平成19年度会議録・活動報告

平成20年3月7日会議録

 出席者 委員長
副委員長
委員
内田 博長
山田 幸夫
尾崎 薫
銀杏 泰利
伊藤 美都夫
鍵谷 純三
初田 勲
上村 忠史
稲田 寿久
鉄永 幸紀
 
 
以上 出席委員 10 名
欠席委員  0 名
 
 

説明のため出席した者
  瀧山総務部長、田代警察本部長、ほか関係各次長・課長

職務のため出席した事務局職員
  田中主幹、藤木主幹、中島副主幹

1 開会  午前10時30分
2 閉会  午前11時13分
3 司会  内田委員長
4  会議録署名委員  稲田委員、銀杏委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 


◎内田委員長
 皆さん、おはようございます。ただいまから総務警察常任委員会を開会をいたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでございますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
 初めに、会議録署名委員の指名をいたしたいと思います。
 本日の会議録署名委員は、稲田委員と銀杏委員にお願いをいたします。
 付議案の審査に入る前に、所属する常任委員会と一般質問について委員の皆様に確認並びにお願いをしておきたいと思います。
 一般質問の取り扱いについては、昨年10月5日開催の議会運営委員会において、一般質問は、みずからが所属する委員会の所管に属する事項は差し控えるものとする。ただし、知事にその基本的な方針を聞く場合はその限りではないとするものでありますと決定をされております。つきましては、各委員におかれては、この趣旨に基づき委員会において十分議論をいただいた上で、なおかつ本会議において知事にただす必要がある場合に限り、一般質問で議論を行っていただくようお願いしたいと思います。
 それでは、付議案の審査に入りたいと思います。
 今期定例会中に本委員会に付託されました議案第21号平成19年度鳥取県一般会計補正予算、議案第22号平成19年度鳥取県用品調達等集中管理事業特別会計補正予算、議案第23号平成19年度鳥取県給与集中管理特別会計補正予算、議案第24号平成19年度鳥取県公債管理特別会計補正予算及び議案第25号平成19年度鳥取県収入証紙特別会計補正予算について審査を行いたいと思います。
 まず、付議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきたいと思いますが、ございませんか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
  それでは、採決については、付議案を一括して採決することでよろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、付議案を一括して採決をいたします。
 原案に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 全員賛成であります。したがいまして、議案第21号から25号までは、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 続きまして、報告事項の説明を求めます。
 質疑は説明終了後、行っていただきたいと思います。
 議題1冬期波浪による気高海岸の被災について、城平防災局副局長兼防災危機管理課長の説明を求めます。


●城平防災局副局長兼防災危機管理課長
 防災局の常任委員会資料をごらんいただけますでしょうか。2月23日から24日に発生しました冬期の風浪によりまして、気高海岸が侵食されたということで、近くにあります店舗、ガソリンスタンドとラーメン店舗があるのですけれども、それの影響が危惧されるために応急対策を実施いたしまして、現在監視・連絡体制をとっているということで御報告を申し上げます。
 状況でございますけれども、そこに図面をつけておりますが、国道9号線の浜村駅から出る道とのそのちょうど突き当たり、T字路になっている状態のところですけれども、ここの海岸線が侵食を受けたということでございます。
 (2)のところですけれども、波浪警報が23日、これは富山で高波の被害がありましたけれども、あれと同じ日です。その日に数メートルの侵食があったということで、その日の最大の波高が10メートル余ということで、これは鳥取港の観測所の報告でございます。
 このような状況でございましたので、2番目のところですが、応急対策を実施ということで、大型の土のうを3段既に設置をいたしております。状況は、少し見にくいですが、写真と、それから図面で示させていただいております。現在はこの応急措置もありまして安定している状態になっておりまして、その後の新たな侵食もございませんし、現時点では安定をして、応急措置が効果があったような状態にあるということでございます。
 ただ、万が一ということがありますといけませんので、監視・連絡体制をとるということで、3番のところに書いておりますが、1日、平常時は2回のパトロールをしておりますし、波浪注意報や警報が出ましたときにはそれを強化するという体制をとっております。これにつきましては、専門家といたしまして鳥取大学の松原先生ですとか環境大学の野田先生等に助言をいただきましたり、あと鳥取市、それから東部消防局、県とで協力いたしましてこういう体制をとっております。
 今の現時点はそういう応急対策が効果を発揮しているところでございますが、4番のところで、災害復旧事業ということで、4月下旬に予定されています災害査定を受けて海岸線についての復旧事業を行いたいということで、今現在準備を行っているところでございます。

