田委員
 僕は今初めて見せてもらった。部長の説明は、何のためにこれを言おうとするのか。片方では、法令的に問題ないと言いながら、問題ないことは初めから言わないでください。何のために、議会に対して何の判断を求めるのだ。片方では、法令上問題はないと言いながら、こういうのを出すというのは何を我々に求めるのだ。こういうことを、だからさっき僕が言ったように、後で何かがあった場合には議会にはちゃんと説明したではないですかと、この理屈を言おうと思ってやっているのか。どういう意味だ。

●田所県土整備部長
 先週いろいろ世の中といいますか、いろいろありましたので、我々は情報を日々とって、それでとにかくこれを黙って何も話をせずに議会審議していただくというのはちょっとないだろうということで、いろいろな可能性を、今特に中立な立場といいますか、考えられることをこのペーパーにまとめてお出しするしかない。これを黙ってやるというのはやはりおかしい。

●横井管理課長
 石黒委員の御質問にお答えいたします。この工事につきましては、工事の公募、それから落札決定までは適正に行われておりますので、仮に今後逮捕者が出たとしても落札を後戻りさせるということは不可能でございます。結局その指名を行って落札までに当該業者に逮捕者が出て指名停止になりますと、この入札を行わないという行為はございますけれども、落札決定はもうされておりますので、その落札決定後に仮に逮捕者が出ても、その落札をなきものにするということは不可能だということでございます。

○石黒委員
 だから、仮契約はもう生きて、ストップがきかないということだね。

●横井管理課長
 はい、そうです。

○石黒委員
 参考までに僕たちにこの資料を出しただけの話で、もう後戻りはできませんよということ、そういうことなのですね、結論として。

○前田委員
 今言ったようなことが、それなら何のために言っているのか。何の判断を求めるのだ、議会に。これはおかしい。何だかもっとはっきり言いなさい、否決してほしいなら否決してほしいと。(「ならん、ならん」と呼ぶ者あり)

○石村委員
 前田委員がおっしゃるとおりでありまして、今回の仮契約はこれこれで後戻りはできない、契約解除する根拠はない。したがって、そのまま本契約に移行するのが妥当であるという、その説明をきちっと一枚紙でしてもらえば、それは判断ができるのですけれども、それを明確にしてほしいなということなのです、僕がさっきから言っているのは。

○小玉委員
 あなたと論議することになるけれども、そのことはみんな言っている。今まで全部説明してよくわかっている。私はわかっています。
 だから、それは親切心でこういうこと、こういうことがありましたということで説明をいただいたということで、それで理解してくださいということだから。それと同時に、やはりきちっと、その状況が変わった場合、例えば逮捕とかそういうようなことがあった場合に、きちっと処罰をすべきだということを、それはきちっと言っておきたいと思います。

○前田委員
 もう一回言うけれども、結論が変わらないことをごちょごちょ我々に聞かせて、要するに何回も言うけれども、我々に何の判断を求めているのかと思う。何か無責任な逃げ腰というか、そんな感じだ。いわゆる手続上は問題がないということだったら、そんなことを言わないでください。

●田所県土整備部長
 もう言いわけはしませんけれども、ペーパーに私がくどくどしゃべるのもあれですが、この状況ということがまさに今回のポイントですので、この2点です。そこだけ御理解ください。

○杉根委員
 今後は、こういう業者はどういうふうになりますか。

●田所県土整備部長
 いろいろ公取であったり排除勧告が出たり刑事告発があったり、その場合であれば捜査後逮捕になるかどうか、その事実があれば指名停止をかけるということになります。そういう業者はもう参加させないという。

○前田委員
 聞くけれども、逮捕者が出るとしたらと再々言うが、どこから出る可能性があるのか。どこから逮捕者が出る可能性があるか、それを聞かないと判断の仕方がないわけです。

●田所県土整備部長
 いずれにしても、とにかく毎日これだけいろいろ新聞に話題が出ていますので。

○前田委員
 どこから出る、どこから。

●田所県土整備部長
 わかりません。

○石黒委員
 この委員会では一応問題視したけれども、もう後戻りができないから、とにかく逮捕者が出た場合には指名停止になると、こういうことでしようがない。(「それでいきましょう」と呼ぶ者あり)

◎生田委員長
 採決については、今までのような質疑がありましたので、議案第13号及び議案第14号は個別に採決し、その他は一括して採決をとってもよろしいでしょうか。
 または一括採決ということでよろしいでしょうか。

○石黒委員
 基本的にクリーンにしておかれなくてもいいのではないか。これはもう納得しているけれども。(発言する者あり)では、一括でいいのだね。委員長、一括で。

◎生田委員長
 一括でよろしいですか。各議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 全員賛成であります。したがいまして、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 報告事項に移ります。なお、質疑については説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、「とっとり県民の日」の取り組み状況について、森安地域自立戦略課長の説明を求めます。

●森安地域自立戦略課長
 企画部資料の1ページをお開きいただきたいと思います。「とっとり県民の日」の取り組み状況について御報告を申し上げます。
 とっとり県民の日でございますけれども、平成10年に条例設定をいたしまして、とっとり県民の日を9月12日と定めております。以降、県内におきまして鳥取県民の皆さんに鳥取県の生い立ちですとかふるさとのよさ、そういうものを認知していただくような取り組みを継続して実施してきております。本年度の取り組みにつきまして1から3まで書いておりますので、簡単に御説明をいたします。
 まず、1番目の県民の日に係ります主な取り組み。県、市町村とございますけれども、まずそこに書いておりますように「県民の日」の学校給食、それから県内施設の無料開放、これは括弧内に書いておりますように布勢運動公園ほか計36施設を無料開放いたしております。それから、3番目でございますけれども、歴史発見ということで、県庁舎などに県民の日、それから写真で見る鳥取県の歴史といったようなことで啓発の資料展示を行っております。
 2番目でございますけれども、民間独自の取り組みといたしまして、とっとり県民の日inジャスコということで、イオン株式会社におかれまして県内のジャスコ3店舗で地産地消のフェアを行っていただいております。それから、岡崎邸の一般開放を行っていただいております。
 3番目といたしまして、県民の日の記念事業フォーラムでございますけれども、本年度は日本の福祉教育の先駆者、糸賀一雄さん、この方が鳥取県の御出身でございます。この方を顕彰するフォーラムを開催いたしました。(1)に日時と場所を記載しております。9月12日に県民文化会館で開催をいたしております。概要でございますけれども、糸賀一雄氏が功績を残されました滋賀県の社会福祉の取り組みにつきまして、前滋賀県知事、國松善次様の御講演、それからパネルディスカッションを行っております。参加者は約400名でございました。フォーラムの参加者のアンケートをとってみましても、今回なかなか知る機会のない社会福祉の分野だったということで、非常に満足度が高いアンケートをいただいております。なお、この中に記載をいたしておりませんけれども、市内の書店の一角に糸賀一雄さんを取り上げた書籍をまとめたようなコーナーをつくっていただいた書店もございました。

◎生田委員長
 続いて、議題2、男女共同参画推進企業認定制度に係る今後の推進スケジュールについて及び議題3、男女共同参画社会を目指す環日本海友好交流フォーラム(第2回環日本海女性指導者シンポジウム)の開催について、松田男女共同参画推進課長の説明を求めます。

●松田男女共同参画推進課長
 それでは、資料の2ページ、3ページをお願いいたします。
 このたびは貴重な一般質問のお時間を男女共同参画のためにとっていただきました石村委員さん、小玉委員さん、ありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 まず、今後の認定制度のスケジュールにつきまして御説明したいと思います。
 まず1として、男女共同参画行政推進会議を11月8日にとり行う予定でございます。11時から12時ということで副知事座長のこの推進会議におきまして、認定制度に関する改善の協議でありますとか優遇措置についての検討をしたいというふうに思っております。
 次に、2でございますけれども、男女共同参画認定企業の認定及び推進についてということで、認定委員会につきましては去る10月6日に開催をいたしまして、12社、認定委員会の中では認定をいただいているところでございます。今後知事の決定を待って認定をしていくというふうな取り扱いになります。次は11月21日を予定しておりまして、今手元に届いております審査案件36社ございますけれども、これにつきまして審査をお願いする予定でございます。
 (2)でございますけれども、認定書交付式及び制度説明研修会を11月14日予定ということで開催を計画しているところでございます。県民文化会館の第1会議室で行いまして、認定証の交付式と、その後、認定制度の説明会、これは出資法人の方々に集まっていただきまして開催したいと思っております。
 3でございますが、認定制度に係る改善事項でございまして、さまざまな御意見をいただきまして本当にありがとうございました。改善作業中でございますのが、チラシでありますとか簡易採点表、あるいは審査項目の並べかえ、推進に関する報告書の簡素化、あるいはニックネームなどを検討しまして、わかりやすい認定制度へと改善をしたいと思っております。でき上がりましたときには、また御報告をさせていただきたいと思っております。
 3ページでございますけれども、男女共同参画社会をめざす環日本海友好交流フォーラムの開催についてでございます。これは11月3日と4日に米子のコンベンションセンターで開催いたします。「21世紀の社会発展のために男女の力をどう活かすか」というテーマで、これは環日本海諸国、韓国江原道、中国吉林省、モンゴル中央県、ロシア沿海地方から、それぞれ想定は
40名の方々においでいただきましてシンポジウムをする予定にしております。3日には男女共同参画フォーラム、これは例年よりん彩まつりといっておりましたけれども、ことしこれも一緒に米子で開催いたしまして、4日にシンポジウムをします。基調講演者としては渥美由喜さんを予定しております。委員の皆様、お足をお運びいただければ大変ありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎生田委員長
 では続いて、議題4、道路運送法の一部改正について、議題5、JR西日本米子支社との意見交換会について及び議題6、米子-ソウル国際定期便の運航スケジュール変更及び利用状況について、平井交通政策課長の説明を求めます。

