平成18年度会議録・活動報告

平成19年3月7日(水)(開会中)

出席者 委員長
副委員長
委員
廣江 弌
藤縄 喜和
米井 悟
斉木 正一
横山 隆義
初田 勲
鍵谷 純三
福間 裕隆
杉根 修
前田 宏
藤井 省三
上村 忠史
野田 修
 欠席者 委員 広田 喜代治
 
以上 出席委員 13名
欠席委員  1名
 

説明のため出席した者
上場企画部長 田所県土整備部長  青木文化観光局長外関係職員

職務のため出席した事務局職員
  金涌主幹  山崎主幹  山口副主幹

1 開会   午前10時05分

2 閉会   午前11時28分

3 司会   廣江委員長

4 会議録署名委員  藤井委員  野田委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 

◎廣江委員長
 ただいまから交通・通信基盤整備調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の署名委員は、藤井委員と野田委員にお願いいたします。
 それでは、本日の議題に入ります。
 質疑は、各部局ごとに説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 初めに、議題1から6まで、企画部から説明を行っていただきます。

●上場企画部長
 企画部からでございますが、資料に入ります前に、交通政策全般を所管する部長の立場で現状と今後の抱負のようなことを総括説明をさせていただきたいと思います。資料には書いてございませんが、お願いいたします。
 現在、交通インフラについて各種の工事が着々と進行中なわけでございます。この春には余部鉄橋の起工もございますし、そうしながらでありますが、順次この春には、秋までには山陰自動車道も部分開通をしてまいりますし、地域高規格もということでございます。
 20年度末になりますと、21年の春でございますが、米子空港が2,500メーターになりますし、また姫鳥も21年には順次開通をしてまいります。22年には、余部が開通をしていくわけであります。つまり、この3~4年の間にいえば交通新時代を迎えてまいります。
 したがって、これから3~4年の間、我々は何をしていくのかということになりますが、この厳しい財政難の中で着々と投資をしてきた新しい交通インフラを生かしていくということになろうと思います。
 その際、私は3つのポイントを考えておりまして、1つは、そういうものを複合的に生かす、例えば東京から鳥取空港におりまして、JRを使って米子、境まで行って観光して米子から帰るとか、荷物の物流であるとか、そういうことを複合的かつ戦略的に生かしていくというのが、これが第一であります。今までは米子に飛行機が飛べばいい、鳥取に飛行機が飛べばいい、「スーパーはくと」が走ればいいということでありました。それを複合的に組み上げるというのが課題だと思っております。
 次に、地域密着型のバスでありますとか、JRもそうでありますが、ローカル交通であります。これを住民の立場でよりよく効率化していく必要があるのでありますが、その際には絶対地方財政のことが避けて通れません。つまり単に補助金がカットされていくことでは維持ができませんので、財政上の負担の利用と応益の関係でありますが、これを整理をしながら住民運動をやっていくということが2点目であります。
 3点目は、CO2、エネルギー上の問題で、なるべく公共交通機関を使うということになろうかと思います。きょうも企画部と文化観光局と県土整備部が来ておりますけれども、庁内でもそういう問題を連携をとって進めております。これはお互いが関連しておりまして、縦割りでなかなかできない問題でございますので、そういう意味でこの特別委員会も設置していただいて随分励まされたといいますか、勇気づけられておりますので、今後ともそういう視点での御指導、御鞭撻を賜りたいと思っております。
 それでは、資料に入りまして、概要を私の方から説明をして、担当の課長から補足をさせますので、よろしくお願いいたします。
 1ページは、ノーマイカー運動でございます。従来毎週水曜日というようなことでやっていたのでありますが、全くぱっとしませんで、なぜぱっとしていないのかということを職員から意見を伺いました。そうしたら、やはり水曜日だといっても、まずバスも汽車もないところから来る職員がおります。これではもう車に乗るしかないということ。水曜日といっても家の事情があって車を使わないといけないという人もあります。そうするとまず汽車やバスに乗れない人は参加しなくてもいい。それからやれる人は水曜日でなくてもやれるときにやればいい。そうしてやったことが自分で達成感があるような仕組みに見直さなければならないということで、所要の改正をして4月1日から大々的に向かおうと思っております。詳しくは交通政策課長から説明いたします。
 2ページでございます。バスの見直しでございますが、予算をお願いしておりますが、昨年の10月から見直しをしておりますが、引き続き見直しを継続しておりますので、4月からの状況について先般会議をしておりますので、これも課長から説明させます。
 なお、いろんな財政措置を活用しようと思っておりまして、宝くじなども使っていきますが、特別交付税についてもコミュニティーバス、小さなものについても措置をされることになりましたので、杉根委員からも倉吉のことを常々おっしゃっていただいておりますが、役場の方と協議を進めてきつつあるところでございます。
 3ページは、若桜谷の公共交通、若桜線の今後のありようをめぐっての協議の状況でございます。
 枠囲いをしておりますが、八頭町と若桜町がどうするかを考えるに当たって、少し第三者というか、学術的な見解が聞きたいという思いがあって、喜多教授、もともとは鳥大の工学部の教授でございまして、今は神戸大学に転出されましたが、喜多さんを会長に関係機関に委員になってもらってということで今スタディーをしております。いろんなアンケートをしたり調査をしておりまして、この後まとめてこの委員会が両町並びに若桜鉄道、地元住民に提言をするということなり、それをスタートに検討が始まっていくわけでありますが、幾つかのケースを想定して状況を検討中であります。私も委員で入っておりますけれども、住民の意見の反映がかなり不十分だという感想もありますし、鳥取市がもっと入っていただかないと、若桜鉄道、八頭の子供は湖山まで学校に通っておりますから、そういうことも含めて鳥取市さんの参加が必要ではないかということを県としては思っております。
 先般あった会、私出ておりませんで、課長が代理出席しておりますので、これも課長から御報告をいたします。
 5ページは、フリーゲージトレインでございます。石黒議員の御質問にもありましたように、県議会の皆さんには随分お世話になりまして、経過もありますし、今も協議会があるわけでございますが、かなり多額の経費が見込まれるわけでありますので、当然国やJRにも負担を求めるにしても、地方自治体として負担にたえ得るかどうかということも含めて少しおさらいをしておきたいということで書いておりますので、これも課長から説明をさせていただきます。
 6ページは、米子空港の問題であります。これは私から少し詳しくお話を申し上げたいと思いますが、1年半前であります17年の8月に空港駅のことが全く話が進まなくなってしまいまして、知事の方から企画部長でちょっと調整してみてよという宿題がおりました。JRが今会議に出てくださるようになりましたけれども、結局「出雲」号の廃止だとかいろいろございましたように全く協議に出てこないので、JRが会議に出てこないということがまず第1点でしたし、米子市、境港市さんが会議に出ると負担がふえるみたいな感じがありまして、これもすこぶる消極的だったということで、私の方が主催をして関係のトップの方に来てもらって17年の8月、10月、去年の今ごろ3回目をやって、そうはいってもやりましょうよという土俵をつくりました。
 そうしておりましたら、国土交通省の中国の2つ支局、一つは運輸支局、元運輸省であります。観光側面。もう一つは、整備、これは建設省の側面が調査をやるということになって、これが美保飛行場アクセス高度化委員会なるものでございまして、この1年間に5回やって、先般も5回目がございました。間もなく6回目があるでありましょう。
 検討の結果が出てまいります。これはあくまで国交省が飛行場の中を通路を渡すのにどうかということでありますから、これからしなくてはいけないのは我々が、県はどうするか、市はどうするか、空港ビルはどうするかということを我々が主体的に判断をしていく、そういうことになるのであります。そういうことで1年ぶりになりましたけれども、私の方が関係者の方に集まってもらって、国交省の検討を踏まえてどうするかというおさらいをしたのが先般の会でございました。
 4番目として、協議したこと、確認したことを大きく2点書いております。
 一つは、JRの境線の空港新駅ができたときにどのぐらいの利用を見込むかとか、あるいはどういうふうに利用促進するかという課題であります。運輸局さんの方では、現在40万人の利用者を65万人までふやす。かなりふやす。ふやせるだろう。それは地元がみんな総がかりでやってくださいねと。そのぐらいふえればJR空港駅を利用する人が年間8万3,000人ぐらいになるでしょうという、絵にかいたもちのようなレポートをつくっていらっしゃるわけです。それはだれがするかというと私どもがしなくてはいけないわけで、提案を受けたらいよいよ本腰を入れてしなくてはならないのだが、ではそのためにはどこが事務局をして、だれが会長で、だれがどうするのかということをやろうよということをこの間確認いたしました。そしてJRは、ダイヤをきちんとしていただきたいし、県内にも首都圏にも認知度を向上していくということで、ほかの空港の事例などを参考にしながらこれからいよいよそういうことを始めていきたいと考えております。
 次に、空港の駅から空港までの通路でありますが、常任委員会でも御説明しておりますようにA、B、C3案がございまして、Aは地面を行く、Bは県道をまたぐところだけ通路をつくる、Cは高架で行くという3案ありまして、国交省の方がまだ検討中といえども、どうも全部2階というのは費用対効果からしてちょっと難しいのではないかというような雰囲気であります。我々としては、関係者で協議をいたしましたけれども、駅のことが、駅の入り口だとかプラットホームがほとんど検討していない。もうちょっとこれは検討を詰めなければいけない。それから県道を渡るようになっていますけれども、斜めに行くとか、いろんな構造がほかにもあるでしょうとか、あるいは空港ビルをぶち抜かなければいけないですけれども、だれもまだそれを計算しておりませんので、そういうことも計算しなければいけないというようなことで、検討が足りていないところを洗いまして、それの作業を今しているところであります。これを3月下旬にはあらかたのところをめどをつけて、4月になりましたら新しい知事、新しい議会に御相談申し上げて可及的速やかに方向を探ってまいりたい、このように思っております。
 最後に、7ページは、鳥取・岡山両県の情報ハイウェイがいよいよつながる見込みになりましたので、これも所管課長から報告をさせます。

