◎横山委員長 ただいまから経済産業常任委員会を開会いたします。 本日の日程は、お手元に配付しております日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。 それでは、会議録署名委員を指名いたします。 本日の署名委員は、小谷委員と興治委員にお願いします。 それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。 まず、付託議案に対する質疑、討論を行っていただきます。(なし) ないようですので、採決を行います。 この際、付託議案を一括して採決したいと思いますが、これに異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) では、採決をいたします。 賛成の方、挙手をお願いします。(賛成者挙手) 挙手全員であります。 よって、本委員会に付託された議案は、すべて原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 続いて、報告事項に入ります。 議題1、大山フェア「KIHACHI 鳥取大山を料理する」の開催について及び議題2、とっとり産業遺産シンポジウムの開催について、網濱経済政策課企画推進室長の説明を求めます。
●網濱経済政策課企画推進室長 資料1ページをお願いいたします。大山フェア「KIHACHI 鳥取大山を料理する」の開催についてでございます。 大山周辺には、大山地鶏ですとかとてもいい食材があるわけですけれども、首都圏では大山自体の知名度が低くて神奈川の大山(おおやま)と間違われたりということで、なかなか「だいせん」と読んでもらえないというような状況があります。 ということで、このたび首都圏におきまして鳥取や大山の知名度向上を目指して、銀座にございます高級レストランKIHACHIさんとタイアップしましてキャンペーンを展開しようというものでございます。 今回のフェアは、ローソンさんの紹介により実現いたしたということでございます。 期間ですが、3月13日から4月10日までの約1カ月間、東京銀座のキハチ銀座店におきまして、大山山ろくで育った食材を中心に期間限定コースメニューを提供するということでございまして、8,400円ということでございますけれども、採用予定食材として大山地鶏ですとかどんぐり豚、ハタハタ、白ネギなど、こういった食材を中心に創作料理を提供していただくということにしております。 また、フェア開催に先立ちまして、3月12日にキハチ銀座店でオープニングレセプションを実施いたします。百貨店ですとか流通関係者の皆さん、観光産業ですとか、あるいは食材・料理関係のマスコミ関係者の皆様を招待してレセプションを開催するということで、イメージ映像による大山のPRと創作料理のお披露目というようなことを予定しておりまして、なお、この事業は鳥夢カムトゥルー事業で執行したいというふうに考えております。創作料理のメニュー開発ですとかレセプション関係経費あるいはチラシ、メニューリーフレットといったような中身で、全体で230万円程度を予定しております。 次に、2ページをお願いいたします。とっとり産業遺産シンポジウムの開催についてでございます。 産業遺産といいますと耳なれない言葉かもわかりませんが、下にちょっと説明を書かせていただいております。国家や社会の近代化を支えた産業、土木、交通に関する建築物・構造物などの遺産のことということでございます。 きょうお手元に別紙でこういう全国の産業遺産事例と、あとシンポジウムのチラシの方をお配りしております。これで見ていただきますと全国的には富岡製糸場ですとか軍艦島ですとか、あるいは県内ですとこういう旧中国電力の江尾発電所といったようなものがこれに相当するということでございます。 今回シンポジウムの開催ということになりましたのは、とかく日本では古いものをやはり放置したり壊したりということが進みがちでございます。ただ、このように近代化を支えたこういう施設とか設備にはやはり産業遺産としての価値もあるのではないかという問題意識でシンポジウムをやってみようということでございます。 日時は、3月15日、西部地域、西部一円におきまして、第1部を産業観光ファクトリーツアーと称しまして、益尾酒造さん、こちらは明治から続く醸造工程とかを見ていただくというようなことでございますし、菊水フォージングさん、こちらは刀かじの伝統を受け継ぐ技術を持った方ということで、その技術が今も生きているということでございます。 これを1部といたしまして、その視察を終えた後に、先ほどちょっと1枚物で見ていただきました旧中電の発電所を会場に「産業遺産を考える」ということでパネルディスカッションを予定しております。パネリストとして、サントリー広報部の方、それから県史編さん室の委員をしていらっしゃいます鳥取大学の岸本助教授、それから経済同友会の野口委員長、こちらは西部経済同友会の方で産業観光化検討特別委員会というのを立ち上げられまして、これから産業観光について研究されていくということでございますので、そういったいろんな分野の皆さんに御参加いただいて産業遺産としての活用の可能性についてお話をしていくという予定にしております。
◎横山委員長 次に、議題3、企業進出について、白石企業立地課長の説明を求めます。