◎内田委員長
 ただいまの説明について何か質疑がございましたら。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、その他の事項に行きたいと思いますが、執行部、委員の方で何かございましたら。

○銀杏委員
 最初に委員長よりお話がありましたように、一般質問において所管の委員会のものについて、質問は基本的にやめようということでありまして、実は私もちょっと悩んでいたのですが、10日の2番目に質問いたします。その中で育児短時間勤務制度施行に向けてということで質問をするようにしております。一番関心があるのは教育委員会なのですが、知事部局、警察本部においても既に申請が出ておるということですので、その対応状況、問題点、それに対する方針等を聞くように今、考えておりまして、通告も出し、要旨も出しております。もし御答弁いただけるのでしたら、この場においてしていただけたら、議長に申し出て、当日、知事、警察本部長の方での答弁は取り下げをさせていただいてもと思っておりますが、いかがでございましょうか、委員長、取り計らいを。

◎内田委員長
 いいと思いますが、答弁はできますか。いいですか。

●伊澤職員課長
 職員課長でございます。今のお尋ねがありました育児短時間勤務制度の見込みでございます。これは御案内のとおり昨年11月の定例会で条例をお認めいただきまして、20年4月から新たな制度として、25時間から20時間、1週間当たりの所定の労働時間は40時間ですので、約半分程度の勤務時間で勤務できるという短時間勤務がとれる、これは育児のためにそういったものがとれるという制度でございます。
 この見込みということでございますが、現在のところ4月1日からこの育児短時間勤務の取得を希望している職員は3名、知事部局でございます。この3名とも勤務の形態としましては1週間当たり25時間の勤務、1日5時間の勤務を希望しております。朝少し遅く出てきて、夕方も少し早く帰る1日5時間というふうに希望しているところでございます。そのほかにも年度中途からの取得に向けて検討している職員が数名いるということは聞いておりますが、今のところ確実なのは4月からの3名ということでございます。
 その状況ですが、その対応等について何か困っているようなことはないかというような御質問だったと思いますので、特に今のところ各所属等で対応に苦慮しているという状況は、知事部局の方はございません。ございませんが、当然のことですけれども、25時間勤務となりますと、あき時間といいますか、人役が減りますので、その部分をどうやって補充するかということが課題として出てまいります。これにつきましては、知事部局におきましては基本的にその時間分に相当する以上の非常勤職員を補充で配置し、対応したいと、このように考えております。

◎内田委員長
 警察本部は本部長ですか。

●田代県警本部長
 警察本部におきましても、この制度の対応や申請手続などの周知は図るようにしておりまして、現在までのところ希望する職員2名が出てきております。それで4月の制度施行後、直ちにこれを承認する方向で人事配置等について今検討しているところでございます。大変この少子化社会において育児と仕事の両立という面でも、また広くワーク・ライフ・バランスみたいな観点からも大切な制度だと思いますので、きちんと取り組んでまいろうと思っております。
 警察の場合、今後、警察官や一般職員を含めてもしこれをとる人が多く出てきたときにちょっと課題になりますのは、昼夜を問わず事件・事故の発生に対応するようなセクションですと、なかなか限られた時間というわけにはいきにくかったりしますので、この短時間勤務をとる方が管理部門など、そういった不規則な呼び出しとかがないようなセクションで仕事ができるように工夫をしていくなど、人員のシフト、セクションの中での工夫をしながら対応することによりましてきちんとやっていきたいと思います。
 あとは、警察官の場合、採用されて当初の研修期間が通常の職場より長かったりするものですから、育児短時間勤務を取得する職員の補てんを即座にするといいますか、新しい人を採用してというわけにはちょっといきにくいということがございまして、その辺のことはちょっと課題になると思いますけれども、何とか知恵を出してこの制度に適切に対応していきたいと思っております。

