◎安田委員長 おはようございます。 ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。 初めに、会議録署名委員を指名いたします。 本日の会議録署名委員は、米井委員と福本委員にお願いをいたします。 付議案の審査に入る前に、所属する常任委員会と一般質問について、委員の皆さんに確認並びにお願いをしておきたいと思います。 一般質問の取り扱いについては、昨年10月5日開催の議会運営委員会において、一般質問はみずからが所属する委員会の所管に属する事項は差し控えるものとする。ただし、知事にその基本的な方針を聞く場合はその限りではないものとすると決定されております。 つきましては、各委員におかれては、この趣旨に基づき、委員会において十分議論をいただいた上で、なおかつ本会議において知事にただす必要がある場合に限り、一般質問で議論を行っていただくようお願いをいたします。 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。
○前田委員 委員長、さっきの話は、きのうの委員長会議であったのですか。
◎安田委員長 そうです。
○前田委員 今言った話は、昔からずっとあった話ですが、最近は新しい条件が加わっているのです。どういうことかというと、本会議は、今、インターネットやケーブルテレビでみんな放送されているわけだ。委員会はその限りにあらず。したがって、議員はどういう発言をしているか、どういうことを言っているかということを県民に見てもらいたいし、見せたいわけです。だから、そういうことがあって、放送、定義、そういう関係のことをもっと議論しなければ、今のように簡単に議運ということは本当はおかしい。新しい条件が加わっているわけだ。ですから、今度の議運で、そのことを委員会で報告したらこういう意見もあったということは言ってほしいと思います。言うべきだと思います。
○小玉委員 委員会にもケーブルテレビを入れるというそういう話で来ているわけです。いつからになりますか。(「委員会は新年度」と呼ぶ者あり)新年度から入りますか。(「まだ決まってはいないけれども」と呼ぶ者あり)どちらになっても、委員会を充実しろということだから、もっと言わなければいけませんね。
○前田委員 委員会もすることになったら、今度は発言の時間の問題も言わなければならなくなる。いろいろある。委員会を放送するということになったら、時間制限とか、回数制限とか、そういうことの議論もせずにいて、何もかにもということをやるから、さっき言ったようなことが起こってくる。
○石村委員 趣旨は、知事には基本方針を聞くということで、数字みたいな細かいことは委員会で聞けということだと思う。
○前田委員 だから、今度の議運で言っておいてください。
○石村委員 あなたの会派で言ってください。
○前田委員 私が言ったようなことをあなたたちが言わなければいけない。
◎安田委員長 あとは各委員の皆さんの自主的な……。
○福間委員 議運でまた議論すればいい話で、議運で決めたルールでやりましょう。
◎安田委員長 とりあえず今回はそういうことで。
○前田委員 委員長からそういう話があったから、議運ではこういうことがあったということを言ってくださいということです。
○小玉委員 けれども、私は、委員会で規制というようなことはおかしいと思います。委員会は独立したものだからどんどんやればいいし、何回というようなことで回数制限というのは、前田議員に反対の意見を言いますけれども……(発言する者あり)それはいけないと思います。(発言する者あり)
◎安田委員長 改めてそれぞれの場で発言をしていただきたいと思います。 それでは、この件につきましてはよろしくお願いいたします。 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。 まず、付託議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。 付託議案に対する質疑等ございませんでしょうか。(なし) それでは、これより採決に入ります。 初めに、採決の方法についてお諮りをいたします。 議案ごとに採決するか、一括して採決するか、いずれがよろしいでしょうか。(「一括」と呼ぶ者あり) 一括の声が出ておりますが、御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) それでは、一括して採決をいたします。 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手) 全員賛成であります。したがいまして、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 次に、報告事項に移ります。 なお、質疑については、各部局の説明終了後にお願いをいたします。 まずは企画部及び文化観光局からお願いします。 議題(1)鳥取環境大学の学科改編等について、福田青少年・文教課長の説明を求めます。
●福田青少年・文教課長 資料の1ページをお開きください。鳥取環境大学の学科改編等についてということでございます。2月25日に環境大学で理事会が開催されました。その中で、21年度から学科改編等について、以下のとおり決定されましたので、御報告申し上げます。 なお、これにつきましては、翌26日に記者発表されておりまして、新聞紙上等でも報道されているところでございます。 まず、1の基本方針ですが、これについては、今、定員割れの状況が続いているというようなことがございまして、このベクトルを上向きにしたいということが主目的でございます。21年の4月に学科改編ということでございます。 2番目には、今回の学科改編で、現在ある3つを4つの学科にするわけですけれども、その学科改編によっての教員の定員増は行わないということでございます。ただし、新陳代謝が図られますので、新学科のキーとなる人材もいろいろ当たられているということは伺っております。 3番目ですけれども、これについては全国的な動きもあるわけですけれども、学部全体の定員を引き下げるということでございます。 4番目です。学科改編については、現在3つの学科の中で比較的定員充足率が高い環境政策学科、これを充実させるという方向で行われます。そして、バーチャルな研究所と書いておりますけれども、教員の方々等を含めた研究の組織であります。これを設けて県や市、それから地元企業などと連携しまして、政策提言とか、そういったこともできたらということで考えられております。 最後ですけれども、後のところにも出てきますけれども、理事会の下に外部有識者を加えました改革検討委員会というのを設けまして、さらに魅力ある大学にするために、例えば今後の教育内容でありますとか学費水準、大学のあり方、こういったことについていろいろ検討を進めていかれるということでございます。 学科改編の詳しい内容につきましては、2番のところにあります。一つが、環境政策学科の改組ということ、もう一つは、その他の2つの学科の定員減ということであります。 環境政策学科の改組につきましては、従来の部分を2つに分けて、定員のほうはトータルでは若干ふえているということになりますが、卒業された学生さんの意見でありますとか、それから学生に対するアンケート、こういったものをとったり、それから論文募集などもやっておりますけれども、それなどの学生のニーズといいますか、それを見ますと、いわゆる地域レベルでの環境問題、例えばごみとかCO2等の問題、バイオマス、いろんな問題、こういったものの実践的な解決をしていきたいというようなニーズが割と強いわけでございます。