●白石企業立地課長 資料の4ページ目をお願いいたします。企業進出についてでございます。 シンフォニーエレクトロニクス株式会社が鳥取市に進出されました。先週の2月22日でしたけれども、調印式を行ったところでございます。 この会社は、サンシン電気といいまして、資料の下の方に書いているのですけれども、東京の会社なのですが、その関連会社として設立をされたものでございまして、電気製品の電源の部分に使います高性能の電子部品を開発する会社でございます。 平成19年春、この5月に技術者5人でスタートされる予定でございまして、産技センターの中でスタートをされます。 当面は協力工場ということで鳥取、島根、石川でもって、製造はそちらの方でされるということでございまして、2011年には売り上げ60億円を目指すと、非常に夢の大きな会社でございます。 コンセプトとしましては、とにかく世界初、世の中にない製品を生み出そう、開発しようということでございまして、将来的には自社工場を鳥取に設けようということで意気込んでおられます。 この会社が鳥取進出をされた理由でございますけれども、一緒にそういう技術開発をできるスタッフがいないかどうかということを探しておられたときに、鳥取県内でそういう思いを持っている人たちが見つかったということで、そういう人の関係ということと、県が今県内産業の高付加価値化ということを進めておりますけれども、その辺の考え方が世界初をとにかくつくろうというこの会社の考え方とマッチして鳥取進出を決められたということでございます。 調印式のときにこの社長様が、とにかく優秀な技術者がいれば、開発部門なので東京とか大阪でなくてもどこでもいいよというお話をいただきましたので、今後こういった技術力のある企業を誘致したいなというふうに考えております。
◎横山委員長 次に、議題4、第9回全国和牛能力共進会200日前記念イベント『とりモーシンポジウム』の開催について、山根農林水産部参事監兼和牛全共室長の説明を求めます。
●山根参事監兼和牛全共室長 農林水産部の資料をごらんいただきたいと思います。3月が200日前ということになるものですから、記念イベントということでシンポジウムの開催を計画したところでございます。 私ども1月に西部総合事務所に移ったときに、一様に地元の各経済界の皆さん方からまだよくわからないというお話をちょうだいしておりまして、これではいけないということで、まず一般県民の皆様というよりは20万人を受け入れていただく観光あるいは商工関係者の皆様方に、この全共というものをよく知っていただきたいという思いで開催するものでございます。 3月17日、午後でございますけれども、コンベンションセンターの小ホールで開催したいと思います。 内容としまして、まず昔から牛馬、大山寺ということが歴史的な結びつきが強いということがございまして、牛の歴史にスポットを当てたいと思いまして、大山寺の住職、大館宏雄さんの方に御講演を賜りたいと思っております。「牛に引かれて大山寺参り」ということで、ちょっとしゃれたネーミングにしておりますけれども、特に鳥取県西部、大山とこの牛のかかわりということを御講演いただくという予定にしております。 パネルディスカッションでございますけれども、大山にかこつけまして、今度は全共は現代の牛馬市だということで、地域に与える効果ということで、主に観光・経済の視点からこの全共に対しましていろんな御期待を表明していただく、意見をいただく、こういうパネルディスカッションにしたいと思っております。コーディネーターは、新日本海新聞社の佐伯健二西部本社代表にお願いしまして、パネリストとしまして各界の第一人者の方をお願いしているところでございます。 なお、これに附帯しまして、もう既に行いましたけれども、家庭料理コンテストの入賞作品あるいは3月1日に審査いたしますけれども、和牛弁当コンテストの表彰式を行いたいと思っております。 なお、和牛弁当コンテストは、応募状況でございますけれども、今5者8点の申請をちょうだいしておりまして、その中から3点を入賞作品ということで選びたいというふうに思っております。 アトラクションとしまして、牛追掛節、倉吉の保存会の皆様方に御披露いただきたいと思っております。これは私は知らなかったのですけれども、かつての大山の牛馬市に牛を引かれていくときにできた非常に伝統豊かな牛追掛節というふうに聞いておるところでございます。 そういったことでございまして、主に一般県民の皆様というよりは地元受け入れ体制の整備という観点から観光・経済関係者の皆様方に意義を承知していただく、そういうシンポジウムにしたいと思っております。 なお、100日前、これは7月になりますけれども、ここでは今度は一般県民の皆様方に全共においでくださいという、もう少しイベント豊かなものを行いたいというふうに今考えているところでございます。ぜひ委員の皆様方におかれましても3月17日、足を運んでいただければ幸いでございます。
◎横山委員長 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見はございませんか。
○興治委員 大山フェアの件ですけれども、ちょっと教えてください。予算額230万円ということになっていまして、経費内訳のところを見るとフェアの開催、メニュー創作等委託200万円というふうになっているのですけれども、こういうものというのはどういうような契約になるのですかということと、このフェアをやって、その後の展開についてこのKIHACHIさんとの間で何か約束というか、今後どうしましょうみたいなところまで話が及ぶようなことになっているのでしょうかということが一つです。 企業進出のところですけれども、現在の進出予定で企業立地補助金の支給額は幾らくらいになるのでしょうか。ちょっと質問が下手でわからなかったかもしれませんけれども。