○銀杏委員
 今、答弁いただきまして、警察本部の方では勤務によっては人事異動等、こういった短時間勤務の体制がとれるような方向になるように職場の体制を変えることもあり得るかもしれないといったふうな答弁だったと思います。部分休業はその時々に応じて多分申請をしてとるといった格好になるのですが、短時間勤務の場合は1週間の日程が大体決まったような格好になるので、夜勤勤務であるとか急な呼び出しがある勤務体制というのは確かに難しいなというふうに思っています。警察本部につきましては、そういう対応を考えておられるので、努力されているなというふうに思います。
 知事部局でありますけれども、今のところは申請を出されているのはそういったことがない、多分問題が起きないような部署で、トラブルも関係ないということなのですけれども、今後、知事部局も広うございますので、そういった先ほど警察本部でおっしゃったような勤務する上でなかなか困難になる可能性があるようなところからもし出てきた場合はどうされるのかといったことについて、重ねてちょっと質問したいと思います。

●伊澤職員課長
 お答えいたします。
 いわゆる交代制勤務職場ですとか、そういったようなところ、あるいは非常に専門性が高い業務を担当している職員がおります。要は、代替職員の確保が非常に難しいといったような職場もございます。このようなものについてどう対応するのかということでございますが、これは個別のケースに応じて、どうやったら短時間をおとりいただくことができるようになるのか、そういったものを個別にできるだけ可能なように措置をしていきたい。場合によりましたら人事異動というものもございましょうし、あるいは場合によりましたら職員の組み合わせとか、さまざまな手法を行っていきたいと思っております。これは個別のケースに応じて工夫をしていきたいと、このように思っております。

◎内田委員長
 よろしいですか。

○銀杏委員
 結構です。

○伊藤(美)委員
 今の議長の文章に関連してですけれども、私は一般質問の中で指定管理者制度についてというタイトルをつけておりますけれども、その内容は、財団法人文化振興財団の運営問題であります。その中で特にここの常任委員会では、礒江行政監察監、行政監察を文化振興財団でなされたと話は聞いておりますし、その内容として、県外にまで調査に行かれたという話も私は聞かされるわけであります。その内容等につきましては、もし公表できるものがあったら公表してほしいし、公表できないなら、その旨を話していただきたいと思います。

●礒江行政監察監兼行政監察室長
 行政監察というよりも、その財団の内部が一致団結体制になっていないのではないかというふうな通報がありまして、現状を調査したということでございます。それで役員の方々には文化振興財団だけではなくて以前の職場でも似たような状況が見られたというふうな話もございまして、そこのところを従来の職場あたりのところでも事実の確認に県外に行ったこともございます。
 それで具体的に内部まではあれですけれども、いろいろ組織内部の中で誹謗中傷等々の通報が私どもの方にありましたので、事実を双方の言い分というか、いろいろ関係者も含めて事実を確認して整理したということでございます。

◎内田委員長
 いいですか。

○伊藤(美)委員
 はい。

◎内田委員長
 ほかにございますか。
 稲田委員、よろしいですか、さっき手を挙げられていましたが。

○稲田委員
 執行部の人には直接的な関係がないかもわかりませんが、せっかくの機会ですので、執行部の方もおられますのであわせて聞いていただきたいのは、結局、質問について今、委員長から話があったわけですが、基本的な事項についてはいわゆる本会議場で質問をしたり、質疑をしたりすると、そして委員会で細かいことは聞くのだと。もう一つやり方があるとすれば、個々的に執行部の人を呼んで細かい数字とか、そういったようなものは問いただすという3つの手法があるわけですね。その中で非常に基本的な質問という、ここが問題なのでして、その基本的な質問というのは一体どこまでのことを言うのかという、これは私が今言っていることはごくごく一般論的に言っているわけですけれども、基本的な質問ということは具体的にどういうことを指すのかな、全部質問の最後の言葉に基本的に聞きたいのだということになれば、全部それは基本質問になってしまうわけですね。だからそこのところの判断が非常に私は苦しむ部分なのですけれども、それについては、たまたま議長がおられますが、どういう御判断をなさるのでしょうか。

