午前10時 開会
◎稲田委員長 ただいまから、総務教育常任委員会を開会いたします。 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。 はじめに会議録署名委員を指名いたします。 会議録署名委員は、興治委員と浜崎委員にお願いします。 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行います。 付託議案に対する質疑に入る前に、前回の常任委員会において山口委員から教育委員会に対して中高一貫教育構想に関する具体的な模式図の提示依頼がありましたので、本日皆様のお手元に資料をお配りしております。本日、審査を行う付託議案に関連する内容でもありますので、まず最初にこのことについて関係課長から説明を求めます。横濵参事監に中高一貫教育の設置について説明を求めたいと思います。
●横濵参事監兼高等学校課長 そうしますと、お手元の資料をごらんください。中高一貫校の設置についてということで模式図をつくりました。1番でありますけれども、平成25年度に県立の中学校を設置するという前提で考えております。県立中学校は2学級、そして県立高等学校は8学級ということを想定しております。25年度はこの県立中学校に中学校1年生が入ってまいります。この入学者の決定に当たりましては、法令によりまして学力検査を行わないということになっておりますので、面接、実技、推薦、抽せん等の方法を組み合わせて行うことになると思います。県立高校のほうは普通どおり市町村の中学校から入ってくる生徒を選抜いたします。 2番目の平成27年度でありますが、ここでは中学校がすべて1年から3年まで埋まります。ただ、この段階でもまだ高校は市町村立の中学校からの入学者選抜となります。 今度は平成28年度でありますけれども、ここは県立中学校から初めて高等学校に進学する生徒が出てまいります。高1のところに少し黄色で1学年のところを埋めておりけれども、ここの進学に当たりましては無選抜で進学いたします。残りのA、B以外のCからHまでの6クラスにつきましては、これは通常の市町村の中学校から入ってくる生徒を入学者選抜で選抜いたします。ただ、ここで考えなければいけないところは、初めて高校に入ってくる生徒をA、Bの2クラスに固定するのか、あるいはAからHまでのクラスに配分していくのかというところが課題になると思います。そういうところは、また設置校と協議していきたいと思います。 4番になりますが、平成30年度には中高一貫校が完成するということで、25年度に入学した生徒が高3までになるということでございます。そういうイメージでございます。 続きまして裏をごらんください。こういう構想を練っているわけでございますけれども、具体的にどんなことを検討しなければならないかということでございますが、県立中高一貫校設置に係る今後の検討事項ということで整理をしてみました。 まず1点目でありますが、入学定員とか通学区域など地元の小学校あるいは中学校への影響が考えられます。したがいまして、関係の市町村教育委員会や小・中学校関係者と協議をしていく必要があろうと思います。そのために4月から設置推進協議会を設置して検討したいと考えております。 2番目でありますけれども、新設の中学校とその中学校を設置する高等学校とが十分な教育力を発揮するためには、相互に密接な連携が必要だと思います。その密接な連携、接続を行えるように、組織管理体制と教職員配置をどういうふうにしていくのかということも検討課題だと思います。 3番目にありますが、先ほども少し触れましたが、中学校の入学者の決定に当たっては、学校教育法施行規則によりまして学力検査を行わないというようになっております。したがいまして、面接とか実技とか推薦とか抽せん等をどのように組み合わせて選抜を行っていくのか、こういうことを考えていく必要もあります。また、通学区域を実際にはどうするのかということも大きな課題だというふうに思います。 4番目でありますけれども、併設した中学校は今のところ2クラスを想定しておりますが、そうしたいわゆる内進生に比べまして、外から入ってくるいわゆる外進生の数が多うございます。そういう中で中高一貫校の成果を十分発揮するためには、どのような教育課程を組むのがいいのか、あるいは学級編制をするのがいいのか、これも大きな課題だというふうに思います。 5番目でありますが、設備もこれも検討が必要であります。既存の施設、設備を有効活用するとともに、中学校ができることによってどのようなものが新しく要るのだろうかということも検討していく必要があります。 6番目でありますが、中学校の生徒数が少のうございますので、部活動の活性化を図るにはどうしたらいいのかということも検討課題であろうというふうに思っております。こういうことを含めまして市町村の教育委員会と連携をとりながら協議をしていきたいというふうに思っております。
◎稲田委員長 今までの説明について質疑はありませんでしょうか。
○山口委員 今、御説明いただきましたけれども、ちょっと聞き漏らしたかどうかわかりませんけれども、これはこれで一つの模式図をつくってもらって理解はするにいたしましても、やはり中高一貫教育というのはどういう人材を育てるのかと、こういう理念もきちんと。といいますのは、きのうかおとついかの雑誌を見ますと、中高一貫教育でやはり東大を目指すとか京大を目指すとかいう形で一覧表が出ておりましたけれども、かなり中高一貫教育をされたところは、私立も含めて、いい成績でそういう学校に上がっておるということなのです。これは雑誌ですから定かでございませんけれども、鳥取県でも例えば倉吉東が4人とか米子東が3人とか東大にことしの春入っている、4人かな。何かそういう雑誌ですから、これも。だからそういうエリート校を目指すのか、どういう人材をここで育てていくかと、まずこういう理念をここでもう一回ちょっと改めて、それをちょっと確認をさせていただきたい。
●横濵参事監兼高等学校課長 鳥取県教育審議会の答申をいただいていますように、まず高い学びを実践する、高い学びの学校ということであります。それから、一方で同じように知・徳・体のバランスのとれた人間性を育成するということも大きな柱となっておりますので、高い学力と、それから人間性を一致させていくということが今後の検討の方向になってくるというふうに思います。