●平井交通政策課長
 資料の1ページに戻っていただきまして、ノーマイカー運動につきましてですが、これは先ほど部長が申しましたようになかなか実効が上がらないということで、職員アンケート等を実施いたしました。1,325件の回答等がありまして、改めて仕組みを検討いたしました。
 上に書いてありますのは、このノーマイカー運動が県職員の間で広く展開していくとCO2の排出量の削減だとか交通渋滞の緩和だとかという、そういう正の循環、正の連鎖になっていい方向に向かっていくのではないかということを頭に描きながら検討をしていっておるものであります。
 運動の仕組みをそこに書いておりますが、希望する職員が通勤手当の申請、それから時差出勤の申請等書いております。その下の方に支援策というふうに書いてあります。そこと両方見ていただければと思いますが、まず通勤手当につきましては今議会に条例改正、職員の給与に関する条例の改定の議案を提出をいたしております。3回程度の実費支給ということで条例を改正する予定にしておりますし、それから時差出勤も適用するというようなこと、それからパーク・アンド・ライドの駐車場の情報提供ということで、これは市町村と何回もお話をしまして、今のところ10件程度ですが、市町村からも使っていいよというお話をいただいております。こういったものを職員に情報提供してやっていこうというふうにしております。何よりも時間外勤務の縮減が一番大事だと思っておりますので、これらも所属長の認識を改めて徹底しながらということで進めていこうと思っております。
 これにつきましては11月に幹部会でも報告をしておりますが、改めてきょう幹部会で報告をして、職員への周知を図っていくというふうにしております。
 実際に今までは参加してくださいというだけでしたが、一番下に書いてありますようにデータベースをつくりまして登録をしていく。登録したことによって杉の木が何本削減されましたといいますか、切られるのが少なくなりましたというようなデータベースにしようとしております。例えば具体的に言いますと、今、河原町から県庁まで15キロとして、往復30キロ、月3回、年36回、これを公共交通機関を使ったとしますと、車の燃費にもよりますけれども、リッター10キロとしますと大体17.8本の50年生の杉の木の伐採が減るというようなことを思っておりまして、そういうデータベース、どれぐらい減ったというようなことで職員の意識づけにもしていこうというふうに思っております。
 2ページでありますが、生活交通確保に係る地域協議会についてであります。
 協議事項のところに表を掲げておりますが、先般の見直しで広域バス路線の補助対象から外れたものが86路線ありました。その10月の時点で左側に書いておりますように見直しを、一部改編等やって、現状どおりというものが52路線残っておりました。今回4月の路線の改編におきましては、そこに書いていますように一部改編9路線とかいろいろ進めてまいっております。
 その中では、廃止のところに8路線というたくさんの廃止になっておりますが、そこの米印をしております八郷線とか二部線、これらにつきましては表の下に書いておりますように伯耆町が独自の見直しをしておりまして、町営バスでデマンド運行するということで全面的にこの路線については廃止するというようなことで、見直しが随分進んでいるところもあります。
 新規で美保関・境港線というふうに書いていますが、これは新たに美保関と、それからJRの境駅まで、さらに済生会病院までを結んだ路線を松江市が主体で走らせるというものであります。一部境港市が負担をいたします。
 国庫路線についても主に土、日、祝日の増減を図るということで見直しをしております。
 その会議で提案いたしましたのは、地域公共交通会議の設置についてということで、基本的に市町村内の路線等につきましては、市町村が地域公共交通会議を設置してみずから議論して決定していただく。そのことによっていろんなことが規制緩和されてきております。現在その会議を設置しておりますのは、智頭町、伯耆町、日南町、日野町という4町村でありまして、それ以外の市町村について設置の要請をいたしております。
 その下でありますけれども、これは各単独の市町村の路線の話でありますが、広域にまたがる路線につきましては鳥取市と例えば岩美町といったところで共同で会議をしていただいて、それを我々県が主催しますこの地域協議会の分科会とすることによって議論をそこで集中的にやっていただく。県の主催する地域協議会を全県で一本化して、そこで報告をいただくというような簡素化を図ろうとしております。
 報告事項につきましては、現在の見直し状況等の報告をいただいておりますし、鳥取市もおくれている分については遅くとも20年までには見直しを行うような意向を示されております。
 3ページでありますが、若桜谷の公共交通を考える協議会。
 これにつきましては趣旨等につきましては部長の方から御説明いたしましたが、これが第4回であります。アンケート結果等も今回やりました。
 公共交通体系の検討の経過、下の(2)でありますけれども、18年の7月19日の第2回のときに9つの検討案というのが示されております。しかしながら、先ほど部長も申しましたように住民の意見というものが全く反映されていないというような厳しい意見もありました。
 4ページの方に第3回の協議会の状況を示しておりますけれども、ここでも9案を5案に絞っておりますけれども、やはり経営面での赤字が多いとか少ないとかというような視点が多くて、全く住民ニーズというものが反映されていないではないかということを盛んに申しております。そうはいってもなかなか検討が進まないので、最終的にはこれは八頭町、若桜町がその提言を受けて、では来年度以降実際にどうあるべきかということを主体的に考えていくということで、今回までの4回の議論を踏まえてまとめられた提言をもとに来年度以降議論を深めていくということになります。
 3月5日の議論の中では、その表の2、3、4というところ、枠囲いしておりますけれども、若桜鉄道を郡家どめにして幹線バスを廃止し、主にフィーダーを残して運行していく、あるいは若桜鉄道を廃止して幹線バスを鳥取まで行く、あるいは若桜鉄道を廃止して幹線バスを郡家どめにするといった、主な3つの案を中心に現状どおりだとどうなるかといったことの方向でまとめるというふうになっております。
 利用促進策は、そこに提示をしてありましたけれども、実際現実的でないような利用促進策も書いてありまして、バス事業者が本当にできるのかというようなことも具体的な検討が進んでいないというようなまとめ方でありまして、なかなか本当にこれで議論が進むのかというのは出席した私としてもなかなか不満の残るところでありました。
 5ページでありますが、フリーゲージトレインの現状につきましてですが、現在国におきましては技術開発が進んでおります。11年から試験がなされておりまして、そこに山陰本線というふうに書いていますが、11年に米子~安来間で試験走行をしております。その後、アメリカ等で試験走行いたしまして、本年度末に完成する新型車両で来年度から九州新幹線の方で高速走行試験を3年ぐらいかけて行うということになっております。
 実際にそれがでは伯備線へのフリーゲージトレイン導入についてはどうかということでありますが、平成11年、12年に鉄道建設公団の方で調査をした内容の概要をそこにまとめております。整備費としては約750億円。アプローチの建設に140億円。これは岡山駅の西側の車両基地にアプローチを建設するとして140億円。在来線を高速化する必要がありますので、これが610億円、キロ当たり約2.8億円ぐらいかかるという試算であります。これをショートカット等をするということで計算をしておりまして、ショートカットをしないとした場合には190億円ぐらい、これは0.9億円ぐらい、キロ当たりというような試算をしております。
 これをやったことによって速達性がどれだけ向上するかということでありますけれども、そこに書いておりますように新大阪から出雲間が約22分、それから岡山~出雲間が19分ということでありまして、先ほど言いましたショートカット等しない場合には新大阪~出雲間が10分、岡山~出雲間が7分というような試算が出ております。
 智頭線へのフリーゲージトレインの導入の検討についてでありますけれども、これも11年に調査をいたしております。これによりますと整備費は約727億円。これもアプローチの建設として600億円。これは姫路あるいは相生から姫路間のどこかでアプローチを建設するということで想定をいたしております。それから在来線の電化、これにつきましては上郡~智頭間67億円、これは電気工事を主にやる。トンネルは電化対応済みでありますので、主には電気工事であります。因美線の方は60億円ということで、これはトンネル等含めて60億円を見込んでおります。
 速達性につきましては、この調査自体が平成11年の調査でありますけれども、平成15年に高速化の整備をしておりますので、現在の所要時間の即30分の短縮になるということで見込んでおります。
 6ページにつきましては、部長が御説明いたしましたので、私の方からの説明は省略させていただきます。

