平成22年度議事録

平成22年6月21日(審査)会議録

出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
石村 祐輔
銀杏 泰利
尾崎 薫
安田 優子
村田 実
初田 勲
前田 宏
小谷 茂
 
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
  高橋企画部長、古賀県土整備部長、佐藤警察本部長、岡崎地域づくり支援局長、
  野川文化観光局長ほか各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 藤木課長補佐兼主幹、中西主幹、伊藤主事

1 開会  午前10時00分
2 閉会  午前11時17分
3 司会  石村委員長、銀杏副委員長
4  会議録署名委員  安田委員、尾崎委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前10時00分 開会

◎石村委員長
 それでは、ただいまから平成22年6月定例県議会企画県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程はお手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、安田委員と尾崎委員にお願いをいたします。
 それでは、本委員会に付託されました議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。
 皆さんのほうで御意見はございますでしょうか。

○初田委員
 議案第1号ですね。

◎石村委員長
 議案全部に対する意見です。

○初田委員
 議案第1号の平成22年度鳥取県一般会計補正予算に対する附帯意見をつけさせていただきたいと思います。
 歳出、2款総務費、1項総務管理費、8目私立学校振興費、私立高等学校等就学支援金において、今回新たに創設される私立中学校就学支援金制度については、県民の理解及び意見に注視しながら支給基準となる保護者の所得の上限、支給等の見直しを含めた検討及び国における制度化の要望を継続して行うことの附帯意見をつけるということを提案します。

◎石村委員長
 そのほか、皆さんのほうで御意見はございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、質疑、討論とも出尽くしたようでございますので、これより採決に入ります。
 採決については、議案ごとに採決するか一括して採決するかをお諮りいたしたいと思いますが、一括でよろしゅうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付議案を一括して採決いたします。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されましたすべての議案について、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、附帯意見について採決をいたします。
 先ほど初田委員のほうからありました議案第1号につきまして、歳出、2款総務費、1項総務管理費、8目私立学校振興費、私立高等学校等就学支援金において今回新たに創設される私立中学校就学支援金制度については、県民の理解及び意見に注視しながら支給基準となる保護者の所得の上限、支給額等の見直しを含めた検討及び国における制度化の要望を継続して行うことということでありますが、附帯意見を付することに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、議案第1号は、先ほどの附帯意見を付することに決定いたしました。
 次に、請願・陳情の審査に入ります。
 今回は継続分の陳情2件、新規分の陳情1件の審査を行います。
 まず、継続分の陳情22年5号、永住外国人への地方参政権付与法案に反対する意見書の提出について及び新規分の陳情22年11号、永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書の提出についての審査を行います。
 この2件の陳情内容は同趣旨でありますので、一括して審査を行うことといたします。
 御意見を伺いたいと思います。
 御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○村田委員
 研留、研究留保。

◎石村委員長
 今、研留という意見がありましたが。

○銀杏副委員長
 前回のとおり、5号ですね、22年5号ですね。

◎石村委員長
 5号と11号です。

○銀杏副委員長
 5号については不採択、10号については採択です。

◎石村委員長
 そのほか。

○尾崎委員
 5号については不採択、10号については採択。

◎石村委員長
 同じ意見ですね。

○尾崎委員
 はい。

◎石村委員長
 それでは、まず研究留保という……(「今言われたのは、10号と言われました」と呼ぶ者あり)5号と11号ですよ、今やったのは。

○尾崎委員
 違いましたか。

◎石村委員長
 5号と11号。(発言する者あり)いやいや、22年の5号と22年の11号を一括してします。ですから……(「継続と新規ですね」と呼ぶ者あり)反対する意見書の提出、反対ですから。

○銀杏副委員長
 両方反対です。

◎石村委員長
 両方不採択ですね。

○尾崎委員
 同じく。

◎石村委員長
 今、研留という意見がありましたので、研究留保とするかどうかの採決を行います。
 研究留保とすることに賛成の委員の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、本陳情は、研究留保といたします。
 次に、継続分の陳情22年10号、永住外国人住民の地方自治参政権についての審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。
 御意見のある方は挙手をお願いします。

○村田委員
 研究留保。

◎石村委員長
 そのほか。

○銀杏副委員長
 前議会と一緒で採択をお願いします。

○尾崎委員
 採択でお願いします。

◎石村委員長
 それでは、研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行います。
 研究留保とすることに賛成の委員の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。よって、本陳情は、研究留保といたします。
 それでは、議案の審査は終わりましたので、次に、報告事項に移ります。
 委員長を交代いたします。

◎銀杏副委員長
 それでは、副委員長の銀杏が引き続いて行いたいと思います。
 質疑につきましては、各部局の説明終了後に行っていただきたいと思います。
 まず、企画部から、1、第88回近畿ブロック知事会議の概要について及び2、次世代改革推進本部のプロジェクトチームにおける検討について、亀井企画課長の説明を求めます。

