午後1時50分
◎斉木委員長 こんにちは。ただいまから産業振興調査特別委員会を開会いたします。 そういたしますと、本日の日程はお手元の日程のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきます。 初めに、会議録署名委員を指名いたします。 本日の会議録署名委員は、松田委員と銀杏委員にお願いをいたします。 それでは、これより議題に入ります。 中海・宍道湖・大山観光圏(仮称)の整備について、山﨑観光政策課長の説明を求めます。
●山﨑観光政策課長 そうしますと、中海・宍道湖・大山観光圏の整備について説明させていただきます。 まず初めに、このお手元の資料の一番最後のカラー刷りのものを見ていただけませんでしょうか。ちょっと観光圏の説明をする前に、その根拠となっております法律について説明させていただきます。 これは、観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律ということで、5月に成立しまして、7月に施行されたものでございます。 目的でございます。この四角に書いてありますように、観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在を促進するという趣旨で制定された法律でございます。 この法律ができた背景でございます。このポイントというところに丸で何点か書いておりますが、特に3つ目の丸のところの単独の観光地での取組には限界がある。こういったような状況を踏まえまして、地域間の連携を促進していこう。それを促すように考えられております。 その下にあります滞在促進に重点的に取り組む地区を設定します。要は、その圏域に2泊3日以上の滞在を促していこう。それを促すために、国は財政的な支援をしていこう。そういう趣旨でございます。 その下でございますが、具体的な仕組みでございます。まず国が基本方針、これを策定しております。そういった方針を踏まえながら、その2つ下の観光圏整備計画でございますが、この計画を作成する主体は市町村または都道府県ということになっております。今回は鳥取、島根県が。県境をまたぐということで、両県が対応しております。この計画でございますが、この魅力を高めるための事業を具体的に掲げていく、そういった内容になっております。 その上の協議会でございます。この観光圏の整備計画をつくるに当たりましては、こういった市町村ですとか観光事業者、その他NPO等、そういった関係者の意見を聞くこととなっております。 こういった計画をつくりましたら、今度はその下の方の観光圏整備実施計画でございます。これは、具体的なこの事業を詳細に書いたものでございますが、それを作成しまして、それを国土交通大臣に申請し、大臣認定を受ける。それで、このたび、10月1日に国の国土交通省の外局としまして観光庁が発足しました。それにあわせてこのたび計画が認定された、ということでございます。 その下の予算等でございます。計画が認定されましたら、計画書に盛り込まれた事業に対しましては10分の4の補助が国から出てくる。ただ、この補助金は大体ソフト事業の立ち上げ経費が補助対象となっております。 そういったような制度の概要でございます。 資料の1ページをお開きください。中海・宍道湖・大山観光圏の整備でございます。実はこの法律案が1月に国会に提出されました。それで2月にそういった動きを踏まえまして、鳥取県と島根県の経済同友会がこの法律の成立を念頭に置きまして、観光圏の整備についての提言をされました。そういった背景を踏まえまして、鳥取県と島根県、それから市町村、それから経済界等が連携しましてこの計画をつくりました。8月29日に国に提出しまして、10月1日に認定を受けたということでございます。 この制度の趣旨でございます。いわゆる先ほど申し上げたように、圏域で2泊3日以上の滞在を促進していこう。それで、このたび全国で16カ所の計画が認定されました。中国地方では鳥取、島根のこの中海圏域と、あとは広島の方の圏域、2カ所が認定されております。 2の計画の概要でございます。まず(1)観光圏の区域ということです。これは市町村の行政区域のレベルで指定されるのですが、区域に関しましては鳥取県は中部、西部の全域。