午前10時55分
◎伊藤(美)委員長 ただいまから、地球温暖化対策調査特別委員会を開会いたします。 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めていきます。 まず、会議録署名委員を指名いたします。前田宏委員と米井委員にお願いいたします。 それでは、議題に入ります。 確認のため申し上げますけれども、本委員会に付託されました事件は、別紙のとおり5項目あり、非常に幅広い事件であります。そのため、前回の委員会で、次回の委員会において、重点的に検討する項目を委員の皆さんで持ち寄って、検討することと決定されたと思っております。 そこで、本日、事前に委員の皆さん方の御意見を集約したものを皆さんのお手元にお示ししております。本日は重点的に検討する項目をある程度絞っていき、今後、議論を進めていきたいと思います。 委員会の付託事件は、CO2排出削減に関する件、カーボンオフセットクレジットに関する件等5項目ございます。そして、重点的に検討すべき事項案は、8項目ございます。これに、もう一つ、9番目として地球温暖化への適応ということをお願いしたいと思います。お願いしたい理由として、温暖化によって、例えば、農林水産業部門では高温障害だとか、病害虫の異常発生だとかというようなことが各地で出ております。ガバナンス等でもかなり重点的に取り扱われておりますので。 それでは、とっとり発グリーンニューディールを参考にしながら、重点的に検討すべき事項について、議論していただきたいと思います。 御意見がある方はよろしくお願いします。どうでしょうか。この9項目について、特にこの委員会で調査したいというような点が皆さん方であったら、よろしくお願いします。 実は、各自治体でいろいろな取り組みがなされておりますが、どうも鳥取県あたりではその辺、大きな一つの方向づけはできていますけれども、具体的な取り組みとなるとちょっとおくれているといいましょうか、不足しているというか、その辺が気になるところであります。
○前田(宏)委員 電気自動車のSIM-Drive。この間の予算で、あそこにかなり出すと。電気自動車の時代に入っていくかもしれないし、我々も知っておく必要がある。電気自動車の普及によってどれだけ地球温暖化防止への影響があるのかというようなことで、重点的に検討する事項として、新エネルギーや電気自動車の関係をやっていただきたいと思います。
◎伊藤(美)委員長 今、前田委員のほうから新エネルギー開発や電気自動車という御意見がございました。 そのほかどうでしょうか。 この新エネルギーの開発等は、議会でも代表質問や一般質問で、かなり取り上げられておりますので、当然やはりこの辺はと思っております。
○福本副委員長 この付託事件の2番と3番です。皆様御存じのとおり、県は森林吸収源として間伐等を行って、森林を育成することで、J-VERの認証を得るモデル事業を実施しています。12月にようやくその認証を得るということですから、カーボンオフセットクレジットと森林等吸収源対策ですね、今の形の中では一本でもいけると思うのですけれども。現在、ほかのものでオフセットするようなことが恐らく無理ではなかろうかと思い、2番と3番を一つにまとめた方がいいと思います。
◎伊藤(美)委員長 前回の資料にもございましたけれども、2010年目標では森林吸収でという対策が13%みたいな話が出ておりまして、ここの非常に重要な課題になっています。ただ、具体的になかなか見えにくい分野ではあるのですけれども……。
○福本副委員長 この2項目を1つにしてください。
○前田(宏)委員 委員長、さっきちょっと言い足らなかったけれども、新エネルギーの関係で電気自動車のことを言ったのは、慶応大学の先生の話を聞きに行かないといけないということ。それで鳥取県内の業者にも一生懸命PRするということで。県内企業からも参加させるようだから。我々もやはりある程度のことを知っておかないといけないと思う。慶応大学に行って話を聞かないといけないと思いますけれども。(発言する者あり)
◎伊藤(美)委員長 それは、後でまた皆さん方に相談をさせていただきますけれども。
○山口委員 委員長、実は蓄電能力の技術開発ということがありますけれども、やはり蓄電というのは電気自動車でも何でももとだと思います。それは頭にありますけれども、問題は、余剰電力が生じた場合の売電価格、やはりそれを調整してもらわないと。県企業局も電気事業がありますけれども、発電して余剰が出てくる可能性が十分あるわけですから。だから蓄電はそういうことも含んでいるということで。 ◎伊藤(美)委員長 売電の問題ですね。