●寺坂情報政策課長
 7ページをお願いいたします。鳥取・岡山両県の情報ハイウェイの相互接続についてでございます。
 両ハイウェイは、これまで独立したネットワークということで運用してまいりましたけれども、このたび国の道路管理用の光ファイバーが開発されたことに伴いまして相互接続のめどが立ちましたので、御報告申し上げます。
 相互接続につきましては、これまで議会でも議論をいただきました。ハイウェイの整備の段階、14年のあたりから相互接続に向けて準備を進めておりましたけれども、岡山側の一部区間で工事が進まないということで、これまで接続が伸びたものでございます。
 まず1つ目の接続の意義としまして、県域を超えた両県の広域連携が促進されると思われます。
 2つ目、相互接続の時期でございますけれども、本年の4月中旬を予定しております。
 3つ目に、これに係ります鳥取県側の経費としまして、83万2,000円、国に対する賃借料という形で標準事務費の中で対応する予定でございます。ちなみに、これをそのまま民間事業者の方からお借りした場合には、コストで9倍以上の差があるということでございます。
 4つ目でございますけれども、相互接続によって期待される利活用の例としまして、まず行政利用の1つ目としまして、共同アプリケーション、共同のシステムの開発であるとか利用が考えられます。これにつきましては、昨年の中国地方知事会でもシステムの共同開発あるいは利用について広域連携を進めるというような話し合いをされております。
 続きまして、行政利用の2つ目でございますけれども、防災情報の共有ということで、岡山県に人形峠の環境技術センターがございますけれども、岡山県がここと接続をする予定でございまして、三者間でデータの共有が図られるということが期待されます。
 3つ目としまして、教育機関での遠隔授業というものが期待されるというものでございます。
 民間利用につきましては、これは以前からも事業者の方からも要望いただいていたところでございますけれども、県内のプロバイダーが岡山市内から上位のインターネットの回線に接続することによって、現在鳥取から接続しているよりもより安価な接続が可能になるということで、その接続に期待をされております。
 2つ目に、鳥取県内の情報産業の企業が岡山県の企業に向けて地震対策あるいは災害対策でデータを鳥取県側に置いたらいかがですかというような企業セールスということも可能になるし、準備を進めているということでございますので、こういった利用も期待されるというものでございます。当然岡山、鳥取企業間での相互利用というものも見込まれるところでございます。
 5つ目としまして、今後の利用につきましてどういうような対応かということでございますけれども、相互接続の開始を広く企業に呼びかけ、さらに行政分野での利用も進めるために両県関係機関で検討してまいりたいと思います。
 さらに市町村アクセスポイントの開設についても進めていきたいと考えております。