●亀井企画課長
 企画部の資料の1ページをお願いいたします。第88回近畿ブロック知事会議の概要につきまして報告をいたします。
 6月の2日、鳴門市で近畿ブロック知事会議が開催されました。その概要につきまして、1ページ、2ページのほうでまとめております。
 まず、1ページの1番、提案協議というところでございますけれども、(1)地域主権の確立に向けて、その中の国の地方機関の廃止、見直しに関してでございます。
 地方機関の廃止でありますとか事務・権限の移管等につきまして議論を進めると、そういったことのためには、地方側の受け皿論といたしまして、財務局、財務事務所、あるいはポリテクセンターやハローワークの移管など、こういった具体的な提案を整理して国に提案をしていく必要があると、こういった共通認識を持ちました。
 次に、2つ目でありますけれども、三段ロケット型分権国家モデルということで本県が報告をいたしまして、この報告の中で、地域主権研究会の中におけます国の出先機関の仕分けの状況ですとか広域執行連合、仮称でありますけれども、こういったものの制度化につきまして報告を行いました。
 広域執行連合の制度化につきましては、三重県知事から賛同が得られた一方で、兵庫県知事などからは、現時点においては関西広域連合の立ち上げを進めているところであるので、そういった方を急ぐべきではないかと、こういった意見もあったところでございます。
 その関西広域連合に関してでございますが、イのところでありますけれども、滋賀県議会におきましては、県議会での議論が全く進んでいないという状況ということで、嘉田滋賀県知事が、その進んでいない大きな原因の一つとなっている橋下大阪府知事が広域連合の先には道州制があるという考え方を持っている、そういったことで滋賀県議会が審議になかなか入ってもらえないということから大阪府知事の道州制と広域連合に係る認識につきまして確認を求められまして、これに対しまして橋下大阪府知事は、関西広域連合と道州制とは別物であるということで、関西広域連合の設立の先に道州制があるということではないといった旨を説明されました。
 次に、(2)口蹄疫対策でございます。口蹄疫対策につきましては、全府県が次に掲げております事項を合意いたしまして、必要な事項を国へ要請しようということになりました。府県間におけます早期通報体制の確立でありますとか防疫レベルの向上、畜産農家の維持等に関する電子地図情報の共有による防疫体制の強化、資材の融通、畜産経営安定対策の対象地域を拡大することについての国への要望、こういった事項につきまして国へ要請しようということを決めたところであります。
 こういったことに基づきまして、去る10日に兵庫県におきまして、鳥取も含めまして、関西圏域の担当課長会議が行われたところでございます。
 次に、(3)で関西グローバル戦略の展開に向けてというところでありますが、徳島県知事のほうから、医療と観光を連携させて医療ツーリズムを関西で連携していこうといった提案がなされました。これに対しましては、当面、上海万博の開催でありますとか中国人観光客へのビザの発行基準の規制緩和が今現在ビジネスチャンスということで、これを逃さないように既存の関西広域機構を活用するなどしまして関西圏域での共同プロモーションを早急にやっていこうということで合意をしたところでございます。
 2ページをお願いいたします。
 普天間基地問題につきましても議論がございました。この問題につきましては、橋下大阪府知事が、基地負担をしていない近畿圏域で責任を果たすべきということで、沖縄県に負担を強いるという結果になるのであれば沖縄の人たちに感謝の意思表示をすべきではないかと、こういった提案をされましたが、全国知事会議の場でも議論されましたとおり、まずは防衛・外交を専権事項として所管する国が責任ある具体的な提案をすべきであって、地方公共団体が手挙げ方式で負担を引き受けるといった次元の問題ではないということで、慎重な意見が多数を占めました。議論の結果、橋下大阪府知事が提案いたしましたような内容を書面でアピールするといったことは見送られまして、会議終了後の記者会見の冒頭で、会長県であります山田京都府知事が、長年にわたる沖縄の多大なる負担に対して感謝の念を示されたということでございます。
 次に、(5)電気自動車用の充電インフラにおける通信ネットワークということで、大阪府からの提案でございますが、電気自動車用の充電インフラの予約等のシステムを開発して試験導入を開始ということで、携帯電話を使いましてインフラ設備の予約のシステムを導入したということを報告されまして、これを国際標準としていくための第一歩として近畿ブロックの中で標準化していこうという提案がなされました。これを受けまして、関係府県で情報交換あるいは協議を進めようということになりました。
 次に、大きな2番で緊急声明等ということでございますが、この近畿ブロック知事会議が開かれました当日は鳩山前首相が辞任するという日に重なったため、3ページ目にありますような緊急声明を近畿ブロック知事会議で出そうということで、政権を投げ出しても地域主権は投げ出さないようにといった趣旨で緊急声明を行おうということになったところでございます。
 次に、4ページをお願いいたします。4ページは次世代改革推進本部のプロジェクトチームにおける検討についてということで、企画部が所管しております4つのプロジェクトチームの現在の取り組みの内容ですとか方向性等につきましてまとめておりますので、御報告をいたします。
 この次世代改革推進本部のプロジェクトチームにつきましては、4月19日に次世代改革推進本部が開かれまして、そこで14の課題解決型プロジェクトチームの設置が決まりました。その中で企画部が所管しておりますのが、4ページにあります4つのプロジェクトチームでございます。
 1つは広域連携プロジェクトチームでございまして、統轄監がチーム長となりまして、企画課が事務局を持っております。このプロジェクトチームにおきましては、既に本県におきまして実施している施策を県外にも拡大していこうと、そのことによって本県の県民にメリットが還元できるような協働あるいは連携する仕事、そういった取り組みの具体的な施策を検討していこうということ、それから、今まだやっていないけれども取り組むことによりまして鳥取ブランドを確立するとか観光客、交流人口をふやすだとか、そういった近県との連携によって本県にメリットが生じるような新たな取り組みを検討しようと、こういった内容でございます。10月を目途に最終取りまとめを行おうということで取り組んでおります。
 次に、総合交通プロジェクトチームでございます。副知事がチーム長でございまして、交通政策課が事務局となっております。このPTでございますけれども、現在、飛行機の東京便、名古屋便の利用促進につきましては空港利用促進懇話会におきまして取り組んでおりますし、余部橋梁のかけかえに伴います山陰本線のダイヤ改善に向けた利用促進につきましては、本県、兵庫県、それから沿線市町村等で新たな組織を立ち上げて取り組むこととしたところでございます。また、高速鉄道網のあり方につきましては、学識経験者や観光経済団体等を構成員といたします検討会の意見を伺いながら検討していくということにしております。バスにつきましても、生活交通確保に関します地域協議会等によりまして議論を行っているところでございますので、当面はこういった現在既に取り組んでおります取り組みを連携して行うということで、庁内のプロジェクトチームにつきましては、この取り組み、こういったものの検討でありますとか状況の変化等によりまして必要によって開催しようということにしているところでございます。
 3つ目が「鳥取力」創造運動推進プロジェクトチームでございます。統轄監がチーム長でございまして、協働連携推進課が事務局をしております。このプロジェクトチームでございますけれども、鳥取力を実践する団体が行う活動に実際にこのプロジェクトチームのメンバーも準備段階から携わっていって、実際の活動にかかわりながら、その活動の内容ですとか課題、隘路の把握を行いまして、それらを持ち帰ったものを検討材料にプロジェクトチームのほうに提供いたしまして、プロジェクトチームの内部でさまざまな検討を行おうということにしております。そういった検討の中で、さまざまな地域づくりの活動形態や活動団体に対してどうすればその活動が継続的に運営していけるのか、その方策、方向性等を打ち出そうということで考えているところでございます。
 4つ目がIJU(移住)!鳥取来楽暮プロジェクトチームでございます。統轄監がチーム長となっておりまして、移住定住促進課が事務局をしております。このプロジェクトチームにおきましては、農林水産業分野での人材確保、その他の分野での人材確保策の検証等、それから県外からの移住定住を希望される方向けの住宅等、移住定住を促進するための施策のサービス向上のための検討を進めていくということにしているところでございます。