○山口委員 それで、今の制度でこういう課題がクリアされなかったということを前提にして、こういうやはり中高一貫の高校をつくらなければならないと、こういう結論に達したと、こういうこと。
●横濵参事監兼高等学校課長 やはり、これまでの課題もたくさんあると思いますけれども、選択肢がまた広がるというのは事実でございますので、ただ、その選択肢を広げるだけでなくて、本当に学力の向上につながるようなものを目指していきたいというふうに思っております。ただ、学力の向上だけではいけませんので、本当に人間的にバランスがとれた面も必要だというふうに思います。
◎稲田委員長 いいですか。 それでは、ほかにありますか。
○鉄永委員 ちょっと一、二聞かせていただきたいのですが、法令だったのですか、学力検査は行わないということですよね。そうしますと、あと面接、実技、推薦、抽せん等ということになっていますが、実際問題として学力というのは非常にばらつきが出る可能性があるだろうと思うのですよね。ということは、あとA、Bは別にして、CからHまでは高校選抜、入試選抜をクリアして入ってくる子供たちということになりますが、こういうバランスというのは本当でとれるのかどうか、それから中には学力でついていけない子供が出てくる可能性も私はあると思うのですが。 もう一点は公平性はどうとるのですか。片や選抜試験を受ける、片や例えば大げさに言えば抽せんで入ってくるということになると、運で入ってきた人と、実力で入ってきた人とというようなことになるのですが。さっきの理念ともかかわってくるのだろうと思うのですが。私ちょっとよくわからないのですが、どう考えておられるのですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 小学校から中学校に入るときに、多分抽せんだけというのはないと思います。それなりの適性を確認できる方法の選抜をすると思います。また、中学から高校に一般の市町村立から入ってくる生徒につきましても、当然選抜試験がありますので、ある一定の者が入ってくると思っております。その中で先ほども申しましたように、中学校から入ってきた子供たちと高校から入ってくる、それ以外の子供たちですね、どういうふうに融合させていくのか、あるいは中学校だけをそのままずっと上げていくのか、それがやはり大きな分かれ目だと思います。中学校からそのまま上がっていって高校3年間も同じクラスでいくのか、あるいは中学校で得てきた、例えばいろいろな特色ある教育活動で得たものをほかの学級にも広げていくのかという面でやはり違いが出てくると思います。そのあたりを今後やはり学校側と詰めていって、より効果的なものにしていくということが必要だというように思います。
○鉄永委員 それなりの適性と言われますけれども、これはあやふやでちょっとよくわからないのです。イメージがわかないのですよ。ここで本当の意味での学力も含めて、推薦というのがありますよね、このあたりでそういうこともある程度考えるということなのですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 そこはこれからの検討課題だと思いますけれども、ただ、今全国的に言われていますのが、適性検査という名のもとにかなりの学力検査をやっていると、これは適性検査ではないのではないかというような指摘が出てきております。せっかく学校教育法の施行規則でも学力検査を行わないこととなっているのに、適性検査という名をかりてやっているのではないかという声が上がっておりまして、そういうことも踏まえながらもう少し検討していきたいというように思います。
○鉄永委員 結局そうならざるを得なくなっているから問題として今出ているのだろうと思います、公教育としては、だと思うのです。ですから、それがもっと、今おっしゃったように選別をしているのではないかということが言われてきているということだったら、公立の意味というのは何かという思いが私はしてきます。 もう一点は、今、少子化時代で、これは東部にできるということの想定ですから、実態としては東部一円からある程度入っていくということを考えなければならないだろうと思うのです。そうしますと少子の中で、今、東部の中学校では1クラスとか、辛うじて2クラスかというような中学校があると思うのですよ。今後ますます進んでいく可能性がある。そうした場合に影響があるのですよね。その調整というのはどうされるのですか。片や新設し、片やどこかでもっと広域で合併していくというようなこと、促進策になる可能性があるのですが、いかがでしょう。
●横濵参事監兼高等学校課長 特に中学校への影響は大きいというのは想定されます。また、小規模校であればあるほど影響が大きくなると思っております。そのあたりは、やはり市町村教育委員会とじっくり話を詰めていきたいと思っておりますし、場合によっては本当に40人掛ける2学級という定員が適切なのかどうかということも検討していかなければいけないというふうに思います。
◎稲田委員長 ほかにありませんでしょうか。 それでは、本題に戻りまして、付議案に対する質疑を行っていただきます。ありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり) 質疑がないようですので、付議案に対する討論を行っていただきます。ありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり) 討論がないようですので、これより採決に入ります。 採決につきましては、一括して採決するのがよろしいのか、お諮りをいたします。(「一括」と呼ぶ者あり) 一括という声がありましたので、付議案を一括して採決いたします。 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手) 賛成全員でありますので、したがいまして、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 それでは、請願・陳情の審査を行います。 今回は新規分の陳情4件の審査を行います。 陳情22年2号、平和教育の推進について審査を行います。 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○澤副委員長 平和教育の推進については、これは取り組みが既に行われておりますので不採択というふうにしたいと思っています。