●網濱経済政策課企画推進室長 まず最初に、契約の中身ということでございますけれども、今回の経費負担といいますと結局オープニングレセプション関係経費、これは県が実施するものでございますし、招待者も県が御招待するということでございますから、この経費は県負担ということでございます。 その中身ですけれども、創作料理のメニュー開発をしていただくのは、材料も要ればノウハウも時間も要る。そういうことでメニュー開発料として30万円程度を予定しています。 3月12日にレセプションを開催するわけですけれども、100名規模の皆さんにおいでいただくということですから100名程度の食材を提供するという必要があります。それが大体80万円程度を考えております。 あとチラシとかメニューリーフレットというのは、こちらキハチ銀座店、KIHACHIというのは結構高級な料理店でございまして、一般にワープロで打ったようなこういうチラシをお配りするというのはちょっと店のイメージ、コンセプトともマッチしませんので、こちらの方は店のコンセプトに合ったようなリーフレットとかメニューをお客さんの方へ送るというようなことで、大体3,000部程度、30万円程度で考えております。 このフェアに先立ちまして、1月に実は県内大山周辺の食材について実際見ていただいて、このフェアに向けてどういう食材がいいのかというようなことで検討いただいております。その招聘経費も含めまして総額230万円程度ということでございます。 KIHACHIさんとの今後の展開ということでございますけれども、今現在そこまでのお約束というのはございません。1月においでいただいたときもそうですけれども、一部野菜関係で関心を持っていただいた食材もあるようでございます。ですけれども、フェアは1カ月間ございますから、その中で実際使ってみていただいて、お客様の反応もございますでしょうし、そのあたりも総合的に評価された上でフェアというものを、県内の生産者なりの皆さんとの食材供給に向けてのお話が決まるか決まらないかということなろうかと思います。
●白石企業立地課長 この進出予定の企業さんの企業立地補助金がどれぐらいの予定になるかどうかというお尋ねでございましたけれども、具体的に金額が幾らになるというお話をしておりませんので、参考までに申し上げますと、この技術開発型の企業さんの場合、3,000万円の投資から補助対象になりますので、仮に3,000万円投資していただいた場合、ぎりぎりのラインで投資していただいた場合、その20%ですので、600万円の補助金になると思いますし、それとこれまた本社といいますか、いろいろなところをつなぎまして専用通信回線を使っての仕事にもなるかと思いますので、そのあたりで借室料の2分の1を5年間ということですので、大体これが5年間で300万円ぐらいになるのではないかなと思います。合わせまして大体1,000万円ぐらいの、規模はちょっとわかりませんけれども、最低ラインとして1,000万円ぐらいの県の支援になるのではなかろうかと思います。
○興治委員 大山フェアですけれども、今言われたのはレセプションの80万円とメニュー開発料30万円、リーフレット作成が30万円で、合計して140万円なのですが、それ以外に大山の食材を見てもらったということで、残る90万円というのはどうなっているのでしょうか。食材を見てもらうのに90万円も要るのでしょうか。ちょっと細かい話で申しわけないですけれども。
●網濱経済政策課企画推進室長 県内にお呼びしたときにはお二人来ていただいております。米子に1泊2日で来ていただきまして、西部地域を中心に回っていただきました。宿泊代と旅費関係、ですからお二人ですので30万円程度。 あと東京でフェアがございますから、そこに行きますのに鳥取県職員の派遣経費とか、そういうものも含まれております。 というようなことで総額大体、ちょっと多目には見させていただいておりますけれども、この範囲内で抑えさせていただきたいと思っております。
○興治委員 それはいいですけれども、これは結局枠予算で、この230万円について査定を受ける必要はないわけです。だから必要な経費だけを計上しておけばいいのではないかなというふうには思うのですけれども、230万円必要なのかもしれませんけれども、余分に計上する必要があるのかなという気はします。
●山口商工労働部長 実はこれは枠予算なのですけれども、個別に財政課の査定を受けるのです。それは結構具体性が問われて議論になるのですけれども、今回は我々は非常にそういう意味では小さく小さく見積もって、そうはいっても足りなくなると困るので、プラスアルファのところで大体見積もりをしています。今回3,000万円が2,000万円で終わったのですけれども、小さい事業をいっぱいやっていったということで、1,000万円来年度事業で切られそうになったのですけれども、そこはむしろ節約して使ったので、余ったやつを来年も返しますからということで大事に使っています。 それともう1点だけ。鳥取県は、さっきの企業誘致もそうですし、こういうのもそうですけれども、やはりこれから経済振興するのに一流との接点をいっぱいつくっておかなければいけないのです。ついついやはり――今KIHACHIさんとの関係でいえば何でそんなにお金を使うのかという感じよりも、我々の実感とするとKIHACHIさん、ありがとう、うちをやってもらってという感じなのです。1カ月もずっとPRしてもらいますので。ただで御飯食べてもらうのですけれども、それもマスコミさんとかサントリーとかローソンとかコカ・コーラとか、いろんなところの社長さんに来てもらえるのです。それがそれでまたPRになって、そういう会社のところがまたいろんなところに使ってもらえるかもしれない。 いずれにしても、大山にまつわるそういうものが本当に取り入れられるものであれば、間違いなくそういったところでの話になっていくと思いますので、こういった場というのは余り、これはツーベース、スリーベースといかない、本当にバントヒットなのかもしれませんけれども、こういうのをいっぱいやっていくことによって、いずれ鳥取県というのは非常にいろんな一流が集まるところなんだねという部分が出てくるのではないかなというふうに思っております。
