平成21年度議事録

平成21年5月21日会議録

出席者 委員長
副委員長
委員
安田 優子
浜田 妙子
米井 悟
福本 竜平
福間 裕隆
石村 祐輔
野田 修
前田 宏
欠席者  委員 小玉 正猛
以上 出席委員8名
欠席委員 1名
 

説明のため出席した者
 青木企画部長、谷口県土整備部長、岡本企業局長、野川文化観光局長外各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 議事調査課  岡田主幹  山崎主幹  井嶋副主幹

 1 開会   午後1時00分
 2 閉会   午後2時15分
 3 司会   安田委員長
 4  会議録署名委員    米井委員  石村委員
 5 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午後1時00分 開会

◎安田委員長
 皆さん、御苦労さまです。
 ただいまから企画土木常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。委員の皆さんは、今回が最後の委員会となります。活発でかつ効率的な議論をお願いをしておきたいと思います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、米井委員と石村委員にお願いします。
 それでは、本日の報告事項に入ります。なお、質疑は各部局ごとに説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 まず、企画部より、報告事項(1)、知事会議等について及び報告事項(2)、関西広域連合(仮称)の設立に向けた「近畿2府4県議会議長会」への説明について及び報告事項(3)、中国圏広域地方計画の策定状況について並びに報告事項(4)、近畿圏広域地方計画の策定状況について、亀井政策企画総室企画調整チーム長の説明を求めます。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 企画部の資料の1ページをお願いしたいと思います。
 まず、知事会議等について報告をいたします。先月から今月、それから来月にかけまして、幾つか知事会議等がございますので、その内容等について報告をいたします。
 まず、1つ目でありますが、先月23日、岡山で開催されました岡山・鳥取両県知事会議でございます。この会議におきましては、両県を結ぶ道路の整備促進でありますとか、国の経済・雇用対策、地方分権改革の推進等、こういったことにつきまして共同アピールを行いました。共同アピールの実際のアピール文につきましては、3ページから7ページにかけて添付をしております。この会議では、このアピールとあわせまして、観光連携、それから両県民の交流促進に係る意見交換等を行いました。
 主なものにつきましては、1ページ(1)から(5)ということで上げているところでありますけれども、台湾チャーター便に取り組むということ、あるいは両県の広報誌、これを紙面交換して両県を相互にPRする、こういったことにつきまして合意をしたところでございます。
 2つ目であります。今週の月曜日に全国知事会議がございました。知事会議の場では、地方分権改革等について意見交換を行いました。知事会といたしまして、別途地方分権改革の実現を求める緊急アピールというものをいたしまして、特に直轄事業負担金制度の改革ということで、国の方から十分な説明がなければ今年度につきましても負担金を払うことができないと、そういった内容を盛り込んだアピールをいたしました。
 そのほか、4県知事の要望ということで、鳥取、宮城、徳島、佐賀、この4県の知事によりまして、新型インフルエンザに係る要望を厚生労働大臣に対して行ったところでございます。
 3つ目なんですが、同じ日に中四国サミットがございました。中四国サミットにおきましては、高速道路等の関係につきまして意見交換を行いました。高速道路等を使った観光でありますとかそういったこと、それから相互の促進、そういったことにつきまして意見交換を行ったところであります。この場でも平井知事のほうから新型インフルエンザ対策につきまして、中国四国、こういったところで連携をして取り組みを進めていこうと、こういったことにつきまして提案をしたところでございます。
 4つ目でございます。来週の水曜日、中国地方知事会議が山口県でございます。中国地方知事会議におきましては、共通する政策課題、それから連携可能な項目等についての意見交換を行う。そのほか、雇用の確保でありますとか高速道路整備等につきまして、共同アピールを取りまとめる予定としております。
 2ページをお願いいたします。来月に入りまして、2日、3日に近畿ブロック知事会議を開催する予定としております。場所につきましては、2日、知事会議が行われる当日につきましては鳥取市青谷のダイキンアレス青谷、3日の視察につきましては境港の港湾施設等を視察する予定としております。
 6つ目でございます。3府県知事ジオパーク会議、これを6月2日ということで予定をしております。場所につきましては、鳥取市内のニュー砂丘荘、3府県の知事が集まりまして、世界ジオパークネットワークへの加盟を目指しまして、取り組み等につきまして意見交換を行うという予定にしております。
 続きまして、8ページをお願いいたします。8ページにつきましては、関西広域連合(仮称)の設立に向けた「近畿2府4県議会議長会」への説明についてということでございます。今月8日に、関西広域機構の中に置かれております分権改革推進本部、この副本部長を井戸兵庫県知事がされておりますけれども、井戸兵庫県知事の方が近畿の2府4県議会の議長会に対しまして、関西広域連合の設立に関し説明を行われました。その概要につきまして報告いたします。
 大きな1番で説明の概要というふうに書いておりますが、大阪府議会の方におきまして、別添の資料といたしまして、「関西広域連合(仮称)の設立に向けて」という冊子をつけておりますけれども、この冊子を使われまして設立の趣旨でありますとか、処理する事務の内容等について説明をされたところでございます。
 それに対しまして、同日、この近畿2府4県の議会の議長会における対応ということで、その下(1)から(3)に上げておりますような声明を発表されております。
 1つ目は、当面は議長会におきまして継続して説明を受けるということと、これと並行いたしまして事務局長会議において情報、意見交換の場のあり方について検討をするということがあります。(「2府4県というのはどこだ、4県は」と呼ぶ者あり)近畿地方の大阪、それから京都……(「それはわかる」と呼ぶ者あり)それから奈良、滋賀、和歌山、それから兵庫でございます。(「鳥取は関係ないのだな」と呼ぶ者あり)鳥取は入っておりません。(「入れておかないといけない、ちゃんとこれは」と呼ぶ者あり)この中には鳥取は入っておりません。(発言する者あり)
 そうしますと、あと2つ目でありますけれども、各府県の当局と議会、それぞれの議会との間で十分協議が必要と、その上で意思形成が図られるべきこと、こういったものを十分に踏まえる必要があるということであります。
 3つ目につきましては、当日の会議の協議結果につきましては、各議会に持ち帰って、さまざまな議論、そういったものをしていこうということであります。当日の議論につきましては、新聞報道等で見るところによりますと、必ずしもすべての議会が前向きにということではなく、二重行政どころか三重行政になるのではないかということで懸念を示された、そういった議会もあるように聞いております。
 この関西広域連合の件につきましては、今度6月議会の冒頭の全員協議会でぜひ時間をとっていただきまして、関西広域連合の設立に向けた取り組みの状況でありますとか、そういったことにつきまして執行部の方から説明をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、9ページをお願いいたします。中国圏広域地方計画の策定状況についてということでございます。この計画につきましては、国が取りまとめを進めておりまして、ことし夏ごろにも最終の取りまとめ、成案ということで作業が進められておりますが、これまでのところ本県が鳥取県の立場でいろいろと主張をいたしまして、その中で取り込まれた内容につきまして、以下のページを使いまして、ちょっと説明をさせていただきたいと思います。
 11ページ以降にこの計画の中の主なプロジェクトというものを添付しております。その中でまず13ページをごらんいただきたいと思います。日本海沿岸における北東アジアゲートウェイプロジェクトということでございますけれども、この中で日本海沿岸地域と北東アジア地域との地理的近接性等、こういったことを生かして、中国圏の玄関口としてのゲートウェイ機能の強化を図ると、こういったことを主張して盛り込んでいただいております。この絵の左側のほうに、例えば北東アジア地域との交流の促進ということで事例といたしまして、平井知事の写真等も出ておりますけれども、環日本海経済活動促進協議会による民間主導の市場開拓の取り組みの開始でありますとか、あとDBSクルーズフェリーを使いました北東アジアとの国際定期航路の開設でありますとか、こういった内容を盛り込んでいただくということにしております。
 次に、14ページをお願いいたします。基幹的交通・情報通信ネットワーク整備プロジェクトということでございますけれども、高規格幹線道路、あるいは地域高規格道路等、こういったもので山陰と山陽、それから山陰を東西に連絡する広域的な幹線道路ネットワーク、そういった整備を進めていこうという内容を指定いたしまして盛り込んでいただいております。そのほか、右側の方ですけれども、暮らしの多様化に対応した情報通信ネットワークの整備ということで、条件不利地域におけるブロードバンド・ゼロ地域の解消、携帯電話の不感地帯の解消を推進すると、こういった内容を盛り込んでおります。
 続きまして、少し飛びますが、20ページをお願いいたします。中国圏まるごと観光推進プロジェクトということでありますけれども、山陰文化観光圏ということで、魅力のある観光ルート・メニューの形成に向けまして、さまざまな地域資源を活用して山陰で観光を進めていくと、こういった内容を盛り込んでいただいております。
 続きまして、少し飛びますが、26ページをお願いいたします。近畿圏の広域地方計画の策定状況についてということでございます。こちらも今の中国圏と同様でございまして、ことしの夏ごろに向けまして策定が進んでおります。この中で、本県の主張が同様に盛り込んでいただいているもの、そういったものにつきまして説明をいたします。
 まず、30ページでございます。関西の魅力巡りプロジェクトというプロジェクトがございます。この中では、山陰海岸ジオパーク、こういったジオパークにつきましても広域観光ルートの例といたしましてこの計画の中に位置づけると、こういったことを主張いたしまして盛り込んでいただいておるところでございます。
 続きまして、33ページをお願いいたします。広域物流ネットワークプロジェクトということでございます。近畿圏域の内外を結ぶ陸・海・空、こういった広域的交通網を総合的に構築をいたしまして、広域的な物流ネットワークをつくっていこうということで、日本海側、鳥取県の港湾、境港の積極的な活用を図っていこうという内容を盛り込んでいただいているところでございます。
 あと幾つかプロジェクトということで資料をつけておりますが、鳥取県の主張といたしまして盛り込んでいただいている主なところにつきましては以上ということでございます。よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 次に、報告事項(5)、関西広域機構関西広報センターによる外国特派員プレスツアーについて、岸根広報課長の説明を求めます。