○鉄永委員
 これは10月5日だったですか。

○稲田委員
 いや、その経過はわかっています。

○鉄永委員
 いや、わかっているのですけれども、その場で議運で話をされてまとめられたわけです。それで実際にそれを運用するのは私でございまして、一任すると言われたのですけれども、11月議会はちょっと待ってくださいと。そうはいいましても基準が非常に難しいということで、11月議会は何もチェックせずに議運の皆さんも聞いていただきたいということで、そうしました。それで昨日になってやっと11月議会の担当常任委員会にかかわる質問はずっとチェックを入れてもらったのですけれども、やはりなかなかどこで線引きをするのかというのが今おっしゃるとおり難しい。したがって、今回ああいう通知を申し上げましたのは、第1に議運で示された基本的な考え方をどうやっていくかという問いにおいては、もう1議会ちょっと様子を、2議会になるかもしれませんけれども、見たい。少なくとも皆さんには、議運で皆さんが決められたことですから各会派ともそれはきちっとお持ち帰りいただいて検討なさった結果だと思うのです。
 私の判断としては、常任委員会で部長で簡単にちょっとできるもの、そういったものはできるだけ常任委員会でしていただきたい。それから、物によっては部長の判断とかみ合わない部分もあります。これは少なくとも知事に聞かなければならないでしょうというような考え方で、実はおるところです。11月議会の状況を見ておりましても、これは部長に聞かれたらすぐ答弁できますのにねというのがあちこち散見できますので、まずはそういったあたりからちょっと仕分けしていきたいなと。様子を見ながら、また議運にでも相談させていただきたいと思っておるところなのです。

○稲田委員
 大体趣旨はよくわかりました。そうなると、ここ1回、2回の議会の流れを見ながら決定をされるわけですが、結局、常任委員会で我々担当委員はその他の項で聞くということになるのですね。ずっと提案があって、そして問いただしたいことがあれば、その他の事項で聞くということになると、これは通告制度がないわけですから突如皆さんにお聞きをするということになりますが、それはいいわけですね。(「事前にもう調べられている」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)そうするとしようがないから私が考えているのは、結局事前にはこのことは一応聞きますよということになるわけなのですね。準通告みたいなことをやっていくということになるわけです。(発言する者あり)いやいやいや、それはなるでしょ、結果的にはそういうぐあいになるわけでしょ。

●瀧山総務部長
 最後のところですけれども、当然聞くことになるけれども、できたら準通告、そうしていただけると丁寧な答弁ができると思います。仮にないから答えないのかといったら、そうではない、やっぱりわかっている範囲、それから手持ちの資料で、ここでお答えできることはお答えします。それから詳細な資料等が必要なものにつきましては、また別途、御説明に上がったり、委員長さんの御判断で全委員さんに資料を配ってくださいということがあれば、お配りさせていただきます。また、次の常任委員会のときに、この場で回答してくれという御要請があれば、そのようにさせていただきますので、それは柔軟に対応させていただきたいと思っております。

◎内田委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、私の方から一言。田代本部長、大変御苦労さまでございました。昨年、一昨年の大山のをまた1名捕らえられたそうでございまして、また、その上に智頭のものはえらい頑張っておられまして、一層職務に精励していただきますように。