◎廣江委員長
 次に、議題7につきまして、青木文化観光局長から説明をお願いします。

●青木文化観光局長
 お手元の文化観光局の資料でございますが、立栄航空による初の19年春の台湾プログラムチャーター便運航計画についてでございます。
 本県では、海外のお客様ということで韓国、それから台湾に力を入れてやってきているわけであります。特に台湾につきましては、定期便の就航空港というのが広島とか関空にあるのですが、本県は比較的距離がそこからあるものですから、チャーター便の誘致というのが大変有効な手段ということでありまして、力を入れてきております。
 また、そのチャーター便のやり方も、例えば鳥取の空港だけでイン・アウトということになりますと、4泊5日が主流という台湾の観光商品の中ではなかなか厳しいということで、他空港との組み合わせということを重点に置いてこれまで取り組んできておりました。
 一番上にも書いておりますけれども、これまで16年から18年までの間、主に高松空港との組み合わせでエバー航空が就航しておりました。
 下の4のところに実績も書いておりますけれども、大体8割、9割という、この業界では大変驚異的な搭乗率ということで、人気のある商品ということであったのでありますけれども、これが18年以降エバー航空が機材が大型化されまして、米子空港と、それから鳥取空港で受け入れができない状況になりまして、これに対応して比較的小さい機材を持っている航空会社の方に誘致活動を行ってきたということでありまして、その一定の成果として今回ここに掲げているようなチャーター便の運航が決定されたということでございます。
 運航を予定しております立栄航空というのは、これはエバー航空の子会社でございます。
 現在決まっておりますのが、この表に書いてございますような10組のお客様を高松に入ってもらって米子から出ていくとか、あるいは逆とかというようなことで4泊5日の行程で来ていただくというのが決定をいたしております。
 初めての立栄航空のチャーター便ということもありますものですから、2に書いておりますように初便が運航しますときには、米子航空に初めて来るときには歓迎式典を行ったりとか、あるいはお土産を贈呈するというようなことで歓迎の意をあらわしたい、そんなふうに思っております。
 今後の展開ということでありますけれども、3に書いておりますけれども、これまでの本県に来たパターンというのは、4を見ていただいてもわかりますとおり、春と秋というのがメーンでございました。実は台湾の観光のトップシーズンというのは2月の旧正月、それから夏休みというところがメーンなのであります。これまではどういうことだったかといいますと、対日本の観光でいいますと九州のテーマパークというのが一時期ブームになりまして、それが今ちょっと下火になりつつありますけれども、北海道がやはり今ひとり勝ちという状況でありまして、夏場は北海道にチャーター便の機材がずっと使われていたということでありまして、逆にいうと北海道に余りお客さんが行かない春、秋にほかの地方のところに機材が回りやすかった、こんな側面もあったわけであります。
 業界としては、やはり北海道がこのままずっと成長し続けるかということになりますと、次の魅力というのを探しておきたいという台湾の旅行業界の方の思惑というのもありまして、我々としてもぜひそこのところとマッチして運動を展開したいということで、今回民間の業者とも一緒になりまして夏の観光の魅力をPRするということで誘致を働きかけたいと思っております。
 一つには、3月18日に北栄町で青山剛昌ふるさと館がオープンしますので、これを夏のファミリー層にもぜひ売り込んでいただきたいということもPRしたいというふうに思っております。
 また、ここにはちょっと書いておりませんが、あわせましてマンダリン航空という中華系の子会社の方にも、チャーター便をやってもらえるようにという働きかけも強めていきたいというふうに思っております。
 またさらに、これまでは今回のチャーター便のプログラムを見ても米子空港がメーンということになっているわけですけれども、本県には鳥取空港というもう一つCIQの施設とかそういったものを備えた空港がありますので、この鳥取空港のエアポートセールスもこの機会に行いたいというふうに思っております。と申しますのが、今後高松の組み合わせ以外のバリエーションというのをやはりふやしていかないといけないのではないか。そしてパイをふやしたいというふうに思っていまして、例えば広島、関空といった定期便と組み合わせてチャーター便を運航するというようなことでありますとか、あるいは前回ちょっと年末に私、台湾に行かせていただいたときに話が出たのですけれども、山陰だけでチャーター便ができないか。例えば鳥取空港に入って島根側の空港で出るとか、そういったパターンの商品が組めないかというような提案も実は先方の旅行業界からあったものですから、そういった布石も兼ねまして、また4泊5日以外の短期的な旅行商品というのも今後はふえると、そういった備えもありますので、ぜひ目いっぱい鳥取にある2つの空港というものを駆使しながら誘致をしていきたい、こういうふうに考えております。

◎廣江委員長
 それでは、ただいままでの説明に対して御意見、御質問等ございませんか。

○上村委員
 交通政策課にお尋ねしたいのですが、今のフリーゲージ、ショートカットというのは案はどの案ですか。ルート。今鉄道の路線をショートカットするのですか。

●平井交通政策課長
 具体的にまだそこまでは検討の段階ではありません。大ざっぱにこれぐらいと。


○斉木委員
 米子空港を検討してもらっておりますが、新空港駅と米子空港とのアクセス、今いろいろ費用対効果で検討をしてもらっておりますので、それは一番利用しやすくて費用対効果の上がるものがいいのでしょうけれども、雨、風にぬれないようにということが一番の大前提だと思います。
 それと境線の利用ですけれども、今65万人になると8万3,000人ぐらい利用するではないかということでしたけれども、確かに米子~鳥取間、我々も今よく利用しております。ダイヤが本当に利用しやすい、今のノーマイカーデーと一緒です。利用できやすい時間帯とか、そういうダイヤを組めば利用者はおのずとふえてくるというのは今までの山陰線を見ていればわかります。特に米子と境港というのは、お互いに夜おつき合いしても帰るのが大変だということで、その話はよく会合の席で出る。代行を利用すると飲み代より高くなるというような話で、そうすると米子と境港近辺の人の交流が境線の利用を促進するようなダイヤが組めれば非常にふえるということがあるので、ぜひそういう予測が出ている以上効果があると思うのです。
 一番のがんは、米子駅のバリアフリー化が進まない。とてもではないが、空港駅が新しいのができても、あの階段を大きな外国用の荷物を担いでガタンガタン上がるような人はなかなか苦労が、大変ではないかということで、そのあたりを今最初言われたようにこれからの交通政策は複合的なことを考えてやっていくということになると、今倉吉が進んでいるから言いにくいのだけれども、たまたま米子市に土地があって米子駅があって、地元だから橋上駅は市でやりなさいよという、今全国的にそういう理屈なのだけれども、そういう複合的なことを広く考えれば県民が広く利用する、あるいは中国地方の人が広く利用するのは米子駅。そうするといろんな問題点がある中を、全体でしっかりと支援してやっていくというような複合的な考え方ができないものかどうかということを部長にお聞きしたいと思います。