●岸根広報課長
 広報課でございます。資料の41ページをお願いいたします。
 関西広域機構の組織の中で関西広報センター、通称KIPPOというところがございまして、そこが関西広域機構メンバーのエリアにつきまして、海外についても幅広く情報発信をするということで、在京の海外のプレスがたくさんいらっしゃいますので、そういった方々を対象にしましてツアーを募集して御案内をするという事業をお持ちです。今年度、KIPPOさんとしては2回程度開催するという予定なのですが、鳥取県が新規加盟ということで御配慮いただきまして、今年度1回目のプレスツアーにつきまして鳥取県に御案内をいただくということになりました。本日と明日、1泊2日なのですけれども、外国の特派員の皆様、そこの2番の参加予定者のところに書いてございますとおり、13社15名の方がお越しになって鳥取県内の視察をされます。取材のテーマとしましては、「関西の新たなポテンシャル-鳥取」ということで、取材内容・日程といたしましては、知事のインタビュー、今開催されています砂像フェスティバル、鳥取砂丘の取材、鳥取IT構想のインド人のサチン・チョードリーさんのインタビュー、それから明日は西部に移りまして、北東アジアゲートウェイ構想の関係で境港の取材と鳥取県の技術ということで氷温技術、今話題の水木しげるロードの取材というような御予定でございます。主催はKIPPOでございまして、県としまして取材先等の候補を提案いたしまして、KIPPOさんの方で特派員さんの希望も聞きながらこういった日程を組まれたということでございます。以上、おいでになるということですので御報告を申し上げます。

◎安田委員長
 次に報告事項(6)、智頭急行株式会社定時株主総会の開催について、高山交通政策課長の説明を求めます。

●高山交通政策課長
 交通政策課です。智頭急行株式会社で先般取締役会が開催されまして、昨年度の事業報告等が審議され承認をされました。22日開催予定の株主総会に提案されることになっております。
 20年度の事業ですけれども、景気悪化によります企業活動の縮小ですとか旅行の手控えといったものがあって、利用者が大幅に前年を下回っております。これを受けまして、収支状況も減収減益という格好になっております。経常利益で、済みません、こちらの数字で「306百万円」とありますのは「305百万円」の誤りであります。それから、昨年度比「281百万円」もこれは「282百万円」の誤りでございました。どうも失礼をいたしました。
 平成10年度からの11年連続の黒字は確保いたしておりますけれども、下にありますように剰余金の処分といたしまして3期連続で行っておりました配当は取りやめることにしてございます。済みません、もう1点の誤りでございまして、配当のところ、「306百万円」とありますのは「210百万円」の誤りでございます。大変失礼いたしました。
 本年度の事業計画についてでありますけれども、さらに昨年度よりも厳しい収入減を見込んでおるところでございます。こうした状況に対しまして、この不景気によります利用者の減少ですとか高速道路開通や高速道路料金の引き下げに伴います対策といたしまして、山陰への観光客増等を目指しまして、企画きっぷの充実ですとか、大都市圏での情報発信、それからダイヤの整備ですとか、その快適性の向上といったことに努力をしていくということであります。これは県、それからJR等とも連携して行っていくものであると考えております。