そういった観点から、環境マネジメント学科ということで、仮称ですけれども、フィールドワークを、実践を通しまして、いろいろそういったシステムの構築などに解決策を見出していこうというような人材を育成していきたいというのが下のほうでございます。99名ということで、コースについては、循環社会構築でありますとか地域活性化というようなコースが設けられるというふうに構想されております。 順番が逆ですけれども、上のほう、環境政策経営学科というものに、経営というものが中に入りますが、これは法律学とか経済学、経営学、こういったような社会科学のところを重視しまして、環境問題の解決に取り組む人材、これを育成するということで、コースについては経営ビジネスというコースと政策というコースの2つが考えられております。 トータルの定員は276名ということで、減になっております。 (2)ですけれども、外部有識者を加えた改革検討委員会ということですが、県や市や学校関係者、保護者、経済界などを加えまして、3月には設置したいというような動きでございます。 3番、今後のスケジュールですけれども、現在、文科省のほうとの事前協議を進めておりまして、3月中にはそこを終了させまして、4月の下旬には正式な届け出を出して、受理していただいて、学生募集活動を展開していきたいということでございます。 なお、この学科改編内容につきましては、わかりやすく説明するような資料も配られる予定ですけれども、教育委員会等も含めまして、連携して取り組んで、教育現場などへの浸透を図っていきたいというふうに考えております。 ◎安田委員長 次に議題(2)米子-ソウル国際定期便に係る利用状況と来年度の利用促進等について、髙山交通政策課長の説明を求めます。
●髙山交通政策課長 米子~ソウル便の利用状況と来年度の利用促進策について御報告をいたします。 今年度下半期の利用状況につきましては、さきも御報告をいたしたところですけれども、2月の結果が出ましたので、改めて御報告をします。 2月については、搭乗者数で過去最高になりまして、搭乗率74.7%、非常に高い数字となりました。結果、この2月までの5カ月で62%を超え、昨年度の同期と比べて5%の増という状況になってございます。緊急運航費支援補助金は、半年単位で計算をしますが、仮に今時点で計算をすると、600万円台になってございます。3月の予約状況も昨年に比べて非常に好調になっておりますので、緊急運航費支援補助金は、トータルでもおおむねこのベースになろうかと思います。 来年度の利用促進策についてでございます。主にアウトバウンドの利用促進策の事業を行っております利用促進実行委員会の総会が先日3日に行われまして、来年度の事業計画等が承認をされてございます。従来、この総会は、年度が明けて5月ごろに開催をしておりましたけれども、今回、年度の開始前に事業計画を決定をいたしまして、年度当初から引き続いて切れ目なく利用促進対策を講じたいということでございます。例年ですと4月、5月が年度当初ということもありまして比較的需要が落ち込みまして、また、こういった利用促進策が決まらないということもありまして、不調であったのがこれまでの状況でございます。これに対しまして、来年度について、この目標搭乗率70%、特にサマーシーズン75%を達成するために、強力に実行してまいりたいということでございます。 内容といたしましては、本年度下半期に緊急搭乗率対策として御議決をいただきまして実行いたしました団体旅行支援策等を強化をしてまいりたいということでございます。具体的な内容は(2)番以降に書いてございますが、本年度から開始をいたしました団体旅行助成につきまして、これの支援額を確保いたしますとともに、内容を拡充をいたしまして、特に早期予約がなされた場合には支援額を割り増しをするですとか、それから、平日の旅行需要を喚起するために、火曜日発の旅程について4人以上の団体も対象にするといったことを今回加えてございます。 また、本年度、非常に好評いただきましたパスポート取得費支援事業につきましても、支援枠を拡大をしてございます。 また、新規対策等機動的に実施をいたしますものとして、テーマ型旅行推進事業ということを創設をいたしまして、例えば若者向けといったようなテーマに合致した旅行をされる方に対する助成というものを今回設けてございます。 引き続きまして、また3ページをごらんいただきますと、本年度までも行っておりました利用促進PRですとか、旅行会社による商品の造成・販売支援、それから修学旅行の団体に対します空港アクセス支援等を継続、拡充をして行ってまいるということで承認をされてございます。
◎安田委員長 次に議題(3)「鉄道でめぐる山陰遺産観光キャンペーン」の実施について、山﨑観光課長の説明を求めます。
●山﨑観光課長 文化観光局の資料の1ページをごらんください。「鉄道でめぐる山陰遺産観光キャンペーン」について御報告させていただきます。 これは、鳥取県と島根県、それからJR西日本と連携しまして、関西・山陽地区からの観光客を誘致しようということで実施するものでございます。実施期間は3月15日から3カ月半の予定でございます。 3のキャンペーンの内容でございますけれども、お手元にお配りしておりますこういったパンフレットをJRの主要駅に配布したりとか、あるいは今回初めての取り組みでございますけれども、ウの(イ)に書いてございますけれども、JRの特急で「やくも」「スーパーはくと」「スーパーいなば」の座席の前の袋にこれを差し込んで、来られた方に鳥取県をPRしたいと考えております。そのほかで、PRイベントとしてフォトコンテストですとかスタンプラリーを考えております。昨日から、きのう、きょうと、大阪駅とか、あるいは京都、大阪、兵庫の地元の新聞社等へキャラバンに出かけております。
◎安田委員長 ただいままでの説明について、質疑、御意見等ございましたらお願いをいたします。
○福間委員 企画の2ページですけれども、2番の米子~ソウル国際定期便利用促進実行委員会の事業について、私の勉強不足かどうかよくわかりませんが、旅行会社の動きというのが見えないなという気がするのです。もう一つは、行政の介入支援というのはどこまで行くのかなと。もう一つは、米子~ソウル国際便についての島根との連携というのはどこがやっていくのか。こことは別に切り離してやっていくのか。そこら辺というのはどうなるのか。 結局何が言いたいかというと、昨年の10月から1座席9,000円の財政支出をしますよということで、行政サイドとして最大限、県民の皆さんからいろいろ意見あったかもしれないけれども、半年間はやり切りましょうということでやって、一つの流れができつつある。それを受けてやってくれるというのはあくまでも民でなければ、民に移管していかなければいけないのではないかという気がするのです。それの主体はだれなのですかといったら、観光業者であり、実際に観光主体ではないのですか。行政がずっといつまでも、ではここの支援実行委員会に限りなくどんどんどんどん財政出動していくということになると、ちょっと違うのではないかと言いたい。ぎりぎり困ったときというのは、官民挙げてやろうということで突っ込んでいったわけだから、後は地元の観光業者も含めて、もっともっと積極的にやっぱり動いてもらわないといけないのではないかという思いがします。そこら辺がちょっと見えづらいなと。逆に言うと、実行委員会で予算化されたものをいろいろ事業拡大も計画もしておられますけれども、その分の財政出動を、では県のほうでもっと出してくださいみたいな話になってくると、ちょっと違うのではないかと思う。何が言いたいかというと、観光業者の姿が見えないなという気がするのです。そこをちょっと。それから、島根との連携というのをあれだけ叫びながら、具体的なものとしてちょっと見えづらいなという感じがする。そこら辺を教えてください。