◎銀杏副委員長
 次に、「鳥取県田舎暮らし住宅バンクシステム」の稼働について、谷口移住定住促進課長の説明を求めます。

●谷口移住定住促進課長
 移住定住促進課でございます。
 それでは、5ページをお開き願います。「鳥取県田舎暮らし住宅バンクシステム」の稼働について御報告をいたします。
 まず、この住宅バンクシステムの目的でございますが、田舎暮らしに適した住宅の情報を入手したいという県外の移住希望者のニーズにより積極的にこたえることによりまして、本県への移住定住の促進を図るということを目的としております。
 次に、システムの概要でございますが、県と協定を結んでおります宅地建物取引業協会が「イエとち鳥取」という物件検索サイトを運営しております。その中にこの「田舎暮らし住宅バンクシステム」を立ち上げるというものでございます。また同時に、市町村の空き家バンク情報についてもこのシステムの中で情報提供していきたいというふうに考えております。
 運用開始時期でございますけれども、来月、7月1日からの開始を予定しております。
 利用方法ですけれども、手短にイメージ図をつくっておりますので、6ページ、7ページをお開き願いたいと思います。
 まず、トップ画面としまして、宅建業協会の運営する「イエとち鳥取」という画面が出てまいります。この中に、左の下のほうに四角い太線で囲んでおりますけれども、鳥取県で田舎暮らしというマークがございます。ここをクリックしていただきますと、下の2のほうの画面ですけれども、鳥取県で田舎暮らしという画面が出てまいります。この中で県内の東・中・西部でありますとか海の近く、山の近く、あるいは古民家といった希望を入力していただきます。そうしますと、次のページの(3)の画面でございますけれども、物件の一覧が出まして、価格とか所在地が出てまいります。その中の一つを選んでいただきますと、下の(4)の画面ですが、個々の物件情報で建物の外観とか室内の写真、間取り等の詳細な情報が得られるというふうなシステムでございます。
 このシステムのポイントは2つございまして、民間の不動産業者の物件と市町村の空き家バンクの物件の両方が同時に見られるということが一つあります。それから、移住者の希望、例えば古民家に住みたいでありますとか海の近く、家庭菜園が持ちたいといった希望に沿って検索ができるというふうなメリットがございます。このようにしまして住宅の詳細な情報を県外におられる方々が入手しやすくするということで、本県への移住定住の促進を図ろうとするものでございます。

◎銀杏副委員長
 次に、鳥取環境大学の改革の取組みと今後の検討について、太田青少年・文教課長の説明を求めます。

●太田青少年・文教課長
 青少年・文教課でございます。
 資料が変わりまして、本日お配りしました右肩のほうに追加と出ております別冊の資料をごらんください。
 それでは、説明を開始いたします。
 めくっていただきまして、鳥取環境大学の改革の取組みと今後の検討についてということで、大きく2つの項目について御報告させていただきます。
 1つ目は、鳥取環境大学から経営試算が提出されましたので、その内容について御報告いたします。
 5月28日に、八村理事長、古澤学長が平井知事のところを訪ねられまして、大学改革案を報告されました。その際、知事のほうから経営試算というものについてもう一段深めた検討をお願いしたいということで、経営試算の提出を依頼したところでございます。これを受けまして、先週金曜日、6月18日に環境大学より経営試算が提出されました。詳細はその続きにつけておりますグラフ等の資料になりますので、こちらのほうはまたお時間のあるときに御確認いただければと思います。
 以下、概要等について御報告いたします。
 資産の概要でございます。3つのパターンの推計をしておられますが、推計期間はいずれも平成31年度まで、おおむね今後10年間程度ということでございます。3つの資産のパターンでございます。公立大学として運営した場合、私立大学として運営した場合で定員充足率が100%の場合、それから私立大学として運営した場合で充足率が80%の場合という3パターンでございます。
 試算の前提となっておりますものにつきまして、簡単に説明いたします。授業料についてでございますが、公立化した場合には、現在、文科系学部で100万円、理科系学部で130万円の授業料を取っておりますが、これを公立大学にした場合には53万5,800円という授業料に抑えていくということでございます。それから私立大学で運営する場合におきましても、理系の環境学部につきましては現在の理系の授業料でございます130万円を10万円下げまして、環境学部のほうは120万円という前提でございます。それから公立大学とした場合に予想されます交付税措置の額につきまして、学生1人当たりの単価でございますが、文科系学部を20万円、理科系学部の場合で140万円を見込んで推計をされております。
 その下に括弧書きをつけておりますが、この単価は平成21年度の交付税措置額、文系22万7,000円、理系168万9,000円に比べまして少し抑えた額で、要は厳し目の収入試算をやっているということでございます。
 ここに書いてございませんが、今後、開学15年ぐらいを迎えますと設備の更新等が予定されてまいります。平成28年度以降は年間2億円ずつ減価償却の引当金のほうから2億円、2億円という形で毎年度毎年度引き当てを取り崩しながら改修に充てていくという前提にしております。
 以上のような前提を受けまして環境大学のほうで試算されました結果が(3)のところに書いてございます。公立大学法人の場合、これは直接運営するということではなくて公立大学法人としての運営を念頭に置いてということになりますが、ここで公立化初年度は1,200万円程度の赤字といいますか、交付税措置額を上回る単年度収支差額が出るということでございますが、2年度目以降は交付税措置額の範囲内で運営ができるというような試算となっております。
 そこに最終年度の試算結果をつけてございまして、収支差額が平成31年度におきましては4億9,100万円の収支差額が出ると、それに対しまして普通交付税の措置額として8億7,000万円程度が見込めるのであい差は一応県のほうに留保されるというような形になります。
 引当資産の残でございますが、実は公立大学にいたしましても、この試算においては、現在、22年度の補正後の見込みで39億7,000万円ほどございます減価償却の引当金はそのまま大学に残したまま運営するという試算になってございまして、先ほど申し上げましたような大規模な修繕等を加えることによる取り崩しがございまして、引当資産の残として31年度末で29億円という額に目減りをしていくということになります。
 ちょっと説明が重複しますが、単年度単年度の収支差額の赤字を県のほうからの運営交付金という形で埋めますが、2年度目以降は交付税措置額のほうが上回るということになってございますので、交付税措置額と運営交付金の差額は県の一般財源という形で県のほうに残っていくと、各年度、県のほうに残っていくということでございます。
 続きまして、私立大学(定員充足率100%)の場合の推計でございます。こちらのほうは、先ほど申し上げましたような学部学科改編を行うことによって魅力が増し、あるいは授業料の引き下げ等よって魅力が増すというようなことで定員が100%充足された場合の試算でございます。この場合、平成28年度から黒字に転換していくということでございます。同じく引当資産の残等につきましては44億円というようなことが推計されてございます。
 3つ目の推計でございます。定員充足率80%の場合ということでございまして、地方の私立大学は魅力を増すような改編をいたしましてもなかなか定員充足率100%になりづらいというような全国的な状況もございます。そういったことも踏まえられまして、定員充足率80%の場合の推計も報告をされました。こちらのほうは、毎年度毎年度、単年度の収支差額というものが2億円から5億円の赤字ということになっておりまして、現在39億円ほどございます引当資産につきましても、推計期間の最終年度でございます平成31年度には26億円程度に落ち込んでいくという推計になってございます。
 以上のような経営試算が県のほうに提出されましたので、今後、次に御報告いたします評価・検討委員会におきまして詳細な精査、分析を行っていきたいというぐあいに考えております。
 2番でございます。鳥取環境大学改革案評価・検討委員会の設置について続けて御報告させていただきます。
 このたび県と鳥取市のほうで共同で外部の有識者をメンバーとする評価・検討委員会を設置いたします。これによりまして、大学の改革に向けた取り組みの検証、それから設置形態を含めた大学のあり方等について検討してまいりたいと思います。
 委員会の構成は、そこに掲げておるような方にお願いをいたしておるところであります。大学の経営とか改革の有識者、あるいはこのたびの学科改編におきまして環境を進化させた学部というようなものも想定してございますので、環境の有識者の方にも入っていただきたいと思っております。それから県内の教育関係者の方、あるいは全国的な進学の情勢等に通じた方、そういった方にも入っていただこうと思っております。それからやはり地域とのかかわりというのは大切でございます。地域の経済界の方にも御参加いただき、行政、県、市からもメンバーとして参画する予定でございます。
 こういったメンバーによりまして、第1回の委員会を来週の月曜日、6月28日月曜日の午前10時から県立図書館の大研修室で開催する予定としております。その後、数回開催いたしまして、9月に一定の方向を出していきたい、そういうぐあいに考えております。