○興治委員 私は、取り組みが既に行われております、それと平和教育について、これも取り組みが行われているわけですけれども、議会決議を行うことという、これは新たな分野ではないかなと思います。ただ、そうはいっても既に行われていることもありますので、趣旨採択。
◎稲田委員長 ほかにありませんでしょうか。 それでは、不採択、趣旨採択という声がありましたので、これより、いずれにするか採決を行いたいと思います。 まず、不採択に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手) 不採択多数でありますので、陳情22年2号につきましては不採択と決定をいたしました。 次に、陳情22年3号、「地方税滞納整理機構」(仮称)を設立しないことについての審査を行います。 御意見がありましたら。
○澤副委員長 この陳情についてですけれども、これは機構が市町村と県に共通の滞納者への納税交渉の共同実施のための組織であると、その設立後も収税に係る公権力行使を法に基づいて、引き続いて各自治体の責任で行われると。また、その設立によって納税者の権利保障が軽率に扱われるものではないこと。さらに国から地方への税源の移譲に伴う収税対策の効率化を図る必要があることから、これは不採択と、こういうふうにお願いしたいと思います。
◎稲田委員長 ほかに御意見がありますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり) 意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。 不採択という声がありましたが、不採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手) 全員でありますので、不採択と決定をいたしました。 次に、陳情22年4号、鳥取県立倉吉東高等学校及び鳥取県立米子東高等学校に設置されている専攻科の存続に係る検討について、審査を行います。 御意見がある方は挙手をお願いいたします。
○伊藤(美)委員 この問題につきましては、まだまだやはり賛否両論がありまして、ここではもうちょっと勉強していかないといけないということで研究留保ということで。
◎稲田委員長 研究留保という声がありますので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。 なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて採択、趣旨採択、不採択の採決を行うこととなりますが、この採決には当初研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明することができますので、御承知いただきたいと思います。 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手) 研究留保が多数でありますので、平成22年4号の陳情につきましては研究留保と決定をいたしました。 次に、陳情22年6号、高校授業料の無償化に際し、今まで減免制度を利用していた家庭への県独自の新たな就学支援制度をつくることについて審査を行います。 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方、挙手をお願いいたします。
○伊藤(美)委員 この問題につきましては、非常に県民ともども関心が高い問題であると思います。それで、実は高校授業料無償化ということにつきましては、私学にどうするのか、あるいはその後はどうするのか、結局まだまだ課題が多いということで、私は研究留保。
◎稲田委員長 研究留保という声がありますので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。 研究留保に際しての趣旨採択、不採択等の説明は先ほどいたしましたので省略をいたしますが、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手) 研究留保が多数でありますので、平成22年6号は研究留保と決定をいたしました。 次に、報告事項に移ります。 まず、第1点目、県庁北側緑地駐車場化に係るパブリックコメントの実施結果について、秋篠宮妃殿下の御来県について、及び緊急雇用創出事業の予備枠の執行状況について、山本総務課長の説明を求めます。
●山本総務課長 それでは、私の方から3点、御説明を申し上げます。総務部の資料、1ページ目をごらんいただきたいと思います。 1点目が、県庁の北側緑地駐車場化に係るパブリックコメントの実施結果についてでございます。この件につきましては、やることにつきましては1月の常任委員会で御報告を申し上げたとおりでございますが、このたび結果がまとまりましたので御報告申し上げます。 大きくは2つ、パブリックコメントを実施しておりまして、1つは県政の参画電子アンケートというものでございます。これは1年間、固定のメンバー300名という、これはいろいろな案件でアンケート調査をさせていただく対象が固定されているのですが、この方々300名に1月21日から2月8日までアンケートを行って、173件の御回答をいただいております。 設問1の(3)のところでございますが、駐車場整備について、ぜひ実施すべき、あるいは必要最小限であるならやむを得ない、駐車場整備に反対である、この3つの項目を選択していただくということに加えて、整備に賛成の方についてはどういった整備範囲で整備をすべきかということで、案の1から4、これは3ページに実際の図面をつけておりますが、その案を示しながらどれがいいのかということを選んでいただいております。 アンケートの結果につきましては、ぜひ実施すべきが59名の34.1%、必要最小限であるならやむを得ないが78名で45.1%、反対であるが36名の20.8%ということで、ぜひ実施すべきと最小限であるならやむを得ないを合わせますと137人の79.2%ということで、電子アンケートのほうは賛成、どちらかといえば賛成というようなことの意見が多数であったということでございます。 