平成21年度議事録

平成21年5月21日会議録

出席者 委員長
副委員長
委員
興治 英夫
森岡 俊夫
錦織 陽子
斉木 正一
山根 英明
前田 八壽彦
藤井 省三
小谷 茂

以上 出席委員 8名
欠席委員 0名
 


説明のため出席した者
 門前商工労働部長、鹿田農林水産部長、足田労働委員会事務局次長外次長、課長

職務のため出席した事務局職員
 前田主幹 田中副主幹 伊藤主事



1 開会   午後1時1分

2 休憩   午後1時32分

3 再開   午後1時34分

4 閉会   午後2時8分

5 司会   興治委員長 

6 会議録署名委員  藤井委員  錦織委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

 


午後1時1分 開会

◎興治委員長
 ただいまから経済産業常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元に配付しております日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は執行部の入れかえを行うこととし、最初に農林水産部について、次に商工労働部・労働委員会について行います。
 まず、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の署名委員は、藤井委員と錦織委員にお願いいたします。
 それでは、本日の議題に入ります。
 質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、交配用みつばちの確保状況について、今井生産振興課長の説明を求めます。

●今井生産振興課長
 1ページをお願いいたします。交配用みつばちの不足の状況につきましては、4月の常任委員会に報告させていただきましたが、3に書いておりますように、不足していたミツバチは関係機関で調整を行いました結果、確保できるという状況になりましたので、報告させていただきます。
 全農とっとりが、県外の養蜂業者や取扱業者に働きかけをいたしまして確保いたしました。県といたしましても、鳥取県の養蜂組合の組合長から巣箱があれば提供できるという申し出をいただきました。生産振興課と畜産課、それから森林・林業総室が協力いたしまして、急遽、杉の間伐材を利用しました巣箱300箱を業者に製造してもらいまして、県内の養蜂農家の方々がみつとり用に使っておられるミツバチをこの巣箱に入れて、スイカ、メロン農家に供給するということを行っております。
 予算的な対応状況を4に書いておりますが、杉の間伐材を利用しました巣箱の確保につきましては、緊急を要しましたということで予備費で対応させていただいております。それから、価格が高騰したため農家の経営を圧迫する事態となっておりますので、高騰分について助成をするように6月補正予算案に提案させていただいているところであります。
 今後でございます。全国的なミツバチの不足は来年も続くと考えられますので、関係機関と協力いたしまして、県内供給体制を確保したり、国の補助事業もこれからつくられるようでございますので、それらを活用するよう農家の方、農協に働きかけていきたいというふうに思っております。

◎興治委員長
 議題2、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、中村耕地課長の説明を求めます。

●中村耕地課長
 2ページでございます。このたび、次の工事契約をいたしましたので、報告いたします。
 米川用水路の米子空港下の暗渠の改修工事でございます。工事名は、県営米川用水路障害防止対策(空港暗渠改修2工区)工事ということです。ウオタニ・環建特定建設工事共同企業体と契約いたしました。契約金額につきましては、2億3,100万円でございます。来年、22年3月10日までの工期でございます。工事内容につきましては、340メーター余のボックスカルバートの敷設でございます。

◎興治委員長
 議題3、第64回全国植樹祭の開催誘致について、嶋沢森林・林業総室長の説明を求めます。

●嶋沢森林・林業総室長
 資料3ページをお願いいたします。第64回全国植樹祭の開催誘致についてでございます。
 これにつきましては、5月14日の定例記者会見で知事が表明されたところでございます。
 1に開催誘致の経緯ということで書いておりますが、森林・林業施策の本県の先駆的な取組、環境先進県を目指す鳥取県をポスト議定書のスタートの年である平成25年にアピールできるということ。それから、観光等、県内経済への波及効果も期待できる。それと平成25年になると、47都道府県が1周するタイミングになりますので、そういう期間をねらって誘致を申し出たいというところでございます。
 概要につきましては、ここに書いてあるとおりでございますので、省略させていただきます。
 スケジュールでございます。7月に準備委員会を立ち上げたいというふうに思っております。この中で、開催候補地の決定と開催素案の検討をしていきたい。
 順調にいけば最終決定されるのは、来年の8月に開催が決定されるということでございます。

◎興治委員長
 議題4、松くい虫防除に係る空中散布について、大北森林づくり推進チーム長の説明を求めます。

●大北森林づくり推進チーム長
 4ページをごらんいただきたいと思います。松くい虫防除に係る空中散布ということでございます。
 県では、伐倒駆除を徹底してやろうとしております。本書のとおり空中散布を行います市町村に対しましては、支援または情報提供を行ってまいりたいと考えているところでございます。
 実施予定時期につきましては、第1回目は6月1日から、第2回目は3週間ほどあけました6月中下旬ということで、予定しているところでございます。
 実施予定面積につきましては、昨年度に比べて55ヘクタールの減ということです。これにつきましては、米子市で減少したということでございます。
 末尾に書いております、松くい虫被害量の推移でございます。平成19、20年度と平年並みの水準で推移しているといったところでございます。