●髙山交通政策課長 御指摘をいただいた2点でございます。旅行会社の動きということに関して申し上げますと、今回、実行委員会の事業計画を策定するに当たりましても、旅行業団体には会員になっていただいておりますので、そういったところからの意見も伺いながら、今回計画を固めていったというところがございます。また、実際の運用に当たりましても、例えばどういったテーマの旅行を設定すれば皆さんに御活用いただけるだろうかといったような具体的な企画につきましては、これはぜひとも旅行会社さんのほうで企画検討をいただきたいというように考えてございます。 確かに、御指摘のように、航空会社であったり旅行会社さんのほうが主体的に動いていただかないと、この実行委員会の事業も有効には機能しないわけでありまして、そこは行政主導に終わることなく十分対応をしてまいりたいと考えております。 また、もう1点、島根県との連携についてでございますが、この実行委員会につきましても島根県がメンバーになっておりまして、同様にこの計画策定に当たっても御意見を伺いながらやってきてございます。また、今後この事業を展開するに当たっても、PR等について、島根県とも一体となって動いてまいりたいと思っております。また、島根県との連携という意味におきましては、このアウトバウンドを中心に行っております実行委員会事業のみならず、インバウンドを中心に行っております山陰国際観光協議会でも一緒に事業展開をしているところでありまして、それらを含めまして、山陰が一体となっての事業を行っているところでございます。
○福間委員 これは要望になりますけれども、後のところで例えば山陰遺産観光キャンペーンということで、鉄道を使ってということでやっておられる。本当は、例えば松江城であったり、あるいは今度世界遺産になった石見銀山みたいなところともリンクをして、例えば韓国に売り込むとか、そんなルートをつくっていくみたいなことというのが必要なような気がするのです。それは JRとリンクさせるのか、バスとでもいいかもしれないけれども、そういうことを、何でもかんでも鳥取県ばっかりにせずに、大胆な山陰地方という格好で売っていくみたいなことというのがやっぱり必要ではないのか。あるいは場合によれば兵庫だって岡山だって、玄関口としての境港、米子空港という位置づけができればいいのではないかという発想を持ったほうがいいのではないか。これは意見です。
●山﨑観光課長 今の御指摘で、島根県と共同しての韓国へのPRの話ですけれども、先ほど髙山課長が申し上げたように、山陰国際観光協議会で、鳥取、島根で合同でインバウンドを推進しておりまして、当然鳥取、島根観光コースを一緒になって向こうに売り込んだりとか、あるいは向こうからエージェントとかも呼んで、一緒になってPRに取り組んでおります。それから、おっしゃるように、そればかりでなしに、これからは大阪とか、あるいは京都との連携も進めていきたいと思っております。
○小玉委員 初めに1ページの関係、これから見ると、いろんな角度から検討されて、こういうことが現実になったということで、いいということで理解はしますけれども、総体的には人員が減っている。48名減っているわけです。これは定員割れをすると補助金がカットされるからということでこういうふうにやられたものか。もっと積極的に環境大学を売り出すということであれば、もうちょっとほかの考え方がなかったものか。確かに内容的には充実されたということが言えるでしょうけれども、現実、総体的には何か環境大学、一般的に評価すれば、定員が下がってくるということはどうですか。その辺の考え方をちょっと聞かせていただきたいと思います。 ソウル便ですけれども、福間委員から今言われましたけれども、これから見ると、団体旅行支援、パスポート取得費支援等と書いてあるというのは、いろんな効果があった対策を強化するということで、そのほかにもあると思うのですけれども、余りにも前面に出ているのは団体旅行支援とかパスポート取得費、何かそういうことが主体で、そんなことでいいのだろうかという思いがします。本当に将来にわたって継続をするのであれば、こういうことばかりやっていて――ばっかりではないですけれども、そういうふうに映るわけです。そんなことでいいのだろうかという思いがします。私が本会議で言いました経済交流や、福間委員が言われたように、やっぱり民がもっともっと前面に出て、米子~ソウル便を守っていくのだと、そういうことが長続きすることになると思いますし、それから、言われたように、鳥取、島根にしても観光地としても非常に立派なものがあるわけですから、そういうものとリンクするなり、それからもう一つ心配なのは、米子~ソウルですから、米子の利用促進が中心になるということは当然だと思うのですけれども、考えてみれば、鳥取の人や、こちらの東のほうは岡山に行ったほうがいいという、そういう考え方を持っているわけです。だから、ソウル便を本当に長続きさせようと思ったら、鳥取県内のそういう方々と鳥取空港利用促進懇話会とが連携して、そういうことも含めて、ソウル便は米子から使ってもらおうということに、そういうことにならないといけないのではないかと思うのです。何か全く蚊帳の外みたいだし、鳥取の人からいろいろ我々聞いてみても、関係ないのです、岡山に行けばいいいうことですからと、はっきり言ってその程度の考え方です。だからやっぱりその辺をもっともっと、そうではなしに、米子を使って行かなければいけないのだということを、そういう気持ちになるような、そういうことも対策としてやるべきではないかという思いがします。その辺の考え方をちょっと聞かせてください。
●福田青少年・文教課長 今回の学科改編の中で定員が減っていくということでございますけれども、これについては3学科ある中でのそれぞれのこれまでの傾向での志願の傾向でありますとか、そういう実態のものもありますし、先ほど出ました補助金の話もございます。さらに言えば、やはり新しい学科を設けるということの中で、実際新しい分をそのままふやしていくという格好になると、その分が教員が必要になっていくというようなことで、逆に今度はコストもかかってくるというようないろんなことを勘案されて、今回は、この低下傾向にある部分のベクトルを変えたい、その改革の第一弾ということで、今回のものを設けられました。 それで、これで改革が終わるという話ではなくて、改革検討委員会というものもございますけれども、その中でも、この変えた学科のままでいいのかということもありましょうし、それから定員の話も含めていろいろ議論されるというふうに伺っておりますし、そういった中で、もし定員をふやしていくということになるのであれば、それはまた新たに認可申請していって、文科省のほうの審査がありますけれども、それを受けてまた展開していくということで、今回のはその改革に向けての第一弾だというふうな理解をしているところでございます。
○小玉委員 その気持ちはわかりますけれども、でも環境大学をもっともっと全国にPRし、鳥取県がすばらしいということにするためには、私はやっぱり今がチャンスだと思います。確かに学科の内容的なものをやっていくということは大事なことだし、それ以上に、金が要ることだけれども、立派な先生を呼ぶということが、今の体制の中でいじくっても、もうちょっと大胆な、やっぱり改革をされるのであれば、金は確かに要るし、大変だと思います。しかし、それが前提になって生徒も来るわけだし、そういうことで、もうちょっと大胆な、思い切ったイメージアップを、名実ともに環境大学を全国に広めると、そういう対策をやられるべきではないか。今は第一歩だといって、こんな程度のことをして、次は何をされるのですか。第一歩が一番大事なのです。