●上場企画部長
 米子駅の問題を含めたトータルな進め方ということでございます。
 御意見のとおりだと思っております。何よりJRとよく話し合うというのが大事でございますので、去年の今ごろは「出雲」の廃止以降常任委員会でもいろいろ議論いただいて、おかげでこの1年間本当にJRといろいろ話ができるようになりました。
 米子駅は、もとをただせば米子の後藤家が寄進をされて、後藤工場も含めますと莫大な面積で、JRが民間になりましたので、固定資産税をかなりの額を米子市に納めていらっしゃるわけです。そういう構図の中で議論をしていくということが大事であります。
 先般、1月に米子駅の津山街道踏切というのがありまして、あかずの踏切があって、それの改良工事で起工式がありました。実はこれはちょっとJRさんの公表の仕方がまずくて、単なる踏切の改良みたいなことなのですが、境線も絡んでおりまして、というのは今境線は0番ホームに着くのですけれども、倉吉の方から行って3番線か4番線におりれば階段を渡って0番線まで行かなければならない。これは松江から来ても一緒ですが、この境線が3番、4番ホームに入るようにする改良も絡んでおります。そうすると山陰線で来て、おりたらホームの向かい側で境線が待っていることになりますので、それも含めた改良工事でございます。
 これは、もとをただせば広い米子駅の中をいろいろ利便性をふやしていく必要にJRも駆られておりまして、あの駅舎もかなり老朽化をしているのであります。そういうことでJRさんサイドのニーズはそういうことをやっていきたい。その際、例えばダイヤのことでありますとか、そういうことは我々と協議をしたいというJRサイドのニーズもございますので、そこに市も含んで検討していくということで、カメのようでありますけれども、1歩ずつ改善を図ってまいりたいと思っております。
 なお、境線は、私も実は乗ったことがありませんでした。日吉津の上場としては境線に乗る必然性がなくて乗ったことなかったのですが、企画部長になって乗ってみましたら、これは何とすばらしい線路かなということで、弓浜半島をとことこで畑の中を行くわけでありますから、本当に魅力的なのだろうと思います。これから期待できるのではないかと思います。

○福間委員
 5ページのフリーゲージトレイン、今まで進んできているのが議会の三県協議会の主導型であったり、要は利用者である住民の皆さんの要望みたいなことというのをぼちぼち問題提起をして、この工事、本当にこの事業というのがこのまま進むのか、その後の対応や財政的なことをどうするのですかみたいなことを広く皆さんに周知をして理解を求めるということをしていかなければ、結局政治主導でフリーゲージトレインが走ってしまって、あと例えばでき上がったところをどこがどう責任を持つのですかみたいなことというのがちょっと置き去りになっている部分があるような気がしますので、これからの部分というのは、私ども議員もそのことを十分これから踏まえていかなければいけないと思うのです。本当に住民の皆さんもこのことを望んでいるのかどうなのかというのは若干ちょっと難しいような、もうちょっと周知が図られていない。JR側もこのことに本気で乗っかっていけということなのか、仕方なしに嫌々ついてきているみたいな部分というのもありはしないのかということを含めて、住民の皆さんへどんどん広報をし、理解を求めるということが必要なのかなと思ったりもするのですけれども、そこら辺どうなのでしょうか。

●上場企画部長
 これは私の感じでございますけれども、冒頭申し上げましたように姫鳥が開通したり道路もよくなります。JRサイドでいえば、智頭急行の方は今から車両の内装の改良といいますか、ということで今議会に予算をお願いしているわけですが、伯備線も「やくも」の電車の改良がこれから3~4年かけて逐次行われます。この4月には出発式もあって、多分皆さん方に御招待が行っていると思います。そういうものを生かしてここ4~5年の間は企業誘致を進めるとか、今我々が手にしつつある果実をどう使いこなすかということに全力を集中したいと思っております。
 フリーゲージの話は、その先に来る、もう一つ先に来る課題であります。その際には、利便は確かに、10分、20分早くなるでしょうけれども、それに伴って数百億円という負担が要ります。その負担もあわせてどういうふうに選択しますかというのが当然住民の皆さんに出さなくてはいけないのですが、今はまだちょっと出しがたいなと。議員の皆さんと一緒に共有をしておく、足場を踏まえて、上村委員からもありましたようにショートカットとはどういうことだとか、そういうことも踏まえてもう少し、あと2~3年ぐらいしたら住民の皆さんに出していくようなことかなというふうな感じであります。したがって、現在は、今そこに来ているものを使いこなすことに全力を挙げてまいりたいと思っております。

○野田委員
 1ページの参加した成果が実感できるデータベースの作成ということで、杉の木が何本ということなのですけれども、まだぴんと来ない部分があろうかと思います。例えば私どもが飛行機に乗るとマイレージというものがありますが、これはやはり自分自身すぐわかるから成果が上がる。それもまた使えるしというようなこともあろうかと思います。そのあたりどういうぐあいに考えておられるか、もう少し詳しく説明してください。

●上場企画部長
 この発想は、今野田委員おっしゃったとおりで、マイレージみたいなものができないのかということから、そのマイレージを何ではかろうかといったときに杉の木ではかってみようか。杉の木が何本たまったぞと、そういうことで指標をつくってみたということでございます。発想は全く一緒です。

○野田委員
 職員全体でみんなが頑張ったからこうこうこうなのだよというような程度なのか。

●上場企画部長
 もちろん個人で上場は何本したというのもわかりますし、職場でも課ごとにもわかるし、部ごとにもわかって、進度が判断できたらと思っています。1年やってみて、さらに改良を加えたらという意味合いでございます。
 杉も20年生ぐらいのがいいではないかとか、いろいろな意見があろうかと思いますので、ぜひまた御指導いただければと思います。

○横山委員
 2ページの一番最後ですけれども、僕らのところには100円バスというのがあって、路線バスより100円バスの方が安いでしょう。そうするとそういうものとの整合性というか、そういうのはどういうぐあいに考えておられるのか、これが一つ。
 台湾のチャーター便の話ですけれども、香川県の高松も大切だけれども、島根県や但馬との、観光とかいろいろなことになると、やはり山陰海岸全体との連携も大切だなと思うのですけれども、そこはどういうぐあいに考えているのか。