●平井交通政策課長
 4ページをお願いいたします。道路運送法の一部改正について御報告いたします。
 道路運送法の一部改正に関する法律、それから施行規則の一部を改正する省令等が10月1日に施行になりました。一般乗り合い旅客自動車運送事業に係る届け出手続とか、それから自家用自動車による有償運送等に係る規制が大幅に緩和されております。主な改正内容について御説明いたします。
 1の乗り合い旅客の運送に係る規制の適正化でありますが、一般乗り合い旅客自動車運送事業の対象範囲が拡大されて、運賃、料金の規制が緩和されております。この改正内容ですが、事業区分に書いておりますような廃止代替バスとか乗り合いタクシー、デマンド運行等、少子高齢化、過疎化等の進展によりましてこのように運行形態が多様化してきております。したがいまして、路線を定めて定期に運行するという形の一般乗り合い旅客自動車運送事業、こういうものの定義が変更になって、そういうデマンド等がその事業の中に包括されております。
 さらに、運賃とか料金の規制でありますが、従来は上限規制でありましたものが、地方公共団体、地域住民等の地域の関係者の同意が得られている場合については届け出でいいというふうに変更になっております。この地方公共団体、地域住民等の地域の関係者の同意といいますのは、そこの3の方の(1)に書いてありますが、地域公共交通会議で協議が調っている場合というふうになっております。効果でありますが、そういうふうに範囲が拡大され、それから運賃等が届け出制になったということによりまして、デマンド運行とか乗り合いタクシーといったことが一層促進されるのではないかというふうに思っております。
 2の自家用自動車による有償旅客運送制度の創設であります。従来は例外許可でありましたのが、今回明文化されたものであります。改正内容でありますが、例外許可から登録制になっております。これにつきましても地域の合意が得られている場合はNPO等による自家用自動車を使用した有償旅客運送事業が可能になるということであります。この場合には、協議が調っていることを証する書類を添付して登録申請をするというふうになっております。事業区分でありますが、大きく3つあります。市町村運営有償運送、それから過疎地有償運送、福祉有償運送という3つの形態があります。市町村運営有償運送ですが、これにつきましては文字どおり運行主体は市町村でありまして、ここの地域の合意が得られている場合というのは、先ほど申しました3の(1)の地域公共交通会議、この場で合意が得られている場合、過疎地の有償運送、それから福祉の有償運送については、3の(2)に書いておりますが、運営協議会、ここで協議が調っている場合というふうになります。それから運行主体でありますが、過疎地、それから福祉等運行主体が拡大されておりまして、NPO、公益法人等以外にもそこに掲げておりますような団体が対象となっております。効果でありますが、運行主体が拡大され、また登録制になったということで、参入がふえる可能性があるというふうに考えております。
 3の地域交通に係る協議組織でありますが、今回広域バスの補助金等でいろいろ議論いたしました地域協議会、これについては従来どおり存続いたします。(1)の地域公共交通会議、これは主宰者が市町村でありまして、地域のニーズに即した乗り合い運送サービスの運行形態あるいは運賃等についてここで協議をいただくというふうになっております。(2)の運営協議会でありますが、NPO等の自家用車による自動車有償運送の適正な確保のために必要となるような事項等を協議していただくというふうになっております。
 5ページをお願いいたします。JR西日本米子支社との意見交換会についてであります。平成18年8月8日に交通・通信基盤整備特別委員会の委員の皆様とJR西日本米子支社との意見交換会が行われ、それを踏まえて9月1日にJR西日本米子支社と県とで意見交換会を開催いたしました。この内容につきましては、さきの常任委員会で御報告いたしましたので1については説明は省略させていただきます。2の今後の取り組みでありますが、鉄道と路線バスとのアクセス改善等について具体的に検討するためにJRとかバスの事業者、市町村及び県で協議する場を設けるということにしておりまして、第1回を本日行う予定にしております。課題解決に向けてJRと県とが継続的に意見交換会を行うということで、11月上旬に予定をしております。
 6ページをお願いいたします。米子-ソウル国際定期便の運航スケジュール変更及び利用状況等についてでありますが、運航スケジュール変更につきましては、1の(2)に書いておりますように米子-ソウル便、ソウル-米子便とも2時間40分遅くなりました。これにつきましては、概要のところに書いておりますが、ソウル発の現行スケジュールでは大変朝が慌ただしいということもありまして、これらの変更になったものであります。10月29日からのダイヤの変更です。変更の影響でありますが、時間がずれることによって初日の観光がある程度制約されるという若干のデメリットはあるものの、訪韓された方も訪日された方も最終日にゆったりと滞在できるという、したがって前日の夜もゆっくりと過ごせるというようなメリットがあるのではないかなというふうに思っております。
 利用状況でありますが、今年度は上半期でとらえますと、昨年度に比べて若干回復をしてきております。あと国籍別でいきますと、大分韓国の方の割合が4割近くまでふえてきているということで、まだまだ取り組みを強化しなければならないのかなというふうに思っております。
 7ページをお願いいたします。その利用促進のための取り組みでありますが、基本的な進め方といたしましては、平成20年度まで現在債務負担行為を設定していただいているところであります。この間に路線の自立を目指していきたいというふうに思っております。そのためには島根県との協調ということで、アウトバウンドで県境を越えた利用者の増大を図るとか、インでは魅力を相互に補完しながら、効果的に山陰を売り込むというようなことを念頭に置きながら考えてまいりたいというふうに思っております。インバウンドにつきましても、市場規模の大きいソウルからの利用者の増大を図るというようなことも考えていきたいというふうに思っております。それから、米子-ソウル国際定期便の利用促進実行委員会の会員の積極的参画ということで、もっと会員の参画をということでアシアナ航空の事務局の業務の一部を移管するということも進めているところであります。
 (2)の平成18年度上半期における主な取り組みでありますが、韓国の誘客ということで8月27日から29日、これは常任委員会でも報告をしているところでありますが、観光課サイドでいろんな商談会等をしていただいているところでありますし、三星カードの大山ゴルフ大会の受け入れということで、これも観光課サイドで尽力したところでありますが、9月22日から24日まで、約70名ですが、大山山ろくのゴルフ場でゴルフを楽しんでいただいております。
 あと、アシアナ山陰ファンクラブでありますが、7月下旬から募集を始めまして、9月29日現在で169名の方にファンクラブに入っていただいております。鳥取県と島根県の内訳はそこに記載しているとおりであります。会員の方々の声を参考にしながら、付加価値の高い旅行商品づくりに活用していきたいと思っております。
 なお、口頭ではありますけれども、米子-名古屋便の2便目のダイヤが2時間繰り上げになります。現在セントレアから17時10分発が15時10分、それから米子18時45分発が16時50分というふうになっておりまして、今後そこについてはいろんな旅行商品がもう少しうまくふえるというふうに考えております。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑あるいは御意見はありませんか。

○小玉委員
 3点お尋ねしたいと思います。男女共同参画ですけれども、松田課長は非常によくやっていると思っておりますけれども、認定企業に対する一つの検討・協議ということで、委員会はできた、推進会議はできたわけですけれども、何かやはりひっかかるのです。やはりなぜ認定企業に対する優遇措置というものを考えないといけないかという、これがどうしてもわからないわけです。やはりこれは当然やらなくてはならないことですから、県民挙げてレベルアップするということが正しい方向だと思っていますのに、先回の常任委員会でも何かプロジェクトをつくって優遇措置を検討するのだと、何か方向として非常におかしいと思います。そんなことをしないと男女共同参画の推進ができないということだったら、これは根本的にやり直さないといけないと思います。今さら認定企業に対する優遇措置、こういうこと自体が私は間違っていると思います。ましてや藤井副知事を座長として推進会議を設定されて、これが主課題だとか、そういうふうにとられてもやむを得ないと私は思いますけれども、そういうことの方向性、考え方がどうしても私は理解できない。その辺のことを再度説明をしていただきたいと思います。
 それから、JRとの意見交換会ということで、今後の取り組みの中でJR、バス事業者、市町村及び県で協議する場を設ける、これは非常によいことだと思います。そこで、一つお尋ねしたいのは、余部鉄橋の整備状況がどうなっているかということが一つと、それから以前非常に交通保安上の問題で踏切の状況が県下で悪いところが多いということで、調べてJRに申し入れしていただいたと思っておりますけれども、その状況がどういうふうになっておるのだろうか、これをちょっとお尋ねしたいと思います。
 ソウル便の問題ですけれども、確かに時間変更やいろんな面でPRをされ、利用促進に努力されていることはよくわかります。しかし、私はやはり東部と西部の温度差がありはしないかと思います。ということは、料金上の問題もあるかもわかりませんけれども、やはり東部の方々は岡山空港を使うことがかなりあるのではないか。そこをやはり重点的な面を含めて利用促進を図っていく、そういう政策を導入しないと、いくらこういうことを言っても限度があるのではないかなという思いがします。だから何に問題点があってどういうことがあるか、それも含めてそういうことをやっていかないとソウル便の目標は達成、維持することは難しいのではないかなと、こんな思いがします。それに対していかがでしょうか、お尋ねします。以上3点。

●松田男女共同参画推進課長
 優遇措置の関係でございますが、本当に委員の言われるとおり、まず優遇措置がありきではなくて、企業での男女共同参画を進めていただきたいという思いがまず第一でございます。それは企業にとっても社会的な責任を果たすという意味もありますし、従業員にとっても、子育てもでき、家庭生活も営むことができるということでの利点もあるということで、ぜひ企業で進めていただきたい。ただ、そうはいっても企業がそれに取り組むためにはやはりこの社会情勢でございますので、すごく努力が要るということがございまして、その努力に対して何がしかの県としてのフォローができればというふうなことから優遇措置を検討するものでございますので、まずそれがありきではなくて、企業で進めていただくために、その努力に対して県としての支援ということで御理解いただけたらと思っております。