○山口委員 売電の問題。蓄電池というものがポピュラーになればいいですけれども、ならないと思いますので、その場合はやはりストップするという、特に県企業局などは大変だと思います。
◎伊藤(美)委員長 そのほかで。
○市谷委員 私はちょっと8番を出しているのですけれども、今、県の試験機関でいろんな環境に配慮した技術研究がなされていると思います。ちょっとグリーンニューディールの中にも若干触れられているかなと思いますけれども、その辺が今どういう到達になっていて、本当に県内産業の育成にどのように活用されるのかということをちょっと研究してみたいというふうに思っています。それで、その点を入れていただけたらというふうに思います。
◎伊藤(美)委員長 そのほかございますか。
○山口委員 確かにこれはありますね。
◎伊藤(美)委員長 皆さん、ほかはどうでしょうか。 6番の県の予算編成について、事業ごとに温暖化対策、CO2削減、エネルギー削減等の項目を記載するとともに、目標、課題も記載し、検討することというのも、出ておりましたけれども、これは委員会としてはどういう格好で……。
○山口委員 例えば、執行部が議案を提出するとき、必ず、この事業で地球温暖化に対してこういうことを配慮しなければいけないと、こういうことを書いてもらいたいと、委員長と相談したことですが。温暖化であるとかエネルギーであるとかを、事業ごとに対応するよう、県執行部も対応したほうがいいのではないかと、こういう物の考え方なのですよ。
◎伊藤(美)委員長 それでちょっと執行部がそこにおられるけれども、県の温暖化対策の計画が今作成中だということを言われていましたね。温暖化対策計画の具体的なものがまだできていないですね。(「まだです」と呼ぶ者あり)まだですね、これはなかなかできない。 そのほかありませんか。
○前田(宏)委員 委員長に任せる。
◎伊藤(美)委員長 そうしますと、今の前田委員の発言もありますし、確かに定例会ごととなると、あと、また途中で1回するかしないかということで、時間もありませんけれども、その辺は私どもで項目をちょっと整理させてもらって……。
○前田(宏)委員 今、副委員長が小さい声で僕に言ったけれども、農林水産商工常任委員会でも電気自動車関係の調査をしたいと言っているそうだ。(「そこはもう決まっています、1月26日に」と呼ぶ者あり)決まったのか。それとは別々にというようなことはいけないよ。
◎伊藤(美)委員長 1月26日ですか。
○前田(宏)委員 それならもう合同でしないと。
◎伊藤(美)委員長 それはいいですね。
○前田(宏)委員 初めにきちんと言わないと、みんなに聞こえるように。
◎伊藤(美)委員長 今、御意見がありましたけれども、電気自動車関係以外で皆さん、先進的な事例を調査したいというのは。
○市谷委員 私は県外というより、さっき言った話に関連するのですけれども、県の試験機関でやっておられる試験研究の現状を聞きに行けれたらいいかなと思っていますけれども。今、どれということが言えないですけれども。
○鉄永委員 この間の論戦でもありましたけれども、内田議員だったかな、マイクロ水力発電。あれは12月に一応2号機の結果が出ますよね。それから次は3月に3号機。2号機の状況を見て判断されればいいと思うけれども。
○福本副委員長 J-VER認証制度の先進的な事例である高知県を調査してみたいです。
◎伊藤(美)委員長 高知県、県内、いろいろ調査したいという話もございますので、やはり精力的にやらせてもらいたいと思っております。
○山口委員 そういう調査をして、応用するということが確かに一番コストは安いと思います。けれども、やはり鳥取県らしい独自な対応も編み出していくと。これが委員会の使命ではなかろうかと思っておりますので、委員長にひとつ指導力を発揮してもらって。よろしくお願いします。
◎伊藤(美)委員長 わかりました。 そのほか皆さん、御意見ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ないようでございますし、今までの話は私と副委員長に一任していただき、取りまとめて、また皆さんに御相談をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 そのほか、何かございますか。(「なし」と呼ぶ者あり) そうしますと、意見も尽きたようでございます。いろんな意見をありがとうございました。 以上をもちまして、地球温暖化対策調査特別委員会を閉会させていただきます。
午前11時10分 閉会
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