○興治委員 使い過ぎとかなんとかという意味で言っているのではないのです。その中身はやはり正確に説明してもらいたいということと、あと今後の展開について可能性を見出せるのだ、そこのところについてはこれだけお金を投入して自信を持ってやれるのだみたいな答弁が聞けるかなと思ったのですけれども、ちょっと自信なげだったので。
●山口商工労働部長 これは、やはり鳥取県のものすべて言えると思うのですけれども、今回でもKIHACHIさんに鳥取県に来てもらって、やはり厳しいです。いいものはいい、やはりだめなものはだめだ。ローソンでも、前もお話ししたとおり、いいものはいい、だめなものはだめ。やはりそこのフィルターというところを通っていいものをやはり外に出していく。いいものではないものはいいものになるようにみんなで一生懸命努力する、県内で。甲子園に行けるようにというところの作業が今までどちらかというと怠っていたので、農産品で言えば単に本当に農協へ出せばいいやというような感じもなきにしもあらずで、少しでもやはり本当にいいものはいいもの、よくないものは改善を要するところという部分の作業がもう少し必要なのかなと思いますし、ただ、興治委員がおっしゃるようにこの予算がどうなって組み込まれているのかということについてチェックしていただくのはすごい大事なことなので、これは結構いいかげんなところもあるので、(笑声)でもこれはもちろん枠予算なので、最後はちゃんとその部分の中で余った部分はいつもまたお返しするということなので、ただ足りなくなると本当ににっちもさっちもいかなくなってしまうので、ある程度はバッファーを積ませてもらっている。ただ、中身については、常にまた決算ベースで出し、また見ていただいて、この前の山根議員に言われた和紙の話で我々が反省したように、そういうのはまたその作業をしていけばいいのかなと。自分たちとしてどこまで大体県民感情として許されるのかなという部分は常に敏感でありたいとは思っております。
○小谷委員 ちょっと関連していると思いますけれども、要はフェスタ、シンポジウムなどはいろいろこの枠予算でやられるのはいい、決してそのことを否定しないけれども、次にどんな効果があったか、継続的に追っていって、こんな効果がありましたというぐらいの説明を今後ずっと求めておきたい。なぜなら一過性のもので終わってしまうものがあると思う。例えば18年度は1億8,000万円ぐらいだったかな、フェスタ、イベント等々で。 だけれども、一過性になって、しかも皮肉を言えば例えば液体クロマトグラフィシステムなど、あれ1,088万円だったかな、すべて財政課で切られてしまったとか、部長は一生懸命努力されたけれども。今後、本会議でやりますから布石を打っておかなければいけないから。本当に私は畜産試験場に勉強に行きました。1時間20分ほど聞きましたけれども、全国の畜産試験場は皆持っている。今度議場でやりますけれども、これからはアミノ酸のうまみ成分は重さだと。だからそこの成分がどれだけ肉にあるかというのを調べるのに必要な器具だということです。神門次長が知っているか知っていないか、神門次長に聞きようがないので知事に聞きますけれども、そこではねられたというのは、本当にフェスタやられることにどれだけの意味があるのか。本当に審査しているかというのは私は不信任だ、神門次長は、例えば。 だから、追求して、結果はこうなりましたよというだけの、特にイベント、フェスタ、シンポジウム等については。それはないものももちろんある。出しただけで戻ってくるものがない。費用対効果とか、あるいはこんなことがありましたというのはぜひともこの常任委員会で報告してもらいたい。今後はそういうふうに努力していただきたい。
●山口商工労働部長 了解しました。努力したいと思います。
○小谷委員 それとブロッコリーが入っていない。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 ブロッコリーは、入れたのですが、3月、4月に物がないと言われまして、現場の方に。天気がよ過ぎて出荷が前倒しになって泣く泣くお断りしたのです。KIHACHIさんは使いたいと。野菜は全部人気あります。
○鉄永委員 この素材を提供されていくのはKIHACHIさんだけですね。これが成功した後はどうなりますか。ここだけで出せるということですか。 それと材料がどれだけ出るのか私もわかりませんが、どういうルートで出ていくのですか。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 まず材料のルートですが、通常の皆さんが関東等に出していらっしゃる流通があるのですけれども、今回はKIHACHIの方が1カ所に……。
○鉄永委員 今回ではない。軌道に乗ったらどういうルートになるのですか。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 それは通常の、例えば野菜であれば市場経由、市場から発送する。魚もそうですし、物によっては直通でお店に行く。少量のものですね。今でも農業法人の方たちは直接契約して、あるレストランの方に直接直送している場合もあります。それはケース・バイ・ケースです。