●平井交通政策課長
 余部鉄橋の進捗状況でありますが、若干おくれぎみであります。用地交渉等も若干おくれておりますので、本年度の分が丸々消化できるかどうかということについては、兵庫県等とも今詰めをしているところであります。
 踏切の申し入れの状況については、後日また御報告をさせていただきたいと思います。
 ソウル便についてでありますが、確かにおっしゃるように東部と西部で温度差があるというのはおっしゃるとおりかなというふうに思います。今後促進策を検討するに当たっては、十分に念頭に入れて政策を考えたいと思います。

○小玉委員
 まず、男女共同参画ですが、松田課長、あなたの気持ちもよくわかるのだけれども、ただ私は今の答弁の中でひっかかるのは、こういう厳しい状況だから優遇措置を導入して促進するしかない、こういう考え方はいかがかなと思います。本会議でもっと知事と私は細かくやりたかったわけですけれども、本当に建設業の実態を知っておられるのか。私はいろいろ支部に行って聞いたり、企業を何社か聞きましたけれども、やはり現時点でみんな言うのは、仕方なしに渋々だということ。結論はそうなのです、表現は的確ではないかもわかりませんけれども。だから、例えば管理課長や松田課長が来られて説明し、いろいろあってもそれ以上のことは言えないということです。僕達に言うことと執行部に言うのは、なかなか。その気持ちが私はわかります。
 それで現時点でそういうことの男女共同参画の加点をして、生かす面等もあってまた講習会やいろいろと研修会が、今物すごく研修会が大変になっていっています。研修会は1年のうちに技術関係のそういうものであればまだしも、本当にいろんな講習会、その中で全部受けなくてもいいということはわかるわけですけれども、ただやはり業者としてはそういうことは思っていても、こういう講習会があるということになればやはり参加せざるを得ない、したいということの状況をだれもが思っているわけです。だから本当にそういうことで日常追われていて、これは今の死ぬか生きるかわからないような実態の中で本当に大変だということで、これはできる会社はいいわけですけれども、ほとんど人数的にも中小の会社が多いわけですから、本当にそういう実態を本当にわかってやっておられるかということを、私はもうちょっと……。
 それから、確かに百何十社の東部の場合は説明会を開いておられますが、しかし、たったこの加点制度は30分ですよ、あとはみんなその他の項目に従って講習会3日ほど、そういう実態の中で何で納得できるのですか。十分説明したと言われますけれども、それはちょっとおかしいと思います。だから本当で実態を承知された上で加点制度、それからましてや大変な状況の中でそういうことだから、ほかの業界よりも建設業が一番大変なのです。だから私はやはり原点で、県民が男女共同参画をもっともっとPRして、会社や企業や団体にみんな集まっていただいて、よしやろうという中で、スタートラインに立って、それでもなおかつ建設業がおくれをとっているということだったら、それはいいと思います。けれども、この加点制度なんかで、それは本当に考えてもらいたいと思います。なぜこんなことをしてまで男女共同参画を推進しないといけないのですか。これはちょっと邪道だと思います。
 安倍総理の出生率やそういうよくやったところに対して交付金をプラスしてやろうというのと同じことではないですか。説明いただきましたけれども、そんなやり方は私はいけないと思います。だから私はいくら言われてもそういう気持ちは変えませんので、やはりでき得ればもっと原点からの取り組みに変えていただきたいと強く要望しておきたいと思います。
 JRとの関係、この整備状況は余り芳しくないということだと思うのですけれども、これはやはりきちっと決めたとおりにやってもらって、我々としてはやはりその前の出雲号の直通便、今乗りかえですけれども、やはり東部から直通便、倉吉からも、当然それは直通便を出すべきだというふうに思っています。そういうことも含めて運動展開をしたいと思っていますので、やはりきちっと決めたことは守る。その上で我々はJRに対して申し入れをするという、そういうことにしたいと思いますので、大変だと思いますけれども、きちんとやっていただきたいと思います。
 ソウル便についてはわかりました。しかし、もう少し総合的な、その対策を見てから物を言いますから、だからそれは十分考えていただいて、我々も考えないといけない面もあると思います。だから一緒になって利用促進のために頑張るという、こういうことで終わりたいと思います。

◎生田委員長
 そのほかありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますが、それでは次に進んでもよろしゅうございますか。
 それでは、議題7、映画「こほろぎ嬢」鳥取県内先行上映会の開催について、小林文化政策課長の説明を求めます。

●小林文化政策課長
 文化観光局資料の1ページをお願いいたします。それから映画のチラシもつけていると思いますが、後でごらんください。この映画「こほろぎ嬢」というのは、岩美町出身の尾崎翠原作の映画、鳥取県が1,000万円を予算計上していただきまして、ことし支援しているものでございます。この映画が完成いたしまして、全国に先駆けて鳥取県内で先行上映されます。
 「こほろぎ嬢」でございますが、原作は尾崎翠の「こほろぎ嬢」と「歩行」と「地下室アントンの一夜」、3本をまとめて1本の映画にしてございます。映画会社は旦々社、そして監督は浜野佐知監督、脚本は山崎邦紀氏でございます。キャストはそこに書いてありますとおりでございますが、おなじみの名前、あるいは知らない名前と並んでいると思いますが、石井あす香さん、小野町子、主役です。それから鳥居しのぶ、こほろぎ嬢。この二人が、小野町子が将来こほろぎ嬢になりますので、同一人物の若いころと、少し年上ということになります。
 県内ロケという書き方をしておりますが、実はロケはすべて鳥取県内で行われております。すべて県内ロケでして、東部ではここに書いてあるように砂丘を初めとしまして、浦富海岸は幾度か出てまいります。砂丘が大変きれいに写してあります。あと中部の白壁土蔵群とか、このあたりはわかりにくい、見ていて知っている人は知っているとなると思いますけれども、鳥取のいい風景がいっぱい写っております。中部はすべて倉吉市でございます。それから、西部は大山、ちょうどこのときに晴れたというふうに聞いております。
 そういうことで、実は東京の方で、東京国際女性映画祭というのが10月26日にあるのですが、それに先立ちまして10月14日から15日、21日、22日と県民ふれあい会館の方で、それから岩美町の方で10月16日、それから倉吉市の方で17日、18日というような形で、米子市まで県内数カ所で行ってまいります。すべて2回上映となっておりまして、チラシの方には書いてあるのですが、時間はいずれも13時45分からと18時45分、映画の時間は約90分です。
 前売りについてですが、当初予算を通していただくときに前田委員の方から前回の映画はわかりにくかった、今回はちゃんとしなさいという御指導もいただいていたのですが、非常にわかりやすい内容となっておりまして、多分前回の大部分は、原作を読まないとわからないというような難しさがあったと思うのですが、今回の映画は原作を読んでいなくてもわかります。非常に映画を見ていて、ああなるほどというような感じで鳥取県の美しい自然とともにわかるような内容になっておりますので、この映画を見られた後に原作を読みたいなという気持ちになるような映画かと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎生田委員長
 では、議題8、県内民工芸紹介ホームページ「とっとりの手仕事」の開設について、大江民芸振興官の説明を求めます。

●大江民芸振興官
 これまで手仕事の重要性がすごく注目を集めていましたけれども、こういった今回は詳しくベテランから若手まで広く紹介するようなホームページがなかったのでつくらせていただきました。制作者の方々にとっては、発表の場になるとか新しい展開ができるということで評価をいただいております。どのような方々を紹介するかといいますと、陶磁器、和紙、木製家具等を今は取材を終わりまして、順次今度はかすりとか、あと玩具、ガラスとか、8名の方々を今取材中でございます。
 内容につきましては、目がちょっと見えにくい方々も考慮しまして、かなり字体を大きくしまして、絵もきれいな画像を配慮しまして広報課とタイアップしてつくっております。工房紹介には、手仕事の拝見とかいうような情報、観光にも寄与するような情報も一緒に入っております。また、今度新しくホームページで採用されましたマップ機能、地図でナビゲーションのように拡大、縮尺ができる装置をつけまして、訪れるのに非常にわかりやすくつくっております。あと連載記事とか読み物、そういうものもつくりまして複数回訪ねていただけるような仕掛けもやっております。きょうの正午から公開することにしておりまして、そのとききょうの2時から県内マスコミに向けてのプレス発表もしますし、今後は県外のマスコミさんにもPRしていきたいと思います。どうぞ一度のぞいてみてください。