◎興治委員長
 議題5、林業試験場の安全対策について、今岡企画総務部長の説明を求めます。

●今岡農林総合研究所企画総務部長
 資料の5ページをお願いいたします。林業試験場の安全対策について御報告申し上げます。
 去る3月21日に発生いたしました林業試験場における死亡事故につきましては、先月の本委員会で、危険箇所の緊急点検や今後の安全対策の案について御報告申し上げたところでございます。その後、林業試験場におきましては、安全推進者でございます場長を中心に職場内での点検を行い、また外部専門家による安全診断を受けるなど、試験場を挙げて安全対策を検討し、このたび安全衛生計画を取りまとめました。これを確実に実行するとともに時間外勤務や業務スケジュールの的確な把握管理によりまして、作業時の安全確保に努め、再びこのような事故を起こさないよう全力で安全対策に取り組んでまいりますことを御報告いたします。
 また、他の試験場におきましても同様の取組を進め、試験研究機関の安全対策を進めてまいることとしております。
 安全衛生計画の概要について、少し御説明申し上げます。安全衛生計画は、事業所としての基本方針、目標を明らかにいたしまして、スローガンを掲げて、職場一丸となって安全衛生推進に取り組むためのものでございます。その中で、重点実施事項といたしまして、安全衛生管理の推進、作業の安全化、設備安全対策の推進など、重点項目とその細目実施事項を定めまして、さらに項目ごとに担当者と確認者を定めまして、組織的に実行、進行管理していくこととしております。例えば、安全衛生管理の推進では、安全衛生について話し合い検討する場を定期的に持つこと。あるいは各職場の点検パトロールなどを定めております。作業の安全化では、それぞれの作業ごとに安全作業のためのマニュアル、手順書を作成していくこととしております。その一つの例として、7ページに木材乾燥機のマニュアル(案)を添付いたしております。安全で能率的な作業を進めるために、こういったものを順次整備し、徹底していく予定でございます。
 設備安全対策の推進につきましては、使用します機械等の点検や安全対策のための改修などを定めております。例えば改修ですと、冷蔵庫等の閉じ込めの危険性のある箇所については、外部への通報装置を設置することとして現在工事中であります。乾燥機につきましては、安全性の確保されたものに更新するよう、現在予算要求させていただいているところでございます。そのほか、教育研修、交通安全、健康診断の実施などを定めております。
 以上のような計画を実行していくことによりまして、職場の安全衛生を向上させ、事故、災害の再発を防止し、今後ゼロとなるよう、全力で取り組んでまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑、御意見を求めます。

○山根委員
 この1ページの交配用のミツバチです。農家の方が困られていることを支援することはいいことですけれども。この交配用ミツバチの確保対策会議は県が主催したわけですか。我々は、農業団体から全く情勢を聞いていないわけです。「こんな状況なので困るので、県も支援してください」みたいな話を全く聞いたことがなかったということです。県は親切に御心配いただいて、農家はよかっただろうと思います。非常に時期を問うものですから大事なことで、否定するものではありませんが、特に予備費でいくというようなことで。予算もないわけでありますので、予備費でいきますよ、今回の補正に上げて当たり前ですよ、というような話では……。
 また、その内容も、これについての費用は幾らかかって、あるいは値上がりになりました分を助成する割合はこうなったのですよ、というようなことを。今ひとつ慎重におやりにならないと、予算がないものを予備費から出しました、次には予算を盛り込んでおります……。予算というものは、我々が承認しなければいけないことでしょう。スタンスがよくない。議会軽視。全く、こういうことが議会軽視というものですよ。
 そう思いますが、部長いかがですか。

●鹿田農林水産部長
 金額的なものについては、担当課長から御報告させていただきますけれども、状況を申し上げます。当時、全国的にミツバチの不足が問題になったのですが、鳥取県としては随分早い時期に手配しておりましたので、どっちかというと安心していたような状況でございました。記者発表のときにも知事から話があったのですが、急遽、記者発表の前日ぐらいに情報が入りました。全国的なとり合いで全農が手配していた分が調達できない、というような状況が出てきたものですので、急遽、農業団体と一緒になって対策会議を開催したところでございます。主催者は県の方になったわけでございますけれども、両者で話し合いながら、打ち合わせ会議というか、情報交換をさせていただいた。そういう中で、全農自身が調達する分とあわせてJA中央なりが調達する分を計画しましたが、それでもちょっと十分足りないというようなことがございましたので、県内の養蜂業者の方に声をかけさせていただいて、調整させていただきました。やはりせっかくの機会ですので、そういうミツバチの箱をつくるに際して、地元の県産材も使えるいい機会かと。あわせて次の年以降にこういうことが起こらないように養蜂関係者と生産農家とその辺の話合いを再度開いて、今後のミツバチの確保について県内で調達できる範囲を拡大したいというふうな思いで取り組みさせていただきました。
 説明がちょっと不十分で申しわけなかったことをおわび申し上げます。

●今井生産振興課長
 大変失礼いたしました。
 予備費で対応させていただいた分についてです。巣箱は1つ4,200円かかります。それを300箱準備いたしまして126万円ということです。今後の地域内流通の仕組みづくりということで、全農とっとりに事業主体ということでなっていただきまして、県は2分の1助成ということで、予備費対応させていただいたところです。

○山根委員
 あのね、部長。そういうことで、時期を非常に求めることだから、緊急だったからこんなぐあいにしようと思いましたとか、あるいは2分の1にはどうやって……。なぜ、2分の1出すのか、3分の2がいいのか、3分の1でいいか、10%でいいかわからない。いろいろな論があると思うのですよ。だから、本当からいうと、予算の範囲だとか予算がこうだからとか、他の例がこうだからこうやりましたという話であって、しかも、予算のない予備費から流用して、今度の我々が認めなくてはならない補正予算に盛り込んでいるのでしょう。だから……、こんなぐあいに組んで、こんな処置で、総額は幾らにしようと思うので、御審議いただいて……。 もっと予算を使うのにはスタンスが。組んでいない予算を使うのでしょう。そういうものに対する認識度が甘い、ということを言っているのです。全額で幾らの予定になるわけですか。
 それと、農家の方からは、だれがどんなぐあいに、そういう緊急事態ですよと申し入れしてきたのか。我々は聞いたこともない。
 だから、予算上の問題で。予算はあくまでも議会が認めないといけないでしょう。そこを時期をいうからということで、緊急措置としてこんなぐあいな政策をとりたいと思ってやったから認めてください、という話でないと。次に盛り込んだので当たり前だ、ということなら予算の審議をちょっと考えさせてもらいます。いかがですか。