◎安田委員長 それについて、今の環境大学関係で、ほかの委員の方、御意見、質問があったら。小玉委員の御意見や質問の意味はみんな理解できましたので、ほかの方もありましたら、一緒にこの部分についてやりたいと思います。
○小玉委員 それはいいけれども、委員長、そんなやり方はない。わかったといって、委員長と話をしているわけではない。執行部と話をしているのに、そんなことはいけない。
◎安田委員長 あわせて質問に答えていただきたいと思いますので、ありましたら御一緒にお願いしたいと思いますが。よろしいですか。 ○福本委員 学科改編のお話で、定数が48名減るわけです。実際入る方が同じとは限らないので、一概に言えないのですが、48名減っていながら、教員の数は変わらないと伺ったのですが、経営的には大丈夫という知事の答弁がありましたけれども、普通なら教員も減るのではないかと思うのですが、そのあたりは、学校側はどういう認識なのですか。学科改編されても今までと同等の教員が要るということですか。その辺をお聞かせください。
●青木企画部長 まず、定数のお話ですけれども、課長が御説明しましたように、今回の改革の一つの大きいねらいというのは、この環境マネジメント学科の設置というのが非常に大きいところであります。それで、まだなかなかちょっと打ち出しが上手にできていないというのは、先ほど御指摘がありました教員をどうするのかというところを今当たっている最中なものですから、なかなか思うように外に言えないもどかしさというのが実はあるのですけれども、県としては、環境マネジメント学科というのは、ここに書いていますけれども、フィールドワークを重視する、文理融合の特徴を生かして、それでなおかつ、本会議でもきのう御答弁を申し上げましたけれども、いわゆる昨今、環境問題としてごみの問題、CO2の問題、ことしは洞爺湖サミットも開かれる、こういうタイミングを迎えているわけでして、そこのところを深く環境大学で本格的に環境を学びたいというニーズというのは、これは実は従来からもあったのです。ところが、ちょっと今の学科構成ではそういった本格的に環境を学びたいというニーズには十分おこたえできていなかった、こういう問題意識が大学の方にもありました。ですから、これは名実ともに環境をしっかり学べる大学になるという本当に大きな学科改編というふうに思っております。 第一歩という言い方が少し誤解を与えたようでありますけれども、次があるから、これは余り効果がないかもというような、そういう姿勢で打ち出しているものではありません。そこだけはちょっと、PRがまだ上手にできていないところがありますので、これから工夫をしたいと思いますけれども、タイミングとしても、我々としては、大学の存在というものが大きく全国的にも発信できるような学科改編になるのではないか。また、内々聞いていますけれども、環境の世界では相当著名な教授陣を内々当たりつつあるというふうに聞いておりまして、またいずれこの場でも、そういった本格的な内容というものをぜひ御説明をさせていただきたいというふうに思っております。 定員の問題の関係ですけれども、従来3学科でやっておりましたので、これを4学科にふやすということになりますと、これは実は少し細かい話ですけれども、文科省の基準の問題がありまして、そのまま学科を定員を維持してふやすと、相当教員の数というのをふやさなければならないということになります。 ここは議論の分かれるところだと確かに思います。ふやしてもいいではないかという議論もあり得るわけなのですけれども、やはりタイミングとして、来年の4月を目標にしてやっていこうということであります。そこで、強力な布陣を整えたいということになってきますと、余り大きい数をそろえるというのは正直物理的にもかなり難しい。それから、財政的に盤石というのは、これは本会議で御説明しましたように、内部留保などがありますので、相当基盤はしっかりしているとはいうものの、やはり学生が減っているということでございますので、コストカット自体はしっかりやらなければいけないということでありますので、そこは大学側としても、今回の改編で極力コスト増を下げたいということで、教員の定数増は避ける、こういう基本方針をとりあえずはとられたというふうに理解をしているところであります。 いずれにしても、今回の改革というのが、全国的にも、また県内にもしっかり届く。そして学生さん、あるいは保護者の方、それから学校関係者の方にしっかり届くようなことというのを、これは教育委員会も入って、県も市も一緒になって今議論をしているところでありますので、またまとまりましたらぜひ御報告をさせていただきたいと思います。
○野田委員 小玉委員の質問、私もそのとおりだと思います。大きな改革ということが必要だろうと思います。そこら辺のところを頑張っていただきたい。それから、本末転倒になるかもしれないけれども、環境ではないのですけれども、よその私学の大学を見るというと、人集めにどういうことをしているかというと、例えば駅伝であるとか、それから城北高校などでも、相撲部といえば全国に知られているから、稲葉山小学校からでも西中に行ってそのまま城北に入るとかということもあるわけです。こういった環境という部分を主にしながら、そういったことも考えて、いろんな部分の中で総合的に生徒も集まるような体制ということも必要ではないか、そのように思います。それが私学のありようではなかろうか。ほかの部分でも特色を出していくということ。そこら辺をちょっと理事会の中で発言していただけたらありがたい、そのように思います。要望です。
◎安田委員長 私もちょっと聞きたいのですけれども、今CO2の削減を請け負って、後進国などで事業展開をしている会社とか団体がありますね。そういうノウハウというのをこの環境大学あるいは新しい学科では学べるのでしょうか。
●青木企画部長 今、カリキュラムの詳細を詰めている最中なので、ちょっと細かいところまで実はまだ承知をしておりませんけれども、恐らくそういったエコビジネスとか、そういったことも、少なくとも基礎的な、一般的な教養部分、そこでは当然――今でも取り扱っていると思いますけれども、多分そこのところは強化する方向になるのだろうというふうには思います。議論があったことはぜひ理事会、評議会、それから改革委員会などで、県も参画しますので、ちょっとお伝えを、きょうの委員会の議論もお伝えをさせていただきたいと思います。
◎安田委員長 では、環境大学についてはよろしゅうございますね。 次に、交通政策課のソウル便。小玉委員から質問が出ております。