●田代県警本部長
 本当にありがとうございます。前回の常任委員会ではおわびをさせていただきました中で、まことにありがとうございました。

●伊藤(美)委員
 ついでに御来屋のあそこのをやってよ、600万円の御来屋の金庫破りも。

●田代県警本部長
 御指摘を重く受けとめまして、努力したいと思います。

◎内田委員長
 ほかにありませんか。
 そういたしますと、皆さんはもうよろしゅうございますか。
 それでは、以上で執行部の皆さん、御苦労さまでございました。
 委員の皆さんはお残りいただきまして、もう少しお話をさせていただきます。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、鳥取県人権侵害救済推進及び手続に関する条例の勉強会についてであります。
 このたび陳情だけでなくて、今後の条例の取り扱いにも関連しますので、庁内組織での検討会議の検討状況や今後の作業スケジュール等について勉強会を開催してはというぐあいに思うわけでございますが、委員の皆様の御意見を伺いたいと思います。

○稲田委員
 12日というようなことをぼんやり聞いています。

◎内田委員長
 いやいや、よろしいですか、勉強会開催ということで。そこの皆さんの合意をいただいておかないと。

○鍵谷委員
 何で、勉強会を開催して、結局どうなるの。

◎内田委員長
 どういうって、要するに今、執行部の方がいろいろ検討されていますよね。それのことを全然こちらが知らずに物を言うのもおかしいではないかと。

○鍵谷委員
 いや、知らないというよりも、本会議でも知事がああ言ったように、検討委員会から出されたものについてどうしても必要なものについてはぜひやっていくということで、相談の窓口を今年度つくっているわけである。本当に基本的に私たちがつくった条例はどうなるのかといったら、きのう答弁したように、廃止でしょうねというようなことも言っていたよね。だからそういうものを出てこないと何か議論もできないような気がするのだよね、ある程度きちんとしたものが出てこないと。

○銀杏委員
 議論というよりも勉強したいというか、議場での質問は時間も限られているし、回数の制限もありますので、もう自由濶達に議論というか、勉強し合って意見を交わすというのがなかなかやはり委員会でないとできないのではないかなと、自由濶達にね。

○鍵谷委員
 まとめるのだったら、もっと議論をした方がいいと思うけど。

○銀杏委員
 いや、まとめるというのではなくて勉強会ですから。

○鍵谷委員
 いや、まとめるという、やはりある程度これもそこそこに時間制限がなるのだからどうしようもない。やはりある程度それでもまとめる方向で、今、私たちがつくった条例ともし仮に今後提案しようとしているものとを、どこでどういうふうなことでいけなかったのかというようなこともやはり話し合わないとできないような気がするのだが。

○銀杏委員
 いや、それを委員会としてしたらどうですかということで、個々に呼んでやったりとかそれぞれの人脈の中で勉強してもいいと思いますけども。

○鍵谷委員
 それはいろんな話が聞ける意味だったら。だけれども、らちが明かないのだ。(「まだ話が早いようだな」と呼ぶ者あり)

○尾崎委員
 銀杏委員が以前におっしゃっていた公権力のところというのは、なかなか執行部では、まあ執行部がされるのですけれども、そういったところも含めて来てから勉強するより、やはりある程度勉強しながら進めていった方がいいのかなというふうなことは思っています。

◎内田委員長
 という御意見がございますが、皆さん方の……。

○稲田委員
 この前、勉強会をしようという話はどなたから出たかちょっと私ももう記憶が定かではないですが、私が言ったのかな。

◎内田委員長
 銀杏委員からです。

○稲田委員
 多分何か流れとしては、今回陳情に出てきているわけですよね、これをどう扱うかというところからの始まりではなかったかと思うのですが。そうすると、今、鍵谷さんが言われるように、私もどうしていいかよくわからないのです、らちが定まらないということです。結果的には、単純に今回は受けた陳情をここで議論して処理するというだけで終わっても構わないのは構わないのですよね。だけれども、勉強会ですから一回、今のところの現在までの執行部の取り扱いや流れについてみんなが知識を深めておくということは必要なのかなと思ったりということは漠然的に思っています。どっちでもいいですよ。