◎生田委員長
 続いて、8ページの議題9、第6回東アジア地方政府観光フォーラム(EATOF2006)の開催結果について、木村観光課長の説明を求めます。

●木村観光課長
 資料3ページをごらんください。第6回東アジア地方政府観光フォーラム、いわゆるEATOF2006の今年度の開催結果につきまして、比較的また新しい動きが見られましたので、前回の常任委員会ではこういうEATOFが開催される旨の御報告をさせていただきましたが、その成果、新しい動きにつきまして御報告させていただきたいと思っております。
 9月14日から3日間、マレーシアで行われまして、以下のような参加者で、県の方からは知事が公務多忙のため、青木出納長を代理といたしまして団を組ませていただきました。
 主な内容、4のところをごらんいただきますが、知事会議におきまして各地域の代表による共同宣言文に署名されました。次のページ、4ページに共同宣言文がございます。大まかなところを申し上げますと、やはりこれまでEATOFというのは、おととし鳥取でも開催させていただきましたが、こうして年に1回首長さんが集まってざっくばらんに観光に関する意見交換をしていきましょうという会議だったのですけれども、もう少し精力的なパートナーシップという言葉で、もっと積極的にこのEATOFを活用して観光面での相互交流を進めていくべきだという方向で、機能を強化するということでこの会議がまとまりました。EATOFによるホームページの掲載ですとか、2地域間、違った地域間での交流事業の促進、またより具体的な中身といたしましては、江原道での2010年の冬季オリンピック招致に向けて各地域が連携、協力していこうとか、さらに多くの東アジアの国々に参加してもらおうということになりました。また来年は、最近日本に対する関心が非常に高まっているタイで開催することになりまして、再来年はモンゴルという開催についても決定いたしました。
 3ページへ戻っていただきまして、そういった形でEATOFをより機能強化してパートナーシップ及び観光面で高く成果を出していこうということから、事務局会議を定期的に設けることにいたしまして、その事務局会議を2カ月後に、12月19日に江原道で開催することといたしまして、またそこでの議論で恒久事務局を設置するという方向で議論を進めていきたいということであります。
 また、このEATOFにあわせまして、おととし鳥取で決まった合意事項の一つであります文化交流を進めようということで、ボルネオ文化フェスティバルに賀露神社の麒麟獅子舞が参加されまして大変評判を得ました。またこういう形でのシンポジウムを開催地で行っております。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございます。では、次に進んでもよろしゅうございますか。
 議題10、県内の高速道路をめぐる最近の状況について、渡辺道路企画課長の説明を求めます。

●渡辺道路企画課長
 県土整備部の1ページをお願いいたします。県内の高速道路をめぐる最近の状況ということで、4月に一度御報告しておりますけれども、変わりましたことで重立った点を御報告させていただきます。
 鳥取自動車道姫路鳥取線でございますけれども、用地の状況でございます。全体が今96%。これは4月の段階では85%でございました。変わりました内容といたしましては、河原インターから鳥取インターの間、これが現在90%。これは4月の段階では54%という状況でございました。あと工事に関しましては、昨年度発表されましたスケジュールどおり、智頭-河原間あるいは河原-鳥取、それと下にあります志戸坂峠道路ということで19年度、20年度、21年度というふうにスケジュールどおり現在進められているところでございます。鳥取自動車道に関しまして、追加インターの許可が出ました。鳥取市西円通寺から鳥取市河原町布袋に新しいインター、これは鳥取市の旧市街地と結ぶ道路ということで許可になったものでございまして、9月21日に許可となっております。
 あと山陰自動車道でございます。山陰自動車道につきましては、鳥取西道路、これは懸案になっておりますけれども8地区ございまして、昨年から測量とか地元説明を行っておりまして、今回設計ができ上がりまして、大満地区を除きます7地区について、地元へ設計協議に10月4日から入っているところでございます。
 3ページのところに鳥取西道路の区間割が書いてございます。色分けして区分が分けてありまして、その枠囲いの中の一番下に設計協議の日にちが入っております。例えば一番端の松原地区でございますと、18年10月13日に地元に協議に入っていくということでございます。設計協議の状況は以上のとおりでございます。
 あと、鳥取西道路に続きます、東伯-中山でありますとか名和-淀江地区に関しましては、昨年度発表されましたスケジュールどおり着々と進められている状況でございまして、東伯-中山については20年代初頭、名和-淀江の区間につきましては19年度供用を目指しているところでございます。名和-淀江間の下市-名和間につきまして、これは18年度事業化された区間でございまして、ここにつきましては現在測量設計中と聞いておりまして、こちらにつきましても地元設計協議に今年の11月ごろから入っていくというふうに聞いております。
 最後に、米子自動車道でございます。この米子自動車道、岡山米子線でございますけれども、4ページのところに図面をつけておりまして、この4車線化の状況ということで、全線暫定では供用しておりますけれども、4ページのところを見ていただきますと、赤のところが暫定2車線で残っているところ、緑が現在4車線化が進められている、黒のところが4車線で供用しているところということで、湯原インターから蒜山間で33%、米子から落合ジャンクションまでの間が61%、4車線化されているという状況でございます。こちらにつきましては、西部の市町村の方でこの4車線化に向けて取り組みをしないといけないということで、一度事務的な打ち合わせがされておるところでございまして、今後西部の市町村と一緒になって機会を見ながら4車化の働きかけを国に対してやっていきたいと思っております。

◎生田委員長
 続いて、議題11、岩美広域農道の一部区間の供用開始について、長本道路建設課長の説明を求めます。

●長本道路建設課長
 同じ資料の5ページをお願いいたします。岩美広域農道の一部区間の供用開始についてでございます。この事業は、全体計画約15キロ弱ということで、2車線の農道をつくっているわけなのですが、昭和57年からやっております。その中におきまして、本年の11月18日土曜日でございます、鳥取市美歎から上野地区3.3キロでございます、この区間の供用開始、これを予定いたしましたので報告するものでございます。この区間、上野地区におきましては農業そしてまた酪農ということが盛んなところでございます。これら農作物の搬出、また上野地区の住民の方の生活道路の確保ということで大いに利用していただけるものというふうに考えております。

◎生田委員長
 続いて、議題12、大橋川改修事業に関する環境検討委員会(第4、5回)について及び議題
13、殿ダム建設事業に係る袋川の転流式について、桑田河川課長の説明を求めます。

●桑田河川課長
 それでは、県土整備部資料6ページをお願いいたします。大橋川改修事業に関する環境検討委員会、第4回、第5回についての概要でございます。右の方に大橋川環境調査のフローもつけておりますので、そのあたりと交互に見ていただけたらというふうに思っております。大橋川改修事業に関する環境検討委員会、第4回が平成18年6月26日に松江市において、並びに第5回環境検討委員会が平成18年9月25日、同じく松江市において開催されております。その内容等につきましては、一応ここに書いておりますように流動シミュレーションの妥当性を検討したりとか、それから数値シミュレーションについて、いろいろ各委員からの意見をもとに見直すところは見直すというふうな形で考えているところでございます。
 今後の予定といたしましては、今年度中にさらに2回程度委員会を開催しまして、調査状況の確認や水質予測モデルの検討が重ねられるというふうに聞いております。それを受けまして、右の7ページの方にあるのですけれども、一応19年の春以降に環境調査報告書の一次取りまとめを行います。その後また閲覧、さらには住民説明会、そして県、関係市町村への意見照会等を行いまして、最終的に環境調査報告書が取りまとまるというふうに伺っております。
 8ページの方には、この委員会の名簿を掲載させております。一応委員長は鳥大の名誉教授であられます道上先生にお願いしているところでございます。
 次に9ページでございます。殿ダム建設事業に係る袋川の転流式についてでございます。これにつきましては、殿ダムの本体工事に着手するため袋川の流れを変える工事、これが行われておりましたけれども、このたびすべて完成したということで、現地で平成18年11月1日10時半から転流式を挙行するものでございます。一応主催は国土交通省中国地方整備局殿ダム工事事務所でございます。内容については記載しているとおりでございます。なお、これができましたので、今殿ダムの方といたしましては本体工事の着工の準備に入っておられるというふうに伺っております。

◎生田委員長
 続いて、議題14、智頭町市瀬地区地元説明会について、村上市瀬地区生活安定推進室長の説明を求めます。

●村上市瀬地区生活安定推進室長
 市瀬地区地元説明会について説明させていただきます。平成16年9月台風21号による土砂崩落後、対策工事も順調に進んでおりまして、この11月末に山頂排土、河川トンネルなどの対策工事をおおむね完了いたしますので、区切りとして下記の日程で地元説明会を予定しております。日時は平成18年11月6日午後4時から、場所は市瀬対策工事現場及び市瀬地区公民館、出席者は片山知事を初め県関係者と智頭町の織田町長ほか、市瀬地区の地元住民の皆様の出席を予定しております。内容につきましては、対策工事の視察については山頂部の排土、砂防堰堤、河川トンネル等を予定しております。地元説明会は午後6時から市瀬地区の公民館で、対策工事の進捗状況報告、市瀬地区の住民の皆様と意見交換を予定しております。その他、地元説明会は、ことしの5月30日に12回を開催し、今回で13回目となります。現場見学会もことしの6月3日に開催しており、地元説明会の前に10月28日午前9時から現場説明会を予定しております。
 市瀬地区の抜本対策工事について、山頂排土工について、現在の状況は全体排土44.3万立米のうち、昨年5月から山頂部の排土を開始して現在12段目を掘削中で38万立米の排土が完了しております。工事進捗は約86%です。今後の予定は、11月末には山頂部の排土44万3,000立米が完了いたします。右の写真で見ていただいたら赤いラインまで一応掘削する予定にしております。平成19年度は山腹工ののり面緑化等を実施にしております。これも右の写真を見ていただいた緑部分で囲っている部分を来年予定しております。
 河川トンネル工について、現在の状況は昨年の6月からトンネル工事を開始して、現在では呑口部分を施工中でございます。トンネル本体全体の進捗は約95%でございます。11月中旬にはトンネル本体の通水が可能となります。トンネル部分の呑口工、吐口工は継続して実施中であり、平成19年3月にはトンネル工事は完了予定にしております。平成19年度は減勢工を実施予定にしております。