◎銀杏副委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんか。

○尾崎委員
 次世代改革推進本部のプロジェクトチームについてですが、内容的なものではないのですが、たくさんプロジェクトチームがありまして、後で資料をいただければいいですが、それぞれのチームに重複している方はどなたなのかというようなことを、今わかればいいですし、教えてください。職員さんではどの方というのがすぐにわからないかもしれませんけれども、どんな方が重複されているかということを教えてください。
 もう1点、田舎暮らしの件ですが、こういう情報があれば非常に役立つだろうなというふうに思いますが、物件の画面で情報として、もう少し物件のある地域の情報というのはほかにも入れられないのでしょうか。

◎銀杏副委員長
 以上ですか。

●亀井企画課長
 プロジェクトチームメンバーの重複ですけれども、今、手元にございませんので、ちょっと調べましてと思います。これはこの4つだけではなくて県庁全体のプロジェクトチームということ……。

○尾崎委員
 そうです。

●亀井企画課長
 ちょっと調べまして、また報告します。

○尾崎委員
 お願いします。

●谷口移住定住促進課長
 地域の情報ということですけれども、まだこれは7月1日の稼働を目指しましてテスト画面ですので、そういった情報が追加できればしたいと思っております。

○尾崎委員
 例えば私が家を探そうかなと思ったときに何が知りたいかというと、やはりこの物件の内容がまず、値段などがあるのですが、その地域がどんな町内会だとかどれぐらい人口がおられるだとかどんな特徴の、例えばお年寄りが多いだとか子供さんもおられるだとか、そういった情報をやはり知りたいなと、お店がどんなものがあるだとか、逐次でいいですけれども、ふやしていかれたらどうかなというふうに思います。
 先ほどのプロジェクトチームですけれども、たしか13個ぐらい今あると思うので、やはりあちこちに顔を出してなかなか専任的にできないかなと思うので、その辺の検討も必要ではないかなという視点でお聞きしています。よろしくお願いします。

◎銀杏副委員長
 両方とも要望でよろしいですか。
 そのほか質疑はありますか。

○初田委員
 環境大学で質問、いいですね。一般質問させていただいたので大枠は大体わかったのですが、詳細はきょう初めてこうして見させてもらったので検討しないとまだ勉強不足でどうこう言えないと思いますので。ただ、評価・検討委員会の性格ですけれども、ここで結論を出して、イエスかノーかオーケーかを出したらそれで決まりですか。それをもう1回学校の理事会にかけるのですか。ここで決定する性格を持っている検討委員会ですか。それをお願いします。

●太田青少年・文教課長
 この評価・検討委員会は鳥取県と鳥取市で設置するものでございまして、大学のほうから提案された改革の取り組みにつきまして、それは県や市としてどういうものだろうかということの検証、あるいはよりいい取り組みにするためにはどうすればいいのだろうかというような検討を加えて、基本的にはそういった内容につきまして県や市に対してその内容を御報告いただき、最終的には県や市としてどのような対応をとるかというのはまた県や市のほうで検討、最終決定は行うということになるということでございます。大学のほうにつきましては、その過程の中ではやりとりをさせていただきたいと思ってはおります。当然、評価・検討委員会の委員さんから提案されたような事項についてどういう対応ができるのかとかいったことにつきまして大学のほうに投げかけをし、大学のほうからも検討いただいた結果をまた委員会に報告いただくとか、そういったことはあろうかと思います。

○初田委員
 ただ、検証するだけ。内容がこうだからこれを直せ、とにかく公立化を前提としての評価委員会のような気がするのだけれども、そこらあたりはどういうことで、最終的にはこういう方向でいくのだという方向を決めるのは県なり市が決めるわけ。そこらあたりが最終的にわからない。

●太田青少年・文教課長
 前提は置かずに議論を行うのですが、さまざまな論点があろうかと思います。学部学科が魅力的なものになっているかどうかとか、設置形態がどうなのかとか、あとは、それとつながるものですが、経営試算が本当に持続可能なのかどうなのか、そういったさまざまな論点がございます。そういったことについて検証し、評価委員会の中では今後の鳥取環境大学のあるべき姿としてはこういうものがいいだろうという……。