もう一つ、県民意見の募集ということで、これは不特定多数の県民の方からの御意見を募集して、同じように項目を立てて、これもアンケート方式で御意見を伺っている、また自由記載で御意見を伺ったところでございますが、こちらのほうは1月26日から2月26日までかけて行っておりますが、ぜひ実施すべきは63名の24.8%、必要最小限であるならやむを得ないが41名の16.1%、反対であるが150名の59.1%ということで、こちらは電子アンケートとはまた少し違った傾向の回答が出てきておるということで、賛成、必要最小限であるならやむを得ないを合わせますと104名の40.9%ということで、若干こちらのほうは反対意見のほうが多うございました。 整備範囲につきましては、そこに記載のとおりでございまして、この中身も随分割れているというような状況でございます。 この2つのアンケートを単純に、単純に合計いたしますと、ぜひ実施すべき、あるいは必要最小限であるならやむを得ないを合わせますと241名の56%、反対意見が186名の44%ということで、若干ながら賛成意見のほうが上回っているというような状況でございます。 同時に自由記載ということで主な意見、賛成の理由なり、こんなことをやったらどうかというような提案もあわせてお伺いしておりまして、それを2ページに記載しておりますが、ぜひ実施すべきという方につきましては、やはりふだん困っているといったことを背景に、緑地を残すことも大切だけれども駐車場をこの際整備すべきだというような意見が多うございます。それから、必要最小限であるならやむを得ないというのも、やはり駐車場不足の現状と比較した場合に、ある程度緑地をつぶすというかなくすということについてやむを得ないのかなというようなことが意見として述べられております。 反対の方については、やはり今の時代趨勢から考えると環境問題を重視すべきであろうと、あるいは景観に配慮すべきであろうというようなことが主な反対理由になっておりまして、さらには、緑地をつぶして駐車場にする前にもっとやるべきことがあるのではないかと、例えば公共交通機関の利用を促進する。あるいはほかに場所を求める、それから、駐車場を立体化するような手だてはないかといったような御意見をいただいているところでございます。 今後、これまでの議論でありますとか、このたびいただいた、県民、それから議会の議員さん方からちょうだいしております提案等も踏まえながら、少したたき台といったような調整案といいますか、そういった案を早急に検討いたしまして、またお示しをしたいというふうに考えているところでございます。 続きまして4ページでございます。秋篠宮妃殿下の御来県についてでございます。 3月18日から19日にかけまして、添付しておりますが、第61回の結核予防全国大会が鳥取県で開催されます。この大会を主催いたします財団法人結核予防会の総裁に秋篠宮妃殿下が御就任をされておりまして、その関係もありまして、このたび秋篠宮妃殿下が御来県されるということが決定をいたしました。御日程につきましてはそこに書いてあるとおりでございますが、あわせまして3月19日に地方事情を御視察いただくことにしておりまして、このたびは鳥取聾学校と鳥取砂丘情報館サンドパルとっとりを御視察いただく予定にしております。 7ページでございます。緊急雇用創出事業の予備枠の執行状況についてでございます。 2月の常任委員会におきまして関西本部長からも御報告申し上げましたが、関西本部におきまして鳥取県の田舎暮らし案内人ということで、緊急雇用創出事業の県事業予備枠を活用して1名の職員を採用しておりますので、御報告申し上げます。
◎稲田委員長 次に、平成22年度職員採用試験の実施計画等について、西山人事委員会事務局長の説明を求めます。
●西山人事委員会事務局長 人事委員会事務局でございます。人事委員会事務局の資料をお願いいたします。平成22年度職員採用試験の実施計画等について御報告させていただきます。 最初に2ページをお願いできますでしょうか。実施計画をそこに掲げております。基本的に受験希望の方に早目に知っていただこうということで、ここに上げておりますのは定例的な試験のみでございます。簡単に説明させていただきます。 最初に、下から3つ目、鳥取県警察官採用試験、警察官Aでございます。これにつきましては、もう既に受験案内等の配布も始めておりまして、受け付け期間が4月1日から20日までということで、1次試験を5月9日に予定させていただいているところでございます。1次試験合格発表、2次試験を経まして、7月の2日に採用候補者を発表する予定といたしております。 次に、一番上に返っていただいて、採用試験の大学卒業程度でございます。これにつきましては募集職種等につきまして、4月の下旬ごろに採用予定人員等も含めまして決定をさせていただきたいというぐあいに考えております。受け付け期間は5月の14日から31日まで、1次試験を6月の27日、会場は鳥取、米子と、今年度と同様に大阪、東京でも行う予定としております。最終の採用候補者の発表は8月中を予定しております。 次に短大卒業程度、それから高校卒業程度、それから警察官のB、これにつきましては大体7月の上旬ぐらいに募集職種等を決定いたしまして、受け付け期間は8月の6日から8月の23日を予定しております。試験日につきましては9月の26日あるいは9月の19日を予定しておりまして、どちらも11月中くらいに採用候補者の発表を行いたいというぐあいに考えているところでございます。 なお下から2つ目に、警察官A追加募集と書いております。これにつきましてはまだ未定でございますけれども、欠員等が出た場合には、例年、追加試験のほうを行っておりますので、行う予定であるということで書いております。行う場合には短大卒業程度等々と同様の日程で行いたいというぐあいに考えております。なお、これはあくまで予定でございますので、追加の職種あるいは日程の変更等もあるということで、そういうことがあった場合には改めて広報等を行うこととしております。 返っていただきまして1ページをお願いいたします。基本的には昨年度と同様でございますけれども、1の(3)に書いておりますけれども警察官の年齢条件を緩和しております。より多くの受験生を確保し優秀な人材を採用するために、従来30歳以下だった年齢を33歳以下ということで、3歳の年齢条件の緩和をさせていただくこととしております。 2番目に説明会の開催と書いております。学校等が休みの期間中、春休み、夏休み、冬休み、こういった時期を利用いたしまして、県が求める人物像だとか仕事の内容というものを理解してもらって優秀な人材の確保に努めたいということで、説明会を開催しております。3月には高校生対象のオープン県庁、8月と12月には県職員、警察官の仕事説明会、こういったこともやりながら優秀な人材の確保に努めてまいりたいというぐあいに思っております。 委員の皆様にも一応総合案内だとか試験案内、こういうのができた場合にはお送りをさせていただいていると思います。優秀な人材確保のために受験希望者にお知らせいただくなり、御協力をいただけたらというぐあいに思っております。