●鹿田農林水産部長
 緊急性を要した一つの……。

○山根委員
 あなたの方がそうおっしゃらなければいけないでしょ。緊急を要することだったから、こんなぐあいに。予算のないものを執行していて。これ、否決されたらどうするのですか。その辺をもっと、予算というもの、審議というものを、きちんと認識をされたところでお話にならないと。
 議会などどうでもいいのかと……。

●鹿田農林水産部長
 ちょうど4月下旬、5月上旬のスイカの交配という時期にミツバチが不足するということで、当初は県の方も人手の方で支援するようなことも検討したわけでございますが、かなりスイカの交配は難しいのでやはりミツバチに頼らなくてはいけない、という生産者の声もございました。急遽、その時期に間に合わせるために県としては、4月上旬に対応できるものとして緊急に今回お願いしたところでございます。
 内容につきましては、2分の1の判断があるわけでございます。通常これを既製品で外から入れた場合には大体2,000円程度という話がちょっとありました。今回これを県内で調達する場合、急遽やったということもあるのですが、特殊な巣箱でして、交配用に小さい巣箱をつくらなければいけないということで、これが4,000円程度かかるということです。それの相差分を県として支援させていただいたという形で、2分の1ということでの支援をさせていただいたという状況でございます。
 言われるとおり、緊急性を要したということで予備費を使わせていただいたというような状況でございましたことを御理解いただきたいと思います。

○山根委員
 県政と農家の方できちんとされることはわかるのですが、町村はどうやっているのですか。町村は全く関係ないのですか、これは。まず、その地域に住んでおられる方の産業は町村が支援するものでしょう。だから、町政も参画するとかということでないと。県と生産者とをつなぐ、あるいは国と生産者とをつなぐということではおかしいと思う。
 それと同時に、国もそういう施策を打って出るということだから、国はどんな予算をどこで、今審議中の補正予算に盛り込まれるのか。見通しとしてはどうか。そのあたりを説明してください。

●鹿田農林水産部長
 今回、時間がなかったということもありました。あと、JAいなばからJA中央、JA西部ということで、ミツバチ自体が広域的に利用されていたということもありました。はっきり言って市町村にお話をする時間がございませんでした。そこら辺は調整できなかった部分で、時間的な都合でどうしても難しかったのかなという認識でございます。
 あわせて、国の方の動向なのですが、国についても全国的なミツバチの不足ということがありまして、できるだけ地域内でミツバチを調達するような仕組みができないかということを、今、国の補正予算の中で上程されているようでございます。それの使い方はまだ明確ではありませんが、それが使えるようになれば今回のような取組が進むのかな、というふうに考えております。

○山根委員
 時間がないとか、あるとかはいいけれども。
 まず、生産者というもの、その地方地方に地方の行政機関があるでしょう。あるいは地方の産業の振興でしょう。だから、まず地方の、市町村にきちんと言って、それでやはり市町村も援助するが、財政が弱いので県も支援しなさい、国も支援しなさいというぐあいに発展していかないといけないと思う。何でも頭ごなしに、時間がないから、それはインフルエンザだとか、あるいは大流行になるような病気の問題ならわかります。生産者にとったらわずかな期間ですから、しなければならないということは十分認識します。けれども、流れを、何でもかんでも町村抜きに県とやり過ぎたらいけませんよ、ということが言いたいです。もうちょっときちんと部長……、本当にこれでいいですか、あなたもいくらか手を染められて。やはり地域でないと。今度は生産者の人が市町村は何にもしてくれないよみたいなことになってしまうと、今後は市町村行政が非常にやりにくくなりますよ。いくら急ぐ急ぐと言っても、そのあたりはやはり筋だけは通されなければいけないということを指摘して終わります。

○斉木委員
 ちょっと今のミツバチの件で。

◎興治委員長
 どうぞ。

○斉木委員
 私もミツバチのことはあんまり詳しくないのですが、養蜂農家がやはり年々、後継者なのか、生産者が少なくなって、ミツバチの全体としての量が少なくなってきて、こういう事態になったのか。あるいは今言われているように、殺虫剤とかそういう非常に消毒が進んで、やはりミツバチが繁殖ができなくなってきたのか。大体どういう。今後もまた、来年以降も考えられることがあるので、そのあたりの根本的なことを。今回は緊急でこういうことをやるのですが、これから先するのにどういう状況なのですか。

●今井生産振興課長
 ことし、ミツバチが不足した原因は、オーストラリアからの輸入がとまったというのが、一番大きな原因だということであります。オーストラリアで病気が出まして、おととしの11月から日本にミツバチの女王バチが入っていないということだそうです。女王バチを導入いたしまして、国内で繁殖させて農家に供給するという体制をつくっている業者の方が絡みまして、業者の方が供給しておられたということなのですが、その業者に頼っていたところが一番影響が大きかったということが、どうもことしの状況のようです。それで、地域内流通も進めながら供給できる体制を再度仕組もうというふうに県も考えております。国も考えまして、農協と連携しながらやりたいというふうに思っています。

○斉木委員
 スイカもそうですし、メロンもナシも、要するに果実をつけるものは、ナシは手でやりますが、そういう……。ミツバチは本当に必ず毎年要るわけですので、やはり体制というものをきっちりと。今後はことしのことを教訓にしてやっていかれて。ほかから入れるのもそうでしょうが、養蜂農家を育てるというのも一つの方法でしょう。以前、近所の人で養蜂を一生懸命やっておられる人がおられたですが、亡くなられたりでその地域からする人がおられなくなったというようなことがよくありますので、そのあたり。それと、個人の方が半分趣味で、自分自身でみつをとられている方もおられるようです。
 そのあたり、やはり今回の教訓をいいことに、ぜひ体制づくりをやってもらわなくてはいけないと思います。そのあたりどういうぐあいでしょうか。