◎生田委員長
 議題15に移ります。米子空港滑走路2,500メートル化事業の取り組み状況について、山浦空港港湾課長の説明を求めます。

●山浦空港港湾課長
 米子空港滑走路2,500メートル化事業の取り組み状況について御説明いたします。
 まず、空港本体工事でございます。これは事業主体が国土交通省でございます。空港本体の用地造成工事に着手しておりまして、18年度末におきましては進捗率が26%の見込みで現在進んでおります。続きまして、県道米子境港線の平面迂回工事でございます。これは事業主体は鳥取県でございます。平成17年5月に現地着手いたしまして18年度末には進捗率が73%になる見込みでございます。
 続きまして、JR境線のつけかえ工事、これは国土交通省による補償工事で実施するものでございます。まず、国土交通省とJRとの間で補償に関する契約が9月26日に締結されました。それを受けまして、JRは詳細設計に着手いたします。詳細設計の完了の見込みが19年1月を予定しておりまして、詳細設計が完了後、実工事に着手する予定でございます。続きまして、県とJRの関係でございますが、6月県議会で承認いただきましたつけかえにより発生するJRの増加経費、これは運賃の値上げをしないという前提でございますが、固定資産税維持管理相当額を県、市で負担することについて、JRと県で文書による確認を10月中に行う予定で現在進めております。
 続きまして、JR境線の空港新駅について御説明いたします。この点について2つに分けて御説明させていただきたいと思います。まず、駅のプラットホームと、もう1点、駅の待合室といいますか、トイレといいますか、我々駅舎と言っているのですが、この2つに分けて御説明させていただきます。まず、空港新駅につきましては、JRが先ほど申しましたように補償工事で大篠津駅の代替として設置するものでございます。このプラットホームにつきましては、18年2月、米子空港滑走路検討会において新駅設置の方針を確認いたしました。この米子空港滑走路検討会と申しますのは、めくっていただきまして13ページ、上段に書いてございますが、米子空港活性化検討会、目的はJR境線の利便向上策の骨格について関係機関トップ級で組織する機関でございます。これは座長は企画部長になっていただきまして、両市の助役、商工会議所会頭などが入っておられて、トップの意思決定機関というふうに承知しております。この委員会によりまして新駅の設置の方針を確認いたしました。それを受けて6月26日、JR西日本本社において経営会議において新駅設置が正式に決定されている状況でございます。
 続きまして駅舎の件でございますが、2に書いてございますように設置するかどうかも含めて現在検討中でございます。これは次5番目で御説明いたしますが、アクセス通路の検討状況とあわせて、利便状況をあわせて今後検討するという方向で現在進んでございます。
 続きまして、空港新駅と空港ターミナルビルを結ぶアクセス通路でございます。これは現在国土交通省による美保飛行場アクセス高度化検討委員会で検討してございます。この委員会といいますのが13ページをお願いいたします。中段から下に書いてございますが、美保飛行場アクセス高度化検討委員会、これはあくまでも実務者レベルの会議でございます。実務者レベルの会議でいろんな案を検討して、議会にまでアンケート等によりましてどういうニーズがどういうところにあるかとか、そういうものを含めて検討して案を提案して、最終的には先ほど御説明しました米子空港活性化検討会、企画部長が座長の会議で、財政費用負担とか決める下部団体ではないのですが、そういう位置づけで現在しております。これは現在の検討案でございますが、めくっていただきまして17ページでございます。右の肩に資料6と書いてある、絵が3つかいてございます。現在高度化検討委員会で議論されている案が3つあります。絵の左の方が新駅、右の方がターミナルビルでございます。3案今検討中でございます。まず一番左が、県道を平面で飛行場まで行く案、これは当然雨露をしのがなければなりませんので屋根と側壁を設けた検討案になってございます。中段にB案、県道横断部のみ歩道橋ということで、これは県道を歩道橋もしくはエレベーターで横断しようとする案でございます。3番目、これはC案、全区間立体歩道でございます。これは新駅のそばから上に上がって立体で空港ビルの2階に接続する案でございます。
 それぞれ概算事業費は、あくまでも概算でございますが、下段に書いてございますが1億
5,000万円、2億8,000万円、4億8,000万円という現在のところ試算をしてございます。これは今後、国土交通省と協議しなければなりませんが、空港敷地内については国土交通省の事業でやっていただくような進め方を現在しているところでございます。県道から駅については国土交通省は対応できないということでございますので、県の方で今現在調整中でございます。
 そうしますと、また11ページに戻っていただきまして、この上記委員会と並行して先ほど申しました駅舎とか駅前広場をどうするかということを今現在あわせて検討中でございます。いずれにいたしましても、上記の1、2、3の3案を検討いたしまして、来年の5月、これは来年5月というのは20年度の国の概算要求に間に合うまでに費用負担、管理者をどのようにするかということを最終決定したいと思っております。もちろん決定につきましては、先ほど言いましたようにアクセス高度化検討会、いろいろな管理者もここに大分出ますので、各機関の幹部が出られる会議で決めたいというふうに現在進めております。
 続きまして、6番、防音堤でございます。防音堤につきましては、資料の18ページをお願いいたします。滑走路が東側に500メートル動くことによりまして、騒音区域が民家に500メートル近づくということになります。これは離着陸とかいろいろなケースになります。騒音を防ぐために防音、音を防ぐ堤防をつくるという現在計画にしております。現在その土地につきまして防衛施設庁に土地の使用を求めておりましたが、おおむね内諾が得られましたので、11月からについては工事に着手する予定でございます。なお、この基本構想は決まっておりますが、あとレイアウトといいますか、木の樹種をどうするかとか、あるいは場合によれば憩いの場を設置するかどうかにつきましては、地元の委員の皆さんと最終的には決めていきたいと思います。なお、経費削減の意味もあって不足土につきましては農林省の残土が出るということで、近々防衛施設庁へ了解をとって、残土の搬入を近々やりたいと思っている状況でございます。
 稲田副委員長の方から当委員会で説明を求められたことがございますので、2点ほど説明させていただきたいですが、よろしいでしょうか。

◎生田委員長
 ちょうど本人が欠席でございますが、委員の皆さんお聞きのとおりです。

●山浦空港港湾課長
 資料について、アンケートの内容を説明してくださいということがあったのですが、この添付はしております。15ページについて、これはちょっと説明を求められたのですが、資料4でございます。

◎生田委員長
 資料4。

●山浦空港港湾課長
 このアンケート結果の説明をしたいと思います。

●田所県土整備部長
 ちょっとそこだけ私が説明します。A3が3枚ついているのですけれども、資料の5と6がこの5月と7月、2回目と3回目の直近のアクセス高度化委員会の要点なのです。アンケートの結果こんなことがわかったというのが16ページの資料の5、17ページの資料の6が3回目の検討会、5月と7月に出た結果ということなのですけれども、この15ページのものを求められたときにこのページが落ちていたということで今回ちょっと再度出させていただいたということ、あとはその他のいろんな地元の状況がどうなっているのかということで求められている資料、これは別とじになっていますけれども、これをつけておりますということでございます。

◎生田委員長
 委員の皆さん、よろしいでしょうか。
 では、次に進ませていただきます。議題16、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、長本道路建設課長及び桑田河川課長の説明を求めます。

●長本道路建設課長
 それでは、19ページをお願いいたします。道路建設課分、国道179号改良工事(3工区)補助改良でございます。この工事は上井高架橋の北側の取りつけ道路の工事でございます。ことしになりましてからJR伯備線の人身事故とか天候不良とが重なりまして、JRの方から橋梁工事に対する工事停止というものが発生しております。これと一体的なものでございまして、それらのものを加味いたしまして契約金額は変更なしということで、工期を延伸したものでございます。内容については記載のとおりでございます。

●桑田河川課長
 同じく19ページをお願いいたします。まず、新規契約分でございます。1級河川千代川河川災害復旧工事、いわゆる市瀬でございます。ここの吐口工の工事でございます。工事概要といたしましては吐口本体工一式ということで、コンクリート擁壁、これが73.7メートル、練りブロック積みが138メートルの、面積が760平米でございます。契約の相手方といたしましては原田建設でございます。契約金額はここに記載しておりますように1億4,100万円強でございます。
 次に、変更でございます。岩美海岸人工リーフ整備工事でございます。延長は53.5メートル、ブロック製作据えつけで個数が251個の工事でございます。変更の内容といたしましては、起工測量の結果現地盤が洗掘されていたということが判明しましたために、数量が増となったということで約570万円の増となっております。

◎生田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はありませんか。

○石村委員
 単純な質問です。まず、10ページ、河川トンネル。よくわからないのだけれども、11月中旬トンネル本体通水可能と書いてあります。それで吐口、呑口の工事は継続実施、減勢工も実施するというふうにありますが、これはどういう意味なのですかというのが1点。それから、長本課長いつもいい説明だから言いたくないのだけれども、一つだけ言っておきますが、工事休止を上側のことで3カ月もかけてありますが、これに対する業者への損失補償はしなくていいか。工事を3カ月休ませるのでしょう。全部とめてしまうわけかということを、2点。

●桑田河川課長
 10ページの市瀬の河川トンネルの件で質問がありました。今現在市瀬の河川トンネル、これは全部終わりまして、トンネル本体としては終わっています。ただ、前後の呑口、吐口の工事、これはまだ継続中でございますけれども、いざというときに要は川の水をトンネルの中に流すというのが11月中旬にはできるようになるということです。

●長本道路建設課長
 損失の関係ですけれども、一応これまではそういうことで払ったことはございません。これにつきましては、やはり業者からの要請によりまして、必要なものをしていきたいというふうに思います。

○石黒委員
 17ページのアクセスの関係ですけれども、空港港湾課長にまずお尋ねするのは、このアクセスの施設整備というのは、いろいろと費用負担というのはいろいろなところに分かれるだろうと思うけれども、どんなふうな予定になっているか、それを聞かせていただけますか。