◎稲田委員長 次に、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告について、田嶋教育環境課長、及び村山体育保健課長の説明を求めます。
●田嶋教育環境課長 教育委員会資料の1ページをお願いいたします。 県立米子白鳳高等学校体育館耐震改修工事におきまして、下地の補強等の追加等が必要になりましたために、800万円余の増額変更をいたしております。その内容は記載のとおりでございます。
●村山体育保健課長 2ページですけれども、県営米子屋内プールの空調設備の改修工事でございます。 変更理由はその下に書いておりますけれども、撤去した部品の一部にアスベストが含まれておりまして、それの処分を行ったためのものでございます。
◎稲田委員長 続いて、平成22年度3月高等学校卒業予定者の就職内定状況について、横濵参事監の説明を求めます。
●横濵参事監兼高等学校課長 同じく資料3ページをごらんください。 本日、鳥取労働局が2月末現在の状況を発表いたしました。この状況は公立、私立の全・定を含めた卒業生のうち、公共職業安定所、学校を通した求職者を対象としております。 まず1番の求職者の状況でございますが、2月末現在で1,046人が求職をしております。 ずっとおりまして3番でありますが、就職内定者の状況です。1,046人に対して948人が内定しております。すなわち、その差は98人でありまして、98人が現在未内定の状況であるということでございます。そこの下の表には内定率が書いてございますが、県内では93人、県外では5人の未内定者がおるという状況になっております。各学校にはハローワークと連携したり、あるいはキャリアアドバイザーと連携しながら、一人ずつもう個別に当たって、何とか見つけてほしいというふうにお願いしております。
◎稲田委員長 次に、第65回国民体育大会冬季大会スキー競技における鳥取県選手団の成績について、加藤参事監の説明を求めます。
●加藤参事監兼スポーツ振興課長 資料の4ページをお願いいたします。第65回国民体育大会冬季大会スキー競技会における鳥取県選手団の成績について報告いたします。 大会は2月25日から28日の間、札幌市で開催されました。鳥取県の派遣人数は本部役員、監督、選手、トレーナー、合わせて44名を派遣いたしました。大会の結果でありますが、そこに書き上げておりますように、ジャイアントスラローム、クロスカントリーとも残念ながら8位以内の入賞はございませんでした。少年男子のジャイアントスラローム、またクロスカントリーの少年男子、ともに高校の1年生、2年生、それからクロスカントリーでありますと中学校3年生という若いメンバーでありましたので、これからの練習次第、強化によって来年、再来年が楽しみであるというふうに、選手を派遣いたし、結果を出してくれました。 従いまして、天皇杯成績の冬季大会、スキーとスケートとを合わせて、競技得点はありませんでして参加得点のみということで、そこに書き上げていますように、現在スキーが25位、冬季大会の総合成績が32位という成績でありました。
◎稲田委員長 今までの説明について質疑はありませんでしょうか。
○山口委員 高校卒の内定率の話がありますけれども、これは総務部長ですが、緊急雇用創出事業の臨時交付金、これは新卒は対象にならないのかな。
●門前総務部長 以前は対象にはなりませんでしたけれども、厚労省の制度拡充で新卒の方も対象になるようになっております。それを使っていろいろな雇用事業もやっていただいています。
○山口委員 この制度で高校卒の方が何人ぐらい、拾えたと言うと大変失礼な言い方かもしれないけれども、カバーできたのですか。
●門前総務部長 トータルのまとめは商工労働部で行っておりますので、確認をして数字はまた後ほど出させていただきたいと思いますが、その制度の周知を県庁内でもさせていただいておりますので、そういったことを含めて、各所属、各部局で対策を練っていただいているものと思っています。また後ほど数字的なものは出させていただければと思います。
○山口委員 数字の問題ではないですけれども、これは本当にかわいそうです。だから、職の内容によると思いますけれども、それから本人の特性もありましょうけれども、できるだけこういう制度で臨時的にでも対応されたほうが。希望を失っては大変なのですから、よく考えて。これは恒久ではない臨時でしょう。したがって、そういうことを念頭に置きながら当座の問題として関係部局と相談した上で、私は対応されたほうがいいんじゃなかろうかと、こう思っております。何か考えがありますか。
●門前総務部長 この問題は県庁の商工労働部も労働局も非常に問題意識を持っておりまして、教育委員会と常に連絡をとりながらやっておりますので、そういった中で最後の努力をしていただければと思っております。これ、数字を見ていただきますと県内の就職を希望されている方が815人で、県内の求人が824人ということで、本来のここの求人が埋まれば、今、未内定の高校生の方も埋まるような求人数は出ているのは出ているのです。あとはミスマッチの問題などもありますので、先ほど横濵参事監が申し上げたように、一人一人の高校生の方をそういった求人の出ているところへつなげていただくことが大切だというように思っておりますので、引き続き卒業されるまで全力で当たっていくことが必要なのではないかというふうに思っております。
◎稲田委員長 ほかにありませんでしょうか。 次に、閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。 陳情の研究のため留保と決定したもの並びに本委員会所管にかかわる本県の行財政運営や学校教育の諸問題、その他の主要事業につきましては、閉会中もこれを継続審査、調査することとし、その旨議長に申し出ることに異議はございませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) 異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。