●平井交通政策課長
 今くる梨が100円で、それまでは普通の路線バスは最低が160円で、それを整合性を図って下げたという。逆に、なかなか苦しいところを下げているのです。実際鳥取市内ではそういう整合性を図っていますけれども、本当にではそれで収支の問題がどうかというところもありますし、それからこれからどんどん地域のことは地域で考えてくださいというと、そこら辺の広域の路線バスとの整合性ということが問題になってくるので、我々もこれからバス事業者を呼んでもう少ししっかり勉強してかからないといけないなという状況であります。

●青木文化観光局長
 連携のお話ですけれども、全くおっしゃるとおりでありまして、特に海外のお客様、台湾のお客様からしますと鳥取がどこにあるか、どこまでが鳥取かなどというのはほとんどわかっていらっしゃいません。ですから我々もイメージとしては、もう山陰全体、島根、但馬も含めたところで商品とかもセールスしています。持っていくときもそっちの観光資源も一緒にPRをやっているところであります。
 さっきちょっと触れましたけれども、やはり山陰というのが非常に台湾の人から見ると最も日本らしいところというのがあるということで、何回もリピートして来られるお客さんがやはり山陰を好まれる。これをどういうふうに効果的に商品化していくかというふうになったときに、今やっている、高松の組み合わせもこれは大変貴重な商品、大ヒット商品ですから、貴重なのですけれども、それ以外にもう少し広げたい。例えばさっき申し上げた鳥取空港を使って島根と組み合わせるとか、関空と組み合わせて但馬の方もルートに入れやすいような形にするとか、ちょっとそういうバリエーションを今回は広げるようなことをぜひやりたいと思っています。
 今回はたまたま誘致に単独、鳥取県だけで行きますけれども、これまでも島根と一緒にいろいろな動きとかもやっていますので、但馬ともいろんな打ち合わせをしながら進めていますので、情報共有もそういう形で進めながら戦略的にやっていきたいと思っております。

○杉根委員
 若桜の問題が気になるけれども、調査検討されて、結果的には利用者の負担増、行政支援しかないわけだ。道路をとめて乗れみたいな話はできるわけではないし、ある程度住民の皆さんの負担というのが大きいと思うし、我々も心配しているわけだけれども、いずれそういう形が出てくるのではないかと、僕の想像だけれども、どういう見通しですか、今の時点では。

●上場企画部長
 個人的にはこういう所感を持っておりまして、中国管内の三セクが12あるのだそうでありますけれども、黒字は智頭急だけで、あとは全部赤字であります。知事によれば、頑張って配当するようにしたという話なのですけれども、私は立地条件に恵まれているというのが最大だと思っていまして、あとは全部赤字であります。全国的にもそんなようなことなのです。それはもとをいえば、国鉄から官から民へでJRになったときに、赤字で廃止をするとなった中で地元が頑張ってということで三セクで残っているのが三セクですから、いずれはそういう運命になるのだと思います。若桜鉄道だけでなくて日本国じゅうの三セク鉄道がバンザイですよということになりますと、それでいいのかという思いが実際いたします。
 この間、話は違いますが、国土形成計画の中国ブロックの会議があって、私も広島に行きましたときに総合通信局長とお会いしまして、電波の話をしたのです。それは携帯の不感地区のことがございます。それで携帯電話も官から民へということでドコモさんとかが整備をしていくと、東京や大阪はもうかるからしまして、結局最後は中山間僻地が110幾つ不感地区が残っているわけです。ではと言うけれども、例えば岩美町の海岸があって人が住んでいないけれども、北朝鮮からスパイが来たり麻薬が流れてきたりなどするようなところがあって、警察がいたとして、警察は警察無線があるかもしれませんけれども、我々住民は携帯しかない。そうすると民間が整備をするということは異論はないのだけれども、10分の10国が見なければいけないというところもあるのではないですかと。国土形成計画というものを考える、国土という概念があるのならば、もうけにならない竹島の先の辺まで、辺境の地でありましょう。したがって、10分の10全部をお上がするというのもおかしいけれども、さりとて全部を民間だというのもおかしいので、その間のところがあるとか、大体はそこがパソコンでも何でも国の支援の話であったのでしょうけれども、やはり地方が成り立つための何かのものがないといけないのではないかと思いまして、私の私見は申し述べました。やはり知事会なども含めて地域の格差のこととかはありますけれども、三位一体改革と合併の話があっての今日でありますけれども、若桜鉄道あるいは携帯の不感地域、そういうことも含めてのありようについてはまだ議論が出ていないわけでありますから、ぜひ現場の声は国政に届けていく必要があるのではないかなと思っております。総合通信局長は、非常にもっともだというふうに感じていただきましたので、そういう事例は運輸局であろうと私の方から上げていきたいと思っております。

○杉根委員
 わかりました。
 ちょっと当時の運輸省、当時の流れが生きているわけで、利用したかったらあなたちお金を払えみたいな形でしょう。だから鉄道に対する考え方は、やはり国政の段階で議論していただいて、今お話のような形をつくっていただきたい。要望しておきます。

○初田委員
 フリーゲージトレインの話ですけれども、単純な話で山陰線は考えていないのかということです。先の話ですから、考えているか考えていないかということだけでいいのですけれども、米子や鳥取に馬で乗ってきて、鳥取や米子から今度はカメに乗りかえて山陰線をずっと横断するというか、縦断するというような形では、やはり鳥取をぐるぐるとだれでも回さないとフリーゲージトレインの意味がないと思います。ふん詰まりです。鳥取に来て、また同じ道を帰っていきましょう、米子まで来て同じ道を帰っていきましょうというようなことから、山陰線についてはどういう考えを持っておられるのでしょうか。

●上場企画部長
 一応山陰線は高速化ということで改良が、一応鳥取から島根側はするべきだということになっているわけであります。
 今の智頭急行、智頭線を使ったフリーゲージは、汽車が倉吉まで行くことになるわけです。それから伯備線はずっと向こうまで、出雲まで続いていますということでありまして、「スーパーはくと」を米子まで走らせてくれないかという県民の意見もございます。これはJRからすればそれは速達性が伯備線の方がいいので、そちらですということになります。
 これからの課題は、余部が改修したときに、まさに山陰線を京都までどういう汽車が走るかというのがイメージが大事だと思っておりまして、そちらの方のダイヤとか、今は「はまかぜ」が来ますけれども、浜坂どまりのやつを水の補給のために鳥取まで仁義で来ているぐらいで、ダイヤも本数もあったものではないのであります。だから余部改修の折にこちらサイドをどうするかというのが兵庫県との課題になりますので、そういう中で大きな課題として認識をしているということでございます。

