本会議で決定した議員派遣について、その概要等を掲載します。(結果報告については、派遣終了後に掲載いたします。

  

議員の派遣状況(22年度)

韓国江原道訪問団

1 派遣期間

平成22年10月19日(火)~10月23日(土)

2 主な日程

10月20日(水)
江原道議会議長表敬
友好交流合意書締結式(江原道議会)
国立春川博物館
江原道庁行政副知事表敬
10月21日(木)
烏竹軒
江陵市立博物館
船橋荘
チャムソリ蓄音機エンジン科学博物館
アルペンシア・リゾート(冬期オリンピック施設)
10月22日(金)
原州医療機器テクノパーク
金振兟前江原道知事との面談
クレアソウル事務所との意見交換

3 派遣議員

小谷茂議長[団長]、前田宏議員〔顧問〕、石村祐輔議員[副団長]、伊藤保議員[団員]、前田八壽彦議員〔団員〕

4 随行者

議会事務局  衣笠局長、前田副主幹

5 報告(団長報告)

友好交流合意書に署名

友好交流合意書に署名(集合写真)
【キム・ギナム(金箕男)議長と小谷議長が友好交流合意書に署名(江原道議会)】






行政副知事表敬
【カン・ギチャン行政副知事を表敬(江原道庁)】





キム・ジンソン前知事との面談
【キム・ジンソン前知事と面談(クレアソウル事務所)】

 去る10月19日から23日まで、前田 宏 議員、石村 祐輔 議員、伊藤 保 議員、前田 八壽彦 議員と5名で韓国江原道議会を訪問いたしましたので報告いたします。
10月20日、私は鳥取県議会議長として、江原道議会 キム・ギナム(金箕男)議長とともに「友好交流に関する合意書」に署名いたしました。これにより、1994年の「友好提携に関する協定書」の締結以来両道県が積み重ねてきた交流の歴史に、新たな1ページが加わることとなりました。
締結の席では、キム・ギナム議長から、「今回の締結は、両道県議会にとって非常に意義深いことであり、相互の協力体制が整ったので、北東アジアの発展に尽くすパートナーとして役割を果たしていきたい。」との大変力強い言葉をいただきました。
また、その後お会いしたキム・ジンソン(金振先先)江原道前知事からも、「議会同士の合意書締結で、執行部・議会の双方で名実とも交流の礎を築いたことをうれしく思う。」とのお祝いの言葉をいただいたところです。
今回の訪問では、併せて江原道内を視察いたしましたが、心温まるもてなしをいただきながら、国内外からの多数の観光客で賑わう南怡島(ナミソム)をはじめ、歴史と文化のまち江陵(カンヌン)、充実の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック施設、多数の企業や研究機関が集積する原州(ウォンジュ)医療機器テクノパークなどを拝見し、改めて江原道の明るい未来を実感したところであります。
特に今、江原道では2018年冬季オリンピックの誘致を目指しているところであり、誘致が決まればソウル-江陵間の高速鉄道など、更なるインフラ整備が動き出すとのことであります。キム・ジンソン前知事もソウルに在住しながら誘致支援活動に取り組んでおられ、我が訪問団に対しても、国際オリンピック委員会(IOC)の2人の日本人委員に対する働きかけについて要請を受けたところです。
米子-ソウル定期航空路をはじめ、平昌(ピョンチャン)に程近い東海港に寄港するDBS航路など、既に鳥取県と江原道を結ぶ交通インフラも整備されていることから、オリンピックが鳥取県にもたらす効果も期待されます。誘致への協力は、江原道と鳥取県との交流において、一つ新たな形になるのではないでしょうか。
また、インフラについて更に言及すれば、昨年、ソウルと道都 春川(チュンチョン)とを結ぶ高速道路が開通し、両都市間が1時間弱と大変近くなりましたが、鉄道でも、12月21日には京春線の複線電化新線の開業で両都市間が1時間強で結ばれ、また同月29日には空港鉄道AREX(エイレックス)の全線開通で仁川空港-ソウル間が40分強で結ばれるとのことであり、鳥取県民にとって、仁川空港から春川、ひいては江原道がグッと身近になるものと期待されます。
一方で、我が鳥取県に対しては、早速、カン・ギチャン江原道行政副知事より「山陰海岸が世界ジオパークに決定したことに対してお祝い申し上げたい。」「DBSクルーズフェリーに乗って、いつかは大山登山に鳥取県に行きたい。」との弁をいただいたように、江原道の多くの皆さんにも認知していただいているようであります。江原道の皆さんに鳥取県を楽しんでいただけるよう、鳥取県でも、温かいもてなしの心をもって歴史・文化・観光・食の面での魅力アップに努めていきたいものです。
さて、今後の両道県の関係を考えるに当たり、イ・ヨンドク(李永徳)議員及びキム・ジンソン前知事の言葉が印象深く心に残りましたので、ご紹介申し上げます。
江原道議会の議員連盟に相当する 日韓国際交流協会の会長でもあるイ・ヨンドク議員は、このようなことを述べておられました。「日韓関係は今や共存と繁栄の新時代にある。」 また、キム・ジンソン前知事は、「歴史に偶然はない。200年前、赤碕に漂流した江原道の船員を助けていただいたエピソード、それが今日に繋がっている。私は、外国人として初めて鳥取県の名誉県民第1号を授与されたことが誇りである。我々の世代の固い絆を次の世代へ引き継ごう。」と述べておられました。
鳥取県と江原道は、未来志向の関係を築くべき新たな時代に入ったのではないでしょうか。
今回の合意書締結により、私も、キム・ギナム議長をはじめとする江原道議会議員の皆さんと力を合わせて両道県民の交流の推進に取り組むべく、決意を新たにいたしたところであり、また、地域住民の代表である議会同士が、具体的な事業を通して交流を進めていくことで、両道県の絆が深まり、お互いの地域の更なる発展に繋がるものと確信しております。
最後に、キム・ギナム議長をはじめ、江原道議会の皆様に大変お世話になったことに対して謝意を表し、また両道県のますますの発展を祈念し、報告とさせていただきます。
 

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