●山浦空港港湾課長
 現在検討中でございます。まず、県道から空港ビルに関して言いますと、国の事業について採択になるように要望しております。県道から駅に関していいますと、これは国の事業としてはできない。駅舎も国の事業としてはできない。補助事業の採択になるかどうか探しております。現在のところは補助事業もない状況でございます。それについてお金は担当者で試算しておるところでございますが、まだ試算の段階でございます。

○石黒委員
 ということで、検討はどんどん進んでいっているのに事業主体というか、費用をどこが持つのかということがはっきりしないのに、検討を進めていってもどうなのかなということが一つです。僕が言うのは、この施設ができたらある意味ではもう永久の施設です。だから本当に利用者にとって安全で利便性が高いということを最優先されなければいけない。一度、ああ、しまったということになると、もうやり直しがきかないところがある。それこそ後戻りがきかないことだから、どう考えても最善の施設にしてほしいということが一つですが、そのためにはこうやってA、B、C案がありますが、どう見たってやはりC案がいいのだけれども、費用は1億5,000万円でできる、2億でできる、4億6,000万円もかかると、こういうことになると費用の面からしてやはり一番安上がりのA案にということになると、B案でも、結局利用者の安全性とか利便性ということがかなり低下してしまうと、こうなるわけだから、きちっと駅舎だっていいものが欲しいということになるとどこから、補助事業でもだめだというし、国土交通省は持たないというし、JRも持たないというし、では県、市が持つのか、こうなってくるわけだ、簡単に言えば。だからそういうことをきちっと早くめどをつけて最適な最良の施設をつくるように、幾ら知恵を絞ったって費用の出どころがなかったらどうしようもないことなのだから、どんなふうにつじつまを合わせようとしているのか、その点を聞かせてほしいと思います。

●山浦空港港湾課長
 私が答えられる範囲で答えさせていただきます。まず、国土交通省と11月に案をつくって、それを先ほど言いました幹部会議の会議に諮って、フィードバック、フィードバックしながら半年かけて決めていくという、お金の持ち分もという進め方にしたいと思っております。

●上場企画部長
 13ページをお願いしたいと思うのでありますが、13ページの上にございます会は私が主催をしております。ちょっと説明が似て非なるところがございますので、ちょっと補足をさせていただきますと、これは私が招集をしている会なのでありますが、今石黒委員からありましたように国交省がするところや県のするところや市の持ち分やいろいろありまして、従来だれが何をしようとしておるかわけがわからなかったのであります。私の方が寄ってくださいと、どうなっていますかということを持ち寄ってもらった。これはそういうことで持ち寄って状況を確認する会でございますので、トップ級で方針を決定するというところまではいきません、合意ぐらいのところであります。事は、JRはダイヤはよくするのでしょう、それがなかったら乗りませんよと。JRはダイヤをよくしますということがありました。あとは、県道から空港ビルの間は底地は国交省でありますがどうされるのですかと。そうしたら、国交省は検討しますということで、その下の方は国交省の自前の検討委員会なのであります。今、石黒委員からございました案のA、B、Cというのは国交省がこれで今御検討なさっております。間もなく検討結果が出てくると思いますが、そうすると県の持ち分、市の持ち分が出てきますので、ぜいたくの限りを尽くしてくれといってもなかなかそうはならない場合もありますが、ここの吹きさらしのところでそんな不便なことをしても、これもまた困ります。空港ビルは空港ビルでやはり空港ビルの増築というものも出てまいります。そこを再びまた、実は私が招集する会は3月からこちらにしておりませんけれども、国交省の検討ができましたら至急に開きまして県や空港ビルやまたあわせて方向性を確認をしてまいりたい、このように思っているところでございます。また進展がございましたら逐一御相談というのですか、御報告は申し上げたいと思います。

○小玉委員
 1ページの鳥取西道路の問題ですけれども、鳥取自動車道の関係は予定どおり進めていったらいいにしまして、これからは山陰自動車道、鳥取-米子間が1時間、これで結びたいということ、これをぜひとも実現しなければいけないということがあると思います。そこで、鳥取西が今先行しているわけですけれども、これは8地区あって、大満を除いて7地区が進んでいるということですけれども、説明会をされて設計協議にほとんど入っている。あとは高住と松原が入っていないということで、それと本高も。あとは半分ほどは済んでいるわけですけれども、これで問題点等があったかどうか。大体スムーズにいっているかどうかということをちょっと教えていただきたいと思います。
 大満の関係、私も10回ぐらい行ったかな、一緒に。それでいろいろ努力しましたけれども、残念ながら合意というまでは至らなかったわけで現在も続いているわけですけれども、この大満の現状なり将来どういう格好でやっていくのだと、もちろん都市計画決定していますからルートは変えられないわけですから、そういうことの中でできるだけ合意することが望ましいわけですけれども、でも話し合ってもできない場合は、これは何がしかのことをやっていかないと事は進まないわけですから、そういうことでどういう状態になっているか。といいますのは、10月の中旬、10月26日にこの鳥取自動車道の供用開始目標が発表になったわけですけれども、
20日だったと思います。前田前議長と私と生田委員長と行ったときに、とにかく鳥取はおくれておるから、何とか競争の時代でスタートラインに、同じ環境の中でスタートをさせてもらいたいということで、谷口道路局長、今は技監ですけれども、ああ、いいですよと言った。それは鳥取の状態はよくわかっていますから、本当であれだったら予算はつけますよということで、逆に地元の受け皿の方がどうでしょうか、と心配していただいた経過があるわけです。したがいまして、この大満の問題はそういう観点からしても早くこれはやはり解決しないといけない、こういうことになるのではないか。
 それで、聞きたいことは大満の状態も聞きたいわけですけれども、その谷口道路局長なり、それから石原伸晃さん、これは自民党の道路の会長ですから、これも行きまして同じことを言われました、道路局長と同じことを言われたのです。結構です、予算はいくらでもつけますから。だからそういう状態の中でこの測量なり設計がきちんと進んでいかないと、今の西道路の予算が、これをクリアしないと次の予算がなかなか請求するということにはならないわけですから、どういう状態になっているかということを聞きたいわけです。

●渡辺道路企画課長
 1点目の現在の説明、状況ということですけれども、現在までに終わっておりますのが、見ていただいたらわかるとおりですけれども、3地区の一部役員と話し合いを行っているところでございまして、その中では今のところ大きな問題というのは出てきておりません。小玉委員にもいろいろとお話をしていただいたとおり、大満地区というのがやはり大きな問題なのですけれども、大満地区につきましては委員も御承知かとは思いますけれども、役員から先にまだ入れていないのが状況でございます。毎月役員に対しては説明をしたりしてつないではいるのですけれども、まだ部落そのものの中には入っていけない状況でございます。前から話は出ている内容でございますけれども、やはり全面高架という、高架にしないとだめだということで話ができないのが実情でございます。
 これからどうしていくかということでございますけれども、周辺の設計の状況も出てまいります。そのあたりを再度役員の方に御説明し、希望が通るかどうかというのは別といたしましても、状況を理解していただく中で、理解を得て地元の中に入っていきたいと思っております。先ほどからありましたとおり、山陰道を進める上でやはりここが一番のポイントだろうと思いますので、引き続き役員の方、大満の全体に対しまして、あるいは周辺の地区を含めまして説得を続けていきたいというふうに思っております。その節にはまた小玉委員にもよろしくお願いしたいと思います。

○小玉委員
 わかりました。それで本年度も、もうわずかになりましたし、来年度の予算要求の時期になっておるわけでして、そうするとやはり現在の予算進捗状況が、次年度の予算の獲得に大きなウエートを占めるわけです。したがいまして、大満は別にしましてもほかの7地区は、本当に大変ですけれども、手分けしてでも何とか早くそれを合意をしていただく中で、用地買収等を含めてやっていただきたいと思います。そのことがやはり私は鳥取-米子の1時間、特に鳥取-青谷間が、これが早くできればほとんどほかのことはもちろんできると思いますので、そうするとこれは早く実現できるということで、鳥取自動車道が済んでからというような考え方でなく、予算はどんどんつけてやるということを言っておられるわけですから、やはり並行して頑張ってもらいたいと思います。ぜひともお願いします。

○前田委員
 部長、後で質問することもあるけれども、今、小玉委員が言ったことに関連して、国土交通省にも僕も3年かけて、議長をしている間に何回も行きました。総体的に見て鳥取県は出入りが足らない。自立、自立というけれども、道路は自立ではできないのだ、国から予算つけてもらわないと。これは間違いない。君らは、鳥取県は自立、自立といって、自立という言葉にだまされてできると思ったら大間違いで、いかにして国土交通省は地元が熱心なところに、熱心というのはいろいろな意味があるのだ。特に僕らが指摘されたのは、なぜ用地買収などをちゃんちゃんやらないか、地元の仕事ではないかと、簡単に言うとそういうことです。そういうことが足らない。足らないという感じがしみじみ出ていると僕は思っている。ですから、それは部長に今言っているけれども、だから石原伸晃さんにも会ったときに、僕のことだからこう言った。石原道路調査会長、あなたは松江に来たときは、道路が欲しい欲しい言っておるのは自治体の首長と建設会社とか何だかととんでもないこと言っていたが今もそうかと。いやいや、あのときは行革担当大臣でしたから。今は違いますよ、だからあなた方にも会っているのではないですかというような話があったぐらいです。言うべきことはちゃんと言っていましたが、もっともっと熱心に国土交通省にやはりしっかりしたパイプをつないでいくべきです。だって一文も出ないのだから、鳥取県は一文も出ない。本当はそのことも聞きたいけれども、つまり幹線自動車道で鳥取県は日本じゅうの中で何番目ぐらいというような話を出してほしい。けれども、何だろうとおくれていることは事実だ。ですから、今言ったようなことを具体的に言うと、あえていわないけれども、この間8月19日のことなんかもあるのだよ。8月19日と言っただけでわかるはずだけれども、いろいろあるのだ。もうそれがわからないようなことではいけない。
 というようなことで、もっともっと熱心にやはり鳥取県の窮状を訴え続けて、来ただけでわかりましたというぐらいになるようにしないといけない。