●鹿田農林水産部長
 先ほど委員が言われるように、県内の養蜂家もかなり高齢化しています。ですから、どちらかというと、地域の参入者があり、そういう人がふえることをやはり期待しております。
 あわせて、こういう関係の交配関係に使ってもらいたいという養蜂組合の方の意向もあることはあるのです。ただ、以前イチゴか何かに使ったときに、養蜂家から生産農家に交配用に出した場合、交配期間が終わるとミツバチ自体がかなり疲れて帰ってくるということがありました。一回不信感が芽生えまして、それ以降なかなか。始末がいいものを。県外から入れて、それを燃やして終わりというふうなことで、簡単に調達できて簡単に始末できるという方針に移行していたものです。今回こういうことを契機にもう一回信頼できるところから入れて、きちっと使った後は返す。今回、養蜂家の方との話し合いで、一応、交配に使ったミツバチはその時点でいなくなっても仕方がないということで、養蜂農家の方も歩み寄ってきたものですので、来年以降は少しうまくいくのかな、というふうに考えています。

○錦織委員
 私からは2点、お願いします。
 2ページ目の工事の契約です。この契約金額の設計額とこの上の括弧を除いたものの見方を。それから、低入札価格調査が実施されたということなのですが、予定額の何%の落札だったのか。他業者との開きはどのくらいだったのか、というのを教えていただきたい。
 それから、5ページの林業試験場の安全対策についてです。これは補正予算の財政課長の査定のときには、100度の高速乾燥施設をつくりたいとかというものがあったのですが、その文面を読んでいましたら、何か警察の調査がまだ終わっていないとかというのがあったのですが、そこら辺の状況何かをちょっと聞かせていただきたい。
 以上、2点です。

●中村耕地課長
 2ページの契約金額でございます。これは消費税込みの額です。上段の2億3,100万円は消費税込みの契約額でございます。設計額は2億9,200万円余ということでございます。ほかに2企業体が入札しております。1業者は2億1,700万円で、もう1業者は2億3,910万円です。今の申し上げた金額は、消費税抜きの額です。入札のときは消費税抜きでやります。申しわけございません。
 したがいまして、ウオタニとの契約額2億3,100万円については、税抜き価格が2億2,000万円でございます。

●今岡農林総合研究所企画総務部長
 乾燥機の関係でございます。まず、これまで使用しておりました乾燥機ですが、警察の方で調査、検証するということで、部品を持って帰られたりしており現在使用できない状態ですので、使用禁止といたしております。
 そういった状況でありますので、今回の補正予算でお願いしておりますものは、安全性が確保されたものにしたいということで、乾燥機の中に入らなくても乾燥ぐあいの測定ができるような、そういう新しい機種のものを。それから、最近の乾燥試験では、高温のものが必要とされておりますので、そういった機能を持つものということで今要求させていただいているところでございます。

●中村耕地課長
 委員長、補足お願いします。
 先ほどの契約金額の設計額と入札額の比率でございますが、79%でございます。

○錦織委員
 私、もしかしたら聞き漏らしたのかもしれませんが、ほかの業者のところは2億1,700万円と2億3,910万円ですかね。

●中村耕地課長
 はい、そうです。

○錦織委員
 そうするとその……。

●中村耕地課長
 今の金額は税抜き価格ですので。

○錦織委員
 それで、その2億3,100万円の税抜き価格は2億2,000万円だとおっしゃったのですが、この2億1,700万円よりもちょっとだけ高いのですが、それは何か総合的に勘案してここに決まったということですか。

●中村耕地課長
 2億1,700万円の業者につきましては、入札後に指名停止になりましたので、そこは失格になりました。(「ここはね」と呼ぶ者あり)
 次の2億2,000万円のウオタニさんと環建さんのところが落札されたということでございます。

○錦織委員
 わかりました。

◎興治委員長
 ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次にその他の事項に入ります。
 農林水産部に関して、執行部、役員の方で何かございますでしょうか。

●中村耕地課長
 お手元の資料を1枚お配りしていると思います。このたび国営中海干拓事業の中浦水門撤去、それから森山堤防開削工事の完成報告会を開催すると、国から連絡がありましたので、御報告いたします。
 期日は5月30日土曜日、9時半からということでございます。式典及び通り初めをされるということでございます。会場につきましては、境港市渡町の中海干拓建設事業所弓浜半島支所というところです。出席予定者は石破大臣ほか、そこに書いてありますような方々が出席されるということでございます。

◎興治委員長
 ほかに委員からございませんか。
 それでは、意見が尽きたようですので、農林水産部につきましては以上で終わります。
 執行部の入れかえを行っていただきます。
 暫時休憩を致します。

                                午後1時32分 休憩
                                午後1時34分 再開

◎興治委員長
 再開します。
 次に商工労働部・労働委員会についての説明を受けます。
 質疑につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
 議題6、平成21年度経済・雇用振興キャビネットの進め方について、新企画調査チーム長の説明を求めます。