○初田委員
 あるべき姿と、方向性は出すわけだ。

●太田青少年・文教課長
 一定の方向性を出していただくと、そのつもりでございます。それを県、市が受けるという形になろうかと思います。
 特にその設置形態の部分につきましては、やはり県、市が積極的にというのか、設置者として検討すべき部分が大いにあろうかと思いますし、あと学部学科の改編等につきましてはやはり現在の大学のほうでも御検討いただくということもあろうかと思います。そういった部分については随時情報を流しつつ、よりよい改革になるようにというようなことを考えているところです。

○初田委員
 最終的には、例えば公立化すべきという結論が評価で出たと、それは出て、こういうぐあいに直して、こういうぐあいにして、こういう方向、こういう大学で、文科省に申請するのでしょう。文科省がそれに対してイエスかノーかを、認可するかしないかを下すのでしょう。だから、文科省の中に申告するための大学の検証ですか。

◎銀杏副委員長
 もうちょっとざっくりと言ってください。

●髙橋企画部長
 今の初田委員からの御質問の点でございますけれども、課長から申し上げましたように、一つは今、大学がいろいろ経営改善とか運営改革とか学部学科改編、3つの柱で改革の案を出されてきておりますし、また28日に知事に報告があった際も公立化に向けて検討してほしいというような要望もございました。一つは県、市の立場で有識者の方に議論をいただいて、今の大学がやっている改革の内容について客観的に検証していただいて提言を出していただこうということでございます。あくまで有識者の委員会ですから、一定の方向性の提言を出していただこうと思っておりますけれども、あくまでそれは有識者の委員会での御提言ということになりますので、当然、仮にもし公立化ということを考えるのだとすれば県、市のほうでそれぞれ有識者の委員会の提言を受けてどう判断するかということになりますので、当然議会のほうでの御議論を経て方向性を出していくということだと思っています。その議論を経た上でもし進むということであれば、今、初田委員がおっしゃられたように、国のほうの認可の手続としては、文部科学省とか、また公立大学法人ということになると総務省のほうも絡んでまいりますので、両省との調整が必要になってくるということかと思っております。

○初田委員
 この検討委員会というのは、審議会というのですか、検証して、こういう姿があるべきだということをそこでただ出すだけで、それを県と市が受けて、それをどうするかというのは県と市がまた文科省に提出するためにそれを料理するわけだ。

●髙橋企画部長
 あくまで有識者の委員会ですから、特に決定権限を持っているものではありませんので、専門家の立場から客観的に分析いただいてあるべき姿を示していただきたいと思っております。それを受けて、当然、県と市のほうで議会と御相談しながら我々としてどういう道に進んでいくか、そういった議論をぜひお願いしたいというふうに思っております。

◎銀杏副委員長
 私のほうから、今の議論でいいですか。ちょっと不明確だったので。県と市で公立法人化等にするということで県、市がかかわるようなことになれば、議会と相談しながらとおっしゃったのですが、県、市のほうで、知事、市長のほうである程度案を決定されて、それを議会に示されるのでしょう。そういう格好ですよね。

●髙橋企画部長
 私も執行部としても有識者委員会の提言を受けて執行部の考え方というのは当然示さないといけないと思っておりますし、議会のほうでもそれを受けて御議論いただいて、県民の理解のもとでどういう方向に進んでいくかということを御議論いただきたいと思います。

○初田委員
 あと1点。いいですか。この委員会は公開、非公開。

●髙橋企画部長
 基本的には全部公開でやろうと思っています。

○尾崎委員
 ちょっと要望です。あらかじめきちっと委員の方にも教えてくださるのですよね。

●髙橋企画部長
 いついつ開きますという格好で、当然事前に御連絡申し上げるようにしたいと思っております。

◎銀杏副委員長
 そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようですので、次に、文化観光局、「とっとり伝統芸能まつり」の開催について及び鳥取童謡・おもちゃ館(わらべ館)の展示替えについて、松岡文化政策課長の説明を求めます。