●田所県土整備部長
 今回のこの8地区、7地区の決着というのはすごく大きいです。今度は23日に、再来週の月曜日ですけれども、県内選出国会議員と道路局、航空局と議連がやりますけれども、まさにこれまで議会も含めてできたパイプを生かすタイミングだと思いますので、まずこの問題を少しでも多く用地へ入れるようにして、あとはまた我々と議会の皆さんとの協力によってよりパイプを太くして取り組んでいきたいと思います。

○前田委員
 長本課長、この間は、岩美広域農道の二上山トンネルの貫通式に行ったのです。驚いたことが一つあって、貫通式に行ったときに話を地元の人が言っていたが、あそこはクマが出るそうなのだ。蔵見からトンネルまでの間で。いいかげんな人が言ったのではない、あそこの近くに、福部の郵便局長さんの家があって、この人は毎朝歩くのだ。いや先生、この間クマが出ましてびっくりしました、大きなクマが出て、それでたまたま私が何でよかったかというと、山に入るときはいつも携帯のラジオを持って大きな音をして歩いているから、それでよかったでしょうという話があった。それで、ずっと歩いてみるとクマに注意なんていうのは全然ないのだ。だからあなたのところが管理をしているのなら、そういう情報が入っていないということはむしろおかしいぐらいで、今、長本課長が僕が言ったらええっというような顔をしておったが、僕らが行ったらすぐそういう情報が入る。あそこは運動で歩く人が多いから、これは早くクマに注意とかしておかないといけないと思います。
 二上山トンネルが貫通しましたから、再来年の3月か、岩常まで5.8キロ開通の予定なのだけれども、予定どおり行くのか。

●長本道路建設課長
 クマの情報をありがとうございます。私は山へ行くのに私も昼行くのですがクマは出ておりませんでした。そういうところは大事な点で、局の方に地元に行かせまして、その辺の地元の御意見、これらを尊重します。そして、この図面にかいてございますけれども、南田から岩常まで、これは10月4日の二上山トンネル貫通式には行っていただきましてありがとうございました。無事貫通いたしまして、この農道が岩常までは19年、これには確実に供用したいと思います。残りました南田から上野間ですけれども、これについては現在用地買収にちょっともめているところがありまして、一応予定といたしましてはこの事業は21年ということになっていますので、それに向けては頑張ってまいりますけれども、用地いかんによっては若干残るというふうに考えています。

○前田委員
 今言っていただいたから間違いないと思うけれども、僕らも聞かれるので、いつ供用開始になるのですか、いつから使えるのですかということを聞かれるものだから、本当に19年度には大丈夫だと大分言っているのです。特に今までの長い間の県会議員の生活の中で、執行部から言われたことを言ってうそになったことがいっぱいあるのだ。つまり、もう用地買収して何してどうこうした、ちょっと先にずらして延ばしたなどということがたびたびあるものだから、そういうことを含めて間違いないように頼みますよということを言っておるわけです。確認だ。19年度中にはできるということを言っているから、よろしく頼みます。

○杉根委員
 今、石黒委員も聞かれたが、何がわからないとか、こういうことではいけない。私が県会議員になってから事業を進めるときには必ず財政計画も、概算のものを提示を行う。初めてだなこれは、やってみないとわからないというような。しかもJRも持たないわけだ。今まで特別委員会でも倉吉駅でも財政計画をやった。ここまでずさんな計画は初めてだ。だからどの事業にしたって全部計画を立てた、概算でも。こういうことってあるのか。このやり方は、親切なやり方か。こういうことができるならできるように、事業をやっておいて、後から銭を算段すればいいのだ。例えば市町村だって困る。どういうつもりで言っておられるのか、教えてほしい。

●田所県土整備部長
 3案を示しましたけれども、これは概算で、ではこれで県の負担、例えば県道からこちらが幾ら要るとか、そういう計算はできます。例えば、では駅舎をつくってトイレつくるなら幾らと、それはできるのですけれども、最初に説明しましたとおり、関係者がいっぱいいていろんな意向を持っていますので、これからそれを決めていきたいというところなのです。だから県の負担が今これならこうだ、これならこうだというのが余りきちっとしていないのです、いろいろな関係者がいますので、それでどうしても今の状況になってしまう。

○杉根委員
 そのあなた方のあいまいさで、企画部長は骨が折れるのです。道筋をつけてやらないというと。本来きちんと主体的に概算を立てて、アバウトはこうだということがなければいけない。大体おかしい、JRだけ持たないというのはけしからない。

○小玉委員
 今、杉根委員が言われたもので、関連ということで、実は私もJRの考え方というのを変えてもらわないといけないと思います。いろいろな過去の例からいって、高速化やいろいろな例からいって、金出せばやってやるというような、そういう態度が随所にありました。それからやはり当然応分の負担は双方でするのだという気持ちになってもらわないと、これは民間に支障が出てきます、こんな態度では。だからきちっと今回県土整備部長、それから企画部長、それは強く言ってもらいたいと思う。それから、ましてやJRだけの関係の工事発注であれば構いませんけれども、少なくとも県なりそういうものが多大な金額を出して工事をする場合には、私は大鉄でないといけない、こういう考え方は変えてもらわないといけません。これは本当で県にとっては理解ができないわけです。だからそれを強く言っていただきたいし、変えてもらいたいと思います。強く要求したいと思います。

○松田委員
 関連で。今このA、B、C案という案で出ているわけですが、後戻りするようですけれども、全然何もしないという案もあるわけです。そのときにはバス路線をきっちり整備するとか、駅からシャトルバスをつくるとか、そのようなこともあります。そういう案もやはりあるわけです。そのことと、それから今駐車場は無料で、その代替措置として県が払っているわけです。それは幾ら払っているのかちょっとそれを教えてほしいということと、このA、B、C案いずれにせよできたときには、駐車場が有料化するのか、そのまま無料としていくのか、その辺を。

●山浦空港港湾課長
 駐車場の無料化の支払い金額を御説明いたします。県が3,240万円、両市が570万円、合計
3,810万円を支払ってございます。今後につきましては、拡張を要望をしております。不足分につきまして買収を要望しておりますが、民間開放3カ年計画を策定されたことによりまして国の方が買収をノーだということで、今の空港の駐車場を民間委託するということで公募条件を策定中でございます。とりあえずそれの動向を見て県も公募者になるように検討中ということで、駐車場につきましては現在そういう状況でございます。

●上場企画部長
 JR関連。小玉委員からございましたJR関連は、去年からのいきさつもございます。常にそのことは押し込むようにしておりますので、県民が納得できる話でないと納得できないということでございますから、また今後も引き続きそれは伝えてまいります。
 なお、全く数字を何もなしで検討しているわけでなくて、きょうは出ておりませんけれども、いろいろなものはございます。それを全部含めて、今松田委員からございました駐車場のことだとか、いろいろなことを含めての説明が足りていないと思いますので、全貌をきちんと落として御説明ができるように次回にでもさせていただけたらと思っております。

○前田委員
 今、小玉委員の言ったことは本当で、上場部長、あなたが最初にここに来たときに僕が言っただろう。鳥取高速化のためにあれだけの莫大な負担金を払った。それで中国地方開発委員会というような会議があったときに、島根の澄田知事もうちの知事もいた。僕は澄田知事に言ったのだ。澄田知事、あなたは国鉄の出身だから、負担金をどうも余計に払っている。その影響を受けてうちまで余計に払わないといけなかった、そういう言い方をしたのです。本当にあれだけたくさんもうけている会社が、しかももうけたというのはこの間、尼崎のあの事故があったからわかったのだ。それなのに地方のことについてはもう負担金を取れるところは取るというのは。ですからその姿勢は折に触れて主張してもらわないと、それは大変な仕事だと思うけれども、頑張ってもらいたい。常にそういうことを頭に入れておいてください。

◎生田委員長
 では、次に閉会中の調査事項についてお諮りします。
 本委員会所管に係る道路網、河川等の整備並びにその他の主要事業について、閉会中も今後継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、6のその他に移ります。執行部あるいは委員の方で何かありませんか。

●桑田河川課長
 お手元に中海護岸等整備促進協議会鳥取県部会(第3回)の開催の通知をお出ししていると思います。出雲河川事務所の方から明日、11日でございますけれども、午後米子市におきまして中海護岸等整備促進協議会の鳥取県部会が開催されるというお知らせがありました。内容につきましては、要整備箇所の確認及び整備目標の検討等でございます。会議の内容の詳細等につきましては、また次回の常任委員会等で報告させていただけたらというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

●平井交通政策課長
 お手元に第38回鳥取県交通安全県民大会の開会のお知らせと、あわせまして飲酒運転根絶のチラシをお配りしております。このチラシにつきましては市町村や飲食店組合等に配布して飲酒運転の絶滅のPRをしております。よろしくお願いいたします。

◎生田委員長
 ほかにありませんか。

○杉根委員
 これは1年になるわけですけれども、あそこのところの踏切というのは全然考えていない。今でもあそこだけ、踏切のところだけ、それではいけないと思います。将来的にはその計画もそれぞれ地元の要望は強いのです。それで県の方も出向いていただいて現地で調査しました。その検討をしたのですけれども。それから小田橋の信号のところ。この前も通ってみました。あそこも一部でも手をつけた方がいいなという気がします。地元の方はそういう要望を出していますけれども、どうですか。