それから島根県はいわゆる出雲地方と言われている地域の全域と、それにプラス石見銀山を抱える大田市になっております。 (2)滞在促進の区域でございます。この滞在促進地区というのは、ある程度その宿泊地の集積がございます。それで宿泊地として魅力向上に重点的に取り組む地区ということで、鳥取県は6地区です。今のところはわい・東郷温泉ですとか、三朝温泉、皆生温泉等6地区を入れ込んでおります。それから、島根県は宍道湖温泉とか玉造温泉等12地区でございます。こういった滞在促進地区でございますが、これは8月に計画をつくった時点で各地区から手が挙がったところを入れております。今後各地区から手が挙がってきて。例えば関金温泉などはこれに入っておりませんが、その地域から手が挙がってくれば、この中に追加して盛り込むように考えております。 (3)整備計画期間でございます。これは計画をつくりました8月29日から5年間ということを考えております。この国の制度でございます。これは一年一年の予算計上でございますが、国の方の意向としては3年とか5年ぐらいはこの制度が続くのではないかというぐあいに国から漏れ聞いております。 (4)主な整備事業でございます。共通事業と個別事業ということで、大きく分けて2つに分けております。共通事業というのは、その圏域全体にメリットが生じるもので、いわゆるその協議会が全体で取り組む事業でございます。具体的には、これは今年度の事業を掲げておりますが、二次交通のマップをつくったりとか、それから圏域を紹介するマップをつくったりするということを考えております。この関係予算に関しましては、このたびの9月議会に 200万円の負担金をお願いしているところでございます。これは今年度、鳥取県、島根県が200万円ずつ負担して、あとそれに国の補助金をプラスして、共同でやろうというぐあいにしております。右の個別事業でございます。これは民間事業者の方ですとかNPOの団体等が個別に取り組まれるものでございます。NPOが取り組まれる、例えば飲食店の情報マップをつくったりとか、あるいは周遊ルートを構築するとか、そういったような事業で。いわゆるある程度スポット的な事業が中心となっております。これに対しましても、やはり国から10分の4の補助が出てくるということになっております。 はぐっていただきまして、観光整備事業の概要ということです。ちょっと一覧表の字が細かいのですが、これが、今のその実施計画書に盛られている事業の一覧でございます。性質別に分けますと、大体4つに分かれます。 まず最初に(a)宿泊のサービスの改善ですとか向上に関する事業でございます。例えば、旅館組合が取り組みます着地型の旅行商品を開発し、それを売り込んでいこうといった事業ですとか、先ほどのNPOの関係で飲食店の情報をつくって、観光客にPRしていこうとか。そういったような事業がございます。 2つ目に(b)の新たな観光資源の開発、提供というような事業でございます。例えば、県の観光連盟が取り組もうとしております大山神話とか食をテーマにした周遊ルートをつくっていこうとか、あるいは大山圏域の水とか食とかをテーマにした周遊ルートをつくっていこうとか。そういったような事業があります。その下の方でございます。例えば9の観光ガイドマイスター研修会でございますが、これには三朝の温泉観光協会が従業員等を対象にした研修会なども予定されております。 3ページでございます。3つ目の(c)観光客の移動、いわゆる二次交通の移動性の利便向上の関係でございます。例えば、1番目の二次交通のマップをつくったりとか、それからこれは境の観光協会でございますが、5のレンタサイクルを整備したりとか。あるいは、4の観光圏の交通整備ということで、これは、境港の周遊性を高めるために周遊バスの運行実証実験を行う。そういった取組が予定されております。 4つ目の(d)観光の情報提供でございます。この中身としましては、1の共通の周遊マップをつくったりですとか、ページをはぐっていただきまして、2の境港市観光協会の「さかな食べ歩きマップ」をつくったりとか。そういったような事業が予定されております。 これらの整備事業でございますが、8月末時点で取りまとめたものでございます。8月時点で実施が予定されているものを取りまとめたものでございます。今後また、関係者等と話をしながら、必要な事業をこの計画の中に適宜盛り込んでいきたいと思っています。あわせまして、こういった事業の実施を通しまして、両県の連携をさらに深めていきたいと思っております。