○伊藤(美)委員 その他ですね。教育委員会のほうに、これは3月5日の日本海新聞ですけれども、「日の丸、君が代強制に反対、卒業式前に3教員活動」という記事が載っております。その中で「県教委は考えられない行為と驚き、事実関係の調査に乗り出した」というふうな記事がありまして、そして県教委の高等学校課は子供を送り出す大切なときだったので、卒業式でしたから、教育者として適切に判断してほしかったと、詳細を調べてから対応を考えたいと。詳細は調べられたのかなと。そして対応を考えたいということは、対応を、ちょっと現状までの話をしていただきたいと、まずそれを1点お願いします。
●横濵参事監兼高等学校課長 まず最初に、3月1日の卒業式、4,900名が卒業いたしましたけれども、式は問題なく終了いたしました。その中で中部地区の1校で8時45分から9時45分の間に1時間年休をとりまして、学校の敷地外でこのポケットティッシュを配ったということであります。そのことが来賓の方の目にとまりまして校長さんのほうに伝わったということでございます。その後、高等学校課としましても、そのようなことがあったのかということを全県の高校に確認しましたけれども、その中部地区の1校を除いては全くございませんでした。やはりいろいろな主義、主張はあるわけでございますし、また当該教員も服務的にはきちんと届けを出しておりますので、そういう面では問題はないと思いますが、ただ卒業式という場で本当に子供たちを送り、保護者の思いを大事にしながらという場面で、教員としてとるべき方法はもう少しあったのではないかなという思いはしております。そういう面で、4月に入学式があるわけでありますけれども、そういうことがないように、今度17日、あさってでありますけれども、県立学校長会がございますので、そこで校長にきちんと話をしたいというふうに思っております。
○伊藤(美)委員 私も卒業式に行きました。そうしましたら卒業式次第、これには国歌斉唱はありません。演壇には国旗はありました。この方々がおっしゃっている強制に反対、強制とは式次第だとかそういうことでやられることを強制と判断するのですか、ちょっとお尋ねします。
●横濵参事監兼高等学校課長 これも学習指導要領でも明記されておりますので、式に国旗を掲げて国家を斉唱するということは、これは当然のことだと思っております。全県的にそういうことが大きな課題になっていると思っておりませんので、一部の人たちの話だと思っておりますし、それは十分学校の中で対応できる話だというふうに思っております。
○伊藤(美)委員 教育委員会はいつも一部だ、一部だと言って一部は余り問題にされないことが多いわけですけれども、一部であろうとも、私が違和感を感じたのは卒業式の日ですよ。私も行っていました。そしたらこういう話なのです、ティッシュを配って、こうやって自動車を、ストップしてください、ストップしてくださいという話で。ですからその日、その前後がちょうど冬季オリンピックで日の丸を担いだ選手があちこちうろうろ会場でやっておられると、日の丸っていいなと思ったその直後に、強制に反対という、強制って一体何だろうなと。ではポールに上がってくる、国体でもあれでも上がってくる日の丸というのは、あれは強制なのかなと。この方々が言っておられる強制というのはどういうことなのですか、大体。
●横濵参事監兼高等学校課長 その方々が言っておられる強制というのはなかなかわかりにくいのですけれども、ただ私たちは学習指導要領にのっとりまして、きちんと対応しております。ですから、国旗を掲げること、あるいは国歌を歌うことは強制だとは思っておりませんし、現に式自体は滞りなく行っておりますので、多分組合の活動の一環だとは思っております。
○伊藤(美)委員 この新聞、ティッシュを配っておられましたからね。まず日の丸、君が代強制に反対というのがぽんとあって、その次には教育基本法が改悪され、愛国心まで評価されようとしていますと。そういうのがきちっと書いてありました。それについて教育委員会のほうはどう思われますか。
●横濵参事監兼高等学校課長 教育基本法はもうきちんと改正されておりまして、法律になっておりますので、それを尊重するのは当然のことでございます。したがいまして、これは組合がやっておりますけれども、確認したところでは組織的な運動としてやっているということではないと聞いておりますので、多分個別の学校でやっているのではないかなというふうに思っております。
○伊藤(美)委員 もう一つ、年休をとっておられるそうです。卒業式の日に年休をとるというのもちょっと違和感があるですけれども、年休をとった。ところが年休というのはどうなのですか、だれがその理由を判断して許可する仕組みになっているのですか、高校は。
●横濵参事監兼高等学校課長 これは、通常は年休をとる事前に上司に届け出を出すということになっております。その後、承認をされて年休をとることができるということになります。
○伊藤(美)委員 そうすると上司というと校長ということになるのですかね。僕は聞いたことはないですけれども、校長は、新聞では厳粛で華やかな式の直前にふさわしくない行為、教職員に対し生徒が思い出に残るような門出にしようと指導をしてきたが、伝わっていなかったのは残念だと話していると。校長の判断ですよ。これは私が直接聞いたわけではないです。ただ、やはり年休をとるときには理由は余りというかほとんど聞いていないわけです、何で休むかという。この辺、校長みずからが残念だと言っておられるのは、もし、だったらやめよという指導はなかったのですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 ここは多分教頭が代決をしておると思います。1時間という短い時間でしたので校長に上げるまでもなく、教頭の代決ということで処理しているというふうに思っております。
○伊藤(美)委員 参事監、これは卒業式の日ですよ、卒業式の日。そして保護者がしっかり来られるのですよ。校長さんが言っておられるように思い出に残る門出のお祝いの日だ、残念だと言っておられるです。校長は知らないということでしょうね、こうやってみると。しかし学校というのはこの辺は余り重大と考えられないわけですか、こういう問題について。どうなんですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 やはり個々の年休の中身について、何で休むのだということは聞けないと思います。ただ教頭の段階で把握できたら、例えば校長には連絡するとかいうことをして、少しでも支障がないように、あるいは思い出を持って卒業するように協力し合うというのが望ましい姿だというふうに思っております。そういう面でいいますと、校内でもう少し理解をし合ったり、情報の共有などということが大事ではないかなというふうに思います。