●長本道路建設課長
 倉吉駅周辺につきましては、駅の通りとか道路もあわせて計画を立てています。その中にも箇所的なものは、踏切の拡幅というふうなことも、これはまちづくりの推進協議会の中ではピックアップされております。現在の立場といたしましては、現在やっています事業、これをとにかく早く仕上げたいということで、平成20年を目指して一生懸命やっているところでございます。あそこの踏切につきましては、現在2車線あり、それから歩道もある。問題は、その後、その向こう、駅からそこの踏切まで、これが大変狭いというふうな認識でやっております。ですから、現在の事業の結果を見てからというふうな考え方で今取り組んでいるところです。

○杉根委員
 あなたは技術者としては失格だ。今あそこが十字路になって広がっている。そうするとあそこだけ狭くなる。1台ずつしか通れない。もちろんこちらの道路が狭いから。将来的な計画は今の時期にやっておかないと手戻りが出てくるだろう。今広げておかないと、その計画にのせておけば次からやりやすい。何となくもっとさえて、今だという、そういうのはできないか。その計画の仕方というのが不思議だ。今だったら飛び込んで、何言っているのだ部長というような形で、始まらないとおかしい。そういう意気込みがないのだな。

●谷口県土整備部次長
 ちょっと私もその点をよく知らなかったので、もう一度広く地元の意見とか、もちろん倉吉市のまちづくり協議会が大事だと思います。よろしくお願いします。

○杉根委員
 そのまちづくり協議会がみんな困っている。あれは総体的に議会に持ち出したときに片山さんは検討をまずやろうと逃げ込んでな、私は拡声器を持って議論して議会に特別委員会をつくった。その趣旨が市におろしてしまったらもう、変な文化人がおって妙な哲学もないような幻想的な絵ばっかりかいているわけです。だから実効性のあるものになっていない。そういう鳥大の先生はいいかもしれないけれども、学者では銭にならぬ。やはりあなた方が一番苦労している。これはぜひお願いしたい、一生のお願いだ。

○石村委員
 今この飲酒運転のチラシを見ていて、松田課長、ちょっとこの裏を見て男女共同参画推進課長として何を感じられますか。

●松田男女共同参画推進課長
 同じ部の中からどういいますか、まして、これはちょっと事前には見せてはいただいておりませんでしたけれども、ただおおむね飲酒運転の加害者の方が男性が多いというふうなことでの図柄かというふうには思いますけれども、男女共同参画の視点でいえばもう少し配慮を。当課としても十分に協議をさせていただいておりませんでしたので、そのことは今反省をしておりますが、これについてはこの近々の重要課題ということで、加害者の方が男性が多いというふうなことを配慮してということで御理解をいただけたらというふうに思います。

○石村委員
 もう1点。飲酒運転の検挙者は、女性と男性の割合というのはどうですか。私思うのは、逆に女性の立場になっても、女性の免許証を持っている人が少ないだとか、運転する人が少ないだとか、社会参画を余りしていないだとかというような話もありますから、というようなイメージを逆の立場とすれば受けるのです。最後に企画部長の決意を聞いて終わります。

●上場企画部長
 了解でございます。(発言する者あり)そういうことでございます。

○小玉委員
 実は一般質問で1項、総合事務所のあり方ということで出しておりまして、その中で文化振興、それから観光振興についても質問したかったわけですけれどもできませんでしたので、とりあえずは今の時期でないといけないと思いまして、一つは組織の問題です。実は、この間東部総合事務所で議員との意見交換会がありました。そのときにも私は申し上げましたけれども、皆さんいらっしゃいませんので、前田八壽彦議員が砂丘の問題を取り上げて、砂丘はやはり総合事務所に今は持っているわけですけれども、本庁との関係もあるし、やはりその辺を考えてもらいたいということを言いました。私は、総合事務所の方に砂丘と、中部は三徳山の関係、それから西部は中海と大山の関係が移行しているのではないかと思います。それで、少なくとも今申し上げました観光地は鳥取県のシンボル的なものだし、全県のやはり観光拠点であるわけですし、やはり私が知事であれば広域観光とか隣県との関係が非常に強い観光地であるわけです。したがいまして、やはり私はこれは本庁に持つべきではないか。総合事務所の方はあるべき姿はよくわかりませんけれども、やはり本庁で持って広域観光なりこれから隣県というものの中でもっともっとやはりPRする必要があるではないか、こんな思いがします。したがいまして、今回の次の組織には、その3つをちょっと考えていただきたい、これが一つ。
 コナンの問題ですけれども、コナンにこれはいよいよ約2億円かけて、1割の2,000万円を補助して来春にこれはできるわけですが、私は基本的には社会的にいろんな環日本海とか中国、韓国、それから台湾のことを思えば、すばらしいものをつくってやはりこれはスタートすべきではないか、そういう考え方を持っていますけれども、小学館の関係やいろんなことでこれは県がそういうものはできないということですからそれは可としましても、将来的な中で、推移等で私はどうしてもこれを考えてもらいたい。例えば何年たったら見直しするとか、そんなようなことを施設も含め、内容を含めて考えてもらいたいことが一つ。
 ぜひとも、これは知事も本会議で答弁されましたが、台湾では至るところに行ってもコナンの漫画やいろんなものが非常にすごい人気だということが、我々もこの前行ったときにも実際に見ているわけです。だから私はこのコナンのあれができましたら、台湾との交流をやはりこれはぜひとももっと現実化したい。そのことは今、台北から高雄に新幹線が通っていますけれども、今秋には相当できるということも聞いておりますので、そうすると今マンダリン航空が使用しています中型の飛行機が、これは浮いてくると思います。この機材を使って私は鳥取空港とのチャーター便を、これをぜひとも現実化したいわけです。これはできると私は思っていますし、これも含めてどうしても台湾、それから鳥取空港のチャーター便、これを現実化したいなという思いがありますので、私も頑張りますから、やはり執行部の方もそれの熱意を持っていただいて、現実に就航できるようにお願いしたい。

○松田委員
 僕はちょっと反論したいのですが、総合事務所の問題はもうちょっと精査する必要がある。例えば、西部の場合は観光面、例えば大山の室ができているわけですが、その辺ではうまく機能しているという部分があるのです。ただ、文化振興の点についてはちょっと弱い、もうちょっと連携が必要になるというか、むしろスタッフの問題となってくる。スタッフがどれだけいるか、あるいはその人たちの意欲がどうあるかということの方が大事なので、その辺をちょっと、ただ短絡的に総合事務所では観光が弱いという言い方は私はちょっとわからない。だから、よく検討しながら。

○小玉委員
 松田委員と意見交換はいくらでもできますけれども、ここではそんなことはすべき問題ではありませんので、ぜひ考えていただきたいと思います。そのコメントがあれば。

●青木文化観光局長
 総合事務所の件ですけれども、我々も現在ちょっと砂丘室の扱いについてお話ししましたけれども、実は砂丘室にとどまらず、総合事務所というのが今どんどん機能を拡充してきて、それで今松田委員からも御指摘がありましたのですが、東・中・西でやはり抱えている案件、それからスタッフ、組織、これもよく見るとかなり違いますので、その中で一つは観光の指摘もありましたが、観光というのはやはり商品としてつくって売り込むということがいわゆる観光課でやっている仕事の基本です。ただ、観光資源といったときに本当にそれだけで来れるかという問題意識もあるのです。いずれにしても、ではそういう売り出しをするときにどういう連携をとれば一番効果的に売り込めるかというようなこともありますし、そこまで至らないまでの大切な文化観光資源というものをどういうふうに種を仕込むかということも、これはやはり本庁と総合事務所の連携とか、あるいは県外事務所の関係、そういうものを総合的に考えないといけないというふうに思っていまして、いろいろ現場の所長さんにも私もうかがいながら検討を進めているところでありますので、またできましたらこういうことでということをまた御相談申し上げたいというふうに思います。どうかよろしくお願いいたします。

○小玉委員
 総合事務所のあり方をということで私が提案したのは、観光やそういうものもありますけれども、やはり総合事務所のあり方自体をやはり考える必要があるのではないか。といいますのが、実は総合事務所に行って、あそこは一番下の駐車場に縄を張ってあるのです。何だろうかこの縄はといって、おりてよく見たら公用車と書いてあるのです。一番いいところを何で自分のところで使わないといけないのか、あわせて縄張り根性で縄を張るこんなことが許されるだろうか、とすぐ指摘して、そしたら直してくれました。それは一例ですけれども、やはり県民との窓口ですから私は、5つの総合事務所をやはり見直して、本当に今の状態でいいか、迷惑をかけていないか、あるべき姿の中でそういうふうなことを考えてもらいたいということが一つと、それとあわせて、ただ本庁から総合事務所に権限やそういうものを移譲しただけで終わったらこれは値打ちがないわけです。やはり総合事務所は県民との密着、市町村との連携、そういうことが目的でありますしやりやすいわけですから、そうであればもっと総合事務所の特色を出すべきだと思っています。だからそういう点で一例、農業関係でちょっと見たときに、これは本庁の古いあれだなということで、私は総合事務所ができたらもっともっと特色のあるもので、例えばブランド品でも、そういうものでも何でもできるわけだから、そういうことを思ったから言いたかったわけです。だからよく考えていただきたいと思います。所管ではありませんけれども、関連して。

◎生田委員長
 その他ありませんか。
 では、こちらから一つ。今月予定してあります鳥取・岡山両県の議会、土木関係常任委員会合同会議の要望書についてお手元にお配りしているとおりでございますが、どうぞ両県の執行部で案を作成しておりますので、事前に目を通していただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
 では、非常に熱心に意見の交換をありがとうございました。
 以上で企画土木常任委員会を閉会といたします。どうも御苦労さまでした。
 

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