◎安田委員長
 ただいままでの説明について、質疑、御意見等ございましたらお願いをいたします。

○石村委員
 1点だけ済みません。例の近畿圏の広域地方計画ですが、大分鳥取県のことを入れてもらったということですが、これを見ると山陰ジオパークも鳥取県の「と」の字もないし、くるっと囲ってあるだけだし、それから広域物流、33ページ、境港も入れてもらっていると言うけれども、絵がついているだけで何のこともない、自慢するほどのこともないのではないかと思うのだれけども、これをどういう評価をしている、本当は、正直なところ。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 本日ちょっとお出ししておりますのが、このプロジェクトということでポンチ絵でございますので、ポンチ絵の中ではちょっとこういった形ですけれども、計画書の中で文言できっちりと位置づけていただいておりますので、その点はちょっと御了解いただきたいと思います。

○石村委員
 はい、わかりました。それだといいです。

◎安田委員長
 ほかにございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでしたら、私のほうからちょっとお尋ねをさせていただきたいと思いますが、先般来出ておりますこの関西広域連合の件は、非常に大きな問題をはらんでいるのではなかろうかというふうに受けとめておりまして、いつか私も会議場で質問を取り上げさせてもらったのですが、何かスケジュール的に次の会議で態度を示さなければいけないというようなことになっているのですが、前回は保留という県も2つほどあったようですが、鳥取県はそれに入っていないわけですね。ちょっとその辺がまだ、広域連合とは何ぞやということに対する認識がとても深まっている状況だとは私は思っておらないわけですが、そういう中で、次にもうある程度の意見を言うと、それに対してはどういうふうに受けとめておられるのか、全体的に……。

○前田委員
 ちょっと、委員長、関連ですけれども。

◎安田委員長
 関連を出してください。

○前田委員
 今の広域連合、2府4県の議長に説明したということは、もともと鳥取県は外しているのだよと、あなたのところはいいよと、こういう姿勢があるというふうには思えないのか。だから、あなたのところ、鳥取県は対象にしていないよというふうにやっているのに、我が鳥取県がどうだこうだなんていうことを議論しているというのは空理空論になりはしないかという思いもある。その辺はどうか。あわせて。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 まず、スケジュールの話でございますが、先月の常任委員会でお話しさせていただいたところで、事務局が考えています最速のものということでお話をさせていただきました。本日報告をいたしました井戸兵庫県知事が2府4県の議会の議長会のほうに説明された後に、これもちょっと新聞報道でございますけれども、井戸知事のほうは年内の発足はちょっと難しいのではないかと。要は御自分で議会の議長会のほうにお話をされましたところで、やはりまだ十分議論が詰まっていない、これから議論を始めるところであるというような御意見もかなりあったようでございまして、スケジュール的に事務局がお出しして先般の常任委員会の資料につけておりました、ああいった夏ごろにもといったスケジュール自体がちょっと早過ぎる、ちょっと難しいのではないかというようなコメントを出されているようであります。
 本県のスタンスといたしましても、やはり拙速はいけないということで、まずは広域的にいろいろするということ自体はいい事務もあるといたしまして、どの事務についてやるのが県民にとってプラスであるのか、それは経費面ですとか、いろいろな面で考える必要があると思っておりますので、ちょっと時間をかけてそういった点につきましては検討を進めていきたいというふうに考えております。そのためには、議会のほうにもそれから県民のほうにもいろいろといい情報を提供してということがまず大前提で必要になろうかと思いますので、そういったふうに進めていきたいということであります。
 前田委員のほうからありました2府4県の話でございますが、もともと5月8日に議会の議長会というのがどうも設定されていたようでありまして、その場で兵庫県の井戸知事のほうが出向いて行って説明をされたという経過であるようです。それで、井戸知事のほうから各県の知事に書簡といいますか、こういったことをやるよという旨の書簡が来ておりまして、その中で2府4県でやるという旨、それからほかの2府4県以外の県につきましても、別途御説明等をする、そういったことが必要になるであろうという旨が記載されておりましたので、例えば2府4県以外のところを除外して話を進めようとか、そういったことではないというふうに感じております。

○前田委員
 たまたま2府4県の議長会というものがあるものだから、その会議に提案しましたと。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それともう一つ、井戸兵庫県知事は道州制には大反対だと僕らは承知しているわけだ。そこで、この広域機構分権改革推進本部の中で、私は道州制には反対ですよということはこの席でも言っているのか、やっぱり。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 今言われているかどうか、はっきり覚えていないといいますか、確認できませんので、ちょっとその辺は確認したいと思います。

○前田委員
 何でそれを言うかというと、広域連合というのは将来の道州制のための何か中間的な方策であって、いずれは道州制をやろうとしておるのだと、こういう意見もあるわけです。そういう中にあって、道州制に反対と言っている井戸さんがこのことをやっているということは、断じてそうではありませんよと。言ってもらわなければいけないという思いがあるから言うわけだ。だから、それを調べてみてください。

◎安田委員長
 私から今の答弁に対して、先ほど亀井チーム長のお話の中に、どの事務についてやるのがいいのか検討するということでしたが、観光であるとか医療であるとかそういうもろもろの中で選んでいかれるということですが、この連合のシステムを見ますと、議会から議員を出して、そして財政負担も参加の県で分担をして条例等もつくりやっていく広域連合になって、そういう一部事務組合的な形で参加することが許されるのかどうなのか、そこを答えてください。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 広域連合のほうで取り組む事務につきましては、その構成する議会等で、それから規約というものは決めるということでありますけれども、どういった事務につきましてその中で取り組むかというのは、まさにその中で決めることであります。その中で一部の事務、例えば鳥取県が今、念頭に置いておりますのは、前回の常任委員会でも報告いたしましたけれども、例えばドクターヘリでありますとか、広域観光でありますとか、そういったことが考えられるわけでありますけれども、例えば10事務あるうちの2つでありますとか、そういった一部の事務の中で取り組む、そういったことも広域連合制度の中で可能であります。

◎安田委員長
 一部でやっても、財政負担というのは変わってくるのですか。それともそれは均等割なのですか。その辺はどうなのですか。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 そこのところは恐らく規約の中で、どういった負担区分をするかとか、そういったことを決めるということになるかと思いますので、その一部に参加する場合の経費の負担でありますとか、そういったことにつきましても含めて鳥取県がこれに参加することにどういったメリットがあるのか、そういったことについて十分検討する必要があるのではないかというふうに考えております。

◎安田委員長
 もう一度言いますね。財政負担はそれではまだこれからだと。一部についての参加は可能であると。(「はい」と呼ぶ者あり)そういう形で広域連合に入っておいて、片方では中国地方の知事会にも加盟していらっしゃるわけですよね、その辺の両立はまだこれからも可能でございましょうか、どうですか。そこもちょっと教えてください。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 そういった仕切りといいますか、取り組みは可能でございます。