●新経済通商総室企画調査チーム長
 商工労働部資料の1ページをお願いいたします。21年度経済・雇用振興キャビネットの進め方についてということです。
 今年度は3年目になります。昨年度は、中ほどにテーマを書いておりますが、このテーマに一番関係する課、チームが運営していくというやり方でやりました。ということで、問題点等も十分わかっておりますので、委員との中で具体的な、いろいろディスカッションができて、施策が充実していったというような経緯がございます。
 今年度ですが、委員の方も非常に好評でして、今年度も引き続き議論をしていきたい。その委員自身が議論をしていきたい。あるいはこのテーマで角度は少々変わってくると思うのですが、もっと絞り込んでといいますか、やっていきたいというような意見が多うございました。ただいま委員への依頼と、もう少々委員の枠といいますか、対象分野も広い方がいいということでプラスアルファをしながら、今委員さんの人選を進めているところでございます。5月、6月に1~2回程度のワーキングをやります。7月ぐらいに中間として全体会、ここでは講演等のほかにワーキングの進捗状況あたりをやりまして、全体でディスカッションをするというようなことをします。最終的には12月をめどに、計5回程度開きまして、また来年度への施策へとつなげていくということで進めているところでございます。

◎興治委員長
 議題7、まちなかビジネス創出支援事業の実施状況について、網濱経営支援チーム長の説明を求めます。

●網濱経済通商総室経営支援チーム長
 2ページをお願いいたします。まちなかビジネス創出支援事業の実施状況についてでございます。
 本事業につきましては、当初予算でお認めいただきまして、下の方にスキームを書かせていただいておりますけれども、要は町中の中にビジネスをつくるために、やはり中小商業者の方だけですとプロデュース力とかいろいろな面で大手と比べて不足する支援がどうしてもありがちだということで、町中にまちづくり会社などを核としまして、中小商業者の方を支援していくモデル事業ということをお認めいただいております。
 今週、鳥取市と米子市におきまして、この施策普及とともに、先進地であります長野からこういうまちづくり会社等の活動状況等についてや県内の事例の発表を内容としますセミナーを開催させていただきました。
 4の開催結果のところにちょっと書かさせていただいておりますが、参加者の皆さんからは、長野からおいでいただいた越原マネージャーさんに対しては、先進事例として大変参考になった。どういう事業がまちづくり会社として赤字で、どういう事業であれば黒字として成立するのかといったような観点ですとか、あるいは起業家を支援する手法として参考になった、というような御意見もちょうだいしております。
 米子市のまちづくり会社であります株式会社DARAZという会社でございますが、こちらの事例紹介につきましては、東部会場、鳥取市におきましても県内の取組ではあるが、大変参考になり頑張らなければならないと思った、というような御意見もちょうだいしたところでございます。
 2番に書いておりますが、今月下旬には中小商業者の方を支援するといった事業プランを全県で募集させていただきたいと考えております。当初予算では2件お認めいただいておりますが、応募状況によりましては、もしかしましたら議会に増額等を御相談させていただくことがあるかもしれません。その節にはぜひよろしくお願いいたします。

◎興治委員長
 議題8、環日本海圏貨客船航路開設に係る現状等について、吉川通商物流チーム長の説明を求めます。

●吉川経済通商総室通商物流チーム長
 申しわけございません。別様でお配りしております資料をお願いいたします。環日本海圏航路の現状でございます。
 昨日、5月20日にDBS社の金専務が知事を表敬されまして、正式就航に向けた準備状況、船舶の改修イメージ、標準運賃等について説明がありました。
 船でございますが、現在、釜山でクルーズフェリーにふさわしい船とするための大規模な改修中でございます。中にはサウナとかプールとか娯楽施設も備えたいということでございます。
 正式就航日でございます。6月末までには就航したい。ただ正式な記念式典は7月末ごろに行いたい、ということで、いずれも正確な日にちについては船の工事の進捗状況を見ながら6月初めには明らかにしたい、という旨の発言がございました。
 また、標準運賃でございます。そこに代表的なものを上げておりますが、旅客ですと一番最高の部屋では、境港-東海間が16万6,600円、境港-ウラジオ間が30万円ということです。あとスウィートから2等まで各種ございますが、大体、東海までが1万9,800円から7,900円、ウラジオストクまでが4万2,500円から2万1,600円。これはお一人の料金になりますが、このような料金でございました。また、貨物でございます。20フィートのドライコンテナ1個で境港-東海が550ドル、境港-ウラジオが行きが1,100ドル、帰りが850ドルというような料金提示でございました。
 また、韓国側の準備状況でございます。江原道と東海も4月に臨時議会を開催された折に、追加予算、補正予算として支援予算を議決されたことを、このたび確認しております。内容はそこにありますように、貨物に対するインセンティブと、それから航路開設奨励金ということで1往復当たり1万ドルの支援をする。また、損失補てん金ということで損失額の50%以内を年間最大5億ウォンまで、約5,000万円ですが支援する。そしてこの支援予算については、江原道と東海市が50%ずつ受け持つということです。この支援は5年間継続するというようなことを伺っております。
 また、東海港の旅客ターミナルにつきましては、老朽化が進んでおりまして、この補修が必要でございますが、これにつきましては国の機関の方で4月27日に入札が行われて、6月10日に完成ということで、現在工事が行われているところでございます。
 また、正式就航に向けた取組でございます。江原道と航路活性化会議の準備会合を4月末に行いまして、旅行者を対象とした視察旅行の総合実施でありますとか、輸出入に関する企業の情報の共有というようなことに合意いたしました。
 また、昨日は、環日本海経済活動促進協議会の事務局内にロシアビジネスサポートセンターを置きまして、ロシアとのビジネスの展開に対する支援ですとか、ロシア企業との連絡調整という役割を担うセンターを設置したところでございます。
 あと、添付資料といたしまして、旅客及び貨物の標準運賃表、それから後ろの方に今回のDBSクルーズフェリーが船を改修している完成予想イメージをつけておりますので、御参考にしていただきたいと思います。