○鉄永委員 ローソンの流通は。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 ローソンの流通は、これはいわゆるローソンの店への流通ですので、これ自体は今は使っておりません。これはローソンに納めるための流通ですので。
○鉄永委員 私が言うのは、これはローソンの紹介でしょう。ローソンだって仕入れて売るわけだから、そういう素材を全国に売る。あれは売るわけでしょう。当然一つの流通の形態になるのではないですか。私は今のことを聞いているのではないです。当たったときどうするかということを聞いています。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 流通はローソンだけではないですので、場合によっては例えば大阪に毎日便があるとか東京に便があります。その活用というのは研究はしています、現在は。ただ、ローソンだけでは流通業者はないですので、そこに限ったことではないですが、常に県内の集配もできますし、県外のルートを持っていらっしゃるので、それも一つの、今後当たった場合は、それは考えてはおります。 ローソンだけではなくて食品の卸業者で、例えば国分さんとか菱食とか、いろんな業界もありますので、そういうところとも相談していますし、例えば先回常任委員会で説明しました大阪での居酒屋での分については、菱食さんを通して、既存のものを使って、極力県内のコストを少なくしてというふうなことはやるようにはしております。ただ、あとは契約になってから。
○鉄永委員 さっき聞きましたKIHACHIさんだけでやるのですか、当たったときというのは。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 今回お呼びしていますのがそういう食品関係の卸の方とかも来ていただきます。それから大手の百貨店にも来ていただいておりますので、これまで見ていただいた、今回特に首都圏での食材の提案ということですので、それはKIHACHIさんは一つの発表の場でありまして、そこからいろんな業界に広げていきますし、これ以外に外食産業とのマッチングはどうだということも、昨年から県内に来ていただいたりとか、来年度もアグリビジネスということで生産体制をどうするかということも考えておりますので、KIHACHIさんは一つの発表の場というふうにとっていただければと思います。
○鉄永委員 ということは、食材を売るだけと考えておられますか。私は、KIHACHIさんが売るとすれば鳥取ブランドで売るのです。食材だけでやるのだったら同じ創作メニューをつくれない、KIHACHIさんが開発したメニューであれば。ただ、これに使ってありますよという、例ネギならネギで鳥取産はいいですよといって言うだけでしょう。よそにもネギはあるわけで、ではよそのネギやハタハタやどんぐり豚、大山地鶏にかわっても宮崎でも地鶏やっています、知事みずから。こんな寄せ集めでは大山ブランドにならない。そういうことはどう考えていらっしゃるのですかということです。
●山口商工労働部長 今、東京では御案内のとおり大山というのは結構出回っているのです。大山の鶏もそうですし、ナガイモとか。それで、例えば今メニューを見てみますと宮崎地鶏とか高知のフレッシュトマトとか。大山というと何となく大山地鶏とか、先ほど室長が言いましたように大山(おおやま)とかよくわからないけれどもあるねというので、イメージがしっかりしていないのです。我々このKIHACHIでやるやつも、そういった大山の素材を利用してどんなものができるのかというのをみんなに知ってもらいたいなという一助にしたいと思っています。いずれ大山というものが、大山の何、大山全体というよりも大山でできた例えばハムだとか何とかというもの自体がブランド化していけば、我々がこんなことをしなくても勝手に民民で動くと思います。ただ、今残念ながらそこにもう一つ注射が要るなという段階なので、ここでちょっと官費も入れてKIHACHIで皆さんに集まってもらってやってみるというところが、これが少しずつみんなが知っていけば、KIHACHIさんが調理すれば大山のネギなども全然違うではないか、ほかのネギと。差別化できているではないかというような動きができてくると、またそれがでは自分も大山のブロッコリーを使ってみようとか、そういう動きになっていって、自分たちでやっていくと思うのです。今、東京で動いている大山関係の――フェアというのは、大山の何とかというのは多いです、東京のレストランに行くと。ただ、それは県が関与していません。本当に勝手にやっているのです。いいものだと思っているから。ただ、そこを今大山にはもっといろいろな種類のものがあるので、今回KIHACHIさんがとりあえず大山だけでいろいろ料理してみるよということなので、そういう大山自体で売れるのかどうかというのをちょっと一回やってみると。いいものをみんなが、関係者が集まってもらえるので、それをいいものがあれば自分たちでいいようにまた使ってもらうというこのきっかけをつくっていくというのは、やはり県の仕事としてやるかいのある仕事ではないかと思うし、そういう部分に県が介入しないのだったら本当に民任せになって、本当の産業振興というのはできるのかなと私は心配になります。