◎内田委員長
 ほかにだれか。ちょっとこれは取りまとめるのが難しいですね。どっちにしても勉強会を開催するのか、しないのかだけをきょうはやっていただきたいなと。

○稲田委員
 それで、ただ、この陳情の、今、弁護士会から上がってきていますよね。この取り扱いはちょっと難しいかもわかりませんよ。これを採択、趣旨採択にすると、やめよということになるでしょ。それから研留ということになると継続で審議しますよね。それから不採択ということになると今の条例が生きてくるのですよね。だからその辺の流れを一回皆さんと研究しておく必要があるのではないかなとは思い……。それは陳情の処理のときにやればいいことか。

◎内田委員長
 いや、そのあたりをここで今、協議していただけば。

○銀杏委員
 人権局の方から上がってきている予算で相談体制を設けるのだというふうなことで、条例の有無にかかわらずできることからやっていくという、知事部局はこのスタイルを考えているわけですけれども、そうなると、それがどんどんどんどん拡大をしていって骨の部分だけ残ると、どうしても扱えない肉の部分も残るというふうな格好にもだんだんなっていくのかなというふうな気もしていまして、そういった展開なども勉強し合っていいのではないかなというふうにも思うのですけれども。ちょっとなかなか一人で考えておってもよくわからないところがありまして。

○尾崎委員
 さっきのちょっと質問ですけれども、この陳情を否決してしまうと条例が生きてくる、これは法律はまだ変わっていないでしょ。

○稲田委員
 生きてくる方向で。即、生きるわけではないよ。

○尾崎委員
 ただ、私は勉強会をしてもいいのかなというふうには思っているのですけれども。

○稲田委員
 何をするかだね。

○尾崎委員
 例えば検討委員会の皆様はじっくり読まれたと思うのですけれども、まずはそこ自体もやはり把握しておかないと、いろんな議論をしていく上で執行部がどうされるか、法律の問題でどうかとか、そういったことはもう議員から出しているわけですから検討委員会のことをきちっと頭に入れて出されて、執行部の方が出してきたものを、ここは問題点がないのか、ここは足らないとか、やはり積み上げていく必要があるのかなと私は思うのですけれどもね。それぞれの意見に違いがあって当たり前ですけれども、それぞれ一遍ぐらいはちゃんとやった方がいいのではないかなと。

○鍵谷委員
 いや、それをしてまた議員の発議でつくるなら別ですよ。今のものは運用できないと言っているわけだから、それならといって、またそうしてやるのか。

○尾崎委員
 いやいや、そうではなくて。

○鍵谷委員
 そうではなくて、知事に対してはもう検討委員会が出しているわけだからね。だからそれを今まとめてどうしようかといって向こうはやっているわけだ。だからそれをやはり見て話し合わないと、また一からの議論みたいな格好になってしまわないだろうかというような心配をする。

○初田委員
 前から言っているとおり、議会からもう手が離れてしまったのですね。執行部に預けていたら執行部が凍結して、うちもオーケーしたのだけれども、もう執行部に行ってしまっている条例に対して、ほかの方から議会はどうするだと言われたって、うちの方にも何にもネタがないのですよ。もう預けてしまったものだ。

○鉄永委員
 初めの条例は預けた。ところが、凍結したのは待てとこっちが言ったのです。ですからこっちの判断が今、注目されているわけですよね。だから向こうに行っていないですよ、今、こっちがストップさせてしまったのですよ。ですから……。

○初田委員
 いや、あれはこっちが言ったのではないでしょう。向こうがこれでは承認できないと言うから。

○鉄永委員
 オーケーと言ったことは、こっちがやめろと言ったのです。結論はこっちが決めたのです。

○鍵谷委員
 一回可決したのだ、議決している。

○鉄永委員
 それはこっちの議会の意思でやったのです。しかし、現実にこれから相談員制度を、これが4月からでしょ。相談体制になるのですね。

○稲田委員
 窓口が。

○鉄永委員
 窓口を。この様子もやはり見ながらいかないと、どこまでやってどれくらいのものができるのか、実際に判断を下すというよりは……。余り余計なことは言いませんけれども。