◎興治委員長
 議題9、地域雇用創造実現事業の事業構想採択について、西村人材育成確保チーム長の説明を求めます。

●西村雇用人材総室人材育成確保チーム長
 もとの常任委員会資料の3ページをお願いいたします。地域雇用創造実現事業の事業構想が採択されましたので報告いたします。
 冒頭に記載しておりますように、鳥取県地域雇用創造協議会といたしましては事業構想を策定をいたしまして、国に提出しておりましたところ、去る5月8日付でその構想が採択されました。
 1の(1)に国制度の概要を記載しておりますけれども、地域雇用創造推進事業、同じような名前なのですが、鳥取県においては米印として小さく記載しておりますが、「とっとり高度人財『燦然』プラン」という事業で推進しております。これによって人材育成をやっておりますけれども、その中で新たにこの実現事業で卒業者を採用して事業を展開するというものについて国で審査が行われまして、合格すればその提案者である協議会に委託費が交付されるという事業でございます。
 (2)に記載しておりますけれども、それに対しまして鳥取県におきましては、地域雇用創造協議会のメンバーであります市町村等といろいろ検討を重ねまして、特産品のネット販売等をやってはどうかということで、今、8市町村観光協会、あるいは商工会といったところを想定しておりますが、そういったところにIT人材、卒業した方々等を採用していただいてネット販売システムを構築するという構想でございます。
 概要につきましては、真ん中に絵をかいております。事業タイトルとしましては、「IT’s(アイティーズ) Tottori Style推進プロジェクト」と銘を打っております。この図の真ん中下あたりに、市町村観光協会等にIT人材をそれぞれの市町村が採用した職員を配置し、右にありますそれぞれの地域資源をネット販売するためのシステムを構築運用をしていただく。それに対して協議会の方から委託する。さらにそのIT人材のスキルアップ、あるいはシステムの改造等の支援のために、その上のところに県内IT事業者と記載しておりますが、専門家にも委託しまして、そういった指導をしていただくというふうに考えております。ここでも1名雇用していただいて、合計9名の雇用創出をねらっております。
 この詳細につきましては、別冊で右肩に平成21年5月8日厚生労働省事業採択と記載していますが、事業構想書をお配りしておりますので、また後ほど、こちらの方はごらんいただきたいと思います。
 もとの資料のその絵の下に記載しておりますけれども、事業期間は24年3月までの3年間を予定しております。3カ年の事業予算は1億1,000万円余、単年度にしますと約4,000万円ぐらいの事業費を予定しております。
 2に当面のスケジュールを記載しておりますけれども、事業構想書の中では7月からこの観光協会等、募集するという計画だったのですが、それを1カ月前倒しをして今、公募いたしまして、来年1月からのネット販売等の運用を開始したいというふうに考えております。

◎興治委員長
 議題10、平成21年3月新規大学等卒業者の就職内定状況等について、杉本雇用就業支援チーム長の説明を求めます。

●杉本雇用人材総室雇用就業支援チーム長
 4ページをお開きください。ことし3月の新規大学等卒業者の就職内定状況でございます。5月11日に鳥取労働局から発表になりましたので、御報告申し上げます。
 ここで言います大学等と申しますのは、県内の大学、短大、高専、それから専修学校の16校を指しております。
 卒業者は2,606人で、前年より4.8%減でございます。うち、就職希望者は1,911人で昨年に比べて1.9%の減少、減少幅は半分ぐらいです。したがいまして、就職希望率は2.1ポイント上昇しているというような状況でございます。
 内定者でございます。昨年に比べまして4.3%の減ということで、ほぼ卒業者の数の減と同じような率になっております。
 しかしながら、県内就職の内定者は昨年に比べて10.2%の減ということで、倍ぐらいの減になっております。やはり、昨年は県内での求人が少なかったということで、県外に切りかえられた方がある程度あったということではないか、というふうに思います。
 内定率は昨年より2.3ポイント減少しております。県内の希望者の内定率はほとんど変わりません。0.7ポイント減でございます。これもやはり早目に県外希望された結果、ほぼ昨年同様の結果になったのではないか、というふうに思っております。
 下の表の中で着目すべきところは、右の下の専修学校の県内希望の就職内定率のところだけがプラスになっております。やはりこういう厳しい状況のときには、県内企業と太いパイプを持っておられる県内の専修学校は地元に強いのだなということが、一つあらわれていると思います。
 続きまして、2の就職支援の状況でございます。
 先週、ことし1回目の就職フェアを県内東、中、西で開催いたしました。参加者は、ほぼ去年と同数の829人でした。求人する側の企業の掘り起こしに大変力を入れましたが、昨年の6割強の124社ということで、参加者にとっては少し厳しい開催状況だったかなというふうに思います。
 会場の状況です。昨年はある程度、有名な企業にはたくさんのお客がつき、そうでないところにはぱらぱらという状況でしたけれども、ことしはそれぞれの企業に満遍なくお客さんがついて、真剣に話をして聞いておられるというようなことがありました。参加者の方でもこういう雇用情勢の変化を反映して意識が随分変わってきているのではないかなというふうに見られました。
 今後は、県下3カ所で運営しております若者仕事ぷらざにおいて情報の提供でありますとか、セミナーの開催を通して支援を続けていきたいと思います。
 また、8月、2月には、県内のフェアの開催を予定しております。