○伊藤(美)委員 「県の教育委員会は考えられない行為と驚き」という話が出てました。これは新聞記事ですから何回も言うように私が聞いたわけではないです。考えられない行為、驚くということはどういう意味なのですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 それは新聞記者さんが書いていらっしゃるので、その言葉というのは話していないように思うのですけれども、ただ今回のケースを見まして、当然保護者とか卒業生のことを思えば全員が一致してめでたく送るのがよかったのではないかなという意味であります。そういう面でいうと残念だったということであります。
○伊藤(美)委員 もう一つ、最後に。やはり今後ですわ。私ももう一回この国旗及び国歌に関する法律、これは平成11年8月13日、という法律を読んでみますと、簡単な話です、国旗は日章旗、国歌は君が代。これはいろいろな場面で強制しても当たり前ではないですか、どうなのですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 強制というよりも、するようになっておりますので、もうしなければならないということであります。
○伊藤(美)委員 そうしますと、やってはならないという話は、反対だという意思表示あたりは、基本的にはすべきでないということなのですね。
●横濵参事監兼高等学校課長 組合は組合の活動がありますので、それはそれであると思いますが、ただ公務員としてきちんとやるのだったら、やはり法にのっとってやるべきだというふうに思います。
○伊藤(美)委員 となると、あなたは何の処分も考えないということなのですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 現時点で法律に違反することはしておりませんので、その処分には当たらないとは思います。ただ、組織として行事を運営していくという面で、こういういろいろな批判が出ておりますので、そういう面でやはりきちんと学校の組織体制を指導していきたいなというふうには思っております。
○鉄永委員 教育長に。いろいろ議論させていただきましてありがとうございました。 最後に、私ちょっと聞いてみたいのですが、一般の労働者と教師との違いとは何でしょうか。長い教員生活をしてこられて、一般の労基法などが対象としているのは労働者すべてが入るのですけれども、教師というのは一方では人格法みたいな、優遇されるといいますか、いい人材を、教師としての資質がある人材をというようなことを言っているのでしょうが、本来その違いとは何でしょうか。どう思っておられるのですか、ちょっと聞いてみたいのですが。
●中永教育長 いろいろな説明の仕方はあると思うのですけれども、要するに教員というのは教育をつかさどりますので、人の人生とか子供たちの一生とかということをしっかり考えながら人格の完成を目指していくという点において、一般のその他の公務員などとは違って、教育公務員としての特性があるというふうに考えているところであります。
○鉄永委員 そこで横濵参事監にお聞きしたいのですが、今、教育長がおっしゃったように人の一生にもかかわるような、そういう重要な職種ですよね。さっきの一部の人たちということでおっしゃいましたし、労基法あるいは各種条例にのっとっても明確な違反とは言えないというふうに解釈されているわけですが、その行為によって、実際に自分たちが教えた子供たちの卒業式ですよね、あるいはともに子育てに携わった保護者もいらっしゃったと思うのですが、その場でそういう行為をするということが、実際に保護者であるとか卒業生にどのような影響を与えたのか、一遍調べてみられる必要があるのではないかと私は思うのですが、いかがでしょう。
●横濵参事監兼高等学校課長 TPOを考えて行動できるということはやはり大事だというふうに思っております。学校の一教員として、当然おっしゃいますように授業に出ているでしょうし、日ごろの教育活動でも一緒でしょうし、保護者の方とも一緒に教育をつくってきたという中で、何であの先生が卒業式にこんなのを配っているのだろうなというふうな保護者は多分いらっしゃると思います。そういうギャップに気づいていくことも教員としては大事だろうというふうに思っております。今、鉄永委員さんがおっしゃいましたように、調査をするということはどうかということでありますけれども、もう少し当該校のほうにどういうふうな影響があったのか、あるいは保護者の方はどうだったのかというような聞き取りを、校長を通して、あるいは教頭を通してしてみたいというふうに思っております。
○鉄永委員 ぜひ、現場のやはり卒業生であるとか、在校生でもいいのですが、それから保護者の皆さんとか、どういう反応をされたかということが一番大きな、我々がちょっと検証してみる必要があると思いますので、それはぜひしていただきたいと思います。 それと、学生というのは実は教師を選ぶ選択権が全くないのですよね。ないのですよ。問題は校外でそういう行為があったということなのですけれども、そういう先生方というのはそういう自由な思想を持っておられたって、それは個人のことですからいいとしても、教室内で、これはほとんど密室なのですよね、その中でそういう自分の信条、主義、主張、そういったものを基盤にして授業をするというのはあり得ると私は思っているのですよ、実際には。教科書はあったとしても、教科書の解釈というのは本人が納得できないこともあるのですよね。普通でしたら、こういう考えもあるけれども一方こういう考えもあるという、公平な、いろいろな見方ができるやり方をしなければならないと思うのですよね。これ、一事が万事こういうことで偏ってしまうということがあるとすれば、非常に問題があると思うのですが、そういった可能性については、いかがお考えですか。
●横濵参事監兼高等学校課長 基本的にはそれはないと思っております。授業を教える中で、政治的な強要といいますか、そういう面でいろいろな判断とかいろいろなものを、社会問題とかいうことはあると思いますけれども、自分の主義、主張にあわせて私はこうだということを押しつけていくということは、それは当然生徒から上がってきますし、すぐ保護者にも伝わるところだというふうに思っております。