◎安田委員長
 いいですか。わかりました。
 総じて、私まだ議論が、認識が十分だというふうには認識しておりませんので、これから深めていくべきであろうかと、慎重に構えるべきではなかろうかというふうに考えております。
 もし、青木企画部長、何かございましたらお願いいたします。
●青木企画部長
 今おっしゃったとおりだと思っておりまして、議会、それから県民の間でもこの広域連合というものの構想自体も十分にまだ浸透していないというふうに思っております。今度の全員協議会でもぜひ議会のほうにも改めて御説明させていただきたいと思っております。それから、こういった議論が深まっておらない状況というのも、我々のほうで広域連合の事務局、KUですね、KUのほうにはお伝えをしているところでございます。いずれにしても、事務局の作業というのが先回御報告した申し合わせがありましたので、これから急ピッチで進むということを我々としては一応想定をしておりますので、そのいろいろな議論に参加をしながらまた議会のほうにも情報をお出しして、そして鳥取県のために本当になるかどうか、こういった選択をぜひ県議会と議論をさせていただきたい、こう思います。

◎安田委員長
 まだ私も全部が見えてきておりません。
 では、ほかにございませんね。(「なし」と呼ぶ者あり)
 続きまして、文化観光局に移ります。
 報告事項(7)、「日本のまつり・2009鳥取」のPR活動等について、谷文化政策課日本のまつり推進室長の説明を求めます。

●谷文化政策課日本のまつり推進室長
 それでは、文化観光局の資料をお願いいたします。
 1ページでございます。ことし10月に開催いたします「日本のまつり」につきまして、ゴールデンウイーク中に各種イベントに参加いたしまして、PR活動を行いました。また、5月1日からボランティアセンターを開所し、ボランティアの募集を開始しておりますので御報告いたします。
 まず、PR活動のほうでございますけれども、各種イベントに参加しまして、それぞれ伝統芸能を披露し、チラシの配布等でPR活動を行いました。まず、4月の26日でございますけれども、岡山市で開催されております全国都市緑化おかやまフェアにおきまして、ここではしゃんしゃん傘踊りを披露しております。4月30日は、大阪市で開催されました食博覧会、ここでは因幡の傘踊りの披露をあわせて行っております。5月3日には、鳥取砂丘で開催中の全国砂像フェスティバルで、倉農太鼓を初め4団体に伝統芸能の披露をしていただきました。
 次に広告塔のPRでございますが、5月1日から県庁前の広告塔に「日本のまつり」のPRの掲示をさせていただいております。鳥取駅前、倉吉駅前、米子駅前の広告塔におきましても今後順次公告を掲載していく予定としております。
 次にボランティアセンターの関係でございますが、5月1日に開所いたしました。設置場所は企画部の協働連携推進課内でございます。開所日から募集を開始しておりまして、7月31日まで、約200名程度の募集をするということで今募集中でございます。


◎安田委員長
 続いて、報告事項(8)、第14回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミット実務代表者会議の結果について及び報告事項(9)、「春川JAPAN WEEK2009」への参加について、小牧交流推進課長の説明を求めます。

●小牧交流推進課長
 引き続きまして、資料の2ページをごらんいただきたいと思います。第14回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの実務代表者会議の結果について御報告いたします。
 今年度の地方政府サミットはモンゴル中央県で行われることになっておりますけれども、その実務代表者会議が4月の27、28日とございました。参加地域、参加者はごらんのとおりでございますけれども、会議の結果としまして、今年度のサミットの本会議は7月23日に開催されることとなりました。その中でテーマは、北東アジア地域における経済交流の活発化について、世界経済危機の克服に向けた相互協力についてということがテーマとなることになりました。
 サミットの宣言文案の協議も一部行われまして、鳥取県からは境港、東海、ウラジオストクを結ぶDBSクルーズの貨客船航路について、この航路を活用した観光や経済、貿易の活性化がきちんとなるように、地方行政府間で具体的な協力をやっていくべきではないかという意見を申し上げてきました。今後、宣言文案の調整が行われることになっております。
 下に参りまして、サミットの関連事業として1点だけ御報告しますと、北東アジア地方政府環境保護機関実務者協議会が初めて開催されることとなりました。これは境港で行われましたサミットの際に設立が合意されたものでございまして、今回初めて協議会を開催するというふうに決定したということになっております。
 続きまして、3ページの方をごらんいただきたいと思います。「春川JAPAN WEEK2009」への参加について御報告いたします。5月の18日から韓国の日本国大使館の主催で韓国での日本文化紹介イベント「春川JAPAN WEEK2009」が江原道の春川市で開催されております。このJAPAN WEEKは1998年から毎年1回韓国の地域で地域の交流促進をねらいとして、韓国の中で点々と開催されておりまして、今回春川で開催されるというものでございます。御存じのとおり、江原道と友好提携を結んでいる鳥取県としてこれに参加しておりまして、まず1つは、鳥取県の紹介展を中で開催させていただいております。鳥取県と江原道の交流の歩みを振り返ったパネル展示や、DBSクルーズのPR、「日本のまつり」のPR、観光のPRなどをブースを設けて開催させていただいております。
 また、今週末になりますけれども、米子のがいな万灯が土日に現地で公演させていただくことになっておりますし、大山友禅染のアトリエカワハラの展示会も開催されております。
 オープニングレセプションでも、金振先先知事が江原道と鳥取県は日韓の地方交流の模範事例であって、今回の行事の意味は格別である、この行事が今後の交流の内実を固めるきっかけになればというふうなコメントもいただいております。

◎安田委員長
 次に、報告事項(10)、ようこそようこそ鳥取県観光振興条例案骨子に係るパブリックコメントの状況について及び報告事項(11)、ようこそようこそ鳥取県キャンペーンの実施状況について、山﨑観光政策課長の説明を求めます。