●髙山交通政策課長 御指摘のありました将来にわたって続けていくのかということについてでありますけれども、今回、下半期に行いましたいわゆる赤字補てん策を来年度の運航については取りやめて運航していく。これに当たりましては、やはりしっかり高い搭乗率を達成するということが非常に重要になってまいります。本来的にはこういった行政の関与なく路線が自立化していくことが望ましいわけでありますけれども、現在の状況ではなかなか今すぐそういったことにはならないのではないかということで、支援策を来年度も継続させていただくわけであります。 考え方といたしましては、赤字補てん策の御議論をいただいたときにも、旅行される利用者の方にメリットの得られる支援策がむしろ望ましいのではないかというような御意見を議会でいただいたことも踏まえまして、団体旅行支援等の支援策に重点化を今回したということでございます。 また、将来安定的に継続をするためにも、経済交流、ビジネスといったような観点が必要ではないかということであったかと思います。そこはおっしゃるとおりだと思います。 現在、特に米子~ソウル便については、他の空港の韓国便と比べまして、比較的アウトバウンドのほうの利用がまだ多いというのが特徴になっているかと思います。むしろこの点につきましても、より観光を中心にしましたインバウンドを強化をしていくということが必要になってまいると思いますし、そういう意味で、今回新しい芽生えといたしましては、韓国におきまして行っていますテレビショッピングで非常に旅行商品が好調であるということもあろうかと思いますし、また、エマーソンとグリーンパーク大山との協定で、これはまさにビジネスとして今後太い流れになる、人の流れが生み出される可能性があるかと思います。このほかにも経済交流が生まれるよう模索をしていかなければならないと思っております。 また、最後に、東部地域との断絶といいますか、そういったことについても御指摘がありましたけれども、確かに県内でも東部と西部では、この米子便に関しまして温度差があるのは確かかと思います。実行委員会には東部の行政団体等も入っていただいて、一体で事業を行っているわけでありますけれども、この便の必要性、意義の御理解をいただくのみならず、東部、中部の県民の皆様に具体的にメリットを感じていただく。例えば米子の商品が非常に割安であったり、企画が魅力的であったりといったようなことで、御利用をいただけるようになる努力、これは航空会社にも協力を求めたいと思いますけれども、それが必要になってくると考えております。
○小玉委員 課長の答弁を聞いていると、私は別に団体の支援やパスポート取得費支援がいけないということではないのです。それは知恵を絞られて、いろいろとやっておられるわけですから、これに対しては別に。ただ、それプラスもうちょっとやっぱり考え方があるのではないか。だから、例えば金の要らない問題にしても、東部利用促進ということも図るということであれば、私はやり方はいろいろあると思います。例えば中小企業団体中央会や商店街や商工会議所、それから中央会の青年部、そういう会合でもあるわけです。だから、そういうときにやっぱり現状なり、使っていただきたいということで、そういうことをどんどん言われたらいいのです。全くそういう会合がないわけです。そういうことをもっともっと知恵を出せば、何ぼでもあると思います。だから県民が本当の意味で、そうだな、せっかく行くのだったら米子から乗ってやろうということになるような、やり方によってはそういうことが幾らでもあると思います。だから、そういうことを含めてもっともっとPRが必要ではないかと言っているわけです。
○前田委員 課長、さっき2月の結果を聞きまして、大変な努力の効果があって、換算後でいくと79.5ということだ。 そこで、3月の予定も大体聞きました。そうすると、この間、赤字補てん額を900万円計上しましたね。さっきの課長の話を聞いていると、600万円ぐらいになりそうだと言いましたね。だったら、僕はこの会期中に補正の補正をすべきだと思います。そのほうが県民に対してもわかりやすい。それをさっき言わなかったから、あえてそのことを言いたいと思います。返事してください。
○浜田副委員長 当初、県民の皆さんから1席9,000円もとブーイングが起こったわけです。それだけあったら違うほうにお金を使ってほしいというようなことがあって、私としては、これはカンフル剤として投資であると。大きなことがないとこっちに向いてもらえない。それだけ厳しいのだということを皆さんにわかってもらう。それと同時に、こちらに目を向けて、何ができるのか、県民の皆さんにも意識を持って取り組んでほしいということで、その効果は随分あったなというふうに思います。 当初予定されていたよりもお金が少なくて済みそうだということなのですが、それはなぜだと。検証、総括がまだこれから先だと思いますので、ただ、これまでやってみられて、PRの仕方、商品開発、だれを巻き込んでいくのか、イン・アウトバウンド、それぞれに大きな柱を立てていかれた。それで見えてきたものというのが、その取り組みの項目がそれぞれどうだったのか。何が効果があったのか。それから、来られた皆さん方の感想として、それから行った人の感想として、だからますます行きたいと思ったのか、もういいよと思ったのか。それから、おもてなしの、受け入れの話が前にも出ましたけれども、そこで見えてきたものは何が足りないのか。もっとリピーターをふやすためには、どこに力を入れていったらいいのかというところまで見えたのか見えないのか。それで、これをきっかけにして、これから継続してふやしていかなくてはいけないですね。そのためには、これからどういう取り組みが必要だというふうに考えられるのか。このあたりの整理がつけられないとちょっと困ると思います。によって、これだけの税金を使ったので、皆さん方、御理解くださいと言わないといけないですね。物すごいブーイングがあったので。結果、さっきお話がありましたけれども、そこまで使わなくて済んだのです、だから補正をやったのですというのは大きなPRになると思いますし、そこのところをどんなふうに整理していかれるのか。それはいつごろ出されるのか。ある時期、線を引かないといけないと思うのですけれども、その辺をちょっと伺います。
●青木企画部長 幾つか御質問いただいたので、順にということではなくて、流れとして説明をさせていただきたいと思いますけれども、まず昨年の8月20日に運休の通告というのがありまして、当時は本当にひっくり返すということは絶望的だと思われるところから、その際の切り札として、禁じ手だというふうに皆様方からの御意見をいただきましたけれども、赤字補てんというカードを切らざるを得なかったという、そういう状況だったわけです。そのこと自身は効果があったのだろうというふうには思っております。ただ、やはり厳しい御意見があったというのは、この委員会を初めとして、また直接県民の方からも多数の御批判をいただいたというのも率直に受けとめております。 それで、最終的に金額が、当時この委員会で何%になったら幾らという御説明もしましたけれども、恐らくその説明をしていた金額からすると、我々も当初覚悟していたよりは少額で済んだというのは、それはそれで一つの県民の皆さんが一生懸命利用促進をしていただいた成果というふうに受けとめてはおるのですけれども、ただ、少なかったからよかったというものでもなかろうというふうに思っています。二度とああいう補てんをするというようなことになってはいけないという思いは、今はとりあえず運休というのが目の前からなくなっていますから、そういう気持ちになりがちですけれども、やはり気を緩めてはいけないなという気持ちはあります。 アシアナ自身の内部でのこの路線についての見方というのは、まだ評価が定まっている状況にはないのです。この2月、3月の搭乗率というのは、これは全国的に見ても相当いい数字ということなので、なかなか米子もやるなという評価はあるようですけれども、ただ、やはりまだまだ盤石というふうな評価まではいっていないというふうにはアシアナのほうから聞いてはおります。 下半期というものをいろいろ振り返ってみますと、きょう、来年度の御説明をしましたけれども、利用促進の中で団体助成を入れたというのは、これはやっぱり大きかったというふうに思っております。従来、個人の旅行費用そのものに助成をすることについて、いささかちゅうちょがあったというのは事実なのです。ただ、これはちょっと踏み越えてやってみようということでやってみたところ、ばらまきになってしまうのではないかというおそれを感じたのですけれども、実はそれほどばらまきにはなっていなかったのですが、非常によかったと思っていますのは、旅行業者の皆さんがこの助成があるということで、PRに非常に回りやすかった。