○鉄永委員 終わりましたけれども、長野オリンピックのときでしたか、里谷多英さんが金メダルをとられて、各国の国旗の掲揚がありましたよね。あのとき帽子も脱がず、日の丸だけでなくて他国の国旗に対しても全く敬意を表してなかったのではないかということで、一時いろいろ議論されたのを思い出すのですけれども、やはり国旗というのは自分の主義、主張はあったとしても、それはその国家の歴史だと思いますし、他国の国旗に対する敬意ということも外国に出れば当然の話ですよね。そういった教育がなされてきて、私は里谷さんを責める前に、そういう教育だったのかなと思って自分が考えたことがあるのですよ。本当でかわいそうなことをしたのかもしれないなと思ったのです。私は調べるすべがありませんからわかりませんけれども。そういうことを、やはりしっかりきちっと教えていくというのが、基礎、原則だろうと思いますので、今度は教育長になられるでしょうから、この委員会では当然合意するでしょうし、そうしますとそういった全般を眺めて、もう少し教育がやはり子供たちの将来にとってプラスになるか、マイナスになるか、よくよく判断しながら推進していただきたいと思います。
◎稲田委員長 ほかにありませんでしょうか。
○澤副委員長 4月からの新学期が始まりますので、いわゆる児童生徒のことで教育委員会のほうに性同一性障害のことをちょっとお聞きしたいのですけれども、せんだってちょっと新聞を見ておりましたら、ちょっと読みますけれども、鹿児島市内の公立中学校が性同一性障害と診断された1年生の女子生徒、13歳に対し、4月から男子として通学することを認めたことが2月の26日にわかったと。埼玉県で小2の男児、8歳が女児としての登校を認められたことに続き、学校現場の判断で本人の意思を尊重した形だが、当事者や保護者からは行政としての対応を求める声が上がっていると。それで、母親や学校によると生徒は2歳ごろから体の性が女であることに違和感を覚え、中学入学後はセーラー服を着ると気分が悪くなるなどと訴え、登校できない日もふえたと。両親は昨年の7月に学校に相談し、9月から体操服での登校が認められていたと。さらにことしの2月の20日に主治医からのいわゆる性同一性障害の診断書が出たことを受けて、学校は新年度から男子制服での通学を認め、学級名簿での性別も変えることなどを決めた。またトイレは職員用の女子トイレを、更衣室は他の生徒とは別の部屋を使うことなどを検討している。こういう記事がちょっと出ていたのですけれども、こういう問題は少ないことかもしれませんけれども、鳥取県の中でこういう事例があるのかどうなのかということと、それから、今後あった場合に教育委員会としてどういうような対応を考えていらっしゃるのかということを、基本的なところをお伺いしたいのですけれども。
●白井小中学校課長 今現在では性同一性障害のお子さんのことについて小・中学校のほうではそういった話は聞いてはおりませんが、他県の事例等も今お話にございましたようなことが昨今上がってきております。私どももその話は、ニュースは聞いておりますが、今後本県におきましてもそういった事例が上がってきました場合には、県として対応すべき内容がございましたら検討はしていきたいと思っております。
○澤副委員長 わかりましたけれども、上がってきたからやるという、ちょっとそういう、私としては不満な回答だったと思います。こういう問題が全国的に出てきているということは、もう隣の県でも、島根県でも新聞に出ていましたし、対応をきちっと考えるということも必要ではないかなと思うのですよね。そういう意味でこのことについては出てきてからではなくして、事前にやはり、いつ出てくるかわからないわけですけれども、対応のほうを考えていただけることを要望したいし、その辺についてどう思われるかということをちょっと返答をお願いしたいですけれども。
●白井小中学校課長 事前に準備的な検討は、内部でそれはすべきだとは思います。ただ、性同一性障害も個々非常に差があると思いますので、そういったお子さんがあった場合には、多分個々に検討が必要な場合も出てくるかと思いますので、そこら辺は慎重にしたいと思っております。
○澤副委員長 慎重ということは非常にいい言葉なのですけれども、一つは、それでこれ以上言いませんが、一つの意見を聴取するような、そういうシステムといいますか、上がって自由に意見が出てこれるような、そういう雰囲気づくりも含めて、やはり対応のほうを進めていただきたいというふうに、きょうはそういう要望として言っておきたいと思います。
◎稲田委員長 ほかにありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり) 意見も尽きたようですので、委員の皆様に御連絡を申し上げたいと思います。 次回の常任委員会は4月21日、水曜日、午前10時から開会の予定でありますので、よろしくお願いいたします。 それでは、委員の皆様には御相談がありますのでこの場にお残りください。執行部の皆さんは御退席ください。 (執行部退席) 本議会におきまして、各委員会の1年間の活動状況について報告することになっております。 本委員会の平成21年度の活動状況について、別紙のとおり案を作成しておりますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) それでは、この原案のとおり報告することにいたしたいと思います。 続いて、県外調査についてでありますが、前回の常任委員会で案をお示しし、正副委員長に一任をいただいておりましたが、調査候補地との調整の結果、行程を一部変更の上、お手元に配付をしております案のとおり、4月の13日から15日の3日間の日程で実施したいと思いますが、いかがでしょうか。(「はい」「お任せ」と呼ぶ者あり) それでは、そのようにさせていただきたいと思います。 委員の皆様におかれましては、万障繰り合わせて御参加いただきますようによろしくお願いいたしたいと思います。 それでは、以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会いたします。
午前11時7分 閉会
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