●山﨑観光政策課長
 資料の4ページをごらんください。ようこそようこそ鳥取県観光振興条例案骨子に係るパブリックコメントの状況でございますけれども、この条例案の骨子につきましては、さきの4月21日の常任委員会で説明させていただきました。それに基づきまして、パブリックコメントを求めたところ、20名の方から33件の意見がございました。
 2の意見の総括でございますけれども、意見の大部分につきましては、条例を歓迎する意見が多うございまして、特に観光振興の取り組みは県民みんなが一緒になって取り組むことが必要だとか、あるいは人材の育成ですとか、もてなしの向上が大切だと、そういったような御意見をいただきました。それから、丸の2つ目でございますけれども、一部には条例は不要ですとか、あるいは条例よりも観光振興宣言とかそういったほうがいいのではないかというような御意見もございました。丸の2つ目の意見につきましては、やはり観光振興というのは地域の活性化のために重要な施策であるというぐあいに私どもは認識しておりまして、そういった意味で県民の代表である議会の皆様方の議決を経て、県民挙げた取り組みをするような条例を設定したいというぐあいに考えております。
 3つ目の主な意見と対応方針でございますけれども、例えば条例の名称でございますけれども、わかりやすくインパクトのあるものがよいと、そういった御意見に対しましてはやはり漢字だけでなく、「ようこそようこそ」という、そういうフレーズをつけさせていただいておるところでございます。
 例えば2つ目の観光推進の主体でございますけれども、やはり県民みんなで取り組んでいくと、そういう形にすべきだという意見がございました。そういった意味で、可能な限りその取り組みの主体を県民とか事業者とか行政全体というぐあいに書くようにしたところでございます。
 3つ目の取り組み内容でございますけれども、例えば近隣府県との連携が重要だとか、あるいはボランティアだとか地域リーダーの育成が重要、そういった意見がございました。そういったいただいた視点につきましては、条例に極力盛り込むように努めておりますし、それから個々具体の手法につきましては条例に基づいて定めようとしております「取組指針」の方で具体的な細かいところは検討していきたいと思っております。
 その他の意見としましては、例えばキャッチコピーが必要だとか、あるいは一番最後の観光客増によるメリットを県民にアピールしてほしいとか、そういうことがございまして、それも「取組指針」等への盛り込みをこれから検討していきたいと思っております。
 なお、条例案の詳細につきましては、別冊で「ようこそようこそ鳥取県観光振興条例(案)」というのがお手元にお配りしておりますので、また後でごらんいただければと思っております。大体前文と全体の20条の条文から成っております。
 続きまして、資料の5ページでございますけれども、ようこそようこそ鳥取県キャンペーンの実施状況でございますけれども、このキャンペーンは姫路鳥取線の部分開通ですとか、あるいは3月末からの高速料金の値下げによりまして京阪神ですとかあるいは中京圏の県外の方々から見まして鳥取県が身近な存在になりつつあると、こういったところを踏まえましてマイカー利用による誘客促進のために実施しておるものでございます。
 1番目のようこそようこそ近いぞ!鳥取県キャンペーンでございますけれども、これは最初の3月28日にオープニングイベントとしまして、河原の道の駅ですとか、あるいは蒜山のサービスエリアで県外の方にプレゼントを差し上げたりとか、あるいは(3)番目の取り組み概要でございますけれども、3月の28、29日の2日間に限って、県立の施設の入場料を減免したりとか、あるいは民間の施設等でプレゼントなどを提供しております。(4)の成果でございますけれども、このオープニングイベントの様子が全国放送のニュース番組で流れましたし、あるいは名古屋、大阪等の新聞で取り上げられまして、鳥取県の知名度向上に寄与したと思っております。
 半面、反省点でございますけれども、このオープニングイベントのときに、来訪者の方から鳥取県は遠いと思っていたけれども案外近いと、そういう御意見をたくさんいただきました。これは裏を返せば鳥取県のPRが不足しておるというぐあいに反省しておりまして、これからどんどん県外に向けて、近くなったということをPRしていきたいと思っております。
 2つ目のようこそようこそまた来てね!鳥取県キャンペーンでございますけれども、やはり連休中にたくさんのお客様がいらっしゃいました。そのいらっしゃった方に再度、例えば夏以降に来てくださいという、そういったことをねらって実施したものでございまして、(2)のオープニングイベントでは、砂丘ですとか水木ロード、それから燕趙園等でプレゼント等を差し上げております。あるいは(3)の取り組み概要で、5月から6月にかけて有効な優待割引パスポートということで観光施設の割引等が受けられる、そういったものをお配りしたりしております。この成果でございますけれども、やはり、また来てくださいと声をかけると、多くの方からまた来たいという、そういった声が寄せられております。

◎安田委員長
 次に、報告事項(12)、環日本海航路活性化プロジェクトチーム(観光交流部会)の取組状況について、山﨑観光政策課長及び小牧交流推進課長の説明を求めます。

●山﨑観光政策課長
 そうしますと、企画土木常任委員会資料の追加というものをごらんください。
 資料の1ページでございますけれども、このプロジェクトチームでございますけれども、DBSクルーズの就航を控えまして、観光交流ですとか、あるいは物流貿易のそういった面で航路の活用促進を図るために4月20日に発足したものでございます。チームの構成はここに掲げておりますように、観光交流部会とか物流とかございまして、特に文化観光局の方では観光交流部会ということで2つのグループがありまして、観光促進グループの方は外からお客様を呼んでくるインバウンドですとか、あるいは日本の皆さんを海外に送り出すアウトバウンド、そういったことを担当しております。それから2つ目の交流促進グループでございますけれども、これは就航記念の行事ですとか、あるいは国際交流等の促進、そういったことを担っておるグループでございます。
 2番目の主な取り組み実績でございますけれども、これまでインバウンド対策としまして、韓国で観光説明会を開催したりですとか、あるいは(2)のアウトバウンド対策として、まずは県内旅行社のほうへこういった航路の情報について説明会等を開催しております。あわせて(3)の受け入れ態勢の整備でございますけれども、これからインバウンドで入ってくるお客様の、そういったツアーを想定しまして、宿泊施設とか食事場所等の情報を整理しまして、旅行会社のほうへ随時情報を提供しております。
 めくっていただきまして、2ページでございますけれども、今後の取り組み予定でございますけれども、(1)のインバウンドとしましては、引き続き韓国の旅行社に対して船の利用の働きかけを行っていきたいと思っておりますし、(2)の旅行商品の造成ということで、現地商談会ですとかそういったものに取り組んでいくこととしております。
 (2)のアウトバウンド対策でございますけれども、これから就航日が決定したりとか、そういったタイミングを踏まえまして、県内外の旅行会社へ情報の説明会とか見学会とか商談会、そういったものを実施していきたいと思っております。
 (3)の受け入れ態勢の関係でございますけれども、(1)の観光案内の充実でございますけれども、境港ですとか、あるいは米子空港等で観光案内所の設置について地元の米子、境港市とか、あるいは県と協議しておるところでございます。
 一番最後の参考でございますけれども、新聞報道等で既に御承知かと思いますけれども、5月20日、先日DBS社の専務が来県されまして、料金表を提示されました。就航日につきましては、6月中に就航するけれども、最終的には6月初旬に発表したいと、そういったようなお話がございました。