新しい商品を組むときにも、こういうのがありますということで、それで新商品の開発がかなり下半期相次いだというのが実感であります。例えばキムジャン祭りとか、ああいうものを、県の方が少しそういう情報を提供したという面もありますけれども、かなり従来にはなかった新商品というのが出てきた。これは、先ほど小玉委員から本来民が引っ張るべきだろうという御指摘がありましたけれども、この補助金の効果が支えになってではありますけれども、かなりそういった動きが出てきたのかなという、そんなふうには受けとめております。 あと、観光客だけでいいのかという御指摘も小玉委員のほうからいただきました。やっぱり路線の足腰というものを考えますと、観光客というのは季節波動も大きいですし、単価自体も安いです。ですから、ビジネスユースを伸ばすというのは非常に大切なことであります。なかなかそこは一朝一夕にできることではないのですけれども、とりあえず今回、利用促進のほうの助成も、団体助成はこれまで観光に限っていたのですけれども、そういう経済交流とかも認めるようにするというのを先般議論をして決めたところです。もう一つは、企画部の所管ではありませんけれども、国際交流財団のほうでも、なかなか米子~ソウル便を使って交流をするときに、使いにくかったというところがあったというふうに聞いておりますけれども、米子~ソウル便を使ったものについては海外渡航費の対象にするとか、そういった改善も行っていただきましたので、これもあわせてPRをしていきたいというふうに思います。 去年の下半期は、庁内に副知事をヘッドにして利用促進のための対策会議をこしらえて、それで全部局の所管団体回りというのをかなりやりました。ただ、きょうの議論を聞いておりまして、やっぱり気を引き締めなければいけないというふうに思いました。というのが、特に2月、3月よかったということもありまして、緩んではいけないという気持ちを非常に強く持ちました。ですから、小玉委員からお話があったいろんな経済団体も含めて、今回また新しく支援措置というのも先ほど申し上げた財団も含めてできましたので、少しねじを巻いて、しっかり使っていただきたい、経済交流にも使っていただきたいということを庁内の会議もまた開催をすることを副知事とも相談をしまして、改めて取り組みたいと思います。 一つは、この委員会でもダイヤの問題というのをたびたび御指摘をいただきました。小玉委員のほうからお話があった岡山空港との関係というのもダイヤ、向こうはデイリーで飛んでいるという頻度の問題もあるのですけれども、米子がアウトバウンドは非常に行きづらいという面もあったわけでして、これは知事のほうからもアシアナのほうに直接申し入れをしたということもあったのですが、残念ながら今回のサマースケジュールでは、従来のダイヤどおりということでありました。説明としては、インバウンドのほうに人数がまだ少ないので、そっちに重点を置きたいという御説明ではあったのですが、我々としては一つの曜日、例えば金曜日だけでも時間を繰り上げてもらうと、インとアウト相互にわたって効果があるのではないかという提案をしておりますけれども、これはちょっと引き続き議論をしていきたいと思います。それは実際の搭乗率などの推移を見ながら、またセールスの効果なども検証しながら、アシアナとやっていきたい。 ちなみに、70%、75%の目標というのも、これはアシアナといろいろ議論をして、計画として、これは実行可能かという議論をかなりやったのです。その上で、アシアナとしてもこの路線のいろんな需要の状況というもの、要素というものを見たときに、これは我々も達成可能だというふうに判断をした上で継続をされたというふうに聞いておりますので、これは県はもちろんですけれども、アシアナのほうにもしっかりと責任を持ってこの搭乗率を確保できるような取り組みというのを一緒にやっていきたい、こういうふうに思っております。 もう一度補正をかけるべきではないかという御指摘をいただきました。 この点につきましては、御指摘のあったような趣旨で出すということは確かにあろうかと思いますが、いろんな手続の問題とかもありますので、少し相談をさせていただきたいと思います。
○前田委員 これはぜひやるべきだ。900万と新聞に大きな記事が出たのだから、600万円になったと。よく頑張ったなと。県民もそれを見ているのだから。やるべし。
●青木企画部長 受けとめさせていただいて、検討させていただきたいと思います。
○福本委員 先のことについて、利用促進について、インバウンドとアウトバウンドについて2点ほど。 インバウンドについては、先ほど小玉委員の御指摘にもあったように、山陰全体、または近畿圏とのつながりが重要だと思うのですが、山陰国際観光協議会を窓口としてインバウンド攻勢をかけるとどうしても山陰だけの旅行になりがちです。どうしても関空と仁川のパイプが太うございますから、今のインバウンドを見てみると、恐らく関空から入って関空から帰るお客さんが一番多いのではないかと思うのですが、そういう場合は、では関空から入ってきているお客さんを、インは関空でアウトは米子で帰ってもらうとか、そういう仕組みづくり、または働きかけをしていくべきだと思いますが、そういったパイプはお持ちですか。それも山陰国際観光協議会がやっていくのかという点をお聞かせください。もちろん広島空港もあり得るでしょう。 アウトバウンドについてですが、ウの旅行商品造成支援の中に、乗り継ぎ需要、トランジットのことが書いてございますけれども、トランジットをこの空港でやりますと、どうしても岡山空港と米子空港のプライスを比較されてしまうと思う。韓国のナショナルフラッグですから飛んでいる地域も多いですし、値段も安く設定されているのではないかと思います。この辺で値段競争が起きた場合に、どのような支援体制をとっていけるのか。そこまで県が突っ込んでいくのかどうかを聞かせてください。
●山﨑観光課長 インバウンドの関係でございますけれども、今の取り組みでございますけれども、島根県とは山陰国際で連携しているのですけれども、例えば関空に絡みます部分では、昨年の年末からですけれども、鳥取県と大阪市で連携して、関空から入ってきて米子から抜けるという商品に関して、大阪市と一緒になってエージェントなどを通じて商品などをPRしております。それに関しましては来年も続けていきたいと思っております。 関空絡みでは、京都、兵庫県と連携することも考えておりまして、来年度は、予算を認めていただきましたら、具体的に京都と兵庫と鳥取のルートを、広域ルートというか周遊ルートをつくりまして、それを韓国のエージェント等にPRしていくように3県で連携するように考えております。 もう一つ、広島との絡みでございますけれども、広島に関しましても、広島県と一緒になってそういったルートのPR等を19年からやっているところでございます。これは引き続きそういったことで取り組んでいきたいと思っております。 ●髙山交通政策課長 乗り継ぎ商品の御指摘であります。現在、乗り継ぎ商品は、商品自体余り造成をされていないということもありますし、また、皆さんにも余り御存じいただけていないという状態でもあろうかと思います。 今回、まず周知をいたしますとともに、商品販売の奨励ということをやって広げていきたいというふうに考えているわけでありますけれども、御指摘のあった大韓航空との価格競争といったところに関しましては、価格競争のためにこういった実行委員会の事業費を例えば値下げのために充てていくといったようなことは適切ではないのではないかと思っています。これはアシアナ航空の自助努力にゆだねるべきところではなかろうかと思っております。 浜田委員から御指摘のあった今後の対策というところなのですけれども、今回、例えばパスポート支援ですとか、実行委員会で行われました支援策を御活用をいただいた方に、今ずっと声をお聞かせいただいているところであります。例えばどんなところが問題だったか、あるいはどこがよかったか、そういったことを今集めておりますので、そういった声を集計して今後の対策に生かしていくということで、また改めて御報告をさせていただきたいと思います。