◎廣江委員長
 ほかにはございませんか。(なし)
 では次に、議題8から10まで県土整備部から説明をお願いします。

●田所県土整備部長
 では、3点、資料に沿って要点を説明します。
 1ページ目は、毎回同じような書式で高速道の進捗状況を載せております。
 これは代表質問でもお答えしましたので、ポイントだけ。姫鳥も山陰道も、いい意味でかわりばえがしないということだと思います。悪くかわりばえがすると供用目標に対しておくれてしまうだとか、そういうことがあるわけですけれども、まず姫鳥、鳥取自動車道という名前ですけれども、次の2ページ目に、これは毎回つけております図面ですけれども、これに従って供用目標年に間に合うように工事が進められております。
 最近、いい意味で紹介しますと、真ん中あたりから姫鳥の県の用地事務所が今月末で閉所するのですけれども、いろいろ懸案だった箇所の解消がかなり進んできました。これが一つ。ただ、どうしても最後土地収用委員会で収用しなければいけない案件が残りますので、本当にここ数カ月頻繁に収用委員会を開いて審議を進めていただいているところであります。そういう状況です。
 山陰道につきましてもいい意味で前に進んでおります。
 まずは鳥取インターから先の鳥取西道路、現地の設計協議に入っていますという話はしておりました。4年間程度大満地区のルートの設定に始まりまして、いろいろ難航しておりましたけれども、最近具体的な話の協議ができるようになっていまいりました。ということで、長年やはりいろんな問題がありましたので、急速に好転ということではないのですけれども、ある程度の議論の方向性ができたのではないのかなと思っておりますので、これからもひとつそういった機運を大事にしたいと思っております。
 あと東伯・中山は、順調に進んでおります。
 名和~淀江の区間、淀江から下市ですけれども、同じように地元の設計協議が進んでおります。こちらは大きい反対もなく進んでおります。
 ということで、残りの未事業化区間を19年度に重点対策ということで国交省に強く要望しているところであります。いわゆる用地が進んでいないので、前に進めないという状況はこれでかなり解消されてきていると思います。引き続き気を緩めないように取り組んでいきたいと思っております。
 次は3ページ目、北条倉吉道路の開通式が今週末の土曜日、3月10日にあります。そういうことでございます。長年かけまして取り組んできまして、ことし雪が少なくて本当に助かったなと思っております。去年のような豪雪だったら年度内に本当にできるのかと焦りもありましたけれども、天の味方も受けまして晴れて開通式ができるということであります。
 ちなみにこの日曜日にはウオーキング大会がありまして、開通式会場に1,000人近くの人が押し寄せまして、道路が人で埋まったというふうに、うれしいことでありまして、ぜひこの道路も車で、とまるというのは言い過ぎですけれども、よく利用されて地域間の交通に役立つように期待するところであります。
 最後です。4ページ目は、米子空港の駐車場の公募がなされましたので、それに対して今月中が期限ですので、応募をするということでございます。
 これも予算の中で説明しましたので重複は避けます。向こう5年間の期間を設定して、中段以降に書いてあります予算を設定して応募するというものです。結果的に無料駐車場として管理運営するということを行いたい。そういう無料で提供するという公共性とかがきちんと評価されれば、公募の中で県が管理運営するということになるのではないかという見通しで今進めております。
 ちなみに一番下の表に書いてありますように、現在は387台ですけれども、順調にいきますと収容台数537台。経費もかなり下がる見通しです。結果的にコストパフォーマンスが倍程度というものであります。

◎廣江委員長
 ただいままでの説明に対し質疑、御意見はありませんか。

○福間委員
 県土整備部で米子駅の南北一体化、さっき斉木委員が話した南北一体化問題に絡めて、県土整備部で対応しなければならない米子駅の南側ですかね、米子市の事業策定ができなければ予算がつくとかつかぬとかという話がこの前あったでしょう。あれはその後どうなったのか。わからないか。

●田所県土整備部長
 街路を駅の表側と裏側やっていますので、今予算を重点化の枠の予算でいただいているのです。その前提は、バリアフリーの基本計画が策定されるという前提で予算をいただいていますので、それを策定されないとなると重点化の枠から外れて、予算のペースが半減する。ですから、そうならないように市の方に我々からも基本計画を策定して前向きに取り組んでほしいということを申し入れております。

○福間委員
 それがことしの2月か3月の予定だったのではないか。それはいいのか。それをずっと継続して、要はつくかつかないかということが心配なのだ。

●長本道路建設課長
 米子市の交通バリアフリー基本構想策定委員会というものを米子市の方はバリアフリー計画を今検討中ということで、この2月21日の日に第2回目の委員会があるというふうに聞いております。これに対しましては我々の県土整備局の課長が出ておりまして、その課長によりますと一応3月いっぱいを目標にしているのだけれども、できるのかどうか、なかなかそこのところはわからないけれども、米子市としては頑張っているという状況でございます。
 我々としましては、国に対して我々がどういうふうなスタンスでいくかということでございますけれども、我々としては策定委員会で練られている、策定しようということで米子市も動いておるというところをもって我々としては国の方には当たっていくというふうに考えております。

○斉木委員
 今の関連で、私も新聞で見る限り、策定はしたけれども、めどはわからないということで国の予算枠は残る。米子市が言うように、例えばバリアフリー化の策定はしたけれども、施行に当たっては財政状況が改善するまで向こう何年わかりませんというようなことで予算化はできるわけですか。

●田所県土整備部長
 都市地域整備局というところが担当していますけれども、まずはバリアフリー基本計画をちゃんと年度内につくってくださいということを求められています。それが来年度以降の予算のハードルだと思います。だけれどもそれは19年度。ですから、ではそれがちゃんと進捗しているかどうかというのは、今度20年度以降の課題になろうかと思います。だから、今、県としては19年度予算の箇所づけ作業中ですから、そこでちゃんと今市が一応検討していますので、それを前提に予算をつけてくれということを言っています。でも、後の進捗がはかばかしくなければ後で削減になるということはついて回ると思いますので、よく県からも指導したいと思います。

●上場企画部長
 補足をいたします。バリアフリー計画というのは、企画部の所管でございます。計画自体は。これは倉吉もできておりますし、どこもできておりますが、米子市はない。障害者の方の御意見を聞いて、この駅並びにその周辺の建物に障害者の方が行かれるときにどこを直せばよいのかということをつくっていくわけでありまして、計画に基づいてそれぞれの主体、県は県道、市は市道、JRはJRの建物ということでみんなが計画を立てて直していきましょうということなのです。
 駅とアクセスする県道を県は整備中なのに、肝心かなめのバリアフリー計画がないのはどうなのということで、今急ぎ策定をしていただいておりますから、バリアフリー計画自体はそういう性格のものでございますので、上がってくれば私どもがまた進達をして承認をしていくという流れでいるところでございます。私も随分関心がございまして、そのための研修会を開いたりしてきておりますので、また推移については御報告をするということでございます。

