1 調査日時・箇所・内容
- 9月3日(木)
- ○大橋川改修に係る現地調査(島根県)
- 大橋川改修事業の概要
- 中海湖岸堤の整備状況
2 調査委員
- 石村委員長、銀杏副委員長、前田(宏)委員、村田委員、米井委員、安田委員
3 随行者
- 鳥取県議会事務局議事調査課 中西主幹、田中副主幹
4 調査報告
今回は、大橋川改修に係る現地調査として、大橋川改修事業の概要や中海湖岸堤の整備状況などについて調査を行った。
斐伊川は、17世紀までは日本海へ注ぐ西向きの流れであったものが、江戸時代の大洪水をきっかけに宍道湖に流れ込むようになり、それ以降宍道湖周辺は洪水被害に悩まされることとなった。特に、昭和47年7月に島根県東部を襲った豪雨により、松江市街地は大洪水となり、約2万戸が浸水する被害を被った。
これを契機に、上流部における治水ダムの建設、中流部における放水路の建設、下流部における大橋川改修と中海・宍道湖の湖岸堤の整備による、総合的な治水対策(いわゆる3点セット)が計画された。
「大橋川改修事業」は、地域への影響を最小限に考え、水位上昇による浸水を防ぐために堤防を築くほか、大橋川の断面を確保するための掘削や拡幅による川幅の確保などを予定している。
本県においては、斐伊川流域の下流部にあたる境港市及び米子市が中海護岸整備の考え方などについて国(出雲河川事務所)へ要望書を提出しているところである。
今回、出雲河川事務所より事業概要等の説明を受けたほか、渡漁港では地元関係者からの意見を伺ったことで、この問題のスケールの大きさ、奥深さ、そして河川改修事業が周辺地域に与える影響の大きさといったことについて、認識を深めることができた。
今後は、地元境港市・米子市の意見を尊重しつつ、島根県と協力し合いながら取り組んでいくこととしたい。