●小牧交流推進課長
 最後に、就航記念行事関係の最後の(4)、(5)のところについて御説明いたします。就航日というものがまだ完全に確定しているわけではありませんので確たることは申し上げられませんが、ただ、最初の初便でやって来られた方々のときのタイミングで、まず就航記念行事というものを開催させていただこうと思っています。また、昨日DBS社のほうからもありましたけれども、ちょっと落ちついた7月末にでもロシアの沿海地方政府と江原道庁と鳥取県と三者で大きな記念式典をやろうではないかというお話もあります。これはただ申し出があったというだけで、詳細は何もないわけでありますけれども、今後よく調整していきたいと思っています。
 このクルーズを活用した交流事業というものもどんどん仕立てていこうと思っておりますけれども、やはり例えばロシアの青少年の交流をやられている方々がぜひこの航路を活用して境港や米子に行ってみたいというようなお話とかがちらほら入ってきておりまして、これもちゃんと就航しなければ始まらない話ではありますけれども、できるだけお迎えができるようにしっかりとフォローをしていきたいと思っております。


◎安田委員長
 それでは、ただいままでの説明について、質疑、御意見等ございましたらお願いします。

○石村委員
 さっき説明があった活性化プロジェクトですけれども、ロシアのやつはわかりますけれども、韓国は既にソウル便があるわけで、どう特徴づけるかということだろうと思うのです。それで、インバウンド対策でもアウトバウンド対策でも、どこをどう特徴づけて相乗効果というのか、観光客をふやしていくかという、そのあたりの違いを明確にしないと、ソウル便と同じことをやっていても何にもならないし、韓国、韓国となっているから地域も特定するとか、東海ですから東海の近くを集中的にやるとか、何かここらの違いが、ソウル便とどこがどう違うのか全くわからないですけれども、それはどうなのですか。

○福間委員
 ちょっと関連で。このプロジェクトチームが例えば、ここの今までの取引実績を散見しただけで、今後の取り組み予定も含めて、このプロジェクトチームがこういう観光行政をみんなやるのみたいに見えるんですよ。ちょっと理解が僕は悪いかもしれないけど。実際にはここの環日本海経済活動促進協議会なり、DBSの日本支社かな、境港支社かが前面に出て、行政はそれをサポートするのではないのか。これを見れば、ここが先頭を切って、足統さんのところや、DBSクルーズは後からそれについて、何か足らないところを後から補うみたいなイメージにとれますけれども、それはどうなのでしょうか。鳥取県が一切合財何か全部仕切っているとちょっと県民の皆さんから誤解を受けてしまうから、こういう状況だと。どうなのでしょうか、さっきと関連して。

◎安田委員長
 山﨑課長、では2つを一緒に。

●山﨑観光政策課長
 まず最初に、飛行機と船とのすみ分けでございますけれども、確かに御指摘はごもっともでございまして、それで私どもの方としましては、バッティングしないように、例えば船の方では当然東海ですので、その辺の周辺の観光ですとか、そういった地域でのすみ分けもございますし、例えば飛行機だと100人、200人の団体は乗れないのですけど、そういった学校とかの大口のところをターゲットに船のほうは考えております。それからアウトバウンドにつきましては、やはり特にそういった修学旅行とか大口の旅行に関して、例えば鳥取、島根ですとか、あるいは山陽、関西、そういったところをターゲットにこれから売り込みというか、そういったところの送客を図っていくのかなと思っております。特にアウトバウンドに関しましては、ロシアもこちらから出かけていくということもあるのかなと思ってまして、日本からロシアに行くような、そういったこともこれから考えていくことも可能かなと思っております。
 福間委員から御指摘のあったこのプロジェクトチームがすべてやっておるのではないかと、そういう御懸念でございますけれども、これはあくまでも私ども、例えば船会社と旅行会社の橋渡し役をするとか、そういったことでございまして、例えば旅行会社の説明会も、基本的にはそのツアーをつくるのは向こうの旅行会社でございます。それでDBS社のほうも出かけてそういった説明会をするわけでございますけれども、やはり日本の情報に関しましては県のほうがたくさん持っていて、それを持っていって一緒にPRをしてくると、そういったことですので、県だけでやっておるものではないということは御理解いただけると思いますけれども。

○福間委員
 環日本海経済活動促進協議会が見えないのですよ。それから、DBSの日本法人、これがちょっと見えづらいなと。例えば今、議会に対する説明だからプロジェクトチームがやっていらっしゃることだけが抜粋されているのか、私がそんなとり方をしてしまっているのか、ちょっとよくわからないのですけれども。

●山﨑観光政策課長
 ただいまの御質問でございますけれども、きょう皆様にお配りした資料は私どものプロジェクトでやっておるものだけの説明でございまして、確かに全体がないのでそういうお話になるかと思うのですけれども、例えばDBS社に関しましては4月に日本法人を設立して、向こうも体制を整えて営業活動等を今現在力を入れていらっしゃるところでございますし、例えばそれから、先ほどございました環日本海の協議会に関しましては、適宜、特に物流方面がメーンで活動されていらっしゃるようでございますけれども、そういったところの取り組みも順次されておるように私どもとしては認識しておりますけれども。

○福間委員
 これで終わりますので。例えば2ページのアウトバウンド対策、旅行商品造成促進なんて、これはだれが主催者で、県内外旅行会社への貨客船利用に関する情報説明会・見学会・商談会等は、だれが主催で開催するのですか。プロジェクトチームなのですか。本来からいけば、DBS社がされて、それをこの経済活動促進協議会がサポートされて、その周辺に県や境港市が行政としておられて盛り上げていくということではないのかな。何かこれを見ると、県がしょっぱなに主催者みたいに見えてしまうのだけれど、こんな説明だと。僕の理解が悪ければそれはちょっと誤解を解いてほしいけど。

●山﨑観光政策課長
 例えば現地商談会ですとか、特に商談会につきましてはソウル便の場合でもそうでございますけれども、大体基本的には主催は県が中心となってやっております。例えば、それは島根県と連携してやる場合もございますけれども、県が中心となりまして、そこに民間の旅館とかホテルの方にも参加いただいて、官民挙げて説明会を開催して、向こうからもエージェントが来てそこで、何といいますか、マッチングして具体的な商品をつくっていくと、そういった場面に関しましては従来から県のほうでやっておる次第でございます。
○福間委員
 わかりました。

○福本委員
 同じくプロジェクトチームですが、設置期間なのですけれど、4月20日から7月末ということはわずか3カ月なのですけれども、この航路活用促進が目的であれば初動だけでなくて、もうちょっとロングスパンで取り組むべきではないかと思いますが、いかがですか。

●山﨑観光政策課長
 このプロジェクトチームは、何といいますか、限られた期間で立ち上げをうまくやる必要があるということで、急遽設けられたものでございまして、これが軌道に乗っていけば、例えば観光の面ですと観光政策課の方がソウル便と同じように平常業務としてやっていくのかなと思っておりまして。ですからこのプロジェクトチームが今の予定でお知らせしますということで、そこで例えば解散になったからここで手を引くというのではなしに、それは引き続き文化観光局の方でやっていくようになろうと思います。