◎斉木委員長 ただいまの説明について、質疑等ございますでしょうか。
○石村委員 今、整備事業の説明があったのですが、どうも目新しさ、インパクトというものがほとんど感じられない。ですから、全国的に同じようなものをつくって、たらっと出しておいても、「では鳥取に、では島根に」という、そういう動機づけにはならないのではないか、という気がしております。 私は、何かすべてアドバイザーを使うことがいいかどうかはわかりませんが、全国事例調査をして、効果のあるものや、それからこの筋の専門家の意見というのをもうちょっと聞く機会をつくるべきではないか。要は、こういう事業を組んでおけば何とかなる、ということではなく、本当にこれを実効性のあるものにつくり上げていくという。これを見ていてもっと実のあるものにしていくという意気込みが感じられないのです。その点についてはいかがですか。
●山﨑観光政策課長 御指摘のお話で、目新しさがないとか実効性があるかどうかというお尋ねでございます。この計画に関しましては、実は7月に法律が施行されまして、10月1日の認定第1号ということで鳥取県と島根県、それから両県の経済同友会の四者で具体的に、いろいろと知恵を出しながらやった経緯がございます。そういったことで、確かに御指摘のとおり目新しいのはまだありませんが、それはこれから来年度の予算要求とかに向けてもう少し中身の濃いものを検討していきたいと思っております。それから一つの流れとしましては、この圏域には自然ですとか環境ですとか歴史文化ですとかいやしですとか食ですとか、そういったいろんな魅力がある。それで、この魅力をテーマごとに、ではこの圏域でどういった楽しみ方ができるのかということをちょっと。これから専門家の話も聞きながら、関係者と意見を出し合って、こういった楽しみ方ができるということを整理しながら、それをどういう格好で、これから対外的にPRしていくか。そういったようなことを、これから考えていくようにしております。
○石村委員 そういう方向でいいだろうと思うのですが、その専門家、専門家と言うけれども。私もだれということは全く頭にないわけですが、そのアドバイスを聞いたり、何かその計画にいい示唆を与えていただいたり、そんな方をどうやって選んでいくか。その視点。 それともう一つは、それらの方にかかわる経費というのは、当然ソフトですから補助対象になりますよね。それはならないの。どうなのですか。
●山﨑観光政策課長 専門家の意見を聞くということは、例えば個別にこういった商品をつくって売っていくという、そういった事業になりますとそういった経費の対象になるのですが、この圏域をどういう格好で売っていくかというのは、そこはまたちょっと国と調整してみないと対象になるのかどうかわからないのです。 そして専門家の意見ということなのですが、実は観光連盟や観光プロモーター、そういったところの意見を聞いたりとか、といったような聞き方があろうかと思うのです。
○石村委員 これで終わりにしますが、時々テレビを見ていると、非常に料理に詳しい人が出てくる。それから温泉の博士ということで全国の温泉を渡り歩いているような人が出てくる。それから全国の観光地のいろんな部分での渡り歩きをしているような人がいる。それでプロモーターとかは全体的に見るのだけれども、そういった全国を歩いている人がその一つ一つの魅力をどこに感じているか。鳥取県の中の魅力をどう売り出していけば多くの観光客に満足していただけるかということを。もっとよく知っている人がいると思うのです。プロモーターひとりが見て、ここはこんなことでいいですかといったら、これではありふれた話になるだろうと思うのですよね。だから本当にこだわった歩き方をしている、こだわった観光をしている、そんな人の意見も私は聞いてみるべきだと。それがここにあるモニター調査みたいなことのもうちょっと上、もっともっと上のレベルでのそういうモニタリング的なものもやってみる必要があるのではないのかと思うのですよね。