●松岡文化政策課長
 資料が変わりまして、文化観光局の資料をお開きください。
 1ページ目でございます。「とっとり伝統芸能まつり」の開催についてでございます。
 目的でございますが、地域で守られてきた伝統芸能等を次世代に引き継ぎ、活用の機運を広げるために行うものでございます。
 2番目、実施の概要でございますが、伝統芸能功労団体知事表彰を実施いたします。2つ目が、県内外の地域伝統芸能団体の公演を行います。3つ目といたしまして、市町村の祭りと連携して開催いたします。
 3番目、事業内容でございますが、実施場所は県立倉吉体育文化会館、開催日時は8月8日日曜日、連携する祭りは打吹まつり、これは8月7日と8日に開催されますが、これと連携して開催するということにしております。連携内容といたしましては、打吹まつりのパレードに一部の出演団体が参加するというような連携を行いたいというぐあいに考えております。
 4番目の出演演目数でございますが、12演目でございます。内訳は、県内10演目程度でございまして、候補演目でございますが、東部、中部、西部につきましてはそこに書いております芸能行事を公演するということでございます。それに加えまして、伝統芸能功労団体知事表彰を受けられました団体が2演目公演されます。県外からは1演目、徳島から阿波踊りに来ていただくことを予定しております。また、海外からは台湾から九天民俗技芸団の方々に来ていただくということにしております。主催は鳥取県と鳥取県教育委員会、実施につきましては実行委員会を結成しております。
 効果でございますが、市町村の祭りとの連携効果でございますが、お互いのイベントをPRすること、それから2番目といたしまして、祭りのにぎわいを演出するということということを効果として期待しておるところでございます。
 続きまして、めくっていただきまして、2ページ目、鳥取童謡・おもちゃ館(わらべ館)の展示替えについてでございます。
 去る5月28日に財団法人鳥取童謡・おもちゃ館の理事会において、展示替えについて検討するということが説明されましたので、その概要を御報告いたします。
 経緯といたしましては、平成17年度の決算審査特別委員会において、わらべ館のあり方を総括的に、かつ早急に検討すべきとの御指摘をいただいております。それを受けまして、平成19年度に県と市があり方検討委員会を設置いたしまして、20年3月には今後のわらべ館のあり方に関する提言書というものを提出しております。そして、平成20年8月には県、市、指定管理者によりますワーキンググループを立ち上げまして、整備案を検討してまいりました。
 2番目といたしまして、展示替えにおける基本コンセプトでございますが、1つは先人を顕彰する施設、2つ目が観光客の方も含めた県民、市民のための施設、3番目が異世代間、それから県民相互の交流の場、そして4番目といたしまして地域資源の個性を生かした施設であるという4つの大きな柱が入っております。これに加えまして、展示コーナーの見直しについては、まんがコーナーの設置についても検討することということが加えられております。
 3番目といたしまして、展示替えの実施主体及び財源でございますが、実施主体につきましては、財団法人が設計から施工まで行うというところとしておりまして、県、市も必要な支援を行うというところでございます。財源につきましては、指定管理料の剰余金を積み立てました基金を充当するということとしております。その基金の残高につきましては、4,800万円弱ございます。
 主な展示替えの素案、4番目でございますが、1階の、これは県の持ち分のところでございますが、鳥取の音楽家たちにつきましては、岡野先生、田村先生、永井先生、資料にちょっと敬称が落ちております。申しわけございません。先生の内容を充実し、資料が大分たまってきておりますので、集まってきておりますので、そういうものを展示し、ちょっと場所のぐあいがございますので、今あります胸像につきましては撤去したいということを考えております。大正の部屋につきましては、童謡展示室ということにしたいと考えております。今、大正の部屋は主に大正時代のものが飾ってあったりするわけでございますが、そういうものから童謡の展示、時代を追っての変遷等を紹介するところとしたいということでございます。童謡唱歌の取り組みにつきましては、これは企画展示室ということで、企画展を行うスペース、そしてそれに合わせたレクチャーコンサートを行うような施設としたいということでございます。それから新しい子どもの歌というコーナーがございますが、これはわらべシアターということで、通信カラオケやステージ、スクリーンを設置いたしまして、歌ったり遊んだりしていただくスペースにしたい。それから松本英彦さんのコーナーにつきましては、ちょっと場所的に違和感があるという御意見をいただいておりますので、少し場所を移動させていただきたいということを考えております。それから2階につきましては、あそぼう広場、お子さんが遊んだりするスペースがあるわけなのですが、そこがちょっと手狭であるという御意見がございまして、そこを拡大したい。それからカラクリショーというところがございますが、これはおもちゃの実演コーナーということで、ボランティアの方々に遊び方などを実演していただくような場所にしたいと考えております。からくりぐらにつきましては、今、からくり人形などが置いてあるところがあるのですが、それは3階に移設しまして、視覚体験コーナーということで、万華鏡のようなもの、あるいはプラネタリウムのような高額玩具や絵、影絵遊びなど視覚遊びができるコーナーにしたいというところでございます。3階は鳥取市の持ち物でございますが、これは遊部屋という名称をつけてございまして、新設でございます。これにつきましては、おもちゃが置いて展示してあるわけなのですが、やはりちょっとさわってみたい、遊んでみたいという声もございますので、今少しブームになっております昭和30年、40年代の子供たちの遊び場をイメージして、照明や音響も工夫いたしまして郷愁を喚起するような空間としたいというところでございます。

◎銀杏副委員長
 次に、韓国ドラマ「アテナ」ロケ支援緊急プロジェクトチームの設置について、細羽国際観光推進課長の説明を求めます。

●細羽国際観光推進課長
 それでは、資料の4ページをお願いいたします。
 韓国ドラマのロケ支援につきましては、今議会のほうでも補正予算案を提案させていただいております。去る6月11日にその実行体制の一つとなります県庁内の緊急プロジェクトチームを設置いたしましたので、その概要を御報告申し上げます。
 チームの構成と主な取組内容でございます。2番に掲げておりますように、文化観光局長をチーム長としまして、ロケ総合調整部会、それから撮影支援部会、ドラマ活用推進部会、そして事務局ということで、主な業務内容、役割分担は記載のとおりでございます。総勢25名のチーム員ということで態勢を組んでおります。
 今後のスケジュールとしましては、6月下旬、今月中に官民一体となったロケ支援委員会を設置したいと考えております。その後、7月、8月と事前の調整を進めまして、8月上旬にはロケハンティング、それから8月下旬から約3週間にわたりまして、9月にかけましてロケの撮影が予定されているところでございます。
 なお、韓国ドラマ「アテナ」の概要につきましては、前回も御報告しました下の四角で囲ってあるとおりでございまして、放送のほうは11月から約3カ月かけてということで、韓国内での放送が予定されております。内容は、今回放送されております「アイリス」と同様アクションドラマということになっておりまして、非常に有名な男優、女優さんが出演をされる予定になっております。また、ロケの候補地としましては、鳥取以外にもイタリア、ギリシャ、ニュージーランド、シンガポールなど世界各地でのロケが予定をされております。
 なお、私どもとしましては、この韓国ドラマの誘致を一過性のものとするということではなくて、このドラマを契機に鳥取県の存在感を東アジアの中でも高めていく努力をしたいと思っております。その具体的な取り組み事例としまして、現在、シンガポールのクルーズフェリーのターミナルの運営会社のほうから鳥取県のほうに対しまして、今後アジアのクルーズ観光を一緒に進めていきませんかというような投げかけもいただいております。こういった投げかけに対しても積極的に対応すべく現在、関係機関と相談をしているところでございます。またこれについての詳細は追って御報告をさせていただきたいと思います。

◎銀杏副委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんか。

○尾崎委員
 とっとり伝統芸能まつりの開催についてお伺いいたします。去年の日本のまつりというのは非常に成功したかなというふうに思いますし、各国のすばらしい演技が見られたと思います。ここに目的として次世代に伝統芸能等を引き継ぎ活用の機運を広げるとあるのですけれども、この事業内容は倉吉体育文化会館で8月8日ということ、この観客といいますか、来られる方の対象はどのように思っておられるのかということと、それから出演演目数の中で東部、中部、西部とそれぞれ出ておられますけれども、去年出られたのと同じのはどれとどれでしょうかということをお聞かせください。