○石村委員 数字が気になるもので、米子~ソウル便の搭乗実績を出していますね。要は換算後の搭乗座席数を出さないと、あなたたちの言っている749座席というのはどうやって出すのですか。もうちょっとわかりやすい資料にしないと、749座席というのは出ないでしょう。どうやって出すのですか。
●髙山交通政策課長 提供座席の7割を掛けまして、その搭乗座席について換算をした数字を出しまして、それを差し引きをするということであります。ちょっとそのデータを省略をさせていただいていますが……。
○石村委員 749座席というのがわからないということは、一般向けではないということだ。そういう資料にしてください。要望だけ。
◎安田委員長 ちょっと私も聞かせていただきたいと思います。これは企画、文化観光の両方に関係してくると思うのですけれども、今ソウル便が対象になった県内の、インにしてもアウトにしても、組織で観光なり国際交流ということが図られていると思うのですが、新たに船便が入ってくるわけですが、その辺はどういうふうにこれから対応をされるのでしょうか。そこのところをお聞かせいただきたいと思います。
●青木企画部長 まず、船便については、まだちょっと就航自体が商工のほうからお伺いしているところでは確定していないということでありますので、そういったことが見えてまいりましたら、具体的なダイヤとか、そういうのがある程度見えてきた段階で、やはり利用促進するための組織をつくろうではないかというような動きがあるとは承知をしております。 今、米子~ソウル便とかについて、きょうも御説明した委員会との関係をどうするかというのは、これは少し議論が必要だろうというふうに思っております。 先般も実行委員会の総会で、インバウンドとアウトバウンドを違う組織でやっているということがいいのかという議論も提起をされております。ただ、インバウンドのほうの山陰国際観光協議会は米子~ソウル便だけではなくて、台湾とか中国とか欧米とか、そういったところのインバウンドもやっているということもあるので、少し整理をした上でということになったところです。 船便の件も、恐らくそういった議論とあわせてやはり考えていかなければいけないのかなというふうには思っているところでございます。これは少し推移を見た上で、また動きがありましたら、ぜひ御報告をさせていただきたいというふうに思います。
◎安田委員長 ソウル便は、結局何人の韓国人の方が年間お見えになったか、大方でしかわからないのですけれども、週に3回として300人として、1万5,000人ぐらいですか、延べにすると3万人ぐらいになりますか。韓国からの観光客。
●衣笠文化観光局長 一番最新の数字をちょっと今手元に持っていないのですけれども、昨年で1万2,000人ぐらいですので、最終的には1万8,000人ぐらいまで持っていきたいということで我々も進めているところでございます。
◎安田委員長 もう一つつけ加えさせてください。船便の話が出てきましたけれども、同じように週に1回来る予定ですので、300人から500人の韓国人の方が週に1回来られる。年間にするとまた同じぐらいの規模の人数になるのではないかと計算されますね。そうすると、60万人に足らない鳥取県にかなりの数の韓国人をお迎えする形になるのですが、今、鳥取県がやっている観光行政というものも大幅に、根本的に考え直さなければいけない面もありはしないかというふうに考えたりしますが、そのあたりは局長はどういうふうにお考えでありましょうか。
●衣笠文化観光局長 フェリーの関係につきましては、2月25日に対策本部を立ち上げまして、商工労働部と文化観光局で対策本部を設けました。それで今後統一的に、あるいは広域的に考えていこうということでとりあえず立ち上がったわけですから、委員長のおっしゃいます特に韓国から日本に来られる方につきましては、どうしても山陰が中心になります。そうなりますと、受け入れ体制が今のままで十分足りるのか。鳥取県の宿泊施設だけで足りるのか。恐らく足らないと思いますので、隣県の島根県の対応とか、それから鳥取県内でも東部、いろいろこれから検討していく部分が出てくると思います。できるだけ、まだ最終的な就航日程といいますか、そのあたりが詳しく決まっておりませんので、何日間滞在できるのかというのがはっきりしませんけれども、こういったものをにらみながら、周遊コースといいますか、受け入れ体制も含めたそういったコース設定というのもこれから関係業界の皆さんと相談しながら進めていくことになるというふうに思います。
◎安田委員長 企画部とも連携して、ソウル便と一緒で、インに加えてアウトもやっぱりこれから両方連携してやっていかなければいけないだろうと思います。根底的な見直し、取り組みを期待しております。 ほかにはございませんか。(なし) 続きまして、県土整備部に移ります。 議題(4)「志戸坂峠道路」(智頭南IC~智頭IC)の開通について及び議題(5)道路トンネル事故訓練について、渡辺道路企画課長の説明を求めます。
●渡辺道路企画課長 県土整備部の資料の1ページをお願いいたします。道路企画のほうからは、志戸坂峠道路の開通に伴います案件2件を御報告いたします。 最初が1ページでございますけれども、志戸坂峠道路が3月30日に供用開始になります。それに先立ちまして、午前中に智頭におきまして国土交通省において開通式の式典を行います。既に委員の皆様には御案内を差し上げていると思いますけれども、よろしくお願いいたします。 2点目でございます。2ページでございます。志戸坂峠道路の開通に先立ちまして、開通後の安全対策に万全を期すため、関係機関と連携いたしまして、3月12日にトンネル内で事故が発生したことを想定いたしまして、救助訓練を行おうとするものでございます。参加します団体は、日本自動車連盟鳥取支部、あるいは県の東部広域の消防局、あるいは美作市の消防本部、県警本部、県立の中央病院と連携しながら救助訓練を行うものでございます。
◎安田委員長 続いて議題(6)都市計画道路宮下十六本松線(鳥取環状道路)の一部区間の開通について、長本道路建設課長の説明を求めます。
●長本道路建設課長 引き続きまして、3ページ目をお願いいたします。 現在、鳥取市街地の千代川の右岸に沿った形で鳥取環状道路ということで工事を行っております。現在2期が完成しておりまして、供用を行っておりますけれども、今回、3月21日でございます。県の産業体育館から千代橋まで900メーター間、これを開通させようというものでございます。この開通によりまして、53号から八千代橋の手前まで4車線ということで通れるようになります。駅周辺であるとか、市内の交通渋滞緩和、これに役立つものというふうな感じがしておりまして、開放は3月21日午前10時、供用開始ということでございます。
◎安田委員長 次に議題(7)冬期風浪による気高海岸の被災について、桑田河川課長の説明を求めます。