●衣笠文化観光局長 おっしゃるとおりです。課長も言いましたが、まだまだ時間が余りなかった中でのものですので。総会もまだ1回しかできていないものですので。立ち上げのときしか集まっていないのですが、今回の認定を受けて10月下旬に委員会があります。そこで今出たお話などもちょっと議題に上げて、そういった新しい方向性というか、この辺をどうやっていくのかをみんなで協議していきたいと思います。
○石村委員 ぜひよろしくお願いします。
○松田委員 今の整備事業で共通事業。結局、この圏域をつくるということになるとこの共通事業が一番大事になってくる。今、石村委員もそういった意味のサジェスチョンをされたわけですが、課長は、観光プロモーターとかも、そういうことをこれから引っ張り出すとか。ですから、この協議会の中でチーフプロデューサーというか、そういうやっぱり専門的なだれかがその青写真を描いて、共通にやるということが、これから物すごく肝心になってくると思うのです。今の答弁で大体これからということであるわけですが、「協議会が実施」と書いてありますね。その協議会の正式な名称はこの大山観光圏協議会なのですか。その辺の協議会の名称はどうなっているのでしょうか。
●山﨑観光政策課長 協議会の名称でございますが、この中海・宍道湖・大山観光圏協議会というものはまだ仮称でございます。
○松田委員 これが続くわけですね。
●山﨑観光政策課長 それでこれは仮称でございまして、その関係者の合意形成をとることがなかなか。短期間で難しかったものですから仮称で。今、事務方で案を整理していまして、その案を総会等に諮りながら、最終的に名称を決めていきたいと思っております。とりあえずは地名を並べただけでございますので、もう少し魅力のあるものにしていきたいと思っております。
○銀杏委員 今、名称が仮称だということで、国交省の認可がおりているのですが、十分合意になっていないところもまだあるのだな、というふうに感じました。 当初、この中海・宍道湖・大山という名前がついていたので、この範囲が大分広がったのかなと。どういうくくりでこれを一体として考えるのかな、というふうに。ちょっとその辺を心配をしております。くくりが鳥取県は中部、それから島根県は大田市まで入っているということで、一体感を醸成するのは難しいのではないかというふうに、一つは思います。 どうせ広げるのでしたら、なぜ隠岐が入っていないかということをどうしても感じます。もし広げられるのであったら、ぜひとも隠岐島を入れるべきだと。観光ということを考えるとこれはやっぱり外せないだろうな、というふうに思っております。
●山﨑観光政策課長 中部まで広げて一体的になるのか、というお話でございます。基本的には、御承知のとおり中部、西部というのは昔の伯耆の国ということで、そういった意味では中部、西部というのは一つのくくりとしてあるのかな、ということで考えております。 それから、隠岐の関係でございます。確かにこの計画をつくる時点で隠岐を入れるべきだという話もありました。それで実際に島根県が隠岐の4町村、地元に当たりましたら、とりあえず今回は見送りたい。それでこの計画の状況を見ながらまた手を挙げる場合もあるということで、そういったような整理でしております。
○銀杏委員 隠岐の地元の方がそういう意見だということであればしようがないかなというふうに思いますが、また働きかけでもしていただけたらというふうに思っております。 4ページのその他事業で観光客モニタリング調査というのがあります。これはまずスタートの時点でやっぱりこういったモニタリング調査をしていくということは大変大事なことだというふうに思っています。しかも5年間にわたってどうも実施されるようでして、ある程度の規模でしっかりやっていただきたいというふうに思うのです。大山観光圏の協議会の方でされるということですが、具体がわかっていましたら少し教えていただきたいのですが。
●山﨑観光政策課長 このモニタリング調査でございます。基本的にはこの圏域にどれだけのお客様が来たかという入り込みの客数をまず調べる必要がある。それでそれがふえたか減ったかということによって、実はこの計画に対してまた国の評価があるのですが、そういったことも必要だということで、まず入り込み調査を調べる。 それからあわせまして、お客様の満足度も、この圏域で本当に満足されたかどうか、あるいは何が足りないかというようなことも、これから調査していきたいと思っております。