●松岡文化政策課長
 観客の方につきましては、倉吉の打吹まつりに来られた方が対象になりますので、地元の方が多いのかなという気はしますが、鳥取市にも実行委員会に来ていただいていたりして連携を進めておりますので、できるだけ広い地域から来ていただくような形にしていこうと考えております。対象の人数といたしましては、なかなか何人ということは申し上げることができないのですけれども、前にやっておりました郷土の民俗芸能大会を拡充して行うような形にしているのですけれども、これが大体500人から1,000人来ておられますので、やはりそれくらいの方は来ていただきたいなというぐあいに考えております。
 日本のまつりとの重複につきましては、ちょっと間違ったらいけませんので、またこれは資料を出させていただきたいと……(発言する者あり)そうですね。因幡の傘踊りと麒麟獅子、さいとりあたりとか、さんことかは前も出ておられるのではないかなと思います。それから、今回特に新しく出てこられるのは河崎の花笠おどりというのがございまして、これは関係者の方から話を聞きましたら、2個笠を持って踊られるということで、非常に珍しいもので、埋もれた形の民俗芸能だということをお伺いいたしておりまして、これは日本のまつりには出ておられないと思います。

○尾崎委員
 ありがとうございます。
 次世代に引き継ぎということであれば、観客の層が、やはり若い層に来ていただくようにしないといけないのかなと思いますので、小学校とか中学校とか、ぜひアピールを、私もしたいと思いますけれども、していただきたいと思いますし、荒神神楽も、大体これは皆さんよく知っていらっしゃるのばかりですね。そうすると、やはり中国の去年の踊りが非常にアクションぽくって皆さんが驚かれるような、わっと思うような方が多かったのですね。ですから、そういったものもやはり入れ込んでアピールしてやりたいなというような雰囲気に持っていく事業にしないと引き継ごうかというふうに思わないのではないかなということを危惧しますので、宣伝方法と、それからアピールするものを必ずやっていくということが必要かなというふうに思います。コメントをお願いします。(発言する者あり)

●松岡文化政策課長
 PRにつきましては、力を入れていきたいと考えております。ただ、チラシを配ったりポスターを張ったりということだけではなかなかアピール力が少ないと思いますので、伝統芸能の力を生かしたような、例えば事前にどこかに出かけてやってみるとか、そういう取り組みも工夫したいと思っております。それから若い方々へのPRにつきましては、教育委員会の方も運営委員会、実行委員会に入っておられますので、教育委員会を通じて若い世代の方々にもPRしていきたいというぐあいに考えます。

◎銀杏副委員長
 そのほかございませんか。
 それでは、次に、県土整備部。斐伊川水系河川整備計画の策定について、竹森河川課長の説明を求めます。

●竹森河川課長
 そうしますと、資料のほうは県土整備部の資料の1ページをお願いいたします。斐伊川水系河川整備計画の策定について報告申し上げます。
 5月31日に第7回斐伊川河川整備懇談会が開催されました。この懇談会におきまして、おおむね20年間の整備工程と内容を盛り込みました斐伊川水系河川整備計画案が審議され、了承されたところでございます。
 概要なのですが、このたびの整備計画案と申しますのは、ことしの3月に国交省のほうでまとめられました原案を懇談会の委員の方々、あるいは住民の方々から寄せられた意見をもとに一部修正したものでございます。
 原案に対する住民意見といったものは、総数としまして、全部で163件いただいております。その住民意見と国交省のほうの回答の主なものでございます。ここに3つほど掲げておりますが、これ以外のものにつきましても出雲河川事務所のホームページに詳しく掲載されております。
 次ページのほうに計画策定のフロー図といったものをつけております。この整備計画案につきまして、6月4日付で国土交通省中国地方整備局のほうから整備計画に係る知事意見を求める協議文書を鳥取、島根両県に送付してございます。鳥取県におきましては、現在、米子、境港両市に対しまして文書にて意見を照会中でございます。
 今後の予定でございますが、両市からの回答を踏まえまして、県としての意見を国土交通省のほうに回答し、国土交通省のほうが関係機関との調整等、所定の手続を踏みまして整備計画案の策定及び公表をしていくといったような予定になっております。

◎銀杏副委員長
 次に、緊急雇用創出事業の予備枠による事業の追加実施について、森本空港港湾課長の説明を求めます。

●森本空港港湾課長
 資料の3ページをお願いいたします。緊急雇用創出事業の今年度の予備枠を用いまして追加実施することとした事業の御報告でございます。
 事業の中身でございますけれども、鳥取港湾事務所管内の港湾漁港、海岸の適正管理のための巡視を行うために港湾の巡視員を雇用するものでございまして、半年更新のことし1年の延べ2人役ということでこの事業をさせていただきたいと思っております。

◎銀杏副委員長
 なお、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、お手元の資料4ページ以降のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
 それでは、ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。よろしいですか。
 では、ないようですので、次に、警察本部、初めに、スクールサポーターの活動状況(平成21年度)について、河﨑生活安全部少年課長の説明を求めます。

●河﨑少年課長
 警察本部の資料の1ページをお願いいたします。スクールサポーターの平成21年度活動状況について御報告いたします。
 まず初めに、スクールサポーター制度は平成18年度に導入したもので、当初、鳥取、倉吉、米子の3つの警察署に各1名の元警察職員を配置し、平成20年度には2名を増員し、現在は鳥取警察署に2名、倉吉警察署に1名、米子警察署に2名の合計5名の体制で、これら3つの警察署を拠点に各地域でそれぞれ活動しております。
 次に、スクールサポーターの任務は、少年の非行防止、被害防止のため学校への訪問や助言指導、学校やその周辺における児童生徒の安全対策支援など、学校と警察との橋渡し役を担っております。
 続いて、平成21年度の活動状況ですが、平成20年度と比べて学校訪問、補導活動や相談活動などの件数が増加しております。特に相談活動は約63.5%増加しておりまして、その理由として、スクールサポーターが学校訪問を重ねる中で学校側も相談しやすくなったのではないかと考えております。
 次に、主な活動事例を挙げますと、東部地区では、小学校から校内にたばこの吸い殻が落ちているのではないかというような心配の相談を受けております。警察官と連携して後日、喫煙していた高校生を発見、補導しております。また、中部地区では、中学校から不登校等問題を抱える生徒の相談を受け、担任教師と連携して問題を解決しております。さらに西部地区で、小学校から万引きを繰り返すなどの問題行動のある児童について相談を受け、西部のサポートセンターの警察補導員と連携して支援活動を行い、問題を解決しております。
 今後とも非行防止や犯罪被害防止活動などの充実に努めてまいりたいと考えております。