◎興治委員長
 議題11、JT工場廃止の撤回等に係る要請について、森本企業立地推進チーム長の説明を求めます。

●森本産業振興総室企業立地推進チーム長
 それでは、JT工場廃止の撤回等に係る要請についてであります。御承知のとおり、JTは4月30日に米子工場を含みます国内たばこ工場、3工場の廃止を発表いたしましたので、その概要と現時点での県の対応状況につきまして御説明いたします。
 まず、廃止の発表のありましたのは、そこに工場の概要にも書いておりますが、米子、盛岡、小田原の工場であります。概要は、そこに書いているとおりでございまして、とりわけ米子工場につきましては、141名の方が現在働いておられるということであります。
 廃止の理由でございます。かいつまんで申しますと、高齢化の進展、禁煙と健康に関する意識の高まりから、たばこの総需要の減少が継続しているということで、競合他社との競争優位性の確保や国内たばこ産業における競争力がある事業構造を構築することを目的に決定したということであります。
 これに伴いまして、米子工場の関連会社である西日本プラントサービス株式会社、これはJTの設備、機械の保全業務や清掃等の受託を請け負っている会社でございます。現在、87名が働いておられるわけでございますが、これも社内での配置転換が検討されるということであります。ですから、この関連工場の87名とJT米子工場の141名を加えますと大体200名程度の雇用が消え去るというような事態に至ったということであります。
 これに対しましての県の対応でございます。JT本社への要請ということで、5月12日に関係する自治体、3県3市と連携いたしまして、JT本社の山田代表取締役副社長等に要請を申し上げたということであります。その要請内容でございます。
 次のページに移ります。ポイントといたしましては、そういった国が過半数以上出資している企業としての責任はいかに。それから、国、地方が全力で雇用確保に取り組むさなかに、なぜこのタイミングにそういうことになるのか、ということ等を要請いたしました。あわせまして、撤回、凍結、他事業への転換による雇用の確保であるとか、新事業展開には自治体も協力したいと、ついては今後も協議の場を持ち続けたい、というようなことを要請したわけでございます。これに対しまして、JTの回答につきましては、ここに書いておりますが、通り一遍で、前向きの回答はございませんでした。
 そのほか、財務省等にも要請してまいりました。財務副大臣等にもお会いして要請したわけでございます。両副大臣からは、「地元の気持ちはよくわかる。JTへの話をしてみる」とのコメントもいただいております。あわせて地元選出の国会議員への協力要請を依頼いたしました。
 今後の対応でございます。なかなか難しい状況にはございますが、関係自治体とさらに連携いたしましてJTとの協議を継続したいと考えているところでございます。

◎興治委員長
 議題12、「とっとりバイオフロンティア(仮称)に関する覚書」の調印について、廣瀬産学金官連携チーム長の説明を求めます。

●廣瀬産業振興総室産学金官連携チーム長
 資料7ページをお願いいたします。とっとりバイオフロンティアに関する覚書の調印についてでございます。
 このことにつきましては、鳥取大学の染色体工学技術、具体的には人に近い薬物代謝を持つマウス、あるいは肝臓などの病気の改善をモニターできる新型マウスといったものの開発になりますが、これらの実用化によりまして、県内に製薬企業であるとか機能性食品企業といったものの集積を目指し、雇用確保、あるいは地域活性化に向けて取り組んでいるところでございます。その実用化の研究拠点として建設を計画しております、「とっとりバイオフロンティア」に関する協定を関係企業及び関係機関、具体的には1の(3)に書いております9社によって覚書を締結いたしましたので、そのことについて報告させていただきます。
 覚書の内容につきましては、2に記載しているとおりでございます。覚書を締結したこの企業、具体的には4社ございます。その企業にこの施設へ入居していただくことを予定いたしまして、それぞれの得意分野であるとか技術でありますとか、こういったものを活用し、協力、支援、連携することを確認したところでございます。この締結を機にいたしまして、一層、研究開発の実用化及び事業化展開への取組を促進していけるものと考えております。
 これはあくまで現在の想定でございますが、3に記載してますけれども、今後のスケジュール、あるいは施設概要等につきましては、5階建て2,000平米、あるいは建設費約15億円程度が必要であろうかというような想定のもと、さらに施設機能については(3)に書いておりますが、先ほど申し上げたようなマウスの実用化に向けた研究開発、あるいは将来的な集積にも活用、雇用されるであろう専門的な人材の育成、そのためのカリキュラム等の開発、こういったものが主な機能として想定しているところでございます。これは想定として先ほども申しましたけれども、現在は本年度の予算で計上いただいた基本計画というものを策定しておりまして、これが6月中旬ごろに仕上がってくる予定でございますので、その時点で改めて報告させていただくことになろうかと思います。
 なお、そこにも記載してますが、建設費用につきましては、国の追加経済対策の活用を行う方向で作業を進めているところでございます。
 最後に、設置スケジュールにつきましては、この施設の開設目標、23年4月ということを目標に取り組んでおりますが、今年度内には実施設計を終え、なるべく早く建設に移れるように取り組んでいるところでございます。

◎興治委員長
 議題13、鳥取県東京アンテナショップ「食のみやこ鳥取プラザ」の状況について、及び議題14、鳥取大丸「食のみやこ鳥取県」県産品常設販売PRコーナー「とっとり美味広場」の設置について、吉村市場開拓室長の説明を求めます。

●吉村市場開拓室長
 資料8ページでございます。鳥取県東京アンテナショップの4月以降の状況でございます。
 1に書いておりますとおり、アンテナショップを拠点としたいろいろな商品の開発、あるいは販路開拓に、また引き続き取り組んでいるところでございます。それから、今年度から県内の中学生の皆様が、修学旅行の上京の際の体験学習の場所としても活用いただいております。今、8校ぐらいの御予定をいただいております。下の方に写真も掲げておりますけれども、新聞でも報道していただきました。こういった場でも活用していただいております。
 2の各種取組でございます。今、銀座、新橋あたりのアンテナショップを回るということが一応、都会でのはやりのようになっております。毎週1つ、あるいは2つのテレビ、あるいは新聞、雑誌の記事に紹介されております。そこに書いたような取材を受けております。
 それから、それ以外に販路開拓といたしまして、チャレンジ商品というようなテスト販売とか、あるいは6月には東京本部に販路開拓マネジャーを配置予定でございますので、引き続き販路開拓に取り組んでいきたいと思います。
 19日から月1回、県内向けに県民の皆さんにアンテナショップを御紹介したり、あるいはより深く知っていただくということで、BSSラジオで放送させていただいております。今回、事前にお許しをいただいておりますので、ちょっとさわりの部分だけお聞きいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎興治委員長
 皆さん、1分程度ですので、ラジオ放送をお聞きください。