○鍵谷委員 今の連携のあれで十分だと思うのだけれども、特に地の利をやっぱり生かすような、さっき課長も言われたように歴史文化、そういうものをやっぱり生かせるような、例えば出雲大社なども特にそうなのだけれども、そういう神の国であり、そういうものと直接うまいぐあいに結びつけれるような、札所めぐりだとか、そういうようなものもやっぱり少し取り入れてみたらどうだろう。そうしたら日本人の心は大体、動く可能性が結構あるので。そういうものをうまいこと利用してルートをつくってみたりするなども必要ではないだろうかと思います。 どうでしょうか。
●山﨑観光政策課長 確かに鍵谷委員おっしゃるとおりでございます。そういった意味でちょっとまだ作業が進んでいませんが、出雲大社にたくさん来られるもので、それをどういう格好で例えば鳥取の方まで持ってくるとか、そういったようなことはやっぱりいろんな組み合わせを考えながらこれからやっていきたいと思っております。
○鍵谷委員 その辺を考えてください。
○松田委員 ちなみに今の話で、八十八カ所の四国めぐり、あれの全行程は何キロぐらいあるか調べて、それで今の山陰地区の札所めぐりの行程を考えるということの一つの基準になるのではないかなと、今ふと思ったものですから。(「ほんと、ほんと」と呼ぶ者あり)
○安田委員 今の鍵谷委員のお話に続くのですが、私は鳥取の行き帰りに汽車を使っていると、よく鳥取砂丘から出雲大社に向かう若い女性が隣に座ることがあるのですよ。それから東京からの飛行機でも、やっぱり若い女性グループがちょうど神在月の時期に米子空港へおりて今から出雲大社へ行くということで。結構若い女性が出雲大社への志向、縁結びを求めて行くので、そういうものをやっぱりうまくヒット商品につなげるような仕組みというのが、若い女性を相手に。それに若い男性をどう入れ込むかもあるのでしょうけれども。それとやっぱり、今年配の人にすれば今の鍵谷委員のお話やらを絡ませて、神の国、妖怪の国というような形で出雲大社に加えて松江の小泉八雲とか美保関、水木ロード、そして大山寺というような一つの流れを組み立てていけば、年代的にもみんなつながってくるのではないかと思っております。 その事務局というのがどこにあるのかということが余りよくわからなくて。どこがそこをセットするのか、というのがわからないのですが。
●山﨑観光政策課長 基本的には鳥取、島根県の観光担当課が事務局でやっているのですが、ただ、そういったコンセプトだとかその知恵の部分に関しては、はっきり言って公務員には向かないものですから、そこは鳥取、島根の同友会のそういった窓口の方がおられますので。そういった知恵の部分というのは同友会の方でいろいろと知恵をかしていただいているということです。例えばこのたびの圏域のコンセプトが「御縁で結ばれる」そういったコンセプトも同友会の方の提案から出てきております。それはそういった民間の方とも連携しながら具体的に進めていきたいと思っております。
○安田委員 今の話に加えて一つ注文を。今、事務局を両県の観光課がそういう役を果たされるということになると、中年男性のセンスで考えられるのかなと思いますので、ぜひ女性の志向というものをどう取り込むかというのに意を払っていただきたいと思います。
●山﨑観光政策課長 おっしゃることは十分配慮していきたいと思います。ちなみに島根県の観光振興課長は女性でございますので、そういった意味ではちょうどいいバランスかなと思っております。
◎斉木委員長 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) きょう、これができたばかりですので、初めて披露してもらったわけですけれども、きょう出た意見を参考にされることと、それとやっぱり、「食のみやこ鳥取県」ではないのですが、やっぱり県外から来られて、一番感じられるのは海の幸、山の幸がおいしいということを非常に言われるものですから、やっぱり北海道に行くと何々が食べたいなど、すぐにイメージがわくようなもので。この山陰に来たら何が食べれるのか。カニとかそういうものもあるでしょう。そういう、やっぱり食と今言われている歴史文化、こういうことが一番ポイントになるのではなかろうかなと思いますので、ぜひいいぐあいにこれを整備していただいて、どんどん、3泊4日でも4泊5日でも来てもらえるような体制にするようにしていただきたいと思います。 