◎安田委員長
 よろしいですか。ほかにはございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そうしますと、次に、県土整備部に移らせていただきます。
 報告事項(13)、自社施工の改正について、吉留県土総務課長の説明を求めます。

●吉留県土総務課長
 県土整備部の資料の1ページをお願いしたいと思います。自社施工の改正についてでございます。
 概要の発注工種区分でございます。のり面植生工からアスファルトまでの8工種につきまして、こういう工種、発注工種につきましては、専門性を生かすために請負業者自身による施工、自社施工を求めておりますが、現行制度では技術者、作業員2分の1以上を自社で行うと、そういうふうな2分の1規定などを設けておりまして、そうしますと労働者派遣法で禁止されているところの建設業務への労働者派遣を誘発する可能性がある、そういうふうな懸念もございます。そういう指摘もございました。従いまして、新しく要領を定めまして、概要のところでございますが、自社施工対象工事は、原則すべて自社の常勤職員、保有機械等による施工を義務づける、このように改正したいというふうに考えております。
 しかしながら、若干条件を緩和するように、各業界の方との意見交換を行いながらやっておりまして、交通安全施設、区画線工については、一部の軽作業について自社職員以外の者の従事を認める。また、アスファルトにつきましては、自社施工対象工事以外の部分につきましては、自社職員以外の者を下請業者等として使用可能。そういうふうな条件緩和を一部行っております。
 2番につきましては、自社施工違反等があった場合のペナルティーの関係でございますが、若干自社施工の条件が厳しくなりますので、経過措置といたしまして当分の間、特定JV、特定建設工事、共同企業体による入札参加施工も認めたいというふうに考えております。
 適用の予定につきましては、22年度の新たな格付ですとか、総合評価の見直しを実施いたします6月中旬を予定しておるところであります。

◎安田委員長
 次に、報告事項(14)、鳥取県土木防災ボランティアの活動について、湊技術企画課長の説明を求めます。

●湊技術企画課長
 技術企画課でございます。同じく県土整備部資料の2ページをお願いいたします。鳥取県土木防災ボランティアの活動について、今年度からその活動範囲を拡大をさせていただくということで御報告をさせていただきます。
 鳥取県の土木防災ボランティアというのは、鳥取県西部地震を契機にいたしまして、県を中心とした土木のOBの職員を中心として組織されたものでございます。従来ですと、被災後の活動がメーンでございました。これを新たに被災前の活動、特に橋梁の点検ですとか堤防の点検、いわゆる鳥取県の方の要請に基づきます活動もその中に加えたいということでございます。この要請に基づく活動につきましては、一番下に書いておりますけれども、時間880円といういわゆる報償費をお支払いするということで活動をしていただこうということで、その効果といたしましては、技術の伝承等を期待しておるところでございます。

◎安田委員長
 次に、報告事項(15)、損害賠償訴訟の提起について、小倉道路企画課長の説明を求めます。

●小倉道路企画課長
 道路企画課でございます。それでは、同じ資料の3ページをお願いいたします。このたび損害賠償訴訟が提起されましたので、御報告させていただきます。
 1番に原告と書いておりますけれども、原告は米子市在住の男性の方でございます。被告は鳥取県です。3番に請求の趣旨ということで書いております。全部で6件の損害賠償請求が出されているものでございます。
 うち県土整備部に関係しますものは、(1)から(3)までの3件でございます。その内容につきましては、下の4番の請求の理由の方を見ていただきたいのですけれども、まず、第1点といたしまして、主要地方道米子境港線、米子市の大篠津町地内でございますけれども、道路にありました段差のために毎日走行するうちに車両にふぐあいが生じたということで、車両の修理代の支払いを求められているものでございます。2番目ですけれども、昨年の12月8日に西部総合事務所県土整備局に出向いて上記のことを請求に行ったとき、職員に暴力を受けたとして損害に対する支払いを求められているものでございます。3点目でございますけれども、今から30年前になるのですけれども、昭和54年までに境港市外江町地内の道路を高くされたと、人や車が出入りできなくなったとして道路の段差解消費用等の支払いを求めるものという、この3点の損害賠償請求が出されたものでございます。
 今後の対応でございますが、次のページ、5番を見ていただきますと、原告の請求は事実と異なっていることが多いものですから、不当であるということで和解はせずに反訴も見据えて争っていきたいと思っております。

◎安田委員長
 次に、報告事項(16)、大橋川改修事業に係る中海護岸整備について、桑田河川課長の説明を求めます。

●桑田河川課長
 河川課でございます。それでは、資料5ページをお願いいたします。大橋川改修事業に係る中海護岸整備について、現在時点におきます両市等の状況を御報告させていただきます。
 まず、境港市でございますけれども、中海護岸整備の考え方等につきまして境港市から知事あてに下記5項目に関する要望書が提出され、現在国土交通省中国地方整備局に見解を照会しているところでございます。そのうち、要望事項4に関しましては、鳥取大学大学院の松見教授を迎えて、今週23日土曜日、午後でございますけれども、境港市市民会館におきまして、市民説明会を開催することとしております。
 次に米子市の状況でございますけれども、米子市の方といたしましては、中海護岸整備については改めて要望書は提出しないけれども、既に申し入れている3項目、これを誠実に実施してもらいたいという見解をいただいておるところでございます。
 なお、そのほかといたしまして、新たに2点申し入れを受けております。1点は、中海の流向とか流速でございますけれども、それに係るモニタリングの箇所を追加してもらいたいということ。2点目といたしましては、境港市と同様に市民説明会を開催してもらいたいと。ただ、この市民説明会のテーマ等についてはまだ市の内部で調整中でございます。そのテーマ等が決まりましたら、また国の方と一緒に市民説明会の開催等を行っていきたいと思っておるところでございます。
 次に、国との調整状況でございます。まず、境水道につきましては、境水道の護岸計画等につきまして、今、関係者であります国、境港市、境港管理組合並びに漁港区域を管理しております県の方でいろいろと調整をしているところでございます。
 次に外江の貯木場でございますけれども、この貯木場の堤防開口部の取り扱い方針につきまして、現在国の方が民間業者の方と調整をされていると伺っております。
 引き続きまして、県といたしましても米子、境港市、両市と十分意見調整等を行いまして、県議会の意見も伺いながら、大橋川改修事業の着工の同意条件の取りまとめ、そういうものを行っていきたいと思っております。

