1 調査日時・箇所・内容
- 10月28日(木)
- ○遊覧船かすみ丸乗船(兵庫県香美町)
- 広域観光資源としての山陰海岸ジオパークの魅力について
- ○山陰海岸ジオパーク推進協議会(兵庫県豊岡市)
- 広域観光資源としての山陰海岸ジオパークの魅力と今後の活用方策について
- ○コウノトリ文化館(兵庫県豊岡市)
- 山陰海岸ジオパーク拠点施設視察
- 10月29日(金)
- ○京都府丹後広域振興局(京都府京丹後市)
- 丹後地方における広域観光の取組について
- ○琴引浜鳴き砂文化館(京都府京丹後市)
- 山陰海岸ジオパーク拠点施設視察
2 調査委員
- 山根委員長、山田委員、尾崎委員、銀杏委員、石村委員、村田委員
3 随行者
- 鳥取県議会事務局議事調査課 中西主幹、伊藤主事
4 調査報告
このたび、我々の委員会の付託事件である「広域観光」に関して、先般世界ジオパークネットワークへの加盟を果たした山陰海岸ジオパークの広域観光資源としての可能性を調査対象とし、各地の取組の情報把握を兼ね、兵庫県、京都府での調査を行った。
その全般的な所感として、山陰海岸ジオパークの認定をとおした地域の再発見、学術的な整理といった面の取組はかなり進んでいるものの、これを観光資源として活用することは、今後の課題との印象であった。
特に3府県110km、に及ぶ広範囲のジオパークであるだけに、それぞれのジオスポットを面的につなげて広域観光資源として活用することについては、これから十分に検討を加えていくことが必要と感じたところである。
一方、今回調査を行った京丹後市観光協会においては、世界ジオパークネットワークへの加盟を大きな転機とした積極的な観光広報や、観光協会が母体となる道の駅が旅行業者となり、単に大手旅行代理店に働きかけるのでなく、直接商品開発を行い販売するといった取組が進んでおり、行政だけでなく、民間を主体とした積極的な取組が印象に残ったところである。
今回の調査で得た知見は、山陰海岸ジオパークを広域観光資源としてどう活用すべきか、また行政がいかにかかわっていくべきかを考える上で、十分活用できるものと考えている。