では、あとはいいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) それでは、委員の皆様には御相談したいことがございますので、ちょっとだけお残りくださいませ。 執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。御苦労さまでした。 (執行部退席) そういたしますと、その他ということで、昨年6月にできましたこの特別委員会ですが、今まで4回、定例会ごとにやっております。また、県内視察、県外視察をやってまいりました。あと残された来年の任期までしっかり取り組んでいかないといけませんが、皆さん方にこれから進める上で何か御参考にさせていただくことがあればと思いますが。特にせんだって6月の委員会でしたか、農商工観連携による地域振興策についてちらっと説明は受けたのですが、こういうことを中心に、これから議論を深めていただければと思うわけです。特に今、私が具体的に思えば、農商工は今、米の生産調整でよく議会でも、今回もなりましたが議論に、米粉とかそういう米を加工して農商工連携、例えば学校給食に出す、パスタにする、めん類にするということになると、米の生産ばかりでなく連携してその産物を生かしていくということもできるものですから。米に限らずいろんなことに関して農商工観、我々の担当するこの委員会で議論ができることがあれば、参考にいただければと思います。残っていただいたのはそのことでございます。これに限らずこれから進める上で何か……。 あと、県内視察も先端技術の会社も雇用促進もございます。我々この役目は企業立地、雇用促進そして観光立県というのが大きな柱でございますので、そういうことを見ながらいろんな議論を深めていけたらということでございます。
○村田委員 きょうあたりの新聞で、西倉吉工業団地の200人ぐらいの……。ああいうところも。
○石村委員 食品産業というのは西部が、鳥取では中心的な役割を果たしていると思うのですが、そこの中に新しい動きとか今までの農商工の連携、そんな事例のところに行って、それからそこで今どんな連携をもっと深めるため、そして規模を拡大するためにどんな課題があるのかということを一回ちょっとするべきだと。企業誘致も企業誘致でいいのですが、地場産業というものをやっぱり大切にしていく必要があると思うので、そのあたりの調査もしてみたらどうですか。
◎斉木委員長 そうですね。いい御意見をいただきました。 ほかに何か。
○村田委員 一回名古屋に行かれたことがあるけれども、大阪などの取組等でもハッパをかけるなり参考なりいろいろ、現地へ行ったりという意味で、大阪。産業振興、誘致企業の事務局などでも。
◎斉木委員長 大阪本部ですか。関西本部ですね。
○村田委員 大阪事務所なども行ってみるのもハッパになるかもしれないのかな。近いのだから。
◎斉木委員長 関西は特に鳥取県との、特に食に関しては一番近いですし、企業の誘致の関係も多いわけですからね。
○松田委員 ちょっと聞き漏らしたけれども、「農商工観の連携」をキーワードとする。
◎斉木委員長 一つの例です。
○松田委員 一つのテーマづくりをこの特別委員会でしようか、ということの提案ですね。
◎斉木委員長 ええ。何か絞らないとね、今までどうも1年間やってもふわっとしたようなことですので。
○松田委員 その連携を具体化させる何かを、その調査のために、今、石村委員がおっしゃったようなことも調査をするということで。
◎斉木委員長 ええ。
○松田委員 それは僕はいいことだと思いますね。その手のテーマがぐっと具体化できれば、この委員会の大きな使命。
○村田委員 大阪の経済界の鳥取県出身の交流会も出席させてもらったけれども、あれもいいなと思って。大阪事務所などと連携をとって、ああいうのもちょっと勉強する機会を得てもいいではないかなと。
◎斉木委員長 ほかに何か御提言ございましたら。(「なし」と呼ぶ者あり) では、ひとつ大きな、どうも格好ができたようでございますから、一つ一つ詰めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で産業振興調査特別委員会を終わりたいと思います。
午後2時23分 閉会 |