●吉村市場開拓室長
 毎月、第3火曜日でございますので、委員の皆さんもお聞きいただけたらと思います。
 9ページ、販売の状況でございます。来店客数はふえておりますが、景気後退の折もありまして、お一人様当たりの単価が若干、下がっておりますので、このあたりも今後、販売事業者とともに改善していきたいと思います。
 引き続きまして、10ページをごらんいただけますでしょうか。鳥取大丸に「食のみやこ鳥取県」の常設のPRコーナー、「とっとり美味広場」を開設しております。
 大変済みません。うっかりしておりまして、資料にオープン日が漏れておりました。5月1日に既にオープンしております。チラシの方もあわせて配付させていただいております。商工会連合会に委託させていただいておりまして、県内のいろいろな産品、あるいは、まだ広く出回っていないような産品の発掘も兼ねて、コーナーを設置しております。
 地下1階の食品売り場にございますので、皆様方も鳥取大丸にいらっしゃった際にはぜひ御利用なり、御活用いただければと思います。

◎興治委員長
 それでは、ただいままでの説明についての質疑、御意見を求めます。

○前田(八)委員
 とっとり美味広場です。僕、5月1日、3日前に地下売り場に行ったのですよ。そこで「大山ハムはないですか」と言ったら、「ない」と。店員は知っていなかったですよ。こんな広場があるとだれも言わなかった。私が行ったのは3日前。これとあっていないですよ。店員は知っていなかったですよ。
 どうですか、局長。

●有田市場開拓局長
 なかなか答えのしようがないような御質問ですけれども……、大丸さんの店員さんということですか。

○前田(八)委員
 もちろん。地下に行って、地場の大山ハムが欲しかったので、ないかと言った。こんな広場があると一言も言わない……。

●有田市場開拓局長
 恐らくお会いになった店員さんは、ずっと大丸の店員でいらっしゃる方だとは思いますが、もしお知りでないということでしたら、1階から5階まで含めて知っていただいてPRしていただくように……。これ地下ですので。

○前田(八)委員
 地下に行ったと言ってるのに。

●有田市場開拓局長
 ですから、上におられる店員にも知っていただいて、地下にこういうのがありますよというのを言っていただけるようなふうに……。

○前田(八)委員
 違うのです。僕の言っているのは、地下の中の店員が知っていなかったということです。

●有田市場開拓局長
 それは何とも、ちょっとお答えのしようがないですけれども。
 商工会連合会を通じてでも、直接にでも、お店の方にそういう話をさせていただきます。

○前田(八)委員
 だから、こういうパンフレットもいいのですけれども、まず1階の地下の店員の方にPRしてください。

●有田市場開拓局長
 いらっしゃるお客様は非常に多くて、売れ行きはいいという話は伺っています。ちょっと灯台もと暗しだったかもしれませんので、そういうお話はさせていただこうと思います。

○前田(八)委員
 残念だから、日本ハムを買いました。

○山根委員
 委託とは一体……。なぜ商工連合会になるのか。どういうことを委託するのか。もうちょっと内容を教えてください。

●吉村市場開拓室長
 売り場の設置と、それから商品の追加発注、それからその売り場での販売等を商工会連合会さんに委託しております。

○山根委員
 大丸は、本職として売り屋さんなのに、なぜ委託事業を選定しないといけないのですか。流通をいかに縮めるかということが大事なのでしょう。なのになぜ、商工会連合会が、一々店のものを仕入れだとか、なにをして持っていかなければならないというような回りくどくして。それでもあれでしょう。いくら委託だと言いながら、商工会連合会にも幾らかの経費を渡さなければいけないでしょう……。商工会を助け、連合会を助けるためか。なぜ大丸に直接できないか。企業法人だからだめで、非営利団体だから商工会……。
 何か理由があるのか、きちんとしたことを教えてください。

●吉村市場開拓室長
 商工会連合会は、県内の各商工会の加盟の事業者でおつくりになっていらっしゃるいろいろな特産品ですとか、エリアの外に出ていないような特産品をいろいろ把握をしていらっしゃいますので、そういった隠れたような特産品を広く御紹介いただくために商工会連合会に委託しているということです。それから、ふるさと雇用基金を活用しておりますので、この基金で商工会連合会がその売り場の管理運営のために4名の方を御採用いただいているのですが、そういった雇用の創出。それから、新たな特産品の開発ということで、商工会連合会に委託させていただいております。

○山根委員
 わかりました。大体、大丸は鳥取を代表する、あるいは県都鳥取の玄関口に構えていて、そのぐらいのことしかできないなら、私も株主ですから十分、厳重抗議に行かなければいけない。それと、社員教育がなっていない。それだったら、そんなところの売り場はやめるがいい。しかも地下に行ってですよ。(発言する者あり)そんな、「ない」というような話では、話にならない。売り場を知らないというわけだろ。監督が監督としていかがなものか。委託先が悪いではないか。何を点検したのか。

●有田市場開拓局長
 そういう事情があったということを十分に伝えて、改善していただくようにしたいと思います。それから、案内の方もしっかり、これから努めていきたいと思っています。

○山根委員
 それぐらいのことではいけない、抗議も……。

◎興治委員長
 その他、ございますか。ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に、その他の事項に入ります。
 商工労働部・労働委員会について、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、意見も尽きたようですので、以上をもちまして、経済産業常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さまでした。

午後2時8分 閉会

 

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