○鉄永委員 これはいいのです。その次の段階のことを考えているのです。要するに、これやって、 KIHACHIさんが使って、成功した後。成功しなかったらどうしようもないのですけれども、成功した後どうするのですかということを言っているのです。では、後は、よかった、そこにいらっしゃる、あるいは食べられた方がKIHACHIさんが料理すればというのがあったでしょう。KIHACHIさん以外の人が料理したらまずいかもわからないでしょう。(「そうだ」と呼ぶ者あり)大山のものを使ってもいいなというよりも、食材もいいかもしれませんけれども、やはり調理人の腕がいいからということになります、今の話では。やはりできたものをブランドとしてKIHACHIさんが売ってくださるのは当然だろうと思う、当たったら商売ですからやられると思うのですけれども、それ以外の広がりは、まず制作されたという著作権みたいなものはあると思うのです。それをどうされるのですかということと、要するに目標がそういう食材とあわせて料理そのものをどうするのですかということを僕は聞いているのです。食材を売るだけで、それで本当に十分ですか。食材も売らなければならないですけれども、やはりこれを生かすために、こんなにいい料理ができました。KIHACHIさんが売ってくだされればそれはそれですけれども、やはりそれより輪を広げようと思ったら、またほかのところでも売れるのかどうかもやはり考えてやらないと、失敗するかもしれないからそこまで考えていないかもわかりませんが、私はそこまで考えます。
●山口商工労働部長 まさに鉄永委員おっしゃったように、しっかり構想が練られたらいいのでしょうけれども、私は2年間やってみて産業振興というのは、これは企業誘致もそうですけれども、結構その先はわからないという仕事の方が多いと思うし、それはしようがないと思うのです。例えばさっきの企業誘致のこの会社にしても、すごく可能性あると思うけれども、わかりません、その先は。でも火をつけて回るという作業をやはりやっていく。その後うまくいくかどうか、計画経済ではないですから、県がこの後こうやって次はこうやってこうやってというのはなかなか難しくて、例えば10年前にイワガキを「料理の鉄人」に出してくれと。これはうまいからといって実現したことがあるのですけれども、あれも別にその先がどうかということではないけれども、すごくすばらしい料理が並んで、ほかのレストランも、鳥取のイワガキというのはうまいのだってねという声があって、私ら全然計画しないところで話が飛び火していくというような流れになっていくのです。これもその後KIHACHIさんがこの商品開発がうまくいって、ではメニューについて今から契約を結んでおいてというのは、余りにもまだ先が見えない話なので、それはある部分ほかの部に比べたらずぼらかもしれませんけれども、やはりそれはそのときに考える、火をつけ回る。一個ずつ理詰めに全部やっていくような部分というのは、商工労働部の行政というのは、産業振興の行政というのはなかなかできない。 ただ、火をつけるところというのはきっちりやっていくとみんなが頑張ってくれるから、ただ、その後は残念ながら知事の言う、ここの部分についてはアンコントロールな部分だというところだと思うのです。ただ、そのときにまた間違った方向に行けば手を出すというような感じで、非常に行政的にいえば福祉だとかと違ってファジーな感じで関与をしていくというのが我々の行政なのかなと。もしも反論があれば。
○鉄永委員 成功するかどうかわからない。しかし、百に一つぐらい大化けする可能性があるのです。その場合に、この制作権というのは絶対出てくるのです。ですから今から契約しろなんて言ってない。そういう場合は、これに限らず県としてどう対応するのかというのは、やはり基本的考え方というのをまとめておかないと、ブレークしてしまった、ではといっても、した後では難しい。大ブレークしたら、それだけで宣伝効果があるのだからいいわと言われるのだったらそれでもいいですけれども、食材は売るのは当然なのですけれども、やはり宣伝ということになると、実際に口に入る料理というのは完成品でしょうから、それをどうするのかというのは、やはりある程度基本戦略だけは持っておかれた方が、場当たり的なことをされるより私はいいと思います。
●山口商工労働部長 そこは全く同感です。我々もそうですし、県内企業もそうですけれども、そもそもそういう経済というものに対する基礎知識がやはり欠けているところがあるのです。物流にしても知的財産にしても。その辺が非常にファジーでやっているので、結構損している人もいっぱいいるので、そこは鉄永委員のおっしゃるとおりで、もう少しそこをわかった上で、わかっていないのと戦略になっていないのは全く違うので、そこはそうだと思います。
○鉄永委員 部長はちゃんと考えておられるようですからいいですけれども、その辺のところはどこでもです。考えて、対応をきちっとしていただきたい。