●桑田河川課長 それでは、4ページをお願いいたします。冬期風浪による気高海岸の被災について御説明いたします。 先月の23日から24日に発生いたしました冬期風浪によりまして、気高海岸、ちょうど9号の浜村の交差点がございます。そこのところのガソリンスタンドとラーメン屋さんの裏の浜がけが侵食によってかなり小さくなったということで、今応急対策を実施するとともに、監視並びに連絡体制をとっているところでございます。 概況でございますけれども、被災時の気象状況でございますが、当日は波浪警報が土曜日の2時50分に出ております。そして解除になりましたのは明くる24日日曜日の午後8時という状況でございました。最大の波高でございますけれども、これは鳥取港の観測所のデータによりますと、24日の早朝に約10メーターほどの波高が記録されております。そういうふうなこともございまして、写真に記載しておりますように、この店舗の後ろが4.6メーターぐらいになってしまったと。従来はここは12メーターぐらいあったのですけれども、この風浪によりましてこういうふうになってしまったということでございます。 応急対策でございますけれども、今、大型土のう3段、約3メーターございます。これを店舗のところにずっと敷いております。きょうで大体終わるというふうに聞いております。 監視・連絡体制でございますけれども、専門家並びに東部消防局とも協議いたしまして、さらには鳥取市とも協力いたしました監視体制等をとっているところでございます。その内訳でございますけれども、店舗の背後に標尺を設けまして、侵食量を適時観測しております。早朝の7時は気高支所の方に見てもらう。午後5時につきましては東部総合の職員が行って見るということでやっておりまして、昨日もちょっと確認いたしましたけれども、4.6メーターで変わっておりません。そういう状況でございます。当面の監視体制といたしましては、この表にありますような形で考えているところでございます。 さらに、災害復旧申請を行う予定にしておりまして、現在、復旧工法の選定などを4月下旬に予定されております災害査定に向けて準備を行っているところでございます。
◎安田委員長 次に議題(8)智頭町市瀬地区地元説明会について、山田治山砂防課長の説明を求めます。
●山田治山砂防課長 資料の5ページをお願いしたいと思います。智頭町市瀬地区の地元説明会についてでございますけれども、平成16年9月29日の台風21号によりまして、市瀬の集落下流におきまして、土砂崩落が起こりました。この対策工事が19年度、20年の3月末をもって完了いたしましたので、説明会を開催するものでございまして、20年3月14日、知事を初めといたしまして、以前の県土整備部長でございました、今河川局の砂防部におられますけれども、牧野保全課長の出席をいただいて、説明会を開催したいと思っております。 土砂崩落対策工事の内容につきましては、資料の2以下に書いておりますので、省略させていただきます。
◎安田委員長 次に議題(9)収入印紙の紛失について、仲田西部総合事務所県土整備局長の説明を求めます。
●仲田県土整備局長 6ページをお願いいたします。収入印紙の紛失につきまして御説明申し上げます。 経緯でございますけれども、2月19日にうちの職員が2万円、1万円、5,000円の高額収入印紙が見当たらないことに気づいたところでございます。判明後から、2月24日でございますが、用地課の職員の身の回り、あるいは部屋、そういうところを調査したところでございますけれども、発見できなかったということで、2月25日に米子警察署に被害を提出したところでございます。そのときに、総合事務所内の金券類等の管理の保有状況も含めて調査いたしたところでございます。おおむね良好でございましたけれども、一部はがき、切手類で施錠がない管理をしておったというような状況でございました。被害届を提出いたしました次の日、2月26日に、県土整備局の職員全員に対し聞き取り調査を行ったところでございます。 紛失いたしました収入印紙でございますけれども、2万円、1万円、5,000円の高額収入印紙、合計いたしまして24枚、金額にいたしまして27万円でございます。これが紛失しておりました。ただ、額面が2,000円以下の収入印紙につきましては受け払い簿と合致していたというところで、5,000円以上の高額収入印紙が紛失したということでございます。 保管場所でございます。用地課の課長補佐の後ろの備えつけの戸棚の中に、これは施錠がございませんけれども、受払簿を入れて保管していた状況でございます。そこの写真にございます。手前のほうに受払簿がございます。ここに紙幣を入れまして、保管場所である戸棚の中に保管していたという状況でございます。 原因でございますけれども、収入印紙といえども現金・有価証券と同じような注意をするべきところでございましたけれども、従来の慣行に流されていたということで、職員の意識が非常に希薄であったということが考えられるところでございます。 受払簿の確認でございますけれども、これは月に1回、管理者でございます課長補佐がチェックしておりまして、1月20日に契約件数も含めて受払簿をチェックしたときは受払簿と一致している状況でございます。 現在の状況といたしましては、米子警察署が捜査中でございます。 再発防止ということで、今回の事態を踏まえまして、県民の皆さんの信頼を損なうことがないようにということで、金券類の適正な保管ということで、事務所長から各事務所内の局に通知を行ったところでございます。金券類につきましては、施錠が可能なところに保管せよというような通知を出したところでございます。 8番目のその他でございますけれども、総合事務所のセキュリティーはどのようになっているかということでございますけれども、夜間、休日につきましては施錠できるようになっておりまして、簡単に人の出入りができないというような状況でございます。 いずれにいたしましても、我々の管理不徹底によりまして、県民の皆さんの信頼を損なうような事件が発生いたしましたことを深くおわび申し上げるところでございます。
◎安田委員長 なお、議題(10)一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料7ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。 それでは、ただいままでの説明について、質疑等ございませんか。
○小玉委員 収入印紙が紛失について、19日にわかって、24日まで日にちがかかるという、日にちをずっと追っていくと、なぜこういうことになるのか。普通だったら早く聞き取りやそういうことをやって、もっと速やかに処置をしなければいけない問題ではないですか。どういうことか。何かその辺の事情があったのですか。
●仲田西部総合事務所県土整備局長 19日にそういうことが判明してから25日まで日時を要した中には、当初は盗難とかそういうことがわかりませんで、用地課の職員が故意ではなくどこかに忘れている、そういうところがあるか、あるいは収入印紙が書類の中に挟まっているのではないかとかそういうことがございまして、書類あるいは入れております引き出しの中、そういうところをずっと点検していたところでございます。
○小玉委員 今捜査中だからいいですが、こんなことで、例えば調査、用地課の職員からの聞き取りが24日でしょう。もうちょっと速やかにやるのが普通ではないかと思うのですけれども、何かその辺が、19日から24日までですね。だから、こういう事態が発生したらもうちょっと……。まあいいです。別に責めるわけではないけれども、もうちょっと速やかに対応できなかったのかというだけの話です。
◎安田委員長 ほかにはございませんでしょうか。(なし) 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かありませんか。(なし) それでは、以上をもちまして企画土木常任委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。
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