本会議で決定した議員派遣について、その概要等を掲載します。(結果報告については、派遣終了後に掲載いたします。

  

議員の派遣状況(20年度)

台湾訪問団

1 派遣期間

平成21年2月8日~12日

2 主な日程

2月8日(日)
米子空港発-仁川国際空港-台湾桃園国際空港着
2月9日(月)
台北第一卸売市場 視察
日本観光協会台湾事務所 視察
財団法人交流協会台北事務所 表敬訪問
台北市政府教育局 視察
台湾政府外交部主催歓迎夕食会
2月10日(火)
台湾コーディネーターとの意見交換会
台中県議会 表敬訪問
台中県議会主催交流会(昼食会)
台中県政府 表敬訪問
台中県の旅行社(五福旅行社・太平洋旅行社) 視察
2月11日(水)
野柳岬地質公園 視察
台北市内 視察
2月12日(木)
台湾桃園国際空港発-関西国際空港着

3 派遣議員

上村議員[団長]、稲田議員[副団長]、浜崎議員[秘書長]

4 随行者

議会事務局  井嶋副主幹

5 報告

 

 今回の台湾訪問は、台湾からの観光客誘致に向けた取組みのあり方や、台北市、台中県を中心としたさまざまな交流事業、IT技術を活用した情報教育、ジオパークを活用した観光振興等について調査することを目的に実施した。


 まず、観光交流については、日本観光協会台湾事務所、交流協会及び台中県の旅行業者2社(五福旅行社・太平洋旅行社)において、現状と課題について聞き取り調査を行った。
台湾人は海外旅行好きであり、日本志向は依然として高い。また、以前と比較して団体から個人旅行へシフトしている傾向があるため、個人旅行客へのきめ細かな情報を提供するなど受け入れ体制を充実させることが不可欠。PRに際しても、鳥取県単独でやるのではなく、近隣府県と共同して、テーマ性を明確にした魅力あるルートを設定して、観光客を呼び込むことが重要であると考えられる。そのためにも、県内での移動を充実させるための山陰道を含めた高速道路の早期整備促進が急がれる。
台湾人観光客は、美術館、有名な建築家の建造物、温泉、雪や紅葉等四季折々の美しさといった、台湾ではあまりみられないものを日本に求めており、人気が上昇している日本のアニメ(特にコナン、ゲゲゲの鬼太郎)を組み合わせながら、鳥取の観光の特徴を前面に押し出していくことが必要である。
また、鳥取県産業振興機構が台湾に配置している海外コーディネーターとの意見交換の中で、将来に向けた台湾との友好的交流を図るためにも、留学生など若い世代を積極的に受け入れ、日本や鳥取県に対する理解を深めてもらうといった人の交流が、今後の観光や産業の交流振興にとって非常に重要であると感じたところである。


 次に、IT技術を活用した情報教育については、台北市予算総額の約4割を教育費が占めることを聞き、驚くとともに、教育へ強い熱意を感じた。台湾においても課題の一つとして教員のITスキルの充実を挙げていたが、これは日本にも共通している課題である。IT技術を活用した情報教育の推進は、世界的にも大きな流れであり、台北市は10年前から取り組みを進めており、教員の能力向上を含めた環境整備を充実させることが急がれると思われる。


 次に、ジオパークを活用した観光振興については、スケールの大きさとその独特かつユニークな光景に感嘆したところである。台湾では地質公園と併せて風景特区にも登録されており、魅せるジオツーリズムとして完成度の高さを体感した。


 最後に、今回、議会団として2度目の単独訪台であったが、観光協会、台北市教育局、台中県政府、台中県議会等と将来に向けた親密な交流を図り、お互いの理解を深める機会となったことは、非常に有意義であり、台湾訪問の大きな成果であった。
これを機に、両県の間で観光や農業振興の面はもとより、今後は文化芸術や若い世代等の更なる交流が深まるよう、県議会としても様々な交流施策について議論していく所存である。
日本と台湾とは国交はないが、地理的にも近いところにあり、歴史的にも関係が深く、親日派が多いことで日本文化に対する理解やいつくしみ、親しみも極めて深い。今回の訪問で培った地域同士のつながり、人と人とのつながりを大切にしながら、今後の両国間の交流推進に向けた議会活動に活かしていきたい。


【日本観光協会台湾事務所を訪問】


【(財)交流協会台北事務所を訪問】


【五福旅行社を訪問】


【台北市教育局を訪問】


【野柳岬地質公園を視察】

 

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000