○斉木委員
 わかりました。

○福間委員
 そのバリアフリー法に基づく期限が18年度末ではなかったのかなというぐあいに、前回の資料を僕はちょっとそう見たものですけれども、19年度末なのです、それは。例えば18年度末までにもし米子市は策定しないということになったら、もう今3月だから。だけれども、そうではなしに19年度いっぱいなのですということなら、今県土整備部が言うようにリミットはあるけれども、米子市長の昨今の新聞情報などから見ても……。

●上場企画部長
 ちょっとそこは確認をいたしますが、私も直に米子市に行きまして、昨年の7月だったでしょうか、進度を早めてくださいということを申し上げたら、困ったということだけでありました。しかし、困ったと言いながらいつの間にか作業は始まっておりまして、いつの間にかカメのごとく今進んでおりますので。ということであります。
 多分期限はなるべく早くということだと思いますので、期限が過ぎたのでつくっても意味がないというものではないのだと思っております。なるべく早く進めていただきたいと思います。 ただ、補助金の方との担保になっていくと思いますので、それがこの年度末にできなければそれは困るとかというのはそっちのサイドでは出てくるかもしれません。

●田所県土整備部長
 仮に19年予算がついても、できなかったら後で……。

○福間委員
 僕の理解では、バリアフリー法はたしか22年までに工事竣工という制限がついていますよと。したがって、僕の理解が悪ければもう一遍ちょっと振り返ってほしいけれども、僕の理解では平成22年度末までに工事仕上げですよというのがバリアフリー法の基本ではないですかと。期間があったはずだ。だとすると、そのために、基本計画は18年度末までに今言われるように主体がそれぞれ責任を持ってつくるということになっているはずだ。だから、米子は遅くていけないではないかという思いが、僕の思いがちょっと間違っていたら済みません、それは。時期的なことが。

●平井交通政策課長
 目標として平成22年までに事業化というのはありますけれども、絶対にそこまでに事業を終わらなければならないということではないので、今、米子市の方で考えているのは、例えば短期的にできる事業、あるいは長期的に考えていかなければならない事業というようなことでまとめているというふうに理解しております。

○福間委員
 わかりました。

○斉木委員
 それで、県の方もしっかりと地元とも協議してもらいたいのは、バリアフリーに持っていくのは、例えば市が財政的に大変だから、JRさん、公共機関としてあなたのところがエスカレーターつけなさい、エレベーターつけなさいということがどうもちらちら話に出るわけだ。そうすると橋上駅との兼ね合いではなくして、ただ単にJRの利用者の便のためにバリアフリーをしなさいよと言っているのか、いや、それではむだだから、やはりこの際だから南北一体化の橋上駅もあわせてバリアフリー化しましょうよということで進んでいるのか、何か知らないけれども、金がないばかりにお互いに自分のところをやりなさいよというような話が聞こえてくるから、そのあたりはやはり県がちゃんと将来を見込んだ整備ということは指導しなければいけないと思っておりますが、どうですか。

●上場企画部長
 これはいろんなやり方があると思うのですが、工事の中身はです。ただ現状を見ていますと、会議に行くとうちに負担が来るので行きたくないとか、だれそれは行っていたとか、手は出しながらなかなかはっきりしないわけであります。だから、責任ある人がテーブルをきちんと囲んで、しかもそれは公開の場でいろんな選択肢を議論して、そして住民の人が判断ができるようなそういう民主主義のルールに基づいた場が設定されるように私は常々話もしておりますので、少しずつはなっていく方向だと思っていますが、まだなっておりませんので、ぜひ議員の皆さん方と力を合わせてそうなるように努力をしてまいりたいと思います。

○杉根委員
 北条湯原だけれども、岡山側が怠けていると言っていいかわからないけれども、向こうの議会と協議した後の状況はどうなっていますか。議会と両県の議長、JRと委員長の話。岡山も元気出しているという話でありまして、何らか変化があるのか。

●長本道路建設課長
 岡山県側と我々も事務的に話をしているのですけれども、その中において今お聞きしていますのは、残っているのが大体6.7キロ。現在地元の意見等聞きながら整備計画の検討を行っているというふうに我々はお聞きしております。

○杉根委員
 部長同士とか新しい知事同士とかいろいろあるけれども、議会としてもやってきて、一応の確認をしてきたわけだから、その後押しをやっているだけで、そういう意味合いでは県の方もひとつ強力に、これを抜かないとだめなのです。この間も倉吉の商工会議所の皆さんと話をしたときにも、ぜひこれは成功してくれという声が多いものだから、その辺につきまして、ぜひ強くやってください。お願いします。

●田所県土整備部長
 機会を見て隣り合う県ともやりとりをさせてもらいたいと思います。あとは地域高規格というのは山陰道とか姫鳥みたいに、ぼんと長い距離の予算はつきませんので、悪いところから、どこを改良したらよくなるのか、そういう場所を絞り込んで、例えば岡山県さんと協議をしていかないと果実が得られない。そういうところはぜひユーザーの声だとかいろんなことを言っていただければ、それをもとにまた我々も当たれるかもしれません。やはりあそこのカーブは直した方がいいよね、七坂八峠とか、あんなところだとか、そういうところに。全体をやってくれと言っていると、ああ、御意見わかりましたと、そのやりとりだけになってしまいますので。

◎廣江委員長
 ほかにございますか。(なし)
 次に、その他ですが、執行部、委員の中から何かございませんか。(なし)
 それでは、御意見も尽きましたので、これで終わりまして、執行部の皆さんにはお帰りいただきまして、委員の皆さんにはお残り願って、御相談したいことがありますので、よろしくお願いします。(執行部退席)
 それでは、皆さんにお諮りいたしますけれども、報告案を皆さんのお手元に配付しておりますけれども、こういう形でよろしゅうございましょうか。何か御意見ありましたら。

○野田委員
 異議はないですけれども、今、福間委員がおっしゃったような件や、それからせっかく地球温暖化、CO2の削減を加味した形で一生懸命ここの中にも頑張った報告がされているわけですから、先ほどあったわけですから、そういったものを最後のところに、例えば高速道路を初めとする交通インフラ及び情報通信インフラの整備はなどというところから、これもCO2の削減を加味した方向において実現に向け積極的な取り組みが必要であることと認識しているというようなことで、ちょっと頑張ったこと、それからこれから必要なことということも入れた方がいいではないかなと私は思うのですけれども、いかがなものでしょうか。

◎廣江委員長
 今の御意見よろしゅうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 では、そういうふうに少し訂正をさせていただきたいと思います。
 ほかにございませんか。(なし)
 それでは、訂正をさせていただいて報告をさせていただきます。
 これをもちまして委員会を閉会したいと思います。どうも御苦労さまでございました。
 

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