◎安田委員長
 次に、報告事項(17)、鳥取市中砂見地内の治山工事現場における死亡事故について、竹森治山砂防課長の説明を求めます。

●竹森治山砂防課長
 同じ資料の6ページをお願いいたします。既に報道等で御存じのことと思いますが、先週5月12日に鳥取市内の治山工事現場で死亡事故が発生しましたので、御報告させていただきます。
 初めに2番の工事概要ですが、工事名は中砂見地区予防治山工事でございます。位置は鳥取市中砂見、工事の内容ですが、谷どめ工1基等でございます。そのほか、請負業者等はごらんのとおりでございます。
 この工事の目的でございますが、集落の背後の渓流が侵食を受けておりまして不安定な土砂も堆積していることから、谷どめ工を施工しましてその土砂の移動を防ぐとともに侵食を防止するといったような内容でございます。
 当日の作業内容でございます。当時、現場には6名が作業中でございました。そのうち2名が床掘り面の測量作業を行っていたところです。
 次に事故の発生状況についてですが、次のページに図面を準備しておりますので、ごらんいただきたいと思います。写真、図面等をつけてございますが、真ん中あたりは非常に線が多くて、あるいは数字がたくさん書いてあって非常に見苦しい図面で大変申しわけありません。真ん中の左の下にちょっと小さい写真がございます。これがいわゆる治山の谷どめ工の完成イメージといったものでございます。この真ん中の図面でございます。この図面の中の「床堀基面」というふうに書いてある線があると思いますが、この面まで床掘りを完了しまして、この床掘りの測量中でございます。被災者であります男性52歳、現場代理人でございますが、スプレーでマーキングするために斜面に向かってしゃがんでいたそのときに、斜面の石が抜け落ちて頭を直撃したと。救急隊員が駆けつけた際に死亡が確認されたといったような事故でございます。
 初めのページにお戻りください。事故につきましてはまだ詳細等を調査中ではございますが、県としましても各発注機関や建設団体の方に安全管理について再度徹底を図っていくといったことで、これは昨日、県土整備部長名で各建設系の団体とか県の各事務所長に発出しております。あと、ここに書いてありますように、事故の当日といいますか、事故直後に東部事務所長の方から管内の各協会から業者関係の方にも発出しております。

  ◎安田委員長
 なお、議題(18)、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料8ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 それでは、ただいままでの説明について、質疑、御意見等ございましたらお願いをいたします。ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そうしますと、最後に企業局に移ります。
 報告事項(19)、竹内工業団地の新規分譲について、山本経営企画課長の説明を求めます。


●山本経営企画課長
 企業局資料をお願いいたします。竹内工業団地の新規分譲についてでございます。去る5月14日、境港竹内工業団地への進出希望がありまして、土地売買契約を締結いたしましたので報告をいたします。
 契約の相手方は、株式会社エムズコレクションでございます。松江市に本社があって、島根県、鳥取県で飲食店などを多角的に展開している企業でございます。分譲面積は2,000平米、売却代金は2,400万円でございます。場所につきましては、裏面をごらんください。プラントに隣接しておりますそこで赤くマークしております部分2,000平米でございます。
 お戻りいただきまして、竹内での事業計画でございます。ラーメン関連食材、これを製造いたしまして、各店舗へ配送するということでございまして、あわせてこの工場にラーメン店を新たに併設しようとするものでございます。操業予定は7月でございまして、この事業によりまして、新たな新規常用雇用を3名予定されているということでございますが、今後事業を拡大する予定でございまして、雇用も引き続きふやしていきたいというお話でございました。
 参考でございますが、このたびの分譲によりまして、工業用地処分済み面積66.3ヘクタールになります。未処分面積があと16.8ヘクタールございまして、あと20.2%未処分というところでございます。
 今回のような分譲によります新規の竹内工業団地への企業進出といいますのは、平成16年の12月以来4年半ぶりということでございました。今回の決め手になりました一つは、昨年4月に実施いたしました分譲単価の値下げということであったと聞いております。今後そういう点もPRしながら、引き続き企業誘致に頑張っていきたいと思っております。

◎安田委員長
 ただいまの説明について、ございましたらお願いをいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次にその他ですが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

○前田委員
 近畿知事会議に関連して、ジオパークの会議をやるというふうに書いてあります。これは兵庫県の井戸さんと京都の山田さんともう合意はできているの、ちゃんと。

●小林政策企画総室長
 今のところ3名の知事で合意はできております。日程的には合意はとれております。

○前田委員
 関連して、砂像フェスティバル、5月31日で終わりなのだけれども、せっかくこの6月の2日にお越しになるのであるならば、ちょっと1日や2日、崩すのをやめてくれと言って、見てもらうがいい、あれを。(「それはそうだ」「本当だね」と呼ぶ者あり)


●小林政策企画総室長
 それも実はお願いしております。日程に組み込んでおります。

○前田委員
 ということは、知事会議の前になるのか、後になるのか、これは。青谷に行く前に。

●小林政策企画総室長
 前になります。そうでございます。

○前田委員
 僕はニュー砂丘荘というのは、あそこを通るけれども、どの辺だ。

●小林政策企画総室長
 ゴルフクラブに入るすぐ手前になります。上がって途中、たしか右手でございます。ちょっとなかなか場所が……(「あんなところかい」と呼ぶ者あり)たしかそんなに古くない建物でございますので、御心配はないと思います。(「ぼろぼろだな、あれは」と呼ぶ者あり) 日程的なこともありまして、ちょっと場所がなかなかとれなかったのでございます。(「何で」「廃墟になっているのではないか」と呼ぶ者あり)

○前田委員
 それだったら、砂丘情報館のほうがよっぽどいい。

●小林政策企画総室長
 情報館が実はとれなかったのです。

○前田委員
 とれなかったのだ、君らが。とれないのではなくて、ようとらなかったのだ。情報館でやってもらうほうがいいのに。

●小林政策企画総室長
 イベントが既に入っておるようでございまして、あそこをまず考えたのでございますが、申しわけございません。

○前田委員
 何というか、迫力が足りないから。いいぐあいにやれよ。

◎安田委員長
 ほかに。(「なし」と呼ぶ者あり)
●門脇協働連携推進課長
 一つ御案内をさせていただければと思います。最後、別ペーパーで「地域マネージャー配置による住民主体の地域づくりモデル事業」の提案募集というペーパーをつけさせていただいております。国の基金の事業を活用しまして、地域のニーズですとか課題を解決するための地域マネージャーを配置して、他地域のモデルとなるような取り組みを募集をしております。これは6月の17日まで募集をしておりますので、ごらんいただければと思いますし、また機会がございましたら御案内したいと思います。よろしくお願いいたします。

◎安田委員長
 ほかにございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そうしましたら、以上をもちまして企画土木常任委員会を閉会をさせていただきます。
 2年間、大変お世話になりまして、ありがとうございました。


午後2時15分 閉会

 

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