○浜田委員 ちょっと関連。 私は、KIHACHIさんに大山の食材が認められれば、それだけでステータスだというふうに思っているので、情報発信がそこから始まっていくと思います。だからマスコミも呼んでいるし、それはそれでいいのですけれども、それで火がつけばもうけ物だなというふうには思うのです、たったこれだけの金額で。 ただ、KIHACHIさんがではなぜやりましょうよと言われたのか、そこの部分が知りたいのです。(「ローソン」と呼ぶ者あり)紹介者ですから、ただ間に入って紹介してあげますよということのつながりからだったと思います。そのときに、KIHACHIさんが、どこでもいいということでやらないと思います。自分のところの名が廃るようなことは絶対されませんから、だからそのときに大山ブランド、よし、ここに目を向けてみようと、そこに価値がありそうだと思われたその背景は一体何なのか。そこがわかっていると情報発信がどんどんされていくし、それからKIHACHIさんが目をつけたものだからということで非常にステータスが上がって、そこにまた乗っかってくる人がたくさんあると思うのです。そういうものだと私は思っているので、だから一流の人と本物が結びつくと、そこから自然発生的に広がっていくということはわかっているわけですが、その一流の人が何を本物と思われたのか。ここに目をつけて、自分もそこに、プラスがあるからこそ参画されたわけですから、どんなプラスを見出しておられるのか、そういうことをこちらがわかっているかどうかによって、鉄永委員がおっしゃるように今後の展開も変わってくるというふうに思うのです。だから、そこが踏まえられているか。何かとても親切にKIHACHIさんが大山さん、鳥取さん、かわいそうだからちょっと手伝ってあげましょうみたいなレベルだとしたら、それは多分だめだと思うので、だからどういう価値をKIHACHIさんが――食材選びというのは本当に料理人にとっては 90%以上の価値があるわけです。だからそこの目きき、鼻ききというのが職人の質を高めていくというふうに思っているので、KIHACHIさんは一体どういう価値を、この山陰に目を向けて、見出して、大山を売ってあげよう、それが自分にとっても得であるというふうに思われたのか、その辺をちょっと教えていただきたい。
●米田商工労働部次長兼市場開拓監 当初からKIHACHIさんと折衝しましたのは私ですので。ローソンさんの知り合いの食品メーカーの方がKIHACHIさんと仲がいいから話だけはつけてあげるよということで昨年の10月に大阪のお店の方でお時間をとっていただきました。その際に、この鳥取県として、私の方は市場開拓という話でしまして、鳥取の中でつくられた安心・安全ないい物がまだまだ知名度が低いとか情報発信不足で埋もれているのですよと。とにかく皆さん知っていただきたいのだという思いをずっと、最初30分の予定が2時間ぐらいまで、KIHACHIさん自身も今回ちょうど3年前から青森県の食材のフレッシュアップというのですか、そういうものにかかわっていらっしゃって、本当に地域には農家の方たち、生産者の皆さんが大事に大事に育てているものがあるのに知らされてない。自分はそこを、自分の職業もそうなのですけれども、それを世に出してあげたい。あわせて世に出ることによって、生産者が元気になれば地域も元気になるだろうと、そういうのがKIHACHIさんのもともとのコンセプトでして、まさに鳥取県も今そういうことをやっているのですよということを話しましたら、当初は青森のこともあるし、あと高知や佐賀やいろんなところから頼まれているので、果たして鳥取にできるかなということでしたが、一度12月に知事にも会っていただいて、うちの物にかける思い、地産地消の思いだとか、そういうのを話した中で、では、その鳥取の思いにほれてやりましょうと。 1月に現地に来ていただきまして、大山地域を中心に本当に生産者の方と個々に会っていただいて、会うたびにやはり非常に感心しておられました。感心というのが、こんなつくり方でやっているのだなと。KIHACHIさんは料理人だけではないです。土のつくり方とか肥料だとか物すごく専門的なことを聞かれる中で、生産者も答える。そういうことで非常にいいものはいいというふうに言われましたし、それから一つ、KIHACHIにとっていいことは、地域の隠れた食材を自分のところで要するに皆さんに食べていただく。そういう品探しに行くのに自分たちだけでは大変なので、こういう鳥取からのオファーがあったということについてはお店としても、今回も全国に何十店舗もありますので、ほかの店長さんたちも銀座でよければぜひ使いたい。ですから、常に自分たちがそうやって地域とかかわったものについては各店舗で使っていらっしゃいますので、鳥取県としても今後、すごくサツマイモがいいとかナガイモがいいというふうに言っておられましたので、これを契機に広がるかなと思っておりますが、まさしくKIHACHIさんは地域づくりだと。ただ単に産品をつくっているのではなくて、地域づくりに自分はかかわっていきたい、そういう思いで今回受けていただいたと思っていますので、非常に我々から見れば一般の方の何分の1かの費用で今回受けていただいております。そういう鳥取県のいろんな思いに賛同されたかなと思っております。
○伊藤委員 1点だけ。鳥取のブランド、大山ブランドという形なのでしょうか、そのブランドのあり方が、例えば鳥取ブランドという名前で売っていくのか、例えば白ネギにしても鳥取産ネギということで農水部でやっているし、大山ブランドの中で大山ネギでやっていくのか、例えば牛にしてもそうなのですけれども、因伯牛で売っていくのか、東伯牛で売っていくのか、大栄牛で売っていくのか、鳥取牛で売っていくのか、その辺のブランドのあり方、その辺をどういうふうに農水部と連携していくのですか。 だから、ブランドのあり方もやはりばらばらでは、鳥取にブランドネギが2つあるのですか、牛は3つあるのですかと。その辺の統一的な形での取り組みの展開というのがやはり必要だと思うのですけれども、その辺についてはどういうふうに農水部長は思っておられますか。