◎銀杏副委員長
 次に、飲酒運転防止対策について、西垣交通部総括参事官交通企画課長事務取扱の説明を求めます。

●西垣交通企画課長
 それでは、資料の2ページをお願いいたします。飲酒運転防止対策について御報告を申し上げます。
 初めに、過去10年間の本県の飲酒運転取締り件数などについて御説明いたします。
 資料1のグラフのとおり、飲酒運転取締り件数、飲酒事故件数、飲酒事故による死者数とも減少傾向で推移しております。特に昨年中は飲酒運転による死亡事故の発生はなかったものの、本年は飲酒による死亡事故が既に4件発生しており、非常に憂慮すべき状況となっております。
 次に、飲酒運転による運転免許の取消状況等についてであります。道路交通法の一部改正により平成19年9月には飲酒運転の罰則の引き上げ、平成21年6月には免許の欠格期間の上限の延長がなされました。資料の2の表は法が改正される前の1年間と改正された後の1年間の運転免許の取消者数と、そのうち飲酒運転が原因で免許を取消された人数を示しております。法が改正された後の1年間の取消者数は244人と、改正前の1年間と比べて116人増加していますが、このうち97%に当たる112人が飲酒運転による取消であり、飲酒運転の違反点数が引き上げられたことによる取消者数の増加分がそのまま運転免許取消者数の増加となっております。改正法施行後の飲酒運転による免許取消状況と特徴といたしましては、年齢別では、ここに記載のとおりでございます。また、取消者150人のうち過去に飲酒運転により運転免許取消の行政処分を受けたことがある者、つまり再犯者、別の言い方をすれば再取消者は22人で、その率は15%となっております。
 最後に、飲酒運転に対する施策でございます。資料の3のとおり、飲酒運転取締りの強化、行政処分者講習における講習内容の充実、広報啓発活動等を行い、今後も飲酒運転の根絶に努めてまいりたいと思っております。

◎銀杏副委員長
 次に、運転免許証の様式変更について、小林交通部運転免許課長の説明を求めます。

●小林運転免許課長
 それでは、資料の3ページをお願いします。運転免許証の様式変更について御報告を申し上げます。
 道路交通法施行規則が一部改正され、本年6月11日公布されたことにより、運転免許証の様式が次のとおり変更となります。
 まず、その1つは本籍欄の削除であります。これは全国でICカード運転免許証が導入されたことに伴い、現行では空白となっている運転免許証表面の本籍欄を削除するものであります。
 その2つは、臓器提供の意思表示欄の設置であります。これは本年7月17日に施行されます臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律、臓器移植法と言っておりますが、臓器を提供する意思の有無を運転免許証に記載することができると規定されることから、運転免許証の裏面に臓器提供の意思表示欄を設けたものであります。施行日は、臓器移植法の施行に合わせて本年7月17日でありますが、施行後も当分の間、現様式の運転免許証を交付することができることとされています。なお、本県での発行開始はことしの秋以降の予定となります。
 次に、臓器提供意思の表示方法についてであります。その方法としましては、資料の下部記載のとおりでありますが、1は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも臓器を提供する、2は、心臓が停止した死後に限り移植のため臓器を提供する、3は、臓器は提供しないの3種類のうち1つの該当する番号に丸をし、1、2の場合で提供したくない臓器がある場合はその臓器名にばつをつけます。また、特記欄は親族に対して臓器を優先的に提供する意思がある場合は親族優先と記入することになります。署名年月日を記入することより意思表示が完成することとなります。記入漏れがありますと完全な意思表示とはみなされません。なお、この臓器提供意思表示欄はプライバシー保護のため専用の保護シールを貼付することができます。
 次に、今後の対応についてであります。当該制度につきましては、更新時講習において広報啓発を行うとともに、県警のホームページ、交番・駐在所速報及び各種交通安全講習などの機会を通じて県民の皆様への周知を図っていくこととしております。

◎銀杏副委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)ありませんか。
 それでは、次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 請願・陳情のうち、研究のため留保と決定したもの並びに本委員会所管に係る道路網、河川等の整備、交通安全並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを継続審査及び調査することとし、その旨議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議なしと認めます。
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かありませんか。

○前田(宏)委員
 企画部長、この間の委員会のときに僕は言いました。余部開通に係る推進対策の責任者ということを言った。その後どうしたの。

●髙橋企画部長
 前回の委員会のときの前田委員からの話を受けまして、早速知事とも相談して、ぜひお願いをしようということで、先般、岡﨑地域づくり支援局長に兵庫県庁まで行っていただきまして、先方の局長にお願いをいたしました。先方からは、その方向で何かできるものをしようということで、今、返答を待っているという状況でございます。

◎銀杏副委員長
 よろしいですか。

○前田(宏)委員
 はい。

◎銀杏副委員長
 そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですね。
 意見も尽きたようですので、委員の皆さんに御連絡をいたします。次回の閉会中の常任委員会は7月21日水曜日午前10時からの開会の予定でありますので、よろしくお願いをいたします。(発言する者あり)

○小谷委員
 いろいろ話をしましたけれども、常任委員会、21日ということで、ほかの方々も20日というのは予定が組んであるようなことがありましたもので、もとに戻すということで21日に。

◎銀杏副委員長
 議長からお話があったように……。

○前田(宏)委員
 私は21日にもう予定を組んだ。なぜ聞いてくれないのだ。

○小谷委員
 議長の権限ではないということで、委員長の権限だということですので、ある意味では認めてもらえなかったと。委員長権限、議長権限でありません。

◎銀杏副委員長
 7月21日水曜日午前10時から開催ということでお願いをしたいと思います。議運のほうからもそういうふうなことだそうですので、よろしくお願いいたします。いいですかね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員の皆さんには御連絡したいことがありますので、このままお残りいただき、執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。お疲れさまでございました。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、前回の常任委員会で委員長、副委員長に一任をいただいておりました第2回目の県外調査についてであります。お手元に日程案を配付させていただいておりますので、ごらんいただきたいと思います。御参加をよろしくお願いをいたします。どうでしょうか。

○初田委員
 29日が全国議連の森林活性化のがあるので、もし午前中に行かれて総会は昼からですから、議連の人は出てもらって一緒に帰ってもいいと思うのですけれども、僕は29日は午前中は役員会があって出られないから。(発言する者あり)

◎銀杏副委員長
 3泊4日ということで日程の調整もあると思いますが、それぞれオプションで早目に事務局のほうにお話をいただきますようによろしくお願いをいたします。29日の午後から東京で林活議連の全国大会があるということのお話でした。
 それでは、よろしいですかね。
 では、以上もちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。



午前11時17分 閉会

 

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