◎内田委員長
 とすれば、今々は勉強会の問題もありますし、もう少し様子を見るのか、具体的に動き出してからきっちりやった方がいいのか。陳情は陳情でまた別にやればいいことですけれども。

○伊藤(美)委員
 だから新年度がもうすぐですから常任委員会もあるし、集中的にその日に1日いろんな勉強会をした方がいいのかな。

◎内田委員長
 動き出してからね。

○伊藤(美)委員
 そうするとみんな動き出すし、執行部の方もそういう中に入ると思いますし、それでもうできるだけ早く条例をという意見もあるし、また、なかなかだよという意見もあるのだけれども、とにかく勉強はしてもいいと思うのですね。けれども、今、議会中にこの中できょうやれみたいなことではなしに、新年度になってから勉強会の日を1日新たにつくると。朝から晩まででもやれるようにしたら。いやいや、本当にそのぐらい。(発言する者あり)

◎内田委員長
 今、伊藤委員の方からそういう提案がされましたが。

○鍵谷委員
 山田議員がきのう代表質問で言った問題点も、検討委員会が出した問題点を指摘しているわけだ。そういう問題もなくしては、私たちはそれをひっくるめて大体救済条例をつくったわけだから、そういうつもりでいたのだけれども、しかし、運用はできないといって言うから、できないのならできないでやはりきちんと向こうで廃止だということをきちんと言った上で、では、この条例は要らないのかということをまず判断してもらわないといけない。今ある条例の運用がうまいこといけるから新たにつくる必要はありませんというのか、それとも検討委員会が出したものを柱にしてこういうふうにつくるのかというようなことをある程度示してもらわないと議論のしようがないと思う。

○初田委員
 いや、ちょっと待って。こっちが廃止せいと言ったという論だったら、こっちがもう一回出せと言わないといけないのではないか。

○鍵谷委員
 いやいや……。

○初田委員
 いや、議会が凍結せいといって判断したのですよ。そしたらその凍結を解除せいといって議会がしないと、そのものは生きてこないのではないか、死んだままだよ。

○鍵谷委員
 そういうことになる、要は今は死んだまま。

○初田委員
 そこを言わないといけないよ。
 議会の判断で、執行部が判断するのではないのではないか。

○鍵谷委員
 いや、けれども、答弁で知事がああいうことを言うから、見直し検討委員会を出してきたものを見たら、そうだなというようなことを思うと。中でも県ですぐでもやれるようなものはやりましょうということで、相談窓口を3カ所つくると言い出したわけだ。ということは、出してきたものの中でまだ条例になじむようなものがひょっとしたらあるかもしれないと執行部は思っているかもしれないよ。

○初田委員
 ならもう一回生かさないといけないではないか。生かすか死なせるか、完全に死なすか、もう一回生かすかという部分を検討しないといけない。生かすか、どかすかをもう一回議会が判断しないといけない。


○鍵谷委員
 知事が今の条例ではだめだというのだったら、本当はもう廃止を言ってこないといけないのだ。ところが、これもまだはっきりしていないから、うろうろうろうろして、検討委員会が出したものをもとにしていろいろ調査して検討して勉強会をしながら、今これは残そうなんていうようなことをやっている最中だから。

○尾崎委員
 私のときの答弁では、私の前にもされたのですけれども、廃止は免れないというようなことを記者会見でおっしゃったり、それから答弁でもあって、それはそれとして知事部局でも考えてやっていくと。議会でも議決されたことなので、こちらとしてはできることはしていって、できたときにということも考えられるというふうに言って、廃止という方向ではあるけれども……。(発言する者あり)知事自体が判断するだけではないような……。

◎内田委員長
 それはわかります。どちらにしても今、伊藤委員の方からありましたように、試行が始まってその経過を見ながら再度勉強しようということで、それでよろしいですか。
 では、そういうことで再度やるということで、ほかにございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでしたら、総務警察常任委員会を閉会をいたします。御苦労さまでした。



午前11時13分 閉会

 

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