●河原農林水産部長 ブランドの考え方なのですけれども、先ほどちょっと流通の話、聞かれていないけれども説明したと思うのですけれども、いろいろ農産物の流通というのは多チャンネル化していると思いますので、基本はネギにしても、市場に出ていくからある程度大量に出すということになると、例えば大山ではない、弓浜のネギも一緒に西部のネギとして出ていきますので、大山白ネギというブランドをやれば、今度はまた地域が特定されて、その生産者でこういうつくり方をしてこういう品質のものを出すというのをやっていかなければいけない。でも、それも一つの今後のやり方です。 ただ、現状は、西部農協がまとめて出していますから、いきなり大山白ネギという名でいくかというと、それはイメージブランドみたいな感じなものですから、ちょっとさっきからのお話で気になっていたのは、最後は品質なのです、ブランドというのは。恐らく使われて、あそこのものはおいしかったという消費側、あるいはそれを使った料理人の人が思って初めて大山が出てくるのです。そこはどこのネギだといったら、大山周辺でこういう統一的な栽培でこういう品質をそろえて出してくるということになってくるので、だから地域ブランドは、今の話はどうもイメージの方で言っていますけれども、本当にブランド化するというとやはり大産地の中でも特別なつくり方をして品質も認められる、これが大事です。 ただ、それはいけないかというと、私どもはそう思っていなくて、市場流通もあり、それから個々の、いきなり直販まではいかないと思います。みんな途中の流通業者を、このKIHACHIにしても流通業者というのを通していますから、多分代金決済からいってもそこ経由でなるケースが多いのですけれども、量がふえれば直通というのはあるのです。いろんな流通チャンネルがあるから、一律にどれでいくべきだというのは私の方ではまとまっておりません。やはり多チャンネル、それだけの品質を固まった単位でブランド化を図る、そういうことだと思います。
○伊藤委員 今、これから特に流通チャンネルが非常に多岐にわたっております。やはり一定のブランドをその地域ブランドという形にしていくのか、それをそういう中できちんと発信していくのか、この鳥取という一つのブランドでやっていくのか、出荷体制でブランドでやっていくのか、当然基本的にベースになるのは品質だと思うのです。いわゆる消費者に信頼されるものをきちんと出すという部分の中でこのブランドがつくられるのだけれども、その辺のブランドのあり方をもう少し私は交通整理を鳥取県全体でして、例えばいろんなブランドの売り方をフェスタとかいろんな部分でするのだけれども、イベントのたびにブランドのあり方がどんどん変わっていくのではなくして、やはり何か一つの、分けるなら分けるのもいいのですけれども、どういう認識の中でブランドの分け方をするのか、その辺も何か検討を。これは要望ですけれども、された方が、我々聞いていても鳥取ブランドといっても、同じ物でもあっちでは変わった名前で出るし、こちらはこういう名前で出るし、どちらがどうだろうかなと。やはりそれでは逆に言うと消費者の皆さんに迷いを与えるというか、宮崎地鶏なら宮崎地鶏でぼんと言ってしまった方がいいのではないかと思うし、あれにまた例えば延岡鶏とか何か出てきたらそれこそ大変なことになっていくと思うし、その辺のあり方をどうするのか、統一するのか統一しないのか、その辺をもう一遍県庁の中で総合的に検討していただいた方がいいではないかと思うのだけれども。
●山口商工労働部長 今、県も各部と総合事務所も入って、中部、大山も入って今みんなで研究会をやっているのです。その中でいろいろ議論すればいいと思うのですけれども、私は個人的に思うのですけれども、役所は大山ブランドはこういうものだと余り定義しない方がいいと思うのです。というのは大山の周辺でもいい物もあるけれども、やはりえっというのもあるわけです。そういうのをごちゃまぜにして例えば決めるというのが非常に――決めるのはやはり消費者なので、消費者が意外と大山と出てくる物の中にはいい物が結構あるなというイメージの中でブランドというのはできていくというふうな手法を選んだ方がいいのではないのかと。むしろそういうのがもうちょっとできた後で考えた方が、今から大山ブランドはこういうものと定義して、おたくとおたくとおたくを大山ブランドにすると。おたくは東伯牛でいくとか、余り決めるよりは、いい物をいっぱいもっと芽出しをして、その中でみんなで議論して整理していく方が私は鳥取の場合は正解なのかなという気がします。
○伊藤委員 ただ、今商工労働部でやるのも一つのオフィシャルです。それは絶対的でないわけです。ただ、そのことがやはり鳥取県としてそういうベクトルならそれでいいです。ただ、それは商工労働部の部長としての意見であって、要するに一つの産品を市場に出し、一定の量を出していく、きちんと産地化としてやるという観点の農水部からすると、それは違ってくる部分があると思うのです。一定の量をきちんと出していくためには、それは産地化としてのブランドという部分もあるし、産品としてのブランドもある。だから、その辺のあり方を私はもう少し内部議論をされた方がいいのではないかなと。要望です。だから今部長が言われるのわかります。間違いではないです。ただ、それは私からいうと一つの選択肢だと思っています。その辺の議論をやはりもう少しきちんとしていく方がいいのではないですか。だから、僕はどうでもいいと思うのですけれども、どうでもいいと言うとよくないですけれども、その辺は認識を共有された方がいいと思います、あり方を。
◎横山委員長 ほかにありませんか。(なし) それでは、意見も尽きたようですので、その他の項に入ります。 執行部、委員の方で何かありませんか。(なし) ないようですので、以上をもちまして経済産業常任委員会を閉会いたします。
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